JP2003057460A - 光デバイス - Google Patents

光デバイス

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JP2003057460A JP2002089036A JP2002089036A JP2003057460A JP 2003057460 A JP2003057460 A JP 2003057460A JP 2002089036 A JP2002089036 A JP 2002089036A JP 2002089036 A JP2002089036 A JP 2002089036A JP 2003057460 A JP2003057460 A JP 2003057460A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な光学系、高度なY形状の導波路形成、
多層膜フィルターを必要とせず、簡単で部品点数の少な
い光学系で小型化できる光デバイスを提供する。 【解決手段】 複数の異なる屈折率を有する物質が周期
的に配列されている2次元または3次元格子構造を有
し、かつ、一組の基本格子ベクトルで構成される2次元
格子構造が3回よりも大きい数の回転対称軸を持たない
格子構造を有するフォトニック結晶を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に使用され
る光デバイスに関する。特に、光分岐器、光フィルタ
ー、WDM用光送受信モジュール、光誘導器、曲げ導波
路、光偏向器等の光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光デバイスであるY分岐導波路を
利用した光分岐器の例を図17に示す。入力側光ファイ
バー181を介して、光導波路構造のY分岐器184に
光が入射され、Y形状のコア186中を伝搬した光は、
出力側光ファイバー182および183にそれぞれ分岐
される。Y分岐器184は、基板185上に、Y形状の
コア186を形成して構成されている。
【0003】従来の光デバイスでは、入力側光ファイバ
ー181および出力側光ファイバー182、183と光
導波路構造のY分岐器184間で光が結合されるように
するためには、高度な光軸合わせとモード形状のマッチ
ングが必要で、アセンブリに熟練を要するという問題が
ある。その上、Y分岐器184の分離角度はせいぜい4
°程度なので、Y分岐器184長を短くしすぎると、十
分に光が分岐できず、そのため、小型化することができ
ないという問題もある。
【0004】また、従来のWDM送受信モジュールにつ
いて、図18を用いて説明する。光導波路と多層膜フィ
ルターを利用してWDM送受信モジュールを構成してい
る。
【0005】基板191上には、光導波路197と、
1.3μmのフォトダイオード193と、1.55μm
のレーザーダイオード194と、1.55μmのフォト
ダイオード195と、光ファイバー192が設置されて
いる。
【0006】光導波路197は、クラッド197d、第
1コア197a、第2コア197b、第3コア197
c、1.3/1.55μmWDM誘電体多層膜フィルタ
ー198を備えている。クラッド197d上に、第1コ
ア197a、第2コア197bおよび第3コア197c
によってY形状のコアが形成され、それらを分割するよ
うに1.3/1.55μmWDM誘電体多層膜フィルタ
ー198が形成されている。
【0007】第1コア197aと結合するように、1.
3μmのフォトダイオード193が基板191上に設置
されている。また、第2コア197bと結合するよう
に、光ファイバー192が基板191に形成されたV溝
196に固定設置されている。さらに、第3コア197
cと結合するように、1.55μmのレーザーダイオー
ド194と1.55μmのフォトダイオード195が基
板191上に設置されている。
【0008】光ファイバー192から1.3/1.55
μmWDMの信号光が第2コア197bに入射される
と、多層膜フィルター198で信号光は分離され、第1
コア197aには波長1.3μmの光が、第3コア19
7cには、波長1.55μmの光が伝搬する。第1コア
197aを伝搬した光は、1.3μmのフォトダイオー
ド193で受信される。同様に、第3コア197cを伝
搬した光は、1.55μmのフォトダイオード195で
受信される。また、1.55μmのレーザダイオード1
94から出射された信号光は、第3コア197cを伝搬
し、多層膜フィルター198で第2コア197bに導か
れ、光ファイバ192に送られる。矢印199aは波長
1.3μmの光の伝搬方向を、矢印199bは波長1.
55μmの光の伝搬方向を示している。
【0009】このように、WDM送受信モジュールを使
用することにより波長1.55μmの光で双方向通信
を、波長1.3μmの光で受信のみの通信を行うことが
できる。
【0010】しかし、従来のWDM送受信モジュール
は、Y形状のコアを有する光導波路197と波長分離の
ための多層膜フィルター198とが必要であり、部品点
数が多く、低価格化が困難であるという問題がある。
【0011】以上の問題を解決するために、分岐器およ
び光フィルター等の光デバイスをフォトニック結晶を用
いて構成することが、近年注目されている。例えば、2
次元三角格子のフォトニック結晶を利用した波長分波回
路が特開平11−271541号公報に開示されてい
る。
【0012】なお、この明細書において、「フォトニッ
ク結晶」とは光の波長程度の周期性を持つ人工的な多次
元周期構造体を意味する。
【0013】図19は、特開平11−271541号公
報に開示されているフォトニック結晶を用いた波長分波
回路の構造を示す図である。屈折率の異なる材料を周期
的に配列することにより、通常の光学結晶にない強い偏
向の波長分散特性を作り出し、波長偏向制御を行ってい
る。波長分波回路は、具体的には、図19(a)に示す
ように、背景媒質203に原子媒質204を2次元三角
配置状に埋め込んだ構造を持つ基板200の上下を第1
クラッド201および第2クラッド202で挟まれて構
成されている。図19(b)に示すように、光信号の入
射面208は光信号の入射方向207に対して一定の角
度で傾いており、出射面209からは信号が出力され
る。原子媒質204の隣接間隔は光信号の波長に合わせ
て設計してあり、基板200の厚さは光信号が基板20
0内に十分閉じ込められ、かつ、光の進行方向が基板2
00面から大きく逸脱しないように設計されている。
【0014】前述の2次元三角格子の構造とされたフォ
トニック結晶は、格子ベクトルと逆格子ベクトルが一致
する構造である。このような構造のフォトニック結晶に
おいて、格子ベクトル方向に光を入射させても強い偏向
の波長分散特性を得ることができない。強い偏向分散特
性を得るためには、フォトニック結晶への光の入射面を
格子ベクトルに対して非垂直にするか、格子ベクトル方
向に垂直な入射面に対して傾けて光を入射させる必要が
ある。図19(b)において、入射面208が光信号の
入射方向207に対して一定の角度で傾いていたのはこ
のためである。
【0015】基本格子ベクトル(a1,a2)と基本逆格
子ベクトル(b1,b2)の関係について説明する。図2
0は、格子とブリルアンゾーンの関係を示している。図
20(a)は正方格子を、図20(b)は三角格子を示
している。また、図20において、上段は格子空間を、
下段は逆格子空間を示している。211は格子を形成し
いている原子媒質であり、212は、ブリルアンゾーン
である。これら2つは、対称性の高い構造(例えば、基
本格子ベクトル同士の90°以下の内角が、45°、6
0°、90°等の構造)である。図20(a)および図
20(b)に示す、正方格子および三角格子における、
ブリルアンゾーンの重要な対称点は、それぞれ、(X,
M)と(M,K)の2点である。このような構造であれ
ば、基本格子ベクトル(a1,a2)方向への入射光は、
ブリルアンゾーンの重要な対称点方向と一致するため、
偏向特性を示さない。
【0016】一方、図20(c)に示すような、対称性
の低い斜交格子の場合、例えば、格子ベクトル(a1,a
2)同士の内角θが60°よりも大きく90°よりも小
さい値である場合は、ブリルアンゾーンの重要な対称点
は、(H1,H2,H3)の3点となる。このような場
合は、基本格子ベクトル(a1,a2)方向の入射光は、
ブリルアンゾーンの重要な対称点方向と一致しないた
め、偏向分散を示す。したがって、基本格子ベクトル
(a1,a2)に対して垂直な入射面に垂直入射させても
強い偏向分散特性を起こす。
【0017】なお、特開平11−271541号公報に
三角格子以外に正方格子など他の格子配列に関しての記
載があるが、他の格子配列の場合にはブリルアンゾーン
と格子ベクトルの関係で複雑に光学系も変化するので、
正方格子のような高対称性格子以外は三角格子と同様の
光学系では有用な偏向分散特性は得られない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述の通り、対称性の
高い構造のフォトニック結晶を用いて、図17に示す分
岐器184、および図18に示すWDM送受信モジュー
ルを構成する多層膜フィルター198を形成する場合に
は、フォトニック結晶の入射面を基本格子ベクトル(a
1,a2)に対して非垂直にするか、基本格子ベクトル
(a1,a2)に垂直な入射面に対して傾けて光を入射さ
せる必要がある。
【0019】そのため、このような対称性の高い構造の
フォトニック結晶で光デバイスを形成するには、フォト
ニック結晶作製時の加工精度に、さらに高度な光学系の
入射角精度が必要となる。そのため、対称性の高い構造
のフォトニック結晶を用いての、モジュール化は難し
い。
【0020】本発明は、上述した問題に鑑みなされたも
のであり、複雑な光学系、高度なY形状の導波路形成、
多層膜フィルターを必要とせず、簡単で部品点数の少な
い光学系で小型化できる光デバイスを提供することを目
的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光デバイスは、複数の異なる屈折率を有す
る物質が周期的に配列されている2次元または3次元格
子構造を有し、かつ、一組の基本格子ベクトルで構成さ
れる2次元格子構造が3回よりも大きい数の回転対称軸
を持たない格子構造を有するフォトニック結晶を備えて
いる。それにより、強い偏向分散特性を有する光デバイ
スを実現できる。
【0022】また、前記フォトニック結晶の基本格子ベ
クトル方向に光を入射させる入射部を備えることとして
もよい。
【0023】また、前記フォトニック結晶は、基本格子
ベクトル方向に対して垂直な入射面を有し、前記入射部
は、前記入射面に対して垂直に光を入射するように設置
してもよい。
【0024】また、前記フォトニック結晶は、複数の基
本格子ベクトルの内、少なくとも一組の異なる2つの基
本格子ベクトル間の角度の90°以下の方の角度を60
°よりも大きく90°よりも小さい値としてもよい。
【0025】また、本発明の他の光デバイスは、第1物
質と、複数の柱状物質を含み、前記複数の柱状物質は、
前記第1物質の屈折率とは、異なる屈折率を有し、前記
第1物質の内部に配置され、前記複数の柱状物質の中心
軸はそれぞれ、平行であって、一定の周期性を持つ2次
元結晶格子配列を構成し、かつ、一組の基本格子ベクト
ルで構成される2次元格子構造が3回よりも大きい数の
回転対称軸を持たない格子構造を有するフォトニック結
晶を備える。それにより、対称性の低いフォトニック結
晶を用いているので強い偏向分散特性を持つ光デバイス
が実現できる。
【0026】また、本発明の他の光デバイスは、第1物
質と、複数の柱状物質を含み、前記複数の柱状物質は、
第1物質の屈折率とは、異なる屈折率を有し、第1物質
の内部に配置され、前記複数の柱状物質の中心軸はそれ
ぞれ、平行であって、一定の周期性を持つ2次元結晶格
子配列を構成し、かつ、2つの基本格子ベクトル間の角
度の90°以下の方のなす角度が、60°よりも大きく
90°よりも小さい値であるフォトニック結晶を備え
る。それにより、複数の柱状物質同士が、干渉すること
なく、周期性を持つ配列とすることができるので、強い
偏向分散特性を有する光デバイスが実現できる。
【0027】また、好ましくは、前記フォトニック結晶
は、スラブ状であって、前記フォトニック結晶の第1物
質の屈折率よりも低い屈折率を有する、第1のクラッド
および第2のクラッドとを備え、前記第1のクラッドと
前記第2のクラッドがそれぞれ、前記スラブ状のフォト
ニック結晶の膜厚方向の両側の面に接するように配置す
ればよい。それにより、フォトニック結晶中を伝搬する
光が漏れない光デバイスを実現できる。
【0028】また、好ましくは、前記フォトニック結晶
の基本格子ベクトル方向に光を入射させる入射部を備え
ることとする。それにより、所定の波長の光を、大きな
角度で偏向させることができ、容易に、光デバイスが形
成できる。
【0029】また、前記フォトニック結晶は、基本格子
ベクトル方向に対して垂直な入射面を有し、前記入射部
は、前記入射面に対して垂直に光を入射させるよう設置
すればよい。
【0030】また、好ましくは、前記フォトニック結晶
の2次元格子の格子定数が、使用する光源の波長の0.
