JP2003061860A - トイレットペーパーロール - Google Patents
トイレットペーパーロールInfo
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- JP2003061860A JP2003061860A JP2001257522A JP2001257522A JP2003061860A JP 2003061860 A JP2003061860 A JP 2003061860A JP 2001257522 A JP2001257522 A JP 2001257522A JP 2001257522 A JP2001257522 A JP 2001257522A JP 2003061860 A JP2003061860 A JP 2003061860A
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Abstract
に感じさせることができるトイレットペーパーロールを
提供する。 【解決手段】 1プライ乃至3プライのいずれかのトイ
レットペーパーロール1である。このトイレットペーパ
ーロール1を水平面上に、中心軸1aを水平にしつつ横
置きし、その胴部外周の上面中心に配した面積2cm2
の円形板圧子3を、0.5gf/cm2と50gf/c
m2との押し込み圧力で鉛直に、少なくともそれぞれの
段階で押し込む。これらの押し込み深さの差が、前記2
プライまたは3プライのトイレットペーパーロール1で
あれば2.5〜3.5mmに、前記1プライであれば
1.5〜2.5mmになるようにする。前記トイレット
ペーパーロール1のシートの長手方向の伸び率は、20
〜35%であるのが望ましい。
Description
ロールに関する。
1枚(1プライと言う)、2枚重ね(2プライと言
う)、または3枚重ね(3プライと言う)のシートを所
定巻長さで巻き取って形成され、通常は、複数個のトイ
レットペーパーロールが袋詰めされ店頭にて陳列販売さ
れる。そして、消費者は、このトイレットペーパーロー
ルを手にとってみて、その掴んだ感触によって無意識の
内にトイレットペーパーを使用する際の感触を連想し
て、購入するか否か決めていると考えられる。
願人は、トイレットペーパーロールを手で掴んだ時の感
触、すなわちそのロールを掴んだ時に感じる硬さは、そ
れを購入するか否かを決定する潜在的な購入指標となっ
ていると知見した。例えば、トイレットペーパーロール
を掴んだ時にそのロールが硬いと、これを巻きほぐした
実際の使用状態たるシート状態でも硬くて使い心地が悪
いのではないかと思ったり、あるいはロールが柔らすぎ
れば、前記シート状態でも柔らか過ぎて使用時に破れ易
いのではないかと思ったりして、購入を決めている。
イレットペーパーロールのロール硬さは、適度な柔らか
さを有しておらず、この結果、喪失している売り上げは
大きいと推察される。
たもので、消費者が手にした時に適度な柔らかさを確実
に感じさせることができるトイレットペーパーロールを
提供することを目的とする。
めに請求項1に示す発明は、2プライまたは3プライの
トイレットペーパーロールを、中心軸を水平にしつつ水
平面上に横置きし、その胴部の外周面中心に配した面積
2cm2の円形板圧子を、0.5gf/cm2と50g
f/cm2との押し込み圧力で鉛直に、少なくともそれ
ぞれの段階で押し込み、これらの押し込み深さの差が
2.5〜3.5mmの範囲であることを特徴とする。
プライのトイレットペーパーロールを消費者が手にした
時に、当該消費者に適度な柔らかさを感じさせることが
できる。というのは、トイレットペーパーロール手にし
た人が感じるロール硬さの官能評価値と前記押し込み深
さの差との相関関係に基づいて、手にした人に適度な柔
らかさを感じさせるべく、前記押し込み深さの差が2.
5〜3.5mmという適正範囲に本願トイレットペーパ
ーロールは設定されているからである。すなわち、押し
込み深さの差を2.5mm以上にしているので、消費者
に、ロールが硬すぎる感触を与えることはない一方、前
記押し込み深さの差を3.5mm以下としているので、
逆に柔らかすぎる感触を与えることもなく、消費者は適
度な柔らかさを感じることができる。
価値を、二値の押し込み圧力で円形板圧子をロールに押
し込んだ際の押し込み深さの差として、客観的に定量評
価することができる。このため、トイレットペーパーロ
ールのロール硬さを適正範囲に確実に管理することがで
きる。
ットペーパーロールを、中心軸を水平にしつつ水平面上
に横置きし、その胴部の外周面中心に配した面積2cm
2の円形板圧子を、0.5gf/cm2と50gf/c
m2との押し込み圧力で鉛直に、少なくともそれぞれの
段階で押し込み、これらの押し込み深さの差が1.5〜
2.5mmの範囲であることを特徴とする。上記発明に
よれば、1プライのトイレットペーパーロールについ
て、前記請求項1と同様の作用を奏することができる。
ライのいずれかのトイレットペーパーロールを、中心軸
を水平にしつつ水平面上に横置きし、その胴部外周の上
面中心に配した面積2cm2の円形板圧子を、0.5g
f/cm2と50gf/cm 2との押し込み圧力で鉛直
に、少なくともそれぞれの段階で押し込み、これらの押
し込み深さの差を9回連続測定し、全ての測定値の最高
値と最低値との差が0.5〜1.0mmの範囲であるこ
とを特徴とする。
最低値との差を0.5〜1.0mmの範囲にしているの
で、適度な復元性と永久変形能とを有する結果、トイレ
ットペーパーロールは適度な形状保持性と柔らかさとを
兼ね備えることができる。これに対して、前記差が1.
