JP2003056334A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 排気圧を上昇させた場合であっても、既存装
置を有効に活用することにより排気系内に確実に2次エ
アを供給して排気浄化効率の向上を実現可能な内燃機関
の排気浄化装置を提供する。 【解決手段】 過給機(16)よりも下流側の吸気通路(12)
と排気流動制御手段よりも上流側の排気通路とを連通す
る連通路(22)と、過給機の過給と相まって過給機よりも
下流側の吸気通路内の空気圧を上昇させる空気圧上昇手
段(20)とを有し、排気流動制御手段により排気通路の排
気流動が抑制されるとき、空気圧上昇手段によって過給
機よりも下流側の吸気通路内の空気圧を上昇させること
によって排気通路に空気(2次エア)を供給する。
置を有効に活用することにより排気系内に確実に2次エ
アを供給して排気浄化効率の向上を実現可能な内燃機関
の排気浄化装置を提供する。 【解決手段】 過給機(16)よりも下流側の吸気通路(12)
と排気流動制御手段よりも上流側の排気通路とを連通す
る連通路(22)と、過給機の過給と相まって過給機よりも
下流側の吸気通路内の空気圧を上昇させる空気圧上昇手
段(20)とを有し、排気流動制御手段により排気通路の排
気流動が抑制されるとき、空気圧上昇手段によって過給
機よりも下流側の吸気通路内の空気圧を上昇させること
によって排気通路に空気(2次エア)を供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気浄
化装置に係り、詳しくは、排気通路に空気を供給して排
気系内反応を促進し、内燃機関からの有害物質の排出量
を低減する技術に関する。
化装置に係り、詳しくは、排気通路に空気を供給して排
気系内反応を促進し、内燃機関からの有害物質の排出量
を低減する技術に関する。
【0002】
【関連する背景技術】排気中の有害物質(HC、CO、
H2等の未燃物の他、スモーク、NOx等を含む)を低減
させることを目的とした技術として、排気系(排気ポー
ト〜触媒コンバータを含む)内及び触媒上での反応を利
用した排気浄化技術が知られている。その一つとして、
燃焼空燃比をリッチ空燃比にするとともに排気ポートに
排気系外から空気(以下、2次エア)を供給して排気系
内での反応を促進し触媒の早期昇温を行い、有害物質を
低減させる技術がある。
H2等の未燃物の他、スモーク、NOx等を含む)を低減
させることを目的とした技術として、排気系(排気ポー
ト〜触媒コンバータを含む)内及び触媒上での反応を利
用した排気浄化技術が知られている。その一つとして、
燃焼空燃比をリッチ空燃比にするとともに排気ポートに
排気系外から空気(以下、2次エア)を供給して排気系
内での反応を促進し触媒の早期昇温を行い、有害物質を
低減させる技術がある。
【0003】そして、2次エアを供給するとともに、排
気圧を上昇させることにより、例えば冷態時における触
媒の早期活性化を図る技術が特開平8−158897号
公報等に開示されている。これにより、2次エアの供給
による排気系内や触媒上での反応が促進され、排ガスの
浄化能力が増強され、浄化効率の向上及び触媒の早期活
性化が図られる。
気圧を上昇させることにより、例えば冷態時における触
媒の早期活性化を図る技術が特開平8−158897号
公報等に開示されている。これにより、2次エアの供給
による排気系内や触媒上での反応が促進され、排ガスの
浄化能力が増強され、浄化効率の向上及び触媒の早期活
性化が図られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2次エアの
供給による排気系内での反応を十分に促進させるために
は、排気圧を933hPa(700mmHg)程度まで上昇さ
せる必要があり、そのためには、2次エアを供給する2
次エアポンプに当該排気圧よりも大きな吐出圧が要求さ
れる。
供給による排気系内での反応を十分に促進させるために
は、排気圧を933hPa(700mmHg)程度まで上昇さ
せる必要があり、そのためには、2次エアを供給する2
次エアポンプに当該排気圧よりも大きな吐出圧が要求さ
れる。
【0005】しかしながら、2次エアの供給用として一
般に使用されるエアポンプは吐出圧が200hPa(15
0mmHg)程度であることから、上記のような大きな吐出
圧を有したエアポンプを装備するためにはエアポンプの
大幅な性能向上が要求され、コストアップに繋がり好ま
しいことではない。また、エアポンプを駆動する電動モ
ータの駆動消費電力が増大することになり、燃費悪化に
繋がるという問題もある。
般に使用されるエアポンプは吐出圧が200hPa(15
0mmHg)程度であることから、上記のような大きな吐出
圧を有したエアポンプを装備するためにはエアポンプの
大幅な性能向上が要求され、コストアップに繋がり好ま
しいことではない。また、エアポンプを駆動する電動モ
ータの駆動消費電力が増大することになり、燃費悪化に
繋がるという問題もある。
【0006】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、排気圧を
上昇させた場合であっても、既存装置を有効に活用する
ことにより排気系内に確実に2次エアを供給して排気浄
化効率の向上を実現可能な内燃機関の排気浄化装置を提
供することにある。
になされたもので、その目的とするところは、排気圧を
上昇させた場合であっても、既存装置を有効に活用する
ことにより排気系内に確実に2次エアを供給して排気浄
化効率の向上を実現可能な内燃機関の排気浄化装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明では、内燃機関の吸気通路に設
けられ、吸入空気を過給する過給機と、内燃機関の排気
通路に空気を供給する空気供給手段と、前記排気通路に
設けられ、該排気通路内の排気流動を抑制する排気流動
制御手段とを備えた内燃機関の排気浄化装置において、
前記空気供給手段は、前記過給機よりも下流側の吸気通
路と前記排気流動制御手段よりも上流側の排気通路とを
連通する連通路と、前記過給機の過給と相まって前記過
給機よりも下流側の吸気通路内の空気圧を上昇させる空
気圧上昇手段とからなり、前記排気流動制御手段により
前記排気通路の排気流動が抑制されるとき、前記空気圧
上昇手段によって前記過給機よりも下流側の吸気通路内
の空気圧を上昇させることにより前記排気通路に空気を
供給することを特徴としている。
ために、請求項1の発明では、内燃機関の吸気通路に設
けられ、吸入空気を過給する過給機と、内燃機関の排気
通路に空気を供給する空気供給手段と、前記排気通路に
設けられ、該排気通路内の排気流動を抑制する排気流動
制御手段とを備えた内燃機関の排気浄化装置において、
前記空気供給手段は、前記過給機よりも下流側の吸気通
路と前記排気流動制御手段よりも上流側の排気通路とを
連通する連通路と、前記過給機の過給と相まって前記過
給機よりも下流側の吸気通路内の空気圧を上昇させる空
気圧上昇手段とからなり、前記排気流動制御手段により
前記排気通路の排気流動が抑制されるとき、前記空気圧
上昇手段によって前記過給機よりも下流側の吸気通路内
の空気圧を上昇させることにより前記排気通路に空気を
供給することを特徴としている。
【0008】従って、排気流動制御手段とともに過給機
を有した内燃機関において、排気流動制御手段により排
気通路の排気流動が抑制されるときには、過給機の過給
と相まって空気圧上昇手段により過給機よりも下流側の
吸気通路内の空気圧が上昇させられて十分に高圧とさ
れ、過給機を有効に利用しながら、排気流動制御手段に
よる排気通路内の排気圧の上昇に拘わらず、空気が連通
路を経て吸気通路から排気通路に容易に供給可能とされ
る。
を有した内燃機関において、排気流動制御手段により排
気通路の排気流動が抑制されるときには、過給機の過給
と相まって空気圧上昇手段により過給機よりも下流側の
吸気通路内の空気圧が上昇させられて十分に高圧とさ
れ、過給機を有効に利用しながら、排気流動制御手段に
よる排気通路内の排気圧の上昇に拘わらず、空気が連通
路を経て吸気通路から排気通路に容易に供給可能とされ
る。
【0009】また、請求項2の発明では、前記空気圧上
昇手段は、前記過給機よりも下流側の吸気通路に設けら
れた吸気量調整手段と、該吸気量調整手段を制御する吸
気量調整制御手段とからなり、前記吸気量調整制御手段
は、前記排気流動制御手段により前記排気通路の排気流
