JP2003055797A - 液処理装置、および液処理方法 - Google Patents

液処理装置、および液処理方法

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JP2003055797A
JP2003055797A JP2001242190A JP2001242190A JP2003055797A JP 2003055797 A JP2003055797 A JP 2003055797A JP 2001242190 A JP2001242190 A JP 2001242190A JP 2001242190 A JP2001242190 A JP 2001242190A JP 2003055797 A JP2003055797 A JP 2003055797A
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liquid
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Yasushi Yagi
靖司 八木
Kazuji Aoki
一二 青木
Mitsuru Ushijima
満 牛島
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的導通と封止それぞれに適した圧力で、
電極と封止手段を被処理体に対して押圧できる液処理装
置を提供する。 【解決手段】 処理液槽が互いに脱着可能に接続する処
理液槽側部と処理液槽底部から構成され、被処理体は処
理液槽底部上に支持される。被処理体封止手段と、第1
の電極が処理液槽側部に設けられる。電極押圧手段によ
る第1の電極の押圧が処理液槽側部と前記処理液槽底部
との脱着と独立して行われることから、被処理体の封止
と第1の電極による導通のそれぞれに必要な押圧を適切
に制御することが容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液処理装置、およ
び液処理方法に関し、特に電気的液処理を行う液処理装
置、および液処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多結晶シリコン層が形成された半導体基
板等の被処理体に、陽極化成処理等の電気化学的な液処
理を施すことがある。電極を接続した被処理体を処理液
に浸漬し、通電することで、被処理体の一部に対する電
気的な液処理が行われる。この液処理に際して電極等を
被処理体の一部を封止して処理液から保護し、被処理体
の封止されていない箇所を処理液に浸漬する。これら電
気的接続と封止のため電気化学的な液処理を施す液処理
装置には電極およびOリング等の封止手段が備えられ、
被処理体を電極および封止手段で押圧することで電気的
導通と封止の双方を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気的
導通と封止それぞれに必要な押圧が異なる場合がある。
この場合には電気的導通と封止それぞれに適した圧力
で、電極と封止手段を被処理体に押圧する必要がある。
また、電気的導通を図る箇所と封止する箇所は必ずしも
対応しない。例えば、電気的導通を被処理体外周近傍の
一部(例えば、基板の対向する2辺)に施し、封止は被
処理体の外周近傍の全周に渡って施す場合がある。この
ような場合には、被処理体外周近傍の一部には電気的導
通と封止の双方が、被処理体外周近傍の他の箇所には封
止のみが施されることになる。電気的導通と封止の双方
が施される箇所では、封止のみを施す箇所に比較して応
力が分散され、封止手段を押圧する圧力の低下、即ち封
止性の低下を招く畏れがある。このように電気的導通を
図る箇所と封止する箇所が対応しないことに起因して、
電気的導通と封止それぞれに適した圧力で、電極と封止
手段の被処理体への押圧が行えない場合もある。以上に
鑑み本発明は、電気的導通と封止それぞれに適した圧力
で、電極と封止手段を被処理体に対して押圧できる液処
理装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明に係る液処理装置は、被処理体を電気
化学的に処理する処理液を蓄積するための処理液槽の側
部を構成する処理液槽側部と、前記処理液槽側部と脱着
可能に接続し、かつ前記処理液槽の底部を構成する処理
液槽底部と、前記処理液を前記処理液槽内に導入する処
理液導入手段と、前記処理液槽底部上に設けられ、かつ
前記被処理体の少なくとも一部が前記処理液槽内に露出
するように該被処理体を支持する被処理体支持部と、前
記処理液槽側部に設けられ、かつ前記被処理体を封止し
てその周縁近傍を前記処理液から保護する被処理体封止
手段と、前記処理液槽側部に設けられ、かつ前記被処理
体と電気的に接続するための第1の電極と、前記処理液
槽側部と前記処理液槽底部との脱着と独立して、前記第
1の電極を前記被処理体に対して押圧する電極押圧手段
と、前記処理液槽底部と対向して設けられた光源と、前
記処理液槽底部と前記光源との間に設けられた第2の電
極とを具備することを特徴とする。被処理体の封止は、
処理液槽側部と処理液槽底部とを接続した際に、処理液
槽側部に設けられた被処理体封止手段によって行われ
る。電極押圧手段による第1の電極の押圧が処理液槽側
部と前記処理液槽底部との脱着と独立して行われること
