JP2003060462A - 複合素子 - Google Patents
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Abstract
成された複合素子において、ライン間のアイソレーショ
ンをとることにより、信号の干渉をなくすことができる
複合素子を得る。 【解決手段】 誘電体基板16,20,24,28,3
2,36,40,44,48,52,56,60,6
4,68,72,76,80上に、シールド電極18,
34,50,66,82、コンデンサ用電極22,3
8,54,70、グランド電極26,42,58,74
およびインダクタ用電極30,46,62,78を形成
し、これらの誘電体基板を積層して基体12を得る。基
体12の側面に外部電極を形成して必要な電極を接続
し、インダクタが直列に接続され、コンデンサが並列に
接続されたラダー型のローパスフィルタを得る。得られ
たローパスフィルタは、入力インピーダンスと出力イン
ピーダンスの値が異なるものとなる。
Description
し、特に、たとえば積層体の中に複数のフィルタなどの
素子が形成された複合素子に関する。
(0,1)に対応する電圧が伝送される。このような電
圧は、バスラインなどを介して、ICから別のICに伝
送される。
のクロックやデータを伝送するためのバスラインなどの
複数のラインがパラレルに配置されている場合、ライン
間で干渉し、論理が正常に伝送されない状態が発生しや
すかった。
は、その入力インピーダンスと出力インピーダンスが統
一されていないため、これらのICの間で信号の送受を
行なうために、バスラインに様々な工夫が施されてい
る。たとえば、電圧を正常に伝送させるように、電圧を
スレッシュホールドレベルまで上げるためのプルアップ
抵抗を入れたり、リンギングを防止するために、ダンピ
ング抵抗を直列に挿入したりしていた。しかしながら、
これらの抵抗を入れることにより、回路で消費される電
力が大きくなり、また、これらの抵抗を通過するうちに
パルスの波形なまりが発生しやすかった。そのため、シ
ュミットトリガ回路などの波形成形回路が付加されたバ
スバッファなどを備える必要があった。さらに、静電気
による高電圧がICに伝送され、FETやC−MOS系
ICなどの入力インピーダンスの大きい素子が破壊され
るという問題があった。
送ラインとして用いられる複数の素子が形成された複合
素子において、ライン間のアイソレーションをとること
により、信号の干渉をなくすことができる複合素子を提
供することである。また、この発明の目的は、このよう
な複合素子において、入力インピーダンスおよび出力イ
ンピーダンスの異なるIC間において正常に電圧を伝送
させることができ、消費電力を小さくすることができ
る、複合素子を提供することである。さらに、この発明
の目的は、高周波成分を抑圧して波形なまりを抑えるこ
とができる、複合素子を提供することである。また、こ
の発明の目的は、静電気による高電圧の影響を小さく
し、ICへの実質的なダメージをなくすことができる、
複合素子を提供することである。
複数の誘電体基板と、複数の誘電体基板の少なくとも2
枚に形成されたインダクタ用電極からなるインダクタ
と、複数の誘電体基板の少なくとも2枚に形成されたコ
ンデンサ用電極からなるコンデンサとを組み合わせてな
る複数の素子と、複数の素子同士の間の複数の誘電体基
板に形成されたシールド電極と、入力端および出力端と
を有してなる複合素子であって、入力端の入力インピー
ダンスと出力端の出力インピーダンスとが異なる値を有
することを特徴とする、複合素子である。このような複
合素子において、複数の素子の入力インピーダンスは入
力端に接続される回路の出力インピーダンスに合わせて
設定され、複数の素子の出力インピーダンスは出力端に
接続される回路の入力インピーダンスに合わせて設定さ
れる。また、複数の素子は、入力端と出力端と結ぶ入出
力ラインの直列腕に、1つのインダクタを配置し、か
つ、入出力ラインの並列腕に、一端がグランドに接続さ
れた1つのコンデンサを配置してなるローパスフィルタ
とすることができる。さらに、複数の素子は、入力端と
出力端と結ぶ入出力ラインの直列腕に、1つのコンデン
サを配置し、かつ、入出力ラインの並列腕に、一端がグ
ランドに接続された1つのインダクタを配置してなるハ
イパスフィルタとすることができる。また、複数の素子
