JP2003059142A - 磁気テープ記録再生装置および磁気テープ記録再生システム - Google Patents

磁気テープ記録再生装置および磁気テープ記録再生システム

Info

Publication number
JP2003059142A
JP2003059142A JP2001248281A JP2001248281A JP2003059142A JP 2003059142 A JP2003059142 A JP 2003059142A JP 2001248281 A JP2001248281 A JP 2001248281A JP 2001248281 A JP2001248281 A JP 2001248281A JP 2003059142 A JP2003059142 A JP 2003059142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic tape
guide roller
roller
recording
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001248281A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Osaki
博之 大崎
Shinichiro Kato
新一郎 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001248281A priority Critical patent/JP2003059142A/ja
Priority to US10/207,557 priority patent/US7054100B2/en
Publication of JP2003059142A publication Critical patent/JP2003059142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/66Threading; Loading; Automatic self-loading
    • G11B15/665Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container
    • G11B15/6653Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container to pull the record carrier against drum
    • G11B15/6656Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container to pull the record carrier against drum using two-sided extraction, i.e. "M-type"
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/602Guiding record carrier for track selection, acquisition or following
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/61Guiding record carrier on drum, e.g. drum containing rotating heads
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/008Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires
    • G11B5/00813Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires magnetic tapes
    • G11B5/00847Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires magnetic tapes on transverse tracks
    • G11B5/0086Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires magnetic tapes on transverse tracks using cyclically driven heads providing segmented tracks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープの走行方向が正逆方向に切り換え
られた場合においても、磁気テープの磁気ヘッドに対す
る位置決めを正確に行うことができ、磁気テープの記録
再生時の特性を向上させることができる磁気テープ記録
再生装置を提供する。 【解決手段】 第1ガイドローラ5、6は、ローラ部5
A、6Aに掛装された磁気テープ1の接線方向に沿っ
て、上側のフランジ9A、10Aが下側のフランジ9
B、10Bよりも走行方向に対して上流側に位置する第
1傾斜位置と、上側のフランジ9A、10Aが下側のフ
ランジ9B、10Bよりも走行方向に対して下流側に位
置する第2傾斜位置との間を揺動可能に設けられてい
る。第1ガイドローラ5、6には、これら第1ガイドロ
ーラ5、6を第1、第2揺動位置の間で揺動させる駆動
手段13、14がそれぞれ設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ記録再
生装置および磁気テープ記録再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の回転ヘッド型の磁気テ
ープ記録再生装置の構成を示す構成図である。図16に
示すように、磁気テープ記録再生装置は、固定ドラム3
と、その上に設けられた回転ドラム3Aと、回転ドラム
3Aに設けられた磁気ヘッド2とを有し、前記固定ドラ
ム3の外周面には磁気テープ1の走行を案内するリード
4が設けられている。回転ドラム3Aを挟んで磁気テー
プ1の走行方向の上流側と下流側には、磁気ヘッドに対
する磁気テープの走行方向への案内を行なう固定ガイド
3B、3C、第1ガイドローラ5、6、第2ガイドロー
ラ7、8がそれぞれ配設されている。前記第1ガイドロ
ーラ5、6は、掛装された磁気テープ1の走行に従動し
て回転するローラ部と、ローラ部の上部に設けられ磁気
テープ1の上エッジを規制する回転しないフランジ9、
10を有して構成されている。前記第2ガイドローラ
7、8は、掛装された磁気テープの走行とともに回転す
るローラ部と、ローラ部の上部に設けられ磁気テープ1
の下エッジを規制する回転しないフランジ11、12を
有して構成されている。前記磁気テープ1は、その上エ
ッジが第1ガイドローラ5、6のフランジ9、10に規
制されるとともに、その下エッジが第2ガイドローラ
7、8のフランジ11、12に規制されることにより、
磁気テープ1の下エッジが固定ドラム3のリード4に沿
って走行する。これにより、磁気ヘッド2が磁気テープ
1上において正しいトラックをなぞるようになってい
る。
【0003】以上の第1ガイドローラ5、6と第2ガイ
ドローラ7、8による磁気テープ1の規制をより詳細に
説明する。図17(A)に示すように、前記第1ガイド
ローラ5、6のローラ部が磁気テープ1の走行方向Fと
直交する方向に対して若干上流側に傾斜するように構成
されている。これにより、磁気テープ1は、ローラ部の
外周面との間に生じる静摩擦力によって、らせん状に移
動される方向の力Aを受け、磁気テープ1の上エッジが
前記第1ガイドローラ5、6のフランジ9、10に当接
してその位置が規制される。図17(B)に示すよう
に、前記第2ガイドローラ7、8のローラ部が磁気テー
プ1の走行方向Fと直交する方向に対して若干下流側に
傾斜するように構成されている。これにより、磁気テー
プ1は、ローラ部の外周面との間に生じる静摩擦力によ
って、らせん状に移動される方向の力Bを受け、磁気テ
ープ1の下エッジが前記第2ガイドローラ7、8のフラ
ンジ11、12に当接してその位置が規制される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に構成された従来の磁気テープ記録再生装置において、
