JP2003064485A - 表面処理装置及び表面処理方法 - Google Patents

表面処理装置及び表面処理方法

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JP2003064485A
JP2003064485A JP2001252860A JP2001252860A JP2003064485A JP 2003064485 A JP2003064485 A JP 2003064485A JP 2001252860 A JP2001252860 A JP 2001252860A JP 2001252860 A JP2001252860 A JP 2001252860A JP 2003064485 A JP2003064485 A JP 2003064485A
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jig
processed
base plate
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semiconductor wafer
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JP2001252860A
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Atsusuke Sakaida
敦資 坂井田
Toshihisa Taniguchi
敏尚 谷口
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ状の被処理物を治具により保持して浸
漬法により表面処理を行うものにあって、治具内への処
理液の浸入を効果的に防止する。 【解決手段】 半導体ウエハ11の下面外周部を受ける
受け部20aを有するベース板20、半導体ウエハ11
の処理面11aの外周縁部をシールするパッキン23を
有するリング状の枠体21、それらを連結するための連
結部材22から治具14を構成する。枠体21と連結部
材22との間に密閉空間Sを形成し、その密閉空間Sに
高圧エアを供給して枠体21を下方に押圧し、ベース板
20ととの間で半導体ウエハ11を保持する。この治具
14を処理槽内のエッチング液に浸漬してエッチング処
理を行う。その際、治具14のOリング25,26部分
のシール性が悪化しても、密閉空間Sの高圧エアが、シ
ール性の劣った部分を通って処理槽内に漏れ出すだけと
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハ等のウエハ状の被処理物に対する、エッチングやメッ
キ等の表面処理を行う表面処理装置及び表面処理方法に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば半導体ウエハを
処理槽内のエッチング液に浸漬するいわゆる浸漬法によ
りエッチング処理を行うための装置として、特開平5−
152278号公報に示されたマスキング治具が知られ
ている。図11に示すように、このマスキング治具1
は、半導体ウエハ2の下面(処理面とは反対側の面)を
受けるベース板3と、半導体ウエハ2の上面外周縁部に
密着するパッキン4を有しその外周側で前記ベース板3
との間で閉鎖空間Sを形成するリング状蓋板5とを備え
て構成されている。
【0003】そして、その閉鎖空間S内を真空ポンプ6
により負圧とすることにより、それらベース板3とリン
グ状蓋板5とを、半導体ウエハ2を挟持した状態に吸引
結合させ、もって半導体ウエハ2の処理面のみを開放さ
せた状態、つまり処理面とは反対側の面をマスキングし
た状態に保持するように構成されている。図示はしない
が、このマスキング治具1は、上記のように半導体ウエ
ハ2を保持した状態で、処理槽内のエッチング液中に浸
漬され、半導体ウエハ2の処理面がエッチング処理され
るようになるのである。
【0004】ところが、このように閉鎖空間S内を負圧
とすることによりベース板3とリング状蓋板5とを吸引
結合するものでは、それらベース板3とリング状蓋板5
との間のシール性が悪いと、エッチング処理中にエッチ
ング液がマスキング治具1の内部に浸入する虞があり、
ひいては半導体ウエハ2の処理面とは反対側の面までも