4〜0.6の大きさとなるようにする。それにより、高
い偏向分散特性が得られる。
【0031】また、前記柱状物質は円柱形状であって、
その半径は、格子定数の0.2〜0.5としてもよい。
【0032】また、前記第1物質の屈折率は、1.4〜
1.6で、前記柱状物質の屈折率は、0.9〜1.1と
してもよい。
【0033】また、第1物質の屈折率と柱状の物質の屈
折率の差が1.0以上であることとしてもよい。
【0034】また、第1物質は樹脂材料で、柱状物質は
空気とすればよい。
【0035】また、好ましくは、前記フォトニック結晶
の基本格子ベクトル方向に光を入射させる入力側光導波
路と、前記フォトニック結晶からの出力を受光する第1
の出力側光導波路および第2の出力側光導波路とを備え
てもよい。それにより、光フィルターが形成される。そ
のため、容易に、低コストで、小型化が可能な、複数の
光から所望の波長の光を分離することができる光フィル
ターを実現できる。
【0036】また、好ましくは、前記フォトニック結晶
の基本格子ベクトル方向に光を入射させる入力側光ファ
イバーと、前記フォトニック結晶からの出力を受光する
第1の出力側光ファイバーおよび第2の出力側光ファイ
バーと、前記入力側光ファイバー、前記第1の出力側光
ファイバーおよび第2の出力側光ファイバーをそれぞれ
位置決めする溝を備えてもよい。それにより、光ファイ
バーを用いていても、簡単に、高度な光軸合わせとモー
ド形状のマッチングを行うことができる光フィルターが
実現できる。
【0037】また、前記第1の出力側光ファイバーは前
記入力側光ファイバーと光軸がほぼ一致し、前記第2の
出力側光ファイバーの光軸と前記入力側光ファイバーの
光軸とは異なることとしてもよい。
【0038】また、前記第2の出力側光ファイバーの光
軸と前記入力側光ファイバーの光軸との距離は、前記フ
ォトニック結晶の基本格子ベクトル方向の長さに比例し
ていることとしてもよい。
【0039】また、前記溝を有する基板を備え、前記基
板は、前記フォトニック結晶と一体化することとしても
よい。
【0040】また、前記溝は、前記第1のクラッドまた
は前記第2のクラッドに備えられていることとしてもよ
い。
【0041】また、好ましくは、第1の波長の光および
第2の波長の光を伝搬させ得る光ファイバーと、前記第
1の波長の光を受信する第1の受光部と、前記第1の波
長の光を発信する発光部と、前記第2の波長の光を受信
する第2の受光部と、前記光ファイバーと前記第1の受
光部と前記発光部と前記第2の受光部とを平面上に固定
する基板とを備え、前記光ファイバーは、前記フォトニ
ック結晶の一端に設置され、前記光ファイバーの光軸
は、前記フォトニック結晶の基本格子ベクトル方向と平
行とし、前記第1受光部および発光部は、前記フォトニ
ック結晶の他端に、前記光ファイバーの光軸と同一直線
状に配置され、前記第2の受光部は、前記フォトニック
結晶の他端に設置される。それにより、WDM送受信モ
ジュールが形成される。そのため、容易に低コストで、
小型化が可能な、WDMモジュールを実現できる。
【0042】また、第1の波長の光および第2の波長の
光を伝搬させ得る光ファイバーと、前記第1の波長の光
を受信する第1の受光部と、前記第2の波長の光を発信
する発光部と、前記第2の波長の光を受信する第2の受
光部と、前記光ファイバーと前記第1の受光部と前記発
光部と前記第2の受光部とを平面上に固定する基板とを
備え、前記光ファイバーは、前記フォトニック結晶の一
端に設置され、前記光ファイバーの光軸は、前記フォト
ニック結晶の基本格子ベクトル方向と平行とし、前記第
1受光部は、前記フォトニック結晶の他端に、前記光フ
ァイバーの光軸と同一直線状に配置され、前記第2の受
光部および前記発光部は、前記フォトニック結晶の他端
に設置されていることとしてもよい。
【0043】また、好ましくは、前記フォトニック結晶
の2次元格子の格子定数が、前記第2の波長の0.4〜
0.6の大きさとなるようにする。それにより、高い偏
向分散特性が得られる。
【0044】また、前記柱状物質は円柱形状であって、
その半径は、格子定数の0.2〜0.5としてもよい。
【0045】また、前記第1物質の屈折率は、1.4〜
1.6で、前記柱状物質の屈折率は、0.9〜1.1と
してもよい。
【0046】また、第1物質の屈折率と柱状の物質の屈
折率の差が1.0以上であることとしてもよい。
【0047】また、第1物質は樹脂材料で、柱状物質は
空気とすればよい。
【0048】また、本発明の他の光デバイスは、第1物
質と、複数の柱状物質を含み、前記複数の柱状物質は、
第1物質の屈折率とは、異なる屈折率を有し、前記第1
物質の内部に配置され、前記複数の柱状物質の中心軸は
それぞれ、平行であって、一定の周期性を持つ2次元結
晶格子配列を構成し、かつ、2つの基本格子ベクトル間
の角度の90°以下の方のなす角度が、60°よりも大
きく90°よりも小さい値であるフォトニック結晶が2
種類用意され、前記2種類のフォトニック結晶のそれぞ
れの基本格子ベクトルが同一の方向となるように接合さ
れている複合フォトニック結晶を備えている。それによ
り、分岐角度が大きい光分岐器を形成することができ
る。そのため、低コストで、小型の光分岐器が実現でき
る。
【0049】また、好ましくは、前記複合フォトニック
結晶は、スラブ状であって、前記複合フォトニック結晶
の前記2種類フォトニック結晶の第1物質の屈折率より
も低い屈折率を有する、第1のクラッドおよび第2のク
ラッドとを備え、前記第1のクラッドと前記第2のクラ
ッドがそれぞれ、前記複合フォトニック結晶の膜厚方向
の両側の面に接するように配置されている。それによ
り、フォトニック結晶中を伝搬する光が漏れない光デバ
イスを実現できる。
【0050】また、前記2種類のフォトニック結晶の基
本格子ベクトルの内、同一方向でない基本格子ベクトル
は、前記2種類のフォトニック結晶の接合面に対して線
対称になっているようにしてもよい。
【0051】また、好ましくは、前記2種類のフォトニ
ック結晶の両方の2次元格子の格子定数が、使用する光
源の波長の0.4〜0.6の大きさとなるようにする。
それにより、高い偏向分散特性が得られる。
【0052】また、前記柱状物質は円柱形状であって、
その半径は、格子定数の0.2〜0.5としてもよい。
【0053】また、前記第1物質の屈折率は、1.4〜
1.6で、前記柱状物質の屈折率は、0.9〜1.1と
してもよい。
【0054】また、第1物質の屈折率と柱状の物質の屈
折率の差が1.0以上であることとしてもよい。
【0055】また、第1物質は樹脂材料で、柱状物質は
空気とすればよい。
【0056】また、前記複合フォトニック結晶の接合部
に、前記2種類のフォトニック結晶の基本格子ベクトル
方向に光を入射させる入力側光導波路と、前記複合フォ
トニック結晶の片方のフォトニック結晶からの出力を受
光する第1の出力側光導波路と、前記複合フォトニック
結晶の他方のフォトニック結晶からの出力を受光する第
2の出力側光導波路とを備え、前記入力側光導波路は、
前記複合フォトニック結晶の一端に設置され、前記第1
の出力側光導波路および前記第2の出力側光導波路は、
前記複合フォトニック結晶の他端に設置されていること
としてもよい。
【0057】また、好ましくは、前記複合フォトニック
結晶の接合部に、前記2種類のフォトニック結晶の基本
格子ベクトル方向に光を入射させる入力側光ファイバー
と、前記複合フォトニック結晶の片方のフォトニック結
晶からの出力を受光する第1の出力側光ファイバーと、
前記複合フォトニック結晶の他方のフォトニック結晶か
らの出力を受光する第2の出力側光ファイバーと前記入
力側光ファイバー、前記第1の出力側光ファイバーおよ
び第2の出力側光ファイバーをそれぞれ位置決めする溝
を備え、前記入力側光ファイバーは、前記複合フォトニ
ック結晶の一端に設置され、前記第1の出力側光ファイ
バーおよび前記第2の出力側光ファイバーは、前記複合
フォトニック結晶の他端に設置される。それにより、光
ファイバーを用いて、高度な光軸合わせとモード形状の
マッチングが不要な光分岐器が実現できる。
【0058】また、前記溝を有する基板を備え、前記基
板は、前記複合フォトニック結晶と一体化されているこ
ととしてもよい。
【0059】また、前記溝は、前記第1のクラッドまた
は前記第2のクラッドに備えられていることとしてもよ
い。
【0060】また、好ましくは、前記複合フォトニック
結晶を並列に複数個備えた並列複合フォトニック結晶を
多段で縦列させる。それにより、2つに分岐するだけで
なく、さらに複数の分岐が可能な分岐器を形成すること
ができる。
【0061】また、本発明の他の光デバイスは、第1物
質と、複数の柱状物質を含み、前記複数の柱状物質は、
前記第1物質の屈折率とは、異なる屈折率を有し、第1
物質の内部に配置され、前記複数の柱状物質の中心軸は
それぞれ、平行であって、一定の周期性を持つ2次元結
晶格子配列を構成し、かつ、2つの基本格子ベクトル間
の角度の90°以下の方のなす角度が、60°よりも大
きく90°よりも小さい値であるフォトニック結晶を複
数と、入力側光導波路と出力側光導波路と、前記複数の
フォトニック結晶と、前記入力側光導波路と、前記出力
側光導波路とが設置されている基板とを備え、前記複数
のフォトニック結晶同士は、基本ベクトル方向に縦列に
接合され、隣接するフォトニック結晶で偏向された出射
光が、基本格子ベクトル方向であるように各フォトニッ
ク結晶同士は設置され、両端に位置する各フォトニック
結晶には、入力側光導波路および出力側光導波路が接合
されている。それにより、入射光の進行方向を変化させ
て出射することができる光偏光器を容易に形成すること
ができる。
【0062】また、好ましくは、前記複数のフォトニッ
ク結晶の2次元格子の格子定数が、使用光源の波長の
0.4〜0.6の大きさとなるようにする。それによ
り、高い偏向分散特性が得られる。
【0063】また、前記柱状物質は円柱形状であって、
その半径は、格子定数の0.2〜0.5としてもよい。