は、入力端と出力端と結ぶ入出力ラインの直列腕に、少
なくとも1つのインダクタを配置し、かつ、入出力ライ
ンの並列腕に、一端がグランドに接続された少なくとも
2つのコンデンサを配置してなるローパスフィルタであ
り、入力端と出力端のいずれかに、さらに別のインダク
タを付加することで、入力端の入力インピーダンスと出
力端の出力インピーダンスとを異なる値にしてもよい。
さらに、複数の素子は、入力端と出力端と結ぶ入出力ラ
インの直列腕に、少なくとも1つのコンデンサを配置
し、かつ、入出力ラインの並列腕に、一端がグランドに
接続された少なくとも2つのインダクタを配置してなる
ハイパスフィルタであり、入力端と前記出力端のいずれ
かに、さらに別のコンデンサを付加することで、入力端
の入力インピーダンスと出力端の出力インピーダンスと
を異なる値にしてもよい。
ンサとからなる複数の素子間にシールド電極を形成する
ことにより、各素子間のアイソレーションをとることが
でき、これらの素子を信号伝送用のバスラインとして用
いたときに、ライン間における干渉を防止することがで
きる。また、複合素子に含まれる各素子の入力インピー
ダンスと出力インピーダンスの値を異なる値とすること
により、異なる値の出力インピーダンスと入力インピー
ダンスを有する回路を接続する際に、インピーダンス整
合をとることができる。つまり、複合素子に含まれる素
子の入力端に接続される回路の出力インピーダンスに合
わせて素子の入力インピーダンスを設定し、複合素子に
含まれる素子の出力端に接続される回路の入力インピー
ダンスに合わせて素子の出力インピーダンスを設定する
ことにより、インピーダンス整合をとることができ、消
費電力を小さくすることができる。さらに、複合素子に
含まれる素子をローパスフィルタとすることにより、高
周波成分が除去されて波形なまりを抑えることができ
る。また、複合素子に含まれる素子をハイパスフィルタ
とすることにより、低周波成分からなる静電気による高
電圧を抑圧することができ、素子に接続されるICに高
電圧が入力されないようにすることができる。さらに、
積層体中に形成されたインダクタ用電極によってインダ
クタを形成することにより、Q値の小さいインダクタを
得ることができ、リンギングの発生を抑えることができ
る。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
例を示す斜視図である。複合素子10は、基体12を含
む。基体12の側面には、10個の外部電極14a〜1
4jが形成される。外部電極14aおよび外部電極14
fは、基体12の長手方向の対向側面に形成される。ま
た、外部電極14b〜14eは、基体12の幅方向の一
方側において、互いに間隔を隔てて形成される。さら
に、外部電極14g〜14jは、基体12の幅方向の他
方側において、互いに間隔を隔てて形成される。このと
き、外部電極14b,14gが対向するように配置さ
れ、外部電極14c,14hが対向するように配置さ
れ、外部電極14d,14iが対向するように配置さ
れ、外部電極14e,14jが対向するように配置され
る。
板16を含む。誘電体基板16上には、中央部のほぼ全
面を覆うようにして、シールド電極18が形成される。
シールド電極18から誘電体基板16の長手方向の対向
する辺に向かって、複数の引き出し電極18aが形成さ
れる。これらの引き出し電極18aは、2つの外部電極
14a,14fに接続される。
20が積層される。誘電体基板20上には、コンデンサ
用電極22が形成される。コンデンサ用電極22は、誘
電体基板20の長手方向の一方側に形成される。そし
て、コンデンサ用電極22から外部電極14jに向かっ
て、引き出し電極22aが形成され、この引き出し電極
22aが外部電極14jに接続される。
24が積層される。誘電体基板24上には、シールド電
極18および引き出し電極18aと同様の形状のグラン
ド電極26および引き出し電極26aが形成される。こ
れらの引き出し電極26aは、外部電極14a,14f
に接続される。
が積層される。誘電体基板28上には、ミアンダライン
状のインダクタ用電極30が形成される。インダクタ用
電極30の両端部は、基体12の長手方向の端部側の外
部電極14e,14jに接続される。インダクタ用電極
30上には、誘電体基板32が積層され、この誘電体基
板32上にシールド電極34および引き出し電極34a
