JP2003058159A - 効果付与装置 - Google Patents

効果付与装置

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JP2003058159A JP2001248725A JP2001248725A JP2003058159A JP 2003058159 A JP2003058159 A JP 2003058159A JP 2001248725 A JP2001248725 A JP 2001248725A JP 2001248725 A JP2001248725 A JP 2001248725A JP 2003058159 A JP2003058159 A JP 2003058159A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽音に対して付加される回転スピーカの効果
を電子的によりリアルに再現できる効果付与装置を提供
せんとするものである。 【解決手段】 入力される楽音信号に周波数変調を施す
周波数変調部1と、その出力信号を入力し同じく周波数
変調を施す周波数変調部20及び21と、その出力信号
を入力し振幅変調を施す振幅変調部26及び27と、こ
れらの変調部で施される変調信号を生成する変調信号生
成部30と、該変調信号生成部30を制御する変調信号
制御部40とを具備し、前記周波数変調部1と周波数変
調部20及び21とで夫々施される変調信号が互いに同
期して制御されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル楽音信号
に演算処理を施し、所定の音響効果を付与する効果付与
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、放音された楽音に対し、スピー
カボックス202内に設置されたスピーカ200が回転
する(正確にはスピーカホーン201a及び201bが
回転する)ことで、変調をかけ、特殊な音響効果を付与
できるものとして定評のある所謂回転スピーカの構成を
模式的に示している。
【0003】該回転スピーカの構成では、スピーカボッ
クス202内でスピーカホーン201a及び201bが
回転しているため、聴衆側にスピーカホーン201a又
は201bが近づいてくる場合は、ドップラー効果で該
ホーンから放出される楽音は周波数が次第に高くなると
共に音量も次第に大きくなり、反対にスピーカホーン2
01a又は201bが聴衆側から遠ざかって行く場合
は、同じくドップラー効果で該ホーンから放出される楽
音は周波数が次第に低くなると共に音量も次第に小さく
なる。そのため、放音される楽音に対し、特異な音響効
果が付与されることになる。尚回転する2つのスピーカ
ホーン201a及び201bの間では、上記関係がちょ
うど逆になる(片方が近づいてくる場合は他方は遠ざか
ることになる)ため、両者の音量の変化は、音像の移動
となって感知される。
【0004】図6には、このような回転スピーカ構成
を、電子的にシミュレートする回路構成が示されてい
る。すなわち、入力される楽音信号に周波数変調を施
し、回転スピーカ200によるドップラー効果をシミュ
レートする周波数変調部20及び21(スピーカホーン
が2つで構成されていることを想定)と、楽音信号に対
し振幅変調を施し、音像の移動や音量の変化をシミュレ
ートする振幅変調部26及び27(最終的な出力はステ
レオ構成となる)と、スピーカボックス202内での音
の干渉による周波数特性をシミュレートするフィルタ5
0と前記周波数変調部20及び21におけるフィードバ
ック部22及び24と、回転スピーカ200の回転スピ
ードの変化をシミュレートする変調信号制御部40と、
前記周波数変調部20、21及び振幅変調部26、27
で施される変調信号を生成する変調信号生成部30など
から構成される。また図面では、コントロールパネル1
02から回転スピーカの回転スピードに関する指示がC
PU101に与えられ、該CPU101は、それの基づ
き上記変調信号制御部40をコントロールする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
電子的にシミュレートした場合に得られる音響効果と実
際の回転スピーカにより得られる音響効果とを比較して
みると、後者の方がより複雑な変化であるが、心地良い
効果が得られることが分かる。その原因についてはこれ
までいくつかの仮説の元に種々の要因が考えられたが、
それでも実際の回転スピーカの効果をよりリアルに再現
できるものはなかった。
