JP2003057944A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003057944A
JP2003057944A JP2001243552A JP2001243552A JP2003057944A JP 2003057944 A JP2003057944 A JP 2003057944A JP 2001243552 A JP2001243552 A JP 2001243552A JP 2001243552 A JP2001243552 A JP 2001243552A JP 2003057944 A JP2003057944 A JP 2003057944A
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Osamu Ariizumi
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリア付着を抑制し、像担持体上の静電潜
像のドット再現性に優れた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 20〜100μmのドット径の潜像を形
成する光学系220と、光学系220により静電潜像が
形成される像担持体200と、像担持体200に対向し
て設けられ、磁性キャリアとトナーからなる二成分現像
剤を担持して、像担持体200とは逆方向に回転しなが
ら、像担持体200上にトナーを供給し静電潜像を現像
する現像剤担持体232とを有する画像形成装置におい
て、二成分現像剤中の磁性キャリアの平均粒径は、像担
持体200上に形成された静電潜像のドット径の最小値
とほぼ等しいか、もしくはそれ以下であり、現像剤担持
体232の回転速度が像担持体200の回転速度の0.
7〜1倍である画像形成装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真プロセスにより二成分現
像剤を用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスによる画像形成は、像
担持体上に形成される静電潜像を、トナーにより現像
し、その後、転写紙等の転写材上に転写して定着するこ
とにより行われる。このプロセスにおける現像方法とし
ては、現像剤として磁性キャリアとトナーとからなる二
成分現像剤を用いる二成分現像方式や、磁性キャリアを
含まない一成分現像剤を用いる一成分現像方式等が知ら
れているが、より高画質や高速が求められる場合には、
二成分現像方式が好適に用いられている。二成分現像方
式は、磁性キャリアとトナーを接触、摩擦により帯電さ
せ、磁性キャリアにトナーを付着させて静電潜像面に搬
送し現像を行う方法である。磁性キャリアは現像剤担持
体が内部に有する磁石の磁気力により、現像剤担持体上
で連なり磁気ブラシと呼ばれる穂立ちを形成する。この
磁気ブラシが、像担持体に接触して現像が行われる、所
謂、接触現像と、接触せずに現像が行なわれる、所謂、
非接触現像とが知られている。通常、高画質や高濃度が
求められる場合には、前者の接触現像が用いられること
が多い。
【0003】近年、高画質で高濃度の画像を得るための
技術の1つとして、磁性キャリアの粒径を小さくする方
法が用いられている。例えば、特開昭58−18415
7号公報に開示された現像方法では、二成分現像剤の磁
気ブラシが像担持体の表面を摺擦する現像プロセスにお
いて、平均粒径が10μm以下のトナーと、平均粒径が
5〜30μmの磁性キャリアを用いることで充分な高画
質化を達成できるとしている。しかしながら、磁性キャ
リアが小粒径であると、キャリア付着が生じ易いという
問題点がある。これについて、特開平10―31103
7号公報では、現像剤担持体内の磁石が回転駆動するこ
とで、小粒径の磁性キャリアを用いる場合のキャリア付
着を抑制している。しかしながら、この時、現像を行う
磁極も移動するため、像担持体上の静電潜像に対し現像
する領域としない領域が発生し、画像には縞状模様(バ
ンディング)が現れるという問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点に鑑み、本
発明は、小粒径の磁性キャリアを使用する二成分現像方
式において、キャリア付着を抑制し、像担持体上の静電
潜像のドット再現性に優れた画像形成装置を提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、20〜100μmのドッ
ト径の潜像を形成する光学系と、該光学系により静電潜
像が形成される像担持体と、該像担持体に対向して設け
られ、磁性キャリアとトナーからなる二成分現像剤を担
持して、該像担持体とは逆方向に回転しながら、該像担
持体上にトナーを供給し静電潜像を現像する現像剤担持
