JP2010246871A - 手根管症候群治療治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 手根管症候群の治療治具であって、治療効果を向上させること。
【解決手段】 手根管症候群の治療治具として、一端部に伸縮部材を備え他端部に前記伸縮部材と係合部材を介して係合する定着部材を備えた手のひらバンドと、一端部に伸縮部材を備え他端部に前記伸縮部材と係合部材を介して係合する定着部材を備えたリストバンドとからなり、これら両バンドを所要間隔をもってその中間位置を連結部材で連結させた構成にしたことにより、前記手のひらバンドは、人差し指から小指の付け根部分より手首側で、親指の動きをある程度規制する状態で取り付けられ、前記リストバンドは、手首の動きをある程度規制するように取り付けられるのであり、それによって、親指の動きが影響を及ぼす横手根靱帯の動きを抑制して安静に維持することができ、横手根靱帯の萎縮または炎症を回復又は治癒して手根管の扁平状の圧迫を解消させることができると共に、手首の動きも抑制して腱鞘炎も治療できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、手根管症候群を煩っている患者の手に装着して治療するための治具に関するものである。
毛根管症候群は、手首近くの手のひら側の手根管内を通る正中神経がさまざまな原因で圧迫を受け、手や指がしびれたり、親指の付け根の筋肉が萎縮して指先で物が摘みにくくなる病気で、初期段階では親指から中指までしびれ感が見られる症状である。この病気の発症原因については大半が不明であるが、手や指の酷使等により手首近くの手のひら側にある横手根靱帯が炎症を起こしたり萎縮したりして手根管を圧迫し扁平状に変形することにより、その手根管内を通っている正中神経が強く圧迫されることにより発症する病気である。
この手根管症候群の治療法としては、外科的な手術の方法と薬剤の投与(服用又は注射など)による消炎鎮痛方法および治具を使用し手や指の動きをある程度規制し患部を安静にして靱帯萎縮の自然弛緩方法がある。手術の場合は、萎縮している横手根靱帯を切って扁平状に押さえ付けられている手根管の圧迫を解消させるものであるが、必ずしも成功するとは限らないし、横手根靱帯を切ることによって指、特に親指の動きが自由にならなかったり力が入らなくなる等の後遺症が残る。また、薬剤の投与において、例えば、炎症を起こしている正中神経の周囲に炎症を抑える副腎皮質ホルモンの注射を行ったり、消炎鎮痛剤やビタミン剤を服用したりするが、これらは一時的な鎮痛作用はあるが、根本的な治療ではないのである。
更に、治具を使用する場合に、手首から手のひら側や手の甲側に添え板を配し包帯を巻き付けて手指を固定するようにしているが、靱帯萎縮の自然弛緩(治癒)の治療は長期に渡るのであり、その期間中は単純で軽微な指又は手作業がほとんどできないのである。そこで、それらの作業ができる手根管症候群用装具が開発されて公知になっている。
公知に係る手根管症候群用装具は、手根管症候群の予防及び/又は治療用装具で、相当の剛性を有し、手の甲部分に直接沿って延びる手固定ブレースを具備して成り、該ブレースは二つの端部を有し、一方の端部には手首及び前腕への固定部が、もう一方の端部には指連結部が設けられており、指連結部は人差し指と中指だけに係合し、その上方は指の上方運動を許すために開口しており、手首及び前腕への固定部は、断面が略半円又は略半楕円で、手首及び/又は前腕の回りに嵌められるブレースと、該ブレースに取り付けられた固定用バンド又はストラップとを具備する構成である(特許文献1)。
この手根管症候群用装具によれば、手根管内の腱の動きを最大限に抑制すると共に、手や手首や指の動きはできるだけ抑制しないようにし、できるだけ通常通りに手を使えるようにすることであり、それによって対象とするユーザーに受け入れられ易くなるというものである。
特開平11−197171号公報
前記公知技術においては、手根管内の腱の動きを最大限に抑制するとしているが、これは手首の動きを抑制しているに止まり、要するに、手首の腱鞘炎が原因の手根管症候群を予防または治療するためでしかないのである、にも拘わらず、手や手首や指の動きはできるだけ抑制しないようにし、できるだけ通常通りに手を使えるようにすること、と説明しており、明らかに矛盾している。