動が抑制されるとき、前記過給機よりも下流側且つ前記
吸気量調整手段よりも上流側の吸気通路内の空気圧が前
記排気流動制御手段よりも上流側の排気通路内の排気圧
に比べて大きくなるよう前記吸気量調整手段を制御する
ことを特徴としている。
昇手段は、前記過給機よりも下流側の吸気通路に設けら
れた吸気量調整手段と、該吸気量調整手段を制御する吸
気量調整制御手段とからなり、前記吸気量調整制御手段
は、前記排気流動制御手段により前記排気通路の排気流
動が抑制されるとき、前記過給機よりも下流側且つ前記
吸気量調整手段よりも上流側の吸気通路内の空気圧が前
記排気流動制御手段よりも上流側の排気通路内の排気圧
に比べて大きくなるよう前記吸気量調整手段を制御する
ことを特徴としている。
【0010】従って、排気流動制御手段により排気通路
の排気流動が抑制されるときには、過給機の過給と相ま
って過給機よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流
側の吸気通路内の空気圧が排気流動制御手段よりも上流
側の排気通路内の排気圧に比べて大きくなるよう調整さ
れ、空気が連通路を経て吸気通路から排気通路に容易に
して確実に供給可能とされる。
の排気流動が抑制されるときには、過給機の過給と相ま
って過給機よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流
側の吸気通路内の空気圧が排気流動制御手段よりも上流
側の排気通路内の排気圧に比べて大きくなるよう調整さ
れ、空気が連通路を経て吸気通路から排気通路に容易に
して確実に供給可能とされる。
【0011】また、請求項3の発明では、前記吸気量調
整手段は、内燃機関のスロットル弁よりも上流側の吸気
通路に該スロットル弁とは独立して設けられていること
を特徴としている。従って、スロットル弁の制御とは独
立して吸気量調整手段を細かく調整可能であり、これに
より過給機よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流
側の吸気通路内の空気圧が的確に高圧とされ、空気が連
通路を経て吸気通路から排気通路に容易にして確実に供
給可能とされる。
整手段は、内燃機関のスロットル弁よりも上流側の吸気
通路に該スロットル弁とは独立して設けられていること
を特徴としている。従って、スロットル弁の制御とは独
立して吸気量調整手段を細かく調整可能であり、これに
より過給機よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流
側の吸気通路内の空気圧が的確に高圧とされ、空気が連
通路を経て吸気通路から排気通路に容易にして確実に供
給可能とされる。
【0012】また、請求項4の発明では、前記吸気量調
整手段は内燃機関のスロットル弁と前記過給機よりも下
流側且つ前記スロットル弁よりも上流側の吸気通路内の
空気圧を調整するリリーフ弁からなり、前記吸気量調整
制御手段は、前記リリーフ弁のリリーフ圧制御基準圧を
変更可能な基準圧変更手段を含み、前記排気流動制御手
段により前記排気通路の排気流動が抑制されるとき、前
記基準圧変更手段によって前記リリーフ圧制御基準圧を
前記排気流動制御手段よりも上流側の排気通路内の排気
圧に設定することを特徴としている。
整手段は内燃機関のスロットル弁と前記過給機よりも下
流側且つ前記スロットル弁よりも上流側の吸気通路内の
空気圧を調整するリリーフ弁からなり、前記吸気量調整
制御手段は、前記リリーフ弁のリリーフ圧制御基準圧を
変更可能な基準圧変更手段を含み、前記排気流動制御手
段により前記排気通路の排気流動が抑制されるとき、前
記基準圧変更手段によって前記リリーフ圧制御基準圧を
前記排気流動制御手段よりも上流側の排気通路内の排気
圧に設定することを特徴としている。
【0013】従って、排気流動制御手段により排気通路
の排気流動が抑制されるときには、基準圧変更手段によ
ってリリーフ圧制御基準圧が排気流動制御手段よりも上
流側の排気通路内の排気圧に等しく設定され、これによ
り過給機よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流側
の吸気通路内の空気圧が確実に排気圧以上とされ、別途
吸気量調整手段を設けることなく、空気が連通路を経て
吸気通路から排気通路に容易にして確実に供給可能とさ
れる。
の排気流動が抑制されるときには、基準圧変更手段によ
ってリリーフ圧制御基準圧が排気流動制御手段よりも上
流側の排気通路内の排気圧に等しく設定され、これによ
り過給機よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流側
の吸気通路内の空気圧が確実に排気圧以上とされ、別途
吸気量調整手段を設けることなく、空気が連通路を経て
吸気通路から排気通路に容易にして確実に供給可能とさ
れる。
【0014】また、請求項5の発明では、前記空気供給
手段により前記排気通路に空気が供給されるとき、内燃
機関の燃焼制御用の吸入空気量情報を前記排気通路に供
給される空気量に応じて補正する吸入空気量補正手段を
備えることを特徴としている。従って、空気供給手段に
より吸気通路から排気通路に空気が供給されると、その
分内燃機関の燃焼制御用の吸入空気量が減少することに
なるが、吸入空気量情報が当該排気通路に供給される空
気量に応じて補正されることで、吸入空気量情報が適正
なものとなり内燃機関の出力変動が抑制される。
手段により前記排気通路に空気が供給されるとき、内燃
機関の燃焼制御用の吸入空気量情報を前記排気通路に供
給される空気量に応じて補正する吸入空気量補正手段を
備えることを特徴としている。従って、空気供給手段に
より吸気通路から排気通路に空気が供給されると、その
分内燃機関の燃焼制御用の吸入空気量が減少することに
なるが、吸入空気量情報が当該排気通路に供給される空
気量に応じて補正されることで、吸入空気量情報が適正
なものとなり内燃機関の出力変動が抑制される。
【0015】また、請求項6の発明では、前記空気供給
手段により前記排気通路に空気が供給されるとき、アク
セル操作量に対するスロットル弁開度を前記過給機より
も下流側の吸気通路内の空気圧に応じて補正するスロッ
トル弁開度補正手段を備えることを特徴としている。従
って、過給機の過給と相まって空気圧上昇手段により過
給機よりも下流側の吸気通路内の空気圧が上昇させられ
ると、スロットル弁の上流側の空気密度が上昇して吸入
空気量が変化することになるが、アクセル操作量に対す
るスロットル弁開度が過給機よりも下流側の吸気通路内
の空気圧、即ちスロットル弁の上流側の空気密度に応じ
て補正されることで、運転者の意図しない内燃機関の出
力変動が抑制される。
手段により前記排気通路に空気が供給されるとき、アク
セル操作量に対するスロットル弁開度を前記過給機より
も下流側の吸気通路内の空気圧に応じて補正するスロッ
トル弁開度補正手段を備えることを特徴としている。従
って、過給機の過給と相まって空気圧上昇手段により過
給機よりも下流側の吸気通路内の空気圧が上昇させられ
ると、スロットル弁の上流側の空気密度が上昇して吸入
空気量が変化することになるが、アクセル操作量に対す
るスロットル弁開度が過給機よりも下流側の吸気通路内
の空気圧、即ちスロットル弁の上流側の空気密度に応じ
て補正されることで、運転者の意図しない内燃機関の出
力変動が抑制される。
【0016】また、請求項7の発明では、内燃機関の吸
気通路に設けられ、吸入空気を過給する過給機と、内燃
機関の排気通路に空気を供給する空気供給手段と、前記
排気通路に設けられ、該排気通路内の排気流動を抑制す
る排気流動制御手段とを備えた内燃機関の排気浄化装置
において、前記空気供給手段は、前記過給機に同軸駆動
されて大気中の空気を圧送する圧縮機と、該圧縮機の吐
出口と前記排気流動制御手段よりも上流側の排気通路と
を連通する連通路とからなり、前記排気流動制御手段に
より前記排気通路の排気流動が抑制されるとき、前記圧
縮機によって前記排気通路に空気を供給することを特徴
としている。
気通路に設けられ、吸入空気を過給する過給機と、内燃
機関の排気通路に空気を供給する空気供給手段と、前記
排気通路に設けられ、該排気通路内の排気流動を抑制す
る排気流動制御手段とを備えた内燃機関の排気浄化装置
において、前記空気供給手段は、前記過給機に同軸駆動
されて大気中の空気を圧送する圧縮機と、該圧縮機の吐
出口と前記排気流動制御手段よりも上流側の排気通路と
