JP2003058334A - 印刷システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数ページから成るドキュメントの各ページ
毎に印刷部数の設定を行うことができる印刷システムを
提供することを目的とする。 【解決手段】 アプリケーションプログラム３から指示
された印刷情報に基づいて中間ファイルを生成する中間
ファイル生成手段と、中間ファイル生成手段で生成した
中間ファイルを変更する情報を設定すると共に保存する
入力手段１１と、入力手段に保存された変更した中間フ
ァイルを再生する再生手段１２とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、アプリケーション
プログラムから指示された印刷情報に基づいて中間ファ
イルを生成し、その生成した中間ファイルの印刷情報に
基づいて印刷を行う印刷システムに関する。 【０００２】 【従来の技術】任意のアプリケーションプログラムで作
成したドキュメントを一回の印刷指示で複数部数印刷し
たい場合には、アプリケーションプログラムが提供する
印刷部数設定機能や、プリンタドライバが提供する印刷
部数設定機能を使用する。 【０００３】図６は、Ｐページから構成されるドキュメ
ントをＮ部数で出力する場合を示す説明図である。この
例では、第１ページがＮ部数連続して印刷され、第２ペ
ージがＮ部数連続して印刷され、それ以降同様にＰペー
ジまで、各ページがＮ部数連続して印刷されていること
がわかる。このように、印刷部数設定機能を使用し、複
数ページから構成されるドキュメントを複数部数印刷し
た場合には、必ず設定された部数分だけ各ページが印刷
される。 【０００４】図７は、従来の印刷システムを示すブロッ
ク図であり、ホストコンピュータのＯＳ（Ｏｐｅｒａｔ
ｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）がＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）
９５である場合のホストコンピュータにおける典型的な
印刷処理を示す。 【０００５】図７において、１００はアプリケーション
プログラム１０１と、ＧＤＩ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｄｅ
ｖｉｃｅ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）１０２と、プリンタド
ライバ１０３と、システムスプーラ１０４とを有するホ
ストコンピュータ、２００はプリンタである。 【０００６】このように構成された従来の印刷システム
について、その動作を図８を用いて説明する。図８は、
３ページから成るドキュメントをページ毎に異なる部数
で出力する場合を示す説明図である。 【０００７】アプリケーションプログラム１０１で印刷
を実行すると、アプリケーションプログラム１０１はＧ
ＤＩ１０２にＧＤＩ関数（図示せず）を出力する。ＧＤ
Ｉ１０２はＧＤＩ関数をＤＤＩ（Ｄｅｖｉｃｅ Ｄｒｉ
ｖｅｒ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）関数（図示せず）に変換
し、ＤＤＩ関数をプリンタドライバ１０３に出力する。
プリンタドライバ１０３は、ＧＤＩ１０２から受け取っ
たＤＤＩ関数に基づいて、プリンタ２００が認識可能な
プリンタ制御コマンド（図示せず）に変換する。得られ
たプリンタ制御コマンドは、システムスプーラ１０４経
由でプリンタ２００へ出力される。 【０００８】しかし、ユーザは複数ページで構成される
ドキュメントをいつも同じ部数だけ印刷するとは限らな
い。例えば、図８に示すように、３ページで構成される
ドキュメントを第１ページは２部、第２ページは１部、
第３ページは３部というように、ドキュメントのページ
毎に印刷部数を変えて印刷する可能性がある。一回の印
刷指示でこのような出力を求めようとしても、従来の印
刷部数設定では不可能である。従って、ユーザは目的の
出力結果を得るために、以下のようなことを実行する。
まず、印刷範囲でページ指定ができるようなアプリケー
ションプログラムでは印刷するページ番号を指定し、印
刷部数設定で必要な枚数を設定してから印刷を行う。こ
のような作業をページ分繰返せばユーザが意図した出力
結果が得られるが、手間と時間が掛かる。また、印刷範
囲でページ指定ができないアプリケーションプログラム
