JP2003054868A - 重量物吊上げスリングの取外し装置 - Google Patents

重量物吊上げスリングの取外し装置

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JP2003054868A JP2002048351A JP2002048351A JP2003054868A JP 2003054868 A JP2003054868 A JP 2003054868A JP 2002048351 A JP2002048351 A JP 2002048351A JP 2002048351 A JP2002048351 A JP 2002048351A JP 2003054868 A JP2003054868 A JP 2003054868A
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C1/00Load-engaging elements or devices attached to lifting or lowering gear of cranes or adapted for connection therewith for transmitting lifting forces to articles or groups of articles
    • B66C1/10Load-engaging elements or devices attached to lifting or lowering gear of cranes or adapted for connection therewith for transmitting lifting forces to articles or groups of articles by mechanical means
    • B66C1/22Rigid members, e.g. L-shaped members, with parts engaging the under surface of the loads; Crane hooks
    • B66C1/34Crane hooks
    • B66C1/36Crane hooks with means, e.g. spring-biased detents, for preventing inadvertent disengagement of loads

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重い重量物を吊上げる場合に、その重量物の
荷重に応じた強度を確保するという、必要最小限の大型
化で済む。 【解決手段】 ベース16はその上端にクレーンのフッ
クが係合するクレーン係合部27を有する。クレーン係
合部より下方のベースに固着された第1シャフト11に
は、レバーホルダ17のほぼ中央が枢着される。第1シ
ャフトより下方のベースに固着された第2シャフト12
には、リンクレバー18の基端が回動可能に取付けら
れ、リンクレバーの先端はレバーホルダの先端に解放可
能に係止される。またリンクレバーには、一端がクレー
ンのフックに掛けられかつ重量物に係合可能なスリング
13の他端が離脱可能に掛けられる。更に解放手段19
は、レバーホルダの基端を下降させることにより、リン
クレバーの先端をレバーホルダの先端から解放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量物を吊上げる
ためのワイヤロープ、樹脂繊維ロープ、鎖、チェーン等
のスリング(sling)を重量物から取外すための装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、本出願人は
ベースとクレーンのフックとの間に上部ワイヤが設けら
れ、基端がベースに取付けられた下部ワイヤが重量物の
ワイヤ係合部に係合し、その先端のリングがベースに立
設されたマストに嵌入された重量物吊上げ材の取外し装
置を特許出願した(特開平7−25578号)。この装
置では、ベースは、略長方形に形成された一対のプレー
トと、これらのプレートを所定の間隔をあけて接合する
ためにプレートの両側縁に配置される一対の側板と、一
対のプレートの下縁中央に配置される下部ブロックとを
有する。一対のプレートの中央にはT字孔が互いに対向
してそれぞれ形成され、マストはT字孔内に突出するよ
うに下部ブロックに立設される。
【0003】マストに摺動可能に嵌入されたスライダは
無荷重状態で第1弾性体によりその上端がマストの上端
に一致するように押上げられ、スライダ下降手段は第1
弾性体の弾性力に打勝ってスライダを下降させるように
構成される。またロック手段はスライダの下降した状態
でスライダを一時的に固定し、ロック解除手段はこのス
ライダの固定を解除するように構成される。更にスライ
ダ下降手段はベース内に上下動可能に挿入され、下端が
ベースの下面から下方に突出し、かつスライダに緊張材
を介して連結されたセンサロッドを有する。
【0004】このように構成された取外し装置では、先
ずクレーンのフックに上部ワイヤを介してベースを吊下
げ、このベースを重量物上面或いは重量物近傍の地面に
下ろすと、ベースの下面から下方に突出したセンサロッ
ドがベース内に押込まれ、スライダが第1弾性体の弾性
力に抗して下降する。このときロック手段がスライダを
下降した状態で一時的に固定する。次に下部ワイヤを重
量物のワイヤ係合部に係合した後、下部ワイヤの先端の
リングをT字孔からマストに嵌入する。この状態で重量
物をクレーンにより吊上げて所定の場所に下ろし、ロッ
ク解除手段によりスライダの固定を解除すると、スライ
ダが第1弾性体の弾性力によりマストの上端まで押上げ
られるので、下部ワイヤのリングがマストから抜ける。
この状態でクレーンによりベースを引上げると、下部ワ
イヤが重量物のワイヤ係合部から抜けて重量物から離脱
する。このように簡単な軽作業で下部ワイヤを重量物か
ら取外すことができるので、大幅な省力化を図ることが
できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の特開平7−
25578号公報に示された重量物吊上げ材の取外し装
置では、吊上げる重量物の荷重に応じて小型のものから
大型のものまで複数種類の装置を製作する必要がある。
しかし、重量物の荷重が増大するに従って、装置が大型
化する率よりも、下部ワイヤのリングが大きくなる率が
高いため、プレートのT字孔もそれに合せて大きくする
必要があり、プレートを必要以上に大きくしなければな
らない不具合があった。また上記リングが大きくかつ重
くなると、リングを押上げる第1弾性体の弾性係数も大
きくする必要がある。このためスライダを下降させるの
に大きな力が必要になる、即ち装置全体を、第1弾性体
の弾性力に抗してスライダを下降可能な自重にしなけれ
ばならず、装置の重量が必要以上に増大する問題点もあ
った。
【0006】本発明の目的は、重い重量物を吊上げる場
合に、その重量物の荷重に応じた強度を確保するとい
う、必要最小限の大型化で済む、重量物吊上げスリング
の取外し装置を提供することにある。本発明の別の目的
は、重量物を吊上げたときに、リンクレバーの先端がレ
バーホルダの先端から解放されるのを確実に防止でき、
重量物を所定の場所に下ろしたときに、スリングを重量
物から容易にかつ速やかに外すことができる、重量物吊
上げスリングの取外し装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図4に示すように、上端にクレーン26のフッ
ク26a又はフックブロックが係合するクレーン係合部
27を有するベース16と、クレーン係合部27より下
方のベース16に固着された第1シャフト11にほぼ中
央が枢着されたレバーホルダ17と、基端が第1シャフ
ト11より下方のベース16に固着された第2シャフト
12に回動可能に取付けられ先端がレバーホルダ17の
先端に係止され更に一端がクレーンのフック又はベース
16に掛けられかつ重量物14に係合可能なスリング1
3の他端が離脱可能に掛けられるリンクレバー18と、
レバーホルダ17の基端を下降させることによりレバー
ホルダの先端を上昇させてリンクレバー18の先端をレ