を連通する連通路とからなり、前記排気流動制御手段に
より前記排気通路の排気流動が抑制されるとき、前記圧
縮機によって前記排気通路に空気を供給することを特徴
としている。
【0017】従って、排気流動制御手段とともに過給機
を有した内燃機関において、過給機と同軸駆動する圧縮
機を設けるとともに当該圧縮機の吐出口と排気流動制御
手段よりも上流側の排気通路とを連通路で連通すること
により、過給機を有効に利用しながら、排気流動制御手
段による排気通路内の排気圧の上昇に拘わらず、内燃機
関の制御に影響なく、空気が連通路を経て吸気通路から
排気通路に容易に供給可能とされる。
を有した内燃機関において、過給機と同軸駆動する圧縮
機を設けるとともに当該圧縮機の吐出口と排気流動制御
手段よりも上流側の排気通路とを連通路で連通すること
により、過給機を有効に利用しながら、排気流動制御手
段による排気通路内の排気圧の上昇に拘わらず、内燃機
関の制御に影響なく、空気が連通路を経て吸気通路から
排気通路に容易に供給可能とされる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。先ず、実施例1について説明す
る。図1を参照すると、本発明に係る内燃機関の排気浄
化装置の概略構成図が示されており、以下、当該排気浄
化装置の構成を説明する。
面に基づいて説明する。先ず、実施例1について説明す
る。図1を参照すると、本発明に係る内燃機関の排気浄
化装置の概略構成図が示されており、以下、当該排気浄
化装置の構成を説明する。
【0019】同図に示すように、内燃機関であるエンジ
ン1は、多気筒エンジンであり、ここでは、例えば筒内
噴射型4気筒ガソリンエンジンが使用される。筒内噴射
型のエンジン1は、燃料噴射モードとして吸気行程で燃
料噴射を行う吸気行程噴射モードと圧縮行程で燃料噴射
を行う圧縮行程噴射モードとを有しており、運転状態に
応じて吸気行程噴射モードと圧縮行程噴射モード間で燃
料噴射モードを切換可能である。なお、エンジン1は、
吸気管噴射型エンジンであってもよく、液体燃料エンジ
ンに限らず気体燃料エンジンであってもよい。
ン1は、多気筒エンジンであり、ここでは、例えば筒内
噴射型4気筒ガソリンエンジンが使用される。筒内噴射
型のエンジン1は、燃料噴射モードとして吸気行程で燃
料噴射を行う吸気行程噴射モードと圧縮行程で燃料噴射
を行う圧縮行程噴射モードとを有しており、運転状態に
応じて吸気行程噴射モードと圧縮行程噴射モード間で燃
料噴射モードを切換可能である。なお、エンジン1は、
吸気管噴射型エンジンであってもよく、液体燃料エンジ
ンに限らず気体燃料エンジンであってもよい。
【0020】同図に示すように、エンジン1のシリンダ
ヘッド2には、各気筒毎に点火プラグ4とともに電磁式
の燃料噴射弁6が取り付けられており、これにより、燃
料を燃焼室内に直接噴射可能である。点火プラグ4には
高電圧を出力する点火コイル8が接続されている。ま
た、燃料噴射弁6には、燃料パイプ7を介して燃料タン
クを擁した燃料供給装置(図示せず)が接続されてい
る。より詳しくは、燃料供給装置には、低圧燃料ポンプ
と高圧燃料ポンプとが設けられており、これにより、燃
料タンク内の燃料を燃料噴射弁6に対し低燃圧或いは高
燃圧で供給し、該燃料を燃料噴射弁6から燃焼室内に向
けて所望の燃圧で噴射可能である。
ヘッド2には、各気筒毎に点火プラグ4とともに電磁式
の燃料噴射弁6が取り付けられており、これにより、燃
料を燃焼室内に直接噴射可能である。点火プラグ4には
高電圧を出力する点火コイル8が接続されている。ま
た、燃料噴射弁6には、燃料パイプ7を介して燃料タン
クを擁した燃料供給装置(図示せず)が接続されてい
る。より詳しくは、燃料供給装置には、低圧燃料ポンプ
と高圧燃料ポンプとが設けられており、これにより、燃
料タンク内の燃料を燃料噴射弁6に対し低燃圧或いは高
燃圧で供給し、該燃料を燃料噴射弁6から燃焼室内に向
けて所望の燃圧で噴射可能である。
【0021】シリンダヘッド2には、各気筒毎に略直立
方向に吸気ポートが形成されており、各吸気ポートと連
通するようにして吸気マニホールド10の一端がそれぞ
れ接続されている。そして、吸気マニホールド10には
吸気管12が接続されており、吸気管12にはアクセル
開度に応じて開閉する吸入空気量を調節する電磁式のス
ロットル弁14が設けられている。
方向に吸気ポートが形成されており、各吸気ポートと連
通するようにして吸気マニホールド10の一端がそれぞ
れ接続されている。そして、吸気マニホールド10には
吸気管12が接続されており、吸気管12にはアクセル
開度に応じて開閉する吸入空気量を調節する電磁式のス
ロットル弁14が設けられている。
【0022】図2を参照すると、当該エンジン1の吸気
系の詳細図が示されており、以下同図に基づきエンジン
1の吸気系の構成について説明する。同図に示すよう
に、吸気管12には吸入空気の過給を行う過給機16が
介装されている。この過給機16としては、ここではリ
ショルム型のスーパーチャージャが適用される。スーパ
ーチャージャはエンジン1の運転状況に応じて吸入空気
の強制過給を行うものであり、電子コントロールユニッ
ト(ECU)60に接続されており、当該ECU60か
らの作動指令に応じて作動する。なお、リショルム型の
スーパーチャージャは公知でありここでは詳細な説明を
省略するが、スーパーチャージャはルーツ式のものであ
ってもよく、また、過給機16としてターボチャージャ
を用いるようにしてもよい。
系の詳細図が示されており、以下同図に基づきエンジン
1の吸気系の構成について説明する。同図に示すよう
に、吸気管12には吸入空気の過給を行う過給機16が
介装されている。この過給機16としては、ここではリ
ショルム型のスーパーチャージャが適用される。スーパ
ーチャージャはエンジン1の運転状況に応じて吸入空気
の強制過給を行うものであり、電子コントロールユニッ
ト(ECU)60に接続されており、当該ECU60か
らの作動指令に応じて作動する。なお、リショルム型の
スーパーチャージャは公知でありここでは詳細な説明を
省略するが、スーパーチャージャはルーツ式のものであ
ってもよく、また、過給機16としてターボチャージャ
を用いるようにしてもよい。
【0023】また、吸気管12には吸気量を検出する吸
気量センサ18が設けられており、吸気管12の先端に
はエアクリーナ19が接続されている。吸気量センサ1
8としては、例えばカルマン渦式エアフローセンサが適
用されるが、圧力脈動の影響が小さい熱線式エアフロー
センサでもよい。そして、吸気管12の過給機16より
も下流側でスロットル弁14よりも上流側の部分には、
スロットル弁14とは独立に絞り弁(空気圧上昇手段、
吸気量調整手段)20が設けられている。絞り弁20
は、例えばスロットル弁14と同様にバタフライ式の開
閉弁であり、ECU60に接続され、ECU60からの
開度情報に応じて開閉作動する。
気量センサ18が設けられており、吸気管12の先端に
はエアクリーナ19が接続されている。吸気量センサ1
8としては、例えばカルマン渦式エアフローセンサが適
用されるが、圧力脈動の影響が小さい熱線式エアフロー
センサでもよい。そして、吸気管12の過給機16より
も下流側でスロットル弁14よりも上流側の部分には、
スロットル弁14とは独立に絞り弁(空気圧上昇手段、
吸気量調整手段)20が設けられている。絞り弁20
は、例えばスロットル弁14と同様にバタフライ式の開
閉弁であり、ECU60に接続され、ECU60からの
開度情報に応じて開閉作動する。
【0024】吸気管12の過給機16よりも下流側で絞
り弁20よりも上流側の部分からは空気通路(連通路)
22が延びており、この空気通路22は排気系に接続さ
れている。また、吸気管12には、過給機16と絞り弁
20をバイパスするようにしてリリーフ通路24が設け
られており、リリーフ通路24にはリリーフ弁26が介
装されている。リリーフ弁26は、過給機16によって
過給された空気圧を調圧するためのものであり、リリー
フ圧制御基準圧としてマニ負圧、即ちスロットル弁14
よりも下流側の吸気マニホールド10内の空気圧が使用
される。つまり、スロットル弁14の開度が小さくマニ
負圧が大きいほど、リリーフ弁26の開度が大きくされ
て過給圧が逃がされ、過給圧が過大になることが防止さ
れる。或いは、過給機16の非作動時には吸入空気量が
確保される。
り弁20よりも上流側の部分からは空気通路(連通路)