ではドキュメントをページ毎に分割し、分割したページ
毎に印刷部数を設定して印刷を行う。このような作業は
とても面倒であり、やはり手間と時間が掛かる。最も単
純な方法は、ドキュメントの中で最も部数を必要とする
ページの部数に合わせて印刷部数を設定して印刷するこ
とであるが、このような印刷を行うと印刷用紙やプリン
タの消耗品を無駄使いしてしまう。 【０００９】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来の印
刷システムにおける印刷部数設定機能だけでは、ドキュ
メントの各ページ毎に印刷部数を変えて印刷する場合、
ユーザが要求している印刷を効率的に行えないという問
題点を有していた。 【００１０】この印刷システムでは、複数ページから構
成されるドキュメントの印刷において、各ページ毎に印
刷部数の設定を行う機能を有することにより、効率的な
印刷を実現することが要求されている。 【００１１】本発明は、上記要求を満たすため、複数ペ
ージから成るドキュメントの各ページ毎に印刷部数の設
定を行うことができる印刷システムを提供することを目
的とする。 【００１２】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の印刷システムは、アプリケーションプログラ
ムから指示された印刷情報に基づいて中間ファイルを生
成する中間ファイル生成手段と、中間ファイル生成手段
で生成した中間ファイルを変更する情報を設定すると共
に保存する入力手段と、入力手段に保存された変更した
中間ファイルを再生する再生手段とを有する構成を備え
ている。 【００１３】これにより、複数ページから成るドキュメ
ントの各ページ毎に印刷部数の設定を行うことができる
印刷システムが得られる。 【００１４】 【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の印刷シ
ステムは、アプリケーションプログラムから指示された
印刷情報に基づいて中間ファイルを生成する中間ファイ
ル生成手段と、中間ファイル生成手段で生成した中間フ
ァイルを変更する情報を設定すると共に保存する入力手
段と、入力手段に保存された変更した中間ファイルを再
生する再生手段とを有することとしたものである。 【００１５】この構成により、中間ファイルにおける各
ページ毎の印刷部数の変更を入力手段において行い、変
更した中間ファイルを保存し、保存した中間ファイルを
再生手段で再生することができるので、複数ページから
成るドキュメントの各ページ毎に印刷部数を変更するこ
とができるという作用を有する。 【００１６】以下本発明の実施形態について図１〜図６
を用いて説明する。 【００１７】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１による印刷システムを示すブロック図であり、ホ
ストコンピュータのＯＳがＷｉｎｄｏｗｓ９５である場
合を示す。 【００１８】図１において、１はホストコンピュータ、
２はプリンタである。ホストコンピュータ１は、アプリ
ケーションプログラム３と、ＧＤＩ４、１３と、ＥＭＦ
５、９、１４と、スプールファイル６、１０、１５と、
プリンタドライバ７、１６と、入力手段１１と再生手段
１２とを有するジョブ制御プログラム８と、システムス
プーラ１７とを有する。ホストコンピュータ１における
印刷処理の構成は、図７で示した従来のホストコンピュ
ータ１００における典型的な印刷処理の構成に加えて、
ＯＳの機能であるＥＭＦ（Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｍｅｔａ
Ｆｉｌｅ）スプーリング機能を利用することにより、
アプリケーションプログラム３からの印刷データを一旦
ＥＭＦでスプールし、印刷設定を加工した後、ＥＭＦを
再生する構成を有する。なお、本実施の形態では、ＥＭ
Ｆスプーリング機能を使用して中間ファイルを生成して
いるが、独自に決定したフォーマットで中間ファイルを
生成しても差し支えない。 【００１９】このように構成された印刷システムについ
て、その動作を説明する。 【００２０】アプリケーションプログラム３で印刷を実
行すると、アプリケーションプログラム３はＧＤＩ４に
ＧＤＩ関数を出力する。ＧＤＩ関数を受け取ったＧＤＩ
４は、ページ毎にデバイスの種類に依存しないＥＭＦ５
に保存する。ページ毎に保存されたＥＭＦ５の情報は、
ジョブを管理するスプールファイル６に保存される。ス
プールファイル６には、用紙の向き、用紙のサイズ、印
