JP2003053121A - セラミックスフィルタの製造法 - Google Patents

セラミックスフィルタの製造法

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JP2003053121A JP2001244436A JP2001244436A JP2003053121A JP 2003053121 A JP2003053121 A JP 2003053121A JP 2001244436 A JP2001244436 A JP 2001244436A JP 2001244436 A JP2001244436 A JP 2001244436A JP 2003053121 A JP2003053121 A JP 2003053121A
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Takashi Hamada
隆史 濱田
Keiichiro Suzuki
恵一朗 鈴木
Toshiaki Imura
俊明 井村
Tetsukazu Tsurumi
哲一 鶴見
Takumi Seo
匠 瀬尾
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Amano Corp
AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
Amano Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低圧損で、高集塵効率を有し、かつ充分な実用
強度、耐久性があるセラミックスフィルタの製造方法の
提供を目的とする。 【解決手段】多孔質基材表面に骨材粒子と結合粒子とを
含む組成物を付着させ熱処理して1層または2層以上の
多孔質表層とするセラミックスフィルタの製造法であっ
て、前記骨材粒子の70質量%以上の粒子がその平均粒
子直径の70〜130%の粒子直径を有し、しかも該平
均粒子直径が前記多孔質基材の平均細孔直径の1倍を超
え、かつ2倍以下であり、さらに前記熱処理条件が90
0℃以上であることを特徴とするセラミックスフィルタ
の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物焼却炉等に
用いることができる、高温ガス中の微細ダストの集塵に
有効で、低圧力損失、高集塵効率かつ充分な実用強度、
耐久性を有するセラミックスフィルタの製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から多孔質の基材の表面に1層以上
の多孔質の表層を形成した複層構成のセラミックスフィ
ルタ(以下、単にフィルタと略す)はよく知られてい
る。このような複層構成のフィルタは、基材の平均細孔
直径を大きくしてフィルタとしての圧力損失(以下、単
に圧損と略す)を低下させ、一方、粒子の捕集機能は基
材上に形成した表層が受け持つという設計思想に基づい
ている。例えば、特開2001−79321には、基材
表面に基材の平均細孔直径の2/3〜1倍の粒子直径を
有する粒子を用いて表層を形成することが提案されてい
る。
【0003】このような基材の細孔直径に比べて粒子直
径の小さな粒子を表層の構成粒子(以下、単に表層粒子
と略す)として使用する場合には、前記表層粒子による
基材の細孔の閉塞を防止する必要がある。その対策とし
て、特開2000−218114には、基材表面を予め
疎水化処理し、さらに表層膜形成用スラリに無機酸を無
機酸濃度が0.5〜10質量%になるように添加するフ
ィルタの製造方法が提案されている。しかし、このよう
な方法は、最後に酸を洗浄する必要があるなど必ずしも
簡易な製造法とはいえない。
【0004】従来の複層構造のフィルタ(以下、単に従
来フィルタと略す)では、表層粒子は基材の細孔より小
さいものを使用するため、表層粒子が基材の細孔に入り
やすく、該細孔を部分的に閉塞し圧損が上昇しやすい。
一方、表層粒子が基材の細孔に入ることを見込んで表層
の厚さを厚くすると圧損が上昇しやすくなったり、また
圧損上昇を避けるため表層の厚さを薄くすると基材の細
孔の存在により厚さの不均一が発生しやすく、厚さの薄
いところでは捕集すべき粒子が捕捉されずに通過し、フ
ィルタの重要な特性である捕集効率が低下するおそれが
