JP2003059362A - 油浸紙ソリッドケーブルの製造方法 - Google Patents

油浸紙ソリッドケーブルの製造方法

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JP2003059362A
JP2003059362A JP2001242386A JP2001242386A JP2003059362A JP 2003059362 A JP2003059362 A JP 2003059362A JP 2001242386 A JP2001242386 A JP 2001242386A JP 2001242386 A JP2001242386 A JP 2001242386A JP 2003059362 A JP2003059362 A JP 2003059362A
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oil
cable
cable core
metal sheath
impregnated paper
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Hiroyuki Ishiyama
浩之 石山
Jun Igarashi
潤 五十嵐
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートサイクル時にケーブル絶縁層中に油圧
の負圧現象が起きないようにするため被鉛時に空気層の
発生を阻止した油浸紙ソリッドケーブル製造方法を提供
すること。 【解決手段】 ケーブルコアを乾燥浸油後、浸油状態の
まま金属シース機(被鉛等)に送り込んで金属シースを
被覆するに当たり、ケーブルコアと金属シースの隙間に
連続して絶縁油を加圧注入することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油浸紙ソリッドケ
ーブルの製造方法に関し、特に油浸ケーブルコアの被鉛
等の金属シース被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】油浸紙ソリッドケーブルは、構造が簡単
で長距離に適し、また給油設備が不要であることから、
直流海底ケーブルとして数多くの実績を有している。
【0003】油浸紙ソリッドケーブルは、高粘度の絶縁
油を含浸するもので、クラフト紙絶縁が知られている。
また、最近、低損失プラスチックフィルム、例えばポリ
プロピレンの溶融押出し層を中間層として2枚のクラフ
ト紙を一体化した積層絶縁体のテープを導体上に巻付け
て絶縁体層として採用されている。油浸紙ソリッドケー
ブルの構造は、普通上記絶縁体の上に被鉛され、鉛被上
にクロロプレン、ビニル、ポリエチレンなどの防食シー
スを設けている。特殊な場合に、防食シースの上に座床
テープを巻き、その上に鋼帯を巻く構造が使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】油浸紙ソリッドケーブ
ル、とりわけ電圧300KV以上のケーブルでは、ヒー
トサイクルの温度上昇時に、絶縁層に含浸されている絶
縁油が熱膨張により外部遮へい層側に押し出され、温度
降下時には押し出された絶縁油が非加圧のために完全に
元に戻りきらず、冷却収縮に基づく脱油ボイド(気泡)
が生成することになり、当然のことながら耐電圧特性が
低下する。
【0005】上記の負圧現象発生の大きな原因として、
被鉛時に発生する空気層の量が要因の一つであることが
解明された(本出願人の特願平8−245123号参
照)。
【0006】従って、本発明の目的は、被鉛等の金属シ
ース被覆時に空気層の発生を阻止した油浸紙ソリッドケ
ーブルの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の油浸紙ソリッド
ケーブルの製造方法は、上記の目的を達成するため、ケ
ーブルコアを乾燥浸油後、浸油状態のまま金属シース機
に送り込んで金属シースを被覆するに当たり、ケーブル
コアと金属シースの隙間に連続して絶縁油を加圧注入す
ることを特徴とする。
【0008】また、前記注入する絶縁油を100℃程度
に加温することを特徴とする。
【0009】また、実施態様項によれば、前記注入する
絶縁油のオイルダムを前記金属シース機と直結して設
け、このオイルダムの中にケーブルコアを通過させて前
記金属シース機に送り込み、前記絶縁油を加圧注入する
ことを特徴とする。
【0010】また、実施態様項によれば、前記オイルダ
ムと前記金属シース機を連結する連結管の内径をニップ
ル径より大きくするとともに、前記オイルダムへのケー
ブルコア導入管の内径を前記連結管の内径より小さく
し、このケーブルコア導入管端部を冷却することを特徴
とする。
【0011】上記の方法によれば、被鉛等の金属シース
被覆時、油浸ケーブルコアと鉛被等の金属シースの隙間
に空気の吸込みを阻止されるので、シース側絶縁油に空
気層を含まない。従って、ヒートサイクル時にケーブル
絶縁油層が負圧又はボイドが発生する可能性がない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図に基
づいて説明する。
【0013】先ず、本発明に係わる油浸紙ソリッドケー
ブルの製造工程のフローを図2に示す。図の工程におい
て特に本発明に係わる工程は紙巻―乾燥―浸油―被鉛の
