JP2003056375A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JP2003056375A
JP2003056375A JP2001250546A JP2001250546A JP2003056375A JP 2003056375 A JP2003056375 A JP 2003056375A JP 2001250546 A JP2001250546 A JP 2001250546A JP 2001250546 A JP2001250546 A JP 2001250546A JP 2003056375 A JP2003056375 A JP 2003056375A
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variable phase
valve timing
valve
internal combustion
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Toru Mashita
亨 真下
Masanobu Osaki
正信 大崎
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一つの制御回路により複数の可変位相機構を制
御する内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
ノイズによる不具合を抑制しつつ、高精度なバルブタイ
ミング制御を実行する。 【解決手段】V型エンジンにおいて、カムセンサ21a
と制御回路と該制御回路により演算された制御信号を電
磁切換弁95に出力する制御信号出力部とを備えたメイ
ン制御ユニット20を、左バンク2aの吸気側カム軸5
aの回転位相を変化させる可変位相機構11(可変位相
機構本体11a及び電磁切換弁95)と共に機関本体に
取り付け、カムセンサ21bと制御信号出力部とを備え
たサブ制御ユニット30を、右バンク2bの吸気側カム
軸5bの回転位相を変化させる可変位相機構11と共に
機関本体に取り付ける。そして、前記メイン制御ユニッ
トとサブ制御ユニットとを接続配線41が内蔵された樹
脂製の連結部40により連結して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機関のクランク軸
に対するカム軸の回転位相を変化させることでバルブの
開閉時期を制御する内燃機関のバルブタイミング制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から機関のクランクシャフトに対す
るカム軸の回転位相を油圧により変化させることで吸気
バルブ、排気バルブの開閉時期を制御するバルブタイミ
ング制御装置が知られている。この種のバルブタイミン
グ制御装置では、カム軸の回転位相を変化させるのに油
圧(作動油)を用いるものが一般的であり、例えば特開
平7−332118号公報に記載されたものがある。
【0003】このものは、油圧を制御する電磁弁と該電
磁弁の駆動を制御する制御回路とを一体的に構成するこ
とで、電磁弁と制御回路を結ぶ配線で発生するノイズを
抑制すると共に、装置の機関本体への取り付けを容易に
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、V型エンジ
ンのバルブタイミング制御装置においては、コストダウ
ン等の観点より一つの制御回路により両バンクのバルブ
タイミングの開閉時期を制御することが考えられる。か
かる場合、上記従来のものでは、いずれか一方の電磁弁
と制御回路とを結ぶ長い配線が必要となり、結線作業が
煩雑であり、また、ノイズの発生を防止できなくなると
いった問題がある。
【0005】また、シリンダヘッドのカム軸近傍に配置
されるカムセンサからの出力信号が、カム軸から離れた
位置に配設される別体の制御回路に入力される構成とな
るため、ハーネスが長くなり点火ノイズ等が混入しやす
いといった問題もある。本発明は、上記問題に鑑みなさ
れたものであって、複数の可変位相機構についての制御
信号を一つの制御回路で演算するに際し、機関本体への
取り付けが容易で、かつ、ノイズによる不具合を確実に
防止してバルブタイミング制御を精度よく行うことがで
きる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に係
