JP2003059366A - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

Info

Publication number
JP2003059366A
JP2003059366A JP2002230415A JP2002230415A JP2003059366A JP 2003059366 A JP2003059366 A JP 2003059366A JP 2002230415 A JP2002230415 A JP 2002230415A JP 2002230415 A JP2002230415 A JP 2002230415A JP 2003059366 A JP2003059366 A JP 2003059366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
key top
key
locking
holder member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002230415A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeyuki Takagi
猛行 高木
Isao Mochizuki
勲 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2002230415A priority Critical patent/JP2003059366A/ja
Publication of JP2003059366A publication Critical patent/JP2003059366A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】リンク部材の長さを長くして大きなキーストロ
ークを得ることが可能になるとともに、キートップの配
置間隔を必要以上に拡げることなく、キーボードの操作
面積を縮小してキーボードをコンパクトにすることが可
能となり、また、各リンク部材及び姿勢保持レバーの動
作を同時にスムーズに行うことを可能として長尺状のキ
ートップの操作性を良好に維持することが可能なキース
イッチ装置を提供する。 【解決手段】 姿勢保持用レバー31における軸部31
aの軸方向を、キートップ2′の押下時における各リン
ク4、5の摺動方向と同一方向に配置するとともに、回
動係止部27に係止されるリンク4のピン部12a、1
2bの軸中心で構成される回動軸線と交叉するように配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータ等の入力装置であるキーボード等
に使用するキースイッチ装置の構造に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のキースイッチ装置にあっ
ては、例えば特願昭59−33250号等に開示されて
いるように、キートップの下面に下向き突設したステム
をホルダ部材に形成されたステムガイド部に挿通させ
て、キートップを上下動可能に案内支持するように構成
するのが一般的であった。 【0003】しかし、このような構成では、キートップ
の上下動ストロークを長くしようとして、ステムガイド
部の上下長さを短くすると、ステムとの上下摺動長さが
不足して、キートップの押下時にこじれが生じて、キー
タッチが円滑にできない、従って、ステムガイド部の上
下長さを長くしなければならず、キーボードの薄型化を
図ることができないという不都合があった。 【0004】この問題を解決するため、本出願人は、先
に、特願平3−330160号の願書に添付した明細書
及び図面において、キートップの上下動の案内支持手段
を、側面視X字状に交叉配置する第1リンクと第2リン
クとにより構成し、該両リンクの中途交叉部で回動自在
に連結し、第1リンク及び第2リンクの各自由端のうち
一方を、キートップ下面及びホルダ部材に回動可能に係
止する一方、他方の自由端をキートップ下面及びホルダ
部材に摺動可能に係止し、ラバースプリングの頭部を両
リンクの交叉部近傍下面にて押圧する構成を提案した。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のキ
ーボードにおけるキートップの操作面の大きさ、すなわ
ちキートップの平面領域の大きさは、入力の種類、使用
頻度、使い勝手等を考慮して複数種類あり、キーボード
には、大小複数種類のキートップが配列されている。た
とえば、最も使用頻度の高い平仮名(片仮名)、英字、
数字についてのキートップは平面視形状が略正方形の通
常の中程度の大きさとし、スペースキー、タブキー等で
