JP2003057606A - 再生眼鏡レンズの製造方法及び眼鏡レンズの再生供給方法 - Google Patents

再生眼鏡レンズの製造方法及び眼鏡レンズの再生供給方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】信頼度が高く、かつ簡便な再生眼鏡レンズの製
造方法及び眼鏡レンズの再生供給方法を提供する。 【解決手段】枠入れされた表面被膜付き眼鏡レンズを眼
鏡フレームから取り外し、眼鏡レンズを回収するステッ
プと、前記回収したレンズを少なくともフッ素系化合物
を含有する水溶液に浸漬して、表面被膜を除去して基材
レンズを得るステップと、前記基材レンズを所望の色で
染色前に比べて染色濃度が5%以上増すように染色した
後、ハードコートを設けるステップと、前記基材レンズ
のハードコートに反射防止処理、撥水処理及び防曇処理
からなる群から選ばれる少なくとも1種の表面処理を施
すスッテプとを含む再生眼鏡レンズの製造方法。眼鏡レ
ンズの発注側に設置されたコンピュータとこの発注側コ
ンピュータに間接的或いは直接的に情報交換可能に接続
された受注側コンピュータとを備えるシステムを用いる
眼鏡レンズの再生供給方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、キズ等によりコー
ティング膜の欠損した眼鏡レンズに表面処理を施して再
生する方法、及び眼鏡レンズの再生供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常市販されているプラスチック製眼鏡
レンズは、その基材表面に付加機能を付与させるため
に、1種又は2種以上の組み合わせからなる表面処理層が
形成されている。そのような表面処理層として、例え
ば、耐磨耗性を備えた有機ケイ素系の硬化被膜(ハード
コート)、無機の金属酸化物からなる単層又は多層の反
射防止膜、フッ素系の超薄膜による撥水性膜、染色処
理、プライマー等による耐衝撃膜、防曇処理、紫外線防
止処理、調光処理等による基材の改質処理またはコーテ
ィング処理等の表面処理機能を挙げることができる。
【0003】しかし、前述の表面処理技術は日々進化し
ており、眼鏡レンズの購買時より、より新しい機能や性
能の優れた被覆処理が順次出現してくる。しかし、レン
ズに新しい被覆処理を施したい場合、従来の購買システ
ムではレンズ自体を買い換えるしか方法がなかった。
【0004】また、前述の表面処理層は上記の機能を含
め日常的な装用に耐えうる十分な物理的、化学的耐久性
は備えているものも、例えば眼鏡の落下や事故等による
レンズ面の衝突、特殊な化学薬品による汚染などを受け
た場合には、それはキズとなり、あるいは膜ハゲといっ
た現象を発生させる場合がある。
【0005】一方、眼鏡の調製は、レンズ製造技術はも
とより、患者の処方や装用環境に対応させたレンズとフ
レームとを組み合わせたレイアウト技術、縁ずり加工技
術、フィッティング技術などの複合的な技術が組み合わ
せられたもので、これらの技術が一体化したものであ
る。そのため、眼鏡店側では、接客ファイルの意味と処
方値のデータベース的役割で顧客ファイルが保存されて
いるにしても、再度同じ眼鏡を調製しようとしても、そ
の再現は容易でない。
【0006】従って、何らかのアクシデントにより表面
処理層が破損したら簡便に再生できる方法があれば眼鏡
装用者にとって非常に好ましい。しかし、新たに再生の
ための表面処理を行うにしても、既に、基材にキズがつ
いている場合、再生での復元度について、顧客の満足が
得られるかどうかの疑問が残される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる課題
を解決するためにさなれたものであり、その目的は、信
頼度が高く、かつ簡便な再生眼鏡レンズの製造方法及び
眼鏡レンズの再生供給方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成するために鋭意研究し、以下の発明を見出した。本
発明の第1の態様は、枠入れされた表面被膜付き眼鏡レ
ンズを眼鏡フレームから取り外し、眼鏡レンズを回収す
るスッテプと、前記回収したレンズを少なくともフッ素
系化合物を含有する水溶液に浸漬して、表面被膜を除去
して基材レンズを得るステップと、前記基材レンズを所
望の色で染色前に比べて染色濃度が5%以上増すように
染色した後、ハードコートを設けるステップと、前記基
材レンズのハードコートに反射防止処理、撥水処理及び
防曇処理からなる群から選ばれる少なくとも1種の表面
処理を施すスッテプとを含むことを特徴とする再生眼鏡
レンズの製造方法である。
【0009】本発明の第2の態様は、枠入れされた表面
被膜付き眼鏡レンズを眼鏡フレームから取り外し、眼鏡
レンズを回収するスッテプと、前記回収したレンズを少
なくともフッ素系化合物を含有する水溶液に浸漬して、
