JP2003052194A - 磁気ディスク記憶装置 - Google Patents

磁気ディスク記憶装置

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JP2003052194A JP2001378352A JP2001378352A JP2003052194A JP 2003052194 A JP2003052194 A JP 2003052194A JP 2001378352 A JP2001378352 A JP 2001378352A JP 2001378352 A JP2001378352 A JP 2001378352A JP 2003052194 A JP2003052194 A JP 2003052194A
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  • Control Of Linear Motors (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アクセスの高速化を可能にする一方、リニア
駆動時には、EMIノイズの発生およびリード/ライト
エラーを誘発するおそれがある発熱を共に最小限に抑え
ながら、トラッキング時における磁気ヘッド位置決め制
御を高精度化する。 【解決手段】 ボイスコイルモータをリニア制御で駆動
するリニア駆動モードと、ボイスコイルモータをパルス
幅制御で駆動するパルス駆動モードとを備える。ボイス
コイルモータの駆動電流が少ないときにはリニア駆動モ
ードを実行させ、多いときにはパルス駆動モードを実行
させる。リニア駆動モードとパルス駆動モードは共通の
出力アンプ(3,4)を用いて行う。出力アンプは、プ
ッシュプル方式の出力回路とし、リニア駆動モード時に
はAB級動作が設定され、パルス駆動モード時にはB級
動作が設定されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク記憶
装置の制御技術、さらには、回転駆動される磁気記憶デ
ィスク上の記憶トラックに対して情報のリード/ライト
を行なう磁気ヘッドを移動させるボイスコイルモータの
制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク記憶装置は、高速で回転駆
動される磁気記憶ディスク上の記憶トラックに対して情
報のリード/ライトを行なう磁気ヘッドと、この磁気ヘ
ッドを上記ディスク上にてシークおよびトラッキング移
動させるボイスコイルモータと、上記磁気ヘッドのリー
ド状態を監視しながら上記ボイスコイルモータの駆動電
流を制御することにより上記磁気ヘッドの位置決めを行
なうボイスコイルモータ駆動制御回路を有する。
【0003】磁気ディスク記憶装置の情報記憶密度は年
々高められているが、これに伴って磁気ヘッドの位置決
め制御も非常に高精度が要求されるようになってきた。
そこで、上記ボイスコイルモータの駆動電流を当該駆動
電流の検出値に基づいてフィードバック制御することに
より上記磁気ヘッドの位置決めを行なう方式が採用され
ている。そして、その磁気ヘッドを移動させるボイスコ
イルモータの駆動には、一般に、ボイスコイルモータの
駆動電流量を連続的に変化させるリニア駆動方式が採用
されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した技術には、次
のような問題のあることが本発明者らによってあきらか
とされた。すなわち、磁気ディスク記憶装置では記憶の
高密度化とともにアクセスの高速化も要求されている。
高速アクセスを実現するためには磁気ヘッドを所定の記
憶トラックまで移動させる時間いわゆるシーク時間を短
縮させなければならないが、そのためにはボイスコイル
モータの駆動電流を増大させる必要がある。しかし、ボ
イスコイルモータ駆動電流を増大させると、その駆動電
流をリニアに制御するための電力損失が増大し、これに
伴って発熱量が増大する。このシーク時の発熱は磁気ヘ
ッドや磁気記憶ディスクの動作や特性等に悪影響を及ぼ
し、これにより、たとえばリード/ライトエラーが生じ
やすくなるなどの弊害が生じる。
【0005】上記発熱を減少させるために、本発明者
は、上記ボイスコイルモータ駆動電流をパルス幅変調制
御(以下、PWM制御)することを検討した。すなわ
ち、ボイスコイルモータ駆動電流の量を連続的に変化さ
せるのではなく、その駆動電流の通電/非通電時間比
(いわゆるデューティ)を変化させることによってボイ
スコイルモータの駆動制御を行なうパルス駆動方式を検
討した。この場合、ボイスコイルモータ駆動電流の量を
最大値付近に固定し、その通電/非通電時間比を変化さ
せることによってボイスコイルモータの駆動制御を行な
う。この駆動方式は一種のスイッチング制御であって、
電力損失の低減には非常に有効であるとされている。
【0006】しかし、パルス駆動方式は電力損失の低減
による発熱量抑制には有効であるが、上述したリニア駆
動方式に比べて制御精度、とくに磁気ヘッドの移動量が
小さいトラッキング時での磁気ヘッド位置決め精度を十
分に確保することが困難になる。そこで、本発明者は、
磁気ヘッドを高速でシーク移動させるために大きな駆動
電流が必要なときにはPWM制御による駆動(パルス駆
動モード)を行い、トラッキングのために小振幅だが高
精度の駆動制御が必要なときにはリニア制御による駆動
(リニア駆動モード)を行うことを検討した。この場
合、パルス駆動とリニア駆動を別々の出力アンプで行わ
せようとすると、構成が大規模かつ複雑になってしま
う。とくに、ボイスコイルモータと出力アンプ間の切り
替えが非常に複雑かつ面倒になる。構成を複雑あるいは
大規模にしないためには、パルス駆動とリニア駆動を共
に同じ出力回路で行わせるのが合理的である。
【0007】つまり、ボイスコイルモータに駆動電流を
供給する出力アンプをパルス駆動時とリニア駆動時とで
共用させる。このためには、その出力アンプの入力を制
御量の大きさに応じてパルス駆動またはリニア駆動する
ように構成する。パルス駆動時には、PWM制御された
パルス信号を上記出力アンプに入力させる。この場合、
そのパルス信号は、出力アンプをそのダイナミックレン
ジ一杯に動作させることができるように十分な振幅を持
たせる。これにより、出力アンプは出力が飽和するフル
レンジで動作しながら、ボイスコイルモータにパルス駆
動電流を通電する。
【0008】リニア駆動時には、制御量の変化に応じて
レベルがリニアに変化する入力信号を上記出力アンプに
入力させることにより、ボイスコイルモータをリニア駆
動する。この場合、その入力信号は、出力アンプのダイ
ナミックレンジ内に十分に収まる小振幅の信号であり、
とくに、ヘッド位置を細かく精密制御するトラッキング
時では、出力アンプはゼロレベル出力に近い状態でボイ
スコイルモータに駆動電流を通電する。
【0009】上述のように、出力アンプはパルス駆動時
とリニア駆動時とで共通化することができる。これによ
り、構成を複雑化および大規模化することなく、ボイス
コイルモータをシーク時とトラッキング時とでそれぞれ
に適した方式(パルス/リニア)で駆動することが可能
となる。
【0010】しかしながら、上述したパルス/リニアの
ハイブリッド駆動方式では次のような問題を生じること
が判明した。すなわち、PWM駆動を効率良く行わせる
ためには、大振幅かつ高スルーレートで動作できる出力
アンプが必要となる。パルス駆動方式では、駆動電流を
高速でスイッチング制御することにより電力損失を低減
させることができるが、スルーレートが低いと、スイッ
チング時の電力損失(スイッチングロス)が大きくなっ
てパルス駆動方式の利点が薄れる。過剰な高スルーレー
トはEMIノイズを増加させる懸念があるが、パルス駆
動方式の本来の利点を活かすためには、ある程度以上の
