JP2003058101A - プラズマディスプレイ駆動方法及びプラズマディスプレイ映像表示装置、並びにこれらを適用した映像モニター及びテレビジョン受像機 - Google Patents

プラズマディスプレイ駆動方法及びプラズマディスプレイ映像表示装置、並びにこれらを適用した映像モニター及びテレビジョン受像機

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JP2003058101A
JP2003058101A JP2001242571A JP2001242571A JP2003058101A JP 2003058101 A JP2003058101 A JP 2003058101A JP 2001242571 A JP2001242571 A JP 2001242571A JP 2001242571 A JP2001242571 A JP 2001242571A JP 2003058101 A JP2003058101 A JP 2003058101A
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plasma display
screen
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JP2001242571A
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English (en)
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Mitsuhiro Kurashige
光宏 倉重
Kunihiko Kobayashi
邦彦 小林
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Japan Broadcasting Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のプラズマディスプレイ映像表示装置で
は、他のディスプレイ映像表示装置に比べて、大型の特
徴ゆえに近距離の視距離ではかえって画像が大き過ぎて
見にくく、また消費電力も大きい欠点があった。 【解決手段】 プラズマディスプレイ(PDP)表示装
置において、PDP6を発光させる面積を表示すべき画
面サイズに合わせて変化させる機能を持つ消費電力制御
回路20を設けた。また、消費電力制御回路20は、表
示画面の外側に位置している非発光部分に対応している
PDP6の駆動電極を電気的に切断する機能も有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイ駆動方法及びプラズマディスプレイ映像表示装置、
並びにこれらを適用した映像モニター及びテレビジョン
受像機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、実用化されている代表的なディス
プレイとしては、液晶ディスプレイ(LCD)、CRT
ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(略称、
「PDP」という)等が知られている。図5は、その実
用化されている代表的な3種類のディスプレイについ
て、画面の輝度と消費電力の相関関係を模式的に示した
ものである。
【0003】図5の直線40はバックライトを用いたL
CDに対するものである。LCDの消費電力の大部分
は、常時点灯されるバックライトに起因する。そのた
め、表示装置の消費電力は画面の輝度に依存しない。
【0004】図5の直線41はCRTディスプレイに対
するものである。CRTディスプレイの消費電力は、電
子ビームを偏向するための偏向電力、陰極加熱用ヒータ
加熱電力、及び管面を直接発光させる電子ビーム電流に
よる電子ビーム電力の3点からなる。これらのうち、画
面の輝度に応じて変化させ得るのは電子ビーム電力のみ
であるから、CRTディスプレイの総消費電力は管面輝
度にはわずかしか依存しない。
【0005】図5の直線42はPDPに対するものであ
る。PDPは、発光させる画素のみに放電電流を通電す
る仕組みとなっている。また、選択された画素の発光輝
度は放電電流に正比例し、総消費電力は画面輝度に比例
する。
【0006】図6はPDPを用いた従来のPDP映像表
示装置における駆動システムの一例を示す構成ブロック
図である。図6において、映像信号入力10はデジタル
信号処理のため、まず、A/D変換器1に入力させ、デ
ジタル信号に変換する。次に、そのデジタル信号を映像
信号処理回路2に導き、映像の階調補正、鮮鋭度の調
整、色調整等、PDPでの画像表示に必要な映像信号処
理を施す。
【0007】ところで、PDPの画素はオンかオフの2
値表示機能しかないので、PDPに画像の階調表示機能
を実現させるためには、画素をオンして通電させる時間
の長さを変え、発光輝度を変える仕組みを採る。このた
め、全画面のデジタル信号は、サブフィールド変換回路
