JP2003052739A - 医療用分泌物吸収ガーゼ - Google Patents

医療用分泌物吸収ガーゼ

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JP2003052739A JP2001250281A JP2001250281A JP2003052739A JP 2003052739 A JP2003052739 A JP 2003052739A JP 2001250281 A JP2001250281 A JP 2001250281A JP 2001250281 A JP2001250281 A JP 2001250281A JP 2003052739 A JP2003052739 A JP 2003052739A
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栄一 国枝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医療用分泌物吸収ガーゼを提供する。 【解決手段】 扁平な皮膚当て布部分と、その中心に設
けた医療用パイプ固定孔と、前記皮膚当て布部分の外縁
から前記パイプ固定孔ヘ達するパイプ通過路を有する医
療用分泌物吸収ガーゼであって、ガーゼ布を折り畳んで
帯状とし、該帯状ガーゼ布をその一方の側縁が他方の側
縁と交差するようにして複数回折り畳んで、その折り目
を外縁とする前記皮膚当て布部分を形成し、前記皮膚当
て布部分の中央に位置するパイプ固定孔が帯状ガーゼ布
の側縁により囲まれていることを特徴とする医療用分泌
物吸収ガーゼに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用分泌物吸収
ガーゼに関する。詳しくは、扁平な皮膚当て布部分と、
その中心に設けた医療用パイプ固定孔と、前記皮膚当て
布部分の外縁から前記パイプ固定孔ヘ達するパイプ通過
口を有する医療用分泌物吸収ガーゼに関する。本発明の
医療用分泌物吸収ガーゼは、特にカニューレ、カテーテ
ルのような医療用パイプを使用する際、非常に有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】人体または動物体の治療、栄養補給、血
液採取等の医療目的のために、体内にカニューレまたは
カテーテルのような医療用パイプが挿入される。そのよ
うなパイプを通して体内へ液体が導入されたり、あるい
は体内から液体が取り出されたりする。医療用パイプ
は、鼻、口等の人体または動物体に元来存在する体腔ま
たはチャネルに挿入されてもよいが、必要であれば人体
または動物体の皮膚に穴を開け、そこから体内の導管ま
たは腔内に挿入されてもよい。
【0003】医療用パイプが使用される際、特に人体ま
たは動物体の皮膚に穴を開けて体内に挿入されて長時間
使用される場合、挿入されているパイプと皮膚上のパイ
プ挿入穴との隙間から血液等の体液、分泌物、薬液、栄
養成分等が滲出してくる。また、外部からは皮膚上のパ
イプ挿入穴部に埃やチリ、黴菌等が侵入してくる。これ
らの滲出物および侵入物を放置しておくことは非衛生的
であり望ましくない。そこで体内からの滲出物を吸収す
るために、そして外部からの侵入物を防ぐために、医療
用パイプを体内に挿入する際には一般的に皮膚上のパイ
プ挿入穴部を覆うように吸収材が装着されている。
【0004】皮膚上の医療用パイプ挿入穴部を覆うため
に装着される吸収材としては、従来からガーゼ布のよう
な吸収材が使用されている。特に、図9に示すように、
刃物での裁断によって外縁201から中心に向かう適当
な切れ目202を施された、適当な大きさの医療用分泌
物吸収ガーゼ200が一般的に使用されている。ガーゼ