から、被処理体の封止と第1の電極による導通のそれぞ
れに必要な圧力を適切に制御することが容易になる。
【0005】前記第1の電極が、電極押圧手段による
被処理体への押圧が行われないときに自動的に被処理体
から離間してもよい。第1の電極と被処理体との電気的
導通を自動的に解除できる。この離間の自動化は、弾性
体の復元力により行うことができる。この弾性体は、第
1の電極自身の一部を構成してもよいし、第1の電極と
は別個に設けられても差し支えない。これに加えて、前
記第1の電極が、前記処理液槽側部に固定された固定端
と前記処理液槽側部に固定されない自由端を有し、前記
固定端と前記自由端がそれぞれ、前記処理槽の外周側と
内周側に配置されていてもよい。第1の電極が電極押圧
部で押圧されていないとき、第1の電極材料が有する弾
性により、その自由端は元の状態に復帰する。電極の押
圧を解除して処理槽の内周側に配置されている自由端を
自動復帰しておくことで、被処理体の封止解除の際に第
1の電極が処理液に汚染されることを防止できる。
【0006】前記第1の電極が、突起部を有してもよ
い。突起部によって第1の電極と被処理体との導通の確
実性を確保できる。 前記第1の電極が、波板形状の波板部を有してもよ
い。波板形状が複数の突起部として機能し、被処理体と
の接触面積を向上できる。
【0007】前記電極押圧手段が、エアシリンダーで
あってもよい。エアシリンダによる押圧はエアシリンダ
内のガス圧で決まることから、押圧を容易に制御でき
る。特に第1の電極が複数ある場合に、複数の第1の電
極を複数のエアシリンダによって略同一の押圧を行え
る。
【0008】前記被処理体封止手段が、Oリングであ
るであってもよいし、それぞれが前記被処理体に接触す
る複数の接触部を有してもよい。例えば、弾性を有する
Oリングによって被処理体を封止できる。また、複数の
接触部により被処理体の封止をより確実に行える。 前記被処理体封止手段が、自ら変形しても差し支えな
い。被処理体封止手段の変形により封止圧を的確に調節
できる。例えば、被処理体封止手段を中空部を有する弾
性体から構成し、中空部中にエアを供給、排出すること
で被処理体封止手段を膨張、縮小して、封止圧を調節で
きる。
【0009】(2)本発明に係る液処理方法は、被処理
体の周縁近傍を封止部材で押圧して封止する封止ステッ
プと、前記封止ステップで封止された前記被処理体を電
極と電気的に接続する電気的接続ステップと、前記電気
的接続ステップで前記電極と電気的に接続された被処理
体の封止されていない箇所を陽極化成用の処理液に接触
させるステップと、前記電極に通電して前記被処理体を
陽極化成処理するステップと、を具備することを特徴と
する。封止ステップの後に被処理体と電極との電気的接
続を行うので、封止の際の押圧とは独立して電極と被処
理体間の押圧を制御できる。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
第1の実施形態に係る液処理システムを図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る液
処理装置10の構成を示す一部断面図である。図1に示
すように液処理装置10は、主として処理液槽側部3
0、処理液槽底部50、処理液槽蓋部60から構成され
る。
【0011】処理液槽側部30、処理液槽底部50と
は、全体として電気的液処理用の処理液(薬液)Lを蓄
える処理液槽(薬液槽部)20を構成する。これら処理
液槽側部30、処理液槽底部50、処理液槽蓋部60の
処理液あるいはそのミストが接触する表面は、処理液L
に侵されない耐食性の樹脂等から構成される。
【0012】液処理装置10は、複数の液処理、例えば
陽極化成処理と陽極酸化処理を被処理体に対して行うこ
とができる。陽極化成処理用の処理液L1として還元剤
例えば弗化水素と、界面活性剤例えばエチルアルコール
と水との混合溶液を用い、陽極酸化処理用の処理液L2
として酸化剤例えば硫酸水溶液を用いることができる。
【0013】処理液槽底部50には被処理体たるガラス
基板Gが保持される。即ち、処理液槽底部50は、被処
理体を保持する被処理体保持部として機能する。多結晶
シリコン層が形成されたガラス基板Gを被処理体として
用いた場合には必要に応じて、ガラス基板Gと多結晶シ
リコン層との間に通電のために電気の導体層が挟みこま
れている。また、この導体層に電気的に接続された電極
(被処理体側電極Eg)が被処理体の表面に露出され
る。被処理体として、多結晶シリコン層が形成されたガ
ラス基板G以外にも、多結晶シリコン層が形成されたシ
リコン、GaAs等の半導体基板を用いることができ
る。
【0014】処理液槽底部50は、昇降機構52によっ
てガラス基板Gを保持したまま、処理液槽側部30から
着脱し上下に昇降できる。ガラス基板Gは、処理液槽底
部50上に保持され、処理液槽側部30底面の開口部を
通じて、その上面が処理液Lに接触する。
【0015】処理液槽底部50上には、ガラス基板Gを
持ち上げ、また持ち上げたガラス基板を降ろすための被
処理体昇降機構54が設置されている。この被処理体昇
降機構54は、ガラス基板Gを直接支持する被処理体支
持部55と被処理体支持部55を上下に移動させる移動
機構56から構成される。
【0016】被処理体昇降機構54は、例えばガラス基
板Gの4隅と中央の5カ所に設置される。ガラス基板G