前記磁気テープの走行方向を逆方向として記録または再
生を行う場合、図17(A)に示すように、磁気テープ
1が受けるらせん状に移動される方向の力は、矢印Aと
反対向きとなり、磁気テープ1の上エッジが前記第1ガ
イドローラ5、6のフランジ9、10から離間する方向
に移動してしまう。同様に、図17(B)に示すよう
に、磁気テープ1が受けるらせん状に移動される方向の
力は、矢印Bと反対向きとなり、磁気テープ1の下エッ
ジが前記第2ガイドローラ7、8のフランジ11、12
から離間する方向に移動してしまう。したがって、磁気
テープ1は、その上下のエッジの位置決めが行なわれな
いため、上下方向に変動して磁気テープ1に対するトラ
ッキングに悪影響を及ぼし、磁気テープの記録再生時の
特性が低下してしまうという不都合があった。
【0005】また、前記磁気テープ1がF方向に走行し
ている状態において、磁気テープ1の上エッジまたは下
エッジは、各フランジ9、10、11、12に押し付け
られることにより、各フランジからの反力を受けて磁気
テープ1の上エッジの部分または下エッジの部分が圧縮
される。図18(A)に示すように、この圧縮力F2が
磁気テープ1とローラ部の外周面との間に生じる最大静
摩擦力F1を超えた時に磁気テープ1は、ローラ部の外
周面に対して滑りを生じることにより、下方または上方
に押し戻されて前記圧縮力F2が解放される。ところ
が、図18(B)に示すように、圧縮力F2が最大静摩
擦力F1を超えて滑りを生じる前に、圧縮力F2が磁気
テープ1の座屈強度F3を超えてしまうと、磁気テープ
1の上エッジまたは下エッジの部分が座屈を起こしてエ
ッジダメージを受けてしまう。それによって、テープ幅
が減少して、磁気テープ1の下エッジがリード4から浮
いて正確かつ安定なトラッキングができなくなる。
【0006】また、エッジダメージを受けた磁気テープ
1の部分が変形して盛り上がることによって、磁気テー
プ1が回転ドラム3Aに密着できなくなり、磁気テープ
1と磁気ヘッド2の間に生じるスペーシングによる出力
減衰を生じる。また、磁気テープ1が座屈に至らないま
でも、磁気テープ1の上エッジまたは下エッジが前記フ
ランジ9、10、11、12に押し付けれらてダメージ
を受け、粉落ちが発生して、ドロップアウト(信号の局
所的欠落)やヘッドクロッグ(ヘッドへのテープ摩耗粉
の付着に伴うスペーシング発生による信号の減衰)が発
生するおそれがある。さらに、磁気テープ1の上エッジ
または下エッジにダメージが生じない場合であっても、
磁気テープ1の上エッジまたは下エッジが前記フランジ
9、10、11、12に過度の力で押し付けられること
により、上エッジまたは下エッジが圧縮されるため、磁
気テープ1の磁気ヘッド2に対する位置規制の精度が落
ち、磁気テープ1に対するトラッキングに悪影響を及ぼ
すおそれがある。これらの問題は、記録密度向上に伴っ
て磁気テープが薄型化されると顕著になるという不都合
がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、磁気テープの
走行方向が正逆方向に切り換えられた場合においても、
磁気テープの磁気ヘッドに対する位置決めを正確に行う
ことができ、磁気テープの記録再生時の特性を向上させ
ることができる磁気テープ記録再生装置を提供すること
にある。また、本発明の目的とするところは、磁気テー
プのエッジにダメージを与えることがなく、磁気テープ
の記録再生時の特性を向上させることができ、薄型の磁
気テープを使用する上で有利な磁気テープ記録再生装置
および磁気テープ記録再生システムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、磁気テープに対して記録および/または再生
を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを挟んだ磁気テー
プの走行方向の上流側と下流側にそれぞれ配設され、前
記磁気テープが掛装され磁気テープの走行方向への案内
を行なうガイドローラとを備えた磁気テープ記録再生装
置であって、前記ガイドローラは、前記磁気テープに従
動して回動されるローラ部と、前記ローラ部に設けられ
たフランジとを有し、前記ローラ部に掛装された磁気テ
ープの接線方向に沿って傾斜する第1傾斜位置と、第1
傾斜位置と反対方向に前記ローラ部が傾斜する第2傾斜
位置との間で揺動可能に設けられ、前記磁気テープの走
行方向が上流側から下流側に向かう正方向の場合に前記
ガイドローラが第1傾斜位置に揺動されることによっ
て、前記ローラ部が磁気テープの両側の縁のうちの一方
の縁方向に磁気テープが付勢され、前記フランジが前記
磁気テープの一方の縁に接触し磁気テープの幅方向にお
ける位置決めが行なわれ、前記磁気テープの走行方向が
下流側から上流側に向かう逆方向の場合に前記ガイドロ
ーラが第2傾斜位置に揺動されることによって、前記ロ
ーラ部が磁気テープの両側の縁のうちの一方の縁方向に
磁気テープを付勢され、前記フランジが前記磁気テープ
の一方の縁に接触し磁気テープの幅方向における位置決
めが行なわれるように構成されていることを特徴とす
る。そのため、本発明によれば、前記磁気テープの走行
方向が正方向および逆方向の何れであっても、前記ガイ
ドローラが正方向、逆方向に応じて第1、第2傾斜位置
に揺動されることによって、前記ローラ部が磁気テープ
の両側の縁のうちの一方の縁方向に磁気テープが付勢さ
れ、前記フランジが前記磁気テープの一方の縁に接触し
磁気テープの幅方向における位置決めが行なわれる。
【0009】また、本発明は、磁気テープに対して記録
および/または再生を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッ
ドを挟んだ磁気テープの走行方向の上流側と下流側にそ
れぞれ配設され、前記磁気テープが掛装され磁気テープ
の走行方向への案内を行なうガイドローラとを備えた磁
気テープ記録再生装置であって、前記ガイドローラは、
前記磁気テープに従動して回動されるローラ部と、前記
ローラ部に設けられたフランジとを有し、前記ローラ部
に掛装された磁気テープの接線方向に沿って傾斜して配
設され、前記ローラ部に掛装された磁気テープの両側の
縁のうちの一方の縁方向に磁気テープが付勢され、前記
フランジが前記磁気テープの一方の縁に接触することで
磁気テープの幅方向における位置決めが行なわれ、前記
ローラ部は、前記磁気テープとの間における静摩擦係数
が0.4以下となるように構成されていることを特徴と
する。そのため、本発明によれば、磁気テープとローラ
部の外周面との間に生じる最大静摩擦力を低減すること
ができる。これにより、磁気テープがローラ部の外周面
に対して滑りを生じやすくなり、磁気テープのエッジが
前記フランジに押し付けられて圧縮された際に、磁気テ
ープが下方または上方に押し戻されやすく、磁気テープ
のエッジが前記フランジに押し付けられる力を下げるこ
とができる。
【0010】また、本発明は、磁気テープと、該磁気テ
ープに対して記録および/または再生を行う磁気テープ
記録再生装置とからなる磁気テープ記録再生システムで
あって、前記磁気テープ記録再生装置は、磁気テープに
対して記録および/または再生を行う磁気ヘッドと、前
記磁気ヘッドを挟んだ磁気テープの走行方向の上流側と
下流側にそれぞれ配設され、前記磁気テープが掛装され
磁気テープの走行方向への案内を行なうガイドローラと
を備え、前記ガイドローラは、前記磁気テープに従動し
て回動されるローラ部と、前記ローラ部に設けられたフ
ランジとを有し、前記ローラ部に掛装された磁気テープ
の接線方向に沿って傾斜して配設され、前記ローラ部に
掛装された磁気テープの両側の縁のうちの一方の縁方向
に磁気テープが付勢され、前記フランジが前記磁気テー
プの一方の縁に接触することで磁気テープの幅方向にお
ける位置決めが行なわれるように構成され、前記ローラ
部と磁気テープは、これらの間における静摩擦係数が
0.4以下となるように構成されていることを特徴とす
る。そのため、本発明によれば、磁気テープとローラ部
の外周面との間に生じる最大静摩擦力を低減することが
できる。これにより、磁気テープがローラ部の外周面に
対して滑りを生じやすくなり、磁気テープのエッジが前
記フランジに押し付けられて圧縮された際に、磁気テー
プが下方または上方に押し戻されやすく、磁気テープの