布203上の切れ目は、皮膚上の医療用パイプ挿入穴部
へのガーゼ布の装着、および使用済みガーゼ布の交換を
迅速かつ容易にするため、そしてまたガーゼ布を皮膚上
の医療用パイプ挿入穴部にしっかりと固定させるために
施されている。一般的に切れ目はパイプ通過路204と
パイプ固定孔205からなり、切れ目の形状には種々の
ものが存在する。例えばY字であるもの(図9
(A))、T字であるもの(図9(B))、放射線状で
あるもの(図9(C))等が挙げられる。特に切れ目が
Y字であるものが一般的に普及しており、例えばスズラ
ン株式会社からの「Y字ガーゼ」のような製品が市販品
として入手可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような医療用分泌物吸収ガーゼとして従来から使用され
ている吸収材には問題点がある。それは、刃物を用いた
裁断によって吸収材に切れ目が施されることに起因して
いる。刃物を用いた裁断によって施された切れ目は、そ
の裁断面が不揃いであるため繊維のほつれ206が生
じ、更にはそのほつれから繊維屑が生じることになる。
そして切れ目からのほつれ、および繊維屑は、皮膚上の
医療用パイプ挿入穴内に脱落するとか、体内からの分泌
物と一緒になって皮膚にこびりついて吸収材を当てた箇
所から剥がし難くなる等の事態が生じる。清潔性が重視
される医療分野では特に、上記のような事態は衛生上好
ましくない。このような問題はガーゼを不織布の素材で
作成すること等で幾分解消されているが、刃物を用いた
裁断によって繊維製のガーゼに切れ目を施している限
り、根本的な解決は導かれ得ない。
【0006】本発明はこのような現状を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、煩雑な工程を
経ることなく容易に作成でき、刃物を用いた裁断による
切れ目が施されておらず、皮膚上の医療用パイプ挿入穴
部への装着および使用後の交換が手早く簡単にでき、な
おかつ皮膚上の医療用パイプ挿入穴部にしっかりと固定
され得る医療用分泌物吸収ガーゼを提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、医療用パイ
プ101の挿入穴部に装着される医療用分泌物吸収ガー
ゼの種々の構造について鋭意研究した結果、帯状のガー
ゼ布を特殊な折り方で折ることにより繊維のほつれおよ
び繊維屑が表面上に生じない医療用分泌物吸収ガーゼを
作成することができることを見出し、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明は、扁平な皮膚当て布部分10
2と、その中心に設けた医療用パイプ固定孔103と、
前記皮膚当て布部分の外縁104から前記パイプ固定孔
ヘ達するパイプ通過路105を有する医療用分泌物吸収
ガーゼ100であって、ガーゼ布106を折り畳んで帯
状とし、該帯状ガーゼ布をその一方の側縁107が他方
の側縁108と交差するようにして複数回折り畳んで、
その折り目を外縁とする前記皮膚当て布部分を形成し、
前記皮膚当て布部分の中央に位置するパイプ固定孔が帯
状ガーゼ布の側縁により囲まれていることを特徴とする
医療用分泌物吸収ガーゼに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の特に好ましい態様は、ガ
ーゼ布を折り畳んで帯状とし、これを帯状の形態を維持
した状態で折り畳むことによりパイプ固定孔を形成した
ことを特徴とする上記医療用分泌物吸収ガーゼである。
特に、ガーゼ布を、その両切断端部109を内側に入れ
るように折り畳んで帯状としたことを特徴とする上記医
療用分泌物吸収ガーゼが好ましい。そのような医療用分
泌物吸収ガーゼでは、ガーゼ布の切断端部に繊維のほつ