の隅、あるいは辺以外の例えば中央に対応して配置され
た被処理体支持部55cは、ガラス基板Gの底面の形状
に対応した略平板形状をしている。これに対して、ガラ
ス基板Gの辺あるいは隅に対応して配置された被処理体
支持部55a、55bは、その形状がガラス基板Gの辺
あるいは隅の形状に対応している。移動機構56には、
例えば圧縮空気によって駆動されるエアシリンダーを用
いることができる。また、移動機構56は電気で駆動さ
れる電動モータを用いても差し支えない。
【0017】処理液槽底部50には、ガラス基板Gを固
定する固定手段たる吸着機構58が設置されている。吸
着機構58は、処理液槽底部50に形成された孔であり
この孔から真空吸引を行うことで、ガラス基板Gを処理
液槽底部50に吸引し、固定することができる。処理液
槽底部50は、さらに図示しないガラス基板Gの温度を
調節する温度調節手段を備えている。この温度調節手段
は、恒温の液体を用いた熱交換器、あるいはペルチェ素
子等から構成することができる。
【0018】処理液槽側部30の底面には、処理液槽側
部30とガラス基板Gとの間から処理液Lが漏洩するの
を防止する被処理体封止手段たるシール用リング32が
設けられている。シール用リング32は、断面が円形あ
るいは楕円形のOリングであり、処理液槽側部30の底
面の内周およびガラス基板Gの周辺に沿って設けられ、
ガラス基板Gの周縁を処理液から保護する。このシール
用リング32は、耐薬品性のゴム等で形成され、処理液
槽底部50(ガラス基板G)によって押圧される。
【0019】処理液槽側部30の底面には、シール用リ
ング32よりもやや外周寄りにガラス基板Gと電気的導
通を行うための導通用電極34が形成されている。導通
用電極34は、ガラス基板Gの被処理体側電極Egと対
応して配置される。ここで、シール用リング32が導通
用電極34より処理液槽20の内部寄りに設置されてい
ることから、導通用電極34は処理液Lから保護され
る。導通用電極34は、処理液槽20の外周側で処理液
槽側部30に固定され、処理液槽20の内周側が移動可
能ないわゆる片持ち梁となっている。導通用電極34
は、電極押圧部38によって、被処理体側電極Egに接
触、押圧される。なお、導通用電極34、電極押圧部3
8の詳細は後述する。
【0020】処理液槽側部30には、処理液供給・排出
用ポート40、ミストトラップポート42が設置されて
いる。処理液供給・排出用ポート40は、処理液槽側部
30の底面近くに設けられ、処理液を処理液槽20内に
供給あるいは排出する。処理液供給・排出用ポート40
には、図示しない陽極化成処理用溶液、陽極酸化処理用
溶液、および処理液槽20内洗浄用の純水(イオン交換
水)のそれぞれを満たしたタンクが接続されている。ま
た、処理液供給・排出用ポート40にはさらに処理液槽
20内の液体を吸引するためのポンプが接続されてい
る。処理液供給・排出用ポート40は、ポンプとこれら
3つのタンクとをバルブで切り替えることで、処理液槽
20内への3種類の液体の供給、処理液槽20内の液体
の排出のそれぞれを行うことができる。処理液供給・排
出用ポート40が、複数備えられていることから、処理
液槽20への処理液Lの供給および排出が速やかに行わ
れる。
【0021】ミストトラップポート42は、処理液槽側
部30の上面近くに設けられ、処理液Lのミスト(霧)
を捕獲し、処理液Lのミストが処理液槽20の外部に飛
散するのを防止する。ミストトラップポート42には、
ミスト捕獲用フィルターを用いて処理液Lのミスト(液
体成分)を捕獲し(気液分離)、気体成分のみを排気す
ることができる。
【0022】処理液槽蓋部60には、カソード電極6
2、ハロゲンランプ64,アスピレーター66が設置さ
れている。ハロゲンランプ64は、500〜1000W
程度の出力を有し、処理液槽底部50に保持されたガラ
ス基板Gの上面に450〜500nm程度の波長域の光
を照射する。この光の照射は、後述するようにガラス基
板G上の多結晶シリコン層を陽極化成処理する際のポー
ラスシリコンの形成を促進する。
【0023】カソード電極62は、ハロゲンランプ64
と処理液槽底部50との間にあり、ハロゲンランプ64
からの光を遮らないように透光性を有する。ここでいう
透光性とは、カソード電極62自体が透光性の材料から
構成されることに限らず、カソード電極62に開口部を
設けたり、線状のカソード材料からカソード電極62を
構成したりすることをも意味する。このときには、カソ
ード電極62の材料として透光性のない白金を用いるこ
とができる。
【0024】導通用電極34とカソード電極62は、図
示しない電源に接続されている。処理液槽20に処理液
Lを満たし、導通用電極34を通じてガラス基板G上の
多結晶シリコン層に電気を印加することで、陽極化成処
理あるいは陽極酸化処理が行われる。アスピレーター6
6は、処理液槽20の底面たる処理液槽底部50に対し
て昇降可能なパイプから構成され、処理液供給・排出用
ポート40では排出しきれない処理液Lを処理液槽20
内から排出する。
【0025】(導通用電極近傍の詳細)図2、図3はそ
れぞれ、導通用電極34、電極押圧部38近傍を拡大し
て表す一部断面図および斜視図である。なお、見やすさ
を考慮して、図2では処理液槽側部30と処理液槽底部
50が離れた状態を示し、図3では構成要素の一部を省
略して表している。導通用電極34は、ガラス基板Gの
対向する両辺に沿って設けられた被処理体側電極Egに