スルーレートは必要である。
【0011】ボイスコイルモータの駆動には、電流を押
し出すソース出力と電流を引き込むシンク出力の両動作
が可能なアンプを使用しなければならない。このような
出力動作を行うアンプは、電流の押し出し量(ソースあ
るいはプッシュ電流)を制御する出力素子と電流の引き
込み量(シンクあるいはプル電流)を制御する出力素子
とを直列接続(縦積み)した、いわゆるプッシュプル方
式の出力回路を使用する。プッシュプル方式の出力回路
は、電源の正側と負側の間でプッシュ(ソース)駆動用
の出力トランジスタとプル(シンク)駆動用の出力トラ
ンジスタを直列接続するとともに、その中間接続点(ノ
ード)から出力を取り出す形となっている。
【0012】上述したプッシュプル方式の出力アンプで
は、プッシュ側トランジスタからプル側トランジスタに
抜ける貫通電流が問題となる。この貫通電流が多くなる
と、出力に寄与しない無効な消費電力が増大する。ま
た、貫通電流が流れすぎると、それによって出力トラン
ジスタが破損することもある。このため、貫通電流はな
るべく小さくすることが望ましい。B級動作の出力アン
プでは、プッシュ側トランジスタとプル側トランジスタ
のいずれか一方が必ずオフ状態となるような動作条件を
設定することにより、貫通電流を遮断するようにしてい
る。
【0013】しかし、良好なリニア特性を得るために
は、ある程度の貫通電流を許容する必要がある。B級ア
ンプでは出力ゼロ付近いわゆるゼロクロス付近にて、プ
ッシュ側とプル側の両トランジスタの一方がオン状態か
らオフ状態、他方がオフ状態からオン状態にそれぞれ切
り替わるときに、いわゆるスイッチングノイズが生じ
る。ボイスコイルモータをリニア駆動する場合、出力ゼ
ロ付近で生じるスイッチングノイズは、その出力ゼロ付
近で行われるトラッキング制御の精度と安定性を損な
う。
【0014】他方、ボイスコイルモータをパルス駆動す
る場合は、前述したように、高振幅高スルーレートの出
力アンプが必要となる。ところが、高スルーレートのア
ンプは貫通電流が非常に流れやすく、とくに、フルレン
ジでスイッチング動作させられている出力アンプにおい
て、プッシュ側とプル側の両トランジスタが非常に短時
間でも同時オン状態になると、その同時オンの瞬間に非
常に大きな貫通電流が流れて、最悪の場合、トランジス
タや電源の破壊に至ることがある。そこまで行かなくて
も、EMIの原因となる大きな過渡ノイズが生じる。そ
の貫通電流は、ボイスコイルモータをリニア駆動する場
合でも、消費電力が増大させるという問題をもたらすの
で、過大になるのは避けた方がよい。
【0015】上述のように、パルス駆動では、大振幅高
スルーレートでボイスコイルモータを駆動することが望
ましいが、スルーレートが高すぎるとEMIノイズが大
きくなるという背反が生じる。一方、スルーレートが低
いと、今度は、スイッチングロスによる消費電力増加と
いう問題が生じる。また、パルス駆動の場合、制御信号
の僅かなずれでも出力トランジスタに貫通電流が流れて
しまうため、貫通電流による消費電力の増加にも留意し
なければならない。
【0016】そのほか、出力トランジスタには大きな電
流が流されるため、内部素子に比べてサイズの大きな素
子が使用される。また、出力トランジスタとして外付け
素子が用いられることもある。このように出力トランジ
スタと内部素子とのサイズ比が大きいと、製造ばらつき
による素子の特性の差が大きくなる。特に、外付け素子
を用いた場合には、外付け素子は製造プロセスが異なる
ためこれを駆動する内部素子の特性との差がさらに大き
くなる。
【0017】このため、リニア駆動の際に出力電流のリ
ニア特性を良くするために上記アイドリング電流を流す
ようにした場合、素子の特性の差によってそのアイドリ
ング電流のばらつきが大きくなってしまい、消費電力が
予想以上に多くなって発熱が増えたり、消費電力は少な
くないがスイッチングノイズが大きくなってしまったり
など、ボイスコイルモータを精密にリニア駆動する上で
最適な動作が得られなくなるという問題が生じる。
【0018】上述したように、磁気ディスク記憶装置に
おいて、磁気ヘッドをシークまたはトラッキング移動さ
せるボイスコイルモータを、その駆動量の大きさに応じ
て、パルス駆動またはリニア駆動を切り替えて行うハイ
ブリッド駆動方式は、消費電力や制御精度などの面で大
きな利点が期待される一方、パルスとリニアの両駆動を
共に同じ出力アンプを用いて行おうとすると、上述した
ように種々の背反する問題を生じることが判明した。
【0019】本発明の目的は、磁気ヘッドをシークまた
はトラッキング移動させるボイスコイルモータを、その
駆動量の大きさに応じて、パルス駆動またはリニア駆動
を切り替えて行わせることができるとともに、そのパル
スとリニアの両駆動を共に同じ出力アンプにてそれぞれ
最適に行わせることができる技術を提供することにあ
る。さらには、パルス駆動時には大振幅高スルーレート
でボイスコイルモータを駆動することにより、シーク時
間の短縮によるアクセスの高速化を可能にする一方、リ
ニア駆動時には、EMIノイズの発生およびリード/ラ
イトエラーを誘発するおそれがある発熱を共に最小限に
抑えながら、トラッキング時における磁気ヘッド位置決
め制御を高精度化することができる技術を提供すること
にある。本発明の前記ならびにそのほかの目的と特徴
は、本明細書の記述および添付図面からあきらかになる
であろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。すなわち、回転駆動される磁気記
憶ディスク上の記憶トラックに対して情報のリードおよ
び/またはライトを行なう磁気ヘッドを、ボイスコイル
モータで駆動する磁気ディスク記憶装置にあって、その
磁気ヘッドのリード状態を監視しながらボイスコイルモ
ータの駆動電流をフィードバック制御することにより磁
気ヘッドの位置決め制御を行なう磁気ヘッド駆動制御手
段に、ボイスコイルモータをリニア制御で駆動するリニ
ア駆動モードと、ボイスコイルモータをパルス幅制御で
駆動するパルス駆動モードとを備える。ボイスコイルモ
ータの駆動電流が少ないときにはリニア駆動モードを実
行させ、多いときにはパルス駆動モードを実行させる。
リニア駆動モードとパルス駆動モードは共通の出力アン
プを用いて行う。出力アンプは、プッシュ駆動用出力ト
ランジスタとプル駆動用出力トランジスタによるプッシ
ュプル方式の出力回路とし、リニア駆動モード時にはA
B級動作が設定され、パルス駆動モード時にはB級動作
が設定されるようにする。
【0021】上記手段によれば、磁気ヘッドをシークま
たはトラッキング移動させるボイスコイルモータを、そ
の駆動量の大きさに応じて、パルス駆動またはリニア駆
動を切り替えて行わせることができるとともに、そのパ
ルスとリニアの両駆動を共に同じ出力アンプにてそれぞ
れ最適に行わせることができる。したがって、ボイスコ
イルモータをシーク時とトラッキング時とでそれぞれに
適した方式(パルス/リニア)で駆動することができ
る。
【0022】また、上記磁気ディスク記憶装置におい
て、リニア駆動時に低スルーレートまたはパルス駆動時
に高スルーレートで、ボイスコイルモータを駆動するこ
とによっても、磁気ヘッドをシークまたはトラッキング
移動させるボイスコイルモータを、その駆動量の大きさ
に応じて、パルス駆動またはリニア駆動を切り替えて行
わせることができるとともに、そのパルスとリニアの両
駆動を共に同じ出力アンプにてそれぞれ良好に行わせる
ことができる。
【0023】したがって、構成を複雑化および大規模化
することなく、シーク時間の短縮によるアクセスの高速
化を可能にする一方、リニア駆動時には、EMIノイズ
の発生およびリード/ライトエラーを誘発するおそれが
ある発熱を共に最小限に抑えながら、トラッキング時に