が形成される。そして、引き出し電極34aが、外部電
極14a,14fに接続される。
ンデンサ用電極とグランド電極とインダクタ用電極とが
交互に形成される。つまり、シールド電極34上の誘電
体基板36にコンデンサ用電極38が形成され、その引
き出し電極38aが外部電極14iに接続される。さら
に、コンデンサ用電極38上の誘電体基板40に、グラ
ンド電極42および引き出し電極42aが形成され、引
き出し電極42aが外部電極14a,14fに接続され
る。また、グランド電極42上には誘電体基板44が積
層され、この誘電体基板44にミアンダライン状のイン
ダクタ用電極46が形成される。インダクタ用電極46
の両端部は、外部電極14d,14iに接続される。さ
らに、インダクタ用電極46上に誘電体基板48が積層
され、この誘電体基板48にシールド電極50および引
き出し電極50aが形成される。この引き出し電極50
aは、外部電極14a,14fに接続される。
ンデンサ用電極54が形成され、その引き出し電極54
aが外部電極14hに接続される。さらに、コンデンサ
用電極54上の誘電体基板56に、グランド電極58お
よび引き出し電極58aが形成され、引き出し電極58
aが外部電極14a,14fに接続される。また、グラ
ンド電極58上には誘電体基板60が積層され、この誘
電体基板60にミアンダライン状のインダクタ用電極6
2が形成される。インダクタ用電極62の両端部は、外
部電極14c,14hに接続される。さらに、インダク
タ用電極62上に誘電体基板64が積層され、この誘電
体基板64にシールド電極66および引き出し電極66
aが形成される。この引き出し電極66aは、外部電極
14a,14fに接続される。
ンデンサ用電極70が形成され、その引き出し電極70
aが外部電極14gに接続される。さらに、コンデンサ
用電極70上の誘電体基板72に、グランド電極74お
よび引き出し電極74aが形成され、引き出し電極74
aが外部電極14a,14fに接続される。また、グラ
ンド電極74上には誘電体基板76が積層され、この誘
電体基板76にミアンダライン状のインダクタ用電極7
8が形成される。インダクタ用電極78の両端部は、外
部電極14b,14gに接続される。さらに、インダク
タ用電極78上に誘電体基板80が積層され、この誘電
体基板80にシールド電極82および引き出し電極82
aが形成される。この引き出し電極82aは、外部電極
14a,14fに接続される。なお、図示していない
が、シールド電極82上には、被覆用の誘電体基板が積
層される。
外部電極14a,14fが接地用として用いられる。し
たがって、外部電極14a,14fに接続された各シー
ルド電極および各グランド電極が接地される。この複合
素子10では、外部電極14b,14g間にインダクタ
Lが形成され、その一端がコンデンサCを介して接地さ
れる。同様に、外部電極14c,14h間、外部電極1
4d,14i間、外部電極14e,14j間にインダク
タLが形成され、その一端がコンデンサCを介して接地
される。このように、基体12の幅方向において対向す
る4組の外部電極が入力端および出力端として用いら
れ、図4に示すように、入力端と出力端とを結ぶ入出力
ラインの直列腕に1つのインダクタLが接続され、入出
力ラインの並列腕に、一端が接地された1つのコンデン
サCが接続されたローパスフィルタを得ることができ
る。図4に示す回路は、外部電極14b,14c,14
d,14eが入力端として用いられ、外部電極14g,
14h,14i,14jが出力端として用いられた場合
を示している。
間にインダクタLが接続され、その入力端側がコンデン
サCを介して接地された4つのローパスフィルタを有す
るものとなる。このとき、コンデンサ用電極とグランド
電極とインダクタ用電極とで構成される各ローパスフィ
ルタは、シールド電極で挟まれているため、各ローパス
フィルタ間においてアイソレーションをとることができ
る。したがって、複合素子10内のローパスフィルタを
信号伝送用として用いることにより、各ローパスフィル
タ間における干渉を防止することができる。
ィルタは、図4に示すように、入出力ラインの直列腕に
インダクタLが接続され、その入力端側がコンデンサC
を介して接地されているため、入力インピーダンスと出
力インピーダンスとが異なる。したがって、インダクタ