表面被膜を除去して基材レンズを得るステップと、前記
基材レンズを、ブルーイングしたハードコート液で処理
してハードコートを設けるステップと、前記基材レンズ
のハードコートに反射防止処理、撥水処理及び防曇処理
からなる群から選ばれる少なくとも1種の表面処理を施
すスッテプとを含むことを特徴とする再生眼鏡レンズの
製造方法である。
【0010】本発明の第3の態様は、眼鏡レンズの発注
側に設置されたコンピュータとこの発注側コンピュータ
に間接的或いは直接的に情報交換可能に接続された受注
側コンピュータとを備えるシステムを用いる眼鏡レンズ
の再生供給方法であって、発注側では、前記発注側コン
ピュータにより顧客の装用している眼鏡レンズの表面層
状態情報及び再生の表面処理機能を指定する発注情報を
受注側コンピュータに送信し、かつ前記眼鏡レンズを受
注側に送付するステップと、受注側では、コンピュータ
で発注を確認し、かつ発注情報と送付されてきた眼鏡レ
ンズの状態とを検査して、再生可能かどうかの判断をし
て、その判断情報を発注側コンピュータに送信するステ
ップとを含む眼鏡レンズの再生供給方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1及び第2の態様にお
いて再生の対象となる眼鏡レンズは、枠入れされた表面
被膜付き眼鏡レンズである。 [眼鏡レンズ]本発明の方法で再生の対象となる眼鏡レ
ンズは、プラスチック基材レンズに、種々の表面処理及
び/または改質処理を施した物である。プラスチック基
材レンズとしては、例えば、メチルメタクリレート単独
重合体、メチルメタクリレートと1種以上の他のモノマ
ーをモノマー成分とする共重合体、ジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネート単独重合体、ジエチレングリ
コールビスアリルカーボネートと1種以上の他のモノマ
ーとをモノマー成分とする共重合体、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリウレタン、エピチオ系樹脂などのプラ
スチックであり、特にCR−39、シリアルイソ(テ
レ)フタレート、ベンジルメタクリレートの3元共重合
体、m−キシリレンジイソシアネート、ペンタエリスリ
ト−ルテトラキス(メルカプトプロピオネート)の反応
物からなる基材レンズを挙げることができる。
【0012】また、上記プラスチック基材レンズに設け
られた表面被膜としては、例えば、ハードコート(有機
ケイ素系被覆層)、酸化物被覆層(反射防止膜)、プラ
イマー層、撥水膜層を1種または2種以上、組み合わせ
た複合構造膜であることができる。
【0013】本発明の第1及び第2の態様においては、
上記眼鏡レンズを眼鏡フレームから取り外し、眼鏡レン
ズを回収する。眼鏡レンズの眼鏡フレームからの取り外
しは、常法により行うことができる。
【0014】上記で回収した眼鏡レンズは、少なくとも
フッ素系化合物を含有する水溶液に浸漬され、表面被膜
を除去して、基材レンズを得る。上記ハードコート(有
機ケイ素系被覆層)、酸化物被覆層(反射防止膜)、プ
ライマー層、撥水膜層等は、除去剤として少なくともフ
ッ素系化合物を含有する水溶液に浸漬することにより除
去できる。少なくともフッ素系化合物を含有する水溶液
としては、例えば、(イ)フッ化水素化合物と界面活性
剤とを含む水溶液、(ロ)フッ化水素化合物と過酸化水
素との混合物からなる水溶液を挙げることができる。
【0015】上記少なくともフッ素系化合物を含有する
水溶液は、(イ)の場合、例えば、フッ化水素化合物は
1〜30重量%、(ロ)の場合、フッ化水素化合物と過
酸化水素との合計で5〜50重量%の範囲とすることが
適当である。浸漬時間は30秒〜8時間、水溶液の温度
は5〜40℃の範囲とすることが適当である。さらに、
上記水溶液への浸漬中に処理物品を揺動させることは、
表面被膜の除去の促進に有効である。また、物品を除去
水溶液から取り出した後、流水による洗浄後、洗剤によ
る洗浄、乾燥および/または手拭きによる清浄乾燥を行
うことで、表面被膜を設ける前と同様の基材レンズを回
収することができる。また、前記の除去水溶液の濃度、
除去水溶液への浸漬時間及び除去水溶液の温度等は、除
去液の種類や濃度及び除去対象である被覆層の種類及び
厚み等により適宜決定変更することができる。
【0016】本発明の第1の態様においては、回収した
レンズ基材を所望の色で染色前に比べて染色濃度が5%
以上増すように染色する。本発明では基材のキズや黄変
度に対応させて、染料と染色濃度を決定する。染色濃度
は少なくとも5%とし、好ましくは15%〜70%である。
通常の場合は、15%〜50%が好ましい。
【0017】上記染色は、所望の色を用いて行われる。
色としては、限定はないが、例えば、グレー、茶、ワイ
ン等の中間色、青色系、赤色系、黄色系等を挙げること
