JP2003053535A - タンデムアーク自動溶接システム - Google Patents

タンデムアーク自動溶接システム

Info

Publication number
JP2003053535A
JP2003053535A JP2001239595A JP2001239595A JP2003053535A JP 2003053535 A JP2003053535 A JP 2003053535A JP 2001239595 A JP2001239595 A JP 2001239595A JP 2001239595 A JP2001239595 A JP 2001239595A JP 2003053535 A JP2003053535 A JP 2003053535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
electrode
tandem
arc
automatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001239595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4615779B2 (ja
Inventor
Shigeru Kobata
茂 木幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2001239595A priority Critical patent/JP4615779B2/ja
Publication of JP2003053535A publication Critical patent/JP2003053535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4615779B2 publication Critical patent/JP4615779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/16Arc welding or cutting making use of shielding gas
    • B23K9/173Arc welding or cutting making use of shielding gas and of a consumable electrode
    • B23K9/1735Arc welding or cutting making use of shielding gas and of a consumable electrode making use of several electrodes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/10Other electric circuits therefor; Protective circuits; Remote controls
    • B23K9/1006Power supply
    • B23K9/1043Power supply characterised by the electric circuit
    • B23K9/1056Power supply characterised by the electric circuit by using digital means
    • B23K9/1062Power supply characterised by the electric circuit by using digital means with computing means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接線の始終端部に干渉部材が存在するワー
クであっても溶接線全長にわたって溶着量一定の良好な
溶接ビードを得ることができるタンデムアーク自動溶接
システムを提供すること。 【解決手段】 教示再生型溶接ロボットにトーチ11を
搭載して、2つの電極13,14を溶接線方向に所定の
電極間距離を有して配置し、ガスシールド溶接法にてタ
ンデムアーク溶接を行う自動溶接システムにおいて、予
め、第1電極13先行・第2電極14後行のタンデム溶
接モード、第2電極14先行・第1電極13後行のタン
デム溶接モード、第1電極13単独のシングル溶接モー
ド及び第2電極14単独のシングル溶接モードのうちか
ら溶接順序に合わせて所要の溶接モードを選択する溶接
モード選択手段と、前記選択された溶接モードを選択順
に溶接中に切り替える溶接モード切替手段とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、教示再生型溶接ロ
ボットに2電極一体型トーチあるいは2つの単電極トー
チを搭載して、溶接ワイヤを消耗電極とする第1電極と
第2電極とをワークの溶接線方向に所定の電極間距離を
有して配置し、ガスシールド溶接法にてタンデムアーク
溶接を行うタンデムアーク自動溶接システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】建設機械メーカーや、橋梁メーカーなど
の鋼の厚板溶接を行う分野では、さらに低コスト化を図
るために、高能率な溶接施工技術が強く求められてい
る。タンデムアーク溶接法は、このような要請に応える
ための溶接技術であり、溶接ワイヤを消耗電極とする先
行電極と後行電極とをワークの溶接線方向に所定の電極
間距離を有して配置し、各々の電極からガスシールドア
ークを発生させて溶接を行うものである。このタンデム
アーク溶接法は、単電極によるアーク溶接に比較して溶
着量(ワイヤ溶融量)が大幅に多く、高能率な溶接を可
能とするものである。
【0003】ところで、教示再生型溶接ロボットを備え
た溶接システムでは、一般に、溶接ロボット1台に対し
て1つのトーチを搭載し、ロボット制御装置により溶接
電源1台を制御する構成となっている。このため、従来
のタンデムアーク自動溶接システムは図12に示すよう
に構成されていた。
【0004】図12は教示再生型溶接ロボットを用いた
従来のタンデムアーク自動溶接システムの全体構成を示
す図である。同図に示すように、このタンデムアーク自
動溶接システムは、2電極一体型トーチ51と、手首部
に該トーチ51を取り付けた多関節の教示再生型溶接ロ
ボット52と、2電極一体型トーチ51に溶接ワイヤか
らなる先行電極53を送給する先行電極用ワイヤ送給装
置55と、該先行電極53に給電を行う先行電極用溶接
電源57と、2電極一体型トーチ51に溶接ワイヤから
なる後行電極54を送給する後行電極用ワイヤ送給装置
56と、該後行電極54に給電を行う後行電極用溶接電
源58と、この後行電極用溶接電源58に後行電極54
の溶接電流設定値・溶接電圧設定値を設定し指令する溶
接条件設定ボックス(遠隔操作箱)61と、ロボット制
御装置59と、ティーチングボックス60とから構成さ
れている。
【0005】前記2電極一体型トーチ51は、ジャケッ
トにより、先行電極用トーチ銃身と後行電極用トーチ銃
身とを溶接方向に所定間隔を隔てて配置しこれらを一体
に包囲して保持し、このジャケットの先端に共通の1つ
