JP2003061374A - 電動アクチュエータの制御装置 - Google Patents

電動アクチュエータの制御装置

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JP2003061374A
JP2003061374A JP2001249579A JP2001249579A JP2003061374A JP 2003061374 A JP2003061374 A JP 2003061374A JP 2001249579 A JP2001249579 A JP 2001249579A JP 2001249579 A JP2001249579 A JP 2001249579A JP 2003061374 A JP2003061374 A JP 2003061374A
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electric actuator
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JP2001249579A
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English (en)
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Masahiro Miyamoto
雅弘 宮本
Shigeyuki Momota
茂幸 百田
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Nidec Shibaura Corp
Original Assignee
Nidec Shibaura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過度の昇温を防止する際に利用者の利便性を
向上して動作品質を格段に向上する。 【解決手段】電動アクチュエータ1の制御装置8は、起
立スイッチ10と横臥スイッチ11とを備え、電動アク
チュエータ1を駆動するモータ4の連続作動期間に亘っ
てインクリメントされ、モータ1の停止期間に亘ってデ
クリメントされる連続使用カウンタ13と、連続使用カ
ウンタ13を動作せしめるスイッチが起立スイッチ10
と横臥スイッチ11とのいずれであるかを判定する処理
ステップと、起立スイッチと判定されたときにモータ4
の動作を停止せしめ、横臥スイッチと判定したときにモ
ータ4の動作を継続させる制御を行う制御装置8とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例として介護用ベ
ッドなどに用いられる電動アクチュエータを制御する制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】介護用ベッドでは、ベッドの上半身部分
などの可動部が電動アクチュエータなどによって角変位
し、被療者の上半身などを所定の角度だけ起立状態とし
たり、横臥状態としたりする駆動機構を備え、その駆動
機構として電動アクチュエータが用いられている。
【0003】(電動アクチュエータ1の構成)以下、そ
の電動アクチュエータ1の構成について説明する。
【0004】図2は、電動アクチュエータ1の電気的構
成を示すブロック図であり、図3は電動アクチュエータ
1が用いられる介護用ベッド2の正面図である。
【0005】なお、図2及び図3は後述される「発明の
実施の形態」の項においても参照される。
【0006】電動アクチュエータ1は、介護用ベッド2
の頭部付近の可動部3を横臥状態から起立状態へ変位さ
せ、あるいは起立状態から横臥状態へ変位させる際に用
いられる。
【0007】図3では単一の可動部3を示し、これを駆
動する電動アクチュエータ1を1個として示している。
但し、被療者の脚部相当部分を含む2箇所以上を可動部
としてもよく、また、1箇所の可動部3に対し電動アク
チュエータ1を2個以上設置して、例として、被療者の
上半身の起立/横臥状態の切換えと共に被療者の左右の
側臥状態の切換えなどに対応させるようにしてもよい。
【0008】電動アクチュエータ1は、モータ4の回転
をウォーム歯車機構や傘歯歯車機構などによってロッド
5の軸線方向の往復移動に変換するものである。このロ
ッド5の先端を前記可動部3に角変位自在に装着し、ロ
