JP2003055449A - 活性エネルギー線硬化型組成物、それを含有するインク及びそのインクを使用するプリンタ。 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型組成物、それを含有するインク及びそのインクを使用するプリンタ。

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JP2003055449A
JP2003055449A JP2001247008A JP2001247008A JP2003055449A JP 2003055449 A JP2003055449 A JP 2003055449A JP 2001247008 A JP2001247008 A JP 2001247008A JP 2001247008 A JP2001247008 A JP 2001247008A JP 2003055449 A JP2003055449 A JP 2003055449A
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JP2001247008A
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Sanenobu Maeda
実伸 前田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の繰り返し作業をなくして、光沢性の良
好な活性エネルギー線硬化型組成物を提供する。 【解決手段】 活性エネルギー線硬化型組成物は、オキ
セタン化合物系の光カチオン重合性物質の含有量が28
重量部以下であるので、組成物を硬化させた場合におい
ても光沢性の良好な組成物を簡単に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線又は電子線
等の活性エネルギー線の照射により速やかに硬化し、基
材との密着性に優れ、且つ光沢性の良い活性エネルギー
線硬化型組成物、そのエネルギー線硬化型組成物を含有
するインク及びそのインクを使用するプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】活性エネルギー線硬化技術は、その速い
硬化速度、一般に無溶剤であることによる良好な作業
性、極めて低いエネルギー必要量等の種々の特性から、
木材のコーティング、金属塗装及び印刷等の種々の産業
において極めて重要になっている。特に、光カチオン重
合は、多種多様なモノマーの重合によって様々な化学的
および物理的特性を実現させる可能性に富むため魅力あ
るものである。また、光カチオン重合は、酸素によって
重合が阻害されないので、不活性雰囲気下で実施する必
要がなく、空気中で速やか且つ完全な重合を行うことが
できるという利点を有する。
【0003】一方、コーティングされた木材、塗装され
た金属及び印刷された印刷物(以下、印刷物等とい
う。)における表面の光沢性は、印刷物等を評価する際
の重要な要素であり、活性エネルギー線硬化技術及び光
カチオン重合を用いて上述したような利点を取り込みな
がら、光沢性をも良好にすることが期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
活性エネルギー線硬化型組成物においては、その活性エ
ネルギー線硬化型組成物が木材、金属及び用紙等の基材
にコーティング等され、その後硬化された状態の塗膜
(以下、硬化塗膜という)の光沢性は、エネルギー線硬
化型組成物が硬化される際の硬化収縮率によって大きく
異なるため、その光沢性を予測することは極めて困難で
あり、この困難性は、光カチオン重合を使用しても同様
であった。
【0005】従って、従来、活性エネルギー線硬化型組
成物の光沢性は、実際に活性エネルギー線硬化型組成物
を基材にコーティング等し、そのコーティング等された
印刷物等を硬化させることによって初めて判断されるも
のであり、光沢性の良好な活性エネルギー線硬化型組成
物は、このコーティング等及び硬化の作業を繰り返し行
った後に、作業者の判断により選択されるのが通常であ
った。
【0006】すなわち、光沢性の良好な活性エネルギー
線硬化型組成物を得るためには、この繰り返し作業を行
わなければならず、この繰り返し作業には時間がかか
り、その作業に要するコストが極めて大きいという問題
があった。
【0007】また、繰り返し作業を行うことにより廃却
しなければならない廃材も増加するという問題もあっ
た。
【0008】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたものであり、繰り返し作業をなくして、光
沢性の良好な活性エネルギー線硬化型組成物を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る活性エネルギー線硬化型組
成物は、オキセタン化合物系の光カチオン重合性物質の
含有量を28重量部以下としたことを特徴としている。
【0010】本発明の請求項1に係る活性エネルギー線
硬化型組成物において、オキセタン化合物系の光カチオ
ン重合性物質の含有量は28重量部以下であるので、組
成物を硬化させた場合においても光沢性の良好な組成物
を簡単に得ることができる。
【0011】また、請求項2に係る活性エネルギー線硬
化型組成物は、前記オキセタン化合物系の光カチオン重