エッチング液にさらされてしまう不具合が生ずる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ウエハ状の被処理物を治具により保持
した状態でいわゆる浸漬法により表面処理を行うものに
あって、治具内への処理液の浸入を効果的に防止するこ
とができる表面処理装置及び表面処理方法を提供するに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表面処理装置は、ウエハ状の被処理物を治
具により保持した状態でいわゆる浸漬法により表面処理
を行うものにあって、治具を、被処理物の処理面とは反
対側の面を受けるベース板と、被処理物の処理面側にそ
の周縁部をシールするように設けられる枠体と、それら
ベース板と枠体とを被処理物の外周側で連結する連結部
材とを備え、高圧気体供給手段により内部に高圧気体が
供給されることにより、ベース板及び枠体の少なくとも
いずれか一方を他方に対して押圧して被処理物を保持す
るように構成している(請求項1の発明)。
【0007】これによれば、被処理物は、ベース板と枠
体との間に挟まれ、その処理面のみを開放させた状態
で、治具により保持される。このとき、治具の内部に高
圧気体が供給されることにより、ベース板及び枠体が相
互に押圧されて被処理物が挟持されるので、負圧により
締結力を発生させる場合と異なり、もしシール性が悪化
することがあっても、高圧気体が処理液中に漏れるだけ
であり、処理液が治具の内部に浸入することが阻止され
る。
【0008】また、より具体的には、連結部材とベース
板あるいは枠体との間に密閉空間が形成されるように治
具を構成し、その密閉空間に高圧気体を供給することに
より、ベース板及び枠体を相互に押圧することができる
(請求項2の発明)。これによれば、高圧気体によりベ
ース板及び枠体の少なくともいずれか一方が他方を押圧
するための構成を、簡単に済ませることができる。
【0009】更には、治具のベース板と枠体との間の突
合せ部分に、弾性的に圧縮変形可能なクッション材を設
けることもできる(請求項3の発明)。これによれば、
被処理物の保持状態では、それらベース板と枠体との間
の突合せ部分のクッション材が圧縮変形されてシール性
を高めることができ、一方、治具の連結状態が解除され
ると、クッション材が弾性的に戻り変形することによ
り、ベース板と枠体との間が押し広げられるようにな
り、それらの分離を容易に行うことができるようにな
る。
【0010】そして、上記した高圧気体としては、窒素
ガスを採用することができ(請求項4の発明)、これに
より、窒素ガスが処理液中に漏れることがあっても、処
理槽内の処理液を汚染してしまう等の悪影響を及ぼすこ
とが未然に防止されるようになる。
【0011】本発明の表面処理方法は、上記請求項1な
いし4のいずれかに記載の表面処理装置を用い、治具の
ベース板と枠体との間に被処理物を挟みそれらベース板
と枠体とを連結部材により連結する工程と、高圧気体供
給手段により治具の内部に高圧気体を供給することによ
り被処理物を治具により保持させる工程と、治具による
被処理物の保持状態を維持しながら処理槽内の処理液に
浸漬して該被処理物の表面処理を行う工程とを実行する
ことに特徴を有する(請求項5の発明)。
【0012】これによれば、連結の工程において、被処
理物は、ベース板と枠体との間に挟まれ、その処理面の
みを開放させた状態で、治具にセットされ、保持の工程
において高圧気体の供給に基づいて保持される。このと
き、治具の内部に高圧気体が供給されることにより、ベ
ース板及び枠体が相互に押圧されて被処理物が挟持され
るので、負圧により締結力を発生させる場合と異なり、
もしシール性が悪化することがあっても、表面処理の工
程で高圧気体が処理液中に漏れるだけであり、処理液が
治具の内部に浸入することが阻止される。
【0013】この場合、被処理物を保持した治具を、複
数個同時に処理槽内に浸漬して、複数枚の被処理物の表
面処理を同時に実行することができ(請求項6の発
明)、これにより、効率的な表面処理を行って生産性を
向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、半導体ウエハ
(シリコンウエハやSOIウエハ)の表面処理(エッチ
ングあるいはメッキ)を行う場合に適用したいくつかの
実施例について、図1ないし図10を参照しながら説明
する。 <第1の実施例>まず、図1ないし図6を参照して、本
発明の第1の実施例(請求項1,2,3,5に対応)に
