JP2003058816A - セルの高さ揃え方法および装置,表組ページ作成方法および装置ならびにセルの高さ揃えおよび表組ページ作成のためのプログラム - Google Patents

セルの高さ揃え方法および装置,表組ページ作成方法および装置ならびにセルの高さ揃えおよび表組ページ作成のためのプログラム

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JP2003058816A
JP2003058816A JP2001250157A JP2001250157A JP2003058816A JP 2003058816 A JP2003058816 A JP 2003058816A JP 2001250157 A JP2001250157 A JP 2001250157A JP 2001250157 A JP2001250157 A JP 2001250157A JP 2003058816 A JP2003058816 A JP 2003058816A
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JP2001250157A
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Yuji Nakaya
裕司 中家
Takahiro Murata
貴裕 村田
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Soken Inc
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Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表組組版の作業効率を向上させる。 【構成】 少なくとも2以上の大小関係を含む列番号の
うちの一つとデータ内容とを含む複数のレコードが並べ
られて構成されたデータ・ファイルから,データ・ファ
イル中のレコードの並び順にしたがってレコードが順番
に読出される。読出された現読出レコード中の列番号に
対応する列に,所定の大きさの現作成セルが行方向に順
番に作成され作成されたセルに上記現読出レコード中の
データ内容が格納される。次に現読出レコード中の列番
号と,その一つ前に既に読出した既読出レコード中の列
番号とが比較される。現読出レコード中の列番号が既読
出出レコード中の列番号以下の場合に,現作成セルの下
端の位置に,現作成セルよりも小さい列番号に対応する
列に既に作成されている既作成セルのうち最下部に位置
する既作成セルの下端の位置を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,セルの高さ揃え方法および装
置,表組ページ作成方法および装置ならびにセルの高さ
揃えおよび表組ページ作成のためのプログラムに関す
る。
【0002】
【従来技術とその問題点】テキスト・データや画像デー
タをセルに流込むことによって表組を作成する従来のプ
ログラム(ソフトウエア)において,左列から右列方向
(横方向)に,行が細分されていくように複数のセルか
らなる表組を作成する場合に,行方向(縦方向)に並べ
られる各セルの高さは,それぞれあらかじめ固定的に設
定しておく必要がある。セルの高さの変更は,操作者に
よって行われるのが一般的である。左列から右列方向に
行が細分されていくような複数のセルからなる表組で
は,一般に左列から右列に向かって大分類,中分類,小
分類のデータが並べられる。この場合,複数の小分類の
データが含まれる中分類のデータのセルの高さは,複数
の小分類のセルの合計高さに応じた高さとするのが好ま
しい。複数の中分類のデータが含まれる大分類のデータ
のセルの高さは,複数の中分類のセルの合計高さに応じ
た高さとするのが好ましい。
【0003】また,複数のセルからなる表組をページご
とに分割する場合には,表組に含まれるセルの下端また
は上端の位置でページ替え(第1ページから第2ペー
ジ,第2ページから第3ページ・・・)が行われるのは
希であり,ページの境目に表組中のセルが位置してしま
うことが多い。ページの境目に位置するセルに格納され
ているデータについては,境目前のページに残すかまた
は境目後のページに送り込むしかできないのが一般的で
ある。
【0004】さらに,セルの高さが固定的であるため
に,複数のセルからなる表組をページごとに分割する場
合に,ページの下部に表示可能(データ書込み可能)な
領域(余白)が残ってしまうことがある。ページの高さ
方向に余白を残さないようにするためには,操作者が入
力装置を用いて手作業によってページ内の表組中のセル
の高さを一つ一つ調整する必要がある。
【0005】
【発明の開示】この発明は,複数のセルによって構成さ
れる表組の作成の作業効率の向上を目的とする。
【0006】またこの発明は,複数のセルによって構成
される表組に含まれるセルの高さを整えられた高さに自
動調整することを目的とする。
【0007】さらにこの発明は,複数のセルによって構
成される表組をページ単位に区切る場合に,ページの境
目に位置するセルに格納されているデータを各ページの
セルに含ませることを目的とする。
【0008】さらにこの発明は,ページ下部に必要以上
の余白のない表組ページを作成することを目的とする。
【0009】この発明によるセルの高さ揃え方法は,行
方向(縦方向)および列方向(横方向)に複数のセルが
並べられることによって構成される表組において上記セ
ルの高さを揃えるための方法である。「セル」は表示画
面上に表示される場合には,矩形の枠(マス目)によっ
て表現される。
【0010】少なくとも2以上の大小関係を含む列番号
のうちの一つとデータ内容とを含む複数のレコードが並
べられて構成されたデータ・ファイルから,上記データ
・ファイル中のレコードの並び順にしたがって上記レコ
ードを順番に読出され,読出された現読出レコード中の
上記列番号に対応する列に,所定の大きさの現作成セル
が行方向に順番に作成される。たとえば,上記列番号に
対応する列の第1行に既にセルが作成されている場合に
は第2行に,第2行に既にセルが作成されている場合に
は第3行にというように,新たなセル(現作成セル)は
行方向に順番に作成される。
【0011】作成された現作成セルに上記現読出レコー
ド中の上記データ内容が格納される。格納されるデータ
内容には,文字データ,図形データ,画像データ,その
他の種々のデータが含まれる。セルにデータ内容が格納