合性物質を3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタ
ン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエー
テル又は3−エチル−3−(2−エチルへキシロキシメ
チル)オキセタンとしたことを特徴としている。
【0012】請求項2に係る活性エネルギー線硬化型組
成物において、オキセタン化合物系の光カチオン重合性
物質は、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタ
ン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエー
テル又は3−エチル−3−(2−エチルへキシロキシメ
チル)オキセタンであるので、光カチオン重合の反応速
度が高速化され、活性エネルギー線硬化型組成物を迅速
に得ることができる。
【0013】また、請求項3に係る活性エネルギー線硬
化型組成物は、脂環式エポキシ樹脂化合物をさらに含有
したことを特徴としている。
【0014】請求項3に係る活性エネルギー線硬化型組
成物は、脂環式エポキシ樹脂化合物をさらに含有してい
るので、さらに光沢性の良好な組成物を簡単に得ること
ができる。
【0015】また、請求項4に係る活性エネルギー線硬
化型組成物は、光カチオン重合の開始剤としてオニウム
塩を含有したことを特徴としている。
【0016】請求項4に係る活性エネルギー線硬化型組
成物は、光カチオン重合の開始剤としてオニウム塩を含
有したので、光カチオン重合の反応速度を高速化させ、
活性エネルギー線硬化型組成物を迅速に得ることができ
る。
【0017】また、請求項5に係るインクは、請求項1
乃至請求項4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化
型組成物を含有することを特徴としている。
【0018】請求項5に係るインクは、請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成
物を含有するので、光沢性の良好なインクを簡単に得る
ことができる。
【0019】さらに、請求項6に係るプリンタは、請求
項5に記載のインクを使用することを特徴としている。
【0020】請求項6に係るプリンタは、請求項5に記
載のインクを使用するので、光沢性の良好な出力結果を
簡単に得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0022】先ず、本発明に使用する物質について説明
する。
【0023】<(A)光カチオン重合性物質>(A)光
カチオン重合性物質(以下「(A)成分」ともいう。)
は、カチオン性光重合開始剤の存在下で光照射すること
により重合反応や架橋反応を起こす有機化合物であり、
例えばエポキシ化合物、オキセタン化合物、オキソラン
化合物、環状アセタール化合物、環状ラクトン化合物、
チイラン化合物、チエタン化合物、ビニルエーテル化合
物、エポキシ化合部とラクトンとの反応生成物であるス
ピロオルソエステル化合物、エチレン性不飽和化合物、
環状エーテル化合物、環状チオエーテル化合物、ビニル
化合物などを挙げることができる。
【0024】<(B)オキセタン化合物系の光カチオン
重合性物質>本発明の活性エネルギー線硬化型組成物を
構成する(B)オキセタン化合物系の光カチオン重合性
物質〔以下「(B)成分」ともいう。〕は、下記式
(1):
【0025】
【化1】
【0026】で表されるオキセタン環を1つ以上有する
化合物である。該化合物は、カチオン重合性光重合開始
剤の存在下で光照射することにより重合反応や架橋反応
を起こす。
【0027】このようなオキセタン環を有する化合物
(B)としては、オキセタン環を1つ以上有する化合物
であれば、種々のものが使用できる。以下に例示する。
【0028】1個のオキセタン環を有する化合物として
は、下記一般式(2)で示される化合物等が挙げられ
る。
【0029】
【化2】
【0030】一般式(2)において、Zは酸素原子また
は硫黄原子を示す。Rは水素原子、フッ素原子、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数
1〜6個のアルキル基、トリフルオロメチル基、パーフ
ルオロエチル基、パーフルオロプロピル基等の炭素原子
数1〜6個のフルオロアルキル基、フェニル基、ナフチ
ル基等の炭素原子数6〜18のアリール基、フリル基ま
たはチエニル基である。Rは、水素原子、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1〜6
個のアルキル基、1−プロペニル基、2−プロペニル
基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−
プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−
ブテニル基等の炭素原子数2〜6個のアルケニル基;フ
ェニル基、ナフチル基、アントニル基、フェナントリル
基等の炭素原子数6〜18のアリール基;ベンジル基、
フルオロベンジル基、メトキシベンジル基、フェネチル
基、スチリル基、シンナミル基、エトキシベンジル基等
の置換または非置換の炭素原子数7〜18のアラルキル
基;フェノキシメチル基、フェノキシエチル基等のアリ
ーロキシアルキルなどのその他の芳香環を有する基;エ