【0064】また、前記第1物質の屈折率は、1.4〜
1.6で、前記柱状物質の屈折率は、0.9〜1.1と
してもよい。
【0065】また、前記第1物質の屈折率と前記柱状物
質の屈折率の差が1.0以上であることとしてもよい。
【0066】また、前記第1物質は樹脂材料で、前記柱
状物質は空気とすればよい。
【0067】また、各前記複数のフォトニック結晶中の
光の伝搬距離が等しくなるように前記複数のフォトニッ
ク結晶の寸法と形状と位置を決められていることとして
もよい。
【0068】また、前記入力側光導波路からの入射光と
前記出力側光導波路からの出射光とがなす角度が、各前
記複数のフォトニック結晶中ごとに光が偏向する角度の
すべての和と同一であることとしてもよい。
【0069】また、本発明の他の光デバイスは、中心軸
がそれぞれ平行であって、一定の周期性を持つ柱状の突
起物を有する金型が用意され、基板上に形成されたスラ
ブ状の第1物質に対し、前記金型を前記第1物質の膜厚
方向にプレスした後、前記金型を前記スラブから離型し
て柱状の穴を設けることで形成されたフォトニック結晶
を備える。それにより、容易にフォトニック結晶を形成
することができる。
【0070】また、本発明の他の光デバイスは、基板上
に形成したスラブ状の第1物質に、一定の周期性を持つ
マスクを形成した後、前記マスクの露出部分をエッチン
グすることで柱状の穴を設けることで形成されたフォト
ニック結晶を備える。それにより、容易にフォトニック
結晶を形成することができる。
【0071】また、本発明の他の光デバイスは、基板上
に形成したスラブ状の第1物質に、一定の周期性を持つ
マスクを形成した後、イオンビームを照射して前記マス
クの露出部分にトラック部を形成し、アルカリ溶液に浸
漬して前記トラック部を侵食してエッチングすることで
柱状の穴を設けることで形成されたフォトニック結晶を
備える。それにより、容易にフォトニック結晶を形成す
ることができる。
【0072】また、前記第1物質は、流動性を有する材
料を、前記基板上に塗布して、さらに均一に拡散させて
前記材料の膜厚を調整した後、前記材料を硬化させるこ
とで形成してもよい。
【0073】また、好ましくは、前記第1物質に設けら
れた前記柱状の穴に前記第1物質とは異なる屈折率を有
する物質が充填されている。それにより、容易に、フォ
トニック結晶の特性を変化させることができる。
【0074】また、本発明の他の光デバイスは、基板上
に一定の周期を持つ凸部分を形成し、前記凸部分同士の
間に、流動性を有する材料を塗布して、前記材料を前記
基板上に拡散させて膜厚を調整してから、前記材料を硬
化させた後に、前記凸部分を除去することで形成された
柱状の穴に、前記材料と異なる屈折率を有する物質が充
填されているフォトニック結晶を備える。それにより、
容易にフォトニック結晶を形成することができる。
【0075】また、本発明の他の光デバイスは、水平面
は、積層方向に垂直な方向とし、前記水平面をから傾い
た積層面上に、平行方向に1次元または2次元の構造で
一定の周期パターンを形成した基板を有し、前記基板上
に2種類以上の屈折率の異なる材料が交互に積層された
2次元周期積層構造を有するフォトニック結晶を備え
る。それにより、容易にフォトニック結晶を形成するこ
とができる。
【0076】また、好ましくは、前記水平面に対する前
記積層面の傾きが5〜25°である。それにより、対称
性の低いフォトニック結晶が容易に形成できる。
【0077】また、本発明の他の光デバイスは、2次元
格子の2個の基本格子ベクトル間の90°以下のなす角
度が60°よりも大きく90°よりも小さい値であるよ
うに1次元または2次元の構造の一定の周期パターンが
形成された基板を有し、前記基板上に2種類以上の屈折
率の異なる材料が交互に積層された2次元または3次元
周期積層構造を有するフォトニック結晶を備える。それ
により、容易に対称性の低いフォトニック結晶を形成す
ることができる。
【0078】また、好ましくは、前記一定の周期パター
ンの周期が使用光源の波長の0.4〜0.6の大きさで
ある。それにより、偏向分散特性の大きなフォトニック
結晶を形成することができる。
【0079】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の形
態1にかかる光デバイスについて、図1を用いて説明す
る。実施の形態1における光デバイスは、光分岐器であ
る。入力側光ファイバ1が、複合フォトニック結晶4の
片側と結合するように設置され、複合フォトニック結晶
4の反対側には、出力側光ファイバ2および3が結合す
るように設置されている。複合フォトニック結晶4は、
二種類のフォトニック結晶5、6が、接合面7で接合さ
れて構成されている。
【0080】フォトニック結晶5、6は、2次元構造で
あって、第1物質9に円柱状の柱状物質10が周期的に
配置された構造である。それぞれの柱状物質10の中心
軸は、すべて平行に配置されている。例えば、第1物質
9はSiO2や、アクリル系樹脂(PMMA、UVアク
リルレート樹脂など)、エポキシ系樹脂、ポリイミド
系、シリコーン樹脂、カーボネート系のポリカーボネー
ト等の樹脂とし、柱状物質10は空気とする。柱状物質
10の格子定数a(柱状物質同士の距離)は、伝搬させ
る光の波長の0.4〜0.6が好ましい。この値であれ
ば、偏向分散特性が顕著に現れる。柱状物質10の半径
rは、格子定数aの0.2〜0.5が好ましい。このよ
うに、フォトニック結晶は、SiO2基板に、穴を空け
るだけで容易に作成することができる。
【0081】フォトニック結晶5は、対称性の低い斜交
格子である。フォトニック結晶5の基本格子ベクトルa
1は、入力側光ファイバー1の光軸と平行であって、柱
状物質10の配置を表わす基本格子ベクトル(a1
2)同士の角度θ1が、60°よりも大きく90°より
も小さい値であることが好ましい。
【0082】また、フォトニック結晶6の基本格子ベク
トルa1も、入力側光ファイバー1の光軸と平行であっ
て、格子構造は、接合面7に対して、フォトニック結晶
5の格子と対称となっている。したがって、フォトニッ
ク結晶6の基本格子ベクトル(a1,a2)同士の角度θ
2は、90°よりも大きく120°よりも小さい値とな
る。
【0083】入力側光ファイバー1の光軸は、接合面7
に含まれる位置とされ、各出力側光ファイバー2および
3は、各フォトニック結晶5および6の所定の位置で出
力光と結合するように設置されている。
【0084】なお、複合フォトニック結晶4と入力側光
ファイバー1の接合面は、フォトニック結晶5、6の基
本格子ベクトルa1と垂直である。
【0085】入力側光ファイバー1から複合フォトニッ
ク結晶4に光が入射されると、その出力は、半分ずつ2
つのフォトニック結晶5、6に入力される。フォトニッ
ク結晶5、6のような斜交格子の基本格子ベクトル方向
に所定の波長の光が入射された場合には、その光は偏向
する。なお、第1物質9と柱状物質10の種類、格子定
数a、柱状物質10の半径r、基本格子ベクトル
(a1,a2)同士の角度θ1等の値を変化させること
で、その偏向角度および偏向する光の波長は制御でき
る。
【0086】例えば、基本格子ベクトル(a1,a2)同
士の角度θ1が60°よりも大きく90°よりも小さい
値である、対称性が低い格子構造のフォトニック結晶の
基本格子ベクトルa1方向に入射光を入射させれば、入
射光を偏向させることができることは確認されている。
【0087】実施の形態1では、入力側光ファイバー1
からの入射光が、フォトニック結晶5では、偏向方向8
aで示す方向に、偏向するような条件とした。フォトニ
ック結晶6は、フォトニック結晶5と接合面7で対称な
格子構造としたので、入射光は、偏向方向8aと接合面
7に対して対称となる偏向方向8bで示す方向に偏向す
る。偏向して進むこれらの光が、複合フォトニック結晶
4の出力側の端面に達する箇所に出力側光ファイバー
2、3を接合しておけば、分岐した光を出力側光ファイ
バー2、3に導くことができる。
【0088】なお、入力側光ファイバー1の光軸を、接
合面7からずらして、フォトニック結晶5、6のどちら
かよりの位置に設置することで、フォトニック結晶5、
6への分岐出力を変化させ、出力側光ファイバー2、3
への光の出力を制御することができる。例えば、光軸を
フォトニック結晶5よりにずらすと、出力側光ファイバ
ー2への光の出力が、出力側光ファイバー3に比べて高
くなる。
【0089】実施の形態1における光デバイスは、具体
的には、図2に示すスラブ導波路構造とするとよい。3
つのV溝12を有する基板11上に、スラブ形状の複合
フォトニック結晶4と、スラブ導波路クラッド13が積
層され、V溝12には、入力側光ファイバー1、出力側
光ファイバー2および3が固定設置されている。V溝1
2を備えたことで、光ファイバーの光軸合わせは容易で
ある。
【0090】基板11は、クラッドも兼ねていて、基板
11とスラブ導波路クラッド13とで複合フォトニック
結晶4を上下から挟むことで、柱状物質10である空気
孔を閉じ、光が柱状物質10より漏れることを防ぐ。な
お、基板11およびスラブ導波路クラッド13の屈折率
は、少なくとも第1物質9に比べて低く、柱状物質10
の屈折率と同じか、それよりも低い方が望ましい。この
ようにして、光を閉じ込める以外に、クラッドの代わり
に基板11に対して垂直方向に多層膜を形成し、ブラグ
反射を用いて光を閉じ込めることも可能である。
【0091】図2の光デバイスを用いて、光を分岐させ
ている測定結果を図3に示す。図3は、光の出力を示し
ていて、左側の入力側光ファイバーから直進してきた光
が、複合フォトニック結晶中で分岐して、右側の各出力
側光ファイバーで再び直進していることがわかる。な
お、第1物質9の屈折率は1.5、柱状物質10は空孔
で屈折率は1.0で、フォトニック結晶5の基本格子ベ
クトル(a1,a2)同士の角度θ1は80°の場合であ
る。このときの、分岐された光同士間の分岐角度は、1
2°であった。
【0092】なお、第1物質9の屈折率は1.4〜1.
