JP2003052815A - 二重濾過による持続的血液浄化装置 - Google Patents

二重濾過による持続的血液浄化装置

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JP2003052815A JP2001287844A JP2001287844A JP2003052815A JP 2003052815 A JP2003052815 A JP 2003052815A JP 2001287844 A JP2001287844 A JP 2001287844A JP 2001287844 A JP2001287844 A JP 2001287844A JP 2003052815 A JP2003052815 A JP 2003052815A
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Norio Imanaga
典男 今長
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持続的血液浄化法において、補液や透析液な
どの浄化液量を増やさずに中分子量領域(分子量500
〜5000ダルトン)から低分子量蛋白領域(分子量1
万〜3万ダルトン)にかけての除去率を高めると共に、
小分子量領域は従来の除去率を維持することで、小分子
量領域中の有用物質である電解質・ブドウ糖などの損失
量を増加させない持続的血液浄化装置を提供する。 【解決手段】 血液を血液濾過器100と濾液分画器2
00にて二重濾過することで、中分子量領域から低分子
量蛋白領域にかけての物質の除去率を高める。同時に、
小分子量領域の物質は血液濾過器100よりの濾液を排
液ポンプ22で回路外に排出し除去することで従来の除
去率を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は医療機器におけ
る、持続的血液浄化装置に関する装置であり、腎不全患
者に対する尿毒素および劇症肝炎患者などに対する肝性
昏睡起因物質そして重症感染患者・重症膵炎患者などに
対する各種メディエーターなどを効率的に除去しうる持
続的血液浄化装置である。
【0002】
【従来の技術】 持続的血液浄化法は、浄化液として透
析液を使用し、血液と透析液とを半透膜を介して向流さ
せ拡散作用を利用し血液浄化を持続的に行う持続的血液
透析法と、浄化液として補液を使用し、血液を半透膜に
て濾過しながら補液を行い血液浄化を持続的に行う持続
的血液濾過法、そして浄化液として透析液および補液を
使用し、前記の作用を同時に行う持続的血液透析濾過法
とがあり、これらの方法で血液中の水・電解質を始めと
する小分子量領域(分子量500ダルトン以下)の物質
から中分子量領域(分子量500〜5000ダルトン)
そして低分子量蛋白領域(分子量1万〜3万ダルトン)
にかけての物質を除去する方法である。しかし、これら
の方法では分子量に対する除去率は図1に示すように、
小分子量物質に比べて中分子量物質から低分子量蛋白領
域にかけての物質の除去率は同程度またはそれ以下であ
ることが検証されている。
【0003】 一方、主に救急・集中治療領域で行われ
ている持続的血液浄化法は、小・中分子量物質の除去が
中心の急性腎不全患者のみならず、劇症肝炎患者などに
対する肝性昏睡起因物質および重症感染患者・重症膵炎
患者などに対する各種メディエーター除去目的などで施
行されており、これらの物質は中分子量領域から低分子
量蛋白領域にかけて、その多くが存在していることが知
られている。
【0004】 そのため従来の方法では、この中分子量
領域から低分子量蛋白領域にかけての除去率を高めるた
めには、血液透析にける透析液、血液濾過における補
液、血液透析濾過における透析液や補液など、これらの
総和量である浄化液量を増す必要がありコストアップと
なると共に、準備も煩雑となった。また同時に小分子量
領域の物質の除去率はさらに高くなるため小分子量領域
の有用物質である電解質・ブドウ糖などの損失量が増加
する欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は持続的血液
浄化法において、補液や透析液など、これらの総和量で
ある浄化液量を増やさずに中分子量領域から低分子量蛋
白領域にかけての除去率を高めると共に、小分子量領域
中の有用物質である電解質・ブドウ糖などの損失量を増
加させない持続的血液浄化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は、血液濾過器