チルカルボニル基、プロピルカルボニル基、ブチルカル
ボニル基等の炭素原子数2〜6個のアルキルカルボニル
基;エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基等の炭素原子数2〜6個のアルコ
キシカルボニル基;エチルカルバモイル基、プロピルカ
ルバモイル基、ブチルカルバモイル基、ペンチルカルバ
モイル基等の炭素原子数2〜6個のN−アルキルカルバ
モイル基等である。
【0031】2個のオキセタン環を有する化合物として
は、下記一般式(3)で示される化合物等が挙げられ
る。
【0032】
【化3】
【0033】一般式(3)において、Rは、前記一般
式(2)における定義の通りである。Rは、例えば、
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等の線状或いは
分枝状の、通常炭素原子数1〜20のアルキレン基、ポ
リ(エチレンオキシ)基、ポリ(プロピレンオキシ)基
等の線状或いは分枝状の、通常炭素原子数1〜120の
ポリ(アルキレンオキシ)基、プロペニレン基、メチル
プロペニレン基、ブテニレン基等の線状或いは分枝状の
不飽和炭化水素基、カルボニル基、カルボニル基を含む
アルキレン基、分子鎖の途中にカルボキシル基を含むア
ルキレン基、分子鎖の途中にカルバモイル基を含むアル
キレン基等である。また、Rは、下記一般式(4)、
(5)および(6)で示される基から選択される多価の
基でもよい。
【0034】
【化4】
【0035】一般式(4)において、Rは、水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭
素原子数1〜4個のアルキル基、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素原子数1〜4個
のアルコキシ基、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、低級アルキル
カルボキシル基、カルボキシル基、またはカルバモイル
基であり、xは1〜4の整数である。
【0036】
【化5】
【0037】一般式(5)において、Rは、酸素原
子、硫黄原子、メチレン基、−NH−、−SO−、−S
− 、−C(CF−または−C(CH
−である。
【0038】
【化6】
【0039】一般式(6)において、Rは、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1
〜4個のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素
原子数6〜18のアリール基である。yは、0〜200
の整数である。Rはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基等の炭素原子数1〜4個のアルキル基、フ
ェニル基、ナフチル基等の炭素原子数6〜18のアリー
ル基である。Rは、下記一般式(7)で示される基で
もよい。
【0040】
【化7】
【0041】一般式(7)において、Rは、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素原子数1
〜4個のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素
原子数6〜18のアリール基である。zは、0〜100
の整数である。
【0042】2個のオキセタン環を有する化合物の具体
例としては、下記式(8)、(9)および(10)で示
される化合物等が挙げられる。
【0043】
【化8】
【0044】
【化9】
【0045】
【化10】
【0046】式(10)において、Rは、前記一般式
(2)における定義の通りである。
【0047】3個以上のオキセタン環を有する化合物と
しては、下記一般式(11)で示される化合物等が挙げ
られる。
【0048】
【化11】
【0049】一般式(11)において、Rは、前記一
般式(2)における定義の通りである。Rは、3〜1
0価の有機基を示し、例えば下記式(12)〜(14)
で示される基等の炭素原子数1〜30の分枝状または線
状のアルキレン基、下記式(15)で示される基等の分
枝状ポリ(アルキレンオキシ)基または下記式(16)
または式(17)で示される線状または分枝状ポリシロ
キサン含有基等が挙げられる。jは、Rの価数に等し
い3〜10の整数を示す。
【0050】
【化12】
【0051】式(12)において、R10はメチル基、
エチル基、プロピル基等の炭素原子数1〜6個のアルキ
ル基である。〕
【0052】
【化13】
【0053】
【化14】
【0054】
【化15】
【0055】〔式(15)において、Lは同一または異
なり、1〜10の整数である。〕
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】3個以上のオキセタン環を有する化合物の
具体例としては、下記式(18)で示される化合物等が
挙げられる。
【0059】
【化18】
【0060】次の一般式(19)で表される化合物は1
〜10個のオキセタン環を有し得る。
【0061】
【化19】
【0062】式(19)において、Rは一般式(2)
における定義の通りであり、Rは式(7)における定
義の通りである。R11はメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等の炭素原子数1〜4のアルキル基また