る発明は、入力される制御信号に従って機関のクランク
軸に対する複数のカム軸の回転位相を変化させてそれぞ
れのバルブタイミングを可変制御する複数の可変位相機
構を備え、これらの可変位相機構に対する制御信号を一
つの制御回路により演算するよう構成した内燃機関のバ
ルブタイミング制御装置において、前記複数の可変位相
機構のうちいずれかの可変位相機構により回転位相が変
化するカム軸の回転位置を検出するカムセンサと、前記
制御回路と、該制御回路により演算された制御信号を可
変位相機構に出力する制御信号出力部と、を一体的に備
えたメイン制御ユニットを、当該可変位相機構と共に機
関本体に取り付ける一方、前記メイン制御ユニットと共
に機関本体に取り付けられる可変位相機構とは異なる他
の可変位相機構により回転位相が変化するカム軸の回転
位置を検出するカムセンサと、前記制御回路により演算
された制御信号を可変位相機構に出力する制御信号出力
部と、を一体的に備えたサブ制御ユニットを、当該他の
可変位相機構と共に機関本体に取り付けることを特徴と
する。
【0007】請求項2に係る発明は、前記メイン制御ユ
ニットとサブ制御ユニットとを接続配線が内蔵された連
結部により連結して構成したことを特徴とする。請求項
3に係る発明は、前記可変位相機構は内部の油圧室に供
給される油圧により前記クランク軸に対するカム軸の回
転位相を変化させる油圧式の可変位相機構であって、該
油圧式の可変位相機構に油圧を給排する電磁弁と、前記
メイン制御ユニット若しくはサブ制御ユニットと、を取
付ブラケットに固定して機関本体に取り付けるよう構成
したことを特徴とする。
【0008】請求項4に係る発明は、前記機関がV型エ
ンジンであって、前記メイン制御ユニットが、一方のバ
ンクの吸気バルブのバルブタイミングを可変制御する可
変位相機構又は/及び排気バルブのバルブタイミングを
可変制御する可変位相機構と共に機関本体に取り付けら
れるものであり、前記サブ制御ユニットが、他方のバン
クの吸気バルブのバルブタイミングを可変制御する可変
位相機構又は/及び排気バルブのバルブタイミングを可
変制御する可変位相機構と共に機関本体に取り付けられ
るものであることを特徴とする。
【0009】請求項5に係る発明は、前記連結部が、燃
料配管の一部利用したものであることを特徴とする。請
求項6に係る発明は、前記連結部が、機関本体を覆うカ
バーの一部を利用したものであることを特徴とする。
【0010】請求項7に係る発明は、前記メイン制御ユ
ニット、サブ制御ユニット及び連結部を制御ユニットと
して一体的に構成し、該制御ユニットを前記複数の可変
位相機構と共に機関本体に取り付けるよう構成したこと
を特徴とする。
【0011】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、複数の可
変位相機構への出力信号を一つの制御回路で演算する内
燃機関のバルブタイミング制御装置において、カムセン
サと制御回路と制御信号出力部を一体的に備えたメイン
制御ユニットと、他のカムセンサと制御信号出力部を一
体的に備えたサブ制御ユニットと、にそれぞれユニット
化し、各制御ユニットを可変位相機構と共に機関本体に
取り付けるので、バルブタイミング制御装置全体として
の機関本体への取付作業が容易になると共に、各要素間
の結線作業の煩雑さも解消できるので、工数低減による
コストダウンが図れる。
【0012】また、メイン制御ユニット、サブ制御ユニ
ットそれぞれのユニット内での配線が短くできるので、
ノイズの混入・発生を抑制できる。そして、ユニット化
された制御ユニット(メイン制御ユニット、サブ制御ユ
ニット)を、それぞれ可変位相機構と共に機関本体に取
り付けるので、制御信号出力部と可変位相機構(の制御
信号入力部)とを短い配線、又は、互いに設けた接点部
を接触させることで接続でき、かかる部分でのノイズの
発生についても効果的に抑制できる。
【0013】請求項2に係る発明によれば、メイン制御
ユニットとサブ制御ユニットとを接続配線が内蔵された
連結部により連結するので、両制御ユニット間の結線作
業が容易に行うことができる。また、サブ制御ユニット
側のカムセンサの検出信号は、連結部を介してメイン制
御ユニット側の制御回路に入力され、メイン制御ユニッ
ト側の制御回路により演算された制御信号は、同様に連
結部を介してサブ制御ユニットへと出力されることにな
ので、長い信号経路であってもノイズの混入・発生を抑