ができる。染色濃度は、(100−透過率)(%)で表
され、染色の色が中間色の場合、前記透過率は波長55
0nmでの透過率であり、染色の色が青色系の場合、前
記透過率は波長585nmでの透過率であり、染色の色
が赤色系の場合、前記透過率は波長525nmでの透過
率であり、染色の色が黄色系の場合、前記透過率は波長
630nmでの透過率である。染色は、例えば、分散染
料、カチオン染料などの染料を使用して、プラスチック
レンズの染色に用いられる常法により行うことができ
る。
【0018】上記で染色したレンズは次いで、ハードコ
ート処理を行い、ハードコートを設ける。ハードコート
は、例えば、酸化物微粒子を含む、又は含まない有機ケ
イ素系被覆層であることができる。ハードコートを構成
する有機ケイ素系被覆層は、例えば、下記一般式で示さ
れる有機ケイ素化合物および/若しくはその加水分解物
を含むコーティング液、又は下記一般式で示される有機
ケイ素化合物および/若しくはその加水分解物と酸化物
微粒子とを含むコーティング液を基材レンズ上に塗布、
硬化することで、設けることができる。 R1 a2 b Si(OR34-a-b (ここで、R1 、R2 は各アルキル基、アルケニル基、
アリール基、またはハロゲン基、グリシドキシ基、エポ
キシ基、アミノ基、メルカプト基、メタクリルオキシ基
あるいはシアノ基を有する炭化水素基、R3 は炭素数
が1〜8のアルキル基、アルコキシアルキル基、アシル
基、フェニル基、アリルアルキル基であり、aおよびb
は0または1である。) これらの有機ケイ素化合物は、1種のみならず2種以上
を併用して使用することも充分可能である。
【0019】また、前記コーティング液に含まれるる酸
化物微粒子には、とくに制限はないが、例えば、ケイ
素、アンチモン、チタン、アルミニウム、スズ、タング
ステン、ジルコニウム等が挙げられる。これらの酸化物
微粒子は粒径が、例えば1〜300nmであり、該微粒
子を水、有機溶媒またはこれらの混合溶媒に分散させた
コロイド溶液の形で用いられ、硬化膜の屈折率、耐擦傷
性を高め、さらに耐水性を向上させるためのものであ
る。従って、再生する基材の屈折率に応じて、干渉縞が
発現しないように、前記酸化物微粒子の種類を調製す
る。
【0020】前記コーティング液は、反応を促進し、低
温で硬化させるために、さらに硬化剤を含有することも
できる。そのような硬化剤としては、たとえばアリルア
ミン、エチルアミン等のアミン類、またルイス酸やルイ
ス塩基を含む各種酸や塩基、例えば有機カルボン酸、ク
ロム酸、次亜塩素酸、ホウ酸、臭素酸、亜セレン酸、チ
オ硫酸、オルトケイ酸、チオシアン酸、亜硝酸、アルミ
ン酸、炭酸などの金属塩、さらにアルミニウム、ジルコ
ニウム、チタニウムのアルコキシドまたはこれらの錯化
合物などが挙げられる。
【0021】例えば、具体的なコーティング液(屈折率
1.50程度)の調製および硬化被膜の形成方法は下記の通
りである。攪拌手段を備えたガラス製の容器にγ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン120重量部を加
え、攪拌しながら、0.1規定塩酸27重量部を滴下す
る。滴下終了後、24時間攪拌を行い、加水分解物を得
る。ついで、水分散シリカ微粒子(固形分20%、平均
粒子径15ミリミクロン)200重量部、溶媒としてイ
ソプロピルアルコール100重量部、エチルセルソルブ
100重量部、さらに滑剤としてシリコーン系界面活性
剤1重量部、硬化剤としてアルミニウムアセチルアセト
ネート5重量部、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛1重
量部を加え、十分攪拌した後、濾過を行い、コーティン
グ液を得る。次に、シ゛エチレンク゛リコールヒ゛スアリルカーホ゛ネート(CR-3
9)を50℃の10%NaOH水溶液に5分間浸漬して十分
に洗浄を行った後、上記のコーティング液を用いて、デ
ィップ法(引き上げ速度14cm/分)によりコーティン
グを行い、さらに130℃で2時間加熱して有機ケイ素
系被覆層を有するプラスチックレンズを得る。
【0022】本発明の第2の態様においては、回収した
レンズ基材を、ブルーイングしたハードコート液で処理
して、ハードコートを設ける。ブルーイングしたハード
コート液は、前記ハードコート液にブルーイング成分を
添加したものである。ブルーイング成分としては、油溶
染料が好ましく、例えば、アントラキノンバイオレッ
ト、アントラキノンブルー、ソルベント2.C.Iブルー、
ソルベント25.C.I、ブルーソルベント35.C.I等が挙げら
れる。ブルーイング成分の濃度は染料の添加量により適
宜調整できる。
【0023】ブルーイングしたハードコート液は、例え
ば、γ―グリシドキシプロピルメトキシシラン212重量
部に0.06規定塩酸水溶液54重量部を攪拌しながら滴下
し、滴下終了後24時間攪拌を行い加水分解物を得る。そ