対応して複数個設置されている。導通用電極34は、自
由端を有する電極本体342および処理液槽側部30に
固定された固定部344からなる。電極本体342と固
定部344とはそれぞれ板状であり、一体的に形成され
ている。即ち、導通用電極34は板ばねとして機能す
る。導通用電極34は弾性および電気伝導性のある材
料、例えば金属材料から構成される。
【0026】電極押圧部38は、それぞれの導通用電極
34に対応して配置され、エアシリンダー36およびエ
アシリンダー36によって上下に移動可能な移動ピン3
7から構成される。電極本体342の自由端は、固定部
344との接続端(固定端)に対して上向きに持ち上が
っている。このため、導通用電極34は電極押圧部38
によって上から押圧されない限り被処理体側電極Egに
接触することはない。また、電極本体342の自由端と
固定端はそれぞれ処理液槽20の内周側(シール用リン
グ32側)、外周側に位置している。このように、電極
本体342の自由端がシール用リング32側上向きであ
ることは、シール用リング32に付着した処理液による
導通用電極34の汚染防止に寄与する。
【0027】図4(A)、(B)はそれぞれ、電極押圧
部38によって導通用電極34を押圧する前後の状態を
表す拡大側面図である。エアシリンダー36によって移
動ピン37が降下することにより導通用電極34が撓
み、電極本体342が被処理体側電極Egに接触する。
ここで、電極押圧部38がエアシリンダー36によって
構成されていることから、複数の導通用電極34を略同
一の圧力で押圧することができる。
【0028】(液処理工程の詳細)図5は、液処理装置
10を用いてガラス基板G上に形成された多結晶シリコ
ン層に対して陽極化成処理、陽極酸化処理を連続的に行
う場合の手順を表すフロー図である。また、図6から1
5は、図5に表した各工程における液処理装置10の状
態を表した一部断面図である。以下、図5〜15を用い
てこの手順を詳細に説明する。 (1)液処理装置10が、ガラス基板Gを処理液槽底部
50上に載置するための待機状態となる(ステップ10
1及び図6)。 この待機状態において、処理液槽底部50は昇降機構5
2によってガラス基板Gを載置する基準の位置まで下降
され、処理液槽側部30とは分離されている。また、被
処理体支持部55は移動機構56によって上昇され、ガ
ラス基板Gを載置すべく待ち受ける。
【0029】(2)処理液槽底部50上にガラス基板G
が載置される(ステップ102および図7)。 具体的には、被処理体支持部55上にガラス基板Gが載
置される。この載置は、図示しない基板搬送機構によっ
て行われ、ガラス基板Gの被処理面(多結晶シリコンの
形成面)が上面になるように載置される。
【0030】ここで、被処理体支持部55がガラス基板
Gの形状に対応して複数配置されていることから、ガラ
ス基板Gが被処理体支持部55上に載置されたときのガ
ラス基板Gの撓みが防止される。例えば、被処理体支持
部55がガラス基板Gの4隅と中央に対応して5つ配置
されていることで、ガラス基板Gの撓みの軽減、ひいて
はガラス基板G上の多結晶シリコン層への曲がり応力が
軽減される。
【0031】被処理体支持部55の個数は5つには限ら
れない。ガラス基板Gが小さければ、ガラス基板G中央
の被処理体支持部55を省略することも可能であるし、
ガラス基板Gが大きければ被処理体支持部55の数を増
加することでガラス基板Gの撓みを軽減できる。例え
ば、ガラス基板Gの面積に対して均一に分布するように
被処理体支持部55を配置しても良いし、ガラス基板G
の辺に対応して配置しても差し支えない。
【0032】(3)ガラス基板Gを処理液槽底部50上
に保持、固定する(ステップ103および図8)。 ガラス基板Gの処理液槽底部50に対する固定は、次の
2行程によって行われる。 被処理体支持部55が移動機構56により降下してガ
ラス基板Gの下面を処理液槽底部50の上面に直接接触
させる。 ガラス基板Gを吸着機構58により真空吸引して、ガ
ラス基板Gを処理液槽底部50上に固定する。
【0033】(4)処理液槽底部50を昇降機構52に
よって上昇させ、ガラス基板Gによりシール用リング3
2を押しつぶす。この結果、シール用リング32とガラ
ス基板Gの間における処理液の漏洩を防止するための封
止が形成される(ステップ104および図9)。 このとき、導通用電極34と被処理体側電極Egはまだ
接触していない。この結果、処理液槽側部30と処理液
槽底部50間には、昇降機構52によってシール用リン
グ32によるガラス基板Gの封止に適した圧力を加える
ことが容易に行える。
【0034】(5)電極押圧部38によって、導通用電
極34を上から押圧し、撓ませることで、導通用電極3
4を被処理体側電極Egに接触、導通させる(ステップ
S105および図10)。 このとき、シール用リング32の押圧と独立に、導通用
電極34の押圧を行えることから、導通用電極34の被
処理体側電極Egに対する押圧を導通に適した圧力に設
定することができる。
【0035】(6)処理液供給・排出用ポート68によ
り、陽極化成用の溶液(処理液L1)が処理液槽20内
に導入され、陽極化成処理が行われる(ステップ106
および図11)。 シール用リング32の封止機能により、処理液L1を導
入したときに、処理液槽側部30と処理液槽底部50の
間で処理液L1が漏れ出すことはない。処理液L1は、