6で、柱状物質10の屈折率は0.9〜1.1とすれば
よい。また、第1物質9と柱状物質10の相対屈折率差
が1.0以上としてもよい。例えば、第1物質9にSi
やGaAsやTi25などの高屈折率材料を使用し、柱
状物質10にSiO2などの低屈折率材料を使用しても
よい。
【0093】また、フォトニック結晶5を基板11やス
ラブ導波路クラッド13で上下から挟む必要はなく、上
下の両方もしくはいずれかの片側だけを空気とする構造
であってもよい。
【0094】また、スラブ導波路構造のシングルモード
条件を満足するために、第1物質9の屈折率に応じて、
スラブ導波路クラッド13および基板11の屈折率と複
合フォトニック結晶4の膜厚を調整する必要がある。例
えば、第1物質9と、スラブ導波路クラッド13あるい
は基板11の屈折率差が10%以下であれば複合フォト
ニック結晶4の膜厚は、数μm〜10μmでも良いが、
屈折率差が10%以上であれば、膜厚は数μm以下とな
る。膜厚が数μm以下の場合は、光ファイバーとの結合
性が悪くなるので適さない。
【0095】以上のように、実施の形態1の光デバイス
によれば、フォトニック結晶を用いて形成されているの
で容易に形成することができる。また、基本格子ベクト
ルa 1方向に、光を入射させるので、基本格子ベクトル
1方向に対して、垂直の入射面を有するフォトニック
結晶を形成すればよく、容易に形成できる。また、フォ
トニック結晶は、高度な光軸合わせとモード形状のマッ
チングが不要である。さらに、大きな分離角を有する分
岐器を実現でき、小型であっても十分に分岐し得る。
【0096】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
かかる光デバイスについて、図4を用いて説明する。実
施の形態2における光デバイスは、実施の形態1におけ
る複合フォトニック結晶を多段で用いて、光の分岐数を
4つにしてある。
【0097】図4は、本発明の実施の形態2にかかる光
デバイスの構成を示す。複合フォトニック結晶14は、
複合フォトニック結晶4a、4b、4cから構成されて
いる。複合フォトニック結晶4aの端面には、入力側光
ファイバー1が接合され、複合フォトニック結晶4aの
他の端面の半分に複合フォトニック結晶4bが、残りの
半分に複合フォトニック結晶4cが接合されている。複
合フォトニック結晶4bの他の端面および複合フォトニ
ック結晶4cの他の端面の所定の位置には、出力側光フ
ァイバー3a、3b、2a、2bが接合されている。
【0098】各複合フォトニック結晶4a、4b、4c
は、図1の複合フォトニック結晶4と同様の構成であ
る。すなわち、複合フォトニック結晶4aは、2種類の
それぞれ格子構造が対称なフォトニック結晶5a、6a
が接合面7aで接合された構成であり、入力側光ファイ
バー1の光軸は、複合フォトニック結晶4aの接合面7
aに含まれる位置に配置され、入力側光ファイバー1か
らの光を分岐する。
【0099】複合フォトニック結晶4bは、2種類のそ
れぞれ格子構造が対称なフォトニック結晶5b、6bが
接合面7bで接合された構成であり、複合フォトニック
結晶4aからの分岐された光が、接合面7b付近に入射
されるように配置され、その光を分岐して、出力側光フ
ァイバー3a、3bに導く。
【0100】複合フォトニック結晶4cは、2種類のそ
れぞれ格子構造が対称なフォトニック結晶5c、6cが
接合面7cで接合された構成であり、複合フォトニック
結晶4aからの分岐された光が、接合面付近に入射され
るように配置され、その光を分岐して、出力側光ファイ
バー2a、2bに導く。
【0101】各出力側光ファイバー3a、3b、2a、
2bは、各複合フォトニック結晶4b、4cで分岐され
た光が、出射される位置に設置され分岐された光を伝搬
する。つまり、入力側光ファイバー1により入射された
光は、光の進行方向15で示すように四分岐される。
【0102】なお、複合フォトニック結晶14は、上下
をクラッドで挟んで、フォトニック結晶のスラブ導波路
構造とすることで、光の漏れがなくなる。また、同様に
して、さらに、複合フォトニック結晶を増やすことで、
さらに多重光分岐器を作成することができる。
【0103】以上のように、実施の形態2の光デバイス
によれば、容易に、四分岐器を形成することができる。
【0104】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
かかる光デバイスについて、図5を用いて説明する。実
施の形態3における光デバイスは、ビーム誘導器であ
る。
【0105】図5は、実施の形態3の光デバイスの側面
図である。V溝24を有する基板25上に、クラッド2
1aとコア21bから構成される光ファイバ21と、実
施の形態1のフォトニック結晶6と同様の格子構造であ
るスラブ形状フォトニック結晶6dと、コア26bが導
波路基板26aに埋め込まれた構造の光導波路26が設
置されている。また、光ファイバー21、フォトニック
結晶6d、光導波路26の上部には、光導波路26のク
ラッドも兼ねている上カバー27が設置され、光ファイ
バー21のクラッド21aと光導波路26のコア26b
が面合わせで固定されている。
【0106】フォトニック結晶6dは、光ファイバー2
1と光導波路26と両端面で接合され、光ファイバー2
1はV溝24で固定設置されている。光ファイバー21
と光導波路26のそれぞれのコア21bおよび26bの
光軸はずれている。
【0107】フォトニック結晶6dは、実施の形態1の
フォトニック結晶6と同様の結晶構造であり、すなわ
ち、2次元構造であって、第1物質9に円柱状の柱状物
質10が周期的に配置された構造である。それぞれの柱
状物質10の中心軸は、すべて平行に配置されている。
例えば、第1物質9はSiO2や、アクリル系樹脂(P
MMA、UVアクリルレート樹脂など)、エポキシ系樹
脂、ポリイミド系、シリコーン樹脂、カーボネート系の
ポリカーボネート等の樹脂とし、柱状物質10は空気と
する。柱状物質10の格子定数a(柱状物質同士の距
離)は、伝搬させる光の波長の0.4〜0.6で、柱状
物質10の半径rは、格子定数aの0.2〜0.5が好
ましい。また、フォトニック結晶6dの格子構造は、対
称性の低い斜交格子であり、基本格子ベクトルa1は、
光ファイバー21のコア21bの光軸と平行であって、
柱状物質10の配置を表わしている基本格子ベクトル
(a1,a2)同士の角度θ2は、90°よりも大きく1
20°よりも小さい値である。また、フォトニック結晶
6dと光ファイバー21の接合面は、基本格子ベクトル
1と垂直である。
【0108】光ファイバー21からフォトニック結晶6
dに入射された、基本格子ベクトルa1と平行な所定の
波長の光は、光の進行方向29に示すように所定の角度
で偏向する。偏向する光の波長および偏向角度は、フォ
トニック結晶6dの結晶構造で変化するので、結晶構造
を調整して所望の特性とすることができる。
【0109】フォトニック結晶6dで偏向した光が出射
される位置に光導波路26のコア26bが設置されるよ
うにしておく。それにより、光ファイバ21から入射さ
れた光は、コア21bとは異なる光軸の光導波路26の
コア26bに入射される。
【0110】以上のように、実施の形態3の光デバイス
によれば、容易にビーム誘導器が作成でき、屈折率も大
きいので、小型化も可能となる。例えば、シングルモー
ドファイバの場合、60μm程度の軸ズレが生じるが、
6°偏向するフォトニック結晶を使用すれば、約570
μm長のビーム誘導部で結合が可能である。
【0111】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
かかる光デバイスについて図6を用いて説明する。実施
の形態4における光デバイスは、光フィルターである。
【0112】図6に示すように、入力側光ファイバ31
とフォトニック結晶5dとが、端面で接合し、また、フ
ォトニック結晶5dの他端には、出力側光ファイバー3
2および33が設置されている。入力側光ファイバー3
1と、出力側光ファイバー33の光軸34は同じであ
り、出力側光ファイバー32の光軸は、それからずれた
位置である。
【0113】フォトニック結晶5dは、実施の形態1の
フォトニック結晶5と同様の格子構造である。すなわ
ち、2次元構造であって、第1物質9に円柱状の柱状物
質10が周期的に配置された構造である。それぞれの柱
状物質10の中心軸は、すべて平行に配置されている。
例えば、第1物質9はSiO2や、アクリル系樹脂(P
MMA、UVアクリルレート樹脂など)、エポキシ系樹
脂、ポリイミド系、シリコーン樹脂、カーボネート系の
ポリカーボネート等の樹脂とし、柱状物質10は空気と
する。柱状物質10の格子定数a(柱状物質同士の距
離)は、伝搬させる光の波長の0.4〜0.6で、柱状
物質10の半径rは、格子定数aの0.2〜0.5が好
ましい。また、フォトニック結晶5dの格子構造は、対
称性の低い斜交格子であり、基本格子ベクトルa1は、
入力側光ファイバー31の光軸と平行であって、柱状物
質10の配置を表わしている基本格子ベクトル(a1
2)同士の角度θ1は、60°よりも大きく90°より
も小さい値である。
【0114】光ファイバー31からフォトニック結晶5
dに入射された基本格子ベクトルa 1と平行な光の内、
偏向する光の波長および偏向角度は、フォトニック結晶
5dの結晶構造で変化するので、結晶構造を調整して所
望の特性を有するフォトニック結晶を形成する。フォト
ニック結晶6dは、波長fkの光(選択光)が偏向し、
それ以外の波長の光(非選択光)は直進する構造であ
る。
【0115】入力側光ファイバー31から波長fkの光
を含む、複数の光がフォトニック結晶5dに入射される
と、波長fkの光は、進行方向36に示すように、偏向
して、出力側光ファイバー32に導かれる。また、波長
k以外の光は、進行方向35に示すように直進して、
出力側光ファイバー33に導かれる。このような構成
で、所望とする波長fkの光を取り出す光フィルターを
形成することができる。なお、出力側光ファイバー32
は、選択光が偏向されて、フォトニック結晶5dから出
射される位置に設置されている。
【0116】また、出力側光ファイバー32の設置位置
は、その光軸が出力側光ファイバー33の光軸から、フ
ォトニック結晶5dの横幅に比例した分だけ離れた位置
に配置される。つまりフォトニック結晶5dが大型化す
れば、各出力側光ファイバー32、33間の距離も離れ
る。
【0117】実施の形態4における光デバイスは、具体
的には、図7に示すスラブ導波路構造とするとよい。3
つのV溝42を有する基板41上に、スラブ形状のフォ
トニック結晶5dと、スラブ導波路クラッド43が積層
され、V溝42には、入力側光ファイバー31、出力側
光ファイバー32および33が固定設置されている。V
溝42を備えたことで、位置合わせは容易である。
【0118】基板41は、クラッドも兼ねていて、基板
41とスラブ導波路クラッド43とでフォトニック結晶
5dを上下から挟むことで、柱状物質10である空気孔
を閉じ、光が柱状物質10より漏れることを防ぐ。な
お、基板41およびスラブ導波路クラッド43の屈折率
は、少なくとも第1物質に比べて低く、柱状物質の屈折
率と同じか、それよりも低い方が望ましい。このように
して、光を閉じ込める以外に、クラッドの代わりに基板
41に対して垂直方向に多層膜を形成し、ブラグ反射を
用いて光を閉じ込めることも可能である。
【0119】図7の光デバイスを用いた測定結果を図8
に示す。図8(a)は、選択光を入射した場合の光の出
力を示していて、左側の入力側光ファイバーから直進し
てきた選択光が、フォトニック結晶中で6°偏向して、
右側の出力側光ファイバーで再び直進していることがわ
かる。また、図8(b)は、非選択光を入射した場合の
光の出力を示していて、入力側光ファイバー、フォトニ
ック結晶および出力側光ファイバー中を非選択光は直進
していることがわかる。なお、第1物質9の屈折率は
1.5、柱状物質10は空孔で屈折率は1.0で、フォ
トニック結晶5dの基本格子ベクトル(a1,a2)同士
の角度θ1は80°の場合である。
【0120】なお、第1物質9の屈折率は1.4〜1.
