JP2003053505A - ダイカストマシンの製品搬出装置および製品搬出方法 - Google Patents

ダイカストマシンの製品搬出装置および製品搬出方法

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JP2003053505A JP2001246057A JP2001246057A JP2003053505A JP 2003053505 A JP2003053505 A JP 2003053505A JP 2001246057 A JP2001246057 A JP 2001246057A JP 2001246057 A JP2001246057 A JP 2001246057A JP 2003053505 A JP2003053505 A JP 2003053505A
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眞 辻
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裕治 阿部
Shinsuke Natori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイカストマシンで鋳造されたダイカストマシ
ンを搬出する製品搬出装置において、金型が変更されて
も製品の搬出位置情報を自動的に生成できるとともに、
鋳造毎にダイカスト製品の寸法が変化する場合であって
も確実に製品の搬出が可能な製品搬出装置を提供する。 【解決手段】ダイカスト製品を把持可能なハンド部を備
え、ハンド部を所定の可動範囲内で移動可能な製品搬出
装置11と、金型毎に与えられる鋳造条件に基づいて、
ダイカスト製品を金型から搬出するためのハンド部の搬
出位置情報を自動生成し、生成された搬出位置情報に基
づいて、ハンド部にダイカスト製品を把持させ金型から
搬出させる制御指令を生成し、当該制御指令を製品搬出
装置11に出力する搬出制御装置131とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカストマシン
において鋳造したダイカスト製品を搬出する製品搬出装
置および製品搬出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカストマシンにおいては、鋳造され
たダイカスト製品を金型から取り出す作業を自動化する
ため、ダイカストマシン本体の近傍に製品搬出装置を備
えたものが知られている。この製品搬出装置は、たとえ
ば、鋳造後に金型を開いたのち、製品を把持する把持部
を金型の間に挿入し、ダイカスト製品の所定の被把持部
を把持して金型外に移動させることにより製品搬出を行
う。通常、ダイカスト製品の被把持部は、ビスケット部
と呼ばれる金型のキャビティに金属溶湯を鋳込むための
湯道において凝固した部分である。この部分は、ダイカ
スト製品の搬出後、除去される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な製品搬出装置の把持部によってダイカスト製品を把持
する際に、ダイカスト製品の仕様が変更されると把持位
置も変わる。このため、金型交換時には、金型の寸法情
報等に基づいたダイカスト製品を搬出するための搬出位
置情報を製品搬出装置に与える必要がある。この搬出位
置情報を製品搬出装置に与える作業は、製品搬出装置を
実稼働させて行う必要があり、手間のかかる作業であっ
た。一方、ダイカスト製品の被把持部の寸法は、ダイカ
ストマシンのスリーブに供給される金属溶湯の量に応じ
て変化する。被把持部の寸法が変化すると、製品搬出装
置の把持部によって製品を確実に把持することができな
い不具合が発生し、製品搬出作業を適切に行うことがで
きない可能性があった。
【0004】本発明は、上述された従来の問題に鑑みて
なされたものであって、その目的は、ダイカストマシン
で鋳造されたダイカストマシンを搬出する製品搬出装置
において、金型が変更されても製品の搬出位置情報を自
動的に生成できるとともに、鋳造毎にダイカスト製品の
寸法が変化する場合であっても確実に製品の搬出が可能
な製品搬出装置および製品搬出方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のダイカストマシ
ンの製品搬出装置は、一対の金型の間に形成されるキャ
ビティに金属溶湯を射出、充填して鋳造されたダイカス
ト製品を搬出する製品搬出装置であって、前記ダイカス
ト製品を把持可能な把持部を備え、前記把持部を所定の
可動範囲内で移動可能な移載手段と、前記金型毎に与え
られる鋳造条件に基づいて、前記ダイカスト製品を前記
金型から搬出するための前記把持部の搬出位置情報を自
動生成する搬出位置情報生成手段と、生成された前記搬
出位置情報に基づいて、前記把持部に前記ダイカスト製
品を把持させ前記金型から搬出させる制御指令を生成
し、当該制御指令を前記移載手段に出力する制御手段と
を有する。
【0006】前記鋳造条件には、前記金型の寸法情報、
前記金型を型開するときの型開量、前記ダイカスト製品
を金型から押し出す際の押出量および前記ダイカスト製
品の被把持部の寸法情報が含まれる。
【0007】好適には、本発明のダイカストマシンの製
品搬出装置は、前記ダイカスト製品の被把持部の鋳造毎
の寸法情報を検出する製品情報検出手段をさらに有し、
前記搬出位置情報生成手段は、前記鋳造条件に加えて、
前記製品情報検出手段によって得られた前記被把持部の
