JP2015023746A - モータ駆動制御装置およびその動作方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置およびその動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ハードディスク装置等の設計技術者の負担を軽減すること。
【解決手段】デジタル制御部100はデジタル駆動電流指令値VCMCRNTと駆動電流デジタル検出信号DIVCMに応答してデジタル駆動電圧指令信号DDRVを生成して、D/A変換器101はDDRVからアナログ駆動電圧指令信号ADRVを生成する。ドライバ出力部102はADRVに応答して、モータVCMと検出抵抗Rsとを駆動する。デジタル駆動電流指令値VCMCRNTが正のしきい値と負のしきい値との間の値である場合には、演算部108は第1の状態“1”の内部制御信号VCMFS_iを生成して駆動電流検出増幅器103のゲインを第1の状態“H”に制御する。そうでない場合には、演算部108は増幅器103のゲインを小さな第2の状態“L”に制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータ(VCM)等を駆動するためのモータ駆動制御装置およびその動作方法に関し、特にハードディスク装置等の設計技術者の負担を軽減するのに有効な技術に関するものである。
ハードディスク装置(HDD)では、データの読み書きを行わない場合には、磁気ヘッドを磁気ディスクの外周よりも外側のランプ機構へ退避・停止するロード/アンロード方式が採用されている。ホストからの命令に従ってロード動作によって磁気ヘッドをランプ機構の退避位置からディスク媒体表面に移動することでリード/ライト動作を実行して、リード/ライト動作の終了後にはホストからの命令に従ってアンロード動作によって磁気ヘッドを反対にディスク媒体表面からランプ機構の退避位置に移動するものである。
更に、ハードディスク装置(HDD)では、スピンドルモータによって磁気ディスクを高速回転させ、回転中の磁気ディスクの媒体表面にリード/ライトのための磁気ヘッドを近接させボイスコイルモータ(VCM)によって磁気ディスクの径方向に磁気ヘッドを移動して磁気ディスクの情報の書き込みと読み出しとが実行される。
下記特許文献1と下記特許文献2とには、ハードディスク装置(HDD)のボイスコイルモータ駆動回路において、磁気ヘッドのシーク動作とトラッキング動作とをPWM駆動で行うことによって、従来のシーク時のPWM駆動とトラッキング時のリニア駆動の両方式の設計負担や回路規模等の問題を解消することが記載されている。尚、良く知られているように、シーク動作は磁気ヘッドを所望の記憶トラックまで移動する動作であり、トラッキング動作はリード・ライトのために所望の記憶トラックに追従させる動作である。更に、下記特許文献1と下記特許文献2には、ハードディスク装置(HDD)のボイスコイルモータ(VCM)のコイルの駆動電流をフィードバック制御する制御回路をデジタル回路によって構成することが記載されている。
特開2005−304095号 公報 特開2005−304096号 公報
本発明者は本発明に先立って、ハードディスク装置(HDD)において磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータ(VCM)を駆動するためのボイスコイルモータドライバと呼ばれる半導体集積回路の開発に従事した。
図8は、本発明に先立って本発明者によって検討された半導体集積回路ICであるボイスコイルモータドライバの構成を示す図である。
図8に示した半導体集積回路ICは、磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータ(VCM)を駆動するボイスコイルモータドライバであり、具体的には磁気ディスクを高速回転するスピンドルモータを駆動するスピンドルモータドライバとボイスコイルモータを駆動するボイスコイルモータドライバを集積化したコンボ(COMBO)ドライバと呼ばれる高集積密度の半導体集積回路である。
図8に示した半導体集積回路ICの半導体チップには、デジタル差分生成・位相補償制御部100とデジタル・アナログ変換器101とドライバ出力部102と駆動電流検出増幅器103とアナログ・デジタル変換器104とデシメーションフィルタ105とオフセットキャリブレーション部106とシリアル入出力インターフェース107とが集積化されている。
図8に示した半導体集積回路ICのドライバ出力部102の第1および第2VCMドライバ出力端子VCMP、VCMNには、コイルLと寄生抵抗RLを有するボイスコイルモータ(VCM)と電流検出抵抗Rsとが接続される。
《半導体集積回路の詳細な構成》
以下に、図8に示した半導体集積回路ICの詳細な構成について、説明する。
《シリアル入出力インターフェース》
シリアル入出力インターフェース107には、半導体集積回路ICの外部のマイクロコンピュータ等からデジタル駆動電流指令値VCMCRNTと積分ゲイン情報IGAINと比例ゲイン情報PGAINとPWM動作イネーブル信号PWMENAとデジタル制御信号VCMFSとキャリブレーションイネーブル信号CALENAとが供給される。特に、デジタル制御信号VCMFSは、ボイスコイルモータ(VCM)コイル駆動電流Ivcmのフルスケールの大きさを制御するものである。
シリアル入出力インターフェース107からデジタル駆動電流指令値VCMCRNTと積分ゲイン情報IGAINと比例ゲイン情報PGAINとが、デジタル差分生成・位相補償制御部100に供給される。シリアル入出力インターフェース107からPWM動作イネーブル信号PWMENAが、ドライバ出力部102に供給される。シリアル入出力インターフェース107からデジタル制御信号VCMFSが、駆動電流検出増幅器103に供給され、シリアル入出力インターフェース107からキャリブレーションイネーブル信号CALENAが、オフセットキャリブレーション部106に供給される。
