JP2003057618A - 液晶パネル及び液晶パネル用基板の識別方法並びにその識別装置 - Google Patents

液晶パネル及び液晶パネル用基板の識別方法並びにその識別装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネル用基板の種類及び向きを識別装置
により自動で識別する。 【解決手段】 ガラス基板1Aの角部付近の所定位置
に、3個のマークが等間隔に配置された識別マーク4a
を設け、他の3つの角部付近の所定位置には識別マーク
15a、18a、21aを設ける。一方、ガラス基板1
Bの所定位置には、識別マーク4aの3個のマークのう
ち中央の1個のマークが欠けて2個となった識別マーク
4bを設け、他の3箇所には識別マーク15b、18
b、21bを設ける。このように識別マーク4a、4b
の個々のマークの有無及び配列の組み合わせを変えるこ
とにより、一対のガラス基板1A、1Bのそれぞれと、
その他の基板との少なくとも3種類の基板を容易に、且
つ確実に自動で識別できる。また、識別装置に設置され
たガラス基板の設置方向の前後あるいは表裏が誤ってい
る場合にも、その誤りを認識することができ、製品不良
の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネル及び液
晶パネル用基板の識別方法並びにその識別装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、パーソナルコンピュー
タや携帯電話、電子手帳等の各種電子機器において広く
用いられている。液晶表示装置を構成している主要部品
である液晶パネルは、表示領域を有する一対のガラス基
板を所定の間隙をおいて対向配置し、その間隙に液晶を
挟持してなるものである。この一対のガラス基板の一方
には表示駆動用の電極パターンが形成されており、その
パターン形成工程後、一対のガラス基板を重ね合わせる
までの処理が行われるパネル工程では、洗浄、配向膜貼
付け、ラビング等、一対の基板の両方に処理が行われる
工程がある。このような工程において、種類の異なる基
板が混同するのを防ぐために、一方の基板のみを処理す
る専用の装置を設けると装置台数が多くなり、生産量が
少なく1台の装置で十分な処理能力がある場合には過剰
投資となる。このため、1台の装置で両方の基板を処理
する必要がある。この時、両方の基板に対して同じ処理
をする場合には基板の区別をする必要はないが、処理が
異なる場合には、それぞれの基板に対して作業者が装置
の設定を変える作業を行ったり、同一種類の基板をある
程度まとめて投入することが行われる。理想的には、各
々の製造装置が投入された基板を識別する機能を有し、
自動で処理を切り替えることができれば、生産効率の向
上、工期の短縮が図られる。さらに、作業者が関与しな
いので歩留まりに影響を与えるダストの発生量も減少
し、生産現場の清浄度度維持にも効果がある。
【0003】図8(a)に、特開平9−258250号
公報に提示された従来の識別マークを有する液晶パネル
用基板を示す。図8(a)及び図8(b)に示す2枚の
液晶パネル用基板は、外形寸法が全く同じで、電極パタ
ーン41、42は異なるものであるが、その違いを目視
で瞬時に判別することは困難である。そのため、図8
(a)に示す基板の端子部43には、透明電極パターン
形成の際に同時に識別マーク44が形成されており、図
8(b)の基板の端子部43には識別マーク44は形成
されていない。このように、外観上見分けが難しい基板
の一方に識別マーク44を形成することで、作業者が目
視で識別できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の識別マーク44では、作業者が目視で識別
することを前提としており、装置において自動で行われ
るものではなかった。このため、液晶パネルの製造ライ
ンには、作業者が関与する工程が多く存在し、作業者に
起因するダストの発生があり、製造現場の清浄度維持が
困難であった。また、作業者が必要であることから人件
費がかかるという問題があった。また、一対の基板の一
方に識別マーク44を付加しない場合、電極パターン4
1、42を形成していないガラス(素ガラス)との識別
を自動で行うことはできない。さらに、装置に基板を投
入する場合、各々の装置によって決められた基板の設置
方向あるいは表裏にする必要があるが、従来の目視によ
る識別によって誤った設置方向あるいは表裏で投入され
た場合、製品不良が発生する。これにより、製品の歩留
まり低下、信頼性の低下及び検査工程の負荷増大等の多
くの問題が生じる。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、液晶パネルの製造ラインにおい
て、基板の種類及び/または向きを自動で識別すること
が可能な液晶パネル及び液晶パネル用基板の識別方法並
びにその識別装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による液晶パネル
は、第1基板と第2基板が所定の間隙をおいて対向配置
され、その間隙に液晶を挟持してなる液晶パネルであっ
て、第1基板は、その表示領域外の所定位置に等間隔に
配置された同形のn個(n≧2)のマークよりなる識別
マークaを有し、第2基板は、その表示領域外の所定位
置に、識別マークaのn個のマークのうちいずれかm個
(n>m)のマークが欠けた(nーm)個のマークより
なる識別マークbを有するものである。また、本発明に
よる液晶パネルは、識別マークa、bにおいて、n=
3、m=1としたものである。また、本発明による液晶
パネルは、識別マークa、bが、光が透過しない反射膜
にて形成されているものである。さらに、本発明による
液晶パネルは、識別マークa、bが、その近辺の互いに
垂直な2つの基板端部を基準として、2つの基板端部か
らそれぞれ所定の距離を隔てた位置に設けられるもので
ある。
