JP2003060327A - 電子部品およびその製造方法 - Google Patents

電子部品およびその製造方法

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JP2003060327A
JP2003060327A JP2001240791A JP2001240791A JP2003060327A JP 2003060327 A JP2003060327 A JP 2003060327A JP 2001240791 A JP2001240791 A JP 2001240791A JP 2001240791 A JP2001240791 A JP 2001240791A JP 2003060327 A JP2003060327 A JP 2003060327A
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electronic component
wiring board
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resin
particles
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JP2001240791A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kobayashi
康寛 小林
Hirofumi Yamada
浩文 山田
Toru Ninomiya
徹 二宮
Norio Kitamasu
法男 北升
Junya Inoue
純也 井上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のような接続方法では、導電性材料を溶
融させてバンプと電極間に導電層を形成するため、導電
層が形成された後工程で熱が加わった場合、導電層が再
溶融するため電気的な接続性が熱の影響を受け易く変化
し易いという課題を有していた。 【解決手段】 異方性導電性樹脂14を用いて弾性表面
波素子4と配線基板5を電気的に接続、接着、封止し、
切断することにより、電気的接続状態が熱的に安定な電
子部品を容易に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異方性導電樹脂を用
いた電子部品およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器を小型化するために電子
部品の小型化、高密度実装化が要望されている。従来、
この要望を満足させるために電子部品や配線基板に設け
る電極を微細化し、高密度化する構成が用いられている
が、このような構造では微細な電極間を相互に電気的に
接続することが困難になってきている。
【0003】一方この問題を解決する手段として特開平
10−112473号公報に記載された方法が知られて
いる。すなわち、図4に示すように結合材49が熱硬化
又は熱可塑化する温度で溶融する金属からなる導電性材
料50を含む異方性導電接着剤51を用い、加熱及び加
圧することにより異方性導電接着剤51中の導電性材料
50が溶融してICチップ41の電極42に設けたバン
プ43と支持体45に設けた電極46間に導電層52を
形成し、電気的に接続する方法が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すような従来の接続方法では、導電性材料50を溶融
させてバンプ43と電極46間に導電層52を形成する
ため、導電層52が形成された後工程で熱が加わった場
合、導電層52が再溶融するため電気的な接続性が熱の
影響を受け易く変化し易いという課題を有していた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、電気的接続性が熱の影響を受け難い接続構造を有
する電子部品およびその製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の以下の構成を有するものである。
【0007】本発明の請求項1に記載の発明は、少なく
とも素子と配線基板を電気的に接続する部分に熱硬化性
及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂に粒子を分散さ
せてなる異方性導電樹脂を配設し、粒子と第1のパッド
電極及び第2のパッド電極を接触させて電気的に接続す
ると共に、異方性導電樹脂により素子と配線基板を接
着、封止した電子部品という構成を有しており、これに
より異方性導電樹脂中の粒子を介して第1のパッド電極
と第2のパッド電極が接続され周囲の樹脂により接着さ
れるため、熱により電気的接続状態が変化しないため熱
的に安定な接続状態を得ることができるという作用効果
が得られる。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、粒子は
導電性を有する物質であるという構成を有しており、こ
れにより異方性導電樹脂中の金属粒子を介して第1のパ
ッド電極と第2のパッド電極を電気的接続することがで
きるという作用効果が得られる。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、導電性
を有する物質は金属であるという構成を有しており、こ
れにより異方性導電性樹脂中の金属粒子を介して第1の
パッド電極と第2のパッド電極を電気的接続することが
できるという作用効果が得られる。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、金属は
Au,Cu,Niのうちいずれかであるという構成を有
しており、これにより異方性導電樹脂中の金属粒子を介
して第1のパッド電極と第2の電極を電気的に安定して
接続することができるという作用効果が得られる。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、粒子は
略球形であるという構成を有しており、これにより異方
性導電樹脂中の粒子が均一に分散し易いため、異方性導
電樹脂の異方性を得やすいという作用効果が得られる。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、粒子は
第1のパッド電極と第2のパッド電極に接触することに
より略球形から変形して接触するようにしたという構成
を有しており、これにより粒子を変形させることにより
粒子と第1及び第2のパッド電極を面で接続することが
できるため接触抵抗を低減し、安定した接続状態を得る
ことができるという作用効果が得られる。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、粒子は
略同一の大きさであるという構成を有しており、これに
より異方性導電樹脂中の粒子を均一に分散し易く粒子が
比較的単独で存在し易いため、一方向にのみ接続し、他
方向にはされない電気的な異方性を得やすいという作用
効果が得られる。
【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、粒子は
少なくとも担体の表面に導電性物質が存在するものであ
るという構成を有しており、これにより導電性物質を介
して第1のパッド電極と第2のパッド電極を電気的に接
続することができるという作用効果が得られる。
【0015】本発明の請求項9に記載の発明は、担体は
樹脂、セラミック、ガラス、金属のうちのいずれかであ
るという構成を有しており、これにより担体の表面に導
電性物質を配設することにより担体に各種の材質を使用
することができるという作用効果が得られる。
【0016】本発明の請求項10に記載の発明は、導電
性物質は少なくともAu,Ni,Cuのいずれかである
という構成を有しており、これにより接触抵抗を減少
し、電気的接続性を高めることができるという作用効果
が得られる。
【0017】本発明の請求項11に記載の発明は、導電
性物質はメッキにより形成したという構成を有してお
り、これにより担体の表面に簡単に導電性物質を形成す
ることができるという作用効果が得られる。
【0018】本発明の請求項12に記載の発明は、担体
は略球形である構成を有しており、これにより異方性導
電樹脂中の担体粒子が均一に分散し易いため、異方性導
電樹脂の異方性を得やすいという作用効果が得られる。
【0019】本発明の請求項13に記載の発明は、素子
と配線基板は異方性導電樹脂中に含まれる粒子を介して
素子と配線基板を接続する方向にのみ電気的に接続した
という構成を有しており、これにより素子と配線基板の
間の方向にのみ電気的に接続され、他方向には電気的に
導通されないようにすることができるという作用効果が
得られる。
【0020】本発明の請求項14に記載の発明は、素子
と配線基板を接続する方向に存在する粒子は略1個であ