バーホルダの先端から解放する解放手段19とを備えた
重量物吊上げスリングの取外し装置である。
【0008】この請求項1に記載された重量物吊上げス
リングの取外し装置では、先ずクレーン係合部27にク
レーン26のフック26aを係合し、クレーンのフック
又はベース16にスリング13の一端を掛ける。次いで
ベース16を重量物14の直上に位置させ、スリング1
3を重量物14に係合してその一端をリンクレバー18
に掛けた後に、リンクレバーの先端をレバーホルダ17
の先端に係止する。この状態で重量物14をクレーン2
6により吊上げると、リンクレバー18の先端に、重量
物14の荷重に基づく回転モーメントによる比較的大き
な力が外向きに加わるため、即ちレバーホルダ17の先
端に圧接する方向に加わるため、リンクレバー18の先
端とレバーホルダ17の先端との摩擦力が大きくなり、
リンクレバーの先端がレバーホルダの先端に係止する状
態が維持される。次に重量物14を所定の場所に下ろす
と、スリング13が弛緩して上記リンクレバー18の先
端に作用していた力がなくなるので、解放手段19によ
りリンクレバー18の先端をレバーホルダ17の先端か
ら容易に解放できる。リンクレバーの先端をレバーホル
ダの先端から解放すると、リンクレバー18の先端が下
方に回転する。この状態でクレーン26によりベース1
6を引上げると、スリング13の他端がリンクレバー1
8から離脱した後に、スリング13は重量物14から離
脱してベース16とともに引上げられる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図7及び図8に示すように、リンクレ
バー18が、第2シャフト12に回動可能に取付けられ
た基部18aと、この基部に連設され所定の曲率半径で
湾曲する曲り部18bと、レバーホルダ17の先端に係
止可能な先端部18cと、曲り部18bと先端部18c
とを連結する竿部18dとを有し、重量物14に係合し
たスリング13の他端をリンクレバー18に掛けてリン
クレバーの先端をレバーホルダ17の先端に係止した状
態から、リンクレバーをレバーホルダから解放し、リン
クレバーが第2シャフト12を中心に回転して竿部18
dが上向き状態から水平状態に移行したときの、スリン
グ13他端がリンクレバー18に接触している位置を限
界作用点Pとし、第2シャフト12の中心点及び限界作
用点Pを結ぶ直線Lと竿部18dの内側線とのなす角度
をαとし、第2シャフト12の中心点及びリンクレバー
18の重心Gを結ぶ直線Mと竿部18dの内側線とのな
す角度をβとするとき、角度α又は角度βのいずれか一
方又は双方が鈍角となるように構成されたことを特徴と
する。
【0010】この請求項2に記載された重量物吊上げス
リングの取外し装置では、重量物14の荷重がリンクレ
バー18の自重より極めて大きい場合、リンクレバー1
8をレバーホルダ17から解放してベース16を引上
げ、竿部18dが上向き状態から水平状態に移行したと
き、第2シャフト12の中心点及び限界作用点Pを結ぶ
直線Lと竿部18dの内側線とのなす角度αが鈍角であ
ると、リンクレバー18はその竿部18dが水平状態か
ら更に下方に移行する方向に回転するので、スリング1
3の他端がリンクレバー18から離脱する。また重量物
14の荷重が比較的小さく、リンクレバー18の自重が
その回転モーメントに影響を与える場合、リンクレバー
18をレバーホルダ17から解放してベース16を引上
げ、竿部18dが上向き状態から水平状態に移行したと
き、第2シャフト12の中心点及びリンクレバー18の
重心Gを結ぶ直線Mと竿部18dの内側線とのなす角度
βが鈍角であると、リンクレバー18はその竿部18d
が水平状態から更に下方に移行する方向に回転するの
で、スリング13の他端がリンクレバー18から離脱す
る。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1及び図4に示すように、解放手段
19が、ベース16に昇降可能に設けられレバーホルダ
17の基端に係合してレバーホルダの基端を押下げる方
向に付勢するスライダ31と、ベース16に設けられス
ライダ31に係合してスライダを上昇した状態で一時的
に固定するロック手段32と、スライダ31の一時的な
固定を解除するロック解除手段33とを備え、リンクレ
バー18にスリング13を介して重量物14の荷重が加
わっているときに、リンクレバー18の先端がレバーホ
ルダ17の先端に係止する状態が維持され、ロック解除
手段33により上記スライダ31の一時的な固定が解除
されかつリンクレバー18にスリング13を介して重量
物14の荷重が加わらないときに、スライダ31がレバ
ーホルダ17の先端を上昇させてリンクレバー18の先
端をレバーホルダ17の先端から解放するように構成さ
れたことを特徴とする。
【0012】この請求項3に記載された重量物吊上げス
リングの取外し装置では、先ずクレーン係合部27にク
レーン26のフック26aを係合し、クレーンのフック
又はベース16にスリング13の一端を掛ける。この状
態でベース16を重量物14の直上に位置させて、スラ
イダ31を上昇させると、ロック手段32がスライダ3
1を上昇した状態で一時的に固定するので、レバーホル
ダ17の基端にスライダ31の自重が加わらず、レバー
ホルダ17の先端は下降する。次いでスリング13を重
量物14に係合してその他端をリンクレバー18に掛
け、リンクレバーの先端をレバーホルダ17の先端に係
止する。この状態で重量物14をクレーン26により吊
上げると、上記請求項1と同様に、リンクレバー18の
先端がレバーホルダ17の先端に係止する状態が維持さ
れる。次に重量物14を所定の場所に下ろすと、スリン
グ13が弛緩して上記リンクレバー18の先端に作用し
ていた力がなくなる。この状態でロック解除手段33に
よりスライダ31の固定を解除すると、スライダ31が
下降してその自重によりレバーホルダ17の基端が押下
げられるので、レバーホルダの先端が上昇して、リンク
レバー18の先端がレバーホルダ17から解放され、リ
ンクレバーの先端が下方に回転する。更にクレーン26
によりベース16を引上げると、スリング13の他端が
リンクレバー18から離脱した後に、スリング13は重
量物14から離脱してベース16とともに引上げられ
る。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、更に図1、図4及び図9に示すように、ベ
ース16が、鉛直方向に延びる第1プレート21及び第
2プレート22と、これらのプレートの間に水平に延び
て又は傾斜して設けられ第1及び第2プレートを連結し
かつ貫通孔24aが形成された固定プレート24とを有
し、スライダ31が、貫通孔24aに遊挿する昇降棒3
1aと、昇降棒の上部にこの昇降棒と一体的に設けられ
水平方向に延びる又は傾斜する係合プレート31bとを
有し、係合プレート31bがレバーホルダ17の基端に
係合するように構成され、リンクレバー18にスリング
13を介して重量物14の荷重が加わっているときに、
リンクレバー18の先端がレバーホルダ17の先端に係
止する状態が維持され、リンクレバー18にスリング1
3を介して重量物14の荷重が加わらないときに、係合
プレート31bが少なくとも昇降棒31a及び係合プレ
ート31bの自重によりレバーホルダ17の先端を上昇
させ、リンクレバー18の先端をレバーホルダ17の先
端から解放するように構成されたことを特徴とする。
【0014】この請求項4に記載された重量物吊上げス
リングの取外し装置では、先ずクレーン係合部27にク
レーン26のフック26aを係合し、クレーンのフック
又はベース16にスリング13の一端を掛ける。この状
態でベース16を重量物14の直上に位置させて、スラ
イダ31を上昇させると、ロック手段33が昇降棒31
aを上昇した状態で一時的に固定するので、レバーホル
ダ17の基端にスライダ31の自重が加わらず、レバー
ホルダ17はその先端にリンクレバー18の先端が係止
可能な位置に回転する。次いでスリング13を重量物1
4に係合してその他端をリンクレバー18に掛け、リン
クレバーの先端をレバーホルダ17の先端に係止する。
この状態で重量物14をクレーン26により吊上げる
と、上記請求項1と同様に、リンクレバー18の先端が
レバーホルダ17の先端に係止する状態が維持される。