また、ブレースの一方の端部に設けた指連結部は、人差し指と中指だけに係合し、その上方は指の上方運動を許すために開口している構成であり、指が開く方向の上方に自由に動くということ、及び親指の動きが自由であることからして、通常通りに手を使えることは明らかである。
そうすると、手根管症候群の発症に大きく影響を与えている横手根靱帯の萎縮または炎症による手根管の扁平状の圧迫を解消させること、つまり、患部全体の動きをある程度規制して安静にすること、特に、親指の動きに影響を与える横手根靱帯の動きを抑制することについては、全く言及されていないのである。
従って、前記公知技術に係る手根管症候群用装具は、手根管症候群の発症に大きく影響を与えている横手根靱帯の萎縮または炎症による手根管の扁平状の圧迫を解消させることに解決課題を有している。
本発明は、前記課題を解決する具体的手段として、一端部に伸縮部材を備え他端部に前記伸縮部材と係合部材を介して係合する定着部材を備えた手のひらバンドと、一端部に伸縮部材を備え他端部に前記伸縮部材と係合部材を介して係合する定着部材を備えたリストバンドとからなり、これら両バンドを所要間隔をもってその中間位置を連結部材で連結させた構成にしたことを特徴とする手根管症候群用の治療治具を提供するものである。
本発明に係る手根管症候群の治療治具については、前記伸縮部材がゴムバンドであり、前記定着部材が締め付け用バンドであり、前記係合部材が係合リングであること、を付加的な要件として含むものである。
本発明に係る手根管症候群の治療治具は、前記課題を解決する具体的手段として、一端部に伸縮部材を備え他端部に前記伸縮部材と係合部材を介して係合する定着部材を備えた手のひらバンドと、一端部に伸縮部材を備え他端部に前記伸縮部材と係合部材を介して係合する定着部材を備えたリストバンドとからなり、これら両バンドを所要間隔をもってその中間位置を連結部材で連結させた構成にしたことにより、前記手のひらバンドは、人差し指から小指の付け根部分より手首側で、親指の動きをある程度規制する状態で取り付けられ、前記リストバンドは、手首の動きをある程度規制するように取り付けられるのであり、それによって、親指の動きが影響を及ぼす横手根靱帯の動きを抑制して安静に維持することができ、横手根靱帯の萎縮または炎症を回復又は治癒して手根管の扁平状の圧迫を解消させることができると共に、手首の動きも抑制して腱鞘炎も治療できるという優れた効果を奏する。
本発明に係る手根管症候群の治療治具を示した斜視図である。 同治療治具の使用状態を示す斜視図である。
本発明に係る手根管症候群の治療治具を図示の実施例に基づいて説明する。図1において、1は手のひらバンドであり、該手のひらバンド1は、例えば、比較的幅広のベルト状の布と該布の内側となる面にスポンジなどの弾性部材を一体的に合体させたものであり、この手のひらバンド1の一端部側に、所要長さのベルト状の伸縮部材であるゴムバンド3を取り付け、該ゴムバンド3の自由端部側に係合部材である係合リング4を取り付けると共に、前記手のひらバンド1の他端部側に、所要長さのベルト状の定着部材である締め付け用バンド2を取り付け、該締め付け用バンド2の自由端側は前記係合リング4に挿通し手のひらバンド1側まで折り返される長さであり、その自由端部に設けられたベルクロファスナーで手のひらバンド1の他端部側で定着できるようにしたものであり、全体が円形状になるように形成されている。
前記手のひらバンド1とほぼ同じ材料で一回り小径のリストバンド6を形成する。つまり、リストバンド6の一端部側に、所要長さのベルト状の伸縮部材であるゴムバンド8を取り付け、該ゴムバンド8に係合リング9を取り付けると共に、前記リストバンド6の他端部側に、所要長さのベルト状の定着部材である締め付け用バンド7を取り付け、該締め付け用バンド7の自由端側は前記係合リング9に挿通しリストバンド6側まで折り返される長さであり、その自由端部に設けられたベルクロファスナーでリストバンド6の他端部側で定着できるようにしたものであり、全体が円形状になるように形成されている。
前記したようにそれぞれ形成された手のひらバンド1とリストバンド6は、短冊状の連結部材5により所要間隔をもって連結される。この場合に、連結部材5としては、連結形状が維持できる比較的厚手で剛性のある布、例えば、帆布などで形成されており、手のひらバンド1とリストバンド6とのほぼ中央部を連結して治療治具が構成される。なお、連結部材5は、手のひらバンド1と同質の材料で形成しても良い。