されると,表示画面上においては上記セルによって規定
される枠内に,格納されたデータ内容によって表される
文字,図形,画像等が表示される。
【0012】現読出レコード中の上記列番号と,その一
つ前に既に読出した既読出レコード中の上記列番号とが
比較される。上記現読出レコード中の列番号が上記既読
出レコード中の列番号以下の場合に,上記現作成セルの
下端(下端線)の位置に,上記現作成セルが作成されて
いる列の列番号よりも小さい列番号に対応する列に既に
作成されている既作成セルのうち最下部に位置する既作
成セル(行番号が最も大きいセル)の下端の位置が一致
するように,上記最下部に位置する既作成セルの高さが
高くされる。
【0013】この発明によるセルの高さ揃え装置は,行
方向および列方向に複数のセルが並べられることによっ
て構成される表組において上記セルの高さを揃えるため
のものであり,少なくとも2以上の大小関係を含む列番
号のうちの一つとデータ内容とを含む複数のレコードが
並べられて構成されたデータ・ファイルから,上記デー
タ・ファイル中のレコードの並び順にしたがって上記レ
コードを順番に読出すレコード読出手段,上記レコード
読出手段によって読出された現読出レコード中の上記列
番号に対応する列に,所定の大きさの現作成セルを行方
向に順番に作成する現作成セル作成手段,上記現作成セ
ル作成手段によって作成された現作成セルに上記現読出
レコード中の上記データ内容を格納する格納手段,現読
出レコード中の上記列番号と,その一つ前に既に読出し
た既読出レコード中の上記列番号とを比較する比較手
段,ならびに上記比較手段によって上記現読出レコード
中の列番号が上記既読出レコード中の列番号以下である
ことが判定された場合に,上記現作成セルの下端の位置
に,上記現作成セルが作成されている列の列番号よりも
小さい列番号に対応する列に既に作成されている既作成
セルのうち最下部に位置する既作成セルの下端の位置が
一致するように,最下部に位置する既作成セルの高さを
高くするセル高さ調整手段を備えている。
【0014】この発明によると,データ・ファイルに含
まれる複数のレコードが,順番に読出される。現読出レ
コードの列番号が,既に表組の中に組み込まれているセ
ルの作成に用いられた一つ前の既読出レコードの列番号
以下の場合に,現作成セルの下端の位置に,現作成セル
よりも小さい列番号に対応する列に既に作成されている
既作成セルのうち最下部のものの下端が一致する。現作
成セルの下端と,そのセルよりも小さい列番号の列に位
置する既作成セルの下端とが同じ位置とされた(一つの
罫線で区切られた)表組が作成される。
【0015】たとえば,列番号「1」(第1列)の列の
右隣りに,列番号「2」(第2列)の列が配置された,
そのような表組を考える。ここで,レコードが順番に読
出されることによって,第1番目に,第1列に一つのセ
ルが作成され(1番目のレコードに基づく),第2番
目,第3番目に第2列に二つのセルがそれぞれ作成(2
番目,3番目のレコードに基づく)されたとする(第2
列の二つのセルは行方向(縦方向)に連続する)。3番
目のセルの作成に用いられているレコード(現読出レコ
ード)の列番号は「2」,その一つ前に既に読み出され
た第2番目のセルの作成に用いられた2番目レコード
(既読出レコード)の列番号も「2」である。この場合
(現読出レコード中の列番号が,既読出レコード中の列
番号以下(同じを含む)の場合)に,現作成セル(3番
目のセル)の下端の位置に,第1列に既に作成されてい
る既作成セル(1番目のセル)の下端の位置が一致させ
られる。すなわち,1番目のセルの下端の位置が,3番
目のセルの下端の位置にまで下がる(セル高さが高くさ
れる)。
【0016】第1列に作成されるセルに格納されるデー
タ内容を大分類項目を表すデータ,第2列に作成される
セルに格納されるデータ内容を小分類項目を表すデータ
とすると,第1列の一つの大分類項目データのセル(た
とえば,「あ」行)に,複数の小分類項目データのセル
(「あ」,「い」,「う」,「え」,「お」)が属して
いるような表組を作成することができる。すなわち,第
2列の複数のセルの高さ(複数のセルの高さを足し合わ
せた高さ)と,第1列の一つのセルの高さとを一致させ
ることができるので,表組を分かりやすく示すことがで
きる。操作者が手作業でセル高さの調整を行う必要がな
い。
【0017】上述した例において,2番目のセルが作成
されたタイミングでは,2番目のレコードの列番号
「2」は,その一つ前の1番目のレコードの列番号
「1」よりも大きいので,高さ揃えは行われない。
【0018】一実施態様では,上記データ・ファイルを
構成する上記レコードは,列番号,データ内容ととも
に,ソート用データをさらに含むものとする。上記デー
タ・ファイルについて,上記ソート用データをキーとし
て,上記データ・ファイル中の上記レコードを並び替
え,その後上述の高さ揃えを行う。たとえば,ソート用
データを上記データ内容の読みや日付を表すデータとす
ると,レコードの並び順にしたがってレコードが読出さ
れて作成されるセルによって構成される表組を,データ
内容の読み順(あいうえお順,アルファベット順等)や
日付順にしたがって並べられた読みやすい(見やすい)
ものにすることができる。
【0019】この発明はさらに,複数のセルを含む表組
をページ単位に区切ることによって表組ページを作成す
る方法の発明を提供している。
【0020】この発明による方法は,第1セル・データ
が格納された複数の第1セルが行方向に並べられて構成
された第1セル列と,上記第1セル列に隣接し,かつ上
記隣接する第1セル列に含まれる行方向に隣り合う少な
くとも2以上の第1セルの合計高さと同じ高さをもつ第
2セルを含む,第2セル・データが格納された複数の第
2セルが行方向に並べられて構成された第2セル列とか
らなる表組を,ページ単位に区切ることにより表組ペー
ジを作成する方法である。この発明によると,上記表組
の高さが,ページに含まれるページ下部の最大表示可能
領域境界線を越える高さであるかどうかを判定し,上記
表組の高さが最大表示可能領域境界線を越える高さであ
ると判定した場合に,上記最大表示可能領域境界線をま
たいでいる(越えている)第1セル,または上記最大表
示可能領域境界線に上端が一致している第1セルと,そ
の第1セルの一行前の第1セルとの間で区切ることによ
り上記表組を別ページに切分け,上記切分けによって上
記第2セルが2つのページのそれぞれに分割された場合
に,上記2つのページのそれぞれに含まれる上記第2セ