このときロック解除手段33によりスライダ31の固定
を解除すると、スライダ31が下降して、レバーホルダ
17の基端に少なくともスライダ31の自重が作用す
る。しかしリンクレバー18の先端とレバーホルダ17
の先端との摩擦力はスライダ31の自重より遙かに大き
いため、レバーホルダ17の基端にスライダ31の自重
が作用しても、リンクレバー18の先端はレバーホルダ
17の先端から外れない。次に重量物14を所定の場所
に下ろすとスリング13が弛緩し、上記リンクレバー1
8の先端に作用していた力がなくなるので、少なくとも
スライダ31の自重によりレバーホルダ17の基端が押
下げられる。このためレバーホルダ17の先端が上昇し
て、リンクレバー18の先端がレバーホルダ17から解
放されるので、リンクレバー18の先端が下方に回転す
る。この状態でクレーン26によりベース16を引上げ
ると、スリング13の他端がリンクレバー18から離脱
した後に、スリング13は重量物14から離脱してベー
ス16とともに引上げられる。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、更に図1及び図4に示すように、ロック手
段32が、スライダ31に上下動可能に嵌入される係合
長孔34aを有し嵌入状態で鉛直面内で回動可能にかつ
長手方向に摺動可能にベース16に設けられた自在バー
34を備え、自在バー34が所定の傾斜角になるとスラ
イダ31が係合長孔34aの縁に係止されるように構成
され、ロック解除手段33が、自在バー34に接するよ
うにベース16に枢着され自在バー34からスライダ3
1を解放する方向に自在バー34を移動させるアーム3
6を備えたことを特徴とする。この請求項5に記載され
た重量物吊上げスリングの取外し装置では、スライダ3
1を上昇させると、スライダは上昇した状態で自在バー
34にて一時的に固定され、アーム36を回転すること
により自在バー34を所定の方向に移動させると、上記
スライダ31の一時的な固定は速やかに解除される。こ
の結果、重量物14を吊上げたときには、リンクレバー
18の先端がレバーホルダ17の先端から解放されるの
を防止でき、重量物14を所定の場所に下ろしたときに
は、スリング13を重量物14から容易にかつ速やかに
外すことができる。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、更に図1、図4及び図10に示すように、
ロック手段32が、スライダ31を上昇させた状態で磁
力により保持しかつ磁力を消すことによりスライダ31
を解放可能な第1磁石41を備え、ロック解除手段33
が、第1磁石41の磁力を発生又は消す第1切換手段5
1と、この第1切換手段を遠隔操作することにより第1
磁石41を制御する遠隔操作手段37とを備えたことを
特徴とする。この請求項6に記載された重量物吊上げス
リングの取外し装置では、スライダ31を上昇させる
と、スライダは上昇した状態で第1磁石41の磁力にて
一時的に固定される。この結果、重量物14を吊上げた
ときには、リンクレバー18の先端がレバーホルダ17
の先端から解放されるのを防止できる。重量物14をク
レーン26により吊上げ、離れた場所に下ろした後に、
遠隔操作手段37にて第1切換手段51を遠隔操作する
ことにより、第1磁石41の磁力を消すと、上記スライ
ダ31の一時的な固定は解除される。この結果、スライ
ダ31が下降して、リンクレバー18の先端がレバーホ
ルダ17の先端から解放されるので、スリング13を重
量物14から速やかに外すことができる。
【0017】請求項7に係る発明は、請求項5に係る発
明であって、更に図1及び図4に示すように、自在バー
34をスライダ31に係止した状態でアーム36を磁力
により保持する第2磁石42と、自在バー34からスラ
イダ31を解放する方向にアーム36を付勢する弾性体
61と、第2磁石42の磁力を発生又は消す第2切換手
段52と、この第2切換手段を遠隔操作することにより
第2磁石42を制御する遠隔操作手段37とを備えたこ
とを特徴とする。この請求項7に記載された重量物吊上
げスリングの取外し装置では、第2磁石42の磁力にて
アーム36を吸着したままスライダ31を上昇させれ
ば、自在バー34がスライダ31に係止した状態を保ち
ながらスライダは上昇するので、スライダは最も上昇し
た位置で自在バー34により一時的に固定される。一
方、遠隔操作手段37により第2切換手段52を遠隔操
作して第2磁石42の磁力を消すと、アーム36は弾性
体61の弾性力により回転するので、自在バー34が所
定の方向に移動してスライダ31が自在バー34から解
放される。この結果、スライダ31は速やかに下降す
る。
【0018】請求項8に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、レバーホルダ17
の先端に作業者が把持可能なハンドル48が突設された
ことを特徴とする。この請求項8に記載された重量物吊
上げスリングの取外し装置では、ハンドル48を把持し
てレバーホルダ17の先端を下降させると、レバーホル
ダ17の基端に係合しているスライダ31が上昇すると
ともに、レバーホルダ17の先端にリンクレバー18の
先端を係合できる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図4に示すように、
重量物14を吊上げるためのスリング13の取外し装置
10は、ベース16と、このベースに固着された一対の
第1シャフト11にほぼ中央がそれぞれ枢着された一対
のレバーホルダ17,17と、ベース16に固着された
一対の第2シャフト12に基端が回動可能にそれぞれ取
付けられた一対のリンクレバー18,18と、リンクレ
バーの先端をレバーホルダ17の先端から解放する解放
手段19とを備える。重量物14はこの実施の形態では
コンクリート柱である。また本明細書においてスリング
13とは、ワイヤロープの他に、ナイロンロープ等の樹
脂繊維ロープ、鎖、チェーン等を含む概念である。
【0020】ベース16は、鋼板をそれぞれ略長方形に
切断して形成された第1及び第2プレート21,22
と、これらのプレートを所定の間隔をあけて接合するた
めに第1及び第2プレートの上部及び中央部に水平にそ
れぞれ延びて設けられたアッパプレート23及び固定プ
レート24とを有する(図1及び図9)。ベース16の
上端中央にはクレーン26のフック26aが係合するク
レーン係合部27が設けられ、ベース16の下端中央に
はコンクリート柱14に係合するスリング13の一端が
掛けられるスリング掛け部28が設けられる。スリング
掛け部28は、ベース16に固着された第1ピン28a
と、上端が第1ピンに遊嵌されかつ下端にスリング13
の一端が掛けられるスリングフック28bとを有する。
クレーン係合部27及び第1ピン28aはいずれも円柱
状の鋼材により形成される。また上記固定プレート24
の中央には貫通孔24aが形成される。
【0021】一対の第1シャフト11,11はアッパプ
レート23と固定プレート24との間のベース16に、
水平方向に所定の間隔をあけてそれぞれ固着される(図
1)。また一対のレバーホルダ17,17は、先端側が
基端側より重くなるように、即ち無荷重状態で先端が下
降するように、第1シャフト11,11に枢着される。
具体的には、一対のレバーホルダ17,17は、これら
の長手方向の中央から基端寄りの部分が一対の第1シャ
フト11,11にそれぞれ揺動可能に嵌入され、これら
のレバーホルダ17,17の先端は第1及び第2プレー
ト21,22の左外側方及び右外側方にそれぞれ突出す
るように構成される。更に一対のレバーホルダ17,1
7の先端にはレバーホルダの長手方向に延びる挿入用長
孔17a,17aがそれぞれ形成される(図1、図9及
び図11)。
【0022】一対の第2シャフト12,12はスリング
掛け部28近傍のベース16に、水平方向に所定の間隔
をあけてそれぞれ固着される(図1)。一対のリンクレ
バー18,18は略J字状にそれぞれ形成され、これら
の先端を上方に回転して一対のレバーホルダ17,17
の先端の挿入用長孔17a,17aに挿入することによ
り、リンクレバーの先端はレバーホルダの先端にそれぞ
れ係止するように構成される(図3及び図4)。またリ