および濾液分画器を有し血液を血液濾過器および濾液分
画器にて二重濾過することを特徴とする持続的血液浄化
装置である。
【0007】 本発明はまた、前記血液濾過器に使用さ
れる半透膜は血液中の高分子量蛋白である免疫グロブリ
ンが透過しないものである持続的血液浄化装置である。
【0008】 本発明はまた、前記濾液分画器に使用さ
れる半透膜は分画分子量が500ダルトンから5000
0ダルトンの範囲内にあるものである持続的血液浄化装
置である。
【0009】 本発明はまた、血液濾過器の濾液出口と
濾液分画器の濾液入口が濾液移送回路にて連通され、濾
液移送回路の一部と排液回路の始端が接続され、排液回
路の終端は回路外に開放され、濾液分画器の透過液出口
と血液回路が透過液移送回路にて連通されていることを
特徴とする持続的血液浄化装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下、図面に基づき本発明を代
表する実施の形態を説明する。図2は浄化液として透析
液を使用した場合における本発明の持続的血液浄化装置
の一実施形態を示す回路図である。
【0011】 本発明の持続的血液浄化装置300は血
液濾過器100の血液入口102に接続される導入側血
液回路11と血液出口103に接続される返還側血液回
路12とを有している。血液濾過器100の濾液出口1
04と濾液分画器200の濾液入口202が濾液移送回
路13にて連通され、濾液移送回路13の一部と排液回
路15の始端が接続され、排液回路15の終端は回路外
に開放されている。また、濾液分画器200の透過液出
口203と返還側血液回路12が透過液移送回路14に
て連通されている。また、透析液回路17の始端は透析
液容器19に接続され、終端は透析液が血液濾過器内の
半透膜101を介して血液と向流するように、血液濾過
器100の透析液入口105に接続されている。
【0012】 このような持続的血液浄化装置300
は、血液ポンプ20により導入側血液回路11を通じて
生体より導入された血液は血液濾過器100に送り込ま
れる。血液濾過器内の半透膜101で血液が濾過され小
分子量領域から低分子量蛋白領域にかけての物質を含ん
だ濾液を得る。
【0013】 血液濾過器内の半透膜101としては、
小分子量領域から低分子量蛋白領域にかけての物質は透
過されるが高分子量蛋白である免疫グロブリンは透過し
ない膜孔経のものが使用される。
【0014】 同時に透析液は透析液ポンプ24により
透析液回路17を介して透析液容器19から血液濾過器
100に設けられた透析液入口105より血液濾過器1
00内の濾液側に送られる。このため濾液が透析液に混
合されるが、通常透析液流量は血液流量より少ないため
半透膜を介した拡散作用により濾液側濃度は小分子量物
質ほど血液側濃度に均しい濃度の濾液となる。
【0015】 前記濾液は濾液移送回路13と濾液移送
回路13の一部と接続された排液回路15の2つの経路
に分かれる。一つは濾液移送ポンプ21により濾液移送
回路13を介して濾液分画器200に送り込まれる、濾
液分画器内の半透膜201で中分子量領域から低分子量
蛋白領域にかけての物質を阻止し小分子量領域の物質を
主とした透過液が得られる。
【0016】 すなわち血液濾過器100と濾液分画器
200による二重濾過により中分子量領域から低分子量
蛋白領域にかけての物質が効率的に除去されることにな
る。
【0017】 また濾液分画器内の半透膜201として
は分画分子量が小分子量領域と中分子量領域の境界であ
る分子量500ダルトンから低分子量蛋白領域より少し
大きい50000ダルトンの範囲内にあるものが使用さ
れる。斯かる半透膜は劇症肝炎患者などに対する肝性昏
睡起因物質の除去目的では主に中分子量領域以上のもの
が阻止でき、重症感染患者・重症膵炎患者などに対する
各種メディエーター除去目的では主に低分子量蛋白領域
以上のものが阻止出来るなど患者の疾患等に対応させた
分画分子量の半透膜を適宜選択すればよい。
【0018】 また、前記透過液は透過液移送回路14
にて、血液濾過器100後の返還側血液回路12へ送ら
れるが生体より得られる血液量が少ない場合などは血液
濾過器100内で過剰に血液が濃縮される。これを防ぐ
ために血液濾過器100前の導入側血液回路11へ透過
液を送ってもよい、この場合は透過液移送回路14と導
入側血液回路11が連通される。
【0019】 また、もう一方の濾液の経路は、排液ポ
ンプ22により濾液移送回路13の一部と接続されてい
る排液回路15を介して濾液を回路外に排液する。この
時の排液量は患者の疾患等により必要となる小分子量領
