JP2003058891A - 移動物体検出装置およびその方法 - Google Patents

移動物体検出装置およびその方法

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JP2003058891A
JP2003058891A JP29378196A JP29378196A JP2003058891A JP 2003058891 A JP2003058891 A JP 2003058891A JP 29378196 A JP29378196 A JP 29378196A JP 29378196 A JP29378196 A JP 29378196A JP 2003058891 A JP2003058891 A JP 2003058891A
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moving object
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Hiroyuki Akutsu
博之 阿久津
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DOHME KK
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/18Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast
    • H04N7/188Capturing isolated or intermittent images triggered by the occurrence of a predetermined event, e.g. an object reaching a predetermined position
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/144Movement detection

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動物体の輪郭を簡易且つ高速に求める。 【解決手段】 第1記憶手段3は、一画面分の画像デー
タを前フレームデータとして記憶する。第2記憶手段5
は、第1記憶手段3に記憶された前フレームデータの後
の画像データを、後フレームデータとして記憶する。差
分評価演算手段7は、前記いずれかのフレームデータか
ら、複数の画素データで構成されるブロックデータを複
数抽出し、各ブロックごとに、対応するもう一方のフレ
ームデータとのブロック別差分評価を演算する。抽出ブ
ロック決定手段9は、前記各ブロックデータのブロック
別差分評価に基づいて、抽出するブロックを決定する。
基礎データ記憶手段13は、抽出されたブロックの画素
データを輪郭基礎データとして複数記憶する。特徴量決
定手段15は、前記複数の輪郭基礎データに基づいて、
移動物体の動き特徴量として移動物体の輪郭を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動物体検出装
置に関し、特に、動き特徴量の検出に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】今日、
動画データの符号化方法として、MC(Mortion Compen
sation)法が注目されている。MC法とは、キーフレー
ムについては、そのまま1フレーム分送信し、次のフレ
ームはそのキーフレームと異なる部分のみをデータ転送
するという方法である。このMC法を用いることによ
り、どの物体がどこに移動したかという判断をすること
ができる。
【0003】しかし、従来のMC法においては、どの範
囲の画像が1の物体であるかの判断をした上で、パター
ンマッチングを行なっていたので、上記判断に多大な演
算時間を必要としていた。
【0004】この発明は、移動物体の動き特徴量を簡易
且つ高速に求めることができる移動物体検出装置または
その方法を提供することを目的とする。さらに、この移
動物体検出装置を用いた監視システム、録画システム等
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
【課題を解決するために案出した技術思想】請求項1の
移動物体検出装置においては、複数の画素にて構成され
る一画面分の画像データを前フレームデータとして記憶
する第1記憶手段、前記第1記憶手段に記憶された前フ
レームデータの後の画像データを、後フレームデータと
して記憶する第2記憶手段、前記いずれかのフレームデ
ータから、複数の画素データで構成されるブロックデー
タを複数抽出し、各ブロックごとに、対応するもう一方
のフレームデータとの差分評価を演算する差分評価演算
手段、前記各ブロックデータの差分評価に基づいて、抽
出するブロックを決定する抽出ブロック決定手段、前記
抽出されたブロックに基づき、移動物体の動き特徴量を
検出する動き特徴量検出手段、を備えたことを特徴とす
る。
【0007】請求項2の移動物体検出装置においては、
前記動き特徴量検出手段は、 1)前記抽出されたブロックのブロックIDを輪郭基礎デ
ータとして記憶するブロックID記憶手段、 2)前記記憶されたブロックIDに基づいて、移動物体の
動き特徴量を決定する特徴量決定手段、 を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項3の移動物体検出装置においては、
前記動き特徴量検出手段は、 1)前記抽出されたブロックの画素データを輪郭基礎デー
タとして複数記憶する輪郭基礎データ記憶手段、 2)前記複数の輪郭基礎データに基づいて、移動物体の動
き特徴量を決定する特徴量決定手段、 を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項4の移動物体検出装置においては、
前記移動物体の動き特徴量として前記移動物体の輪郭を
決定することを特徴とする。
【0010】請求項5の移動物体検出装置においては、
前記移動物体の動き特徴量として前記移動物体の動き方
向を決定することを特徴とする。
【0011】請求項6の移動物体検出装置においては、
前記移動物体の動き特徴量として前記移動物体の動き傾
向を決定することを特徴とする。
【0012】請求項7の移動物体検出装置においては、
前記抽出ブロック決定手段は、差分評価が大きいブロッ
クを、抽出するブロックとして決定することを特徴とす
る。
【0013】請求項8の移動物体検出装置においては、
前記抽出ブロック決定手段は、差分評価が小さいブロッ
クを、抽出するブロックとして決定することを特徴とす
る。
【0014】請求項9の移動物体検出装置においては、
複数の画素にて構成される一画面分の画像データを前フ
レームデータとして記憶する第1記憶手段、前記第1記
憶手段に記憶された画像データの後の画像データを、後
フレームデータとして記憶する第2記憶手段、前記前フ
レームデータの各画素データについて対応する後フレー
ムデータとの差分評価を演算する差分評価演算手段、前
記差分評価に基づいて、移動物体の動き特徴量を検出す
る動き特徴量検出手段、を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項10の移動物体検出装置において
は、複数の画素にて構成される一画面分の画像データを
前フレームデータとして記憶する第1記憶手段、前記第
1記憶手段に記憶された画像データの後の画像データ
を、後フレームデータとして記憶する第2記憶手段、前
記前フレームデータのうち、複数の画素データで構成さ
れるブロックデータを抽出し、各ブロックごとに、対応
する後フレームデータとの差分評価を演算する差分評価
演算手段、前記各ブロックデータの差分評価の分布に基
づいて、移動物体の動き傾向を決定する動き傾向決定手
段、を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項11の移動物体検出装置において
は、前記各ブロックデータの差分評価の分布を、ヒスト
グラムで表わすことを特徴とする。
【0017】請求項12の移動物体検出装置において
は、前記各ブロックデータの差分評価の分布を、演算式
のパラメータで表わすことを特徴とする。
【0018】請求項13の移動物体検出方法において
は、複数の画素にて構成される一画面分の画像データま
たはその後の画像データから、複数の画素データで構成
されるブロックデータを複数抽出し、各ブロックごと
に、対応するもう一方の画像データとの差分評価を演算
し、前記各ブロックデータの差分評価に基づいて抽出す
るブロックを決定し、決定されたブロックに基づき、移
動物体の動き特徴量を検出することを特徴とする。
【0019】請求項14の移動物体検出方法において
は、複数の画素にて構成される一画面分の画像データま
たはその後の画像データにおける各画素データについ
て、前記前フレームデータの対応する後フレームデータ
との差分評価を演算し、この差分評価に基づいて、移動
物体の動き特徴量を検出することを特徴とする。
