JP2003061206A - ハイブリッド型車両駆動制御装置、ハイブリッド型車両駆動制御方法及びそのプログラム - Google Patents

ハイブリッド型車両駆動制御装置、ハイブリッド型車両駆動制御方法及びそのプログラム

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JP2003061206A
JP2003061206A JP2001243651A JP2001243651A JP2003061206A JP 2003061206 A JP2003061206 A JP 2003061206A JP 2001243651 A JP2001243651 A JP 2001243651A JP 2001243651 A JP2001243651 A JP 2001243651A JP 2003061206 A JP2003061206 A JP 2003061206A
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torque
torque signal
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Toshio Ogoshi
利夫 大越
Kazuo Aoki
一男 青木
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Aisin AW Co Ltd
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    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【課題】発電機トルク信号が異常であるかどうかを判定
することができるようにする。 【解決手段】エンジンと機械的に連結された発電機の状
態から発電機の機械的出力を算出する発電機機械的出力
算出処理手段91と、前記発電機の電気的出力を算出す
る発電機電気的出力算出処理手段92と、前記発電機の
機械的出力及び電気的出力に基づいて、発電機の駆動に
伴って発生させられる発電機トルク信号の異常を判定す
る判定処理手段93とを有する。この場合、発電機の機
械的出力及び電気的出力に基づいて、発電機トルク信号
が異常であるかどうかを判定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド型車
両駆動制御装置、ハイブリッド型車両駆動制御方法及び
そのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハイブリッド型車両に搭載され、
エンジンのトルク、すなわち、エンジントルクの一部を
発電機(発電機モータ)に、残りを駆動輪に伝達するよ
うにした車両駆動装置においては、サンギヤ、リングギ
ヤ及びキャリヤを備えたプラネタリギヤユニットを有
し、前記キャリヤとエンジンとを連結し、リングギヤと
駆動輪とを連結し、サンギヤと発電機とを連結し、前記
リングギヤ及び駆動モータから出力された回転を駆動輪
に伝達して駆動力を発生させるようにしている。
【0003】前記車両駆動装置においては、ハイブリッ
ド型車両の全体の制御を行うために車両制御装置が配設
され、該車両制御装置は、例えば、エンジンが始動され
た後、エンジン制御処理が行われて所定のエンジントル
クが発生させられるようにエンジンのトルク制御が行わ
れる間、エンジンの回転速度を調整するように発電機の
速度制御を行う。該発電機の速度制御においては、発電
機の回転速度、すなわち、発電機回転速度の目標値を表
す発電機目標回転速度と実際の発電機回転速度との差、
すなわち、差回転速度に基づいて発電機のトルク制御が
行われる。そして、該発電機のトルク制御においては、
発電機のトルク、すなわち、発電機トルクと発電機に供
給される電流とが1対1で対応するので、発電機トルク
の目標値を表す発電機目標トルク相当の電流と実際に発
電機を流れる電流との差、すなわち、差電流が零(0)
になるように発電機目標トルクが算出され、フィードバ
ック制御が行われる。
【0004】ところで、前記車両制御装置は、エンジン
の制御を行うために配設されたエンジン制御装置からエ
ンジントルクの目標値を表すエンジン目標トルクをエン
ジントルク信号として受けたり、発電機の制御を行うた
めに配設された発電機制御装置から発電機目標トルクを
発電機トルク信号として受けたりしてハイブリッド型車
両の総合出力トルクを算出するようにしている。また、
例えば、発電機回転速度が低い場合に、発電機ブレーキ
が係合させられるようになっているが、発電機ブレーキ
を解放するに当たり、エンジントルクが推定され、前記
車両制御装置は、推定されたエンジントルクをエンジン
トルク信号として受けて発電機目標トルクを算出し、発
電機ブレーキを解放する際にショックが発生するのを防
止するようにしている。
【0005】このように、車両制御装置は、エンジン制
御装置からエンジン目標トルク、推定されたエンジント
ルク等をエンジントルク信号として受けたり、発電機制
御装置から発電機目標トルク、推定された発電機トルク
等を発電機トルク信号として受けたりするが、前記エン
ジン制御装置又は発電機制御装置、若しくは前記エンジ
ントルク信号及び発電機トルク信号の通信経路において
異常が発生すると、前記エンジントルク信号又は発電機
トルク信号が異常になってしまう。
【0006】この場合、前記車両制御装置は、エンジン
トルク信号と発電機トルク信号とを比較し、エンジント
ルク信号と発電機トルク信号とがプラネタリギヤユニッ
トによって決まる所定の関係にあるかどうかを判断し、
エンジントルク信号と発電機トルク信号とが所定の関係
にある場合、エンジントルク信号及び発電機トルク信号
は正常であると判断し、エンジントルク信号と発電機ト
ルク信号とが所定の関係にない場合、エンジントルク信
号又は発電機トルク信号が異常であると判断する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の車両制御装置においては、エンジントルク信号又は
発電機トルク信号が異常であると判断することができる
が、エンジントルク信号及び発電機トルク信号のいずれ
が異常であるか判定することができない。
【0008】したがって、前記車両制御装置が、異常な
エンジントルク信号又は発電機トルク信号を使用して総
合出力トルク、発電機目標トルク等を算出すると、車両
駆動装置を効率良く駆動することができなくなってしま
う。
【0009】本発明は、前記従来の車両制御装置の問題
点を解決して、発電機制御装置において異常が発生した
ときに、発電機トルク信号が異常であるかどうかを判定
することができ、また、エンジン制御装置又は発電機制
御装置において異常が発生したときに、エンジントルク
信号及び発電機トルク信号のうちのいずれが異常である
かどうかを判定することができ、車両駆動装置を効率良
く駆動することができるハイブリッド型車両駆動制御装
置、ハイブリッド型車両駆動制御方法及びそのプログラ
ムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のハ
イブリッド型車両駆動制御装置においては、エンジンと
機械的に連結された発電機の状態から発電機の機械的出
力を算出する発電機機械的出力算出処理手段と、前記発
電機の電気的出力を算出する発電機電気的出力算出処理
手段と、前記発電機の機械的出力及び電気的出力に基づ
いて、発電機の駆動に伴って発生させられる発電機トル
ク信号の異常を判定する判定処理手段とを有する。
【0011】本発明の他のハイブリッド型車両駆動制御
装置においては、エンジンと機械的に連結された発電機
の状態から発電機の機械的出力を算出する発電機機械的
出力算出処理手段と、前記発電機の電気的出力を算出す
る発電機電気的出力算出処理手段と、前記発電機の機械
的出力及び電気的出力に基づいて、エンジンの駆動に伴
って発生させられるエンジントルク信号、及び発電機の
駆動に伴って発生させられる発電機トルク信号のうちの
いずれが異常であるかを判定する判定処理手段とを有す
る。
【0012】本発明の更に他のハイブリッド型車両駆動
制御装置においては、さらに、前記判定処理手段は、発
電機の機械的出力と電気的出力とが異なる場合に、発電
機トルク信号が異常であると判定し、一致する場合に、
エンジントルク信号が異常であると判定する。
【0013】本発明の更に他のハイブリッド型車両駆動
制御装置においては、さらに、前記発電機電気的出力算
出処理手段は、発電機に供給される直流の電流及び電圧
に基づいて発電機の電気的出力を算出する。
【0014】本発明の更に他のハイブリッド型車両駆動
制御装置においては、さらに、前記発電機電気的出力算
出処理手段は、発電機に供給される交流の電流及び電圧
に基づいて発電機の電気的出力を算出する。
【0015】本発明の更に他のハイブリッド型車両駆動
制御装置においては、さらに、前記エンジントルク信号
及び発電機トルク信号を読み込むトルク信号読込処理手
段と、エンジントルク信号が異常であると判定された場
合に、発電機トルク信号をエンジントルク信号に換算
し、発電機トルク信号が異常であると判定された場合
に、エンジントルク信号を発電機トルク信号に換算して
使用するフェールセーフ処理手段とを有する。
【0016】本発明のハイブリッド型車両駆動制御方法
においては、エンジンと機械的に連結された発電機の状
態から発電機の機械的出力を算出し、前記発電機の電気
的出力を算出し、前記発電機の機械的出力及び電気的出
力に基づいて、発電機の駆動に伴って発生させられる発
電機トルク信号の異常を判定する。本発明の他のハイブ
リッド型車両駆動制御方法においては、エンジンと機械
的に連結された発電機の状態から発電機の機械的出力を
算出し、前記発電機の電気的出力を算出し、前記発電機
の機械的出力及び電気的出力に基づいて、エンジンの駆
動に伴って発生させられるエンジントルク信号、及び発
電機の駆動に伴って発生させられる発電機トルク信号の
うちのいずれが異常であるかを判定する。
【0017】本発明のハイブリッド型車両駆動制御方法
のプログラムにおいては、コンピュータを、エンジンと
機械的に連結された発電機の状態から発電機の機械的出
力を算出する発電機機械的出力算出処理手段、前記発電
機の電気的出力を算出する発電機電気的出力算出処理手
段、並びに前記発電機の機械的出力及び電気的出力に基
づいて、発電機の駆動に伴って発生させられる発電機ト
ルク信号の異常を判定する判定処理手段として機能させ
る。本発明の他のハイブリッド型車両駆動制御方法のプ
ログラムにおいては、コンピュータを、エンジンと機械
的に連結された発電機の状態から発電機の機械的出力を
算出する発電機機械的出力算出処理手段、前記発電機の
電気的出力を算出する発電機電気的出力算出処理手段、
並びに前記発電機の機械的出力及び電気的出力に基づい
て、エンジンの駆動に伴って発生させられるエンジント
ルク信号、及び発電機の駆動に伴って発生させられる発
電機トルク信号のうちのいずれが異常であるかを判定す
る判定処理手段として機能させる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施の形態における
ハイブリッド型車両駆動制御装置の機能ブロック図であ
る。
【0020】図において、91は、図示されないエンジ
ンと機械的に連結された図示されない発電機の状態から
発電機の機械的出力を算出する発電機機械的出力算出処
理手段、92は、前記発電機の状態から前記発電機の電
気的出力を算出する発電機電気的出力算出処理手段、9
3は、前記発電機の機械的出力及び電気的出力に基づい
て、発電機の駆動に伴って発生させられる発電機トルク
信号の異常、又は、前記発電機トルク信号、及びエンジ
ンの駆動に伴って発生させられるエンジントルク信号の
うちのいずれか一方の異常を判定する判定処理手段であ
る。
【0021】図2は本発明の第1の実施の形態における