寸法情報に基づいて前記搬出位置情報を生成する。
【0008】前記ダイカスト製品の被把持部の寸法は、
スリーブ内に供給された金属溶湯を前記キャビティに射
出、充填する射出装置における前記スリーブに嵌合する
プランジャの射出時の移動位置に応じて決定され、前記
製品情報検出手段は、前記プランジャの移動位置を検出
する位置検出手段を有する。
【0009】本発明のダイカストマシンの製品搬出装置
は、一対の金型の間に形成されるキャビティに金属溶湯
を射出、充填して鋳造されたダイカスト製品を把持可能
な把持部を備え、当該把持部を所定の可動範囲内で移動
可能な移載手段を用いて前記ダイカスト製品を前記金型
から搬出するダイカストマシンにおける製品搬出方法で
あって、前記金型毎に与えられる鋳造条件に基づいて、
前記ダイカスト製品を前記金型から搬出するための前記
把持部の搬出位置情報を生成し、生成した前記搬出位置
情報に基づいて、前記把持部に前記ダイカスト製品を把
持させ前記金型から搬出させる制御指令を生成し、これ
を記移載手段に出力する。
【0010】本発明では、金型毎に与えられる鋳造条件
に基づいて、移載手段に必要な搬送位置情報を自動生成
する。このため、金型交換毎に搬送位置情報を与える必
要がない。また、ダイカストマシンの射出装置のスリー
ブへの金属溶湯の供給量がばらつくと、鋳造されたダイ
カスト製品の被把持部の寸法もばらつくが、本発明では
被把持部の寸法情報を鋳造毎に取得し、この被把持部の
寸法情報に基づいて搬出位置情報を生成する。このた
め、金属溶湯の供給量がばらついたとしても、製品の確
実な把持が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。第1実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態に係る製品搬出装置が
適用されたダイカストマシンシステムの概略構成図であ
る。図1に示すように、ダイカストマシンシステム1
は、ダイカストマシン2と、製品搬出装置11と、搬出
制御装置131と、シーケンスコントローラ161,1
91と、マシンコントローラ192とを備えている。製
品搬出装置11は本発明の移載手段の一実施態様であ
る。
【0012】図2はダイカストマシン2の概略構成の一
例を示す図である。図2において、ダイカストマシン2
は、ベース100と、ベース100上に固定された固定
ダイプレート91と、固定ダイプレート91に取り付け
られた固定金型92と、固定ダイプレート91に対向し
てベース100上を移動可能に設けられた移動ダイプレ
ート151と、固定金型92に対向するように移動ダイ
プレート151に取付られた移動金型52と、移動ダイ
プレート151を間において固定ダイプレート91とタ
イバー95によって連結されたリンクハウジング121
と、リンクハウジング121と移動ダイプレート151
とを連結するトグル型締機構109と、固定ダイプレー
ト91の背面側に設けられた射出装置120とを備えて
いる。
【0013】固定ダイプレート91はベース100に固
定されている。リンクハウジング121は、通常、タイ
バー95に固定されているが、金型交換に伴うダイハイ
トの調整の際にタイバー95に対して移動する。移動ダ
イプレート151はベース上を移動可能に設けられてい
る。リンクハウジング121と固定ダイプレート91と
は、移動ダイプレート151を貫通するタイバー95に
よって連結されており、タイバー95は通常4本設けら
れている。
【0014】リンクハウジング121と移動ダイプレー
ト151とを連結するトグル型締機構109は、図2に
おいては上下二組のリンク系110を備え、その一方の
構成のみ詳細に図示している。各リンク系は、複数のリ
ンクで構成されている。各リンク系はアングル状の第1
のリンク110−1と直線状リンク110−2とを備え
る。第1リンク110−1は一端がリンクハウジング1
21に他端がクロスヘッド105に枢着される。第2リ
ンク110−2は一端がリンクハウジング121および
クロスヘッド105に対する枢着点の間での位置で第1
リンク110−1に枢着され、他端は移動ダイプレート
151に枢着されている。このトグル機構109の第1
リンクに枢着されたクロスヘッド105はねじ軸106
に沿って矢印A1またはA2方向に移動することにより
トグル機構109は作動し、リンクハウジング121と
移動ダイプレート151とを接近または離隔させる。ネ
ジ軸106は、後述するように、リンクハウジング12
1に設けられたサーボモータによって駆動され、ネジ軸
106の回転によってこれに螺合するクロスヘッド10
5が矢印A1またはA2方向に移動する。
【0015】図3に示すように、クロスヘッド105の
矢印A2方向への移動につれてトグル機構109が作動
し、移動ダイプレート151はリンクハウジング121
に対して離隔する向き(型閉方向)に移動し、固定金型
92と移動金型52の型閉が行われ、さらに、クロスヘ
ッド105を矢印A2方向に移動させると、タイバー9
5に張力が作用して固定金型92と移動金型52との締
め付けが行われる。移動金型52と固定金型92とを型
締した状態で、射出装置120により、移動金型52と
固定金型92とで形成されるキャビティにアルミニウム
合金等の金属溶湯を射出充填し、ダイカスト製品を成形
する。
【0016】一方、ダイカスト製品を成形して移動金型
52を開いてこのダイカスト製品を取り出すには、図3
に示すように、クロスヘッド105の矢印A1方向への
