JP2003059524A - リン酸形燃料電池の空気入口マニホールド - Google Patents

リン酸形燃料電池の空気入口マニホールド

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JP2003059524A
JP2003059524A JP2001250929A JP2001250929A JP2003059524A JP 2003059524 A JP2003059524 A JP 2003059524A JP 2001250929 A JP2001250929 A JP 2001250929A JP 2001250929 A JP2001250929 A JP 2001250929A JP 2003059524 A JP2003059524 A JP 2003059524A
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air inlet
air
phosphoric acid
fuel cell
inlet manifold
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Takashi Harada
孝 原田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】供給される空気に含まれる塵埃のセル積層体の
空気通流用溝への混入、付着が抑制されるものを得る。 【解決手段】隔壁3Aにより内部空間を入口ノズル側空
間とセル積層体側空間に区画し、入口ノズル側空間に空
気の流れを回流させる障害物4Aを配することによっ
て、空気に含まれる塵埃を障害物4Aによって捕捉す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リン酸形燃料電
池のセル積層体の側面に配される空気入口マニホールド
の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、リン酸形燃料電池の空気入口
マニホールドの従来の構成例を示す構造図で、(a)は
(b)のB−Bより見た縦断面図、(b)は(a)のA
−Aより見た正面図である。空気入口ノズル2を備えた
空気入口マニホールド1は、複数のセルを積層して構成
されたセル積層体13の空気入口側の側面にパッキング
12を介して取付けられている。反応ガスとしての空気
は、図に矢印8で示したごとく、空気入口ノズル2から
空気入口マニホールド1の内部へと供給され、拡がった
のち、セル積層体13の多数の空気通流用溝14に分散
して通流し、電池反応へ寄与することとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
リン酸形燃料電池においては、セル積層体13の側面に
配する空気入口マニホールドを図13のごとく構成し、
各セルに空気を分散供給している。しかしながら、上記
のごとき空気入口マニホールドにおいても、空気入口ノ
ズル2より供給される空気に混入する塵埃が空気通流用
溝14に付着してセルへの空気供給量が下がり、発電特
性が低下するという問題点がある。
【0004】すなわち、図13の構成の空気入口マニホ
ールド1では、供給された空気が空気入口ノズル2の近
傍のセルに直接高速で衝突するので、供給される空気に
塵埃が混入すれば、塵埃が空気通流用溝14の入口に付
着したり、あるいは空気通流用溝14の内部に流入す
る。このように塵埃が付着、流入する事態が生ずれば、
セルへの空気の供給量が低下し、セルの正常な発電が阻
害されることとなる。
【0005】図14は、上記の構成の空気入口マニホー
ルドの難点を緩和するものとして用いられているリン酸
形燃料電池の空気入口マニホールドの他の構成例を示す
構造図である。本図においても、(a)は(b)のB−
Bより見た縦断面図、(b)は(a)のA−Aより見た
正面図である。この構成の特徴は、空気入口マニホール
ド1の内部に空気入口ノズル2に対向して邪魔板6を配
置した点にある。本構成では、空気入口ノズル2より供
給された空気を、邪魔板6に衝突させたのち、上下の開
口より空気入口マニホールドの内部空間へと導くよう構
成されているので、導入空気のセルへの直接衝突は防止
される。したがって、図13の構成で見られたごとき導
入空気のセル積層体13への直接衝突によって生じる空
気通流用溝14の入口への塵埃の付着や、空気通流用溝
14への流入は回避されることとなる。
【0006】しかしながら、図14のごとく構成した空
気入口マニホールドにおいても、邪魔板6に衝突した空