22が延びており、この空気通路22は排気系に接続さ
れている。また、吸気管12には、過給機16と絞り弁
20をバイパスするようにしてリリーフ通路24が設け
られており、リリーフ通路24にはリリーフ弁26が介
装されている。リリーフ弁26は、過給機16によって
過給された空気圧を調圧するためのものであり、リリー
フ圧制御基準圧としてマニ負圧、即ちスロットル弁14
よりも下流側の吸気マニホールド10内の空気圧が使用
される。つまり、スロットル弁14の開度が小さくマニ
負圧が大きいほど、リリーフ弁26の開度が大きくされ
て過給圧が逃がされ、過給圧が過大になることが防止さ
れる。或いは、過給機16の非作動時には吸入空気量が
確保される。
【0025】また、シリンダヘッド2には、各気筒毎に
略水平方向に排気ポートが形成されており、各排気ポー
トと連通するようにして排気マニホールド30の一端が
それぞれ接続されている。排気マニホールド30として
は、ここでは、デュアル型エキゾーストマニホールドシ
ステムが採用される。各排気ポートには、それぞれ上述
した空気通路22が分岐して接続されている。つまり、
各排気ポートには、吸気管12の過給機16よりも下流
側で絞り弁20よりも上流側の部分の空気が空気通路2
2を介して2次エアとして供給可能とされている。
略水平方向に排気ポートが形成されており、各排気ポー
トと連通するようにして排気マニホールド30の一端が
それぞれ接続されている。排気マニホールド30として
は、ここでは、デュアル型エキゾーストマニホールドシ
ステムが採用される。各排気ポートには、それぞれ上述
した空気通路22が分岐して接続されている。つまり、
各排気ポートには、吸気管12の過給機16よりも下流
側で絞り弁20よりも上流側の部分の空気が空気通路2
2を介して2次エアとして供給可能とされている。
【0026】そして、排気マニホールド30の他端には
排気管32が接続されており、排気管32には、排気浄
化触媒装置として三元触媒40が介装されている。さら
に、排気管32の三元触媒40よりも下流の部分には、
排気流動制御弁(排気流動制御手段)50が介装されて
いる。排気流動制御弁50は、排ガス中の有害物質(H
C、CO等の未燃物の他、NOx、スモーク、H2等を含
む)の低減を促進させることを目的とする装置であり、
排気圧、排気密度及び排気流速(低減効果増強要因)の
少なくともいずれか一つを変更することが可能に構成さ
れている。具体的には、排気流動制御弁50は排気管3
2の排気通路断面積を調節可能な密閉型開閉弁52によ
って構成されている。
排気管32が接続されており、排気管32には、排気浄
化触媒装置として三元触媒40が介装されている。さら
に、排気管32の三元触媒40よりも下流の部分には、
排気流動制御弁(排気流動制御手段)50が介装されて
いる。排気流動制御弁50は、排ガス中の有害物質(H
C、CO等の未燃物の他、NOx、スモーク、H2等を含
む)の低減を促進させることを目的とする装置であり、
排気圧、排気密度及び排気流速(低減効果増強要因)の
少なくともいずれか一つを変更することが可能に構成さ
れている。具体的には、排気流動制御弁50は排気管3
2の排気通路断面積を調節可能な密閉型開閉弁52によ
って構成されている。
【0027】密閉型開閉弁52としては種々の方式が考
えられるが、ここではバタフライ弁が採用される。そし
て、密閉型開閉弁52はECU60に接続されており、
ECU60からの作動指令に応じて開閉作動する。ま
た、排気管32には排気圧を検出する排気圧センサ34
が設けられている。ECU60は、入出力装置、記憶装
置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装
置(CPU)、タイマカウンタ等を備えており、当該E
CU60により、エンジン1を含めた排気浄化装置の総
合的な制御が行われる。
えられるが、ここではバタフライ弁が採用される。そし
て、密閉型開閉弁52はECU60に接続されており、
ECU60からの作動指令に応じて開閉作動する。ま
た、排気管32には排気圧を検出する排気圧センサ34
が設けられている。ECU60は、入出力装置、記憶装
置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装
置(CPU)、タイマカウンタ等を備えており、当該E
CU60により、エンジン1を含めた排気浄化装置の総
合的な制御が行われる。
【0028】ECU60の入力側には、上述した吸気量
センサ18、排気圧センサ34の他、アクセルペダル6
2の操作量を検出するアクセル開度センサ64等の各種
センサ類が接続されており、これらセンサ類からの検出
情報が入力される。一方、ECU60の出力側には、上
述の燃料噴射弁6、点火コイル8、スロットル弁14、
過給機16、絞り弁20、密閉型開閉弁52等の各種出
力デバイスが接続されており、これら各種出力デバイス
には各種センサ類からの検出情報に基づき演算された燃
料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、弁開度、排気流動
制御量等がそれぞれ出力される。
センサ18、排気圧センサ34の他、アクセルペダル6
2の操作量を検出するアクセル開度センサ64等の各種
センサ類が接続されており、これらセンサ類からの検出
情報が入力される。一方、ECU60の出力側には、上
述の燃料噴射弁6、点火コイル8、スロットル弁14、
過給機16、絞り弁20、密閉型開閉弁52等の各種出
力デバイスが接続されており、これら各種出力デバイス
には各種センサ類からの検出情報に基づき演算された燃
料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、弁開度、排気流動
制御量等がそれぞれ出力される。
【0029】以下、このように構成された本発明の実施
例1に係る排気浄化装置の作用について説明する。エン
ジン1の冷態始動時における三元触媒40の暖機要求
時、或いは三元触媒40に付着堆積したS成分(硫黄成
分)の加熱除去要求時のように、排気系内反応を促進さ
せたいような場合には、ECU60からの指令により、
2次エアの排気系への供給制御、即ち2次エア制御と排
気流動制御とが実施される。
例1に係る排気浄化装置の作用について説明する。エン
ジン1の冷態始動時における三元触媒40の暖機要求
時、或いは三元触媒40に付着堆積したS成分(硫黄成
分)の加熱除去要求時のように、排気系内反応を促進さ
せたいような場合には、ECU60からの指令により、
2次エアの排気系への供給制御、即ち2次エア制御と排
気流動制御とが実施される。
【0030】2次エア制御が開始されると、ECU60
は、過給機16が停止している場合には過給機16を作
動させ、絞り弁20を閉弁側に作動させる。このように
すると、過給機16による過給圧と相まって過給機16
と絞り弁20との間の吸気管12内の空気圧が上昇す
る。一方、排気流動制御が開始されると、ECU60
は、密閉型開閉弁52を閉弁側に作動させる。これによ
り、密閉型開閉弁52よりも上流側の排気流動が抑制さ
れ、排気系(排気ポート、排気マニホールド30、排気
管32、三元触媒40を含む)内における排ガスの滞留
時間が長くなるとともに、排気圧が上昇する。
は、過給機16が停止している場合には過給機16を作
動させ、絞り弁20を閉弁側に作動させる。このように
すると、過給機16による過給圧と相まって過給機16
と絞り弁20との間の吸気管12内の空気圧が上昇す
る。一方、排気流動制御が開始されると、ECU60
は、密閉型開閉弁52を閉弁側に作動させる。これによ
り、密閉型開閉弁52よりも上流側の排気流動が抑制さ
れ、排気系(排気ポート、排気マニホールド30、排気
管32、三元触媒40を含む)内における排ガスの滞留
時間が長くなるとともに、排気圧が上昇する。
【0031】そして、この際、絞り弁20と密閉型開閉
弁52とは、過給機16と絞り弁20間の吸気管12内
の空気圧の方が密閉型開閉弁52よりも上流側の排気圧
よりも高くなるように作動制御される(空気圧上昇手
段、吸気量調整制御手段)。詳しくは、例えば過給機1
6による過給圧と絞り弁20の開度に応じて定まる空気
圧を予めマップ化しておき、当該空気圧のマップ値と排
気圧センサ34により検出される排気圧とを比較し、絞
り弁20上流側の空気圧が排気圧よりも大きくなるよう
に絞り弁20の開度と密閉型開閉弁52の開度とを適宜