はトリアルキルシリル基(ここで、アルキル基は同一ま
たは異なり、例えばトリメチルシリル基、トリエチルシ
リル基、トリプロピルシリル基、トリブチルシリル基等
の炭素原子数3〜12のものである)であり、rは1〜
10の整数を示す。
【0063】さらに、オキセタン環を有する化合物
(A)としては、上述の例以外にも、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算の
数平均分子量1000〜5000程度の高分子量を有す
る化合物も挙げられる。このような例として、以下の式
(20)、(21)、(22)で表される化合物が挙げ
られる。
【0064】
【化20】
【0065】
【化21】
【0066】
【化22】
【0067】(ここで、sは20〜200の整数であ
る。)以上説明したオキセタン環を有する化合物(A)
の具体例は次の通りである。〈オキセタン環を1個有す
る化合物〉3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタ
ン、3−(メタ)アリルオキシメチル−3−エチルオキ
セタン、(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メ
チルベンゼン、4−フルオロ−〔1−(3−エチル−3
−オキセタニルメトキシ)メチル〕ベンゼン、4−メト
キシ−〔1−(3−エチル−3−オキセタニルメトキ
シ)メチル〕ベンゼン、〔1−(3−エチル−3−オキ
セタニルメトキシ)エチル〕フェニルエーテル、イソブ
トキシメチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)
エーテル、イソボルニルオキシエチル(3−エチル−3
−オキセタニルメチル)エーテル、イソボルニル(3−
エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、2−エチ
ルヘキシル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エ
ーテル、エチルジエチレングリコール(3−エチル−3
−オキセタニルメチル)エーテル、ジシクロペンタジエ
ン(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、
ジシクロペンテニルオキシエチル(3−エチル−3−オ
キセタニルメチル)エーテル、ジシクロペンテニル(3
−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、テトラ
ヒドロフルフリル(3−エチル−3−オキセタニルメチ
ル)エーテル、テトラブロモフェニル(3−エチル−3
−オキセタニルメチル)エーテル、2−テトラブロモフ
ェノキシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチ
ル)エーテル、トリブロモフェニル(3−エチル−3−
オキセタニルメチル)エーテル、2−トリブロモフェノ
キシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エ
ーテル、2−ヒドロキシエチル(3−エチル−3−オキ
セタニルメチル)エーテル、2−ヒドロキシプロピル
(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ブ
トキシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)
エーテル、ペンタクロロフェニル(3−エチル−3−オ
キセタニルメチル)エーテル、ペンタブロモフェニル
(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ボ
ルニル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテ
ル等。〈オキセタン環を2個以上有する化合物の例〉
3,7−ビス(3−オキセタニル)−5−オキサ−ノナ
ン、3,3’−(1,3−(2−メチレニル)プロパン
ジイルビス(オキシメチレン))ビス−(3−エチルオ
キセタン)、1,4−ビス〔(3−エチル−3−オキセ
タニルメトキシ)メチル〕ベンゼン、1,2−ビス
[(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]
エタン、1,3−ビス[(3−エチル−3−オキセタニ
ルメトキシ)メチル]プロパン、エチレングリコールビ
ス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、
ジシクロペンテニルビス(3−エチル−3−オキセタニ
ルメチル)エーテル、トリエチレングリコールビス(3
−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、テトラ
エチレングリコールビス(3−エチル−3−オキセタニ
ルメチル)エーテル、トリシクロデカンジイルジメチレ
ン(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、
トリメチロールプロパントリス(3−エチル−3−オキ
セタニルメチル)エーテル、1,4−ビス(3−エチル
−3−オキセタニルメトキシ)ブタン、1,6−ビス
(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)ヘキサン、