ンクレバー18にはスリング13の他端に形成されたリ
ング13aが嵌入可能に構成される。
【0023】解放手段19は、ベース16に昇降可能に
設けられたスライダ31と、スライダに係合してスライ
ダを上昇した状態で一時的に固定するロック手段32
と、スライダの一時的な固定を解除するロック解除手段
33とを備える。スライダ31は、固定プレート24の
貫通孔24aに遊挿する昇降棒31aと、昇降棒の上部
にこの昇降棒と一体的に設けられ水平方向に延びる係合
プレート31bと、昇降棒の下端に取付けられた錘31
cとを有する(図1及び図9)。係合プレート31b
は、スライダ31aが下降したときに一対のレバーホル
ダ17,17の基端に係合してレバーホルダの基端を押
下げるように構成される(図7)。
【0024】ロック手段32は、スライダ31に上下動
可能に遊嵌される係合長孔34aを有する自在バー34
と、スライダ31を上昇させた状態で磁力により保持す
る一対の第1磁石41,41とを備える(図1及び図
9)。自在バー34はフラットバーにより形成され、昇
降棒31aに遊嵌した状態で鉛直面内で回動可能にかつ
長手方向に摺動可能にベース16に設けられる。また係
合長孔34aは自在バー34の中央に形成され、その長
さは昇降棒31aの幅より僅かに長く形成される。自在
バー34の一端は後述するアーム36の基端近傍に載る
か或いはアームから僅かに浮いた状態に保たれ、自在バ
ー34の他端は固定プレート24より上方のベース16
に固着された一対の第2ピン34b、34bの間に遊挿
される。自在バー34が所定の傾斜角になると、昇降棒
31aは係合長孔34aの縁に係止されるように構成さ
れる。即ち、自在バー34が下側の第2ピン34bを中
心に回転しかつ自在バーの長手方向に移動して、係合長
孔34aの両端縁に昇降棒31aの幅方向の両側縁が係
止することにより、昇降棒が上昇した状態で一時的に固
定されるように構成される。更に一対の第1磁石41,
41は、通電すると磁力を発生しかつ通電を停止すると
磁力が消える電磁石により構成され、固定プレート24
の下面に錘31cに対向してそれぞれ取付けられる。
【0025】ロック解除手段33は、自在バー34から
スライダ31を解放する方向に自在バー34を移動可能
なアーム36と、第1磁石41の磁力を発生又は消す第
1切換手段51と、この第1切換手段を遠隔操作するこ
とにより第1磁石41を制御する遠隔操作手段37とを
備える(図1、図9及び図10)。アーム36の基端は
固定プレート24上に取付けられた第1ブラケット36
aに第3ピン36bを介して回動可能に取付けられ、ア
ーム36は固定プレート24上に横たわった状態に設け
られる(図1)。またアーム36の中央には昇降棒31
aが遊挿される通孔36cが形成される。第1切換手段
51はコイル部51aとスイッチ部51bとを有する電
磁リレーである(図10)。第1切換手段51のコイル
部51aに通電すると、スイッチ部51bがオンして第
1磁石41に電流が流れ、第1磁石が磁力を発生するよ
うに構成される。一方、第1切換手段51のコイル部5
1aへの通電を停止すると、スイッチ部51bがオフし
て第1磁石41に電流が流れなくなり、第1磁石の磁力
が消えるように構成される。なお、第1切換手段51は
アッパプレート23に載置されたボックス38(図1)
に収容される。
【0026】遠隔操作手段37は、ベース16と別に置
かれる送信装置43と、ボックス38に収容された受信
装置44とを備える(図1及び図10)。送信装置43
は、操作盤43aと、この操作盤に接続された無線送信
部43bと、この無線送信部の出力部に接続された送信
アンテナ43cとを有する。受信装置44、は受信アン
テナ44aと、入力部に受信アンテナを接続した無線受
信部44bと、バッテリ44cとを有する。操作盤43
aには作業者が操作可能なスイッチ(図示せず)が設け
られ、無線受信部44bの出力部には第1切換手段51
のコイル部51aが接続される。またバッテリ44cは
無線受信部44bに直接接続されるとともに、一対の第
1磁石41,41に第1切換手段51のスイッチ部51
bを介して接続される。
【0027】固定プレート24上には第2磁石42が取
付けられ、この第2磁石の上面にはクランク状に曲げら
れたアーム36の先端下面が接触するように構成される
(図1)。第2磁石42は図示しない永久磁石及び電磁
石を有し、電磁石への非通電時には永久磁石の磁力によ
りアーム36が保持され、電磁石への通電時には永久磁
石の磁力が電磁石の磁力により打消されるように構成さ
れる。また第2磁石42の電磁石は第2切換手段52の
スイッチ部52bを介してバッテリ44cに接続される
(図10)。第2切換手段52はコイル部52a及びス
イッチ部52bを有する電磁リレーであり、コイル部5
2aは無線受信部44bの出力部に接続される。即ち、
第2切換手段52は遠隔操作手段37により遠隔操作さ
れるように構成される。第2切換手段52のコイル部5
2aに通電すると、スイッチ部52bがオンして第2磁
石42の電磁石に電流が流れ、第2磁石の永久磁石及び
電磁石の磁力が打消し合ってアーム36が解放されるよ
うに構成される。一方、第2切換手段52のコイル部5
2aへの通電を停止すると、スイッチ部52bがオフし
て第2磁石42の電磁石に電流が流れなくなり、第2磁
石の磁力によりアーム36が保持されるように構成され
る。なお、第2切換手段52はボックス38(図1)に
収容される。
【0028】またアーム36の先端近傍と第1プレート
21との間には、第2磁石42の磁力が消えたときに、
自在バー34からスライダ31を解放する方向にアーム
36を付勢する弾性体61が掛け渡される(図1)。弾
性体61はこの実施の形態では引張りコイルばねであ
る。更に第1プレート21にはアーム36の先端より上
方に位置するように挿通孔21aが形成され、アーム3
6の先端には操作用ロープ46が取付けられる。このロ
ープ46は挿通孔21aを通ってベース16の外部に配
索され、弾性体61や次に述べる線状体47が切れるな
どの不具合が生じたときに、引いてスライダ31を自在
バー34から解放する非常のロック解除に用いられる。
なお、上記弾性体61は圧縮コイルばねやラバーでもよ
い。
【0029】スライダ31の錘31cとアーム36と
は、可撓性を有する線状体47により連結される(図1
及び図6)。線状体47はこの実施の形態では形状記憶
合金により形成され、両端に張力が作用しているときに
は一直線に伸張し(図6)、両端の張力が解除されたと
きには伏せU字状に保たれる(図1)。また線状体47
は固定プレート24に形成された透孔24bを通過し、
線状体47の長さは、スライダ31が下降してほぼ最下
端に達したときに、アーム36が第2磁石42の上面に
接触するように設定される(図6)。なお、レバーホル
ダ17の先端面には作業者が把持可能なハンドル48が
突設される(図1)。
【0030】一方、図1、図7及び図8に詳しく示すよ
うに、リンクレバー18は、第2シャフト12に回動可
能に取付けられた基部18aと、この基部に連設され所
定の曲率半径で湾曲する曲り部18bと、レバーホルダ
17の先端に係止可能な先端部18cと、曲り部18b
と先端部18cとを連結する竿部18dとを有する。な
お、図8における点Pは限界作用点であり、点Gはリン
クレバー18の重心である。上記限界作用点Pは、重量
物14に係合したスリング13の他端をリンクレバー1
8に掛けてリンクレバーの先端をレバーホルダ17の先
端に係止した状態から、リンクレバーをレバーホルダか
ら解放することにより、或いはリンクレバーをレバーホ
ルダから解放してベースを引上げることにより、リンク
レバーが第2シャフト12を中心に回転して竿部18d
が上向き状態から水平状態に移行したときの、スリング
13他端がリンクレバー18に接触している位置をい
う。
【0031】このように構成されたスリングの取外し装
置の動作10を説明する。先ずクレーン係合部27にク
レーン26のフック26aを係合し、スリング掛け部2
8のスリングフック28bにスリング13の一端を掛け
る。そして遠隔操作手段37の送信装置43の操作盤4
3aのスイッチ(図示せず)を操作して、第1切換手段
51のスイッチ部51bをオンし、第2切換手段52の
スイッチ部52bをオフする。この状態でベース16を