のシールドノズルを取り付けてなるものであり、シール
ドガスを溶接部に向かって噴出させるとともに、各ワイ
ヤ送給装置55,56から送られてくる各電極53,5
4にそれぞれ通電してアークを発生させるようになって
いる。ロボット制御装置59は、溶接ロボット52の動
作制御、溶接電源専用ポート59aからの先行電極用溶
接電源57へのアークオン・オフや溶接電流設定値・溶
接電圧設定値の指令、同じく溶接電源専用ポート59a
からの後行電極用溶接電源58へのアークオン・オフの
指令などを行うものである。また、ティーチングボック
ス60は、教示の際にはワークの溶接線について溶接線
始点や溶接線終点などを教示してこれらの情報をロボッ
ト制御装置59に入力したり、先行電極の溶接電流設定
値・溶接電圧設定値や、溶接速度などの溶接条件を設定
してロボット制御装置59に入力したりするためのもの
である。
【0006】このように構成されるタンデムアーク自動
溶接システムにおいては、溶接ロボット52に2電極一
体型トーチ51あるいは2つの単電極トーチを搭載して
タンデムアーク溶接を行うに際には、先行電極53につ
いてはロボット制御装置59の指令によりアークオン・
オフや溶接条件(溶接電流・溶接電圧)が制御され、一
方、後行電極54についてはロボット制御装置59から
の指令により単に先行電極53と同時にアークオン・オ
フがなされ、溶接条件設定ボックス61により溶接条件
が設定されるようになされている。そして、このように
2つの電極53,54の役目が先行用,後行用としてそ
れぞれ固定されているため、溶接方向を逆にする場合に
は、その溶接方向において先行電極53が後行電極54
より先行する位置になるようにトーチを機械的に180
°回転させて電極位置を反転させるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のタン
デムアーク自動溶接システムでは、2つの電極の役目が
先行用,後行用としてそれぞれ固定されているため、溶
接方向を逆にする場合にはトーチを機械的に180°回
転させて電極位置を反転させる必要があった。このた
め、トーチケーブルがねじられて、ワイヤ(電極)送給
不良が発生し易く、また、溶接線に対するワイヤ先端の
ねらい位置のずれが発生し易く、溶接不良となることが
しばしば発生した。
【0008】また、2つの電極が同時にアークオン、ま
た、同時にアークオフされるので、溶接線の始終端部に
おいて電極間距離に相当する部分では2つのアークによ
って溶接ビードが形成できず、溶接線全長にわたって溶
着量一定の溶接ビードが得られ難かった。
【0009】そして厚板溶接を行う分野では、図13に
その一例を示すように、溶接線WLの始端部と終端部と
にトーチの通過を妨げる干渉部材(側板)S1,S2が
存在する構造のワークが相当多くあり、このようなワー
クについても、溶接線始点Psから溶接線終点Peまで
の溶接線全長にわたって溶着量一定の良好な溶接ビード
を得ることができるようにしたタンデムアーク自動溶接
システムが必要とされている。
【0010】本発明はこのような事情の下になされたも
ので、本発明の目的は、教示再生型溶接ロボットを用い
てワークの溶接線をタンデムアーク溶接するに際し、従
来と違って、2つの電極の役目が固定されたものでなく
2つの電極に対して溶接方向に合わせて先行電極あるい
は後行電極としての役目を設定してその溶接条件を指令
することができて、溶接方向を逆にする場合でもトーチ
を機械的に180°回転させることなくタンデムアーク
溶接を行うことができ、また、溶接線の始端部と終端部
とに干渉部材が存在するワークであっても溶接線始点か
ら溶接線終点までの溶接線全長にわたって溶着量一定の
良好な溶接ビードを得ることができるようにしたタンデ
ムアーク自動溶接システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、教示
再生型溶接ロボットに2電極一体型トーチあるいは2つ
の単電極トーチを搭載して、溶接ワイヤを消耗電極とす
る第1電極と第2電極とをワークの溶接線方向に所定の
電極間距離を有して配置し、ガスシールド溶接法にてタ
ンデムアーク溶接を行う自動溶接システムにおいて、予
め、第1電極先行・第2電極後行の2つのアークによる
タンデム溶接モード、第2電極先行・第1電極後行の2
つのアークによるタンデム溶接モード、第1電極単独の
1つのアークによるシングル溶接モード及び第2電極単
独の1つのアークによるシングル溶接モードのうちから
溶接順序に合わせて所要の溶接モードを選択する溶接モ
ード選択手段と、前記選択された溶接モードを選択順に
溶接中に切り替える溶接モード切替手段とを備えている
ことを特徴とするタンデムアーク自動溶接システムであ
る。
【0012】請求項2の発明は、前記請求項1記載のタ
ンデムアーク自動溶接システムにおいて、前記タンデム
溶接モードから前記シングル溶接モードに切り替わった
ときに消弧させた電極をチップ先端へ向かって所定長さ
引き戻す電極自動退避手段を備えていることを特徴とす
るものである。
【0013】請求項3の発明は、前記請求項1又は2記
載のタンデムアーク自動溶接システムにおいて、前記第
1電極と前記第2電極がともに消弧して溶接を終了する
ときに該両電極について溶接ビードへの溶着の有無を検
知し、電極の溶着が発生したときには再生動作を一時停
止する指令を出力する電極溶着検知手段を備えているこ
とを特徴とするものである。
【0014】請求項4の発明は、前記請求項1〜3のい
ずれか1項に記載のタンデムアーク自動溶接システムに
おいて、前記第1電極又は前記第2電極によるタッチセ
ンシングを行う際に、タッチセンシングを行わない方の
電極をチップ先端へ向かって所定長さ引き戻し、しかる
後、タッチセンシングを行うタッチセンシング手段を備
えていることを特徴とするものである。
【0015】請求項5の発明は、前記請求項1〜4のい
ずれか1項に記載のタンデムアーク自動溶接システムに
おいて、前記タンデム溶接モードの場合、前記第1電極
と前記第2電極のうちの先行電極となる電極の溶接電流
に基づいてアーク倣いを行うアーク倣い手段を備えてい
ることを特徴とするものである。
【0016】本願請求項1の発明によるタンデムアーク
自動溶接システムによれば、溶接線が形成されたワーク
に応じて、溶接モード選択手段により、第1電極を先行
電極とするタンデム溶接モード(右行きタンデム溶接モ
ード)、第2電極を先行電極とするタンデム溶接モード
(左行きタンデム溶接モード)、第1電極単独のシング
ル溶接モード、第2電極単独のシングル溶接モードのう
ちから、所要の溶接モードを溶接順序に従って選択し、
溶接モード切替手段により、これらの選択された溶接モ
ードを選択順に溶接中に切り替えるようにしたので、第
1電極と第2電極との役目が固定されたものでなく、こ
れら2つの電極に対して溶接方向に合わせて先行電極あ
るいは後行電極としての役目を設定してその溶接条件を
指令することができて、溶接方向を逆にする場合でもト
ーチを機械的に180°回転させることなくタンデムア
ーク溶接を行うことができる。
【0017】また、このように4つの溶接モードうちか
ら所要溶接モードを溶接順序に従って選択し、これらの