エッジが前記フランジに押し付けられる力を下げること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
の磁気テープ記録再生装置を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態の磁気テープ記録再生
装置の構成を示す構成図である。磁気テープ記録再生装
置は、固定ドラム3と、固定ドラム3の上部に設けられ
た回転ドラム3Aと、回転ドラム3Aに設けられた磁気
ヘッド2とを有し、前記固定ドラム3の外周面には磁気
テープ1の走行を案内するリード4が設けられている。
前記磁気テープ記録再生装置は、磁気テープ12を正方
向および逆方向の双方向に走行するように構成されてい
る。以下の説明では、磁気テープ12の「上流側」と
「下流側」は、磁気テープ1が正方向に走行した状態に
おけるものとする。回転ドラム3Aを挟んで磁気テープ
1の走行方向の上流側と下流側には、磁気ヘッドに対す
る磁気テープの走行方向への案内を行なう固定ガイド3
B、3Cが設けられている。
【0012】前記固定ガイド3B、3Cの上流側および
下流側には、第1ガイドローラ5、6がそれぞれ配設さ
れている。前記第1ガイドローラ5は、磁気テープ1が
掛装されるローラ部5Aと、ローラ部5Aの上部と下部
に設けられたフランジ9A、9Bとを備えている。前記
第1ガイドローラ6は、磁気テープ1が掛装されるロー
ラ部6Aと、ローラ部6Aの上部と下部に設けられたフ
ランジ10A、10Bとを備えている。前記第1ガイド
ローラ5、6は、前記ローラ部5A、6Aに掛装された
磁気テープ1の接線方向に沿って、上側のフランジ9
A、10Aが下側のフランジ9B、10Bよりも前記走
行方向に対して上流側に位置する第1傾斜位置と、上側
のフランジ9A、10Aが下側のフランジ9B、10B
よりも前記走行方向に対して下流側に位置する第2傾斜
位置との間を揺動可能に設けられている。すなわち、前
記第1ガイドローラ5、6は磁気テープ1の上エッジ方
向に磁気テープ1を付勢するように傾斜して配置され、
前記上側のフランジ9A、10Aは磁気テープ1の上エ
ッジに接触して磁気テープ1の幅方向における位置決め
を行なうように構成されている。前記第1ガイドローラ
5、6には、これら第1ガイドローラ5、6を前記第
1、第2揺動位置の間で揺動させる駆動手段13、14
がそれぞれ設けられている。
【0013】前記第1ガイドローラ5、6の上流側およ
び下流側には、第2ガイドローラ7、8がそれぞれ配設
されている。前記第2ガイドローラ7は、磁気テープ1
が掛装されるローラ部7Aと、ローラ部7Aの上部と下
部に設けられたフランジ11A、11Bとを備えてい
る。前記第2ガイドローラ8は、磁気テープ1が掛装さ
れるローラ部8Aと、ローラ部8Aの上部と下部に設け
られたフランジ12A、12Bとを備えている。前記第
2ガイドローラ7、8は、前記ローラ部7A、8Aに掛
装された磁気テープ1の接線方向に沿って、下側のフラ
ンジ11B、12Bが上側のフランジ11A、12Aよ
りも前記走行方向に対して下流側に位置する第1傾斜位
置と、下側のフランジ11B、12Bが上側のフランジ
11A、12Aよりも前記走行方向に対して上流側に位
置する第2傾斜位置との間を揺動可能に設けられてい
る。すなわち、前記第2ガイドローラ7、8は磁気テー
プ1の下エッジ方向に磁気テープ1を付勢するように傾
斜して配置され、前記下側のフランジ11B、12Bは
磁気テープ1の下エッジに接触して磁気テープ1の幅方
向における位置決めを行なうように構成されている。前
記第2ガイドローラ7、8には、これら第2ガイドロー
ラ7、8を前記第1、第2揺動位置の間で揺動させる駆
動手段15、16が設けられている。前記駆動手段13
乃至16は、不図示の制御手段によって制御されるよう
に構成されている。
【0014】次に、前記第1ガイドローラ5の構成につ
いて詳細に説明する。図2に示すように、前記第1ガイ
ドローラ5は、上下方向に延在する不図示の軸部を有し
ている。前記ローラ部5Aは、前記軸部によって回転可
能に支持され、磁気テープ1の走行に従動して回転する
ように構成されている。前記フランジ9Aは前記軸部の
上端に設けられ磁気テープ1の上エッジに当接するよう
に構成され、前記フランジ9Bは前記軸部の下端に設け
られている。前記軸部の下端は、レバー5Bに連結され
ており、このレバー5Bは支軸5Cによって回転可能に
支持されている。これにより、図3(A)、(B)に示
すように、前記磁気テープ1の走行方向に沿って第1ガ
イドローラ5が第1揺動位置P1と、第2揺動位置P2
との間を揺動可能に構成されている。なお、図3(A)
においてβは前記ローラ部5Aの外周面で磁気テープ1
が接触する箇所を通過する接線と磁気テープ1とがなす
角度を示す。図3(B)において−αと+αは第1、第
2揺動位置に揺動された第1ガイドローラ5が一点鎖線
で示す中立位置(第1ガイドローラ5の軸線が前記磁気
テープ1の走行方向と直角をなす位置)に対してなす角
度を示す。すなわち、前記第1ガイドローラ5の第1、
第2揺動位置P1、P2は、前記中立位置に対してなす
角度の絶対値は同じで傾斜方向が異なっている。
【0015】図2に示すように、前記レバー5Bの近傍
にはパルスモータ5Dが配設されている。前記パルスモ
ータ5Dは、前記制御手段からの駆動信号に基づいて回
転が制御されるように構成されている。前記パルスモー
タ5Dの駆動軸(不図示)に設けられたおねじ部(不図
示)には、可動部材5Eがめねじ部(不図示)を介して
螺合されており、前記駆動軸の回転に連動して移動する
ように構成されている。前記可動部材5Eは、前記レバ
ー5Bの、支軸5Cと前記軸部の中間箇所に連結されて
おり、前記第1ガイドローラ5は、前記レバー5Bと可
動部材5Eを介して前記パルスモータ5Dの回転に連動
して磁気テープ1の走行方向に傾斜するように構成され
ている。すなわち、本実施の形態では、前記レバー5
B、支軸5C、パルスモータ5D、可動部材5Eによっ
て前記駆動手段13が構成されている。
【0016】また、前記第1ガイドローラ6は前記第1
ガイドローラ5と同様に構成されており、前記駆動手段
14も前記駆動手段13と同様に構成されているため、
その説明を省略する。また、前記第2ガイドローラ7、
8は、それらのフランジ11B、12Bが磁気テープ1
の下エッジに当接してその位置を規制する点以外は前記
第1ガイドローラ5、6と同様の構成であり、前記駆動
手段15、16も前記駆動手段13と同様に構成されて
いるため、その説明を省略する。
【0017】次に、図1乃至図5を参照して動作につい
て説明する。磁気テープ1が正方向に走行する場合に
は、前記制御手段は、前記第1ガイドローラ5、6の駆
動手段13、14を制御することにより、図4(A)に
示すように前記第1ガイドローラ5、6を前記第1揺動
位置P1に揺動させる。これにより、前記磁気テープ1
は第1ガイドローラ5、6のローラ部5A、6Aの外周
面との間に発生する静摩擦力によってらせん状に移動さ
れる方向の力を受けて磁気テープ1はその上エッジ方向
に付勢され、前記上側のフランジ9A、10Aが磁気テ
ープ1の上エッジに接触することにより、磁気テープ1
の幅方向における位置決めが行なわれる。また、前記制
御手段は、前記第2ガイドローラ7、8の駆動手段1
5、16を制御することにより、図5(A)に示すよう
に前記第2ガイドローラ7、8を前記第2揺動位置P2
に揺動させる。これにより、前記磁気テープ1は第2ガ
イドローラ7、8のローラ部7A、8Aの外周面との間
に発生する静摩擦力によってらせん状に移動される方向
の力を受けて磁気テープ1はその下エッジ方向に付勢さ
れ、前記下側のフランジ11B、12Bが磁気テープ1
の下エッジに接触することにより、磁気テープ1の幅方
向における位置決めが行なわれる。
【0018】磁気テープ1が逆方向に走行する場合に
は、前記制御手段は、前記第1ガイドローラ5、6の駆
動手段13、14を制御することにより、図4(B)に
示すように前記第1ガイドローラ5、6を前記第2揺動
位置P2に揺動させる。これにより、前記磁気テープ1
は第1ガイドローラ5、6のローラ部5A、6Aの外周
面との間に発生する静摩擦力によってらせん状に移動さ
れる方向の力を受けて磁気テープ1はその上エッジ方向