気は、図中に矢印8で示したごとく、上下の開口より空
気入口マニホールドの内部空間へと高速で吹き出され、
渦を巻いてセル積層体13の表面を高速で横切ることと
なる。したがって、導入空気に塵埃が混入すれば、混入
した塵埃は空気入口マニホールドの内部空間で落下する
ことなくセル積層体13へと到達し、セル積層体13の
構成部材の表面の凹凸部や空気通流用溝14の凹凸部へ
付着することとなる。このように空気通流用溝14の入
口への塵埃の付着や、空気通流用溝14の内部への塵埃
の流入が生じれば、そのセルへの空気供給量が不足し、
セル特性の低下が生じることとなる。
【0007】なお、空気入口ノズルでの流速を低下させ
るためにはノズル径を大きくすればよく、また、空気入
口マニホールドの内部空間での上下方向の流速を低下さ
せるためには空気入口マニホールドの厚さを大きくすれ
ばよいが、これらの措置は、ノズルを構成する配管やマ
ニホールドのサイズの大型化をもたらし、コンパクト化
や軽量化を目指す装置の方向に相反するので、これらの
方策を用いることはできない。
【0008】本発明は、このような現状技術の問題点を
考慮してなされたもので、本発明の目的は、セルの空気
通流用溝への空気中の塵埃の混入、付着が回避されて、
安定したリン酸型燃料電池の運転が保障されるコンパク
トな構成の空気入口マニホールドを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、リン酸形燃料電池のセル積層
体の空気入口側の側面に配される空気入口マニホールド
で、セル積層体に接する面と対向する面に空気を導入す
る入口ノズルを備える空気入口マニホールドにおいて、 (1)内部空間を入口ノズル側空間とセル積層体側空間
とに区画する隔壁を備え、かつ、入口ノズル側空間に空
気の流れを回流させる障害物、例えば、板状に形成され
た障害物あるいは棒状に形成された障害物を備えること
とする。
【0010】(2)あるいは、内部空間を入口ノズル側
空間とセル積層体側空間とに区画する隔壁を備え、か
つ、この隔壁に入口ノズル側空間とセル積層体側空間と
を連通させる複数の開口で、その開口面積の総和がセル
積層体の空気入口の面積の総和と同等あるいはそれ以上
である開口を備えることとする。 (3)さらに上記の(2)において、隔壁に備えた複数
の開口を、入口ノズルに近く位置するものほど開口面積
の小さい開口とするか、あるいは、同一の開口面積を有
する開口より構成し、かつ入口ノズルより遠い位置ほど
開口の個数が多くなるよう配置することとする。
【0011】(4)さらに上記の(3)において、開口
の入口ノズル側空間の上流側に空気の流れを回流させる
障害物を備えることとし、この開口と障害物を、例え
ば、ルーバー加工、あるいは、バーリング加工により形
成することとする。 (5)また、上記の(1)〜(4)において、入口ノズ
ル側空間の底部に、捕捉した空気中の塵埃を排出する点
検口を備えることとする。
【0012】上記の(1)のごとく、内部空間を入口ノ
ズル側空間とセル積層体側空間とに区画する隔壁を備
え、かつ、入口ノズル側空間に空気の流れを回流させる
障害物を設置することとすれば、入口ノズルから供給さ
れる空気に仮に塵埃が混入していても、空気の障害物へ
の衝突に伴って塵埃は障害物へと捕捉され、下方へと落
下することとなるので、セル積層体側空間へは塵埃を含
まない空気が流入することとなる。したがって、セル積
層体の各空気通流用溝に塵埃が付着したり混入すること
がなく、安定して運転できることとなる。
【0013】また、上記の(2)のごとく、内部空間を
入口ノズル側空間とセル積層体側空間とに区画する隔壁
を備え、かつ、この隔壁に、その開口面積の総和がセル
積層体の空気入口の面積の総和と同等あるいはそれ以上
である複数の開口を備えることとすれば、開口を流れる
空気の流速がセル積層体の空気入口における空気の流速
と同等あるいはそれ以下となるので、セルの空気通流用
溝へ混入、付着する恐れのある空気中の塵埃は上記の開
口で捕捉され、下方へと落下することとなる。したがっ
て、セル積層体側空間へは塵埃を含まない空気が流入す
ることとなり、空気通流用溝への塵埃の付着、混入は回
避されることとなる。このとき、さらに上記(3)のご
とくに開口を形成すれば、各開口を通過する空気の流速
が均一化されるんで、塵埃の捕捉がより効果的に行われ
ることとなる。また、上記の(4)のごとく開口の入口
ノズル側空間の上流側に障害物を備えることとすれば、
効果的に塵埃を捕捉することができる。さらに、この開
口と障害物を、ルーバー加工、あるいは、バーリング加
工により形成することとすれば加工が容易であり、所定