域の物質の除去量に見合う量とする。
【0020】 また、透析液量は除水しないときは排液
量と同量となる。さらに除水必要時は除水量分を減じた
量とすることができる。また、透析液は滅菌された透析
液またはそれに相当するものが使用される。
【0021】 以上の作用により、小分子量領域の物質
は従来の持続的血液透析法の除去率で中分子量領域から
低分子量蛋白領域にかけての物質は従来の持続的血液透
析法より向上した除去率で血液は浄化される。そして、
浄化後の血液は返還側血液回路12を通じて体内に返還
される。
【0022】 図3は浄化液として補液を使用した場合
における本発明の持続的血液浄化装置の一実施形態を示
す回路図である。ここでは、透析液回路17に変わり補
液回路16が使われ、補液回路16の始端は補液容器1
8に終端は返還側血液回路12に接続される。その他は
図2と同じである。
【0023】 このような持続的血液浄化装置300に
よれば、血液ポンプ20により導入側血液回路11を通
じて生体より導入された血液は血液濾過器100に送り
込まれる、血液濾過器内の半透膜101で血液が濾過さ
れ小分子量領域から低分子量蛋白領域にかけての物質を
含んだ濾液を得る。
【0024】 血液濾過器内の半透膜101としては、
小分子領域から低分子量蛋白領域にかけての物質は透過
されるが高分子量蛋白である免疫グロブリンは透過しな
い膜孔経のものが使用される。
【0025】 血液濾過器100により得られる濾液は
濾液移送回路13と濾液移送回路13の一部と接続され
た排液回路15の2つの経路に分かれる。一つは濾液移
送ポンプ21により濾液移送回路13を介して濾液分画
器200に送り込まれる、濾液分画器内の半透膜201
で中分子量領域から低分子量蛋白領域にかけての物質を
阻止し小分子量領域の物質を主とした透過液が得られ
る。
【0026】 すなわち血液濾過器100と濾液分画器
200による二重濾過により中分子量領域から低分子量
蛋白領域にかけての物質が効率的に除去されることにな
る。
【0027】 また濾液分画器内の半透膜201として
は分画分子量が小分子量領域と中分子量領域の境界であ
る分子量500ダルトンから低分子量蛋白領域より少し
大きい50000ダルトンの範囲内にあるものが使用さ
れる。斯かる半透膜は劇症肝炎患者などに対する肝性昏
睡起因物質の除去目的では主に中分子量領域以上のもの
が阻止でき、重症感染患者・重症膵炎患者などに対する
各種メディエーター除去目的では主に低分子量蛋白領域
以上のものが阻止出来るなど患者の疾患等に対応させた
分画分子量の半透膜を適宜選択すればよい。
【0028】 また、前記透過液は透過液移送回路14
にて、血液濾過器100後の返還側血液回路12へ送ら
れるが生体より得られる血液量が少ない場合などは血液
が血液濾過器100内で過剰に濃縮される。これを防ぐ
ために血液濾過器100前の導入側血液回路11へ透過
液を送ってもよい、この場合は透過液移送回路14と導
入側血液回路11が連通される。
【0029】 また、もう一方の濾液の経路は、排液ポ
ンプ22により濾液移送回路13の一部と接続されてい
る排液回路15を介して濾液を回路外に排液する。この
時の排液量は患者の疾患等により必要となる小分子量領
域の物質の除去量に見合う量とする。同時に補液は補液
ポンプ23により補液回路16を介して補液容器18か
ら返還側血液回路12に送られる。
【0030】 前記補液もまた生体より得られる血液量
が少ないなどで血液が血液濾過器100内で過剰に濃縮
されるときは、血液濾過器100前の導入側血液回路1
1へ送ってもよい、この場合は補液回路16と導入側血
液回路11が連通される。
【0031】 また、補液量は除水しないときは排液量
と同量となる。さらに除水必要時は除水量分を減じた量
とすることができる。また、補液は通常使用される濾過
型人工腎臓用補充液などが使用される。
【0032】 以上の作用により、小分子量領域の物質
は従来の持続的血液濾過法の除去率で中分子量領域から
低分子量蛋白領域にかけての物質は従来の持続的血液濾
過法より向上した除去率で浄化される。そして、浄化後
の血液は返還側血液回路12を通じて体内に返還され
る。
【0033】 図4は浄化液として透析液および補液を
使用した場合における本発明の持続的血液浄化装置の一
実施形態を示す回路図である。ここでは、透析液回路1
7および補液回路16が使われる。透析液回路17の始
端は透析液容器19に接続され、終端は透析液が血液濾
過器内の半透膜101を介して血液と向流するように、
血液濾過器100の透析液入口105に接続される。ま