に付勢され、前記上側のフランジ9A、10Aが磁気テ
ープ1の上エッジに接触することにより、磁気テープ1
の幅方向における位置決めが行なわれる。また、前記制
御手段は、前記第2ガイドローラ7、8の駆動手段1
5、16を制御することにより、図5(B)に示すよう
に前記第2ガイドローラ7、8を前記第1揺動位置P1
に揺動させる。これにより、前記磁気テープ1は第2ガ
イドローラ7、8のローラ部7A、8Aの外周面との間
に発生する静摩擦力によってらせん状に移動される方向
の力を受けて磁気テープ1はその下エッジ方向に付勢さ
れ、前記下側のフランジ11B、12Bが磁気テープ1
の下エッジに接触することにより、磁気テープ1の幅方
向における位置決めが行なわれる。
【0019】したがって、前記第1実施の形態によれ
ば、磁気テープの走行方向が正方向であっても、逆方向
であっても、磁気テープの磁気ヘッドに対する位置決め
を正確に行うことができ、磁気テープの記録再生時の特
性を向上させることができる。
【0020】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点
は、駆動手段13乃至16の構成である。図6は第2の
実施の形態における駆動手段の構成を示す構成図であ
る。図6に示すように、第2の実施の形態における第1
ガイドローラ5の軸部の下端は、レバー5Gに連結され
ており、このレバー5Gは支軸5Hによって回転可能に
支持されている。前記レバー5Fの、支軸5Hと軸部の
中間箇所とこの磁気テープ記録再生装置の筐体(不図
示)との間には圧電素子5Iが配設されており、この圧
電素子5Iは、前記制御手段30から入力される駆動信
号に基づいて圧電効果による力を生じるように構成され
ている。
【0021】前記レバー5Gの支軸5Hと軸部の中間箇
所とこの磁気テープ記録再生装置の筐体(不図示)との
間にはコイルばねなどの付勢部材5Jが張設されてお
り、この付勢部材5Jによって前記レバー5Gが前記圧
電素子5Iに常時当接された状態となるように付勢され
ている。したがって、第1ガイドローラ5は、前記圧電
素子5Iから発生する力によって前記第1、第2傾斜位
置P1、P2の間を揺動するように構成されている。す
なわち、第2の実施の形態では、前記レバー5G、支軸
5H、圧電素子5I、付勢部材5Jによって前記駆動手
段13が構成されている。また、前記第1ガイドローラ
6は前記第1ガイドローラ5と同様に構成されており、
前記駆動手段14も前記駆動手段13と同様に構成され
ているため、その説明を省略する。また、前記第2ガイ
ドローラ7、8は、それらのフランジ11B、12Bが
磁気テープ1の下エッジに当接してその位置を規制する
点以外は前記第1ガイドローラ5、6と同様の構成であ
り、前記駆動手段15、16も前記駆動手段13と同様
に構成されているため、その説明を省略する。以上のよ
うに構成された第2の実施の形態の構成によっても、第
1の実施の形態と同様の効果を奏することはもちろんで
ある。
【0022】次に、第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点
は、駆動手段13乃至16の構成である。図7は第3の
実施の形態における駆動手段の構成を示す構成図であ
る。図7に示すように、第3の実施の形態における第1
ガイドローラ5の軸部の下端は、レバー5Kに連結され
ており、このレバー5Kは支軸5Lによって回転可能に
支持されている。前記レバー5Kの、支軸5Lと軸部の
中間箇所とこの磁気テープ記録再生装置の筐体(不図
示)との間にはソレノイド5Mが配設されており、この
ソレノイド5Mのプランジャ5M1が前記レバー5Kの
支軸5Lと軸部の中間箇所に連結されている。前記ソレ
ノイド5Mは、前記制御手段30から入力される駆動信
号のオンオフに基づいてプランジャ5M1を吸引および
突出させるように構成されている。したがって、第1ガ
イドローラ5は、前記ソレノイド5Mのオンオフ動作に
よって吸引および突出するプランジャ5M1によってよ
って前記第1、第2傾斜位置P1、P2の間を揺動する
ように構成されている。すなわち、第3の実施の形態で
は、前記レバー5K、支軸5L、ソレノイド5Mによっ
て前記駆動手段13が構成されている。また、前記第1
ガイドローラ6は前記第1ガイドローラ5と同様に構成
されており、前記駆動手段14も前記駆動手段13と同
様に構成されているため、その説明を省略する。また、
前記第2ガイドローラ7、8は、それらのフランジ11
B、12Bが磁気テープ1の下エッジに当接してその位
置を規制する点以外は前記第1ガイドローラ5、6と同
様の構成であり、前記駆動手段15、16も前記駆動手
段13と同様に構成されているため、その説明を省略す
る。以上のように構成された第3の実施の形態の構成に
よっても、第1の実施の形態と同様の効果を奏すること
はもちろんである。
【0023】次に、第4の実施の形態について説明す
る。第4の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点
は、第1、第2ガイドローラ5、5、7、8の構成と、
駆動手段が設けられていない点である。図8(A)は第
4の実施の形態における第1ガイドローラの構成を示す
構成図である。図8(A)に示すように、第1ガイドロ
ーラ5の軸部の上端は、レバー5Nに連結されており、
このレバー5Nの上端は支軸5Pによって揺動可能に支
持されている。レバー5Nの近傍には、ストッパ5Q、
5Rが設けられており、前記レバー5Nの箇所がこれら
ストッパ5Q、5Rに当接することで、レバー5Nが前
記第1、第2揺動位置P1、P2に位置決めされるよう
になっている。したがって、磁気テープ1が正方向に走
行した場合に、前記第1ガイドローラ5は、前記磁気テ
ープ1から第1ガイドローラ5のロール部5Aの外周面
に加わる走行方向の力によって揺動されストッパ5Qに
当接することにより第1傾斜位置P1に揺動されるよう
に構成されている。また、磁気テープ1が逆方向に走行
した場合に、前記第1ガイドローラ5は、前記磁気テー
プ1から第1ガイドローラ5のロール部5Aの外周面に
加わる走行方向の力によって揺動されストッパ5Rに当
接することにより第2傾斜位置P2に揺動されるように
構成されている。また、前記第1ガイドローラ6は第1
ガイドローラ5と同様に構成されている。
【0024】図8(B)は第4の実施の形態における第
2ガイドローラの構成を示す構成図である。図8(B)
に示すように、第2ガイドローラ7の軸部の下端は、レ
バー7Nに連結されており、このレバー7Nの下端は支
軸7Pによって揺動可能に支持されている。レバー7N
の近傍には、ストッパ7Q、7Rが設けられており、前
記レバー7Nの箇所がこれらストッパ7Q、7Rに当接
することで、レバー7Nが前記第1、第2揺動位置P
1、P2に位置決めされるようになっている。したがっ
て、磁気テープ1が正方向に走行した場合に、前記第2
ガイドローラ5は、前記磁気テープ1から第2ガイドロ
ーラ7のロール部7Aの外周面に加わる走行方向の力に
よって揺動されストッパ7Qに当接することにより第1
傾斜位置P1に揺動されるように構成されている。ま
た、磁気テープ1が逆方向に走行した場合に、前記第2
ガイドローラ7は、前記磁気テープ1から第2ガイドロ
ーラ7のロール部7Aの外周面に加わる走行方向の力に
よって揺動されストッパ7Rに当接することにより第2
傾斜位置P2に揺動されるように構成されている。ま
た、前記第2ガイドローラ8は第2ガイドローラ7と同
様に構成されている。
【0025】以上のように構成された第4の実施の形態
の構成によっても、第1の実施の形態と同様の効果を奏
することはもちろんである。また、第4の実施の形態で
は、駆動手段を有しないため、部品点数を削減すること
によりコストダウンを図ることができる。
【0026】次に、第5の実施の形態について説明す
る。第1乃至第4の実施の形態では、磁気ヘッド2が回
転ドラム3Aに設けられた磁気テープ記録再生装置につ
いて説明したが、以下に説明する第5の実施の形態に示
すように、本発明は磁気ヘッドが磁気テープに対して固
定された固定式の磁気テープ記録再生装置に適用するこ
とも可能である。第5の実施の形態が第1の実施の形態
と異なる点は、磁気ヘッドが固定式の構成であり、回転
ドラム、リード、固定ガイドが設けられていない点であ
る。図9は第5の実施の形態における磁気テープ記録再
