JP3121832U - 膝用サポータ - Google Patents

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【課題】膝を適度に固定するとともに膝関節の痛みの予防及び緩和を行い、ズレ難く長時間の装着が可能な膝用サポータを提供する。
【解決手段】膝サポータ1は、全体が帯状で、中央部分に膝当て部2と、巻付け部3とを備え、膝当て部2は、膝関節を前側から覆うように形成され、中央部分には膝の皿といわれる膝蓋骨を略円状の孔により周囲から覆う膝蓋骨保護部21が設けられている。この膝蓋骨保護部21の下部には、膝蓋骨の下部すなわち膝蓋骨と脛骨とを繋ぐ膝蓋腱部分に当接して、膝蓋骨を下方から支持する立体型の膝蓋骨支持部23が設けられている。
【選択図】図1

Description

本考案は、膝を適度に固定するとともに膝関節の痛みの予防及び緩和に最適な膝用サポータに関する。
平成13年厚生労働省が行った国民生活基礎調査によると、身体に何らかの症状を抱えているかという問いに対し「ある」と回答した人数(「有訴者」という)は全体で40,552,000人で、この内「手足の関節痛」と回答した人数は7,425,000人にのぼる。これは、有訴者数では「腰痛」「肩こり」に次いで3番目に多い。また、両足を痛めやすいことや、痺れやだるさ等の症状も合わせて考えれば、関節痛は、実に多くの人が患っている症状だということが言える。他方、同調査における、「最も気になる傷病別、通院者数」調査では、関節痛が最も気になる疾病に挙げられているにも関わらず、実際に通院している患者数は、全体で7番目であるという報告がなされている。つまり、関節痛は、症状があるにもかかわらず、通院等せず、放置してしまうケースが考えられる。したがって、通院しなくても関節痛から解放されるとすれば、そのニーズは高いといえる。
ところで、関節痛、特に膝関節痛には、主に下記4つの原因が挙げられる。
(1)筋力不足
大腿四頭筋は、膝関節の屈伸運動に大きく関与する伸筋である。この大腿四頭筋が、加齢や運動不足・ダイエット等により衰え、緩んでくることが、体重を支える膝関節の軟骨に大きな負担をかける原因になり、ひいては軟骨の磨り減りの原因になる。
(2)軟骨の磨り減り
関節をスムーズに動かすための軟骨は、加齢や肥満・過度な運動等により、磨り減りが生じる。この磨り減りが、膝の屈伸・内旋・外旋運動の妨げになる他、磨り減った軟骨の欠片が関節包の内側を刺激し炎症を引き起こす場合がある。
(3)血行不良
血行不良は疲労や老廃物の蓄積等の他、軟骨修復の妨げにもなる。また、血行不良により、磨り減った軟骨を関節包外に排出しづらくなるため、慢性的な膝関節痛の原因にもなる。
(4)怪我や関節の疲労
膝を怪我したりスポーツ等で膝を酷使すると、半月板損傷やじん帯損傷を引き起こす場合がある。このような場合、膝のスムーズな運動を妨げる他、膝関節のブレやズレを引き起こす。
以上のような種々の原因が二重三重に重なると、慢性的な膝関節痛を引き起こす。すなわち、筋力不足や加齢などにより、関節軟骨が削れて欠片(摩耗物質)が関節内を漂うと、この欠片に刺激されて、関節包の内側(滑膜)に炎症が起こる。そして、この炎症の痛みで筋肉が緊張して血行が悪くなり、さらに摩耗物質が関節内から排出されにくくなる、という悪循環に陥ってしまう可能性がある。
そこで、従来より、膝関節痛を予防又は解消するための膝用サポータが多く提案されている。例えば、特許文献1では、膝関節痛が大腿四頭筋の衰えに起因することに着目し、上部固定部と下部固定部により膝関節の屈曲部以外の箇所で固定し、さらに、膝蓋骨の前面側において上下方向に配置される第1補助部材と、略V字状の第2補助部材と、略V字状の第3補助部材とにより、大腿四頭筋の筋力を補助するようにしたものが開示されている。
また、特許文献2は、膝を強固に固定することにより動きを規制して、膝関節痛を和らげるものであり、脚の曲がる方向に立体截断により軽度に湾曲したベルト状又は筒状のサポーターの両側部に膝関節部外周を巻回するバンドを取り付け、大腿骨と下腿骨の関節面をバンドで強固に固定するとともに、サポータの側部にクッション部材、軟性副木を用いるて強固に圧迫固定している。