設定する。具体的には、先ず密閉型開閉弁52の開度を
所定の排気圧を確保するように設定し、絞り弁20上流
側の空気圧が当該所定の排気圧より大きくなるように絞
り弁20の開度を設定する。
弁52とは、過給機16と絞り弁20間の吸気管12内
の空気圧の方が密閉型開閉弁52よりも上流側の排気圧
よりも高くなるように作動制御される(空気圧上昇手
段、吸気量調整制御手段)。詳しくは、例えば過給機1
6による過給圧と絞り弁20の開度に応じて定まる空気
圧を予めマップ化しておき、当該空気圧のマップ値と排
気圧センサ34により検出される排気圧とを比較し、絞
り弁20上流側の空気圧が排気圧よりも大きくなるよう
に絞り弁20の開度と密閉型開閉弁52の開度とを適宜
設定する。具体的には、先ず密閉型開閉弁52の開度を
所定の排気圧を確保するように設定し、絞り弁20上流
側の空気圧が当該所定の排気圧より大きくなるように絞
り弁20の開度を設定する。
【0032】これにより、絞り弁20上流側の空気圧と
排気圧との圧力差によって、絞り弁20上流側の空気が
2次エアとして空気通路22を介して排気ポートに供給
される。このように、本発明の実施例1に係る排気浄化
装置では、過給機16の過給圧を利用し、絞り弁20に
より過給機16の下流側の空気圧が排気圧よりも高くな
るようにして2次エアを吸気系から排気系に供給するよ
うにしている。従って、密閉型開閉弁52によって排気
流動が抑制され排気系内の排気圧が上昇している場合で
あっても、高価なエアポンプを用いることなく、2次エ
アを容易にして確実に排気系に供給することができる。
これにより、排気系内の反応が良好に促進される。
排気圧との圧力差によって、絞り弁20上流側の空気が
2次エアとして空気通路22を介して排気ポートに供給
される。このように、本発明の実施例1に係る排気浄化
装置では、過給機16の過給圧を利用し、絞り弁20に
より過給機16の下流側の空気圧が排気圧よりも高くな
るようにして2次エアを吸気系から排気系に供給するよ
うにしている。従って、密閉型開閉弁52によって排気
流動が抑制され排気系内の排気圧が上昇している場合で
あっても、高価なエアポンプを用いることなく、2次エ
アを容易にして確実に排気系に供給することができる。
これにより、排気系内の反応が良好に促進される。
【0033】特に、当該実施例1では、過給機16の下
流側の空気圧を高めるために絞り弁20をスロットル弁
14とは独立に設けるようにしている。従って、スロッ
トル弁14の制御と関係なく絞り弁20を細かく調整で
き、過給機16の下流側の空気圧を的確に高圧にでき
る。ところで、このように吸気量センサ18を通過した
吸気の一部を2次エアとして排気系に供給すると、吸気
量センサ18によって検出した空気量に対してエンジン
1の燃焼制御に使用する吸入空気量が少なくなり、EC
U60が設定する空燃比と実際の空燃比とに差異が生じ
るためエンジン1が出力変動をきたすおそれがある。
流側の空気圧を高めるために絞り弁20をスロットル弁
14とは独立に設けるようにしている。従って、スロッ
トル弁14の制御と関係なく絞り弁20を細かく調整で
き、過給機16の下流側の空気圧を的確に高圧にでき
る。ところで、このように吸気量センサ18を通過した
吸気の一部を2次エアとして排気系に供給すると、吸気
量センサ18によって検出した空気量に対してエンジン
1の燃焼制御に使用する吸入空気量が少なくなり、EC
U60が設定する空燃比と実際の空燃比とに差異が生じ
るためエンジン1が出力変動をきたすおそれがある。
【0034】そこで、ここでは、図3のフローチャート
に基づき、吸入空気量を補正するようにしている(吸入
空気量補正手段)。図3のステップS10では、上記吸
気量センサ18からの出力、即ち全吸気量の読み込みを
行う。そして、ステップS12では、空気通路22を介
して排気系に供給される吸気量、即ち排気系供給吸気量
を演算により求める。ここでは、過給機16と絞り弁2
0間の吸気管12内の空気圧に基づいて排気系供給吸気
量を推定により求めるようにする。なお、空気通路22
にフローセンサ等を設けて直接に排気系供給吸気量を求
めるようにしてもよい。
に基づき、吸入空気量を補正するようにしている(吸入
空気量補正手段)。図3のステップS10では、上記吸
気量センサ18からの出力、即ち全吸気量の読み込みを
行う。そして、ステップS12では、空気通路22を介
して排気系に供給される吸気量、即ち排気系供給吸気量
を演算により求める。ここでは、過給機16と絞り弁2
0間の吸気管12内の空気圧に基づいて排気系供給吸気
量を推定により求めるようにする。なお、空気通路22
にフローセンサ等を設けて直接に排気系供給吸気量を求
めるようにしてもよい。
【0035】そして、ステップS14において、吸気量
センサ出力と排気系供給吸気量との差から吸入空気量を
求める(吸入空気量=(吸気量センサ出力)−(排気系
供給吸気量))。なお、ここでいう「吸気量センサ出
力」は吸気量センサ18の出力電圧から求めた空気量の
ことを指している。これにより、エンジン1の燃焼制御
に使用される吸入空気量情報が適正なものとされて燃焼
制御が良好に実施され、エンジン1の出力変動が防止さ
れる。
センサ出力と排気系供給吸気量との差から吸入空気量を
求める(吸入空気量=(吸気量センサ出力)−(排気系
供給吸気量))。なお、ここでいう「吸気量センサ出
力」は吸気量センサ18の出力電圧から求めた空気量の
ことを指している。これにより、エンジン1の燃焼制御
に使用される吸入空気量情報が適正なものとされて燃焼
制御が良好に実施され、エンジン1の出力変動が防止さ
れる。
【0036】また、過給機16の過給により過給機16
よりも下流側の空気圧、即ちスロットル弁14の上流側
の空気密度が上昇すると、運転者の意図に反して吸入空
気量が増加し、やはりエンジン1が出力変動をきたすお
それがある。そこで、ここでは、さらに図4のフローチ
ャートに基づき、スロットル弁開度を補正するようにし
ている(スロットル弁開度補正手段)。
よりも下流側の空気圧、即ちスロットル弁14の上流側
の空気密度が上昇すると、運転者の意図に反して吸入空
気量が増加し、やはりエンジン1が出力変動をきたすお
それがある。そこで、ここでは、さらに図4のフローチ
ャートに基づき、スロットル弁開度を補正するようにし
ている(スロットル弁開度補正手段)。
【0037】図4のステップS20では、アクセル開度
センサ64からの情報に基づきアクセル開度を検出す
る。そして、ステップS22において、アクセル開度セ
ンサ64からの情報に基づくベース開度に過給機16よ
りも下流側の空気圧に応じた補正係数を積算し、適正な
スロットル弁開度を求める(スロットル弁開度=(ベー
ス開度)×(過給機下流圧に応じた補正係数))。これ
により、運転者の意図しないエンジン1の出力変動が防
止される。
センサ64からの情報に基づきアクセル開度を検出す
る。そして、ステップS22において、アクセル開度セ
ンサ64からの情報に基づくベース開度に過給機16よ
りも下流側の空気圧に応じた補正係数を積算し、適正な
スロットル弁開度を求める(スロットル弁開度=(ベー
ス開度)×(過給機下流圧に応じた補正係数))。これ
により、運転者の意図しないエンジン1の出力変動が防
止される。
【0038】次に、実施例2について説明する。図5を
参照すると、実施例2に係る吸気系の詳細図が示されて
おり、以下同図に基づき実施例2について説明する。当
該実施例2では、上記実施例1の場合と比較し、絞り弁
20が存在しておらず、一方、リリーフ弁26のリリー
フ圧制御基準圧として排気流動制御弁上流圧、即ち密閉
型開閉弁52の上流側の排気圧を使用可能に切換弁28
が設けられている。そして、切換弁28はECU60に
接続されており、ECU60からの切換指令に応じて、
リリーフ圧制御基準圧として使用される基準圧がマニ負
圧と排気流動制御弁上流圧間で切換えられる。
参照すると、実施例2に係る吸気系の詳細図が示されて
おり、以下同図に基づき実施例2について説明する。当
該実施例2では、上記実施例1の場合と比較し、絞り弁
20が存在しておらず、一方、リリーフ弁26のリリー
フ圧制御基準圧として排気流動制御弁上流圧、即ち密閉
型開閉弁52の上流側の排気圧を使用可能に切換弁28
が設けられている。そして、切換弁28はECU60に
接続されており、ECU60からの切換指令に応じて、
リリーフ圧制御基準圧として使用される基準圧がマニ負
圧と排気流動制御弁上流圧間で切換えられる。