【0020】請求項15の移動物体検出方法において
は、複数の画素にて構成される一画面分の画像データま
たはこの後の画像データのいずれかの画像データから、
複数の画素データで構成されるブロックデータを複数抽
出し、各ブロックごとに、対応するもう一方のフレーム
データとの差分評価を演算し、前記各ブロックデータの
差分評価の分布に基づいて、移動物体の動き傾向を決定
することを特徴とする。
【0021】請求項16の移動物体監視システムにおい
ては、物体を撮像する撮像手段、前記撮像手段で撮像さ
れた物体の一画面分の画像データを前フレームデータと
して記憶する第1記憶手段、前記前フレームデータの後
の画像データを、後フレームデータとして記憶する第2
記憶手段、前記いずれかのフレームデータから、複数の
画素データで構成されるブロックデータを複数抽出し、
各ブロックごとに、対応するもう一方のフレームデータ
との差分評価を演算する差分評価演算手段、前記各ブロ
ックデータの差分評価に基づいて、抽出するブロックを
決定する抽出ブロック決定手段、前記抽出されたブロッ
クに基づき、前記物体の動き特徴量を検出する動き特徴
量検出手段、報知対象の動き特徴量を記憶する報知対象
特徴量記憶手段、前記検出した物体の動き特徴量および
前記報知対象の動き特徴量に基づいて、報知を行なう報
知手段、を備えたことを特徴とする。
【0022】請求項17の移動物体録画システムにおい
ては、物体を撮像するための撮像手段、前記撮像手段で
撮像された一画面分の画像データとその後の画像データ
とを比較して、両者が一致しない場合に、前記撮像手段
からの撮像データを記録する記録手段、を備え、前記記
録手段は、以下の手段を有すること、 1)前記いずれかのフレームデータから、複数の画素デー
タで構成されるブロックデータを複数抽出し、各ブロッ
クごとに、対応するもう一方のフレームデータとの差分
評価を演算する差分評価演算手段、 2)前記各ブロックデータの差分評価に基づいて、抽出す
るブロックを決定する抽出ブロック決定手段、 3)前記抽出されたブロックに基づき、物体の動き特徴量
を検出する動き特徴量検出手段、 4)前記検出した物体の動き特徴量に基づいて、前記一致
判断を行なう一致判断手段、 を特徴とする。
【0023】請求項18の移動物体録画システムにおい
ては、物体を撮像するための撮像手段、前記撮像手段で
撮像された一画面分の画像データとその後の画像データ
とに基づいて、前記物体の移動速度が所定の速度を越え
ている場合に、前記撮像手段からの撮像データを記録す
る記録手段、を備え、前記記録手段は、以下の手段を有
すること、 1)前記いずれかのフレームデータから、複数の画素デー
タで構成されるブロックデータを複数抽出し、各ブロッ
クごとに、対応するもう一方のフレームデータとの差分
評価を演算する差分評価演算手段、 2)前記各ブロックデータの差分評価に基づいて、抽出す
るブロックを決定する抽出ブロック決定手段、 3)前記抽出されたブロックに基づき、物体の動き特徴量
を検出する動き特徴量検出手段、 4)前記検出した物体の動き特徴量に基づいて、前記移動
速度を演算する速度演算手段、 を特徴とする。
【0024】請求項19の移動物体録画システムにおい
ては、物体を撮像する第1の撮像手段、前記第1の撮像
手段からの一画面分の画像データおよびその後の画像デ
ータを記憶するフレームデータ記憶手段、前記いずれか
の画像データから、複数の画素データで構成されるブロ
ックデータを複数抽出し、各ブロックごとに、対応する
もう一方の画像データとの差分評価を演算する差分評価
演算手段、前記各ブロックデータの差分評価に基づい
て、抽出するブロックを決定する抽出ブロック決定手
段、前記抽出されたブロックの画素データおよび両画像
データ間の時間に基づき、前記物体の移動速度を検出す
る移動物体速度検出手段、前記検出した物体の移動速度
が、しきい値速度を越えている場合に、第2の撮像手段
に撮像命令を出力する撮像開始手段、を特徴とする。
【0025】請求項20の記憶媒体においては、コンピ
ュータが実行可能なプログラムを記憶したコンピュータ
可読の記憶媒体であって、前記プログラムは、請求項1
ないし請求項19のいずれかの装置又は方法を実現する
ものであることを特徴とする。
【0026】
【用語の定義】以下に本明細書で用いる用語の意義およ
び実施形態との関係について説明する。
【0027】「第1記憶手段」:実施形態においては、
図2に示すフレームメモリ27aが該当する。
【0028】「第2記憶手段」:実施形態においては、
図2に示すフレームメモリ27bが該当する。
【0029】「差分評価」:フレームメモリ27a,2
7bに関して、対応画素毎の差分である画素別差分評価
と、ブロック別のブロック別差分評価の双方を含む概念
である。
【0030】「差分評価演算手段」:実施形態において
は、図5ステップST22のCPU23の処理が該当す
る。
【0031】「抽出ブロック決定手段」:実施形態にお
いては、図5ステップST26のCPU23の処理が該
当する。
【0032】「動き特徴量」:移動物体の動きの特徴を
表すデータであり、実施形態では、輪郭、動き方向、移
動速度が該当する。
【0033】「輪郭基礎データ」:移動物体の動き特徴
量を決定する為のデータであり、実施形態においては、
抽出されたブロックのブロックIDが該当する。また、
抽出されたブロックの画素データが該当する。ブロック
の画素データには、画素番号も含む。さらに、輪郭基礎
データが移動物体の輪郭そのものである場合もある。
【0034】「輪郭基礎データ記憶手段」:実施形態に
おいては、図2に示す輪郭基礎メモリ27x,27y,
27zが該当する。
【0035】「特徴量決定手段」:実施形態において
は、図4ステップST47のCPU23の処理が該当す
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1、請求項13の移動物体検出装
置、移動物体検出方法においては、二画面分の画像デー
タについて、各ブロックデータにおける差分評価を演算
し、この差分評価に基づいて抽出するブロックを決定
し、決定されたブロックに基づき、移動物体の動き特徴
量を検出している。このように、差分評価に基づいて動
き特徴量を検出することにより、移動物体の輪郭データ
のパターンマッチングを行なうことなく、動き特徴量を
得ることができる。また、前記抽出するための差分評価
を適宜設定することにより、所望の動き特徴量を検出す
ることができる。すなわち、移動物体の動き特徴量を簡
易且つ高速に求めることができる。
【0037】請求項2の移動物体検出装置においては、
前記動き特徴量検出手段は、前記ブロックID記憶手段
および前記特徴量決定手段を備えている。したがって、
前記ブロックIDに基づいて、移動物体の動き特徴量を
決定することができる。
【0038】請求項3の移動物体検出装置においては、
前記動き特徴量検出手段は、前記輪郭基礎データ記憶手
段および前記特徴量決定手段を備えている。したがっ
て、複数の輪郭基礎データに基づいて、移動物体の動き
特徴量を決定することができる。
【0039】請求項4の移動物体検出装置においては、
前記動き特徴量として前記移動物体の輪郭を決定する。
これにより、前記移動物体の輪郭を簡易に得ることがで
きる。
【0040】請求項5の移動物体検出装置においては、
前記移動物体の動き特徴量として前記移動物体の動き方
向を決定する。これにより、前記移動物体の動き方向を
簡易に得ることができる。
【0041】請求項6の移動物体検出装置においては、
前記移動物体の動き特徴量として前記移動物体の動き傾
向を決定する。前記移動物体の動き傾向を簡易に得るこ
とができる。
【0042】請求項7の移動物体検出装置においては、
前記抽出ブロック決定手段は、差分評価が大きいブロッ
クを、抽出するブロックとして決定する。差分評価が大
きいブロックは、一般的に大きく動いた部分であるの
で、前記移動物体の動き特徴量として、大きく動いた部
分を選別して抽出することができる。これにより、例え
ば、画面全体のうち大きく動いた部分のみの輪郭、動き
方向等を得ることができる。
【0043】請求項8の移動物体検出装置においては、
前記抽出ブロック決定手段は、差分評価が小さいブロッ
クを、抽出するブロックとして決定する。差分評価が小
さいブロックは、一般的に小さく動いた部分であるの
で、前記移動物体の動き特徴量として、小さく動いた部
分を選別して抽出することができる。これにより、例え
ば、画面全体のうち小さく動いた部分のみの輪郭、動き
方向等を得ることができる。
【0044】請求項9の移動物体検出装置、請求項13
の移動物体検出方法においては、複数の画素にて構成さ
れる一画面分の画像データまたはその後の画像データに
おける各画素データについて、前記前フレームデータの
対応する後フレームデータとの差分評価を演算し、この
差分評価に基づいて、移動物体の動き特徴量を検出す
る。このように、差分評価に基づいて動き特徴量を検出
することにより、移動物体の輪郭データのパターンマッ
チングを行なうことなく、動き特徴量を得ることができ
る。すなわち、移動物体の動き特徴量を簡易且つ高速に