の空気入口マニホールドを安価に製造できる。
【0014】さらに、上記の(5)のごとく入口ノズル
側空間の底部に点検口を備えることとすれば、捕捉され
た空気中の塵埃を容易に排出することができるのでメン
テナンスが簡単となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を揚げて説
明する。なお、本発明は下記に示した実施例の構成に限
定されるものではなく、同一の基本理念に基づく構成に
広く適用されるものである。 <実施例1>図1は、本発明のリン酸形燃料電池の空気
入口マニホールドの第1の実施例の基本構成を示す構造
図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦断面図、
(b)は(a)のA−Aより見た正面図である。本図に
おいて、図13、あるいは図14に示した従来例の構成
と同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0016】本実施例の第1の特徴は、内部空間に隔壁
3Aが配され、かつ、この隔壁3Aによって区画された
入口ノズル側空間に空気の流れを回流させる複数の板状
の障害物4Aが備えられていることにある。このうち、
隔壁3Aは、上下の端部の開口部を除いて内部空間を入
口ノズル側空間とセル積層体側空間とに区画するよう配
されている。また、複数の板状の障害物4Aは、空気入
口マニホールド1の内壁と隔壁3Aとを連結する板状の
障害物よりなり、流入した空気がジグザグに流れるよう
側端の開口部を交互に配して組み込まれている。したが
って、本構成においては、空気入口ノズル2より供給さ
れた空気は矢印で示した空気の流れ8のごとく、隔壁3
Aで区画された入口ノズル側空間を障害物4Aにガイド
されて上方向および下方向へとジグザグに流れたのち、
上下の端部の開口部を通過してセル積層体側空間へと入
り、セル積層体13の各空気通流用溝14へと送り込ま
れることとなる。供給される空気に塵埃が含まれていて
も、塵埃は空気が板状の障害物4Aに衝突する際に障害
物4Aへと捕捉されることとなるので、セル積層体側空
間には塵埃が入ることはなく、したがって空気通流用溝
14に塵埃が付着して特性の低下をもたらす恐れもな
い。
【0017】本実施例の第2の特徴は、隔壁3Aによっ
て区画された入口ノズル側空間の底部に、捕捉した空気
中の塵埃を外部へ排出する点検口10が備えられている
ことにある。すなわち、図に見られるように本実施例で
は、空気の障害物4Aへの衝突に際して捕捉され、下方
へと落下することにより生じる空気入口マニホールド1
の底部の塵埃の溜り9に面して蓋11を備えた点検口1
0が組み込まれている。したがって、本構成において
は、蓋11を開けることによって滞留した塵埃を適宜外
部へと排出することが可能であり、容易にメンテナンス
できることとなる。
【0018】<実施例2>図2は、本発明のリン酸形燃
料電池の空気入口マニホールドの第2の実施例の基本構
成を示す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦
断面図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図であ
る。本実施例においても、内部空間に隔壁3Aが配さ
れ、かつ、この隔壁3Aによって区画された入口ノズル
側空間に空気の流れを回流させる複数の板状の障害物4
Bが備えられており、さらに入口ノズル側空間の底部
に、捕捉した空気中の塵埃を外部へ排出する点検口10
が備えられている。本実施例の第1の実施例との相違点
は、空気入口マニホールド1の内壁と隔壁3Aとを連結
する複数の板状の障害物4Bの配置にある。本実施例で
は、図2(b)に見られるように、水平方向に分割され
た複数の板状の障害物4Bが開口部をジグザグに配して
くみ込まれている。したがって、本実施例においても、
空気中の塵埃は複数の板状の障害物4Bにより捕捉さ
れ、空気通流用溝14への混入は回避される。また、第
1の実施例と同様に、捕捉された塵埃は点検口10より
容易に排出される。
【0019】<実施例3>図3は、本発明のリン酸形燃
料電池の空気入口マニホールドの第3の実施例の基本構
成を示す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦
断面図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図であ
る。本実施例の第1の実施例および第2の実施例との相
違点は、空気入口マニホールド1の内壁と隔壁3Aとを