移動につれて、移動ダイプレート151はトグル機構1
09のリンク110を介しリンクハウジング121に対
して接近する向き(型開方向)に移動し、移動金型52
は固定金型92に対して開く。このとき、後述する押出
ピンによって移動金型52にあるダイカスト製品を押し
出す。
【0017】図4および図5は、上記した固定金型92
および移動金型52の周辺の構造の一例を示す断面図で
あり、図4は型締状態を示しており、図5は型開状態を
示している。図4に示すように、固定金型92の背面側
には、円筒状のスリーブ200が設けられており、この
スリーブ200は、固定金型92および移動金型52の
型面の間に形成されるキャビティCと連通している。
【0018】スリーブ200内には、プランジャチップ
201が嵌合しており、このプランジャチップ201は
プランジャロッド202と連結されている。プランジャ
ロッド202は、図示しない油圧シリンダに接続されて
いる。この油圧シリンダを駆動することにより、プラン
ジャチップ201はスリーブ200内を移動する。
【0019】プランジャロッド202に対向して位置検
出器250が設けられている。この位置検出器250
は、プランジャロッド202の移動量を検出し、検出信
号250sを後述する搬出制御装置131に出力する。
プランジャロッド202の移動量を検出することによ
り、プランジャチップ201の移動量を検出することが
できる。
【0020】移動金型52は、押出ピン260が移動可
能に設けられている。この押出ピン260は、移動金型
52の型面から突出可能に設けられている。押出ピン2
60は、図示しない、たとえば、油圧シリンダ等のアク
チュエータによって駆動される。
【0021】スリーブ200の供給口200aから金属
溶湯MLをスリーブ200内に供給した後、プランジャ
チップ201をキャビティCに向かって移動させること
により、キャビティC内に金属溶湯MLが射出、充填さ
れる。キャビティC内に射出、充填された金属溶湯ML
が凝固することにより、ダイカスト製品Wが鋳造され
る。
【0022】図4に示したように、キャビティC内でダ
イカスト製品Wが鋳造された状態から、図5に示すよう
に、移動金型52を移動して型開すると、ダイカスト製
品Wは移動金型52とともに移動する。このダイカスト
製品Wを移動金型52から離脱させるために、押出ピン
260でダイカスト製品Wを押し出す。
【0023】このとき、ダイカスト製品Wをダイカスト
マシン2から搬出するためには、ダイカスト製品Wを図
5に示すように、後述する製品搬出装置11のハンド部
12により把持する。ダイカスト製品Wの被把持部は、
ビスケット部BSである。この、ビスケット部BSは、
図5に示す固定金型92の湯道92aによって形成され
る部分である。このビスケット部BSの厚さAは、射出
が完了したときの移動金型52の分流子と呼ばれる部分
52bとプランジャチップ201の先端面との間の距離
によって決まる。このビスケット部BSの厚さAは、金
型の設計時に決定されるが、実際の鋳造時には、スリー
ブ200への給湯量のばらつきによって変化する。ビス
ケット部BSの厚さAが変化した場合には、それに応じ
てハンド部12による製品Wの把持位置を変化させない
と、確実に製品Wを把持できない可能性がある。
【0024】ここで、ハンド部12によってダイカスト
製品Wを把持する製品把持位置について説明する。ま
ず、図4および図5において、Bは射出ストロークであ
る。射出ストロークとは、金属溶湯MLの射出が完了し
たときのプランジャチップ201の移動量である。この
射出ストロークBは、金型毎に設定されるが、実際の値
はスリーブ200への給湯量のばらつきによって変化す
る。Cは、空打ストロークである。空打ストロークと
は、金属溶湯MLを射出せず空打ちしたときのプランジ
ャチップ201の移動量である。Dは、型開ストローク
である。型開ストロークとは、型開したときの移動金型
52と固定金型92の距離である。Eは、押出ストロー
クである。押出ストロークとは、押出ピン260の押出
量である。Fは、製品把持位置である。製品把持位置と
は、固定ダイプレート91の金型取付面91aを基準と
して、金型取付面91aからハンド部12の位置までの
距離である。Gは、固定金型厚であり、固定金型92の
厚さである。Hは、プランジャチップ201の射出後退
限から固定ダイプレート91の金型取付面91Aまでの
距離である。Iは、分流子52bの高さである。
【0025】上記の各値A〜Iにおいて、分流子52b
の高さIは、I=G+H−Cによって表すことができ
る。また、ハンド部12によってビスケット部BSの厚
さAの方向の中央部を把持するものとすると、製品把持
位置Fは、次式(1)によって表される。
【0026】 F=D+G−I−E−A/2 …(1)
【0027】したがって、製品把持位置Fを除く各値A
〜Iが与えられると、上記の式(1)から製品把持位置
Fを求めることができる。
【0028】図1において、マシンコントローラ192
は、ダイカストマシン2の動作を制御する。製品把持位
置Fを除く上記の各値A〜Iは、移動金型52および固
定金型92の仕様によって決まる鋳造条件データであ
る。これらの鋳造条件データは、マシンコントローラ1
92に記憶保持されている。すなわち、マシンコントロ
ーラ192は、これらの鋳造条件データに基づいてダイ
カストマシン2を制御する。
【0029】シーケンスコントローラ191は、ダイカ
ストマシン2によるダイカスト製品Wの鋳造プロセスを