ハイブリッド型車両の概念図である。
【0022】図において、11は第1の軸線上に配設さ
れたエンジン(E/G)、12は前記第1の軸線上に配
設され、前記エンジン11を駆動することによって発生
させられた回転を出力する出力軸、13は前記第1の軸
線上に配設され、前記出力軸12を介して入力された回
転に対して変速を行う差動歯車装置としてのプラネタリ
ギヤユニット、14は前記第1の軸線上に配設され、前
記プラネタリギヤユニット13における変速後の回転が
出力される出力軸、15は該出力軸14に固定された出
力ギヤとしての第1のカウンタドライブギヤ、16は前
記第1の軸線上に配設され、伝達軸17を介して前記プ
ラネタリギヤユニット13と連結され、更にエンジン1
1と差動回転自在に、かつ、機械的に連結された第1の
電動機械としての発電機(G)である。
【0023】前記出力軸14は、スリーブ状の形状を有
し、前記出力軸12を包囲して配設される。また、前記
第1のカウンタドライブギヤ15はプラネタリギヤユニ
ット13よりエンジン11側に配設される。
【0024】そして、前記プラネタリギヤユニット13
は、少なくとも、第1の歯車要素としてのサンギヤS、
該サンギヤSと噛(し)合するピニオンP、該ピニオン
Pと噛合する第2の歯車要素としてのリングギヤR、及
び前記ピニオンPを回転自在に支持する第3の歯車要素
としてのキャリヤCRを備え、前記サンギヤSは前記伝
達軸17を介して発電機16と、リングギヤRは出力軸
14及び所定のギヤ列を介して、前記第1の軸線と平行
な第2の軸線上に配設され、前記エンジン11及び発電
機16と差動回転自在に、かつ、機械的に連結された第
2の電動機械としての駆動モータ(M)25及び駆動輪
37と、キャリヤCRは出力軸12を介してエンジン1
1と連結される。また、前記キャリヤCRと車両駆動装
置のケース10との間にワンウェイクラッチFが配設さ
れ、該ワンウェイクラッチFは、エンジン11から正方
向の回転がキャリヤCRに伝達されたときにフリーにな
り、発電機16又は駆動モータ25から逆方向の回転が
キャリヤCRに伝達されたときにロックされ、逆方向の
回転がエンジン11に伝達されないようにする。
【0025】さらに、前記発電機16は、前記伝達軸1
7に固定され、回転自在に配設されたロータ21、該ロ
ータ21の周囲に配設されたステータ22、及び該ステ
ータ22に巻装されたコイル23から成る。前記発電機
16は、伝達軸17を介して伝達される回転によって電
力を発生させる。前記コイル23は、図示されないバッ
テリに接続され、該バッテリに直流の電流を供給する。
前記ロータ21と前記ケース10との間に発電機ブレー
キBが配設され、該発電機ブレーキBを係合させること
によってロータ21を固定し、発電機16の回転を機械
的に停止させることができる。
【0026】また、26は、前記第2の軸線上に配設さ
れ、前記駆動モータ25の回転が出力される出力軸、2
7は該出力軸26に固定された出力ギヤとしての第2の
カウンタドライブギヤである。前記駆動モータ25は、
前記出力軸26に固定され、回転自在に配設されたロー
タ40、該ロータ40の周囲に配設されたステータ4
1、及び該ステータ41に巻装されたコイル42から成
る。
【0027】前記駆動モータ25は、コイル42に供給
される電流によって駆動モータ25のトルク、すなわ
ち、駆動モータトルクTMを発生させる。そのために、
前記コイル42は前記バッテリに接続され、該バッテリ
からの直流の電流が交流の電流に変換され、前記コイル
42に供給されるようになっている。
【0028】そして、前記駆動輪37をエンジン11の
回転と同じ方向に回転させるために、前記第1、第2の
軸線と平行な第3の軸線上にカウンタシャフト30が配
設され、該カウンタシャフト30に、第1のカウンタド
リブンギヤ31、及び該第1のカウンタドリブンギヤ3
1より歯数が多い第2のカウンタドリブンギヤ32が固
定される。前記第1のカウンタドリブンギヤ31と前記
第1のカウンタドライブギヤ15とが、また、前記第2
のカウンタドリブンギヤ32と前記第2のカウンタドラ
イブギヤ27とが噛合させられ、前記第1のカウンタド
ライブギヤ15の回転が反転されて第1のカウンタドリ
ブンギヤ31に、前記第2のカウンタドライブギヤ27
の回転が反転されて第2のカウンタドリブンギヤ32に
伝達されるようになっている。
【0029】さらに、前記カウンタシャフト30には前
記第1のカウンタドリブンギヤ31より歯数が少ないデ
フピニオンギヤ33が固定される。
【0030】そして、前記第1〜第3の軸線と平行な第
4の軸線上にディファレンシャル装置36が配設され、
該ディファレンシャル装置36のデフリングギヤ35と
前記デフピニオンギヤ33とが噛合させられる。したが
って、デフリングギヤ35に伝達された回転が前記ディ
ファレンシャル装置36によって分配され、駆動輪37
に伝達される。このように、エンジン11によって発生
させられた回転を第1のカウンタドリブンギヤ31に伝
達することができるだけでなく、駆動モータ25によっ
て発生させられた回転を第2のカウンタドリブンギヤ3
2に伝達することができるので、エンジン11及び駆動
モータ25を駆動することによってハイブリッド型車両
を走行させることができる。
【0031】なお、38はロータ21の位置、すなわ
ち、発電機ロータ位置θGを検出するレゾルバ等の発電
機ロータ位置センサ、39はロータ40の位置、すなわ
ち、駆動モータロータ位置θMを検出するレゾルバ等の
駆動モータロータ位置センサである。
【0032】前記発電機ロータ位置θGの変化率ΔθG
を算出することによって発電機回転速度NGを算出し、
前記駆動モータロータ位置θMの変化率ΔθMを算出す
ることによって駆動モータ25の回転速度、すなわち、
駆動モータ回転速度NMを算出することができる。ま
た、前記変化率ΔθM、及び前記出力軸26から駆動輪
37までのトルク伝達系におけるギヤ比γVに基づいて
車速Vを算出することができる。なお、発電機ロータ位
置θGは発電機回転速度NGに対応し、駆動モータロー
タ位置θMは駆動モータ回転速度NMに対応するので、
発電機ロータ位置センサ38を、発電機回転速度NGを
検出する発電機回転速度検出手段として、駆動モータロ
ータ位置センサ39を、駆動モータ回転速度NMを検出
する駆動モータ回転速度検出手段、及び車速Vを検出す
る車速検出手段として機能させることもできる。
【0033】次に、前記プラネタリギヤユニット13の
動作について説明する。
【0034】図3は本発明の第1の実施の形態における
プラネタリギヤユニットの動作説明図、図4は本発明の
第1の実施の形態における通常走行時の車速線図、図5
は本発明の第1の実施の形態における通常走行時のトル
ク線図である。
【0035】図2及び3に示されるように、プラネタリ
ギヤユニット13(図2)においては、キャリヤCRが
エンジン11と、サンギヤSが発電機16と、リングギ
ヤRが出力軸14を介して前記駆動モータ25及び駆動
輪37とそれぞれ連結されるので、リングギヤRの回転
速度、すなわち、リングギヤ回転速度NRと、出力軸1
4に出力される回転速度、すなわち、出力軸回転速度と
が等しく、キャリヤCRの回転速度とエンジン11の回
転速度、すなわち、エンジン回転速度NEとが等しく、
サンギヤSの回転速度と発電機回転速度NGとが等しく
なる。そして、リングギヤRの歯数がサンギヤSの歯数
のρ倍(本実施の形態においては2倍)にされると、 (ρ+1)・NE=1・NG+ρ・NR の関係が成立する。したがって、リングギヤ回転速度N
R及び発電機回転速度NGに基づいてエンジン回転速度
NE NE=(1・NG+ρ・NR)/(ρ+1) ……(1) を算出することができる。なお、前記式(1)によっ
て、プラネタリギヤユニット13の回転速度関係式が構
成される。
【0036】また、エンジントルクTE、リングギヤR
に発生させられるトルク、すなわち、リングギヤトルク
TR、及び発電機トルクTGは、 TE:TR:TG=(ρ+1):ρ:1 ……(2) の関係になり、互いに反力を受け合う。なお、前記式
(2)によって、プラネタリギヤユニット13のトルク
関係式が構成される。
【0037】そして、ハイブリッド型車両の通常走行時
において、リングギヤR、キャリヤCR及びサンギヤS
はいずれも正方向に回転させられ、図4に示されるよう
に、リングギヤ回転速度NR、エンジン回転速度NE及
び発電機回転速度NGは、いずれも正の値を採る。ま
た、前記リングギヤトルクTR及び発電機トルクTG
は、プラネタリギヤユニット13の歯数によって決定さ
れるトルク比でエンジントルクTEを按(あん)分する
ことによって得られるので、図5に示されるトルク線図
上において、リングギヤトルクTRと発電機トルクTG
とを加えたものがエンジントルクTEになる。
【0038】次に、前記車両駆動装置の制御を行うハイ
ブリッド型車両駆動制御装置及びハイブリッド型車両駆
動制御方法について説明する。
【0039】図6は本発明の第1の実施の形態における
ハイブリッド型車両駆動制御装置の概念図である。
【0040】図において、10はケース、11はエンジ
ン(E/G)、13はプラネタリギヤユニット、16は
発電機(G)、Bは該発電機16のロータ21を固定す
るための発電機ブレーキ、25は駆動モータ(M)、2
8は前記発電機16を駆動するための発電機インバータ
としてのインバータ、29は前記駆動モータ25を駆動
するための駆動モータインバータとしてのインバータ、
37は駆動輪、38は発電機ロータ位置センサ、39は
駆動モータロータ位置センサ、43はバッテリである。
前記インバータ28、29は電源スイッチSWを介して
バッテリ43に接続され、該バッテリ43は前記電源ス
イッチSWがオンのときに直流の電流を前記インバータ
28、29に送る。そして、該インバータ28の入口側
に、インバータ28に印加される直流の電圧、すなわ
ち、発電機インバータ電圧VGを検出するために第1の
入口側の直流電圧検出部としての発電機インバータ電圧
センサ75、及びインバータ28に印加される直流の電
流、すなわち、発電機インバータ電流IGを検出するた
めに入口側の直流電流検出部としての発電機インバータ
電流センサ77が配設され、インバータ29の入口側
に、インバータ29に印加される直流の電圧、すなわ
ち、駆動モータインバータ電圧VMを検出するために第
2の入口側の直流電圧検出部としての駆動モータインバ
ータ電圧センサ76が配設される。前記発電機インバー
タ電圧VG、発電機インバータ電流IG及び駆動モータ
インバータ電圧VMは車両制御装置51に送られる。な
お、前記バッテリ43とインバータ29との間に平滑用
のコンデンサCが接続される。
【0041】また、前記車両制御装置51は、図示され
ないCPU、記録装置等から成り、ハイブリッド型車両
の全体の制御を行い、コンピュータとして機能する。前
記車両制御装置51は、エンジン制御装置46、発電機
制御装置47及び駆動モータ制御装置49を備える。そ
して、前記エンジン制御装置46は、図示されないCP
U、記録装置等から成り、エンジン11の制御を行うた
めに、スロットル開度θ、バルブタイミング等の指示信
号をエンジン11に送る。また、前記発電機制御装置4
7は、図示されないCPU、記録装置等から成り、前記
発電機16の制御を行うために、駆動信号SG1をイン
バータ28に送る。そして、駆動モータ制御装置49
は、図示されないCPU、記録装置等から成り、前記駆
動モータ25の制御を行うために、駆動信号SG2をイ
ンバータ29に送る。
【0042】前記インバータ28は、駆動信号SG1に
従って駆動され、力行(駆動)時にバッテリ43から直
流の電流を受けて、相電流、すなわち、U相、V相及び
W相の電流IGU、IGV、IGWを発生させ、各電流
IGU、IGV、IGWを発電機16に送り、回生(発
電)時に発電機16から各相の電流IGU、IGV、I
GWを受けて、直流の電流を発生させ、バッテリ43に
送る。