求めることができる。
【0045】請求項10の移動物体検出装置、請求項1
5の移動物体検出方法においては、複数の画素にて構成
される一画面分の画像データまたはこの後の画像データ
のいずれかの画像データから、複数の画素データで構成
されるブロックデータを複数抽出し、各ブロックごと
に、対応するもう一方のフレームデータとの差分評価を
演算し、前記各ブロックデータの差分評価の分布に基づ
いて、移動物体の動き傾向を決定する。このように、差
分評価の分布に基づいて動き傾向を決定することによ
り、移動物体の輪郭データのパターンマッチングを行な
うことなく、その移動物体の動き特徴量を得ることがで
きる。すなわち、移動物体の動き特徴量を簡易且つ高速
に求めることができる。
【0046】請求項11の移動物体検出装置において
は、前記各ブロックデータの差分評価の分布を、ヒスト
グラムで表わす。これにより、前記差分評価の分布をよ
り的確に判断することができる。
【0047】請求項12の移動物体検出装置において
は、前記各ブロックデータの差分評価の分布を、演算式
のパラメータで表わす。これにより、得られたパラメー
タだけで、前記差分評価の分布を判断することができ
る。
【0048】請求項16の移動物体監視システムにおい
ては、前記前フレームデータと後フレームデータとの差
分評価を演算し、抽出するブロックを決定し、前記動き
特徴量を検出する。一方、前記検出した物体の動き特徴
量および予め記憶した報知対象の動き特徴量に基づい
て、報知を行なう。したがって、予め記憶した報知対象
の動き特徴量を有する移動物体を検出することができ
る。これにより、簡易且つ確実に所望の動き特徴量を有
する移動物体を検出することができる。
【0049】請求項17の移動物体録画システムにおい
ては、前記記録手段は、撮像された一画面分の画像デー
タとその後の画像データとを比較して、両者が一致しな
い場合に、前記撮像手段からの撮像データを記録する。
そして、この一致判断は、前記差分評価に基づいて抽出
されたブロックに基づき行なわれる。すなわち、簡易且
つ確実に、一致判断が可能な移動物体録画を行なうシス
テムを提供することができる。
【0050】請求項18の移動物体録画システムにおい
ては、前記記録手段は、撮像された一画面分の画像デー
タとその後の画像データとに基づいて、前記物体の移動
速度が所定の速度を越えている場合に、前記撮像手段か
らの撮像データを記録する。そして、この判断は、前記
差分評価に基づいて抽出されたブロックに基づき行なわ
れる。すなわち、簡易且つ確実に移動速度を越えている
物体を録画するシステムを提供することができる。
【0051】請求項19の移動物体録画システムにおい
ては、前記移動物体速度検出手段は、前記差分評価に基
づいて抽出されたブロックの画素データおよび両画像デ
ータ間の時間に基づき物体の移動速度を検出する。前記
撮像開始手段は、検出した移動速度が、しきい値速度を
越えている場合に、第2の撮像手段に撮像命令を出力す
る。これにより、簡易且つ確実に移動速度を越えている
物体を録画するシステムを提供することができる。
【0052】
【発明の実施の態様】「目次」 1.第1実施形態について 1)機能ブロック図 2)ハードウェア構成 3)フローチャート 2.第2実施形態について 1)機能ブロック図 2)フローチャート 3.応用例 1)監視システム 2)画像録画システム 3)移動物体速度検出システム 4.他の実施形態 −−−−−−−−−−−−−−−−− 1.第1実施形態について 1)機能ブロック図 本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。
【0053】図1に示す移動物体検出装置1は、第1記
憶手段3、第2記憶手段5、差分評価演算手段7、抽出
ブロック決定手段9および動き特徴量検出手段11を備
えている。
【0054】第1記憶手段3は、複数の画素にて構成さ
れる一画面分の画像データを前フレームデータとして記
憶する。第2記憶手段5は、第1記憶手段3に記憶され
た前フレームデータの後の画像データを、後フレームデ
ータとして記憶する。
【0055】差分評価演算手段7は、前記いずれかのフ
レームデータから、複数の画素データで構成されるブロ
ックデータを複数抽出し、各ブロックごとに、対応する
もう一方のフレームデータとのブロック別差分評価を演
算する。抽出ブロック決定手段9は、前記各ブロックデ
ータの差分評価に基づいて、抽出するブロックを決定す
る。本実施形態においては、差分評価が大きいブロック
を、抽出するようにしたが、これに限定されず、差分評
価が小さいブロックまたは差分評価が中間のブロックを
抽出するようにしてもよい。
【0056】動き特徴量検出手段11は、前記抽出され
たブロックに基づき、移動物体の動き特徴量を検出す
る。本実施形態においては、動き特徴量検出手段11
は、輪郭基礎データ記憶手段13および特徴量決定手段
15を備えている。輪郭基礎データ記憶手段13は、前
記抽出されたブロックの画素データを輪郭基礎データと
して複数記憶する。特徴量決定手段15は、前記複数の
輪郭基礎データに基づいて、移動物体の動き特徴量を決
定する。前記動き特徴量としては、例えば、前記移動物
体の輪郭、動き方向、および動き傾向を含む。
【0057】なお、動き特徴量検出手段11を、前記抽
出されたブロックのブロックIDを輪郭基礎データとし
て記憶するブロックID記憶手段および前記記憶された
ブロックIDに基づいて、移動物体の動き特徴量を決定
する特徴量決定手段で構成してもよい。
【0058】2)ハードウェア構成 図2に、図1に示す移動物体検出装置1をCPUを用い
て実現したハードウェア構成の一例を示す。
【0059】移動物体検出装置21は、CPU23、メ
モリ27、ハードディスク26、CRT30、FDD2
5、キーボード28、入出力インターフェイス31およ
びバスライン29を備えている。
【0060】CPU23は、ハードディスク26に記憶
された制御プログラムにしたがいバスライン29を介し
て、各部を制御する。
【0061】この制御プログラムは、FDD25を介し
て、プログラムが記憶されたフレキシブルディスクから
読み出されてハードディスク26にインストールされた
ものである。なお、フレキシブルディスク以外に、CD
−ROM、ICカード等のプログラムを実体的に一体化
したコンピュータ可読の記憶媒体から、ハードディスク
にインストールさせるようにしてもよい。さらに、通信
回線を用いてダウンロードするようにしてもよい。
【0062】本実施形態においては、プログラムをフレ
キシブルディスクからハードディスク26にインストー
ルさせることにより、フレキシブルディスクに記憶させ
たプログラムを間接的にコンピュータに実行させるよう
にしている。しかし、これに限定されることなく、フレ
キシブルディスクに記憶させたプログラムをFDD25
から直接的に実行するようにしてもよい。なお、コンピ
ュータによって、実行可能なプログラムとしては、その
ままのインストールするだけで直接実行可能なものはも
ちろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、
データ圧縮されているものを、解凍する等)、さらに
は、他のモジュール部分と組合して実行可能なものも含
む。
【0063】メモリ27は、フレームメモリ27a,フ
レームメモリ27b、輪郭基礎メモリ27x、輪郭基礎
メモリ27y、輪郭基礎メモリ27zを有する。フレー
ムメモリ27aには、第1フレームの画像データが記憶
される。フレームメモリ27bには、第2フレームの画
像データが記憶される。輪郭基礎メモリ27x、輪郭基
礎メモリ27y、輪郭基礎メモリ27zには、後述する
ようにそれぞれ、抽出されたブロックの各画素の値が記
憶される。また、メモリ27には、演算結果等が一時記
憶される。CRT30には、後述するように、移動物体
を検出した場合に、これが表示される。入出力インター
フェイス31には、撮像手段であるカメラ33が接続さ
れている。カメラ33からの画像データは、入出力イン
ターフェイス31によって、A/D変換されフレームメ
モリ27a,27bに記憶される。キーボード28は各
種の命令等を入力する命令入力手段である。
【0064】3)フローチャート 移動物体検出装置1の符号化対象のブロックデータの決
定フローチャートについて図3を用いて説明する。以下
では、図6A,B,Cに示すように、3つの画像データ
が、与えられた場合について説明する。
【0065】CPU23は、第1フラグおよび第2フラ
グを初期化する(図3ステップST1)。CPU23
は、フレームデータが入力されたか否かを判断する(ス
テップST3)。
【0066】図6Aに示す画像データが、フレームデー
タとして入力されると、CPU23は、第1フラグが
「0」か「1」かを判断する(ステップST5)。この
場合、第1フラグは「0」に初期化されているので、C
PU23は、フレームメモリaに、図6Aに示す画像デ
ータを記憶する(ステップST7)。そして、CPU2
3は第1フラグを「1」に切り替える(図3ステップS
T9)。
【0067】つぎに、CPU23は、フレームメモリ2