【0006】本発明は、以上のような問題に鑑み創案さ
れたもので、実際の回転スピーカにより得られる音響効
果に関するさらに他の要因を追求し、その結果、このよ
うな回転スピーカの効果を電子的によりリアルに再現で
きる効果付与装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る効果付与装
置の構成は、入力される楽音信号に周波数変調を施す第
1の変調手段と、該第1の変調手段の出力信号を入力し
変調を施す第2の変調手段と、前記第1の変調手段と第
2の変調手段で施される変調信号を生成する変調信号生
成手段と、該変調信号生成手段を制御する変調信号制御
手段とを具備し、前記第1の変調手段と第2の変調手段
とで夫々施される変調信号が互いに同期して制御される
ことを基本的特徴としている。
【0008】上記構成(他の請求項に関しての構成も同
じ)は、本発明者による回転スピーカによる音響効果の
要因の研究に基づき、回転スピーカによるドップラー効
果、音像の移動や音量の変化、スピーカボックス内での
音の干渉による周波数特性の変化以外に、狭いスピーカ
ボックス内でスピーカホーンが回転することによってボ
ックス内の気流の変化乃至空気密度の変化(ここで空気
密度の変化とは、回転するスピーカホーンがスピーカボ
ックス内の例えば角部に滞留する空気側に近づくことに
よって該空気が圧縮され、反対に遠ざかることによって
この空気が伸張されることで起こると考えられる)が起
き、それによって、スピーカから放出される音にさらに
変調が加わることによるところが大きいことに気づき、
考案されたものである。さらにこの変調の度合いは、ス
ピーカの回転速度に依存することが分かった。すなわ
ち、回転速度が低速の時は気流の変化や空気密度の変化
がほとんど音に影響することはないが、回転速度の上昇
に比例して音への影響が大きくなる。前記従来技術で
は、上記のような気流や空気密度の変化をシミュレート
する構成はない。
【0009】従って上記本発明の構成によれば、入力さ
れる楽音信号に対してスピーカボックス内でスピーカ
(ホーン)が回転することによって起きる気流や空気密
度の変化をシミュレートする第1の変調が、第1の変調
手段によって施され、その出力信号が入力されて、回転
スピーカの効果をシミュレートする従前の構成による第
2の変調が施されて出力されることになる。
【0010】ただしここで重要なことは、前述のよう
に、変調の度合いがスピーカの回転速度に依存すること
に基づき、第1の変調手段と第2の変調手段とで夫々施
される変調信号が互いに同期して制御されるという構成
が採用されたことである。すなわちドップラー効果、音
像の移動や音量の変化、スピーカボックス内での音の干
渉による周波数特性の変化は、回転速度が低速時でも影
響はあるものの、気流の変化や空気密度の変化に関して
はほとんど音に影響することはないが、回転速度の上昇
に比例して、これら気流の変化や空気密度の変化も音へ
の影響度が大きくなる(相関関係があることも考えられ
る)。
【0011】請求項2に係る効果付与装置の構成は、入
力される楽音信号に周波数変調を施す第1の変調手段
と、該第1の変調手段の出力信号を入力し変調を施す第
2の変調手段と、前記第1の変調手段と第2の変調手段
で施される変調信号を生成する変調信号生成手段と、該
変調信号生成手段を制御する変調信号制御手段とを具備
し、前記第1の変調手段で施される変調信号の振幅値が
第2の変調手段で施される変調信号の速度に比例して制
御されることを特徴としている。
【0012】当該構成では、上述と同様に、回転速度が
低速の時は、気流の変化や空気密度の変化もほとんど音
に影響することはないが、回転速度の上昇に比例して、
これらは音への影響度が大きくなることから、第1の変
調手段で施される変調信号の振幅値が第2の変調手段で
施される変調信号の速度に比例して制御されるという構
成が採用された。すなわち、スピーカの回転速度が上昇
するにつれて、ドップラー効果、音像の移動や音量の変
化、スピーカボックス内での音の干渉による周波数特性
の変化による影響だけでなく、それに呼応して気流の変
化や空気密度の変化による影響も音へ現れることになる
(この影響は第1の変調手段の変調信号で施されること
になるが、その影響の度合いを該変調信号の振幅値で調
整する)。
【0013】請求項3の構成は、請求項1及び請求項2
の両構成を兼ね備えた構成であって、入力される楽音信
号に周波数変調を施す第1の変調手段と、該第1の変調
手段の出力信号を入力し変調を施す第2の変調手段と、
前記第1の変調手段と第2の変調手段で施される変調信