連結する複数の板状の障害物の配置にある。すなわち、
本実施例においては、上下方向に伸びる複数の波板状の
障害物4Cと側端に配された複数の板状の障害物4Dよ
りなる障害物群が配置されており、この障害物群によっ
て導入された空気が回流し、含まれる塵埃が捕捉される
よう構成されている。
【0020】<実施例4>図4は、本発明のリン酸形燃
料電池の空気入口マニホールドの第4の実施例の基本構
成を示す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦
断面図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図であ
る。本実施例の特徴は、第1〜第3の実施例において用
いられていた板状の障害物に替わって、空気入口マニホ
ールド1の内壁と隔壁3Aとを連結する複数の棒状の障
害物4Eを用い、空気が回流するよう交互に配置した点
にある。本構成においても空気中の塵埃は棒状の障害物
4Eに捕捉され、セル積層体13の空気通流用溝14へ
の混入は回避される。
【0021】<実施例5>図5は、本発明のリン酸形燃
料電池の空気入口マニホールドの第5の実施例の基本構
成を示す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦
断面図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図であ
る。本実施例の特徴は、第1〜第3の実施例において用
いられていた空気入口マニホールド1の内壁と隔壁3A
とを連結する複数の板状の障害物に替わって、図5
(a)に見られるごとく、空気入口マニホールド1の内
壁と内側面に連結され、隔壁3Aとの間に空隙を持つ複
数の板状の障害物4Fと、空気入口マニホールド1の内
側面と隔壁3Aとに連結され、空気入口マニホールド1
の内壁との間に空隙を持つ複数の板状の障害物4Gより
なる障害物群が用いられていることにある。本構成にお
いても、導入された空気はこれらの障害物4Fと障害物
4Gにより制限されて空間をジグザグに流れることとな
るので、含まれる塵埃はこれらの障害物4F,4Gによ
り捕捉されることとなる。
【0022】<実施例6>図6は、本発明のリン酸形燃
料電池の空気入口マニホールドの第6の実施例の基本構
成を示す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦
断面図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図であ
る。本実施例の特徴は、入口ノズル側空間の空気の流れ
を回流させる障害物として空気入口マニホールド1の内
側面に連結された複数の棒状の障害物4Hを用い、空気
の流れがジグザグとなるようにこれらの棒状の障害物4
Hを交互に配したことにある。本構成でも空気が回流す
るに伴って空気中に含まれる塵埃は障害物4Hに捕捉さ
れることとなり、セル積層体13の空気通流用溝14へ
の混入は回避される。
【0023】<実施例7>図7は、本発明のリン酸形燃
料電池の空気入口マニホールドの第7の実施例の基本構
成を示す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦
断面図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図であ
る。本実施例の第1の特徴は、内部空間を入口ノズル側
空間とセル積層体側空間とに区画する隔壁3Bを備え、
かつ、この隔壁3Bに、その開口面積の総和がセル積層
体13の空気通流用溝14の入口の面積の総和より大き
くなるよう選定された複数のスリット状の同一開口面積
を有する開口5Aを備えたことにある。このようにすれ
ば、開口5Aを流れる空気の流速がセル積層体13の空
気通流用溝14の入口での空気の流速より小さくなる。
一方、空気によって運搬される塵埃の重量は空気の流速
に依存するので、上記のように開口面積を選定すれば、
空気通流用溝14に落下、付着する可能性のある塵埃は
隔壁3Bに設けた開口5Aを通過する際にほぼ落下する
こととなり、塵埃の空気通流用溝14への落下、付着の
危険性が低減されることとなる。
【0024】また、本実施例の第2の特徴は、上記の実
施例1〜6と同様に、入口ノズル側空間の底部に、捕捉
した空気中の塵埃を外部へ排出する点検口10が備えら
れていることにある。したがって本実施例の構成におい
ても、適宜、蓋11を開けることによって滞留した塵埃
を外部へと排出することが可能であり、メンテナンスが
容易となる。