7bに既にデータが記憶されているか否かを判断する
(ステップST10)。この場合、フレームメモリ27
bに既にデータが記憶されていないので、ステップST
3に戻り、再びフレームデータが入力されるか否かを判
断する。
【0068】図6Bに示すフレームデータが与えられる
と、CPU23は、第1フラグが「0」か「1」かを判
断する(ステップST5)。この場合、第1フラグはス
テップST9の処理にて、「1」に切り替えられている
ので、CPU23は図6Bに示すフレームデータを、フ
レームメモリ27bに記憶する(ステップST11)。
CPU23は、第1フラグを「0」に切り替える(ステ
ップST13)。
【0069】なお、フレームメモリ27a、27bに記
憶される際に、各フレームデータは複数のブロックデー
タに分割されて記憶される。本実施形態においては、図
7に示すように1画面分の画像データを、4×4の16
個の画素を構成するブロックデータに分割して記憶する
ようにした。
【0070】つぎに、CPU23は、輪郭基礎データの
作成処理を行なう(ステップST15)。ステップST
15の処理について図5を用いて説明する。
【0071】CPU23は、ブロックナンバhを初期化
し(図5ステップST21)、第hブロックのブロック
別差分評価を演算し、メモリ27に記憶する(ステップ
ST22)。ブロック別差分評価の演算は、以下のよう
にして行なわれる。
【0072】図6Aに示す第0ブロックの各画素につい
て、図6Bに示す第0ブロックの対応画素の値との差分
を求める。そして、当該ブロック内における画素の値の
総計をブロック別差分評価として演算する。例えば、図
6Aに示す画像データの場合、画素の値が最小値「0」
(真黒)から、最大値「255」(真白)の256段階
で表されるとすると、物体51の存在する領域について
は画素の値は「0」で、それ以外の領域については、画
素の値は「255」となる。したがって、物体51の存
在しない領域に属するブロックについては、図8Aに示
すように、ブロック内の各画素の値は「0」であり、物
体51が存在する領域に属するブロックについては、図
8Bに示すように、ブロック内の各画素の値は「25
5」となる。なお、図8において、説明を簡略化するた
めに全ての画素の値が「0」または「255」として説
明した。しかし、現実には誤差があるので、各画素の値
が「0」、「255」とならない場合もあり得る。
【0073】この場合、図6Aに示す第0ブロックと図
6Bに示す第0ブロックについては、ともに、図8Aに
示すブロックデータが得られる。したがって、各画素に
ついて、その差分を求めてこれを総計すると、ブロック
別差分評価「0」となる。したがって、メモリ27に
は、第0ブロックのブロック別差分評価「0」が記憶さ
れる。
【0074】つぎに、CPU23は、全ブロックについ
てブロック別差分評価演算が終了したか否かを判断する
(図5ステップST23)。この場合、全ブロックにつ
いてブロック別差分評価演算が終了していないのでステ
ップST24に進み、ブロックナンバhをインクリメン
トし、ステップST22の処理を行なう。すなわち、第
1ブロックのブロック別差分評価の演算を行なう。この
場合も、第0ブロックと同様に、ブロック別差分評価
「0」が得られる。
【0075】なお、図6Aにて物体51の存在する領域
については、図6Bでは物体51が存在しない。したが
って、この場合には、各ブロックの各画素について差分
「255」が得られるので、そのブロックにおけるブロ
ック別差分評価「2040」が得られる。本実施形態に
おいては、各画素の画素ごとの差分評価を、絶対値で表
し、ブロック別差分評価も絶対値で表すようにした。
【0076】かかる処理を繰返すことにより、全ブロッ
クのブロック別差分評価が求められる。このようにし
て、図9に示すようにブロックA25、A26、A2
7、A35、A36、A37、A45、A46、A47
について、図10に示すようなブロック番号とブロック
別差分評価との対応表が得られる。
【0077】なお、図10においては、ブロックA25
〜A27、A35〜A37、A45〜A47についてだ
け表示しているに過ぎず、かかるブロック別差分評価を
有するブロックは、図6Aの物体51が存在していた周
辺のブロックおよび図6Bにおける物体が存在している
周辺の双方に存在する。
【0078】つぎに、CPU23は、抽出するブロック
を決定する(図5ステップST26)。本実施形態にお
いては、ブロック別差分評価の値が大きいものから50
%のものを抽出するようにした。
【0079】つぎに、CPU23は、輪郭基礎データを
作成する(図5ステップST28)。輪郭基礎データの
作成は、以下の様に行なわれる。ステップST26の抽
出ブロックが決定されると、図11に示すように各ブロ
ックのうち、抽出されたブロックについて、選択フラグ
が「1」に変更される。例えば、図6Aに示す画像デー
タにおいて、物体51が図9に示すようにブロックA2
5〜A47に位置する場合、図10に示すブロック別差
分評価が得られる。本実施形態においては、このよう
に、選択フラグが「1」であるブロックのブロックID
それ自体を輪郭基礎データとした。
【0080】つぎに、CPU23は、第2フラグが
「0」、「1」、「2」のいずれかを判断する(図4ス
テップST31)。第2フラグが「0」である場合に
は、図5ステップST28にて得られた輪郭基礎データ
を、輪郭基礎メモリ27xへ記憶する(ステップST3
3)。すなわち、輪郭基礎メモリ27xには、選択フラ
グが「1」であるブロックのブロックIDが記憶され
る。そして、第2フラグを「1」に切り替える(ステッ
プST35)。CPU23は、輪郭基礎データが3つ存
在するか否かを判断し(ステップST37)、存在しな
い場合には、図3ステップST3以下の処理を繰返す。
【0081】同様にして、つぎの輪郭基礎データが作成
された場合には、図4ステップST31にて、第2フラ
グが「1」に切り替えられているので、作成された輪郭
基礎データは輪郭基礎メモリ27yへ記憶される(ステ
ップST39)。そして、CPU23は、第2フラグを
「2」に切り替える(ステップST41)。
【0082】CPU23は、輪郭基礎データが3つ揃っ
ているか判断する(ステップST37)。この場合、輪
郭基礎データは2つしか存在しないのでステップST3
以下の処理を繰返す。
【0083】同様にして、つぎに、輪郭基礎データが作
成された場合には、ステップST31にて、第2フラグ
が「2」に切り替えられているので、ステップST43
に進み、輪郭基礎メモリ27zへ記憶する。そして、第
2フラグを「0」に切り替える(ステップST45)。
【0084】CPU23は、輪郭基礎データが3つ揃っ
ているかを判断する(ステップST37)。この場合、
輪郭基礎データが3つ存在するので、以下のようにし
て、移動物体51の輪郭およびその動き方向を決定する
(ステップST47)。
【0085】図6A〜Dに示すように物体51が移動し
た場合、輪郭基礎メモリ27xに記憶されているブロッ
クIDに基づいて、図12に示すような輪郭データ5
5、56が得られる。具体的には、輪郭基礎メモリ27
xに記憶されているブロックIDで特定されるブロック
に属する全画素について、背景色と区別できるような表
示を行なえばよい。例えば、背景を黒として、輪郭基礎
メモリ27xに記憶されているブロックIDで特定され
るブロックに属する画素については、全て、すなわち、
この場合であれば、各ブロックについて、4×4=16
画素全部を白色表示するようにすればよい。
【0086】なお、この場合、輪郭基礎メモリ27xに
記憶されているブロックIDで特定されるブロックのう
ち、他のブロックで取囲まれているブロックについて
は、白色表示しないようにすればよい。図9に示す場合
であれば、ブロックA36に属する画素が該当する。
【0087】つぎに、輪郭基礎メモリ27yに記憶され
ているブロックIDに基づいて、同様にして、図12B
に示すように2つの輪郭データ57、58が得られる。
この場合、図12A、Bに示す輪郭データは、時間的に
連続したものであるので、図12Aに示す輪郭データ5
6および図12Bに示す輪郭データ57は同じものであ
る。したがって、図12A、Bから、これらの共通部分
を削除することによって、移動物体51の輪郭データを
得ることができる。具体的には、例えば、選択フラグが
「1」のブロックのうち、共通のブロックについて、削
除するようにすればよい。図12Bにおいても同様であ
る。
【0088】このようにして、2つの輪郭基礎データか
ら物体51の輪郭を得ることができる。
【0089】なお、輪郭基礎メモリに記憶されているブ
ロックIDで特定されるブロックに属する画素全てにつ
いて、同じ表示を行なうのではなく、各画素ごとの値に
基づいて、表示するようにしてもよい。
【0090】このようにして、輪郭が分れば、移動物体
の大きさも知ることができる。
【0091】さらに、2つの輪郭基礎データで特定され
る形状データ(図12A、B参照)を重ねあわせると、
輪郭データ55、56、58の3つの輪郭を有する画像
が得られる。かかる画像から、物体51の動き方向を決