して、エポキシ化合物を68重量部、硬化剤としてチタニ
ウムーiso−プロポキシオクチレングリコレートを34
重量部、アントラキノンバイオレット#730 20ppm
を添加し攪拌しながら更に100時間熟成することによっ
て得られる。
【0024】基材レンズとハードコート層との間に、プ
ライマー処理をして耐衝撃膜層を設けることもできる。
耐衝撃膜層としては、例えば、熱可塑または熱硬化型の
ポリウレタン系樹脂を使用でき、塗布条件は、平均的に
は、例えば、100℃〜140℃であり、膜厚は0.05〜5μm程
度である。
【0025】ハードコートを施した基材レンズは、次い
で、ハードコート上に反射防止処理、撥水処理及び防曇
処理からなる群から選ばれる少なくとも1種の表面処理
を施す。
【0026】反射防止処理は、反射防止膜を設ける処理
であり、反射防止膜としては、例えば、単層または2層
以上の酸化物被覆層を挙げることができる。酸化物を構
成する金属成分としては、例えば、アルミニウム、セリ
ウム、ハフニウム、インジウム、ランタン、ネオヂウ
ム、アンチモン、スカンチウム、ケイ素、タンタル、チ
タン、イットリウム、亜鉛、ジルコニウム等が挙げられ
る。但し、これらに限定されるものではない。
【0027】前記酸化物被覆層は、基材上に真空蒸着
法、イオンビーム蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レーティング、イオンクラスタービーム蒸着等により設
けることができる。具体的には、基材レンズ(プラスチ
ック)を洗浄し、その表面に有機ケイ素系被覆層等のハ
ードコートを施した後、または直接に5×10-5Torr以
下の圧力でSiO2を1.5μmの膜厚まで真空蒸着し、そ
の上にZrO2を約λ/17(λは550mμ)蒸着してか
ら、その上にSiO2を、2物質の合計膜厚が約λ/4にな
るまで蒸着する。そして、その上にZrO2をλ/2蒸着し
た後、その上にSiO2をλ/4の膜厚になるまで蒸着し
て、酸化物被覆層である反射防止膜を有するプラスチッ
クレンズを得る。
【0028】撥水処理は、例えば、フッ素含有シラン系
化合物をフッ素系溶媒に溶解して撥水性薄膜材料得て、
該材料を多孔性材料の焼結フィルターに含浸させ、例え
ば、加熱温度:200〜600℃、真空蒸着装置内の真
空度:10-3〜10-5 Torr、蒸着速度:1×10-3 mg
/cm2 秒〜1×10-5 mg/cm2 秒の製造条件下で加熱
しながら真空蒸着させることで行うことができる。
【0029】防曇処理は例えば、ドデシルベンゼンスル
ホン酸類、リン酸エステル類、脂肪酸エステル類及びそ
れらの塩類に代表される界面活性剤や、メタクリル酸−
2−ヒドロキシエチルの重合体や、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸などに代表
される吸水性ポリマーを塗布する方法等が挙げられる。
また分子末端にクロロシリル基を有する物質、例えばCl
Si(CH3)2(CH2)10SiCl3、Cl3Si(CH2)10SiCl3や分子末端
にクロルシリル基を有するフッ化炭化水素系界面吸着
剤、例えばCl3Si(CH2)2(CF2)6(CH2)2SiCl3等を非水系溶
媒に溶解させた液を上記酸化物被覆層である反射防止膜
上の水酸基と反応させた後、有機溶剤等で洗浄すること
で余分の界面吸着剤を除去し、水洗することで表面に親
水性官能基を有する防曇防汚性塗膜を吸着させることも
できる。塗布、吸着方法としてはディッピング法、スピ
ン法、スプレー法、プラズマCVD法等が通常使用され
る。
【0030】上記の反射防止処理、撥水処理及び防曇処
理に加えて、その他の調光処理等の付加機能を加えてよ
い。
【0031】本発明の第3の態様は、眼鏡レンズの発注
側に設置されたコンピュータとこの発注側コンピュータ
に間接的或いは直接的に情報交換可能に接続された受注
側コンピュータとを備えるシステムを用いる眼鏡レンズ
の再生供給方法である。眼鏡レンズの発注側に設置され
たコンピュータは、例えば、眼鏡店や眼科医に設置され
たコンピュータである。また、受注側コンピュータは、
例えば、眼鏡レンズを加工、再生する側のコンピュータ
である。これら発注側コンピュータと受注側コンピュー
タは、間接的或いは直接的に情報交換可能に接続されて
いる。ここで、「間接的に情報交換可能に接続されてい
る」とは、サーバーや中間のネットワークの中継地を介
在させる場合を意味する。また、「直接的に情報交換可
能に接続されている」とは、直接の専用回線で結ばれて
いる場合を意味する。
【0032】本発明の再生供給方法では、発注側では、
発注側コンピュータにより顧客の装用している眼鏡レン
ズの表面層状態情報及び再生の表面処理機能を指定する
発注情報を受注側コンピュータに送信する。眼鏡レンズ
の表面層状態情報としては、例えば、外径の破損状況、