れおよび繊維屑が生じていても、それらが帯状ガーゼ布
の折り畳みの内側から出て皮膚に接することがなく、皮
膚上の医療用パイプ挿入穴に脱落する心配が少ない。
【0009】本発明の医療用分泌物吸収ガーゼの実施形
態を、図1ないし8に基づき説明する。特に、図3ない
し8に示す本発明の医療用分泌物吸収ガーゼの折り方に
沿ってその構成を説明する。なお、図3ないし8におい
て、帯状ガーゼの折り方を明確にするため、帯状ガーゼ
布の裏面を、ハッチを施すことによって示した。また、
帯状ガーゼの一端Sを基端部とし、そして他端Fを先端
部と仮称する。ガーゼ布を、その切断端部109を内側
に入れるように折り畳んで、側縁107、108を有す
る帯状とする。前記帯状ガーゼ布を、パイプ固定孔が形
成されるべき地点103’で、その側縁107aおよび
側縁108bが交差(図示のものは直交)するように、
折り目イにおいて谷折りする(図3参照)。
【0010】続いて前記帯状ガーゼ布を、前記パイプ固
定孔が形成されるべき地点103’で、その側縁107
bおよび側縁108bが交差(図示のものは直交)する
ように、折り目ロにおいて谷折りする(図4参照)。前
記パイプ固定孔が形成されるべき地点103’をパイプ
固定孔103とし、側縁107aと側縁107bの隙間
をパイプ通過路105とする。前記の通り二回の折り畳
みにより形成された帯状ガーゼ布の折り畳み部分を、折
り目イおよびロが外縁をなす皮膚当て布部分102とし
て、図4に示す実施形態1の医療用分泌物吸収ガーゼが
形成される。なお、この場合、折り数が少ないので、折
り目が戻らないように、折り畳んだ箇所を接着する等し
て折り目を固定するとよい。
【0011】図4に示す実施形態1の医療用分泌物吸収
ガーゼに、折り目ハにおいて更にもう一回折り畳みを施
す(図5参照)。即ち、前記パイプ固定孔103で、帯
状ガーゼ布をその側縁107bおよび側縁108cが交
差(図示のものは直交)するように、折り目ハにおいて
谷折りする。側縁108bと側縁108bの隙間、およ
び外隙間に隣接する重なり合った帯状ガーゼの布の間と
をパイプ通過路105とし、前記の通り三回の折り畳み
により形成された帯状ガーゼ布の折り畳み部分を、折り
目イ、ロおよびハが外縁をなす皮膚当て布部分102と
して、図5に示す実施形態2の医療用分泌物吸収ガーゼ
が形成される。
【0012】図5に示す実施形態2の医療用分泌物吸収
ガーゼにおいて、帯状ガーゼ布の基端部Sに対して帯状
ガーゼ布の先端部Fをくぐらせて交差させ、図6に示す
実施形態3の医療用分泌物吸収ガーゼが形成される。即
ち、実施形態2の医療用分泌物吸収ガーゼでは、基端部
は皮膚当て布部分の背後にあり、そして先端部は皮膚当
て布部分の上方にある。実施形態3の医療用分泌物吸収
ガーゼでは、基端部が皮膚当て布部分の上方に、先端部
が皮膚当て布部分の背後に配置されるように、両端を扁
平に維持しながら基端部と先端部の位置を交差させる。
【0013】図5に示す実施形態2の医療用分泌物吸収
ガーゼに、図5の折り目ニにおいて更にもう一回折り畳
みを施す(図7参照)。即ち、前記パイプ固定孔103
で、帯状ガーゼ布をその側縁107cおよび側縁108
cが交差(図示のものは直交)するように折り目ニにお
いて谷折りする。側縁107bと側縁107cの隙間、
および外隙間に隣接する重なり合った帯状ガーゼの布の
間とをパイプ通過路105とし、前記の通り四回の折り
畳みにより形成された帯状ガーゼ布の折り畳み部分を、
折り目イ、ロ、ハおよびニが外縁をなす皮膚当て布部分
102として、図7に示す実施形態4の医療用分泌物吸
収ガーゼが形成される。
【0014】図7に示す実施形態4の医療用分泌物吸収
ガーゼにおいて、帯状ガーゼ布の基端部Sに対して帯状