定することができる。また、各フレーム間の経過時間が
わかれば、移動速度を得ることもできる。
【0092】また、本実施形態においては、輪郭メモリ
27zに第3フレームおよび第4フレームに基づいて抽
出した輪郭基礎データを記憶している。このように、輪
郭基礎データを時系列で記憶しておくことにより、各画
素について差分の絶対値を記憶するだけで、動き方向の
検出を行なうことができる。
【0093】なお、上記実施形態においては、物体51
が、つぎのフレームではその物体を越える程度に大きく
移動した場合について説明したが、つぎのフレームでは
その物体を越える程度に大きく移動しない場合もある。
例えば、図13Aに示すように、前のフレームでは物体
が領域51aに表示されており、つぎのフレームでは領
域51bに移動するような場合である。このような場
合、抽出されたブロックの全画素ではなく、元の画素デ
ータすなわち各画素の値に基づいて、輪郭を表示する
と、図13Bに示すような輪郭データを得られる。しか
し、本実施形態においては、抽出されたブロックに属す
る全画素を表示するようにしているので、この様な場合
でも、移動物体の輪郭とほぼ同様の輪郭を得ることがで
きる。
【0094】また、物体が小さな範囲でゆらゆらと動く
ような場合(図13Aに示す領域51a,51bを繰返
し移動するような場合)も同様に移動物体の輪郭とほぼ
同様の輪郭を得ることができる。
【0095】なお、抽出されたブロックの全画素ではな
く、元の画素データで表示する場合でも、以下の様にし
て、物体51の輪郭を確実に抽出することができる。こ
のような輪郭データが得られる場合の1つは、移動速度
が遅い場合である。移動速度が遅くとも、時間をかけて
移動するような場合には、物体51の範囲をいずれ越え
て移動するフレームデータを得ることができるので、そ
の後のフレーム(第4、5フレーム)のデータを参照す
ればよい。かかる処理は、例えば、図12AおよびBか
ら、両者の共通部分を削除した場合に、輪郭データが閉
じていない場合に行なうようにすればよい。
【0096】このように本実施形態においては、移動物
体の動き特徴量として、その輪郭および動き方向を得る
ようにした。
【0097】なお、輪郭が得られると、その輪郭部分に
該当する画素IDがわかるので、前記フレームデータを
記憶しておき、該当する画素だけを表示することによ
り、輪郭だけでなくその物体そのものを表示することも
できる。その際、当該輪郭に該当する画素のみだけでな
く、その内部に属する全画素を表示する様にすればよ
い。
【0098】本実施形態においては、第1フレームのデ
ータとそのつぎの第2フレームのデータを比較するよう
にしたが、第1フレームのデータと比較する後フレーム
データとして、第3、第4以降の画像データを採用して
もしてもよい。
【0099】また、第3、第4以降の画像データと第1
フレームのデータを比較しても、重なった輪郭データを
得られた場合には、当該物体の動き傾向として、ちらち
ら動くような物体であることを知ることもできる。
【0100】本実施形態においては、物体に多少のテク
スチャーが存在する場合であっても、ブロック別差分評
価が大きなブロックから順に抽出するようにしているの
で、そのような誤差については吸収することができる。
また、カメラが多少ぶれた場合等についても同様であ
る。
【0101】なお、本実施形態においては、ブロック別
にブロック差分評価を求めて、抽出画素を決定したが、
これに限定されず、各画素毎の画素別差分評価を求め
て、抽出画素を決定するようにしてもよい。
【0102】また、本実施形態においては、選択フラグ
が「1」であるブロックのブロックIDそれ自体を輪郭
基礎データとして記憶するようにしたが、このブロック
IDで特定される形状そのものを輪郭基礎データとして
記憶するようにしてもよい。さらに、選択フラグが
「1」であるブロックに属する全画素ではなく、そのブ
ロックに属する画素の各画素データによって特定される
形状データを輪郭基礎データとして記憶するようにして
もよい。
【0103】2.第2実施形態について 1)機能ブロック図 本発明にかかる他の実施形態について、説明する。図1
4に示す移動物体検出装置60は、移動物体の動き傾向
を決定する装置であり、第1記憶手段61、第2記憶手
段63、差分評価演算手段65、および動き傾向決定手
段67を備えている。
【0104】第1記憶手段61は、複数の画素にて構成
される一画面分の画像データを前フレームデータとして
記憶する。第2記憶手段63は、第1記憶手段61に記
憶された画像データの後の画像データを、後フレームデ
ータとして記憶する。差分評価演算手段65は、前記前
フレームデータのうち、複数の画素データで構成される
ブロックデータを抽出し、各ブロックごとに、対応する
後フレームデータとの差分評価を演算する。動き傾向決
定手段67は、前記各ブロックデータの差分評価の分布
に基づいて、移動物体の動き傾向を決定する。
【0105】なお、ハードウェア構成については、第1
実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0106】2)フローチャート つぎに、図15を用いて、その処理フローチャートにつ
いて説明する。CPU23は、図3のステップST1〜
ステップST13と同様にして、フレームメモリA,B
にフレームデータを記憶する(図15ステップST61
〜ステップST73)。
【0107】つぎに、CPU23はブロック番号hを初
期化する(図16ステップST81)。CPU23は、
第hブロックのブロック別差分評価の演算を行ない、結
果を記憶する(ステップST82)。全ブロックのブロ
ック別差分評価の演算が終了したか否かを判断し(ステ
ップST83)、終了していない場合には、ブロック番
号hをインクリメントし(ステップST84)、ステッ
プST82以下の処理を繰返す。かかる処理について
は、図5に示す処理と同様であるので説明は省略する。
【0108】全ブロックのブロック別差分評価が得られ
ると、CPU23は、分布データを作成する(ステップ
ST86)。本実施形態においては、図17Aに示すよ
うにブロック別差分評価ごとにブロック総数のヒストグ
ラムを作成することによって、分布データを作成した。
なお、図17Aに示す分布データは、ある物体があまり
動かないような場合であり、ブロック別差分評価が「1
6」よりも大きなブロック別差分評価を持つブロックが
ほとんどない、という分布を示している。一方、図17
Bに示す分布データは物体が大きく動くような場合であ
り、ブロック別差分評価が「0」から「255」にその
ブロック総数も適度にちらばっている。
【0109】CPU23は、このようにして得られた分
布データから、動き特性を推定する(ステップST8
8)。例えば、このようにして得られた分布データは、
動き傾向に応じてその分布特性が異なる。したがって、
分析すべき移動物体の分布パターンを複数記憶してお
き、いずれのパターンに当てはまるか否か判断すること
により、分布特性を推定することができる。
【0110】なお、この分布データを時系列で参照する
ことによって、分布データの傾向が変わった場合には物
体の動き傾向が変化したと判断することもできる。
【0111】なお、上記実施形態においては、ブロック
別差分評価ごとにヒストグラムを作成した。しかし、こ
れに限定されず、各ブロック評価値についてそのブロッ
ク総数を縦軸にし、ブロック別差分評価を横軸にした折
れ線グラフを作成し、このグラフを表す演算式を分布デ
ータとして記憶するようにしてもよい。例えば、ガウス
分布に近似の分布データが得られた場合には、Y=Eax
/Edxで表すことができる。また、ガウス分布以外に二
項分布の演算式の係数としてその係数を記憶するように
してもよい。
【0112】このように、演算式の係数によって、分布
特性を記憶することによって、パラメータを参照するだ
けで、移動物体の動き傾向を知ることができる。例え
ば、ガウス分布において係数aがあまり変わらないうち
は、変化が小さいものと判断し、係数aが変わった場合
にはこれを物体を大きく動いたと判断してもよい。
【0113】3.応用例 1)監視システム つぎに、本発明を監視システムに適用した場合の一実施
形態について、図18を用いて説明する。このシステム
の概略について説明する。工場側にはカメラ0からカメ
ラ7によって、異なる8箇所の画像が撮像されている。
各画像データは送信機81がセンター側に送信する。送
信機81からどのカメラからの撮像データを送信するか
は、送信側コントローラ83が管理する。センター側で
は送信機81から送信されたデータを受信機85が受信
し、受信側コントローラ87は送られてきたデータを、
合成器86またはフレームメモリ88に記憶する。モニ
タ89は、フレームメモリ88に記憶された画像データ
を表示する。モニタ89の画像領域は8分割されてお
り、カメラ0からカメラ7の画像が8分割表示される。
【0114】なお、送信側コントローラ83のハードウ
ェア構成については、伝送回路を有することと、カメラ
が複数接続されていること以外は、図2に示すのと同様
である。