6で、柱状物質10の屈折率は0.9〜1.1とすれば
よい。また、第1物質9と柱状物質10の相対屈折率差
が1.0以上としてもよい。例えば、第1物質9にSi
やGaAsやTi25などの高屈折率材料を使用し、柱
状物質10にSiO2などの低屈折率材料を使用しても
よい。
【0121】また、フォトニック結晶5を基板41やス
ラブ導波路クラッド43で上下から挟む必要はなく、上
下の両方もしくはいずれかの片側だけを空気とする構造
であってもよい。
【0122】また、スラブ導波路構造のシングルモード
条件を満足するために、第1物質9の屈折率に応じて、
スラブ導波路クラッド43および基板41の屈折率とフ
ォトニック結晶5dの膜厚を調整する必要がある。例え
ば、第1物質9と、スラブ導波路クラッド43あるいは
41基板の屈折率差が10%以下であればフォトニック
結晶5dの膜厚は、数μm〜10μmでも良いが、屈折
率差が10%以上であれば、膜厚は数μm以下となる。
膜厚が数μm以下の場合は、光ファイバーとの結合性が
悪くなるので適さない。
【0123】以上のように、実施の形態4の光デバイス
によれば、フォトニック結晶を用いて形成されているの
で容易に形成することができる。
【0124】(実施の形態5)本発明の実施の形態5に
かかる光デバイスについて、図9を用いて説明する。図
9に示すように、V溝53を備えている基板52上に、
V溝53で固定されたWDM(1.3μm、1.55μ
m)の2波長を伝送する光ファイバー51と、スラブ形
状のフォトニック結晶5eと、1.55μmのレーザー
ダイオード54と1.55μmのフォトダイオード55
と、1.3μmのフォトダイオード56とを備えてい
る。
【0125】フォトニック結晶5eは、実施の形態1の
フォトニック結晶5と同様の格子構造である。すなわ
ち、2次元構造であって、第1物質に円柱状の柱状物質
が周期的に配置された構造である。それぞれの柱状物質
の中心軸は、すべて平行に配置されている。例えば、第
1物質はSiO2や、アクリル系樹脂(PMMA、UV
アクリルレート樹脂など)、エポキシ系樹脂、ポリイミ
ド系、シリコーン樹脂、カーボネート系のポリカーボネ
ート等の樹脂とし、柱状物質は空気とする。柱状物質の
格子定数a(柱状物質同士の距離)は、伝搬させる光の
波長の0.4〜0.6で、柱状物質の半径rは、格子定
数aの0.2〜0.5が好ましい。また、フォトニック
結晶5eの格子構造は、対称性の低い斜交格子であり、
基本格子ベクトルa1は、光ファイバー51の光軸と平
行であって、柱状物質の配置を表わしている基本格子ベ
クトル(a1,a2)同士の角度θ1は、60°よりも大
きく90°よりも小さい値である。また、フォトニック
結晶5eの結晶構造は調整されていて、光の入射位置に
依らず、フォトニック結晶5eの基本格子ベクトルa 1
方向に光を入射すれば、波長1.3μmの光のみが大き
く偏向して、波長1.55μmの光は偏向せず直進す
る。
【0126】図示していないが、フォトニック結晶5e
の上面には、第1物質より低い屈折率を有するスラブ導
波路クラッドが設置されている。1.55μmのレーザ
ーダイオード54と1.55μmのフォトダイオード5
5とは入力側光ファイバー51の光軸上で、フォトニッ
ク結晶5eに対して光ファイバー51と対向した位置に
配置されている。また、1.3μmのフォトダイオード
56は、光ファイバー51の光軸からずれた位置に設置
され、フォトニック結晶5e中で偏向した光がフォトニ
ック結晶5e横方向の長さに比例した距離だけ、光ファ
イバー51の光軸から離れた位置に設置される。
【0127】光ファイバー51から1.3/1.55μ
mWDMの信号光がフォトニック結晶5eに入射される
と、波長1.3μmの光は偏向して、1.3μmのフォ
トダイオード56で受信される。波長1.55μmの光
は、直進して、1.55μmのフォトダイオードで受信
される。また、1.55μmのレーザダイオード54か
ら出射された信号光は、フォトニック結晶5e中を直進
し、光ファイバー51に送られる。なお、矢印58は波
長1.3μmの光の伝搬方向を、矢印57は波長1.5
5μmの光の伝搬方向を示している。
【0128】このように、実施の形態5の光デバイス
で、波長1.55μmの光で双方向通信を、波長1.3
μmの光で受信のみの通信を行うことができる。
【0129】以上のように、実施の形態5の光デバイス
によれば、Y形状の導波路と波長分離のための多層膜フ
ィルターを必要とせず、部品点数の少ない、簡単な構成
でWDM送受信モジュールを実現することができる。
【0130】(実施の形態6)本発明の実施の形態6に
かかる光デバイスについて、図10を用いて説明する。
図10に示すように、V溝63を備えている基板62上
に、V溝63で固定されたWDM(1.3μm、1.5
5μm)の2波長を伝送する光ファイバー61と、スラ
ブ形状のフォトニック結晶5fと、1.55μmのフォ
トダイオード64と、1.3μmのレーザーダイオード
65と、1.3μmのフォトダイオード66とを備えて
いる。
【0131】フォトニック結晶5fは、実施の形態5の
フォトニック結晶5eと同様の格子構造である。すなわ
ち、2次元構造であって、第1物質に円柱状の柱状物質
が周期的に配置された構造である。それぞれの柱状物質
の中心軸は、すべて平行に配置されている。例えば、第
1物質はSiO2や、アクリル系樹脂(PMMA、UV
アクリルレート樹脂など)、エポキシ系樹脂、ポリイミ
ド系、シリコーン樹脂、カーボネート系のポリカーボネ
ート等の樹脂とし、柱状物質は空気とする。柱状物質の
格子定数a(柱状物質同士の距離)は、伝搬させる光の
波長の0.4〜0.6で、柱状物質の半径rは、格子定
数aの0.2〜0.5が好ましい。また、フォトニック
結晶5fの格子構造は、対称性の低い斜交格子であり、
基本格子ベクトルa1は、光ファイバー61の光軸と平
行であって、柱状物質の配置を表わしている基本格子ベ
クトル(a1,a2)同士の角度θ1は、60°よりも大
きく90°よりも小さい値である。また、フォトニック
結晶5fの結晶構造は調整されていて、フォトニック結
晶5fは、光の入射位置に依らず、基本格子ベクトルa
1方向に光を入射すれば、波長1.3μmの光のみが大
きく偏向して、波長1.55μmの光は偏向せず直進す
る特性を有している。
【0132】図示していないが、フォトニック結晶5f
の上面には、第1物質より低い屈折率を有するスラブ導
波路クラッドが設置されている。1.55μmのフォト
ダイオード64は入力側光ファイバー61の光軸上で、
フォトニック結晶5fに対して光ファイバー61と対向
した位置に配置されている。また、1.3μmのレーザ
ーダイオード65と、1.3μmのフォトダイオード6
6とは、光ファイバー61の光軸からずれた位置で、偏
向した光が出射される位置に設置され、フォトニック結
晶5f中で偏向した光がフォトニック結晶5fの横方向
の長さに比例した距離だけ、光ファイバー61の光軸か
ら離れた位置に設置される。
【0133】光ファイバー61から1.3/1.55μ
mWDMの信号光がフォトニック結晶5fに入射される
と、波長1.3μmの光は偏向して、1.3μmのフォ
トダイオード66で受信される。また、1.3μmのレ
ーザーダイオード65から出射された信号光は、フォト
ニック結晶5fで偏向して、光ファイバー61に送られ
る。波長1.55μmの光は、直進して、1.55μm
のフォトダイオードで受信される。なお、矢印68は波
長1.3μmの光の伝搬方向を、矢印67は波長1.5
5μmの光の伝搬方向を示している。
【0134】このように、実施の形態6の光デバイス
で、波長1.3μmの光で双方向通信を、波長1.55
μmの光で受信のみの通信を行うことができる。
【0135】以上のように、実施の形態6の光デバイス
によれば、Y形状の導波路と波長分離のための多層膜フ
ィルターを必要とせず、部品点数の少ない、簡単な構成
でWDM送受信モジュールを実現することができる。
【0136】なお、実施の形態5および6は、波長1.
55μmの光を直進、波長1.3μmの光を偏向とした
例であるが、フォトニック結晶の結晶格子の構造を変え
ることで、波長1.55μmの光を偏向とし、波長1.
3μmの光を直進とすることができる。
【0137】(実施の形態7)本発明の実施の形態7に
かかる光デバイスについて、図11を用いて説明する。
図11は、実施の形態7の光デバイスの構成を示してい
て、入力側光導波路コア71と、入射側光導波路コア7
1に対して90°傾いた出力側光導波路コア72と、入
力側光導波路コア71と出力側光導波路コア72とが両
端に結合されている偏向回路73とから構成されてい
る。
【0138】図11に示すように、偏向回路73は、中
心点76を中心とした円の一部であって、端面同士は、
90°傾いている。偏向回路73は、フォトニック結晶
5gが15個接合して構成されている。フォトニック結
晶5gは、実施の形態1のフォトニック結晶5と同様の
格子構造である。すなわち、2次元構造であって、第1
物質に円柱状の柱状物質が周期的に配置された構造であ
る。それぞれの柱状物質の中心軸は、すべて平行に配置
されている。例えば、第1物質はSiO2や樹脂とし、
柱状物質を空気とする。柱状物質の格子定数a(柱状物
質同士の距離)は、伝搬させる光の波長の0.4〜0.
6で、柱状物質の半径rは、格子定数aの0.2〜0.