【0043】また、前記インバータ29は、駆動信号S
G2に従って駆動され、力行時にバッテリ43から直流
の電流を受けて、U相、V相及びW相の電流IMU、I
MV、IMWを発生させ、該各相の電流IMU、IM
V、IMWを駆動モータ25に送り、回生時に駆動モー
タ25から各相の電流IMU、IMV、IMWを受け
て、直流の電流を発生させ、バッテリ43に送る。
【0044】そして、44は前記バッテリ43の状態、
すなわち、バッテリ状態としてのバッテリ残量SOCを
検出するバッテリ残量検出装置、52はエンジン回転速
度NEを検出するエンジン回転速度センサ、53は選速
操作手段としての図示されないシフトレバーの位置、す
なわち、シフトポジションSPを検出するシフトポジシ
ョンセンサ、54はアクセルペダル、55は該アクセル
ペダル54の位置(踏込量)、すなわち、アクセルペダ
ル位置APを検出するアクセル操作検出部としてのアク
セルスイッチ、61はブレーキペダル、62は該ブレー
キペダル61の位置(踏込量)、すなわち、ブレーキペ
ダル位置BPを検出するブレーキ操作検出部としてのブ
レーキスイッチ、63はエンジン11の温度tmEを検
出するエンジン温度センサ、64は発電機16の温度、
例えば、コイル23(図2)の温度tmGを検出する発
電機温度センサ、65は駆動モータ25の温度、例え
ば、コイル42の温度を検出する駆動モータ温度センサ
である。
【0045】そして、66〜69はそれぞれ電流IG
U、IGV、IMU、IMVを検出する出口側の相電流
検出部としての電流センサ、72は前記バッテリ状態と
してのバッテリ電圧VBを検出するバッテリ43用の電
圧検出部としてのバッテリ電圧センサである。前記バッ
テリ電圧VBは、発電機制御装置47、駆動モータ制御
装置49及び車両制御装置51に送られる。また、バッ
テリ状態として、バッテリ電流、バッテリ温度等を検出
することもできる。なお、バッテリ残量検出装置44、
バッテリ電圧センサ72、図示されないバッテリ電流セ
ンサ、図示されないバッテリ温度センサ等によってバッ
テリ状態検出部が構成される。
【0046】前記車両制御装置51は、前記エンジン制
御装置46にエンジン制御信号を送り、エンジン制御装
置46によってエンジン11の駆動・停止を設定させた
り、発電機制御装置47に発電機ロータ位置θGを送
り、発電機制御装置47によって発電機回転速度NGを
算出させたり、駆動モータ制御装置49に駆動モータロ
ータ位置θMを送り、駆動モータ制御装置49によって
駆動モータ回転速度NMを算出させたり、前記回転速度
関係式によってエンジン回転速度NEを算出したりす
る。そして、車両制御装置51の指示に基づいて、エン
ジン制御装置46は、エンジン回転速度NEの目標値を
表すエンジン目標回転速度NE* を設定し、前記発電機
制御装置47は、発電機回転速度NGの目標値を表す発
電機目標回転速度NG* 、及び発電機トルクTGの目標
値を表す発電機目標トルクTG* を設定し、前記駆動モ
ータ制御装置49は、駆動モータトルクTMの目標値を
表す駆動モータ目標トルクTM* 、及び駆動モータトル
クTMの補正値を表す駆動モータトルク補正値δTMを
設定する。
【0047】すなわち、前記発電機制御装置47の図示
されない発電機回転速度算出処理手段は、前記発電機ロ
ータ位置θGを読み込んで発電機回転速度NGを算出
し、前記駆動モータ制御装置49の図示されない駆動モ
ータ回転速度算出処理手段は、前記駆動モータロータ位
置θMを読み込んで駆動モータ回転速度NMを算出し、
前記エンジン制御装置46の図示されないエンジン回転
速度算出処理手段は、前記回転速度関係式によってエン
ジン回転速度NEを算出する。なお、前記発電機回転速
度算出処理手段、前記駆動モータ回転速度算出処理手段
及び前記エンジン回転速度算出処理手段は、それぞれ、
発電機回転速度NG、駆動モータ回転速度NM及びエン
ジン回転速度NEを検出する発電機回転速度検出手段、
駆動モータ回転速度検出手段及びエンジン回転速度検出
手段として機能する。
【0048】本実施の形態においては、前記エンジン制
御装置46によってエンジン回転速度NEが算出される
ようになっているが、該エンジン回転速度NEをエンジ
ン回転速度センサ52から読み込むこともできる。ま
た、本実施の形態において、車速Vは、変化率ΔθM及
びギヤ比γVに基づいて算出されるようになっている
が、リングギヤ回転速度NRを検出し、該リングギヤ回
転速度NRに基づいて車速Vを算出したり、駆動輪37
の回転速度、すなわち、駆動輪回転速度に基づいて車速
Vを算出したりすることもできる。その場合、車速検出
手段として、リングギヤ回転速度センサ、駆動輪回転速
度センサ等が配設される。
【0049】次に、前記構成のハイブリッド型車両駆動
制御装置の動作について説明する。
【0050】図7は本発明の第1の実施の形態における
ハイブリッド型車両駆動制御装置の動作を示す第1のメ
インフローチャート、図8は本発明の第1の実施の形態
におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の動作を示す
第2のメインフローチャート、図9は本発明の第1の実
施の形態におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の動
作を示す第3のメインフローチャート、図10は本発明
の第1の実施の形態における第1の車両要求トルクマッ
プを示す図、図11は本発明の第1の実施の形態におけ
る第2の車両要求トルクマップを示す図、図12は本発
明の第1の実施の形態におけるエンジン目標運転状態マ
ップを示す図、図13は本発明の第1の実施の形態にお
けるエンジン駆動領域マップを示す図である。なお、図
10、11及び13において、横軸に車速Vを、縦軸に
車両要求トルクTO* を、図12において、横軸にエン
ジン回転速度NEを、縦軸にエンジントルクTEを採っ
てある。
【0051】まず、車両制御装置51(図6)の図示さ
れない初期化処理手段は、初期化処理を行って各種の変
量を初期値にする。次に、前記車両制御装置51の図示
されない車両要求トルク決定処理手段は、車両要求トル
ク決定処理を行い、アクセルスイッチ55からアクセル
ペダル位置APを、ブレーキスイッチ62からブレーキ
ペダル位置BPを読み込むとともに、駆動モータロータ
位置センサ39から駆動モータロータ位置θMを読み込
んで、車速Vを算出し、アクセルペダル54が踏み込ま
れた場合、前記車両制御装置51の記録装置に記録され
た図10の第1の車両要求トルクマップを参照し、ブレ
ーキペダル61が踏み込まれた場合、前記記録装置に記
録された図11の第2の車両要求トルクマップを参照し
て、アクセルペダル位置AP、ブレーキペダル位置BP
及び車速Vに対応させてあらかじめ設定された、ハイブ
リッド型車両を走行させるのに必要な車両要求トルクT
* を決定する。
【0052】続いて、前記車両制御装置51は、車両要
求トルクTO* があらかじめ駆動モータ25の定格とし
て設定されている駆動モータ最大トルクTMmaxより
大きいかどうかを判断する。車両要求トルクTO* が駆
動モータ最大トルクTMmaxより大きい場合、前記車
両制御装置51はエンジン11が停止中であるかどうか
を判断し、エンジン11が停止中である場合、車両制御
装置51の図示されない急加速制御処理手段は、急加速
制御処理を行い、駆動モータ25及び発電機16を駆動
してハイブリッド型車両を走行させる。
【0053】また、車両要求トルクTO* が駆動モータ
最大トルクTMmax以下である場合、及び車両要求ト
ルクTO* が駆動モータ最大トルクTMmaxより大き
く、かつ、エンジン11が駆動中である場合、前記車両
制御装置51の図示されない運転者要求出力算出処理手
段は、運転者要求出力算出処理を行い、前記車両要求ト
ルクTO* と車速Vとを乗算することによって、運転者
要求出力PD PD=TO* ・V を算出する。
【0054】次に、前記車両制御装置51の図示されな
いバッテリ充放電要求出力算出処理手段は、バッテリ充
放電要求出力算出処理を行い、前記バッテリ残量検出装
置44からバッテリ残量SOCを読み込み、該バッテリ
残量SOCに基づいてバッテリ充放電要求出力PBを算
出する。
【0055】続いて、前記車両制御装置51の図示され
ない車両要求出力算出処理手段は、車両要求出力算出処
理を行い、前記運転者要求出力PDとバッテリ充放電要
求出力PBとを加算することによって、車両要求出力P
O PO=PD+PB を算出する。
【0056】次に、前記エンジン制御装置46の図示さ
れないエンジン目標運転状態設定処理手段は、エンジン
目標運転状態設定処理を行い、前記記録装置に記録され
た図12のエンジン目標運転状態マップを参照し、前記
車両要求出力POを表す線PO1、PO2、…と、各ア
クセルペダル位置AP1〜AP6におけるエンジン11
の効率が最も高くなる最適燃費曲線Lとが交差するポイ
ントA1〜A3、Amを、エンジン目標運転状態である
エンジン11の運転ポイントとして決定し、該運転ポイ
ントにおけるエンジントルクTE1〜TE3、TEmを
エンジントルクTEの目標値を表すエンジン目標トルク
TE* として決定し、前記運転ポイントにおけるエンジ
ン回転速度NE1〜NE3、NEmをエンジン目標回転
速度NE * として決定する。
【0057】そして、前記エンジン制御装置46は、前
記記録装置に記録された図13のエンジン駆動領域マッ
プを参照して、エンジン11が駆動領域AR1に置かれ
ているかどうかを判断する。図13において、AR1は
エンジン11が駆動される駆動領域、AR2はエンジン
11が駆動を停止させられる停止領域、AR3はヒステ
リシス領域である。また、LE1は停止させられている
エンジン11が駆動されるライン、LE2は駆動されて
いるエンジン11が駆動を停止させられるラインであ
る。なお、前記ラインLE1は、バッテリ残量SOCが
大きいほど図13の右方に移動させられ、駆動領域AR
1が狭くされ、バッテリ残量SOCが小さいほど図13
の左方に移動させられ、駆動領域AR1が広くされる。
【0058】そして、エンジン11が駆動領域AR1に
置かれているにもかかわらず、エンジン11が駆動され
ていない場合、エンジン制御装置46の図示されないエ
ンジン始動制御処理手段は、エンジン始動制御処理を行
い、エンジン11を始動する。また、エンジン11が駆
動領域AR1に置かれていないにもかかわらず、エンジ
ン11が駆動されている場合、エンジン制御装置46の
図示されないエンジン停止制御処理手段は、エンジン停
止制御処理を行い、エンジン11の駆動を停止させる。
そして、エンジン11が駆動領域AR1に置かれておら
ず、エンジン11が停止させられている場合、前記駆動
モータ制御装置49の図示されない駆動モータ目標トル
ク決定処理手段は、駆動モータ目標トルク決定処理を行
い、前記車両要求トルクTO* を駆動モータ目標トルク
TM* として決定し、駆動モータ制御装置49の図示さ
れない駆動モータ制御処理手段は、駆動モータ制御処理
を行い、駆動モータ25のトルク制御を行う。その結
果、ハイブリッド型車両はモータ駆動モードで走行させ
られる。
【0059】また、エンジン11が駆動領域AR1に置
かれていて、かつ、エンジン11が駆動されている場
合、エンジン制御装置46の図示されないエンジン制御
処理手段は、エンジン制御処理を行い、所定の方法でエ
ンジン11の制御を行う。
【0060】次に、発電機制御装置47の前記発電機回
転速度算出処理手段は、発電機回転速度算出処理を行
い、具体的には、駆動モータロータ位置θMを読み込
み、該駆動モータロータ位置θM、及び出力軸26(図
2)からリングギヤRまでのギヤ比γRに基づいてリン
グギヤ回転速度NRを算出するとともに、エンジン目標
運転状態設定処理において決定されたエンジン目標回転
速度NE* を読み込み、リングギヤ回転速度NR及びエ
ンジン目標回転速度NE* に基づいて、前記回転速度関