3により、全画面にわたって、各画素の輝度レベルに応
じて8ビット程度の階調別ビット画面に細分化し、それ
ぞれのビット画面毎に副画面(サブフィールド)信号に
分離、整理し直される。
【0008】PDP6には、横方向のストライプ状電極
の維持放電線を駆動する維持放電線駆動回路4、及び縦
方向のストライプ状電極のアドレス線を駆動するアドレ
ス線駆動回路5が接続されている。その維持放電線駆動
回路4及びアドレス線駆動回路5は、サブフィールド変
換回路3からサブフィールド単位に所望の2値パルス化
信号を受け取り、それを対応しているアドレス線及び維
持放電線に供給してPDP6に画像を表示する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のPDP映像表示装置における駆動システ
ムでは、図5に示した画面輝度の消費電力依存性が無視
されたため、42型や50型等の大型TV画面表示装置
を使って、例えば縦横比や最適視距離がテレビとは格段
に異なるパソコン(パーソナルコンピュータ)画面等の
表示を行うときでも、全画面を駆動させて無駄な電力を
消費させていた。これは、プラズマディスプレイの優れ
た特徴の一つである大型面を生かすことのためであっ
た。
【0010】しかし、パソコン画面による書画表示に代
表されるように、画面の内容や視聴環境によっては必ず
しも大画面映像でなく、首を振らずに眼球を動かすだけ
で画面全体を見ることができる適度のサイズ、例えば視
野角で20度以下の大きさで表示することも要求され
る。これは大画面であることがかえって見づらいという
ようなこともあり、このような場合は大画面であること
が不必要であるが、従来ではこのようなことがあっても
常に大画面で表示しているという欠点があった。また、
後述するように、プラズマディスプレイはCRTや液晶
表示装置と違って表示装置の消費電力が表示面積に比例
するので、不必要な大画面表示で無駄な電力を消費する
という欠点もあった。
【0011】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は表示内容や視距離に応じ
て、最適な画面サイズによる表示を実現するとともに、
プラズマディスプレイ表示装置の無駄な消費電力の低減
を同時に図ることができるプラズマディスプレイ駆動方
法及びプラズマディスプレイ映像表示装置、並びにこれ
らを適用した映像モニター及びテレビジョン受像機を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマディス
プレイ駆動方法は、プラズマディスプレイを発光させる
面積を、表示サイズを切り換え可能な画面のサイズに合
わせて変化させるようにしたものである。これによれ
ば、表示内容や視距離等に応じた最適なサイズで画像表
示が可能になる。
【0013】また、本発明のプラズマディスプレイ駆動
方法は、前記画面の表示サイズを変化させたときに、画
像原信号を前記画面の表示サイズに圧縮させてカットす
ることなく表示させるようにしたものである。これによ
れば、表示すべき画面のサイズを変化させたときに、原
画像信号を前記画面のサイズに圧縮させて表示させるの
で、表示すべき画面のサイズが縮小されても、画像原信
号の一部がカットされるというようなことはなく、常に
全部の画像情報が表示されることとなる。
【0014】また、本発明のプラズマディスプレイ駆動
方法は、前記表示画面の外側に位置している非発光部分
に対応している前記プラズマディスプレイの駆動電極を
電気的に切断するようにしたものである。これによれ
ば、画面サイズが縮小されて、プラズマディスプレイの
画像表示用として一時的に使用されなくなっているセル
に対応している部分の駆動電極を電気的に切断するの
で、表示に必要な部分以外の静的な消費電力を抑えるこ
とができることとなる。
【0015】また、本発明のプラズマディスプレイ駆動
方法は、前記発光させる面積を、視聴者の目と前記表示
画面との間の距離を計測し、その距離に応じて制御する
ようにしたものである。これによれば、視聴者の目と表
示画面との間の距離に応じて最適な画面サイズを得て表
示することが可能になる。
【0016】また、本発明のプラズマディスプレイ駆動
方法は、前記発光させる面積を、映像信号とそれに対応
する表示制御情報を利用して制御するようにし、その映
像信号に対応する表示制御情報として、例えばデジタル
テレビ信号に付随する番組内容記述信号を利用して制御
するようにしている。これによれば、映像信号表示制御
情報としての番組内容記述信号を利用して最適な画面サ
イズを自動的に表示することが可能になる。
【0017】また、本発明のプラズマディスプレイ映像
表示装置は、ストライプ状電極のアドレス線とストライ
プ状電極の維持放電線を有して画像を表示するプラズマ
ディスプレイと、前記アドレス線と前記維持放電線を各
々駆動させる駆動回路手段と、前記駆動回路手段に2値
パルス化信号をサブフィールド単位に送り、前記プラズ