おける磁気ヘッド位置決め制御を高精度化することがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施態様
を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の技術
が適用された磁気ディスク記憶装置の概要を示す。同図
に示す磁気ディスク記憶装置は、磁気記憶ディスク10
0、該磁気記憶ディスク100を回転駆動させるスピン
ドルモータ102、上記磁気記憶ディスク100上の記
憶トラックに対して情報のリード/ライトを行なう磁気
ヘッド106、この磁気ヘッド106を上記ディスク1
00上にて径方向へ移動させるボイスコイルモータ10
8、このボイスコイルモータ108を駆動するモータ駆
動回路110、上記磁気ヘッド106の読出信号から位
置情報を読み取る信号処理回路(信号処理IC)23
0、この信号処理回路230が読み出した位置情報に基
づいて上記モータ駆動回路110に駆動電流指令値CR
NTを送るコントローラ260などを有する。
【0025】ここで、コントローラ260は、磁気ディ
スク記憶装置全体の動作を司るマイクロコンピュータ
(CPU)261と、このマイクロコンピュータ261
からの位置指令(目標トラック位置情報)と上記信号処理
回路230からのヘッド位置情報とに基づいて駆動電流
指令値を生成する補償回路262を有する。この補償回
路262が生成する駆動電流指令値は、上述したよう
に、上記モータ駆動回路110へ送られる。
【0026】また、この実施例においては、リニア駆動
とPWM駆動を切り替えるモード指令信号MODEと、
PWM駆動におけるスルーレートを指示するスルーレー
ト設定信号SRとがコントローラ260において生成さ
れてモータ駆動回路110に供給されるように構成され
ている。
【0027】モータ駆動回路110は、図2に示されて
いるように、コントローラ260との間でシリアルにデ
ータの送受信を行なうシリアルポート111と、コント
ローラ260からディジタルデータとして送られてくる
駆動電流指令値CRNTをアナログ形式の駆動電流指令
値に変換するD/A変換器112と、そのアナログ形式
の駆動電流指令値に基づいてボイスコイルモータ108
に駆動電流を通電するVCMドライバ114と、ボイス
コイルモータ108のコイルに誘起される逆起電圧(逆
起電力)を検出する逆起電圧検出回路115と、該逆起
電圧検出回路115および上記VCMドライバ114が
必要とする基準電圧Vrefを発生する基準電圧発生回
路116と、上記逆起電圧検出回路115により検出さ
れた逆起電圧をAD変換するAD変換回路117とを内
蔵する。
【0028】コントローラ260で生成された上記駆動
電流指令値CRNTはシリアルポート111を介してD
/A変換器112に、またモード指令信号MODEとス
ルーレート設定信号SRはシリアルポート111を介し
てVCMドライバ114に供給される。一方、変換回路
117でディジタルデータに変換された逆起電圧は、シ
リアルポート111を介してコントローラ260へ送ら
れ、コントローラ260は受信した逆起電圧からヘッド
の移動速度を認識する。
【0029】コントローラ260は、移動速度に応じて
動作モードを決定し、モード指令信号MODEをモータ
駆動回路110に送って指令を与え、上記VCMドライ
バ114は、指定された動作モードに従ってボイスコイ
ルモータ108の駆動する。具体的には、上記磁気ヘッ
ド106の移動駆動量が小さいリード時またはライト時
にはボイスコイルモータ108の駆動電流をリニア制御
する「リニア駆動モード」が指定されてVCMドライバ
114により実行される。また、上記磁気ヘッド106
の移動駆動量が大きいシーク時には、ボイスコイルモー
タ108のコイルの駆動電流をPWM制御する「パルス
駆動モード」が指定され、VCMドライバ114が指定
されたモードに応じてモータの駆動電流を制御するよう
に構成されている。上記各モードの内容については後に
詳しく説明する。
【0030】さらに、コントローラ260は、補償回路
262が生成する駆動電流指令値が指示する駆動電流値
の大きさを所定のしきい値でレベル弁別し、このレベル
弁別の結果に基づいてモード指令信号MODEを生成し
上記モータ駆動回路110へ送って動作モードを指定す
る。このモード指令信号MODEは、補償回路262が
生成する駆動電流指令値が所定のしきい値未満の場合は
「リニア駆動モード」を指示し、その駆動電流指令値が
しきい値以上の場合は「パルス駆動モード」を指示す
る。上記VCMドライバ114は、上記モード指令信号
MODEに応じて「リニア駆動モード」または「パルス
駆動モード」のいずれかに切り替えて実行するように構
成されている。
【0031】上述のような磁気ヘッド駆動システムを備
えたことにより、磁気ヘッド106の移動駆動量が小さ
いトラッキング時には、ボイスコイルモータ駆動電流が
リニア制御されることにより高い位置決め精度を得るこ
とができる。一方、磁気ヘッド106の移動駆動量が大
きいシーク時には、「パルス駆動モード」が選択されて
ボイスコイルモータのパルス駆動されることにより、電
力損失を抑えつつ高速で磁気ヘッド106を移動させる
ことができる。これにより、リード/ライトエラーを誘
発する発熱やEMIを効果的に低減させながら、トラッ
キング時における磁気ヘッド位置決め制御の高精度化と
シーク時間の短縮によるアクセスの高速化を共に達成す
ることが可能となる。
【0032】図3は、図2に示したモータ駆動回路11
0のシーク時の電流指令値とトラッキング時の電流指令
値の関係をタイミングチャートで示す。図3に示されて
いるように、シーク時(図3のT1の期間)には磁気ヘ
ッド106の必要移動量が大きいため、これに応じて、
コントローラ260からはフルレンジすなわち最大スケ
ール(Vmax+/Vmax−)の駆動電流指令値CR
NTが発せられる。この指令値はD/A変換器112で
アナログ指令値(Vmax+/Vmax−)に変換され
てVCMドライバ114に与えられる。そして、VCM
ドライバ114は、ボイスコイルモータ108の平均駆
動電流がその指令値と一致するように、ボイスコイルモ
ータ108への駆動電流をPWM制御するパルス駆動モ
ードを実行する。駆動電流指令値がVmax+とされる
ことにより磁気ヘッド106が高速でシーク駆動され、
その後駆動電流指令値がVmax-とされることにより
ヘッドの移動にブレーキがかけられる。
【0033】そして、磁気ヘッド106がシーク駆動さ
れて目標の記憶トラックに近づくと、磁気ヘッド106
の必要移動量が小さくなるため、これに応じて、コント
ローラ260から発せられる駆動電流指令値CRNTが
小さくされ、DA変換器112から出力されるアナログ
駆動電流指令値もVmax+より小さくされる。この駆
動電流指令値の大きさ(絶対値)が所定のしきい値(V
th)未満になると、駆動モードがパルス駆動モードか
らリニア駆動モードに変化される。これにより、VCM
ドライバ114は、ボイスコイルモータ108の駆動電
流がリニア制御によって上記指令値となるようなリニア
駆動モードを実行して、磁気ヘッド106を高精度に位
置決め制御するいわゆるトラッキング動作を行なう(図
3のT2の期間)。
【0034】図4は、上記VCMドライバ114の実施
例を示す。また、図5は、図4のVCMドライバにおけ
る要部の動作タイミングチャートを示す。図4に示され
ているように、VCMドライバ114は、制御アンプ
1、PWMコンパレータ2、出力アンプ3,4、電流セ
ンスアンプ5、サンプル・ホールド回路6、タイミング
制御回路7、ラッチ回路8、振幅制御回路9、三角波発
生回路10などによって構成される。各アンプ1,3〜
5はそれぞれ差動入力を有する演算増幅回路によって構
成され、アンプ内の抵抗R1〜R14やトランジスタな