【0115】このシステムにおけるフローチャートにつ
いて、図19を用いて説明する。コントローラ83は、
画面拡大フラグj、カメラナンバiを初期化する(ステ
ップST101、ステップST103)。つぎに、コン
トローラ83はカメラナンバiをインクリメントし(ス
テップST105)、画像データを記憶する(ステップ
ST107)。これにより、カメラ0からのデータが記
憶される。つぎに送信側コントローラ83は、1フレー
ム前のデータと与えられた画像データが同じか否かを判
断する(ステップST109)。同じでない場合は、画
面拡大フラグjが「1」か否かを判断する(ステップS
T110)。この場合、画面拡大フラグjはステップS
T101にて「0」に設定されているので、データ送信
命令を出力する(ステップST113)。データ送信命
令を受けると、送信機81は与えられた画像データを送
信する。
【0116】つぎに、CPU23はカメラナンバiが
「7」か否かを判断し(ステップST119)、カメラ
ナンバiが「7」でない場合は、ステップST105に
進み、カメラナンバiをインクリメントする。つぎに、
カメラナンバiの画像データを記憶する(ステップST
107)。これにより、カメラ1の画像データが、送信
側コントローラ83に記憶される。
【0117】つぎに、送信側コントローラ83は、与え
られたカメラ1の画像データについて、1フレーム前の
データと同じか否かを判断する(ステップST10
9)。この場合、はじめてであるので1フレーム前のデ
ータと同じではない。したがって、ステップST110
に進み、画面拡大フラグjが「1」か否かを判断する。
この場合、画面拡大フラグjは「0」であるので、送信
側コントローラ83はデータ送信命令を出力する(ステ
ップST113)。これにより、送信機81はカメラ1
からのデータを送信する。
【0118】以下、ステップST119に進み同様の処
理が繰返される。このようにして、カメラ0〜カメラ7
の第1フレームの画像データが送信される。
【0119】カメラ0〜カメラ7の第1フレームの画像
データが送信されると、ステップST119にてカメラ
ナンバiが「7」となるので、画面拡大フラグjが
「1」に切り替えられる(ステップST121)。
【0120】つぎに、送信側コントローラ83は、カメ
ラナンバiを初期化する(ステップST103)。そし
て、カメラナンバiをインクリメントし(ステップST
105)、与えられた画像データを記憶する(ステップ
ST107)。これにより、カメラ0の第2フレームの
画像データが記憶される。この画像データが、既に記憶
されている1フレーム前のデータと一致するか否かを判
断する(ステップST109)。同じである場合には、
データ送信命令を出力せずステップST119に進み、
カメラナンバiが「7」か否かを判断する。この場合、
カメラナンバiが「7」でないので、ステップST10
5以下の処理を繰返す。このようにして、カメラ0から
カメラ7の第2フレームの画像データを送信するか否か
が決定される。
【0121】すなわち、カメラ0からカメラ7までの画
像データについては、第1フレームが送信された後は、
各フレームの1つ前のフレームデータと同じものが送信
側コントローラ83に与えられた場合には、送信機81
は画像データを送信しない。もし、カメラ2からの画像
データが1つ前の画像データと同じでない場合は、ステ
ップST109からステップST110に進み、画面拡
大フラグjが「1」か否かを判断する。この場合、ステ
ップST121にて画面拡大フラグjが「1」に切り替
えられているので、送信側コントローラ83は、画面拡
大フラグとともにデータ送信命令を出力する。これによ
り、送信機81は、カメラ2からの画像データを画面拡
大フラグとともに送信する。このように、カメラ0から
カメラ7の画像データは、その画像データが1フレーム
前の画像データを異なる場合には、拡大フラグとともに
その画像データが送信される。
【0122】センター側の処理について、図20を用い
て説明する。受信側コントローラ87は、受信機85か
ら受信信号が与えられるか否かを判断する(ステップS
T123)。受信信号が与えられると、画面拡大フラグ
が付加されているか否かを判断する(ステップST12
5)。送られていない場合には、受信信号を、合成器8
6に与える(ステップST127)。合成器86は、フ
レームメモリ88の該当領域へ与えられた画像データを
記憶する(ステップST129)。
【0123】つぎに、受信側コントローラ87はフレー
ムメモリ88にカメラ1からカメラ8までの各画面のデ
ータが記憶されているか否かを判断する(ステップST
130)。記憶されていない場合には、ステップST1
23以下の処理を繰返す。係る処理を繰返すことによっ
て、モニタ89にはカメラ0からカメラ7までの画像が
1つの画面に表示される。
【0124】一方、送信機81から、画面拡大フラグと
ともにデータ送信命令が送信されてきた場合には、以下
のようにしてモニタ89にそのカメラの画像が1画面と
して表示される。ここでは、カメラ2の画像データが画
像画面拡大フラグとともに送信された場合について説明
する。受信側コントローラ87は、受信信号が与えられ
た場合には、画面拡大フラグが与えられているか否かを
判断する(ステップST125)。画面拡大フラグが与
えられている場合には、その受信信号をフレームメモリ
88に記憶する。これにより、既に記憶されているカメ
ラ1からカメラ8までの合成されたデータが、新たに受
信したカメラ2の画像データに書き換えられる。フレー
ムメモリ88のデータはモニタ89に出力され、これに
より、カメラ2が移動物体を検出したことを知ることが
できる。
【0125】このようにして、モニタ89にはカメラ0
〜カメラ7が合せて表示され、移動物体が検出される
と、そのカメラからの画像データだけがモニタ89全体
に表示される。
【0126】なお、本実施形態においては、1台のモニ
タについて複数のカメラからの画像を分割して表示する
ようにしたが、複数のモニタを用いてもよい。
【0127】また、何か移動物体を検出した場合には、
その領域について警告灯をつける等の放置を行なうよう
にしてもよい。
【0128】なお、本システムにおいては、カメラ0か
らカメラ7までの画像データについて、1フレーム前の
データと同じ場合については、送信機81からのデータ
が送信されない。したがって、異常がない場合には、送
信機側と受信機側の伝送路を非使用状態とすることもで
きる。これにより、センター側に対して工場側が複数あ
る場合についても、前工場数分だけ伝送許容量がないよ
うな場合でも、これを確実に管理することもできる。
【0129】また、かかる監視システムは、前記警備シ
ステムだけでなく、安全監視システム、例えば、踏切周
辺への異物(人または車両)の侵入等についても適用す
ることもできる。すなわち、遮断機が下がった後に車両
が線路内に侵入した場合に、これを検出することができ
る。また、駅の構内にてプラットホームから線路上への
人等の落下についても同様に適用することができる。
【0130】2)画像録画システム なお、図18におけるシステムにおいては、工場側とセ
ンター側で各々の送信側コントローラおよび受信側コン
トローラを設けているが、1つのシステムとして1つの
コントローラでモニタに表示することもできる。このシ
ステムはいわゆるスキップバックの録画システムについ
ても適用することができる。すなわち、カメラからのデ
ータがその1つ前の画像データと変換した場合にだけ、
録画を開始するようにすれば、何か移動があった場合に
ついてのみ、その画像をビデオ録画することができる。
【0131】3)移動物体速度検出システム 図21に移動物体の録画システム100を示す。録画シ
ステム100は、移動物体である車両101の移動速度
が一定の速度を越える場合に、カメラ103でこれを撮
像して録画をおこなう。
【0132】移動物体である車両101が計測ポイント
Kに達すると、カメラ103はこれを撮像し、撮像デー
タを移動物体録画装置109に与える。移動物体録画装
置109は、撮像データに基づいて撮像を開始するか否
かを判断する。
【0133】以下、図22に示すフローチャートを用い
て動作の詳細について説明する。移動物体録画装置10
9は、2つのフレームデータが与えられたか否かを判断
し(ステップST141)、2つのフレームデータが与
えられると輪郭基礎データを作成する(ステップST1
43)。輪郭基礎データの作成については、既に説明し
たので説明は省略する。移動物体録画装置109は、こ
の輪郭基礎データに基づいて、車両101の輪郭および
移動速度を特定する(ステップST145)。また、移
動物体録画装置109は、かかる輪郭から物体の種類を
特定する(ステップST141)。これは、例えば、2
輪車、軽自動車、普通自動車、大型トラック、大型バ
ス、トレーラー等の撮像対象車両の輪郭を複数記憶して
おき、パターンマッチングすることによって特定すれば
よい。
【0134】つぎに、移動物体録画装置109は、車両
101の走行速度がしきい値速度を超えているか否かを
判断する(ステップST149)。速度は、物体の種類