ペンタエリスリトールトリス(3−エチル−3−オキセ
タニルメチル)エーテル、ペンタエリスリトールテトラ
キス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテ
ル、ポリエチレングリコールビス(3−エチル−3−オ
キセタニルメチル)エーテル、ジペンタエリスリトール
ヘキサキス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エ
ーテル、ジペンタエリスリトールペンタキス(3−エチ
ル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジペンタエリ
スリトールテトラキス(3−エチル−3−オキセタニル
メチル)エーテル、カプロラクトン変性ジペンタエリス
リトールヘキサキス(3−エチル−3−オキセタニルメ
チル)エーテル、カプロラクトン変性ジペンタエリスリ
トールペンタキス(3−エチル−3−オキセタニルメチ
ル)エーテル、ジトリメチロールプロパンテトラキス
(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、E
O変性ビスフェノールAビス(3−エチル−3−オキセ
タニルメチル)エーテル、PO変性ビスフェノールAビ
ス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、
EO変性水添ビスフェノールAビス(3−エチル−3−
オキセタニルメチル)エーテル、PO変性水添ビスフェ
ノールAビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)
エーテル、EO変性ビスフェノールF(3−エチル−3
−オキセタニルメチル)エーテルなど。を例示すること
ができ、これらは1種単独あるいは2種以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0068】これらの中でも、本発明の樹脂組成物の
(A)成分として特に好適に使用できるオキセタン環を
有する化合物としては、例えば、下記の式(23)で示
される(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチ
ルベンゼン、式(24)で示される1,4−ビス[(3
−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]ベンゼ
ン、式(25)で示される1,2−ビス(3−エチル−
3−オキセタニルメトキシ)エタン、式(26)で示さ
れるトリメチロールプロパントリス(3−エチル−3−
オキセタニルメチル)エーテル、および前記一般式(1
9)で表される化合物が挙げられる。
【0069】
【化23】
【0070】
【化24】
【0071】
【化25】
【0072】
【化26】
【0073】これらのオキセタン環を有する化合物は、
1種単独であるいは2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。
【0074】特に、3−エチル−3−ヒドロキシメチル
オキセタン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メ
チルエーテル又は3−エチル−3−(2−エチルへキシ
ロキシメチル)オキセタンであることが望ましい。これ
ら3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、ジ
[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル又
は3−エチル−3−(2−エチルへキシロキシメチル)
オキセタンを使用すれば、本発明における光カチオン重
合の反応速度が高速化され、本発明の活性エネルギー線
硬化型組成物を迅速に得ることができるものである。
【0075】<(C)脂環式エポキシ樹脂化合物>本発
明の活性エネルギー線硬化型組成物を構成する(C)脂
環式エポキシ樹脂化合物〔以下「(C)成分」ともい
う。〕は、例えば、3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,
5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタ
−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル)アジペート、ビニルシクロヘキセンオキサイ
ド、4−ビニルエポキシシクロヘキサン、ビス(3,4
−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペ
ート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル−
3’,4’−エポキシ−6’−メチルシクロヘキサンカ
ルボキシレート、メチレンビス(3,4−エポキシシク
ロヘキサン)、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、
エチレングリコールのジ(3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル)エーテル、エチレンビス(3,4−エポキ
シシクロヘキサンカルボキシレート)、エポキシ化テト
ラベンジルアルコール、ラクトン変性3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレートなどを挙げることができる。