どの素子の定数を最適に決定することによって、利得な
どの回路動作特性がそれぞれ所望の特性となるように設
定されている。
【0035】また、図4において、DAoutはコントロ
ーラ260から与えられD/A変換器112においてア
ナログ値に変換された駆動電流指令値であり、Vpsは電
源電圧、VrefおよびVcmrefはそれぞれ回路の動作基準
電圧である。制御アンプ1に接続されている抵抗Rxと
容量Cxは位相補償用の素子、Rsはコイルに流れる電
流を電圧Vsに変換する電流検出用の抵抗である。ボイ
スコイルモータ108は、コイルのインダクタンスLm
と、内部抵抗Rmと、逆起電圧源Vbfとにより等価回
路として表わされている。
【0036】制御アンプ1は、D/A変換器112にて
アナログ信号に変換されて抵抗R1を介して入力される
駆動電流指令値DAoutとサンプル・ホールド回路6で
サンプリングされて抵抗R2を介して入力される出力電
流Soutとの差分を増幅して、制御電圧(制御目標電
圧)Vctlとして出力する。
【0037】PWMコンパレータ2は、三角波発生回路
10から出力される三角波信号Voscと上記制御電圧Vc
tlとをレベル比較することにより、その制御電圧Vctl
に応じて幅が変化するパルス電流Ipwm+,Ipwm-を生成
する。つまり、制御電圧VctlによってPWM変調され
たパルス電流Ipwm+,Ipwm-を生成する。
【0038】出力アンプ3,4は抵抗R7〜R14によっ
て所定の電圧利得が設定された電流ドライバであり、制
御電圧Vctlまたはパルス電流Ipwm+,Ipwm-によって
それぞれ駆動される。そして、出力アンプ3,4の出力
端子間にボイスコイルモータ108のコイルLmとセン
ス用の抵抗Rsとが直列に接続されており、出力アンプ
3,4によりモータのコイルに駆動電流Ivcmを流す。
このようにモータコイルの駆動は一対の出力アンプ3,
4により双方向から行われるようになっている。図5に
おいて、Vcmpは一方の出力アンプ3の出力電圧、Vcmn
は他方の出力アンプ4の出力電圧をそれぞれ示す。
【0039】また、この実施例では、上記ボイスコイル
モータ駆動電流Ivcmは電流検出用抵抗Rsにより電圧に
変換されてセンスアンプ5により検出される。この変換
電圧Vs(=Rs×Ivcm)は、電流センスアンプ5にて
抵抗R3〜R6で設定される電圧利得で増幅されて、サ
ンプル・ホールド回路6に入力される。サンプル・ホー
ルド回路6は、タイミング制御回路7が生成するサンン
プリングパルスPsに同期して上記電流検出電圧Vsをサ
ンプリングする。タイミング制御回路7は、上記三角波
信号Voscのピーク(上側ピークと下側ピーク)を検出
し、このピーク検出点ごとに上記サンプリングパルス信
号Psを生成する。
【0040】ラッチ回路8は、モード指令信号MODE
を上記サンプリングパルスPsに同期してラッチし、モ
ード切替え制御信号PWM/LINを出力する。図4の
モータ駆動回路は、モード指令信号MODEにより動作
モードとして「リニア駆動モード」が指定されている状
態になると、その後の最初のサンプリングパルスPsに
同期してタイミング制御回路7の出力がハイレベルに固
定される。これにより、上記サンプル・ホールド回路6
は入力信号(電流検出電圧Vs)をそのまま通過させる
常時サンプリング状態に設定され、サンプリングされた
出力電流値が制御アンプ1に供給される。
【0041】一方、モード指令信号MODEにより動作
モードとして「PWM駆動モード」が指定されている状
態になると、電流センスアンプ5により増幅されたコイ
ルに流れる駆動電流の検出電圧Vsは、サンプリングパ
ルスPsにより、ボイスコイルモータ駆動電流Ivcmのオ
ンとオフの中間タイミングでサンプリングされる。この
中間タイミングではボイスコイルモータ駆動電流Ivcm
の瞬時値が平均値となるので、この平均出力電流値がサ
ンプリングされて制御アンプ1に供給される。
【0042】また、モード指令信号MODEにより「パ
ルス駆動モード」が指定されている場合、出力アンプ3
と4はコンパレータ2から出力されるパルス電流Ipwm
+,Ipwm-に基づいて動作し、モータコイルのPWMパ
ルス駆動が行なわれる。
【0043】なお、振幅制御回路9は、上記三角波信号
Voscの振幅Aoscが電源電圧Vpsに比例するように振幅
制御を行なう。出力アンプ3,4からボイスコイルモー
タ108に供給される駆動電流Ivcmは電源電圧Vpsに
よって変化する。このため、出力ンプ3,4をパルスで
駆動する場合、電源電圧Vps変化すると、そのパルス幅
に対する電流駆動利得が変化する。この変化を補償する
ために、振幅制御回路9は三角波信号Voscの振幅Aosc
を次式のように制御する。
【0044】 Vps/Aosc=R8/R7=R11/R12=一定 前述したように、コイルをPWM制御する場合、電流セ
ンスアンプ5により増幅されたコイル電流検出電圧Vs
は、上記三角波信号Voscのピークで生成されるサンプ
リングパルスPsにより、ボイスコイルモータ駆動電流
Ivcmのオンとオフの中間タイミングでサンプリングさ
れる。この中間タイミングではボイスコイルモータ駆動
電流Ivcmの瞬時値が平均値となる。また、その中間タ
イミングでは、駆動電流Ivcmのオン/オフによるキッ
クバックノイズの発生もない。これにより、PWM制御
を上記ボイスコイルモータ駆動電流Ivcmの平均値に基
づいて正確かつ安定に行なうことができる。
【0045】コイルをリニア駆動する場合、サンプル・
ホールド回路6を介してボイスコイルモータ駆動電流I
vcmが制御アンプ1の入力側に連続的にフィードバック
されることにより制御が実行される。また、「パルス駆
動モード」から「リニア駆動モード」への切替えは、上
記サンプリングパルスPsに同期して行われる。これに
より、その切替えは、ボイスコイルモータ駆動電流Ivc
mの瞬時値がPWM1周期の平均値となるタイミングで
円滑に行われる。図5は「パルス駆動モード」によるシ
ーク動作から「リニア駆動モード」によるトラッキング
動作に切り替えられた場合のタイミングを示す。
【0046】パルス駆動モードは、駆動電流の平均値サ
ンプリングパルスPsから次の平均値サンプリングパル
スPsまでを1周期としてPWM駆動されるサンプリン
グシステムであるので、制御アンプ1の出力からボイス
コイルモータの駆動端までの電圧利得が、両駆動モード
間で一致するように設計されている場合、即ち系のルー
プ利得が一致する場合、サンプリングパルス発生点にお
いて、制御アンプ1の出力電圧及び駆動電流Ivcmは
両駆動モード間で完全に一致する。従って、電流サンプ
リングパルスPsに同期して駆動モードの切り替えを行
なうことによってモード切替え時の出力変動を原理的に
はゼロにできる。
【0047】ところで、磁気ディスク記憶装置ではシー
クエラーにより磁気ヘッドが暴走状態になることがあ
る。この暴走状態は、ボイスコイルモータ108の駆動
端子に現れる逆起電圧Vbfを監視することによって検出
することができる。通常のリニア駆動では、ボイスコイ
ルモータ108の駆動電圧とボイスコイルモータ108
に流れる駆動電流から上記逆起電圧Vbfを監視すること
が可能であるが、PWM駆動の場合は、ボイスコイルモ
ータの駆動端子に、そのボイスコイルモータ108のコ
イルインダクタンスLmによるキックバックノイズ(L
di/dtによるEMIノイズ)が出るため、そのボイ
スコイルモータ108の駆動端子から上記逆起電圧Vbf
だけを直接検出することができない。
【0048】かかる問題については、前述したように、
そのキックバックノイズが生じない中間タイミングにて
サンプリングパルスPsを生成し、このサンプリングパ
ルスPsに同期して、平均駆動電流を検出すること、お
よびボイスコイルモータの駆動電圧のPWM1周期にお
ける平均値出力の指示値である制御アンプ1の出力電圧