体とを有する画像形成装置において、二成分現像剤中の
磁性キャリアの平均粒径は、該像担持体上に形成された
静電潜像のドット径の最小値とほぼ等しいか、もしくは
それ以下であり、前記現像剤担持体は、回転速度が前記
像担持体の回転速度の0.7〜1倍である画像形成装置
とする。磁性キャリアの平均粒径を、像担持体上に形成
された静電潜像のドット径の最小値とほぼ等しいか、も
しくはそれ以下の小粒径の磁性キャリアを用い、かつ現
像剤担持体の回転速度を対向する像担持体の回転速度の
0.7〜1倍とすることで、十分なトナー付着量を得る
ことができ、ドット再現性の良好な画像形成が可能とな
る。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記現像剤担持体は、前記像
担持体との最近接位置において、垂直方向の磁力が最大
になり、前記磁性キャリアによって前記現像剤担持体上
に形成される磁気ブラシの高さが、最近接位置における
前記像担持体との間隔より高い画像形成装置とする。請
求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置
において、前記二成分現像剤は、前記像担持体との最近
接位置において前記像担持体に接触する幅が、前記現像
剤担持体上に形成される磁気ブラシの最大幅より小さい
画像形成装置とする。現像剤担持体と像担持体との最近
接位置において、現像剤担持体の垂直方向の磁力が最大
になるようにし、現像剤担持体上の現像剤が像担持体に
接触する幅が磁気ブラシの最大幅よりも小さくなるよう
にすることで、現像剤担持体からの磁力の影響が弱いと
ころまで磁気ブラシが広がり、像担持体に磁性キャリア
が付着するのを防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真式カラー複写機(以下、「カラー複写機」と
記す。)に適用した実施の形態について説明する。図1
は、本実施の形態に係るカラー複写機の概略構成を示す
断面図である。このカラー複写機は、カラー画像読取装
置1、カラー画像記録装置2、給紙バンク3等で構成さ
れている。カラー画像読取装置1は、コンタクトガラス
121、原稿を読み取るための照明ランプ122、ミラ
ー群123a、123b、123c、原稿から反射され
た光を結像させる結像レンズ124、結像した光を読み
取るためのカラーセンサ125とから構成されている。
カラー画像記録装置2は、半導体レーザ221、ポリゴ
ンミラー222とその回転用モ−タ223、f/θレン
ズ224、反射ミラー225等から構成された書き込み
光学ユニット220、像担持体としての感光体ドラム2
00、リボルバ現像ユニット230、中間転写ユニット
500、2次転写ユニット600、定着装置700等で
構成されている。ここで、書き込み光学ユニット220
は、20〜100μmのドット径の潜像を形成すること
が可能な装置である。給紙バンク3は、給紙ローラ30
1を備えた複数の給紙カセット300、転写材をカラー
画像記録装置2まで搬送する搬送ローラ302により構
成されている。
【0008】図2は、カラー画像記録装置2の主要部を
拡大した図である。カラー画像記録装置2について更に
詳しく説明する。感光体ドラム200は図中矢印のごと
く反時計方向に回転し、その周りには、感光体クリ−ニ
ング装置210、図示しない除電ランプ、帯電器20
1、リボルバ現像ユニット230の選択された現像器、
中間転写ユニット500、2次転写ユニット600など
が配置されている。リボルバ現像ユニット230は、ブ
ラック(以下、「Bk」と記す。)、シアン(以下、
「C」と記す。)、マゼンタ(以下、「M」と記
す。)、イエロー(以下、「Y」と記す。)の各色の現
像剤を備えたBk現像器231K、C現像器231C、
M現像器231M、Y現像器231Yと、各現像器を図
中矢印の反時計方向に回転させるリボルバ回転駆動部な
どで構成されている。各現像器は、現像剤担持体である
現像スリーブ232と、現像剤を撹拌するための現像剤
パドルなどで構成されている。現像スリーブ232に供
給された現像剤は、現像スリーブ232内部に有する磁
石により汲み上げられて保持され、現像スリーブ232
上に磁気ブラシを形成する。さらに、現像スリーブ23
2に印加する現像バイアス電圧により感光体ドラム20
0に転移して、感光体ドラム200上の静電潜像を可視
化して、トナー像を形成する。
【0009】ここで、本発明の画像形成装置は、現像ス
リーブ232が感光体ドラム200とは逆方向に回転
し、その回転速度は感光体ドラム200の回転速度の
0.7〜1倍である。現像スリーブ232内部の磁石は
固定されており、現像スリーブ232のみを感光体ドラ
ム200の回転方向と逆に回転させることにより、感光
体ドラム200へのキャリア付着を防ぐことができる。
また、現像スリーブ232内部の磁石は動かさないた