特開2002−191629公報 特開2000−232992公報
しかしながら、上記のような従来の膝サポータは、いずれも膝関節を幾重のベルトや補強材により固定して外部からの衝撃を防いだり、固めることにより膝のぐらつきを抑え大腿四頭筋を補助しようとするものであり、膝の動きをサポートするようなものではなかった。
また、大腿四頭筋の衰えは、膝頭である膝蓋骨のズレを生じさせ、これにより膝蓋骨の下にある軟骨が損傷を生じさせるが、上記従来の技術では、この膝蓋骨のズレを解決する手段は提案されていなかった。
さらに、膝関節は曲げ・伸ばし・転回と可動範囲が非常に広い関節であるため、従来の膝サポータは膝関節の曲げ伸ばし等によりズレが生じやすく、最適な装着位置を維持することが困難であり、長時間装着する場合には何度も付け直しが必要となるなど、使用上煩わしさがあった。
本考案は、上記のような課題を解決するもので、その目的は、膝を適度に固定するとともに膝関節の痛みの予防及び緩和を行い、ズレ難く長時間の装着が可能な膝用サポータを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1の考案は、膝関節の膝蓋骨周辺を被覆する膝当て部と、膝関節の裏側を巻き付ける巻付け部とを備え、前記膝当て部と前記巻付け部とを膝関節に巻回して固定する膝サポータであって、前記膝当て部には、膝蓋骨に合わせて開口した孔が設けられ、前記孔の下部には、膝蓋骨を下側から支持する膝蓋骨支持部が設けられていることを特徴とする。
以上のような態様では、膝蓋骨が孔により被覆されるとともに、膝蓋骨支持部により膝蓋骨を下側から支持することにより、膝蓋骨をしっかりと支え、膝のグラつきを防ぐことができる。これにより、膝蓋骨を支える大腿四頭筋の、加齢や運動不足・ダイエット等による衰えによる下垂を防ぎ、膝関節の軟骨に大きな負担をかけることを防止することができる。また、外部からの膝への衝撃を和らげることができる。
請求項2の考案は、請求項1の考案において、前記膝蓋骨支持部は、膝蓋骨の下側形状に沿って湾曲し、かつ膝蓋骨から下部に向かう傾斜に合わせて前記孔側から徐々に肉厚を増すように形成されていることを特徴とする。
以上のような態様では、膝蓋骨支持部が膝蓋骨の形状に沿って湾曲し、孔側から徐々に肉厚が増すように形成されていることにより、膝蓋骨下部の形状にフィットし、膝蓋骨の下側から膨らみに合わせて当接させ、膝蓋骨をしっかりと支持することができる。
請求項3の考案では、請求項1又は2の考案において、前記膝当て部には、補助固定部が設けられ、この補助固定部は、下方が前記膝蓋骨支持部近傍に固定され、この膝蓋骨支持部材を上方に対して引っ張るように、前記巻付け部又は前記膝当て部に対して着脱自在に固定されることを特徴とする。
以上のような態様では、補助固定部が膝蓋骨支持部を上方に対して引っ張ることにより、膝蓋骨支持部を当初当てた位置にキープし、結果として膝蓋骨を常に正常な位置に保つことができるため、膝蓋骨のずれを防止することができる。
請求項4の考案は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の考案において、前記膝当て部は、一端が略半円状にえぐれた2枚の伸縮性ある素材からなり、前記孔は、前記略半円状にえぐれた部分同士を所定範囲重ね合わせて形成されることを特徴とする。
以上のような態様では、孔が、2枚の素材の略半円状にえぐれた部分を所定範囲重ね合わせた2重裁断で形成することにより、膝サポータの膝蓋骨を被覆する部分の形状を膝蓋骨の形状に沿ってフィットさせることができるようになる。
請求項5の考案は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の考案において、前記膝当て部の両側部であって、膝関節における左右側副靭帯に相当する位置に、この側副靭帯の方向に沿って補強部材が設けられていることを特徴とする。