傷の状態、基材の黄変状態コーティング膜の状態等を挙
げることができる。また、発注情報である再生の表面処
理機能としては、例えば、ハードコート、染色、反射防
止、紫外線カット処理、撥水処理、耐衝撃コート、調光
処理等を挙げることができる。さらに、発注側では、眼
鏡レンズを受注側に送付する。送付する眼鏡レンズは、
眼鏡フレームから取り外された状態であっても、眼鏡フ
レームに取り付けられた状態であっても良い。
【0033】本発明の再生供給方法では、受注側では、
コンピュータで発注を確認する。即ち、コンピュータに
より送信されてきた眼鏡レンズの再生の注文を確認す
る。さらに、コンピュータにより送信されてきた発注情
報と送付されてきた眼鏡レンズの状態とを検査して、再
生可能かどうかの判断をする。そして、得られた判断情
報を発注側コンピュータに送信する。
【0034】受注された眼鏡レンズが再生可能であった
場合、受注側コンピュータから再生可能との判断情報を
発注側コンピュータに送信した後、受注側では送付され
てきた眼鏡レンズを再生し、再生したレンズを発注者側
に供給する。眼鏡レンズの再生には、前記本発明の製造
方法を利用することかできる。受注された眼鏡レンズが
再生不能であった場合には、眼鏡レンズを、発注側に返
送する。
【0035】本発明の再生供給方法では、発注側コンピ
ュータと受注側コンピュータとは所定の入力操作に応じ
て処理を行い、互いに情報交換を行いながら眼鏡レンズ
の発注及び/又は受注処理に必要な処理を行う。具体的
には、発注のためのエントリー画面を呼び出し、そのエ
ントリー画面の案内に従って、マウスとキーボートで入
力していく。
【0036】
【実施例】以下、本発明の第1〜第3の態様を、実施例
によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。
【0037】以下、本発明の第3の態様(眼鏡レンズの
再生供給方法)について説明する。図1は本発明の実施
の形態にかかる再生眼鏡レンズ供給方法を実施するため
のシステムの概念図、図2はオーダーエントリー画面を
示す図、図3は工場側のコンピュータに蓄積されている
顧客ファイル画面、図4はレンズ評価テーブル画面(図2
のオーダーエントリー画面の欄6)である。
【0038】以下、これらの図面に基づいて、実施の形
態にかかる眼鏡レンズの再生方法を説明する。まず、再
生レンズの受注・発注を行なうオーダシステムの態様に
ついて説明する。図1において、顧客からの注文を受け
て、再生処理の眼鏡レンズの手配を行なう眼鏡店には、
受注・発注と顧客管理、在庫管理の各機能を備えたコン
ピュータが設置されており、そのコンピュータは、発注
処理機能に関してはサーバーを介して、受注側コンピュ
ータと公衆回線により情報交換可能に接続されている。
また、前記回線はインターネットを利用するものであっ
てもよい。
【0039】前記サーバーには各製造工場に備えられた
それぞれのコンピュータが接続されており、各工場間の
コンピュータはサーバーを介してネットワークが形成さ
れ、相互の情報交換が可能になっている。また、受注側
コンピュータには、通常、受注・発注の機能のほかに、
加工指示を加工機側に伝達する機能も有する。そして、
更に、受注側コンピュータには受注した顧客の眼鏡の処
方記録が顧客ファイル(図2、図3、図4参照)として蓄
積されており、データベースとして備えられている。
【0040】一方、眼鏡店には、端末コンピュータおよ
びフレーム形状測定器が設置される。端末コンピュータ
はキーボード入力装置やCRT画面表示装置、プリンタ
ーを備えるとともに、公衆回線に接続されている。本発
明において、端末コンピュータは、キーボード入力装置
から再生処理加工に必要な条件データを専用オーダーエ
ントリー画面の項目へ入力し、その画面からサーバーを
介して、所定の工場のコンピュータにオンラインで転送
する。なお、インターネットの場合ではブラウザーがサ
ーバーに変ってその機能を有することとなる。
【0041】次に、眼鏡レンズが供給されるまでの処理
を説明する。スタート操作により、眼鏡店の端末コンピ
ュータの再生レンズ注文処理プログラムが起動され、オ
ーダエントリ画面が画面表示装置に表示される。眼鏡店
のオペレータは、オーダエントリ画面を見ながら、キー
ボード入力装置により、注文を行う。
【0042】図2のオーダエントリ画面を説明する。ま
ず、欄1に発注店名と納品先を入力し、次に、レンズ再
生処理のみか新たなフレームによりヤゲン(薬研)加工
を行うかを選択する。欄2に左右のレンズの情報を入力
する。既に既成のレンズメーカーの標準仕様(ハードコ
ート、反射防止膜、撥水コートのセット)と同様な仕様
で再生処理することを決定した場合には、メーカ側の商
品区分記号を入力する。標準仕様でない場合は入力しな
い。次に、染色の仕様(色、濃度)とレンズの屈折情報
(球面屈折力、円柱屈折力、乱視軸、加入度)を入力す