は横長の縦横比が大きい矩形状のキートップとし、補助
的なファンクションキー等では、中程度の大きさのキー
トップの略半分の大きさで横長のキートップ(以下、ハ
ーフユニットキーと称する)が使用されている。これら
の各種キートップの内、特に、スペースキー、タブキー
等の長尺状のキートップを使用するキースイッチの場
合、キートップの長さが大きいことに起因して、その押
下位置によってはキートップが傾いた状態で上下動して
しまう虞がある。例えば、スペースキーの端部を押下し
た場合には、スペースキーは傾いた状態で上下動してし
まい、スイッチング動作上支障が発生する虞がある。 【0006】しかしながら、前記特願平3−33016
0号の明細書及び図面に記載されたキースイッチでは、
前記した文字キーやハーフユニットキーの場合であれ
ば、第1リンクと第2リンクとからなる案内支持手段に
よりキートップを平行状態に保持しながら上下動案内す
ることが可能であるが、スペースキーやタブキー等の長
尺状のキートップの場合には、第1リンクと第2リンク
だけではキートップの平行状態を保持しながら上下動案
内をすることは難しかった。 【0007】また、スペースキーやタブキーのような長
尺状のキートップの上下動を案内するには、金属製棒状
部材からなるスペースバー等の姿勢保持レバーを介して
上下動案内することが一般に行われているが、2つの第
1リンク及び第2リンクからなる案内支持手段を使用す
る場合には、第1リンク及び第2リンクをそれぞれキー
トップとホルダ部材とに回動係止、摺動係止する必要が
あることから、姿勢保持レバー等をどのように配置する
かは重要な問題となる。即ち、姿勢保持レバーの配置の
仕方によっては、キートップの上下動を行う際に第1リ
ンク、第2リンクと姿勢保持レバーが相互に干渉してし
まい、キー入力操作を適正に行うことができなくなって
しまう虞がある。 【0008】更に、姿勢保持レバーと2つのリンクから
なる案内支持手段とを使用して長尺状のキートップの上
下動を案内する場合、姿勢保持レバーの下部及び各リン
クの下部をホルダ部材上で回動係止又は摺動係止する必
要があるが、従来においては姿勢保持レバー係止用の係
止部とリンク係止用の係止部とをホルダ部材に一体に形
成したキースイッチは存在していない。 【0009】ここに、長尺状のキートップの操作時に、
その操作性を良好に維持するためには、姿勢保持レバー
係止用の係止部における姿勢保持レバーの回動又は摺
動、及び、リンク係止用の係止部における各リンクの回
動又は摺動を、同時にスムーズに行わなければならな
い。このとき、姿勢保持レバー係止用の係止部とリンク
係止用の係止部とをホルダ部材に一体に形成しない場合
には、各係止部相互間の配置関係を正確に設定すること
は困難であり、従って、前記のように姿勢保持レバー及
び各リンクの動作を同時に達成することは困難なものと
なる。この結果、長尺状のキートップの操作性が低下し
てしまう問題がある。 【0010】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、一対のリンク部材からなる案
内支持部材及び姿勢保持レバーを介して長尺状のキート
ップを支持する場合においても、リンク部材の長さを長
くして大きなキーストロークを得ることが可能になると
ともに、キートップの配置間隔を必要以上に拡げること
なく、キーボードの操作面積を縮小してキーボードをコ
ンパクトにすることが可能となり、また、リンク部材及
び姿勢保持レバーの動作を同時にスムーズに行うことを
可能として長尺状のキートップの操作性を良好に維持す
ることが可能なキースイッチ装置を提供することを目的
とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るキースイッチ装置は、長尺状のキート
ップと、キートップの下方に配設されるとともに、回動
係止部と摺動係止部とからなるリンク係止部を有するホ
ルダ部材と、キートップとホルダ部材との間に介挿され
るとともに、相互に可動自在に配置された一対のリンク
部材を有し、両リンク部材の下端部をリンク係止部に係
止することによりキートップの上下動を案内する案内支
持部材と、キートップの上下動に伴って弾性変形し、キ
ートップを上方へ付勢するスプリング部材と、上部がキ
ートップの下面に係止されるとともに、キートップの平
面視の領域内で案内支持部材から外れた位置に設けら
れ、長手の軸部を有する姿勢保持レバーとを備えたキー
スイッチ装置であって、姿勢保持レバーにおける軸部の
軸方向は、リンク部材におけるキートップの押下時の摺
動方向と同一方向になるように配置されるとともに、回
動係止部に係止されるリンク部材の下端部の回動軸線と
交叉するように配置され、ホルダ部材には、リンク係止