マディスプレイに画像を表示させるサブフィールド変換
回路手段と、前記サブフィールド変換回路手段を制御
し、映像信号を予め所望の画面サイズに縮小させて前記
サブフィールド変換回路に送る制御回路手段を備える構
成を有している。この構成によれば、表示すべき画面の
サイズを変化させたときに、原画像信号をその画面のサ
イズに圧縮させて表示させるので、表示すべき画面のサ
イズが縮小されても、画像原信号の一部がカットされる
というようなことはなく、常に全部の画像情報が表示さ
れることとなる。
【0018】また、本発明のプラズマディスプレイ映像
表示装置は、ストライプ状電極のアドレス線とストライ
プ状電極の維持放電線を有して画像を表示するプラズマ
ディスプレイと、前記アドレス線と前記維持放電線を各
々駆動させる駆動回路手段と、前記駆動回路手段に2値
パルス化信号をサブフィールド単位に送り、前記プラズ
マディスプレイに画像を表示させるサブフィールド変換
回路手段と、前記サブフィールド変換回路手段を制御し
て前記プラズマディスプレイ中の発光させる面積を表示
すべき画面のサイズに合わせて変化させるとともに、前
記表示画面のサイズに応じて定まるセルのみを駆動させ
るとともに非発光部分に対応している前記プラズマディ
スプレイの駆動電極を電気的に切断する消費電力制御回
路手段を備える構成を有している。この構成によれば、
画面サイズが縮小されて、プラズマディスプレイの中で
画像表示用として一時的に使用されなくなっているセル
と対応している部分の駆動電極を電気的に切断するの
で、表示に必要な部分以外の静的な消費電力を抑えるこ
とができることとなる。
【0019】また、本発明のプラズマディスプレイ映像
表示装置は、前記消費電力制御回路手段が前記表示すべ
き画面のサイズに合わせて映像信号を予め所望の画面サ
イズに縮小させる映像表示面積制御回路手段を備える構
成としたものである。この構成によれば、映像表示面積
制御回路手段により、表示画面のサイズに合わせて映像
信号を予め所望の画面サイズに縮小させることができ
る。
【0020】また、本発明のプラズマディスプレイ映像
表示装置は、視聴者の目と前記表示画面との間の距離を
計測するセンサを設け、そのセンサで計測された距離に
応じて前記発光させる面積を制御する構成を有してい
る。この構成によれば、視聴者の目と表示画面との間の
距離に応じて最適な画面サイズを得て表示することが可
能になる。
【0021】また、本発明のプラズマディスプレイ映像
表示装置は、映像信号とそれに対応する表示制御情報を
利用して前記発光させる面積を制御する手段を設け、か
かる制御手段として、例えばデジタルテレビ信号に付随
する番組内容記述信号を利用して、前記発光させる面積
を制御する手段を設けた構成を有している。この構成に
よれば、映像信号表示制御情報としての番組内容記述信
号を利用して最適な画面サイズを自動的に表示すること
が可能になる。
【0022】また、本発明は上記プラズマディスプレイ
映像表示装置を適用した映像モニター及びテレビジョン
受像機を提供する。これによれば、上記特徴を活かした
映像モニター及びテレビジョン受像機が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施の形
態に係るプラズマディスプレイパネル映像表示装置(以
下、「PDP映像表示装置」という)における駆動シス
テムの構成ブロック図である。図1において図6の従来
におけるPDP映像表示装置と対応するものは図6と同
じ符号を付して説明すると、本発明の実施の形態の駆動
システムは、A/D変換器1、映像信号処理回路2、サ
ブフィールド変換回路3、維持放電線駆動回路4、アド
レス線駆動回路5、PDP6を有して成る従来のプラズ
マディスプレイ駆動システムの構成に、新たに消費電力
制御回路20を加えたものである。その消費電力制御回
路20は、映像表示面積制御回路21及び点灯画素制御
回路22により構成されている。
【0024】さらに詳述すると、映像信号入力10はデ
ジタル信号処理のため、まず、A/D変換器1に入力さ
せ、デジタル信号に変換する。次に、そのデジタル信号
を映像信号処理回路2に導き、映像の階調補正、鮮鋭度
の調整、色調整等、PDPでの画像表示に必要な映像信
号処理を施す。映像信号処理回路2に各々導かれた全画
面のデジタル信号は、サブフィールド変換回路3によ
り、全画面に渡って、各画素の輝度レベルに応じて8ビ
ット程度の階調別ビット画面に細分化し、それぞれのビ
ット画面毎に副画面(サブフィールド)信号に分離、整
理し直される。
【0025】PDP6には、横方向のストライプ状電極
の維持放電線を駆動する維持放電線駆動回路4及び縦方
向のストライプ状電極のアドレス線を駆動するアドレス
線駆動回路5が接続されている。その維持放電線駆動回
路4及びアドレス線駆動回路5は、サブフィールド変換
回路3からサブフィールド単位に所望の2値パルス化信
号を受け取り、PDP6に画像を表示する。このとき消
費電力制御回路20により、PDP6の表示画面のサイ