その液面が処理液槽20に対して所定の位置になるよう
に、制御される。この液面の位置制御は、例えば光方式
の液面センサによる液面の測定、あるいは定量ポンプを
用いた導入液量の制御によって行える。
【0036】処理液L2の導入が終了したら、導通用電
極34とカソード電極62との間に電圧を印加し、陽極
化成処理を行う。この電圧にはパルス成分やAC成分が
含まれていても差し支えない。時間平均として、導通用
電極34がプラス、カソード電極62がマイナスとなる
ような電圧が印加されていればよい。
【0037】この陽極化成処理の結果、多結晶シリコン
はその一部が処理液L1に溶けだし、微細な空洞が多数
形成されたいわゆるポーラスシリコンとなる。この陽極
化成処理に付随して、ガラス基板G上の多結晶シリコン
層に対してハロゲンランプ64による光の照射が行われ
る。この光照射は、多結晶シリコン層内に正孔を形成す
ることで、シリコンの溶出を促進しポーラスシリコンの
形成を補助する。なお、多結晶シリコン層がp型である
ときには多結晶シリコン層内にもともと正孔が存在して
いることから、必ずしも光の照射は必要とされない。
【0038】(7)陽極酸化処理が完了すると処理液L
1が処理液槽20内から排出され、その後ガラス基板G
の洗浄および親水化処理が行われる(ステップ107お
よび図12)。 処理液L1の排出は処理液供給・排出用ポート40から
行われる。さらにアスピレーター66が降下し、処理液
L1を吸引し、ガラス基板G上に残留する処理液L1の
量の低減が図られる。
【0039】液面センサ等により降下した液面の位置、
および処理液L1の残存量の検出が行われ、所定の基準
値以下となったときに、処理液供給・排出用ポート40
から処理液L1を希釈するための純水が処理液槽20内
に注入される。純水によって希釈、増量された処理液L
1は再び処理液供給・排出用ポート40およびアスピレ
ーター66によって排出される。この処理液供給・排出
用ポート40による液の導入と排出の切り替えはバルブ
によって行われる。この純水の注入による処理液L1の
希釈および希釈された処理液L1の排出は必要に応じて
数回程度繰り返される。なお、この希釈、排出の繰り返
しの結果、ガラス基板G上に残留する処理液L1は次行
程を行うのに支障がない程度まで薄められる。このよう
にして、処理液L1の希釈および排出によりガラス基板
Gの洗浄が行われる。
【0040】ガラス基板Gの洗浄が完了した後に、ガラ
ス基板Gの陽極化成された多結晶シリコン層上に界面活
性剤を滴下する。この結果、多結晶シリコン層の表面は
界面活性剤で濡らされ、親水性になる。これは、陽極化
成の結果生成されたポーラスシリコンの乾燥を防止し、
後の陽極酸化処理の均一性を確保するためである。な
お、この界面活性剤の滴下は、アスピレーター66によ
り行える。
【0041】(8)その後、陽極酸化処理が行われる
(ステップ108および図13)。 陽極酸化処理に先だって、処理液供給・排出用ポート4
0から陽極酸化処理用溶液(処理液L2)が所定の液面
となるように処理液槽20内に導入される。その後、導
通用電極34とカソード電極62間に電圧が印加され、
陽極酸化処理が行われる。なお、この電圧はすでにステ
ップS16で述べたように時間平均して、導通用電極3
4が陽極、カソード電極62が陰極となっていればよ
く、必ずしも完全なDC成分のみとする必要はない。こ
の陽極酸化処理の結果、陽極化成処理によって形成され
たポーラスシリコンの表面に酸化層が形成される。
【0042】(9)陽極酸化処理後にガラス基板Gの洗
浄が行われる(ステップ109および図14)。 この洗浄は、処理液供給・排出用ポート40およびアス
ピレーター66からの処理液L2の排出、処理液供給・
排出用ポート40からの希釈用純水の導入を交互に行う
ことによって実行される。この洗浄工程は、処理液L1
が処理液L2に変わったこと、および親水化処理を行わ
ないこと以外はステップS17と特段異なることはない
ので、詳細な記載を省略する。
【0043】(10)電極押圧部38による導通用電極
34の押圧を解除する。その結果、導通用電極34は元
の状態に復帰し、導通用電極34は被処理体側電極Eg
から離間する(ステップS110および図9)。 シール用リング32による封止の解除前に、導通用電極
34をガラス基板Gから離間させておくことで、導通用
電極34の処理液による汚染を軽減できる。 (11)昇降機構52によって処理液槽底部50を下降
させ、シール用リング32によるガラス基板Gの封止を
解除する(ステップS111および図8)。
【0044】(12)洗浄されたガラス基板Gの表面を
乾燥し、ガラス基板Gが液処理装置10から取り出され
る(ステップS112および図15)。 ガラス基板G表面の乾燥は、例えば図15に示したエア
ーナイフ70を用いて行われる。エアーナイフ70は、
4角柱の形状の1の辺に4角柱の長手方向にわたって切
れ込みが入った形状をしている。そして、この切れ込み
からエアーの噴出が可能となっている。エアーナイフ7
0をガラス基板Gの表面を走査することでガラス基板G
の全面にエアーが吹き付けられガラス基板G上に残留し
た洗浄液が吹き飛ばされる(ガラス基板Gの乾燥)。
【0045】この乾燥はエアーナイフ70によるエアー
の吹きつけに代えて、いわゆるスピンドライを用いるこ
ともできる。スピンドライはガラス基板Gを高速で回転