規定したシーケンスプログラムを保持しており、このシ
ーケンスプログラムにしたがって、マシンコントローラ
192に制御信号を出力する。また、このシーケンスコ
ントローラ191は、シーケンスコントローラ161と
通信回線191aによって接続されており、この通信回
線191aを通じてシーケンスコントローラ161にダ
イカスト製品の搬出動作を開始するためのデータや搬出
動作の終了を知らせるデータ等の各種のデータを送受信
する。
【0030】シーケンスコントローラ161は、製品搬
出装置11によるダイカスト製品Wの搬出作業およびこ
れに付随する作業を規定したシーケンスプログラムを保
持しており、このシーケンスプログラムにしたがって、
製品搬出装置11に制御信号を出力する。また、シーケ
ンスコントローラ161は、シーケンスコントローラ1
91から送信されてきた各種データを受信しこれを製品
搬出装置11に出力し、あるいは、製品搬出装置11か
ら入力された各種データをシーケンスコントローラ19
1に送信する。
【0031】図6〜図8は、製品搬出装置の構成の一例
を示す図であって、図6は上面図であり、図7は図6に
示す製品搬出装置11を矢印Aの向きから見た側面図で
あり、図8は図6に示す製品搬出装置11を矢印Bの向
きから見た側面図である。製品搬出装置11は、ダイカ
ストマシン2の固定ダイプレート91および移動ダイプ
レート151の近傍に設置されている。
【0032】製品搬出装置11は、ベースB上に設置さ
れた基台24と、基台24に設けられた直動機構18
と、直動機構18によって保持された第1アーム15
と、第1アーム15に旋回可能に連結された第2アーム
14と、第2アーム14の先端部に設けられたハンド部
12とを備えている。なお、ハンド部12は、本発明の
把持部の一実施態様である。
【0033】ハンド部12は、固定金型92および移動
金型52によって鋳造されたダイカスト製品Wを解放可
能に把持する。このハンド部12は、たとえば、油圧あ
るいは電動モータ等のアクチュエータによって駆動さ
れ、ダイカスト製品Wのビスケット部BSを把持する。
なお、ビスケット部BSは、本発明の被把持部の一実施
態様である。
【0034】第2アーム14は一端に、反転機構13を
介してハンド部12を保持しており、他端は第1アーム
15に旋回可能に連結されている。反転機構13は、ハ
ンド部12の姿勢を90°毎に回転させる。この反転機
構13は、ハンド部12に把持されたダイカスト製品W
の姿勢を変更するのに用いられる。第2アーム14は、
水平面に沿って旋回可能に第1アーム15に連結されて
おり、第2アーム14と第1アーム15との間には、サ
ーボモータ16と図示しない減速機とが設けられてい
る。サーボモータ16は、減速機を介して回転力を第2
アーム14に供給し、第2アーム14を第1アーム15
に対して旋回させる。
【0035】第1アーム15は、第2アーム14との連
結部とは反対側の端部が直動機構18によって水平面に
沿って旋回可能に保持されている。この第1アーム15
は、直動機構18との間には、サーボモータ17と図示
しない減速機とが設けられている。サーボモータ17
は、減速機を介して回転力を第1アーム15に供給し、
第1アーム15を直動機構18に対して旋回させる。
【0036】直動機構18は、図8に示すように、第1
アーム15を保持する可動部材19と、可動部材19を
矢印C1およびC2で示す案内方向に直動自在に案内す
る2条の案内レール20と、可動部材19に螺合するボ
ールねじ21と、ボールねじ21を回転駆動するサーボ
モータ22とを備えている。サーボモータ22がボール
ねじ21を回転させると、サーボモータ22の回転方向
に応じた案内方向C1およびC2に可動部材19が直動
する。可動部材19の直動により、第1アーム14およ
び第2アーム14が直動する。案内方向C1およびC2
は、水平面に平行にあるとともに、固定金型92および
移動金型52の開閉方向と一致している。
【0037】直動機構18と基台24との間には、直動
機構18を図8に矢印D1およびD2で示す鉛直方向に
昇降させる図示しない昇降機構が設けられている。この
昇降機構は、基台24に設置されたサーボモータ23
と、このサーボモータ23の回転力を直動力に変換して
直動機構18に伝達する伝達機構とから構成されてい
る。伝達機構は、たとえば、ボールねじとこれに螺合す
るナットとから構成される。
【0038】上記構成の製品搬出装置11は、4つの制
御軸をもつ汎用的ないわゆるスカラーロボットである。
製品搬出装置11は、基本的には、鋳造された移動金型
52に存在するダイカスト製品Wのビスケット部BSに
ハンド部12を移動してチャックし、ダイカスト製品W
を引き出し、図6に示す所定の搬送場所250に搬送す
る。
【0039】製品搬出装置11において、ハンド部12
の位置決めは、第1アーム15の旋回角度と、第2アー
ム14の第1アーム15に対する旋回角度と、直動機構
18における位置と、直動機構18の鉛直方向の昇降位
置とを制御することにより行われる。以下の説明におい
て、直動機構18における第1アーム15の旋回中心を
原点とし固定金型92および移動金型52の開閉方向に
平行な方向をx軸とし、水平面に沿ってx軸に直交する
方向をy軸とする。また、直動機構18の直動方向をt
軸とし、直動機構18の昇降方向をz軸とする。x軸、
y軸、z軸およびt軸における位置によってハンド部1
2の位置を特定することができる。また、t軸とx軸と
は同じ方向である。