制できる。
【0014】請求項3に係る発明によれば、油圧式の可
変位相機構に油圧を給排する電磁弁と、前記メイン制御
ユニット若しくはサブ制御ユニットと、を取付ブラケッ
トに固定して機関本体に取り付けるよう構成したので、
バルブタイミング制御装置を機関本体に対して容易に取
り付けることができる。
【0015】なお、この場合、前記制御回路は電磁弁の
駆動を制御するための制御信号を演算することになる。
請求項4に係る発明によれば、V型エンジンにおいて、
各信号経路でのノイズの混入・発生を抑制しつつ、複数
の可変位相機構の制御信号を一つの制御回路により演算
できると共に、バルブタイミング制御装置を容易に取り
付けることができる。
【0016】請求項5に係る発明によれば、前記連結部
として燃料配管の一部を利用するので、連結部として新
たに部品を追加する必要がなく、コストアップを最小限
に抑えることができる。請求項6に係る発明によれば、
前記連結部として、例えばフロントカバー等の機関本体
を覆うカバーの一部を利用するので、連結部として新た
に部品を追加する必要がなく、コストアップを最小限に
抑えることができる。
【0017】請求項7に係る発明によれば、前記メイン
制御ユニット、サブ制御ユニット及びこれらを連結する
連結部を制御ユニットとして一体的に構成し、該制御ユ
ニットを複数の可変位相機構と共に機関本体に取り付け
るので、バルブタイミング制御装置の機関本体への取付
時の結線作業の煩雑さ解消し、取付作業がより容易とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態を示すV
型エンジンのシステム構成図である。V型エンジン1の
各気筒は、図に示すように、左右2つに分けて配置され
ており、それぞれ左バンク2a、右バンク2bを構成す
る。
【0019】左右それぞれのバンク2a、2bに設けら
れた吸気バルブ3a、3b及び排気バルブ4a、4b
は、それぞれ吸気側カム軸5a、5b、排気側カム軸6
a、6bにより開閉駆動される。吸気側カム軸5a、5
b及び排気側カム軸6a、6bは、タイミングチェーン
(又はタイミングベルト)7a、7bを介しクランク軸
8によって回転駆動される。なお、吸気側カム軸5a、
5bの近傍には吸気側カム軸4a、4bの回転位置をそ
れぞれ検出するカムセンサ21a、21bが設けられて
おり、クランク軸8にはクランク角位置を検出するクラ
ンク角センサ22が設けられている。
【0020】エンジン用コントロールユニット9には、
前記クランク角センサ22からの出力信号や図示しない
各種センサからの出力信号が入力され、燃料噴射制御や
点火時期制御等を行う。また、本実施形態においては、
左右両バンクの吸気側カム軸5a、5bには、クランク
軸8に対する吸気側カム軸の回転位相を変化させること
で吸気バルブ3a、3bのバルブタイミングを変化させ
る可変バルブタイミング機構10a、10bがそれぞれ
設けられている。
【0021】ここで、まず左バンク2a側に設けた可変
バルブタイミング機構10aの構造について説明する。
可変バルブタイミング機構10aは、図2に示すよう
に、クランク軸(図示省略)によってタイミングチェー
ンを介して回転駆動されるカムスプロケット51(タイ
ミングスプロケット)と、吸気側カム軸4aの端部に固
定されカムスプロケット51内に回転自在に収容される
回転部材53と、該回転部材53をカムスプロケット5
1に対して相対的に回転させる油圧回路54と、カムス
プロケット51と回転部材53との相対回転位置を所定
の位置で選択的にロックするロック機構60とを備えて
いる。
【0022】前記カムスプロケット51は、外周にタイ
ミングチェーン(又はタイミングベルト)が噛合する歯
部を有する回転部(図示省略)と、該回転部の前方に配
置されて前記回転部材53を回転自在に収容するハウジ
ング56と、該ハウジング56の前後の開口部を閉塞す
るフロントカバー及びリアカバー(図示省略)と、を含
んで構成される。
【0023】ハウジング56は、その前後両端が開口形
成された円筒状を呈し、内周面には、(ハウジング56
の)軸方向に沿って、横断面が台形形状を有する4つの
隔壁部63が90°間隔で突設されている。回転部材5
3は、吸気側カム軸4aの前端部に固定されており、円
環状の基部77の外周面に、90°間隔で4つのベーン
78a、78b、78c、78d(順に、第1、第2、
