JP2003061995A - 手関節用装具 - Google Patents
手関節用装具Info
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Abstract
特にTFCC損傷による痛みの軽減や治療を効率的に図
ることができる手関節用装具を安価に提供する。 【解決手段】 手関節部位に装着され、手関節を固定す
る手関節用装具であって、保形性を損なわない程度の硬
さと弾性を有し、手関節の尺側または橈側で、前腕骨A
と近位手根骨列Bとの間に圧入されて両者の間隙を保持
する圧迫パッド1と、この圧迫パッド1を内周面に取付
けたバンド2とから構成され、バンド2は、手関節部に
巻き付けるバンド本体2aと、バンド本体2aを止着し
て圧迫パッド1の圧入状態を維持する止着手段3を備え
るように構成する。
Description
にTFCC損傷の痛みの軽減や治療のために手関節部位
に装着され、手関節を固定する手関節用装具に関するも
のである。
や痛みのある関節部位を固定し、その関節部の動きを制
限するものである。
や仕事で手関節を過度に使用したりしたときに、手関節
を損傷することが多い。手関節付近は図6の左手掌側よ
りみた概略解剖図に示すように、前腕骨Aは尺骨aと橈
骨bとからなり、近位手根骨列Bを構成する舟状骨c、
月状骨d、三角骨eと対向している。
はこれらを総合した回旋運動を行う関節であり、手関節
損傷の病態は、中央背側の月状骨dの無腐性壊死(キー
ンベック病)や尺側のTFCC損傷等がある。TFCC
とは、近位手根骨列Bと尺骨aとの間の三角線維軟骨複
合体C(三角繊維軟骨f、尺側側副靱帯g、メニスクス
等を含む)を指すが、主にTFCC損傷としては、三角
繊維軟骨fが線状に切れたりひびが入ったりして炎症が
起こり、それに対向する尺骨aや三角骨eに触れたとき
に強い痛み等が起きることを云う。痛みにより運動制限
がおこり、これが血行を阻害し、組織の修復を遅らせ
る。そしてこの組織修復の遅れが痛みの原因になると云
う悪循環が生じて損傷を悪化させてしまう。
や治療等のために手関節を固定する手関節用装具が従来
より提案されている。例えば実用新案登録第30621
74号に記載されているものは、図7の右手背側説明図
に示すような構成になっている。
および前腕に巻き付けられる被覆体11と、装着時に被
覆体11の上から当てがわれて固定される2本の抑え部
材12と、抑え部材12を上から締め付けるバンド部材
13と、小指を親指側に引っ張るような状態で、抑え部
材12を介して被覆体11を締め付けるベルト状のスト
ラップ部材14とを備えている。そしてこの締め付け力
の調整の程度に応じて、手関節の可動範囲が制限でき
る。
関節用装具は、手部および前腕全体を保護する被覆体1
1を巻き付け、その上から抑え部材12をバンド部材1
3で締め付けた状態で、ストラップ部材14により巻き
付ける動作を必要とするので、装着が面倒であったり、
バンド部材13が手関節部全周を圧迫するため血行を阻
害するおそれがある上、手部および前腕全体を覆う被覆
体11をさらにストラップ部材14で締め付ける構造の
ため、不快感や圧迫感を伴うので、それを装着したまま
の動作が困難になるという問題もある。さらに、部材が
多くそれらがかさばり重量感があり、コストも高くなっ
てしまう。
手関節動作を選択して抑制することはできるものの、そ
の締め付け調整は使用者には難しい上、手部および前腕
全体が圧迫されているので、TFCC損傷の患部である
三角線維軟骨複合体Cを保護するための三角骨eと尺骨
aとの間隙、あるいはキーンベック病の患部である月状
骨dを保護するための舟状骨cと橈骨bとの間隙を効率
的に維持することができない。よって、それらの損傷や
疾病の治療・治癒効果に限りがあると思われる。
く、装着も簡単で、特にTFCC損傷による痛みの軽減
や治療を効率的に図ることができる手関節用装具を安価
に提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、手関節部位に装着され、手関
節を固定する手関節用装具であって、保形性を損なわな
い程度の硬さと弾性を有し、手関節の尺側または橈側
で、前腕骨と近位手根骨列との間に圧入されて両者の間