【0040】次に、上記構成の製品搬出装置11による
ダイカスト製品の基本的な搬出動作およびこの搬出動作
に付随した動作の一例について図9を参照して説明す
る。図9は、製品搬出装置11によるダイカスト製品の
搬出作業の際に、ハンド部12の移動経路を説明するた
めの図である。なお、図9において、製品搬出装置11
の設置位置の周囲には、防護柵160が設置されてい
る。
【0041】図9において、位置P1は、ハンド部12
の中間待機位置である。この中間待機位置P1は型閉状
態の固定金型92および移動金型52が開いてハンド部
12を固定金型92および移動金型52の間に挿入可能
な状態になるまでハンド部12を待機させる位置であ
る。位置P2は、アーム前進限位置である。このアーム
前進限位置P2は、固定金型92と移動金型52が開い
た状態において、ハンド部12を固定金型92および移
動金型52の間に挿入したときのハンド部12の位置を
規定する。アーム前進限位置P2は中間待機位置P1と
y軸方向の座標のみ異なる。
【0042】位置P3は、スプレースタート位置であ
る。このスプレースタート位置P3は、移動金型52か
らダイカスト製品を取り出したのちに、ダイカストマシ
ン2に対して設けられた図示しないスプレー装置を起動
させるためにハンド部12を移動させる位置である。ハ
ンド部12をスプレースタート位置P3に移動させるこ
とにより、スプレー装置が起動する。スプレー装置は、
固定金型92および移動金型52にエアを吹き付けて金
型面を清掃するとともに金型面に離型剤を吹き付ける。
【0043】位置P4は、引出位置である。この引出位
置P4は、ハンド部12によってダイカスト製品Wのビ
スケット部BSを把持したのち、ダイカスト製品Wの移
動金型52からの引き出しを完了させたときのハンド部
12の位置を規定している。
【0044】位置P5は、捨打搬出位置である。この捨
打搬出位置P5は、ダイカストマシン2において試し打
ちをしたときに鋳造される製品を搬出するためのハンド
部12の位置を規定している。捨打搬出位置P5への移
動は、必要に応じて行われる。
【0045】位置P6は、冷却位置である。この冷却位
置P6は、鋳造されたダイカスト製品Wを強制的に冷却
するための図示しない冷却装置にダイカスト製品Wを移
動させるためのハンド部12の位置を規定している。
【0046】位置P7は、冷却下降位置である。この冷
却下降位置P7は、上記の冷却装置にダイカスト製品W
を投入するときのハンド部12の下降位置を規定してい
る。
【0047】位置P8は、冷却上昇位置である。この冷
却上昇位置P8は上記の冷却装置で冷却されたダイカス
ト製品Wを冷却下降位置P7から上昇させて取り出すた
めのハンド部12の上昇位置を規定している。
【0048】位置P9は、プレス位置である。このプレ
ス位置P9は、鋳造されたダイカスト製品Wに発生する
鋳ばりを除去する図示しないプレス装置にダイカスト製
品Wに移動させるためのハンド部12の位置を規定して
いる。プレス位置P9のz軸方向の位置は、ダイカスト
製品Wを移動金型52から取り出すときのz軸方向の位
置と同じである。
【0049】位置P10は、プレス下降位置である。こ
のプレス下降位置P10は、プレス位置P9に移動した
ハンド部12に保持されたダイカスト製品Wをプレス装
置に投入するためのハンド部12の下降位置を規定して
いる。
【0050】位置P11は、プレス上昇位置である。こ
のプレス上昇位置P11は、プレス下降位置P10に移
動したハンド部12を上昇させるための上昇位置を規定
している。
【0051】位置P12は、原点位置である。原点位置
P12は搬出動作に起点となるハンド部12の位置を規
定している。
【0052】位置P13は、搬出位置である。この搬出
位置P13は、ダイカストマシン2から搬出されたダイ
カスト製品をハンド部12から解放させて、載置するた
めのハンド部12の位置を規定している。
【0053】位置P14は、中間待機位置である。この
中間待機位置P14は、ハンド部12によってダイカス
ト製品をチャックしたのち、ハンド部12を固定ダイプ
レート3と移動ダイプレート4との間から引出したのち
に所定の搬出位置に搬送して解放する搬出サイクルが完
了したのちに、次の搬出サイクルに備えて待機するため
のハンド部12の位置を規定している。この中間待機位
置P14は、中間待機位置P1と同位置である。
【0054】位置P15は、前進限位置である。この前
進限位置P15は、アーム前進限位置P2に移動したハ
ンド部12をダイカスト製品Wをチャックするためにダ
イカスト製品Wに向けて移動させる位置を規定してい
る。この前進限位置P15へのハンド部12の移動は直
動機構18によって行われ、ハンド部12はt軸方向に
沿って移動する。
【0055】位置P16は、引出戻位置である。この引
出戻位置P16は、前進限位置P15に移動したハンド
部12がダイカスト製品Wをチャックしたのちに、ダイ
カスト製品Wを移動金型52から引き出すためにハンド
部12が移動すべき位置を規定している。このハンド部
12の移動は直動機構18によって行われ、ハンド部1
2はt軸方向に沿って移動する。
【0056】搬出作業およびこれに付随する作業は、ハ
ンド部12を、図9に示した移動経路に沿って移動させ
ることにより行われる。
【0057】次に、図1に示す搬出制御装置131の構
成について説明する。図10は、搬出制御装置131の
構成を示す機能ブロック図である。図10に示すよう
に、搬送制御装置131は、入出力制御部132と、制