【0007】また、本発明による液晶パネルは、識別マ
ークa及び/または識別マークbが、液晶パネルの製造
ラインにおいて第1基板及び/または第2基板の切断に
より基板サイズが変更される場合、切断前と切断後の両
方の基板端部を基準として、予め2通りの所定位置に設
けられるものである。また、本発明による液晶パネル
は、識別マークa及び/または識別マークbが、液晶パ
ネルの製造ラインにおいて第1基板及び/または第2基
板の切断により基板サイズが変更される場合、切断後の
基板端部を基準として所定位置に設けられるものであ
る。また、本発明による液晶パネルは、第1基板が、そ
の1つの角部付近の所定位置に識別マークaを有すると
共に、他の3つの角部付近の所定位置に、識別マークa
のn個のマークのうちいずれかi個(n>i)のマーク
が欠けた(nーi)個のマークよりなり、しかも識別マ
ークbとは異なる識別マークcを有するものである。さ
らに、本発明による液晶パネルは、第2基板が、その1
つの角部付近の所定位置に識別マークbを有すると共
に、他の3つの角部付近の所定位置に、識別マークaの
n個のマークのうちいずれかj個(n>j)のマークが
欠けた(nーj)個のマークよりなり、しかも識別マー
クb及び識別マークcとは異なる識別マークdを有する
ものである。
【0008】また、本発明に係わる液晶パネル用基板の
識別方法は、表示領域外の所定位置に、等間隔に配置さ
れた同形のn個(n≧2)のマークよりなる光を透過さ
せない識別マークaを有する第1基板と、表示領域外の
所定位置に、識別マークaのn個のマークのうちいずれ
かm個(n>m)のマークが欠けた(nーm)個のマー
クよりなる光を透過させない識別マークbを有する第2
基板とを少なくとも識別する識別方法であって、投光部
と受光部を有するn組のセンサが識別マークaのn個の
マークと等間隔に配置された識別装置のステージに第1
基板または第2基板を設置し、n組のセンサと識別マー
クaまたは識別マークbが対向するように位置合わせす
る第1のステップと、この識別装置において、n組全て
のセンサの投光部からの光がマークにより遮光されて受
光部に受光されなかった場合、識別マークaを検知した
と判断して第1基板であると識別し、n組のセンサのう
ち所定の(n−m)組のセンサの投光部からの光がマー
クにより遮光されて受光部に受光されず、残りのm組の
センサの投光部からの光が受光部に受光された場合、識
別マークbを検知したと判断して第2基板であると識別
する第2のステップを含む。また、液晶パネル用基板の
識別方法は、識別装置が、液晶パネルの製造ラインにお
ける任意の製造装置の一部に取り付けられている方法で
ある。
【0009】また、液晶パネル用基板の識別方法は、第
1基板には、その1つの角部付近の所定位置に識別マー
クaが形成されるとともに、他の3つの角部付近の所定
位置に、識別マークaのn個のマークのうちいずれかi
個(n>i)のマークが欠けた(nーi)個のマークよ
りなり、且つ識別マークbとは異なる識別マークcが形
成されており、第2のステップにおいて識別装置が識別
マークcを検知した場合、第1基板の設置方向の前後あ
るいは表裏が誤っていると判断する。さらに、液晶パネ
ル用基板の識別方法は、第2基板には、その1つの角部
付近の所定位置に識別マークbが形成されるとともに、
他の3つの角部付近の所定位置に、識別マークaのn個
のマークのうちいずれかj個(n>j)のマークが欠け
た(nーj)個のマークよりなり、且つ上記識別マーク
b及び識別マークcとは異なる識別マークdが形成され
ており、第2のステップにおいて識別装置が上記識別マ
ークdを検知した場合、上記第2基板の設置方向の前後
あるいは表裏が誤っていると判断する。
【0010】また、本発明に係わる識別装置は、表示領
域外の所定位置に、等間隔に配置された同形のn個(n
≧2)のマークよりなる光を透過させない識別マークa
を有する第1基板と、表示領域外の所定位置に、識別マ
ークaのn個のマークのうちいずれかm個(n>m)の
マークが欠けた(nーm)個のマークよりなる光を透過
させない識別マークbを有する第2基板とを少なくとも
識別するために用いられる識別装置であって、第1基板
または第2基板が設置されるステージと、ステージ上に
設置される第1基板または第2基板を挟むように投光部
と受光部が配置されたn組のセンサを有し、このn組の
センサが識別マークaのn個のマークと等間隔に配置さ
れた検知部と、ステージ上に設置される第1基板または
第2基板に設けられた識別マークaまたは識別マークb
と検知部のn組のセンサが対向するように第1基板また
は第2基板の位置を決定する位置合わせ手段と、検知部
のn組のセンサのオン、オフに基づいて識別マークの種
類を判断し、その結果からステージに設置された基板が
第1基板、第2基板のいずれであるかを識別する判断手
段を備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下に、本発明の
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明
の実施の形態1における一対の液晶パネル用ガラス基板
を示す平面図である。本実施の形態における一対のガラ
ス基板1A(図1(a))及びガラス基板1B(図1
(b))は、所定の間隙をおいて対向配置され、その間
隙に液晶を挟持して液晶パネルを構成するものである。
ガラス基板1A、1Bはいずれも、表示領域を含む使用
領域2と、使用領域2外である周辺部3を有している。
また、ガラス基板1A、1Bの一方は、駆動用電極を有
する例えばTFTアレイ基板等の表示駆動基板であり、
他方は、例えばカラーフィルタや共通電極等を有する対
向電極基板である。なお、本実施の形態では、ガラス基
板1A、1Bの外形寸法は同一である。ガラス基板1
A、1Bは、使用領域2外すなわち周辺部3の所定位置
にそれぞれ識別マーク4a、4bを有する。ガラス基板
1Aに設けられた識別マーク4aは、等間隔に配置され