に応じて異なる場合があるからである。例えば、普通自
動車であれば時速100キロ、大型トラックであれば時
速80キロが、しきい値速度となる。速度を超過してい
ない場合には、ステップST141以下の処理を繰返
す。
【0135】速度違反である場合には、移動物体録画装
置109は、ステップST147で得られた物体の種類
に応じて、カメラ103を撮像ポイントを移動させる。
これは、例えば、大型トラックの場合では、運転席とナ
ンバープレートの位置が離れており、撮像しなければな
らない範囲が広くなったりするからである。かかる移動
は、移動物体録画装置109がカメラ駆動部109に駆
動命令を与えることによって行なわれる。
【0136】つぎに、撮像ポイント102に車両101
が達した時に、移動物体録画装置109は、カメラ10
3に車両101の撮像を行なう撮像命令を出力する(ス
テップST153)。撮像ポイントPに車両101が達
したか否かは、距離LおよびステップST145におい
て検出した車両101の移動速度から求めることができ
る。また、計測ポイントKから距離Lだけ離れた撮像ポ
イントにセンサを設けており、センサが車両101を検
出した時に撮像するようにしてもよい。
【0137】このようにして、移動物体の速度がしきい
値速度を越えた場合に、当該車両を録画することができ
る。なお、カメラ103は夜間でも撮像できるように高
感度カメラを用いるか、または赤外線のライトを照射す
ることが好ましい。
【0138】また、本実施形態においては、カメラ10
3を車両の移動速度を検出する画像データを得るのと、
速度を超過した車両を撮像するのに併用しているが、各
々別々に構成してもよい。この場合は、速度を超過した
車両を撮像するカメラは定位置に固定しておけばよい。
【0139】本実施形態においては、カメラ103で車
両を撮像するだけで、確実にその車両の速度を計測する
ことができる。したがって、レーダ探知器等のように能
動的速度検出器を用いた場合と比べると、被検出車から
探知されないという利点を有する。また、雨、霧等によ
る誤差も吸収できる。さらに、車両の種類を判別するこ
とができるので、その種類に応じた速度によって速度超
過車両を撮像することができる。
【0140】また、広角カメラを用いた場合には、複数
車線における速度超過車輌を1つのカメラで撮像するこ
とができる。なお、この場合、たまたま速度超過してい
ない車も一緒に撮像される場合もある。この場合は、速
度超過の車についてマーキング等を行なうようにすれば
よい。これは、速度違反の車が当該画面における、どの
あたりに存在するかを判断することによって可能とな
る。さらにマーキングではなく、それ以外の車輌につい
てはデータとして削除するようにしてもよい。
【0141】4.他の実施形態 本発明は、物体が移動するか否かを検出することができ
るので、ベット上の患者がベットから落ちていないか等
の患者監視システムに応用することもできる。また、ベ
ルトコンベア等で搬入される製品をその輪郭によって選
別するシステム等に応用することもできる。
【0142】なお、本実施形態においては、フレームデ
ータを記憶する際に、ブロック別に区分して記憶するよ
うにしたが、フレームデータをよみだす際に、ブロック
別に読み出す様にしてもよい。
【0143】また、この実施形態においては、1ブロッ
クを4×4の16画素から構成したが、これに限定され
ることなく、例えば2×2等、任意の画素数とすること
ができる。特に、ノイズに対して強いという点では、1
ブロックを多くの画素から構成する方が望ましいが、あ
まり多くすると、抽出される輪郭がぼける場合がある。
したがって、1ブロックの画素数については、認識対象
の物体の大きさ等から決定すればよい。
【0144】なお、本実施形態においては、ブロック別
差分評価の値が大きいものから50%のものを抽出する
ようにしたので、動きが大きな移動物体を抽出すること
ができる。しかしこれに限定されず、ブロック別差分評
価の値が小さいブロック、または、ブロック別差分評価
の値が大きくも小さくもない範囲に属するブロックを抽
出するようにしてもよい。これにより、所望の動き特徴
量を有する移動物体だけを検出することができる。この
ように、全ブロックのうちの何%とすることにより、抽
出するブロック数を一定にすることができる。
【0145】また、抽出ブロックの決定については、全
ブロックのうちの何%ではなく、ブロック別差分評価の
絶対値で抽出ブロックを決定するようにしてもよい。例
えば、ブロック別差分評価が「1800」以上のブロッ
クを全てとか、ブロック別差分評価が「50」以下のブ
ロックを全てとか、ブロック別差分評価が「400〜1
400」のブロックを全てというように、抽出してもよ
い。
【0146】なお、上記各実施形態においては、ディジ
タル画像データが得られているものとして説明したが、
かかるディジタル画像データについては、例えば、アナ
ログ静止画像データを標本化することにより、得られ
る。
【0147】また、このディジタル画像データがカラー
画像である場合には、YUV信号(輝度信号Yおよび色
相信号UV)それぞれについて、前記と同様の処理をす
ればよい。
【0148】なお、YUV信号ではなく、RGB(赤、
緑、青)信号または、YIQ(輝度信号Yおよび色相信
号IQ)などでもよい。
【0149】また、上記各実施形態においては、前記各
機能を実現する為に、CPU23を用い、ソフトウェア
によってこれを実現している。しかし、その一部もしく
は全てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動物体検出装置1の機能ブロ
ック図である。
【図2】符合化手段109aの機能ブロック図である。
【図3】CPU23の処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】CPU23の処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】輪郭基礎データ作成のフローチャートである。
【図6】物体51が移動する各フレームデータを示す図
である。
【図7】フレームデータとブロックデータの関係を示す
図である。
【図8】ブロックデータの各画素の値を説明する図であ
る。
【図9】ブロックデータと物体51の関係を示す図であ
る。
【図10】ブロックナンバとその差分表値の対応データ
である。
【図11】ブロックナンバと選択フラグの対応表であ
る。
【図12】輪郭基礎データを示す図である。
【図13】1画素以下で物体51が移動する場合の輪郭
基礎データを示す図である。図1
【図14】第2の実施形態である物体移動検出装置の機
能ブロック図である。
【図15】第2実施形態におけるフローチャートであ
る。
【図16】第2実施形態におけるフローチャートであ
る。
【図17】分布データを示すヒストグラフである。
【図18】管理システムのブロック構成図である。
【図19】図18の送信側コントローラ83の処理を示
す図である。
【図20】図18の受信側コントローラ87の処理を示
す図である。
【図21】移動物体録画装置の全体システムを示す図で
ある。
【図22】移動物体録画装置109の処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
3・・・・・第1記憶手段 5・・・・・第2記憶手段 7・・・・・差分評価演算手段 9・・・・・抽出ブロック決定手段 11・・・・動き特徴量検出手段 23・・・・CPU 27・・・・メモリ 26・・・・ハードディスク

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素にて構成される一画面分の画像
    データを前フレームデータとして記憶する第1記憶手
    段、 前記第1記憶手段に記憶された前フレームデータの後の
    画像データを、後フレームデータとして記憶する第2記
    憶手段、 前記いずれかのフレームデータから、複数の画素データ
    で構成されるブロックデータを複数抽出し、各ブロック
    ごとに、対応するもう一方のフレームデータとの差分評
    価を演算する差分評価演算手段、 前記各ブロックデータの差分評価に基づいて、抽出する
    ブロックを決定する抽出ブロック決定手段、 前記抽出されたブロックに基づき、移動物体の動き特徴
    量を検出する動き特徴量検出手段、 を備えたことを特徴とする移動物体検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1の移動物体検出装置において、 前記動き特徴量検出手段は、 1)前記抽出されたブロックのブロックIDを輪郭基礎デ
    ータとして記憶するブロックID記憶手段、 2)前記記憶されたブロックIDに基づいて、移動物体の
    動き特徴量を決定する特徴量決定手段、 を備えたことを特徴とする移動物体検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1の移動物体検出装置において、 前記動き特徴量検出手段は、 1)前記抽出されたブロックの画素データを輪郭基礎デー