ズを適応的に変化させ、消費電力を抑える。図2はPD
P6の発光画面サイズの制御を説明するための図で、P
DP6のフル表示画面32を大きさだけに着目して描い
たもので、フル表示画面32内には発光を行わない非発
光面30と発光を行わせる発光面31とが作られ、発光
面31には発光により画像が表示されるが、図2中では
表示される画像は省略している。なお、非発光面30の
部分は黒枠等で表示される。
【0026】次に、PDP6の表示画面(発光面31)
のサイズを適応的に変化させて消費電力を抑える方法
を、図3から図7を用いて説明する。まず、最適表示サ
イズを決定する方法について説明すると、図3は画面と
視聴者の眼の間の視距離51と最適表示サイズ50の関
係を示したものである。視距離51の最小値は一般的に
明視距離55の30cm前後である。それに対応して、
最適表示サイズ50が存在する。その最適表示サイズ
は、画面の精細度にも依存するが、ハイビジョンの例で
は視距離の約1/3の画面の高さである。本例では、明
視距離を30cmとした場合では、約10cmの画面の
高さ相当が最適表示サイズ50となる。また、画面の最
大サイズはディスプレイの最大表示可能サイズ54で決
まるから、それに相応する最適最大視距離56が存在
し、それ以上画面から離れた視聴では最適視距離は得ら
れない。
【0027】そこで、本実施の形態では、図3に示した
最適表示サイズ50の可変範囲52に応じて、画面の発
光面積を変化させる。この発光面積を変化させる動作に
ついて図4を用いて次に説明する。図4(a)はPDP
6の発光画面サイズの制御を説明するための図であり、
PDP6のフル表示画面32を大きさだけに着目して描
いたもので、発光面31に表示される画像は、図2の場
合と同様に、ここでも省略している。図4(b)は、図
1の映像信号入力10に対する表示画面の水平方向の中
心線60上の信号波形の例を図示したもので、図4
(b)で示される水平方向の中心線上の信号波形を画像
原信号波形と呼ぶ。従来は、この画像原信号をPDPの
フル表示画面32の全体に渡って表示させていた。
【0028】図4(b)の画像原信号波形の左右両端、
すなわち表示領域の左端63及び表示領域の右端64よ
り外側に位置する部分を除去した画像原信号の波形を図
4(c)に示す。なお、本実施の形態において、図4
(c)で示すように、PDP6の表示面積をフル表示画
面32のサイズにしたままで、映像表示面積制御回路2
1により左右両端63,64の映像信号を除去するよう
にすれば、図4(a)の左右両端にハッチングを施して
いる部分の発光を抑えることができる。しかし、この方
法では、元の画像の左右の両端(領域63,64)がカ
ットされ、全部の画像情報が表示されないという欠点を
伴う。
【0029】そこで本実施の形態では、映像表示面積制
御回路21に表示面積制御信号11(後述)を入力し、
図4(d)に示すように、映像表示面積制御回路21に
より、画像原信号を処理して図4(a)に示した表示装
置上の画像表示をさせたい領域、すなわち表示領域の左
端63と右端64に囲まれた部分に、時間軸を圧縮して
表示させる。この場合、画像原信号は、画像情報を一切
失うことなく、PDP表示面に縮小させて表示できる。
したがって、本実施の形態では、この方法だけでも、図
5中の直線42に示したプラズマディスプレイ固有の消
費電力の画面輝度依存性によって、所望の効果が十分得
られる。上記表示面積制御信号11は、例えば、PDP
6の発光させる面積を、映像信号とそれに対応する表示
制御情報を利用して制御するようにした場合において、
その映像信号に対応する表示制御情報としての番組内容
記述信号を利用して制御するに当たって、その番組内容
記述情報を判定或いは解析して生成される信号である。
【0030】しかしながら、図4(a)に示したPDP
6のフル表示面32の左右の表示領域63,64をカッ
トした表示例では、映像信号のみを処理した方法による
ため、PDP6自体は全画面に対して点灯駆動パルスが
印加されたままになっている。そこで、本実施の形態で
は、映像表示面積制御回路21から非発光面30の情報
を取り込み、点灯画素制御回路22によりPDP6にお
ける非発光部分(また、図2中に符号30で示す部分)
の駆動電極を電気的に切断し、その非発光部分に対して
は印加を一切行わないようにしている。こうして実質的
に対応する駆動電極を電気的に切断した状態にすれば、
発光により消費される電力以外の静的な消費電力(電極
間の静電容量を駆動・充放電する無効電力と駆動回路内
部の消費電力)をも抑えることができる。これにより、
消費電力の画面サイズに応じた適応的制御による低減効
果を、映像表示面積制御回路21の付加による効果と相
まって相乗的に高めることができる。
【0031】したがって、本実施の形態に係るプラズマ
ディスプレイの駆動システムによれば、表示内容や視聴
距離に応じて、最適な画面サイズによる表示を実現する
ことができるとともに、プラズマディスプレイ映像表示
装置の消費電力を低減する効果を同時に奏する。また、