ガーゼ布の先端部Fをくぐらせて交差させ、図8に示す
実施形態5の医療用分泌物吸収ガーゼが形成される。即
ち、実施形態4の医療用分泌物吸収ガーゼでは、基端部
は皮膚当て布部分の背後にあり、そして先端部は皮膚当
て布部分の上方にある。実施形態5の医療用分泌物吸収
ガーゼでは、基端部が皮膚当て布部分の上方に、先端部
が皮膚当て布部分の背後に配置されるように、両端を扁
平に維持しながら基端部と先端部の位置を交差させる。
【0015】実施形態1ないし5の医療用分泌物吸収ガ
ーゼでは、体内に向け挿入されている医療用パイプ10
1はパイプ通過路105からパイプ固定孔103に通さ
れて、そこでガーゼはパイプ周囲を取り囲み、かつパイ
プ周辺の皮膚に接触し、これを覆うことになる。前記パ
イプ固定孔を中心に有し、外縁104で囲まれた皮膚当
て布部分102は扁平で、医療用パイプ使用時に皮膚上
の医療用パイプ挿入穴部を覆うために用いられる吸収材
として形状的に適当である。実施形態1ないし5の医療
用分泌物吸収ガーゼは、その特徴的構造から、装着およ
び使用後の交換が手早く簡単にできる。実施形態1ない
し5の医療用分泌物吸収ガーゼには刃物を用いた裁断に
よる切れ目が施されていないため、繊維のほつれ、およ
び繊維屑が表面上に生じ難い。
【0016】本発明の医療用分泌物吸収ガーゼでは、好
ましくは帯状ガーゼ布を3または4回折り畳んで皮膚当
て布部分を形成する。また更に、本発明の医療用分泌物
吸収ガーゼでは、好ましくは帯状ガーゼ布を折り畳んだ
後に、帯状ガーゼ布の基端部に対して帯状ガーゼ布の先
端部を下方にくぐらせて交差させる。なお、ガーゼを折
り畳んだとき、ガーゼの内側に不織布などを貼り付けて
から折り畳めば、ガーゼの芯となり、折り目をしっかり
させ、全体の保形の役目を果たすと共に体内からの分泌
物の吸着に役立つものとなる。
【0017】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例1 ガーゼ布(縦約30cm×横約15cm)を、切断端部
である両側四分の一を内側に折り畳み、更にそれを二つ
折りして、帯状ガーゼ布(縦約30cm×横約3.75
cm)とした。前記帯状ガーゼ布の一方の側縁が他方の
側縁と約90°で交差するようにして4回折り畳み、帯
状ガーゼ布の基端部に対して帯状ガーゼ布の先端部を下
方にくぐらせて交差させ、図1に示される医療用分泌物
吸収ガーゼを作成した。本実施例の医療用分泌物吸収ガ
ーゼは、中心に医療用パイプ固定孔を有し、約4cmの
パイプ通過路を有する、縦約4cm×横約4cmの扁平
な皮膚当て布部分からなる。医療用パイプ使用時、本実
施例の医療用分泌物吸収ガーゼは皮膚上の医療用パイプ
挿入穴部に簡単に装着されて医療用パイプをしっかりと
固定していた。使用中に本実施例の医療用分泌物吸収ガ
ーゼを観察してみたところ、ガーゼ布上に繊維のほつれ
や繊維屑は生じていなかった。ガーゼ布からの繊維のほ
つれ、または繊維屑が皮膚および医療用パイプ上にこび
りつくことがないため、使用済みの本実施例の医療用分
泌物吸収ガーゼは簡単に取り外され、そしてそれを新し
いガーゼと手早く交換することができた。このとき、皮
膚上の医療用パイプ挿入穴部を観察してみたところ、分
泌物を吸収したガーゼ布からの繊維のほつれ、または繊
維屑は、医療用パイプ挿入穴に脱落していなかった。本
実施例の医療用分泌物吸収ガーゼを使用した場合、従来
のものを使用した場合よりも清潔性が向上するため、使
用者は快適であった。
【0018】参考例1 ガーゼ布(縦約30cm×横約30cm)を、切断端部
である両側四分の一を内側に折り畳み、更にそれを二つ
折りして、帯状ガーゼ布(縦約30cm×横約7.5c
m)とした。同様に、上下四分の一を内側に折り畳み、