【0039】以下、このように構成された本発明の実施
例2に係る排気浄化装置の作用について説明する。実施
例2では、上記同様、排気系内反応を促進させたいよう
な場合、ECU60は、過給機16が停止している場合
には過給機16を作動させ、密閉型開閉弁52を閉弁側
に作動させる。そして、同時に切換弁28を切換え、リ
リーフ弁(空気圧上昇手段、吸気量調整手段)26のリ
リーフ圧制御基準圧として排気流動制御弁上流圧を使用
可能に設定する。
例2に係る排気浄化装置の作用について説明する。実施
例2では、上記同様、排気系内反応を促進させたいよう
な場合、ECU60は、過給機16が停止している場合
には過給機16を作動させ、密閉型開閉弁52を閉弁側
に作動させる。そして、同時に切換弁28を切換え、リ
リーフ弁(空気圧上昇手段、吸気量調整手段)26のリ
リーフ圧制御基準圧として排気流動制御弁上流圧を使用
可能に設定する。
【0040】このようにすると、リリーフ圧が排気流動
制御弁上流圧、即ち密閉型開閉弁52の上流側の排気圧
よりも大きくならないとリリーフ弁26が開弁されない
ようになり、過給機16による過給圧と相まって過給機
16とスロットル弁(空気圧上昇手段、吸気量調整手
段)14との間の吸気管12内の空気圧が排気圧よりも
上昇する。
制御弁上流圧、即ち密閉型開閉弁52の上流側の排気圧
よりも大きくならないとリリーフ弁26が開弁されない
ようになり、過給機16による過給圧と相まって過給機
16とスロットル弁(空気圧上昇手段、吸気量調整手
段)14との間の吸気管12内の空気圧が排気圧よりも
上昇する。
【0041】これにより、過給機16下流側の吸気通路
12内の空気圧と排気圧との圧力差によって、過給機1
6下流側の空気が2次エアとして空気通路22を介して
排気ポートに供給される。つまり、当該実施例2では、
上記実施例1のように別途絞り弁20を設けることな
く、吸気系内の空気圧が排気圧よりも大きくなるようE
CU60によって絞り弁20等を制御することなく、簡
単な構成にして確実に吸気系の空気圧を排気圧より高く
し、2次エアを確実に排気系に供給するようにできる。
12内の空気圧と排気圧との圧力差によって、過給機1
6下流側の空気が2次エアとして空気通路22を介して
排気ポートに供給される。つまり、当該実施例2では、
上記実施例1のように別途絞り弁20を設けることな
く、吸気系内の空気圧が排気圧よりも大きくなるようE
CU60によって絞り弁20等を制御することなく、簡
単な構成にして確実に吸気系の空気圧を排気圧より高く
し、2次エアを確実に排気系に供給するようにできる。
【0042】従って、本発明の実施例2に係る排気浄化
装置においても、過給機16の過給圧を利用し、高価な
エアポンプを用いることなく、2次エアを容易にして確
実に排気系に供給することができる。これにより、排気
系内の反応が良好に促進される。そして、当該実施例2
でも、図3のフローチャートに基づいて吸入空気量を補
正し、図4のフローチャートに基づいてスロットル弁開
度を補正するようにする。これにより、エンジン1の燃
焼制御に使用される吸入空気量情報が適正なものとされ
て燃焼制御が良好に実施され、運転者の意図しないエン
ジン1の出力変動が防止される。
装置においても、過給機16の過給圧を利用し、高価な
エアポンプを用いることなく、2次エアを容易にして確
実に排気系に供給することができる。これにより、排気
系内の反応が良好に促進される。そして、当該実施例2
でも、図3のフローチャートに基づいて吸入空気量を補
正し、図4のフローチャートに基づいてスロットル弁開
度を補正するようにする。これにより、エンジン1の燃
焼制御に使用される吸入空気量情報が適正なものとされ
て燃焼制御が良好に実施され、運転者の意図しないエン
ジン1の出力変動が防止される。
【0043】次に、実施例3について説明する。図6を
参照すると、実施例3に係る吸気系の詳細図が示されて
おり、以下同図に基づき実施例3について説明する。当
該実施例3では、過給機16に当該過給機16と同軸駆
動される圧縮機17が接続されており、当該圧縮機17
の吐出口に空気通路22’が接続されている。つまり、
当該実施例3では、過給機16と同期回転する圧縮機1
7によって大気中の空気が2次空気として排気系に圧送
されるよう構成されている。
参照すると、実施例3に係る吸気系の詳細図が示されて
おり、以下同図に基づき実施例3について説明する。当
該実施例3では、過給機16に当該過給機16と同軸駆
動される圧縮機17が接続されており、当該圧縮機17
の吐出口に空気通路22’が接続されている。つまり、
当該実施例3では、過給機16と同期回転する圧縮機1
7によって大気中の空気が2次空気として排気系に圧送
されるよう構成されている。
【0044】以下、このように構成された本発明の実施
例3に係る排気浄化装置の作用について説明する。実施
例3では、実施例1、2と同様、排気系内反応を促進さ
せたいような場合、ECU60は、過給機16が停止し
ている場合には過給機16を作動させ、つまり圧縮機1
7を過給機16によって作動させ、密閉型開閉弁52を
閉弁側に作動させる。
例3に係る排気浄化装置の作用について説明する。実施
例3では、実施例1、2と同様、排気系内反応を促進さ
せたいような場合、ECU60は、過給機16が停止し
ている場合には過給機16を作動させ、つまり圧縮機1
7を過給機16によって作動させ、密閉型開閉弁52を
閉弁側に作動させる。
【0045】このとき、排気圧センサ34からの排気圧
情報に基づき、圧縮機17の吐出圧の方が密閉型開閉弁
52よりも上流側の排気圧よりも高くなるように過給機
16が作動制御される。これにより、圧縮機17により
圧縮される空気が2次エアとして空気通路22’を介し
て排気ポートに供給される。
情報に基づき、圧縮機17の吐出圧の方が密閉型開閉弁
52よりも上流側の排気圧よりも高くなるように過給機
16が作動制御される。これにより、圧縮機17により
圧縮される空気が2次エアとして空気通路22’を介し
て排気ポートに供給される。
【0046】従って、本発明の実施例3に係る排気浄化
装置においても、過給機16の過給圧を利用し、高価な
エアポンプを用いることなく、2次エアを容易にして確
実に排気系に供給することができる。これにより、排気
系内の反応が良好に促進される。特に、当該実施例3の
場合、エンジン1の燃焼制御に使用される吸入空気とは
関係なく大気中の空気を直接に排気系に供給することに
なるので、過給機16の過給圧を利用しながらも、エン
ジン1の制御に影響を与えることなく、2次エアを確実
に排気系に供給することができる。
装置においても、過給機16の過給圧を利用し、高価な
エアポンプを用いることなく、2次エアを容易にして確
実に排気系に供給することができる。これにより、排気
系内の反応が良好に促進される。特に、当該実施例3の
場合、エンジン1の燃焼制御に使用される吸入空気とは
関係なく大気中の空気を直接に排気系に供給することに
なるので、過給機16の過給圧を利用しながらも、エン
ジン1の制御に影響を与えることなく、2次エアを確実
に排気系に供給することができる。
【0047】以上で説明を終えるが、本発明は上記実施
形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態で
は、2次エアを空気通路22、22’を介して排気ポー
トに供給するようにしたが、排気流動制御弁50の上流
側であれば排気系のいずれの部分に2次エアを供給する
ようにしてもよい。
形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態で
は、2次エアを空気通路22、22’を介して排気ポー
トに供給するようにしたが、排気流動制御弁50の上流
側であれば排気系のいずれの部分に2次エアを供給する
ようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1の内燃機関の排気浄化装置によれば、排気流動制
御手段とともに過給機を有した内燃機関において、排気
流動制御手段により排気通路の排気流動が抑制されると
きには、過給機の過給と相まって空気圧上昇手段により
過給機よりも下流側の吸気通路内の空気圧が上昇させら
れて十分に高圧とされるので、過給機を有効に利用しな
がら、排気流動制御手段による排気通路内の排気圧の上
昇に拘わらず、連通路を介して空気(2次エア)を吸気
通路から排気通路に容易に供給することができる。