係式によって、発電機目標回転速度NG* を算出し、決
定する。
【0061】ところで、前記構成のハイブリッド型車両
をモータ・エンジン駆動モードで走行させているとき
に、発電機回転速度NGが低い場合、消費電力が大きく
なり、発電機16の発電効率が低くなるとともに、ハイ
ブリッド型車両の燃費がその分悪くなってしまう。そこ
で、発電機目標回転速度NG* の絶対値が所定の回転速
度より小さい場合、発電機ブレーキBを係合させ、発電
機16を機械的に停止させ、前記燃費を良くするように
している。
【0062】そのために、前記発電機制御装置47は、
前記発電機目標回転速度NG* の絶対値が所定の第1の
回転速度Nth1(例えば、500〔rpm〕)以上で
あるかどうかを判断する。発電機目標回転速度NG*
絶対値が第1の回転速度Nth1以上である場合、発電
機制御装置47は、発電機ブレーキBが解放されている
かどうかを判断する。そして、該発電機ブレーキBが解
放されている場合、前記発電機制御装置47の図示され
ない発電機回転速度制御処理手段は、発電機回転速度制
御処理を行い、発電機16のトルク制御を行う。また、
前記発電機ブレーキBが解放されていない場合、前記発
電機制御装置47の図示されない発電機ブレーキ解放制
御処理手段は、発電機ブレーキ解放制御処理を行い、発
電機ブレーキBを解放する。
【0063】ところで、前記発電機回転速度制御処理に
おいて、発電機目標トルクTG* が決定され、該発電機
目標トルクTG* に基づいて発電機16のトルク制御が
行われ、所定の発電機トルクTGが発生させられると、
前述されたように、エンジントルクTE、リングギヤト
ルクTR及び発電機トルクTGは互いに反力を受け合う
ので、発電機トルクTGがリングギヤトルクTRに変換
されてリングギヤRから出力される。
【0064】そして、リングギヤトルクTRがリングギ
ヤRから出力されるのに伴って、発電機回転速度NGが
変動し、前記リングギヤトルクTRが変動すると、変動
したリングギヤトルクTRが駆動輪37に伝達され、ハ
イブリッド型車両の走行フィーリングが低下してしま
う。そこで、発電機回転速度NGの変動に伴う発電機1
6のイナーシャ(ロータ21及びロータ軸のイナーシ
ャ)分のトルクを見込んでリングギヤトルクTRを算出
するようにしている。
【0065】そのために、前記車両制御装置51の図示
されないリングギヤトルク算出処理手段は、リングギヤ
トルク算出処理を行い、前記発電機目標トルクTG*
読み込み、該発電機目標トルクTG* 、及びサンギヤS
の歯数に対するリングギヤRの歯数の比に基づいてリン
グギヤトルクTRを算出する。
【0066】すなわち、発電機16のイナーシャをIn
Gとし、発電機16の角加速度(回転変化率)をαGと
したとき、サンギヤSに加わるトルク、すなわち、サン
ギヤトルクTSは、発電機目標トルクTG* にイナーシ
ャInG分のトルク等価成分(イナーシャトルク)TG
I TGI=InG・αG を加算することによって得られ、 TS=TG* +TGI =TG* +InG・αG ……(3) になる。なお、前記トルク等価成分TGIは、通常、ハ
イブリッド型車両の加速中は加速方向に対して負の値
を、ハイブリッド型車両の減速中は正の値を採る。ま
た、角加速度αGは、発電機回転速度NGを微分するこ
とによって算出される。
【0067】そして、リングギヤRの歯数がサンギヤS
の歯数のρ倍であるとすると、リングギヤトルクTR
は、サンギヤトルクTSのρ倍であるので、 TR=ρ・TS =ρ・(TG* +TGI) =ρ・(TG* +InG・αG) ……(4) になる。このように、発電機目標トルクTG* 及びトル
ク等価成分TGIからリングギヤトルクTRを算出する
ことができる。
【0068】そこで、前記駆動モータ制御装置49の図
示されない駆動軸トルク推定処理手段は、駆動軸トルク
推定処理を行い、前記発電機目標トルクTG* 及びトル
ク等価成分TGIに基づいて出力軸26におけるトル
ク、すなわち、駆動軸トルクTR/OUTを推定する。
すなわち、前記駆動軸トルク推定処理手段は、前記リン
グギヤトルクTR、及びリングギヤRの歯数に対する第
2のカウンタドライブギヤ27の歯数の比に基づいて駆
動軸トルクTR/OUTを推定し、算出する。
【0069】なお、発電機ブレーキBが係合させられる
際に、発電機目標トルクTG* は零(0)にされるの
で、リングギヤトルクTRはエンジントルクTEと比例
関係になる。そこで、発電機ブレーキBが係合させられ
る際に、前記駆動軸トルク推定処理手段は、エンジン制
御装置46からエンジントルクTEを読み込み、前記ト
ルク関係式によって、エンジントルクTEに基づいてリ
ングギヤトルクTRを算出し、該リングギヤトルクT
R、及びリングギヤRの歯数に対する第2のカウンタド
ライブギヤ27の歯数の比に基づいて前記駆動軸トルク
TR/OUTを推定する。
【0070】続いて、前記駆動モータ目標トルク決定処
理手段は、駆動モータ目標トルク決定処理を行い、前記
車両要求トルクTO* から、前記駆動軸トルクTR/O
UTを減算することによって、駆動軸トルクTR/OU
Tでは過不足する分を駆動モータ目標トルクTM* とし
て決定する。
【0071】そして、前記駆動モータ制御処理手段は、
駆動モータ制御処理を行い、算出された駆動軸トルクT
R/OUTに基づいて駆動モータ25のトルク制御を行
い、駆動モータトルクTMを制御する。
【0072】また、発電機目標回転速度NG* の絶対値
が第1の回転速度Nth1より小さい場合、発電機制御
装置47は、発電機ブレーキBが係合させられているか
どうかを判断する。そして、該発電機ブレーキBが係合
させられている場合、車両制御装置51の図示されない
トルク信号判定処理手段は、トルク信号判定処理を行っ
た後、処理を終了し、発電機ブレーキBが係合させられ
ていない場合、発電機制御装置47の図示されない発電
機ブレーキ係合制御処理手段は、発電機ブレーキ係合制
御処理を行い、発電機ブレーキBを係合させる。
【0073】次に、図7〜9のフローチャートについて
説明する。 ステップS1 初期化処理を行う。 ステップS2 アクセルペダル位置AP及びブレーキペ
ダル位置BPを読み込む。 ステップS3 車速Vを算出する。 ステップS4 車両要求トルクTO* を決定する。 ステップS5 車両要求トルクTO* が駆動モータ最大
トルクTMmaxより大 きいかどうかを判断する。車両要求トルクTO* が駆動
モータ最大トルクTMmaxより大きい場合はステップ
S6に、車両要求トルクTO* が駆動モータ最大トルク
TMmax以下である場合はステップS8に進む。 ステップS6 エンジン11が停止中であるかどうかを
判断する。エンジン11が停止中である場合はステップ
S7に、停止中でない(駆動中である)場合はステップ
S8に進む。 ステップS7 急加速制御処理を行う。 ステップS8 運転者要求出力PDを算出する。 ステップS9 バッテリ充放電要求出力PBを算出す
る。 ステップS10 車両要求出力POを算出する。 ステップS11 エンジン11の運転ポイントを決定す
る。 ステップS12 エンジン11が駆動領域AR1に置か
れているかどうかを判断する。エンジン11が駆動領域
AR1に置かれている場合はステップS13に、駆動領
域AR1に置かれていない場合はステップS14に進
む。 ステップS13 エンジン11が駆動されているかどう
かを判断する。エンジン11が駆動されている場合はス
テップS17に、駆動されていない場合はステップS1
5に進む。 ステップS14 エンジン11が駆動されているかどう
かを判断する。エンジン11が駆動されている場合はス
テップS16に、駆動されていない場合はステップS2
6に進む。 ステップS15 エンジン始動制御処理を行う。 ステップS16 エンジン停止制御処理を行う。 ステップS17 エンジン制御処理を行う。 ステップS18 発電機目標回転速度NG* を決定す
る。 ステップS19 発電機目標回転速度NG* の絶対値が
第1の回転速度Nth1以上であるかどうかを判断す
る。発電機目標回転速度NG* の絶対値が第1の回転速
度Nth1以上である場合はステップS20に、発電機
目標回転速度NG*の絶対値が第1の回転速度Nth1
より小さい場合はステップS21に進む。 ステップS20 発電機ブレーキBが解放されているか
どうかを判断する。発電機ブレーキBが解放されている
場合はステップS23に、解放されていない場合はステ
ップS24に進む。 ステップS21 発電機ブレーキBが係合させられてい
るかどうかを判断する。発電機ブレーキBが係合させら
れている場合はステップS28に、係合させられていな
い場合はステップS22に進む。 ステップS22 発電機ブレーキ係合制御処理を行う。 ステップS23 発電機回転速度制御処理を行う。 ステップS24 発電機ブレーキ解放制御処理を行う。 ステップS25 駆動軸トルクTR/OUTを推定す
る。 ステップS26 駆動モータ目標トルクTM* を決定す
る。 ステップS27 駆動モータ制御処理を行う。 ステップS28 トルク信号判定処理を行い、処理を終
了する。
【0074】次に、図7のステップS7における急加速
制御処理のサブルーチンについて説明する。
【0075】図14は本発明の第1の実施の形態におけ
る急加速制御処理のサブルーチンを示す図である。
【0076】まず、前記急加速制御処理手段は、車両要
求トルクTO* を読み込むとともに、駆動モータ目標ト
ルクTM* に駆動モータ最大トルクTMmaxをセット
する。続いて、前記発電機制御装置47(図6)の図示
されない発電機目標トルク算出処理手段は、発電機目標
トルク算出処理を行い、前記車両要求トルクTO* と駆
動モータ目標トルクTM* との差トルクΔTを算出し、
駆動モータ目標トルクTM* である駆動モータ最大トル
クTMmaxでは不足する分を発電機目標トルクTG*
として算出し、決定する。
【0077】そして、前記駆動モータ制御処理手段は、
駆動モータ制御処理を行い、駆動モータ目標トルクTM
* で駆動モータ25のトルク制御を行う。また、前記発
電機制御装置47の図示されない発電機トルク制御処理
手段は、発電機トルク制御処理を行い、前記発電機目標
トルクTG* に基づいて発電機16のトルク制御を行
う。
【0078】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS7−1 車両要求トルクTO* を読み込む。 ステップS7−2 駆動モータ目標トルクTM* に駆動
モータ最大トルクTMmaxをセットする。 ステップS7−3 発電機目標トルクTG* を算出す
る。 ステップS7−4 駆動モータ制御処理を行う。 ステップS7−5 発電機トルク制御処理を行い、リタ
ーンする。
【0079】次に、図9のステップS27、及び図14
のステップS7−4における駆動モータ制御処理のサブ
ルーチンについて説明する。
【0080】図15は本発明の第1の実施の形態におけ
る駆動モータ制御処理のサブルーチンを示す図である。
【0081】まず、駆動モータ制御処理手段は、駆動モ
ータ目標トルクTM* を読み込むとともに、駆動モータ
ロータ位置θMを読み込み、該駆動モータロータ位置θ
Mに基づいて駆動モータ回転速度NMを算出し、続い
て、バッテリ電圧VBを読み込む。次に、前記駆動モー
タ制御処理手段は、前記駆動モータ目標トルクTM*
駆動モータ回転速度NM及びバッテリ電圧VBに基づい
て、前記駆動モータ制御装置49(図6)の記録装置に
記録された駆動モータ制御用の図示されない電流指令値
マップを参照し、d軸電流指令値IMd* 及びq軸電流
指令値IMq* を決定する。
【0082】また、前記駆動モータ制御処理手段は、電
流センサ68、69から電流IMU、IMVを読み込む
とともに、該電流IMU、IMVに基づいて電流IMW IMW=IMU−IMV を算出する。なお、電流IMWを電流IMU、IMVと
同様に電流センサによって検出することもできる。
【0083】続いて、前記駆動モータ制御処理手段は、