号を生成する変調信号生成手段と、該変調信号生成手段
を制御する変調信号制御手段とを具備し、前記第1の変
調手段と第2の変調手段とで夫々施される変調信号が互
いに同期して制御され、且つ第1の変調手段で施される
変調信号の振幅値が第2の変調手段で施される変調信号
の速度に比例して制御されることを特徴としている。
【0014】本願構成の特徴は、前記2つの発明の構成
に対して、前記第1の変調手段と第2の変調手段とで夫
々施される変調信号が互いに同期して制御され、且つ第
1の変調手段で施される変調信号の振幅値が第2の変調
手段で施される変調信号の速度に比例して制御されるこ
とにある。すなわち、スピーカの回転速度が上昇するに
つれて、ドップラー効果、音像の移動や音量の変化、ス
ピーカボックス内での音の干渉による周波数特性の変化
だけでなく、それに呼応して気流の変化や空気密度の変
化による影響も音へ現れることになる。この影響は第1
の変調手段の変調信号で施され、その影響の度合いを該
変調信号の周波数変化及び振幅値で調整することにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。 (実施例1)図1は、本発明に係る効果付与装置の実施
例構成によって、所謂回転スピーカの効果を電子回路的
にシミュレートし、音源100から出力された楽音に対
して、上記回転スピーカによる音響効果を付与する実施
例の基本構成説明図である。尚、回転スピーカの構成
が、上下で2段以上設置される構成の場合は、図1のフ
ィルタ50以降の構成とCPU101によって制御され
る変調信号制御部40や変調信号生成部30の構成が、
上記段数に応じて回路的に増えることになる。
【0016】前記図6に示した構成とほぼ同じ構成を有
しているが、本発明構成の特徴である周波数変調部1が
周波数変調部20及び21の入り側に設けられ、入力さ
れる楽音信号に周波数変調を施すようにしている点と、
周波数変調部20、21及び振幅変調部26、27(本
発明構成ではこれら4つが第2の変調手段に相当する)
で施される変調信号を生成する変調信号生成部30にお
いて、上記周波数変調部1で施される変調信号も生成さ
れ出力されており、しかも該周波数変調部1とこれら周
波数変調部20、21、振幅変調部26、27とで夫々
施される変調信号が互いに同期して制御されるようにさ
れている点である。
【0017】上記各構成を詳細に説明すると、まず前記
周波数変調部20及び21は、入力される楽音信号に周
波数変調を施し、回転スピーカ200によるドップラー
効果をシミュレートする構成である。尚、本構成では、
スピーカホーンが2つで構成されていることを想定し、
後段の周波数変調部は、2つで構成されている。
【0018】また振幅変調部26及び27は、楽音信号
に対し振幅変調を施し、音像の移動や音量の変化をシミ
ュレートする構成である。
【0019】前記フィルタ50と前記周波数変調部20
及び21におけるフィードバック部22及び24の構成
は、スピーカボックス202内での音の干渉による周波
数特性をシミュレートする構成である。そのうち、フィ
ルタ50は、例えばローパスフィルタなどで構成され
る。
【0020】前記変調信号制御部40は、回転スピーカ
200の回転スピードの変化をシミュレートし、そのデ
ータを変調信号生成部30に出力する構成である。尚、
コントロールパネル102から回転スピーカの回転スピ
ードに関する指示がCPU101に与えられ、該CPU
101によって、上記変調信号制御部40がコントロー
ルされる。
【0021】さらに変調信号生成部30は、前述のよう
に、前記周波数変調部1、周波数変調部20、21及び
振幅変調部26、27で施される変調信号を生成し、夫
々に出力する構成である。またこれらの変調信号は、該
構成によって、互いに同期して制御され、出力されるこ
とになる。
【0022】次に上記実施例構成の処理につき説明す
る。音源100から出力された楽音信号は、フィルタ5
0を通り、任意の周波数特性に変更された後、最初の周
波数変調部1において、前記変調信号生成部30で生成
された周波数変調信号FS11で周波数変調される。
【0023】該周波数変調部1の出力信号は、2つ目の
周波数変調部20及び21に入力されるが、入力部前段
の加算器23及び25で上記周波数変調部20及び21
の各の出力信号に乗算器22及び24でフィードバック
量を重み付けした信号が加算される。
【0024】2つ目の周波数変調部20及び21では、
前記変調信号生成部30で生成された周波数変調信号F
S21及びFS22で、夫々周波数変調される。
【0025】これらの各出力信号は、前記振幅変調部2