御演算部133と、入力部134と、射出ストローク記
憶部135と、鋳造条件データ保持部136と、動作プ
ログラム記憶部137と、動作制御部139と、サーボ
制御部140と、サーボドライバ141とを備えてい
る。なお、搬送制御装置131は、プロセッサ、メモリ
等のハードウエア、所要のソフトウエア等によって構成
される。
【0058】入出力制御部132は、シーケンスコント
ローラ161から制御信号および各種データが入力さ
れ、これを制御演算部133に出力する。また、入出力
制御部132は、制御演算部133から入力される各種
データをシーケンスコントローラ161に出力する。
【0059】入力部134は、上記したプランジャチッ
プ201の移動量を検出する位置検出器250から検出
信号250sが入力され、制御演算部133に出力す
る。
【0060】動作プログラム記憶部137は、上記した
各位置P1〜P16に製品搬出装置11のハンド部12
を移動させるための動作プログラム137を記憶してい
る。この動作プログラム記憶部137に記憶された動作
プログラムは、所定のプログラミング言語で搬出動作が
記述されており、制御演算部133によって実行され
る。
【0061】射出ストローク記憶部135は、位置検出
器250の検出信号250sに基づいて制御演算部13
3において算出された実際の射出ストロークB’を記憶
する。この実際の射出ストロークB’は、ダイカストマ
シン2の射出毎に算出される。
【0062】鋳造条件データ保持部136は、上記した
各値A〜Iからなる鋳造条件データを記憶する。この鋳
造条件データは、マシンコントローラ192に記憶され
ており、搬出制御装置131からの要求に応じて、シー
ケンスコントローラ191、161を介して入出力制御
部132を通じて制御演算部133に入力され、鋳造条
件データ保持部136に書き込まれる。
【0063】位置データ記憶部138は、製品搬出装置
11の搬出動作および各種動作を規定するための上記し
た位置P1〜P16の座標データを記憶保持する。これ
らの位置P1〜P16のデータは、予め基本となるデー
タが与えられているが、後述するように、金型の交換時
および実際の射出ストロークB’の変動時に制御演算部
133により補正される。
【0064】制御演算部133は、搬送制御装置131
を総合的に制御する。また、鋳造条件データ保持部13
6に記憶された鋳造条件データに基づいて、製品把持位
置Fを算出する。この製品把持位置Fに応じて位置デー
タ記憶部138に記憶された位置P1〜P16を補正す
る。すなわち、算出した製品把持位置Fに応じてハンド
部12の移動すべき位置を補正する。また、制御演算部
133は、上記した実際の射出ストロークB’を演算す
るとともに、射出ストローク記憶部135に記憶された
実際の射出ストロークB’と鋳造条件データを用いて製
品把持位置Fを算出し、算出した製品把持位置Fに応じ
て位置データ記憶部138に記憶された位置P1〜P1
6を補正する。さらに、制御演算部133は、動作プロ
グラム記憶部137に記憶された動作プログラムを位置
データ記憶部138に記憶された位置データ138およ
びシーケンスコントローラ161から入力される制御信
号を参照しながら解釈し、製品搬出装置11の行うべき
作業を規定する動作命令を動作制御部139に出力す
る。なお、制御演算部133の具体的な処理手順につい
ては後述する。
【0065】動作制御部139は、制御演算部133か
ら入力される製品搬出装置11の行うべき作業を規定す
る動作命令にしたがって、ハンド部12の移動すべき移
動経路および送り速度を特定する指令を生成する。さら
に、この移動経路および送り速度を特定する指令から、
この製品搬出装置11の各サーボモータ16,17,2
2,23に対する指令を生成し、これをサーボ制御部1
40に出力する。また、動作制御部139は、製品搬出
装置11の各サーボモータ16,17,22,23の位
置情報、速度情報等の情報がサーボ制御部140から入
力され、この情報を制御演算部133に出力したり、こ
の情報からハンド部12の現在位置や現在速度等の情報
を生成して制御演算部133に出力する。
【0066】サーボ制御部140は、各サーボモータ1
6,17,22,23毎に設けられており、動作制御部
139から入力された指令に追従するように、各サーボ
モータ16,17,22,23に対する制御指令を生成
しサーボドライバ141に出力する。また、サーボ制御
部140は、各サーボモータ16,17,22,23の
位置情報、速度情報等の情報がサーボドライバ141か
ら逐次入力される。
【0067】サーボドライバ141は、各サーボモータ
16,17,22,23毎に設けられており、サーボ制
御部140から入力された制御指令に応じた駆動電流を
各サーボモータ16,17,22,23に供給し、これ
らを駆動させる。
【0068】次に、上記構成の製品搬出制御装置131
における制御演算部133の具体的な処理手順について
図11および図12に示すフローチャートを参照して説
明する。図11はダイカストマシン2の金型交換時にお
ける制御演算部133の処理手順の一例を説明するため
のフローチャートであり、図12はダイカストマシン2
を連続運転したときの制御演算部133の処理手順の一
例を説明するためのフローチャートである。
【0069】最初に、金型交換時における制御演算部1
33の処理手順について説明する。ダイカストマシン2
の移動金型52および固定金型92を交換した際に、マ