ッド5を軸線方向に添って往復移動させることにより、
可動部3が枢止部を中心にして角変位する。
【0009】モータ4には、通電制御部6から駆動電圧
が供給される。通電制御部6は、被療者が操作するリモ
コン7の操作に基づいて、CPU(中央演算装置)など
を含んで構成される制御装置8の制御によりモータ4を
作動/停止させる。
【0010】リモコン7には、電源の投入/遮断を行う
電源スイッチ9、可動部3を現在の状態から起立状態に
変位させる負荷側動作スイッチである起立スイッチ10
及び可動部3を現在の状態から横臥状態に変位させる反
負荷側動作スイッチである横臥スイッチ11が設けられ
ている。以下の説明において、起立スイッチ10及び横
臥スイッチ11を、作動スイッチ10、11と総称する
場合がある。
【0011】また、制御装置8には、後述するような作
動停止カウンタであるメインカウンタ12と連続使用カ
ウンタ13とが備えられている。
【0012】(従来例のモータ保護動作処理)ところ
で、この電動アクチュエータを連続使用すると、モータ
や回転制御に用いられる回路素子などの温度が上昇し、
動作不良になる場合がある。また、この温度上昇が継続
するとモータの発火や回路基板の焼損などの可能性が想
定され、これらを未然に防止する必要がある。
【0013】そこで、従来よりこの問題を解決するため
に、下記のようなモータ保護動作処理が行われている。
【0014】以下、図8及び図9のフローチャートを併
せて参照して、電動アクチュエータ1の従来例のモータ
保護動作処理について説明する。
【0015】なお、図8及び図9に示されるそれぞれ一
連の処理は、制御装置8による周期的な割込み処理に基
づいて、周期的に個別に実行される処理である。
【0016】また、以下の説明では介護用ベッド2の電
源投入時には、メインカウンタ12及び連続使用カウン
タ13はいずれもリセットされるものとする。
【0017】まず、図9の処理が周期的に行われる。
【0018】ステップb1で連続使用カウンタ13のカ
ウント値が、上限値pに到達したかどうかが判断され
る。上限値pは、モータ4の特性などから予め定めら
れ、モータ4やその回路基板の過度な昇温をもたらす時
間未満の時間に定められる。
【0019】ステップb1の判断が否定ならば、ステッ
プb2でモータ4が駆動され、電動アクチュエータ1が
作動して介護用ベッド2の可動部3を起立状態へ或いは
横臥状態へ変位させる。以下、同様な処理が繰り返さ
れ、可動部3が変位を継続することができる。
【0020】次に、図8の処理について説明する。
【0021】ステップa1において、メインカウンタ1
3のカウンタ値が加算(インクリメント)される。
【0022】ステップa2において、メインカウンタ1
2のカウント値が、第1制限値mであるかどうかが判断
される。第1制限値mは、例として10分に設定され
る。
【0023】通電後の経過時間が第1制限値m未満であ
れば、ステップa3で作動スイッチ10、11が操作さ
れたかどうかが判断される。
【0024】ステップa2の判断が否定であれば、ステ
ップa4でメインカウンタ12のカウント値が、第2制
限値nであるかどうかが判断される。この第2制限値n
は、モータ4の動作期間とモータ4の動作停止後の冷却
期間とを合わせた合計期間に相当する第1制御値mにお
ける冷却期間に相当するカウント値として定められる。
例としてm=10分、n=9分に設定されるが、この数
値は適宜定められる。メインカウンタ12のカウント値
が第2制限値nまで到達していなければ、ステップa1
に戻って前述した処理を繰返す。
【0025】ステップa2の判断が肯定であれば、ステ
ップa5でメインカウンタ12がリセットされる。
【0026】次に、ステップa3で作動スイッチ10、
11が操作されていることが検出されると、ステップa
6で連続使用カウンタ13が上限値pに到達したかどう
かが判断される。
【0027】作動スイッチ10、11の操作継続時間が
比較的短く、ステップa6の判断が否定であればステッ
プa7で連続使用カウンタ13がインクリメントされ
る。この後、ステップa4に移る。
【0028】ステップa4でメインカウンタ12のカウ
ント値が第2制限値nに到達していなければ、処理はス
テップa1に戻って前述した処理を繰返し、作動スイッ
チ10、11の操作による可動部3の角変位動作が継続