た同形のn個(n≧2)のマークより構成されるもの
で、ここでは円形で同サイズの3個のマークより構成さ
れている。一方、ガラス基板1Bに設けられた識別マー
ク4bは、識別マーク4aの3個のマークのうちいずれ
かm個(n>m)のマーク、ここでは中央の1個のマー
クが欠けた2個のマークより構成されている。このよう
に、本実施の形態では、識別マークの個々のマークの有
無及び配列の組み合わせを変えることにより、ガラス基
板1A、1Bのそれぞれと、ガラス基板1A、1Bのい
ずれでもないガラス基板1C(図3)との少なくとも3
種類の基板を識別することが可能である。なお、ガラス
基板1Cは、電極パターン等が形成されていない素ガラ
ス基板であり、識別マークは設けられていない。なお、
外形寸法はガラス基板1A、1Bと同一である。
【0012】本実施の形態における識別マーク4a、4
bについて、図2を用いて詳細に説明する。ガラス基板
1Aに設けられた識別マーク4aは、図2(a)に示す
ように、円形で同サイズの3個のマーク(第1のマーク
5a、第2のマーク6a、第3のマーク7a)が等間隔
に配置されたものである。さらに、識別マーク4aは、
その近辺の互いに垂直な2つの基板端部8a、9aを基
準として設けられている。すなわち、第1のマーク5a
は、2つの基板端部8a、9aからそれぞれ所定の距離
x、yを隔てた位置に設けられており、第2のマーク6
aは、2つの基板端部8a、9aからそれぞれ所定の距
離x+z、yを隔てた位置に、第3のマーク7aは、2
つの基板端部8a、9aからそれぞれ所定の距離x+2
z、yを隔てた位置に設けられている。一方、ガラス基
板1Bに設けられた識別マーク4bは、図2(b)に示
すように、識別マーク4aの3個のマークのうち中央の
1個のマーク(第2のマーク6a)が欠けて2個となっ
たものである。識別マーク4bは、その近辺の互いに垂
直な2つの基板端部8b、9bを基準として設けられて
いる。すなわち、第1のマーク5bは、2つの基板端部
8b、9bからそれぞれ所定の距離x、yを隔てた位置
に設けられており、第3のマーク7bは、2つの基板端
部8b、9bからそれぞれ所定の距離x+2z、yを隔
てた位置に設けられている。
【0013】次に、本実施の形態における液晶パネル用
基板の識別方法について説明する。ここでは、ガラス基
板1A、1B、及びそのいずれでもないガラス基板1C
の少なくとも3種類の基板を、識別装置を用いて自動的
に識別する方法について説明する。なお、識別装置は、
液晶パネルの製造ラインにおける任意の製造装置の一部
に取り付けられているものである。なお、予め、ガラス
基板1Aの周辺部3の所定位置に、等間隔に配置された
円形で同サイズの3個のマークよりなる識別マーク4a
を、光が透過しない反射膜にて形成し、ガラス基板1B
の周辺部3の所定位置に、識別マーク4aの3個のマー
クのうち中央の1個のマークが欠けた2個のマークより
なる識別マーク4bを、光が透過しない反射膜にて形成
しておく。これらの識別マーク4a、4bの形成は、そ
れぞれのガラス基板1A、1Bの使用領域2に電極パタ
ーンを形成する際に同時に行われるため、工程数が増え
ることはない。なお、識別マーク4a、4bの設置位置
等の詳細については、すでに説明した通りであるため、
ここでは省略する。
【0014】まず、第1のステップとして、ガラス基板
1A、1Bのいずれか、または識別マークが設けられて
いないガラス基板1Cを、識別装置のステージ(図示せ
ず)上に設置する。なお、本実施の形態における識別装
置は、図4に示すように、ステージ上に設置されるガラ
ス基板1A、1Bまたは1Cを挟むように投光部10と
受光部11が配置された3組の透過型のセンサ12a、
12b、12cよりなる検知部50を有し、この3組の
センサ12a、12b、12cは同一の直線上に識別マ
ーク4aの3個のマークと等間隔すなわち間隔zで配置
されている。さらに、識別装置は、ステージ上に設置さ
れるガラス基板1Aまたは1Bに設けられた識別マーク
4aまたは4bの個々のマークと検知部50の3組のセ
ンサ12a、12b、12cが対向するようにガラス基
板1Aまたは1Bの位置を決定する位置合わせ手段(図
示せず)と、検知部50の3組のセンサ12a、12
b、12cがオン、オフする位置から識別マークの種類
を判断し、その結果からステージに設置された基板がガ
ラス基板1A、1Bまたは1Cのいずれであるかを識別
する判断手段(図示せず)を備えている。ステージにガ
ラス基板1A、1Bを設置する際には、それぞれの基板
端部8a、9a及び8b、9bを基準として位置合わせ
を行う。識別マーク4a、4bはそれぞれ基板端部8
a、9a及び8b、9bを基準として設けられているた
め、位置合わせは容易に行える。ガラス基板1Cの場合
も基板端部8c、9cを基準として位置合わせを行う。
【0015】次に、第2のステップとして、識別装置に
よるガラス基板1A、1B、1Cの識別を行う。図4
(a)に示すように、検知部50の3組全てのセンサ1
2a、12b、12cの投光部10a、10b、10c
からの光がマーク(第1のマーク5a、第2のマーク6
a、第3のマーク7a)により遮光されて受光部11
a、11b、11cに受光されなかった場合、3組全て
のセンサ12a、12b、12cがOFFとなる。これ
により、識別マーク4aを検知したと判断し、ガラス基
板1Aであると識別する。また、図4(b)に示すよう
に、3組のセンサ12a、12b、12cのうち2組の
センサ12a、12cの投光部10a、10cからの光
がマーク(第1のマーク5b、第3のマーク7b)によ
り遮光されて受光部11a、11cに受光されず、残り
の1組のセンサ12bの投光部10bからの光が受光部
11bに受光された場合、2組のセンサ12a、12c
はオフとなり、残りの1組のセンサ12bはオンとな
る。これにより、識別マーク4bを検知したと判断し、
ガラス基板1Bであると識別する。さらに、3組全ての
センサ12a、12b、12cの投光部10a、10