コンクリート柱14の直上に位置させる。このときリン
クレバー18の先端は基端より下方に位置しており、レ
バーホルダ17の先端のハンドル48を把持してレバー
ホルダ17の先端を下降させると、レバーホルダ17の
基端に係合しているスライダ31が上昇する。また昇降
棒31aは自在バー34の係合長孔34aの縁に係止
し、かつ第1磁石41に電流が流れているので、スライ
ダ31が上昇すると、第1磁石の磁力により錘31cが
保持されて、スライダ31は上昇した状態で一時的に固
定されるとともに、第2磁石42は永久磁石の磁力によ
りアーム36を保持する(図1)。更にハンドル48か
ら手を離すと、レバーホルダ17は第1シャフト11を
中心とする釣合関係から、レバーホルダ17の基端上面
が係合プレート31bに当接して略水平に保たれる。
【0032】この状態でスリング13をコンクリート柱
14の下側に通して係合し、その他端のリング13aを
リンクレバー18に嵌入した後に、リンクレバーを第2
シャフト12を中心に上方に回転させる(図2)。次い
でハンドル48を把持してレバーホルダ17の先端を図
2の実線矢印の方向に上昇させ、リンクレバー18の先
端をレバーホルダ17の挿入用長孔17aに挿入する。
これによりリンクレバー18の先端がレバーホルダ17
の先端に係止する(図3)。
【0033】次にコンクリート柱14をクレーン26の
フック26a、ベース16及びスリング13を介してク
レーン26により吊上げると(図4)、リンクレバー1
8にはコンクリート柱14の荷重が加わる、即ちリンク
レバー18の先端には、コンクリート柱14の荷重に基
づく回転モーメントにより比較的大きな力が外向きにそ
れぞれ作用するので、リンクレバー18の先端はレバー
ホルダ17の挿入用長孔17aの内端面に圧接される。
これによりリンクレバー18の先端とレバーホルダ17
の先端との摩擦力が大きくなり、リンクレバー18の先
端がレバーホルダ17の先端に係止された状態に保たれ
る。
【0034】コンクリート柱14を所定の場所に下ろす
と(図5)、スリング13が弛緩して、リンクレバー1
8の先端に外向きに作用する比較的大きな力がなくな
る。この状態で第2切換手段52のスイッチ部52bを
遠隔操作によりオンすると、第2磁石42の電磁石に電
流が流れ、第2磁石の永久磁石及び電磁石の磁力が打消
し合って、アーム36が解放される。このためアームは
弾性体61の弾性力により第3ピン36bを中心に上方
に回転し、自在バー34の基端が上昇するので(図
5)、昇降棒31aの係合長孔34aの縁への係止が解
除される、即ちスライダ31が自在バー34から解放さ
れる。
【0035】第2切換手段52のスイッチ部52bを遠
隔操作によりオンすると略同時に、第1切換手段51の
スイッチ部51bを遠隔操作によりオフすると、第1磁
石41の磁力が消えるので、スライダ31が下降し、係
合プレート31bがレバーホルダ17の基端をそれぞれ
押下げる(図6)。このため線状体47が伸張してアー
ム36の先端を下方に引張るので、アーム36の先端が
第2磁石42の上面に当接して、自在バー34がスライ
ダ31に係止するとともに、レバーホルダ17の先端を
上昇させるので、リンクレバー18の先端が挿入用長孔
17aから抜ける。
【0036】このときコンクリート柱14の荷重がリン
クレバー18の自重より極めて大きい場合、クレーン2
6によりベース16を引上げる前、或いはベース16を
引上げるときに、リンクレバー18の先端が第2シャフ
ト12を中心に下方に回転する。そして竿部18dが上
向き状態から水平状態に移行したとき(図7)、第2シ
ャフト12の中心点及び限界作用点Pを結ぶ直線Lと竿
部18dの内側線とのなす角度αが鈍角であると、リン
クレバー18はその竿部18dが水平状態から更に下方
に移行する方向に回転するので、スリング13のリング
13aがリンクレバー18から抜ける。
【0037】しかし、コンクリート柱14の荷重が比較
的小さく、リンクレバー18の自重がその回転モーメン
トに影響を与える場合、クレーン26によりベース16
を引上げる前、或いはベース16を引上げるときに、リ
ンクレバー18の先端が第2シャフト12を中心に下方
に回転する。そして竿部18dが上向き状態から水平状
態に移行したとき(図7)、第2シャフト12の中心点
及びリンクレバー18の重心Gを結ぶ直線Mと竿部18
dの内側線とのなす角度βが鈍角であると、リンクレバ
ー18はその竿部18dが水平状態から更に下方に移行
する方向に回転するので、スリング13のリング13a
がリンクレバー18から抜ける。
【0038】更にクレーン26によりベース16を引上
げると、スリング13がコンクリート柱14から離脱し
てベース16とともに引上げられる。このように所定の
場所に下ろしたコンクリート柱14からスリング13を
自動的に取外すことができる。
【0039】なお、第2切換手段52のスイッチ部52
bを遠隔操作によりオンした直後に、遠隔操作によりス
イッチ部52bをオフすることにより、スライダ31が
下降したときに線状体47が伸張してアーム36の先端
を下方に引張るので、アーム36の先端が第2磁石42
の磁力により第2磁石に吸着して保持され、自在バー3
4がスライダ31に係止する(図7)。
【0040】図12〜図14は本発明の第2の実施の形
態を示す。図12〜図14において第1の実施の形態と
同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、スリ
ング13の取外し装置110が、ベース116と、この
ベースに固着された単一の第1シャフト11にほぼ中央
が枢着された単一のレバーホルダ117と、ベース11
6に固着された単一の第2シャフト12に基端が回動可
能に取付けられた単一のリンクレバー118と、リンク
レバーの先端をレバーホルダ117の先端から解放する
解放手段119とを備える。重量物114はこの実施の
形態では上面に逆U字状のスリング係合部114aを有
するコンクリートブロックである。
【0041】ベース116は、鋼板をそれぞれ略逆三角
形に切断して形成された第1プレート121(図12)
及び第2プレート122(図14)と、第1及び第2プ
レートを所定の間隔をあけて接合するために第1及び第
2プレートの中央部に傾斜して設けられた固定プレート
124と、第1及び第2プレートを所定の間隔をあけて
接合するために第1及び第2プレートの下部に水平に設
けられたロアプレート123とを有する(図12及び図
13)。ベース116の上端中央にはクレーン26のフ
ック26aがアッパスリング126を介して係合するク
レーン係合部27が設けられ(図12〜図14)、クレ
ーン26のフック26aにはスリングの一端が掛けられ
る(図14)。また上記固定プレート24の中央には貫
通孔24aが形成される。
【0042】第1シャフト11はクレーン係合部27と
固定プレート124との間のベース116に右寄りに固
着される(図12及び図13)。またレバーホルダ11
7は、先端側が基端側より重くなるように、即ち無荷重
状態で先端が下降するように、第1シャフト11に枢着
される。具体的には、レバーホルダ117は、この長手
方向の中央から基端寄りの部分が第1シャフト11に揺
動可能に嵌入され、レバーホルダ117の先端は第1及
び第2プレート121,122から右外方に突出するよ
うに構成される。更にレバーホルダ117の先端にはレ
バーホルダの長手方向に延びる挿入用長孔117aが形
成される(図12及び図13)。
【0043】第2シャフト12は、下方に向うに従って
左寄りに細くなるベース116の下端に固着される。リ
ンクレバー118は略J字状にそれぞれ形成され、この
先端を上方に回転してレバーホルダ117の先端の挿入
用長孔117aに挿入することにより、リンクレバーの
先端はレバーホルダの先端にそれぞれ係止するように構
成される(図13)。またリンクレバー118にはスリ
ング13の他端に形成されたリング13aが嵌入可能に
構成される。
【0044】解放手段119は、ベース116に昇降可
能に設けられたスライダ131と、スライダに係合して
スライダを上昇した状態で一時的に固定するロック手段
132と、スライダの一時的な固定を解除するロック解
除手段133とを備える。スライダ131は、固定プレ
ート124の貫通孔124aに遊挿する昇降棒131a