Vctlでモータの駆動電流を代表させることにより解
決することができる。図4に示されている実施例の回路
の場合、上記逆起電圧Vbfが反映される電圧(Vsout)
がサンプル・ホールド回路6の出力Soutから、また
モータの駆動電圧に相当する電圧が制御アンプ1の出力
Vctlから取り出され、逆起電圧検出回路115に供
給されて監視が行なわれる。
【0049】図6は、図4に示されている回路のうち出
力アンプ3と4の具体的な回路構成例を示す。図6にお
いて、2は前記制御アンプ2から出力される制御電圧V
ctlと三角波発生回路10から出力される三角波信号Vo
scとを比較するPWMコンパレータで、このコンパレー
タ2はスルーレート制御信号SRによって出力電流IPW
Mが段階的に変化可能に構成されている。この出力電流
IPWMが段階的に変化されることにより、PWM駆動の
際に出力電圧波形の傾きが変化され、スルーレートをE
MIノイズを低減させられるところまで下げることがで
きる。したがって、EMIノイズの低減に有効であると
ともに、スイッチングロスによる電力損失の増大を回避
できるように最適化されたスルーレートを設定すること
ができる。
【0050】また、M1,M2はボイスコイルモータの
コイルの端子をそれぞれ駆動する出力トランジスタで、
それぞれNチャネル型MOSFETにより構成されてい
る。この2つの出力トランジスタM1,M2は電源の正
側と負側の間で直列接続されて、その中間接続点(ノー
ド)から出力(OUT)を取り出すプッシュプル方式の
出力回路(最終段)を構成する。この場合、一方の出力
トランジスタM1はプッシュ(ソース)駆動用、他方の
出力トランジスタM2はプル駆動用としてそれぞれ動作
させられる。
【0051】31は出力アンプ3(4)の初段アンプ
で、この初段アンプ31の入力端子Vin(+),Vin(-)
に、図4の抵抗R7とR8との接続ノードn1の電位お
よび抵抗R9とR10との接続ノードn2の電位が入力
され、それらの電位差に応じた電流ILINを出力する。
そして、この初段アンプ31の出力側と上記PWMコン
パレータ2の出力側に、モード切替え信号PWM/LI
Nによってオン、オフ制御されるスイッチSW1,SW
2がそれぞれ設けられている。
【0052】このスイッチSW1,SW2は、互いに相
補的にオン、オフ制御され、初段アンプ31の出力また
はPWMコンパレータ2の出力のいずれか一方が、出力
アンプ3(4)の実質的な入力信号としてノードn0に
供給される。ここで、SW1がオン設定(SW2はオフ
設定)されて初段アンプ31の出力が入力されるように
なると、出力アンプ3(4)はリニア制御される。ま
た、SW2がオン設定(SW1はオフ設定)されてPW
Mコンパレータ2の出力が入力されると、出力アンプ3
(4)はPWM制御されることとなる。
【0053】上記ノードn0には、エミッタ接地型増幅
回路を形成するバイポーラトランジスタQ1のベースが
接続されている。このバイポーラトランジスタQ1は、
エミッタが抵抗R3を介して接地されるとともに、コレ
クタが定電流源I1に接続されて、いわゆるエミッタ接
地型増幅回路を形成する。また、ベース・コレクタ間に
は容量C1が接続されている。この容量C1は位相補償
を行う積分容量として作用する。
【0054】スイッチSW1がオン(SW2はオフ)さ
れると、初段アンプ31の比較的小さな出力電流ILIN
がノードn0に導入されて、トランジスタQ1のベース
に入力される。このベース入力電流ILINはトランジス
タQ1のコレクタ電流を制御する。Q1のコレクタは定
電流源I1に接続されているので、そのコレクタ電圧V
1は、図7に示すように、入力電流ILINの変化に応じ
てリニアに変化する。つまり、トランジスタQ1は、初
段アンプ31の比較的小信号の出力電流ILINをリニア
増幅して電圧信号で出力する。図7において、(A)は
前記制御アンプ2から出力される制御電圧Vctl、
(B)は上記初段アンプ31の出力電流(シンク電流)
ILINすなわちトランジスタQ1のベース入力電流ILI
N、(C)はそのトランジスタQ1のコレクタ出力電圧
V1をそれぞれ示す。
【0055】一方、スイッチSW2がオン(SW1はオ
フ)されると、ノードn0にはPWMコンパレータ2か
ら比較的大きな電流IPWMが入力される。この電流IPWM
は、上記初段アンプ31の出力電流ILINに比べると過
渡変化が格段に大きいので、トランジスタQ1のコレク
タ・ベース間の容量C1によってその過渡変化が制御さ
れる。つまり、その電流ILINの大部分は容量C1を充
電するのに費やされるようになり、トランジスタQ1の
ベース電圧は容量C1の充電に伴って徐々に上昇される
ようになる。このため、トランジスタQ1のコレクタに
現れる電圧V1は、図8に示すように、電源電圧Vcc
に達するまでほぼ一定の傾きで上昇する。そして、この
Q1のコレクタ電圧V1は、差動アンプ32の非反転入
力端子(+)に入力される。
【0056】差動アンプ32は差動電圧入力端子(非反
転と反転)と2相電流出力端子(正相と負相)を有する
アンプである。この差動アンプ32は、Q1のコレクタ
電圧V1の変化に応じてほぼ直線的に出力が変化するよ
うに特性が設定されている。つまり、リニア動作するよ
うに構成されている。この差動アンプ32の反転入力端
子(−)には、回路の出力端子の電圧Voutすなわちコ
イルの駆動電圧Vcmp(またはVcmn)が抵抗R5を介し
てフィードバックされている。この差動アンプ32とそ
の後段に接続されたアンプ33,34および出力トラン
ジスタM1,M2を含めた回路全体は、入力電圧である
コレクタ電圧V1を高利得で増幅し、V1の変化に応じ
て変化する駆動電圧Vcmpを出力するように、回路を構
成する素子の定数が設定されている。
【0057】これにより、スイッチSW2がオンされて
ノードn0にコンパレータ2からの電流Ipwmが入力さ
れるパルス駆動モードにおいて、コンパレータ2の出力
電流Ipwmがスルーレート制御信号SRによってその電
流値がある値に設定されていると、出力電圧Voutもそ
のスルーレートに応じた傾きで変化されるようになる。
【0058】次に、図6において上記差動アンプ32と
出力トランジスタM1,M2との間に設けられているバ
ッファ・アンプ33,34を含む回路部分について説明
する。図6に示されているように、差動アンプ32の正
相出力(+)はバッファ・アンプ33の非反転入力端子
に入力される。このバッファ・アンプ33の出力電圧は
出力トランジスタM1のゲートに印加される。バッファ
・アンプ33はその出力電圧が自分の反転入力端子にフ
ィードバックされることにより、ボルテージフォロワと
して動作する。このようなバッファ・アンプを設けてい
るのは、出力トランジスタM1はそのサイズが大きいの
でゲート容量も大きく、所望の特性を保持したまま差動
アンプ32の出力で直接駆動するには駆動力が足りなく
なるためである。
【0059】また、この実施例においては、差動アンプ
32の正相側出力端子とボイスコイルモータのコイルが
接続される出力端子OUTとの間、つまりバッファ・ア
ンプ33の入力と出力端子OUTとの間に、抵抗R1と
MOSトランジスタM5が直列に接続されている。この
場合、MOSトランジスタM5のソース側が出力端子O
UTに接続され、ドレイン側は抵抗R1を直列に介して
バッファ・アンプ33の入力に接続され、ゲートはバッ
ファ・アンプ33の入力に接続されている。
【0060】バッファ・アンプ33はボルテージフォロ
ワとして動作するので、MOSトランジスタM5のゲー
トと出力トランジスタM1のゲートに印加される電圧は
同一となる。これにより、M1とM5はカレントミラー
回路を構成する。従って、MOSトランジスタM1とM
5のサイズ比をNとすると、出力トランジスタM1はM