生装置の構成を示す説明図である。
【0027】図9に示すように、固定式の磁気ヘッド2
Aを挟んで上流側および下流側には、第1ガイドローラ
5、6がそれぞれ配設されている。前記第1ガイドロー
ラ5は、磁気テープ1が掛装されるローラ部5Aと、ロ
ーラ部5Aの上部と下部に設けられたフランジ9A、9
Bとを備えている。前記第1ガイドローラ6は、磁気テ
ープ1が掛装されるローラ部6Aと、ローラ部6Aの上
部と下部に設けられたフランジ10A、10Bとを備え
ている。前記第1ガイドローラ5、6の上流側および下
流側には、第2ガイドローラ7、8がそれぞれ配設され
ている。前記第2ガイドローラ7は、磁気テープ1が掛
装されるローラ部7Aと、ローラ部7Aの上部と下部に
設けられたフランジ11A、11Bとを備えている。前
記第2ガイドローラ8は、磁気テープ1が掛装されるロ
ーラ部8Aと、ローラ部8Aの上部と下部に設けられた
フランジ12A、12Bとを備えている。
【0028】第5の実施の形態において、前記第1ガイ
ドローラ5、6と第2ガイドローラ7、8に設けられて
いる駆動手段の構成は、第1乃至第3の実施の形態と同
様に構成することができる。以上のように構成された第
5の実施の形態の構成によっても、第1の実施の形態と
同様の効果を奏することはもちろんである。また、第5
の実施の形態においても、第4の実施の形態と同様に、
駆動手段を設けない構成とすることも可能であり、この
場合は、駆動手段を有しないので、部品点数を削減する
ことによりコストダウンを図ることができる利点があ
る。
【0029】次に、本発明の第6の実施の形態の磁気テ
ープ記録再生装置および磁気テープ記録再生システムを
図面を参照して説明する。図10は本発明の第6の実施
の形態の磁気テープ記録再生装置の構成を示す構成図で
ある。なお、図10において図1と同様の部分には同一
の符号を付して説明する。磁気テープ記録再生装置は、
固定ドラム3と、固定ドラム3の上部に設けられた回転
ドラム3Aと、回転ドラム3Aに設けられた磁気ヘッド
2とを有し、前記固定ドラム3の外周面には磁気テープ
1の走行を案内するリード4が設けられている。回転ド
ラム3Aを挟んで磁気テープ1の走行方向の上流側と下
流側には、磁気ヘッドに対する磁気テープの走行方向へ
の案内を行なう固定ガイド3B、3Cが設けられてい
る。
【0030】前記固定ガイド3B、3Cの上流側および
下流側には、第1ガイドローラ5、6がそれぞれ配設さ
れている。前記第1ガイドローラ5は、磁気テープ1が
掛装されるローラ部5Aと、ローラ部5Aの上部と下部
に設けられたフランジ9A、9Bとを備えている。前記
第1ガイドローラ6は、磁気テープ1が掛装されるロー
ラ部6Aと、ローラ部6Aの上部と下部に設けられたフ
ランジ10A、10Bとを備えている。図11(A
1)、(A2)に示すように、前記第1ガイドローラ
5、6は、前記ローラ部5A、6Aに掛装された磁気テ
ープ1の接線方向に沿って、上側のフランジ9A、10
Aが下側のフランジ9B、10Bよりも前記走行方向に
対して上流側に位置するように傾斜して設けられてい
る。すなわち、前記第1ガイドローラ5、6は磁気テー
プ1の上エッジ方向に磁気テープ1を付勢するように傾
斜して配置され、前記上側のフランジ9A、10Aは磁
気テープ1の上エッジに接触して磁気テープ1の幅方向
における位置決めを行なうように構成されている。
【0031】前記第1ガイドローラ5、6の上流側およ
び下流側には、第2ガイドローラ7、8がそれぞれ配設
されている。前記第2ガイドローラ7は、磁気テープ1
が掛装されるローラ部7Aと、ローラ部7Aの上部と下
部に設けられたフランジ11A、11Bとを備えてい
る。前記第2ガイドローラ8は、磁気テープ1が掛装さ
れるローラ部8Aと、ローラ部8Aの上部と下部に設け
られたフランジ12A、12Bとを備えている。図11
(B1)、(B2)に示すように前記第2ガイドローラ
7、8は、前記ローラ部7A、8Aに掛装された磁気テ
ープ1の接線方向に沿って、下側のフランジ11B、1
2Bが上側のフランジ11A、12Aよりも前記走行方
向に対して上流側に位置するように傾斜して設けられて
いる。すなわち、前記第2ガイドローラ7、8は磁気テ
ープ1の下エッジ方向に磁気テープ1を付勢するように
傾斜して配置され、前記下側のフランジ11B、12B
は磁気テープ1の下エッジに接触して磁気テープ1の幅
方向における位置決めを行なうように構成されている。
【0032】第6の実施の形態において、前記第1、第
2ガイドローラ5乃至8は、前記ローラ部5A乃至8A
がオーステナイト系ステンレス鋼からなる材料で構成さ
れている。図12(A)は第1、第2ガイドローラのロ
ーラ部の一例を示す外周面の展開図である。図中符号F
は磁気テープ1の走行方向を示す。前記ローラ部5A
は、オーステナイト系ステンレス鋼からなる材料50か
ら構成されており、前記材料50には、硫化マンガン
(MnS)がローラ部5Aの外面に臨んで析出すること
により硫化マンガン析出部52(析出部)が形成されて
いる。前記硫化マンガン析出部52および硫化マンガン
析出部52以外の部分の双方に銅(Cu)は含まれてい
ない。前記硫化マンガン析出部52は、磁気テープ1に
対して滑りやすい特性を有しており、これにより、前記
ローラ部5Aの外周面と磁気テープ1との静摩擦係数は
従来のガイドローラのローラ部(例えばアルミ材料から
構成されたローラ部)の外周面と磁気テープ1との静摩
擦係数に比較して小さくなっている。
【0033】このような構成によれば、磁気テープ1と
ローラ部の外周面との間に生じる最大静摩擦力を低減す
ることができる。これにより、磁気テープ1がローラ部
の外周面に対して滑りを生じやすくなり、磁気テープ1
のエッジが前記フランジ9A、10A、11B、12B
に押し付けられて圧縮された際に、磁気テープ1が下方
または上方に押し戻されやすくなる。したがって、磁気
テープ1のエッジが前記フランジ9A、10A、11
B、12Bに押し付けられる力を下げることができるの
で、エッジダメージの発生を防止することができるとと
ものに、磁気テープの位置決め精度を良好に維持するこ
とができる。このため、トラッキングの安定化を図って
再生信号のS/Nを良好に保つことができ、薄型の磁気
テープ(例えば厚さが5μm以下)を使用する上で有利
である。
【0034】また、前記第1、第2ガイドローラ5乃至
8のローラ部5A乃至8Aを構成するオーステナイト系
ステンレス鋼としては、以下に示す材料を使用すること
ができる。図12(B)は、第1、第2ガイドローラの
ローラ部の他の例を示す外周面の展開図である。前記ロ
ーラ部5Aは、オーステナイト系ステンレス鋼からなる
材料54から構成されており、前記材料54には、硫化
マンガン(MnS)がローラ部5Aの外面に臨んで析出
することにより硫化マンガン析出部56(析出部)が形
成されている。前記硫化マンガン析出部56には銅(C
u)が含まれていないが、硫化マンガン析出部56以外
の部分には銅(Cu)が含まれている。前記硫化マンガ
ン析出部56も、図12(A)の場合と同様に、磁気テ
ープ1に対して滑りやすい特性を有しており、これによ
り、前記ローラ部5Aの外周面と磁気テープ1との静摩
擦係数は従来のガイドローラ(例えばアルミからローラ
部を構成されている)に比較して小さくなっており、図
12(A)の場合と同様の効果を奏することができる。
【0035】図12(C)は、第1、第2ガイドローラ
のローラ部のさらに他の例を示す外周面の展開図であ
る。前記ローラ部5Aは、オーステナイト系ステンレス
鋼からなる材料58から構成されており、前記材料58
には、硫化マンガン(MnS)がローラ部5Aの外面に
臨んで析出することにより硫化マンガン析出部60(析
出部)が形成されている。前記硫化マンガン析出部60
には銅(Cu)が含まれているが、硫化マンガン析出部
60以外の部分には銅(Cu)が含まれていない。前記
硫化マンガン析出部60も、図12(A)、(B)の場
合と同様に、磁気テープ1に対して滑りやすい特性を有
しており、これにより、前記ローラ部5Aの外周面と磁
気テープ1との静摩擦係数は従来のガイドローラ(例え
ばアルミからローラ部を構成されている)に比較して小
さくなっており、図12(A)の場合と同様の効果を奏
することができる。
【0036】本出願人は、前記第1、第2ガイドローラ
