JPH1071201A - 血液浄化排液再生装置、血液浄化液回路および血液浄化装置 - Google Patents

血液浄化排液再生装置、血液浄化液回路および血液浄化装置

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JPH1071201A
JPH1071201A JP8176209A JP17620996A JPH1071201A JP H1071201 A JPH1071201 A JP H1071201A JP 8176209 A JP8176209 A JP 8176209A JP 17620996 A JP17620996 A JP 17620996A JP H1071201 A JPH1071201 A JP H1071201A
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circuit
drainage
blood
liquid
blood purification
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JP8176209A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tanaka
進一 田中
Yoshio Hida
美穂 飛田
Makoto Kitamura
真 北村
Masaaki Hoshino
政陽 星野
Noriyuki Hosoya
範行 細矢
Masatomi Sasaki
正富 佐々木
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 血液浄化手段から排出された血液浄化排
液を排液再生用透析器および排液再生用濾過器を有する
血液浄化排液再生装置により浄化再生し、再生液を前記
浄化手段または血液回路に返還して再利用することを特
徴とする血液浄化装置である。 【効果】 生体への特別の補液を必要とせずに、しかも
血液浄化液中の発熱性物質を生体血液中に混入させず
に、血液中の小分子量物質から低分子蛋白まで効率よく
溶質を除去することができる。また、肝障害患者の血中
から、ヘパティックトキシンを優先的に除去することが
できる。さらに、血小板数の顕著な低下等の副作用なし
に、重篤な肝疾患患者や敗血症患者等の多臓器不全の症
因物質である血中エンドトキシンを除去することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液浄化装置に関
する。詳しくは、発熱性物質を生体血液中に混入させず
に腎不全患者の治療に於いて血中の低分子量タンパク質
を含む尿毒素物質を除去し、肝障害患者のヘパティック
トキシンを優先的に除去し、また、重篤な肝疾患患者ま
たは敗血症患者における多臓器不全の症因物質である血
中のエンドトキシンを除去しうる血液浄化排液再生装
置、血液浄化液回路および血液浄化装置である。
【0002】
【従来の技術】血液浄化は、主として腎機能の一部を代
行して体内に蓄積された代謝産物や毒性物質の除去を目
的として行われる。血液透析(HD)は、半透膜を介し
て一方に血液を他方に透析液を流し、血液と透析液の半
透膜を境にした溶質濃度差から生じる拡散を利用して血
液中の尿毒素物質を除去する方法である。また、血液濾
過(HF)は、半透膜を隔てた圧力差により血液を濾過
する方法である。HFは、HDと比べて分子量が大きい
物質(低分子蛋白など)の除去率が高いというメリット
があるが、小分子量物質の除去率が低く大量の補液を必
要とする欠点もある。
【0003】従来の血液浄化に於いては、尿素窒素やク
レアチニン等の分子量5000ダルトン以下の小分子量
物質を除去することが主流であったため、主にHDが行
われてきた。しかし、近年では透析患者の平均寿命の長
期化による新規合併症の発症に伴い、小分子量物質に加
えて分子量5000〜10000ダルトンの中分子量物
質、β2−マイクログロブリン(β2−MG)をはじめ
とする分子量10000ダルトン以上の低分子蛋白の除
去も必須になってきているため、小分子量物質の除去率
が高いHDと、高分子量物質の除去率が高いHFを同時
に行う血液透析濾過(HDF)が注目されている。
【0004】しかし、HDFにおいても、HFと同様に
患者の体重増加分以上に濾過を行うため大量の補液が必
要である。また、小分子量物質から分子量10000ダ
ルトン以上の低分子蛋白まで効率よく除去するために、
HDFに用いる半透膜の大孔径化は必須であり、このた
め透析液側から血液側へのエンドトキシン(発熱物質)
の逆汚染が懸念されている。従って、大孔径化された半
透膜を用いてHDFを行うためには、治療前に透析液中
のエンドトキシンを除去する必要があり、透析液の厳重
な水質管理が要求され、経済的にも不利となる。最近で
はオンラインHDFやPush&Pull−HDFなど
新たなHDF療法の開発が進められているが、これらの
療法は大量の透析液を置換液として用いるため、更なる
透析液の厳重な水質管理が要求されている。
【0005】一方、肝障害患者のヘパティックトキシン
除去において、アンモニアやアミノ酸等の小中分子量物
質の除去には血液透析または血液濾過が行われ、高分子
量物質や蛋白結合物質の除去には吸着法が行われる。し
かし、これらの方法では除去できるヘパティックトキシ
ンの範囲が不十分という欠点がある。また、前記方法以
外に、患者血液から血漿分離してこれを廃棄し、新鮮な
血漿を補液として用いる血漿交換法があるが、この方法
は血中の有効成分と毒素成分のすべてを廃棄するので、
コスト面および供給面で不利である。
【0006】さらに、重篤な肝疾患による肝代謝の低下
やグラム陰性桿菌感染症に伴う敗血症により血中のエン
ドトキシン濃度が上昇する。また、感染巣や壊死巣から
のエンドトキシンの血管内流入によって多臓器不全が進
展すると考えられている。この場合、血中のエンドトキ
シンを除去するために吸着法が用いられているが、この
方法は血小板数の顕著な低下を伴うという副作用があ
り、また、治療機器がかなり高価であるという欠点があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する欠点に鑑みなされたものである。