5のドレイン電流のN倍の電流を流すように駆動され
る。
【0061】同様にして、差動アンプ32の負相出力
(−)がバッファ・アンプ34の非反転入力端子に入力
され、このアンプ34の出力電圧が出力トランジスタM
2のゲートに印加されるようになっている。バッファ・
アンプ34はその出力電圧が自分の反転入力端子にフィ
ードバックされることにより、ボルテージフォロワとし
て動作する。このバッファ・アンプ34の入力と出力端
子OUTとの間にも、抵抗R2とMOSトランジスタM
6が直列に接続されている。この場合も、MOSトラン
ジスタM6のソース側は出力端子OUTに接続され、ド
レイン側は抵抗R2を直列に介してバッファ・アンプ3
4の入力に接続され、ゲートはバッファ・アンプ34の
入力に接続されている。
【0062】ここで、MOSトランジスタM6のゲート
と出力トランジスタM2のゲートに印加される電圧は同
一であり、上記の場合と同様、M2とM6はカレントミ
ラー回路を構成している。従って、出力トランジスタM
2は、M6のドレイン電流のMOSトランジスタM2と
M6のサイズ比をNとすると、N倍の電流を流すように
駆動される。
【0063】トランジスタM5,M6と直列に設けられ
ている抵抗R1とR2は、アンプ31からの比較的小さ
な電流ILINが入力されるリニア駆動モードではあまり
意味を持たない素子である。パルス駆動モードでコンパ
レータ2から大きな電流Ipwmが入力されてトランジス
タM5,M6に大きな電流が流されるようになると、入
力電流がある値を超えたあたりからトランジスタM5,
M6のゲート・ソース間電圧が急に増大されるようにな
る。
【0064】これにより、図8の(C),(D)に示す
ように、出力トランジスタM1,M2のゲート・ソース
間電圧Vgs1,Vgs2が、アンプ32の入力電圧V1(図
8(B)参照)の変化よりも急峻に変化するように制御
される。
【0065】また、図6の回路においては、例えばアン
プ32の正相側出力の振幅レベルと負相側出力の振幅レ
ベルを適当に設定するなどの方法により、図8(C),
(D)に示すように、出力トランジスタM2のゲート・
ソース間電圧Vgs2の立下がりの方が、出力トランジス
タM1のゲート・ソース間電圧Vgs1の立上がりよりも
早く開始するように設計されている。
【0066】これによって、出力トランジスタM1,M
2が同時にオンされて貫通電流が流れないようにされ、
消費電力の増加が抑制される。同様に、出力トランジス
タM2のゲート・ソース間電圧Vgs2の立上がりに関し
ても、出力トランジスタM1のゲート・ソース間電圧V
gs1の立下がりより早くVgs2の立上がりが開始するよう
に設計してもよい。上記により、出力アンプ3(4)
は、大振幅動作するパルス駆動モード時には比較的高ス
ルーレートで動作する一方、小振幅動作する出力リニア
駆動モード時は比較的低スルーレートで動作する。
【0067】さらに、図6の実施例の回路においては、
上記抵抗R1およびトランジスタM5と直列にスイッチ
SW3と定電流源I2が、また抵抗R2およびトランジ
スタM6と直列にスイッチSW4と定電流源I3が設け
られている。そして、上記スイッチSW3,SW4は、
例えばモード切替え信号PWM/LINによってオン、
オフされ、リニア駆動モードでヘッドを停止状態に保持
するアイドリングの時に電流源I2,I3の電流を抵抗
R3,R4へ向かって流すように制御される。この電流
源I2,I3の電流値は比較的小さな値で良い。
【0068】アンプ3(4)の入力電圧V1に対する出
力電流Ioutの特性は完全にはリニアでなく、「0」の
近傍において変化が小さい。図9に、アイドリング電流
を流さないときのアンプ3(4)の入力電圧−出力電流
特性Aと、アイドリング電流を流したときの入力電圧−
出力電流特性Bを示す。図9において、アイドリング電
流を流さないときの特性Aが設定されると、アンプ3
(4)はB級で動作する。また、アイドリング電流を流
したときの特性Bが設定されると、アンプ3(4)はA
B級で動作する。
【0069】この実施例では、「0」の近傍におけるア
ンプ3(4)のリニア特性を良くするため、アイドリン
グ時に電流源I2,I3の電流を抵抗R3,R4へ流し
ておくことにより、ヘッドを移動させたくなったときに
ボイスコイルモータがすばやく反応できるようにしてい
る。つまり、リニア駆動モード時のアンプ3(4)は、
上記特性BによるAB級で動作させられる。これによ
り、出力回路のスイッチングノイズを回避して、ボイス
コイルモータの駆動電流を高精度かつ高安定に制御する
ことができる。したがって、ヘッド位置を細かく精密制
御するトラッキング移動も高精度かつ高安定に行わせる
ことができる。
【0070】パルス駆動モードでは、入力電圧V1はリ
ニア駆動モードのときよりもずっと大きく、「0」の近
傍で動作されることがないので、スイッチSW3,SW
4をオフして、電流源I2,I3の電流が抵抗R3,R
4へ向かって流されないように制御される。つまり、パ
ルス駆動モード時のアンプ3(4)は、上記特性Aによ
るB級で動作させられる。これにより、大振幅高スルー
レートでの貫通電流を回避することができる。
【0071】さらに、図6の実施例の回路においては、
上記電流源I2,I3の電流値が調整可能にされてい
る。これとともに、出力電圧Voutのレベルを検出する
コンパレータ35と、このコンパレータ35の判定結果
を保持するレジスタ36が設けられている。上記電流源
I2,I3の電流値はレジスタ36によって可変設定
(プログラム)される。そのレジスタ36の内容はコン
パレータ35の判定結果に基づいて可変設定されるよう
になっている。これにより、コンパレータ35の出力に
基づいて上記電流源I2,I3の電流値が調整されるよ
うに構成されている。コンパレータ35はシステムの電
源投入時等にのみ動作され、ヘッドがシーク動作やトラ
ッキング動作をする通常動作時にはコンパレータ35は
動作しないか、あるいは出力が無効にされる。
【0072】ここで、上記コンパレータ35を設けてい
る理由およびコンパレータ35の動作について説明す
る。ボイスコイルモータのコイルを駆動する出力トラン
ジスタM1,M2には比較的大きな電流が流されるた
め、M1,M2にはM5やM6に比べてサイズの大きな
素子が用いられる。そのため、M1,M2とM5,M6
の素子サイズの比には、製造ばらつきが大きい。また、
出力トランジスタM1,M2には外付け素子が使用され
ることがあるが、外付け素子を用いた場合にはその外付
け素子とこれを駆動する内部素子(M5,M6等)の特
性の差がさらに大きくなる。
【0073】このため、リニア駆動の際に出力電流のリ
ニア特性を良くすべくコイルにアイドリング電流を流す
ようにした場合、素子の特性の差によってそのアイドリ
ング電流のばらつきが大きくなってしまい、消費電力が
予想以上に多くなることがある。あるいはその逆にアイ
ドリング電流が過少になってB級動作となり、出力
「0」の近傍すなわち出力電流Ioutの極性(ソースと
シンク)が切り替わるゼロクロス付近にて、いわゆるス
イッチングノイズが生じるようになってしまう。そこ
で、この実施例においては、次のようにして上記アイド
リング電流の最適化設定を行うように構成してある。
【0074】すなわち、アイドリング電流の最適化設定
は、出力トランジスタM1,M2のオン抵抗を予め検出
し、M1,M2のオン抵抗に応じてアイドリング電流を
調整することにより行うことができる。つまり、アイド
リング電流は回路パラメータの可変設定によって行うこ
とができる。具体的には、電源投入時あるいはシステム
の製造工程の最終段階で、アンプ3の出力トランジスタ
M1,M2およびアンプ4の出力トランジスタM1',
M2'のいずれか一つをオン状態、残りをオフ状態にす
る。この状態にて、前記アイドリング電流用の定電流源
I2,I3の電流を流してオンしている出力トランジス