部と姿勢保持レバーの下部を係止するレバー係止部とが
一体に形成されているものである。 【0012】 【作用】上記の構成を有する本発明に係るキースイッチ
装置においては、長尺状のキートップを押下すると、一
対のリンク部材からなる案内支持部材及び姿勢保持レバ
ーを介してキートップが下方に案内される。このとき、
スプリング部材が弾性変形し、スイッチング動作が行わ
れる。このとき、姿勢保持レバーにおける長手の軸部の
軸方向は、リンク部材におけるキートップの押下時の摺
動方向と同一方向となるように配置されるとともに、ホ
ルダ部材の回動係止部に係止されるリンク部材の下端部
の回動軸線と交叉するように配置されているので、長尺
状のキートップの押下時に、一対のリンク部材は、姿勢
保持レバーにおける軸部の軸方向(長手方向)に沿って
相互に開脚することとなり、これにより、一対のリンク
部材の下端部がキートップの幅を越えて外方に出てしま
うことを確実に防止することができる。換言すれば、キ
ートップの幅寸法が狭い場合においても、リンク部材の
長さを長くして大きなキーストロークを得ることが可能
になるとともに、キートップの配置間隔を必要以上に拡
げることなくキーボードの操作面積を縮小してキーボー
ドをコンパクトにすることができる。また、一対のリン
ク部材の下端部が姿勢保持レバーと干渉し合うことを確
実に防止することができる。従って、長尺状のキートッ
プを一対のリンク部材とともに姿勢保持レバーで保持し
つつ常時円滑且つ適正に操作することができる。 【0013】更に、各リンク部材の下端部を係止するリ
ンク係止部と姿勢保持レバーの下部を係止するレバー係
止部とはホルダ部材に一体に形成されているので、リン
ク係止部とレバー係止部との相互位置関係は予め正確に
設定されており、これにより、リンク係止部における各
リンク部材の下端部及びレバー係止部における姿勢保持
レバーの下部の動作は、同時にスムーズに行われる。従
って、長尺状のキートップの操作性を良好に維持した状
態で、キートップの押下位置に拘わらずキートップの平
行状態を保持しながら上下入力操作が可能になる。 【0014】そして、キートップの押下を止めると、ス
プリング部材の付勢力により、キートップが上方に押し
上げられ、元の位置に戻る。 【0015】 【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施例
について図面を参照して説明する。図1〜図3はキーボ
ードに多数配列されたハーフユニットキーうちの一つの
キースイッチ1を示し、図1は左右横長のキートップの
平面形状を示す図、図2は側断面図、図3は図2の III
−III 矢視断面図を各々示す。図1における下側及び図
3における左側がキーボードの手前側(操作者側)とな
る。 【0016】キースイッチ1は、図2に示すように、キ
ートップ2と、第1リンク4と第2リンク5とを側面視
X字状に配置した案内支持部材3と、該案内支持部材3
にて押圧されるキャップ状のラバースプリング6と、案
内支持部材3を支持するための合成樹脂製のホルダ部材
7と、該ホルダ部材7の配置孔7aにスイッチング部2
9,29(図5参照)が臨むようにホルダ部材7の下面
に張設するフレキシブルな印刷基板9と、その下面側に
張設した補強板10とからなる。 【0017】図1及び図2に示すように、ラバースプリ
ング6は、印刷基板9におけるスイッチング部(電気接
点部)29,29(図5参照)の上方を覆うように、ホ
ルダ部材7の配置孔7a内に嵌挿配置する。この状態に
おいて、ラバースプリング6は、図2に示すように印刷
基板9上に載置されており、これにより、ラバースプリ
ング6の下側部分は、ホルダ部材7の厚さ内に収納さ
れ、ホルダ部材7の厚さ分に対応して下方に配置するこ
とが可能となる。従って、キートップ2のストローク量
を大きく維持しつつ、ホルダ部材7の厚さ分を有効に使
用してキースイッチ1全体の高さを低くすることが可能
となり、キースイッチ1の薄型化を図ることができる。 【0018】なお、前記のように、配置孔7aに配置さ
れた状態でラバースプリング6の上端部は、図2から明
らかなように、ホルダ部材7の上面から露出されて案内
支持部材3の押圧部26に当接されている。ここでは、
案内支持部材3の押圧部26をラバースプリング6の上
端部に当接させているが、キートップ2から押圧部を形
成し、かかる押圧部をラバースプリング6の上端部に当
接させる構成としてもよい。 【0019】ラバースプリング6は、電気絶縁性のシリ
コーンゴム或いはEPDM(エチレンプロピレンジエン
メチレン)等にて構成され、平面視略円板状の厚い頭部
と、該頭部の周囲から下向きに延びる截頭円錐状のドー
ム部と、該ドーム部の外周に略水平に半径外向きに延び