【0008】すなわち、本発明の目的は、腎不全患者の
治療等を目的として行われる血液浄化法において、生体
への特別の補液を必要としない血液浄化装置を提供する
ことにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、透析液または
それに相当するものに含まれる発熱性物質を生体血液中
に混入させずに低分子蛋白を含む尿毒素物質を除去でき
る血液浄化装置を提供することにある。
【0010】また、本発明のさらに他の目的は、肝疾患
患者からヘパティックトキシンを除去し、または重篤な
肝疾患患者や敗血症患者等の多臓器不全の症因物質であ
る血中のエンドトキシンを除去する血液浄化装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、本発明の
血液浄化排液再生装置、血液浄化回路および血液浄化装
置により解決される。
【0012】すなわち、本発明の一つは、血液浄化装置
の血液浄化手段から排出された血液浄化排液を浄化再生
する装置であって、排液再生用透析器および排液再生用
濾過器を有することを特徴とする血液浄化排液再生装置
である。
【0013】本発明はまた、前記排液再生用透析器を上
流側に前記排液再生用濾過器を下流側に設けてなる前記
血液浄化排液再生装置である。
【0014】本発明はまた、前記排液再生用濾過器から
排出された濾過残液は前記排液再生用透析器または前記
排液再生用濾過器を再循環することを特徴とする前記血
液浄化排液再生装置である。
【0015】本発明はまた、排液再生用透析器、排液再
生用濾過器、処理液連絡回路および残液循環回路を有
し、前記排液再生用透析器の処理液出口と前記処理液連
絡回路の一端が連通され、前記処理液連絡回路の他端と
前記排液再生用濾過器の処理液入口が連通され、前記排
液再生用濾過器の残液出口と前記残液循環回路の一端が
連通され、前記残液循環回路の他端と前記排液再生用透
析器の排液入口または前記処理液連絡回路の一部が連通
されていることを特徴とする血液浄化排液再生装置であ
る。
【0016】本発明はまた、前記排液再生用濾過器から
排出された濾過残液の一部または全部を廃棄することを
特徴とする血液浄化排液再生装置である。
【0017】本発明はまた、排液再生用透析器、排液再
生用濾過器、処理液連絡回路、残液排水回路および流量
差補正回路を有し、前記排液再生用透析器の処理液出口
と前記処理液連絡回路の一端が連通され、前記処理液連
絡回路の他端と前記排液再生用濾過器の処理液入口が連
通され、前記排液再生用濾過器の残液出口と前記残液排
水回路の一端が連通され、前記処理液連絡回路の一部と
前記流量差補正回路の一端が連通され、前記流量差補正
回路の他端と前記残液排水回路の一部とが連通されてい
ることを特徴とする血液浄化排液再生装置である。
【0018】本発明はまた、前記排液再生用透析器に使
用される半透膜は分子量5000ダルトンの溶質透過率
が5%以上である前記血液浄化排液再生装置である。
【0019】本発明はまた、前記排液再生用濾過器に使
用される半透膜は分子量50000ダルトンの溶質透過
率が5%以下である前記血液浄化排液再生装置である。
【0020】本発明の他の一つは、血液浄化装置の血液
浄化手段から排出された血液浄化排液を回収し浄化再生
して再生液を前記血液浄化手段または血液回路に返還す
ることを特徴とする血液浄化液回路である。
【0021】本発明はまた、前記血液浄化排液または前
記再生液の一部を廃棄することを特徴とする前記血液浄
化液回路である。
【0022】本発明はまた、前記血液浄化排液再生装置
を有する前記血液浄化液回路である。
【0023】本発明はまた、前記血液浄化排液再生装
置、排液回収回路、再生液返還回路および除水回路を有
し、前記排液回収回路の一端と前記排液再生用透析器の
排液入口が連通され、前記排液再生用濾過器の再生液出
口と前記再生液返還回路の一端が連通され、前記除水回
路の一端と前記排液回収回路または前記再生液返還回路
の一部が連通されていることを特徴とする血液浄化液回
路である。
【0024】本発明のさらに他の一つは、血液浄化手段
から排出された血液浄化排液を浄化再生し再生液を前記
浄化手段または血液回路に返還して再利用することを特
徴とする血液浄化装置である。
【0025】本発明はまた、前記血液浄化手段は血液透
析濾過器であり、前記再生液を前記血液透析濾過器に血
液透析液として返還しまたは前記血液回路に補液として
返還して再利用することを特徴とする前記血液浄化装置
である。
【0026】本発明はまた、前記血液浄化手段は血液透
析器であり、前記再生液を前記血液透析器に血液透析液
として返還して再利用することを特徴とする前記血液浄
化装置である。
【0027】本発明はまた、前記血液浄化手段は血液濾
過器であり、前記再生液を前記血液回路に補液として返
還して再利用することを特徴とする前記血液浄化装置で
ある。
【0028】本発明はまた、前記血液浄化液回路を有す
る前記血液浄化装置である。
【0029】本発明はまた、前記血液浄化液回路、血液
回路および血液透析濾過器を有し、前記血液透析濾過器
の血液透析濾過排液出口と前記排液回収回路の他端が連
通され、前記再生液返還回路の他端と前記血液透析濾過
器の血液透析液入口または前記血液回路の一部が連通さ
れ、前記除水回路の他端が装置外部と連通されているこ
とを特徴とする血液浄化装置である。
【0030】本発明はまた、前記血液浄化液回路、血液
回路および血液透析器を有し、前記血液透析器の血液透
析排液出口と前記排液回収回路の他端が連通され、前記
再生液返還回路の他端と前記血液透析器の血液透析液入
口が連通され、前記除水回路の他端が装置外部と連通さ
れていることを特徴とする血液浄化装置である。
【0031】本発明はまた、前記血液浄化液回路、血液
回路および血液濾過器を有し、前記血液濾過器の血液濾
過排液出口と前記排液回収回路の他端が連通され、前記
再生液返還回路の他端と前記血液回路の一部が連通さ
れ、前記除水回路の他端が装置外部と連通されているこ
とを特徴とする血液浄化装置である。
【0032】本発明はまた、血液浄化手段に使用される
半透膜は分子量60000ダルトンの溶質透過率が5%
以下である前記血液浄化装置である。