6及び27において、前記変調信号生成部30で生成さ
れる振幅信号AS1及びAS2が乗算され、出力され
る。
【0026】上記構成においては、コントロールパネル
102から回転スピーカの回転スピードに関する指示が
CPU101に与えられ、該CPU101によって、上
記変調信号制御部40がコントロールされることにな
る。該変調信号制御部40は、それによって回転スピー
カ200の回転スピードの変化をシミュレートし、その
データを変調信号生成部30に出力する。そのような変
調信号速度データに基づき、変調信号生成部30では、
図2に示すように、上記周波数変調信号FS11、周波
数変調信号FS21及びFS22、振幅信号AS1及び
AS2が生成される。
【0027】これらの変調信号は、同図に示されるよう
に、互いに同期するように生成される。すなわち、周波
数変調信号FS21及びFS22は、位相が全く逆であ
るだけで、周波数の変位は、変調信号速度データの変化
と共に、同じように推移する。振幅信号AS1及びAS
2間も同様である。ただしこの振幅信号は、振幅変調部
26及び27で加算されると出力信号の振幅を変調せし
めることになる。また周波数変調信号FS21(FS2
2)、振幅信号AS1(AS2)及び周波数変調信号F
S11間は、位相は異なるものの、周波数は同期して変
化する。
【0028】このように同期して変化するのは、回転ス
ピーカの回転スピード(回路的には上記変調信号速度デ
ータ)に比例して、出力信号の周波数変調と、振幅変
調、及び回転による気流或いは空気密度の変化が起こる
からである。
【0029】前記周波数変調部1において、変調信号F
S11をaSIN(bωt)とすると、変調の深さは、
前記変調信号の微分値abCOS(bωt)に比例する
ことが分かるように、変調の深さは、振幅係数のみなら
ず、速度係数にも比例することが分かる。
【0030】速度係数bは、変調信号制御部40で与え
られるデータであるが、これにより、低速回転時には浅
い変調がかかり、回転速度が速くなるにつれ、徐々に変
調が深くなる、回転スピーカによる気流や空気密度の変
化をシミュレートすることができる。従って本実施例構
成によれば、実際の回転スピーカ効果に極めて近い複雑
な変化であって、大変心地良い音響効果を楽音に付与す
ることができるようになる。
【0031】(実施例2)実施例2の構成は、回路的に
は前記実施例1と全く同じ構成となるが、変調信号生成
部30で生成される変調信号のうち、周波数変調部1で
施される周波数変調信号の振幅値が、前記周波数変調部
20及び21の周波数変調信号の速度に比例して制御さ
れることが異なる。
【0032】図3は、実施例2における回転スピーカの
回転スピード(回路的には上記変調信号速度データ)と
周波数変調信号FS11及び周波数変調信号FS21の
時間的変化を表した信号波形図である。
【0033】同図に示すように、周波数変調信号FS1
1は、変調信号速度データに比例して振幅値が変化して
いる。他方周波数変調信号FS21及びFS22、振幅
信号AS1及びAS2(図面ではこれら振幅信号AS1
及びAS2は図示なし)は、上記速度データに基づき、
その速度が変化している。
【0034】以上のような構成により、周波数変調部1
では、低速回転時には浅い変調がかかり、回転速度が速
くなるにつれ、徐々に変調が深くなる(振幅が大きくな
ることによる変調の掛かり具合が大きくなる)、回転ス
ピーカによる気流や空気密度の変化をシミュレートする
ことができる。従って本実施例構成によれば、実際の回
転スピーカ効果に極めて近い複雑な変化であって、大変
心地良い音響効果を楽音に付与することができるように
なる。
【0035】(実施例3)実施例3の構成は、回路的に
は前記実施例1及び実施例2と全く同じ構成となるが、
変調信号生成部30で生成される変調信号のうち、周波
数変調部1で施される周波数変調信号と、前記周波数変
調部20及び21の周波数変調信号とが互いに同期して
制御され、且つ前者の変調信号の振幅値が後者の変調信
号の速度に比例して制御されることが特徴である。
【0036】図4は、実施例3における回転スピーカの
回転スピード(回路的には上記変調信号速度データ)と
周波数変調信号FS11及び周波数変調信号FS21の
時間的変化を表した信号波形図である。
【0037】同図に示すように、周波数変調信号FS1
1は、変調信号速度データに比例して周波数及びその振
幅値が変化している。他方周波数変調信号FS21及び
FS22、振幅信号AS1及びAS2(図面ではこれら
振幅信号AS1及びAS2は図示なし)は、上記速度デ