b、10cからの光が受光部11a、11b、11cに
受光された場合、3組全てのセンサ12a、12b、1
2cがオンとなる。これにより、識別マークが検知され
なかったと判断し、ガラス基板Cであると識別する。
【0016】本実施の形態によれば、ガラス基板1Aの
周辺部3の所定位置に、等間隔に配置された3個のマー
クよりなる識別マーク4aを設け、ガラス基板1Bの周
辺部3の所定位置には識別マーク4aの3個のマークの
うち中央の1個のマークが欠けた2個のマークよりなる
識別マーク4bを設けることにより、一対のガラス基板
1A、1Bを互いに識別でき、加えて一対のガラス基板
1A、1Bのいずれでもないガラス基板1Cも識別で
き、これらの3種類の基板を、安価な識別装置で容易
に、且つ確実に自動で識別することが可能である。この
ため、液晶パネルの製造ラインにおいて従来行われてい
た目視による識別方法に比べて作業者を減らすことがで
き、製造現場の清浄度維持が容易となり、人件費を低減
することができる。
【0017】実施の形態2.本実施の形態では、上記実
施の形態1に示したガラス基板1A、1Bの4つの角部
付近の4箇所に識別マークを設け、そのうち所定の1箇
所の識別マークと、他の3箇所の識別マークを異なる種
類にすることにより、識別装置に設置されたガラス基板
1A、1Bの設置方向あるいは表裏が誤っている場合
に、その誤りを認識することを可能としたものである。
図5(a)(b)は、本発明の実施の形態2における一
対の液晶パネル用ガラス基板を示す平面図であり、この
図5(a)(b)に示すガラス基板1A、1Bは、互い
に組み合わせれて、液晶表示パネルを構成するものであ
る。なお、図中、同一、相当部分には同一符号を付して
いる。
【0018】本実施の形態における識別マークについて
図5を用いて詳細に説明する。まず、ガラス基板1Aの
周辺部3の1つの角部付近には、図5(a)に示すよう
に、円形で同サイズの3個のマークが等間隔に配置され
た識別マーク4aが設けられている。識別マーク4aの
第1のマーク5aは、2つの基板端部8a、9aから所
定の距離x、yを隔てた位置に設けられ、第2のマーク
6aは、2つの基板端部8a、9aからそれぞれx+
z、yを隔てた位置に、第3のマーク7aは、2つの基
板端部8a、9aからそれぞれx+2z、yを隔てた位
置に設けられている。さらに、ガラス基板1Aの他の3
つの角部付近には、それぞれ同種類の識別マーク15
a、18a、21aが設けられている。識別マーク4a
及び識別マーク15a、18a、21aのそれぞれの第
1のマーク5a、16a、19a、22aは、基板中心
30Aに対して対称である。識別マーク15a、18
a、21aは、識別マーク4aの3個のマークのうちい
ずれかi個(3>i)のマーク、ここでは第3のマーク
7aの1個が欠けた2個のマークよりなり、ガラス基板
1Bに設けられた識別マーク4b(図5(b))とは異
なるものとする。これらの識別マーク15a、18a、
21aは、識別マーク4aと同様に、それらの近辺の2
つの基板端部からそれぞれ所定の距離を隔てた位置に設
けられている。すなわち、識別マーク15aの第1のマ
ーク16aは、互いに直交する2つの基板端部13a、
9aから所定の距離x、yを隔てた位置に、第2のマー
ク17aは、互いに直交する2つの基板端部13a、9
aからそれぞれx+z、yを隔てた位置に設けられてい
る。同様に、識別マーク18aの第1のマーク19a
は、互いに直交する2つの基板端部13a、14aから
所定の距離x、yを隔てた位置に、第2のマーク20a
は、互いに直交する2つの基板端部13a、14aから
それぞれx+z、yを隔てた位置に設けられている。さ
らに、識別マーク21aの第1のマーク22aは、互い
に直交する2つの基板端部8a、14aから所定の距離
x、yを隔てた位置に、第2のマーク23aは、互いに
直交する2つの基板端部8a、14aからそれぞれx+
z、yを隔てた位置に設けられている。
【0019】一方、ガラス基板1Bの周辺部3の1つの
角部付近には、図5(b)に示すように、識別マーク4
aの3個のマークのうち中央の1個のマーク(第2のマ
ーク6a)が欠けて2個となった識別マーク4bが設け
られている。識別マーク4bの第1のマーク5bは、互
いに直交する2つの基板端部8b、9bから所定の距離
x、yを隔てた位置に、第3のマーク7bは、互いに直
交する2つの基板端部8b、9bからそれぞれx+2
z、yを隔てた位置に設けられている。さらに、ガラス
基板1Bの他の3つの角部付近には、それぞれ同種類の
識別マーク15b、18b、21bが設けられ、識別マ
ーク4b及び識別マーク15b、18b、21bのそれ
ぞれの第1のマーク5b、16b、19b、22bは、
基板中心30Bに対して対称である。識別マーク15
b、18b、21bは、ガラス基板1Aに設けられた識
別マーク4aの3個のマークのうちいずれかj個(3>
j)のマーク、ここでは第2のマーク6aと第3のマー
ク7aの2個が欠けた1個のマークよりなり、識別マー
ク4b及び識別マーク15a、18a、21aとは異な
るものとする。これらの識別マーク15b、18b、2
1bは、識別マーク4bと同様に、それらの近辺の互い
に直行する2つの基板端部からそれぞれ所定の距離を隔
てた位置に設けられている。すなわち、識別マーク15
bの第1のマーク16bは、互いに直交する2つの基板
端部13b、9bから所定の距離x、yを隔てた位置
に、識別マーク18bの第1のマーク19bは、互いに
直交する2つの基板端部13b、14bから所定の距離
x、yを隔てた位置に、さらに識別マーク21bの第1
のマーク22bは、互いに直交する2つの基板端部8
b、14bから所定の距離x、yを隔てた位置にそれぞ
れ設けられている。
【0020】以上のように、識別マークが4つの角部付
近の4箇所に設けられたガラス基板1A、1B、または
識別マークが設けられていないガラス基板1C(図3)
を、上記実施の形態1で説明した識別装置のステージ上