ルに,分割前の上記第2セルに格納されている第2セル
・データをそれぞれ格納することを特徴とする。
【0021】この発明による表組ページ作成装置は,第
1セル・データが格納された複数の第1セルが行方向に
並べられて構成された第1セル列と,上記第1セル列に
隣接し,かつ少なくとも2以上の行方向に隣合う第1セ
ルの合計高さと同じ高さをもつ第2セルを含む,第2セ
ル・データが格納された複数の第2セルが行方向に並べ
られて構成された第2セル列とからなる表組を,ページ
単位に区切ることによって表組ページを作成するための
装置であり,上記表組の高さが,ページに含まれるペー
ジ下部の最大表示可能領域境界線を越える高さであるか
どうかを判定する判定手段,上記判定手段によって上記
表組の高さが最大表示可能領域境界線を越える高さであ
ることが判定された場合に,上記最大表示可能領域境界
線をまたいでいる第1セル,または上記最大表示可能領
域境界線に上端が一致している第1セルと,その第1セ
ルの一行前の第1セルとの間で区切ることによって上記
表組を別ページに切分けるページ切分け手段,および上
記切分け手段によって上記第2セルが2つのページのそ
れぞれに分割された場合に,上記分割された2つのペー
ジのそれぞれに含まれる上記第2セルに,分割前の上記
第2セルに格納されている第2セル・データをそれぞれ
格納する格納手段を備えたものである。
【0022】コンピュータによってページを作成する場
合,ページ下部にページ番号等を表示(印刷)する領域
をあらかじめ確保しておく等のために,ページ下部に最
大表示可能領域境界線(ページ・フッタ等と呼ばれる)
が設けられることがある。最大表示可能領域境界線と,
ページの最下端との間には文字等を表示する(格納す
る,流し込む)ことはできない。この発明によると,複
数のセルによって構成される表組の高さ(上下方向)
が,ページの先頭からそのページの下部の最大表示可能
領域境界線までの高さを越えている場合に,ページが区
切られる(分割される)(2以上のページとされる)。
【0023】この発明によると,たとえば,2以上の第
1セルの合計高さと同じ高さの第2セルが隣接して含ま
れている場合に,その第1セルの部分で2つのページに
分割されると,隣接している第2セルが2つのページに
それぞれ分割される。さらに,分割されてそれぞれのペ
ージに含まれることになった第2セルには,分割前にお
いてその第2セルに格納されていたセル・データがそれ
ぞれ格納される。2つのページのそれぞれにおいて,第
1セル・データと第2セル・データを対応させて表示す
ることができる。2つのページのいずれにおいても,第
1セルと第2セルとの関係を明確なものにすることがで
きる。もちろん,この発明は第1セル列と第2セル列の
2列のセル列から構成される表組のみならず,第3列,
第4列またはそれ以上の列を含む表組においても適用す
ることができる。
【0024】上記第1セルが上記最大表示可能領域境界
線をまたいでいる(越えている,重なりあっている)場
合,上記最大表示可能領域境界線をまたいでいる第1セ
ルと,その第1セルの一行前の第1セルとの間で上記表
組が区切られて別ページとされるので,最大表示可能領
域境界線をまたいでいる第1セルの一行前の第1セルを
含むページでは,最大表示可能領域境界線をまたいでい
る第1セルの一行前の第1セルの下端と,最大表示可能
領域境界線との間に余白が生じる。好ましくは,上記第
1セルが上記最大表示可能領域境界線をまたいでいる場
合に生じるページ下部の余白高さを,上記ページ内の第
1セルの数に応じて第1セルのそれぞれに配分して,上
記ページに含まれる上記第1セルの高さを高くし,上記
ページ内に含まれる第2セルの高さを,第2セルの下端
の位置が,対応する第1セルの下端の位置に一致するよ
うに高くするとよい。ページ下部に余白がなくなるの
で,ページの体裁をより整ったものにすることができ
る。好ましくは,第1セルと第2セルとの対応関係が示
されたテーブルの記述に基づいて,高くすべき第2セル
が決定される。
【0025】この発明は,上述のセルの高さ揃え方法お
よび表組ページ作成方法をコンピュータに実現させるた
めのプログラムおよびそのプログラムを記録した媒体も
提供している。プログラム記録媒体には,磁気ディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,その他の可搬型また
は固定型の媒体を含む。
【0026】
【実施例の説明】表組組版システムは,後述するよう
に,「セル」と呼ばれる複数の矩形の表示領域(データ
組込み領域)が行方向(縦方向)および列方向(横方
向)に並べられて構成される表組によって,版(ペー
ジ)を作成するシステムである。この実施例では,行方
向は上から下に向かう方向を,列方向は左から右に向か
う方向を,それぞれ意味するものとする。セルには,そ
れぞれ文字,画像,記号,符号等が組込まれる(セルに
文字データ,画像データ,記号データ,符号データ等が
関連づけられる)。表組組版システムによって作成され
るページが,表示装置の表示画面上に表示される,また
は印刷装置によってプリントされて出力される。
【0027】図1は,表組組版システムのハードウエア
構成を示すブロック図である。
【0028】表組組版システムはコンピュータ・システ
ムによって実現される。表組組版システムは,このシス
テムの全体を統括的に制御するCPU1を含む。このC
PU1に,表組組版システムの利用者によるデータ入力
を受付けるための入力装置2(キーボード,マウス
等),作成される表組組版(ページ)を可視的に出力す
るための出力装置(表示装置,印刷装置等),バッファ
・エリア,ワーク・エリア,カウンタ・エリア等を提供
するメモリ4,プログラムやデータの記録/読出しを行
うハードディスク5およびフロッピィディスク7へのプ
ログラムおよびデータの記録/読込みを行うフロッピィ
ディスク・ドライブ(FDD)6が接続されている。
【0029】ハードディスク5には,高さ揃えプログラ
ム,ページ分割プログラム,余白調整プログラムおよび
組版プログラムが記憶されている。組版プログラムがコ
ンピュータ・システムにおいて実行されることによっ
て,コンピュータ・システムが表組組版システムとして
機能する。高さ揃えプログラム,ページ分割プログラム
および余白調整プログラムは,組版プログラムのアドオ
ン・プログラムとして機能する。以下,この実施例で
は,組版プログラムによるコンピュータ・システムの制
御を前提にして,そのアドオン・プログラムである高さ
揃えプログラム,ページ分割プログラムおよび余白調整