【0033】本発明はまた、血液浄化手段に使用される
半透膜は血球成分が透過しないものである前記血液浄化
装置である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の血液浄化排液再生
装置、血液浄化液回路および血液浄化装置を図をもって
説明する。
【0035】図1は、本発明の血液浄化排液再生装置お
よび血液浄化液回路の一実施形態を示す回路図である。
【0036】まず、本発明の血液浄化排液再生装置につ
いて説明すると、血液浄化排液再生装置11は、排液再
生用透析器41と排液再生用濾過器42を有する。排液
再生用透析器41の処理液出口(図示せず)は処理液連
絡回路52の一端と連通され、処理液連絡回路52の他
端は排液再生用濾過器42の処理液入口(図示せず)と
連通されている。排液再生用濾過器42の残液出口(図
示せず)は残液循環回路54の一端と連通され、残液循
環回路54の他端は処理液連絡回路52の一部と連通さ
れている。
【0037】血液浄化排液は、排液再生用透析器41の
排液入口(図示せず)から導入され、ここで、再生用透
析液輸送ポンプ64aおよび64bにより再生用透析液
回路55を介して輸送された再生用透析液と半透膜(図
示せず)を介して接触させ、拡散作用により主として尿
素窒素やクレアチニン等の分子量5000ダルトン以下
の小分子量物質が除去される。排液再生用透析器41で
使用される再生用透析液としては、通常の透析液等の電
解質を調整した水もしくはそれに相当するもの、または
水道水等の電解質の調整を行っていない水もしくはそれ
に相当するものが用いられる。なお、後者の場合、電解
質調製手段を血液浄化排液再生装置内または血液浄化液
回路内に設ける。また、再生用透析液輸送ポンプ64a
および64bは、排液再生用透析器41の再生用透析液
入口(図示せず)側に1台のみ設置してもよいし、入口
側および出口(図示せず)側に各1台ずつ設置してもよ
い。前者の場合、排液再生用透析器41の再生用透析液
出口部に過陽圧または過陰圧が加わらないように落差を
考慮して設置する。
【0038】また、排液再生用透析器41の前記半透膜
としては、分子量5000ダルトンの溶質透過率が5%
以上のものが使用される。分子量5000ダルトンの溶
質透過率が5%未満では中分子量の尿毒素物質が除去で
きないので好ましくない。ここで、本発明における溶質
透過率とは、血漿を血液側流量200ml/min、濾
過流量10ml/min/m2 で流したときの、1時間
後(平衡状態)の血液側から濾液側への膜を隔てた溶質
透過率を次式により求めたものである。
【0039】溶質透過率(%)=濾液側濃度×2/(血
液側入口濃度+血液側出口濃度)×100 排液再生用透析器41で処理された血液浄化排液は、排
液再生用透析器41の前記処理液出口から処理液連絡回
路52を介して輸送され、残液返還回路54を介して輸
送された排液再生用濾過器42の濾過残液と混合され、
処理液輸送ポンプ62により排液再生用濾過器42の前
記処理液入口へ輸送される。ここで、排液再生用濾過器
42内の半透膜(図示せず)によるふるい分けにより、
血液浄化排液中の主として分子量10000ダルトン以
上の低分子蛋白、および発熱物質も同時に除去される。
排液再生用濾過器42の前記半透膜としては、分子量5
0000ダルトンの溶質透過率が5%以下のものが使用
される。分子量50000ダルトンの溶質透過率が5%
を超えると低分子蛋白の除去効率が不十分になるので好
ましくない。さらに、再生効率を向上させるため分子量
10000ダルトンの溶質透過率が5%以下である半透
膜を使用することがより好ましい。なお、ここでの溶質
透過率は、前記排液浄化用透析器における定義および測
定条件で求められるものをいう。排液再生用濾過器42
で濾過された血液浄化排液は、再生液として排液再生用
濾過器42の再生液出口(図示せず)より排出される。
【0040】排液再生用濾過器42で除去された溶質を
含む濾過残液は、残液循環回路54中に設けられた10
0〜3000mlの容量をもつ残液容器71へ輸送さ
れ、残液が希釈される。前記で希釈された残液はさらに
残液返還路54を介して処理液連絡回路52へ返還さ
れ、排液再生用透析器41で処理された血液浄化排液と
混合され再循環される。従って、排液再生用濾過器42
で除去された溶質(主として低分子蛋白)が、残液容器
71内で経時的に濃縮されていく。残液容器71は、必
要に応じて交換を行う。
【0041】なお、排液再生用濾過器42から排出され
た濾過残液は、血液浄化排液再生装置11全体を再循環
させてもよく、この場合、残液循環回路54の前記他端
は、処理液連絡回路52ではなく排液再生用透析器41
の前記排液入口と連通される。
【0042】本発明の血液浄化排液再生装置11では、
排液再生用透析器41と排液再生用濾過器42以外に、
吸着手段、イオン交換手段、酵素分解手段、アルブミン
や電解質等の血漿に含まれる成分の濃縮液を添加する手
段、生理活性を有する薬剤投与手段等を付加してもよ
い。排液回収回路中に、液中の除去対象物質の濃度測定
手段を設けてもよく、さらには濃度表示手段を接続して
もよい。
【0043】また、本発明の血液浄化排液再生装置11
は、血液浄化液回路に組み込まれて血液浄化装置の一部
として使用されるほか、血液浄化回路に組み込まずに血
液浄化処理とは別途必要に応じて血液浄化排液を単独で
再生するのに使用することもできる。
【0044】つぎに、本発明の血液浄化液回路について
説明すると、血液浄化液回路21は血液浄化排液再生装
置11と排液回収回路51と再生液返還回路53と除水
回路56を有する。排液回収回路51の一端は血液浄化
排液再生装置11の排液再生用透析器41の前記排液入
口と連通され、血液浄化排液再生装置11の排液再生用
濾過器42の前記再生液出口は再生液返還回路53の一
端と連通されている。除水回路56の一端は排液回収回
路51の一部と連通されている。
【0045】血液浄化装置の血液浄化手段から排出され
た血液浄化排液は、排液輸送ポンプ61により排液回収
回路51を介して血液浄化排液再生装置11の排液再生
用透析器41の前記排液入口へ輸送される。血液浄化排
液再生装置11で再生された再生液は、血液浄化排液再