タの抵抗を、コンパレータ35または35'で検出する
(図10)。 たとえば、M1をオンさせ、M2,M
1',M2'をオフさせてM1のオン抵抗を検出する場合
を考えると、定電流源I2からのアイドリング電流IID
LEおよび出力トランジスタM1のドレイン電流Idは、
抵抗R5,R4を通して基準電源Vr4に流れる。これ
により、IIDLE+Idおよび抵抗R4,R5の比に応じ
た電圧がコンパレータ35の非反転入力端子に入力され
る。また、定電流源I2から流れるアイドリング電流は
予め分かっているので、抵抗R4,R5の比およびコン
パレータ35の反転入力端子に印加する電圧Vr3を適
当な値に設定しておけば、出力トランジスタM1のドレ
イン電流Idが所望の値よりも大きいか小さいかを知る
ことができる。
【0075】従って、このときのコンパレータ35の出
力をレジスタ36に保持しておいて、通常動作時にはレ
ジスタ36の値に応じて定電流源I2からのアイドリン
グ電流を調整することにより、アイドリング時における
出力トランジスタM1に流れる電流を所望の値にさせる
ことができる。なお、比較電圧(Vr3)の異なるコン
パレータを複数個設けるかあるいはコンパレータ35の
代わりにAD変換回路を用いて、出力トランジスタM1
のドレイン電流Idを何段階かのレベルで判定すること
により、定電流源I2から流れるアイドリング電流の大
きさも複数段階で調整できるようにすることができる。
【0076】出力トランジスタM1の電流の調整が終了
したならば、次は出力トランジスタM2をオン、M1,
M1',M2'をオフさせた状態で定電流源I3からのア
イドリング電流をM6に流してオンしている出力トラン
ジスタの抵抗をコンパレータ35で検出する。このと
き、M2のドレイン電流は基準電源Vr4から与えら
れ、M2のドレイン電流Idと抵抗R4,R5の比に応
じた電圧がコンパレータ35の非反転入力端子に入力さ
れる。また、定電流源I3から流れるアイドリング電流
は予め分かっているので、抵抗R4,R5の比およびコ
ンパレータ35の反転入力端子に印加する電圧Vr3を
適当な値に設定しておくことにより、出力トランジスタ
M2のドレイン電流Idが所望の値よりも大きいか小さ
いかを知ることができる。そして、この検出結果に基づ
いて定電流源I3の電流値を調整する。
【0077】さらに、出力トランジスタM1,M2に流
れるアイドリング電流の調整が終了したら、M1,M2
をオフさせた状態で出力アンプ4側の出力トランジスタ
M1'またはM2'をオンさせて、アイドリング用の定電
流源源(I2,I3に相当)から電流を流してM1'ま
たはM2'のオン抵抗をコンパレータ35'で検出し、ア
イドリング用定電流源の電流値の調整を行なうようにす
ればよい。
【0078】なお、実施例では、アイドリング電流調整
用のレジスタ36を設け、電源投入時に、出力トランジ
スタのオン抵抗の検出を行なってコンパレータ35の判
定結果を直接レジスタ36に保持するようにしている
が、コンパレータ35の判定結果をコントローラ260
へ送って、このコントローラ260がアイドリング電流
調整情報を生成してレジスタ36に設定するように構成
することも可能である。
【0079】上述したように、本発明に係る磁気ディス
ク記憶装置では、磁気ヘッドをシークまたはトラッキン
グ移動させるボイスコイルモータを、その駆動量の大き
さに応じて、パルス駆動またはリニア駆動を切り替えて
行わせることができるとともに、そのパルスとリニアの
両駆動を共に同じ出力アンプにて行わせるものである
が、パルス駆動時には大振幅高スルーレートでボイスコ
イルモータを駆動することにより、シーク時間の短縮に
よるアクセスの高速化が可能になっている。また、リニ
ア駆動時には、EMIノイズの発生およびリード/ライ
トエラーを誘発するおそれがある発熱を共に最小限に抑
えながら、トラッキング時における磁気ヘッド位置決め
制御を高精度化することができる。このようにして、本
発明では、パルス駆動とリニア駆動を同じ出力アンプを
共用しながら、両方式の駆動をそれぞれに最適な条件で
行わせることを可能にしている。
【0080】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例
えば、上記実施例においては、出力トランジスタのオン
抵抗の検出を行なうコンパレータ35とその判定結果を
保持するレジスタ36を設けているが、コンパレータ3
5とレジスタ36の代わりにヒューズ素子のようなプロ
グラム可能な素子を設けて、定電流源I2,I3の電流
値の調整を行なうようにすることも可能である。この場
合、出力トランジスタのオン抵抗の検出および電流調整
は、電源投入時でなく製造工程の最終段階で行なうよう
にすることができる。
【0081】また、コンパレータ35もしくはAD変換
回路を設けないで、予め出力トランジスタのオン抵抗を
検出して電流調整量を決定しておいて、電源投入時等に
アイドリング電流の大きさを指示するアイドリング設定
情報をコントローラ260からモータ駆動回路110へ
送って上記レジスタ36に設定するようにしても良い。
さらに、このように設定値をコントローラ260から送
るような構成においては、アイドリング電流調整情報を
設定するレジスタをシリアルポート111内に設けてお
くようにすることも可能である。そして、このレジスタ
には、アイドリング電流の調整情報の他に、モードを指
定する情報や出力波形のスルーレートを指示するスルー
レート指定情報を設定するようにしても良い。
【0082】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるハード
ディスクを記憶媒体とする磁気ディスク記憶装置に適用
した場合について説明したが、本発明にそれに限定され
るものでなく、フレキシブルディスクを記憶媒体とする
磁気ディスク記憶装置にも利用することができる。
【0083】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。すなわち、磁気ディスク記憶装置に
おいて、磁気ヘッドをシークまたはトラッキング移動さ
せるボイスコイルモータを、その駆動量の大きさに応じ
て、パルス駆動またはリニア駆動を切り替えて行わせる
のに際し、上記ボイスコイルモータを、その駆動量の大
きさに応じて、パルス駆動またはリニア駆動を切り替え
て行わせることができるとともに、そのパルスとリニア
の両駆動を共に同じ出力アンプにてそれぞれ最適に行わ
せることができる。
【0084】また、構成を複雑化および大規模化するこ
となく、シーク時間の短縮によるアクセスの高速化を可
能にする一方、リニア駆動時には、EMIノイズの発生
およびリード/ライトエラーを誘発するおそれがある発
熱を共に最小限に抑えながら、トラッキング時における
磁気ヘッド位置決め制御を高精度化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される磁気ディスク記憶装置の概
要を示すブロック図である。
【図2】本発明が適用される磁気ディスク記憶装置を構
成するボイスモータ駆動回路の構成例を示すブロック図
である。
【図3】図2に示したボイスモータ駆動回路のシーク時
の電流指令値とトラッキング時の電流指令値の関係を示
すタイミングチャートである。
【図4】本発明で使用するVCMドライバの一実施例を
示す回路構成図である。
【図5】図4に示したVCMドライバの「パルス駆動モ
ード」から「リニア駆動モード」に切り替わる際の要部
における動作例を示すタイミングチャートである。
【図6】図4に示したVCMドライバを構成する出力ア
ンプの具体的な回路例を示す回路図である。
【図7】図4に示した出力アンプのリニア駆動モードに
おける各信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図8】図4に示した出力アンプのパルス駆動モードに