される。
【0029】次に、電動アクチュエータ1の作動が継続
し、連続使用カウンタ13のカウント値が上限値pに到
達すると、ステップa6の判断が肯定に成る。このと
き、メインカウンタ12がリセットされる。
【0030】次に、ステップa4でメインカウンタ12
のカウント値が第2制限値nに到達したかどうかが判断
される。
【0031】この判断が否定ならば、ステップa1に戻
って前記処理を繰返す。このとき、図9のステップb1
の判断が肯定になる。このとき、ステップb2でアクチ
ュエータ1を作動する処理が実行されないので、モータ
4が停止され電動アクチュエータ1が停止される。
【0032】ここで、連続使用カウンタ13のカウント
値が上限値pに到達したことにより、モータ4の動作が
停止された後で、作動スイッチ10、11が継続して操
作されている場合、処理はステップa3、a6、a4が
行われ、ステップa4の判断が否定ならば処理はステッ
プa1で前述した処理を繰返す。
【0033】一方、ステップa4の判断が肯定ならばス
テップa8でメインカウンタ12がリセットされ、ステ
ップa9で、作動スイッチ10、11がオフであるかど
うかが判断される。
【0034】ステップa9の判断が否定ならば、処理は
ステップa1に戻って前述の処理が繰返される。ステッ
プa9の判断が肯定ならば、ステップa10で連続使用
カウンタ13がデクリメントされ、ステップa1に戻
る。
【0035】また、連続使用カウンタ13のカウント値
が上限値pに到達したことにより、モータ4の動作が停
止された後で、作動スイッチ10、11の操作が停止さ
れると、前記ステップa3の判断が否定になる。ステッ
プa4の判断が否定である期間に亘り、処理はステップ
a1〜a4を繰返す。メインカウンタ12のカウント値
が第2制限値nに到達したことがステップa4で判断さ
れると、ステップa8でメインカウンタ12がリセット
され、ステップa9で作動スイッチ10、11が停止さ
れているかどうかが判断される。現在の想定では作動ス
イッチ10、11は操作を停止されているので、ステッ
プa9の判断が肯定になり、ステップa10で連続使用
カウンタ13がデクリメントされる。以下、処理はステ
ップa1に戻って前述の処理が繰返される。
【0036】以上のように従来例では、作動スイッチ1
0、11が操作されて以降、連続使用カウンタ13のカ
ウント値が上限値pに到達するまではモータ4の動作は
継続可能であるが、カウント値が上限値pに到達すると
モータ4の動作が停止される。これにより、上限値pを
適宜設定することにより、電動アクチュエータ1の連続
使用期間を制限することができ、モータ4や制御用の回
路素子や回路基板などの過度の昇温を防止することがで
き、昇温に伴う動作不良や、この昇温が継続する場合に
発生が想定されるモータ4の発火、回路基板の焼損など
の可能性を解消することができる。これにより、電動ア
クチュエータ1の動作品質を向上しようとしている。
【0037】また、従来例では、連続使用カウンタ13
によって上記モータ4の作動/停止状態に対応してイン
クリメント/デクリメントされるカウント動作が行われ
る。上記モータ4の動作後の冷却に必要な停止期間は、
メインカウンタ12のカウント値に基づいてステップa
4で検出される。ステップa10の処理では、ステップ
a4で検出されたモータの停止期間、即ち、モータ4停
止後のメインカウンタ12のカウント値が第2制限値n
を経過したときに、モータ4を作動可能状態に制御す
る。
【0038】これにより、モータ4を含んで構成される
電動アクチュエータ1の構成などに基づいて前記必要停
止期間である第2制限値nを適宜設定することにより、
モータ4を十分に冷却した状態でモータ4の作動を再開
することができ、モータ4や前記回路素子や回路基板の
過度の昇温を防止することができる。
【0039】そして、上述した昇温に伴う動作不良や、
モータ4の発火、回路基板の焼損などを未然に防止する
ことを図り、上記動作品質の向上を更に図るようにして
いる。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来例におい
て、例として、介護用ベッド2の利用者の上半身に相当
する可動部3を上昇させている場合に、上述した連続使
用制限機能が作動すると、可動部3の上昇動作が停止
し、更に利用者は所定の冷却期間が終了するまで上半身