【0076】また、(C)成分として特に好ましいカチ
オン重合性物質は、3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル)アジペートなど、1分子中に2個以上の脂環式エポ
キシ基を有するエポキシ化合物である。
【0077】さらに、(C)成分として好適に使用でき
るカチオン重合性物質の市販品としてはUVR−610
0、UVR−6105、UVR−6110、UVR−6
128(以上、ユニオンカーバイド社製)、セロキサイ
ド2021、セロキサイド2021P、セロキサイド2
021A(以上、ダイセル化学工業株式会社製)、KR
M−2100、KRM−2199(以上、旭電化工業株
式会社製)などを挙げることができる。
【0078】<(D)光カチオン重合開始剤>本発明の
活性エネルギー線硬化型組成物を構成する(D)光カチ
オン重合開始剤〔以下「(D)成分」ともいう。〕は、
光などのエネルギー線を受けることによって、カチオン
重合を開始させる物質を放出することができる化合物で
あり、特に好ましい化合物として、下記一般式(1)で
表される構造を有するオニウム塩を挙げることができ
る。このオニウム塩は、光を受けることによりルイス酸
を放出する化合物である。
【0079】一般式(1) [R Z]+m[MX
n+m−m [式中、カチオンはオニウムであり、Zは、S、Se、
Te、P、As、Sb、Bi、O、I、Br、Clまた
はN Nであり、R、R、RおよびRは同一ま
たは異なる有機基である。a、b、c、dは、それぞれ
0〜3の整数であって(a+b+c+d)は、Zの価数
に等しい。Mは、ハロゲン化物錯体の中心原子を構成す
る金属またはメタロイドであり、例えばB、P、As、
Sb、Fe、Sn、Bi、Al、Ca、In、Ti、Z
n、Sc、V、Cr、Mn、Coなどである。Xはハロ
ゲン原子である。mはハロゲン化物錯体イオンの正味の
電荷であり、nはハロゲン化物錯体イオン中の原子の数
である。] 上記一般式(1)中における陰イオン(MXn+m
の具体例としては、テトラフルオロボレート(BF
)、ヘキサフルオロホスフェート(PF )、
ヘキサフルオロアンチモネート(SbF )、ヘ
キサフルオロアルセネート(AsF )、ヘキサ
クロロアンチモネート(SbCl )などが挙げら
れる。
【0080】また、一般式〔MX (OH) 〕で
表される陰イオンを有するオニウム塩を使用することが
できる。さらに、過塩素酸イオン(ClO )、
トリフルオロメタンスルフォン酸イオン(CF SO
)、フルオロスルフォン酸イオン(FSO
)、トルエンスルフォン酸イオン、トリニトロベン
ゼンスルフォン酸陰イオン、トリニトロトルエンスルフ
ォン酸陰イオンなどの他の陰イオンを有するオニウム塩
を使用することもできる。
【0081】このようなオニウム塩のうち、(B)成分
として特に有効なオニウム塩は芳香族オニウム塩であ
る。中でも、特開昭50−151996号公報、特開昭
50−158680号公報などに記載の芳香族ハロニウ
ム塩、特開昭50−151997号公報、特開昭52−
30899号公報、特開昭56−55420号公報、特
開昭55−125105号公報などに記載のVIA族芳
香族オニウム塩、特開昭50−158698号公報など
に記載のVA族芳香族オニウム塩、特開昭56−842
8号公報、特開昭56−149402号公報、特開昭5
7−192429号公報などに記載のオキソスルホキソ
ニウム塩、特開昭49−17040号公報などに記載の
芳香族ジアゾニウム塩、米国特許第4,139,655
号明細書に記載のチオビリリウム塩などが好ましい。ま
た、鉄/アレン錯体、アルミニウム錯体/光分解ケイ素
化合物系開始剤なども挙げることができる。
【0082】(D)成分として好適に使用できるカチオ
ン性光重合開始剤の市販品としては、UVI−695
0、UVI−6970、UVI−6974、UVI−6
990(以上、ユニオンカーバイド社製)、アデカオプ
トマーSP−150、SP−151、SP−170、S
P−171(以上、旭電化工業株式会社製)、Irga
cure 261(以上、チバガイギー社製)、CI−
2481、CI−2624、CI−2639、CI−2
064(以上、日本曹達株式会社製)、CD−101
0、CD−1011、CD−1012(以上、サートマ
ー社製)、DTS−102、DTS−103、NAT−
103、NDS−103、TPS−103、MDS−1
03、MPI−103、BBI−103(以上、みどり
化学株式会社製)などを挙げることができる。これらの
うち、UVI−6970、UVI−6974、アデカオ
プトマーSP−170、SP−171、CD−101
2、MPI−103は、これらを含有してなる樹脂組成
物に高い硬化感度を発現させることができることから特
に好ましい。
【0083】<(E)その他の成分>本発明の活性エネ
ルギー線硬化型組成物には、上記必須成分の他、必要に
応じて、無機充填剤、染料、顔料、粘度調節剤、処理剤
及び紫外線遮断剤のような不活性成分を配合することが
できる。また、必要に応じて(メタ)アクリロイル基を
有する化合物及び光ラジカル重合開始剤のような活性エ
ネルギー線でラジカル重合可能な成分を配合することが
できる。
【0084】紫外線により本発明の活性エネルギー線硬
化型組成物を硬化させる場合には、硬化性をより一層改