LやコンデンサCの素子値を適当に選択することによ
り、入力インピーダンスおよび出力インピーダンスを調
整することができる。そのため、入出力インピーダンス
の異なるICを接続する際に、信号を送るICの出力イ
ンピーダンスに合わせて複合素子10の入力インピーダ
ンスを設定し、信号を受けるICの入力インピーダンス
に合わせて複合素子10の出力インピーダンスを設定す
ることにより、インピータンス整合をとることができ
る。したがって、信号の伝送にあたって損失が少なくな
り、消費電力を小さくすることができる。
ダンスが入力インピーダンスより低いローパスフィルタ
となるが、複合素子の10の入出力を反対にすることに
より、図5に示すように、入出力ラインの直列腕にイン
ダクタLが接続され、その出力端側がコンデンサCを介
して接地されたローパスフィルタとすることができる。
このような回路を有するローパスフィルタでは、出力イ
ンピーダンスが入力インピーダンスより高くなる。図5
に示すようなローパスフィルタにおいて、入力インピー
ダンスを100Ωとし、出力インピーダンスを200Ω
としたときの周波数特性を図6に示す。
ーパスフィルタとすることにより、信号の高周波成分を
カットすることができる。したがって、図7(a)に示
すように、高周波成分を含んで波形なまりを起こしてい
た従来の場合に比べて、この複合素子10を用いること
により、図7(b)に示すように、波形なまりのない正
常なパルス波を得ることができる。
板上にインダクタ用電極を形成して積層構造とすること
により、Q値の小さいインダクタを得ることができる。
このようなQ値の小さいインダクタを用いることによ
り、リンギングの発生を抑えることができる。なお、図
2では、ミアンダライン状のインダクタ用電極を形成し
たが、スパイラル状のインダクタ用電極を形成しても同
様の効果を得ることができる。スパイラル状のインダク
タ用電極を形成する場合には、2つの誘電体基板にイン
ダクタ用電極が形成され、スルーホールなどによって2
つのインダクタ用電極を接続することにより、対向する
外部電極間にインダクタを形成することができる。
端と出力端とを結ぶ入出力ラインの直列腕に2つのイン
ダクタL1,L2を接続し、入出力ラインの並列腕に2
つのコンデンサC1,C2を接続することにより、複合
素子10内にローパスフィルタを形成してもよい。図8
では、1つのインダクタL1と2つのコンデンサC1,
C2とで構成されるπ型回路の出力端側に、インダクタ
L2が接続されている。また、図9では、1つのインダ
クタL2と2つのコンデンサC1,C2とで構成される
π型回路の入力端側にインダクタL1が接続されてい
る。
インの直列腕に接続し、これらのインダクタの両側とグ
ランドとの間にコンデンサを接続し、さらに入力端側ま
たは出力端側のいずれかにインダクタを接続することに
よってローパスフィルタを形成してもよい。これらの構
成を有するローパスフィルタにおいても、入力インピー
ダンスと出力インピーダンスとを異なる値とすることが
でき、上述のような効果を得ることができる。
フィルタを形成することもできる。この場合、図10に
示すように、誘電体基板90上にシールド電極92が形
成される。このシールド電極92の引き出し電極92a
は、外部電極14a,14fに接続される。
94が積層される。誘電体基板94の長手方向の一方側
には、コンデンサ用電極96が形成される。コンデンサ
用電極96から誘電体基板94の幅方向の一方側の辺に
向かって引き出し電極96aが形成され、この引き出し
電極96aが外部電極14eに接続される。さらに、コ
ンデンサ用電極96上に誘電体基板98が積層され、こ
の誘電体基板98に別のコンデンサ用電極100が形成
される。コンデンサ用電極100は、下層のコンデンサ
用電極96に対向する位置に形成される。そして、コン
デンサ用電極100から誘電体基板98の幅方向の他方
の辺に向かって引き出し電極100aが形成され、引き
出し電極100aが、外部電極14jに接続される。
体基板102には、ミアンダライン状のインダクタ用電
極104が形成される。インダクタ用電極104の両端
部は、それぞれ外部電極14a,14jに接続される。
インダクタ用電極104上に誘電体基板106が積層さ
れ、この誘電体基板106にシールド電極108が形成
される。シールド電極108の引き出し電極108a
は、外部電極14a,14fに接続される。