を中間まで持ち上げた姿勢で待たなければならない不具
合が想定される。
【0041】また、従来例では、電動アクチュエータ1
の連続動作時間のみに基づいて電動アクチュエータ1の
動作を停止させるようにしているので、電動アクチュエ
ータ1の負荷が例えば無負荷などの負荷が軽い動作であ
っても、過負荷になるような大きな負荷の動作であって
も、同一の連続動作時間で停止することが想定される。
これは、利用者にとっての利便性に問題を生じることが
想定される。
【0042】本発明は、上述の技術的課題を解決すべく
なされたものであり、その目的は、過度の昇温を防止す
る際に、利用者の利便性を向上して動作品質を格段に向
上することができる電動アクチュエータの制御装置を提
供することである。
【0043】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モー
タによって駆動する電動アクチュエータの制御装置にお
いて、前記モータに対し出力が増大する動作を設定する
負荷側動作スイッチと、前記モータに対し出力が減少す
る動作を設定する反負荷側動作スイッチとを備え、前記
モータの連続作動期間に亘ってカウンタ値を加算させ、
前記モータの停止期間に亘ってカウンタ値を減算させる
連続使用カウンタと、前記連続使用カウンタのカウント
値が、予め設定される上限値に到達しているかどうかを
判定するカウント値判定手段と、前記連続使用カウンタ
のカウント値が前記上限値に到達していることが前記カ
ウント値判定手段によって判定されたときに、前記連続
使用カウンタを動作させているスイッチが、前記負荷側
動作スイッチと反負荷側動作スイッチとのいずれである
かを判定するスイッチ判定手段と、前記スイッチ判定手
段が前記負荷側動作スイッチと判定したときにモータの
動作を停止させ、前記スイッチ判定手段が前記反負荷側
動作スイッチと判定したときにモータの動作を継続させ
るモータ保護手段と、を備えることを特徴とする電動ア
クチュエータの制御装置である。
【0044】請求項2の発明は、モータによって駆動す
る電動アクチュエータの制御装置において、前記モータ
に流れる電流値を周期的に計測する電流値計測手段と、
前記電流値計測手段で計測された電流値に対応するデー
タを積算する電流値積算手段と、前記電流値積算手段で
積算された積算電流値と基準電流積算値とを比較し、積
算電流値が前記基準電流積算値に到達していないときに
は前記モータの動作を継続し、前記積算電流値が前記基
準電流積算値に到達したときに前記モータの動作を停止
させるモータ動作制御手段と、前記モータの停止後に、
前記モータの冷却特性に合わせて前記積算電流値を減算
する積算電流値減算手段と、を備えることを特徴とする
電動アクチュエータの制御装置である。
【0045】
【作 用】請求項1記載の発明について説明する。
【0046】電動アクチュエータを駆動するモータが作
動している期間では、連続使用カウンタのカウンタ値が
加算(すなわち、インクリメント)され、モータの停止
期間ではカウンタ値が減算(すなわち、デクリメント)
される。
【0047】カウント値判定手段によって、そのカウン
ト値が、上限値に到達しているかどうかが判定される。
【0048】そのカウント値が上限値に到達しているこ
とが判定されたとき、スイッチ判定手段が連続使用カウ
ンタを動作せしめるスイッチが負荷側動作スイッチと反
負荷側動作スイッチとのいずれであるかを判定する。
【0049】モータ保護手段は、スイッチ判定手段が、
負荷側動作スイッチと判定したときにモータの動作を停
止せしめ、反負荷側動作スイッチと判定したときにモー
タの動作を継続させる。
【0050】これにより、電動アクチュエータが、介護
用ベッドに用いられる場合、利用者の身体の一部を上昇
させている場合に、利用者は所定の冷却期間が終了する
まで身体の一部を動作の中間状態の姿勢を維持しなけれ
ばならない不具合が解消され、利用者の利便性が向上さ
れて電動アクチュエータの動作品質が格段に向上され
る。
【0051】請求項2記載の発明について説明する。
【0052】電流計測手段が電動アクチュエータを駆動
するモータに流れる電流値を周期的に計測する。
【0053】電流値積算手段は、電流値計測手段で計測
された電流値に対応するデータを積算する。
【0054】モータ動作制御手段は、電流値積算手段で