0mmを超えると永久変形し易く、ロールの形状保持性
が低くなる一方、0.5mm未満だと永久変形し難く、
ロールは硬く感じらてしまう。したがって、前記トイレ
ットペーパーロールを消費者が手にした時に、当該消費
者に適度な柔らかさを感じさせることができるととも
に、その適度な形状保持性からロール形状を適度に保ち
その美観に優れる。
くは2のいずれかに記載のトイレットペーパーロールで
あって、前記押し込み深さの差を9回連続測定し、全て
の測定値が前記押し込み深さの差の範囲であるととも
に、前記測定値の最高値と最低値との差が0.5〜1.
0mmの範囲であることを特徴とする。上記発明によれ
ば、請求項1および2の作用に加えて、請求項3の作用
を奏する。
4のいずれかに記載のトイレットペーパーロールであっ
て、前記トイレットペーパーロールのシートの長手方向
の伸び率が20〜35%であることを特徴とする。
ールのシートとして、長手方向の伸び率が20〜35%
のシートを用いているので、ロール状態における前記押
し込み深さの差を適正範囲(2プライまたは3プライで
あれば2.5〜3.5mmの範囲、1プライであれば
1.5〜2.5mmの範囲)に容易に設定できると同時
に、当該ロールの形状保持性も確保することができる。
いた場合には、一定の巻き取り張力でロール状に巻き取
った際に、クレープ(シートの幅方向に沿う皺であっ
て、長手方向に複数設けられるもの)が伸びきって伸び
が残らないため、嵩高さは小さくなりロールが硬くなっ
てしまう場合がある。一方、これを防ぐべく、伸びを残
そうと低巻密度で巻き取ると、クレープが小さい分シー
ト間に隙間を生じ易く巻は緩くなって、ロール側端面が
側方へ竹の子状に突出するなどロールが変形し易くなる
場合がある。つまり、ロール硬さたる前記押し込み深さ
の差を前記適正範囲に設定することと、ロールの形状保
持性とを両立させることは難しい。
いた場合には、このシートをロール状に巻き取った際
に、クレープが大きく残りすぎる結果、嵩高さが大きく
なりすぎてロールは過度に柔らかくなる。このため、前
記押し込み深さの差を前記適正範囲に設定することは難
しい。
ートを用いれば、シートをロール状に巻き取った際に、
クレープは適度な大きさで残存するため、その嵩高さを
適度な大きさにできて、前記押し込み深さの差を前記適
正範囲に容易に設定できる。また、適度な大きさで残存
するクレープによって、ロール径方向に重なるシートは
互いに弾性力をもって拘束し合っているため、ロール側
端面が側方へ竹の子状に突出し難くロールの形状保持性
が良い。つまり、前記押し込み深さの差を適正範囲に設
定することと、ロールの形状保持性とを両立させること
ができる。
添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態のトイ
レットペーパーロールは、そのロール硬さが後記適正範
囲になるように、以下にて説明する方法によって定量的
に測定される。よって、消費者が適度な柔らかさに感じ
るトイレットペーパーロールを市場に確実に供給するこ
とができる。
パーロールのロール硬さの測定方法を示す斜視図であ
り、以下の手順でトイレットペーパーロール1のロール
硬さは定量測定される。 先ず、水平な台座5上にトイレットペーパーロール
1をその中心軸1aが水平になるように横置きする。 そして、このロールの胴部外周の上面中心に、人の
指を想定した、面積2cm2の円形板圧子3を当てる。 この当接状態の前記円形板圧子3の押し込み深さを
零として、この円形板圧子3を、押し込み圧力0.5g
f/cm2かつ押し込み速度10mm/分で鉛直に押し
込む。 前記圧子3の押し込み深さが安定したらその押し込
み深さを第1押し込み深さとして記録する。 次いで、この状態から続けて同じ押し込み速度で、
押し込み圧力を50gf/cm2に増やして鉛直に前記
圧子3を押し込む。 前記圧子3の押し込み深さが安定したらその押し込
み深さを第2押し込み深さとして記録する。 第2押し込み深さと第1押し込み深さとの差(押し
込み深さの差と記す)をロール硬さとして記録し、前記
圧子3の押し込み圧力を抜重する。
目の押し込み(前記の押し込み)は、消費者がトイレ
ットペーパーロールを手で把持した際の指の押し込み動
作を想定しており、また、二回目の押し込み(前記の
押し込み)は、前記手にしたロールの硬さを調べるため
に、消費者が把持した指をロールに押し込む動作を想定
している。つまり、消費者がトイレットペーパーロール
の硬さを調べる動作は、上記のような二段階の押し込み