にして、コンデンサ用電極とインダクタ用電極とが形成
される。つまり、シールド電極108上の誘電体基板1
10にはコンデンサ用電極112が形成され、その引き
出し電極112aが外部電極14dに接続される。さら
に、コンデンサ用電極112上の誘電体基板114には
別のコンデンサ用電極116が形成され、その引き出し
電極116aが外部電極14iに接続される。また、コ
ンデンサ用電極116上の誘電体基板118には、ミア
ンダライン状のインダクタ用電極120が形成され、そ
の両端部が外部電極14a,14iに接続される。さら
に、インダクタ用電極120上の誘電体基板122には
シールド電極124が形成され、その引き出し電極12
4aが外部電極14a,14fに接続される。
にはコンデンサ用電極128が形成され、その引き出し
電極128aが外部電極14cに接続される。さらに、
コンデンサ用電極128上の誘電体基板130には別の
コンデンサ用電極132が形成され、その引き出し電極
132aが外部電極14hに接続される。また、コンデ
ンサ用電極132上の誘電体基板134には、ミアンダ
ライン状のインダクタ用電極136が形成され、その両
端部が外部電極14f,14hに接続される。さらに、
インダクタ用電極136上の誘電体基板138にはシー
ルド電極140が形成され、その引き出し電極140a
が外部電極14a,14fに接続される。
にはコンデンサ用電極144が形成され、その引き出し
電極144aが外部電極14bに接続される。さらに、
コンデンサ用電極144上の誘電体基板146には別の
コンデンサ用電極148が形成され、その引き出し電極
148aが外部電極14gに接続される。また、コンデ
ンサ用電極148上の誘電体基板150には、ミアンダ
ライン状のインダクタ用電極152が形成され、その両
端部が外部電極14f,14gに接続される。さらに、
インダクタ用電極152上の誘電体基板154にはシー
ルド電極156が形成され、その引き出し電極156a
が外部電極14a,14fに接続される。なお、図示し
ていないが、シールド電極156上には、被覆用の誘電
体基板が積層される。
に、基体12の長手方向の対向側面にある外部電極14
a,14fが接地用として用いられ、これらの外部電極
14a,14fに接続されたシールド電極が接地され
る。そして、外部電極14b,14g間にコンデンサC
が形成され、その一端がインダクタLを介して接地され
る。同様にして、外部電極14c,14h間、外部電極
14d,14i間、外部電極14e,14j間にコンデ
ンサCが形成され、その一端がインダクタLを介して接
地される。このように、基体12の幅方向において対向
する4組の外部電極が入力端および出力端として用いら
れ、図12に示すように、入力端と出力端とを結ぶ入出
力ラインの直列腕に1つのコンデンサCが接続され、入
出力ラインの並列腕に、一端が接地された1つのインダ
クタLが接続されたハイパスフィルタを得ることができ
る。図12に示す回路は、外部電極14g,14h,1
4i,14jが入力端として用いられ、外部電極14
b,14c,14d,14eが出力端として用いられた
場合を示している。
力ラインの直列腕にコンデンサCが接続され、その入力
端側とグランドとの間にインダクタLが接続され、出力
インピーダンスが入力インピーダンスより低くなってい
る。しかしながら、外部電極の入出力を逆にすることに
より、図13に示すように、入出力ラインの直列腕にコ
ンデンサCが接続され、その出力端側とグランドとの間
にインダクタLが接続された回路とすることができ、出
力インピーダンスを入力インピーダンスより高くするこ
とができる。したがって、複合素子10に接続されるI
Cに合わせて、入力インピーダンスや出力インピーダン
スを調整することができる。
した複合素子10においても、各ハイパスフィルタを構
成するコンデンサ用電極とインダクタ用電極とがシール
ド電極で挟まれているため、各ハイパスフィルタ間のア
イソレーションをとることができる。したがって、これ
らのハイパスフィルタを信号伝送用のバスラインとして
用いても、ライン間における干渉を防ぐことができる。
形成して積層構造とすることにより、Q値の小さいイン
ダクタを得ることができる。このようなQ値の小さいイ
ンダクタを用いることにより、リンギングの発生を抑え
ることができる。このようなハイパスフィルタを形成す