積算された積算電流値を基準電流積算値と比較し、積算
電流値が基準電流積算値に到達していないときにはモー
タの動作を継続し、積算電流値が前記基準電流積算値に
到達したときにモータの動作を停止させる。
【0055】積算電流値減算手段は、前記モータの停止
後に、前記モータの冷却特性に合わせて前記積算電流値
を減算する。
【0056】これにより、電動アクチュエータが行う動
作に関して、負荷が軽い動作の場合には、負荷が大きい
動作の場合と比較し、連続動作時間を長くすることがで
き、利用者にとっての利便性を格段に向上することがで
きる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0058】図1は本発明の実施例の動作を示すフロー
チャートであり、図2は本発明の基礎となる構成の電動
アクチュエータ1の電気的構成を示すブロック図であ
り、図3は電動アクチュエータ1が用いられる介護用ベ
ッド2の正面図である。
【0059】図2及び図3は以下の説明において参照さ
れるが、これらの図面は従来技術の項において既に説明
されているので、更なる説明は省略する。
【0060】また、以下の説明においては、図2及び図
3を参照する場合は前述した参照符号を用いる。
【0061】以下、図1のフローチャートを併せて参照
して、本実施例の動作について説明する。
【0062】なお、図1に示される処理は、制御装置8
による周期的な割込み処理に基づいて、周期的に個別に
実行される処理である。
【0063】また、以下の説明では介護用ベッド2の電
源投入時には、メインカウンタ12及び連続使用カウン
タ13はいずれもリセットされるものとする。
【0064】ステップc1において、メインカウンタ1
3のカウンタ値が加算(インクリメント)される。
【0065】ステップc2でメインカウンタ12のカウ
ント値が、第1制限値以上であるかどうかが判断され
る。第1制限値は、例えば10分で定められる。
【0066】通電後の経過時間が第1制限値未満であれ
ば、ステップc4で作動スイッチ10、11が操作され
たかどうかが判断される。
【0067】この判断が否定であれば、ステップc5で
メインカウンタ12のカウント値が、第2制限値である
かどうかが判断される。この第2制限値は、モータ4の
動作期間とモータ4の動作停止後の冷却期間とを合わせ
た合計期間に相当するカウント値における前記冷却期間
に相当するカウント値として定められ、この数値は適宜
定められる。第2制限値は、例えば9分で定められる。
【0068】メインカウンタ12のカウント値が第2制
限値まで到達していなければ、処理は図示しないメイン
処理に移り、次の周期でステップc1から前述した処理
を繰返す。
【0069】このとき、図9の処理が別個に周期的に行
われる。図9の処理は前記従来技術の項で説明されてい
るので、再度の説明を省略する。以下、同様な処理が繰
り返され、可動部3が変位を継続することができる。
【0070】一方、ステップc2の判断が肯定であれば
ステップc3でメインカウンタ12がリセットされ、以
下、ステップc4以降の処理が行われる。
【0071】ステップc5の判断が肯定であれば、ステ
ップc6でメインカウンタ12のカウント値がリセット
され、ステップc7で、作動スイッチ10、11がオフ
であるかどうかが判断される。
【0072】ステップc7の判断が否定ならば、処理は
次のプログラム実行周期で、ステップc1に戻って前述
の処理が繰返される。このとき、現在の電動アクチュエ
ータ1の動作が継続される。
【0073】ステップc7の判断が肯定ならば、操作ス
イッチ10,11の操作が停止されたことになり、ステ
ップc8で連続使用カウンタ13がデクリメントされ、
処理は前記のようにステップc1に戻る。
【0074】次に、ステップc4で作動スイッチ10、
11のいずれかが操作されていることが検出されると、
スイッチステップであるステップc9で負荷側動作スイ
ッチである起立スイッチ10が操作されているかどうか
を判断する。
【0075】この判断が肯定ならば、カウント値判定ス
テップであるステップc10で連続使用カウンタ13が
上限値pに到達したかどうかが判断される。
【0076】作動スイッチ10、11の操作継続時間が
比較的短く、ステップc10の判断が否定であれば、ス
テップc11で連続使用カウンタ13がインクリメント
される。この後、処理は前記ステップc5に移る。