と、昇降棒の上部にこの昇降棒と一体的に設けられた係
合プレート131bと、昇降棒の下端に取付けられたば
ね受け部材131cとを有する(図12及び図13)。
係合プレート31bはほぼ傾いたC字状に形成され、ス
ライダ131aが下降したときにレバーホルダ117の
基端に係合してレバーホルダの基端を押下げるように構
成される(図12)。
【0045】ロック手段132は、スライダ131に上
下動可能に遊嵌される係合長孔134aを有する自在バ
ー134を備える(図12及び図13)。自在バー13
4はフラットバーにより形成され、昇降棒131aに遊
嵌した状態で鉛直面内で回動可能にかつ長手方向に摺動
可能にベース116に設けられる。また係合長孔134
aは自在バー134の中央に形成され、その長さは昇降
棒131aの幅より僅かに長く形成される。自在バー1
34の一端は後述するアーム136の基端近傍に載るか
或いはアームから僅かに浮いた状態に保たれ、自在バー
134の他端は固定プレート124より上方のベース1
16に固着された一対の第2ピン34b、34bの間に
遊挿される。自在バー134が所定の傾斜角になると、
第1の実施の形態と同様に、昇降棒131aは係合長孔
134aの縁に係止されるように構成される。
【0046】ロック解除手段133は、自在バー134
からスライダ131を解放する方向に自在バー134を
移動可能なアーム136と、スライダを下降させるロッ
ク解除ばね137とを備える(図12及び図13)。ア
ーム136の基端は固定プレート124上に取付けられ
た第1ブラケット36aに第3ピン36bを介して回動
可能に取付けられ、アーム136は固定プレート124
上に横たわった状態に設けられる(図12及び図1
3)。またアーム136の中央には昇降棒131aが遊
挿される通孔136cが形成される。
【0047】第1プレート121にはアーム136の先
端より上方に位置するように挿通孔21aが形成され、
アーム136の先端には操作用ロープ46が取付けられ
る。このロープ46は挿通孔21aを通ってベース11
6の外部に配索され、このロープ46を引くことにより
スライダ131が自在バー134から解放されるように
なっている。またロック解除ばね137は昇降棒131
aに遊嵌されるとともに、固定プレート124とばね受
け部材131cとの間に介装される。
【0048】なお、レバーホルダ117の先端面には作
業者が把持可能なハンドル48が突設される。また図1
2及び図13の符号138は、自在バー134をアーム
136に押付ける圧縮コイルばねである。このばね13
8は、自在バー34が下側の第2ピン34bを中心に回
転できかつ自在バーの長手方向に移動できる範囲の押付
け力で、自在バー134をアーム136に押付けること
により、自在バー134が振動や衝撃で跳ね上がるのを
防止する機能を有する。更に図12及び図13の符号1
39は、係合プレート131bがレバーホルダ117の
基端から外れるのを防止するためのストッパピンであ
る。
【0049】このように構成されたスリングの取外し装
置110の動作を説明する。先ずクレーン係合部27に
アッパスリング126を介してクレーン26のフック2
6aを係合するとともに、このフック26aにスリング
13の一端を掛ける(図12〜図14)。この状態でベ
ース116をコンクリートブロック114の直上に位置
させる。このときリンクレバー118の先端は基端より
下方に位置しており(図12)、レバーホルダ117の
先端のハンドル48を把持してレバーホルダ117の先
端を下降させると、レバーホルダ117の基端に係合し
ているスライダ131が上昇する。また昇降棒131a
は自在バー134の係合長孔134aの縁に係止するの
で、スライダ131が上昇すると、スライダ131はそ
の状態で一時的に固定される。更にハンドル48から手
を離すと、レバーホルダ117は第1シャフト11を中
心とする釣合関係から、レバーホルダ117の基端上面
が係合プレート131bに当接して傾斜した状態に保た
れる。
【0050】この状態でスリング13をコンクリートブ
ロック114のスリング係合部114a(図14)に通
して係合し、その他端のリング13aをリンクレバー1
18に嵌入した後に(図13)、リンクレバーを第2シ
ャフト12を中心に上方に回転させる。次いでハンドル
48を把持してレバーホルダ117の先端を上昇させ、
リンクレバー118の先端をレバーホルダ117の挿入
用長孔117aに挿入する。これによりリンクレバー1
8の先端がレバーホルダ17の先端に係止する(図1
3)。
【0051】次にコンクリートブロック114をクレー
ン26のフック26a、ベース116及びスリング13
を介してクレーン26により吊上げると(図14)、リ
ンクレバー118にはコンクリートブロック114の荷
重が加わる、即ちリンクレバー118の先端には、コン
クリートブロック114の荷重に基づく回転モーメント
により比較的大きな力が外向きにそれぞれ作用するの
で、リンクレバー118の先端はレバーホルダの挿入用
長孔117aの内端面に圧接される。これによりリンク
レバー118の先端とレバーホルダ117の先端との摩
擦力が大きくなり、リンクレバー118の先端がレバー
ホルダ117の先端に係止した状態に保たれる。このと
きクレーン係合部27の中心と、リンクレバー118に
嵌入されたスリング13のリング13aとがほぼ同一鉛
直線上に位置する(図13)。
【0052】コンクリートブロック114を所定の場所
に下ろすと、スリング13が弛緩して、リンクレバー1
18の先端に外向きに作用する比較的大きな力がなくな
る。この状態で操作用ロープ46を引っ張ると、アーム
136が第3ピン36bを中心に上方に回転し、自在バ
ー134の基端が上昇するので、昇降棒131aの係合
長孔34aの縁への係止が解除される、即ちスライダ1
31が自在バー134から解放される。
【0053】このためスライダ131はその自重及びロ
ック解除ばね137の弾性力により下降し、係合プレー
ト131bがレバーホルダ117の基端をそれぞれ押下
げる。この結果、レバーホルダ117の先端が上昇する
ので、リンクレバー118の先端が挿入用長孔117a
から抜けて解放され、リンクレバー118の先端が下方
に回転するので、スリング13のリング13aがリンク
レバー118から抜けて離脱する。更にクレーン26に
よりベース116を引上げると、スリング13がコンク
リートブロック114のスリング係合部114aから離
脱してベース116とともに引上げられる。このように
所定の場所に下ろしたコンクリートブロック114から
スリング13を自動的に取外すことができる。なお、操
作用ロープ46から手を離すと、アーム136が第3ピ
ン36bを中心に下方に回転し、固定プレート124上
に横たわるので、昇降棒131aが自在バー134の係
合長孔134aの縁に係止する。
【0054】図15は本発明の第3の実施の形態を示
す。図15において図11と同一符号は同一部品を示
す。この実施の形態では、ベース16の上部がクレーン
226のフックブロック227下部に組込まれる。即
ち、ベース16の上部にクレーン226のフックブロッ
ク227から垂下された連結具228の下端が係合する
ように構成される。上記以外は第1の実施の形態と同一
に構成される。このように構成されたスリングの取外し
装置では、ベース16がクレーン226のフックブロッ
ク227下部に常時組込まれているので、ベース16を
クレーンのフックに着脱する作業が不要になる。上記以
外の動作は第1の実施の形態と略同様であるので、繰返
しの説明を省略する。
【0055】図16は本発明の第4の実施の形態を示
す。図16において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、レバーホルダ317の先端には係
止片317aが下方に延びて設けられ、リンクレバー3
18の先端は係止片317aに係止するように構成され
る。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたスリングの取外し装置では、リン
クレバー318の先端をレバーホルダの挿入用長孔に挿
入するのではなく、レバーホルダ317から突設された
係止片317aに係止するだけで済むので、作業性を向