生装置11の排液再生用濾過器42の前記再生液出口か
ら再生液返還ポンプ63により再生液返還回路53を介
して輸送され、ヒータ81により約37℃に加温され、
血液浄化装置の血液浄化手段または血液回路に返還され
る。
【0046】血液浄化排液の一部は除水され、排液回収
回路51から除水ポンプ65により除水回路56を介し
て排水される。なお、除水は再生液返還回路において行
われてもよく、この場合、除水回路56は再生液返還回
路53の一部と連結される。
【0047】図2は、血液透析濾過(HDF)または持
続型血液透析濾過(CHDF)における本発明の血液浄
化装置の一実施形態を示す回路図である。
【0048】当該血液浄化装置は、血液浄化液回路21
と血液回路3と血液透析濾過器43を有する。血液回路
3の動脈側血液回路57の一端は生体の動脈血管と連通
され、動脈側血液回路57の他端は血液透析濾過器43
の血液入口(図示せず)と連通されている。血液透析濾
過器43の血液出口(図示せず)は血液回路3の静脈側
血液回路58の一端と連通され、静脈側血液回路58の
他端は生体の静脈血管と連通されている。血液透析濾過
器43の血液透析濾過排液出口(図示せず)は血液浄化
液回路21の排液回収回路51の他端と連通されてい
る。血液浄化液回路21の再生液返還回路53の他端は
53aと53bに分岐され、再生液返還回路53aは血
液透析濾過器43の血液透析液入口(図示せず)と連通
され、再生液返還回路53bは血液回路3の静脈側血液
回路58の一部と連通されている。
【0049】血液は、生体の動脈血管から血液輸送ポン
プ66によりHDFで150〜300ml/min、C
HDFで50〜150ml/minの流速で、血液回路
3の動脈側血液回路57を介して血液透析濾過器43へ
輸送される。ここで、血液浄化液回路21の再生液返還
回路53aを介して輸送された血液透析液の代替液であ
る再生液と半透膜(図示せず)を介して接触し、拡散と
ふるい分けによる血液浄化が同時に行われる。血液透析
濾過器43の前記半透膜としては、分子量60000ダ
ルトンの溶質透過率が5%以下のもの、または血中の血
球成分が透過しないものが使用される。なお、ここでの
溶質透過率は、血漿の代わりに全血を用いて前記排液浄
化用透析器における定義および測定条件で求められるも
のをいう。浄化後の血液は、血液回路3の静脈側血液回
路58を介して、血液浄化液回路21の再生液返還回路
53bから輸送された補液の代替液である再生液と混合
され生体の静脈血管に返還される。
【0050】血液透析濾過排液は、血液浄化液回路21
の排液回収回路51へ排出され、血液浄化液回路21に
より回収、浄化再生されて、再生液の一部は再生液返還
回路53aから血液透析濾過器43へ返還され血液透析
液として再利用され、再生液の一部は再生液返還回路5
3bから再生液返還ポンプ63aにより血液回路3の静
脈側血液回路58へ返還され補液として再利用される。
【0051】なお、再生液の血液回路への補液としての
返還は前希釈によるものであってもよく、この場合、血
液浄化液回路21の再生液返還回路53bは血液回路3
の動脈側血液回路57と連通される。
【0052】また、血液浄化液回路21における各輸送
ポンプの輸送流量は、排液輸送ポンプ61がHDFで8
0〜300ml/min、CHDFで20〜120ml
/min、処理液輸送ポンプ62がHDFで100〜5
00ml/min、CHDFで60〜300ml/mi
n、再生液返還ポンプ63がHDFで80〜300ml
/min、CHDFで20〜120ml/min、再生
液返還ポンプ63aがHDFで20〜130ml/mi
n、CHDFで10〜100ml/min、再生用透析
液輸送ポンプ64aがHDFで80〜300ml/mi
n、CHDFで40〜120ml/min、除水ポンプ
65がHDFで0〜60ml/min、CHDFで0〜
10ml/minがよい。なお、残液循環回路54を通
過する残液の流速は、処理液輸送ポンプ62と排液輸送
ポンプ61の流量差で決定され、再生液返還回路53a
を通過する再生液の流速は、再生液返還ポンプ63と再
生液返還ポンプ63aの流量差で決定される。
【0053】また、本発明の当該血液浄化装置では、前
記血液浄化を安全に行うため、以下に示す安全装置を設
けることが好ましい。すなわち、血液透析濾過器43で
の血栓の発生を検知するため動脈側血液回路57に圧力
センサ91を設け、該圧力センサ91が400mmHg
以上を検知した場合は警報を発し、500mmHg以上
を検知した場合は全ポンプが停止する制御装置を設け
る。また、静脈側血液回路58に血液気泡センサ92設
け、該血液気泡センサ92が気泡を検知した場合は全ポ
ンプを停止する制御装置を設ける。さらに、排液再生用
濾過器42での目詰まりの発生を検知するため処理液連
絡回路52に圧力センサ91を設け、該圧力センサ91
が400mmHg以上を検知した場合は警報を発し、5
00mmHg以上を検知した場合は血液輸送ポンプ66
を除く全てのポンプが停止する制御装置を設ける。ま
た、排液再生用濾過器42と再生液返還ポンプ63の間
の再生液返還回路53に圧力センサ91を設け、該圧力
センサ91が0mmHg以下を検知した場合は警報を発
する制御装置を設ける。さらに、再生液返還回路53b
に気泡センサ92を設け、該気泡センサ92が気泡を検
知した場合、血液輸送ポンプ66以外の全てのポンプが
停止する制御装置を設ける。さらに、排液輸送ポンプ6
1と再生液返還ポンプ63の輸送流量の誤差により残液
容器71の残液量が増減するので、液レベルの一定化を
図るため、残液容器71に液量センサ95を設け、排液
輸送ポンプ61または再生液返還ポンプ63の流量を微
調整する制御装置を設ける。
【0054】図3は、血液透析(HD)または持続型血
液透析(CHD)における本発明の血液浄化装置の一実
施形態を示す回路図である。
【0055】当該血液浄化装置は、血液浄化液回路21
と血液回路3と血液透析器44を有する。血液回路3の
動脈側血液回路57の一端は生体の動脈血管と連通さ
れ、動脈側血液回路57の他端は血液透析器44の血液
入口(図示せず)と連通されている。血液透析器44の
血液出口(図示せず)は血液回路3の静脈側血液回路5
8の一端と連通され、静脈側血液回路58の他端は生体