のローラ部の材料と、磁気テープの表面処理との条件を
組み合わせて、静摩擦係数を測定するとともに、実際に
磁気テープ記録再生装置によってトラッキングミスの発
生度合いを測定する実験を行った。図13は、各サンプ
ルにおけるローラ部材の材料の組成を示す説明図であ
る。サンプルA乃至Cはそれぞれ図12(A)乃至
(C)に相当する材料を用いて構成されている。サンプ
ルDは従来例に相当するものであり、アルミ合金材料を
用いている。また、磁気テープ1のサンプルとしては下
記のものを用いた。 サンプル1:テープ厚み5μm、表面に5nmの厚さの
フッ素系潤滑剤を塗布。 サンプル2:テープ厚み5μm、表面に15nmの厚さ
のフッ素系潤滑剤を塗布。
【0037】図14は、実験結果を示す説明図であり、
横軸にローラ部材のサンプルA乃至Dとテープのサンプ
ル1、2の組み合わせを表記し、縦軸に静摩擦抵抗係数
をとっている。また、○印はトラッキングミスが未発生
であることを示し、×印はトラッキングミスが発生した
ことを示している。図14の実験結果によれば、静摩擦
係数は、サンプルAが約0.25と最も低く、サンプル
Bが0.3乃至0.35、サンプルCが0.35乃至
0.4という値となっており、これらサンプルA、B、
Cを使用した場合には、磁気テープ1の潤滑剤の厚さに
係わりなくトラッキングミスが発生していないことがわ
かる。これに対して、従来のアルミ材料を用いたサンプ
ルDは、静摩擦係数が0.45乃至0.5と高いため、
トラッキングミスが発生していることがわかる。以上の
実験結果によれば、第6の実施の形態によれば、磁気テ
ープ1の厚さが5μm以下であっても、静摩擦抵抗係数
が0.4以下であれば、トラッキングミスの発生を防止
できることがわかった。
【0038】次に、第7の実施の形態について説明す
る。前記第6の実施の形態では、磁気ヘッド2が回転ド
ラム3Aに設けられた磁気テープ記録再生装置について
説明したが、以下に説明する第7の実施の形態に示すよ
うに、本発明は磁気ヘッドが磁気テープに対して固定さ
れた固定式の磁気テープ記録再生装置および磁気テープ
記録再生システムに適用することも可能である。第7の
実施の形態が第6の実施の形態と異なる点は、磁気ヘッ
ドが固定式の構成であり、回転ドラム、リード、固定ガ
イドが設けられていない点である。図15は第7の実施
の形態における磁気テープ記録再生装置および磁気テー
プ記録再生システムの構成を示す説明図である。
【0039】図9に示すように、固定式の磁気ヘッド2
Aを挟んで上流側および下流側には、第1ガイドローラ
5、6がそれぞれ配設されている。前記第1ガイドロー
ラ5は、ローラ部5Aと、ローラ部5Aの上部と下部に
設けられたフランジ9A、9Bとを備えている。前記第
1ガイドローラ6は、ローラ部6Aと、ローラ部6Aの
上部と下部に設けられたフランジ10A、10Bとを備
えている。前記第1ガイドローラ5、6の上流側および
下流側には、第2ガイドローラ7、8がそれぞれ配設さ
れている。前記第2ガイドローラ7は、ローラ部7A
と、ローラ部7Aの上部と下部に設けられたフランジ1
1A、11Bとを備えている。前記第2ガイドローラ8
は、ローラ部8Aと、ローラ部8Aの上部と下部に設け
られたフランジ12A、12Bとを備えている。以上の
ように構成された第7の実施の形態の構成によっても、
第6の実施の形態と同様の効果を奏することはもちろん
である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の磁気テープ
記録再生装置によれば、磁気テープの走行方向が正逆方
向に切り換えられた場合においても、磁気テープの磁気
ヘッドに対する位置決めを正確に行うことができ、磁気
テープの記録再生時の特性を向上させることができる。
また、本発明の磁気テープ記録再生装置および磁気テー
プ記録再生システムによれば、磁気テープのエッジにダ
メージを与えることがなく、磁気テープの記録再生時の
特性を向上させることが、薄型の磁気テープを使用する
上で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の磁気テープ記録再
生装置の構成を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態における駆動手段の構成を示
す構成図である。
【図3】(A)は第1、第2ガイドローラを上方から見
た状態を示す平面図、(B)は(A)の正面図である。
【図4】(A)は第1ガイドローラが第1揺動位置に揺
動された状態を示す説明図、(B)は第1ガイドローラ
が第2揺動位置に揺動された状態を示す説明図である。
【図5】(A)は第2ガイドローラが第2揺動位置に揺
動された状態を示す説明図、(B)は第2ガイドローラ
が第1揺動位置に揺動された状態を示す説明図である。
【図6】第2の実施の形態における駆動手段の構成を示
す構成図である。
【図7】第3の実施の形態における駆動手段の構成を示
す構成図である。
【図8】(A)は第4の実施の形態における第1ガイド
ローラの構成を示す構成図、(B)は第4の実施の形態
における第2ガイドローラの構成を示す構成図である。
【図9】第5の実施の形態における磁気テープ記録再生
装置の構成を示す説明図である。
【図10】第6の実施の形態の磁気テープ記録再生装置
および磁気テープ記録再生システムの構成を示す構成図
である。
【図11】(A1)、(A2)は第1ガイドローラの説
明図、(B1)、(B2)は第2ガイドローラの説明図
である。
【図12】(A)は第1、第2ガイドローラのローラ部
の一例を示す外周面の展開図、(B)は第1、第2ガイ
ドローラのローラ部の他の例を示す外周面の展開図、
(C)は第1、第2ガイドローラのローラ部のさらに他
の例を示す外周面の展開図である。
【図13】各サンプルにおけるローラ部材の材料の組成
を示す説明図である。
【図14】実験結果を示す説明図である。
【図15】第7の実施の形態における磁気テープ記録再
生装置および磁気テープ記録再生システムの構成を示す
説明図である。
【図16】従来の回転ヘッド型の磁気テープ記録再生装
置の構成を示す構成図である。
【図17】(A)は第1ガイドローラの説明図、(B)
は第2ガイドローラの説明図である。
【図18】(A)は圧縮力が磁気テープの座屈強度を下
回る場合を説明する説明図、(B)は圧縮力が磁気テー
プの座屈強度を上回る場合を説明する説明図である。
【符号の説明】
1……磁気テープ、2、2A……磁気ヘッド、5、6…
…第1ガイドローラ、5A、6A……ローラ部、7、8
……第2ガイドローラ、7A、8A……ローラ部、9
A、10A、11B、12B……フランジ、13、1
4、15、16……駆動手段、P1……第1傾斜位置、
P2……第2傾斜位置、50、54、58……材料、5
2、56、60……硫化マンガン析出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 15/61 G11B 15/61 K

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープに対して記録および/または
    再生を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを挟んだ磁気
    テープの走行方向の上流側と下流側にそれぞれ配設さ
    れ、前記磁気テープが掛装され磁気テープの走行方向へ
    の案内を行なうガイドローラとを備えた磁気テープ記録
    再生装置であって、 前記ガイドローラは、前記磁気テープに従動して回動さ
    れるローラ部と、前記ローラ部に設けられたフランジと
    を有し、前記ローラ部に掛装された磁気テープの接線方
    向に沿って傾斜する第1傾斜位置と、第1傾斜位置と反
    対方向に前記ローラ部が傾斜する第2傾斜位置との間で
    揺動可能に設けられ、 前記磁気テープの走行方向が上流側から下流側に向かう
    正方向の場合に前記ガイドローラが第1傾斜位置に揺動
    されることによって、前記ローラ部が磁気テープの両側
    の縁のうちの一方の縁方向に磁気テープが付勢され、前
    記フランジが前記磁気テープの一方の縁に接触し磁気テ
    ープの幅方向における位置決めが行なわれ、 前記磁気テープの走行方向が下流側から上流側に向かう
    逆方向の場合に前記ガイドローラが第2傾斜位置に揺動