3相/2相変換を行い、電流IMU、IMV、IMWを
d軸電流IMd及びq軸電流IMqに変換し、前記d軸
電流IMd及びq軸電流IMq、並びに前記d軸電流指
令値IMd* 及びq軸電流指令値IMq* に基づいて、
電圧指令値VMd* 、VMq* を算出する。そして、前
記駆動モータ制御処理手段は、2相/3相変換を行い、
電圧指令値VMd* 、VMq* を電圧指令値VMU*
VMV* 、VMW* に変換し、該電圧指令値VMU*
VMV* 、VMW* に基づいてパルス幅変調信号SU、
SV、SWを算出し、該パルス幅変調信号SU、SV、
SWを前記駆動モータ制御装置49の図示されないドラ
イブ処理手段に出力する。該ドライブ処理手段は、ドラ
イブ処理を行い、パルス幅変調信号SU、SV、SWに
基づいて駆動信号SG2を前記インバータ29に送る。
【0084】次に、フローチャートについて説明する。
なお、この場合、ステップS27及びステップS7−4
において同じ処理が行われるので、ステップS7−4に
ついて説明する。 ステップS7−4−1 駆動モータ目標トルクTM*
読み込む。 ステップS7−4−2 駆動モータロータ位置θMを読
み込む。 ステップS7−4−3 駆動モータ回転速度NMを算出
する。 ステップS7−4−4 バッテリ電圧VBを読み込む。 ステップS7−4−5 d軸電流指令値IMd* 及びq
軸電流指令値IMq* を決定する。 ステップS7−4−6 電流IMU、IMVを読み込
む。 ステップS7−4−7 3相/2相変換を行う。 ステップS7−4−8 電圧指令値VMd* 、VMq*
を算出する。 ステップS7−4−9 2相/3相変換を行う。 ステップS7−4−10 パルス幅変調信号SU、S
V、SWを出力し、リターンする。
【0085】次に、図14のステップS7−5における
発電機トルク制御処理のサブルーチンについて説明す
る。
【0086】図16は本発明の第1の実施の形態におけ
る発電機トルク制御処理のサブルーチンを示す図であ
る。
【0087】まず、前記発電機トルク制御処理手段は、
発電機目標トルクTG* を読み込み、発電機ロータ位置
θGを読み込むとともに、該発電機ロータ位置θGに基
づいて発電機回転速度NGを算出し、続いて、バッテリ
電圧VBを読み込む。次に、前記発電機トルク制御処理
手段は、前記発電機目標トルクTG* 、発電機回転速度
NG及びバッテリ電圧VBに基づいて、前記発電機制御
装置47(図6)の記録装置に記録された発電機制御用
の図示されない電流指令値マップを参照し、第1の交流
電流指令値としてのd軸電流指令値IGd* 、及び第2
の交流電流指令値としてのq軸電流指令値IGq* を算
出し、決定する。
【0088】また、前記発電機トルク制御処理手段は、
電流センサ66、67から電流IGU、IGVを読み込
むとともに、電流IGU、IGVに基づいて電流IGW IGW=IGU−IGV を算出する。なお、電流IGWを電流IGU、IGVと
同様に電流センサによって検出することもできる。
【0089】続いて、前記発電機トルク制御処理手段
は、3相/2相変換を行い、電流IGU、IGV、IG
Wをd軸電流IGd及びq軸電流IGqに変換し、該d
軸電流IGd及びq軸電流IGq、並びに前記d軸電流
指令値IGd* 及びq軸電流指令値IGq* に基づい
て、第1、第2の交流電圧指令値としての電圧指令値V
Gd* 、VGq* を算出する。そして、前記発電機トル
ク制御処理手段は、2相/3相変換を行い、電圧指令値
VGd* 、VGq* を電圧指令値VGU* 、VGV *
VGW* に変換し、該電圧指令値VGU* 、VGV*
VGW* に基づいてパルス幅変調信号SU、SV、SW
を算出し、該パルス幅変調信号SU、SV、SWを発電
機制御装置47の図示されないドライブ処理手段に出力
する。該ドライブ処理手段は、ドライブ処理を行い、パ
ルス幅変調信号SU、SV、SWに基づいて駆動信号S
G1を前記インバータ28に送る。
【0090】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS7−5−1 発電機目標トルクTG* を読み
込む。 ステップS7−5−2 発電機ロータ位置θGを読み込
む。 ステップS7−5−3 発電機回転速度NGを算出す
る。 ステップS7−5−4 バッテリ電圧VBを読み込む。 ステップS7−5−5 d軸電流指令値IGd* 及びq
軸電流指令値IGq* を決定する。 ステップS7−5−6 電流IGU、IGVを読み込
む。 ステップS7−5−7 3相/2相変換を行う。 ステップS7−5−8 電圧指令値VGd* 、VGq*
を算出する。 ステップS7−5−9 2相/3相変換を行う。 ステップS7−5−10 パルス幅変調信号SU、S
V、SWを出力し、リターンする。
【0091】次に、図8のステップS15におけるエン
ジン始動制御処理のサブルーチンについて説明する。
【0092】図17は本発明の第1の実施の形態におけ
るエンジン始動制御処理のサブルーチンを示す図であ
る。
【0093】まず、エンジン始動制御処理手段は、スロ
ットル開度θを読み込み、スロットル開度θが0〔%〕
である場合に、車速Vを読み込み、かつ、エンジン目標
運転状態設定処理において決定されたエンジン11(図
2)の運転ポイントを読み込む。なお、前記車速Vは、
前述されたように、駆動モータロータ位置θMに基づい
て算出される。
【0094】続いて、発電機制御装置47は、駆動モー
タロータ位置θMを読み込み、該駆動モータロータ位置
θM、及び前記ギヤ比γRに基づいてリングギヤ回転速
度NRを算出するとともに、前記運転ポイントにおける
エンジン目標回転速度NE*を読み込み、リングギヤ回
転速度NR及びエンジン目標回転速度NE* に基づい
て、前記回転速度関係式によって、発電機目標回転速度
NG* を算出し、決定する。
【0095】そして、前記エンジン制御装置46は、エ
ンジン回転速度NEとあらかじめ設定された始動回転速
度NEth1とを比較し、エンジン回転速度NEが始動
回転速度NEth1より高いかどうかを判断する。エン
ジン回転速度NEが始動回転速度NEth1より高い場
合、エンジン始動制御処理手段は、エンジン11におい
て燃料噴射及び点火を行う。
【0096】続いて、前記発電機制御装置47の発電機
回転速度制御処理手段は、発電機目標回転速度NG*
基づいて発電機回転速度制御処理を行い、発電機回転速
度NGを高くし、それに伴ってエンジン回転速度NEを
高くする。
【0097】そして、前記駆動モータ制御装置49は、
ステップS25〜S27において行われたように、駆動
軸トルクTR/OUTを推定し、駆動モータ目標トルク
TM * を決定し、駆動モータ制御処理を行う。
【0098】また、前記エンジン始動制御処理手段は、
エンジン回転速度NEがエンジン目標回転速度NE*
なるようにスロットル開度θを調整する。次に、前記エ
ンジン始動制御処理手段は、エンジン11が正常に駆動
されているかどうかを判断するために、発電機トルクT
Gが、エンジン11の始動に伴うモータリングトルクT
Ethより小さいかどうかを判断し、発電機トルクTG
がモータリングトルクTEthより小さい状態で所定時
間が経過するのを待機する。
【0099】また、エンジン回転速度NEが始動回転速
度NEth1以下である場合、前記発電機回転速度制御
処理手段は、発電機目標回転速度NG* に基づいて発電
機回転速度制御処理を行い、続いて、前記駆動モータ制
御装置49は、ステップS25〜S27において行われ
たように、駆動軸トルクTR/OUTを推定し、駆動モ
ータ目標トルクTM* を決定し、駆動モータ制御処理を
行う。
【0100】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS15−1 スロットル開度θが0〔%〕であ
るかどうかを判断する。スロットル開度θが0〔%〕で
ある場合はステップS15−3に、0〔%〕でない場合
はステップS15−2に進む。 ステップS15−2 スロットル開度θを0〔%〕に
し、ステップS15−1に戻る。 ステップS15−3 車速Vを読み込む。 ステップS15−4 エンジン11の運転ポイントを読
み込む。 ステップS15−5 発電機目標回転速度NG* を決定
する。 ステップS15−6 エンジン回転速度NEが始動回転
速度NEth1より高いかどうかを判断する。エンジン
回転速度NEが始動回転速度NEth1より高い場合は
ステップS15−11に、エンジン回転速度NEが始動
回転速度NEth1以下である場合はステップS15−
7に進む。 ステップS15−7 発電機回転速度制御処理を行う。 ステップS15−8 駆動軸トルクTR/OUTを推定
する。 ステップS15−9 駆動モータ目標トルクTM* を決
定する。 ステップS15−10 駆動モータ制御処理を行い、ス
テップ15−1に戻る。 ステップS15−11 燃料噴射及び点火を行う。 ステップS15−12 発電機回転速度制御処理を行
う。 ステップS15−13 駆動軸トルクTR/OUTを推
定する。 ステップS15−14 駆動モータ目標トルクTM*
決定する。 ステップS15−15 駆動モータ制御処理を行う。 ステップS15−16 スロットル開度θを調整する。 ステップS15−17 発電機トルクTGがモータリン
グトルクTEthより小さいかどうかを判断する。発電
機トルクTGがモータリングトルクTEthより小さい
場合はステップS15−18に進み、発電機トルクTG
がモータリングトルクTEth以上である場合はステッ
プS15−11に戻る。 ステップS15−18 所定時間が経過するのを待機
し、経過するとリターンする。
【0101】次に、図9のステップS23、及び図17
のステップS15−7、S15−12における発電機回
転速度制御処理のサブルーチンについて説明する。
【0102】図18は本発明の第1の実施の形態におけ
る発電機回転速度制御処理のサブルーチンを示す図であ
る。
【0103】まず、前記発電機回転速度制御処理手段
は、発電機目標回転速度NG* 及び発電機回転速度NG
を読み込み、発電機目標回転速度NG* と発電機回転速
度NGとの差回転速度ΔNGに基づいてPI制御を行
い、発電機目標トルクTG* を算出する。この場合、差
回転速度ΔNGが大きいほど、発電機目標トルクTG*
は大きくされ、正負も考慮される。
【0104】続いて、前記発電機トルク制御処理手段
は、図16の発電機トルク制御処理を行い、発電機16
のトルク制御を行う。
【0105】次に、フローチャートについて説明する。
なお、この場合、ステップS23、及びステップS15
−7、S15−12において同じ処理が行われるので、
ステップS15−7について説明する。 ステップS15−7−1 発電機目標回転速度NG*
読み込む。 ステップS15−7−2 発電機回転速度NGを読み込
む。 ステップS15−7−3 発電機目標トルクTG* を算
出する。 ステップS15−7−4 発電機トルク制御処理を行
い、リターンする。
【0106】次に、図8のステップS16におけるエン
ジン停止制御処理のサブルーチンについて説明する。
【0107】図19は本発明の第1の実施の形態におけ
るエンジン停止制御処理のサブルーチンを示す図であ
る。
【0108】まず、前記発電機制御装置47(図6)
は、発電機ブレーキBが解放されているかどうかを判断
する。発電機ブレーキBが解放されておらず、係合させ
られている場合、前記発電機ブレーキ解放制御処理手段
は、発電機ブレーキ解放制御処理を行い、発電機ブレー
キBを解放する。
【0109】また、前記発電機ブレーキBが解放されて
いる場合、前記エンジン停止制御処理手段は、エンジン
11における燃料噴射及び点火を停止させ、スロットル
開度θを0〔%〕にする。
【0110】続いて、前記エンジン停止制御処理手段
は、前記リングギヤ回転速度NRを読み込み、該リング
ギヤ回転速度NR及びエンジン目標回転速度NE* (0
〔rpm〕)に基づいて、前記回転速度関係式によっ