ついて述べる。
【0015】この実施例では、例えば半導体加速度セン
サのセンサチップを製造する場合に本発明を適用してお
り、ここで、図5に示すように、ウエハ状の被処理物と
しての半導体ウエハ(シリコンウエハ)11には、数百
〜数千のセンサチップ12が形成され、その後、各セン
サチップ12が切離されるようになっている。図6に示
すように、センサチップ12は、図で上面側に、中央部
に島状の膨らみを残した状態で凹部12aが形成される
ようになっている。尚、図示はしないが、センサチップ
12(半導体ウエハ)の図で下面側は、必要な回路が形
成される回路面とされるようになっている。
【0016】この場合、上記凹部12aを形成するため
には、半導体ウエハ11の上面(処理面11a)を、凹
部12aの形成部分を除いてマスク13により覆い、そ
の処理面(エッチング面)11aに対する表面処理たる
エッチング処理が行われる。このエッチング処理は、処
理面11aを、処理液たるエッチング液(例えば水酸化
カリウム等の強アルカリ液)に浸すいわゆる浸漬方式の
エッチング法(異方性エッチング)が用いられる。
【0017】以下、このエッチング処理に用いられる表
面処理装置(エッチング装置)について、図1ないし図
4を参照して述べる。本実施例に係る表面処理装置(エ
ッチング装置)は、前記半導体ウエハ11を保持する治
具14、エッチング液15が収容される処理槽16(図
3参照)、洗浄液(純水)17が収容される洗浄槽18
(図4参照)、高圧気体供給手段を構成するコンプレッ
サ19等を備えて構成される。
【0018】前記治具14は、図1及び図2に示すよう
に、半導体ウエハ11の下面側(処理面11aとは反対
側の面)を受けるベース板20と、半導体ウエハ11の
処理面11a側にその外周縁部をシールするように設け
られるリング状の枠体21と、それらベース板20と枠
体21とを半導体ウエハ11の外周側で連結する連結部
材22とを備える。
【0019】そのうち前記ベース板20は、前記半導体
ウエハ11よりも十分大きな外径を有するほぼ円板状を
なし、その上面に突出するように、前記半導体ウエハ1
1と同等の外径を有し該半導体ウエハの下面外周部位を
受けるリング状の受け部20aを一体に有している。ま
た、このベース板20の外周の上端部には、やや径大と
なる鍔状部20bが一体に設けられている。
【0020】一方、前記枠体21は、ほぼリング状に構
成されると共に、その下半部の外周部が、前記ベース板
20と同等に近い外径となるように外周方向に膨らんだ
形状をなし、この部分が膨出部21aとされている。ま
た、この枠体21の内周部には、パッキン支持部21b
が設けられ、このパッキン支持部21bに、前記半導体
ウエハ11の上面の外周縁部をシールするためのパッキ
ン23が保持されている。
【0021】この枠体21は、その下面が前記ベース板
20の上面側(前記受け部20aの外周)に突合わされ
るように配置されるのであるが、このとき、枠体21の
下面には、その突合せ面部分にリング状の凹溝部21c
が形成されており、この凹溝部21cに、例えばゴム等
からなり弾性的に圧縮変形可能なリング状のクッション
材24が嵌込まれている。このクッション材24は、通
常時(後述する押圧力が作用していない時)には、その
下端部が凹溝部21cから下方に突出しており、その下
端部がベース板20の上面に接触することにより、枠体
21がベース板20上にやや浮上がった状態とされるよ
うになっている。尚、このクッション材24は、枠体2
1とベース板20との間をシールするシール材を兼ねて
いる。
【0022】そして、前記連結部材22は、全体として
薄形の円筒状に構成され、その上端部に内周方向に延出
するひさし部22aを一体に有していると共に、内周面
部下部寄り部位に、凹溝状の係止部22bが形成されて
いる。この連結部材22は、前記ベース板20及び枠体
21の外周側に配置されることにより、前記係止部22
bが、前記ベース板20の鍔状部20bを係止すると共
に、前記ひさし部22aが、前記枠体21の膨出部21
aの上方に配置され、もって、ベース板20と枠体21
とを連結するようになっている。
【0023】このとき、枠体21は連結部材22(ベー
ス板20)に対して上下方向に若干の移動が可能とさ
れ、また、枠体21の膨出部21aと連結部材22のひ
さし部22aとの間に、密閉空間Sが形成されるように