る厚肉の鍔部とからなる下向き開放のキャップ状に一体
成形する。また、キートップの押下時に、第1リンク4
と第2リンク5との連結交叉部下面の押圧部26にて押
圧されるラバースプリング6の頭部の下面には、スイッ
チング部29,29の接点部に当接して両スイッチング
部を電気的にON・OFFするための導電性を有する導
電ゴムからなる可動接点部30を固着する。なお、ラバ
ースプリング6全体を、シリコーンゴムにカーボンブラ
ック等の導電性粒子を分散充填させて導電性を備えるよ
うに形成しても良い。 【0020】ABS樹脂等の合成樹脂にて成形されたキ
ートップ2は、その上面(表面)に数字、英字等の所定
の文字が刻印または印刷等により付されている。キート
ップ2は、図1で示すように左右長手の操作面を有し、
その下面には、後述する第1リンク4における上自由端
側のピン部11a,11bを略水平方向でキートップ2
の左右長手方向に沿って摺動可能に係止するための左右
長手溝状の摺動係止部16,16と、第2リンク5にお
ける上自由端のピン部13a,13bを回動のみ可能に
係止するための孔状の回動係止部15,15とを一体的
に備えた左右長手の前後一対の係止部材17,17を一
体成形或いは接着剤等により接着して突設させる。 【0021】図1及び図4(a),(b)を参照して、
ガラス繊維強化合成樹脂製等の合成樹脂製の第1リンク
4及び第2リンク5を詳細に説明する。図4(a)は第
1リンク4の平面図、図4(b)は第2リンク5の平面
図である。 【0022】第1リンク4は基部18と上下自由端部1
9,20とにより平面視で実質上略H状に一体成形した
もので、基部18の側面には、支持孔21を横向きに穿
設し、下自由端部20の両側端から延びるアーム部20
a,20bの外側面には、各々ピン部12a,12bを
横向きに突設し、上自由端部19の側面にはピン部11
a,11bを横向きに突設する。 【0023】第2リンク5も基部22と上下自由端部2
3,24とにより平面視で実質上略H状に一体成形す
る。基部22の一側面には横向きに枢支軸25を突設
し、該枢支軸25を第1リンク4における支持孔21に
回動可能に嵌挿する。第2リンク5における下自由端部
24の両側端から延びるアーム部24a,24bの外側
面には、各々ピン部14a,14bを横向きに突設し、
上自由端部23の側面にはピン部13a,13bを横向
きに突設する。そして、後述するように組み立てられた
第1リンク4と第2リンク5との枢支軸25の軸線方向
がキートップ2の左右長手方向と直交するように配置さ
れる。 【0024】この実施例では側面視において、第1リン
ク4における支持孔21の中心線から上下のピン部11
a,12aの中心線までの距離、及び、第2リンク5に
おける枢支軸25の中心線からピン部13a,14aま
での距離がそれぞれ相等しくなるように形成する。この
ように構成すると、後述のように、第1リンク4の下自
由端側のピン部12a,12b箇所を中心にして案内支
持部材3が回動変位することにより、キートップ2はホ
ルダ部材7の上面に対して平行状に昇降動することがで
きる。 【0025】また、図示しないが、第1リンク4の基部
18及び第2リンク5の基部22の下面には、下向き凸
多角形状の押圧部をそれぞれ形成し、この両押圧部でラ
バースプリング6の頭部上面を押圧するようにしても良
い。 【0026】図5はガラス繊維強化合成樹脂製等の合成
樹脂製のホルダ部材7の一部を示す図で、この実施例で
はホルダ部材7は平面状である。該ホルダ部材7にはキ
ャップ状のラバースプリング6下端の鍔部が位置ずれ不
能に嵌挿できる略矩形状の配置孔7aを穿設し、該配置
孔7aの前後両側縁には、一対の回動係止部27と、前
後長手溝状の摺動係止部28とを、その各係止部27,
28が下方に開放するように一体的に射出形成されてい
る。 【0027】この場合、回動係止部27の下向きU字状
の係止溝27aと摺動係止部28における左右長手のU
字状の係止溝28とは、ホルダ部材7の裏面に対して法
線方向に開放するように、一方の成形金型を形成すれ
ば、合成樹脂の射出成形後の型抜き作業はきわめて容易
になる。 【0028】次に、このように構成されたキースイッチ
の組立方法について説明する。先ず、予め両リンク4,
5を枢支軸25及び支持孔21の箇所で側面視X字状に
組み立て、次いで、両リンク4,5の上側のピン部11
a,11b,13a,13bをキートップ2における回
動係止部15,15と摺動係止部16,16とに嵌挿し
た後、両リンク4,6の下端自由端部20,24の間隔
を狭めた状態にして、ピン部12a,12b,14a,
14bを配置孔7aからホルダ部材7の裏面側に出るよ
うに挿入する。その後、両リンク4,5の下自由端2