おける各信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図9】出力トランジスタにアイドリング電流を流さな
いときのアンプ32の入力電圧−出力電流特性Aと、ア
イドリング電流を流したときの入力電圧−出力電流特性
Bを示すアンプ入出力特性である。
【図10】実施例のボイスコイルモータ駆動回路におけ
る出力トランジスタのオン抵抗を検出するコンパレータ
の動作を説明する回路図である。
【符号の説明】
1 制御アンプ 2 PWMコンパレータ 3,4 プッシュプル方式の出力アンプ 5 電流センスアンプ 6 サンプル・ホールド(サンプル・ホールド)回路 7 タイミング制御回路 8 ラッチ回路 9 振幅制御回路 10 三角波発生回路 11 ボイスコイルモータ 31 出力アンプの初段アンプ 32 差動アンプ(差動入力2相出力) 33,34 差動アンプ(ボルテージフォロワ) 35 コンパレータ(A/D変換器) 36 アイドリング電流調整用レジスタ M1 プッシュ駆動側出力トランジスタ M2 プル駆動側出力トランジスタ M5 M1とカレントミラーをなすMOSトランジスタ M6 M2とカレントミラーをなすMOSトランジスタ I2,I3 アイドリング電流用定電流源 R4,R5 アイドリング電流調整用の抵抗 C1 容量(位相補償) Rs 出力電流検出用抵抗 PWM/LIN 駆動モード切替え信号 SW1〜SW4 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒岩 洋 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 鴻上 康彦 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5D088 PP01 QQ06 RR03 UU01 5D096 RR01 RR12 5H540 AA08 BA06 BB05 EE02 EE05 EE08 EE09 EE14 FC02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される磁気記憶ディスク上の記
    憶トラックに対して情報のリードを行なう磁気ヘッド
    と、この磁気ヘッドを前記ディスク上にて移動させるボ
    イスコイルモータと、前記磁気ヘッドのリード状態を監
    視しながら前記ボイスコイルモータの駆動電流をフィー
    ドバック制御することにより前記磁気ヘッドの位置決め
    制御を行なう磁気ヘッド駆動制御手段とを有する磁気デ
    ィスク記憶装置であって、 前記磁気ヘッド駆動制御手段は、 前記ボイスコイルモータをリニア制御で駆動するリニア
    駆動モードと、前記ボイスコイルモータをパルス幅制御
    で駆動するパルス駆動モードとを有し、 前記リニア駆動モードと前記パルス駆動モードを共通の
    出力アンプを用いて行わせ、 前記出力アンプは、プッシュ駆動用出力トランジスタと
    プル駆動用出力トランジスタとを備えた出力回路を有
    し、 前記出力回路はリニア駆動モード時にはAB級動作が設
    定され、パルス駆動モード時にはB級動作が設定される
    ことを特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記出力アンプは、
    前記出力トランジスタのアイドリング電流を設定する回
    路パラメータが、リニア駆動モード時とパルス駆動モー
    ド時とで異なるように可変設定されることにより、AB
    級とB級の動作が切替設定されることを特徴とする磁気
    ディスク記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記出力ト
    ランジスタにアイドリング電流を流す電流源を備えると
    ともに、このアイドリング用電流源の電流値が調整可能
    に構成されていることを特徴とする磁気ディスク記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記アイドリング用
    電流源の電流値の調整情報を設定する設定手段を備える
    ことを特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記出力回路の出力
    に現れる電圧を検出可能な出力電圧検出手段を備え、こ
    の出力電圧検出手段は、前記プッシュ駆動用出力トラン
    ジスタまたは前記プル駆動用出力トランジスタのいずれ
    か一方をオフさせ、その他方にアイドリング電流を流し
    た状態にて、前記出力の電圧を検出可能に構成され、そ
    の検出結果に基づいて前記設定手段への調整情報の設定
    が行なわれることを特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記出力電圧検出回
    路の検出出力は、磁気ヘッド駆動制御手段に対して駆動
    電流指令値を与える制御手段に送られ、その制御手段に
    より決定された前記アイドリング用電流源の調整情報が
    前記設定手段へ送られて設定されるように構成されてい
    ることを特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかにおいて、前
    記出力アンプはリニア駆動モード時に高スルーレートに
    設定されることを特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかにおいて、前
    記出力アンプはパルス駆動モード時に高スルーレートに
    設定されることを特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  9. 【請求項9】 回転駆動される磁気記憶ディスク上の記
    憶トラックに対して情報のリードを行なう磁気ヘッド
    と、この磁気ヘッドを前記ディスク上にて移動させるボ
    イスコイルモータと、前記磁気ヘッドのリード状態を監
    視しながら前記ボイスコイルモータの駆動電流をフィー
    ドバック制御することにより前記磁気ヘッドの位置決め
    制御を行なう磁気ヘッド駆動制御手段とを有する磁気デ
    ィスク記憶装置であって、 前記磁気ヘッド駆動制御手段は、 前記ボイスコイルモータをリニア制御で駆動するリニア
    駆動モードと、前記ボイスコイルモータをパルス幅制御
    で駆動するパルス駆動モードとを有し、 前記ボイスコイルモータの駆動電流が第1の値のときに
    前記リニア駆動モードを実行させ、上記第1の値より駆
    動電流が高いときに前記パルス駆動モードを実行させ、 前記リニア駆動モードと前記パルス駆動モードを共通の
    出力アンプを用いて行わせ、 前記出力アンプは、プッシュ駆動用出力トランジスタと
    プル駆動用出力トランジスタとを備えた出力回路を有
    し、 前記出力アンプはリニア駆動モード時に低スルーレート
    に設定されることを特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記出力アンプは
    パルス駆動モード時に高スルーレートに設定されること
    を特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、前記出
    力回路はリニア駆動モード時にはAB級動作が設定さ
    れ、パルス駆動モード時にはB級動作が設定されること
    を特徴とする磁気ディスク記憶装置。
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