隙を保持する圧迫パッドと、この圧迫パッドを内周面に
取付けたバンドとから構成され、前記バンドは、手関節
部に巻き付けるバンド本体と、このバンド本体を止着し
て圧迫パッドの圧入状態を維持する止着手段とを備えて
いることを特徴とするものである。
ドを手関節の尺側または橈側に当てがい、尺骨、橈骨か
らなる前腕骨と、舟状骨、月状骨、三角骨からなる近位
手根骨列との間に圧迫パッドを圧入した状態で、バンド
本体を手関節部に巻き付けて止着手段により止着して前
記圧入状態を維持することにより、圧迫パッドが手関節
の病態に応じた所定の骨の間隙を保持できる。TFCC
損傷であれば、圧迫パッドを尺側に当てがって尺骨と三
角骨との間に圧入することによって、両者の間隙を保持
することができ、手関節動作により損傷部分が対向する
骨に触れて痛みが生じないようにする。そして前記間隙
を確保することによって、炎症を静めて痛みを止め、痛
みによる運動制限→血行の阻害→組織修復の遅延→痛み
の原因と云った悪循環を絶つことで血行を良くし、自己
治癒力を働かせて患部を再生させ、TFCC損傷の治療
効果を発揮することができる。尚、キーンベック病であ
れば、圧迫パッドを橈側に当てがって橈骨と舟状骨との
間に圧入して両者の間隙を保持するようにする。
ない程度の硬さと弾性を有する圧迫パッドを介してバン
ド本体が手関節部に巻き付けられるので、圧迫パッドの
厚みによってバンド本体と手関節との間に形成される空
間により血液流が確保され、従来例のバンド部材のよう
に手関節部全周を圧迫することがないので血行を阻害す
るおそれがなく、被覆体をストラップ部材でさらに締め
付けて手部および前腕全体を拘束していた従来例に比
べ、格段にシンプルな構造になり、装着時に不快感や圧
迫感を伴うこともないので装着感が良く、装着したまま
の調理やスポーツ等の動作を無理なく行うことができ
る。その上、圧迫パッドを当てがいベルト本体を巻き付
ける簡単な動作で装着できるので、1人で容易に装着す
ることができ、また構造簡単で部材が少ないのでコスト
もかからない。
を、側面視形状がバンドの長軸方向に沿って彎曲する円
弧状の円弧体とすれば、圧迫パッドが手関節の尺側また
は橈側に当てがわれて前記円弧体が手部から前腕の長軸
に直交したときに、その円弧状の彎曲部分が手関節尺あ
るいは橈側部の彎曲面にフィットするので装着感が良く
なる。また、円弧体の円弧長さが長いものであれば、円
弧体端面が手関節部からやや浮いた状態になり、上述し
たベルト本体と手関節との間の空間を容易に確保でき、
より一層、不快感や圧迫感が軽減される。また上記発明
において、前腕骨と近位手根骨列との間に圧入される圧
入面を、バンドに取付けられる基底面より幅を狭く形成
すれば、前記圧入面が手関節側に突出して所望箇所を効
果的に圧迫でき、前腕骨と近位手根骨列との間隙の効率
的な保持を図ることができる。
骨のうちの尺骨と近位手根骨列のうちの三角骨との間
に、圧迫パッドを圧入することにより、尺骨と近位手根
骨列との間で発生するTFCC(三角線維軟骨複合体)
損傷を保護するためのTFCC損傷保護装具として用
い、圧迫パッドを、平面視形状で、圧入面の少なくとも
一方の側辺が円弧凹状に形成され、前記円弧体の側面が
尺骨頭係合凹部をなすようにすれば、前記TFCC損傷
の発生部位である近位手根骨列と尺骨の間隙を保持する
ことができる上に、圧迫パッドの側面が形成する尺骨頭
係合凹部が、手関節の尺側に飛び出している尺骨頭末梢
側の円弧部分に引っ掛かり、バンド本体が手関節周囲を
回転することによる位置ずれや中枢側へのずり上がりを
防止することができる。また、平面視形状で、圧入面の
両側辺を円弧凹状に形成する、つまり尺骨頭係合凹部を
平面視して対称に、あるいは非対称に2つ形成すると、
圧入面の幅(手関節側への突出部分)がさらに狭くなっ
てより一層、前記圧迫が効率的になり、TFCC損傷保
護装具としてより優れたものになる。
素材からなり、その外周面に面ファスナーの繊維状雌部
が形成される一方、圧迫パッドを所定位置に圧入した状
態でバンド本体を手関節部に巻き付けたときに、前記繊
維状雌部に対向して取着される面ファスナーのフック状
雄部が内周面に形成され、前記繊維状雌部と前記フック