の静脈血管と連通されている。血液透析器44の血液透
析排液出口(図示せず)は血液浄化液回路21の排液回
収回路51の他端と連通され、血液浄化液回路21の再
生液返還回路53の他端は血液透析器44の血液透析液
入口(図示せず)と連通されている。
【0056】血液は、生体の動脈血管から血液輸送ポン
プ66によりHDで150〜300ml/min、CH
Dで50〜150ml/minの流速で、血液回路3の
動脈側血液回路57を介して血液透析器44へ輸送され
る。ここで、血液浄化液回路21の再生液返還回路53
を介して輸送された血液透析液の代替液である再生液と
半透膜(図示せず)を介して接触し、拡散作用による血
液浄化が行われる。血液透析器44の前記半透膜として
は、分子量60000ダルトンの溶質透過率が5%以下
のもの、または血中の血球成分が透過しないものが使用
される。なお、ここでの溶質透過率は、血漿の代わりに
全血を用いて前記排液浄化用透析器における定義および
測定条件で求められるものをいう。浄化後の血液は、血
液回路3の静脈側血液回路58を介して生体の静脈血管
に返還される。
【0057】血液透析排液は、血液浄化液回路21の排
液回収回路51へ排出され、血液浄化液回路21により
回収、浄化再生されて、再生液は再生液返還回路53か
ら血液透析器44へ返還され血液透析液として再利用さ
れる。
【0058】また、血液浄化液回路21における各輸送
ポンプの輸送流量は、排液輸送ポンプ61がHDで10
0〜500ml/min、CHDで20〜300ml/
min、処理液輸送ポンプ62がHDで120〜700
ml/min、CHDで60〜500ml/min、再
生液返還ポンプ63がHDで100〜500ml/mi
n、CHDで20〜300ml/min、再生用透析液
輸送ポンプ64aがHDで100〜500ml/mi
n、CHDで20〜300ml/min、除水ポンプ6
5がHDで0〜60ml/min、CHDで0〜10m
l/minがよい。なお、残液循環回路54を通過する
残液の流速は、処理液輸送ポンプ62と排液輸送ポンプ
61の流量差で決定される。
【0059】また、本発明の当該血液浄化装置では、前
記血液浄化を安全に行うため、図2の血液浄化装置と同
様の安全装置を設けることが好ましい。
【0060】図4は、血液濾過(HF)または持続型血
液濾過(CHF)における本発明の血液浄化装置の一実
施形態を示す回路図である。
【0061】当該血液浄化装置は、血液浄化液回路21
と血液回路3と血液濾過器45を有する。血液回路3の
動脈側血液回路57の一端は生体の動脈血管と連通さ
れ、動脈側血液回路57の他端は血液濾過器45の血液
入口(図示せず)と連通されている。血液濾過器45の
血液出口(図示せず)は血液回路3の静脈側血液回路5
8の一端と連通され、静脈側血液回路58の他端は生体
の静脈血管と連通されている。血液濾過器45の血液濾
過排液出口(図示せず)は血液浄化液回路21の排液回
収回路51の他端と連通されている。血液浄化液回路2
1の再生液返還回路53の他端は血液回路3の静脈側血
液回路58の一部と連通されている。
【0062】血液は、生体の動脈血管から血液輸送ポン
プ66によりHFで150〜300ml/min、CH
Fで50〜150ml/minの流速で、血液回路3の
動脈側血液回路57を介して血液濾過器45へ輸送され
る。ここで、血液濾過器45内の半透膜(図示せず)を
介してふるい分けによる血液浄化が行われる。血液濾過
器45の前記半透膜としては、分子量60000ダルト
ンの溶質透過率が5%以下のもの、または血中の血球成
分が透過しないものが使用される。なお、ここでの溶質
透過率は、血漿の代わりに全血を用いて前記排液浄化用
透析器における定義および測定条件で求められるものを
いう。浄化後の血液は、血液回路3の静脈側血液回路5
8を介して、血液浄化液回路21の再生液返還回路53
から輸送された補液の代替液である再生液と混合され生
体の静脈血管に返還される。
【0063】血液濾過排液は、血液浄化液回路21の排
液回収回路51へ排出され、血液浄化液回路21により
回収、浄化再生されて、再生液は再生液返還回路53か
ら血液回路3の静脈側血液回路58へ返還され補液とし
て再利用される。
【0064】なお、再生液の血液回路への補液としての
返還は前希釈によるものであってもよく、この場合、血
液浄化液回路21の再生液返還回路53は血液回路3の
動脈側血液回路57と連通される。
【0065】また、血液浄化液回路21における各輸送
ポンプの輸送流量は、排液輸送ポンプ61がHFで80
〜300ml/min、CHFで20〜120ml/m
in、処理液輸送ポンプ62がHFで100〜500m
l/min、CHFで60〜300ml/min、再生
液返還ポンプ63がHFで80〜300ml/min、
CHFで20〜120ml/min、再生用透析液輸送
ポンプ64aがHFで80〜300ml/min、CH
Fで40〜120ml/min、除水ポンプ65がHF
で0〜60ml/min、CHFで0〜10ml/mi
nがよい。なお、残液循環回路54を通過する残液の流
速は、処理液輸送ポンプ62と排液輸送ポンプ61の流
量差で決定される。
【0066】また、本発明の当該血液浄化装置では、前
記血液浄化を安全に行うため、図2の血液浄化装置と同
様の安全装置を設けることが好ましい。
【0067】本発明の上記各血液浄化装置では、当該血
液浄化が用いられる治療の個々に必要なその他の機能を
組み合わせて、治療装置を一体化してもよい。
【0068】図5は、本発明の血液浄化排液再生装置お
よび血液浄化液回路の他の一実施形態を示す回路図であ
る。
【0069】本発明の当該血液浄化排液再生装置につい
て説明すると、血液浄化排液再生装置12は、排液再生
用透析器41と排液再生用濾過器42を有する。排液再
生用透析器41の処理液出口(図示せず)は処理液連絡
回路52の一端と連通され、処理液連絡回路52の他端
は排液再生用濾過器42の処理液入口(図示せず)と連
通されている。排液再生用濾過器42の残液出口(図示
せず)は残液排水回路59aの一端と連通され、残液排
水回路55の他端は排水容器72に連通されている。ま
た、処理液連絡回路52の一部と流量差補正回路59b