することによって、ガラス基板G上の洗浄液を吹き飛ば
すものである。ガラス基板Gの回転は処理液槽底部50
をその中心を軸として回転することにより行える。
【0046】ガラス基板Gの乾燥が終了した後、吸着機
構58による処理液槽底部50へのガラス基板Gの吸着
が停止される。その後、被処理体支持部55が移動機構
56により上昇し、図示しない基板搬送機構によりガラ
ス基板Gが被処理体支持部55上から取り去られる。
【0047】(その他の実施形態)本発明の実施形態は
既述の実施形態には限られず、拡張、変更できる。拡
張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ
る。 (1)例えば、シール用リング32に断面外形が円形あ
るいは楕円形以外の形状のものを用いても差し支えな
い。図16(A),(B)はそれぞれ、溝321を有す
るシール用リング32aを表す斜視図および断面図であ
る。シール用リング32aは、略平板リング状のリング
基体322,リング基体322の外周側、内周側それぞ
れに設けられたリング状の突起部323,324から形
成される。突起部323,324は、外周側から内周側
へ傾斜して形成されている。図16ではシール用リング
32aの外形は略円形状であるが、被処理体の外形に対
応させて変化するのが通例である。例えば、被処理体が
長方形であるときには、シール用リング32aも円形に
代えて長方形とするのが好ましい。
【0048】図17(A)、(B)はそれぞれ、シール
用リング32aがガラス基板Gを押圧して封止する前後
の状態を表した断面図である。図17(B)に示すよう
に、封止時において突起部323,324はそれぞれ、
接触部325,326でガラス基板Gに接触、これを封
止し、処理液Lの浸入を防止する。この接触部325,
326は、突起部323,324それぞれのシール用リ
ング32a外周側側面の一部である。このように、シー
ル用リング32aに溝321を形成することで突起部3
23,324の厚みを薄くして、ガラス基板Gを封止す
る際の変形量を大きくし、封止性を良好にしている。ま
た、突起部323,324をガラス基板Gの鉛直方向か
ら傾けることによって、突起部323,324の側面が
ガラス基板Gに接触するようにして、ガラス基板Gへの
接触面積を増加して、封止性をより良好にしている。
【0049】(2)シール用リング32が封止時にそれ
自身から変形しても差し支えない。図18(A),
(B)は、中空部327を有するシール用リング32b
を表す断面であり、それぞれガラス基板Gを封止前およ
び封止後の状態を表している。シール用リング32b
は、処理液槽側部底面31に設けられた凹み内に固定さ
れ、2つの平板状リングからなる固定部328および断
面が半円筒形のリングからなる変形部329から構成さ
れる。シール用リング32bにはエア供給管33が接続
され、中空部327にエア(圧縮空気、圧縮した窒素等
の圧縮不活性ガス)を供給あるいは排出する。エア供給
管33からエアを中空部327中に供給する前は、図1
8(B)に示すように、シール用リング32bは処理液
槽側部底面31の凹み内に収納されている。エア供給管
33からエアを中空部327中に供給することによっ
て、変形部329が膨張して、処理液槽側部底面31の
凹みから突出し、ガラス基板Gへの接触、および封止を
行う。そして、中空部327中からエアを排出すると、
変形部329はその弾力性により縮小して処理液槽側部
底面31の凹み内に収納される。このようにシール用リ
ング32bがエアの供給、排出で自ら積極的に変形する
ことで、シール用リング32bの封止圧を調節すること
ができる。
【0050】(3)導通用電極34に突起部を付加する
ことができる。図19(A)〜(C)はそれぞれ、突起
部を付加した導通用電極34a〜34cを表す側面図で
ある。図19(A)に示す導通用電極34aは、電極本
体342a、固定部344a、半球状突起部346aか
ら構成される。電極本体342aに半球状の半球状突起
部346aが形成されている。半球状突起部346aに
よって導通用電極34aと被処理体側電極Eg間の導通
の確実性を向上できる。図19(B)に示す導通用電極
34bは、電極本体342b、固定部344b、半円筒
状突起部346bから構成される。電極本体342bに
半円筒形状の半円筒状突起部346bが形成されてい
る。突起部の形状を半円筒状とすることで、半球状突起
部346aよりも被処理体側電極Egとの接触面積を向
上できる。図19(C)に示す導通用電極34cは、電
極本体342c、固定部344c、複数の半円筒状突起
部346cから構成される。電極本体342cに複数の
半円筒形状の半円筒状突起部346cが形成されてい
る。電極本体342cと半円筒状突起部は全体として波
板状の形状をしている。複数の半円筒状突起部346c
を用いることによって被処理体側電極Egとの接触面積
を向上できる。
【0051】(4)導通用電極34の電極本体342と
固定部344は一体に形成されていなくても差し支えな
い。図20(A)、(B)はそれぞれ、電極本体342
dと固定部344dを別体とし、その間をヒンジ343
dで接続して導通用電極34dを構成した場合におけ
る、導通用電極34dと被処理体側電極Egとの接触前
後の状態を表す側面図である。導通用電極34dには、
移動ピン37dとヒンジ39で接続される接続部348
dが形成されている。移動ピン37dを上下に移動する