状雄部によってバンドの止着手段を構成すれば、バンド
本体の伸縮性により手関節への密着感とバンド本体巻き
付け時の締め付け力が得られることにより、圧迫パッド
を容易に圧迫固定でき、求められる圧迫パッドの圧迫力
に応じてバンド本体の締め付け力を調整できるので好適
であると共に、面ファスナーの採用により止着動作が簡
単になり、長時間装着によりずれてきたとき等、巻き直
し動作が容易になり、使用に便利である。
状雄部を、前記巻き付けの際に内側に位置する始端を止
着する仮止め部と、外側に位置する終端を止着する本止
め部との2箇所に取付けることによれば、バンド本体を
手関節周囲に巻き付け、仮止め部でいったんバンド本体
を止着して仮止めした後、バンド本体の終端を強く引っ
張ってから最終的に止着することによって、より強く締
め付けることができ、その締め付け力の調整により圧迫
パッドの圧迫状態も調整することができる。
に面ファスナーを形成する一方、前記圧迫パッドを取付
けるバンド本体の内周面にも面ファスナーが形成するこ
とによって、圧迫パッドをバンド本体に対して着脱自在
に取付ければ、手関節の病態に応じた尺側または橈側の
装着位置や手関節周囲径の違い等に応じて、円弧状の彎
曲形状や大きさの異なる圧迫パッドに交換したり、ある
いは使用者のバンド本体の巻き付け方向の得手等に応じ
て、圧迫パッドの上下取付け方向を変えることができる
と共に、上記のように尺骨頭係合凹部を非対称に形成し
た場合には、使用者の尺骨頭末梢端の個々の円弧形状に
応じて、前記尺骨頭係合凹部の円弧角の角度を選択する
ことも可能になる。
る実施形態について図1〜図6を参照して具体的に説明
する。尚、本実施形態は、手関節用装具をTFCC損傷
保護装具として用いた例を示す。
の全体斜視図であり、図2(a)はTFCC損傷保護装
具の圧迫パッド部分の平面図、図2(b)は圧迫パッド
の着脱状態を示す側面図である。このTFCC損傷保護
装具は、図6に示すように手関節の尺側において、前腕
骨Aのうちの尺骨aと近位手根骨列Bのうちの三角骨e
との間に圧入されて両者の間隙を保持する圧迫パッド1
と、この圧迫パッド1を内周面に取付けたバンド2から
主構成される。TFCC損傷は、既述したように、尺骨
aと近位手根骨列Bとの間にある三角線維軟骨複合体C
(特に三角繊維軟骨f)が損傷して炎症を起こしたもの
であるので、手関節の尺側において尺骨aと三角骨eと
の間隙を保持できるTFCC損傷保護装具(図6では仮
想線で示す。)を用いることにより、TFCC損傷によ
って生じる痛みを止めて血行を良くし、三角繊維軟骨f
の自己治癒を働かせる効果が期待できる。
の硬さ弾性を有する発泡ウレタンや発泡スチロール等の
発泡樹脂からなり、図2(b)に示すように、側面視形
状がバンド2の長軸方向に沿って彎曲する円弧状の円弧
体に形成され、圧迫パッド1が手関節の尺側に当てがわ
れて前記円弧体が手部から前腕の長軸に直交したとき
に、その彎曲部分が手関節尺側部の彎曲面にフィットす
るようになっている。そして尺骨aと三角骨eとの間に
圧入される圧入面1aが、バンド2に取付けられる基底
面より幅を狭く形成することで、圧入面1aが手関節側
に突出して前記間隙を効果的に圧迫でき、間隙の効率的
な保持が図れるようになっている。
うな平面視形状で、圧入面1aの両側辺が円弧凹状に形
成され、圧迫パッド1をなす円弧体の両側面が尺骨頭係
合凹部1bをなしている。本実施形態では、尺骨頭係合
凹部1bを圧迫パッド1の両側に対称に2つ形成してい
るが、いずれか一方でもよい。2つ形成することでより
狭い圧入面1aが形成され、必要箇所への圧迫を効率良
く行うことができるので好適である。また非対称に形成
すれば、巻き付け方向を変えるだけで、使用者の尺骨頭
D(図4と図6)の末梢端の円弧形状等に応じて2種類
の尺骨頭係合凹部1bの円弧角から選択することも可能
になる。尚、圧迫パッド1を後述するように着脱自在と
することによって、上下取付け方向を変えることによっ
ても円弧角の選択が可能になる。このような尺骨頭係合
凹部1bを形成することにより、図4の左手への装着図
に示すように、手関節の尺側に突出している尺骨頭D末
梢側の円弧部D1 に尺骨頭係合凹部1bが引っ掛かり、