の一端が連通され、流量差補正回路59bの他端と残液
排水回路59aの一部が連通されている。
【0070】血液浄化排液は、排液再生用透析器41の
排液入口(図示せず)から導入され、ここで、再生用透
析液輸送ポンプ64aにより再生用透析液回路55を介
して輸送された再生用透析液と半透膜(図示せず)を介
して接触させ、拡散作用により主として尿素窒素やクレ
アチニン等の分子量5000ダルトン以下の小分子量物
質が除去される。排液再生用透析器41で使用される再
生用透析液、半透膜および再生用透析液輸送ポンプにつ
いては前述の血液浄化排液再生装置11と同様である。
【0071】排液再生用透析器41で処理された血液浄
化排液は、排液再生用透析器41の前記処理液出口から
処理液連絡回路52を介して輸送され、処理液輸送ポン
プ62により排液再生用濾過器42の前記処理液入口へ
輸送される。ここで、排液再生用濾過器42内の半透膜
(図示せず)によるふるい分けにより、血液浄化排液中
の主として分子量10000ダルトン以上の低分子蛋
白、および発熱物質も同時に除去される。排液再生用濾
過器42で使用される半透膜については前述の血液浄化
排液再生装置11と同様である。排液再生用濾過器42
で濾過された血液浄化排液は、再生液として排液再生用
濾過器42の再生液出口(図示せず)より排出される。
排液再生用濾過器42で除去された溶質を含む濾過残液
は、残液排水回路59aを介して排水容器72へ排出さ
れる。
【0072】なお、上述の例では、処理液輸送ポンプ6
2および後述する排液輸送ポンプ61の2台のシングル
ポンプを連動させ、排液再生用透析器41の排液入口お
よび処理液出口の流量をほぼ等しく調整するものである
が、これらの代わりに、処理液連絡回路52および後述
の排液回収回路51上にダブルポンプ67を設けて、ダ
ブルポンプ1台で前記流量を同調させてもよい。処理液
輸送ポンプ62の輸送流量は、排液輸送ポンプ61に準
ずる。
【0073】処理液輸送ポンプ62と排液輸送ポンプ6
1、またはダブルポンプ67の一次側と二次側の輸送流
量を完全に一致させることは、通常のローラポンプを用
いる場合大変困難である。本発明は、流量差補正回路5
9bを用いることにより、排液回収回路51により導出
した排液量から、除水量分の排液を正確に排出し、その
差分を再生液返還回路53へ変換することを可能とする
ことができる。
【0074】残液排水回路59aの出口には、逆送可能
な調節手段82が設けられており、排水容器72に設け
られた排水量測定手段(図示せず)により、排水容器7
2内の排水量を測定し、排水速度が所定値になるように
流量を制御する機構になっている。
【0075】処理液輸送ポンプ62の輸送流量が排液輸
送ポンプ61の輸送流量より速い場合には、残液排水回
路59a、流量差補正回路59bから輸送流量の差分が
処理液連絡回路52と排液再生用濾過器42の間で再循
環され、処理液輸送ポンプ62の輸送流量が排液輸送ポ
ンプ61の輸送流量より遅い場合には、残液排水回路5
9a、流量差補正回路59bから排水容器72へ排出さ
れる。
【0076】この時、調節手段82と排水量測定手段に
より、排水容器72の排水速度が所定値になるよう、調
節手段82の速度が調節され、必要により逆送を行な
う。調節手段としては、逆転可能なローラーポンプが好
適であるが、クレンメ、自動クレンメ(外部からの信号
により、電気、磁気などのエネルギーを用い、液体流路
の断面積を変化させ液体の流速を調節するもの)などの
流路調節手段単独あるいは電磁弁などの流路閉塞手段と
の組み合わせにより、同等の機能を有するシステムを用
いることができる。
【0077】再生用透析液回路55の流出量を制御しな
い場合、残液排水回路59aにおいて、残液排水回路5
9aと流量差補正回路59bの接続位置と排液再生用濾
過器42の出口の間に調節手段82を配置することが好
ましい。この場合には、排液再生用濾過器42により発
生する圧力が、排液再生用透析器41におよび排液再生
用透析器41での濾過が起きてしまうので、残液排水回
路59aにおいて、残液排水回路59aと流量差補正回
路59bの接続位置よりも端部方向に調節手段を配置す
ることは、好ましくない。
【0078】本発明の血液浄化排液再生装置12では、
排液再生用透析器41と排液再生用濾過器42以外に、
吸着手段、イオン交換手段、酵素分解手段、アルブミン
や電解質等の血漿に含まれる成分の濃縮液を添加する手
段、生理活性を有する薬剤投与手段等を付加してもよ
い。また、排液回収回路中に、液中の除去対象物質の濃
度測定手段を設けてもよく、さらには濃度表示手段を接
続してもよい。
【0079】また、本発明の血液浄化排液再生装置12
は、血液浄化液回路に組み込まれて血液浄化装置の一部
として使用されるほか、血液浄化回路に組み込まずに血
液浄化処理とは別途必要に応じて血液浄化排液を単独で
再生するのに使用することもできる。
【0080】つぎに、本発明の血液浄化液回路について
説明すると、血液浄化液回路22は血液浄化排液再生装
置12と排液回収回路51と再生液返還回路53を有す
る。排液回収回路51の一端は血液浄化排液再生装置1
2の排液再生用透析器41の前記排液入口と連通され、
血液浄化排液再生装置12の排液再生用濾過器42の前
記再生液出口は再生液返還回路53の一端と連通されて
いる。
【0081】血液浄化装置の血液浄化手段から排出され
た血液浄化排液は、排液輸送ポンプ61により排液回収
回路51を介して血液浄化排液再生装置12の排液再生
用透析器41の前記排液入口へ輸送される。血液浄化排
液再生装置12で再生された再生液は、血液浄化排液再
生装置12の排液再生用濾過器42の前記再生液出口か
ら再生液返還回路53を介して輸送され、ヒータ81に
より約37℃に加温され、血液浄化装置の血液浄化手段
または血液回路に返還される。なお、必要であれば、再
生液返還回路53には再生液返還ポンプを設置してもよ
い。
【0082】また、前記血液浄化液回路21と同様、排
液回収回路51または再生液返還回路53の一部に除水
回路を設け、血液浄化排液の一部を除水してもよい。
【0083】本発明の血液浄化液回路22は、前記血液
浄化液回路21と同様にして、血液透析濾過(HDF)
もしくは持続型血液透析濾過(CHDF)、血液透析