選択された溶接モードを選択順に溶接中に切り替えるよ
うにしたので、溶接方向と、溶接線の始端部と終端部に
おけるトーチに対する干渉部材の有無とに対応して、2
つのうち一方のタンデム溶接モードと、第1電極単独の
シングル溶接モード及び/又は第2電極単独のシングル
溶接モードとを組み合わせることにより、溶接線始点か
ら溶接線終点までの溶接線全長にわたって溶着量一定の
良好な溶接ビードを得ることができる(図4,図7参
照)。
【0018】本願発明によるタンデムアーク自動溶接シ
ステムにおいては、2つの電極の電極間距離を例えば1
5mm程度に接近させており、タンデム溶接モードでは
各々発生させた2つのアークで1つの溶融プールを形成
させて溶接が行われる。このような溶接では、タンデム
溶接モードからシングル溶接モードに切り替わったと
き、タンデム溶接モードでの大きな溶融プールがアーク
力が半減することによって盛り上がるので、アークオフ
させた電極が溶融プール(溶接ビード)に溶着すること
を防止する必要がある。
【0019】そこで、請求項2の発明によるタンデムア
ーク自動溶接システムによれば、電極自動退避手段によ
り、タンデム溶接モードからシングル溶接モードに切り
替わったときにアークオフさせた(消弧させた)電極
を、チップ先端へ向かって所定長さ引き戻すようにして
いるので、タンデム溶接モードからシングル溶接モード
への切り替え時におけるアークオフさせた電極の溶着
(ワイヤスティック)を防止することができる。
【0020】また、請求項3の発明によるタンデムアー
ク自動溶接システムによれば、電極溶着検知手段によ
り、溶接終了後の第1電極と第2電極の溶着(ワイヤス
ティック)の有無を検知し、少なくともいずれか一方の
電極が溶着している場合には以後の再生動作を一時停止
する指令を出力するようにしたので、電極が溶着した状
態でトーチが移動されることがなく、このようなときに
発生するトーチ破損を防止することができる。
【0021】溶接ロボットを用いる自動溶接システムで
は、溶接開始に先立ってワークごとにその溶接位置(溶
接線始点及び/又は溶接線終点)を検出して、予め教示
されているトーチ移動経路(教示溶接線)を補正するこ
とが行われている。タッチセンシングは、ワークの前記
溶接位置を検出するための公知技術であって、トーチの
チップ先端から電極(溶接ワイヤ)を所定長さ突き出さ
せ、該電極とワークとの間にセンシング電圧を印加し、
センシング開始位置からトーチをワークに向けて移動さ
せ、電極とワークとの接触による電圧低下に基づいて電
極のワークへの接触を検出する動作を所定順序で行うこ
とによってワークの溶接位置を検出するものである。と
ころが、2つの電極を用いる自動溶接システムでは、い
ずれか一方の電極によるタッチセンシングを行う際に、
水冷式の2電極一体型トーチを用いている場合、冷却水
によるリークに起因してセンシング電圧が両方の電極に
同時に印加されるため、タッチセンシングを行わない方
の電極がワークに接触することで誤検出を引き起こすこ
とになる。
【0022】そこで、請求項4の発明によるタンデムア
ーク自動溶接システムによれば、タッチセンシング手段
により、第1電極又は第2電極によるタッチセンシング
を行う際に、タッチセンシングを行わない方の電極をチ
ップ先端へ向かって所定長さ引き戻し、しかる後、タッ
チセンシングを行うようにしたので、タッチセンシング
を行わない方の電極に起因する誤った位置情報の検出を
防止することができる。
【0023】アーク倣いは、溶接時にアーク自身をセン
サとし、電極(溶接ワイヤ)を支持するトーチを溶接線
に倣わせるようにした公知技術であって、例えば、トー
チを溶接線と交差する左右方向にウィービングさせてそ
のとき流れる溶接電流を検出し、該溶接電流の変化に基
づいて溶接線に対するトーチの位置ずれを修正するよう
にしたものである。溶接ロボットを用いる自動溶接シス
テムにおけるアーク倣いは、アークを発生させてトーチ
を進行させながら、予め教示されているトーチ移動経路
(教示溶接線)と実際の溶接線との位置ずれを検出し、
この位置ずれを解消するように前記教示されたトーチ移
動経路を修正(補正)し、この修正したトーチ移動経路
にトーチを倣わせ、これによってトーチを実際の溶接線
に倣わせるようにしたものである。ここで、タンデムア
ーク溶接では、先行電極となる電極に流れる溶接電流波
形(溶接電流の変化)の方が後行電極に比べて開先形状
(溶接線の状態)を忠実に反映していることから、先行
電極となる電極の溶接電流検出してアーク倣いを行う必
要がある。
【0024】そこで、請求項5記載のタンデムアーク自
動溶接システムによれば、アーク倣い手段により、タン
デム溶接モードの場合、先行電極となる電極の溶接電流
に基づいてアーク倣いを行うようにしたので、精度良く
溶接線の倣いを行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施
形態によるタンデムアーク自動溶接システムの全体構成
を示す図である。
【0026】図1に示すように、このタンデムアーク自
動溶接システムは、2電極一体型トーチ11と、手首部
に2電極一体型トーチ11を取り付けた多関節(6軸)
の教示再生型溶接ロボット12と、2電極一体型トーチ
11に溶接ワイヤからなる第1電極13を送給する第1
電極用ワイヤ送給装置15と、該第1電極13に給電を
行う第1電極用溶接電源17と、2電極一体型トーチ1
1に溶接ワイヤからなる第2電極14を送給する第2電
極用ワイヤ送給装置16と、該第2電極14に給電を行
う第2電極用溶接電源18と、ロボット制御装置19
と、ティーチングボックス20とにより構成されてい
る。なお、第1電極用溶接電源17には、タッチセンシ
ングを行う際に第1電極13とワーク間にセンシング電
圧を印加するためのセンシング電源が内蔵されている。
同様に、第2電極用溶接電源18には、第2電極14と
ワーク間にセンシング電圧を印加するためのセンシング
電源が内蔵されている。
【0027】ロボット制御装置19は、溶接ロボット1
2の動作制御と、溶接電源17,18に対するアークオ
ン・オフや溶接電流設定値・溶接電圧設定値の指令、電
極自動退避処理、電極溶着検知処理、タッチセンシング
処理、及びアーク倣いなどの溶接制御とを行うものであ
る。
【0028】ロボット制御装置19は、CPUにより構
成される中央処理部(図示せず)と、中央処理部で実行
される各種制御プログラムが格納されたROM及び教示
データなどが格納されるRAMからなる記憶部(図示せ
ず)とを備えている。また、ロボット制御装置19は、
溶接ロボット12の各軸を駆動するための駆動制御回路
(図示せず)と、中央処理部により読み出される先行電
極用の溶接電流設定値・溶接電圧設定値の指令をタンデ
ム溶接制御部19dに出力する溶接電源専用ポート19
aと、中央処理部から与えられる4つの溶接モード(第
1電極13先行・第2電極14後行によるタンデム溶接
モード、第2電極14先行・第1電極13後行によるタ
ンデム溶接モード、第1電極13単独によるシングル溶
接モード及び第2電極14単独によるシングル溶接モー
ド)の指令をタンデム溶接制御部19dに出力する汎用