第3、第4ベーンとする)が設けられている。
【0024】なお、第1〜第4ベーン78a〜78d
は、図に示すように、それぞれ略台形状の断面形状を有
し、隔壁部63の間に形成される凹部に配置される。こ
れにより第1〜第4ベーン78a〜78dは、それぞれ
凹部を回転方向前後に隔成し、該前後に隔成された凹部
がそれぞれ進角側油圧室82と遅角側油圧室83を構成
する。
【0025】ロック機構60は、回転部材53の最大遅
角側の回動位置(基準作動状態)において図示しない係
合孔に係合(係入)するロックピン84を有している。
油圧回路54は、進角側油圧室82に対して油圧を給排
する第1油圧通路91と、遅角側油圧室83に対して油
圧を給排する第2油圧通路92との2系統の油圧通路を
有し、この2つの油圧通路91、92には、供給通路9
3とドレン通路94a、94bとがそれぞれ通路切り換
え用の電磁切換弁95を介して接続されている。
【0026】供給通路93には、オイルパン96内の油
を圧送する機関駆動のオイルポンプ97が設けられてお
り、ドレン通路94a、94bは、その下流端がオイル
パン96に連通している。第1油圧通路91は、回転部
材53の基部77内で略放射状に形成されて各進角側油
圧室82に連通する4本の分岐路91dに接続されてお
り、第2油圧通路92は、各遅角側油圧室83に開口す
る4つの油孔92dに接続されている。
【0027】電磁切換弁95は、内部のスプール弁体に
よって前記第1、第2油圧通路91、92と供給通路9
3又はドレン通路94a、94bとの連通を切り換え制
御するようになっている。なお、電磁切換弁95の駆動
は、ディザ信号が重畳されたデューティ制御信号に基づ
いて、制御回路23が電磁アクチュエータ99への通電
量を制御することにより行う。
【0028】例えば、電磁アクチュエータ99にデュー
ティ比0%の制御信号(OFF信号)を出力すると、オ
イルポンプ97から圧送された作動油は、第2油圧通路
92を通って遅角側油圧室83に供給されると共に、進
角側油圧室82内の作動油が第1油圧通路91を通って
第1ドレン通路94aからオイルパン96内に排出され
る。
【0029】この結果、遅角側油圧室83の内圧が高
く、進角側油圧室82の内圧が低くなり、回転部材53
は第1〜第4ベーン78a〜78bを介して遅角側に回
転して最大遅角位置となる。一方、電磁アクチュエータ
99にデューティ比100%の制御信号(ON信号)を
出力すると、作動油が第1油圧通路91を通って進角側
油圧室82内に供給されると共に、遅角側油圧室83内
の作動油が第2油圧通路92及び第2ドレン通路94b
を通ってオイルパン96に排出されて、遅角側油圧室8
3の内圧が低くなる。
【0030】この結果、回転部材53は第1〜第4ベー
ン78a〜78dを介して進角側に回転して最大進角位
置となる。なお、制御回路23はカムスプロケット51
と吸気側カム軸4aとの回転位相(進角量)検出値と、
運転状態に応じて設定した目標値(目標進角量)とを一
致させるためのフィードバック補正分PIDDTYを比
例・積分・微分(PID)動作によって設定し、所定の
ベースデューティ比BASEDTY(中立制御値)とフ
ィードバック補正分PIDDTYとの加算結果を最終的
なデューティ比VTCDTYとし、該デューティ比VT
CDTYの制御信号を電磁アクチュエータ99に出力す
る。
【0031】つまり、前記回転位相を遅角方向へ変化さ
せる必要がある場合には、前記フィードバック補正分P
IDDTYによりデューティ比が減少され、オイルポン
プ97から圧送された作動油が遅角側油圧室83に供給
されると共に、進角側油圧室82内の作動油がオイルパ
ン96内に排出されるようになり、逆に、前記回転位相
を進角方向へ変化させる必要がある場合には、前記フィ
ードバック補正分PIDDTYによりデューティ比が増
大され、作動油が進角側油圧室82内に供給されると共
に、遅角側油圧室83内の作動油がオイルパン96に排
出されるようになる。
【0032】そして、前記回転位相を現状の状態に保持
する場合には、前記フィードバック補正分PIDDTY
の絶対値が減ることで、ベースデューティ比付近のデュ
ーティ比に戻るよう制御される。ここで、本実施形態に
おいて、前記可変バルブタイミング機構10aは、図3
に示すように、左バンク2aの吸気側カム軸5aと、可
変位相機構11と、メイン制御ユニット20と、を含ん
で構成されている。
【0033】可変位相機構11は、内部の油圧室に給排