プログラムの処理の詳細について説明する。
【0030】(1)高さ揃え処理 上述したように,表組組版システムでは,セルと呼ばれ
る行列方向に互いに関連づけられた領域を基礎として組
版が行われる。高さ揃え処理は,表組組版システムによ
って組まれるページをユーザに見やすくするために,セ
ルの高さを揃える処理である。
【0031】図2は高さ揃え処理を行う高さ揃えプログ
ラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0032】高さ揃えプログラムが実行されると,高さ
揃えを行うべきデータ(データ・ファイル)の読込みが
行われる。図3にデータ・ファイルの一例を示す。たと
えば,図3に示すデータ・ファイル11が記録されたFD
7から,データ・ファイル11がFDD6によって読出さ
れる。FD7から読出されたデータ・ファイル11はCP
U1を介してメモリ4に一時的に記憶される(ステップ
20)。
【0033】高さ揃えプログラムによって処理されるデ
ータ・ファイル11は,複数のレコードを含む。レコード
のそれぞれに,列番号,読みおよびデータ内容のデータ
が格納されている。
【0034】はじめに,データ・ファイル11に含まれて
いるレコードのソーティングが行われる(ステップ2
1)。ソーティング処理は,「読み」の部分のデータに
基づいてあいうえお順にレコードを並び替え,同じ読み
を含むレコードが複数存在する場合にはさらに「列番
号」の部分のデータに基づいて列番号が小さいものから
順に同じ読みを含む複数のレコードを並び替える処理で
ある。図3に示すデータ・ファイルに含まれるレコード
を,上述のようにして並び替えた後のデータ・ファイル
を,図4に示す。
【0035】ソーティング処理が行われた後のデータ・
ファイル11Aに含まれるレコードのそれぞれについて,
その並び順にしたがって,次の処理が行われる。
【0036】メモリ4にカウンタiの領域が作成され,
カウンタiに初期値「1」が代入される(ステップ2
2)。第1レコードの列番号とデータ内容とが,メモリ
4の別の領域(ワーク・エリア)に格納される(ステッ
プ23)。
【0037】列番号に応じた列に所定の大きさのセルが
作成され,作成されたセルにデータ内容が格納される
(流し込まれる)(ステップ24)。図4に示すデータ・
ファイル11Aの第1レコード(先頭のレコード)の列番
号とデータ内容とがメモリ4のワーク・エリアに読込ま
れると,第1列にセルが作成され,作成されたセルにデ
ータ内容「あ」を表すデータが格納される。第1列に作
成されたセルにデータ内容「あ」が格納されている様子
を図5(A)に示す。
【0038】メモリ4に読込まれているレコード(第i
レコード)中の列番号と,その一つ前にメモリ4に読込
まれたレコード(第i−1レコード)中の列番号との大
小関係が判断される(ステップ25)。第1レコードにつ
いてはそれよりも前にメモリ4に読込まれたレコードは
存在しないので,ステップ25(およびステップ26,ステ
ップ27)はスキップされる。レコード番号iがインクリ
メントされ(i=2),次のレコード(第2レコード)
についての処理に進む(ステップ28,ステップ23)。
【0039】図4に示すデータ・ファイル11Aの第2レ
コード(列番号「02」,読み「あ」,データ内容
「ア」)がメモリ4に読込まれると,第2列に所定の大
きさのセルが作成されて,作成された第2列のセルにデ
ータ内容「ア」が格納される(ステップ24,図5
(B))。
【0040】処理対象のレコード中の列番号と,その一
つ前に処理されたレコードの列番号の大小関係が判断さ
れる(ステップ25)。一つ前に処理されたレコードの列
番号は,メモリ4の上記ワーク・エリアとは別のエリア
に,比較処理(ステップ25)が終了するまで記憶され続
けるようにするとよい。
【0041】第2レコードの列番号は「02」であり,
その一つ前に処理された第1レコードの列番号は「0
1」である。高さ揃え処理の処理対象である第2レコー
ドの列番号「02」は,その一つ前に読み込まれた第1
レコードの列番号「01」よりも大きい。処理対象レコ
ード中の列番号がその一つ前にメモリ4に読込まれたレ
コード中の列番号よりも大きい場合,高さ揃え処理は行
われない(ステップ25で>)。
【0042】図4および図5を参照して,データ・ファ
イル11Aの第4レコード(列番号「03」,読み「あら
いとしあき」,データ内容「新井 利明」)がメモリ4
に読込まれると,第3列に新たなセルが作成され,作成
されたセルにデータ内容「新井 利明」が格納される
(図5(D))。処理対象である第4レコードの列番号
は「03」,その一つ前の第3レコードの列番号は「0
3」である。処理対象レコード中の列番号がその一つ前
にメモリ4に読み込まれたレコード中の列番号以下の場
合(同じ場合も含む)に,高さ揃え処理が行われる(ス
テップ25で≦,ステップ26)。
【0043】高さ揃え処理は,処理対象のレコード中の
列番号に応じた列よりも小さい列番号の列(上位層の
列)に含まれるセルのうちの最下部のセルについて,そ
のセルの下端が処理対象のレコードの読込みによって作
成されたセルの下端の位置に一致するように,セルの高
さを高くする処理である。
【0044】処理対象の第4レコードによって作成され
たセルが属する列(ここでは第3列)よりも上位層の
列,すなわち第1列および第2列に作成されているセル
のうち最下部のセル(図5(D)においては,第1列の
「あ」が格納されているセルと第2列の「ア」が格納さ
れているセル)について,高さ揃え処理が行われる。
「あ」が格納されている第1列のセルの下端と「ア」が
格納されている第2列のセルの下端が,第4レコードが
読込まれることによって作成されたセル(「新井利明」
が格納されているセル)の下端に一致するように,
「あ」が格納されているセルと「ア」が格納されている
セルの高さ(上下方向)が高くされる(図5(E))。
【0045】第5レコード(列番号「02」,読み
「い」,データ内容「イ」)が読込まれると,第2列に
新たなセルが作成されて,作成されたセルにデータ内容
「イ」が格納される(図5(F))。処理対象の第5レ
コードの列番号「02」は,その一つ前の第4レコード
の列番号「03」以下であるので,高さ揃え処理が行わ
れる(ステップ25で≦,ステップ26)。「あ」が格納さ
れている第1列のセルの下端が,「イ」が格納されてい
る第2列のセルの下端の位置と一致する(図5
(G))。第6レコード(列番号「03」,読み「いの