なっている。また、前記連結部材22のひさし部22a
の内周面には、枠体21の上部外周面に接するOリング
25が設けられていると共に、連結部材22の内周面中
間部(係止部22bの上部)には、枠体21の膨出部2
1aの外周面に接するOリング26が設けられており、
これにて前記密閉空間Sの気密性が確保されるようにな
っている。
【0024】さらに、連結部材22には、外周部に高圧
気体の供給口27が設けられており、また、この供給口
27と前記密閉空間Sとを連通させる高圧気体の供給路
22cが形成されている。図2に示すように、前記供給
口27には、前記コンプレッサ19からの配管(フレキ
シブルなホース)28が着脱自在に接続され、以て、治
具14の内部(密閉空間S)に高圧気体この場合高圧エ
アを供給する高圧気体供給手段が構成されているのであ
る。
【0025】以上のように構成された治具14は、次の
作用説明でも述べるように、ベース板20の受け部20
a上に半導体ウエハ11を載置した上で、枠体21が被
せられ、その状態で連結部材22によりベース板20と
枠体21とが連結される(図1参照)。そして、その状
態から、密閉空間Sに高圧エアが供給されることによ
り、枠体21が下方(ベース板20側)に押圧され、ベ
ース板20と枠体21との間で半導体ウエハ11を保持
(挟持)するようになっている(図2参照)。このと
き、枠体21のパッキン23が半導体ウエハ11の処理
面11aの外周縁部をシールし、また、クッション材2
4が弾性的に圧縮変形される。
【0026】次に、上記構成の作用について述べる。上
記した装置(治具14)を用いた半導体ウエハ11のエ
ッチング処理は、以下の手順(工程)にて行われる。即
ち、まず、図1に示すように、治具14のベース板20
の受け部20a上に、半導体ウエハ11をその処理面1
1aを上面として載置し、その上方に半導体ウエハ11
を挟むように枠体21を配置して、それらベース板20
と枠体21とを連結部材22により連結する工程が実行
される。
【0027】引続き、図2に示すように、治具14の供
給口27に対して配管28を接続した上でコンプレッサ
19を駆動させ、前記治具14の内部つまり密閉空間S
に高圧エアを供給することにより半導体ウエハ11を治
具14により保持させる工程が実行される。この保持状
態では、枠体21がベース板20に対して下方に押圧さ
れて半導体ウエハ11がベース板20と枠体21との間
に挟持され、このとき半導体ウエハ11は、その外周縁
部がパッキン23に圧接してシールされ、処理面11a
のみを開放させた状態に保持されるようになるのであ
る。
【0028】そして、図3に示すように、その治具14
による半導体ウエハ11の保持状態を維持しながら、治
具14を処理槽16内のエッチング液15に浸漬してエ
ッチング処理を行う工程が実行される。これにて、半導
体ウエハ11の処理面11aがエッチング液15に浸さ
れ、被処理面11aのうちマスク13が存在しない部分
が食刻されて凹部12aが形成されるようになるのであ
る。このとき、治具14の枠体21と連結部材22との
間は、Oリング25,26によりシールされており、ま
た、枠体21とベース板20との間は、シール材を兼ね
るクッション材24によりシールされるので、治具14
の内部(半導体ウエハ11の下面側)にエッチング液1
5が浸入することを防止することができる。
【0029】しかして、上記した治具14におけるシー
ル性特にOリング25,26部分のシール性が悪化する
虞が考えられる。ところが、もし、このOリング25,
26部分のシール性が悪化した状態でエッチング処理が
行われることがあっても、密閉空間S内は高圧エアが供
給されているので、密閉空間S内に供給されている高圧
エアがシール性の劣った部分を通って処理槽16内に漏
れ出すだけであり、エッチング液15が治具14の内部
に浸入することが阻止されるのである。
【0030】半導体ウエハ11の所定厚み(所定深さ)
のエッチング処理が終了すると、図4に示すように、治
具14が、処理槽16内から洗浄液17を収容した洗浄
槽18内に移され、半導体ウエハ11の処理面11a
(及び治具14の露出部分)を洗浄する工程が実行され
る。この後、半導体ウエハ11の処理面11aの乾燥の
工程が実行され、次いで治具14から半導体ウエハ11
を取出す工程が実行される。
【0031】詳しく図示はしないが、この取出しの工程
は、治具14内の密閉空間Sから高圧エアを排出して大