て、発電機目標回転速度NG* を決定する。そして、前
記発電機制御装置47が図18の発電機回転速度制御処
理を行った後、駆動モータ制御装置49は、ステップS
25〜S27において行われたように、駆動軸トルクT
R/OUTを推定し、駆動モータ目標トルクTM*を決
定し、駆動モータ制御処理を行う。
【0111】次に、前記発電機制御装置47は、エンジ
ン回転速度NEが停止回転速度NEth2以下であるか
どうかを判断し、エンジン回転速度NEが停止回転速度
NEth2以下である場合、発電機16に対するスイッ
チングを停止させ、発電機16のシャットダウンを行
う。
【0112】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS16−1 発電機ブレーキBが解放されてい
るかどうかを判断する。発電機ブレーキBが解放されて
いる場合はステップS16−3に、解放されていない場
合はステップS16−2に進む。 ステップS16−2 発電機ブレーキ解放制御処理を行
う。 ステップS16−3 燃料噴射及び点火を停止させる。 ステップS16−4 スロットル開度θを0〔%〕にす
る。 ステップS16−5 発電機目標回転速度NG* を決定
する。 ステップS16−6 発電機回転速度制御処理を行う。 ステップS16−7 駆動軸トルクTR/OUTを推定
する。 ステップS16−8 駆動モータ目標トルクTM* を決
定する。 ステップS16−9 駆動モータ制御処理を行う。 ステップS16−10 エンジン回転速度NEが停止回
転速度NEth2以下であるかどうかを判断する。エン
ジン回転速度NEが停止回転速度NEth2以下である
場合はステップS16−11に進み、エンジン回転速度
NEが停止回転速度NEth2より大きい場合はステッ
プS16−5に戻る。 ステップS16−11 発電機16に対するスイッチン
グを停止させ、リターンする。
【0113】次に、図9のステップS22における発電
機ブレーキ係合制御処理のサブルーチンについて説明す
る。
【0114】図20は本発明の第1の実施の形態におけ
る発電機ブレーキ係合制御処理のサブルーチンを示す図
である。
【0115】まず、前記発電機ブレーキ係合制御処理手
段は、発電機ブレーキB(図6)の係合を要求するため
の発電機ブレーキ要求をオフからオンにして、発電機目
標回転速度NG* に0〔rpm〕をセットし、発電機制
御装置47が図18の発電機回転速度制御処理を行った
後、駆動モータ制御装置49は、ステップS25〜S2
7において行われたように、駆動軸トルクTR/OUT
を推定し、駆動モータ目標トルクTM* を決定し、駆動
モータ制御処理を行う。
【0116】次に、前記発電機ブレーキ係合制御処理手
段は、発電機回転速度NGの絶対値が所定の第2の回転
速度Nth2(例えば、100〔rpm〕)より小さい
かどうかを判断し、発電機回転速度NGの絶対値が第2
の回転速度Nth2より小さい場合、発電機ブレーキB
を係合させる。続いて、前記駆動モータ制御装置49
は、ステップS25〜S27において行われたように、
駆動軸トルクTR/OUTを推定し、駆動モータ目標ト
ルクTM* を決定し、駆動モータ制御処理を行う。
【0117】そして、発電機ブレーキBが係合させられ
た状態で所定時間が経過すると、前記発電機ブレーキ係
合制御処理手段は、発電機16に対するスイッチングを
停止させ、発電機16のシャットダウンを行う。
【0118】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS22−1 発電機目標回転速度NG* に0
〔rpm〕をセットする。 ステップS22−2 発電機回転速度制御処理を行う。 ステップS22−3 駆動軸トルクTR/OUTを推定
する。 ステップS22−4 駆動モータ目標トルクTM* を決
定する。 ステップS22−5 駆動モータ制御処理を行う。 ステップS22−6 発電機回転速度NGの絶対値が第
2の回転速度Nth2より小さいかどうかを判断する。
発電機回転速度NGの絶対値が第2の回転速度Nth2
より小さい場合はステップS22−7に進み、発電機回
転速度NGの絶対値が第2の回転速度Nth2以上であ
る場合はステップS22−2に戻る。 ステップS22−7 発電機ブレーキBを係合させる。 ステップS22−8 駆動軸トルクTR/OUTを推定
する。 ステップS22−9 駆動モータ目標トルクTM* を決
定する。 ステップS22−10 駆動モータ制御処理を行う。 ステップS22−11 所定時間が経過したかどうかを
判断し、所定時間が経過した場合はステップS22−1
2に進み、経過していない場合はステップS22−7に
戻る。 ステップS22−12 発電機16に対するスイッチン
グを停止させ、リターンする。
【0119】次に、図9のステップS24における発電
機ブレーキ解放制御処理のサブルーチンについて説明す
る。
【0120】図21は本発明の第1の実施の形態におけ
る発電機ブレーキ解放制御処理のサブルーチンを示す図
である。
【0121】前記発電機ブレーキ係合制御処理におい
て、発電機ブレーキB(図6)を係合している間、所定
のエンジントルクTEが反力として発電機16のロータ
21に加わるので、発電機ブレーキBを単に解放する
と、エンジントルクTEがロータ21に伝達されるのに
伴って、発電機トルクTG及びエンジントルクTEが大
きく変化し、ショックが発生してしまう。
【0122】そこで、前記エンジン制御装置46におい
て、前記ロータ21に伝達されるエンジントルクTEが
推定又は算出され、前記発電機ブレーキ解放制御処理手
段は、推定又は算出されたエンジントルクTEに相当す
るトルク、すなわち、エンジントルク相当分を読み込
み、該エンジントルク相当分を発電機目標トルクTG*
としてセットする。続いて、前記発電機トルク制御処理
手段が図16の発電機トルク制御処理を行った後、駆動
モータ制御装置49は、ステップS25〜S27におい
て行われたように、駆動軸トルクTR/OUTを推定
し、駆動モータ目標トルクTM* を決定し、駆動モータ
制御処理を行う。
【0123】続いて、発電機トルク制御処理が開始され
た後、所定時間が経過すると、前記発電機ブレーキ解放
制御処理手段が、発電機ブレーキBを解放し、発電機目
標回転速度NG* に0〔rpm〕をセットした後、発電
機回転速度制御手段は図18の発電機回転速度制御処理
を行う。続いて、前記駆動モータ制御装置49は、ステ
ップS25〜S27において行われたように、駆動軸ト
ルクTR/OUTを推定し、駆動モータ目標トルクTM
* を決定し、駆動モータ制御処理を行う。なお、前記エ
ンジントルク相当分は、エンジントルクTEに対する発
電機トルクTGのトルク比を学習することによって推定
又は算出される。
【0124】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS24−1 エンジントルク相当分を発電機目
標トルクTG* にセットする。 ステップS24−2 発電機トルク制御処理を行う。 ステップS24−3 駆動軸トルクTR/OUTを推定
する。 ステップS24−4 駆動モータ目標トルクTM* を決
定する。 ステップS24−5 駆動モータ制御処理を行う。 ステップS24−6 所定時間が経過したかどうかを判
断する。所定時間が経過した場合はステップS24−7
に進み、経過していない場合はステップS24−2に戻
る。 ステップS24−7 発電機ブレーキBを解放する。 ステップS24−8 発電機目標回転速度NG* に0
〔rpm〕をセットする。 ステップS24−9 発電機回転速度制御処理を行う。 ステップS24−10 駆動軸トルクTR/OUTを推
定する。 ステップS24−11 駆動モータ目標トルクTM*
決定する。 ステップS24−12 駆動モータ制御処理を行い、リ
ターンする。
【0125】次に、図9のステップS28におけるトル
ク信号判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0126】図22は本発明の第1の実施の形態におけ
るトルク信号判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0127】ところで、前記車両制御装置51(図6)
は、エンジン制御装置46からエンジン目標トルクTE
* をエンジントルク信号SGTeとして受けたり、発電
機制御装置47から発電機目標トルクTG* を発電機ト
ルク信号SGTgとして受けたりしてハイブリッド型車
両の総合出力トルクを算出するようにしている。また、
例えば、前記発電機ブレーキ解放制御処理において、前
述されたように、発電機ブレーキBが解放される際に、
エンジントルクTEが推定され、前記車両制御装置51
は、推定されたエンジントルクTEをエンジントルク信
号SGTeとして受けて発電機目標トルクTG* を算出
するようにしている。
【0128】このように、車両制御装置51は、エンジ
ン制御装置46からエンジン目標トルクTE* 、推定さ
れたエンジントルクTE等をエンジントルク信号SGT
eとして受けたり、発電機制御装置47から発電機目標
トルクTG* 、推定された発電機トルクTG等を発電機
トルク信号SGTgとして受けたりするが、前記エンジ
ン制御装置46又は発電機制御装置47、若しくは前記
エンジントルク信号及び発電機トルク信号の通信経路に
おいて異常が発生すると、前記エンジントルク信号SG
Te又は発電機トルク信号SGTgが異常になる。
【0129】そこで、前記トルク信号判定処理手段は、
エンジントルク信号SGTe及び発電機トルク信号SG
Tgの各トルク信号の判定を行う。そのために、前記ト
ルク信号判定処理手段のトルク信号読込処理手段は、ト
ルク信号読込処理を行い、エンジントルク信号SGTe
及び発電機トルク信号SGTgを読み込み、エンジント
ルク信号SGTeと発電機トルク信号SGTgとを比較
し、エンジントルク信号SGTeと発電機トルク信号S
GTgとがプラネタリギヤユニット13によって決まる
所定の関係にあるかどうかを判断する。
【0130】ところで、前記トルク関係式から、 TE:TG=(ρ+1):1 であるので、エンジントルクTEは、 TE=(ρ+1)TG になる。なお、値(ρ+1)は、キャリヤCRに対する
サンギヤSのギヤ比を表す。
【0131】そして、前記トルク信号判定処理手段は、
エンジントルク信号SGTeと発電機トルク信号SGT
gとが次の式(5)で表される所定の関係にある場合、
エンジントルク信号SGTe及び発電機トルク信号SG
Tgは正常であると判定し、エンジントルク信号SGT
eと発電機トルク信号SGTgとが式(5)で表される
所定の関係にない場合、エンジントルク信号SGTe又
は発電機トルク信号SGTgが異常であると判定する。
【0132】 SGTe=(ρ+1)SGTg ……(5) 次に、前記トルク信号判定処理手段は、前記エンジント
ルク信号SGTeの絶対値と、値(ρ+1)と発電機ト
ルク信号SGTgとを乗算することによって得られる値
(ρ+1)SGTgとの差、すなわち、差トルク信号Δ
SGT ΔSGT=|SGTe|−|(ρ+1)SGTg| を算出し、該差トルク信号ΔSGTの絶対値が閾(しき
い)値SGthより大きいかどうかを判断し、差トルク
信号ΔSGTの絶対値が閾値SGth以下である場合、
エンジントルク信号SGTeと発電機トルク信号SGT
gとが、ほぼ、前記式(5)で表される所定の関係にあ
り、エンジントルク信号SGTe及び発電機トルク信号
SGTgが正常であると判定することができるので、処
理を終了する。
【0133】また、前記差トルク信号ΔSGTの絶対値
が閾値SGthより大きい場合、前記トルク信号判定処
理手段の発電機機械的出力算出処理手段91(図1)
は、発電機機械的出力算出処理を行い、前記発電機トル
ク信号SGTg及び発電機回転速度NGを読み込み、発
電機トルク信号SGTg及び発電機回転速度NGに従っ
て、発電機16によって実際に発生させられ、トルクと
回転速度との積で表される機械的出力、すなわち、発電