刷部数等の印刷情報の設定が含まれている。ＥＭＦスプ
ーリングを終了すると、ＧＤＩ４は、保存した印刷情報
を基にプリンタドライバ７にＤＤＩ関数を出力する。プ
リンタドライバ７が受け取ったＤＤＩ関数が、アプリケ
ーションプログラム３からＧＤＩ４へ発行されたＧＤＩ
関数の場合には、中間ファイル作成手段としてのプリン
タドライバ７はＥＭＦ５及びスプールファイル６のコピ
ーを行い、ＥＭＦ９及びスプールファイル１０（中間フ
ァイル）を作成し、ジョブ制御プログラム８を起動す
る。ジョブ制御プログラム８は、印刷ジョブを加工する
アプリケーションプログラムである。プリンタドライバ
７は、ＧＤＩ４から発行されるＤＤＩ関数に対するプリ
ンタ制御コマンドへの変換処理は行わずに一旦その動作
を終了する。このような動作を行うことで、オリジナル
のＥＭＦ５及びスプールファイル６はＯＳによって削除
される。 【００２１】起動されたジョブ制御プログラム８は、ユ
ーザが設定印刷情報を変更できる入力手段１１と、入力
手段１１で設定された印刷情報に従ってＥＭＦ９を再生
する再生手段１２とからなる。入力手段１１では、ジョ
ブ制御プログラム８に渡されたスプールファイル１０か
らジョブの設定印刷情報を取り出して、印刷部数やペー
ジレイアウト等の印刷情報設定を変更するためのダイア
ログを表示する。このダイアログでユーザは印刷情報設
定を変更することができ、入力手段１１は変更した設定
印刷情報を保存する。再生手段１２は、入力手段１１か
らの印刷指示により、入力手段１１で保存した設定印刷
情報に基づいてＥＭＦ９を再生する。従って、本実施の
形態の特徴である各ページ毎に印刷部数を設定して印刷
する機能は、ジョブ制御プログラム８で実現することが
できる。なお、詳細については後述する。 【００２２】ジョブ制御プログラム８は、再生手段１２
においてＥＭＦ９を再生することにより、ＧＤＩ関数を
ＧＤＩ１３に出力することになる。ここでは、ＧＤＩ１
３がＧＤＩ４とは異なるもののように図示しているが、
実際は同一のものである。ＧＤＩ関数を受け取ったＧＤ
Ｉ１３は、ＧＤＩ関数をＥＭＦ１４に保存する。このＥ
ＭＦ１４の情報はスプールファイル１５に保存される。
ＥＭＦスプーリングを終了すると、ＧＤＩ１３はプリン
タドライバ１６にＤＤＩ関数を出力する。ここでは、プ
リンタドライバ１６がプリンタドライバ７とは異なるも
ののように図示しているが、実際は同一のものである。
プリンタドライバ１６が受け取ったＤＤＩ関数が、ジョ
ブ制御プログラム８からＧＤＩ１３へ発行されたＧＤＩ
関数の場合には、プリンタドライバ１６は、ＤＤＩ関数
をプリンタ２が認識可能なプリンタ制御コマンドに変換
し、変換されたプリンタ制御コマンドは、システムスプ
ーラ１７経由でプリンタ２に出力される。ジョブ制御プ
ログラム８は、全ページ分のＥＭＦ９を再生するが、全
ページ分のＥＭＦ９の再生を終了すると、ＥＭＦ９及び
スプールファイル１０を削除してジョブに対する制御を
終了する。 【００２３】図１の印刷システムの動作を図３〜図５を
用いて更に詳細に説明する。図２は各ページ毎に印刷部
数を設定するための処理を示すフローチャートであり、
図３は設定印刷情報を変更するダイアログを示す画面
図、図４はページ毎の印刷部数を設定するダイアログを
示す画面図、図５は各ページ毎に設定された印刷部数に
従って印刷を行う場合の処理を示すフローチャートであ
る。 【００２４】まず、ジョブ制御プログラム８の入力手段
１１において、各ページ毎の印刷部数を設定するために
行う処理について、図２を用いて説明する。 【００２５】図２において、入力手段１１は、ジョブ制
御プログラム８に渡されたスプールファイル１０から設
定印刷情報と印刷ページ数を取得する（Ｓ１）。Ｓ１で
取得した印刷ページ数から、各ページの印刷部数を設定
するためのメモリ領域を確保し、また、従来の部数印刷
を実行するか、各ページ毎の印刷部数の設定に従った部
数印刷を実行するか、という部数印刷処理方法を保存す
るためのメモリ領域を確保する（Ｓ２）。確保したメモ
リ領域に初期値を設定する（Ｓ３）が、各ページ毎の印
刷部数を設定するためのメモリ領域にはＳ１で取得した
印刷ページに対応する印刷部数を設定し、従来の部数印
刷のためのメモリ領域には従来の部数印刷を実行すると
いう情報を設定する。次に、設定印刷情報を変更するた
めのダイアログを表示する（Ｓ４）。従来の部数印刷を
設定するためには例えば図３に示すようなダイアログを
表示し（図３ではページ毎の部数設定は選択されていな