ある。
【0005】また、上記問題を解決する目的で、基材の
気孔率を上げたり、細孔直径を大きくすることでフィル
タ全体の圧損の増加を抑えようとした場合、基材の強度
が低下したり、または表層粒子が小さいために基材の細
孔の一部に表層粒子が入り込んで圧損低減の効果が不充
分となるおそれもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低圧損で、
高集塵効率を有し、かつ充分な実用強度、耐久性がある
フィルタの製造法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、多孔質基材表
面に骨材粒子と結合粒子とを含む組成物を付着させ熱処
理して少なくとも1層以上の多孔質表層とするセラミッ
クスフィルタの製造法であって、前記骨材粒子の70質
量%以上の粒子がその平均粒子直径の70〜130%の
粒子直径を有し、しかも該平均粒子直径が前記多孔質基
材の平均細孔直径の1倍を超え、かつ2倍以下であり、
さらに前記熱処理条件が900℃以上であることを特徴
とするセラミックスフィルタの製造法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のフィルタの製造法(以
下、単に本製造法と略す)は、多孔質基材表面に骨材粒
子と結合粒子とを含む組成物を付着させ熱処理して1層
または2層以上の多孔質表層とするセラミックスフィル
タの製造法であって、特定の粒度、粒度分布を有する骨
材粒子を使用し、さらに900℃以上で熱処理すること
を特徴とする。なお、本明細書において、多孔質基材表
面とは多孔質基材のみかけの表面をいう。
【0009】本製造法において、多孔質表層(以下、単
に表層という)を構成する前記骨材粒子は、その70質
量%以上の粒子が平均粒子直径の70〜130%の粒子
直径を有し、しかも該平均粒子直径が前記多孔質基材
(以下、単に基材という)の平均細孔直径の1倍を超
え、かつ2倍以下である。
【0010】本製造法において、前記骨材粒子の70質
量%以上は、その粒子直径が平均粒子直径の70〜13
0%であるが、前記平均粒子直径の70〜130%の粒
子直径をもつ骨材粒子が骨材粒子中70質量%未満であ
ると、極端に粒子直径の異なる骨材粒子が表層中に多く
混在することになり、粒子直径の小さい骨材粒子が粒子
直径の大きい骨材粒子の間隙に入り込んで表層が緻密に
なり、圧損が高くなるおそれがある。
【0011】本製造法において、前記骨材粒子の平均粒
子直径は、基材の平均細孔直径の1倍を超え、かつ2倍
以下である。前記骨材粒子の平均粒子直径が基材の平均
細孔直径の1倍以下であると、骨材粒子が基材の細孔内
に入り込んで、フィルタの圧損が高くなったり、表層の
組織の規則性が失われるためよくない。また、前記骨材
粒子の平均粒子直径が基材の平均細孔直径の2倍を超え
ると表層の細孔直径が大きくなりすぎフィルタの捕集効
率が低下するためよくない。前記骨材粒子の平均粒子直
径が基材の平均細孔直径の1.1〜1.7倍であると好
ましい。
【0012】前記骨材粒子としてはセラミックス材料で
あれば特に制限されるものではないが、コーディエライ
ト、ムライト、アルミナ、アルミノシリケート、炭化ケ
イ素、窒化ケイ素および窒化アルミニウムからなる群か
ら選ばれる1種以上であると耐熱性、耐薬品性、強度等
が良好であるため好ましい。前記骨材粒子が、基材を主
に構成する粒子と同じ材質であると、基材と表層との界
面での熱膨張率がミスマッチがないため、耐熱サイクル
性に優れるためさらに好ましい。
【0013】骨材粒子の粒子形状としては、(最大粒子
直径/最大厚さ)として本明細書で定義するアスペクト
比が2以上の板状粒子または針状粒子(この場合、粒子
の最大長さを最大粒子直径とし、最大直径を最大厚さと
する)であると基材表面に骨材粒子が平行に配向して積
層しやすくなり、その結果、表層の厚さが均一になりや
すいほか、捕捉された粒子が剥離しやすいため好まし
い。
【0014】本製造法において、前記結合粒子として
は、前記骨材粒子を結合する粒子であれば特に制限され
ないが、前記骨材粒子より軟化溶融する温度が低い粒子
であると熱処理過程で液相が形成されて表層の機械的強
度が高くなるため好ましい。前記結合粒子としては、長
石、β−スポジュメンおよびホウケイ酸ガラスからなる