る。本発明では再生レンズの着色処理は必須要件であ
る。着色方法としては、基材染色による方法とハードコ
ート液での着色方法がある。特に、基材が黄変している
場合とキズの場合が予想され、着色処理により外観の悪
さを抑制しようとするものである。
【0043】欄3には、フレーム情報(メーカ名、品
番、サイズ)を入力する。ここでは、新たに、新規のフ
レームに基づき、縁ずり加工を希望する場合のみ入力す
る。その場合、予め、前記新規のフレームの玉型の有効
径と再生レンズの有効径とを測定して、縁ずり可能であ
ることを確認しておく。フレームデータは3次元フレー
ム形状測定装置を使用して、測定して、そのデータをフ
レームデータとして使用する。
【0044】欄4には、処方値(PD,N(近用)PD,SEG(小
玉)種、EP(アイポイント))情報とヤゲン情報を入力す
る。この情報は新規にヤゲン加工する場合に使用する。
【0045】欄5には、表面処理の仕様を入力する。ブ
ルーイングハードコート、耐衝撃コート、防曇処理、撥
水処理、紫外線カット処理、反射防止コートから選択す
る。ハードコートは本システムでは必須条件であり、こ
こでは、ハードコートのなかで、ブルーイング処理のハ
ードコートを選択するかどうかの選択であり、ここで
「なし」と入力すると自動的にブルーイング処理なしの
ハードコートが選択される。即ち、再生処理ではハード
コートを行うことで、キズなどの修復効果が得られるこ
とも狙っている。本発明者らの実験では研磨キズ程度の
状態であれば、ハードコート工程にてかなり修復できる
ことが確認されており、さらに着色すればよけいに深い
キズでも目立たなくできることがわかっている。
【0046】欄6は、レンズの表面処理状態の評価テー
ブルであり、所定の項目を入力する。その評価項目は、
例えば、下記のようになっており、時系列変化的要素と
現状のキズの状態を評価する項目が設定される。 (1)キズの状態:多い、普通、少ない (2)基材の状態(黄色度):黄色い、やや黄色い、通
常 (3)コーティング膜の状態:膜はげが多い、普通、少
ない (4)購買日: 年 月 日
【0047】以上、エントリー画面からデータを入力
し、入力したデータを送信する。更に、そのデータをプ
リンターで打ち出し、レンズを梱包するとともにそれに
付帯させて受注側(例えば、製造メーカー)に送付する。
なお、図示しないが、図2のオーダエントリ画面の下部
に、ソフトキーメニューが表示されることができる。こ
こでは、画面に登録したデータを送信するための送信キ
ー、画面入力したデータを登録する登録キー、画面をオ
ーダー画面に切り換えるオーダーキー、クリアキー、頁
指定キー、および登録の終了を示す終了キーが表示され
る。これらのソフトキーは、端末コンピュータのキーボ
ード上にあるファンクションキーにより選択指定され
る。
【0048】図5は、工場での処理の流れを示すフロー
チャートである。 1.(現品受付)→(洗浄)→(検査)→(判定) レンズを受付け、予め送信されたデータと相異ないか、
現品表と確認する。次に、まず、エーテル液を含ませた
ガーゼで手拭することにより、蛍光灯を使用したレンズ
表面の目視検査とジルコンランプにより基材内部の状態
の目視検査を行い、更にレンズメータで度数などのレイ
アウト情報を調査して、事前にオーダーエントリー画面
で送付されている調査表と一致もしくは近似しているか
を確認する。
【0049】その結果、このレンズは、例えば、基材レ
ンズがポリウレタン系プラスチックレンズ(屈折率1.6
0)であり、その上に被覆層として、有機ケイ素系被覆
層及び多層反射防止膜(酸化物被覆層)及びフッ素系ケ
イ素化合物からなる撥水膜示す組み合わせで表面処理が
されていることが確認できる。ここで、基材の劣化、破
損、等再生不可能とされる項目と表面処理での基材加熱
の耐久性をチェックし、再生、可能か困難かを判定す
る。困難と判定された場合は、眼鏡店にオンラインで連
絡して返品処理を行う。実施例のレンズは約2年前に購
入されたものであって、基材は若干、黄変し、コート膜
は基材にまで達するキズやぶっつけキズなど各所にキズ
がみられたが、再生可能と判断された。従って、次に、
再生処理を行う。
【0050】2.(被膜除去)→(検査) 前記被膜材質に応じたレンズを、フッ化水素化合物を含
有する膜剥し液を調製して、浸漬処理にて被膜除去処理
を行なう。本実施例では、フッ化水素化合物を20重量%
と界面活性剤とを含む水溶液除去水溶液に前記レンズを
液温23℃で1時間浸漬した。浸漬後、水道水流水にて
洗浄後、清浄乾燥を行った。その結果、いずれのレンズ
についても、被覆層は完全に除去されており、ハガレ状
態は良好であり基材レンズが回収された。尚、剥がれの
状態が悪い場合は再度剥がし処理することもできる。こ
うして、膜の剥がれ状態を検査で確認してから次の表面
処理状態を行なう。次に、注文の仕様に従い、表面処理
を行なう。