動作によって近似することができて、消費者がその時感
じるロール硬さの感触は、前記押し込み深さの差によっ
て代替表現することができる。
差は、実際に人が感じるロール硬さの官能評価値と高い
相関関係を示す。図2に、ロール幅114mm、ロール
内外径40mm/110mmのトイレットペーパーロー
ルの相関図を、1プライおよび2プライのそれぞれにつ
いて示す。尚、この押し込み深さの差と官能評価値との
相関図は、押し込み深さの差が異なる各トイレットペー
パーロールについて、それらのロール硬さを50名の人
に、5段階の官能評価値(1:硬すぎる、2:やや硬す
ぎる、3:適度に柔らかい、4:やや柔らかい、5:柔
らかすぎる)によって評価してもらい得られたものであ
り、同相関図上のプロット点としては、図の錯綜を避け
るため、各トイレットペーパーロールの官能評価値の平
均値のみを代表して示している。
感じるロール硬さの官能評価値と良く相関しているのが
わかる。ちなみに、前記押し込み深さの差と前記官能評
価値(1〜5)との相関係数は、1プライで0.79、
2プライで0.83であり、前記押し込み深さの差は、
人が感じるロール硬さを代替表現する評価指標として十
分に使用可能と判断できる。
m/110mmのトイレットペーパーロールについての
結果であるが、ロール外径が100mmおよび120m
mのそれぞれについて、ロール内径を30mmおよび5
0mmに変化させて、前記相関関係を調べたところ、同
様の相関関係が得られた。よって、ロール外径が100
〜120mmで、かつロール内径が30〜50mmの範
囲という極標準的なトイレットペーパーロールについて
は、ロール内外径が異なっても押し込み深さの差が同じ
であれば、人は同じ硬さに感じるということがわかっ
た。したがって、前記標準的なトイレットペーパーロー
ルであれば、ロール内外径によらず、押し込み深さの差
によって一義的に、人が感じるロール硬さを定量評価す
ることができる。
が感じる範囲、すなわち前記官能評価値が2.5〜3.
5の範囲に対応する押し込み深さの差を読み取ると、2
プライのトイレットペーパーロールでは2.5〜3.5
mm、また1プライでは1.5〜2.5mmとなり、こ
れらが押し込み深さの差の適正範囲である。よって、ト
イレットペーパーロールの押し込み深さの差を上記適正
範囲に収めれば、当該トイレットペーパーを手にした消
費者に、適度な柔らかさを確実に与えることができる。
したがって、消費者が適度な柔らかさに感じるトイレッ
トペーパーロールを市場に確実に供給することができ
る。
ットペーパーロールは、図3に示すように、前記測定を
9回連続して行って得られた押し込み深さの差の9つの
測定値が、全て前記適正範囲に収まるとともに、前記測
定値の最高値と最低値との差が0.5〜1.0mmの範
囲であると好適である。というのは、前記測定値の最高
値と最低値との差が1.0mmを超えると永久変形し易
くロールの形状保持性が悪くなる一方、0.5mm未満
だと永久変形し難くロールは硬く感じられてしまうから
である。これに対して、前記差が0.5〜1.0mmの
範囲であれば、適度な復元性と永久変形能とを有し、つ
まり、当該ロールは、適度な形状保持性と柔らかさとを
兼ね備えて、その感触のみならず美観にも優れ、もっ
て、消費者の美感にも訴えることができる。尚、前記測
定回数を9回にしているのは、9回行えば、押し込み深
さの差の最低値が十分一定値に収束するためである。
は、長手方向の伸び率が20〜35%であるシートを用
いるのが望ましく、そうすれば当該トイレットペーパー
ロールの製造を容易にすることができる。ここで、伸び
率とは、シートが破断するまで長手方向に引張力を付与
した際の、長手方向の単位長さ当たりの伸び量である。
この伸び量は、図4に示すシートの側断面図からわかる
ように、クレープ(シートの幅方向に沿う皺であって、
長手方向に複数設けられるもの)に大きく起因して生じ
るものであり、図4(a)の如くクレープの山谷の大き
さが小さいか若しくは単位長さあたりのクレープ本数が
少ない程、伸び率は小さく、図4(b)の如く前記山谷
が大きいか若しくは前記クレープ本数が多い程、伸び率
は大きくなる。
シートを用いた場合には、一定の巻き取り張力でロール
状に巻き取った際に、図5(a)のようにクレープが伸
びきって伸びが残らないため、嵩高さは小さくなりロー
ルは硬くなってしまう。一方、これを防ぐべく、伸びを
残そうと低巻密度で巻き取ると、図5(b)のようにク
レープが小さい分シート間に隙間を生じ易く巻は緩くな