5が好ましい。また、フォトニック結晶5gの格子構造
は、対称性の低い斜交格子であり、基本格子ベクトルa
1は、光の入射方向と平行であって、柱状物質の配置を
表わしている基本格子ベクトル(a1,a2)同士の角度
θ 1は、60°よりも大きく90°よりも小さい値であ
る。また、フォトニック結晶長は調整されていて、フォ
トニック結晶5gは、光の入射位置に依らず、基本格子
ベクトルa1方向に入射光を入射すれば、入射光が6°
偏向する特性を有している。
【0139】このような性質を持つフォトニック結晶5
gは、偏向回路73を中心点76を中心にθdef=6°
ずつ分割した形状で、全部で15個あり、それらが接合
され、偏向回路73を構成している。各フォトニック結
晶5gは、中心点76を中心にθdef=6°であり15
個あるので、偏向角度は、6°が15個集まって90°
となる。
【0140】入力側光導波路コア71から入射方向74
で、フォトニック結晶5gに入射した光は、進行方向7
5に示すように6°偏向して、次のフォトニック結晶5
gに入射される。さらに、6°偏向して、次のフォトニ
ック結晶5gに入射される。これを繰り返し、最後に、
出力側光導波路コア72に入射される。すなわち、偏向
回路73から出射される光の進行方向は、出射方向77
であり、入射光が90°偏向されている。
【0141】このように、フォトニック結晶中で、光が
偏向することを用いて、所望の角度に、光を偏向させる
ことができる光デバイスを形成することができる。
【0142】なお、図示していないが、この光デバイス
は、基板およびクラッドで上下から挟まれている。ま
た、第1物質の樹脂材料として、アクリル系樹脂(PM
MA、UVアクリルレート樹脂など)、エポキシ系樹
脂、ポリイミド系、シリコーン樹脂、カーボネート系の
ポリカーボネートなどが挙げられる。
【0143】なお、第1物質の屈折率は1.4〜1.6
で、柱状物質の屈折率は0.9〜1.1とすればよい。
また、第1物質と柱状物質の相対屈折率差が1.0以上
としてもよい。例えば、第1物質にSiやGaAsやT
25などの高屈折率材料を使用し、柱状物質にSiO
2などの低屈折率材料を使用してもよい。
【0144】以上のように、実施の形態7の光デバイス
によれば、光偏向器を容易に形成できる。
【0145】なお、実施の形態1から7における光デバ
イスは、対称性の低い2次元構造のフォトニック結晶を
用いているが、対称性の低い3次元構造のフォトニック
結晶においても同様に、基本格子ベクトル方向に光を入
射させた場合には、強い偏向分散特性を示すことは自明
である。そのため、実施の形態1から7における光デバ
イスに対称性の低い3次元構造のフォトニック結晶を用
いても上述した光デバイスと同様の効果が得られる。
【0146】また、上述の説明では、基本格子ベクトル
(a1,a2)同士の角度θ1が60°よりも大きく90
°よりも小さい値である格子構造が、対称性の低い格子
構造としている。しかし、このような構造以外であって
も、一組の基本格子ベクトルで構成される2次元格子構
造が3回よりも大きい数の回転対称軸を持たない格子構
造を有している場合であっても、対称性が低い格子構造
であり、このような格子構造のフォトニック結晶を、上
述の光デバイスに用いることができる。
【0147】(実施の形態8)本発明の実施の形態8に
かかる光デバイスのフォトニック結晶の製造方法につい
て図12を用いて説明する。実施の形態8におけるフォ
トニック結晶は、2次元構造であって、第1物質82
に、周期的に柱状物質が形成された構造である。図12
(a)に示すように、基板83上にスパッタなどで薄膜
を蒸着して、所望とする膜厚の第1物質82を形成す
る。スパッタ以外の方法として、樹脂を塗布してスピン
コートするか、または、溶剤で溶かした樹脂を用いてキ
ャスティングすることで、所望とする膜厚の第1物質8
2を基板83上に形成する方法もある。具体的には、流
動性を有する樹脂材料を基板83上に塗布して、拡散さ
せて膜厚を調整した後に、その材料を硬化させて所望と
する膜厚の第1物質82を形成するものである。
【0148】また、周期的に配置される柱状物質の所望
の位置に突起物を備えている金型81が用意されてい
る。次に、図12(b)に示すように、金型81で第1
物質82をプレスする。このようにして、図12(c)
に示すように、第1物質82の所望の位置に穴84が形
成される。なお、穴84はそのままでは、空気による柱
状物質を形成するが、第1物質82とは屈折率の異なる
他の材料を充填してもよい。
【0149】以上のように、実施の形態8の光デバイス
によれば、所望とする周期構造を有し、容易に作成でき
るフォトニック結晶を備えている。
【0150】なお、基板83上に第1物質を形成する際
に、柱状物質が形成される場所に、突起物等を形成して
おいてからスピンコートもしくはキャスティングによっ
て膜厚を調整しながら、第1物質を形成し、その後、突
起物を取り除くという方法でフォトニック結晶を形成し
てもよい。
【0151】(実施の形態9)本発明の実施の形態9に
かかる光デバイスのフォトニック結晶の製造方法につい
て図13を用いて説明する。図13(a)に示すよう
に、スパッタなどで薄膜を蒸着するか、樹脂を塗布して
スピンコートするか、または、溶剤で溶かした樹脂を用
いてキャスティングすることで基板83上に第1物質8
2を形成し、第1物質82の周期的に配置される柱状物
質の所望の位置に、陽極酸化アルミなどのマスク85を
配置する。次に、図13(b)に示すように、イオンビ
ーム86などで第1物質82をエッチングする。このよ
うにして、図13(c)に示すように、第1物質82の
所望の位置に穴84が形成される。なお、穴84はその
ままでは、空気による柱状物質を形成するが、第1物質
とは屈折率の異なる他の材料を充填してもよい。
【0152】以上のように、実施の形態9の光デバイス
によれば、所望とする周期構造を有し、容易に作成でき
るフォトニック結晶を備えている。
【0153】(実施の形態10)本発明の実施の形態1
0にかかる光デバイスのフォトニック結晶の製造方法に
ついて図14を用いて説明する。図14(a)に示すよ
うに、スパッタなどで薄膜を蒸着するか、樹脂を塗布し
てスピンコートするか、または、溶剤で溶かした樹脂を
用いてキャスティングすることで基板83上に第1物質
82を形成し、82を形成し、第1物質82の周期的に
配置される柱状物質の所望の位置に、陽極酸化アルミな
どのマスク85を配置する。図14(b)に示すよう
に、Arイオンなどのイオンビーム86を照射する。イ
オンビーム86の照射によって、マスク85を配置され
ていない部分にトラック87ができる。トラック87
は、第1物質82の分子結合が切れている。次に、図1
4(c)に示すように、マスク85を除去し、基板83
ごと第1物質82をNaOHなどの強アルカリ88に浸
漬する。第1物質82は、変化がないが、分子結合が切
れているトラック82は侵食され、第1物質82の所望
の位置に穴84が形成される。なお、穴84はそのまま
では、空気による柱状物質を形成するが、第1物質とは
屈折率の異なる他の材料を充填してもよい。
【0154】以上のように、実施の形態10の光デバイ
スによれば、所望とする周期構造を有し、容易に作成で
きるフォトニック結晶を備えている。
【0155】なお、実施の形態8から10におけるフォ
トニック結晶の製造において、基板83上に第1物質8
2を形成したが、基板83を用いる必要はなく、基板8
3を用いずに第1物質82を形成して、所望の位置に穴
84を形成することでフォトニック結晶を製造してもよ
い。
【0156】(実施の形態11)本発明の実施の形態1
1にかかる光デバイスのフォトニック結晶の製造方法に
ついて図15を用いて説明する。
【0157】図15(a)に示す周期構造加工面92を
有する基板91に、高屈折率材料93と低屈折率材料9
4とを交互に積層していくことで、周期積層構造を形成
する。
【0158】図15(b)にはフォトニック結晶の断面
図が示されていて、基板91の上面である格子面(積層
面)は、積層方向に垂直な水平面から角度θaだけ傾い
ている。周期構造加工面92は、この格子面に平行に、
使用光源の波長の0.4〜0.6の大きさの周期を有す
る1次元構造の周期パターンを凹凸で形成してある。基
板91の格子面の傾きθaを5〜25°として、周期積
層構造を形成すると、2個の基本格子ベクトル間の90
°以下のなす角度が60°よりも大きく90°よりも小
さい値となるフォトニック結晶が形成される。同様に、
格子面に2次元構造の周期パターンを形成した基板に高
屈折率材料と低屈折率材料と交互に積層することで周期
積層構造を形成すると、3次元周期積層構造が形成さ
れ、2個の基本格子ベクトル間の90°以下のなす角度
が60°よりも大きく90°よりも小さい値のフォトニ
ック結晶が得られる。
【0159】以上のように、実施の形態11の光デバイ
スによれば、所望とする2次元または3次元の周期構造
を有し、容易に形成できるフォトニック結晶を備えてい
る。
【0160】(実施の形態12)本発明の実施の形態1
2にかかる光デバイスのフォトニック結晶の製造方法に
ついて図16を用いて説明する。
【0161】図16(a)に示すような、基板100の
上面に、周期構造加工面101を形成し、凹部102で
周期パターンを形成する。周期パターンは、使用光源の
波長の0.4〜0.6の大きさの周期を有する2次元構
造で、2個の基本格子ベクトル(a1,a2)間の90°
以下のなす格子内角θ1が60°よりも大きく90°よ
りも小さい値である。この周期構造加工面101に、ま
ず、高屈折率材料103を積層する。凹部102がある
箇所には、高屈折率材料103が形成され、凹部102
がない場所には、周期構造加工面101に高屈折率材料
103が形成されるので、高屈折率材料103は、凹凸
に形成される。さらに、低屈折率材料104がその上か
ら形成されるので、低屈折率材料104も凹凸に形成さ
れる。さらに積層され、高屈折率材料103と低屈折率
材料104が交互に積層されていくことで、図16
(b)に示すような断面構造の、3次元周期積層構造が
形成される。なお、基板100の上面に傾斜をつけるこ
とも可能である。
【0162】以上のように、実施の形態12の光デバイ
スによれば、所望とする3次元の周期構造を有し、容易
に形成できるフォトニック結晶を備えている。
【0163】
【発明の効果】本発明の光デバイスによれば、複数の異
なる屈折率を有する物質が周期的に配列されている2次
元または3次元格子構造を有し、かつ、一組の基本格子
ベクトルで構成される2次元格子構造が3回よりも大き
い数の回転対称軸を持たない格子構造を有するフォトニ
ック結晶を備えている。そのため、容易に、低コスト
で、小型化が可能な光デバイスが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる光分岐器の構
成を示す平面図
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる光分岐器の構
成を示す斜視図
【図3】 本発明の実施の形態1にかかる光分岐器の測
定結果
【図4】 本発明の実施の形態2にかかる光分岐器の構
成を示す平面図
【図5】 本発明の実施の形態3にかかるビーム誘導器
の構成を示す側面図
【図6】 本発明の実施の形態4にかかる光フィルター
の構成を示す平面図
【図7】 本発明の実施の形態4にかかる光フィルター
の構成を示す斜視図
【図8】 本発明の実施の形態4にかかる光フィルター
の測定結果であって、図8(a)は選択光の出力図、図
8(b)は非選択光の出力図
【図9】 本発明の実施の形態5にかかるWDM送受信
モジュールの構成を示す平面図
【図10】 本発明の実施の形態6にかかるWDM送受
信モジュールの構成を示す平面図
【図11】 本発明の実施の形態7にかかる光偏向器の
構成を示す平面図
【図12】 本発明の実施の形態8にかかるフォトニッ
ク結晶の製造工程を示す側面図であって、図12(a)
は、第1工程図、図12(b)は第2工程図、図12
(c)は第3工程図
【図13】 本発明の実施の形態9にかかるフォトニッ
ク結晶の製造工程を示す側面図であって、図13(a)
は、第1工程図、図13(b)は第2工程図、図13
(c)は第3工程図
【図14】 本発明の実施の形態10にかかるフォトニ
ック結晶の製造工程を示す側面図であって、図14
(a)は第1工程図、図14(b)は第2工程図、図1
4(c)は第3工程図
【図15】 本発明の実施の形態11にかかるフォトニ
ック結晶の構成を示す図であって、図15(a)は基板
の斜視図、図15(b)基板の側面図
【図16】 本発明の実施の形態12にかかるフォトニ
ック結晶の構成を示す図であって、図16(a)は基板