る場合においても、インダクタ用電極として、スパイラ
ル状の電極を形成することができる。
ハイパスフィルタとすることにより、低周波信号が減衰
されるため、静電気による高電圧(ESD)が印加され
ても、それが伝達されにくくなる。したがって、この複
合素子10をESD対策用として用いることができる。
1,L2とコンデンサC1とで構成されたπ型回路の出
力端側にコンデンサC2を接続したハイパスフィルタに
おいて、各素子L1,C1,L2,C2の素子値を変え
て、入力側に8kVの電圧を入力し、出力電圧を測定し
た。そして、その結果を表1に示した。また、試料番号
4について、その周波数特性を図15に示した。
な回路を有するハイパスフィルタにおいて、各素子の素
子値を適当に選択することにより、出力電圧を低くし
て、ESDの影響を小さくすることができる。
と1つのコンデンサC1とで構成されたπ型回路の出力
端側に別のコンデンサC2を接続して、ハイパスフィル
タを構成することができる。さらに、図16に示すよう
に、2つのインダクタL1,L2と1つのコンデンサC
2とで構成されるπ型回路の入力端側に、別のコンデン
サC1を接続することにより、ハイパスフィルタを構成
してもよい。
インの直列腕に接続し、これらのコンデンサの両側とグ
ランドとの間にインダクタを接続し、さらに入力端側ま
たは出力端側のいずれかにコンデンサを接続することに
よってハイパスフィルタを形成してもよい。これらの構
成を有するハイパスフィルタにおいても、入力インピー
ダンスと出力インピーダンスとを異なる値とすることが
でき、上述のような効果を得ることができる。
るフィルタなどの複数の素子間にシールド電極が形成さ
れているため、これらの素子を信号伝送用のバスライン
などとして用いたときに、ライン間における干渉を防ぐ
ことができる。そのため、信号を正確に伝送させること
ができる。また、複合素子に形成される素子の入力イン
ピーダンスと出力インピーダンスを異なる値にすること
により、出力インピーダンスと入力インピーダンスの異
なるICを接続する際に、インピーダンス整合をとるこ
とができ、消費電力を小さくすることができる。また、
積層構造の複合素子とすることにより、内部に形成され
るインダクタのQ値を小さいものとすることができ、リ
ンギングの発生を抑えることができる。さらに、複合素
子に形成される素子をローパスフィルタとすることによ
り、高周波成分を除去して、波形なまりを抑えることが
でき、正確な波形のパルスを伝達させることができる。
また、複合素子に形成される素子をハイパスフィルタと
することにより、静電気による高電圧の伝達を抑え、I
Cなどの破壊を防止することができる。
る。
フィルタを形成した基体の一例を示す分解斜視図であ
る。
である。
されるローパスフィルタの一例を示す回路図である。
したときの回路図である。
ンピーダンスを100Ωとし、出力インピーダンスを2
00Ωとしたときの周波数特性を示すグラフである。
したときの違いを示す波形図である。
されるローパスフィルタの他の例を示す回路図である。
されるローパスフィルタのさらに他の例を示す回路図で
ある。
スフィルタを形成した基体の一例を示す分解斜視図であ
る。
路図である。
形成されるハイパスフィルタの一例を示す回路図であ
る。
対にしたときの回路図である。
成されるハイパスフィルタの他の例を示す回路図であ
る。
特性を示すグラフである。
成されるハイパスフィルタのさらに他の例を示す回路図
である。
電体基板 48,52,56,60,64,68,72,76,8
0 誘電体基板 18,34,50,66,82 シールド電極 26,42,58,74 グランド電極 22,38,54,70 コンデンサ用電極 30,46,62,78 インダクタ用電極 90,94,98,102,106,110 誘電体基
板 114,118,122,126,130 誘電体基板 134,138,142,146,150,154 誘
電体基板 92,108,124,140,156 シールド電極 96,100,112,116 コンデンサ用電極 128,132,144,148 コンデンサ用電極 104,120,136,152 インダクタ用電極
Claims (6)
- 【請求項1】 積層された複数の誘電体基板、 前記複数の誘電体基板の少なくとも2枚に形成されたイ
ンダクタ用電極からなるインダクタと、前記複数の誘電