接点出力部19bと、中央処理部により読み出される後
行電極用の溶接電流設定値・溶接電圧設定値の指令をタ
ンデム溶接制御部19dに出力する汎用外部出力ポート
19cと、タンデム溶接制御部19dとを備えている。
【0029】前記のタンデム溶接制御部19dは、所定
の制御プログラムを実行するCPUを有し、前記汎用接
点出力部19bからの出力を監視して、溶接モードに対
応して、先行電極として設定された電極(第1電極13
又は第2電極14)に給電する溶接電源(第1電極用溶
接電源17又は第2電極用溶接電源18)に前記溶接電
源専用ポート19aからの指令を与えるとともに、後行
電極として設定された電極に給電する溶接電源(第1電
極用溶接電源17又は第2電極用溶接電源18)に前記
汎用外部出力ポート19cからの指令を与え、また、同
じく汎用接点出力部19bからの溶接モードの指令を監
視して、所定の溶接電源17,18に対して電極をチッ
プ先端へ向かって所定長さ引き戻す指令を与えるもので
ある。
【0030】また、前記ティーチングボックス20は、
教示の際に、ワークの溶接線について溶接線始点や溶接
線終点などの位置情報や、前記4つの溶接モードのうち
から溶接順序に合わせて選択した所要の溶接モード、ま
た、該選択した溶接モードにおける溶接条件などをロボ
ット制御装置19に入力するためのものである。ティー
チングボックス20は、予め、前記4つの溶接モードの
うちから溶接順序に合わせて所要の溶接モードを選択す
る溶接モード選択手段を構成している。
【0031】次に、本実施形態のタンデムアーク自動溶
接システムによる溶接の制御について説明する。図2は
本発明の自動溶接システムによってタンデムアーク溶接
される鋼製のワークの一例であって、溶接線の始終端部
に干渉部材のないワークW1を示す図である。図3は図
2のワークにおいてティーチングボックス20を用いて
行う教示手順を示すフローチャートである。図4は図3
に示す教示手順を説明するための図である。
【0032】図3及び図4を参照しながら、前記ワーク
W1に対する教示の手順を説明する。なお、図4に示す
ように、同図における右側が第1電極13、左側が第2
電極14である。まず、2電極一体型トーチ11を移動
して溶接線始点Psに第2電極14先端を位置させて、
溶接線始点Psを教示する(ステップS101)ととも
に、溶接モードとして先行の第2電極14単独によるシ
ングル溶接モードの指定とその溶接条件(溶接電流、溶
接電圧、溶接速度など)の設定を行い(ステップS10
2)、さらにアークオン(溶接開始)命令コードの入力
を行う(ステップS103)。次いで、2電極一体型ト
ーチ11を溶接方向に移動し、第2電極14先端が溶接
線始点Psより電極間距離D移動した点P1を教示する
(ステップS104)とともに、溶接モードとして第2
電極14先行・第1電極13後行によるタンデム溶接モ
ードの指定とその溶接条件(溶接電流、溶接電圧、溶接
速度など)の設定を行う(ステップS105)。
【0033】そして次に、2電極一体型トーチ11を溶
接方向に移動して溶接線終点Peに第2電極14先端を
位置させて、溶接線終点Peを教示する(ステップS1
06)とともに、後行の第1電極13単独によるシング
ル溶接モードの指定とその溶接条件(溶接電流、溶接電
圧、溶接速度など)の設定を行う(ステップS10
7)。次いで、2電極一体型トーチ11をさらに移動し
て、後行の第1電極13が溶接線終点Peに到達したと
きの第1電極13先端位置を教示する(ステップS10
8)とともに、アークオフ(溶接終了)命令コードの入
力を行う(ステップS109)。最後に、2電極一体型
トーチ11を退避位置に移動して該退避点の教示を行う
(ステップS110)。
【0034】このように、溶接線の始終端部に干渉部材
がないワークの場合は、前記のように教示を行い、2つ
の電極13,14に対して溶接方向に合わせて先行電極
あるいは後行電極としての役目を設定し、先行電極のア
ークオン・アークオフの位置と、後行電極のアークオン
・アークオフの位置とが同一になるように溶接を行うこ
とにより、従来と違って、溶接線始点Psから溶接線終
点Peまでの溶接線全長にわたって溶着量一定の良好な
溶接ビードを得ることができる。なお、前記のように教
示された情報を組み入れた溶接制御プログラムにより、
ティーチングボックス20によって選択された溶接モー
ドを選択順に溶接中に切り替える溶接モード切替手段が
実現されている。
【0035】図5は本発明の自動溶接システムによって
タンデムアーク溶接される鋼製のワークの一例であっ
て、溶接線の始端部と終端部に干渉部材(側板)が存在
するワークW2を示す図である。図6は図5のワークに
おいてティーチングボックス20を用いて行う教示手順
を示すフローチャートである。図7は図6に示す教示手
順を説明するための図である。
【0036】図6及び図7を参照しながら、前記ワーク
W2に対する教示の手順を説明する。なお、図7に示す
ように、同図における右側が第1電極13、左側が第2
電極14である(図4と同じ)。まず、2電極一体型ト
ーチ11を移動して始端処理開始点P1に第2電極14
先端を位置させて、該始端処理開始点P1を教示する
(ステップS201)とともに、溶接モードとして第2
電極14単独によるシングル溶接モードの指定とその溶
接条件(溶接電流、溶接電圧、溶接速度など)の設定を
行い(ステップS202)、さらにアークオン(溶接開
始)命令コードの入力を行う(ステップS203)。
【0037】次いで、2電極一体型トーチ11を移動
し、溶接線始点Psに第2電極14先端を位置させて、
該溶接線始点Psを教示する(ステップS204)。こ
の場合、干渉部材に2電極一体型トーチ11が接触しな
いようにすべく第2電極14のトーチ角度を前進角とし
た状態で教示を行い、このトーチ角度についても教示デ
ータとして入力する。しかる後、トーチ移動方向を反転
して溶接方向に移動し、タンデム溶接開始点P2に第1
電極13先端を位置させて、該タンデム溶接開始点P2
を教示する(ステップS205)とともに、第1電極1
3先行・第2電極14後行によるタンデム溶接モードの
指定とその溶接条件(溶接電流、溶接電圧、溶接速度な
ど)の設定を行う(ステップS206)。この場合、溶
接線上におけるこのタンデム溶接開始点P2と前記始端
処理開始点P1は、始端処理溶接部とタンデム溶接部と
での溶接ビード高さ(溶着高さ)を同じにする点から、
溶接線始点Psからの距離が同じ位置に設定することが
よい。また、このタンデム溶接開始点P2では第2電極
14のトーチ角度はタンデム溶接時トーチ角度に戻され
る。
【0038】そして次に、タンデム溶接終了点P3に第
2電極14先端を位置させて、該タンデム溶接終了点P
3を教示する(ステップS207)とともに、溶接モー
ドとして第1電極13単独によるシングル溶接モードの
指定とその溶接条件(溶接電流、溶接電圧、溶接速度な
ど)の設定を行う(ステップS208)。しかる後、溶
接線終点Peに第1電極13先端を位置させて、該溶接
線終点Peを教示する(ステップS209)。この場
合、干渉部材に2電極一体型トーチ11が接触しないよ
うにすべく第1電極13のトーチ角度を前進角とした状