工程であり、これらの工程について順に説明する。紙巻
機でより線導体の周りに、例えば、ポリプロピレンフィ
ルムとクラフト紙を積層して一体化した厚さ125μの
複合絶縁紙のテープを所定厚さに巻付けて絶縁層を形成
する。なお絶縁層の最内層と最外層にはカーボン紙、金
属化紙などを巻付けて遮蔽層を設けている。
【0014】次に乾燥工程であるが、絶縁紙は通常6〜
8%の水分を含んでおり、一方、電気的性能上からケー
ブル絶縁層の水分は0.1%以下であることが要求され
ることから、絶縁層の乾燥が必要とされる。乾燥は真空
加熱によって行なわれ、図3に示すように、パン(大き
な皿)3に巻かれたケーブルコア1は、乾燥釜(図示せ
ず)に投入され、加熱と同時に真空引される。乾燥には
乾燥釜の壁からの蒸気加熱と、ケーブルコア1の導体へ
の通電加熱とが併用される。乾燥時間は、絶縁厚さ、ケ
ーブル量、温度、排気系の能力等によるが、おおよそ1
0〜20日程度である。
【0015】次に浸油工程に入る。上記の乾燥完了後、
その真空度を保持したまま降温して所定の温度、例えば
60℃に降下した時点で、十分脱気された高粘度の絶縁
油をパン内に注入し、含浸を開始する。加圧含浸したの
ち常温付近まで冷却し、乾燥釜から取出して次工程であ
る鉛被工程に送られる。
【0016】本発明の対象製造工程である鉛被工程につ
いて詳しく説明する。
【0017】図1は、浸油状態のケーブルコアに被鉛す
る状態を説明する説明図であって、浸油状態のケーブル
コア1はオイルダム13へのケーブルコア導入管15及
びオイルダム13と被鉛機10を連結する連結管17を
介して絶縁油19中を通して被鉛機10に導きられてい
る。
【0018】絶縁油19はメインオイルタンク21から
ギアポンプ23により高所に在るオイルタンク25へ汲
み上げられヘッド差(h1−h0)により油圧を持ってい
る。また、絶縁油19は約100℃に加温されており、
タンク21、25及び各連結パイプは保温材で覆われて
いる。
【0019】オイルダム13と被鉛機10との連結管1
7の内径をケーブルコア導入管15の内径より大きく
(ケーブルコアとの間隙にして約7倍)して、かつケー
ブルコア導入管15の端部に冷却管27を巻きつけるこ
とにより絶縁油19のセミストップを形成している。こ
の端部にて絶縁油19を冷却することにより、例えば、
50℃に冷却することにより絶縁油粘度は200cst
/100℃→3000cst/50℃に増大する。この
径差と粘度の増大により流動抵抗を鉛被側<セミストッ
プ側にして、絶縁油をケーブルコアと鉛被の隙間に充填
していくものである。なお、セミストップ端から洩れた
絶縁油はメッシュ29を透してオイルタンク21に回収
される。
【0020】上述したように、油浸ケーブルコアと鉛被
の隙間に絶縁油がスムーズに充填されるので、空気層の
発生が阻止される。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
による油浸紙ソリッドケーブルは、金属シース被覆時に
空気層の発生を阻止できるのでヒートサイクル時の絶縁
層に負圧現象が起きないことから、ケーブルの耐電圧特
性が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油浸紙ソリッドケーブル製造方法に係
る油浸ケーブルコアに被鉛する状態を説明する鉛被内注
油装置のブロック図である。
【図2】本発明に係る油浸紙ソリッドケーブルの製造工
程を示す工程図である。
【図3】本発明の製造方法において乾燥釜に投入される
ソリッドケーブルを収容したパンを示す説明図である。
【符号の説明】
1…ケーブルコア 3…パン 5,19…絶縁油 10…被鉛機 11…鉛被 13…オイルダム 15…ケーブルコア導入管 17…連結管 21,25…オイルタンク 23…ポンプ 27…冷却管 29…メッシュ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルコアを乾燥浸油後、浸油状態の
    まま金属シース機に送り込んで金属シースを被覆するに
    当たり、 ケーブルコアと金属シースの隙間に連続して絶縁油を加
    圧注入することを特徴とする油浸紙ソリッドケーブルの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記注入する絶縁油を100℃程度に加
    温することを特徴とする請求項1記載の油浸紙ソリッド
    ケーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記注入する絶縁油のオイルダムを前記
    金属シース機と直結して設け、このオイルダムの中にケ
    ーブルコアを通過させて前記金属シース機に送り込み、
    前記絶縁油を加圧注入することを特徴とする請求項1記
    載の油浸紙ソリッドケーブルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記オイルダムと前記金属シース機を連
    結する連結管の内径をニップル径より大きくするととも
    に、前記オイルダムへのケーブルコア導入管の内径を前
    記連結管の内径より小さくし、このケーブルコア導入管
    端部を冷却することを特徴とする請求項3記載の油浸紙
    ソリッドケーブルの製造方法。
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