群から選ばれる1種以上の粒子であると前記骨材粒子と
の結合性がよく、表層の機械的強度が高く、耐熱性、耐
薬品性等にも優れるため好ましい。
【0015】また、前記結合粒子として長石を採用する
場合、長石がソーダ長石、カリ長石、灰長石および斜長
石からなる群から選ばれる1種以上であると表層の機械
的強度と耐熱性とのバランスがよいため好ましい。
【0016】また、本製造法において、表層中の骨材粒
子と結合粒子の含有量も特に制限されるものではない
が、前記結合粒子が表層中、5〜40質量%であると好
ましい。骨材粒子が表層中、10〜30質量%であると
さらに好ましい。結合粒子の含有量が5質量%未満であ
ると表層の機械的強度が不充分となるおそれがあり、一
方、含有量が40質量%を超えると表層の細孔が充分に
形成されないおそれがある。
【0017】また、本製造法において、形成される表層
の厚さは、前記骨材粒子の平均粒子直径の1〜5倍であ
ると好ましい。表層の厚さが、前記骨材粒子の平均粒子
直径の1倍未満であると、表層による基材の被覆が不完
全となるおそれがあり、一方、前記骨材粒子の平均粒子
直径の5倍を超えると、フィルタの圧損が高くなるおそ
れがある。表層の厚さが前記骨材粒子の平均粒子直径の
1.2〜3.5倍であるとさらに好ましく、1.5〜3
倍であると特に好ましい。
【0018】また、本製造法において、基材としては、
セラミックス製の多孔質体であれば特に制限がなく、基
材材料としては、アルミナ、ムライト、コーディエライ
ト、アルミノシリケート、炭化ケイ素、窒化ケイ素およ
び窒化アルミニウムなどが挙げられる。
【0019】本発明において、表層を形成する手段とし
ては、骨材粒子と結合粒子とを含む組成物を付着できる
ものであれば特に制限されない。
【0020】塗布を採用すると、生産性の点などから好
ましい。塗布としては直接、ブラシ類などで塗布するほ
か、吹付けて塗布したり、スラリ中に浸漬(減圧下、大
気圧下、または加圧下で)して塗布してもよい。塗布に
使用するスラリの溶媒としては、水であると取り扱いや
すく、生産性が高いため好ましい。
【0021】前記スラリには、骨材粒子と結合粒子以外
に有機バインダが含まれると表層の形成が容易になるた
め好ましい。有機バインダとしては、デンプンやその変
性物、ポリビニルアルコールおよびその変性物、スチレ
ン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)ラテックス、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)ラテッ
クス、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシルメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂
またはアクリル系共重合体、酢酸ビニル樹脂または酢酸
ビニル系共重合体、が挙げられるが、これに限定される
ものではない。有機バインダの量としては、骨材粒子と
結合粒子の合量100質量部に対して固形分として3〜
30質量部とするのが好ましい。
【0022】基材表面に付着された前記組成物は、90
0℃以上で熱処理される。熱処理の前に乾燥させると熱
処理での歩留まりの面で好ましい。この場合の乾燥手段
としては、通常の乾燥機などが使用できる。なお、特
に、乾燥工程を設けないで、熱処理過程の中で乾燥させ
てもよい。
【0023】熱処理の処理温度としては900℃以上で
あるが、結合粒子が軟化溶融する温度以上であると表層
の機械的強度が向上するため好ましい。結合粒子がソー
ダ長石、カリ長石、灰長石および斜長石からなる群から
選ばれる1種以上の長石である場合には、それが軟化溶
融する1100〜1500℃であると好ましい。結合粒
子がそれ以外の場合にはそれぞれ軟化溶融する温度が適
宜選択される。
【0024】熱処理の最高温度での保持時間は、0.5
〜10時間であると好ましい。保持時間が0.5時間未
満であると結合粒子の軟化溶融が充分ではなく、結合の
不均一が発生するおそれがある。一方、10時間を超え
るとフィルタの特性には変化がなくなり、むしろ生産性
が低下してくるおそれもある。保持時間が、1〜5時間
であるとさらに好ましい。
【0025】なお、昇温過程であっても、規定する温度