うえあきら」,データ内容「井上 明」)が読込まれる
と(図5(H)),第6レコードの列番号「03」は,
その一つ前の第5レコードの列番号「02」よりも大き
いので高さ揃え処理は行われない(ステップ25で>)。
【0046】データ・ファイルに含まれているすべての
レコードについて上述の処理が行われると,高さ揃え処
理が終了する(ステップ27でYES )。図4に示すデータ
・ファイルについて高さ揃え処理が行われた後の表組の
様子を,図6に示す。
【0047】(2) ページ分割処理 ページ分割処理は,複数のセルによって構成される表組
が大きい(行方向に長い)場合に,表組をいくつかに分
割してそのそれぞれを上述の組版プログラムによって規
定されるページ内に納めることによって,ユーザに見や
すいページを作成するための処理である。ここでページ
とは,組版プログラムによって規定される表示領域(ま
たは印刷領域)を意味する。1ページはA4に相当する
大きさであっても,B5に相当する大きさであってもよ
い。いずれにしてもあらかじめ設定された大きさの領域
(ページ領域)が組版プログラムによって規定される。
【0048】図7はページ分割プログラムの処理の流れ
を示すフローチャートである。
【0049】ページ分割プログラムが実行されると,ペ
ージの作成を行うべき表組のデータ(表組データ)の読
込みが行われる(ステップ31)。ここでは,図6に示す
表組を表す表組データが読込まれた場合を例にする。
【0050】メモリ4にカウンタjの領域が作成され,
カウンタjに初期値「1」が代入される(ステップ3
2)。
【0051】第1ページのページ・フッタを越えている
かどうかが判断される(ステップ33)。ページ・フッタ
とは,ページ下部における印刷(表示)可能領域と印刷
(表示)不可能領域との境界(境界線)をいう。
【0052】表組データのデータ量が大きい場合(高さ
方向のデータ量が大きい場合)には,複数のページによ
って表組を表す(表示画面に表示する,用紙に印刷する
等)ことが必要になる。読込まれた表組データによって
表される表組が第1ページのページ・フッタを越えてい
る場合には(ステップ33でYES ),表組の最下層セル
(図6に示す表組では第3列)のうち,ページ・フッタ
を越えているセルの直前のセル(このセルはページ・フ
ッタを越えていない)と,ページ・フッタを越えている
セル(上述のページ・フッタを越えていないセルの次の
セル)との間でページ分割が行われる。分割されること
によって,表組が2分される(ステップ34)。
【0053】たとえば,図8に示す例では,第3列のセ
ルのうち「熊沢 次郎」が格納されているセルにおい
て,第1ページのページ・フッタを越えている。ページ
・フッタを越えていない直前のセル(「川上 太郎」が
格納されているセル)と,「熊沢 次郎」が格納されて
いるセルとの間でページ分割が行われる。
【0054】図9はページ分割が行われた状態を示して
いる。「川上 太郎」が格納されているセルまでが第1
ページとされる。「熊沢 次郎」が格納されているセル
以降のセルは,第2ページ以降とされる。
【0055】第1ページにおいて,「川上 太郎」が格
納されているセルの上位層(第1列および第2列)の2
つのセルの下端が区切られる(罫線が引かれる)。第2
ページにおいては,第2ページに属することになった
「熊沢 次郎」が格納されているセルの上位層(第1列
および第2列)の2つのセルの上端が区切られる。
【0056】第1ページと第2ページとに分割されるこ
とによって,第1列の「か」を表すデータが格納された
セルが,第1ページと第2ページの両方に属することに
なる。この場合,第1ページと第2ページに属する分割
された2つのセルのそれぞれに,分割前にそのセルに格
納されていたデータ(ここでは,「か」)が格納される
(ステップ35)。
【0057】カウンタjがインクリメントされる(ステ
ップ36)。表組データによって表される表組が第3ペー
ジまで達する場合には(ステップ33でYES ),第2ペー
ジと第3ページとの間で上述と同様の処理が行われる。
【0058】表組データによって表される表組が次ペー
ジに達しない場合には,ページ分割処理が終了する(ス
テップ33でNO)。
【0059】表組の最下層セル(上述の例では第3列)
の区切り線(上端または下端)がページ・フッタに一致
し,かつ表組がページ・フッタを越えている場合には,
ページ・フッタに上端が一致している最下層セル以降
を,次ページ以降とすればよい。
【0060】(3) 余白調整処理 上述のページ分割処理によって作成される各ページにお
いて,ページ・フッタと表組の下端との間に余白(空
白,隙間)が生じることがある。余白調整処理は,ペー
ジ分割処理によって作成されたページにおいてページ・
フッタと表組の下端との間に生じた余白分を,ページ内
の表組中のセルに均等に配分する処理である。
【0061】余白調整処理では,あらかじめ用意される
関連上位層セル番号記述テーブル12が用いられる。関連
上位層セル番号記述テーブル12の一例を,図10に示す。
【0062】関連上位層セル番号記述テーブル12は,基
本的には,「セル番号」と「第1列のセル番号」と「第
2列のセル番号」と「第3列のセル番号」の4つの項目
を含む。分かりやすくするために,図10に示す関連上位
層セル番号記述テーブル12においては,上述したデータ
・ファイル11,11Aを構成するレコードの項目(列番
号,読みおよびデータ内容)を含んだ形で示す。
【0063】「セル番号」は,表組データがCPU1に
読込まれることによって表示される表組に含まれている
セルのそれぞれに付された連続する番号である。このセ
ル番号は,たとえば,上述の高さ揃え処理においてデー
タ・ファイル11Aから順番にレコードが読出されること
によって作成されるセルに,順番に対応づけられる1か
ら始まる番号(整数)とする。1番目のレコードによっ
て作成されるセルのセル番号は「1」,2番目のレコー
ドによって作成されるセルのセル番号は「2」,という
ように,表組を構成するセルのそれぞれに,セル番号が
対応づけられる(この場合,セル番号はデータ・ファイ
ル11Aのレコード番号と一致する)。
【0064】「第1列のセル番号」欄,「第2列のセル
番号」欄および「第3列のセル番号」欄に格納されるデ
ータについては後述する。
【0065】関連上位層セル番号記述テーブル12は,上
述の高さ揃え処理(図2)において,データ・ファイル
11Aに含まれるレコードを順番に処理する際にメモリ4
に作成することができる。関連上位層セル番号記述テー