ことで導通用電極34dと被処理体側電極Egとの接触
と離間を行うことができる。このとき、電極本体342
dと固定部344dおよび接続部348dと移動ピン3
7dとはそれぞれヒンジ343d、39によって相対的
に回転可能に接続されている。図20では複数の導通用
電極34を示したが導通用電極34は被処理体側電極E
gの形状に対応した単一の導通用電極34を用いること
もできる。このとき電極押圧手段38を複数用い、導通
用電極34の複数箇所で押圧してもよい。
【0052】(5)導通用電極34は、板ばねでなくて
も差し支えない。図21、図22は、弦巻ばねを用いて
導通用電極34bを元の位置に復帰させる例を表した断
面図であり、それぞれ導通用電極34bが被処理体側電
極Egへの接触前、接触後の状態を表している。導通用
電極34bは、導通用電極34bと接触し導通を行う接
触部345と接触部315とエアシリンダー36aとを
接続する接続部346から構成される。また、エアシリ
ンダー36aは、中空円筒部361、中空円筒部361
内に収容される円柱軸部362、円柱軸部362に取り
付けられたリング状の突起部363、中空円筒部361
と円柱軸部362の間にあって突起部363を上方に引
っ張る弦巻ばね364から構成される。なお、導通用電
極34bとエアシリンダ36aのそれぞれには、図示し
ない電源配線およびエア供給配管が接続されている。エ
ア供給配管からエアシリンダー36a内にエアが供給さ
れていないときには、図21に示すように弦巻ばね36
4によって、円柱軸部362が上方に上げられている。
このため接触部345は導通用電極34bから離間して
いる。エア供給配管からエアシリンダー36a内にエア
が供給されれば、図22に示すように円柱軸部362が
下方に降下し、接触部345は導通用電極34bに接
触、導通する。そして、エアシリンダー36a内のエア
がエア供給配管から排出されると、弦巻ばね364によ
って円柱軸部362が上昇し、接触部345が導通用電
極34bから離間する。このように弦巻ばね364によ
って導通用電極34bを復帰させることができる。 (6)なお、エアシリンダー35に代えて、電動モータ
等によって移動ピン37を移動させても差し支えない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
極押圧手段によって被処理体たるガラス基板Gの封止と
は独立して、ガラス基板G側の電極と導通用電極との間
の接触および押圧を行える。このため、ガラス基板G側
の電極と導通用電極の導通に適した圧力でガラス基板G
側の電極と導通用電極との間の接触圧を調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る液処理装置を表した一部
断面図である。
【図2】 図1に示した導通用電極、電極押圧部近傍を
拡大して表す一部断面図である。
【図3】 図1に示した導通用電極、電極押圧部近傍を
拡大して表す斜視図である。
【図4】 電極押圧部によって導通用電極を押圧する前
後の状態を表す拡大側面図である。
【図5】 第1の実施形態に係る液処理装置を用いて陽
極化成処理、陽極酸化処理を連続的に行う場合の手順を
表すフロー図である。
【図6】 待機状態の第1の実施形態に係る液処理装置
を表す一部断面図である。
【図7】 処理液槽底部上にガラス基板Gが載置された
状態の第1の実施形態に係る液処理装置のを表す一部断
面図である。
【図8】 処理液槽底部上にガラス基板Gを固定した状
態の第1の実施形態に係る液処理装置を表す一部断面図
である。
【図9】 封止部によってガラス基板Gを封止した状態
の第1の実施形態に係る液処理装置を表す一部断面図で
ある。
【図10】 導通用電極とガラス基板が接触した状態の
第1の実施形態に係る液処理装置を表す一部断面図であ
る。
【図11】 陽極化成処理が行われている状態の第1の
実施形態に係る液処理装置を表す一部断面図である。
【図12】 ガラス基板Gの洗浄が行われている状態の
第1の実施形態に係る液処理装置を表す一部断面図であ
る。
【図13】 陽極酸化処理が行われている状態の第1の
実施形態に係る液処理装置を表す一部断面図である。
【図14】 ガラス基板Gの洗浄が行われている状態の
第1の実施形態に係る液処理装置を表す一部断面図であ
る。
【図15】 ガラス基板Gの乾燥が行われている状態の
第1の実施形態に係る液処理装置を表す一部断面図であ
る。
【図16】 シール用リングの1変形例を表す斜視図お
よび断面図である。
【図17】 図16に示したシール用リングがガラス基
板を封止する前後の状態を表した断面図である。
【図18】 他の変形例に係るシール用リングがガラス
基板を封止する前後の状態を表した断面図である。
【図19】 突起部を付加した導通用電極を表す側面図
である。
【図20】 導通用電極を固定部と別体の電極本体から
構成した場合における、導通用電極と被処理体側電極と
の接触前後の状態を表す表す側面図である。
【図21】 弦巻ばねを用いて導通用電極を元の位置に
復帰させる1例において導通用電極が被処理体側電極と
接触前の状態を表した断面図である。
【図22】 弦巻ばねを用いて導通用電極を元の位置に
復帰させる1例において導通用電極が被処理体側電極と
接触後の状態を表した断面図である。
【符号の説明】