に設置する。この時、ガラス基板1A、1Bを識別装置
に設置する際の正しい設置方向は、図5(a)(b)に
示す矢印が左向きになる方向とする。識別装置が識別マ
ークを識別する方法については、上記実施の形態1と同
様であるのでここでは説明を省略する。ただし、ガラス
基板1A、1Bを識別装置のステージ上に正しく設置し
た場合、識別マーク4a、4bに対向する位置にのみ、
図4(a)(b)と同様に3組のセンサ12a、12
b、12cが配置されるものであり、4つの角部付近の
識別マーク全てを検知するものではない。本実施の形態
において、識別装置が識別マーク15a、18a、21
aのいずれかを検知した場合、ガラス基板1Aの設置方
向の前後あるいは表裏が誤っていると判断することがで
きる。すなわち、ガラス基板1Aが誤って裏向きに設置
された場合には識別マーク21aが検出され、設置方向
が前後誤って設置された場合には識別マーク18aが検
出され、表裏と設置方向の前後を誤って設置された場合
には識別マーク15aが検出されるが、これらはいずれ
も正しく設置された場合に検知される識別マーク4bと
は異なるため、異常事態としてアラームの発生または製
造装置の停止等の措置をとる。ただし、識別マーク15
a、18a、21aは同種類であるため、それらの区別
はできない。
【0021】同様に、識別装置が識別マーク15b、1
8b、21bのいずれかを検知した場合、ガラス基板1
Bの設置方向の前後あるいは表裏が誤っていると判断す
ることができる。すなわち、ガラス基板1Bが誤って裏
向きに設置された場合には識別マーク21bが検出さ
れ、設置方向が前後誤って設置された場合には識別マー
ク18bが検出され、表裏と設置方向の前後を誤って設
置された場合には識別マーク15bが検出されるが、こ
れらはいずれも正しく設置された場合に検知される識別
マーク4bとは異なるため、異常事態としてアラームの
発生または製造装置の停止等の措置をとる。このよう
に、本実施の形態によれば、上記実施の形態1と同様の
効果に加え、識別装置に設置されたガラス基板の設置方
向の前後あるいは表裏が誤っている場合に、その誤りを
認識することが可能である。これにより、製品不良の発
生を防ぐことができ、製品の歩留まり向上、信頼性の向
上及び検査工程の負荷軽減が可能となる。
【0022】実施の形態3.液晶パネルの製造ラインに
おいては、基板の切断により基板サイズが途中で変更す
ることがある。本実施の形態では、このような基板サイ
ズの変更に対応可能なように、切断前と切断後の両方の
基板端部を基準として、予め2通りの所定位置に識別マ
ークを設けるようにしたものである。図6は、本発明の
実施の形態3における液晶パネル用ガラス基板を示す部
分平面図である。なお、図中、同一、相当部分には同一
符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、液晶パ
ネルを構成する一対のガラス基板1A、1Bのうち、片
方のガラス基板1Aを例に挙げて説明するが、ガラス基
板1Bについても同様に考えることができる。
【0023】本実施の形態における識別マークについ
て、図6を用いて詳細に説明する。まず、ガラス基板1
Aの周辺部3の所定位置には、上記実施の形態1と同様
に、円形で同サイズの3個のマークが等間隔に配置され
た識別マーク4aが設けられている。この識別マーク4
aの第1のマーク5aは、2つの基板端部8a、9aか
ら所定の距離x、yを隔てた位置に設けられ、第2のマ
ーク6aは、2つの基板端部8a、9aからそれぞれx
+z、yを隔てた位置に、第3のマーク7aは、2つの
基板端部8a、9aからそれぞれx+2z、yを隔てた
位置に設けられている。さらに、本実施の形態では、ガ
ラス基板1Aは製造工程の途中で切断部24にて切断さ
れ、幅wのガラス片25(斜線部分)が切り離されるた
め、切断後の基板サイズに対応した識別マーク4a’を
予め設けておく。すなわち、識別マーク4a’の第1の
マーク5a’は、切断部24及び基板端部9aから所定
の距離x、yを隔てた位置に設けられ、第2のマーク6
a’は、切断部24及び基板端部9aからそれぞれx+
z、yを隔てた位置に、第3のマーク7a’は、切断部
24及び基板端部9aからそれぞれx+2z、yを隔て
た位置に設けられている。これにより、識別マーク4a
と識別マーク4a’は、切断されるガラス片25の幅w
の分だけ平行にずれた位置に形成される。本実施の形態
によれば、ガラス基板1Aを切断部24で切断する場合
において、切断前と切断後のいずれにおいても識別装置
を用いてガラス基板の種類を識別することが可能であ
る。なお、本実施の形態では、ガラス基板1Aの所定の
1箇所に設けられた識別マーク4aについてのみ説明し
たが、図5(a)に示すようにガラス基板1Aの4箇所
に識別マーク4a、15a、18a、21aが設けられ
ている場合についても同様であり、切断前と切断後の両
方の基板端部を基準として、全ての識別マーク4a、1
5a、18a、21aを予め2通りの所定位置に設けれ
ばよい。
【0024】実施の形態4.本実施の形態では、液晶パ
ネルの製造ラインにおいて基板の切断により基板サイズ
が変更する場合に、切断後の基板端部を基準として所定
位置に識別マークを設けた例について説明する。図7
は、本発明の実施の形態4における液晶パネル用ガラス
基板を示す平面図である。本実施の形態における液晶パ
ネル用ガラス基板26は、3箇所の切断部27、29、
31により切断され、2枚の同一寸法のガラス基板26
A、26Bとなる。ガラス片28、32(斜線部分)は
切り離されるため、切断後は切断部27、29、31が
それぞれ新しい基板端部となり、これらの新しい基板端
部27、29、31と基板端部37a、37b及び38
a、38bを基準としてガラス基板26A、26Bの4
つの角部付近の4箇所に識別マークを設ける。また、そ
のうち所定の1箇所の識別マーク33a(33b)と、
他の3箇所の識別マーク34a、35a、36a(34