このプラズマディスプレイ映像表示装置は、パソコン用
モニター及びテレビジョン受像機に内蔵されるディスプ
レイとしても使用できるものである。そして、パソコン
用モニター及びテレビジョン受像機に内蔵されるディス
プレイとして使用された場合、例えばフル表示画面32
のサイズが42型であるPDP表示装置の代表的な全消
費電力を300Wとすると、表示面積は約四分の1であ
り、PDP映像表示装置の映像信号処理回路2、共用電
源部、及びA/D変換器1等、常時動作させる必要のあ
る部分の消費電力は全装置の消費電力の二分の一以下程
度なので、本装置を使用した場合は、表示装置全体の消
費電力を60%に低減できる。さらに、画像の内容や、
視距離に応じて、最適なサイズでの画像表示も可能にな
る。
【0032】なお、図3に示した最適表示サイズの選択
動作については、表示面積制御信号11を入力して行な
う態様について上述したが、例えば次に挙げるような各
種の方法で選択することも可能である。 (1)リモートコントロール等を用いて視聴者が自分の
好み等に合わせて手動で選択する人的選択の方法。 (2)パソコン用モニター及びテレビジョン受像機等に
赤外線等を用いた距離センサを設置し、その距離センサ
で画面と視聴者の眼の間の視距離を測り、その結果に基
づいて自動的に選択する方法。 (3)デジタルテレビ放送等に付加される番組情報(パ
ソコン表示、ハイビジョン画面表示、従来テレビ画面表
示等に付加される番組内容記述信号等における識別信
号)を識別して自動的に選択する方法。 (4)さらに上記(1)〜(3)の3つの方法の組み合
わせにより、より効果的な制御も可能となる。
【0033】なお、以上の実施の形態の説明において
は、最適な画面サイズを選択した場合に、その表示画面
が縮小されたとき、時間軸を圧縮して表示させるように
しているが、このように画面を圧縮表示するものに限ら
ず、例えばアスペクト比に応じて、原信号のアスペクト
比を保ったまま最適な表示をするように図ることもでき
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、プラズ
マディスプレイ映像表示装置、及びこの装置を備えたパ
ソコン用モニター及びテレビジョン受像機等において、
表示内容や視聴距離に応じて、最適な画面サイズによる
表示を実現することができるとともに消費電力を低減す
ることができる。また、画像の内容や、視距離に応じ
て、最適なサイズでの画像表示も可能になる等、優れた
効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるプラズマディスプ
レイ映像表示装置の構成ブロック図
【図2】本実施の形態におけるPDPの発光画面サイズ
を説明する図
【図3】本実施の形態におけるPDPの最適表示サイズ
と視距離の関係を説明する図
【図4】本実施の形態におけるPDPの発光画面サイズ
の制御を説明する図
【図5】代表的な画像表示装置における消費電力の画面
輝度依存性を説明する図
【図6】従来のプラズマディスプレイ映像表示装置の一
例を示す構成ブロック図
【符号の説明】
1 A/D変換器 2 映像信号処理回路 3 サブフィールド変換回路 4 維持放電線駆動回路 5 アドレス線駆動回路 6 PDP 20 消費電力制御回路 21 映像表示面積制御回路 22 点灯画素制御回路 30 非発光面 31 発光面 32 画像表示装置のフル画面 40 液晶(LCD)表示装置の特性 41 CRT表示装置の依存性 42 PDP表示装置の依存性 50 最適表示サイズ 51 視距離 52 可変範囲 53 最大最適表示サイズ 54 ディスプレイの最大表示可能サイズ 55 明視距離 56 最適最大視距離 57 最小最適表示サイズ 60 水平方向中心線 62 垂直方向の中心線 63 表示領域の左端 64 表示領域の右端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 660 G09G 3/20 660Q H04N 5/66 101B H04N 5/66 101 G09G 3/28 H (72)発明者 小林 邦彦 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会放送センター内 Fターム(参考) 5C058 AA11 BA03 BA26 BA35 5C080 AA05 BB05 DD26 EE21 EE32 FF12 HH05 JJ01 JJ02 JJ05 KK43

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマディスプレイを発光させる面積
    を、表示サイズを切り換え可能な画面のサイズに合わせ
    て変化させることを特徴とするプラズマディスプレイ駆
    動方法。
  2. 【請求項2】 前記画面の表示サイズを変化させたとき
    に、画像原信号を前記画面の表示サイズに圧縮させて表
    示させることを特徴とする請求項1記載のプラズマディ