た、補液回路16の始端は補液容器18に終端は返還側
血液回路12に接続される。その他は図2または図3と
同じである。
【0034】 このような持続的血液浄化装置300に
よれば、血液ポンプ20により導入側血液回路11を通
じて生体より導入された血液は血液濾過器100に送り
込まれる、血液濾過器内の半透膜101で血液が濾過さ
れ小分子量領域から低分子量蛋白領域にかけての物質を
含んだ濾液を得る。
【0035】 血液濾過器内の半透膜101としては、
小分子領域から低分子量蛋白領域にかけての物質は透過
されるが高分子量蛋白である免疫グロブリンは透過しな
い膜孔経のものが使用される。
【0036】 同時に透析液は透析液ポンプ24により
透析液回路17を介して透析液容器19から血液濾過器
100に設けられた透析液入口105より血液濾過器1
00内の濾液側に送られる。このため濾液が透析液に混
合されるが、通常透析液流量は血液流量より少ないため
半透膜を介した拡散作用により濾液側濃度は小分子量物
質ほど血液側濃度に均しい濃度の濾液となる。
【0037】 前記濾液は濾液移送回路13と濾液移送
回路13の一部と接続された排液回路15の2つの経路
に分かれる。一つは濾液移送ポンプ21により濾液移送
回路13を介して濾液分画器200に送り込まれる、濾
液分画器内の半透膜201で中分子量領域から低分子量
蛋白領域にかけての物質を阻止し小分子量領域の物質を
主とした透過液が得られる。
【0038】 すなわち血液濾過器100と濾液分画器
200による二重濾過により中分子量領域から低分子量
蛋白領域にかけての物質が効率的に除去されることにな
る。
【0039】 また濾液分画器内の半透膜201として
は分画分子量が小分子量領域と中分子量領域の境界であ
る分子量500ダルトンから低分子量蛋白領域より少し
大きい50000ダルトンの範囲内にあるものが使用さ
れる。斯かる半透膜は劇症肝炎患者などに対する肝性昏
睡起因物質の除去目的では主に中分子量領域以上のもの
が阻止でき、重症感染患者・重症膵炎患者などに対する
各種メディエーター除去目的では主に低分子量蛋白領域
以上のものが阻止出来るなど患者の疾患等に対応させた
分画分子量の半透膜を適宜選択すればよい。
【0040】 また、前記透過液は透過液移送回路14
にて、血液濾過器100後の返還側血液回路12へ送ら
れるが生体より得られる血液量が少ない場合などは血液
が血液濾過器100内で過剰に濃縮される。これを防ぐ
ために血液濾過器100前の導入側血液回路11へ透過
液を送ってもよい、この場合は透過液移送回路14と導
入側血液回路11が連通される。
【0041】 また、もう一方の濾液の経路は、排液ポ
ンプ22により濾液移送回路13の一部と接続されてい
る排液回路15を介して濾液を回路外に排液する。この
時の排液量は患者の疾患等により必要となる小分子量領
域の物質の除去量に見合う量とする。同時に補液は補液
ポンプ23により補液回路16を介して補液容器18か
ら返還側血液回路12に送られる。
【0042】 前記補液もまた生体より得られる血液量
が少ないなどで血液が血液濾過器100内で過剰に濃縮
されるときは、血液濾過器100前の導入側血液回路1
1へ送ってもよい、この場合は補液回路16と導入側血
液回路11が連通される。
【0043】 また、透析液量と補液量との総和量であ
る浄化液量は除水しないときは排液量と同量となる。さ
らに除水必要時は除水量分を減じた量とすることができ
る。また、透析液は滅菌された透析液またはそれに相当
するものが使用され、補液は通常使用される濾過型人工
腎臓用補充液などが使用される。
【0044】 以上の作用により、小分子量領域の物質
は従来の持続的血液透析濾過法の除去率で中分子量領域
から低分子量蛋白領域にかけての物質は従来の持続的血
液透析濾過法より向上した除去率で浄化される。そし
て、浄化後の血液は返還側血液回路12を通じて体内に
返還される。
【0045】 また、図2から図4における各輸送ポン
プの輸送流量は血液ポンプ20が30〜300ml/m
in、濾液移送ポンプ21が0〜300ml/min、
補液ポンプ23および透析液ポンプ24が0〜50ml
/min、排液ポンプ22が0〜70ml/minがよ
い。なお、濾液移送ポンプ21の停止時は従来の持続的
血液浄化装置と同じ機能となり、補液ポンプ23または
/および透析液ポンプ24と排液ポンプ22の停止時は
中分子量領域から低分子量蛋白領域にかけての物質のみ
が除去されることになる
【0046】 また、本発明の持続的血液浄化装置では
以下に示す安全手段を設けることが望ましい。導入側お