るという構成を有しており、これにより異方性導電樹脂
中の粒子が単独で存在するため、粒子と接触する方向に
のみ電気的に接続され、粒子と接触しない方向には電気
的にされないという作用効果が得られる。
【0021】本発明の請求項15に記載の発明は、素子
に設けた電極は少なくともAl,Al合金、Ti,Ti
合金、Ni,Ni合金、Cu,Sc,Cr,Agのうち
のいずれかであるという構成を有しており、これにより
素子の性能を電気的に取り出すことができるという作用
効果が得られる。
【0022】本発明の請求項16に記載の発明は、樹脂
は少なくとも素子に設けた電極及び配線基板に設けた電
極を腐食する成分を含まないという構成を有しており、
これにより電極が樹脂により腐食、変質することを抑制
できるため、耐候性に優れた電子部品を得ることができ
るという作用効果が得られる。
【0023】本発明の請求項17に記載の発明は、素子
に設けた電極及び配線基板に設けた電極を腐食する成分
はCaCO3,Ca化合物、MgCO3、Mg化合物、N
2CO3,Na化合物、K2CO3,K化合物、ハロゲン
系化合物のうちのいずれかであるという構成を有してお
り、これにより電極が樹脂により腐食、変質することを
抑制できるため、耐候性に優れた電子部品を得ることが
できるという作用効果が得られる。
【0024】本発明の請求項18に記載の発明は、素子
と配線基板を電気的に接続する部分及び素子と配線基板
を接着、封止する部分以外の異方性導電樹脂はフォトリ
ソグラフィー法により除去したという構成を有してお
り、これにより素子に損傷を与えることなく、素子と配
線基板の間に空間を形成できるという作用効果が得られ
る。
【0025】本発明の請求項19に記載の発明は、配線
基板は樹脂基板、セラミック基板、ガラス基板のいずれ
かであるという構成を有しており、これにより多種類の
基板を使用することができるため、多様な構成の電子部
品を構成できるという作用効果が得られる。
【0026】本発明の請求項20に記載の発明は、樹脂
からなる配線基板の電極が形成された素子の機能面に対
向する面に緻密な層を設けたという構成を有しており、
これにより樹脂基板を通して水分やガスが侵入するのを
緻密な層で抑制することにより周囲の影響を受けにくく
することができるため、耐候性に優れた電子部品を得る
ことができるという作用効果が得られる。
【0027】本発明の請求項21に記載の発明は、緻密
な層は金属であるという構成を有しており、これにより
緻密な層を容易に形成することができるという作用効果
が得られる。
【0028】本発明の請求項22に記載の発明は、金属
はCuであるという構成を有しており、これにより配線
基板に形成される配線パターンなどと同時に容易に形成
することができるという作用効果が得られる。
【0029】本発明の請求項23に記載の発明は、Cu
はメッキにより形成したという構成を有しており、これ
により周囲から水分やガスなどが侵入するのを遮断する
層を容易に形成することができるという作用効果が得ら
れる。
【0030】本発明の請求項24に記載の発明は、配線
基板に設けられた配線パターンは一端が素子の載置面に
あり、他端が前記載置面とは異なる面にあり、双方が電
気的に接続されているという構成を有しており、これに
より配線基板に素子を実装することにより配線基板を介
して素子を電気的に接続することができ、機器への実装
を容易に行うことができるという作用効果が得られる。
【0031】本発明の請求項25に記載の発明は、配線
基板に設けられた配線パターンは、少なくともスルーホ
ールと第2のパッド電極からなり、スルーホールに導体
を配設し、スルーホールの配線基板の表面に第2のパッ
ド電極を設けたものであるという構成を有しており、こ
れによりスルーホール表面に穴を塞ぐように第2のパッ
ド電極を形成することにより、スルーホール表面と端子
接続する場合に比べ第2のパッド電極を設け、その第2
のパッド電極と端子接続する方が接続面を平坦にするこ
とができるため、外部端子と接続した際の接触抵抗を低
減でき、電気的な接続性を良くすることができるという
作用効果が得られる。
【0032】本発明の請求項26に記載の発明は、スル
ーホールは導体を配設すると共に樹脂を充填したもので
あるという構成を有しており、これによりスルーホール
を樹脂により封止することができるため、スルーホール
を介して水分やガスが侵入し素子の電気特性が劣化する
のを防ぐことができるという作用効果が得られる。
【0033】本発明の請求項27に記載の発明は、配線
基板は片面に凹部を設けたものであるという構成を有し
ており、これにより素子と配線基板を接着することによ
り素子と配線基板の間に封止された空間を形成すること
ができるという作用効果が得られる。
【0034】本発明の請求項28に記載の発明は、配線
基板の凹部に配線パターンを設けたという構成を有して
おり、これにより素子とは配線基板を接着することによ
り形成される空間に配線パターンを封止した電子部品を
形成することができるという作用効果が得られる。
【0035】本発明の請求項29に記載の発明は、片面
に凹部を設けた配線基板により素子を挟持したという構
成を有しており、これにより素子の両側に空間を形成す
ることができるという作用効果が得られる。
【0036】本発明の請求項30に記載の発明は、素子
は圧電素子であるという構成を有しており、これにより
圧電素子の両側に振動空間を設けた電子部品を得ること
ができる。
【0037】本発明の請求項31に記載の発明は、素子
と配線基板は厚み以外は略同一形状、略同一寸法である
という構成を有しており、これにより素子と配線基板が
略同一形状、略同一寸法のCSP(Chip Size Packa
ge)型の小型の電子部品を構成することができるという
作用効果が得られる。
【0038】本発明の請求項32に記載の発明は、素子
又は配線基板に設けた第1又は第2のパッド電極を端面
まで引き出し、素子と対向する配線基板の裏面及び端面
と、素子の端面に外部電極を設け、引き出し電極と外部
電極を接続したという構成を有しており、これにより端
面に外部電極を形成した電子部品が構成できるため、電
子部品を実装した際に外部端子との接続面積を大きくす
ることができ、実装後の端子固着強度を大きくし、例え
ば落下試験による端子固着強度を大きくすることができ
るという作用効果が得られる。
【0039】本発明の請求項33に記載の発明は、素子
は弾性表面波素子であるという構成を有しており、これ
により熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂
に粒子を分散させた異方性導電樹脂を用いて弾性表面波
装置が構成できるため、熱的な影響を受けにくい弾性表
面波装置が得られるという作用効果が得られる。
【0040】本発明の請求項34に記載の発明は、少な
くとも圧電素子と配線基板を電気的に接続する部分に熱
硬化性樹脂に粒子を分散させてなる異方性導電樹脂を配
設し、粒子と電極及び配線パターンを接触させて電気的
に接続すると共に、異方性導電樹脂により素子と配線基
板を接着、封止したという構成を有しており、これによ
り異方性導電樹脂中の粒子を介して前記電極と配線パタ
ーンが接続され周囲の樹脂により接着されるため、熱に
より電気的接続状態が変化しないため熱的に安定な接続
状態を得ることができるという作用効果が得られる。
【0041】本発明の請求項35に記載の発明は、粒子
は導電性を有する物質であるという構成を有しており、
これにより異方性導電樹脂中の金属粒子を介して電極と
配線パターンを電気的接続することができるという作用
効果が得られる。
【0042】本発明の請求項36に記載の発明は、導電
性を有する物質は金属であるという構成を有しており、
これにより異方性導電樹脂中の金属粒子を介して電極と
配線パターンを電気的接続することができるという作用
効果が得られる。
【0043】本発明の請求項37に記載の発明は、金属
はAu,Cu,Niのうちいずれかであるという構成を
有しており、これにより異方性導電樹脂中の金属粒子を
介して電極と配線パターンを電気的に安定して接続する
ことができるという作用効果が得られる。
【0044】本発明の請求項38に記載の発明は、粒子
は略球形であるという構成を有しており、これにより異
方性導電樹脂中の粒子が均一に分散し易いため、異方性
導電樹脂の異方性を得やすいという作用効果が得られ
る。
【0045】本発明の請求項39に記載の発明は、粒子
は電極と配線パターンに接触することにより略球形から
変形して接触するようにしたという構成を有しており、
これにより粒子を変形されることにより粒子と電極及び
配線パターンを面接触で接続することができるため接触
抵抗を低減し、安定した接続状態を得ることができると
いう作用効果が得られる。
【0046】本発明の請求項40に記載の発明は、粒子
は略同一の大きさであるという構成を有しており、これ
により異方性導電樹脂中の粒子を均一に分散し易く粒子