(HD)もしくは持続型血液透析(CHD)または血液
濾過(HF)もしくは持続型血液濾過(CHF)に組み
込まれて使用される。
【0084】
【実施例】
[実施例1]本発明の血液浄化液回路を用いてヒトの血
液濾過排液の再生試験を行い、溶質除去性能を調べた。
【0085】血液浄化液回路は図1に示したものを使用
した。排液輸送ポンプは60ml/min、処理液輸送
ポンプは120ml/min、再生液返還ポンプは60
ml/min、再生用透析液輸送ポンプは60ml/m
inの流量で運転した。また、排液再生用透析器で使用
する透析液は、電解質を調整した通常の透析液を用い
た。また、排液再生用透析器には、分子量35000ダ
ルトンの溶質透過率が5%である再生セルロース膜を2
2 、排液再生用濾過器には、分子量35000ダルト
ンの溶質透過率が5%であり、限外濾過率が4.8ml
/hr/m2 /mmHgである再生セルロース膜を4m
2 使用した。
【0086】尿素窒素(分子量60ダルトン)濃度が4
6mg/dl、β2−MG(分子量11600ダルト
ン)濃度が20mg/l、エンドトキシン(発熱物質)
濃度が100EU/lであるヒト血液濾過排液を22l
用いて再生試験を6時間行ったところ、排液再生用透析
器の尿素窒素除去率は85%(平均クリアランスが52
ml/min)、排液再生用濾過器3のβ2−MG除去
率は55%(平均クリアランスが37ml/min)で
あり、再生液中のエンドトキシン濃度は検出限界以下
(0.75EU/l以下)であった。
【0087】[実施例2]本発明の血液浄化液回路を用
いてヒトの血液濾過排液の再生試験を行い、溶質除去性
能を調べた。
【0088】血液浄化液回路は図5に示したものを使用
した。排液輸送ポンプ(ダブルポンプ)は65ml/m
in、再生用透析液輸送ポンプは60ml/minの流
量で運転した。また、排液再生用透析器で使用する透析
液は、電解質を調整した通常の透析液を用いた。また、
排液再生用透析器には、分子量35000ダルトンの溶
質透過率が5%である再生セルロース膜を2m2 、排液
再生用濾過器には、分子量35000ダルトンの溶質透
過率が5%であり、限外濾過率が4.8ml/hr/m
2 /mmHgである再生セルロース膜を4m2 使用し
た。
【0089】尿素窒素(分子量60ダルトン)濃度が4
6mg/dl、β2−MG(分子量11600ダルト
ン)濃度が20mg/l、エンドトキシン(発熱物質)
濃度が100EU/lであるヒト血液濾過排液を22l
用いて再生試験を6時間行ったところ、排液再生用透析
器の尿素窒素除去率は85%(平均クリアランスが52
ml/min)、排液再生用濾過器3のβ2−MG除去
率は71%(平均クリアランスが47ml/min)で
あり、再生液中のエンドトキシン濃度は検出限界以下
(0.75EU/l以下)であった。
【0090】
【発明の効果】本発明の血液浄化排液再生装置、血液浄
化液回路および血液浄化装置によれば、腎不全患者の治
療等を目的として行われる血液浄化法において、生体へ
の特別の補液を必要とせずに、血液中の小分子量物質か
ら低分子蛋白まで効率よく溶質を除去することができ
る。
【0091】また、本発明の血液浄化排液再生装置、血
液浄化液回路および血液浄化装置によれば、血液浄化液
中の発熱性物質を生体血液中に混入させずに上記血液浄
化を行うことができる。
【0092】また、本発明の血液浄化排液再生装置、血
液浄化液回路および血液浄化装置によれば、血液浄化液
の厳重な水質管理を必要とせずに上記血液浄化を行うこ
とができる。
【0093】また、本発明の血液浄化排液再生装置、血
液浄化液回路および血液浄化装置によれば、肝障害患者
の血中からヘパティックトキシンを優先的に除去するこ
とができる。
【0094】さらに、本発明の血液浄化排液再生装置、
血液浄化液回路および血液浄化装置によれば、血小板数
の顕著な低下等の副作用なしに、重篤な肝疾患患者や敗
血症患者等の多臓器不全の症因物質である血中エンドト
キシンを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血液浄化排液再生装置および血液浄化
液回路の一実施形態を示す回路図である。
【図2】HDFまたはCHDFにおける本発明の血液浄
化装置の一実施形態を示す回路図である。
【図3】HDまたはCHDにおける本発明の血液浄化装
置の一実施形態を示す回路図である。
【図4】HFまたはCHFにおける本発明の血液浄化装
置の一実施形態を示す回路図である。
【図5】本発明の血液浄化排液再生装置および血液浄化
液回路の他の一実施形態を示す回路図である。
【符号の説明】
11、12…血液浄化排液再生装置 21、22…血液浄化液回路 3…血液回路 41…排液再生用透析器 42…排液再生用濾過器 43…血液透析濾過器 44…血液透析器 45…血液濾過器 51…排液回収回路 52…処理液連絡回路 53、53a、53b…再生液返還回路 54…残液循環回路 55…再生用透析液回路 56…除水回路 57…動脈側血液回路 58…静脈側血液回路 59a…残液排水回路 59b…流量差補正回路 61…排液輸送ポンプ 62…処理液輸送ポンプ 63、63a…再生液返還ポンプ 64a、64b…再生用透析液輸送ポンプ 65…除水ポンプ 66…血液輸送ポンプ 67…ダブルポンプ 71…残液容器 72…排水容器 81…ヒータ 82…調節手段 91…圧力センサ 92…気泡センサ 93…液量センサ。
フロントページの続き (72)発明者 細矢 範行 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500 テル モ株式会社内 (72)発明者 佐々木 正富 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500 テル モ株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液浄化装置の血液浄化手段から排出さ
    れた血液浄化排液を浄化再生する装置であって、排液再
    生用透析器および排液再生用濾過器を有することを特徴
    とする血液浄化排液再生装置。
  2. 【請求項2】 前記排液再生用透析器を上流側に前記排