b、35b、36b)を異なる種類にする。なお、識別
マークを形成する位置については、上記実施の形態2と
同様であるため、ここでは説明を省略する。本実施の形
態によれば、切断部27、29、31により切断された
後のガラス基板26A、26Bの周辺部3に識別マーク
33a、33bを設けることにより、他のガラス基板と
の識別が可能であると共に、他の3箇所の識別マーク3
4a、35a、36a(34b、35b、36b)を異
なる種類にすることにより、識別装置のステージ上に設
置した時の設置方向の前後あるいは表裏が誤っている場
合に、その誤りを認識することが可能である。これによ
り、製品不良の発生を防ぐことができ、製品の歩留まり
向上、信頼性の向上及び検査工程の負荷軽減が可能とな
る。なお、識別マーク33a、34b、35b、36a
を上記の実施の形態3と同様に、切断前と切断後の両方
の基板端部を基準として、切断されるガラス片28、3
2の幅だけ平行にずれた位置に、予め2通りのマークを
設けて、基板サイズの変更に対応可能としても同様であ
る。
【0025】なお、上記実施の形態1〜実施の形態4で
は、識別マークを最大3個のマークより構成したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、任意のn個(n
≧2)のマークより構成することができる。識別マーク
を構成するマークの数を増やすことにより、識別マーク
の組み合わせが豊富となり、多くの品種に対応した識別
を行うことが可能となる。また、識別マークは2個のマ
ークより構成することも可能であるが、識別装置の検知
部において常に最低2つの同じ信号が入力されるように
することで、検出の信頼性を向上させることができるた
め、3個以上のマークで構成する方が望ましい。これに
より、センサがマークを1つしか検出しなかった場合、
位置ずれや識別マークの異常として装置を停止し、不良
品の発生を防ぐことができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明による液晶パネル
は、第1基板と第2基板が所定の間隙をおいて対向配置
され、その間隙に液晶を挟持してなる液晶パネルにおい
て、第1基板の表示領域外の所定位置に、等間隔に配置
された同形のn個(n≧2)のマークよりなる識別マー
クaを設けると共に、第2基板の表示領域外の所定位置
に、識別マークaのn個のマークのうちいずれかm個
(n>m)のマークが欠けた(nーm)個のマークより
なる識別マークbを設けたものであり、たとえばn組の
センサがn個のマークと等間隔に配置された識別装置を
用いることにより、識別マークa、bの個々のマークの
配置によりn組のセンサがオン、オフする位置が変わる
ことから、第1基板と第2基板、さらに第1基板と第2
基板のいずれでもない基板の少なくとも3種類の基板を
容易に、且つ確実に自動で識別することが可能である。
このため、液晶パネルの製造ラインにおいて従来行われ
ていた目視による識別方法に比べて作業者を減らすこと
ができ、製造現場の清浄度維持が容易となり、人件費を
低減することができる。その結果、低い製造コストで信
頼性及び歩留まりの高い液晶パネルが得られる。
【0027】また、識別マークa、bにおいて、n=
3、m=1とするものでは、識別装置の検知部において
常に2つの同じ信号が入力されるようにし、検出の信頼
性を向上させることができる。
【0028】また、識別マークa、bを光が透過しない
反射膜にて形成するものでは、投光部と受光部を有する
透過型のセンサを用いた安価な識別装置で容易に識別す
ることができる。
【0029】さらに、識別マークa、bを、その近辺の
互いに垂直な2つの基板端部を基準として、2つの基板
端部からそれぞれ所定の距離を隔てた位置に設けるもの
では、基板を識別装置のステージに設置する際の位置合
わせが容易に行える。
【0030】また、識別マークa及び/または識別マー
クbが、液晶パネルの製造ラインにおいて第1基板及び
/または第2基板の切断により基板サイズが変更される
場合、切断前と切断後の両方の基板端部を基準として予
め2通りの所定位置に設けられるものでは、切断前と切
断後のいずれにおいても識別装置を用いて基板の種類を
識別することが可能である。
【0031】また、識別マークa及び/または識別マー
クbが、液晶パネルの製造ラインにおいて第1基板及び
/または第2基板の切断により基板サイズが変更される
場合、切断後の基板端部を基準として所定位置に設けら
れるものでは、切断後において識別装置を用いて基板の
種類を識別することが可能である。
【0032】また、第1基板の1つの角部付近の所定位
置に識別マークaを設けると共に、他の3つの角部付近
の所定位置に、識別マークaのn個のマークのうちいず
れかi個(n>i)のマークが欠けた(nーi)個のマ
ークよりなり、且つ識別マークbとは異なる識別マーク
cを設けるものでは、識別装置のステージに設置された
第1基板の設置方向の前後あるいは表裏が誤っている場
合に、その誤りを認識することが可能である。さらに、
第2基板の1つの角部付近の所定位置に識別マークbを
設けると共に、他の3つの角部付近の所定位置に、識別
マークaのn個のマークのうちいずれかj個(n>j)
のマークが欠けた(nーj)個のマークよりなり、且つ
識別マークb及び識別マークcとは異なる識別マークd
を設けるものでは、識別装置のステージに設置された第
2基板の設置方向の前後あるいは表裏が誤っている場合
に、その誤りを認識することが可能である。これによ
り、製品不良の発生を防ぐことができ、製品の歩留まり
向上、信頼性の向上及び検査工程の負荷軽減が可能とな
る。
【0033】また、本発明による識別方法は、第1、第
2基板の識別マークを利用し、n組のすべてのセンサの
受光部に受光されない場合には第1基板と識別し、また
(n−m)組のセンサの受光部に受光されずに、m組の
センサに受光された場合には第2基板と識別する方法で
あり、n組のセンサに簡単に、しかも自動的に第1、第