【0051】3.(染色及び紫外線カット処理) 水1リットルに分散染料(カラーインデンクスディスパ
ースオレンジ)5g(0.5Wt%)、界面活性剤2g、ベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤5gを添加し、染色液を調
製し、温度90℃で30分染色させたところ、濃度15%のブ
ラウン系の紫外線カット機能を有する染色レンズができ
た。
【0052】4.(ハードコート用コーティング液の調製
およびハードコートの形成) 攪拌手段を備えたガラス製の容器に、γ−グリシドキシ
プロピルメトキシシラン142重量部を加え、攪拌しな
がら、0.01規定塩酸1.4重量部、水32重量部を
滴下した。滴下終了後、24時間攪拌を行いγ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシランの加水分解物を得
た。次に酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合体ゾル
(エタノール分散、全金属酸化物31.5重量%、平均
粒子径10〜15ミリミクロン)460重量部、エチル
セロソルブ300重量部、さらに滑剤としてシリコーン
系界面活性剤0.7重量部、硬化剤として、アルミニウ
ムアルミニウムアセトネート8重量部を、上記γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシランの加水分解物中に
加え、充分に攪拌した後、濾過を行ってコーティング液
(屈折率1.59)を作製した。尚、ここでは、ハードコー
ト層に干渉縞が発生しないようにコーティング液の屈折
率を調製する。基材の屈折率に対応させ、予想被膜との
屈折率差が0.03以内になるように、計算する。前記染色
レンズをアルカリ水溶液に浸漬処理し、充分に洗浄を行
った後、上記コーティング液の中に浸漬させ、ディップ
法(引き上げ速度14cm/分)により塗布した。塗布
後、プラスチックレンズを130℃で2時間加熱して有
機ケイ素系被覆層からなるハードコートを有する染色プ
ラスチックレンズを得た。
【0053】5.(多層反射防止膜(酸化物被覆層)の形
成) 上記のようにプラスチックレンズ上に有機ケイ素系被覆
層からなるハードコートを施した後、直接に先ず真空蒸
着法(真空度2×10-5Torr)により二酸化ケイ素膜か
らなる第1層〔屈折率1.47、膜厚3/2λ(λは5
50nmである)〕を形成した。次にこの第1層の上に、
真空蒸着法(真空度2×10-5Torr)により酸化ジルコ
ニウムと二酸化ケイ素の2層等価膜からなる第2層(屈
折率1.80、膜厚λ/4)を形成した。次にプラスチ
ックレンズを加熱した状態でレンズに酸素イオンビーム
を照射しながら二酸化チタンを蒸発させた後、これを第
2層上に蒸着させることにより、二酸化チタン膜からな
る第3層(屈折率2.40、膜厚λ/2)を形成した。
この酸素イオンビーム照射蒸着法による第3層の形成に
際して、プラスチックレンズの加熱温度を77℃とし
た。次に、上で得られた第3層上に、真空蒸着法(真空
度2×10-5Torr)により二酸化ケイ素からなる第4層
(屈折率1.47、膜厚λ/4)を形成して、酸化物被
覆層である反射防止膜を有するレンズを得た。
【0054】6.(撥水コートの成膜) 前記レンズの最外層の二酸化ケイ素膜の表面に、C3F7-
(OCF2CF7CF2)24-O(CF2)2-[CH2CH(Si-(OCH3)3)]1-10で表
されるフッ素化合物をパーフルオロヘキサンで3重量%
に希釈した溶液を撥水処理剤とし、前記撥水処理剤を
0.75mlしみ込ませたステンレス製焼結フィルター
(メッシュ80〜100ミクロン、18φ×3mm)を真
空蒸着装置内にセットし、520℃に加熱した。装置の
真空度は10-4Torr とした。上記条件で前記プラスチ
ックレンズに成膜を行なった。その検査結果、水接触角
は110°であった。干渉色の色ムラ、干渉色変化は見
られず、耐久性も良好であった。
【0055】7.(防曇処理) 攪拌手段を備えたガラス製の容器に、水200重量部、ポ
リアクリル酸(MW.2000)5重量部を加え、攪拌しながら溶
解させた。希釈溶媒としてエチレングリコール50重量
部、界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム0.5重量部を添加し、1時間攪拌を行い、防曇性組
成物を得た。次いで有機ケイ素系被覆層を有する染色プ
ラスチックレンズ、酸化物被覆層である反射防止膜を有
するプラスチックレンズ及び撥水コート層を有するレン
ズと、前記反射防止膜を施したレンズの表面上とに上記
組成物をスプレー法にて塗布することで防曇性を有する
レンズを得た。得られたプラスチックレンズの防曇性は
ともに良好であり、干渉色の色ムラ、干渉色変化は見ら
れなかった。以上の工程によりレンズの再生処理が行わ
れた。そして、最終の出荷検査が行われ、出荷される。