    液再生用濾過器を下流側に設けてなる請求項1記載の血
    液浄化排液再生装置。
  3. 【請求項3】 前記排液再生用濾過器から排出された濾
    過残液は前記排液再生用透析器または前記排液再生用濾
    過器を再循環することを特徴とする請求項1または2記
    載の血液浄化排液再生装置。
  4. 【請求項4】 排液再生用透析器、排液再生用濾過器、
    処理液連絡回路および残液循環回路を有し、前記排液再
    生用透析器の処理液出口と前記処理液連絡回路の一端が
    連通され、前記処理液連絡回路の他端と前記排液再生用
    濾過器の処理液入口が連通され、前記排液再生用濾過器
    の残液出口と前記残液循環回路の一端が連通され、前記
    残液循環回路の他端と前記排液再生用透析器の排液入口
    または前記処理液連絡回路の一部が連通されていること
    を特徴とする請求項3記載の血液浄化排液再生装置。
  5. 【請求項5】 前記排液再生用濾過器から排出された濾
    過残液の一部または全部を廃棄することを特徴とする請
    求項1または2記載の血液浄化排液再生装置。
  6. 【請求項6】 排液再生用透析器、排液再生用濾過器、
    処理液連絡回路、残液排水回路および流量差補正回路を
    有し、前記排液再生用透析器の処理液出口と前記処理液
    連絡回路の一端が連通され、前記処理液連絡回路の他端
    と前記排液再生用濾過器の処理液入口が連通され、前記
    排液再生用濾過器の残液出口と前記残液排水回路の一端
    が連通され、前記処理液連絡回路の一部と前記流量差補
    正回路の一端が連通され、前記流量差補正回路の他端と
    前記残液排水回路の一部とが連通されていることを特徴
    とする請求項5記載の血液浄化排液再生装置。
  7. 【請求項7】 前記排液再生用透析器に使用される半透
    膜は分子量5000ダルトンの溶質透過率が5%以上で
    ある請求項1〜6記載の血液浄化排液再生装置。
  8. 【請求項8】 前記排液再生用濾過器に使用される半透
    膜は分子量50000ダルトンの溶質透過率が5%以下
    である請求項1〜7記載の血液浄化排液再生装置。
  9. 【請求項9】 血液浄化装置の血液浄化手段から排出さ
    れた血液浄化排液を回収し浄化再生して再生液を前記血
    液浄化手段および/または血液回路に返還することを特
    徴とする血液浄化液回路。
  10. 【請求項10】 前記血液浄化排液または前記再生液の
    一部を廃棄することを特徴とする請求項9記載の血液浄
    化液回路。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8記載の血液浄化排液再生
    装置を有する請求項9または10記載の血液浄化液回
    路。
  12. 【請求項12】 請求項4または6記載の血液浄化排液
    再生装置、排液回収回路、再生液返還回路および除水回
    路を有し、前記排液回収回路の一端と前記排液再生用透
    析器の排液入口が連通され、前記排液再生用濾過器の再
    生液出口と前記再生液返還回路の一端が連通され、前記
    除水回路の一端と前記排液回収回路または前記再生液返
    還回路の一部が連通されていることを特徴とする血液浄
    化液回路。
  13. 【請求項13】 血液浄化手段から排出された血液浄化
    排液を浄化再生し再生液を前記浄化手段または血液回路
    に返還して再利用することを特徴とする血液浄化装置。
  14. 【請求項14】 前記血液浄化手段は血液透析濾過器で
    あり、前記再生液を前記血液透析濾過器に血液透析液と
    して返還しおよび前記血液回路に補液として返還して再
    利用することを特徴とする請求項13記載の血液浄化装
    置。
  15. 【請求項15】 前記血液浄化手段は血液透析器であ
    り、前記再生液を前記血液透析器に血液透析液として返
    還して再利用することを特徴とする請求項13記載の血
    液浄化装置。
  16. 【請求項16】 前記血液浄化手段は血液濾過器であ
    り、前記再生液を前記血液回路に補液として返還して再
    利用することを特徴とする請求項13記載の血液浄化装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項7〜10記載の血液浄化液回路
    を有する請求項13〜16記載の血液浄化装置。
  18. 【請求項18】 請求項12記載の血液浄化液回路、血
    液回路および血液透析濾過器を有し、前記血液透析濾過
    器の血液透析濾過排液出口と前記排液回収回路の他端が
    連通され、前記再生液返還回路の他端と前記血液透析濾
    過器の血液透析液入口または前記血液回路の一部が連通
    され、前記除水回路の他端が装置外部と連通されている
    ことを特徴とする血液浄化装置。
  19. 【請求項19】 請求項12記載の血液浄化液回路、血
    液回路および血液透析器を有し、前記血液透析器の血液
    透析排液出口と前記排液回収回路の他端が連通され、前
    記再生液返還回路の他端と前記血液透析器の血液透析液
    入口が連通され、前記除水回路の他端が装置外部と連通
    されていることを特徴とする血液浄化装置。
  20. 【請求項20】 請求項12記載の血液浄化液回路、血
    液回路および血液濾過器を有し、前記血液濾過器の血液
    濾過排液出口と前記排液回収回路の他端が連通され、前
    記再生液返還回路の他端と前記血液回路の一部が連通さ
    れ、前記除水回路の他端が装置外部と連通されているこ
    とを特徴とする血液浄化装置。
  21. 【請求項21】 血液浄化手段に使用される半透膜は分
    子量60000ダルトンの溶質透過率が5%以下である
    請求項13〜20記載の血液浄化装置。
  22. 【請求項22】 血液浄化手段に使用される半透膜は血
    球成分が透過しないものである請求項13〜20記載の
    血液浄化装置。
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