2基板を識別でき、併せて識別マークのない第3基板を
も自動的に識別できるので、液晶パネルの製造ラインの
省力化を促進できる。
【0034】また、本発明による識別方法で、識別装置
を任意の製造装置の一部に取り付けるものでは、製造ラ
インの簡単化を図ることができる。また、本発明による
識別方法で、第1基板の1つの角部付近の所定位置に識
別マークaを設けると共に、他の3つの角部付近の所定
位置に、識別マークaのn個のマークのうちいずれかi
個(n>i)のマークが欠けた(nーi)個のマークよ
りなり、且つ識別マークbとは異なる識別マークcを設
けるものでは、識別装置のステージに設置された第1基
板の設置方向の前後あるいは表裏が誤っている場合に、
その誤りを簡単に自動的に認識することが可能となる。
さらに、第2基板の1つの角部付近の所定位置に識別マ
ークbを設けると共に、他の3つの角部付近の所定位置
に、識別マークaのn個のマークのうちいずれかj個
(n>j)のマークが欠けた(nーj)個のマークより
なり、且つ識別マークb及び識別マークcとは異なる識
別マークdを設けるものでは、識別装置のステージに設
置された第2基板の設置方向の前後あるいは表裏が誤っ
ている場合に、その誤りを認識することが可能となる。
これにより、製品不良の発生を防ぐことができ、製品の
歩留まり向上、信頼性の向上及び検査工程の負荷軽減が
可能となる。
【0035】さらに、本発明における識別装置は、第1
基板または第2基板が設置されるステージと、n組のセ
ンサを有する検知部と、位置合わせ手段及び判断手段と
いう簡単な機構であり、さらに、液晶パネルの製造ライ
ンにおける任意の製造装置の一部に取り付けられている
ので、作製が容易で安価であり、液晶パネルの製造ライ
ンにおける装置台数が増加することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1である液晶パネル用ガ
ラス基板を示す平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1である液晶パネル用ガ
ラス基板に設けられた識別マークを示す部分拡大平面図
である。
【図3】 本発明の実施の形態1における素ガラス基板
を示す平面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における識別装置の検
知部を示す模式断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2である液晶パネル用ガ
ラス基板を示す平面図である。
【図6】 本発明の実施の形態3である液晶パネル用ガ
ラス基板を示す部分平面図である。
【図7】 本発明の実施の形態4である液晶パネル用ガ
ラス基板を示す平面図である。
【図8】 従来の識別マークを有する液晶パネル用ガラ
ス基板を示す平面図である。
【符号の説明】
1A、1B、26、26A、26B 液晶パネル用ガラ
ス基板、1C 素ガラス基板、2 使用領域、3 周辺
部、4a、4a’、4b、15a、15b、18a、1
8b、21a、21b、33a、33b、34a、34
b、35a、35b、36a、36b 識別マーク、5
a、5a’、5b、16a、16b、19a、19b、
22a、22b 第1のマーク、6a、6a’、17
a、20a、23a 第2のマーク、7a、7a’、7
b 第3のマーク、8a、8b、8c、9a、9b、9
c、13a、13b、14a、14b、37a、37
b、38a、38b 基板端部、10、10a、10
b、10c 投光部、11、11a、11b、11c
受光部、12a、12b、12c センサ、24、2
7、29、31、切断部、25、28、32 ガラス
片、30A、30B 基板中心、41、42 電極パタ
ーン、43 端子部、44 識別マーク、50 検知
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 眼龍 裕司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA01 FA05 FA11 FA16 FA30 MA20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と第2基板が所定の間隙をおい
    て対向配置され、その間隙に液晶を挟持してなる液晶パ
    ネルであって、上記第1基板は、その表示領域外の所定
    位置に等間隔に配置された同形のn個(n≧2)のマー
    クよりなる識別マークaを有し、上記第2基板は、その
    表示領域外の所定位置に、上記識別マークaの上記n個
    のマークのうちいずれかm個(n>m)のマークが欠け
    た(nーm)個のマークよりなる識別マークbを有する
    ことを特徴とする液晶パネル。
  2. 【請求項2】 識別マークa、bにおいて、n=3、m
    =1としたことを特徴とする請求項1記載の液晶パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 識別マークa、bは、光が透過しない反
    射膜にて形成されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の液晶パネル。
  4. 【請求項4】 識別マークa、bは、その近辺の互いに
    垂直な2つの基板端部を基準として、上記2つの基板端
    部からそれぞれ所定の距離を隔てた位置に設けられるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
    載の液晶パネル。
  5. 【請求項5】 識別マークa及び/または識別マークb
    は、液晶パネルの製造ラインにおいて第1基板及び/ま
    たは第2基板の切断により基板サイズが変更される場
    合、切断前と切断後の両方の基板端部を基準として、予
    め2通りの所定位置に設けられることを特徴とする請求