上できる。上記以外の動作は第1の実施の形態と略同様
であるので、繰返しの説明を省略する。
【0056】図17は本発明の第5の実施の形態を示
す。図17において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、第1の実施の形態の線状体に替え
て、スライダ31の昇降棒31aの側面に係止ピン43
1dが突設される。この係止ピン431dはアーム36
の通孔36cの幅方向側縁に当接可能に突設される。上
記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。このよ
うに構成されたスリングの取外し装置では、スライダ3
1が下降すると、係止ピン431dがアーム36の通孔
36cの幅方向側縁に当接して、アーム36の先端を押
下げるので、アームの先端が第2磁石42の磁力により
第2磁石に吸着して保持され、自在バー34がスライダ
31に係止する(図17(b))。上記以外の動作は第
1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省
略する。
【0057】なお、上記第1〜第5の実施の形態では、
レバーホルダの先端側が基端側より重くなるようにレバ
ーホルダを第1シャフトに枢着したが、レバーホルダの
基端を係合プレートの端部に摺動可能にかつ回動可能に
取付ければ、レバーホルダの先端側を基端側より軽くな
るようにレバーホルダを第1シャフトに枢着してもよ
く、或いはレバーホルダの先端側と基端側とが釣り合う
ようにレバーホルダを第1シャフトに枢着してもよい。
上記レバーホルダの基端を係合プレートの端部に摺動可
能にかつ回動可能に取付ける構造としては、例えば、レ
バーホルダの基端又は係合プレートの端部にその長手方
向に延びる長孔を形成し、係合プレートの端部又はレバ
ーホルダの基端に上記長孔に係止するピンを突設する構
造などが挙げられる。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、レ
バーホルダをベースに第1シャフトを介して揺動可能に
取付け、先端がレバーホルダの先端に係止可能なリンク
レバーの基端をベースに第2シャフトを介して回動可能
に取付け、更に解放手段がレバーホルダの基端を下降さ
せるように構成したので、リンクレバーに重量物の荷重
が加わっているときは、リンクレバーの先端がレバーホ
ルダの先端に係止する状態が維持され、リンクレバーに
重量物の荷重が加わっていないときには、解放手段によ
りレバーホルダの先端を上昇させることにより、リンク
レバーの先端がレバーホルダの先端から解放される。こ
の結果、重量物を吊上げたときには、重量物を確実に保
持でき、重量物を所定の場所に下ろしたときには、スリ
ングの他端がリンクレバーから離脱して、スリングを重
量物から速やかに外すことができる。また重い重量物を
吊上げる場合、下部ワイヤのリングの大きさに合わせて
必要以上に大型化する必要のあった従来の取外し装置と
比較して、本発明では、重い重量物を吊上げる場合に、
その重量物の荷重に応じた強度を確保するという、必要
最小限の大型化で済む。
【0059】また重量物の荷重がリンクレバーの自重よ
り極めて大きい場合、角度αが鈍角であると、リンクレ
バーはその竿部が水平状態から更に下方に移行する方向
に回転するので、スリングの他端がリンクレバーから離
脱する。また重量物の荷重が比較的小さく、リンクレバ
ーの自重がその回転モーメントに影響を与える場合、角
度βが鈍角であると、リンクレバーはその竿部が水平状
態から更に下方に移行する方向に回転するので、スリン
グの他端がリンクレバーから離脱する。
【0060】また解放手段のスライダをベースに昇降可
能に設け、このスライダを上昇した状態で一時的に固定
するロック手段をベースに設け、スライダの一時的な固
定をロック解除手段が解除するように構成すれば、リン
クレバーにスリングを介して重量物の荷重が加わってい
るときに、リンクレバーの先端がレバーホルダの先端に
係止する状態が維持され、ロック解除手段によりスライ
ダの一時的な固定が解除されかつリンクレバーにスリン
グを介して重量物の荷重が加わらないときに、スライダ
がレバーホルダの先端を上昇させてリンクレバーの先端
をレバーホルダの先端から解放する。この結果、重量物
を吊上げたときには、重量物を確実に保持することがで
き、予め重量物を吊上げた状態でロック解除手段により
スライダの一時的な固定を解除してスライダを下降させ
ておくことにより、重量物を所定の場所に下ろしたとき
に、スリングを重量物から自動的に外すことができる。
【0061】更にベースの固定プレートに形成された貫
通孔にスライダの昇降棒を遊挿し、この昇降棒の上部に
設けられた係合プレートがレバーホルダの基端に係合す
るように構成すれば、リンクレバーにスリングを介して
重量物の荷重が加わっているときに、リンクレバーの先
端がレバーホルダの先端に係止する状態が維持され、リ
ンクレバーにスリングを介して重量物の荷重が加わらな
いときに、係合プレートが昇降棒及び係合プレートの自
重によりレバーホルダの先端を上昇させて、リンクレバ
ーの先端をレバーホルダの先端から解放する。この結
果、重量物を吊上げたときには、重量物を確実に保持す
ることができ、予め重量物を吊上げた状態でロック解除
手段によりスライダの一時的な固定を解除してスライダ
を下降させ、かつ係合プレートの自重をレバーホルダの
基端に作用させておくことにより、重量物を所定の場所
に下ろしたときに、スリングを重量物から自動的に外す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の重量物吊上げスリングの
取外し装置を示す図8のA−A線断面図。
【図2】スリングをコンクリート柱に巻付けた後に、そ
のリングをリンクレバーに嵌入してリンクレバーの先端
を上方に回転した状態を示す図1に対応する断面図。
【図3】リンクレバーの先端をレバーホルダの先端に係
止した状態を示す図1に対応する断面図。
【図4】コンクリート柱を吊上げた状態を示す図1に対
応する断面図。
【図5】コンクリート柱を所定の場所に着地させて第2
磁石の磁力を消したときに、弾性体によりスライダが自
在バーから解放された状態を示す図1に対応する断面
図。
【図6】コンクリート柱を所定の場所に着地させて第2
磁石の磁力を消したときに、弾性体によりスライダが自
在バーから解放された状態を示す図1に対応する断面
図。
【図7】第1磁石の磁力を消すことによりスライダが下
降し、係合プレートにてレバーホルダの先端が上昇しリ
ンクレバーの先端がレバーホルダの先端から解放された
状態を示す図1に対応する断面図。
【図8】図7のB部拡大図。
【図9】図1のC−C線断面図。
【図10】第1及び第2磁石を遠隔操作する遠隔操作手
段の構成図。
【図11】その装置によりコンクリート柱を吊上げた状
態を示す斜視図。
【図12】本発明第2実施形態の重量物吊上げスリング
の取外し装置を示す図1に対応する断面図。
【図13】スリングのリングをリンクレバーに嵌入した
後に、リンクレバーの先端をレバーホルダの先端に係止
した状態を示す図12に対応する断面図。
【図14】その取外し装置によりコンクリートブロック
を吊上げた状態を示す正面図。
【図15】本発明第3実施形態を示す図11に対応する
斜視図。
【図16】本発明第4実施形態のレバーホルダの先端に
リンクレバーの先端が係止した状態を示す要部断面図。
【図17】本発明第5実施形態のスライダが下降し、係
止ピンがアームを押下げてアームの先端が第2磁石に接
触した状態を示す要部断面図。
【符号の説明】
10,110 スリングの取外し装置 11 第1シャフト 12 第2シャフト 13 スリング 14 コンクリート柱(重量物) 16,116 ベース 17,117,317 レバーホルダ 18,118,318 リンクレバー 19,119 解放手段 21,121 第1プレート 22,122 第2プレート 24,124 固定プレート 24a,124a 貫通孔 26,226 クレーン 26a クレーンのフック 27 クレーン係合部 31,131 スライダ 31a,131a 昇降棒 31b,131b 係合プレート 32,132 ロック手段 33,133 ロック解除手段 34,134 自在バー 34a,134a 係合長孔 36,136 アーム 37 遠隔操作手段 41 第1磁石 42 第2磁石 51 第1切換手段 52 第2切換手段 61 弾性体 114 コンクリートブロック 227 フックブロック