シンコントローラ192には、上記した鋳造条件データ
が入力される。このため、このマシンコントローラ19
2に記憶された鋳造条件データを搬出制御装置131へ
読み出す(ステップS1)。読み出された鋳造条件デー
タは、鋳造条件データ保持部136に記憶される。
【0070】次いで、鋳造条件データ保持部136に記
憶された鋳造条件データを用いて、上記した式(1)の
演算を行って製品把持位置Fを算出する(ステップS
2)。
【0071】次いで、算出した製品把持位置Fに基づい
て、位置データ記憶部138に記憶された位置データP
1〜P16のうち必要なデータを補正する(ステップS
3)。すなわち、製品搬出装置11のハンド部12が製
品Wのビスケット部BSを把持でき、かつ、製品Wと金
型との干渉が発生しないように、位置P2、P4、P1
5、P16等が補正される。
【0072】次いで、動作プログラム記憶部137に記
憶された動作プログラムを補正後の位置データP1〜P
16を参照しながら実行する(ステップS4)。これに
より、ダイカストマシン2の連続運転が開始され、射出
が完了すると、製品搬出装置11によるダイカスト製品
Wの搬出動作が開始される(ステップS5)。
【0073】次に、ダイカストマシン2を連続運転した
ときの制御演算部133の処理手順の一例を説明する。
まず、連続運転をしているダイカストマシン2の射出、
充填が完了したかを判断する(ステップS11)。射
出、充填が完了していない場合には、射出、充填が完了
するまで待機し、射出、充填が完了している場合には、
そのときのプランジャチップ201の移動位置を検出す
る(ステップS12)。
【0074】次いで、検出したプランジャチップ201
の移動位置に基づいて、実際の射出ストロークB’を算
出する(ステップS13)。さらに、この実際の射出ス
トロークB’を用いて、ダイカスト製品Wのビスケット
部BSの実際の厚さA’を算出する(ステップS1
4)。ビスケット部BSの実際の厚さA’は、空打スト
ロークCから実際の射出ストロークB’を減算すること
により得られる。
【0075】次いで、厚さAの代わりに実際の厚さA’
を用いて上記した式(1)を演算し、製品把持位置Fを
算出する(ステップS15)。
【0076】次いで、算出した製品把持位置Fに基づい
て、位置データ記憶部138に記憶された位置データP
1〜P16のうち必要なデータを金型交換時と同様に補
正する(ステップS16)。この補正により、製品搬出
装置11のハンド部12の把持位置がダイカストマシン
2の鋳造サイクル毎の金属溶湯MLの供給量に応じて最
適化される。
【0077】次いで、動作プログラム記憶部137に記
憶された動作プログラムを補正後の位置データP1〜P
16を参照しながら実行する(ステップS17)。な
お、上記のステップS11〜S17の処理を行っている
間に型開動作が開始されている。
【0078】動作プログラムが実行されると、製品搬出
装置11のハンド部12はダイカスト製品Wを把持可能
な位置に移動され、ダイカスト製品Wが押出ピン260
によって押し出されるとこれを把持し、このダイカスト
製品Wを金型外に搬出する。この状態で、この搬出作業
およびこの搬出作業に付随する上記した各作業が完了し
たかを判断する(ステップS18)。作業が完了してい
ない場合には、完了するまで待機する。作業が完了して
いる場合には、ダイカストマシン2の連続運転が続行さ
れているかを判断し、続行されている場合には、上記し
たステップS11〜S18の処理を繰り返し行う。ダイ
カストマシン2の連続運転が終了している場合には、こ
れらの処理を終了する(ステップS19)。
【0079】以上のように、本実施形態によれば、ダイ
カストマシン2の鋳造に必要な鋳造条件データを用い
て、製品搬送装置11のハンド部12の製品把持位置の
情報を自動生成するため、金型を交換しても搬送制御装
置131への製品把持位置情報の入力作業が不要とな
る。この結果、金型交換時に必要な作業数を削減するこ
とが可能となる。また、本実施形態によれば、ダイカス
トマシン2の鋳造毎に製品搬送装置11のハンド部12
の製品把持位置を最適化できるため、金属溶湯の供給量
がばらついても製品を確実に把持することができる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、金型変更毎に製品搬出
装置に製品搬出位置情報を与える必要がなくなり、金型
変更に伴う作業を軽減することができる。また、本発明
によれば、ダイカストマシンの射出動作毎に製品搬出装
置の製品搬出位置情報を最適化するので、鋳造された製
品を確実に把持することができ、製品の把持ミスによる
ダイカストマシンシステムの稼働率の低下を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るダイカストマシンシ
ステムの概略構成図である。
【図2】ダイカストマシン2の概略構成の一例を示す図
である。
【図3】ダイカストマシン2の型開状態を示す図であ
る。
【図4】型締状態の固定金型92および移動金型52の
周辺の構造の一例を示す断面図である。
【図5】型開状態の固定金型92および移動金型52の
周辺の構造の一例を示す断面図である。
【図6】製品搬出装置11の構成の一例を示す上面図で
ある。
【図7】図6に示す製品搬出装置11を矢印Aの向きか
ら見た側面図である。
【図8】図6に示す製品搬出装置11を矢印Bの向きか
ら見た側面図である。
【図9】製品搬出装置11によるダイカスト製品の基本