0,24の間隔を拡げ、回動係止部27,27に対して
は、その第1リンク4における下端側のピン部12a,
12bを下側から嵌挿し、摺動係止部28,28に対し
ては第2リンク5における下端側のピン部14a,14
bを下側から前後摺動するように嵌挿したのち、ホルダ
部材7の下面に印刷基板9を張設固着すれば、両リンク
4,5はホルダ部材7から脱落することがない。前記の
ように、第1リンク4と第2リンク5とをホルダ部材7
に組み込んだ状態においては、回動係止部27に回動可
能に係止される第1リンク4のピン部12a、12bの
軸中心は、回動軸線を構成する。 【0029】このとき、ピン部11a,11b及び14
a,14b並びに摺動係止部16,28の形状寸法は、
第1リンク4、第2リンク5が図3における左右方向に
対して略不動となり、且つピン部11a,14aの図2
における左右方向の摺動を妨げないように決定される。
具体的には、本実施例においては、各ピン部先端が対応
する摺動係止部の外側側面と略接して摺動するようにし
ている。また、このため、支持孔21より枢支軸25が
抜け出ることが防止される。 【0030】この構成により、キートップ2の押下時
に、ホルダ部材7の回動係止部27の箇所を中心として
第1リンク4が下向き回動(図2において右回り回動)
する一方、第2リンク5は枢支軸25の箇所を中心にし
て図2において左回り回動する。そうすると、両リンク
4,5の交叉連結部の近傍の押圧部26にてラバースプ
リング6の頭部を下向きに押圧し、その下面の可動接点
30がスイッチング部29,29に接触してスイッチン
グ動作するのである。 【0031】本実施例のように、第1リンク4と第2リ
ンク5との交叉連結の枢支軸25の回動軸線が横長のキ
ートップ2の長手方向と直交するように配置すると、キ
ートップ2の長手方向に沿って一対のリンク4,5をそ
の長手方向が沿うように配置することができる。換言す
れば、幅寸法は狭いが長い一対のリンク4,5を配設し
て、所定の必要な大きさのキーストロークを得ることが
できると共に、隣接するハーフユニットキーのキートッ
プの配置間隔を必要以上に拡げることを防止でき、キー
ボードの操作面積を縮小してコンパクトにできるという
効果を奏する。 【0032】なお、別の実施例として、第2リンク5の
枢支軸25の先端に大径頭部を形成する一方、第1リン
ク4の基部18の中途下面に下向き開放した側面視略C
字状の抱持体を形成し(共に図示せず)、該抱持体で枢
支軸25をその軸線と交叉する方向から被嵌することに
より、一対のリンク4,5をX字状に組立てた後の外れ
防止と横ずれ(リンク4、5の間隔が拡がること)を防
止とを実現するようにしても良い。 【0033】図6及び図7に示すのは、タブキー等のよ
うに横長の長大な操作面を有するキートップ2′をその
いずれの箇所を押圧しても、当該キートップ2′が平行
状に昇降動するための装置であり、キートップ2′の下
面に、その横長方向に沿う長手の軸部31aを有する平
面視略コ字状の姿勢保持用レバー31を装着する。その
場合、長手の軸部31aはホルダ部材7の上面に突出さ
せた一対の上向き二股状の嵌合係止部材32,32に回
動自在且つ着脱自在に嵌挿し、金属棒製の姿勢保持用レ
バー31の両端支持部31b,31bをキートップ2′
下面に設けた摺動係止片33,33に摺動可能に係止す
る。また、姿勢保持用レバー31における軸部31aの
軸方向は、図6及び図2に示すように、キートップ2′
の押下時における各リンク4、5の摺動方向(図6にお
ける左右方向)と同一方向に配置されるとともに、回動
係止部27に係止されるリンク4のピン部12a、12
bの軸中心で構成される回動軸線と交叉するように配置
されている。従って、キートップ2′の押下時に、一対
のリンク4、5は、姿勢保持レバー31における軸部3
1aの軸方向(長手方向)に沿って相互に開脚すること
となり、これにより、一対のリンク4、5のピン部14
a、14bがキートップ2′の幅を越えて外方に出てし
まうことを確実に防止することができる。 【0034】このとき、姿勢保持用レバー31は、図6
に示されているように、キートップ2’の平面視の領域
内で一対の第1リンク4、第2リンク5から外れた位置
に設けられることから、第1リンク4、第2リンク5の
動作上何ら支障が発生することはない。 【0035】なお、前記嵌合係止部材32,32は、ホ
ルダ部材7に穿設した孔を介して裏面側から貫通突設し
ても良いし、ホルダ部材7に一体的に形成しても良い。 【0036】このように構成すると、キートップ2′の
操作面の端部を押圧しても、当該キートップ2′は平行
状に昇降動することになる。この実施例における第1リ
ンク4、第2リンク5、及びラバースプリング6の形