以上のような態様では、補強部材により、膝関節における両側副靭帯を外部から保護することができるとともに、側副靭帯の働きを補助することで、膝のグラつきを防止することができる。また、膝関節は常に屈伸を繰り返しているが、この膝関節の屈伸に伴いサポータの上部が徐々にたるみ、当初巻き付けた位置からずれてしまうことがあるが、補強部材がサポータ自体の緩みやたるみを防ぎ、サポータのずれを防止し、長時間の着用においても付け直しが不要となる。
請求項6の考案は、請求項5の考案において、前記補強部材は、膝関節の上部から下部に向かって、順次曲がり強度が強くなっていることを特徴とする。
以上のような態様では、補強部材が、膝関節の上方から下方に向かって段階的に曲がり強度が強くなっているため、膝頭である膝蓋骨付近から上側は細く形成することで膝の動きを妨げず、膝蓋骨から下側は太く形成することで靭帯のサポートを確実に行うことができる。
以上のように、本考案によれば、膝を適度に固定するとともに膝関節の痛みの予防及び緩和を行い、ズレ難く長時間の装着が可能な膝用サポータを提供することができる。
次に、本考案の膝サポータを実施するための最良の実施形態(以下、本実施形態という。)について、図を参照して説明する。
(1)本実施形態の構成
[全体構成]
図1には、膝サポータ1の全体構成を示す。(a)は膝サポータ1の平面図であり、(b)は膝サポータ1の底面図であり、(c)は膝サポータ1の補助固定部(後述)の着脱自在部分を離した状態を示した平面図である。
同図(a)に示すように、膝サポータ1は、全体が帯状で、中央部分に膝当て部2と、巻付け部3とを備え、これらの両端に雌雄の面ファスナを備えた第1の固定部4,4’と、第2の固定部5,5’とを備える。また、膝サポータ1は、全体としてメッシュ状の通気性の良い布地からなり、周縁部分に伸縮性のある素材で縁取り部Eを設けることにより、膝サポータ1が膝関節周囲に巻き付けられた場合に、膝関節の形状に立体的にフィットするようになっている。
膝当て部2と、巻付け部3とは、膝サポータ1の中央部分を2分するように設けられ、膝サポータ1が膝関節に巻き付けられた際に、膝当て部2は、いわゆる膝の皿部分(膝蓋骨)を中心とした前側に位置し、巻付け部3は膝裏に位置するものである。また、膝当て部2の左右両境界部分、すなわち、巻付け部3と第1及び第2の固定部4,5との境には、補強部6がそれぞれ設けられている。
[各部の構成]
(膝当部の構成)
膝当て部2は、膝関節を前側から覆うように形成され、図1(b)に示されるように中央部分には膝蓋骨を略円形状の孔により周囲から覆う膝蓋骨保護部21が設けられている。ここで、膝当て部2は、図2(a)に示すように、一方が略半円状にえぐれた2枚の布地2a、2bを、そのえぐれた部分R1,R2側から所定範囲重ね合わせて形成したものであり、その略半円状部分R1,R2の隙間に、この膝蓋骨保護部21が形成されている。
図1(b)に示すように、膝蓋骨保護部21の下部には、膝蓋骨の下部すなわち膝蓋骨と脛骨とを繋ぐ膝蓋腱部分に当接して、膝蓋骨を下方から支持する立体型の膝蓋骨支持部23が設けられている。この膝蓋骨支持部23は、図3(a)〜(c)の斜視図、平面図及び断面図に示すように、全体が膝蓋骨保護部21のR2のR形状に沿った湾曲型で、シリコーンゴムや合成樹脂等の弾性を有しかつ形状が崩れにくい固体からなり、膝当て部2に縫い付ける台座23aと、膝蓋骨下部に当接する当接固定部23bとを備える。
また、この当接固定部23bには、膝蓋骨保護部21部側から徐々に肉厚が増すように傾斜面23cが形成されている。すなわち、この傾斜面23cが、膝蓋骨の下側から膝蓋骨の膨らみに合わせて当接して、膝蓋骨を確実に支持するようになっている。
また、この膝蓋骨支持部23に膝蓋骨の下部を合わせ、膝蓋骨を膝蓋骨保護部21に対して当てた場合には、図2の(c)に示すように、この膝蓋骨保護部21のR2を形成する膝蓋骨支持部23が設けられた側は、膝蓋骨を下部より支持しつつ適度に形状を維持し、一方で、膝蓋骨保護部21のR1を形成する上側は、生地が上側に伸展して膝蓋骨の上半分の形状にフィットするようになっている。