される油圧によりカム軸の回転位相を変化させる可変位
相機構本体11aと該可変位相機構本体11aへの油圧
の給排を制御する電磁切換弁95とからなり、図に示す
ように、制御信号入力部95dを有する電磁切換弁95
とメイン制御ユニット20を取付ブラケット13に固定
し、これを前記可変位相機構本体11aと共に、エンジ
ン本体1に取り付けるようにしている。
【0034】前記取付ブラケット13には、図4に示す
ように、可変位相機構本体11aの油圧室に連通する油
圧通路13aが形成されており、また、前記メイン制御
ユニット20は、図5に示すように、前記制御回路23
を収容するケース24aに、カムセンサ21aと、前記
電磁切換弁95の制御信号を出力する制御信号出力部2
5aと、外部からの信号を入力し又は外部へ信号を出力
する信号入出力部26aと、を一体的に備えている。
【0035】そして、少なくともエンジン本体1に取り
付けられた状態においては、前記電磁切換弁95の制御
信号入力部95dと制御ユニット20の制御信号出力部
25aとが接触するように構成されており、制御回路2
3からの制御デューティ信号は、ハーネスを介すること
なく直接前記電磁切換弁95へと送られる(図3参
照)。
【0036】従って、左バンク2a側において、カムセ
ンサ21aの検出信号へのノイズ混入や制御回路23か
らの制御信号によるノイズ発生等、各信号経路のノイズ
による不具合を効果的に抑制できる。なお、外部信号入
出力部26aとしては、例えば一般に利用されているよ
うなコネクタを用いるようにすればよい。
【0037】次に、右バンク2b側の可変バルブタイミ
ング機構10bについて説明する。右バンク2b側の可
変バルブタイミング機構10bは、前記左バンク2a側
の可変バルブタイミング機構10aとほぼ同じ構成であ
るが、前記制御回路23がない点が異なる。すなわち、
可変バルブタイミング機構10bは、右バンク2bの吸
気側カム軸5bと、可変位相機構11(可変位相機構本
体11a、電磁切換弁95)と、サブ制御ユニット30
と、を含んで構成されている。
【0038】具体的には、図6に示すように、制御信号
入力部95dを有する電磁切換弁95と共に、前記制御
回路23に代えて配線基板31を収容するケース24b
内にカムセンサ21b、制御信号出力部25b及び外部
信号出力部26bを一体的に構成したサブ制御ユニット
30を、取付ブラケット13に固定し、これを可変位相
機構本体11aと共にエンジン本体1に取り付けるよう
にしている。
【0039】そして、前記メイン制御ユニット20の外
部信号入出力部26aと前記サブ制御ユニット30の外
部信号入出力部26bとが、接続配線41を内蔵した樹
脂製の連結部40(配線一体モールド)により、コネク
タ接続等によって接続されている(図7参照)。このた
め、サブ制御ユニット30側のカムセンサ21bからの
検出信号は、連結部40を介してメイン制御ユニット2
0内の制御回路23に送られ、制御回路23で演算され
た制御信号は、連結部40及びサブ制御ユニット30内
の配線基板31を介して右バンク2b側の電磁切換弁9
5に送られる。
【0040】ここで、前記連結部40は、図7(B)に
示すように、バスバー等の接続配線が内蔵された樹脂製
のもの(配線一体モールド)であるので、右バンク2b
側においても、サブ制御ユニット30側のカムセンサ2
1bからの検出信号へのノイズの混入を抑制でき、ま
た、制御回路23からの制御信号からのノイズの発生も
抑制できる。
【0041】なお、以上は左右両バンク2a、2bの吸
気バルブ3a、3bのバルブタイミングを変更するもの
について説明したが、バルブタイミング制御装置は、排
気バルブ4a、4bのバルブタイミングを変更するもの
でもよく、また、図8に示すように、吸気バルブ3a、
3b及び排気バルブ4a、4bのバルブタイミングを変
更するものでもよい。この場合、メイン制御ユニット2
0'及びサブ制御ユニット30'は、それぞれ吸気側カム
軸5a、5bの回転位置を検出するカムセンサ21a、
21bの他に排気カム軸6a、6bの回転位置を検出す
るカムセンサ22a、22bを有する。
【0042】また、図9に示すように、前記連結部40
として樹脂製の燃料配管50の一部を利用するようにし
てもよい。この場合は、接続配線41を内蔵した燃料配
管50にコネクタ等の接続部51を設け、前記外部信号
入出力部26a又は26bを該接続部51に合わせた位