が比較的単独で存在し易いため、一方向にのみ接続し、
他方向にはされない電気的な異方性を得やすいという作
用効果が得られる。
【0047】本発明の請求項41に記載の発明は、粒子
は少なくとも担体の表面に導電性物質が存在するもので
あるという構成を有しており、これにより導電性物質を
介して電極と配線パターンを電気的に接続することがで
きるという作用効果が得られる。
【0048】本発明の請求項42に記載の発明は、担体
は樹脂、セラミック、ガラス、金属のうちのいずれかで
あるという構成を有しており、担体の表面に導電性物質
を配設することにより担体に各種の材質を使用すること
ができるという作用効果が得られる。
【0049】本発明の請求項43に記載の発明は、導電
性物質は少なくともAu,Ni,Cuのいずれかである
という構成を有しており、これにより接触抵抗を低減
し、電気的接続性を高めることができるという作用効果
が得られる。
【0050】本発明の請求項44に記載の発明は、素子
に熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂に粒
子を分散させてなる異方性導電樹脂を塗布する工程と、
素子に塗布された樹脂に開口を設ける工程と、素子に設
けた前記第1のパッド電極と配線基板に設けた第2のパ
ッド電極とを対向させ、位置合わせした後、押圧し、接
着及び封止する工程とを含むという方法を有しており、
これにより異方性導電樹脂中の粒子を介して第1のパッ
ド電極と第2のパッド電極が接続され周囲の樹脂により
接着されるため、熱により電気的接続状態が変化しない
ため熱的に安定な接続状態の電子部品を製造することが
できるという作用効果が得られる。
【0051】本発明の請求項45に記載の発明は、素子
に塗布された樹脂に開口を設ける工程はフォトリソグラ
フィー法により行うという方法を有しており、これによ
り熱処理などにより素子に損傷を与えずに電子部品を製
造することができるという作用効果が得られる。
【0052】本発明の請求項46に記載の発明は、素子
と配線基板を押圧することにより、前記素子と前記配線
基板の間隔を粒子の直径より小さくするという方法を有
しており、これにより粒子と第1及び第2のパッド電極
が粒子を変形させ面で接続することができるため接触抵
抗を低減し、安定した接続状態を得ることができるとい
う作用効果が得られる。
【0053】本発明の請求項47に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は押圧しながら加熱することにより行
うという方法を有しており、これにより素子と配線基板
を強固に接着することができるため、耐久性、耐候性に
優れた電子部品を得ることができるという作用効果が得
られる。
【0054】本発明の請求項48に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は押圧しながら光照射することにより
行うという方法を有しており、これにより素子と配線基
板を強固に接着することができるため、耐久性、耐候性
に優れた電子部品を得ることができるという作用効果が
得られる。
【0055】本発明の請求項49に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は押圧しながら光照射すると共に加熱
することにより行うという方法を有しており、これによ
り素子と配線基板を強固に接着することができるため、
耐久性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることがで
きるという作用効果が得られる。
【0056】本発明の請求項50に記載の発明は、素子
は弾性表面波素子であるという方法を有しており、これ
により熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂
に粒子を分散させた異方性導電樹脂を用いて弾性表面波
装置が構成できるため、熱的な影響を受けにくい弾性表
面波装置が得られるという作用効果が得られる。
【0057】本発明の請求項51に記載の発明は、配線
基板に凹部を設ける工程と、配線基板に第2のパッド電
極及び配線パターンを設ける工程と、素子に熱硬化性及
び光硬化性の両方の機能を有する樹脂に粒子を分散させ
てなる異方性導電樹脂を塗布する工程と、素子の第1の
パッド電極と配線基板の第2のパッド電極とを対向させ
位置合わせした後、押圧し、接着及び封止する工程とを
含むという方法を有しており、これにより異方性導電樹
脂中の粒子を介して第1のパッド電極と第2ののパッド
電極が接続され周囲の樹脂により接着されるため、熱に
より電気的接続状態が変化しないため熱的に安定な接続
状態の電子部品を製造することができるという作用効果
が得られる。
【0058】本発明の請求項52に記載の発明は、素子
と配線基板を押圧することにより素子と配線基板の間隔
を粒子の直径より小さくするという方法を有しており、
これにより粒子を変形させることにより粒子と第1及び
第2のパッド電極を面で接続することができるため接触
抵抗を低減し、安定した接続状態の電子部品を得ること
ができるという作用効果が得られる。
【0059】本発明の請求項53に記載の発明は、素子
を配線基板で挟持したという方法を有しており、これに
より素子の両側に空間を形成した電子部品を得ることが
できるという作用効果が得られる。
【0060】本発明の請求項54に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は押圧しながら加熱することにより行
うという方法を有しており、これにより素子と配線基板
を強固に接着することができるため、耐久性、耐候性に
優れた電子部品を得ることができるという作用効果が得
られる。
【0061】本発明の請求項55に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は押圧しながら光照射することにより
行うという方法を有しており、これにより素子と配線基
板を強固に接着することができるため、耐久性、耐候性
に優れた電子部品を得ることができるという作用効果が
得られる。
【0062】本発明の請求項56に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は押圧しながら光照射すると共に加熱
することにより行うという方法を有しており、これによ
り素子と配線基板を強固に接着することができるため、
耐久性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることがで
きるという作用効果が得られる。
【0063】本発明の請求項57に記載の発明は、素子
は圧電素子であるという方法を有しており、これにより
熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂に粒子
を分散させた異方性導電樹脂を用いて圧電部品が構成で
きるため、熱的な影響を受けにくい圧電部品が得られる
という作用効果が得られる。
【0064】本発明の請求項58に記載の発明は、電極
を有する素子と配線パターンを有する配線基板からなる
電子部品において、前記配線基板に凹部を設ける工程
と、前記配線基板に配線パターンを設ける工程と、前記
素子に熱硬化性樹脂に粒子を分散させてなる異方性導電
樹脂を塗布する工程と、前記素子の電極と前記配線基板
の配線パターンとを対向させ位置合わせした後、押圧
し、接着及び封止する工程とを含むという方法を有して
おり、これにより異方性導電樹脂中の粒子を介して電極
と配線パターンが接続され周囲の樹脂により接着される
ため、熱により電気的接続状態が変化しないため熱的に
安定な接続状態の電子部品を製造することができるとい
う作用効果が得られる。
【0065】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に本発明の
実施の形態1を用いて、本発明の請求項1〜7,13〜
26,31〜40,44〜50について説明する。
【0066】図1は本発明の実施の形態1における弾性
表面波装置の断面図である。
【0067】図1において、1は圧電基板、2は櫛形電
極、3は弾性表面波素子に設けた第1のパッド電極、4
は弾性表面波素子、5は樹脂基板からなる配線基板、6
は第2のパッド電極、7は第3のパッド電極、8は配線
基板5に設けた緻密な層、9はスルーホール、10はス
ルーホール9の表面に設けた導体、11はスルーホール
9に埋設した第1の樹脂、12は熱硬化性及び光硬化性
の両方の機能を有する樹脂、13は粒子、14は異方性
導電樹脂、15は第2の樹脂である。
【0068】なお、図1は実施の形態1の構成を模式的
に示したものであり、それぞれの厚みや寸法の相対的な
関係を示したものではない。
【0069】本発明は、熱硬化性及び光硬化性の両方の
機能を有する樹脂12に粒子13を分散させた異方性導