    されることによって、前記ローラ部が磁気テープの両側
    の縁のうちの一方の縁方向に磁気テープを付勢され、前
    記フランジが前記磁気テープの一方の縁に接触し磁気テ
    ープの幅方向における位置決めが行なわれるように構成
    されている、 ことを特徴とする磁気テープ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドローラを第1、第2傾斜位置
    へ揺動する駆動手段を設け、前記ガイドローラの第1、
    第2傾斜位置への揺動は前記駆動手段が前記磁気テープ
    の走行方向に連動して行うことを特徴とする請求項1記
    載の磁気テープ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイドローラの第1、第2傾斜位置
    への揺動は、前記磁気テープからガイドローラに加わる
    走行方向の力によって行なわれることを特徴とする請求
    項1記載の磁気テープ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドローラは、第1ガイドローラ
    と、第2ガイドローラとから構成され、前記第1ガイド
    ローラは、磁気テープの両側の縁のうちの一方の縁を位
    置決めするように配置され、前記第2ガイドローラは、
    磁気テープの両側の縁のうちの他方の縁を位置決めする
    ように配置され、前記ガイドローラの揺動は、前記第1
    ガイドローラの傾斜方向と第2ガイドローラの傾斜方向
    とが互いに逆向きとなるように行なわれることを特徴と
    する請求項1記載の磁気テープ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段はプランジャを移動させる
    ソレノイドを含んで構成され、前記駆動手段によるガイ
    ドローラの揺動は前記プランジャによって行なわれるこ
    とを特徴とする請求項2記載の磁気テープ記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段はモータを含んで構成さ
    れ、前記駆動手段によるガイドローラの揺動は前記モー
    タの回転駆動力を用いて行なわれることを特徴とする請
    求項2記載の磁気テープ記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段は圧電素子を含んで構成さ
    れ、前記駆動手段によるガイドローラの揺動は前記圧電
    素子に発生する力を用いて行なわれることを特徴とする
    請求項2記載の磁気テープ記録再生装置。
  8. 【請求項8】 固定ドラムと、該固定ドラムの上部に設
    けられた回転ドラムとを有し、前記磁気ヘッドは前記回
    転ドラムの外周面に設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の磁気テープ記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記磁気ヘッドは前記磁気テープに対し
    て位置が固定された固定型の磁気ヘッドであることを特
    徴とする請求項1記載の磁気テープ記録再生装置。
  10. 【請求項10】 磁気テープに対して記録および/また
    は再生を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを挟んだ磁
    気テープの走行方向の上流側と下流側にそれぞれ配設さ
    れ、前記磁気テープが掛装され磁気テープの走行方向へ
    の案内を行なうガイドローラとを備えた磁気テープ記録
    再生装置であって、 前記ガイドローラは、前記磁気テープに従動して回動さ
    れるローラ部と、前記ローラ部に設けられたフランジと
    を有し、前記ローラ部に掛装された磁気テープの接線方
    向に沿って傾斜して配設され、 前記ローラ部に掛装された磁気テープの両側の縁のうち
    の一方の縁方向に磁気テープが付勢され、前記フランジ
    が前記磁気テープの一方の縁に接触することで磁気テー
    プの幅方向における位置決めが行なわれ、 前記ローラ部は、前記磁気テープとの間における静摩擦
    係数が0.4以下となるように構成されている、 ことを特徴とする磁気テープ記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記磁気テープは厚みが5μm以下で
    あることを特徴とする請求項10記載の磁気テープ記録
    再生装置。
  12. 【請求項12】 前記ガイドローラは、第1ガイドロー
    ラと、第2ガイドローラとから構成され、前記第1ガイ
    ドローラは、磁気テープの両側の縁のうちの一方の縁を
    位置決めするように前記走行方向に対して傾斜して配置
    され、前記第2ガイドローラは、磁気テープの両側の縁
    のうちの他方の縁を位置決めするように前記走行方向に
    対して前記第1ガイドローラの傾斜とは逆向きに傾斜し
    て配置されていることを特徴とする請求項10記載の磁
    気テープ記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記ローラ部を構成する材料がステン
    レス鋼であることを特徴とする請求項10記載の磁気テ
    ープ記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記ローラ部を構成する材料がオース
    テナイト系ステンレス鋼であることを特徴とする請求項
    10記載の磁気テープ記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記ローラ部を構成する材料が硫化マ
    ンガン(MnS)を析出した析出部を有するオーステナ
    イト系ステンレス鋼であることを特徴とする請求項10
    記載の磁気テープ記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記材料は、前記析出部と析出部以外
    の部分との双方に銅(Cu)が含まれていないことを特
    徴とする請求項15記載の磁気テープ記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記材料は、前記析出部に銅(Cu)
    が含まれず、前記析出部以外の部分に銅(Cu)が含ま
    れていることを特徴とする請求項15記載の磁気テープ
    記録再生装置。
  18. 【請求項18】 前記材料は、前記析出部に銅(Cu)
    が含まれ、前記析出部以外の部分に銅(Cu)が含まれ
    ていないことを特徴とする請求項15記載の磁気テープ
    記録再生装置。
  19. 【請求項19】 磁気テープと、該磁気テープに対して
    記録および/または再生を行う磁気テープ記録再生装置
    とからなる磁気テープ記録再生システムであって、 前記磁気テープ記録再生装置は、磁気テープに対して記
    録および/または再生を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘ
    ッドを挟んだ磁気テープの走行方向の上流側と下流側に
    それぞれ配設され、前記磁気テープが掛装され磁気テー
    プの走行方向への案内を行なうガイドローラとを備え、 前記ガイドローラは、前記磁気テープに従動して回動さ
    れるローラ部と、前記ローラ部に設けられたフランジと
    を有し、前記ローラ部に掛装された磁気テープの接線方
    向に沿って傾斜して配設され、 前記ローラ部に掛装された磁気テープの両側の縁のうち
    の一方の縁方向に磁気テープが付勢され、前記フランジ
    が前記磁気テープの一方の縁に接触することで磁気テー
    プの幅方向における位置決めが行なわれるように構成さ
    れ、 前記ローラ部と磁気テープは、これらの間における静摩
    擦係数が0.4以下となるように構成されている、 ことを特徴とする磁気テープ記録再生システム。
  20. 【請求項20】 前記磁気テープは厚みが5μm以下で
    あることを特徴とする請求項19記載の磁気テープ記録