状、構造及び配置関係は前記各実施例におけるものと略
同じであるので、詳細な説明は省略する。 【0037】また、図8及び図9は、前記姿勢保持用レ
バー31の長手の軸部31aをキートップ2′の下面に
回動のみ自在に枢着し、姿勢保持用レバー31の両端支
持部31bを摺動自在に係止するため、ホルダ部材7に
形成した摺動係止部34の実施例であって、ホルダ部材
7に穿設した孔部35の表面側両側縁に支持用突起36
と抱持部37とを一体的に突設したものである。この構
成により、支持用突起36と抱持部37との間に嵌挿し
た姿勢保持用レバー31の支持部31bは、回動しつつ
摺動することができる。符号38は、支持部31bの水
平方向の抜け防止のためのストッパ部である。 【0038】また、ホルダ部材7には、前記回動係止部
27、摺動係止部28及び摺動係止部34が一体に形成
されていることとなり、回動係止部27、摺動係止部2
8及び摺動係止部34の相互位置関係を予め正確に設定
することが可能となる。これにより、回動係止部27に
おける第1リンク4のピン部12a、12b、摺動係止
部28における第2リンク5のピン部14a、14b、
及び、摺動係止部34における姿勢保持用レバー31の
支持部31bのそれぞれの動作を同時にスムーズに行う
ことができる。従って、長尺状のキートップの操作性を
良好に維持することができる。 【0039】なお、前記各実施例において、スイッチン
グ部29を形成するフレキシブル印刷基板9に代えてメ
ンブレンスイッチ回路板等の基板であっても良く、可変
容量型キーボードにも適用できる。 【0040】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るキー
スイッチ装置によれば、姿勢保持レバーにおける長手の
軸部の軸方向が、リンク部材におけるキートップの押下
時の摺動方向と同一方向になるように配置されるととも
に、回動係止部に係止されるリンク部材の下端部の回動
軸線と交叉するように配置されているので、長尺状のキ
ートップの押下時に、一対のリンク部材は、姿勢保持レ
バーにおける長手の軸部の軸方向(長手方向)に沿って
相互に開脚することとなり、これにより、一対のリンク
部材の下部がキートップの幅を越えて外方に出てしまう
ことを確実に防止することができる。換言すれば、キー
トップの幅寸法が狭い場合においても、リンク部材の長
さを長くして大きなストロークを得ることが可能になる
とともに、キートップの配置間隔を必要以上の拡げるこ
となく、キーボードの操作面積を縮小してキーボードを
コンパクトにできる。また、一対のリンク部材の下部が
姿勢保持レバーと干渉し合うことを確実に防止できる、
従って、長尺状のキートップを一対のリンク部材ととも
に姿勢保持レバーで保持しつつ常時円滑且つ適正に操作
することができる。 【0041】更に、各リンク部材の下部を係止するリン
ク係止部と姿勢保持レバーの下部を係止するレバー係止
部とはホルダ部材に一体に形成されているので、リンク
係止部とレバー係止部との相互位置関係は予め正確に設
定され、これにより、リンク係止部における各リンク部
材の下部及びレバー係止部における姿勢保持レバーの下
部の動作は、同時にスムーズに行われる。従って、長尺
状のキートップの操作性を良好に維持した状態で、キー
トップの押下位置に拘わらずキートップの平行状態を保
持しながら上下入力操作が可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】キースイッチの平面図である。 【図2】キースイッチの側断面図である。 【図3】図2の III−III 矢視断面図である。 【図4】(a)は第1リンクの平面図、(b)は第2リ
ンクの平面図である。 【図5】ホルダ部材の配置孔部の斜視図である。 【図6】長大キートップの平面図である。 【図7】図6のVII −VII 矢視断面図である。 【図8】姿勢保持用レバーの係止部の他の実施例の側面
図である。 【図9】図8のIX−IX矢視断面図である。 【符号の説明】 1 キースイッチ 2,2′ キートップ 3 案内部材 4 第1リンク 5 第2リンク 6 ラバースプリング 7 ホルダ部材 7a 配置孔 9 印刷基板 10 補強板 11a,11b,12a,12b ピン部 13a,13b,14a,14b ピン部 15,27 回動係止部 16,28 摺動係止部 18,22 基部 21 支持孔 25 枢支軸 31 姿勢保持用レバー 31a 軸部 31b 支持部 32 嵌合係止部材 33 摺動係止片 34 摺動係止部 35 孔 36 支持用突起 37 抱持部 38 ストッパ部