【0025】<実施例8>図8は、本発明のリン酸形燃
料電池の空気入口マニホールドの第8の実施例の基本構
成を示す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦
断面図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図であ
る。本実施例の構成においても、上記の第7の実施例と
同様に、内部空間を区画する隔壁3Cがくみ込まれ、か
つ、この隔壁3Cにスリット状の開口5Bが備えられて
いる。本実施例の第7の実施例との相違点は、空気ノズ
ル2に近く、圧力差が大きい部位ほど開口面積の小さい
開口5Bが配され、空気ノズル2より遠く、圧力差が小
さい部位ほど開口面積の大きい開口5Bが配されている
点にある。したがって本構成では、各開口5Bを通過す
る空気の流速が均一化され、塵埃の捕捉作用も各開口5
Bでほぼ均一に行われることとなる。
【0026】なお、本実施例の構成においても、上記の
実施例1〜7と同様に、入口ノズル側空間の底部に点検
口10が備えられており、捕捉された空気中の塵埃は容
易に外部へ排出される。 <実施例9>図9は、本発明のリン酸形燃料電池の空気
入口マニホールドの第9の実施例の基本構成を示す構造
図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦断面図、
(b)は(a)のA−Aより見た正面図である。
【0027】本実施例の特徴は、内部空間を区画する隔
壁3Dに同一開口面積を有する円状の開口5Cを備え、
かつ、空気ノズル2に近い部位ほど開口5Cの設置割合
を疎に、また上下端部に近い部位ほど開口5Cの設置割
合を密にしている点にある。このため、圧力差の大きい
空気ノズル2に近い部位の開口面積の和は、圧力差の小
さい上下端部に近い部位の開口面積の和に比べて小さく
なり、各開口5Cを通過する空気の流速は均一化される
こととなる。
【0028】なお、本実施例の構成においても、捕捉し
た空気中の塵埃を外部へ排出するための点検口10が入
口ノズル側空間の底部に備えられている。 <実施例10>図10は、本発明のリン酸形燃料電池の
空気入口マニホールドの第10の実施例の基本構成を示
す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦断面
図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図である。
【0029】本実施例の特徴は、内部空間を区画する隔
壁3Eに、第7の実施例と同様の同一開口面積を有する
スリット状の開口5Dを複数個備え、さらにこれらの各
開口5Dの上流側に空気の流れを阻害する障害物4Iを
備えた点にある。図に見られるように、障害物4Iは、
空気入口マニホールドの両内側面へと伸びる板を隔壁3
Eに連結し、入口ノズル側空間に突出させて構成されて
おり、開口5Dを通過する空気は、事前にこの障害物4
Iへ衝突し回流することとなる。したがって、この構成
においては、障害物4Iへの衝突、回流により空気中の
塵埃が捕捉されるとともに、所定の流速となるよう選定
された開口5Dを通過することによって塵埃が捕捉され
るので、極めて効果的に塵埃が除去されることとなる。
【0030】なお、本実施例の構成においても、捕捉し
た空気中の塵埃を外部へ排出するための点検口10が入
口ノズル側空間の底部に備えられている。 <実施例11>図11は、本発明のリン酸形燃料電池の
空気入口マニホールドの第11の実施例の基本構成を示
す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦断面
図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図である。
【0031】本実施例の構成においては、ルーバー加工
により複数の開口5Eと障害物4Jを形成した隔壁3F
が用いられている。すなわち、隔壁3Fに開口5Eを設
置する際、孔の一辺を残して三辺を切り、これを折り返
すことにより開口5Eと障害物4Jが形成されている。
本構成においても、実施例10の構成と同様に、障害物
4Jと開口5Eの双方によって空気中の塵埃が捕捉され
るので、極めて効果的に塵埃が除去されることとなる。
また、開口5Eと障害物4Jがルーバー加工によって同
時に容易に形成されるので、空気入口マニホールドが低
コストで製造できることとなる。
【0032】なお、本実施例の構成においても、捕捉し
た空気中の塵埃を外部へ排出するための点検口10が入
口ノズル側空間の底部に備えられている。 <実施例12>図12は、本発明のリン酸形燃料電池の