ータに基づき、その周波数のみが変化している。
【0038】以上のような構成により、周波数変調部1
では、低速回転時には浅い変調がかかり、回転速度が速
くなるにつれ、徐々に変調が深くなる(周波数が高くな
ると共に、振幅が大きくなることによる変調の掛かり具
合が大きくなる)、回転スピーカによる気流や空気密度
の変化をシミュレートすることができる。従って本実施
例構成によれば、実際の回転スピーカ効果に極めて近い
複雑な変化であって、大変心地良い音響効果を楽音に付
与することができるようになる。
【0039】尚、本発明の効果付与装置は、上述の実施
例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜請求項4記載の効果付与装置によれば、楽音に対して
付加される回転スピーカの音響効果を電子的によりリア
ルに再現できることになり、大変心地良い音響効果を楽
音に付与することができるようになるという優れた効果
を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】音源100から出力された楽音に対して、回転
スピーカによる音響効果を付与する実施例1の基本構成
を示す説明図である。
【図2】実施例1における変調信号速度データと、周波
数変調信号FS11、周波数変調信号FS21及びFS
22、振幅信号AS1及びAS2の時間的変化を表した
信号波形図である。
【図3】実施例2における変調信号速度データと、周波
数変調信号FS11及び周波数変調信号FS21の時間
的変化を表した信号波形図である。
【図4】実施例3における変調信号速度データと、周波
数変調信号FS11及び周波数変調信号FS21の時間
的変化を表した信号波形図である。
【図5】実際の回転スピーカの構成に関し、内部を透視
した状態で模式的に示した平面図である。
【図6】回転スピーカの構成を電子的にシミュレートし
た従来の回路構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1、20、21 周波数変調部 22、24 乗算器 23、25 加算器 26、27 振幅変調部 30 変調信号生成部 40 変調信号制御部 50 フィルタ 100 音源 101 CPU 102 コントロールパネル 200 回転スピーカ 201a、201b スピーカホーン 202 スピーカボックス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される楽音信号に周波数変調を施す
    第1の変調手段と、 該第1の変調手段の出力信号を入力し変調を施す第2の
    変調手段と、 前記第1の変調手段と第2の変調手段で施される変調信
    号を生成する変調信号生成手段と、 該変調信号生成手段を制御する変調信号制御手段とを具
    備し、 前記第1の変調手段と第2の変調手段とで夫々施される
    変調信号が互いに同期して制御されることを特徴とする
    効果付与装置。
  2. 【請求項2】 入力される楽音信号に周波数変調を施す
    第1の変調手段と、 該第1の変調手段の出力信号を入力し変調を施す第2の
    変調手段と、 前記第1の変調手段と第2の変調手段で施される変調信
    号を生成する変調信号生成手段と、 該変調信号生成手段を制御する変調信号制御手段とを具
    備し、 前記第1の変調手段で施される変調信号の振幅値が第2
    の変調手段で施される変調信号の速度に比例して制御さ
    れることを特徴とする効果付与装置。
  3. 【請求項3】 入力される楽音信号に周波数変調を施す
    第1の変調手段と、 該第1の変調手段の出力信号を入力し変調を施す第2の
    変調手段と、 前記第1の変調手段と第2の変調手段で施される変調信
    号を生成する変調信号生成手段と、 該変調信号生成手段を制御する変調信号制御手段とを具
    備し、 前記第1の変調手段と第2の変調手段とで夫々施される
    変調信号が互いに同期して制御され、且つ第1の変調手
    段で施される変調信号の振幅値が第2の変調手段で施さ
    れる変調信号の速度に比例して制御されることを特徴と
    する効果付与装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の変調手段では、入力信号に周
    波数変調及び/又は振幅変調を施すことを特徴とする請
    求項1〜請求項3いずれか1つに記載の効果付与装置。
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