求項1の内燃機関の排気浄化装置によれば、排気流動制
御手段とともに過給機を有した内燃機関において、排気
流動制御手段により排気通路の排気流動が抑制されると
きには、過給機の過給と相まって空気圧上昇手段により
過給機よりも下流側の吸気通路内の空気圧が上昇させら
れて十分に高圧とされるので、過給機を有効に利用しな
がら、排気流動制御手段による排気通路内の排気圧の上
昇に拘わらず、連通路を介して空気(2次エア)を吸気
通路から排気通路に容易に供給することができる。
【0049】また、請求項2の内燃機関の排気浄化装置
によれば、排気流動制御手段により排気通路の排気流動
が抑制されるときには、過給機の過給と相まって過給機
よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流側の吸気通
路内の空気圧が排気流動制御手段よりも上流側の排気通
路内の排気圧に比べて大きくなるよう調整されるので、
連通路を介して空気(2次エア)を吸気通路から排気通
路に容易にして確実に供給することができる。
によれば、排気流動制御手段により排気通路の排気流動
が抑制されるときには、過給機の過給と相まって過給機
よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流側の吸気通
路内の空気圧が排気流動制御手段よりも上流側の排気通
路内の排気圧に比べて大きくなるよう調整されるので、
連通路を介して空気(2次エア)を吸気通路から排気通
路に容易にして確実に供給することができる。
【0050】また、請求項3の内燃機関の排気浄化装置
によれば、吸気量調整手段は吸気通路にスロットル弁と
は独立して設けられているので、スロットル弁の制御と
独立に吸気量調整手段を細かく調整でき、これにより過
給機よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流側の吸
気通路内の空気圧を的確に高圧にでき、連通路を介して
空気(2次エア)を吸気通路から排気通路に容易にして
確実に供給することができる。
によれば、吸気量調整手段は吸気通路にスロットル弁と
は独立して設けられているので、スロットル弁の制御と
独立に吸気量調整手段を細かく調整でき、これにより過
給機よりも下流側且つ吸気量調整手段よりも上流側の吸
気通路内の空気圧を的確に高圧にでき、連通路を介して
空気(2次エア)を吸気通路から排気通路に容易にして
確実に供給することができる。
【0051】また、請求項4の内燃機関の排気浄化装置
によれば、吸気量調整手段は内燃機関のスロットル弁と
過給機よりも下流側且つスロットル弁よりも上流側の吸
気通路内の空気圧を調整するリリーフ弁からなり、排気
流動制御手段により排気通路の排気流動が抑制されると
きには、基準圧変更手段によってリリーフ圧制御基準圧
が排気流動制御手段よりも上流側の排気通路内の排気圧
に等しく設定されるので、過給機よりも下流側且つ吸気
量調整手段よりも上流側の吸気通路内の空気圧を確実に
排気圧以上にでき、別途吸気量調整手段を設けることな
く、連通路を介して空気(2次エア)を吸気通路から排
気通路に容易にして確実に供給することができる。
によれば、吸気量調整手段は内燃機関のスロットル弁と
過給機よりも下流側且つスロットル弁よりも上流側の吸
気通路内の空気圧を調整するリリーフ弁からなり、排気
流動制御手段により排気通路の排気流動が抑制されると
きには、基準圧変更手段によってリリーフ圧制御基準圧
が排気流動制御手段よりも上流側の排気通路内の排気圧
に等しく設定されるので、過給機よりも下流側且つ吸気
量調整手段よりも上流側の吸気通路内の空気圧を確実に
排気圧以上にでき、別途吸気量調整手段を設けることな
く、連通路を介して空気(2次エア)を吸気通路から排
気通路に容易にして確実に供給することができる。
【0052】また、請求項5の内燃機関の排気浄化装置
によれば、空気供給手段により吸気通路から排気通路に
空気が供給されると、その分内燃機関の燃焼制御用の吸
入空気量が減少することになるが、このとき吸入空気量
情報が当該排気通路に供給される空気量に応じて補正さ
れるので、吸入空気量情報を適正なものとして内燃機関
の出力変動を抑制することができる。
によれば、空気供給手段により吸気通路から排気通路に
空気が供給されると、その分内燃機関の燃焼制御用の吸
入空気量が減少することになるが、このとき吸入空気量
情報が当該排気通路に供給される空気量に応じて補正さ
れるので、吸入空気量情報を適正なものとして内燃機関
の出力変動を抑制することができる。
【0053】また、請求項6の内燃機関の排気浄化装置
によれば、過給機の過給と相まって空気圧上昇手段によ
り過給機よりも下流側の吸気通路内の空気圧が上昇させ
られると、スロットル弁の上流側の空気密度が上昇して
吸入空気量が変化することになるが、このときアクセル
操作量に対するスロットル弁開度が過給機よりも下流側
の吸気通路内の空気圧、即ちスロットル弁の上流側の空
気密度に応じて補正されるので、運転者の意図しない内
燃機関の出力変動を抑制することができる。
によれば、過給機の過給と相まって空気圧上昇手段によ
り過給機よりも下流側の吸気通路内の空気圧が上昇させ
られると、スロットル弁の上流側の空気密度が上昇して
吸入空気量が変化することになるが、このときアクセル
操作量に対するスロットル弁開度が過給機よりも下流側
の吸気通路内の空気圧、即ちスロットル弁の上流側の空
気密度に応じて補正されるので、運転者の意図しない内
燃機関の出力変動を抑制することができる。
【0054】また、請求項7の内燃機関の排気浄化装置
によれば、排気流動制御手段とともに過給機を有した内
燃機関において、過給機と同軸駆動する圧縮機を設ける
とともに当該圧縮機の吐出口と排気流動制御手段よりも
上流側の排気通路とを連通路で連通するので、過給機を
有効に利用しながら、排気流動制御手段による排気通路
内の排気圧の上昇に拘わらず、内燃機関の制御に影響な
く、連通路を介して空気(2次エア)を吸気通路から排
気通路に容易に供給することができる。
によれば、排気流動制御手段とともに過給機を有した内
燃機関において、過給機と同軸駆動する圧縮機を設ける
とともに当該圧縮機の吐出口と排気流動制御手段よりも
上流側の排気通路とを連通路で連通するので、過給機を
有効に利用しながら、排気流動制御手段による排気通路
内の排気圧の上昇に拘わらず、内燃機関の制御に影響な
く、連通路を介して空気(2次エア)を吸気通路から排
気通路に容易に供給することができる。
【図1】本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構
成図である。
成図である。
【図2】実施例1に係るエンジンの吸気系の詳細図であ
る。
る。
【図3】吸入空気量の補正ルーチンを示すフローチャー
トである。
トである。
【図4】スロットル弁開度の補正ルーチンを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図5】実施例2に係るエンジンの吸気系の詳細図であ
る。
る。
【図6】実施例3に係るエンジンの吸気系の詳細図であ
る。
る。
1 エンジン
12 吸気管
14 スロットル弁(空気圧上昇手段、吸気量調整手
段) 16 過給機 18 吸気量センサ 20 絞り弁(空気圧上昇手段、吸気量調整手段) 22、22’ 空気通路(連通路) 24 リリーフ通路 26 リリーフ弁(空気圧上昇手段、吸気量調整手段) 30 排気マニホールド 32 排気管 34 排気圧センサ 50 排気流動制御弁(排気流動制御手段) 52 密閉型開閉弁 60 ECU(電子コントロールユニット) 64 アクセル開度センサ
段) 16 過給機 18 吸気量センサ 20 絞り弁(空気圧上昇手段、吸気量調整手段) 22、22’ 空気通路(連通路) 24 リリーフ通路 26 リリーフ弁(空気圧上昇手段、吸気量調整手段) 30 排気マニホールド 32 排気管 34 排気圧センサ 50 排気流動制御弁(排気流動制御手段) 52 密閉型開閉弁 60 ECU(電子コントロールユニット) 64 アクセル開度センサ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F01N 3/24 F01N 3/24 Q 3G301
T
3/30 3/30 B
F02B 37/16 F02D 9/02 351M
F02D 9/02 351 361H
361 11/10 K
11/10 23/00 F