一方、図1(a)又は(b)に示すように、膝当て部2の表側の膝蓋骨保護部21近傍には、全体が略楕円形状で中央に略新円形の膝当孔22aを備えた補助固定部22が設けられている。この補助固定部22は、この膝蓋骨保護部21を形成する布地2bの略半円状部分R2に対して、膝当孔22aの径が一致するように、下端部のみ布地2bに固定されるとともに、図1(c)に示すように、その両端部分を雄側の面ファスナ22d,22eによって後述する巻付け部3に固定されるものである。
この補助固定部22の布地2bとの固定範囲は、図1(a)又は(c)に示すとおり、膝蓋骨支持部23の台座23aの取り付け範囲と一致する。すなわち、補助固定部22の両端に設けられた取付部22b,22cを上方向に引っ張れば、膝蓋骨支持部23も上に引っ張られるようになっており、この状態で補助固定部22を巻付け部3に固定すれば、膝蓋骨の下部との関係において当初の当接位置をキープし膝蓋骨を正常位置に保つようになっている。
(巻付け部の構成)
巻付け部3は、図1(b)に示すように、膝裏側に回りこんで、膝裏側を包み込むことにより膝当て部2の膝表側に対する当接又は被覆を維持するものである。この巻付け部3が膝裏に当接した場合に、膝関節が屈曲した場合にちょうど折り曲がる略線上に当たる部分、すなわち、巻付け部3の図中縦方向中央部分には、ゴム等の伸縮性ある素材をライン状に設けた折曲巻付け部31が設けられている。また、巻付け部3の上下端部は上述の通り、縁取り部Eによって縁取りされている。
このような巻付け部3を部分的に取り出して立体的に表せば、図4に点線で示すとおり、折曲巻付け部31に向かって若干くびれを成すように形成されており、膝裏の形状にフィットするようになっている。
また、巻付け部3の表側には、図1(a)に示すように、雌側面ファスナ32,33が設けられ、いずれも補助固定部22を固定するためのものであり、雌側面ファスナ32は雄側面ファスナ22eと、雌側面ファスナ33は雄側面ファスナ22dと固定されるようになっている。
(固定部の構成)
固定部4,4’は、図1(a)又は図4に示すように、巻付け部3において、膝当て部2側と反対側に設けられ、巻付け部3の中心に設けられた折曲巻付け部31を中心として2股に分かれている。それぞれの固定部4,4’の裏面側には、固定部材として雄側の面ファスナ41,42が設けられ、巻付け部3を膝の裏側に回した後、この雄側面ファスナ41,42を膝当て部2の表側に設けられた雌側面ファスナ24,25に固定するものである。
また、固定部5,5’は、膝当て部2の、巻付け部3と反対側に設けられ、固定部4,4’に対応して2股に分かれて設けられおり、巻付け部3及び固定部4,4’の固定を補助する役割を担う。より具体的には、固定部4,4’が膝当て部2の表側に設けられた雌側面ファスナ24,25に固定される際に、固定部5,5’に設けられた雌側面ファスナ51,52が、巻付け部3の裏面側に設けられた小面ファスナ34,35と貼着して、巻付け部3及び固定部4,4’の固定を補助するようになっている。
補強部6は、上述の通り、膝当て部2の両側に縦方向に設けられ、また、図1に点線で、また図5に詳細を示すように、合成樹脂等からなるステップボーン61が収納されている。すなわち、膝サポータ1を膝に巻き付けた際に、この補強部6は、膝の両側副靭帯上に位置し、側方から靭帯を保護する働きがある。また、ステップボーン61は、図5(b)にその詳細を模式的に示すように、上方から下方に向かって3段階に厚みを変え、膝頭である膝蓋骨付近から上側は細く形成して膝の動きを妨げないようにし、膝蓋骨から下側は太く形成して靭帯のサポートを確実にしたものである。また、補強部6の上下端部には、ポケット62が計4つ設けられ、このポケット62内には、ネオジム磁石等の磁石が備えられており、血液の循環を促進させている。
(2)本実施形態の作用効果
以上のような構成からなる本実施形態の膝サポータ1の使用方法及び効果を説明する。
図1(c)に示すように、補助固定部22の両端に設けられた取付部22b,22cを膝当て部2又は巻付け部3から切り離した状態で、膝の膝蓋骨の下部の膝蓋腱の位置に、膝蓋骨保護部21を、膝蓋骨の下側から膝蓋骨の膨らみに合わせて押し当て、膝蓋骨が膝当孔22aに収まるように膝当て部2を膝関節前側に押し当てる。そうすると、図2の(c)に示すように、この膝蓋骨保護部21の下側の布地2bのR2側は、膝蓋骨を膝蓋骨支持部23により下部から支持しつつ適度に形状を維持し、一方で、布地2aのR1側は、生地が上側に伸展して膝蓋骨の形状にフィットする。