的な搬出動作およびこの搬出動作に付随した動作の一例
を説明するための図である。
【図10】搬出制御装置131の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
【図11】ダイカストマシン2の金型交換時における制
御演算部133の処理手順の一例を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図12】ダイカストマシン2を連続運転したときの制
御演算部133の処理手順の一例を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…ダイカストマシンシステム 2…ダイカストマシン 11…製品搬出装置 12…ハンド部 131…搬出制御装置 132…入出力制御部 133…制御演算部 134…入力部 135…射出ストローク記憶部 136…鋳造条件データ記憶部 137…動作プログラム記憶部 138…位置データ記憶部 139…動作制御部 140…サーボ制御部 141…サーボドライバ 161,191…シーケンスコントローラ 192…マシンコントローラ 250…位置検出器 W…ダイカスト製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名取 慎介 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の金型の間に形成されるキャビティに
    金属溶湯を射出、充填して鋳造されたダイカスト製品を
    搬出する製品搬出装置であって、 前記ダイカスト製品を把持可能な把持部を備え、前記把
    持部を所定の可動範囲内で移動可能な移載手段と、 前記金型毎に与えられる鋳造条件に基づいて、前記ダイ
    カスト製品を前記金型から搬出するための前記把持部の
    搬出位置情報を自動生成する搬出位置情報生成手段と、 生成された前記搬出位置情報に基づいて、前記把持部に
    前記ダイカスト製品を把持させ前記金型から搬出させる
    制御指令を生成し、当該制御指令を前記移載手段に出力
    する制御手段とを有するダイカストマシンの製品搬出装
    置。
  2. 【請求項2】前記鋳造条件には、前記金型の寸法情報、
    前記金型を型開するときの型開量、前記ダイカスト製品
    を金型から押し出す際の押出量および前記ダイカスト製
    品の被把持部の寸法情報が含まれる請求項1に記載のダ
    イカストマシンの製品搬出装置。
  3. 【請求項3】前記ダイカスト製品の被把持部の鋳造毎の
    寸法情報を検出する製品情報検出手段をさらに有し、 前記搬出位置情報生成手段は、前記鋳造条件に加えて、
    前記製品情報検出手段によって得られた前記被把持部の
    寸法情報に基づいて前記搬出位置情報を生成する請求項
    1または2に記載のダイカストマシンの製品搬出装置。
  4. 【請求項4】前記ダイカスト製品の被把持部の寸法は、
    スリーブ内に供給された金属溶湯を前記キャビティに射
    出、充填する射出装置における前記スリーブに嵌合する
    プランジャの射出時の移動位置に応じて決定され、 前記製品情報検出手段は、前記プランジャの移動位置を
    検出する位置検出手段を有する請求項3に記載のダイカ
    ストマシンの製品搬出装置。
  5. 【請求項5】一対の金型の間に形成されるキャビティに
    金属溶湯を射出、充填して鋳造されたダイカスト製品を
    把持可能な把持部を備え、当該把持部を所定の可動範囲
    内で移動可能な移載手段を用いて前記ダイカスト製品を
    前記金型から搬出するダイカストマシンにおける製品搬
    出方法であって、 前記金型毎に与えられる鋳造条件に基づいて、前記ダイ
    カスト製品を前記金型から搬出するための前記把持部の
    搬出位置情報を生成し、 生成した前記搬出位置情報に基づいて、前記把持部に前
    記ダイカスト製品を把持させ前記金型から搬出させる制
    御指令を生成し、これを前記移載手段に出力するダイカ
    ストマシンの製品搬出方法。
  6. 【請求項6】前記鋳造条件には、前記金型の寸法情報、
    前記金型を型開するときの型開量、前記ダイカスト製品
    を金型から押し出す際の押出量および前記ダイカスト製
    品の被把持部の寸法情報が含まれる請求項5に記載のダ
    イカストマシンの製品搬出方法。
  7. 【請求項7】前記ダイカスト製品の被把持部の鋳造毎の
    寸法情報を検出し、 前記鋳造条件に加えて、前記製品情報検出手段によって
    得られた前記被把持部の寸法情報に基づいて前記搬出位
    置情報を生成する請求項5または6に記載のダイカスト
    マシンの製品搬出方法。
  8. 【請求項8】前記ダイカスト製品の被把持部の寸法は、
    スリーブ内に供給された金属溶湯を前記一対の金型に形
    成されるキャビティに射出、充填する射出装置のプラン
    ジャの射出時の移動位置に応じて決定され、 前記プランジャの移動位置を検出し、当該移動位置に基
    づいて、前記ダイカスト製品の被把持部の鋳造毎の寸法
    情報を検出する請求項7に記載のダイカストマシンの製
    品搬出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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