23/00 P
41/02 310D
41/02 310 41/04 310A
41/04 310 43/00 301K
43/00 301 301R
301T
45/00 301E
45/00 301 F02B 37/00 303G
Fターム(参考) 3G005 EA16 FA35 FA42 GB19 GB26
JA24 JA28
3G065 AA03 AA04 AA09 AA10 AA11
CA12 DA04 EA01 EA02 GA05
GA06 GA46 HA02 HA06 JA04
JA09 JA11 KA02 KA36
3G084 AA03 AA04 BA05 BA07 BA08
BA09 BA13 BA15 BA17 BA19
BA24 BA25 DA05 DA10 DA14
EA11 EB22 FA00 FA07 FA10
3G091 AA02 AA10 AA17 AA24 AA28
AB03 BA00 BA01 BA11 BA14
BA15 BA19 BA29 BA33 CA10
CA22 CB02 CB03 CB05 CB07
CB08 DA01 DA02 DA10 DB10
EA01 EA05 EA07 EA30 EA32
FB10 FB11 FB12 FC02 GA06
HA02 HA37 HB06
3G092 AA01 AA06 AA13 AA16 AA18
DB02 DC02 DC03 DC12 DC16
DE03S DG07 EA02 EB05
EC09 FA15 HA01Z HD01X
HD08Z HE08Z HF08Z
3G301 HA01 HA04 HA06 HA11 HA15
JA11 JA15 JA24 JA25 JA26
JB09 LA02 LA03 LA08 LB04
MA01 MA11 MA18 NA06 NA07
NA08 NC02 NE01 NE06 NE17
PA01B PA01Z PD14B PD14Z
PF03B PF03Z
Claims (7)
- 【請求項1】 内燃機関の吸気通路に設けられ、吸入空
気を過給する過給機と、内燃機関の排気通路に空気を供
給する空気供給手段と、前記排気通路に設けられ、該排
気通路内の排気流動を抑制する排気流動制御手段とを備
えた内燃機関の排気浄化装置において、 前記空気供給手段は、前記過給機よりも下流側の吸気通
路と前記排気流動制御手段よりも上流側の排気通路とを
連通する連通路と、前記過給機の過給と相まって前記過
給機よりも下流側の吸気通路内の空気圧を上昇させる空
気圧上昇手段とからなり、前記排気流動制御手段により
前記排気通路の排気流動が抑制されるとき、前記空気圧
上昇手段によって前記過給機よりも下流側の吸気通路内
の空気圧を上昇させることにより前記排気通路に空気を
供給することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項2】 前記空気圧上昇手段は、前記過給機より
も下流側の吸気通路に設けられた吸気量調整手段と、該
吸気量調整手段を制御する吸気量調整制御手段とからな
り、 前記吸気量調整制御手段は、前記排気流動制御手段によ
り前記排気通路の排気流動が抑制されるとき、前記過給
機よりも下流側且つ前記吸気量調整手段よりも上流側の
吸気通路内の空気圧が前記排気流動制御手段よりも上流
側の排気通路内の排気圧に比べて大きくなるよう前記吸
気量調整手段を制御することを特徴とする、請求項1記
載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項3】 前記吸気量調整手段は、内燃機関のスロ
ットル弁よりも上流側の吸気通路に該スロットル弁とは
独立して設けられていることを特徴とする、請求項2記
載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項4】 前記吸気量調整手段は内燃機関のスロッ
トル弁と前記過給機よりも下流側且つ前記スロットル弁
よりも上流側の吸気通路内の空気圧を調整するリリーフ
弁からなり、 前記吸気量調整制御手段は、前記リリーフ弁のリリーフ
圧制御基準圧を変更可能な基準圧変更手段を含み、前記
排気流動制御手段により前記排気通路の排気流動が抑制
されるとき、前記基準圧変更手段によって前記リリーフ
圧制御基準圧を前記排気流動制御手段よりも上流側の排
気通路内の排気圧に設定することを特徴とする、請求項
2記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項5】 前記空気供給手段により前記排気通路に
空気が供給されるとき、内燃機関の燃焼制御用の吸入空
気量情報を前記排気通路に供給される空気量に応じて補
正する吸入空気量補正手段を備えることを特徴とする、
請求項1乃至4のいずれか記載の内燃機関の排気浄化装
置。 - 【請求項6】 前記空気供給手段により前記排気通路に
空気が供給されるとき、アクセル操作量に対するスロッ
トル弁開度を前記過給機よりも下流側の吸気通路内の空
気圧に応じて補正するスロットル弁開度補正手段を備え
ることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか記載の
内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項7】 内燃機関の吸気通路に設けられ、吸入空
気を過給する過給機と、内燃機関の排気通路に空気を供
給する空気供給手段と、前記排気通路に設けられ、該排
気通路内の排気流動を抑制する排気流動制御手段とを備
えた内燃機関の排気浄化装置において、 前記空気供給手段は、前記過給機に同軸駆動されて大気
中の空気を圧送する圧縮機と、該圧縮機の吐出口と前記
排気流動制御手段よりも上流側の排気通路とを連通する
連通路とからなり、前記排気流動制御手段により前記排
気通路の排気流動が抑制されるとき、前記圧縮機によっ
て前記排気通路に空気を供給することを特徴とする内燃
機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001247224A JP2003056334A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001247224A JP2003056334A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003056334A true JP2003056334A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19076607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001247224A Withdrawn JP2003056334A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003056334A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007051583A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Mazda Motor Corp | エンジンの制御装置 |
WO2011135730A1 (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-03 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関システム制御装置 |
-
2001
- 2001-08-16 JP JP2001247224A patent/JP2003056334A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007051583A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Mazda Motor Corp | エンジンの制御装置 |
WO2011135730A1 (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-03 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関システム制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081104 |