【0077】ステップc5でメインカウンタ12のカウ
ント値が第2制限値に到達していなければ、ステップc
1に戻って前述した処理を繰返し、作動スイッチ10、
11の操作による可動部3の角変位動作が継続される。
【0078】ステップc5の判断が肯定ならば、ステッ
プc6でメインカウンタ12がリセットされ、ステップ
c7で起立スイッチ10及び横臥スイッチ11のいずれ
もが操作されていない状態かどうかを判断する。この判
断が否定ならば、前述したようにステップc1に戻る。
【0079】次に、電動アクチュエータ1の作動が継続
し、ステップc10において、連続使用カウンタ13の
カウント値が上限値pに到達すると、ステップc10の
判断が肯定になる。
【0080】次に、ステップc5でメインカウンタ12
のカウント値が第2制限値に到達したかどうかが判断さ
れる。この判断が否定ならば、処理はステップc1に戻
って前記処理を繰返す。このとき、図9のステップb1
の判断が肯定になる。ステップb2でアクチュエータ1
を作動する処理が実行されないので、モータ4のそれま
での方向の回転が停止され電動アクチュエータ1が現状
の位置で停止する。
【0081】また、連続使用カウンタ13のカウント値
が上限値pに到達したことにより、モータ4の動作が停
止された後で、電動アクチュエータ1の出力が減少する
横臥スイッチ11が操作されると、ステップc4の判断
が肯定になる。
【0082】ステップc9の判断は否定となり、ステッ
プc1に戻るが、このとき、図9の処理が実行される場
合に、ステップb1の判断が肯定のとき、モータ4がそ
れまでの回転方向に回転駆動されないので、逆方向に移
動する。
【0083】以上のように本実施例では、電動アクチュ
エータ1が、介護用ベッド2に用いられる場合、連続使
用可能時間が経過したときでも、電動アクチュエータ1
の荷を押し上げる動作、すなわち、利用者の身体の一部
を上昇させる動作は禁止されるが、逆に、電動アクチュ
エータ1の負荷を下げる動作は許容される。
【0084】従って、利用者が可動部3が起立しつつあ
る状態で、可動部3が停止し所定の冷却期間が終了する
まで上半身などの身体の一部を動作の中間状態の姿勢を
維持しなければならない不具合が解消される。これによ
り、利用者の利便性が向上されて電動アクチュエータ1
の動作品質が格段に向上される。
【0085】また、本実施例では、作動スイッチ10、
11が操作されて以降、連続使用カウンタ13のカウン
ト値が上限値pに到達するまではモータ4の動作は継続
可能であるが、カウント値が上限値pに到達するとモー
タ4のそれ以上の同方向の動作が停止される。これによ
り、上限値pを適宜設定することにより、電動アクチュ
エータ1の連続使用期間を制限することができ、モータ
4や制御用の回路素子や回路基板などの過度の昇温を防
止することができ、昇温に伴う動作不良や、この昇温が
継続する場合に発生が想定されるモータ4の発火、回路
基板の焼損などの可能性を解消することができる。これ
により、電動アクチュエータ1の動作品質を格段に向上
することができる。
【0086】また、本実施例では、連続使用カウンタ1
3によって上記モータ4の作動/停止状態に対応してイ
ンクリメント/デクリメントされるカウント動作が行わ
れる。上記モータ4の動作後の冷却に必要な停止期間
は、メインカウンタ12のカウント値に基づいてステッ
プc5で検出される。ステップc8の処理では、ステッ
プc5で検出されたモータの停止期間、即ち、モータ4
停止後のメインカウンタ12のカウント値が第2制限値
を経過したときに、モータ4を作動可能状態に制御す
る。
【0087】これにより、モータ4を含んで構成される
電動アクチュエータ1の構成などに基づいて前記必要停
止期間である第2制限値を適宜設定することにより、モ
ータ4を十分に冷却した状態でモータ4の作動を再開す
ることができ、モータ4や前記回路素子や回路基板の過
度の昇温を防止することができる。これにより、上述し
た昇温に伴う動作不良や、モータ4の発火、回路基板の
焼損などを未然に防止することができ、上記動作品質の
向上を更に図ることができる。
【0088】(第2の実施例)図4は本発明の第2実施
例の電気的構成を示す回路図であり、図5は本実施例の
一動作例を示す波形図であり、図6は本実施例の他の動
作例を示す波形図であり、図7は本実施例の他の動作例