電樹脂14により一方向に電気的導通を取ると共に、素
子と配線基板の接着、封止を同時に行うことにより小型
のCSP型の弾性表面波装置が構成できることに着眼し
たものである。
【0070】以下に具体的な製造工程について説明す
る。
【0071】LiTaO3などからなるウエハ状の圧電
基板1上にAlなどからなる金属を例えばスパッタリン
グ法などにより所定膜厚の金属膜を形成し、金属膜上に
レジストを塗布し、フォトリソグラフィー法により露光
し、現像し、金属膜をエッチングすることにより所望の
櫛形電極2、第1のパッド電極3を形成し弾性表面波素
子集合体を得る。
【0072】なお、金属膜に用いる金属の材質としては
Al,Al合金、Ti,Ti合金、Ni,Ni合金、C
u,Sc,Cr,Agなどを用いることが可能で、必要
に応じて複数の金属を複数層積層してもかまわない。
【0073】一方、ガラスエポキシ樹脂などからなる配
線基板5の全面にCuメッキなどにより金属層を形成
し、次に所定場所にドリルなどによる切削加工又はレー
ザー加工などによりスルーホール9を形成し、スルーホ
ール9以外の部分にレジストを塗布し、メッキすること
によりスルーホール9の内表面にCuメッキなどからな
る導体10を形成する。
【0074】その後、レジストを剥離し、スルーホール
9の中にエポキシ樹脂などからなる第1の樹脂11を埋
め込む。
【0075】次に、配線基板5の全面にCuメッキなど
からなるメッキを施し、その上にレジストを塗布し、フ
ォトリソグラフィー法により露光、現像、エッチングす
ることにより、Cuメッキなどからなる緻密な層8、第
2及び第3のパッド電極6,7など所望の電極パターン
を有する配線基板5を形成する。
【0076】その後、配線基板5上の第2のパッド電極
6を設けた面の全面にレジストなどからなる第2の樹脂
15をスピンコートなどにより塗布し、熱処理すること
により硬化し、その後第2のパッド電極6及び緻密な層
8が表面に現れるまで研磨などの方法により第2の樹脂
15を除去し、配線基板集合体を得る。
【0077】ここで第2の樹脂15を設けたのは、配線
基板5のスルーホール9に導体10や第2のパッド電極
6、緻密な層8を設けると配線基板5より一定厚みの段
差が形成される。この段差が比較的小さい場合は硬化性
及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂12により吸収
することができるが、段差がある程度大きくなると吸収
しきれなくなり、場合によっては空洞ができたりして封
止性能に支障をきたすことが起こる。
【0078】このため、予め第2の樹脂15を設けるこ
とにより、この段差をなくし表面を平坦にすることによ
り封止性能を高めるとともに、接着強度を高めるように
したものである。
【0079】なお、この段差が比較的小さく、封止性能
に支障がない場合は第2の樹脂15を設けなくてもかま
わない。
【0080】また、必要に応じてCuなどからなる第2
及び第3のパッド電極6,7の上にAuなどからなる耐
酸化性を有する金属層を設けてもかまわない。
【0081】次に、熱硬化性及び光硬化性の両方の機能
を有する樹脂12にAuなどからなる金属製の粒子13
を所定量添加し、均一に分散させ異方性導電樹脂14を
作製する。
【0082】次に、弾性表面波素子集合体の全面に例え
ばスピンコートなどにより異方性導電樹脂14を塗布
し、乾燥させた後弾性表面波素子4の櫛形電極2などの
機能面部分をフォトリソグラフィー法により露光し、現
像し、機能面部分にある熱硬化性及び光硬化性の両方の
機能を有する樹脂12を除去、洗浄し、機能面部分に振
動空間を形成する。
【0083】次に、弾性表面波素子集合体と配線基板集
合体を対向させ、弾性表面波素子集合体に設けた第1の
パッド電極3と配線基板集合体に設けた第2のパッドで
電極6の位置を調整して重ね合わせ、約3MPaの圧力
で押圧して弾性表面波素子集合体と配線基板集合体の間
隔を所定の間隔としながら、160℃で30分熱処理し
た後200℃で30分加熱硬化し、弾性表面波素子集合
体と配線基板集合体を本接着する。
【0084】このようにしてウエハ状態で弾性表面波装
置集合体を形成することができる。その後、所定の寸法
に例えばダイシング装置などを用いて切断することによ
り個片の弾性表面波素子4と配線基板5の形状及び大き
さが略同一のCSP型の弾性表面波装置に分割する。
【0085】ここで、異方性導電樹脂14に用いた粒子
13は略球形で、その直径は約20μmであり、その場
合弾性表面波素子集合体と配線基板集合体の間隔すなわ
ち第1のパッド電極3と第2のパッド電極6の間隔が約
16μmになるまで押圧した。この状態では、異方性導
電樹脂14中に分散している金属性の粒子13は押圧す
ることにより第1のパッド電極3及び第2のパッド電極
6に押されて略球形から変形し、これにより第1のパッ
ド電極3、第2のパッド電極6、金属製の粒子13が電
気的に接続される。
【0086】なお、金属製の粒子13を変形させる程度
は、小さすぎると第1のパッド電極3及び第2のパッド
電極6と金属製の粒子13の接触が不安定となるため電
気的接続が不安定となり、大きすぎると隣接する金属製
の粒子13間が接触し易くなるため異方性導電樹脂14
の異方性が損なわれることから、金属製の粒子13の変
形量は金属製の粒子13の変形される前の直径の5〜3
0%、望ましくは10〜20%の範囲である。
【0087】また、金属製の粒子13が第1のパッド電
極3及び第2のパッド電極6に直接接触し、樹脂により
接着することにより、電気的接続状態を熱的に安定にす
ることができる。
【0088】粒子13の形状を略球形と規定したのは、
異方性導電樹脂14中に粒子13を分散させるためには
球形に近い方が均一に分散し易いためであり、弾性表面
波素子4と配線基板5を接続する方向に存在する粒子1
3は略1個であると規定したのは、複数個の粒子が存在
すると弾性表面波素子4と配線基板5を接続する方向以
外の方向にも電気的に導通する可能性が出てくるためで
あり、弾性表面波素子4と配線基板5を接続する方向に
存在する粒子の数が少ない程電気的接続の異方性を高め
ることができるためである。
【0089】また、粒子13の材質を導電性を有する物
質と規定したのは、粒子13と第1及び第2のパッド電
極3,6を接触させることにより電気的な接続を取るた
めには少なくとも導電性がなければならないためであ
り、導電性を有する物質としては金属を用いることによ
り導電性、大きさなどを比較的容易に揃えることができ
るためである。
【0090】金属としてAuを用いたのは、導電性があ
り、熱処理などにより導電性が変化し難いためであり、
Auに換えてCu,Niなどを用いてもかまわない。
【0091】また、粒子13を略同一の大きさと規定し
たのは、粒子13の大きさにばらつきがあると弾性表面
波素子4と配線基板5の間に存在する粒子13が第1及
び第2のパッド電極3,6と接触しないような場合が起
こり、接触抵抗が大きくなり、弾性表面波素子4の電気
特性を劣化させたり接続の信頼性を低下させたりするた
めである。
【0092】すなわち、第1のパッド電極3と第2のパ
ッド電極6の間隔は金属製の粒子13の直径よりも小さ
くすることにより粒子13を変形させて電気的接続を取
ると共に、弾性表面波素子4の振動空間を確保すること
ができる。
【0093】また、同時に熱硬化性及び光硬化性の両方
の機能を有する樹脂12を硬化させることにより弾性表
面波素子集合体と配線基板集合体を電気的に接続する部
分及び外周部分などの封止する部分を接着、封止するこ
とができる。
【0094】このようにして、弾性表面波素子4と配線
基板5を異方性導電樹脂14中の金属性の粒子13を介
して電気的に接続し、熱硬化性及び光硬化性の両方の機
能を有する樹脂12により接着、封止した構成で、弾性
表面波素子4と配線基板5の形状が略同一形状の小型で
CSP型の弾性表面波装置を得ることができる。
【0095】ここで、樹脂としては熱硬化性及び光硬化
性の両方の機能を有する樹脂12を用いたのは、樹脂1
2の光硬化性を利用して振動空間を形成することにより
弾性表面波素子4の櫛形電極2及び第1のパッド電極3
に影響を与えることなく加工が可能であるためであり、
これにより弾性表面波素子4の特性に影響を与えること
なく容易に高精度の小型の弾性表面波装置を形成するこ
とができるためである。
【0096】なお、異方性導電樹脂14は弾性表面波素
子4側にのみ塗布したが、弾性表面波素子4側と配線基
板5側の両方に塗布してもかまわない。
【0097】また、熱硬化性及び光硬化性の両方の機能
を有する樹脂12の成分としては櫛形電極2及び第1の
パッド電極3などの電極を腐食する成分を含まないもの
としたが、これは熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を
有する樹脂12中に櫛形電極2及び第1のパッド電極3