め、安定した現像が可能であり、バンディングのない均
一な画像を構成することができる。また、回転速度が感
光体ドラム200の回転速度の0.7倍より遅いと、現
像能力が低くなり画像が薄くなってしまい、逆に感光体
ドラム200の回転速度の1倍より速いと感光体ドラム
200上で磁性キャリアへのカウンターが起こり易くな
り、この時同様に画像が薄くなる現象が生じるため、現
像スリーブ232の回転速度は感光体ドラム200の回
転速度の0.7〜1倍とする。特に、後述する小粒径の
磁性キャリアを含む現像剤を用いた現像工程において、
現像スリーブ232の回転を上記のようにすることで、
高画質、高濃度の画像を得ることができる。
【0010】更に、現像スリーブ232内部に有する磁
石が形成する磁界の磁力は、現像スリーブ232と感光
体ドラム200との最近接位置において最大となり、現
像スリーブ232上に形成される磁性キャリアの磁気ブ
ラシの高さが、最近接位置における感光体ドラム200
との間隔よりも高く、磁気ブラシが十分に感光体ドラム
200表面に接することが好ましい。これにより、感光
体ドラム200上での磁性キャリアへのカウンターを低
減することができる。また、現像スリーブ232と感光
体ドラム200との最近接位置において、現像剤が感光
体ドラム200に接触する幅が、現像スリーブ232上
に形成される磁気ブラシの最大幅より小さいことが好ま
しい。現像剤と感光体ドラム200との接触幅が磁気ブ
ラシの最大幅より大きいと、現像スリーブ232からの
磁力の影響が弱いところまで磁気ブラシが広がってしま
うため、磁性キャリアを現像スリーブ232に引き付け
る力が弱くなり、キャリア付着を起こしやすくするため
である。この現象は、小粒径の磁性キャリアを含む現像
剤を用いたときに悪化する傾向にある。
【0011】次に、現像器231に使用する現像剤につ
いて説明する。本発明の画像形成装置において使用する
二成分現像剤は、磁性キャリアの平均粒径が、感光体ド
ラム上に形成された静電潜像のドット径の最小値とほぼ
等しいか、もしくはそれ以下である。磁性キャリアの平
均粒径が感光体ドラム200上のドット径の最小値とほ
ぼ等しいというのは、ドット径の最小値±5μmの範囲
であることを意味する。磁性キャリアが、感光体ドラム
200上のドット径の最小値とほぼ等しいか、もしくは
それ以下の平均粒径のものであれば、感光体ドラム20
0上の潜像からの電界の影響を受けやすく、ドット再現
性の優れた現像を行うことができる。一方、感光体ドラ
ム200上のドット径の最小値とほぼ等しい範囲を超え
る平均粒径を有する磁性キャリアであると、感光体ドラ
ム200上の潜像からの電界の影響を受けにくくなるた
め、ドット再現性が劣る画像となる。本発明の画像形成
装置は、感光体ドラム200上に20〜100μmのド
ット径の潜像を形成することが可能な書き込み光学ユニ
ット220を有するが、特に、書き込み光学ユニット2
20が小径のドット径を形成する光学系であり、形成さ
れるドット径とほぼ等しい小粒径の磁性キャリアを含む
現像剤を使用することで、一層高画質の画像形成装置を
構成することができる。
【0012】続いて、カラー画像記録装置2のその他の
部位について説明する。中間転写ユニット500は、1
次転写電荷付与手段である1次転写バイアスローラ50
7、ベルト駆動ローラ508、ベルトテンションローラ
509、2次転写対向ローラ510、クリーニング対向
ローラ511、及びアースローラ512に張架された中
間転写体である中間転写ベルト501などで構成されて
いる。各ローラは導電性材料で形成され、1次転写バイ
アスローラ507以外の各ローラは接地されている。1
次転写バイアスローラ507には、定電流または定電圧
制御された1次転写電源801により、トナー像の重ね
合わせ数に応じて所定の大きさの電流又は電圧に制御さ
れた転写バイアスが印加されている。また、中間転写ベ
ルト501は、図示しない駆動モータによって矢印方向
に回転駆動されるベルト駆動ローラ508により、矢印
方向に駆動される。感光体ドラム200上のトナー像を
中間転写ベルト501に転写する転写部(以下、「1次
転写部」と記す。)では、1次転写バイアスローラ50
7及びアースローラ512で中間転写ベルト501を感
光体ドラム200側に押し当てるように張架することに
より、感光体ドラム200と中間転写ベルト501との
間に所定幅のニップ部を形成している。
【0013】また、中間転写ベルト501の周りには、
2次転写ユニット600の転写材担持体である2次転写
ベルト601、2次転写電荷付与手段である2次転写バ
イアスローラ605、中間転写体クリーニング手段であ
るベルトクリーニングブレード504、潤滑剤塗布手段
である潤滑剤塗布ブラシ505などが対向するように配
設されている。潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に形成
された潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨
し、この研磨された微粒子を中間転写ベルト501に塗
布するものである。この潤滑剤塗布ブラシ505も、中
間転写ベルト501に対して隣接可能に構成され、所定
のタイミングで中間転写ベルト501に接触するように
制御される。2次転写ユニット600は、3つの支持ロ
ーラ602、603、604に張架された2次転写ベル
ト601などで構成され、支持ローラ602と603間
の張架部が2次転写対向ローラ510に対して圧接可能
になっている。3つの支持ローラ602、603、60
4の一つは、図示しない駆動手段によって回転駆動され
る駆動ローラであり、その駆動ローラにより2次転写ベ
ルト601が図中矢印で示す方向に駆動される。2次転
写バイアスローラ605は、2次転写手段であり、2次
転写対向ローラ510との間に中間転写ベルト501と
2次転写ベルト601を挟持するように配設され、定電
流制御される2次転写電源802によって所定電流の転
写バイアスが印加されている。また、2次転写ベルト6
01及び2次転写バイアスローラ605が、2次転写対
向ローラ510に対して圧接する位置(図中の実線)と
離間する位置(図中の二点鎖線)とを取り得るように、
支持ローラ602及び2次転写バイアスローラ605を
駆動する図示しない離接機構が設けられている。
【0014】650はレジストローラ対であり、2次転
写バイアスローラ605と2次転写対向ローラ510と
に挟持された中間転写ベルト501と2次転写ベルト6
01の間に、所定のタイミングで転写材である転写紙P
を送り込む。2次転写ベルト601の定着装置側の支持
ローラ603に張架されている部分には、転写材除電手
段である転写紙除電チャージャ606と、転写材担持体
除電手段であるベルト除電チャージャ607とが対向し
ている。また、2次転写ベルト601の図中下側の支持
ローラ604に張架されている部分には、転写材担持体
クリーニング手段であるクリーニングブレード608が
当接している。
【0015】以下に、実施例を挙げ、本発明を具体的に
説明する。初めに、本発明の画像形成装置の動作につい
て説明する。コンタクトガラス121上の原稿4の画像
を照明ランプ122、ミラー群123a、123b、1
23c、及びレンズ124を介してカラーセンサ125
に結像して、原稿4のカラー画像情報を、例えばレッド
(以下「R」と記す。)、グリーン(以下、「G」と記
す。)、ブルー(以下、「B」と記す。)の色分解光毎
に読み取り、電気的な画像信号に変換する。そして、得
られた色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示し
ない画像処理部で色変換処理を行い、Bk、C、M、Y
のカラー画像データを得る。尚、光学系の読取動作1回
毎に1色のカラー画像データを得ることができ、この動
作を合計4回繰り返すことによって、順次4色のカラー
画像データを得る。そして、後述の現像動作により、そ
の都度カラー画像記録装置2で顕像化しつつ、これを重
ねあわせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0016】例えばBkトナー像形成は次のように行わ
れる。帯電器201は、コロナ放電によって感光体ドラ
ム200の表面を負電荷で所定電位に一様に帯電する。
書き込み光学ユニット220により、RGBメモリに格
納された画像データから変換されたカラー画像信号に基
づいて、Bkデータのレーザ光による露光を行う。一様
帯電された感光体ドラム200の表面の露光された部分
は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が
形成される。このBk静電潜像に、Bk現像器231K
のBk現像スリーブ上の負帯電されたBkトナーが接触
することにより、感光体ドラム200の電荷が残ってい
る部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露
光された部分にトナーが吸着し、静電潜像と相似なBk
トナー像が形成される。この感光体ドラム200上に形
成されたBkトナー像は、感光体ドラム200と接触状
態で等速駆動している中間転写ベルト501の表面に、
1次転写バイアスローラ507に印加される電圧による
転写バイアスにより転写される。上記と同様にして、C
トナー像、Mトナー像、Yトナー像が、順次、中間転写
ベルト501上に1次転写されて重ねられ、最終的にカ
ラートナー像が形成される。
【0017】また、1次転写後の感光体ドラム200の
表面に残留している若干の未転写残留トナーは、感光体
ドラム200の再使用に備えて、感光体クリーニング装
置210で清掃される。その後、図示しない除電ランプ