の斜視図、図16(b)は基板の側面図
【図17】 従来の光分岐器の構成を示す平面図
【図18】 従来のWDM送受信モジュールの構成を示
す平面図
【図19】 従来の波長分波回路の構成を示す図であっ
て、図19(a)は斜視図、図19(b)は平面図
【図20】 格子とブリルアンゾーンの関係を示す図で
あって、図20(a)は正方格子を示す図、図20
(b)は三角格子を示す図、図20(c)は斜交格子を
示す図
【符号の説明】
1、31、181 入力側光ファイバー 2、2a、2b、3、3a、3b、32、33、18
2、183 出力側光ファイバー 4、4a、4b、4c、14 複合フォトニック結晶 5、5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、6、
6a、6b、6c、6d フォトニック結晶 7、7a、7b、7c 接合面 8a、8b 偏向方向 9、82 第1物質 10 柱状物質 11、25、41、52、62、83、91、100、
185、191 基板 12、24、42、53、63、196 V溝 13、43 スラブ導波路クラッド 15、29、35、36、75、 進行方向 21、51、61、192 光ファイバー 21a、197d クラッド 21b コア 26、197 光導波路 26a 導波路基板 26b コア 27 上カバー 34 光軸 54 レーザーダイオード 55 フォトダイオード 56 フォトダイオード 57、58、67、68、199a、199b 矢印 64、66、193、195 フォトダイオード 65、194 レーザーダイオード 71 入力側導波路コア 72 出力側導波路コア 73 偏向回路 74、207 入射方向 76 中心点 81 金型 84 穴 85 マスク 86 イオンビーム 87 トラック 88 強アルカリ 92、101 周期構造加工面 93、103 高屈折率材料 94、104 低屈折率材料 102 凹部 184 Y分岐器 186 Y形状のコア 197a 第1コア 197b 第2コア 197c 第3コア 198 WDM誘電体多層膜フィルター 200 基板 201 第1クラッド201 202 第2クラッド202 203 背景媒質 204、211 原子媒質 208 入射面 209 出射面 212 ブリルアンゾーン

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる屈折率を有する物質が周期
    的に配列されている2次元または3次元格子構造を有
    し、かつ、一組の基本格子ベクトルで構成される2次元
    格子構造が3回よりも大きい数の回転対称軸を持たない
    格子構造を有するフォトニック結晶を備えたことを特徴
    とする光デバイス。
  2. 【請求項2】 前記フォトニック結晶の基本格子ベクト
    ル方向に光を入射させる入射部を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の光デバイス。
  3. 【請求項3】 前記フォトニック結晶は、基本格子ベク
    トル方向に対して垂直な入射面を有し、 前記入射部は、前記入射面に対して垂直に光を入射する
    ように設置されていることを特徴とする請求項2に記載
    の光デバイス。
  4. 【請求項4】 前記フォトニック結晶は、複数の基本格
    子ベクトルの内、少なくとも一組の異なる2つの基本格
    子ベクトル間の角度の90°以下の方の角度が60°よ
    りも大きく90°よりも小さい値であることを特徴とす
    る請求項1に記載の光デバイス。
  5. 【請求項5】 第1物質と、複数の柱状物質を含み、前
    記複数の柱状物質は、前記第1物質の屈折率とは、異な
    る屈折率を有し、前記第1物質の内部に配置され、前記
    複数の柱状物質の中心軸はそれぞれ、平行であって、一
    定の周期性を持つ2次元結晶格子配列を構成し、かつ、
    一組の基本格子ベクトルで構成される2次元格子構造が
    3回よりも大きい数の回転対称軸を持たない格子構造を
    有するフォトニック結晶を備えたことを特徴とする光デ
    バイス。
  6. 【請求項6】 第1物質と、複数の柱状物質を含み、前
    記複数の柱状物質は、前記第1物質の屈折率とは、異な
    る屈折率を有し、前記第1物質の内部に配置され、前記
    複数の柱状物質の中心軸はそれぞれ、平行であって、一
    定の周期性を持つ2次元結晶格子配列を構成し、かつ、
    2つの基本格子ベクトル間の角度の90°以下の方のな
    す角度が、60°よりも大きく90°よりも小さい値で
    あるフォトニック結晶を備えたことを特徴とする光デバ
    イス。
  7. 【請求項7】 前記フォトニック結晶は、スラブ状であ
    って、 前記フォトニック結晶の第1物質の屈折率よりも低い屈
    折率を有する、第1のクラッドおよび第2のクラッドと
    を備え、 前記第1のクラッドと前記第2のクラッドがそれぞれ、
    前記スラブ状のフォトニック結晶の膜厚方向の両側の面
    に接するように配置されていることを特徴とする請求項
    6に記載の光デバイス。
  8. 【請求項8】 前記フォトニック結晶の基本格子ベクト
    ル方向に光を入射させる入射部を備えたことを特徴とす
    る請求項7に記載の光デバイス。
  9. 【請求項9】 前記フォトニック結晶は、基本格子ベク
    トル方向に対して垂直な入射面を有し、 前記入射部は、前記入射面に対して垂直に光を入射させ
    るよう設置されていることを特徴とする請求項8に記載
    の光デバイス。
  10. 【請求項10】 前記フォトニック結晶の2次元格子の
    格子定数が、使用する光源の波長の0.4〜0.6の大
    きさであることを特徴とする請求項7に記載の光デバイ
    ス。
  11. 【請求項11】 前記柱状物質は円柱形状であって、そ
    の半径は、格子定数の0.2〜0.5であることを特徴
    とする請求項7に記載の光デバイス。
  12. 【請求項12】 前記第1物質の屈折率は、1.4〜
    1.6で、前記柱状物質の屈折率は、0.9〜1.1で
    あることを特徴とする請求項7に記載の光デバイス。
  13. 【請求項13】 前記第1物質の屈折率と前記柱状物質
    の屈折率の差が1.0以上であることを特徴とする請求
    項7に記載の光デバイス。
  14. 【請求項14】 前記第1物質は、樹脂材料で、前記柱
    状物質は、空気であることを特徴とする請求項7に記載
    の光デバイス。
  15. 【請求項15】 前記フォトニック結晶の基本格子ベク
    トル方向に光を入射させる入力側光導波路と、 前記フォトニック結晶からの出力を受光する第1の出力
    側光導波路および第2の出力側光導波路とを備えたこと
    を特徴とする請求項7に記載の光デバイス。
  16. 【請求項16】 前記フォトニック結晶の基本格子ベク
    トル方向に光を入射させる入力側光ファイバーと、 前記フォトニック結晶からの出力を受光する第1の出力
    側光ファイバーおよび第2の出力側光ファイバーと、 前記入力側光ファイバー、前記第1の出力側光ファイバ
    ーおよび第2の出力側光ファイバーをそれぞれ位置決め
    する溝を備えたことを特徴とする請求項7に記載の光デ
    バイス。
  17. 【請求項17】 前記第1の出力側光ファイバーは前記
    入力側光ファイバーと光軸がほぼ一致し、 前記第2の出力側光ファイバーの光軸と前記入力側光フ
    ァイバーの光軸とは異なることを特徴とする請求項16
    に記載の光デバイス。
  18. 【請求項18】 前記第2の出力側光ファイバーの光軸
    と前記入力側光ファイバーの光軸との距離は、前記フォ
    トニック結晶の基本格子ベクトル方向の長さに比例して
    いることを特徴とする請求項16に記載の光デバイス。
  19. 【請求項19】 前記溝を有する基板を備え、 前記基板は、前記フォトニック結晶と一体化されている
    ことを特徴とする請求項16に記載の光デバイス。
  20. 【請求項20】 前記溝は、前記第1のクラッドまたは
    前記第2のクラッドに備えられていることを特徴とする
    請求項16に記載の光デバイス。
  21. 【請求項21】 第1の波長の光および第2の波長の光
    を伝搬させ得る光ファイバーと、 前記第1の波長の光を受信する第1の受光部と、 前記第1の波長の光を発信する発光部と、 前記第2の波長の光を受信する第2の受光部と、 前記光ファイバーと前記第1の受光部と前記発光部と前
    記第2の受光部とを平面上に固定する基板とを備え、 前記光ファイバーは、前記フォトニック結晶の一端に設
    置され、前記光ファイバーの光軸は、前記フォトニック
    結晶の基本格子ベクトル方向と平行とし、 前記第1受光部および発光部は、前記フォトニック結晶
    の他端に、前記光ファイバーの光軸と同一直線状に配置
    され、 前記第2の受光部は、前記フォトニック結晶の他端に設
    置されたことを特徴とする請求項7に記載の光デバイ
    ス。
  22. 【請求項22】 第1の波長の光および第2の波長の光
    を伝搬させ得る光ファイバーと、 前記第1の波長の光を受信する第1の受光部と、 前記第2の波長の光を発信する発光部と、 前記第2の波長の光を受信する第2の受光部と、 前記光ファイバーと前記第1の受光部と前記発光部と前
    記第2の受光部とを平面上に固定する基板とを備え、 前記光ファイバーは、前記フォトニック結晶の一端に設
    置され、前記光ファイバーの光軸は、前記フォトニック
    結晶の基本格子ベクトル方向と平行とし、 前記第1受光部は、前記フォトニック結晶の他端に、前
    記光ファイバーの光軸と同一直線状に配置され、 前記第2の受光部および前記発光部は、前記フォトニッ
    ク結晶の他端に設置されたことを特徴とする請求項7に
    記載の光デバイス。
  23. 【請求項23】 前記フォトニック結晶の2次元格子の
    格子定数が、前記第2の波長の0.4〜0.6の大きさ
    であることを特徴とする請求項21または22に記載の
    光デバイス。
  24. 【請求項24】 前記柱状物質は円柱形状であって、そ
    の半径は、格子定数の0.2〜0.5であることを特徴
    とする請求項21または22に記載の光デバイス。
  25. 【請求項25】 前記第1物質の屈折率は、1.4〜
    1.6で、前記柱状物質の屈折率は、0.9〜1.1で
    あることを特徴とする請求項21または22に記載の光
    デバイス。
  26. 【請求項26】 前記第1物質の屈折率と前記柱状物質
    の屈折率の差が1.0以上であることを特徴とする請求
    項21または22に記載の光デバイス。
  27. 【請求項27】 前記第1物質は樹脂材料で、 前記柱状物質は、空気であることを特徴とする請求項2
    1または22に記載の光デバイス。
  28. 【請求項28】 第1物質と、複数の柱状物質を含み、
    前記複数の柱状物質は、第1物質の屈折率とは、異なる
    屈折率を有し、前記第1物質の内部に配置され、前記複
    数の柱状物質の中心軸はそれぞれ、平行であって、一定
    の周期性を持つ2次元結晶格子配列を構成し、かつ、2
    つの基本格子ベクトル間の角度の90°以下の方のなす
    角度が、60°よりも大きく90°よりも小さい値であ
    るフォトニック結晶が2種類用意され、前記2種類のフ
    ォトニック結晶のそれぞれの基本格子ベクトルが同一の
    方向となるように接合されている複合フォトニック結晶
    を備えたことを特徴とする光デバイス。
  29. 【請求項29】 前記複合フォトニック結晶は、スラブ
    状であって、 前記複合フォトニック結晶の前記2種類フォトニック結
    晶の第1物質の屈折率よりも低い屈折率を有する、第1
    のクラッドおよび第2のクラッドとを備え、前記第1の
    クラッドと前記第2のクラッドがそれぞれ、前記複合フ
    ォトニック結晶の膜厚方向の両側の面に接するように配
    置されていることを特徴とする請求項28に記載の光デ
    バイス。
  30. 【請求項30】 前記2種類のフォトニック結晶の基本
    格子ベクトルの内、同一方向でない基本格子ベクトル
    は、前記2種類のフォトニック結晶の接合面に対して線
    対称になっていることを特徴とする請求項29に記載の
    光デバイス。
  31. 【請求項31】 前記2種類のフォトニック結晶の両方
    の2次元格子の格子定数が、使用する光源の波長の0.