の材質を腐食する成分が含まれていると電極が損傷を受
け、弾性表面波素子4の初期特性が劣化したり耐候性能
が劣化するためである。本発明においては、熱硬化性及
び光硬化性の両方の機能を有する樹脂12中に櫛形電極
2及び第1のパッド電極3などの電極を腐食する成分と
しては、CaCO3、Ca化合物、MgCO3、Mg化合
物、Na2CO3、Na化合物、K2CO3、K化合物、ハ
ロゲン系化合物などが悪影響を与えることを見出した。
【0098】これらの物質は水などに溶解するとアルカ
リ性を示し、弾性表面波素子4に用いられるAl、Al
合金、Tiなどの金属を腐食するため、直接樹脂と金属
が接触している場合はもとより、同一空間に共存するだ
けでも初期特性を劣化させたり耐候性能を劣化させたり
する。
【0099】従って、弾性表面波素子4の接合及び封止
に用いる熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹
脂12中にはCaCO3、Ca化合物、MgCO3、Mg
化合物、Na2CO3、Na化合物、K2CO3、K化合
物、ハロゲン系化合物などを含まないことが重要であ
る。
【0100】なお、CaCO3、Ca化合物、MgC
3、Mg化合物、Na2CO3、Na化合物、K2
3、K化合物、ハロゲン系化合物以外でも弾性表面波
素子4に用いられる金属を腐食する成分を含まないこと
が必要である。
【0101】また、熱硬化性及び光硬化性の両方の機能
を有する樹脂12を本接着するための熱処理条件として
は、第1段階として160℃程度の温度で接着、硬化さ
せた後、第2段階としてさらに高温例えば200℃など
の温度で熱処理し、樹脂を安定化させることが望まし
く、2段階の熱処理が効果的である。
【0102】配線基板5の材質として樹脂基板を用いた
が、配線基板5は長期間使用すると樹脂基板中に存在す
る気孔などを通して水分やガスが透過し、弾性表面波素
子4の特性に悪影響を与えることがある。そのため、こ
れを避けるために配線基板5の振動空間に対向する表面
に例えば金属などからなる緻密な層8を設けることによ
り配線基板5に存在する気孔などを通して水分やガスが
透過するのを遮断できるため、周囲の影響を受けにくく
なり、長期間にわたって耐候性を向上させることができ
る。
【0103】また、緻密な層8により配線基板5からの
水分やガスの透過を効率よく抑制するためには、緻密な
層8と熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂
12が接触しているか又は緻密な層8上の一部を熱硬化
性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂12が覆う構
成になっていることが望ましい。緻密な層8は少なくと
も配線基板5よりも緻密であれば効果があり、薄くて緻
密なものとして金属などが有効であり、メッキなどの工
法により容易に形成することができる。
【0104】なお、配線基板5の材質としては樹脂基板
以外にセラミック基板、ガラス基板などを用いてもかま
わない。また、セラミック基板やガラス基板などを用い
た場合は基板自体が緻密であるため、緻密な層を設けな
くてもかまわない。
【0105】また、配線基板5のスルーホール9上にス
ルーホール9の穴を塞ぐように第2及び第3のパッド電
極6,7を設けたのは、スルーホール9の穴を塞ぐこと
によりこの穴を通して水分やガスが透過することを抑制
できるためであり、さらにスルーホール9上に第2及び
第3のパッド電極6,7を設けることによりスルーホー
ル9上に平坦な金属層が形成でき、金属製の粒子13と
の接触状態を安定化することができるため、これにより
周囲の影響をうけにくくし、長期間にわたって耐候性を
向上させることができると共に、弾性表面波素子4と配
線基板5の接続信頼性を向上させることができる。
【0106】なお、スルーホール9及び緻密な層8に設
ける金属層は電気的に導通が取れ、緻密な層が形成でき
るものであればCu以外の金属であってもかまわない。
また、スルーホール9及び緻密な層8に設ける金属層は
同一の金属でも異種の金属でもかまわないが、同一の金
属であれば同時に形成することができ工程を簡略化する
ことができる。
【0107】また、異方性導電樹脂14を用いることに
よりバンプや導電性樹脂を用いることなく電気的接続を
とることができるため、材料コストを低減できると共に
工程を簡略化することができる。
【0108】また、弾性表面波素子4又は配線基板5に
設けた第1又は第2のパッド電極33,6を端面まで引
き出し、弾性表面波素子4と対向する配線基板5の裏面
及び端面と、弾性表面波素子4の端面に外部電極を設
け、引き出し電極と外部電極を接続することにより、外
部電極面積を大きくすることができるため、弾性表面波
装置を回路基板などに実装した場合に固着力を大きくす
ることができ、例えば落下試験などでの弾性表面波装置
の剥離強度を大きくすることができる。
【0109】なお、外部電極としては、例えば下層電極
としてNi−Crなどの金属膜をスパッタリングなどの
方法で形成し、その上に上層電極としてNi又はSnな
どの金属膜をメッキなどの方法で形成することができ
る。
【0110】また、熱硬化性及び光硬化性の両方の機能
を有する樹脂12に換えて熱硬化性樹脂を用い、押圧し
ながら熱処理することによっても同様の構成を実現する
ことができる。
【0111】以上に示したように、本実施の形態1にお
いては、熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹
脂12に金属性の粒子13を分散させた異方性導電樹脂
14を用いて弾性表面波素子4と配線基板5を電気的に
接続、接着、封止し、ウエハ状態の弾性表面波装置集合
体を切断することより、電気的接続状態が熱的に安定
で、弾性表面波素子と配線基板の形状が略同一形状の小
型のCSP型弾性表面波装置を容易に得ることができる
という作用効果が得られる。
【0112】(実施の形態2)以下に本発明の実施の形
態2を用いて、本発明の請求項1〜28、41〜50に
ついて説明する。
【0113】図2(a)は本実施の形態2における弾性
表面波装置の断面図、図2(b)は粒子13の断面図で
ある。
【0114】図2において、実施の形態1の図1で説明
したものと同一のものについては同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0115】なお、図2は実施の形態2の構成を模式的
に示したものであり、それぞれの厚みや寸法の相対的な
関係を示したものではない。
【0116】本実施の形態2と実施の形態1との相違す
る点は、異方性導電樹脂中に含まれる粒子の構成、材
質、配線基板の材質、本接着する工法などであり、その
他については実施の形態1と同様の操作を行った。
【0117】すなわち実施の形態1においては、配線基
板5は平坦な樹脂基板を用い、熱硬化性及び光硬化性の
両方の機能を有する樹脂12中に金属製の粒子13を分
散させ、弾性表面波素子4と配線基板5を押圧しながら
熱処理することにより電気的接続を取ると共に接着、封
止する構成になっているが、実施の形態2においては配
線基板としてセラミック製の凹部を有する基板を用い、
樹脂製の担体の表面に導電性物質を被覆した粒子を熱硬
化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂中に分散さ
せ、弾性表面波素子と配線基板を押圧しながら光照射す
ると共に熱処理することにより電気的接続を取ると共に
接着、封止する構成にしている。
【0118】具体的には、配線基板にはBaO−Al2
3−SiO2系セラミック組成にBaO−SiO2−P
bO系のガラス成分を添加したLTCC(Low Temper
atureCofired Ceramic)系のセラミック基板21を用
い、セラミック基板21は予め凹部22、スルーホール
9を有する形状に成形、焼成しておく。
【0119】エポキシ系樹脂などからなる略球形の担体
27の表面にAuなどからなる所定厚みの導電性物質2
6を被覆した粒子23を熱硬化性及び光硬化性の両方の
機能を有する樹脂12中に分散させ、異方性導電樹脂2
4を作製する。
【0120】次に、弾性表面波素子4上に異方性導電樹
脂24を塗布、乾燥し、フォトリソグラフィー法などに
より露光、現像することにより弾性表面波素子4の櫛形
電極2などからなる機能面にある異方性導電樹脂24を
除去し、振動空間を形成する。
【0121】次に、弾性表面波素子集合体と配線基板集
合体を対向させ、弾性表面波素子集合体の第1のパッド
電極3と配線基板集合体の第2のパッド電極6の位置を
調整して重ね合わせる。
【0122】その後、押圧して弾性表面波素子集合体と
配線基板集合体の間隔を所定の間隔としながら、紫外線
などの光を照射しながら熱処理することにより熱硬化性
及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂12を硬化さ