よび返還側血液回路に圧力検出手段30を設け血液濾過
器100および、返還側血液回路12以後の血液の通過
障害を検出し所定圧力に達したら全ポンプを停止する。
また、濾液移送回路13に圧力検出手段30を設け濾液
分画器200の濾過性能の低下を検出し所定圧力に達し
たら濾液移送ポンプ21を停止する。さらに、返還側血
液回路12に気泡検出手段31を設け気泡を検出したら
全ポンプを停止する。
【0047】
【発明の効果】 本発明の持続的血液浄化装置300に
よれば、小分子量領域は従来の持続的血液浄化装置の除
去効率を維持し、小分子量領域中の有用物質である電解
質・ブドウ糖などの損失量および透析液と補液との総和
量である浄化液量を増やさずに、中分子量領域から低分
子量蛋白領域にかけての除去率を高めることができる。
【0048】 また、本発明の持続的血液浄化装置30
0によれば、劇症肝炎患者などに対する肝性昏睡起因物
質を優位に除去することができる。
【0049】 また、本発明の持続的血液浄化装置30
0によれば重症感染患者・重症膵炎患者などに対する各
種メディエーターを優位に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の持続的血液浄化法において、透析液と
補液との総和量である浄化液量を同量とした場合の分子
量に対する除去率を示すグラフである。
【図2】 浄化液として透析液を使用した場合における
本発明の持続的血液浄化装置の一実施形態を示す回路図
である。
【図3】 浄化液として補液を使用した場合における本
発明の持続的血液浄化装置の一実施形態を示す回路図で
ある。
【図4】 浄化液として透析液および補液を使用した場
合における本発明の持続的血液浄化装置の一実施形態を
示す回路図である。
【符号の説明】
10…血液回路 24…透析液ポ
ンプ 11…導入側血液回路 30…圧力検出
手段 12…返還側血液回路 31…気泡検出
手段 13…濾液移送回路 100…血液濾
過器 14…透過液移送回路 101…血液濾
過器内の半透膜 15…排液回路 102…血液入
口 16…補液回路 103…血液出
口 17…透析液回路 104…濾液出
口 18…補液容器 105…透析液
入口 19…透析液容器 200…濾液分
画器 20…血液ポンプ 201…濾液分
画器内の半透膜 21…濾液移送ポンプ 202…濾液入
口 22…排液ポンプ 203…透過液
出口 23…補液ポンプ 300…持続的
血液浄化装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液濾過器および濾液分画器を有し、血液
    を血液濾過器および濾液分画器にて二重濾過することを
    特徴とする持続的血液浄化装置。
  2. 【請求項2】前記血液濾過器に使用される半透膜は血液
    中の高分子量蛋白である免疫グロブリンが透過しないも
    のである請求項1記載の持続的血液浄化装置。
  3. 【請求項3】前記濾液分画器に使用される半透膜は分画
    分子量が500ダルトンから50000ダルトンの範囲
    内にあるものである請求項1〜2記載の持続的血液浄化
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載の持続的血液浄化装置で
    あって、血液濾過器の濾液出口と濾液分画器の濾液入口
    が濾液移送回路にて連通され、濾液移送回路の一部と排
    液回路の始端が接続され、排液回路の終端は回路外に開
    放され、濾液分画器の透過液出口と血液回路が透過液移
    送回路にて連通されていることを特徴とする持続的血液
    浄化装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008104108A1 (fr) * 2007-02-28 2008-09-04 Fahad Ahmed Alkanhal Appareil d'hémodialyse portable à fonctionnement en continu

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008104108A1 (fr) * 2007-02-28 2008-09-04 Fahad Ahmed Alkanhal Appareil d'hémodialyse portable à fonctionnement en continu

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