バンド本体2aが手関節周りを回転することによる位置
ずれや中枢側へのずり上がりを防止することができる。
基底面には図2(b)に示すように、面ファスナーのフ
ック部3c1 が形成される一方、圧迫パッド1を取付け
るバンド本体2aの内周面にも面ファスナーのフック部
3c2 が形成されることによって、圧迫パッド1をバン
ド本体2aに対して着脱自在に取付けている。着脱自在
にすることにより、手関節周囲径等に応じて、円弧状の
彎曲形状や大きさの異なる圧迫パッド1に交換したり、
あるいは使用者のバンド本体2aの巻き付け方向の得手
等に応じて、圧迫パッド1の上下取付け方向を変えるこ
とができる。また、キーンベック病等、他の手関節障害
に用いる手関節用装具とする場合には、圧迫パッド1の
形状や大きさ等を変えることもできる。
本体2aと、バンド本体2aを止着して圧迫パッド1の
圧入状態を維持する止着手段(本実施形態では面ファス
ナー)を備えている。バンド本体2aは、ジャージやゴ
ム等の伸縮性素材2a1 の外周面に、面ファスナーの繊
維状雌部2a2 となるパイル生地等がラミネートされて
いる。バンド本体2aの伸縮性により手関節への密着感
とバンド本体2aの巻き付け時の締め付け力が得られる
ことにより、圧迫パッド1を容易に圧迫固定でき、求め
られる圧迫パッド1の圧迫力に応じてバンド本体2aの
締め付け力を調整できる。尚、バンド本体2aは伸縮性
を有するものに限定されない。
2a2 に対向して取着される面ファスナーのフック状雄
部3b(後述する仮止め部3b1 と本止め部3b2 の総
称)が2箇所取付けられている。これら面ファスナー
(フック状雄部3bと繊維状雌部2a2 )が、バンド本
体2aの巻き付け状態を維持する止着手段を構成してい
るが、止着手段は面ファスナーに限らず、ベルト本体2
aを止着できるものであれば他の手段を採用することも
できる。面ファスナーの採用により止着動作が簡単にな
り、長時間装着によりずれてきたとき等、巻き直し動作
が容易になり、使用に便利である。
TFCC損傷保護装具を手関節部に巻き付けたときに内
側に位置するバンド本体2aの始端を止着する仮止め部
3b 1 と、外側に位置する終端を止着する本止め部3b
2 に分かれている。本止め部3b2 は、バンド本体2a
の引っ張り動作が容易にできるように、その一部をバン
ド本体2aの終端より突出させている。このように仮止
め部3b1 と本止め部3b2 とを設けることにより、バ
ンド本体2aを手関節部周囲に巻き付けて仮止め部3b
1 でいったんバンド本体2aを止着して仮止めした後、
図3に示すように、バンド本体2aの終端を強く引っ張
ってから最終的に止着することによって、より強く締め
付けることができ、その締め付け力の調整により圧迫パ
ッド1の圧迫状態も調整することができる。しかし、フ
ック状雄部3bを本止め部3b2の1箇所のみとするこ
とも可能である。
具の装着方法を、図3〜図5に示す左手への装着状態説
明図および図6の右手掌側よりみた解剖図を主に参照し
て、以下具体的に説明する。
す。)を図6に示すように、圧迫パッド1を手関節の尺
側に当てがい、尺骨aと三角骨eとの間に圧迫パッド1
の圧入面1aを圧入する。例えば、バンド2を伸ばした
状態でテーブル等に圧迫パッド1が上向きになるように
TFCC損傷保護装具を載置し、その上に手関節の尺側
を置いて位置決めすると良い。次に前記圧入状態で、バ
ンド本体2aを手関節部に巻き付け、先に仮止め部3b
1 をバンド本体2aの始端外周面の繊維状雌部2a2 に
取着して仮止めする。そして図4に示すように、圧迫パ
ッド1がずれないように右手の中指等でバンド2外周面
を押さえた状態で、バンド本体2aの終端より突出して
いる本止め部3b2 を右手の親指と人差し指で挟んで強
く引っ張ってから、それをバンド本体2aの繊維状雌部
2a2 に取着することによって、最終的に止着して圧迫
パッド1の圧入状態を維持する。
圧迫パッド1の尺骨頭係合凹部1bが尺骨頭Dの末梢側
円弧部D1 に引っ掛かり、バンド本体2aによって締め
付けられた圧迫パッド1の圧入面1aにより所望の手関
節を効率的に圧迫し、尺骨aと三角骨eとの間隙を保持
し、手関節動作により三角繊維軟骨f等の損傷部分が、
