JP2961481B2 - 血液透析器兼血液濾過器 - Google Patents

血液透析器兼血液濾過器

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JP2961481B2
JP2961481B2 JP23589893A JP23589893A JP2961481B2 JP 2961481 B2 JP2961481 B2 JP 2961481B2 JP 23589893 A JP23589893 A JP 23589893A JP 23589893 A JP23589893 A JP 23589893A JP 2961481 B2 JP2961481 B2 JP 2961481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは医療機器に関す
るものであり、特に中空糸型のダイアライザーに関する
ものである。就中、1台の機器で血液透析器及び血液濾
過器の両方の機能を備えるダイアライザーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】人間の体内の血液中の老廃物を人工的に
除去する方式としては、透析(濃度勾配)の原理に基づ
いた透析型人工腎臓(血液透析器)が一般的であるが、
濾過型人工腎臓(血液濾過器)も中・高分子量物質除去
の有力な手段として一部で利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】血液透析は低分子量物
質の除去には優れているが、中・高分子量物質の除去能
力が劣る。一方、血液濾過は中・高分子量物質の除去に
は優れているが、低分子量物質の除去能は劣る。また、
血液濾過では、10〜20リットルの輸液剤の大量補液
が必要である。さらに、濾過量と補液量のバランスを適
切にコントロールするための装置が必要となり、治療上
の操作は煩雑で治療費も高額となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる血液透析
器兼血液濾過器は、以上の問題点に鑑みて、血液透析と
血液濾過の長所を生かし、それぞれの短所をなくしたも
のである。すなわち、従来、血液透析と血液濾過はそれ
ぞれ専用の中空糸と装置が必要であった。本発明では、
血液透析用装置に本発明の血液透析濾過器を用い、血液
透析と血液濾過性能が得られるが、従来の血液濾過のご
とき大量の補液を必要としないものである。
【0005】具体的には、中空糸型血液透析器に物質透
過性に優れた膜を使い、血液の流れに対する透析器の内
部抵抗を従来の血液透析器より大幅に高めることによ
り、ダイアライザーの入口側では積極的に濾過を行な
い、ダイアライザーの出口側では逆濾過により水分を血
中へ戻し濾過量とのバランスをとる。このため輸液剤の
補液が必要でなくなり、従来の血液透析装置で血液透析
と血液濾過が同時に行えるものとなった。
【0006】かようにして、中空糸型ダイアライザーの
血液系および透析液系の内部抵抗を高めるために、ダイ
アライザーの内径と長さの比率を従来のものが1:5程
度のものであったのを、1:10以上にするものであ
る。その結果、ダイアライザーの断面積は従来のものよ
り小さくすることができ、その長さは従来のものより長
くすることができ、その内部抵抗は非常に増える。この
結果、ダイアライザーの入口側の圧は高く、出口側の圧
は低くなり濾過と逆濾過が大幅に起こることになる。
【0007】以下に、本発明にかかる血液透析器兼血液
濾過器の具体的な構成を詳細に記載する。これは、ま
ず、中空糸型ダイアライザーにおいて、ダイアライザー
のハウジングがある。このハウジングは、その形状がそ
の内径1に対しその長さを10より大きく且つ15以下
特に12程度の比率にしたものである。そして、中空糸
がある。この中空糸は、ハウジンクの両端に設けられた
血液入口と血液出口間に挿入されたものであってその形
状がその直径1に対しその長さを10より大きく且つ1
5以下特に12程度の比率にしたものである。
【0008】
【作用】本発明にかかる血液透析器兼血液濾過器は、以
上のごとき構成に為したゆえに以下のごとき作用が生じ
た。すなわち、ダイアライザー内の入口側の中空糸の中
の血液の圧が高くなり、逆にその出口側の中空糸の中の
血液の圧は低くなる。それゆえに、一つのダイアライザ
ーの入口側では積極的に血液の濾過を行ない、そのダイ
アライザーの出口側では逆濾過により、透析液中の水分
を血中へ戻し、濾過量とのバランスをとるものである。
【0009】一方、血液透析として低分子量物質の除去
が行なわれ、血液濾過として中・高分子量物質の除去が