を示す波形図である。
【0089】以下、図4を参照して、本実施例の構成に
ついて説明する。
【0090】第2の実施例は第1の実施例に類似し、対
応する部分には同一の参照符号を付す。
【0091】第2の実施例の特徴は、モータ4への通電
方向を切り換える通電制御部6に設けられる切替スイッ
チSW1、SW2の接地電源ライン21に電流計測手段
である抵抗R1を直列に接続し、抵抗R1の端子間電圧
を制御装置8で計測する。制御装置8には、計測された
電流値を積算しその結果を保持する電流値積算記憶部2
2が設けられる。
【0092】以下、図5〜図7を参照して本実施例の動
作について説明する。
【0093】図5はモータ4の負荷が比較的大きな場合
を示している。このとき、モータ4の停止時の電流値が
0Aであり、駆動時の電流値が4Aであり、停止時(冷
却時)の電流値が0Aである場合を想定して説明する。
電流値積算記憶部22に保持される電流積算値は、図5
に示されるように1秒に4カウントずつインクリメント
される。
【0094】この電流積算値が図5に示す基準電流積算
値Pthに期間T1後に到達すると、通電制御部6はモ
ータ4への通電を停止し、モータ4に冷却期間を設け
る。これにより、モータ4及び電動アクチュエータ1の
過度の温度上昇を防止することができる。
【0095】そして、制御装置8は、モータ4の停止後
に、モータ4の冷却特性に合わせて電流値積算記憶部2
2に記憶されている積算電流値を減算する。これによ
り、再度、モータ4が回転したときに、その駆動時間に
合わせて積算電流値を加算できる。
【0096】図6はモータ4の負荷が比較的小さい場合
を示している。このとき、モータ4の停止時の電流値が
0Aであり、駆動時の電流値が1Aであり、停止時(冷
却時)の電流値が0Aである場合を想定して説明する。
このとき、電流値積算記憶部22に保持される電流積算
値は、図6に示されるように1秒に1カウントずつイン
クリメントされる。
【0097】この電流積算値が図6に示す基準電流積算
値Pthに、前記期間T1よりも長い期間T2後に到達
すると、通電制御部6はモータ4への通電を停止し、モ
ータ4に冷却期間を設ける。一方、電流値積算記憶部2
2でインクリメントされる電流積算値は、図5の場合よ
りも緩やかに増大することになる。従って、負荷が小さ
い動作であるほど、電動アクチュエータ1を長期間に亘
って連続使用することができる。
【0098】また、図7はモータ4の負荷が変動する場
合を示している。このとき、モータ4の停止時の電流値
が0Aであり、駆動時の電流値が1A、5A、2Aの順
番に変動し、停止時(冷却時)の電流値が0Aである場
合を想定して説明する。このとき、電流値積算記憶部2
2に保持される電流積算値は、図6に示されるように例
として1秒に1カウントずつ、5カウントずつ、2カウ
ントずつそれぞれインクリメントされる。
【0099】この電流積算値が図7に示す基準電流積算
値Pthに到達すると、通電制御部6はモータ4への通
電を停止し、モータ4に冷却期間を設ける。一方、電流
地積算記憶部22でインクリメントされる電流積算値
は、モータ4の変動する負荷の程度に対応する速度で増
大する。従って、負荷が変動する場合であっても、負荷
に適合した期間に亘って電動アクチュエータ1を長期間
に亘って連続使用することができる。
【0100】これにより、モータ4及び電動アクチュエ
ータ1の過度の温度上昇を防止することができると共
に、負荷の程度に対応した連続使用時間を設定すること
ができ、利用者の利便性を格段に向上することができ
る。
【0101】
【発明の効果】請求項1記載の発明であれば、電動アク
チュエータが、例えば、介護用ベッドに用いられる場
合、利用者の身体の一部を上昇させているときに、利用
者は所定の冷却期間が終了するまで身体の一部を動作の
中間状態の姿勢を維持しなければならない不具合が解消
され、利用者の利便性が向上されて電動アクチュエータ
の動作品質が格段に向上される。
【0102】請求項2記載の発明であれば、電動アクチ
ュエータが行う動作に関して、負荷が軽い動作の場合に
は、負荷が大きい動作の場合と比較し、連続動作時間を
長くすることができ、利用者にとっての利便性を格段に
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図2】本発明の基礎となる構成の電動アクチュエータ