更にそれを二つ折りして、16枚合わせの正方形状ガー
ゼ(縦約7.5cm×横約7.5cm)とした。該ガー
ゼの正方形の一辺において、その中央部から正方形の中
心に向けて、ハサミを用いて約3cmの切れ目を入れて
パイプ通過路を形成した。該パイプ通過路の先端部に左
右45°の角度で約1cmの切れ目を入れ、切れ目全体
の形状をY字とし、図9(A)に示される医療用分泌物
吸収ガーゼを作成した。医療用パイプ使用時、本参考例
の医療用分泌物吸収ガーゼは皮膚上の医療用パイプ挿入
穴部に簡単に装着されて医療用パイプを固定していた
が、実施例1の医療用分泌物吸収ガーゼと比べると、そ
の固定はゆるやかであった。使用中に本参考例の医療用
分泌物吸収ガーゼを観察してみたところ、ガーゼ布上に
繊維のほつれや繊維屑が生じ、そこに分泌物がこびりつ
いて不潔であった。ガーゼ布からの繊維のほつれ、また
は繊維屑が皮膚および医療用パイプ上にこびりついてい
たため、使用済みの本参考例の医療用分泌物吸収ガーゼ
は取り外し難かった。本参考例の医療用分泌物吸収ガー
ゼを取り外した時、皮膚上の医療用パイプ挿入穴部を観
察してみたところ、ガーゼ布からの繊維屑がかなり脱落
していた。
【0019】参考例2 正方形状の不織布(縦約7.5cm×横約7.5cm)
の一辺において、その中央部から正方形の中心に向け
て、ハサミを用いて約3cmの切れ目を入れてパイプ通
過路を形成した。該パイプ通過路の先端部に左右90°
の角度で約1cmの切れ目を入れ、切れ目全体の形状を
T字とし、図9(B)に示される医療用分泌物吸収ガー
ゼを作成した。医療用パイプ使用時、本参考例の医療用
分泌物吸収ガーゼは皮膚上の医療用パイプ挿入穴部に簡
単に装着されて医療用パイプを固定していたが、実施例
1の医療用分泌物吸収ガーゼと比べると、その固定はゆ
るやかであった。使用中に本参考例の医療用分泌物吸収
ガーゼを観察してみたところ、わずかに繊維のほつれが
生じていて、そこに分泌物がこびりついて不潔であっ
た。ガーゼ布からの繊維のほつれが皮膚および医療用パ
イプ上にこびりついていたため、使用済みの本参考例の
医療用分泌物吸収ガーゼは取り外し難かった。本参考例
の医療用分泌物吸収ガーゼを取り外した時、皮膚上の医
療用パイプ挿入穴部を観察してみたところ、わずかにガ
ーゼ布からの繊維屑が脱落していた。
【0020】
【発明の効果】本発明の医療用分泌物吸収ガーゼでは、
刃物を用いた裁断による切れ目が施されていないので、
医療用パイプ使用時にガーゼ布上の繊維のほつれや繊維
屑が生じ難く、従って、分泌物を吸収したガーゼの繊維
のほつれや繊維屑が皮膚にこびりつくことが少なくな
り、またそれらが皮膚上の医療用パイプ挿入穴内に脱落
することも防止される。これは清潔性が重視される医療
分野において、衛生上極めて好ましい。また、本発明の
医療用分泌物吸収ガーゼは、経済的に量産が可能であ
り、皮膚上の医療用パイプ挿入穴部への装着および使用
後の交換が手早く簡単にでき、なおかつ皮膚上の医療用
パイプ挿入穴部にしっかりと固定され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態5の医療用分泌物吸収ガー
ゼの外観を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態5の医療用分泌物吸収ガー
ゼを示す図であって、図2(A)はその正面図、そして
図2(B)は図2(A)のX−X線における断面図を表
す。
【図3】 本発明の実施形態の医療用分泌物吸収ガーゼ
およびその作成方法を示す図であって、一回折り畳まれ
た状態の帯状ガーゼ布の正面図を表わす。
【図4】 本発明の実施形態の医療用分泌物吸収ガーゼ
およびその作成方法を示す図であって、帯状ガーゼ布が