次に、巻付け部3を膝裏側に回す。このとき、巻付け部3の中央部に設けられた折曲巻付け部31が膝関節裏側の折り曲がる位置に当たるように巻く。また、膝サポータ1左右に設けられた補強部6が膝関節両側の側副靭帯上に位置するようにする。巻付け部3は、図4に点線で示すように、折曲巻付け部31に向かって若干くびれを成すように形成されていることにより、膝裏の形状にフィットする。
巻付け部3が膝関節裏側に当接されたら、まず固定部5,5’の面ファスナ51,52を巻付け部3の裏側に設けられた小面ファスナ34,35と貼着する。次に、固定部4,4’の雄面ファスナを膝当て部2の表側に設けられた雌側面ファスナ24,25に固定する(図1参照)。
次に、補助固定部22の両端に設けられた取付部22b,22cを持って、取付部22bの雄側面ファスナ22dを巻付け部3の面ファスナ33に貼着し、取付部22cの面ファスナ22eを面ファスナ32に貼着する。この際、補助固定部22の膝蓋骨保護部21を当初当てた位置にキープし、膝蓋骨を正常位置に保つように補助固定部22の上下位置を考慮して固定するようにする。以上のようにして、膝サポータ1を膝関節に対して取り付けることにより、図6に示すような状態となる。
以上のような本実施形態の膝サポータ1によれば、膝サポータ1の膝蓋骨が当接する位置の下部に、膝蓋骨支持部23が設けられていることにより、次のような効果を奏する。すなわち、膝蓋骨支持部23が膝蓋骨の形状に沿った湾曲型で、シリコーンゴムや合成樹脂等の弾性を有しかつ形状が崩れにくい固体からなり、膝蓋骨保護部21部側から徐々に肉厚が増すように傾斜面23cが形成されていることにより、膝蓋骨下部の形状にフィットし、膝蓋骨の下側から膝蓋骨の膨らみに合わせて当接させることができる。
また、補助固定部22の両端に設けられた取付部22b,22cにより、補助固定部22の膝蓋骨支持部23を当初当てた位置にキープし、膝蓋骨を正常位置に保つように補助固定部22の上下位置を考慮して固定するようにすることによって、膝蓋骨をしっかりと支え、膝のグラつきを防ぐことができる。
これにより、膝蓋骨を支える大腿四頭筋の、加齢や運動不足・ダイエット等による衰えによる下垂を防ぎ、膝関節の軟骨に大きな負担をかけることを防止することができる。また、外部からの膝への衝撃を和らげることができる。
膝サポータ1を巻きつけた場合に、サポータの左右に設けられた補強部6が膝関節両側の側副靭帯上に位置する。そして、この補強部6には、合成樹脂等からなるステップボーン61が収納されているため、膝関節における両側副靭帯を外部から保護することができるとともに、ステップボーン61により側副靭帯の働きを補助することができる。また、このステップボーン61は上方から下方に向かって3段階に厚みを変えてなるため、膝頭である膝蓋骨付近から上側は細く形成して膝の動きを妨げず、膝蓋骨から下側は太く形成して靭帯のサポートを確実に行うことができる。
また、膝関節は常に屈伸を繰り返しているが、この膝関節の屈伸に伴いサポータの上部が徐々にたるみ、当初巻き付けた位置からずれてしまうことがあるが、本実施形態の膝サポータ1では、補強部6に上方から下方に向かって3段階に厚みを変えてなるステップボーン61が設けられていることにより、これが膝の側面形状にフィットするとともに、サポータ自体の緩み、たるみを防ぎ、サポータのずれを防止することができる。
膝蓋骨保護部21を、一方が略半円状にえぐれた2枚の布地2a、2bを、その略半円状にえぐれた部分R1,R2同士を所定範囲重ね合わせて形成したことにより、膝蓋骨保護部21の形状が生地が膝蓋骨の形状に沿ってフィットする。
補強部6の上下端部には、ポケット62が計4つ設けられ、このポケット62内には、ネオジム磁石等の磁石が備えられていることにより、血液の循環を促進させて効果がある。血液の循環が悪化すると軟骨の修復が遅れたり、膝の裏の筋肉が縮んで膝関節が「くの字」に変形してしまう場合がある。そこで、例えば、1250ガウスのネオジム磁石が血液の循環を促進させることにより、軟骨の修復・削られた軟骨を関節内から排出する働きを助け、縮んで硬くなった筋肉を緩めるように働きかけることができる。また、膝関節痛に効果があるとされる膝周辺のツボの位置に磁石を配置することにより、単に血液の循環を促進させる効果に留まらない大きな効果が期待できる。