せ、弾性表面波素子集合体と配線基板集合体を本接着す
る。
【0123】セラミック基板21に凹部22を設けたの
は、弾性表面波素子4の櫛形電極2などからなる機能面
に振動空間を確実に確保するためであり、凹部22の深
さとしては櫛形電極2などが十分に機能するだけの深さ
を確保する必要がある。
【0124】これにより、弾性表面波素子4とセラミッ
ク基板21の間隔が多少変動してもセラミック基板21
に設けた凹部22により振動空間が確保できるため、弾
性表面波素子4の機能には影響を与えなくすることがで
きる。
【0125】異方性導電樹脂24中に含まれる粒子23
の構成、材質、配線基板の材質、形状、本接着する工法
を変えたこと以外は実施の形態1と同様にして弾性表面
波装置を作製した。
【0126】異方性導電樹脂24中に含まれる粒子23
の構成及び材質を換えたのは、樹脂製の担体27に金属
被膜からなる導電性物質26を被覆することにより、導
電性物質26の使用量を減らし材料コストを下げるため
であり、例えば導電性物質26として膜厚が1μmの薄
膜を用いた場合、直径20μmの粒子全体が導電性物質
である場合に比べ導電性物質の使用量を約30%以下に
減らすことができ、Auなどの高価な物質を用いること
も可能になる。
【0127】担体27の表面に導電性物質26を被覆し
たのは、導電性物質26を介して電気的な接続を取れる
ようにするためであり、導電性物質26を設けることに
より担体27は絶縁性物質でも導電性物質でも用いるこ
とが可能となる。導電性物質26としてはAuを用いた
が、Auに換えてNi,Cuなどを用いてもかまわな
い。
【0128】また、担体27に導電性物質を被覆する方
法としてはメッキ法を用いたがこれ以外の方法を用いて
もかまわない。
【0129】また、担体27に樹脂などの密度の小さい
物質を用いることにより、粒子23全体の密度を小さく
することができるため、熱硬化性及び光硬化性の両方の
機能を有する樹脂12に粒子23を分散させた場合、密
度の違いが小さくなるためより均一に分散することがで
きる。
【0130】なお、担体27の材質としては樹脂以外に
セラミック、ガラス、金属などを用いることができる
が、熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂1
2中への分散性を高めるためには密度の小さい物質を選
択することが望ましい。
【0131】また、配線基板としてセラミック基板21
を用いたのは、セラミック基板21は緻密であり周囲か
らの水分やガスの侵入をほとんどなくすことができるた
めであり、セラミック基板21を用いた場合は弾性表面
波素子4の機能面に対向する部分に緻密な層を設けなく
てもかまわない。
【0132】熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有す
る樹脂12を硬化する方法として弾性表面波素子集合体
と配線基板集合体を押圧しながら光照射すると共に熱処
理することにより本接着したのは、異方性導電樹脂24
が熱硬化性と光硬化性の両方の機能をもっているため、
光照射しながら熱処理することにより短時間で効率よく
硬化、封止することができるためである。
【0133】また、耐熱性の弱い素子と配線基板を接
着、封止する場合には押圧しながら紫外線などを光照射
するだけでもかまわない。
【0134】また、異方性導電樹脂24を弾性表面波素
子4の側にのみ塗布したのは樹脂塗布、振動空間の形成
が片側だけ済み、工程が簡略化できるためであるが、必
要に応じて弾性表面素子4側及びセラミック基板21側
の両方に塗布してもかまわない。
【0135】また、熱硬化性及び光硬化性の両方の機能
を有する樹脂12に換えて熱硬化せい樹脂を用い、押圧
しながら熱処理することによっても同様の構成を実現す
ることができる。
【0136】以上本実施の形態2においては、配線基板
としてセラミック製の凹部22を有するセラミック基板
21を用い、樹脂製の担体27の表面に導電性物質26
を被覆した粒子23を熱硬化性及び光硬化性の両方の機
能を有する樹脂12中に分散させ、弾性表面波素子4と
配線基板を押圧しながら光照射すると共に熱処理するこ
とにより電気的接続を取ると共に接着、封止を同時に行
うことができるため、実施の形態1と比較すると弾性表
面波素子4の機能面部分に振動空間を確実に形成するこ
とができると共に、粒子23の材料コストを低減し、本
接着工程を簡略化できるという作用効果が得られる。
【0137】(実施の形態3)以下に本発明の実施の形
態3を用いて、本発明の請求項1〜7,13〜17,2
9,30,51〜58について説明する。
【0138】図3は本実施の形態3における圧電部品の
斜視図及び断面図である。
【0139】図3において、実施の形態1の図1で説明
したものと同一のものについては同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0140】なお、図3は構成を模式的に示したもので
あり、それぞれの厚みや寸法の相対的な関係を示したも
のではない。
【0141】本実施の形態3と実施の形態1及び実施の
形態2との相違する点は、素子として内部に電極を有す
る圧電素子を用いたこと、凹部を有する配線基板により
圧電素子を挟持し、さらに圧電素子の両側面を平板にて
封止し、両端面に外部電極を設けたことである。それ以
外は実施の形態1と同様にして行った。
【0142】すなわち実施の形態1においては、素子と
して弾性表面波素子4を用い、弾性表面波素子4を配線
基板5と異方性導電樹脂14により接着、封止する構成
になっているが、実施の形態3においては、凹部を有す
る配線基板34a,34bにより内部電極32を有する
圧電素子31の両側を異方性導電樹脂14を用いて電気
的に接続すると共に配線基板34a,34bと圧電素子
31を接着、硬化し、さらに圧電素子31の両側面を樹
脂シート38a,38bにより第3及び第4の基板37
a,37bを接着、封止し、両端面に外部電極36a,
36b及び上下面に上部外部電極39a,下部外部電極
39bを設けた構成にしたものである。
【0143】具体的には、ドクターブレード法などによ
りチタン酸ジルコン酸鉛などからなるセラミックグリー
ンシートを作製し、そのセラミックグリーンシート上に
Agなどからなる内部電極ペーストを印刷などの方法に
より形成し、その上にセラミックグリーンシートを積
層、プレスし、所定寸法に切断した後、素子表面の所定
位置にAgなどからなる第1及び第2の対向電極33
a,33bを例えばスクリーン印刷などの方法により塗
布し、900℃で焼成して内部電極32、第1及び第2
の対向電極33a,33bを有する圧電素子31を作製
する。
【0144】一方、MgTiO3などからなる焼成基板
にダイサーなどにより凹部を設け、所定寸法に切断し、
凹部を含む所定場所にCr−Cu−Agなどからなる金
属薄膜をスパッタリングなどの方法により配線35a,
35bを形成し、凹部面側に配線35a,35bを有す
る配線基板34a,34bを作製する。
【0145】次に、熱硬化性及び光硬化性の両方の機能
を有する樹脂12に金属製の粒子13を均一に分散させ
た異方性導電樹脂14を配線基板34a,34bの凹部
の外周部に塗布し、圧電素子31の一端を両側から挟む
と共に、配線基板34a,34bの他端に圧電素子31
と略同じ厚みを有する封止部材40を挟み、押圧しなが
ら熱処理し、配線基板34a,34bと圧電素子31を
接着、硬化する。
【0146】ここで異方性導電樹脂14を熱処理する条
件は、第1条件として160℃で接着、硬化させた後、
第2段階としてさらに高温例えば200℃で熱処理し、
樹脂を安定化させるのが望ましい。
【0147】また、配線基板34a,34bの材質とし
てはMgTiO3以外にセラミック基板であればどのよ
うなものを用いてもかまわない。
【0148】次に、配線基板34a,34bと圧電素子
31を接着したものにおいて圧電素子31が見える面の
外周部に接着剤などからなる樹脂シート38a,38b
を張り合わせ、第3の基板37a及び第4の基板37b
を接着し、押圧しながら熱処理し、配線基板34a,3
4bと圧電素子31及び第3の基板37a及び第4の基
板37bを接着、硬化させ圧電素子31を封止する。
【0149】ここで、樹脂シート38a,38bを用い
て第3及び第4の基板37a,37bを接着することに
より、圧電素子31と第3及び第4の基板37a,37
bのの間に樹脂シート38a,38bの厚みの分だけ空
間を形成することにより圧電素子31の振動空間を確保
することができる。
【0150】なお、必要に応じて配線基板34a,34
bと圧電素子31を接着したものを複数組み合わせて一
体化してもかまわない。
【0151】その後、端面の外部電極36a,36b及
び上部外部電極39a、下部外部電極39bを例えばN
i−Crなどからなる金属薄膜をイオンプレーティング