    4〜0.6の大きさであることを特徴とする請求項30
    に記載の光デバイス。
  32. 【請求項32】 前記柱状物質は円柱形状であって、そ
    の半径は、格子定数の0.2〜0.5であることを特徴
    とする請求項30に記載の光デバイス。
  33. 【請求項33】 前記第1物質の屈折率は、1.4〜
    1.6で、前記柱状物質の屈折率は、0.9〜1.1で
    あることを特徴とする請求項30に記載の光デバイス。
  34. 【請求項34】 前記第1物質の屈折率と柱状物質の屈
    折率の差が1.0以上であることを特徴とする請求項3
    0に記載の光デバイス。
  35. 【請求項35】 前記第1物質は樹脂材料で、 前記柱状物質は空気であることを特徴とする請求項30
    に記載の光デバイス。
  36. 【請求項36】 前記複合フォトニック結晶の接合部
    に、前記2種類のフォトニック結晶の基本格子ベクトル
    方向に光を入射させる入力側光導波路と、 前記複合フォトニック結晶の片方のフォトニック結晶か
    らの出力を受光する第1の出力側光導波路と、 前記複合フォトニック結晶の他方のフォトニック結晶か
    らの出力を受光する第2の出力側光導波路とを備え、 前記入力側光導波路は、前記複合フォトニック結晶の一
    端に設置され、 前記第1の出力側光導波路および前記第2の出力側光導
    波路は、前記複合フォトニック結晶の他端に設置された
    ことを特徴とする請求項30に記載の光デバイス。
  37. 【請求項37】 前記複合フォトニック結晶の接合部
    に、前記2種類のフォトニック結晶の基本格子ベクトル
    方向に光を入射させる入力側光ファイバーと、 前記複合フォトニック結晶の片方のフォトニック結晶か
    らの出力を受光する第1の出力側光ファイバーと、 前記複合フォトニック結晶の他方のフォトニック結晶か
    らの出力を受光する第2の出力側光ファイバーと、 前記入力側光ファイバー、前記第1の出力側光ファイバ
    ーおよび第2の出力側光ファイバーをそれぞれ位置決め
    する溝を備え、 前記入力側光ファイバーは、前記複合フォトニック結晶
    の一端に設置され、 前記第1の出力側光ファイバーおよび前記第2の出力側
    光ファイバーは、前記複合フォトニック結晶の他端に設
    置されたことを特徴とする請求項30に記載の光デバイ
    ス。
  38. 【請求項38】 前記溝を有する基板を備え、 前記基板は、前記複合フォトニック結晶と一体化されて
    いることを特徴とする請求項37に記載の光デバイス。
  39. 【請求項39】 前記溝は、前記第1のクラッドまたは
    前記第2のクラッドに備えられていることを特徴とする
    請求項37に記載の光デバイス。
  40. 【請求項40】 前記複合フォトニック結晶を並列に複
    数個備えた並列複合フォトニック結晶を多段で縦列させ
    たことを特徴とする請求項29に記載の光デバイス。
  41. 【請求項41】 第1物質と、複数の柱状物質を含み、 前記複数の柱状物質は、第1物質の屈折率とは、異なる
    屈折率を有し、第1物質の内部に配置され、前記複数の
    柱状物質の中心軸はそれぞれ、平行であって、一定の周
    期性を持つ2次元結晶格子配列を構成し、かつ、2つの
    基本格子ベクトル間の角度の90°以下の方のなす角度
    が、60°よりも大きく90°よりも小さい値であるフ
    ォトニック結晶を複数と、 入力側光導波路と出力側光導波路と、 前記複数のフォトニック結晶と、前記入力側光導波路
    と、前記出力側光導波路とが設置されている基板とを備
    え、 前記複数のフォトニック結晶同士は、基本ベクトル方向
    に縦列に接合され、隣接するフォトニック結晶で偏向さ
    れた出射光が、基本格子ベクトル方向であるように各フ
    ォトニック結晶同士は設置され、両端に位置する各フォ
    トニック結晶には、入力側光導波路および出力側光導波
    路が接合されていることを特徴とする光デバイス。
  42. 【請求項42】 前記複数のフォトニック結晶の2次元
    格子の格子定数が、使用光源の波長の0.4〜0.6の
    大きさであることを特徴とする請求項41に記載の光デ
    バイス。
  43. 【請求項43】 前記柱状物質は円柱形状であって、そ
    の半径は、格子定数の0.2〜0.5であることを特徴
    とする請求項41に記載の光デバイス。
  44. 【請求項44】 前記第1物質の屈折率は、1.4〜
    1.6で、前記柱状物質の屈折率は、0.9〜1.1で
    あることを特徴とする請求項41に記載の光デバイス。
  45. 【請求項45】 前記第1物質の屈折率と前記柱状物質
    の屈折率の差が1.0以上であることを特徴とする請求
    項41に記載の光デバイス。
  46. 【請求項46】 前記第1物質は、樹脂材料で、 前記柱状物質は、空気であることを特徴とする請求項4
    1に記載の光デバイス。
  47. 【請求項47】 各前記複数のフォトニック結晶中の光
    の伝搬距離が等しくなるように前記複数のフォトニック
    結晶の寸法と形状と位置を決められていることを特徴と
    する請求項41に記載の光デバイス。
  48. 【請求項48】 前記入力側光導波路からの入射光と前
    記出力側光導波路からの出射光とがなす角度が、各前記
    複数のフォトニック結晶中ごとに光が偏向する角度のす
    べての和と同一であることを特徴とする請求項41に記
    載の光デバイス。
  49. 【請求項49】 中心軸がそれぞれ平行であって、一定
    の周期性を持つ柱状の突起物を有する金型が用意され、 基板上に形成されたスラブ状の第1物質に対し、前記金
    型を前記第1物質の膜厚方向にプレスした後、前記金型
    を前記スラブから離型して柱状の穴を設けることで形成
    されたフォトニック結晶を備えたことを特徴とする光デ
    バイス。
  50. 【請求項50】 基板上に形成したスラブ状の第1物質
    に、一定の周期性を持つマスクを形成した後、前記マス
    クの露出部分をエッチングすることで柱状の穴を設ける
    ことで形成されたフォトニック結晶を備えたことを特徴
    とする光デバイス。
  51. 【請求項51】 基板上に形成したスラブ状の第1物質
    に、一定の周期性を持つマスクを形成した後、イオンビ
    ームを照射して前記マスクの露出部分にトラック部を形
    成し、アルカリ溶液に浸漬して前記トラック部を侵食し
    てエッチングすることで柱状の穴を設けることで形成さ
    れたフォトニック結晶を備えたことを特徴とする光デバ
    イス。
  52. 【請求項52】 前記第1物質は、流動性を有する材料
    を、前記基板上に塗布して、さらに均一に拡散させて前
    記材料の膜厚を調整した後、前記材料を硬化させること
    で形成されていることを特徴とする請求項49〜51の
    いずれかに記載の光デバイス。
  53. 【請求項53】 前記第1物質に設けられた前記柱状の
    穴に前記第1物質とは異なる屈折率を有する物質が充填
    されていることを特徴とする請求項49〜51のいずれ
    かに記載の光デバイス。
  54. 【請求項54】 基板上に一定の周期を持つ凸部分を形
    成し、前記凸部分同士の間に、流動性を有する材料を塗
    布して、前記材料を前記基板上に拡散させて膜厚を調整
    してから、前記材料を硬化させた後に、前記凸部分を除
    去することで形成された柱状の穴に、前記材料と異なる
    屈折率を有する物質が充填されているフォトニック結晶
    を備えたことを特徴とする光デバイス。
  55. 【請求項55】 水平面は、積層方向に垂直な方向と
    し、 前記水平面から傾いた積層面上に、平行方向に1次元ま
    たは2次元の構造で一定の周期パターンを形成した基板
    を有し、前記基板上に2種類以上の屈折率の異なる材料
    が交互に積層された2次元周期積層構造を有するフォト
    ニック結晶を備えたことを特徴とする光デバイス。
  56. 【請求項56】 前記水平面に対する前記積層面の傾き
    が5〜25°であることを特徴とする請求項55に記載
    の光デバイス。
  57. 【請求項57】 2次元格子の2個の基本格子ベクトル
    間の90°以下のなす角度が60°よりも大きく90°
    よりも小さい値であるように1次元または2次元の構造
    の一定の周期パターンが形成された基板を有し、前記基
    板上に2種類以上の屈折率の異なる材料が交互に積層さ
    れた2次元または3次元周期積層構造を有するフォトニ
    ック結晶を備えたことを特徴とする光デバイス。
  58. 【請求項58】 前記一定の周期パターンの周期が使用
    光源の波長の0.4〜0.6の大きさであることを特徴
    とする請求項55または57に記載の光デバイス。
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