気圧することにより、枠体21の下方への押圧つまり半
導体ウエハ11の挟持を解除し、その後連結部材22を
取外し、更にベース板20から枠体21を取外すことに
より行われる。このとき、枠体21の下方への押圧が解
除されると、クッション材24が弾性的に戻り変形する
ようになり、ベース板20と枠体21との間が押し広げ
られる(枠体21が押上げられる)ようになってそれら
の分離を容易に行うことができるようになるのである。
【0032】このように本実施例によれば、半導体ウエ
ハ11を治具14により保持した状態でいわゆる浸漬法
によりエッチング処理を行うものにあって、治具14内
の密閉空間Sに高圧エアが供給されることにより、枠体
21を下方に押圧してベース板20との間で半導体ウエ
ハ11を挟持するようにしたので、従来のようなベース
板3とリング状蓋板5とを負圧により相互に吸引して結
合するものと異なり、もし治具14のシール性が悪化す
ることがあっても、治具14内へのエッチング液15の
浸入を効果的に防止することができ、ひいては半導体ウ
エハ11の処理面11a以外の部分がエッチング液15
にさらされてしまうことを未然に防止することができ
る。
【0033】また、本実施例では高圧気体として高圧エ
アを用いたので、工場で通常に配備されているコンプレ
ッサ19を用いることができ、負圧発生源(真空ポンプ
6)といった特殊な装置を用いることなく安価な構成で
済ませることができる。このとき、加圧により枠体21
の押圧力(半導体ウエハ11の保持力)を発生させる構
成なので、負圧により締結力を発生させる場合と比べ
て、小さな受圧面積で大きな押圧力が得られるといった
メリットも得ることができる。
【0034】そして、特に本実施例では、連結部材22
と枠体21との間に、高圧エアが供給される密閉空間S
が形成されるように治具14を構成したので、構成を簡
単に済ませることができる。さらには、治具14のベー
ス板20と枠体21との間の突合せ部分にクッション材
24を設けたので、ベース板20と枠体21との間の突
合せ部分のシール性を高めることができ、また、エッチ
ング処理後のベース板20と枠体21との分離を容易に
行うことができる利点も得ることができる。
【0035】<他の実施例>図7は、本発明の第2の実
施例を示し、また、図8は、本発明の第3の実施例を示
している。これら第2,第3の実施例は、共に上記第1
の実施例で説明したと同等の治具14を用いて、半導体
ウエハ11の処理面11aに対する夫々別の表面処理を
行う場合の例である。
【0036】即ち、図7に示す第2の実施例では、治具
14(ベース板20)に、半導体ウエハ11の下面に電
気的に接続される電気化学ストップエッチング用の電極
31を設け、処理槽16内に、その電極31と対になる
電極32を配置し、それら電極31,32間に直流電源
33を接続する構成とされており、これにより、半導体
ウエハ11に対する表面処理としての電気化学ストップ
エッチング処理を行うことができる。
【0037】また、図8に示す第3の実施例では、治具
14を用いて、表面処理としてのメッキ処理を行う場合
を例としている。このとき、枠体21の下部内周部に
は、半導体ウエハ11の外周縁部をシールするパッキン
23と共に、該半導体ウエハ11に電気的に接続される
カソード電極34が設けられている。そして、処理槽3
5内には処理液たるメッキ液36が収容され、また、メ
ッキ液36中にアノード電極37が配置され、前記カソ
ード電極34とアノード電極37との間に直流電源38
が接続されるようになっている。これにて、半導体ウエ
ハ11の処理面11aに対するメッキ処理を行うことが
できる。
【0038】図9及び図10は、本発明の第4の実施例
(請求項6に対応)を示しており、以下、上記第1の実
施例と異なる点について述べる。この第4の実施例に係
る表面処理装置(エッチング装置)は、上記第1の実施
例と同等の治具14を複数個(この場合4個)備えると
共に、図示のような比較的大形の処理槽41を備えて構
成されている。
【0039】この処理槽41は、複数個(例えば4個)
の治具14を収容可能な大きさを有し、その上面開口部
に蓋体42が着脱自在に設けられる。詳しく図示はしな
いが、この蓋体42には、半導体ウエハ11を保持した
治具14を処理槽41内で吊下げ状態に支持するための
複数個(この場合4個)の支持部が設けられ、また、こ
のとき、この蓋体42には、外部のコンプレッサ19に