態で教示を行い、このトーチ角度についても教示データ
として入力する。次に、トーチ移動方向を反転して終端
処理終了点P4に第1電極13先端を位置させて、該終
端処理終了点P4を教示する(ステップS210)とと
もに、アークオフ(溶接終了)命令コードの入力を行う
(ステップS211)。この場合、この終端処理終了点
P4と前記タンデム溶接終了点P3は、終端処理溶接部
とタンデム溶接部とでの溶接ビード高さ(溶着高さ)を
同じにする点から、溶接線終点Peからの距離が同じ位
置に設定することがよい。最後に、2電極一体型トーチ
11を退避位置に移動して該退避点の教示を行う(ステ
ップS212)。
【0039】このように、溶接線の始端部と終端部に干
渉部材が存在するワークの場合は、前記のように教示を
行い、2つの電極13,14に対して溶接方向に合わせ
て先行電極あるいは後行電極としての役目を設定し、溶
接線の始端部において2電極一体型トーチ11を往復走
行させて該始端部に近い方の第2電極14によるシング
ル溶接を行い、次いでこのシングル溶接を切り替えて本
溶接部分では2つの電極13,14によるタンデム溶接
を行い、しかる後、このタンデム溶接を切り替えて溶接
線の終端部においてトーチ11を往復走行させて該終端
部に近い方の第1電極13によるシングル溶接を行うこ
とにより、溶接線始点Psから溶接線終点Peまでの溶
接線全長にわたって溶着量一定の良好な溶接ビードを得
ることができる。
【0040】図8は図1のタンデムアーク自動溶接シス
テムにおける電極自動退避処理を示すフローチャートで
ある。
【0041】電極自動退避処理について説明すると、溶
接モード監視ループから出発し、再生動作中において、
タンデム溶接モードからシングル溶接モードに切り替わ
った否かを判断する(ステップS301)。シングル溶
接モードに切り替わった場合は、アークオフさせた電極
(第1電極13又は第2電極14)の溶接電源に対して
該電極を逆インチングしてチップ先端へ向かって引き戻
す指令を与えて、該電極の突出し長さを溶接時の設定突
出し長さ(例えば、径1.2mmφの電極では25m
m)の約半分の長さにする(ステップS302)。
【0042】これがこのタンデムアーク自動溶接システ
ムに備えられている電極自動退避機能であり、タンデム
溶接制御部19dにて実行されるようになっている。こ
のような電極自動退避機能を備えているので、タンデム
溶接モードからシングル溶接モードへの切り替え時にお
けるアークオフさせた電極の溶着(ワイヤスティック)
を防止することができる。
【0043】図9は図1のタンデムアーク自動溶接シス
テムにおける電極溶着検知処理を示すフローチャートで
ある。
【0044】電極溶着検知処理について説明すると、ス
ティック(溶着)チェックループから出発し、再生動作
中において、第1電極13と第2電極14がともにアー
クオフしたか否かを判断する(ステップS401)。両
電極13,14ともアークオフしたときは、各電極1
3,14について電極とワーク間電圧を検出することに
より溶着の有無を調べ(ステップS402)、少なくと
もいずれか一方の電極が溶着しているか否かを判断する
(ステップS403)。少なくともいずれか一方の電極
の溶着が発生している場合には、以後の再生動作を一時
停止する指令を出力する(ステップS404)。
【0045】これがこのタンデムアーク自動溶接システ
ムに備えられている電極溶着検知機能であり、タンデム
溶接制御部19dにて実行されるようになっている。こ
のような電極溶着検知機能を備えているので、溶接終了
後において電極13,14が溶着した状態でトーチが移
動されることがなく、よってトーチ破損を防止すること
ができる。
【0046】図10は図1のタンデムアーク自動溶接シ
ステムにおけるタッチセンシング処理を示すフローチャ
ートである。
【0047】タッチセンシング機能について説明する
と、再生動作中のタッチセンシングループから出発し、
まず、第1電極13でタッチセンシングを行うか否かを
判断する(ステップS501)。第1電極13によるタ
ッチセンシングを行う場合(ステップS501でYE
S)には、タッチセンシングを行わない方の第2電極1
4をチップ先端へ向かって所定長さ引き戻し(該電極の
突出し長さを溶接時の設定突出し長さの約半分の長さに
する)、しかる後に、第1電極13によるタッチセンシ
ングを行う(ステップS502)。一方、ステップS5
01でNOの場合はステップS503に進み、ここで第
2電極14でタッチセンシングを行うか否かを判断す
る。第2電極14によるタッチセンシングを行う場合
(ステップS503でYES)には、タッチセンシング
を行わない方の第1電極13をチップ先端へ向かって所
定長さ引き戻し(該電極の突出し長さを溶接時の設定突
出し長さの約半分の長さにする)、しかる後に、第2電
極14によるタッチセンシングを行う(ステップS50
4)。
【0048】これがこのタンデムアーク自動溶接システ
ムに備えられているタッチセンシング機能であり、タン
デム溶接制御部19d及び前記中央処理部にて実行され
るようになっている。このようなタッチセンシング機能
を備えているので、タッチセンシングを行わない方の電
極に起因する誤った位置情報の検出を防止することがで
きる。
【0049】図11は図1のタンデムアーク自動溶接シ
ステムにおけるアーク倣い処理を示すフローチャートで
ある。
【0050】アーク倣い処理について説明すると、再生
動作中のアーク倣い監視ループから出発し、まず、先行
電極が第1電極13でアーク倣いを行うか否かを判断す
る(ステップS601)。第1電極13によるアーク倣
いを行う場合には(ステップS601でYES)、第1
電極13の溶接電流を検出し、該溶接電流に基づいてア
ーク倣いを行う(ステップS602)。一方、ステップ
S601でNOの場合はステップS603に進み、ここ
で先行電極が第2電極14でアーク倣いを行うか否かを
判断する。第2電極14によるアーク倣いを行う場合に
は(ステップS603でYES)、第2電極14の溶接
電流を検出し、該溶接電流に基づいてアーク倣いを行う
(ステップS604)。
【0051】これがこのタンデムアーク自動溶接システ
ムに備えられているアーク倣い機能であり、タンデム溶
接制御部19d及び前記中央処理部にて実行されるよう
になっている。このようなアーク倣い機能を備えている
ので、精度良く溶接線の倣いを行うことができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
るタンデムアーク自動溶接システムによると、教示再生
型溶接ロボットを用いてワークの溶接線をタンデムアー
ク溶接するに際し、従来と違って、2つの電極の役目が
固定されたものでなく2つの電極に対して溶接方向に合
わせて先行電極あるいは後行電極としての役目を設定し
てその溶接条件を指令することができ、溶接方向を逆に
する場合でもトーチを機械的に180°回転させなくて
すむのでトーチケーブルのねじれに起因する溶接不良が
ないタンデムアーク溶接を行うことができ、また、溶接
線の始端部と終端部とに干渉部材が存在するワークであ
っても溶接線始点から溶接線終点までの溶接線全長にわ
たって溶着量一定の良好な溶接ビードを得ることができ