良する目的で、光増感剤を配合することもできる。本発
明において用いることができる典型的な増感剤は、クリ
ベロがアドバンスド インポリマーサイエンス(Ad
v. in Polymer Sci.,62,1(1
984))で開示している化合物を用いることが可能で
ある。具体的には、ピレン、ペリレン、アクリジンオレ
ンジ、チオキサントン、2−クロロチオキサントン及び
ペンゾフラビン等が挙げられる。
【0085】以下に本発明のインク(エネルギー線硬化
型組成物)の実施例を説明する。
【0086】まず、実施例及び比較例において得られた
インク(エネルギー線硬化型組成物)について説明す
る。 <実施例1>光カチオン重合性物質として3,4−エポ
キシシクロへキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレートを90重量部、3−エチル−3
−ヒドロキシメチルオキセタンを10重量部、光カチオ
ン重合開始剤としてトリアリルスルホニウムのヘキサフ
ルオロリン酸塩とプロピレンカーボネートの混合物を4
重量部とした以外は、実施例1と同様にして透明な液状
組成物を得た。 <実施例1>光カチオン重合性物質として3,4−エポ
キシシクロへキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレート(商品名:UVR−6105、
ユニオンカーバイド(株)製)を90重量部、3−エチ
ル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(商品名:EOX
A、東亜合成(株))を10重量部、光カチオン重合開
始剤としてトリアリルスルホニウムのへキサフルオロリ
ン酸塩とプロピレンカーボネートの混合物(商品名:
VI−6990、ユニオンカーバイド(株)製、有効成
分50%)を4重量部とを室温下、暗室内で攪拌混合す
ることにより、透明な液状組成物を得た。 <実施例2>光カチオン重合性物質として3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロへ
キサンカルボキシレートを80重量部、3−エチル−3
−ヒドロキシメチルオキセタンを20重量部、光カチオ
ン重合開始剤としてトリアリルスルホニウムのヘキサフ
ルオロリン酸塩とプロピレンカーボネートの混合物を4
重量部とした以外は、実施例1と同様にして透明な液状
組成物を得た。 <実施例3>光カチオン重合性物質として3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレートを70重量部、3−エチル−3
−ヒドロキシメチルオキセタンを30重量部、光カチオ
ン重合開始剤としてトリアリルスルホニウムのヘキサフ
ルオロリン酸塩とプロピレンカーボネートの混合物を4
重量部とした以外は、実施例1と同様にして透明な液状
組成物を得た。 <実施例4>光カチオン重合性物質として3,4−エポ
キシシクロへキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレートを60重量部、3−エチル−3
−ヒドロキシメチルオキセタンを40重量部、光カチオ
ン重合開始剤としてトリアリルスルホニウムのヘキサフ
ルオロリン酸塩とプロピレンカーボネートの混合物を4
重量部とした以外は、実施例1と同様にして透明な液状
組成物を得た。 <実施例5>光カチオン重合性物質として3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−3,4エポキシシクロヘキ
サンカルボキシレートを50重量部、3−エチル−3−
ヒドロキシメチルオキセタンを50重量部、光カチオン
重合開始剤としてトリアリルスルホニウムのヘキサフル
オロリン酸塩とプロピレンカーボネートの混合物を4重
量部とした以外は、実施例1と同様にして透明な液状組
成物を得た。 <実施例6>光カチオン重合性物質として3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレートを30重量部、3−エチル−3
−ヒドロキシメチルオキセタンを70重量部、光カチオ
ン重合開始剤としてトリアリルスルホニウムのヘキサフ
ルオロリン酸塩とプロピレンカーボネートの混合物を4
重量部とした以外は、実施例1と同様にして透明な液状
組成物を得た。 硬化方法 得られた組成物を、ポリエステルフィルムに約15μm
になるように塗布した後、8W/cmの超高圧水銀灯を
設置したコンベアタイプの紫外線照射装置(ランプ高さ
=155mm、コンベアスピード=7.5m/min、
照射強度:80mW/cm2、160mJ/cm2)に
2回通過させ、硬化させた。
【0087】試験機:アイミニグランデージECS−1
51 (ランプ出力1.OkW)(アイグラフィックス
(株)製ベルトコンベアタイプ) グロス測定 スガ試験機株式会社製デジタル変角光沢計UGV−5K
を使用した。
【0088】(一般に、グロス値は、145以下にて光
沢性良好とされる。) 上記実施例1〜実施例18により得られた液状組成物
(活性エネルギー線硬化型組成物)をまとめたのが下記
表1である。
【0089】
【表1】
【0090】また、表1から3−エチル−3−ヒドロキ
シメチルオキセタン(商品名:EOXA、東亞合成
(株))の含有量を横軸にし、グロス値を縦軸にして表
したものが図1である。
【0091】図1によれば、3−エチル−3−ヒドロキ
シメチルオキセタン(商品名:EOXA、東亞合成