本発明に係る治療治具の使用状態は図2に示した通りである。すなわち、手のひらバンド1は、人差し指から小指の付け根部分よりも手首側で、親指を含めて手のひら側を取り巻くようにして装着し、ゴムバンド3と締め付け用バンド2は手の甲側に位置させ、係合リング4を挿通させた締め付け用バンド2の自由端部を適度に引っ張り、ゴムバンド3を僅かに伸ばすようにしてベルクロファスナーを係止させることにより挿着させる。
この場合に、ゴムバンド3の存在により僅かな緊張力をもって全体が締め付けられるようになり、親指の外側への開きは抑制されるが内側への動きは多少できるのであり、他の指については関節部分が束縛されていないので、指を伸ばしたり内側への曲げの動きは自由に行えるのであり、日常生活における軽微な作業は適度にできるのである。
次ぎに、リストバンド6を手首にあてがい、前記手のひらバンド1の装着作業と同様にして手首の外側において、係合リング9を挿通させた締め付け用バンド7の自由端部を適度に引っ張り、ゴムバンド8を僅かに伸ばすようにしてベルクロファスナーを係止させることにより挿着させる。このように装着させることで、比較的弱い締め付け力でリストバンド6が手首に取り付けられ、手首の自由な動きをある程度拘束するが、全く動かせないわけではないので、前記指の動きと相俟って日常生活における軽微な作業は適度にできるのである。
そして、リストバンド6を手首に取り付けることにより、連結部材5の存在によって比較的緩く締め付けられている手のひらバンド1が、予定した位置に安定して保持されるのである。また、手のひらバンド1もリストバンド6も、手の甲側で締め付け用バンド2,7を適度に引っ張ってベルクロファスナーを係合させるだけであるので、片手で簡単に装着・離脱ができ、更に、治療治具の装着状態において、ゴムバンド3、8による緊張締め付けの具合についても、締め付け用バンド2、7の引っ張り具合を調整することによって任意に且つ適度に調整することができるのである。
また、手のひらバンド1もリストバンド6も、定着部材である締め付け用バンド2、7の長さをある程度余裕をもって形成しておくことにより、円形状になる大きさ、つまり、手の大きさや手首の太さにそれぞれ対応させることができるのであり、男女を問わず使用することができるのである。
このように治療用治具を装着することによって、手のひらバンド1が、親指の動きをある程度規制し、それによって横手根靱帯の動きも抑制して安静に維持することができるのであり、横手根靱帯を安静にすることで萎縮または炎症が徐々に治癒されるので、横手根靱帯による手根管の圧迫扁平状態が回復されると共に、リストバンド6により手首の動きもある程度規制されるので、手根管を通る腱の動きも抑制され、必然的に手首の腱鞘炎も回復に向かうことになるのであり、所定期間に渡って治療治具を使用すれば、手根管症候群の治療に有効に作用するのである。
本発明に係る手根管症候群用の治療治具は、構成が簡単であり、しかも、片手で簡単に装着・離脱ができると共に、治療すべき部位に対してそれぞれ不必要な動きを規制して安静にさせることで、発症原因を問わず、特に、横手根靱帯による圧迫で扁平状態になっている手根管を回復させることによって、手根管症候群を効率よく治療できるのであり、老若男女において広く利用できるのである。
1 手のひらバンド
2、7 締め付けバンド
3、8 ゴムバンド
4、9 係合リング
5 連結部材
6 リストバンド

Claims (2)

  1. 一端部に伸縮部材を備え他端部に前記伸縮部材と係合部材を介して係合する定着部材を備えた手のひらバンドと、一端部に伸縮部材を備え他端部に前記伸縮部材と係合部材を介して係合する定着部材を備えたリストバンドとからなり、これら両バンドを所要間隔をもってその中間位置を連結部材で連結させた構成にしたことを特徴とする手根管症候群用の治療治具。
  2. 前記伸縮部材がゴムバンドであり、前記定着部材が締め付け用バンドであり、前記係合部材が係合リングであることを特徴とする請求項1に記載の手根管症候群用の治療治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105050552A (zh) * 2013-02-17 2015-11-11 孙在石 腕管缓解装置
KR101751494B1 (ko) * 2015-10-30 2017-06-27 안문수 벨트

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