い）、各ページの印刷部数を設定するためには例えば図
４に示すようなダイアログを表示する（図４には、ペー
ジ１、２、３に対する部数１、２、３が表示されてい
る）。そして、Ｓ４でユーザーによって変更された印刷
情報をＳ２で確保したメモリ領域に保存し（Ｓ５）、次
の印刷指示の処理へ移行する（Ｓ６）。Ｓ６の印刷指示
の処理は図５に示された処理である。 【００２６】次に、ジョブ制御プログラム８の再生手段
１２において、各ページ毎に設定された印刷部数に従っ
て印刷を行うための処理（Ｓ６の処理）を図５を用いて
説明する。 【００２７】図５において、入力手段１１からの印刷指
示を受けた再生手段１２は、まず、ページカウンタをセ
ットし（Ｓ１１）、Ｓ５で保存した部数印刷処理方法の
情報（印刷情報）をチェックする（Ｓ１２）。その情報
が、各ページの印刷部数の設定に従って部数印刷すると
いう情報ならば、Ｓ５で保存した印刷部数の設定からそ
のページの印刷部数を取得する（Ｓ１３）。そして、最
終的な印刷設定を確定し（Ｓ１４）、そのページを表わ
すＥＭＦ９を再生する（Ｓ１５）。ＥＭＦ９の再生を終
了したら、ページカウンタを更新し（Ｓ１６）、処理す
るページが残っているか否かを判定して（Ｓ１７）、処
理するページが残っているならばＳ１２〜Ｓ１７を繰り
返す。 【００２８】以上のように本実施の形態によれば、アプ
リケーションプログラム３から指示された印刷情報に基
づいて中間ファイルを生成する中間ファイル生成手段
と、中間ファイル生成手段で生成した中間ファイルを変
更する情報を設定すると共に保存する入力手段１１と、
入力手段１１に保存された変更した中間ファイルを再生
する再生手段１２とを有することにより、中間ファイル
における各ページ毎の印刷部数の変更を入力手段１１に
おいて行い、変更した中間ファイルを保存し、保存した
中間ファイルを再生手段１２で再生することができるの
で、複数ページから成るドキュメントの各ページ毎に印
刷部数を変更することができる。 【００２９】 【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項１に
記載の印刷システムによれば、アプリケーションプログ
ラムから指示された印刷情報に基づいて中間ファイルを
生成する中間ファイル生成手段と、中間ファイル生成手
段で生成した中間ファイルを変更する情報を設定すると
共に保存する入力手段と、入力手段に保存された変更し
た中間ファイルを再生する再生手段とを有することによ
り、中間ファイルにおける各ページ毎の印刷部数の変更
を入力手段において行い、変更した中間ファイルを保存
し、保存した中間ファイルを再生手段で再生することが
できるので、複数ページから成るドキュメントの各ペー
ジ毎に印刷部数を変更することができ、各ページ毎に印
刷部数を変えたい場合にも効率的な印刷を実現すること
ができ、印刷用紙やプリンタの消耗品の無駄使いを防止
することができるという有利な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の実施の形態１による印刷システムを示
すブロック図 【図２】各ページ毎に印刷部数を設定するための処理を
示すフローチャート 【図３】設定印刷情報を変更するダイアログを示す画面
図 【図４】ページ毎の印刷部数を設定するダイアログを示
す画面図 【図５】各ページ毎に設定された印刷部数に従って印刷
を行う場合の処理を示すフローチャート 【図６】Ｐページから構成されるドキュメントをＮ部数
で出力する場合を示す説明図 【図７】従来の印刷システムを示すブロック図 【図８】３ページから成るドキュメントをページ毎に異
なる部数で出力する場合を示す説明図 【符号の説明】 １ ホストコンピュータ ２ プリンタ ３ アプリケーションプログラム ４、１３ ＧＤＩ ５、９、１４ ＥＭＦ ６、１０、１５ スプールファイル ７、１６ プリンタドライバ ８ ジョブ制御プログラム １１ 入力手段 １２ 再生手段 １７ システムスプーラ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】アプリケーションプログラムから指示され
   た印刷情報に基づいて中間ファイルを生成する中間ファ
   イル生成手段と、前記中間ファイル生成手段で生成した
   中間ファイルを変更する情報を設定すると共に保存する
   入力手段と、前記入力手段に保存された変更した中間フ
   ァイルを再生する再生手段とを有することを特徴とする
   印刷システム。