て、溶接残しや、手直しが発生せず、生産性の向上を図
ることができる。
【0053】請求項2の発明によるタンデムアーク自動
溶接システムによると、タンデム溶接モードからシング
ル溶接モードに切り替わったときにアークオフさせた電
極をチップ先端へ向かって所定長さ引き戻すようにした
電極自動退避手段を備えているので、タンデム溶接モー
ドからシングル溶接モードへの切り替え時におけるアー
クオフさせた電極の溶着を防止することができる。
【0054】請求項3の発明によるタンデムアーク自動
溶接システムによると、溶接終了後の第1電極と第2電
極の溶着の有無を検知し、少なくともいずれか一方の電
極が溶着している場合には以後の再生動作を一時停止す
る指令を出力するようにした電極溶着検知手段を備えて
いるので、電極の溶着が発生した状態でトーチが移動さ
れることがなく、トーチの破損を防止することができ
る。
【0055】請求項4の発明によるタンデムアーク自動
溶接システムによると、第1電極又は第2電極によるタ
ッチセンシングを行う際に、タッチセンシングを行わな
い方の電極をチップ先端へ向かって所定長さ引き戻し、
しかる後、タッチセンシングを行うようにしたタッチセ
ンシング手段を備えているので、タッチセンシングを行
わない方の電極に起因する誤った位置情報の検出を防止
することができる。
【0056】請求項5の発明によるタンデムアーク自動
溶接システムによると、タンデム溶接モードでは先行電
極となる電極の溶接電流に基づいてアーク倣いを行うよ
うにしたアーク倣い手段を備えているので、精度良く溶
接線の倣いを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるタンデムアーク自動
溶接システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の自動溶接システムによってタンデムア
ーク溶接されるワークの一例であって、溶接線の始終端
部に干渉部材のないワークを示す図である。
【図3】図2のワークにおいてティーチングボックスを
用いて行う教示手順を示すフローチャートである。
【図4】図3に示す教示手順を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の自動溶接システムによってタンデムア
ーク溶接されるワークの一例であって、溶接線の始端部
と終端部に干渉部材(側板)が存在するワークを示す図
である。
【図6】図5のワークにおいてティーチングボックスを
用いて行う教示手順を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す教示手順を説明するための図であ
る。
【図8】図1のタンデムアーク自動溶接システムにおけ
る電極自動退避処理を示すフローチャートである。
【図9】図1のタンデムアーク自動溶接システムにおけ
る電極溶着検知処理を示すフローチャートである。
【図10】図1のタンデムアーク自動溶接システムにお
けるタッチセンシング処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】図1のタンデムアーク自動溶接システムにお
けるアーク倣い処理を示すフローチャートである。
【図12】教示再生型溶接ロボットを用いた従来のタン
デムアーク自動溶接システムの全体構成を示す図であ
る。
【図13】溶接線の始端部と終端部とに干渉部材が存在
するワークの一例を示す図である。
【符号の説明】
11…2電極一体型トーチ 12…教示再生型溶接ロボ
ット 13…第1電極14…第2電極 15…第1電極
用ワイヤ送給装置 16…第2電極用ワイヤ送給装置
17…第1電極用溶接電源 18…第2電極用溶接電源
19…ロボット制御装置 19a…溶接電源専用ポー
ト 19b…汎用接点出力部 19c…汎用外部出力ポ
ート 19d…タンデム溶接制御部 20…ティーチン
グボックス W1,W2…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 9/127 B23K 9/127 507Z 9/173 9/173 E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 教示再生型溶接ロボットに2電極一体型
    トーチあるいは2つの単電極トーチを搭載して、溶接ワ
    イヤを消耗電極とする第1電極と第2電極とをワークの
    溶接線方向に所定の電極間距離を有して配置し、ガスシ
    ールド溶接法にてタンデムアーク溶接を行う自動溶接シ
    ステムにおいて、予め、第1電極先行・第2電極後行の
    2つのアークによるタンデム溶接モード、第2電極先行
    ・第1電極後行の2つのアークによるタンデム溶接モー
    ド、第1電極単独の1つのアークによるシングル溶接モ
    ード及び第2電極単独の1つのアークによるシングル溶
    接モードのうちから溶接順序に合わせて所要の溶接モー
    ドを選択する溶接モード選択手段と、前記選択された溶
    接モードを選択順に溶接中に切り替える溶接モード切替
    手段とを備えていることを特徴とするタンデムアーク自
    動溶接システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタンデムアーク自動溶接
    システムにおいて、前記タンデム溶接モードから前記シ
    ングル溶接モードに切り替わったときに消弧させた電極
    をチップ先端へ向かって所定長さ引き戻す電極自動退避
    手段を備えていることを特徴とするタンデムアーク自動
    溶接システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のタンデムアーク自
    動溶接システムにおいて、前記第1電極と前記第2電極
    がともに消弧して溶接を終了するときに該両電極につい
    て溶接ビードへの溶着の有無を検知し、電極の溶着が発
    生したときには再生動作を一時停止する指令を出力する
    電極溶着検知手段を備えていることを特徴とするタンデ
    ムアーク自動溶接システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のタ
    ンデムアーク自動溶接システムにおいて、前記第1電極
    又は前記第2電極によるタッチセンシングを行う際に、
    タッチセンシングを行わない方の電極をチップ先端へ向
    かって所定長さ引き戻し、しかる後、タッチセンシング
    を行うタッチセンシング手段を備えていることを特徴と
    するタンデムアーク自動溶接システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のタ
    ンデムアーク自動溶接システムにおいて、前記タンデム
    溶接モードの場合、前記第1電極と前記第2電極のうち
    の先行電極となる電極の溶接電流に基づいてアーク倣い
    を行うアーク倣い手段を備えていることを特徴とするタ
    ンデムアーク自動溶接システム。