って、ロール側端面が側方へ竹の子状に突出するなどロ
ールが変形し易くなる。つまり、伸び率が20%未満の
シートでは、ロール硬さたる前記押し込み深さの差を前
記適正範囲に設定することと、ロールの形状保持性とを
両立させることは難しい。
トを用いた場合には、このシートをロール状に巻き取っ
た際に、クレープが大きく残りすぎる結果、嵩高さが大
きくなりすぎてロールは過度に柔らかくなる。このた
め、前記押し込み深さの差を前記適正範囲に設定するこ
とは難しい。
伸び率のシートを用いれば、シートをロール状に巻き取
った際にも、図5(c)のようにクレープは適度な大き
さで残存するため、その嵩高さを適度な大きさにでき
て、前記押し込み深さの差を前記適正範囲に容易に設定
できる。また、適度な大きさで残存するクレープによっ
て、径方向に重なるシートは互いに弾性力をもって拘束
し合っているため、ロール側端面が側方へ竹の子状に突
出し難くロールの形状保持性が良い。つまり、前記押し
込み深さの差を適正範囲に設定することと、ロールの形
状保持性とを両立させることができる。よって、当該ト
イレットペーパーロールの製造を容易にすることができ
る。
度などによっても変化させることができる。例えば、原
料については、後記NBKP配合率が高ければ伸び率は
大きくなり、また、叩解を進めて引張強さを高くすると
伸び率は大きくなる。
に設定するのに好適なトイレットペーパーロールの製造
仕様を以下に示す。
あるとともに、その1枚当たりの紙厚は120〜160
μmである。
4.0である。ここで、乾燥紙力とは、JISP811
3に規定される引張特性試験方法により測定される引張
強さ(CN)であり、その乾燥紙力の縦横比とは、長手
方向の乾燥紙力を幅方向の乾燥紙力で除算して得られる
比を示す。このような縦横比のシートは、抄き出し水流
速度/ワイヤー速度の比(J/W比)を調整して、適宜
長手方向に配向した繊維の量を幅方向に配向した繊維の
量よりも多くして調整することによって製造することが
できる。
〜60%である。ここで、NBKPが配合率とは、針葉
樹晒クラフトパルプ(NBKP)と広葉樹晒クラフトパ
ルプ(LBKP)とからなる前記パルプ原料中の針葉樹
晒クラフトパルプ(NBKP)の重量比率を示してお
り、前記NBKP配合率にすれば、針葉樹晒クラフトパ
ルプを用いたことによる強度向上と、広葉樹晒クラフト
パルプを用いたことによる柔軟性の向上とを両立させた
シートを形成することができる。尚、この原料について
は、当該パルプに限らず、古紙原料であっても良い。
このエンボス加工によって、シートの剛性を向上できる
ので、巻密度の低い条件にあっても適度なロール硬さに
仕上げることができる。よって、前記押し込み深さの差
に仕上げるための巻密度の範囲を広げることができる。
m/cm2である。ここで、巻密度とは、ロールの巻長
さをロール側端面の面積(ロールの中心軸と直交する面
の面積)で除した値である。この巻密度の調整は、ロー
ル状に巻き取る際にシートに付与する巻き取り張力を調
整することによって行うことができる。
65m、2プライで29〜33m、3プライで19〜2
2mである。尚、ロール内外径は、前述のように内径が
30〜50mmで、外径が100〜120mmの範囲で
ある。
製造されたトイレットペーパーロールの一実施例の製造
仕様およびそのロール硬さを、現在市場に流通している
市販品のトイレットペーパーロールと比較して示す。
尚、表1には2プライのトイレットペーパーロールを、
表2には1プライのものを示す。2プライおよび1プラ
イのいずれも、市販品については、その押し込み深さの
差は前記適正範囲外となっており、表1および2の最下
段に示す前記50名による官能評価値の平均値も、適度
に柔らかいと感じる2.5〜3.5の範囲から外れてい
る。これに対して、本実施例に係るトイレットペーパー
ロールの押し込み深さの差は、2プライおよび1プライ
の両方とも前記適正範囲内に入っており、その官能評価
値もそれぞれに3.4および2.9と良好な結果となっ
ている。また、前記押し込み深さの差を9回連続測定し
た測定値の最高値と最低値との差についても、市販品
は、0.5〜1.0mmの範囲外となっているのに対
し、本実施例は、前記範囲内となっていて、前記適度な
柔らかさに加えて適度な形状保持性も備えるため、店頭
陳列時にそのロールの外形状は崩れ難くその美観に優れ
るものとなっている。
に示す発明によれば、トイレットペーパーロールの前記
押し込み深さの差を、2プライまたは3プライでは2.