    項4記載の液晶パネル。
  6. 【請求項6】 識別マークa及び/または識別マークb
    は、液晶パネルの製造ラインにおいて第1基板及び/ま
    たは第2基板の切断により基板サイズが変更される場
    合、切断後の基板端部を基準として所定位置に設けられ
    ることを特徴とする請求項4記載の液晶パネル。
  7. 【請求項7】 第1基板は、その1つの角部付近の所定
    位置に識別マークaを有すると共に、他の3つの角部付
    近の所定位置に、上記識別マークaの上記n個のマーク
    のうちいずれかi個(n>i)のマークが欠けた(nー
    i)個のマークよりなり、しかも識別マークbとは異な
    る識別マークcを有することを特徴とする請求項1〜請
    求項6のいずれか一項に記載の液晶パネル。
  8. 【請求項8】 第2基板は、その1つの角部付近の所定
    位置に識別マークbを有すると共に、他の3つの角部付
    近の所定位置に、識別マークaのn個のマークのうちい
    ずれかj個(n>j)のマークが欠けた(nーj)個の
    マークよりなり、しかも上記識別マークb及び識別マー
    クcとは異なる識別マークdを有することを特徴とする
    請求項7記載の液晶パネル。
  9. 【請求項9】 表示領域外の所定位置に、等間隔に配置
    された同形のn個(n≧2)のマークよりなる光を透過
    させない識別マークaを有する第1基板と、表示領域外
    の所定位置に、上記識別マークaの上記n個のマークの
    うちいずれかm個(n>m)のマークが欠けた(nー
    m)個のマークよりなる光を透過させない識別マークb
    を有する第2基板とを少なくとも識別する識別方法であ
    って、投光部と受光部を有するn組のセンサが上記識別
    マークaの上記n個のマークと等間隔に配置された識別
    装置のステージに上記第1基板または上記第2基板を設
    置し、上記n組のセンサと上記識別マークaまたは上記
    識別マークbが対向するように位置合わせする第1のス
    テップ、上記n組全てのセンサの上記投光部からの光が
    上記マークにより遮光されて上記受光部に受光されなか
    った場合、上記識別マークaを検知したと判断して上記
    第1基板であると識別し、上記n組のセンサのうち所定
    の(n−m)組の上記センサの上記投光部からの光が上
    記マークにより遮光されて上記受光部に受光されず、残
    りのm組の上記センサの上記投光部からの光が上記受光
    部に受光された場合、上記識別マークbを検知したと判
    断して上記第2基板であると識別する第2のステップを
    備えたことを特徴とする液晶パネル用基板の識別方法。
  10. 【請求項10】 識別装置は、液晶パネルの製造ライン
    における任意の製造装置の一部に取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項9記載の液晶パネル用基板の識別
    方法。
  11. 【請求項11】 第1基板には、その1つの角部付近の
    所定位置に識別マークaが形成されるとともに、他の3
    つの角部付近の所定位置に、上記識別マークaのn個の
    マークのうちいずれかi個(n>i)のマークが欠けた
    (nーi)個のマークよりなり、且つ識別マークbとは
    異なる識別マークcが形成されており、第2のステップ
    において識別装置が上記識別マークcを検知した場合、
    上記第1基板の設置方向の前後あるいは表裏が誤ってい
    ると判断することを特徴とする請求項9または請求項1
    0に記載の液晶パネル用基板の識別方法。
  12. 【請求項12】 第2基板には、その1つの角部付近の
    所定位置に識別マークbが形成されるとともに、他の3
    つの角部付近の所定位置に、識別マークaのn個のマー
    クのうちいずれかj個(n>j)のマークが欠けた(n
    ーj)個のマークよりなり、且つ上記識別マークb及び
    識別マークcとは異なる識別マークdが形成されてお
    り、第2のステップにおいて識別装置が上記識別マーク
    dを検知した場合、上記第2基板の設置方向の前後ある
    いは表裏が誤っていると判断することを特徴とする請求
    項11記載の液晶パネル用基板の識別方法。
  13. 【請求項13】 表示領域外の所定位置に、等間隔に配
    置された同形のn個(n≧2)のマークよりなる光を透
    過させない識別マークaを有する第1基板と、表示領域
    外の所定位置に、上記識別マークaの上記n個のマーク
    のうちいずれかm個(n>m)のマークが欠けた(nー
    m)個のマークよりなる光を透過させない識別マークb
    を有する第2基板とを少なくとも識別するために用いら
    れる識別装置であって、 上記第1基板または上記第2基板が設置されるステー
    ジ、 上記ステージ上に設置される上記第1基板または上記第
    2基板を挟むように投光部と受光部が配置されたn組の
    センサを有し、上記n組のセンサが上記識別マークaの
    上記n個のマークと等間隔に配置された検知部、 上記ステージ上に設置される上記第1基板または上記第
    2基板に設けられた上記識別マークaまたは上記識別マ
    ークbと上記検知部の上記n組のセンサが対向するよう
    に上記第1基板または上記第2基板の位置を決定する位
    置合わせ手段、 上記検知部の上記n組のセンサのオン、オフに基づいて
    識別マークの種類を判断し、その結果から上記ステージ
    に設置された基板が上記第1基板、上記第2基板のいず
    れであるかを識別する判断手段を備えたことを特徴とす
    る識別装置。
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