    タとして複数記憶する輪郭基礎データ記憶手段、 2)前記複数の輪郭基礎データに基づいて、移動物体の動
    き特徴量を決定する特徴量決定手段、 を備えたことを特徴とする移動物体検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかの移動物体
    検出装置において、 前記移動物体の動き特徴量として前記移動物体の輪郭を
    決定すること、 を特徴とする移動物体検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項3のいずれかの移動物体
    検出装置において、 前記移動物体の動き特徴量として前記移動物体の動き方
    向を決定すること、 を特徴とする移動物体検出装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項3のいずれかの移動物体
    検出装置において、 前記移動物体の動き特徴量として前記移動物体の動き傾
    向を決定すること、 を特徴とする移動物体検出装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項3のいずれかの移動物体
    検出装置において、 前記抽出ブロック決定手段は、差分評価が大きいブロッ
    クを、抽出するブロックとして決定すること、 を特徴とする移動物体検出装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項3のいずれかの移動物体
    検出装置において、 前記抽出ブロック決定手段は、差分評価が小さいブロッ
    クを、抽出するブロックとして決定すること、 を特徴とする移動物体検出装置。
  9. 【請求項9】複数の画素にて構成される一画面分の画像
    データを前フレームデータとして記憶する第1記憶手
    段、 前記第1記憶手段に記憶された画像データの後の画像デ
    ータを、後フレームデータとして記憶する第2記憶手
    段、 前記前フレームデータの各画素データについて対応する
    後フレームデータとの差分評価を演算する差分評価演算
    手段、 前記差分評価に基づいて、移動物体の動き特徴量を検出
    する動き特徴量検出手段、 を備えたことを特徴とする移動物体検出装置。
  10. 【請求項10】複数の画素にて構成される一画面分の画
    像データを前フレームデータとして記憶する第1記憶手
    段、 前記第1記憶手段に記憶された画像データの後の画像デ
    ータを、後フレームデータとして記憶する第2記憶手
    段、 前記前フレームデータのうち、複数の画素データで構成
    されるブロックデータを抽出し、各ブロックごとに、対
    応する後フレームデータとの差分評価を演算する差分評
    価演算手段、 前記各ブロックデータの差分評価の分布に基づいて、移
    動物体の動き傾向を決定する動き傾向決定手段、 を備えたことを特徴とする移動物体検出装置。
  11. 【請求項11】請求項10の移動物体検出装置におい
    て、 前記各ブロックデータの差分評価の分布を、ヒストグラ
    ムで表わすこと、 を特徴とする移動物体検出装置。
  12. 【請求項12】請求項10の移動物体検出装置におい
    て、 前記各ブロックデータの差分評価の分布を、演算式のパ
    ラメータで表わすこと、 を特徴とする移動物体検出装置。
  13. 【請求項13】複数の画素にて構成される一画面分の画
    像データまたはその後の画像データから、複数の画素デ
    ータで構成されるブロックデータを複数抽出し、各ブロ
    ックごとに、対応するもう一方の画像データとの差分評
    価を演算し、 前記各ブロックデータの差分評価に基づいて抽出するブ
    ロックを決定し、決定されたブロックに基づき、移動物
    体の動き特徴量を検出すること、 を特徴とする移動物体検出方法。
  14. 【請求項14】複数の画素にて構成される一画面分の画
    像データまたはその後の画像データにおける各画素デー
    タについて、前記前フレームデータの対応する後フレー
    ムデータとの差分評価を演算し、この差分評価に基づい
    て、移動物体の動き特徴量を検出すること、 を特徴とする移動物体検出方法。
  15. 【請求項15】複数の画素にて構成される一画面分の画
    像データまたはこの後の画像データのいずれかの画像デ
    ータから、複数の画素データで構成されるブロックデー
    タを複数抽出し、各ブロックごとに、対応するもう一方
    のフレームデータとの差分評価を演算し、 前記各ブロックデータの差分評価の分布に基づいて、移
    動物体の動き傾向を決定すること、 を特徴とする移動物体検出方法。
  16. 【請求項16】物体を撮像する撮像手段、 前記撮像手段で撮像された物体の一画面分の画像データ
    を前フレームデータとして記憶する第1記憶手段、 前記前フレームデータの後の画像データを、後フレーム
    データとして記憶する第2記憶手段、 前記いずれかのフレームデータから、複数の画素データ
    で構成されるブロックデータを複数抽出し、各ブロック
    ごとに、対応するもう一方のフレームデータとの差分評
    価を演算する差分評価演算手段、 前記各ブロックデータの差分評価に基づいて、抽出する
    ブロックを決定する抽出ブロック決定手段、 前記抽出されたブロックに基づき、前記物体の動き特徴
    量を検出する動き特徴量検出手段、 報知対象の動き特徴量を記憶する報知対象特徴量記憶手
    段、 前記検出した物体の動き特徴量および前記報知対象の動
    き特徴量に基づいて、報知を行なう報知手段、 を備えたことを特徴とする移動物体監視システム。
  17. 【請求項17】物体を撮像するための撮像手段、 前記撮像手段で撮像された一画面分の画像データとその
    後の画像データとを比較して、両者が一致しない場合
    に、前記撮像手段からの撮像データを記録する記録手
    段、 を備えた移動物体録画システムにおいて、 前記記録手段は、以下の手段を有すること、 1)前記いずれかのフレームデータから、複数の画素デー
    タで構成されるブロックデータを複数抽出し、各ブロッ
    クごとに、対応するもう一方のフレームデータとの差分
    評価を演算する差分評価演算手段、 2)前記各ブロックデータの差分評価に基づいて、抽出す
    るブロックを決定する抽出ブロック決定手段、 3)前記抽出されたブロックに基づき、物体の動き特徴量
    を検出する動き特徴量検出手段、 4)前記検出した物体の動き特徴量に基づいて、前記一致
    判断を行なう一致判断手段、 を特徴とする移動物体録画システム。
  18. 【請求項18】物体を撮像するための撮像手段、 前記撮像手段で撮像された一画面分の画像データとその
    後の画像データとに基づいて、前記物体の移動速度が所
    定の速度を越えている場合に、前記撮像手段からの撮像
    データを記録する記録手段、 を備えた移動物体録画システムであって、 前記記録手段は、以下の手段を有すること、 1)前記いずれかのフレームデータから、複数の画素デー
    タで構成されるブロックデータを複数抽出し、各ブロッ
    クごとに、対応するもう一方のフレームデータとの差分
    評価を演算する差分評価演算手段、 2)前記各ブロックデータの差分評価に基づいて、抽出す
    るブロックを決定する抽出ブロック決定手段、 3)前記抽出されたブロックに基づき、物体の動き特徴量
    を検出する動き特徴量検出手段、 4)前記検出した物体の動き特徴量に基づいて、前記移動
    速度を演算する速度演算手段、 を特徴とする移動物体録画システム。
  19. 【請求項19】物体を撮像する第1の撮像手段、 前記第1の撮像手段からの一画面分の画像データおよび
    その後の画像データを記憶するフレームデータ記憶手
    段、 前記いずれかの画像データから、複数の画素データで構
    成されるブロックデータを複数抽出し、各ブロックごと
    に、対応するもう一方の画像データとの差分評価を演算
    する差分評価演算手段、 前記各ブロックデータの差分評価に基づいて、抽出する
    ブロックを決定する抽出ブロック決定手段、 前記抽出されたブロックの画素データおよび両画像デー
    タ間の時間に基づき、前記物体の移動速度を検出する移
    動物体速度検出手段、 前記検出した物体の移動速度が、しきい値速度を越えて
    いる場合に、第2の撮像手段に撮像命令を出力する撮像
    開始手段、 を特徴とする移動物体録画システム。
  20. 【請求項20】コンピュータが実行可能なプログラムを
    記憶したコンピュータ可読の記憶媒体であって、前記プ
    ログラムは、請求項1ないし請求項19のいずれかの装
    置、システム又は方法を実現するものであること、 を特徴とする記憶媒体。
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