5〜3.5mmに、1プライでは1.5〜2.5mmに
したので、これを手にした消費者に、適度に柔らかい感
触を確実に与えてその購買意欲を喚起し、売り上げを向
上させることができる。また、トイレットペーパーロー
ルのロール硬さを適正範囲に確実に管理することができ
るので、適度な柔らかさのトイレットペーパーロールを
確実に市場へ供給できる。
ペーパーロールは適度な形状保持性と柔らかさとを兼ね
備えることができるので、その感触のみならず美観にも
優れる。よって、消費者の美感にも訴えてその購買意欲
を喚起し、売り上げを向上させることができる。
よび2の効果に加えて、請求項3の効果を奏することが
できる。
の形状保持性を適度に確保しつつ、押し込み深さの差を
適正範囲に容易に設定できるので、本発明に係るトイレ
ットペーパーロールの製造が容易になる。
ロール硬さの測定方法を示す斜視図である。
ットペーパーロールに関する押し込み深さと官能評価値
との相関図である。
0mmのトイレットペーパーロールについて、前記押し
込み深さの差を9回連続測定した測定結果を示すグラフ
である。
図、図4(b)は伸び率の大きいシートの側断面図であ
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 2プライまたは3プライのトイレットペ
ーパーロールを、中心軸を水平にしつつ水平面上に横置
きし、その胴部外周の上面中心に配した面積2cm2の
円形板圧子を、0.5gf/cm2と50gf/cm2
との押し込み圧力で鉛直に、少なくともそれぞれの段階
で押し込み、これらの押し込み深さの差が2.5〜3.
5mmの範囲であることを特徴とするトイレットペーパ
ーロール。 - 【請求項2】 1プライのトイレットペーパーロール
を、中心軸を水平にしつつ水平面上に横置きし、その胴
部外周の上面中心に配した面積2cm2の円形板圧子
を、0.5gf/cm2と50gf/cm2との押し込
み圧力で鉛直に、少なくともそれぞれの段階で押し込
み、これらの押し込み深さの差が1.5〜2.5mmの
範囲であることを特徴とするトイレットペーパーロー
ル。 - 【請求項3】 1プライ乃至3プライのいずれかのトイ
レットペーパーロールを、中心軸を水平にしつつ水平面
上に横置きし、その胴部外周の上面中心に配した面積2
cm2の円形板圧子を、0.5gf/cm2と50gf
/cm2との押し込み圧力で鉛直に、少なくともそれぞ
れの段階で押し込み、これらの押し込み深さの差を9回
連続測定し、全ての測定値の最高値と最低値との差が
0.5〜1.0mmの範囲であることを特徴とするトイ
レットペーパーロール。 - 【請求項4】 前記押し込み深さの差を9回連続測定
し、全ての測定値が前記押し込み深さの差の範囲である
とともに、前記測定値の最高値と最低値との差が0.5
〜1.0mmの範囲であることを特徴とする請求項1若
しくは2のいずれかに記載のトイレットペーパーロー
ル。 - 【請求項5】 前記トイレットペーパーロールのシート
の長手方向の伸び率が20〜35%であることを特徴と
する請求項1乃至4のいずれかに記載のトイレットペー
パーロール。
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