で感光体ドラム200の表面を除電し、再び帯電器20
1で一様に帯電して、次の画像形成動作に備える。
【0018】上記画像形成動作が開始される時期に、原
稿サイズに合った転写紙Pがいずれかの給紙カセット3
01より給送され、レジストローラ対650のニップで
狭持される。2次転写対向ローラ510及び2次転写バ
イアスローラ605によりニップが形成された2次転写
部に、中間転写ベルト501上のトナー像の先端がさし
かかるときに、ちょうど転写紙Pの先端がこのトナー像
の先端に一致するようにレジストローラ対650が駆動
され、転写紙Pとトナー像とのレジスト合わせが行われ
る。そして、転写紙Pが中間転写ベルト501上のトナ
ー像と重ねられて2次転写部を通過する。このとき、2
次転写電源802によって2次転写バイアスローラ60
5に印加される電圧による転写バイアスにより、中間転
写ベルト501上のトナー像が転写紙P上に一括転写さ
れる。そして、2次転写ベルト601の移動方向におけ
る2次転写部の下流側に配置された転写紙除電チャージ
ャ606との対向部を通過するとき、転写紙Pは除電さ
れ、2次転写ベルト601から剥離して定着装置700
に向けて送られる。この定着装置700に設けられた定
着ローラ対のニップ部でトナー像が溶融定着され、排出
ローラ対で装置本体外に送り出され、フルカラーコピー
を得る。
【0019】また、転写紙Pにトナー像を転写した後の
中間転写ベルト501の表面に残留したトナーは、図示
しない離接機構によって中間転写ベルト501に押圧さ
れるベルトクリーニングブレード504によってクリー
ニングされる。以上は、4色フルカラーコピーを得るコ
ピーモードであったが、3色コピーモード、2色コピー
モードの場合は、指定された色と回数の分について、上
記同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモー
ドの場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現
像ユニット230の所定色の現像器のみを現像動作状態
にして、ベルトクリーニングブレード504を中間転写
ベルト501に押圧させた状態のままの位置にしてコピ
ー動作を行う。
【0020】(試験例1)感光体ドラに対する現像スリ
ーブの線速比を変えたときの感光体ドラムへのトナーの
付着量を測定した。図3は、感光体ドラムに対する現像
スリーブの線速比と、感光体ドラムへのトナーの付着量
との関係を示したグラフである。本発明において、感光
体ドラムへのトナーの付着量は、1cmあたり0.7
gを狙いとしている。これ以上であれば、十分に高濃度
の画像を得ることができる。図3を見てわかるように、
感光体ドラムに対する現像スリーブの線速比を0.7〜
1倍とした時に、狙いのトナー付着量を得ることができ
た。
【0021】(試験例2)異なる平均粒径の磁性キャリ
アを含む現像剤を用いて、潜像ドット径を変化させた時
のドット再現性を評価した。この時、感光体ドラムに対
する現像スリーブの線速比は、0.9倍とした。また、
ドット再現性の評価は、感光体ドラム上に作像された画
像を顕微鏡観察し、官能評価により5段階でランク付け
した。ランク5が最もドット再現性に優れていることを
示す。図4は、異なる平均粒径の磁性キャリアを含む現
像剤における潜像のドット径とドット再現性ランクの関
係を示したグラフである。それぞれの磁性キャリアは、
いずれもほぼ等しい潜像のドット径において、ドット再
現性ランクの極大値を得ている。これは、磁性キャリア
が潜像のドット径とほぼ等しいと、感光体ドラム上の潜
像からの電界の影響を受けやすく、ドット再現性の優れ
た現像を行うことができるためである。また、例えば、
30μmの潜像のドット径について見てみると、30μ
mの磁性キャリアを含む現像剤を用いた時と同等のドッ
ト再現性ランクが、20μmの磁性キャリアを含む現像
剤を用いたときにも得られている。これは、他の潜像の
ドット径についても同様で、すなわち、用いる磁性キャ
リアの平均粒径は、潜像のドット径とほぼ等しいかそれ
以下であれば良いことを示している。
【0022】(試験例3)現像スリーブと感光体ドラム
との最近接位置において、現像スリーブ内部の磁石の主
極角度を傾けることにより磁力が最大となる位置を変化
させて、現像時の感光体ドラムへのキャリアの付着量を
測定した。図5は、主極角度と感光体ドラム100cm
当たりに付着したキャリアの個数との関係を示すグラ
フである。横軸の主極角度は、現像スリーブと感光体ド
ラムとの最近接位置において磁力が最大となる磁石の角
度を基準にして測定した値である。図5に示すように、
角度0度、すなわち、現像スリーブと感光体ドラムとの
最近接位置において、磁石の主極の磁力が最大となる位
置が、最も感光体ドラムへのキャリアの付着量が少なか