JP2001239595A 2001-08-07 2001-08-07 タンデムアーク自動溶接システム Expired - Lifetime JP4615779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001239595A JP4615779B2 (ja) 2001-08-07 2001-08-07 タンデムアーク自動溶接システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001239595A JP4615779B2 (ja) 2001-08-07 2001-08-07 タンデムアーク自動溶接システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003053535A true JP2003053535A (ja) 2003-02-26
JP4615779B2 JP4615779B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=19070320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001239595A Expired - Lifetime JP4615779B2 (ja) 2001-08-07 2001-08-07 タンデムアーク自動溶接システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4615779B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005066620A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Komatsu Engineering Corp 複数トーチを用いた溶接方法
EP1681121A2 (en) 2005-01-17 2006-07-19 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Processing system
EP1864745A1 (en) * 2005-03-10 2007-12-12 Komatsu Engineering Co., Ltd. Method of switching between single torch and tandem torch
US20110108536A1 (en) * 2009-11-06 2011-05-12 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho ( Kobe Steel Ltd) Arc welding system, single arc welding system, and tandem arc welding system
JP2011245536A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Kobe Steel Ltd タンデムアーク溶接における電極位置制御方法、タンデムアーク溶接システムのロボットコントローラおよびタンデムアーク溶接システム
JP2013086109A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Nippon Steel & Sumikin Engineering Co Ltd 固定管の円周溶接方法及び消耗電極式ガスシールドアーク自動溶接装置
CN103157898A (zh) * 2011-12-15 2013-06-19 日铁住金溶接工业株式会社 采用双电极等离子体喷枪的焊接方法
US8680432B2 (en) 2005-04-20 2014-03-25 Illinois Tool Works Inc. Cooperative welding system
US8933371B2 (en) 2006-06-14 2015-01-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Tandem arc welding device
JP5966107B1 (ja) * 2016-02-02 2016-08-10 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 自動溶接方法及び自動溶接装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60130467A (ja) * 1983-12-16 1985-07-11 Toyota Motor Corp 直流ア−ク溶接装置
JPS61226180A (ja) * 1985-03-30 1986-10-08 Babcock Hitachi Kk ア−ク溶接方法
JPS62234665A (ja) * 1986-04-02 1987-10-14 Nippon Kokan Kk <Nkk> ワイヤ突出長制御方法
JPH11342470A (ja) * 1998-03-16 1999-12-14 Chugoku Seiko Kk 熱加工装置
JP2000042739A (ja) * 1999-08-10 2000-02-15 Hitachi Ltd 自動溶接方法
JP2001113373A (ja) * 1999-10-21 2001-04-24 Hitachi Ltd タンデムアーク溶接の制御方法
JP2001239368A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Babcock Hitachi Kk アーク溶接装置及び方法並びにこれに用いる溶接トーチ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60130467A (ja) * 1983-12-16 1985-07-11 Toyota Motor Corp 直流ア−ク溶接装置
JPS61226180A (ja) * 1985-03-30 1986-10-08 Babcock Hitachi Kk ア−ク溶接方法
JPS62234665A (ja) * 1986-04-02 1987-10-14 Nippon Kokan Kk <Nkk> ワイヤ突出長制御方法
JPH11342470A (ja) * 1998-03-16 1999-12-14 Chugoku Seiko Kk 熱加工装置
JP2000042739A (ja) * 1999-08-10 2000-02-15 Hitachi Ltd 自動溶接方法
JP2001113373A (ja) * 1999-10-21 2001-04-24 Hitachi Ltd タンデムアーク溶接の制御方法
JP2001239368A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Babcock Hitachi Kk アーク溶接装置及び方法並びにこれに用いる溶接トーチ

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005066620A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Komatsu Engineering Corp 複数トーチを用いた溶接方法