範囲にある場合は、その経過時間は保持時間に加えるも
のとする。昇温速度は、フィルタの大きさ、形状等によ
り適宜選択されるが、50〜600℃/hであるとフィ
ルタ特性の点で好ましい。
【0026】また、本製造法において、基材のフィルタ
形状としては、特に制限はなくハニカム形状や、複数の
貫通孔がクロスするように形成されているクロスフロー
型フィルタなどが挙げられる。本発明において基材のフ
ィルタ形状としてクロスフロー型フィルタを採用すると
効果的な逆洗ができるため好ましい。
【0027】本製造法で得られるフィルタでの微粒子の
捕捉メカニズムの詳細はよくわかっていないが、骨材粒
子同士は形状が保持されて粒子の角の部分で点状に接触
しており、結合粒子が骨材同士の接触点のみを選択的に
結合するので、骨材間隙の多くの部分が細孔として残る
結果、圧損が極めて低い表層が形成されるものと推測さ
れる。また、骨材粒子が最大粒子直径を有する方向を基
材表面に概ね平行になるように配向しながら表層を形成
しているため、骨材粒子間に形成される細孔が比較的小
さく、かつその細孔径分布もシャープになるため粒子の
効率的な捕捉が可能となるものと推測される。このメカ
ニズムを概念的に説明するため本製造法で得られるフィ
ルタの表層付近の断面図を図1と図2に示す、一方、従
来のフィルタの断面図を図3に示す。図中、1は表層、
2は基材、3は表層の骨材粒子、4は表層の結合粒子、
5は基材粒子、6は基材表面の細孔、7はガス流路を、
それぞれ示す。
【0028】
【実施例】以下、実施例(例1〜例5)と比較例(例6
〜例11)を挙げて本発明を詳細に説明する。
【0029】基材としては、外形寸法100mm×10
0mm×厚さ1.5mmの薄板状に加工したコーディエ
ライト質の多孔質セラミックス(気孔率40〜50%、
平均細孔直径10〜30μm)を試験に必要な数だけ用
意した。なお、気孔率はアルキメデス法により算出し、
平均細孔直径は水銀ポロシメータで測定した。
【0030】この基材上に、表1に示すように種々の骨
材粒子80質量%と325メッシュを通過した結合粒子
20質量%とからなる混合粉末100質量部にバインダ
としてヒドロキシルメチルセルロースを固形分換算で6
質量部添加し、さらに水を加えて濃度8質量%のスラリ
を調製した。このスラリを前記基材の片面に塗布し、8
0℃に設定した乾燥器で充分に乾燥させた後、熱処理炉
で大気中、1100〜1500℃で5時間保持して熱処
理して試験片とした。
【0031】なお、表1において、骨材粒子の平均粒子
直径(μm)は、レーザー回折式粒度測定器で測定した
値をいい、表中で平均粒径として示す。また、各骨材粒
子のうち、粒子直径が平均粒子直径の70〜130%に
入る質量割合(%)を分布指数として示す。粒度はレー
ザー回折式粒度測定器で測定したデータを使用した。骨
材粒子の平均粒子直径(μm)/基材の平均細孔直径
(μm)を粒径指数として示す。表層の膜厚は表層形成
前後の質量変化と基材のスラリ塗布面積とから算出し
た。
【0032】骨材粒子の種類については「コーディエラ
イト」を「MAS」と、「炭化ケイ素」を「SiC」
と、ムライトを「AS」と、それぞれ略記してある。ま
た、同様に結合粒子の種類については「ソーダ長石」を
「ソ長石」と、「ホウケイ酸ガラス」を「Bガラ」と、
「β−スポジュメン」を「βスポ」と、「斜長石」を
「斜長石」と、それぞれ略記してある。
【0033】例8〜例11は、結合粒子を用いずに、そ
れぞれSiアルコキシドまたは水ガラスを使用したもの
であり、「なし(Siア)」、「なし(水ガラ)」と略
記してある。
【0034】[評価方法] 評価結果を表1に併せて示す。 1.捕集効率の測定方法 上記の試験片を、周辺部が完全にシールされる様にケー
シングに組込み、表層側から平均粒子直径2.4μmの
微粒子を含む室温空気を供給してろ過する。この際、試
験片を通過する前のエアと通過した後のエアそれぞれの
一定体積中に含まれる前記微粒子の質量を、充分目の細
かいろ紙で捕集する方法で測定し、その比率(質量%)
から試験片で微粒子が捕集された割合を計算する。
【0035】2.圧損の測定方法 上記と同様のケーシングを使用し、試験片にろ過流速1
m/minの室温空気を通過させた際の試験片の前後で
の静圧差(Pa)を測定する。捕集前の圧損を初期圧損