などの方法により形成し、さらにNiメッキ、Snメッ
キを施して形成する。
【0152】配線基板として凹部を有する配線基板34
a,34bを用いたのは、圧電素子31の振動空間を形
成するためと、圧電素子31を片持ち支持して振動し易
くするためである。
【0153】圧電素子31は内部電極32が端面の外部
電極36aと接続されており、第1及び第2の対向電極
33a,33bは異方性導電樹脂14中の金属性の粒子
13を介して配線基板34a,34bに形成された第1
及び第2の配線35a,35bと接続され、さらに端面
の外部電極36bと接続される構成になっている。
【0154】ここで、異方性導電樹脂14を間に介して
圧電素子31と配線基板34a,34bを押圧すること
により粒子13が押圧されて変形することにより、異方
性導電樹脂14と端面の外部電極36a,36bと導通
させることなく、第1及び第2の対向電極33a,33
bと第1及び第2の配線35a,35bを電気的に接続
することができる。
【0155】また、粒子13を第1及び第2の対向電極
33a,33bと第1及び第2の配線35a,35bに
直接接触させ、樹脂により接着、硬化させることにより
電気的接続状態が熱の影響を受けず安定化することがで
きる。
【0156】これにより異方性導電樹脂14を用いて圧
電素子31と配線基板34a,34bを接着することに
より電気的な接続と接着、硬化を同時に行うことがで
き、また樹脂シート38a,38bを用いて第3及び第
4の基板37a,37bを接着することにより、圧電素
子31と第3及び第4の基板37a,37bの間に空間
を設けると共に圧電素子31を封止することができる。
【0157】また、熱硬化性及び光硬化性の両方の機能
を有する樹脂12に換えて熱硬化性樹脂を用い、押圧し
ながら熱処理することによっても同様の構成を実現する
ことができる。
【0158】以上本実施の形態3においては、凹部を有
する配線基板34a,34bにより内部電極32を有す
る圧電素子31の両側を異方性導電樹脂14を用いて電
気的に接続すると共に配線基板34a,34bと圧電素
子31を接着、硬化し、さらに圧電素子31の両側面を
樹脂シート38a,38bにより第3及び第4の基板3
7a,37bを接着、封止し、両端面に外部電極36
a,36b及び上下面に上部外部電極39a、下部外部
電極39bを設けた構成にしたものであり、異方性導電
樹脂14を用いることにより電気的接続と接着、封止が
簡単に行え、電気的な接続状態が熱的に安定な圧電部品
を形成することができるという作用効果が得られる。
【0159】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、熱硬化性
及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂に粒子を分散さ
せた異方性導電樹脂を用いて素子と配線基板を電気的に
接続、接着、封止し、切断することにより、電気的接続
状態が熱的に安定で、素子と配線基板の形状が略同一形
状の小型のCSP型電子部品を容易に得ることができる
という作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における弾性表面波装置
の断面図
【図2】(a)本発明の実施の形態2における弾性表面
波装置の断面図 (b)本発明の実施の形態2における粒子の断面図
【図3】(a)本発明の実施の形態3における圧電部品
の斜視図 (b)本発明の実施の形態3における圧電部品をA−
A'で切断し、上から見た断面図 (c)本発明の実施の形態3における圧電部品をB−
B'で切断し、正面から見た断面図
【図4】従来例の電子部品の断面図
【符号の説明】
1 圧電基板 2 櫛形電極 3 第1のパッド電極 4 弾性表面波素子 5 配線基板 6 第2のパッド電極 7 第3のパッド電極 8 緻密な層 9 スルーホール 10 導体 11 第1の樹脂 12 熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂 13 粒子 14 異方性導電樹脂 15 第2の樹脂 21 セラミック基板 22 凹部 23 粒子 24 異方性導電樹脂 25 導電性樹脂 26 導電性物質 27 担体 31 圧電素子 32 内部電極 33a 第1の対向電極 33b 第2の対向電極 34a 配線基板 34b 配線基板 35a 第1の配線 35b 第2の配線 36a 外部電極 36b 外部電極 37a 第3の基板 37b 第4の基板 38a 樹脂シート 38b 樹脂シート 39a 上部外部電極 39b 下部外部電極 40 封止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/32 H05K 3/32 B (72)発明者 二宮 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北升 法男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井上 純也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E314 AA25 AA32 BB06 FF08 GG19 5E317 AA24 BB02 BB12 CC32 CD27 CD32 GG09 5E319 AA03 AA07 AB05 AC02 BB16 CC12 CD25 GG11 5E336 AA04 BB02 BB15 BC25 CC32 CC36 CC55 EE08 GG16 5E338 AA02 AA16 BB19 CC07 CD24 EE28

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のパッド電極を有する素子と第2の
    パッド電極及び配線パターンを有する配線基板からなる
    電子部品において、少なくとも前記素子と配線基板を電
    気的に接続する部分に熱硬化性及び光硬化性の両方の機
    能を有する樹脂に粒子を分散させてなる異方性導電樹脂
    を配設し、前記粒子と前記第1のパッド電極及び第2の
    パッド電極を接触させて電気的に接続すると共に、前記
    異方性導電樹脂により素子と配線基板を接着、封止した
    電子部品。
  2. 【請求項2】 粒子は導電性を有する物質である請求項
    1に記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 導電性を有する物質は金属である請求項
    2に記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 金属はAu,Cu,Niのうちいずれか
    である請求項3に記載の電子部品。
  5. 【請求項5】 粒子は略球形である請求項1に記載の電
    子部品。
  6. 【請求項6】 粒子は第1のパッド電極と第2のパッド
    電極に接触することにより略球形から変形して接触する
    ようにした請求項1に記載の電子部品。
  7. 【請求項7】 粒子は略同一の大きさである請求項1に
    記載の電子部品。
  8. 【請求項8】 粒子は少なくとも担体の表面に導電性物
    質が存在するものである請求項1に記載の電子部品。
  9. 【請求項9】 担体は樹脂、セラミック、ガラス、金属
    のうちのいずれかである請求項8に記載の電子部品。
  10. 【請求項10】 導電性物質は少なくともAu,Ni,
    Cuのいずれかである請求項8に記載の電子部品。
  11. 【請求項11】 導電性物質はメッキにより形成した請
    求項10に記載の電子部品。
  12. 【請求項12】 担体は略球形である請求項8に記載の
    電子部品。
  13. 【請求項13】 素子と配線基板は異方性導電樹脂中に
    含まれる粒子を介して前記素子と配線基板を接続する方
    向にのみ電気的に接続した請求項1に記載の電子部品。
  14. 【請求項14】 素子と配線基板を接続する方向に存在
    する粒子は略1個である請求項1に記載の電子部品。
  15. 【請求項15】 素子に設けた電極は少なくともAl,
    Al合金、Ti,Ti合金、Ni,Ni合金、Cu,S
    c,Cr,Agのうちのいずれかである請求項1に記載
    の電子部品。
  16. 【請求項16】 樹脂は少なくとも素子に設けた電極及
    び配線基板に設けた電極を腐食する成分を含まない請求
    項1に記載の電子部品。
  17. 【請求項17】 素子に設けた電極及び敗戦基板に設け
    た電極を腐食する成分はCaCO3,Ca化合物、Mg
    CO3、Mg化合物、Na2CO3,Na化合物、K2CO
    3,K化合物、ハロゲン系化合物のうちのいずれかであ
    る請求項16に記載の電子部品。
  18. 【請求項18】 素子と配線基板を電気的に接続する部