二回折り畳まれた状態の本発明の実施形態1の医療用分
泌物吸収ガーゼの正面図を表わす。
【図5】 本発明の実施形態の医療用分泌物吸収ガーゼ
およびその作成方法を示す図であって、帯状ガーゼ布が
三回折り畳まれた状態の本発明の実施形態2の医療用分
泌物吸収ガーゼの正面図を表わす。
【図6】 本発明の実施形態の医療用分泌物吸収ガーゼ
およびその作成方法を示す図であって、実施形態2の医
療用分泌物吸収ガーゼにおいて、帯状ガーゼ布の基端部
に対して帯状ガーゼ布の先端部を下方にくぐらせて交差
させた状態の本発明の実施形態3の医療用分泌物吸収ガ
ーゼの正面図を表わす。
【図7】 本発明の実施形態の医療用分泌物吸収ガーゼ
およびその作成方法を示す図であって、帯状ガーゼ布が
四回折り畳まれた状態の本発明の実施形態4の医療用分
泌物吸収ガーゼの正面図を表わす。
【図8】 本発明の実施形態の医療用分泌物吸収ガーゼ
およびその作成方法を示す図であって、実施形態4の医
療用分泌物吸収ガーゼにおいて、帯状ガーゼ布の基端部
に対して帯状ガーゼ布の先端部を下方にくぐらせて交差
させた状態の本発明の実施形態5の医療用分泌物吸収ガ
ーゼの正面図を表わす。
【図9】 従来の、刃物での裁断によって適当な切れ目
を施された医療用分泌物吸収ガーゼの正面図を示す図で
あって、図9(A)は切れ目の形状がY字であるもの、
図9(B)は切れ目の形状がT字であるもの、そして図
9(C)は切れ目の形状が放射線状であるものを表す。
【符号の説明】
100・・・本発明の医療用分泌物吸収ガーゼ 101・・・医療用パイプ 102・・・皮膚当て布部分 103・・・医療用パイプ固定孔 104・・・皮膚当て布部分の外縁 105・・・パイプ通過路 106・・・ガーゼ布 107・・・帯状ガーゼ布の側縁 108・・・帯状ガーゼ布の側縁 109・・・ガーゼ布の切断端部 S・・・・・帯状ガーゼ布の基端部 F・・・・・帯状ガーゼ布の先端部 200・・・従来の医療用分泌物吸収ガーゼ 201・・・外縁 202・・・切れ目 203・・・ガーゼ布 204・・・パイプ通過路 205・・・パイプ固定孔 206・・・繊維のほつれ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扁平な皮膚当て布部分と、その中心に設
    けた医療用パイプ固定孔と、前記皮膚当て布部分の外縁
    から前記パイプ固定孔ヘ達するパイプ通過路を有する医
    療用分泌物吸収ガーゼであって、ガーゼ布を折り畳んで
    帯状とし、該帯状ガーゼ布をその一方の側縁が他方の側
    縁と交差するようにして複数回折り畳んで、その折り目
    を外縁とする前記皮膚当て布部分を形成し、前記皮膚当
    て布部分の中央に位置するパイプ固定孔が帯状ガーゼ布
    の側縁により囲まれていることを特徴とする医療用分泌
    物吸収ガーゼ。
  2. 【請求項2】 ガーゼ布を、その両切断端部を内側に入
    れるように折り畳んで帯状としたことを特徴とする請求
    項1記載の医療用分泌物吸収ガーゼ。
  3. 【請求項3】 帯状ガーゼ布を3または4回折り畳んで
    皮膚当て布部分を形成することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の医療用分泌物吸収ガーゼ。
  4. 【請求項4】 帯状ガーゼ布を折り畳んだ後に、帯状ガ
    ーゼ布の基端部に対して帯状ガーゼ布の先端部を下方に
    くぐらせて交差させることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか一項記載の分泌物吸収ガーゼ。
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