フロントページの続き Fターム(参考) 5G006 AB25 AC03 AZ01 BA01 BB03 BC01 CB01 CD02 DD02 FB08 LB01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 長尺状のキートップと、 前記キートップの下方に配設されるとともに、回動係止
    部と摺動係止部とからなるリンク係止部を有するホルダ
    部材と、 前記キートップとホルダ部材との間に介挿されるととも
    に、相互に可動自在に配置された一対のリンク部材を有
    し、両リンク部材の下端部を前記リンク係止部に係止す
    ることによりキートップの上下動を案内する案内支持部
    材と、 前記キートップの上下動に伴って弾性変形し、キートッ
    プを上方へ付勢するスプリング部材と、 上部が前記キートップの下面に係止されるとともに、キ
    ートップの平面視の領域内で前記案内支持部材から外れ
    た位置に設けられ、長手の軸部を有する姿勢保持レバー
    とを備えたキースイッチ装置であって、 前記姿勢保持レバーにおける軸部の軸方向は、前記リン
    ク部材におけるキートップの押下時の摺動方向と同一方
    向になるように配置されるとともに、前記回動係止部に
    係止されるリンク部材の下端部の回動軸線と交叉するよ
    うに配置され、 前記ホルダ部材には、前記リンク係止部と前記姿勢保持
    レバーの下部を係止するレバー係止部とが一体に形成さ
    れていることを特徴とするキースイッチ装置。
JP2002230415A 2002-08-07 2002-08-07 キースイッチ装置 Withdrawn JP2003059366A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002230415A JP2003059366A (ja) 2002-08-07 2002-08-07 キースイッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002230415A JP2003059366A (ja) 2002-08-07 2002-08-07 キースイッチ装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002246034A Division JP2003123577A (ja) 2002-08-27 2002-08-27 キースイッチ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003059366A true JP2003059366A (ja) 2003-02-28

Family

ID=19196261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002230415A Withdrawn JP2003059366A (ja) 2002-08-07 2002-08-07 キースイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003059366A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2861684B2 (ja) キースイッチ装置
JP3392830B2 (ja) キースイッチ装置
JP2003059366A (ja) キースイッチ装置
JP3318326B2 (ja) キースイッチ装置
JPH11144U (ja) キ―スイッチ
JP3421303B2 (ja) キースイッチ装置
JP3286303B2 (ja) キースイッチ
JPH11143U (ja) キ―スイッチ
JP2600991Y2 (ja) キースイッチ
JP2003123577A (ja) キースイッチ装置
JP3299535B2 (ja) キースイッチ装置
JP2003086052A (ja) キースイッチ装置
JP3817544B2 (ja) キースイッチ装置
JPH11345535A (ja) キ―スイッチ
JP3352680B2 (ja) キースイッチ装置
JP3451080B2 (ja) キースイッチ
JP3201384B2 (ja) キースイッチ装置
JP3352677B2 (ja) キースイッチ装置
JP2877229B2 (ja) キースイッチ装置
JP2607630Y2 (ja) キースイッチ
JP2907207B2 (ja) キースイッチ装置
JP3318320B2 (ja) キースイッチ装置
JP3295069B2 (ja) キースイッチ
JP3295072B2 (ja) キースイッチ装置
JP3352678B2 (ja) キースイッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040331