    スプレイ駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記表示画面の外側に位置している非発
    光部分に対応している前記プラズマディスプレイの駆動
    電極を電気的に切断することを特徴とする請求項1また
    は2記載のプラズマディスプレイ駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記発光させる面積を、視聴者の目と前
    記表示画面との間の距離を計測し、その距離に応じて制
    御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載のプラズマディスプレイ駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記発光させる面積を、映像信号とそれ
    に対応する表示制御情報を利用して制御することを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載のプラズマディ
    スプレイ駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記映像信号に対応する表示制御情報
    は、デジタルテレビ信号に付随する番組内容記述信号で
    あることを特徴とする請求項5記載のプラズマディスプ
    レイ駆動方法。
  7. 【請求項7】 ストライプ状電極のアドレス線とストラ
    イプ状電極の維持放電線を有して画像を表示するプラズ
    マディスプレイと、 前記アドレス線と前記維持放電線を各々駆動させる駆動
    回路手段と、 前記駆動回路手段に2値パルス化信号をサブフィールド
    単位に送り、前記プラズマディスプレイに画像を表示さ
    せるサブフィールド変換回路手段と、 前記サブフィールド変換回路手段を制御し、映像信号を
    予め所望の画面サイズに縮小させて前記サブフィールド
    変換回路に送る制御回路手段、 とを備えたことを特徴とするプラズマディスプレイ映像
    表示装置。
  8. 【請求項8】 ストライプ状電極のアドレス線とストラ
    イプ状電極の維持放電線を有して画像を表示するプラズ
    マディスプレイと、 前記アドレス線と前記維持放電線を各々駆動させる駆動
    回路手段と、 前記駆動回路手段に2値パルス化信号をサブフィールド
    単位に送り、前記プラズマディスプレイに画像を表示さ
    せるサブフィールド変換回路手段と、 前記サブフィールド変換回路手段を制御して前記プラズ
    マディスプレイ中の発光させる面積を表示すべき画面の
    サイズに合わせて変化させるとともに、前記表示画面の
    サイズに応じて定まるセルのみを駆動させるとともに非
    発光部分に対応している前記プラズマディスプレイの駆
    動電極を電気的に切断する消費電力制御回路手段、 とを備えたことを特徴とするプラズマディスプレイ映像
    表示装置。
  9. 【請求項9】 前記消費電力制御回路手段は、前記表示
    すべき画面のサイズに合わせて映像信号を予め所望の画
    面サイズに縮小させる映像表示面積制御回路手段を備え
    ることを特徴とする請求項8記載のプラズマディスプレ
    イ映像表示装置。
  10. 【請求項10】 視聴者の目と前記表示画面との間の距
    離を計測するセンサを設け、そのセンサで計測された距
    離に応じて前記発光させる面積を制御することを特徴と
    する請求項7から9のいずれかに記載のプラズマディス
    プレイ映像表示装置。
  11. 【請求項11】 映像信号とそれに対応する表示制御情
    報を利用して、前記発光させる面積を制御する手段を設
    けたことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載
    のプラズマディスプレイ映像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記映像信号に対応する表示制御情報
    は、デジタルテレビ信号に付随する番組内容記述信号で
    あることを特徴とする請求項11記載のプラズマディス
    プレイ映像表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項7から12のいずれかに記載の
    プラズマディスプレイ映像表示装置を適用したことを特
    徴とする映像モニター及びテレビジョン受像機。
JP2001242571A 2001-08-09 2001-08-09 プラズマディスプレイ駆動方法及びプラズマディスプレイ映像表示装置、並びにこれらを適用した映像モニター及びテレビジョン受像機 Pending JP2003058101A (ja)

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