空気入口マニホールドの第12の実施例の基本構成を示
す構造図で、(a)は(b)のB−Bより見た縦断面
図、(b)は(a)のA−Aより見た正面図である。
【0033】本実施例の構成においては、バーリング加
工によって複数の開口5Fと障害物4Kを形成した隔壁
3Gが用いられている。障害物4Kは円錐状に形成さ
れ、先端部に開けた孔が開口5Fとして用いられてい
る。本構成においても、実施例10の構成と同様に、障
害物4Jと開口5Eの双方によって空気中の塵埃が捕捉
されるので、極めて効果的に塵埃が除去されることとな
る。また、開口5Fと障害物4Kはバーリング加工によ
って容易に形成されるので、空気入口マニホールドが低
コストで製造できることとなる。
【0034】なお、本実施例の構成においても、捕捉し
た空気中の塵埃を外部へ排出するための点検口10が入
口ノズル側空間の底部に備えられている。
【0035】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、リン酸
形燃料電池のセル積層体の側面に配される空気入口マニ
ホールドを、 (1)請求項1、さらには請求項2,3に記載のごとく
構成することとしたので、空気入口マニホールドに供給
される空気中の塵埃が障害物によって捕捉除去されるこ
ととなり、セルの空気通流用溝への空気中の塵埃の混
入、付着が回避され、安定したリン酸型燃料電池の運転
が保障されるコンパクトな構成の空気入口マニホールド
が得られることとなった。
【0036】(2)また、請求項4、さらには請求項5
〜請求項9のごとく構成することとすれば、空気入口マ
ニホールドに供給される空気中の塵埃が隔壁に設けた開
口、さらには開口の上流側に設けた障害物によって捕捉
されることとなるので、セルの空気通流用溝への空気中
の塵埃の混入、付着が回避され、安定したリン酸型燃料
電池の運転が保障されるコンパクトな構成の空気入口マ
ニホールドとして好適である。
【0037】(3)また、請求項10のごとく構成する
こととすれば、捕捉された空気中の塵埃を容易に外部に
排出することが可能となるので、メンテナンスの容易な
空気入口マニホールドとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホー
ルドの第1の実施例の基本構成を示す構造図
【図2】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホー
ルドの第2の実施例の基本構成を示す構造図
【図3】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホー
ルドの第3の実施例の基本構成を示す構造図
【図4】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホー
ルドの第4の実施例の基本構成を示す構造図
【図5】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホー
ルドの第5の実施例の基本構成を示す構造図
【図6】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホー
ルドの第6の実施例の基本構成を示す構造図
【図7】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホー
ルドの第7の実施例の基本構成を示す構造図
【図8】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホー
ルドの第8の実施例の基本構成を示す構造図
【図9】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホー
ルドの第9の実施例の基本構成を示す構造図
【図10】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホ
ールドの第10の実施例の基本構成を示す構造図
【図11】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホ
ールドの第11の実施例の基本構成を示す構造図
【図12】本発明のリン酸形燃料電池の空気入口マニホ
ールドの第12の実施例の基本構成を示す構造図
【図13】リン酸形燃料電池の空気入口マニホールドの
従来の構成例を示す構造図
【図14】リン酸形燃料電池の空気入口マニホールドの
従来の他の構成例を示す構造図
【符号の説明】
1 空気入口マニホールド 2 空気入口ノズル 3A,3B,3C,3D 隔壁 3E,3F,3G 隔壁 4A,4B,4C,4D,4F,4G,4I 障害物