といい、捕集時の圧損は試験片に微粒子を堆積させた
後、0.3MPaのエアを0.1sec噴射する逆洗で
払い落とした後の圧損である。
【0036】3.総合評価 微粒子捕集効率が99.7%以上で、かつ捕集時の圧損
が300Pa以下のものを○として判定した。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明において、表層の骨材粒子とし
て、平均粒子直径が基材の平均細孔直径より大きい粒子
を使用するため、基材表面に表層を形成する際、前記骨
材粒子が基材表面に開口した細孔に入り込むことが少な
いので、基材表面の微細な形状の影響を受けずに表層を
形成できるほか、表層の厚さの均一性も高くなるため、
表層の厚さを薄くでき、圧損のうち、表層による圧損分
を低くできる。また、表層の厚さを薄くしても細孔が露
出するような欠点が発生しにくいので高い捕集効率を維
持できる。
【0039】また、表層の結合粒子として前記骨材粒子
より溶融温度が低いものを採用すると表層の機械的強度
が高くなるため、耐久性、信頼性が向上したフィルタが
得られる。
【0040】また、本製造法で得られるフィルタは、圧
損が従来のフィルタより低く、高集塵効率を有し、かつ
充分な実用強度、耐久性を持つため、フィルタとして好
適に使用できる。廃棄物焼却炉用のような高温ガス中の
微細ダストの集塵に使用する場合、特に好ましく使用さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本製造法で得られるフィルタの表層断面概念
図。
【図2】図1の拡大図。
【図3】従来のフィルタの表層断面概念図。
【符号の説明】
1:表層 2:基材 3:表層の骨材粒子 4:表層の結合粒子 5:基材粒子 6:基材表面の細孔 7:ガス流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 恵一朗 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 井村 俊明 静岡県浜松市新都田1丁目6番2号 アマ ノ株式会社都田テクノ事業所内 (72)発明者 鶴見 哲一 静岡県浜松市新都田1丁目6番2号 アマ ノ株式会社都田テクノ事業所内 (72)発明者 瀬尾 匠 静岡県浜松市新都田1丁目6番2号 アマ ノ株式会社都田テクノ事業所内 Fターム(参考) 4D019 AA01 BA05 BB06 BC12 CA01 CB06 4G019 GA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質基材表面に骨材粒子と結合粒子とを
    含む組成物を付着させ熱処理して少なくとも1層以上の
    多孔質表層とするセラミックスフィルタの製造法であっ
    て、前記骨材粒子の70質量%以上の粒子がその平均粒
    子直径の70〜130%の粒子直径を有し、しかも該平
    均粒子直径が前記多孔質基材の平均細孔直径の1倍を超
    え、かつ2倍以下であり、さらに前記熱処理条件が90
    0℃以上であることを特徴とするセラミックスフィルタ
    の製造法。
  2. 【請求項2】前記骨材粒子の70質量%以上は、粒子形
    状のアスペクト比が2以上である請求項1記載のセラミ
    ックスフィルタの製造法。
  3. 【請求項3】前記骨材粒子は、コーディエライト、ムラ
    イト、アルミナ、アルミノシリケート、炭化ケイ素、窒
    化ケイ素および窒化アルミニウムからなる群から選ばれ
    る1種以上である請求項1記載のセラミックスフィルタ
    の製造法。
  4. 【請求項4】前記結合粒子は、骨材粒子より軟化溶融温
    度が低いものである請求項1、2または3記載のセラミ
    ックスフィルタの製造法。
  5. 【請求項5】前記結合粒子は、長石、β−スポジュメン
    およびホウケイ酸ガラスからなる群から選ばれる1種以
    上である請求項4記載のセラミックスフィルタの製造
    法。
  6. 【請求項6】セラミックスフィルタは、クロスフロー型
    のものである請求項1、2、3、4または5記載のセラ
    ミックスフィルタの製造法。
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