対向する尺骨aや三角骨e等に触れて痛みが生じないよ
うにする。炎症が静まり痛みが止まると、痛みによる運
動制限→血行の阻害→組織修復の遅延→痛みの原因と云
った悪循環を絶つことで血行が良くなり、自己治癒力に
より患部を再生させ、TFCC損傷の治療効果を発揮す
ることができる。また、図5に示すように、圧迫パッド
1の両端面が、その厚み分だけ手関節部からやや浮いた
状態になり、バンド本体2aと手関節との間に空間Sを
形成する。つまりこの空間Sにより血液流が確保され血
行が良くなり、従来の手関節用装具のように手部および
前腕が拘束されていないこととも相まって、不快感や圧
迫感を感じずに装着感が良くなる。
様に構成することができ、例えば、本実施形態ではTF
CC損傷の治療に用いるTFCC損傷保護装具として用
いたが、キーンベック病の治療に用いても良いのは勿論
であり、その場合には、手関節の橈側において前腕骨A
のうちの橈骨bと近位手根骨列Bのうちの舟状骨cとの
間隙に圧迫パッド1を圧入するようにし、その圧入面1
aの突出形状等もそれに適したように適宜変更すると良
い。
ッドとそれを取付けたバンドとからなるシンプルな構造
で、手部および前腕への拘束力が少ないにもかかわら
ず、効率的に所望の手関節を圧迫固定することができる
ので、装着感が良く、装着も1人で簡単に行うことがで
き、特に手関節の尺側に当てがわれて尺骨と三角骨との
間隙を保持するTFCC損傷保護装具として用いること
によって、TFCC損傷による痛みの軽減や治療を効率
的に図ることができると共に、製品を安価に提供するこ
とができる。
す全体斜視図。
を示す平面図、(b)は圧迫パッドの着脱状態を示した
側面図。
着方法を示す左手掌側説明図。
着後の状態を示す左手背側説明図。
着後の状態を示す左手上面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 手関節部位に装着され、手関節を固定す
る手関節用装具であって、保形性を損なわない程度の硬
さと弾性を有し、手関節の尺側または橈側で、前腕骨と
近位手根骨列との間に圧入されて両者の間隙を保持する
圧迫パッドと、この圧迫パッドを内周面に取付けたバン
ドとから構成され、前記バンドは、手関節部に巻き付け
るバンド本体と、このバンド本体を止着して圧迫パッド
の圧入状態を維持する止着手段とを備えていることを特
徴とする手関節用装具。 - 【請求項2】 前記圧迫パッドの形状は、側面視形状が
バンドの長軸方向に沿って彎曲する円弧状の円弧体であ
って、前腕骨と近位手根骨列との間に圧入される圧入面
が、バンドに取付けられる基底面より幅が狭く形成され
ている請求項1記載の手関節用装具。 - 【請求項3】 手関節用装具は、前腕骨のうちの尺骨と
近位手根骨列のうちの三角骨との間に、圧迫パッドを圧
入して両者の間隙を保持することにより、尺骨と近位手
根骨列との間で発生するTFCC(三角線維軟骨複合
体)損傷を保護するためのTFCC損傷保護装具として
用いたものであり、圧迫パッドが、平面視形状で、圧入
面の少なくとも一方の側辺が円弧凹状に形成され、前記
円弧体の側面が尺骨頭係合凹部をなしている請求項1ま
たは2記載の手関節用装具。 - 【請求項4】 バンド本体は伸縮性素材からなり、その
外周面に面ファスナーの繊維状雌部が形成される一方、
圧迫パッドを所定位置に圧入した状態でバンド本体を手
関節部に巻き付けたときに、前記繊維状雌部に対向して
取着される面ファスナーのフック状雄部が内周面に形成
され、前記繊維状雌部と前記フック状雄部によってバン
ドの止着手段を構成し、前記フック状雄部は、前記巻き
付けの際に内側に位置する始端を止着する仮止め部と、
外側に位置する終端を止着する本止め部との2箇所に取
付けられている請求項1、2または3記載の手関節用装
具。 - 【請求項5】 圧迫パッドの基底面に面ファスナーが形
成される一方、前記圧迫パッドを取付けるバンド本体の
内周面にも面ファスナーが形成されることによって、圧
迫パッドをバンド本体に対して着脱自在に取付けている
請求項1、2、3または4記載の手関節用装具。
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