(株))の含有量を28重量部以下とすることによっ
て、従来の繰り返し作業を行うことなく、光沢性の良好
な液状組成物(活性エネルギー線硬化型組成物)を得る
ことが確認された。
【0092】また、3−エチル−3−ヒドロキシメチル
オキセタン(商品名:EOXA、東亞合成(株))の含
有量を28重量部以下にすることのみならず、脂環式エ
ポキシ樹脂化合物(3,4−エポキシシクロへキシルメ
チル−3,4−エポキシシクロへキサンカルボキシレー
ト(商品名: VR−6105)をさらに含有したこと
によって、さらに光沢性の良好な液状組成物(活性エネ
ルギー線硬化型組成物)を得ることができることが確認
された。
【0093】また、3−エチル−3−ヒドロキシメチル
オキセタン(商品名:EOXA、東亞合成(株))の含
有量を28重量部以下にした液状組成物(活性エネルギ
ー線硬化型組成物)及び3−エチル−3−ヒドロキシメ
チルオキセタン(商品名:EOXA、東亞合成(株))
の含有量を28重量部以下にするとともに、脂環式エポ
キシ樹脂化合物(3,4−エポキシシクロへキシルメチ
ル−3,4−エポキシシクロへキサンカルボキシレート
(商品名: VR−6105)をさらに含有させた液状
組成物(活性エネルギー線硬化型組成物)をインクとし
てプリンタを使用して印刷したところ光沢性の良好な出
力結果を得ることができた。
【0094】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項1に係る活性エネルギー線硬化型組成物
によれば、オキセタン化合物系の光カチオン重合性物質
の含有量は28重量部以下であるので、組成物を硬化さ
せた場合においても光沢性の良好な組成物を簡単に得る
ことができる。
【0095】また、請求項2に係る活性エネルギー線硬
化型組成物によれば、オキセタン化合物系の光カチオン
重合性物質は、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキ
セタン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチル
エーテル又は3−エチル−3−(2−エチルへキシロキ
シメチル)オキセタンであるので、光カチオン重合の反
応速度が高速化され、活性エネルギー線硬化型組成物を
迅速に得ることができる。
【0096】また、請求項3に係る活性エネルギー線硬
化型組成物によれば、脂環式エポキシ樹脂化合物をさら
に含有しているので、さらに光沢性の良好な組成物を簡
単に得ることができる。
【0097】また、請求項4に係る活性エネルギー線硬
化型組成物によれば、光カチオン重合の開始剤としてオ
ニウム塩を含有したので、光カチオン重合の反応速度を
高速化させ、活性エネルギー線硬化型組成物を迅速に得
ることができる。
【0098】また、請求項5に係るインクによれば、請
求項1乃至請求項4のいずれかに記載の活性エネルギー
線硬化型組成物を含有するので、光沢性の良好なインク
を簡単に得ることができる。
【0099】さらに、請求項6に係るプリンタによれ
ば、請求項5に記載のインクを使用するので、光沢性の
良好な出力結果を簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の活性エネルギー線硬化型組成物の光沢
性の推移を説明するための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FC01 4J005 AA07 BA00 BB02 4J036 AJ00 AJ09 AJ10 AJ15 AJ16 BA01 DA10 FB12 GA01 HA01 JA01 JA15 KA01 4J039 AE05 AE07 BE27 EA04 EA33 EA43 FA01 FA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキセタン化合物系の光カチオン重合性
    物質の含有量を28重量部以下としたことを特徴とする
    活性エネルギー線硬化型組成物。
  2. 【請求項2】 前記オキセタン化合物系の光カチオン重
    合性物質を3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタ
    ン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエー
    テル又は3−エチル−3−(2−エチルへキシロキシメ
    チル)オキセタンとしたことを特徴とする請求項1に記
    載の活性エネルギー線硬化型組成物。
  3. 【請求項3】 脂環式エポキシ樹脂化合物をさらに含有
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の活
    性エネルギー線硬化型組成物。
  4. 【請求項4】 光カチオン重合の開始剤としてオニウム
    塩を含有したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の活性エネルギー線硬化型組成物を含有することを特徴
    とするインク。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のインクを使用すること
    を特徴とするプリンタ。
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