10…液処理装置 20…処理液槽 30…処理液槽側部 31…処理液槽側部底面 32…シール用リング 34(34a、34b、34c、34d)…導通用電極 342(342a〜342d) …電極本体 343d…ヒンジ 344(344a〜344d)…固定部 346(346a〜346c)…半円筒状突起部 348d…接続部 36(36d)…エアシリンダー 37(37d) …移動ピン 38…電極押圧部 39…ヒンジ 40…処理液供給・排出用ポート 42…ミストトラップポート 50…処理液槽底部 52…昇降機構 54…被処理体昇降機構 55(55a、55b、55c)…被処理体支持部 56…移動機構 58…吸着機構 60…処理液槽蓋部 62…カソード電極 64…ハロゲンランプ 66…アスピレーター 68…処理液供給・排出用ポート 70…エアーナイフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牛島 満 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を電気化学的に処理する処理液
    を蓄積するための処理液槽の側部を構成する処理液槽側
    部と、 前記処理液槽側部と脱着可能に接続し、かつ前記処理液
    槽の底部を構成する処理液槽底部と、 前記処理液を前記処理液槽内に導入する処理液導入手段
    と、 前記処理液槽底部上に設けられ、かつ前記被処理体の少
    なくとも一部が前記処理液槽内に露出するように該被処
    理体を支持する被処理体支持部と、 前記処理液槽側部に設けられ、かつ前記被処理体を封止
    してその周縁近傍を前記処理液から保護する被処理体封
    止手段と、 前記処理液槽側部に設けられ、かつ前記被処理体と電気
    的に接続するための第1の電極と、 前記処理液槽側部と前記処理液槽底部との脱着と独立し
    て、前記第1の電極を前記被処理体に対して押圧する電
    極押圧手段と、 前記処理液槽底部と対向して設けられた光源と、 前記処理液槽底部と前記光源との間に設けられた第2の
    電極とを具備することを特徴とする液処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電極が、電極押圧手段による
    被処理体への押圧が行われないときに自動的に被処理体
    から離間することを特徴とする請求項1記載の液処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電極が、弾性体の復元力によ
    り自動的に離間することを特徴とする請求項2記載の液
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極の少なくとも一部が弾性
    体で構成されていることを特徴とする請求項3記載の液
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の電極が、前記処理液槽側部に
    固定された固定端と前記処理液槽側部に固定されない自
    由端を有し、 前記固定端と前記自由端がそれぞれ、前記処理槽の外周
    側と内周側に配置されていることを特徴とする請求項4
    記載の液処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の電極が、突起部を有すること
    を特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の電極が、波板形状の波板部を
    有することを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  8. 【請求項8】 前記電極押圧手段が、エアシリンダーで
    あることを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  9. 【請求項9】 前記被処理体封止手段が、Oリングであ
    ることを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  10. 【請求項10】 前記被処理体封止手段が、それぞれが
    前記被処理体に接触する複数の接触部を有することを特
    徴とする請求項1記載の液処理装置。
  11. 【請求項11】 前記被処理体封止手段が、自ら変形す
    ることを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  12. 【請求項12】 被処理体の周縁近傍を封止部材で押圧
    して封止する封止ステップと、 前記封止ステップで封止された前記被処理体を電極と電
    気的に接続する電気的接続ステップと、 前記電気的接続ステップで前記電極と電気的に接続され
    た被処理体の封止されていない箇所を陽極化成用の処理
    液に接触させるステップと、 前記電極に通電して前記被処理体を陽極化成処理するス
    テップと、を具備することを特徴とする液処理方法。
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CN102172585A (zh) * 2010-12-31 2011-09-07 上海集成电路研发中心有限公司 浸没式水槽、清洗装置和硅片清洗方法

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