【0056】
【発明の効果】本発明の再生眼鏡レンズの製造方法及び
眼鏡レンズの再生供給方法により、基材の黄変やキズを
着色により緩和させ、ハードコートの基材のキズの埋め
込みの効果により目立たないようにした再生眼鏡レンズ
が得られる。得られた眼鏡レンズは、外観が向上し、耐
久性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる再生眼鏡レンズ供
給方法を実施するためのシステムの概念図。
【図2】オーダーエントリー画面を示す図。
【図3】受注側(工場側)のコンピュータに蓄積されて
いる顧客ファイル画面。
【図4】レンズ評価テーブル画面(図2のオーダーエント
リー画面の欄6)である。
【図5】再生工場での処理の流れを示すフローチャート
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K009 AA02 AA15 BB14 CC03 CC09 CC42 DD02 DD12 EE01 EE02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠入れされた表面被膜付き眼鏡レンズを眼
    鏡フレームから取り外し、眼鏡レンズを回収するスッテ
    プと、前記回収したレンズを少なくともフッ素系化合物
    を含有する水溶液に浸漬して、表面被膜を除去して基材
    レンズを得るステップと、前記基材レンズを所望の色で
    染色前に比べて染色濃度が5%以上増すように染色した
    後、ハードコートを設けるステップと、前記基材レンズ
    のハードコートに反射防止処理、撥水処理及び防曇処理
    からなる群から選ばれる少なくとも1種の表面処理を施
    すスッテプとを含むことを特徴とする再生眼鏡レンズの
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記染色濃度は、(100−透過率)
    (%)で表され、染色の色が中間色の場合、前記透過率
    は波長550nmでの透過率であり、染色の色が青色系
    の場合、前記透過率は波長585nmでの透過率であ
    り、染色の色が赤色系の場合、前記透過率は波長525
    nmでの透過率であり、染色の色が黄色系の場合、前記
    透過率は波長630nmでの透過率である、請求項1に
    記載の製造方法。
  3. 【請求項3】枠入れされた表面被膜付き眼鏡レンズを眼
    鏡フレームから取り外し、眼鏡レンズを回収するスッテ
    プと、前記回収したレンズを少なくともフッ素系化合物
    を含有する水溶液に浸漬して、表面被膜を除去して基材
    レンズを得るステップと、前記基材レンズを、ブルーイ
    ングしたハードコート液で処理してハードコートを設け
    るステップと、前記基材レンズのハードコートに反射防
    止処理、撥水処理及び防曇処理からなる群から選ばれる
    少なくとも1種の表面処理を施すスッテプとを含むこと
    を特徴とする再生眼鏡レンズの製造方法。
  4. 【請求項4】基材レンズにハードコートを設ける前に、
    基材レンズにプライマー処理を施す請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】眼鏡レンズの発注側に設置されたコンピュ
    ータとこの発注側コンピュータに間接的或いは直接的に
    情報交換可能に接続された受注側コンピュータとを備え
    るシステムを用いる眼鏡レンズの再生供給方法であっ
    て、発注側では、前記発注側コンピュータにより顧客の
    装用している眼鏡レンズの表面層状態情報及び再生の表
    面処理機能を指定する発注情報を受注側コンピュータに
    送信し、かつ前記眼鏡レンズを受注側に送付するステッ
    プと、受注側では、コンピュータで発注を確認し、かつ
    発注情報と送付されてきた眼鏡レンズの状態とを検査し
    て、再生可能かどうかの判断をして、その判断情報を発
    注側コンピュータに送信するステップとを含む眼鏡レン
    ズの再生供給方法。
  6. 【請求項6】受注側コンピュータから再生可能との判断
    情報を発注側コンピュータに送信した後、受注側では送
    付されてきた眼鏡レンズを再生し、再生したレンズを発
    注者側に供給することを特徴とする請求4記載の眼鏡レ
    ンズの再生供給方法。
  7. 【請求項7】発注側コンピュータと受注側コンピュータ
    とは所定の入力操作に応じて処理を行い、互いに情報交
    換を行いながら眼鏡レンズの発注及び/又は受注処理に
    必要な処理を行う請求項5又は6に記載の眼鏡レンズの
    再生供給方法。
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