    再生システム。
  21. 【請求項21】 前記ガイドローラは、第1ガイドロー
    ラと、第2ガイドローラとから構成され、前記第1ガイ
    ドローラは、磁気テープの両側の縁のうちの一方の縁を
    位置決めするように前記走行方向に対して傾斜して配置
    され、前記第2ガイドローラは、磁気テープの両側の縁
    のうちの他方の縁を位置決めするように前記走行方向に
    対して前記第1ガイドローラの傾斜とは逆向きに傾斜し
    て配置されていることを特徴とする請求項19記載の磁
    気テープ記録再生システム。
  22. 【請求項22】 前記ローラ部を構成する材料がステン
    レス鋼であることを特徴とする請求項19記載の磁気テ
    ープ記録再生システム。
  23. 【請求項23】 前記ローラ部を構成する材料がオース
    テナイト系ステンレス鋼であることを特徴とする請求項
    19記載の磁気テープ記録再生システム。
  24. 【請求項24】 前記ローラ部を構成する材料が硫化マ
    ンガン(MnS)を析出した析出部を有するオーステナ
    イト系ステンレス鋼であることを特徴とする請求項19
    記載の磁気テープ記録再生システム。
  25. 【請求項25】 前記材料は、前記析出部と析出部以外
    の部分との双方に銅(Cu)が含まれていないことを特
    徴とする請求項24記載の磁気テープ記録再生システ
    ム。
  26. 【請求項26】 前記材料は、前記析出部に銅(Cu)
    が含まれず、前記析出部以外の部分に銅(Cu)が含ま
    れていることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ
    記録再生システム。
  27. 【請求項27】 前記材料は、前記析出部に銅(Cu)
    が含まれ、前記析出部以外の部分に銅(Cu)が含まれ
    ていないことを特徴とする請求項24記載の磁気テープ
    記録再生システム。
JP2001248281A 2001-08-17 2001-08-17 磁気テープ記録再生装置および磁気テープ記録再生システム Pending JP2003059142A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001248281A JP2003059142A (ja) 2001-08-17 2001-08-17 磁気テープ記録再生装置および磁気テープ記録再生システム
US10/207,557 US7054100B2 (en) 2001-08-17 2002-07-29 Magnetic tape recording/reproducing device and magnetic tape recording/reproducing system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001248281A JP2003059142A (ja) 2001-08-17 2001-08-17 磁気テープ記録再生装置および磁気テープ記録再生システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003059142A true JP2003059142A (ja) 2003-02-28

Family

ID=19077469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001248281A Pending JP2003059142A (ja) 2001-08-17 2001-08-17 磁気テープ記録再生装置および磁気テープ記録再生システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7054100B2 (ja)
JP (1) JP2003059142A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7204446B2 (en) * 2004-08-05 2007-04-17 Imation Corp. Data storage tape guiding systems using tapered guides

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3656761A (en) * 1966-06-20 1972-04-18 Philco Corp Automatic controls for tape players of cartridge type
US3571524A (en) * 1967-06-30 1971-03-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetic recoring and reproducing apparatus with means to mechanically memorize a length of tape
JPH0572700A (ja) * 1990-11-01 1993-03-26 Seiko Epson Corp 画像形成装置およびその感光部材搬送方法
JP3336817B2 (ja) * 1995-06-13 2002-10-21 松下電器産業株式会社 磁気記録再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7054100B2 (en) 2006-05-30
US20030035242A1 (en) 2003-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0736859B1 (en) Slider supporting structure of magnetic disk unit
JP5994245B2 (ja) 磁気テープ装置および磁気ヘッドの移動制御方法
US7061722B2 (en) Magnetic head gimbal assembly and magnetic disk unit
US6570740B1 (en) Tape guide with wear resistant coating
JP2003059142A (ja) 磁気テープ記録再生装置および磁気テープ記録再生システム
JPH05144228A (ja) ウエブ案内装置
US20060175450A1 (en) Passive air bearing tape guide
WO2005004152A1 (ja) 磁気ヘッドスライダ及びその製造方法
EP1605452A2 (en) Adaptive tape drive roller guide
JP3566402B2 (ja) ディスク装置
JP2005063565A (ja) 磁気テープドライブ
JP5415785B2 (ja) 磁気テープ装置及び磁気テープの製造方法
JP3309444B2 (ja) 記録再生装置及びブレーキバンド
JPH0135301Y2 (ja)
JP2006236397A (ja) 磁気ディスク装置
Osaki Recent research of tape/drive tribology
US20080278846A1 (en) High friction rotating guide and magnetic tape system
JPS6025080A (ja) カセツトテ−プレコ−ダ装置
JPH08221872A (ja) 磁気記録装置
JP2000503450A (ja) 3ローラテープガイド
JPH10222949A (ja) 記録テープカートリッジ及びテープドライブ装置
JPH04324109A (ja) 磁気ディスク装置
JPH0757230A (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH0689523A (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH1196529A (ja) 磁気ヘッドおよび磁気ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040513

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040914