機機械的出力PGO PGO=SGTg・NG を算出する。そして、前記トルク信号判定処理手段の発
電機電気的出力算出処理手段92は、バッテリ電圧VB
及び発電機インバータ電流IGを読み込み、バッテリ電
圧VB及び発電機インバータ電流IGに基づいて、前記
発電機16を駆動するための電圧と電流との積で表され
る発電機16の直流の電気的な出力、すなわち、発電機
電気的出力PGdcを算出する。
【0134】続いて、前記トルク信号判定処理手段の有
効発電機電気的出力算出処理手段は、有効発電機電気的
出力算出処理を行い、発電機制御装置47の記録装置に
記録された発電機出力損失PGLを読み出し、前記発電
機電気的出力PGdcから発電機出力損失PGLを減算
することによって得られ、発電機電気的出力PGdcの
うちの有効な電気的出力、すなわち、有効発電機電気的
出力PGvdc PGvdc=PGdc−PGL を算出する。
【0135】次に、前記トルク信号判定処理手段の判定
処理手段93は、判定処理を行い、発電機機械的出力P
GOと有効発電機電気的出力PGvdcとの差を表す発
電機出力差ΔPgdcを算出し、該発電機出力差ΔPg
dcの絶対値が閾値Pgth1より大きいかどうかによ
って、発電機機械的出力PGOと発電機電気的出力PG
dcとが一致するかどうかを判断する。発電機出力差Δ
Pgdcの絶対値が閾値Pgth1より大きい、つま
り、発電機機械的出力PGOと有効発電機電気的出力P
Gvdcとの差が大きい場合、判定処理手段93は、発
電機機械的出力PGOと発電機電気的出力PGdcとが
異なると判断し、発電機トルク信号SGTg、例えば、
発電機目標トルクTG* 、推定された発電機トルクTG
等が異常であると判定する。そして、前記トルク信号判
定処理手段のフェールセーフ処理手段は、フェールセー
フ処理を行い、発電機制御装置47に異常が発生したと
判定して、フェールセーフを行う。すなわち、フェール
セーフ処理手段は、前記式(5)に基づいて、かつ、エ
ンジントルク信号SGTeに基づいて発電機トルク信号
SGTg SGTg=SGTe/(ρ+1) を算出し、エンジントルク信号SGTeを発電機トルク
信号SGTgとして使用する。
【0136】また、発電機出力差ΔPgdcの絶対値が
閾値Pgth1以下、つまり、発電機機械的出力PGO
と有効発電機電気的出力PGvdcとの差が小さい場
合、前記判定処理手段93は、発電機機械的出力PGO
と発電機電気的出力PGdcとが一致すると判断し、エ
ンジントルク信号SGTe、例えば、エンジン目標トル
クTE* 、推定されたエンジントルクTE等が異常であ
ると判定し、前記フェールセーフ処理手段は、エンジン
制御装置46に異常が発生したと判定して、フェールセ
ーフを行う。すなわち、前記フェールセーフ処理手段
は、前記式(5)に基づいて、かつ、発電機トルク信号
SGTgに基づいてエンジントルク信号SGTe SGTe=(ρ+1)SGTg を算出し、発電機トルク信号SGTgをエンジントルク
信号SGTeとして使用する。
【0137】このように、発電機機械的出力PGO及び
発電機電気的出力PGdcに基づいて、エンジントルク
信号SGTe及び発電機トルク信号SGTgのいずれが
異常であるか判定することができるので、車両制御装置
51は、異常なエンジントルク信号SGTe又は発電機
トルク信号SGTgを使用して総合出力トルク、発電機
目標トルクTG* 等を算出することがなくなる。したが
って、車両駆動装置を効率良く駆動することができる。
【0138】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS28−1 エンジントルク信号SGTeと値
(ρ+1)SGTgとが等しいかどうかを判断する。エ
ンジントルク信号SGTeと値(ρ+1)SGTgとが
等しい場合はステップS28−2に、等しくない場合は
ステップS28−3に進む。 ステップS28−2 エンジントルク信号SGTe及び
発電機トルク信号SGTgが正常であると判定し、処理
を終了する。 ステップS28−3 差トルク信号ΔSGTの絶対値が
閾値SGthより大きいかどうかを判断する。差トルク
信号ΔSGTの絶対値が閾値SGthより大きい場合は
ステップS28−4に、差トルク信号ΔSGTの絶対値
が閾値SGth以下である場合は処理を終了する。 ステップS28−4 発電機機械的出力PGO及び発電
機電気的出力PGdcを算出する。 ステップS28−5 有効発電機電気的出力PGvdc
を算出する。 ステップS28−6 発電機出力差ΔPgdcの絶対値
が閾値Pgth1より大きいかどうかを判断する。発電
機出力差ΔPgdcの絶対値が閾値Pgth1より大き
い場合はステップS28−7に、発電機出力差ΔPgd
cの絶対値が閾値Pgth1以下である場合はステップ
S28−9に進む。 ステップS28−7 発電機トルク信号SGTgが異常
であると判定する。 ステップS28−8 フェールセーフを行い、処理を終
了する。 ステップS28−9 エンジントルク信号SGTeが異
常であると判定する。 ステップS28−10 フェールセーフを行い、処理を
終了する。
【0139】本実施の形態においては、発電機16の直
流の電気的出力を表す発電機電気的出力PGdcを算出
し、該発電機電気的出力PGdcに基づいて有効発電機
電気的出力PGvdcを算出するようになっているが、
発電機16の交流の電気的出力を表す発電機電気的出力
PGacを算出し、該発電機電気的出力PGacに基づ
いて有効発電機電気的出力PGvacを算出することも
できる。
【0140】次に、第2の実施の形態について説明す
る。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものに
ついては、同じ符号を付与することによってその説明を
省略する。
【0141】図23は本発明の第2の実施の形態におけ
るトルク信号判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0142】この場合、車両制御装置51(図6)の図
示されないトルク信号判定処理手段の発電機電気的出力
算出処理手段92(図1)は、発電機電気的出力算出処
理を行い、前記発電機トルク制御処理において算出され
たd軸電流IGd、q軸電流IGq及び電圧指令値VG
* 、VGq* を読み込み、d軸電流IGd、q軸電流
IGq及び電圧指令値VGd* 、VGq* に基づいて、
発電機機械的出力PGOを発生させるために発電機16
の交流の電気的出力を表す発電機電気的出力PGac PGac=VGd* ・IGd+VGq* ・IGq を算出する。
【0143】続いて、前記トルク信号判定処理手段の有
効発電機電気的出力算出処理手段は、有効発電機電気的
出力算出処理を行い、発電機制御装置47の記録装置に
記録された発電機出力損失PGLを読み出し、前記発電
機電気的出力PGacから発電機出力損失PGLを減算
することによって得られ、発電機電気的出力PGacの
うちの有効な電気的出力、すなわち、有効発電機電気的
出力PGvac PGvac=PGac−PGL を算出する。
【0144】そして、前記トルク信号判定処理手段の判
定処理手段93は、発電機機械的出力PGOと有効発電
機電気的出力PGvacとの差を表す発電機出力差ΔP
gacを算出し、該発電機出力差ΔPgacの絶対値が
閾値Pgth2より大きいかどうかを判断する。発電機
出力差ΔPgacの絶対値が閾値Pgth2より大き
い、つまり、発電機機械的出力PGOと有効発電機電気
的出力PGvacとの差が大きい場合、前記判定処理手
段93は、発電機トルク信号SGTg、例えば、発電機
目標トルクTG* 、推定された発電機トルクTG等が異
常であると判定し、前記トルク判定処理手段のフェール
セーフ処理手段は、フェールセーフ処理を行い、発電機
制御装置47に異常が発生したと判定して、フェールセ
ーフを行う。すなわち、前記フェールセーフ処理手段
は、前記式(5)に基づいて、かつ、エンジントルク信
号SGTeに基づいて発電機トルク信号SGTg SGTg=SGTe/(ρ+1) を算出し、エンジントルク信号SGTeを発電機トルク
信号SGTgとして使用する。
【0145】また、発電機出力差ΔPgacの絶対値が
閾値Pgth2以下、つまり、発電機機械的出力PGO
と有効発電機電気的出力PGvacとの差が小さい場
合、前記判定処理手段93は、エンジントルク信号SG
Te、例えば、エンジン目標トルクTE* 、推定された
エンジントルクTE等が異常であると判定し、前記フェ
ールセーフ処理手段は、エンジン制御装置46に異常が
発生したと判定して、フェールセーフを行う。すなわ
ち、前記フェールセーフ処理手段は、前記式(5)に基
づいて、かつ、発電機トルク信号SGTgに基づいてエ
ンジントルク信号SGTe SGTe=(ρ+1)SGTg を算出し、発電機トルク信号SGTgをエンジントルク
信号SGTeとして使用する。
【0146】このように、発電機電気的出力PGac及
び発電機機械的出力PGOに基づいて、エンジントルク
信号SGTe及び発電機トルク信号SGTgのいずれが
異常であるか判定することができるので、車両制御装置
51は、異常なエンジントルク信号SGTe又は発電機
トルク信号SGTgを使用して総合出力トルク、発電機
目標トルクTG* 等を算出することがなくなる。したが
って、車両駆動装置を効率良く駆動することができる。
【0147】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS28−11 エンジントルク信号SGTeと
値(ρ+1)SGTgとが等しいかどうかを判断する。
エンジントルク信号SGTeと値(ρ+1)SGTgと
が等しい場合はステップS28−12に、等しくない場
合はステップS28−13に進む。 ステップS28−12 エンジントルク信号SGTe及
び発電機トルク信号SGTgが正常であると判定し、処
理を終了する。 ステップS28−13 差トルク信号ΔSGTの絶対値
が閾値SGthより大きいかどうかを判断する。差トル
ク信号ΔSGTの絶対値が閾値SGthより大きい場合
はステップS28−14に、差トルク信号ΔSGTの絶
対値が閾値SGth以下である場合は処理を終了する。 ステップS28−14 発電機機械的出力PGO及び発
電機電気的出力PGacを算出する。 ステップS28−15 有効発電機電気的出力PGva
cを算出する。 ステップS28−16 発電機出力差ΔPgacの絶対
値が閾値Pgth2より大きいかどうかを判断する。発
電機出力差ΔPgacの絶対値が閾値Pgth2より大
きい場合はステップS28−17に、発電機出力差ΔP
gacの絶対値が閾値Pgth2以下である場合はステ
ップS28−19に進む。 ステップS28−17 発電機トルク信号SGTgが異
常であると判定する。 ステップS28−18 フェールセーフを行い、処理を
終了する。 ステップS28−19 エンジントルク信号SGTeが
異常であると判定する。 ステップS28−20 フェールセーフを行い、処理を
終了する。
【0148】前記第2の実施の形態においては、交流の
電流としてd軸電流IGd及びq軸電流IGqを使用す
るようになっているが、d軸電流指令値IGd* 及びq
軸電流指令値IGq* を使用することもできる。
【0149】さらに、インバータ28の出口側に電流セ
ンサ66、67と平行して3相の電圧VGU、VGV、
VGWを測定する発電機インバータ電圧センサを持つも
のであれば、次の式によって交流の電気的出力を表す発
電機電気的出力PGac1を算出することもできる。
【0150】PGac1=VGU・IGU+VGV・I
GV+VGW・IGW なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0151】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ハイブリッド型車両駆動制御装置においては、エ
ンジンと機械的に連結された発電機の状態から発電機の