1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】電動アクチュエータ1が用いられる介護用ベッ
ド2の正面図である。
【図4】本発明の第2実施例の電気的構成を示す回路図
である。
【図5】本実施例の一動作例を示す波形図である。
【図6】本実施例の他の動作例を示す波形図である。
【図7】本実施例の他の動作例を示す波形図である。
【図8】本発明の基礎となる動作を示すフローチャート
である。
【図9】本発明の基礎となる他の動作状態を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 電動アクチュエータ 2 介護用ベッド 3 可動部 4 モータ 7 リモコン 8 制御装置 9 電源スイッチ 10 起立スイッチ(作動スイッチ) 11 横臥スイッチ(作動スイッチ) 12 メインカウンタ 13 連続使用カウンタ 22 電流値積算記憶部 R1 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C040 AA05 BB01 BB06 DD02 DD05 EE01 EE08 5H530 AA12 CC01 CC24 CD28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータによって駆動する電動アクチュエー
    タの制御装置において、 前記モータに対し出力が増大する動作を設定する負荷側
    動作スイッチと、 前記モータに対し出力が減少する動作を設定する反負荷
    側動作スイッチとを備え、 前記モータの連続作動期間に亘ってカウンタ値を加算さ
    せ、前記モータの停止期間に亘ってカウンタ値を減算さ
    せる連続使用カウンタと、 前記連続使用カウンタのカウント値が、予め設定される
    上限値に到達しているかどうかを判定するカウント値判
    定手段と、 前記連続使用カウンタのカウント値が前記上限値に到達
    していることが前記カウント値判定手段によって判定さ
    れたときに、前記連続使用カウンタを動作させているス
    イッチが、前記負荷側動作スイッチと反負荷側動作スイ
    ッチとのいずれであるかを判定するスイッチ判定手段
    と、 前記スイッチ判定手段が前記負荷側動作スイッチと判定
    したときにモータの動作を停止させ、前記スイッチ判定
    手段が前記反負荷側動作スイッチと判定したときにモー
    タの動作を継続させるモータ保護手段と、 を備えることを特徴とする電動アクチュエータの制御装
    置。
  2. 【請求項2】モータによって駆動する電動アクチュエー
    タの制御装置において、 前記モータに流れる電流値を周期的に計測する電流値計
    測手段と、 前記電流値計測手段で計測された電流値に対応するデー
    タを積算する電流値積算手段と、 前記電流値積算手段で積算された積算電流値と基準電流
    積算値とを比較し、積算電流値が前記基準電流積算値に
    到達していないときには前記モータの動作を継続し、前
    記積算電流値が前記基準電流積算値に到達したときに前
    記モータの動作を停止させるモータ動作制御手段と、 前記モータの停止後に、前記モータの冷却特性に合わせ
    て前記積算電流値を減算する積算電流値減算手段と、 を備えることを特徴とする電動アクチュエータの制御装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006077768A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Borgwarner Inc アクチュエータ位置制御システム
JP2010510008A (ja) * 2006-11-21 2010-04-02 バーセルト、ハンス−ピーター 介護ベッド用欠陥耐性制御機器
KR101316585B1 (ko) * 2008-08-22 2013-10-18 주식회사 만도 전자식 주차 브레이크 시스템의 제어 방법
CN113631063A (zh) * 2019-04-01 2021-11-09 La-Z-男孩有限公司 机动化家具控制系统以及方法

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