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端にクレーン(26,226)のフック(26a)
    又はフックブロック(227)が係合するクレーン係合部(2
    7)を有するベース(16,116)と、 前記クレーン係合部(27)より下方のベース(16,116)に固
    着された第1シャフト(11)にほぼ中央が枢着されたレバ
    ーホルダ(17,117)と、 基端が前記第1シャフト(11)より下方のベース(16,116)
    に固着された第2シャフト(12)に回動可能に取付けられ
    先端が前記レバーホルダ(17,117)の先端に解放可能に係
    止され更に一端が前記クレーン(26,226)のフック(26a)
    又は前記ベース(16,116)に掛けられかつ重量物(14,114)
    に係合可能なスリング(13)の他端が離脱可能に掛けられ
    るリンクレバー(18,118)と、 前記レバーホルダ(17,117)の基端を下降させることによ
    り前記レバーホルダの先端を上昇させて前記リンクレバ
    ー(18,118)の先端を前記レバーホルダの先端から解放す
    る解放手段(19,119)とを備えた重量物吊上げスリングの
    取外し装置。
  2. 【請求項2】 リンクレバー(18)が、第2シャフト(12)
    に回動可能に取付けられた基部(18a)と、この基部に連
    設され所定の曲率半径で湾曲する曲り部(18b)と、前記
    レバーホルダ(17)の先端に係止可能な先端部(18c)と、
    前記曲り部(18b)と前記先端部(18c)とを連結する竿部(1
    8d)とを有し、 重量物(14)に係合したスリング(13)の他端を前記リンク
    レバー(18)に掛けて前記リンクレバーの先端を前記レバ
    ーホルダ(17)の先端に係止した状態から、前記リンクレ
    バーを前記レバーホルダから解放し、前記リンクレバー
    が前記第2シャフト(12)を中心に回転して前記竿部(18
    d)が上向き状態から水平状態に移行したときの、前記ス
    リング(13)他端が前記リンクレバー(18)に接触している
    位置を限界作用点(P)とし、 前記第2シャフト(12)の中心点及び前記限界作用点(P)
    を結ぶ直線(L)と前記竿部(18d)の内側線とのなす角度を
    αとし、 前記第2シャフト(12)の中心点及び前記リンクレバー(1
    8)の重心(G)を結ぶ直線(M)と前記竿部(18d)の内側線と
    のなす角度をβとするとき、 前記角度α又は前記角度βのいずれか一方又は双方が鈍
    角となるように構成された請求項1記載の重量物吊上げ
    スリングの取外し装置。
  3. 【請求項3】 解放手段(19,119)が、 ベース(16,116)に昇降可能に設けられレバーホルダ(17,
    117)の基端に係合して前記レバーホルダの基端を押下げ
    る方向に付勢するスライダ(31,131)と、 前記ベース(16,116)に設けられ前記スライダ(31,131)に
    係合して前記スライダを上昇した状態で一時的に固定す
    るロック手段(32,132)と、 前記スライダ(31,131)の一時的な固定を解除するロック
    解除手段(33,133)とを備え、 前記リンクレバー(18,118)に前記スリング(13)を介して
    重量物(14)の荷重が加わっているときに、前記リンクレ
    バー(18,118)の先端が前記レバーホルダ(17,117)の先端
    に係止する状態が維持され、 前記ロック解除手段(33,133)により前記スライダ(31,13
    1)の一時的な固定が解除されかつ前記リンクレバー(18,
    118)に前記スリング(13)を介して重量物(14)の荷重が加
    わらないときに、前記スライダ(31,131)が前記レバーホ
    ルダ(17,117)の先端を上昇させて前記リンクレバー(18,
    118)の先端を前記レバーホルダ(17,117)の先端から解放
    するように構成された請求項1記載の重量物吊上げスリ
    ングの取外し装置。
  4. 【請求項4】 ベース(16,116)が、鉛直方向に延びる第
    1プレート(21,121)及び第2プレート(22,122)と、これ
    らのプレートの間に水平に延びて又は傾斜して設けられ
    前記第1及び第2プレートを連結しかつ貫通孔(24a,124
    a)が形成された固定プレート(24,124)とを有し、 スライダ(31,131)が、前記貫通孔(24a,124a)に遊挿する
    昇降棒(31a,131a)と、前記昇降棒の上部にこの昇降棒と
    一体的に設けられ水平方向に延びる又は傾斜する係合プ
    レート(31b,131b)とを有し、 前記係合プレートがレバーホルダ(17,117)の基端に係合
    するように構成され、 リンクレバー(18,118)にスリング(13)を介して重量物(1
    4,114)の荷重が加わっているときに、前記リンクレバー
    (18,118)の先端が前記レバーホルダ(17,117)の先端に係
    止する状態が維持され、 前記リンクレバー(18,118)に前記スリング(13)を介して
    重量物(14,114)の荷重が加わらないときに、前記係合プ
    レート(31b,131b)が少なくとも前記昇降棒(31a,131a)及
    び前記係合プレートの自重により前記レバーホルダ(17,
    117)の先端を上昇させ、前記リンクレバー(18,118)の先
    端を前記レバーホルダ(17,117)の先端から解放するよう
    に構成された請求項3記載の重量物吊上げスリングの取
    外し装置。
  5. 【請求項5】 ロック手段(32,132)が、スライダ(31,13
    1)に上下動可能に嵌入される係合長孔(34a,134a)を有し
    前記嵌入状態で鉛直面内で回動可能にかつ長手方向に摺
    動可能にベース(16,116)に設けられた自在バー(34,134)
    を備え、 前記自在バーが所定の傾斜角になると前記スライダ(31,
    131)が前記係合長孔(34a,134a)の縁に係止されるように
    構成され、 ロック解除手段(33,133)が、前記自在バー(34,134)から
    前記スライダ(31,131)を解放する方向に前記自在バー(3
    4,134)を移動可能なアーム(36,136)を備えた請求項3記
    載の重量物吊上げスリングの取外し装置。
  6. 【請求項6】 ロック手段(32)が、スライダ(31)を上昇
    させた状態で磁力により保持しかつ前記磁力を消すこと
    により前記スライダ(31)を解放可能な第1磁石(41)を備
    え、 ロック解除手段(33)が、前記第1磁石(41)の磁力を発生
    又は消す第1切換手段(51)と、前記第1切換手段を遠隔
    操作することにより前記第1磁石(41)を制御する遠隔操
    作手段(37)とを備えた請求項3記載の重量物吊上げスリ
    ングの取外し装置。
  7. 【請求項7】 自在バー(34)をスライダ(31)に係止した
    状態でアーム(36)を磁力により保持する第2磁石(42)
    と、自在バー(34)からスライダ(31)を解放する方向にア
    ーム(36)を付勢する弾性体(61)と、第2磁石(42)の磁力
    を発生又は消す第2切換手段(52)と、前記第2切換手段
    を遠隔操作することにより前記第2磁石(42)を制御する
    遠隔操作手段(37)とを備えた請求項5記載の重量物吊上
    げスリングの取外し装置。
  8. 【請求項8】 レバーホルダ(17,117)の先端に作業者が
    把持可能なハンドル(48)が突設された請求項1記載の重
    量物吊上げスリングの取外し装置。
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