置に配置する。そして、接続部51と前記メイン制御ユ
ニット20の外部信号入出力部26a又はサブ制御ユニ
ット30の外部信号入出力部26bとを接続する。
【0043】さらに、図10に示すように、前記連結部
40として樹脂製のフロントカバー60の一部を利用す
るようにしてもよい。この場合も燃料配管50の一部を
利用したときと同様に、接続配線41を内蔵したフロン
トカバー60にコネクタ等の接続部61を設けておき、
該接続部61に前記メイン制御ユニット20の外部信号
入出力部26a又はサブ制御ユニット30の外部信号入
出力部26bを接続する。
【0044】このようにすれば、連結部40を新たに設
ける必要がなく、部品点数の増加を抑制し、コストアッ
プを最小限に抑えることができる。また、前記メイン制
御ユニット20、連結部40及びサブ制御ユニット30
をそれぞれ別体とせずに、図11に示すように、これを
制御ユニット70として一体的に構成し、該制御ユニッ
ト70をエンジン本体1に取り付けるように構成しても
よい。このようにすれば、エンジン本体1への取付性を
さらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すV型エンジンのシステ
ム図。
【図2】本発明の一実施形態におけるベーン式可変バル
ブタイミング機構の概略図。
【図3】本発明の一実施形態における左バンク側の可変
バルブタイミング機構の概略斜視図。
【図4】可変バルブタイミング機構の取付ブラケットの
概略斜視図。
【図5】可変バルブタイミング機構のメイン制御ユニッ
トの構成図。
【図6】本発明の一実施形態における右バンク側の可変
バルブタイミング機構の概略斜視図。
【図7】本発明の第1実施形態におけるバルブタイミン
グ制御装置の構成図。
【図8】本発明の第2実施形態におけるバルブタイミン
グ制御装置の構成図。
【図9】本発明の第3実施形態(連結部として燃料配管
の一部を利用)におけるバルブタイミング制御装置の構
成図。
【図10】本発明の第4実施形態(連結部としてエンジ
ンフロントカバーの一部を路用)におけるバルブタイミ
ング制御装置の構成図。
【図11】本発明の第5実施形態(メイン制御ユニッ
ト、連結部及びサブ制御ユニットを一体化)におけるバ
ルブタイミング制御装置の構成図。
【符号の説明】
1 V型エンジン 2a 左バンク 2b 右バンク 3a、3b 吸気バルブ 4a、4b 排気バルブ 5a、5b 吸気側カム軸 6a、6b 排気側カム軸 8 クランク軸 9 エンジン用コントロールユニット(C/U) 10a、10b 可変バルブタイミング機構 11 可変位相機構 20 メイン制御ユニット 21a、21b カムセンサ 22 クランク角センサ 23 制御回路 30 サブ制御ユニット 40 連結部 95 電磁切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AA07 AB17 BA33 DA66 DA70 DA83 DA84 EA02 EA31 EA32 FA01 FA07 GA00 GA17 GA18 GA36 3G024 AA01 AA08 AA19 BA27 DA01 DA08 DA10 DA19 FA00 FA02 FA14 FA15 HA13 3G092 AA11 AA15 DA10 DF03 DF04 DF05 DF09 EA03 EA04 EA25 EB03 EC01 EC08 FA44 FA49 FA50 HE00Z HE03Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される制御信号に従って機関のクラン
    ク軸に対する複数のカム軸の回転位相を変化させてそれ
    ぞれのバルブタイミングを可変制御する複数の可変位相
    機構を備え、これらの可変位相機構に対する制御信号を
    一つの制御回路により演算するよう構成した内燃機関の
    バルブタイミング制御装置において、 前記複数の可変位相機構のうちいずれかの可変位相機構
    により回転位相が変化するカム軸の回転位置を検出する
    カムセンサと、前記制御回路と、該制御回路により演算
    された制御信号を可変位相機構に出力する制御信号出力
    部と、を一体的に備えたメイン制御ユニットを、当該可
    変位相機構と共に機関本体に取り付ける一方、 前記メイン制御ユニットと共に機関本体に取り付けられ