ブル12の作成のためのアルゴリズムの例は次のとおりで
ある。
【0066】表組組版システムのメモリ4に,セル番
号,第1列のセル番号,第2列のセル番号,第3列のセ
ル番号を格納するための複数の領域(エリア)が用意さ
れる。次に説明するように,メモリ4における複数の領
域(エリア)の内容が,関連上位層セル番号記述テーブ
ル12の「セル番号」欄,「第1列のセル番号」欄,「第
2列のセル番号」欄および「第3列のセル番号」欄にそ
れぞれ対応する。
【0067】CPU1に読込まれたレコードによって作
成されたセルにセル番号が付され,メモリ4のセル番号
エリアに格納される(関連上位層セル番号記述テーブル
12の「セル番号」欄に格納される)。
【0068】CPU1に読込まれたレコードの列番号が
「01」の場合には,そのレコードが読込まれることに
よって作成されたセルに付されたセル番号(「セル番
号」欄に格納されたセル番号)が,メモリ4の第1列の
セル番号エリアに格納される(関連上位層セル番号記述
テーブル12の「第1列のセル番号」欄に格納される。)
さらに,メモリ4の第2列のセル番号エリアおよび第3
列のセル番号エリアのデータがそれぞれクリアされる
(関連上位層セル番号記述テーブル12の「第2列のセル
番号」欄および「第3列のセル番号」欄はブランクとな
る)。
【0069】CPU1に読込まれたレコードの列番号が
「02」の場合には,そのレコードが読込まれることに
よって作成されたセルに付されたセル番号(「セル番
号」欄に格納されたセル番号)が,メモリ4の第2列の
セル番号エリアに格納される(上書き;関連上位層セル
番号記述テーブル12の「第2列のセル番号」欄に格納さ
れる)。さらに,第3のセル番号エリアのデータがクリ
アされる(関連上位層セル番号記述テーブル12の「第3
列のセル番号」欄はブランクとなる)。関連上位層セル
番号記述テーブル12の「第1列のセル番号」欄には,第
1列のセル番号エリアに格納されているセル番号がその
まま格納される。
【0070】CPU1に読込まれたレコードの列番号が
「03」の場合には,そのレコードが読込まれることに
よって作成されたセルに付されたセル番号(「セル番
号」欄に格納されたセル番号)が,メモリ4の第3列の
セル番号エリアに格納され(上書き;関連上位層セル番
号記述テーブル12の「第3列のセル番号」欄に格納され
る)。関連上位層セル番号記述テーブル12の「第1列の
セル番号」欄には第1列のセル番号エリアに格納されて
いるセル番号が,「第2列のセル番号」欄には第2列の
セル番号エリアに格納されているセル番号がそのまま格
納される。
【0071】たとえば,第1レコードがCPU1に読込
まれると,「セル番号」欄にセル番号1が格納され,
「第1列のセル番号」欄にセル番号1が格納される。
「第2列のセル番号」欄および「第3列のセル番号」欄
はブランクである。第12レコードがCPU1に読込まれ
ると,「セル番号」欄にセル番号12が格納され,「第2
列のセル番号」欄にセル番号12が格納される。「第3列
のセル番号」欄はブランクとなる。「第1列のセル番
号」欄には,セル番号1が引き続き格納される。第16レ
コードが読み込まれると,「セル番号」欄にセル番号16
が格納され,「第3列のセル番号」欄にセル番号16が格
納される。「第1列のセル番号」欄にはセル番号14が,
「第2列のセル番号」欄にはセル番号15が,引き続き格
納される。
【0072】図11は,図6に示す表組中の各セルにセル
番号を追記したものを示している。関連上位層セル番号
記述テーブル12は,第3列に含まれるそれぞれのセル
(セルに格納されているデータ)と第2列に含まれるセ
ルとの関連関係(親子関係)と,第2列に含まれるそれ
ぞれのセルと第1列のセルとの関連関係(親子関係)
が,それぞれ格納されたものであると言える。
【0073】図12は余白調整プログラムの処理の流れを
示すフローチャートである。
【0074】はじめにメモリ4にカウンタkの領域が作
成される。カウンタkに初期値「1」が代入される(ス
テップ41)。
【0075】第1ページに上述の余白があるかどうかが
判断される(ステップ42)。余白がある場合には(ステ
ップ42でYES ),セルの高さ調整処理(ステップ43)に
進む。図13はセルの高さ調整処理の詳細な流れを示して
いる。
【0076】第1ページのページ・フッタと,第1ペー
ジの表組の下端との間(余白)の長さが算出され,算出
された長さが第1ページに含まれる最下層セルの数によ
って除算される。除算によって最下層セルのそれぞれに
配分すべき余白高さが決定される(ステップ51)。
【0077】最下層セルのうちの先頭のセルが選択され
(ステップ52),選択された最下層セルの高さが,上述
の配分されるべき余白高さ(以下,配分余白高さとい
う)だけ高くされる(ステップ53)。
【0078】上述の関連上位層セル記述テーブル12が参
照されて,選択された最下層セルに関連する上位層のセ
ルについての高さも,配分余白高さだけ高くされる(ス
テップ54でYES ,ステップ55)。
【0079】配分余白高さ分高くされた上位層セルにつ
いて,さらに関連上位層セルがある場合(たとえば,最
下層が第3列である場合における第2列のセルに対する
第1列のセル)には,その上位層セルの高さも,配分余
白高さだけ高くされる(ステップ54でYES ,ステップ5
5)。
【0080】関連上位層セルがない場合には(ステップ
54でNO),次のセル(高さ調整処理の処理対象であった
最下層セルの次行のセル)について,同様の処理が行わ
れる(ステップ56でNO,ステップ52)。
【0081】高さ揃え処理によって,上位層セル(第1
列および第2列)に含まれる各セルの高さ方向が,最下
層セル(第3列)に合わせて高くされる。たとえば,図
9に示す第1ページにおいて,第2列の「ア」が格納さ
れているセルについては,その下端の位置が第3列の
「新井 利明」が格納されているセルの下端と一致する
ように,セルの高さが調整される。第1列においても
「あ」が格納されているセルについては,その下端の位
置が「小川 花子」が格納されているセルの下端の位置
と一致するように,セル高さが調整される。余白調整プ
ログラムが実行されることによって,図14に示すよう
に,ページ・フッタの位置とページ内の最下部のセル
(第1列,第2列および第3列)の下端の位置とが一致
する。
【0082】ページ内のすべての最下層セルおよび上位
層セルについての高さ調整が終了すると,高さ調整処理
を抜ける(ステップ56でYES )。