JP4679807B2 (ja) * 2003-08-21 2011-05-11 コマツエンジニアリング株式会社 複数トーチを用いた溶接方法
EP1681121A2 (en) 2005-01-17 2006-07-19 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Processing system
EP1864745A1 (en) * 2005-03-10 2007-12-12 Komatsu Engineering Co., Ltd. Method of switching between single torch and tandem torch
EP1864745A4 (en) * 2005-03-10 2009-12-30 Komatsu Engineering Co Ltd PROCESS FOR SWITCHING BETWEEN A SINGLE BURNER AND A TANDEM BURNER
US8680432B2 (en) 2005-04-20 2014-03-25 Illinois Tool Works Inc. Cooperative welding system
US9636766B2 (en) 2005-04-20 2017-05-02 Illinois Tool Works Inc. Cooperative welding system
US8933371B2 (en) 2006-06-14 2015-01-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Tandem arc welding device
JP2011098377A (ja) * 2009-11-06 2011-05-19 Kobe Steel Ltd アーク溶接システム、シングルアーク溶接システムおよびタンデムアーク溶接システム
KR101245017B1 (ko) * 2009-11-06 2013-03-18 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 아크 용접 시스템, 싱글 아크 용접 시스템 및 탠덤 아크 용접 시스템
US8653412B2 (en) 2009-11-06 2014-02-18 Kobe Steel, Ltd. Arc welding system, single arc welding system, and tandem arc welding system
US20110108536A1 (en) * 2009-11-06 2011-05-12 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho ( Kobe Steel Ltd) Arc welding system, single arc welding system, and tandem arc welding system
JP2011245536A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Kobe Steel Ltd タンデムアーク溶接における電極位置制御方法、タンデムアーク溶接システムのロボットコントローラおよびタンデムアーク溶接システム
JP2013086109A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Nippon Steel & Sumikin Engineering Co Ltd 固定管の円周溶接方法及び消耗電極式ガスシールドアーク自動溶接装置
CN103157898A (zh) * 2011-12-15 2013-06-19 日铁住金溶接工业株式会社 采用双电极等离子体喷枪的焊接方法
JP5966107B1 (ja) * 2016-02-02 2016-08-10 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 自動溶接方法及び自動溶接装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4615779B2 (ja) 2011-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170056999A1 (en) Digital communication based arc control welding system and method
JP2003053535A (ja) タンデムアーク自動溶接システム
TW201446391A (zh) 機器人控制裝置、以及在多層堆銲機器人中的偏移値的教示方法
WO2007144999A1 (ja) タンデムアーク溶接装置
JP5974984B2 (ja) アーク溶接装置、アーク溶接システム及びアーク溶接方法
TWI516331B (zh) Arc welding method and arc welding system
JP2001113373A (ja) タンデムアーク溶接の制御方法
US11478871B2 (en) Welding apparatus and welding method
CN110961767B (zh) 焊接装置以及焊接方法
JP4501105B2 (ja) 溶接システム
JP2007229808A (ja) 2電極アーク溶接終了方法
JP2009190062A (ja) 溶接ロボット装置、及び自動溶接方法
JP2022045136A (ja) 溶接電源システム
JP5149526B2 (ja) 片面溶接装置
JP2002292468A (ja) 溶接ロボット装置の自動運転方法
JP4646605B2 (ja) アーク溶接ロボットの制御方法
JP4768222B2 (ja) 溶接方法及び溶接装置
JP4727106B2 (ja) 溶接ロボットの自動運転方法
JP4428073B2 (ja) 溶接装置
JP2015003333A (ja) アークスタート良否傾向提示装置
JP5051351B2 (ja) アーク溶接装置
JP3188512B2 (ja) Tig溶接ロボット制御装置
JP4698977B2 (ja) 溶接ロボット制御システム
EP4180163A1 (en) Welding or additive manufacturing system with discontinuous electrode feeding
JP2006026642A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100706

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100706

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4615779

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

EXPY Cancellation because of completion of term