    る可変位相機構とは異なる他の可変位相機構により回転
    位相が変化するカム軸の回転位置を検出するカムセンサ
    と、前記制御回路により演算された制御信号を可変位相
    機構に出力する制御信号出力部と、を一体的に備えたサ
    ブ制御ユニットを、当該他の可変位相機構と共に機関本
    体に取り付けることを特徴とする内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
  2. 【請求項2】前記メイン制御ユニットとサブ制御ユニッ
    トとを接続配線が内蔵された連結部により連結して構成
    したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のバルブ
    タイミング制御装置。
  3. 【請求項3】前記可変位相機構は内部の油圧室に供給さ
    れる油圧により前記クランク軸に対するカム軸の回転位
    相を変化させる油圧式の可変位相機構であって、 該油圧式の可変位相機構に油圧を給排する電磁弁と、前
    記メイン制御ユニット若しくはサブ制御ユニットと、を
    取付ブラケットに固定して機関本体に取り付けるよう構
    成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内
    燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 【請求項4】前記機関がV型エンジンであって、 前記メイン制御ユニットが、一方のバンクの吸気バルブ
    のバルブタイミングを可変制御する可変位相機構又は/
    及び排気バルブのバルブタイミングを可変制御する可変
    位相機構と共に機関本体に取り付けられるものであり、 前記サブ制御ユニットが、他方のバンクの吸気バルブの
    バルブタイミングを可変制御する可変位相機構又は/及
    び排気バルブのバルブタイミングを可変制御する可変位
    相機構と共に機関本体に取り付けられるものであること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記
    載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 【請求項5】前記連結部が、燃料配管の一部を利用した
    ものであることを特徴とする請求項1から請求項4のい
    ずれか1つに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装
    置。
  6. 【請求項6】前記連結部が、機関本体を覆うカバーの一
    部を利用したものであることを特徴とする請求項1から
    請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
  7. 【請求項7】前記メイン制御ユニット、サブ制御ユニッ
    ト及び連結部を制御ユニットとして一体的に構成し、該
    制御ユニットを前記複数の可変位相機構と共に機関本体
    に取り付けるよう構成したことを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関のバルブタ
    イミング制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005051296B4 (de) * 2004-10-26 2009-09-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Ventilkenngrößensteuereinrichtung und -Steuerverfahren für eine Brennkraftmaschine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102005051296B4 (de) * 2004-10-26 2009-09-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Ventilkenngrößensteuereinrichtung und -Steuerverfahren für eine Brennkraftmaschine

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