接続され4本に分岐した高圧エア供給管43が貫通状態
に設けられており、各治具14の供給口27に接続され
るようになっている。
【0040】そして、この処理槽41には、槽内にエッ
チング液15を供給するためのエッチング液供給機構4
4が接続されると共に、槽内に洗浄液17を供給するた
めの洗浄液供給機構45が接続される。前記エッチング
液供給機構44は、外部の処理液供給源44aに接続さ
れた配管の途中部にバルブ44bを有して構成され、洗
浄液供給機構45は、外部の洗浄液供給源45aに接続
された配管の途中部にバルブ45bを有して構成されて
いる。また、処理槽41の底部には、槽内のエッチング
液15及び洗浄液17を外部に排出するための排液管4
6が接続され、その途中部にバルブ47が設けられてい
る。
【0041】さらに、この処理槽41には、槽内に乾燥
用の不活性ガスこの場合窒素ガスを供給するための窒素
ガス供給機構48が接続される。この窒素ガス供給機構
48は、外部の窒素ガス供給源48aに接続された配管
の途中部にバルブ48bを有すると共に、配管の途中部
に、該配管内を通る窒素ガスを加熱するためのヒータユ
ニット49を備えて構成されている。尚、前記各バルブ
44b,45b,47,48bは全て電気的に動作され
るものとされている。
【0042】上記構成において、半導体ウエハ11のエ
ッチング処理を行うにあたっては、上記第1の実施例と
同様に、各治具14に半導体ウエハ11を保持させ、そ
れら治具14を蓋体42の支持部に支持させた上で該蓋
体42を処理槽41にセットする。そして、エッチング
液供給機構44のバルブ44bを開放させて処理槽41
内にエッチング液15をほぼ一杯まで供給することによ
り、図9に示すように、複数個の治具14が同時にエッ
チング液15中に浸漬された状態となり、半導体ウエハ
11の処理面11aに対するエッチング処理が行われる
のである。
【0043】このとき、上記第1の実施例で説明したよ
うに、治具14内の密閉空間Sに高圧エアを供給するこ
とにより半導体ウエハ11を保持する構成なので、もし
治具14のシール性が悪化することがあっても、治具1
4内へのエッチング液15の浸入を効果的に防止するこ
とができる。
【0044】エッチング処理が終了すると、排液管46
のバルブ47が開放されて処理槽41内のエッチング液
15が排出される。エッチング液15の排出が完了する
と、今度は洗浄液供給機構45のバルブ45bを開放さ
せて処理槽41内に洗浄液17を供給することにより、
半導体ウエハ11の処理面11aの洗浄の工程が実行さ
れる。洗浄後は、排液管46のバルブ47が開放されて
洗浄液17が排出されるようになる。
【0045】この後、窒素ガス供給機構48のバルブ4
8bが開放されると共にヒータユニット49が駆動(通
電)され、処理槽41内に比較的高温の窒素ガスが供給
されることにより、図10に示すように、乾燥工程が実
行される。乾燥工程後は、蓋体42が取外されて各治具
14が取外され、乾燥した半導体ウエハ11が取出され
る。
【0046】このような第4の実施例によれば、上記第
1の実施例と同様の効果に加えて、複数枚の半導体ウエ
ハ11を同時にエッチング処理することができるので、
効率的なエッチング処理を行って生産性を向上すること
ができる。また、本実施例では、1個の処理槽41内
で、エッチング、洗浄、乾燥の工程を全て行うようにし
たので、生産性をより高めることができると共に、作業
の自動化を図ることも容易となる。
【0047】尚、上記各実施例では、治具14内に供給
する高圧気体として、高圧エアを採用するようにした
が、窒素ガスを採用することもでき(請求項4に対
応)、窒素ガスが処理液中に漏れることがあっても、処
理槽内の処理液を汚染してしまう等の悪影響を及ぼすこ
とが未然に防止されるようになる。その他、本発明は上
記し且つ図面に示した各実施例に限定されるものではな
く、例えば処理槽内にヒータ及び温度センサを設けて処
理液を所定の温度に維持(加熱)する構成としたり、ま
た、処理槽内に撹拌機構を設けて処理液を撹拌する構成
としても良く、さらには、ベース板、枠体、連結部材な
どの形状や構造についても様々な変形が可能である等、
要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、高圧エア
の供給前の様子を示す治具の縦断面図
【図2】半導体ウエハを保持した様子を示す治具の縦断