(板状) 4E,4H 障害物(棒状) 4J 障害物(ルーバー加工) 4K 障害物(バーリング加工) 5A,5B,5C 開口 5D,5E,5F 開口 8 空気の流れ 9 塵埃の溜り 10 点検口 11 蓋 12 パッキング 13 セル積層体 14 空気通流用溝

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リン酸形燃料電池のセル積層体の空気入口
    側の側面に配される空気入口マニホールドで、セル積層
    体に接する面と対向する面に空気を導入する入口ノズル
    を備える空気入口マニホールドにおいて、内部空間を入
    口ノズル側空間とセル積層体側空間とに区画する隔壁を
    備え、かつ、入口ノズル側空間に空気の流れを回流させ
    る障害物を備えたことを特徴とするリン酸形燃料電池の
    空気入口マニホールド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のリン酸形燃料電池の空気
    入口マニホールドにおいて、前記の障害物が板状に形成
    された障害物よりなることを特徴とするリン酸形燃料電
    池の空気入口マニホールド。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のリン酸形燃料電池の空気
    入口マニホールドにおいて、前記の障害物が棒状に形成
    された障害物よりなることを特徴とするリン酸形燃料電
    池の空気入口マニホールド。
  4. 【請求項4】リン酸形燃料電池のセル積層体の空気入口
    側の側面に配される空気入口マニホールドで、セル積層
    体に接する面と対向する面に空気を導入する入口ノズル
    を備える空気入口マニホールドにおいて、内部空間を入
    口ノズル側空間とセル積層体側空間とに区画する隔壁を
    備え、かつ、該隔壁に、入口ノズル側空間とセル積層体
    側空間とを連通させる複数の開口で、かつ、複数の該開
    口の開口面積の総和がセル積層体の空気入口の面積の総
    和と同等あるいはそれ以上である開口を備えたことを特
    徴とするリン酸形燃料電池の空気入口マニホールド。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のリン酸形燃料電池の空気
    入口マニホールドにおいて、隔壁に備えられた複数の前
    記の開口が、入口ノズルに近く位置するものほど開口面
    積の小さい開口よりなることを特徴とするリン酸形燃料
    電池の空気入口マニホールド。
  6. 【請求項6】請求項4に記載のリン酸形燃料電池の空気
    入口マニホールドにおいて、隔壁に備えられた複数の前
    記の開口が同一の開口面積を有する開口よりなり、か
    つ、入口ノズルより遠い位置ほど開口の個数が多くなる
    よう配されていることを特徴とするリン酸形燃料電池の
    空気入口マニホールド。
  7. 【請求項7】請求項4乃至6のいずれかに記載のリン酸
    形燃料電池の空気入口マニホールドにおいて、隔壁に備
    えられた複数の前記の開口の入口ノズル側空間の上流側
    に空気の流れを回流させる障害物を備えたことを特徴と
    するリン酸形燃料電池の空気入口マニホールド。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のリン酸形燃料電池の空気
    入口マニホールドにおいて、隔壁に備えられた複数の前
    記の開口と前記の障害物がルーバー加工により形成され
    た開口と障害物であることを特徴とするリン酸形燃料電
    池の空気入口マニホールド。
  9. 【請求項9】請求項7に記載のリン酸形燃料電池の空気
    入口マニホールドにおいて、隔壁に備えられた複数の前
    記の開口と前記の障害物がバーリング加工により形成さ
    れた開口と障害物であることを特徴とするリン酸形燃料
    電池の空気入口マニホールド。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれかに記載のリン
    酸形燃料電池の空気入口マニホールドにおいて、入口ノ
    ズル側空間の底部に、空気中の塵埃を捕集し、これを排
    出する点検口を備えたことを特徴とするリン酸形燃料電
    池の空気入口マニホールド。
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