【0083】余白のないページであれば,カウンタkが
インクリメントされて次のページの処理に進む(ステッ
プ42でNO,ステップ44でNO,ステップ45)。余白がある
ページが他に存在すれば,上述と同様の処理が行われ
る。
【0084】すべてのページについて余白調整処理(余
白調整が必要がない場合も含む)を終えると,余白調整
プログラムの処理が終了する(ステップ44でYES )。な
お,最終ページについては余白調整処理を行わないよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】表組組版システムの全体的構成を示すブロック
図である。
【図2】高さ揃えプログラムの処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図3】データ・ファイルの一例を示す。
【図4】ソーティングが行われたデータ・ファイルの一
例を示す。
【図5】高さ揃え処理の様子を示す。
【図6】高さ揃え処理後の表組を示す。
【図7】ページ分割プログラムの処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図8】ページおよびページ・フッタの概念を示す。
【図9】ページ分割の様子を示す。
【図10】関連上位層セル番号記述テーブルを示す。
【図11】セル番号を記した表組を示す。
【図12】余白調整プログラムの処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図13】セルの高さ調整の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図14】余白調整プログラムによる処理が行われた後
のページを示す。
【符号の説明】
1 CPU 2 入力装置 3 出力装置 4 メモリ 5 ハードディスク 6 FDD 7 FD 11,11A データ・ファイル 12 関連上位層セル番号記述テーブル

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行方向および列方向に複数のセルが並べ
    られることによって構成される表組において上記セルの
    高さを揃えるための方法であって,少なくとも2以上の
    大小関係を含む列番号のうちの一つとデータ内容とを含
    む複数のレコードが並べられて構成されたデータ・ファ
    イルから,上記データ・ファイル中のレコードの並び順
    にしたがって上記レコードを順番に読出し,読出した現
    読出レコード中の上記列番号に対応する列に,所定の大
    きさの現作成セルを行方向に順番に作成し,作成した現
    作成セルに上記現読出レコード中の上記データ内容を格
    納し,現読出レコード中の上記列番号と,その一つ前に
    既に読出した既読出レコード中の上記列番号とを比較
    し,上記現読出レコード中の列番号が上記既読出レコー
    ド中の列番号以下の場合に,上記現作成セルの下端の位
    置に,上記現作成セルが作成されている列の列番号より
    も小さい列番号に対応する列に既に作成されている既作
    成セルのうち最下部に位置する既作成セルの下端の位置
    が一致するように,上記最下部に位置する既作成セルの
    高さを高くする,セルの高さ揃え方法。
  2. 【請求項2】 上記データ・ファイルを構成する上記レ
    コードは,ソート用データをさらに含むものであり,上
    記ソート用データをキーとして,上記データ・ファイル
    中の上記レコードを並び替える,請求項1に記載のセル
    の高さ揃え方法。
  3. 【請求項3】 第1セル・データが格納された複数の第
    1セルが行方向に並べられて構成された第1セル列と,
    上記第1セル列に隣接し,かつ上記隣接する第1セル列
    に含まれる行方向に隣り合う少なくとも2以上の第1セ
    ルの合計高さと同じ高さをもつ第2セルを含む,第2セ
    ル・データが格納された複数の第2セルが行方向に並べ
    られて構成された第2セル列とからなる表組を,ページ
    単位に区切ることによって表組ページを作成する方法で
    あり,上記表組の高さが,ページに含まれるページ下部
    の最大表示可能領域境界線を越える高さであるかどうか
    を判定し,上記表組の高さが最大表示可能領域境界線を
    越える高さであると判定した場合に,上記最大表示可能
    領域境界線をまたいでいる第1セル,または上記最大表
    示可能領域境界線に上端が一致している第1セルと,そ
    の第1セルの一行前の第1セルとの間で区切ることによ
    り上記表組を別ページに切分け,上記切分けによって上
    記第2セルが2つのページのそれぞれに分割された場合
    に,上記2つのページのそれぞれに含まれる上記第2セ
    ルに,分割前の上記第2セルに格納されている第2セル
    ・データをそれぞれ格納する,表組ページ作成方法。
  4. 【請求項4】 上記第1セルが上記最大表示可能領域境
    界線をまたいでいる場合に生じるページ下部の余白高さ
    を,上記ページ内の第1セルの数に応じて第1セルのそ
    れぞれに配分して,上記ページに含まれる上記第1セル
    の高さを高くし,上記ページ内に含まれる第2セルの高
    さを,その第2セルの下端の位置が,対応する第1セル
    の下端の位置に一致するように高くする,請求項3に記
    載の表組ページ作成方法。
  5. 【請求項5】 第1セルと第2セルとの対応関係が示さ
    れたテーブルの記述に基づいて,高くすべき第2セルを
    決定する,請求項4に記載の表組ページ作成方法。
  6. 【請求項6】 行方向および列方向に複数のセルが並べ
    られることによって構成される表組において上記セルの
    高さを揃えるための装置であって,少なくとも2以上の
    大小関係を含む列番号のうちの一つとデータ内容とを含
    む複数のレコードが並べられて構成されたデータ・ファ
    イルから,上記データ・ファイル中のレコードの並び順
    にしたがって上記レコードを順番に読出すレコード読出
    手段,上記レコード読出手段によって読出された現読出
    レコード中の上記列番号に対応する列に,所定の大きさ
    の現作成セルを行方向に順番に作成する現作成セル作成
    手段,上記現作成セル作成手段によって作成された現作
    成セルに上記現読出レコード中の上記データ内容を格納