なされる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明にかかる血液透析器兼血液濾
過器をその一実施例を用いて詳細にこの内容を述べる。
これは、まず、中空糸型ダイアライザーDにおいて、ダ
イアライザーのハウジングHがある。このハウジングH
は、その形状が、その内径1に対してその長さを10よ
り大きく且つ15以下、特に12程度の比率にしたもの
である。
【0011】そして、物質透過性に優れた中空糸Fがあ
る。この中空糸Fは、上記のハウジンクHの両端に設け
られた血液入口1と血液出口2間に挿入されたものであ
ってその形状がその直径1に対しその長さを10より大
きく且つ15以下特に12程度の比率にしたものであ
る。一方、透析液は、透析液入口3から入り、透析液出
口4から出ていく。そして、当然のことながら、透析液
は逆濾過に対応できるように、透析液の清浄化手段が充
分講じられていなければならない。
【0012】
【発明の効果】本発明にかかる血液透析器兼血液濾過器
による血液透析は以上のごとくなしたゆえに、以下のご
とき多大な効果が生じた。まず、従来は専用の装置でし
か実行できなかった血液濾過が、通常の血液透析装置を
改良したもののみで実行でき、しかも輸液剤の補液の必
要がなくなった。その結果、中・高分子量物質の除去が
特別に費用をかけず容易に行えるようになった。さらに
低分子量物質の除去能も向上した。
【0013】以上のごとく、中空糸型血液透析兼血液濾
過器において、その形状が内径1に対し中空糸の長さを
10以上としたゆえに、このダイアライザーの血液入口
側の圧が200mmHgの時に、血液出口側の圧は20
mmHgであった。一方、透析液は、入口圧が100m
mHgの時に、出口圧は0mmHgであった。このた
め、ダイアライザーの血液の入口側では血中の水分は透
析液側へ濾過され、一方出口側では、透析液側より血中
へ逆濾過が起きる。かくして、血液濾過により従来の血
液透析より中・高分子量物質の除去能は大幅に向上し
た。
【0014】一方、ダイアライザーの内径の断面積を従
来のものより細くし、その長さを長くできるように為し
た結果、血液及び透析液の流速が上がり透析膜の物質拡
散抵抗が少なくなり低分子量物質の除去能も向上した。
なお、血液の流速が上がることにより、血液の凝固も防
止できた。また、当然のことながら、透析液は逆濾過に
対応できるように、透析液の清浄化手段が充分講じられ
ていなければならない。
【0015】さらに、濾過量と補液量のバランスを適切
にコントロールするための装置が必要でなくなり、治療
上の操作は煩雑でなく、その結果その治療費も低額のも
のととなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる血液透析器兼血液濾過器の側面
図である。
【図2】本発明にかかる血液透析器兼血液濾過器内での
血液からの水分濾過と血液への水分の逆濾過を示したグ
ラフである。
【符号の説明】
1 血液入口 2 血液出口 3 透析液入口 4 透析液出口 D ダイアライザー F 中空糸 H ハウジング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空糸型ダイアライザーにおいて、その形
    状がその内径1に対しその長さを10より大きく且つ1
    5以下の比率にしたダイアライザーのハウジング、該ダ
    イアライザーのハウジンクの両端に設けられた血液入口
    と血液出口間に挿入されたものであってその形状がその
    直径1に対しその長さを10より大きく且つ15以下の
    比率の中空糸、より構成されることを特徴とした血液透
    析器兼血液濾過器。
JP23589893A 1993-08-30 1993-08-30 血液透析器兼血液濾過器 Expired - Fee Related JP2961481B2 (ja)

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US8828225B2 (en) 2004-08-06 2014-09-09 Asahi Kasei Medical Co., Ltd. Polysulfone hemodialyzer

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WO2016024510A1 (ja) * 2014-08-11 2016-02-18 国立大学法人大阪大学 透析装置、リポソーム製造装置、被透析液の濃度制御装置、及び被透析液の濃度制御方法

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