機械的出力を算出する発電機機械的出力算出処理手段
と、前記発電機の電気的出力を算出する発電機電気的出
力算出処理手段と、前記発電機の機械的出力及び電気的
出力に基づいて、発電機の駆動に伴って発生させられる
発電機トルク信号の異常を判定する判定処理手段とを有
する。
【0152】この場合、発電機の機械的出力及び電気的
出力に基づいて、発電機トルク信号が異常であるかどう
かを判定することができるので、車両制御装置は、異常
な発電機トルク信号を使用して総合出力トルク、発電機
目標トルク等を算出することがなくなる。したがって、
車両駆動装置を効率良く駆動することができる。
【0153】本発明の他のハイブリッド型車両駆動制御
装置においては、エンジンと機械的に連結された発電機
の状態から発電機の機械的出力を算出する発電機機械的
出力算出処理手段と、前記発電機の電気的出力を算出す
る発電機電気的出力算出処理手段と、前記発電機の機械
的出力及び電気的出力に基づいて、エンジンの駆動に伴
って発生させられるエンジントルク信号、及び発電機の
駆動に伴って発生させられる発電機トルク信号のうちの
いずれが異常であるかを判定する判定処理手段とを有す
る。
【0154】この場合、発電機の機械的出力及び電気的
出力に基づいて、エンジントルク信号及び発電機トルク
信号のうちのいずれが異常であるかどうかを判定するこ
とができるので、車両制御装置は、異常なエンジントル
ク信号又は発電機トルク信号を使用して総合出力トル
ク、発電機目標トルク等を算出することがなくなる。し
たがって、車両駆動装置を効率良く駆動することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるハイブリッ
ド型車両駆動制御装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるハイブリッ
ド型車両の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるプラネタリ
ギヤユニットの動作説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における通常走行時
の車速線図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における通常走行時
のトルク線図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるハイブリッ
ド型車両駆動制御装置の概念図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるハイブリッ
ド型車両駆動制御装置の動作を示す第1のメインフロー
チャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるハイブリッ
ド型車両駆動制御装置の動作を示す第2のメインフロー
チャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるハイブリッ
ド型車両駆動制御装置の動作を示す第3のメインフロー
チャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態における第1の車
両要求トルクマップを示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における第2の車
両要求トルクマップを示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるエンジン
目標運転状態マップを示す図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態におけるエンジン
駆動領域マップを示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態における急加速制
御処理のサブルーチンを示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態における駆動モー
タ制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態における発電機ト
ルク制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態におけるエンジン
始動制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態における発電機回
転速度制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態におけるエンジン
停止制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図20】本発明の第1の実施の形態における発電機ブ
レーキ係合制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図21】本発明の第1の実施の形態における発電機ブ
レーキ解放制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図22】本発明の第1の実施の形態におけるトルク信
号判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態におけるトルク信
号判定処理のサブルーチンを示す図である。
【符号の説明】
11 エンジン 16 発電機 51 車両制御装置 91 発電機機械的出力算出処理手段 92 発電機電気的出力算出処理手段 93 判定処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 9/04 B60K 9/00 E Fターム(参考) 3G084 BA02 DA27 EA11 EB22 FA00 FA32 3G093 BA04 DA00 DA01 DB05 5H115 PA08 PG04 PI16 PI23 PI24 PU01 PU25 PV09 PV23 QN02 RB22 RE03 SE02 SE05 TO04 TO12 TO13 TO21 TO23 5H590 AA08 AB03 AB06 CA07 CC01 CC11 CD03 CE04 DD32 EB11 GA06 JA03 JB02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと機械的に連結された発電機の
    状態から発電機の機械的出力を算出する発電機機械的出
    力算出処理手段と、前記発電機の電気的出力を算出する
    発電機電気的出力算出処理手段と、前記発電機の機械的
    出力及び電気的出力に基づいて、発電機の駆動に伴って
    発生させられる発電機トルク信号の異常を判定する判定
    処理手段とを有することを特徴とするハイブリッド型車
    両駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンと機械的に連結された発電機の
    状態から発電機の機械的出力を算出する発電機機械的出
    力算出処理手段と、前記発電機の電気的出力を算出する
    発電機電気的出力算出処理手段と、前記発電機の機械的
    出力及び電気的出力に基づいて、エンジンの駆動に伴っ
    て発生させられるエンジントルク信号、及び発電機の駆
    動に伴って発生させられる発電機トルク信号のうちのい
    ずれが異常であるかを判定する判定処理手段とを有する
    ことを特徴とするハイブリッド型車両駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記判定処理手段は、発電機の機械的出
    力と電気的出力とが異なる場合に、発電機トルク信号が
    異常であると判定し、一致する場合に、エンジントルク
    信号が異常であると判定する請求項2に記載のハイブリ
    ッド型車両駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記発電機電気的出力算出処理手段は、
    発電機に供給される直流の電流及び電圧に基づいて発電
    機の電気的出力を算出する請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のハイブリッド型車両駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記発電機電気的出力算出処理手段は、
    発電機に供給される交流の電流及び電圧に基づいて発電
    機の電気的出力を算出する請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のハイブリッド型車両駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記エンジントルク信号及び発電機トル
    ク信号を読み込むトルク信号読込処理手段と、エンジン
    トルク信号が異常であると判定された場合に、発電機ト
    ルク信号をエンジントルク信号に換算し、発電機トルク
    信号が異常であると判定された場合に、エンジントルク
    信号を発電機トルク信号に換算して使用するフェールセ
    ーフ処理手段とを有する請求項2〜5のいずれか1項に
    記載のハイブリッド型車両駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 エンジンと機械的に連結された発電機の
    状態から発電機の機械的出力を算出し、前記発電機の電
    気的出力を算出し、前記発電機の機械的出力及び電気的
    出力に基づいて、発電機の駆動に伴って発生させられる
    発電機トルク信号の異常を判定することを特徴とするハ
    イブリッド型車両駆動制御方法。
  8. 【請求項8】 エンジンと機械的に連結された発電機の
    状態から発電機の機械的出力を算出し、前記発電機の電
    気的出力を算出し、前記発電機の機械的出力及び電気的
    出力に基づいて、エンジンの駆動に伴って発生させられ
    るエンジントルク信号、及び発電機の駆動に伴って発生
    させられる発電機トルク信号のうちのいずれが異常であ
    るかを判定することを特徴とするハイブリッド型車両駆
    動制御方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータを、エンジンと機械的に連
    結された発電機の状態から発電機の機械的出力を算出す
    る発電機機械的出力算出処理手段、前記発電機の電気的
    出力を算出する発電機電気的出力算出処理手段、並びに
    前記発電機の機械的出力及び電気的出力に基づいて、発
    電機の駆動に伴って発生させられる発電機トルク信号の
    異常を判定する判定処理手段として機能させることを特
    徴とするハイブリッド型車両駆動制御方法のプログラ
    ム。
  10. 【請求項10】 コンピュータを、エンジンと機械的に
    連結された発電機の状態から発電機の機械的出力を算出
    する発電機機械的出力算出処理手段、前記発電機の電気
    的出力を算出する発電機電気的出力算出処理手段、並び
    に前記発電機の機械的出力及び電気的出力に基づいて、
    エンジンの駆動に伴って発生させられるエンジントルク
    信号、及び発電機の駆動に伴って発生させられる発電機
    トルク信号のうちのいずれが異常であるかを判定する判
    定処理手段として機能させることを特徴とするハイブリ
    ッド型車両駆動制御方法のプログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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