また、膝サポータ1全体をメッシュ状の生地にて構成したことにより、サポーターに要求される伸縮性、耐久性、快適な装着感を実現することができる。また、巻付け部3が折曲巻付け部31に向かって若干くびれを成すように形成する等の立体裁断を用い、ゴム等の伸縮性ある素材をライン状に設けた折曲巻付け部31や縁取り部に使用するなどの伸縮素材を適宜織り交ぜることにより、曲げ・伸ばし・転回と可動範囲が広い膝のあらゆる動きに対応し、ズレにくく、最適な装着位置を維持し、長時間の装着でも付け直しの必要がない。
(3)他の実施形態
なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、次に例示するような他の実施形態も含むものである。上記実施形態において、固定部等のサポータの固定手段は、上述の面ファスナに限られず、膝サポータを身体に固定させる手段であればいずれのものでも代用可能であるが、簡易迅速に固定できる手段としては面ファスナが最適である。
本考案の実施形態における膝サポータの全体構成図。 本考案の実施形態における膝当て部の構成を示す図。 本考案の実施形態における膝蓋骨支持部の構成を示す斜視図(a)、平面図(b)及び断面図(c)。 本考案の実施形態における巻付け部の構成を示す斜視図。 本考案の実施形態におけるステップボーンの構成を示す斜視図(a)及び模式図(b)。 本考案の実施形態における膝サポータの使用状態を示す斜視図。
符号の説明
1…膝サポータ
2…膝当て部
2a,2b…布地
21…膝蓋骨保護部
22…補助固定部
22a…膝当孔
22b,22c…取付部
22d,22e…雄側面ファスナ
23…膝蓋骨支持部
23a…台座
23b…当接固定部
23c…傾斜面
24,25…雌側面ファスナ
3…巻付け部
31…折曲巻付け部
32,33…雌側面ファスナ
34,35…小面ファスナ
4,4’…第1の固定部
5,5’…第2の固定部
41,42…雄側面ファスナ
51,52…雄側面ファスナ
6…補強部
61…ステップボーン
62…ポケット
E…縁取り部
R1…略半円状部分
R2…略半円上部分

Claims (6)

  1. 膝関節の膝蓋骨周辺を被覆する膝当て部と、膝関節の裏側を巻き付ける巻付け部とを備え、前記膝当て部と前記巻付け部とを膝関節に巻回して固定する膝サポータであって、
    前記膝当て部には、膝蓋骨に合わせて開口した孔が設けられ、
    前記孔の下部には、膝蓋骨を下側から支持する膝蓋骨支持部が設けられていることを特徴とする膝用サポータ。
  2. 前記膝蓋骨支持部は、膝蓋骨の下側形状に沿って湾曲し、かつ膝蓋骨から下部に向かう傾斜に合わせて前記孔側から徐々に肉厚を増すように形成されていることを特徴とする請求項1記載の膝用サポータ。
  3. 前記膝当て部には、補助固定部が設けられ、
    この補助固定部は、下方が前記膝蓋骨支持部近傍に固定され、この膝蓋骨支持部材を上方に対して引っ張るように、前記巻付け部又は前記膝当て部に対して着脱自在に固定されることを特徴とする請求項1又は2記載の膝サポータ。
  4. 前記膝当て部は、一端が略半円状にえぐれた2枚の伸縮性ある素材からなり、
    前記孔は、前記略半円状にえぐれた部分同士を所定範囲重ね合わせて形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の膝サポータ。
  5. 前記膝当て部の両側部であって、膝関節における左右側副靭帯に相当する位置に、この側副靭帯の方向に沿って補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の膝サポータ。
  6. 前記補強部材は、膝関節の上部から下部に向かって、順次曲がり強度が強くなっていることを特徴とする請求項5記載の膝サポータ。
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