    分及び前記素子と配線基板を接着、封止する部分以外の
    異方性導電樹脂はフォトリソグラフィー法により除去し
    た請求項1に記載の電子部品。
  19. 【請求項19】 配線基板は樹脂基板、セラミック基
    板、ガラス基板のいずれかである請求項1に記載の電子
    部品。
  20. 【請求項20】 樹脂からなる配線基板の電極が形成さ
    れた素子の機能面に対向する面に緻密な層を設けた請求
    項1に記載の電子部品。
  21. 【請求項21】 緻密な層は金属である請求項20に記
    載の電子部品。
  22. 【請求項22】 金属はCuである請求項21に記載の
    電子部品。
  23. 【請求項23】 Cuはメッキにより形成した請求項2
    2に記載の電子部品。
  24. 【請求項24】 配線基板に設けられた配線パターンは
    一端が素子の載置面にあり、他端が前記載置面とは異な
    る面にあり、双方が電気的に接続されている請求項1に
    記載の電子部品。
  25. 【請求項25】 配線基板に設けられた配線パターン
    は、少なくともスルーホールと第2のパッド電極からな
    り、前記スルーホールに導体を配設し、前記スルーホー
    ルの前記配線基板の表面に第2のパッド電極を設けたも
    のである請求項1に記載の電子部品。
  26. 【請求項26】 スルーホールは導体を配設すると共に
    樹脂を充填したものである請求項25に記載の電子部
    品。
  27. 【請求項27】 配線基板は片面に凹部を設けたもので
    ある請求項1に記載の電子部品。
  28. 【請求項28】 配線基板の凹部に配線パターンを設け
    た請求項27に記載の電子部品。
  29. 【請求項29】 片面に凹部を設けた配線基板により素
    子を挟持し、素子の両側に空間を設けた請求項1に記載
    の電子部品。
  30. 【請求項30】 素子は圧電素子である請求項29に記
    載の電子部品。
  31. 【請求項31】 素子と配線基板は厚み以外は略同一形
    状、略同一寸法である請求項1に記載の電子部品。
  32. 【請求項32】 素子又は配線基板に設けた第1又は第
    2のパッド電極を端面まで引き出し、前記素子と対向す
    る前記配線基板の裏面及び端面と、前記素子の背面に外
    部電極を設け、前記引き出し電極と前記外部電極を接続
    した請求項1に記載の電子部品。
  33. 【請求項33】 素子は弾性表面波素子である請求項1
    に記載の電子部品。
  34. 【請求項34】 電極を有する圧電素子と配線パターン
    を有する配線基板からなる電子部品において、少なくと
    も前記圧電素子と配線基板を電気的に接続する部分に熱
    硬化性樹脂に粒子を分散させてなる異方性導電樹脂を配
    設し、前記粒子と電極及び配線パターンを接触させて電
    気的に接続すると共に、前記異方性導電樹脂により前記
    素子と配線基板を接着、封止した電子部品。
  35. 【請求項35】 粒子は導電性を有する物質である請求
    項34に記載の電子部品。
  36. 【請求項36】 導電性を有する物質は金属である請求
    項35に記載の電子部品。
  37. 【請求項37】 金属はAu,Cu,Niのうちいずれ
    かである請求項36に記載の電子部品。
  38. 【請求項38】 粒子は略球形である請求項34に記載
    の電子部品。
  39. 【請求項39】 粒子は電極と配線パターンに接触する
    ことにより略球形から変形して接触するようにした請求
    項34に記載の電子部品。
  40. 【請求項40】 粒子は略同一の大きさである請求項3
    4に記載の電子部品。
  41. 【請求項41】 粒子は少なくとも担体の表面に導電性
    物質が存在するものである請求項34に記載の電子部
    品。
  42. 【請求項42】 担体は樹脂、セラミック、ガラス、金
    属のうちのいずれかである請求項41に記載の電子部
    品。
  43. 【請求項43】 導電性物質は少なくともAu,Ni,
    Cuのいずれかである請求項41に記載の電子部品。
  44. 【請求項44】 第1のパッド電極を有する素子と第2
    のパッド電極及び配線パターンを有する配線基板からな
    る電子部品において、前記素子に熱硬化性及び光硬化性
    の両方の機能を有する樹脂に粒子を分散させてなる異方
    性導電樹脂を塗布する工程と、前記素子に塗布された前
    記樹脂に開口を設ける工程と、前記素子に設けた前記第
    1のパッド電極と配線基板に設けた第2のパッド電極と
    を対向させ位置合わせした後、押圧し、接着及び封止す
    る工程とを含む電子部品の製造方法。
  45. 【請求項45】 素子に塗布された樹脂に開口を設ける
    工程はフォトリソグラフィー法により行う請求項44に
    記載の電子部品の製造方法。
  46. 【請求項46】 素子と配線基板を押圧することにより
    前記素子と配線基板の間隔を粒子の直径より小さくする
    請求項44に記載の電子部品の製造方法。
  47. 【請求項47】 樹脂を本接着する工程は押圧しながら
    加熱することにより行う請求項44に記載の電子部品の
    製造方法。
  48. 【請求項48】 樹脂を本接着する工程は押圧しながら
    光照射することにより行う請求項44に記載の電子部品
    の製造方法。
  49. 【請求項49】 樹脂を本接着する工程は押圧しながら
    光照射すると共に加熱することにより行う請求項44に
    記載の電子部品の製造方法。
  50. 【請求項50】 素子は弾性表面波素子である請求項4
    4に記載の電子部品の製造方法。
  51. 【請求項51】 第1のパッド電極を有する素子と第2
    のパッド電極及び配線パターンを有する配線基板からな
    る電子部品において、前記配線基板に凹部を設ける工程
    と、前記配線基板に第2のパッド電極及び配線パターン
    を設ける工程と、前記素子に熱硬化性及び光硬化性の両
    方の機能を有する樹脂に粒子を分散させてなる異方性導
    電樹脂を塗布する工程と、前記素子の第1のパッド電極
    と前記配線基板の第2のパッド電極とを対向させ位置合
    わせした後、押圧し、接着及び封止する工程とを含む電
    子部品の製造方法。
  52. 【請求項52】 素子と配線基板を押圧することにより
    前記素子と前記配線基板の間隔を粒子の直径より小さく
    する請求項51に記載の電子部品の製造方法。
  53. 【請求項53】 素子を配線基板で挟持した請求項51
    に記載の電子部品の製造方法。
  54. 【請求項54】 樹脂を本接着する工程は押圧しながら
    加熱することにより行う請求項51に記載の電子部品の
    製造方法。
  55. 【請求項55】 樹脂を本接着する工程は押圧しながら
    光照射することにより行う請求項51に記載の電子部品
    の製造方法。
  56. 【請求項56】 樹脂を本接着する工程は押圧しながら
    光照射すると共に加熱することにより行う請求項51に
    記載の電子部品の製造方法。
  57. 【請求項57】 素子は圧電素子である請求項51に記
    載の電子部品の製造方法。
  58. 【請求項58】 電極を有する素子と配線パターンを有
    する配線基板からなる電子部品において、前記配線基板
    に凹部を設ける工程と、前記配線基板に配線パターンを
    設ける工程と、前記素子に熱硬化性樹脂に粒子を分散さ
    せてなる異方性導電樹脂を塗布する工程と、前記素子の
    電極と前記配線基板の配線パターンとを対向させ位置合
    わせした後、押圧し、接着及び封止する工程とを含む電
    子部品の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005144745A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Hitachi Chem Co Ltd 異方導電フィルム及びこれを用いた回路板
JP2009109472A (ja) * 2007-10-10 2009-05-21 Epson Toyocom Corp 電子デバイス及び電子モジュール並びにこれらの製造方法
JP2010260353A (ja) * 2010-06-21 2010-11-18 Hitachi Chem Co Ltd 異方導電フィルムの製造方法
JP2014165287A (ja) * 2013-02-23 2014-09-08 Kyocera Corp 電子部品

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