体基板の少なくとも2枚に形成されたコンデンサ用電極
からなるコンデンサとを組み合わせてなる複数の素子、 前記複数の素子同士の間の前記複数の誘電体基板に形成
されたシールド電極、および入力端および出力端を有し
てなる複合素子であって、 前記入力端の入力インピーダンスと前記出力端の出力イ
ンピーダンスとが異なる値を有することを特徴とする、
複合素子。 - 【請求項2】 前記複数の素子の入力インピーダンスは
前記入力端に接続される回路の出力インピーダンスに合
わせて設定され、前記複数の素子の出力インピーダンス
は前記出力端に接続される回路の入力インピーダンスに
合わせて設定される、請求項2に記載の複合素子。 - 【請求項3】 前記複数の素子は、前記入力端と前記出
力端と結ぶ入出力ラインの直列腕に、1つの前記インダ
クタを配置し、かつ、前記入出力ラインの並列腕に、一
端がグランドに接続された1つの前記コンデンサを配置
してなるローパスフィルタであることを特徴とする、請
求項1または請求項2に記載の複合素子。 - 【請求項4】 前記複数の素子は、前記入力端と前記出
力端と結ぶ入出力ラインの直列腕に、1つの前記コンデ
ンサを配置し、かつ、前記入出力ラインの並列腕に、一
端がグランドに接続された1つの前記インダクタを配置
してなるハイパスフィルタであることを特徴とする、請
求項1または請求項2に記載の複合素子。 - 【請求項5】 前記複数の素子は、前記入力端と前記出
力端と結ぶ入出力ラインの直列腕に、少なくとも1つの
前記インダクタを配置し、かつ、前記入出力ラインの並
列腕に、一端がグランドに接続された少なくとも2つの
前記コンデンサを配置してなるローパスフィルタであ
り、 前記入力端と前記出力端のいずれかに、さらに別のイン
ダクタを付加することで、前記入力端の入力インピーダ
ンスと前記出力端の出力インピーダンスとを異なる値に
したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載
の複合素子。 - 【請求項6】 前記複数の素子は、前記入力端と前記出
力端と結ぶ入出力ラインの直列腕に、少なくとも1つの
前記コンデンサを配置し、かつ、前記入出力ラインの並
列腕に、一端がグランドに接続された少なくとも2つの
前記インダクタを配置してなるハイパスフィルタであ
り、 前記入力端と前記出力端のいずれかに、さらに別のコン
デンサを付加することで、前記入力端の入力インピーダ
ンスと前記出力端の出力インピーダンスとを異なる値に
したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載
の複合素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001247348A JP2003060462A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 複合素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001247348A JP2003060462A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 複合素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003060462A true JP2003060462A (ja) | 2003-02-28 |
Family
ID=19076708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001247348A Pending JP2003060462A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 複合素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003060462A (ja) |
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- 2001-08-16 JP JP2001247348A patent/JP2003060462A/ja active Pending
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