った。磁性キャリアへのカウンターを低減して、キャリ
ア付着を防いでいることがわかる。
【0023】(試験例4)平均粒径20μmの磁性キャ
リアを含む現像剤を用いて、現像スリーブ上に形成され
る磁気ブラシの感光体ドラムへの接触幅を変化させたと
きの磁性キャリアの感光体ドラムへの付着量を測定し
た。図6は、磁気ブラシの接触幅と感光体ドラム100
cm当たりに付着したキャリアの個数との関係を示す
グラフである。磁気ブラシの接触幅をH1とし、磁気ブ
ラシの最大幅をH2とすると、磁気ブラシの接触幅H1
が、磁気ブラシの最大幅H2よりも小さくなるように、
現像スリーブと感光体ドラムの最近接距離を調整するこ
とで、磁性キャリアの感光体ドラムへの付着量を低減で
きる。一方、磁気ブラシの接触幅H1が、磁気ブラシの
最大幅H2よりも大きいと、現像スリーブからの磁力の
影響が弱いところまで磁気ブラシが広がってしまうた
め、磁性キャリアを現像スリーブに引き付ける力が弱く
なり、感光体ドラムへのキャリア付着量が増加してしま
う。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によ
り、二成分現像剤中の磁性キャリアの平均粒径を、像担
持体上に形成された潜像のドット径の最小値とほぼ等し
いか、もしくはそれ以下とし、現像剤担持体の回転速度
を像担持体の回転速度の0.7〜1倍とすることで、ド
ット再現性に優れ、高画質、高濃度の画像を形成する画
像形成装置を提供することができる。また、現像剤担持
体と像担持体との最近接位置において、現像剤担持体の
垂直方向の磁力が最大で、形成される磁気ブラシが十分
に像担持体と接触する高さを持ち、更にこの接触幅を磁
気ブラシの最大幅より小さくなるように現像剤担持体と
像担持体の最近接距離を調整することで、小粒径の磁性
キャリアであっても、現像剤担持体の磁界が及ぶ範囲に
保持して、像担持体上へのキャリア付着を防止できる画
像形成装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るカラー複写機の概略構成を
示す断面図である。
【図2】カラー画像記録装置の主要部を拡大した図であ
る。
【図3】感光体ドラムに対する現像スリーブの線速比
と、感光体ドラムへのトナーの付着量との関係を示した
グラフである。
【図4】異なる平均粒径の磁性キャリアを含む現像剤に
おける潜像のドット径とドット再現性ランクの関係を示
したグラフである。
【図5】主極角度と感光体ドラム100cm当たりに
付着したキャリアの個数との関係を示すグラフである。
【図6】磁気ブラシの接触幅と感光体ドラム100cm
当たりに付着したキャリアの個数との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
200 感光体ドラム(像担持体) 220 書き込み光学ユニット(光学系) 230 リボルバ現像ユニット 231 現像器 232 現像スリーブ(現像剤担持体) 500 中間転写ユニット 600 2次転写ユニット 700 定着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/09 G03G 15/04 120

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20〜100μmのドット径の潜像を形
    成する光学系と、 該光学系により静電潜像が形成される像担持体と、 該像担持体に対向して設けられ、磁性キャリアとトナー
    からなる二成分現像剤を担持して、該像担持体とは逆方
    向に回転しながら、該像担持体上にトナーを供給し静電
    潜像を現像する現像剤担持体とを有する画像形成装置に
    おいて、 二成分現像剤中の磁性キャリアの平均粒径は、該像担持
    体上に形成された静電潜像のドット径の最小値とほぼ等
    しいか、もしくはそれ以下であり、 前記現像剤担持体は、回転速度が前記像担持体の回転速
    度の0.7〜1倍であることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記現像剤担持体は、前記像担持体との最近接位置にお
    いて、垂直方向の磁力が最大になり、 前記磁性キャリアによって前記現像剤担持体上に形成さ
    れる磁気ブラシの高さが、最近接位置における前記像担
    持体との間隔より高いことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、 前記二成分現像剤は、前記像担持体との最近接位置にお
    いて前記像担持体に接触する幅が、前記現像剤担持体上
    に形成される磁気ブラシの最大幅より小さいことを特徴
    とする画像形成装置。
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