    する格納手段,現読出レコード中の上記列番号と,その
    一つ前に既に読出した既読出レコード中の上記列番号と
    を比較する比較手段,ならびに上記比較手段によって上
    記現読出レコード中の列番号が上記既読出レコード中の
    列番号以下であることが判定された場合に,上記現作成
    セルの下端の位置に,上記現作成セルが作成されている
    列の列番号よりも小さい列番号に対応する列に既に作成
    されている既作成セルのうち最下部に位置する既作成セ
    ルの下端の位置が一致するように,最下部に位置する既
    作成セルの高さを高くするセル高さ調整手段,を備えた
    セルの高さ揃え装置。
  7. 【請求項7】 第1セル・データが格納された複数の第
    1セルが行方向に並べられて構成された第1セル列と,
    上記第1セル列に隣接し,かつ少なくとも2以上の行方
    向に隣合う第1セルの合計高さと同じ高さをもつ第2セ
    ルを含む,第2セル・データが格納された複数の第2セ
    ルが行方向に並べられて構成された第2セル列とからな
    る表組を,ページ単位に区切ることによって表組ページ
    を作成するための装置であり,上記表組の高さが,ペー
    ジに含まれるページ下部の最大表示可能領域境界線を越
    える高さであるかどうかを判定する判定手段,上記判定
    手段によって上記表組の高さが最大表示可能領域境界線
    を越える高さであることが判定された場合に,上記最大
    表示可能領域境界線をまたいでいる第1セル,または上
    記最大表示可能領域境界線に上端が一致している第1セ
    ルと,その第1セルの一行前の第1セルとの間で区切る
    ことにより上記表組を別ページに切分けるページ切分け
    手段,および上記切分け手段によって上記第2セルが2
    つのページのそれぞれに分割された場合に,上記2つの
    ページのそれぞれに含まれる上記第2セルに,分割前の
    上記第2セルに格納されている第2セル・データをそれ
    ぞれ格納する格納手段を備えた,表組ページ作成装置。
  8. 【請求項8】 上記第1セルが上記最大表示可能領域境
    界線をまたいでいる場合に生じるページ下部の余白高さ
    を,上記ページ内の第1セルの数に応じて第1セルのそ
    れぞれに配分して,上記ページに含まれる上記第1セル
    の高さを高くする第1セルの高さ調整手段,および上記
    ページ内に含まれる第2セルの高さを,その第2セルの
    下端の位置が,対応する第1セルの下端の位置に一致す
    るように高くする第2セルの高さ調整手段をさらに備え
    た,請求項7に記載の表組ページ作成装置。
  9. 【請求項9】 行方向および列方向に複数のセルが並べ
    られることによって構成される表組において上記セルの
    高さを揃えるためにコンピュータに読取られるプログラ
    ムであって,少なくとも2以上の大小関係を含む列番号
    のうちの一つとデータ内容とを含む複数のレコードが並
    べられて構成されたデータ・ファイルから,上記データ
    ・ファイル中のレコードの並び順にしたがって上記レコ
    ードを順番に読出し,読出した現読出レコード中の上記
    列番号に対応する列に,所定の大きさの現作成セルを行
    方向に順番に作成し,作成した現作成セルに上記現読出
    レコード中の上記データ内容を格納し,現読出レコード
    中の上記列番号と,その一つ前に既に読出した既読出レ
    コード中の上記列番号とを比較し,上記現読出レコード
    中の列番号が上記既読出レコード中の列番号以下の場合
    に,上記現作成セルの下端の位置に,上記現作成セルが
    作成されている列の列番号よりも小さい列番号に対応す
    る列に既に作成されている既作成セルのうち最下部に位
    置する既作成セルの下端の位置が一致するように,上記
    最下部に位置する既作成セルの高さを高くする,プログ
    ラム。
  10. 【請求項10】 第1セル・データが格納された複数の
    第1セルが行方向に並べられて構成された第1セル列
    と,上記第1セル列に隣接し,かつ上記隣接する第1セ
    ル列に含まれる行方向に隣り合う少なくとも2以上の第
    1セルの合計高さと同じ高さをもつ第2セルを含む,第
    2のセル・データが格納された複数の第2セルが行方向
    に並べられて構成された第2セル列とからなる表組を,
    ページ単位に区切ることによって表組ページを作成する
    ためにコンピュータに読取られるプログラムであり,上
    記表組の高さが,ページに含まれるページ下部の最大表
    示可能領域境界線を越える高さであるかどうかを判定
    し,上記表組の高さが最大表示可能領域境界線を越える
    高さであるとが判定した場合に,上記最大表示可能領域
    境界線をまたいでいる第1セル,または上記最大表示可
    能領域境界線に上端が一致している第1セルと,その第
    1セルの一行前の第1セルとの間で区切ることにより上
    記表組を別ページに切分け,上記切分けによって上記第
    2セルが2つのページのそれぞれに分割された場合に,
    上記2つのページのそれぞれに含まれる上記第2セル
    に,分割前の上記第2セルに格納されている第2セル・
    データをそれぞれ格納する,プログラム。
  11. 【請求項11】 上記第1セルが上記最大表示可能領域
    境界線をまたいでいる場合に生じるページ下部の余白高
    さを,上記ページ内の第1セルの数に応じて第1セルの
    それぞれに配分して,上記ページに含まれる上記第1セ
    ルの高さを高くし,上記ページ内に含まれる第2セルの
    高さを,その第2セルの下端の位置が,対応する第1セ
    ルの下端の位置に一致するように高くする,請求項10に
    記載のプログラム。
  12. 【請求項12】 請求項9から11のいずれか一項に記載
    のプログラムを記録した,記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102508826A (zh) * 2011-11-03 2012-06-20 汉王科技股份有限公司 一种文档中的表格显示方法及装置
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