面図
【図3】エッチング処理中の処理槽の様子を示す縦断面
【図4】洗浄中の処理槽の様子を示す縦断面図
【図5】半導体ウエハの概略的な平面図
【図6】1個の加速度センサのセンサチップの形状を示
す平面図(a)及び縦断面図(b)
【図7】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図8】本発明の第3の実施例を示すもので、メッキ処
理時の処理槽内の様子を示す縦断面図
【図9】本発明の第4の実施例を示すもので、図3相当
【図10】乾燥時の処理槽内の様子を示す縦断面図
【図11】従来例を示すマスキング治具の部分的な縦断
面図
【符号の説明】
図面中、11は半導体ウエハ(被処理物)、11aは処
理面、14は治具、15はエッチング液(処理液)、1
6,35,41は処理槽、17は洗浄液、19はコンプ
レッサ(高圧気体供給手段)、20はベース板、21は
枠体、22は連結部材、23はパッキン、24はクッシ
ョン材、25,26はOリング、36はメッキ液(処理
液)、44はエッチング液供給機構、45は洗浄液供給
機構、46は排液管、48は窒素ガス供給機構、Sは密
閉空間を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/288 H01L 21/288 E Fターム(参考) 4K022 AA05 DA01 DB15 DB17 4K024 BA11 BB12 BC06 CB02 CB19 GA16 4K057 WA19 WB06 WM11 WN01 4M104 DD52 DD64

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ状の被処理物を治具により保持し
    た状態で、処理槽内の処理液に浸漬することにより、前
    記被処理物の処理面に対するエッチングやメッキ等の表
    面処理を行う装置であって、 前記治具の内部に高圧気体を供給する高圧気体供給手段
    を具備すると共に、 前記治具は、 前記被処理物の処理面とは反対側の面を受けるベース板
    と、前記被処理物の処理面側にその周縁部をシールする
    ように設けられる枠体と、それらベース板と枠体とを前
    記被処理物の外周側で連結する連結部材とを備え、 前記高圧気体供給手段により内部に高圧気体が供給され
    ることにより、前記ベース板及び枠体の少なくともいず
    れか一方を他方に対して押圧して前記被処理物を保持す
    るように構成されていることを特徴とする表面処置装
    置。
  2. 【請求項2】 前記治具は、前記連結部材と、前記ベー
    ス板あるいは枠体との間に密閉空間が形成されるように
    構成されていると共に、その密閉空間に高圧気体が供給
    されるようになっていることを特徴とする請求項1記載
    の表面処理装置。
  3. 【請求項3】 前記治具のベース板と枠体との間の突合
    せ部分に、弾性的に圧縮変形可能なクッション材が設け
    られることを特徴とする請求項1又は2記載の表面処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記高圧気体は、窒素ガスであることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の表面処
    理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の表
    面処理装置を用いて、ウエハ状の被処理物の処理面に対
    する、エッチングやメッキ等の表面処理を行うための方
    法であって、 治具のベース板と枠体との間に被処理物を挟み、それら
    ベース板と枠体とを連結部材により連結する工程と、 高圧気体供給手段により前記治具の内部に高圧気体を供
    給することにより被処理物を治具により保持させる工程
    と、 前記治具による被処理物の保持状態を維持しながら処理
    槽内の処理液に浸漬して該被処理物の表面処理を行う工
    程とを含むことを特徴とする表面処理方法。
  6. 【請求項6】 前記被処理物を保持した治具が、複数個
    同時に処理槽内に浸漬されることを特徴とする請求項5
    記載の表面処理方法。
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