《デジタル差分生成・位相補償制御部》
デジタル差分生成・位相補償制御部100は、デジタル乗算器により構成されたデジタル増幅器1001と、デジタル減算器1002と、2個のデジタル乗算器1003、1004と、デジタル積分器1005と、デジタル加算器1006とを含んでいる。
デジタル差分生成・位相補償制御部100は、コントローラから供給されるデジタル駆動電流指令値VCMCRNTの指令情報と駆動電流検出増幅器103のボイスコイルモータ駆動電流情報から生成されるデジタル駆動電流検出信号DIVCMのフィードバック情報との電流差分情報IERRを生成してドライバ出力部102の入力に供給される駆動電圧指令信号DDRV、ADRVを生成する。
デジタル乗算器により構成されたデジタル増幅器1001は、シリアル入出力インターフェース107を介して外部のマイクロコンピュータ等のコントローラから供給されるデジタル駆動電流指令値VCMCRNTをデジタル増幅する。デジタル増幅器1001によってデジタル増幅されたデジタル駆動電流指令値VCMCRNTはデジタル減算器1002の一方の入力端子に供給され、オフセットキャリブレーション部106のデジタル増幅器1063から生成されるデジタル駆動電流検出信号DIVCMはデジタル減算器1002の他方の入力端子に供給される。その結果、デジタル減算器1002の出力端子から生成されるデジタル差分駆動電流情報IERRが、デジタル乗算器1003の一方の入力端子とデジタル乗算器1004の一方の入力端子とに供給される。
シリアル入出力インターフェース107の2個の制御レジスタには外部のマイクロコンピュータ等のコントローラから積分ゲイン情報IGAINと比例ゲイン情報PGAINとが事前に格納されている。従って、シリアル入出力インターフェース107からデジタル乗算器1003の他方の入力端子とデジタル乗算器1004の他方の入力端子とには、積分ゲイン情報IGAINと比例ゲイン情報PGAINとがそれぞれ供給される。その結果、デジタル乗算器1003はデジタル減算器1002のデジタル差分駆動電流情報IERRとシリアル入出力インターフェース107の積分ゲイン情報IGAINとの乗算を実行して、その乗算結果をデジタル積分器1005の入力端子に供給する。更にデジタル乗算器1004はデジタル減算器1002のデジタル差分駆動電流情報IERRとシリアル入出力インターフェース107の比例ゲイン情報PGAINの乗算を実行して、その乗算結果をデジタル加算器1006の一方の入力端子に供給する。またデジタル加算器1006の他方の入力端子にはデジタル積分器1005の出力端子からデジタル差分駆動電流積分情報が供給され、デジタル加算器1006の一方の入力端子にデジタル乗算器1004の出力端子からデジタル差分駆動電流比例情報が供給されている。従って、デジタル差分生成・位相補償制御部100のデジタル加算器1006の出力端子から生成されるデジタル駆動電圧指令信号DDRVとしてのデジタル差分駆動電流比例積分情報(比例積分情報)は、デジタル・アナログ変換器101の入力端子に供給される。
《デジタル・アナログ変換器》
図8に示した半導体集積回路ICでは、デジタル差分生成・位相補償制御部100のデジタル加算器1006の出力端子から生成されるデジタル駆動電圧指令信号DDRVは、デジタル・アナログ変換器101によってアナログ駆動電圧指令信号ADRVに変換されドライバ出力部102の入力端子に供給される。
このデジタル・アナログ変換器101には、高速で高分解能のD/A変換が可能なΣΔ型デジタル・アナログ変換器が使用されている。ΣΔ型デジタル・アナログ変換器の構成回路の大部分がデジタル回路であるので、半導体集積回路ICの微細化半導体製造プロセスによって、低消費電力と高速化とを実現することが可能である。更にΣΔ型デジタル・アナログ変換器では、ΣΔ変調によって変換出力信号と入力信号の差分が生成され、この差分が積分され、この積分値が最小となるようにフィードバック処理が実行される。その結果、ノイズ・シェーピング効果と呼ばれるように、ΣΔ型デジタル・アナログ変換器の比較器の出力に含まれる量子化雑音は高周波数へシフトするので、高いS/N比を実現することが可能である。
《ドライバ出力部》
図8に示した半導体集積回路ICでは、ドライバ出力部102は、デジタル・アナログ変換器101からのアナログ駆動電圧指令信号ADRVに応答して、第1VCMドライバ出力端子VCMPと第2VCMドライバ出力端子VCMNの間に接続された電流検出抵抗Rsとボイスコイルモータ(VCM)とを駆動するものである。尚、ボイスコイルモータ(VCM)は、コイルLと寄生抵抗RLとを直列に含んだものである。
図1に示すように、ドライバ出力部102は、プリドライバ1021と帰還容量1022と帰還抵抗1023とPWM変調器1024と第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026と帰還増幅器1027とによって構成されている。
プリドライバ1021の非反転入力端子+にはデジタル・アナログ変換器101からのアナログ駆動電圧指令信号ADRVが供給されて、プリドライバ1021の反転入力端子−には帰還容量1022と帰還抵抗1023とを介して帰還増幅器1027の帰還出力信号が供給される。プリドライバ1021の出力端子はPWM変調器1024の入力端子に接続され、PWM変調器1024の出力端子は第1VCMドライバ出力増幅器1025の第1入力端子In1と第2VCMドライバ出力増幅器1026の第1入力端子In1とに接続されている。更にプリドライバ1021の出力信号は、第1VCMドライバ出力増幅器1025の第2入力端子In2と第2VCMドライバ出力増幅器1026の第2入力端子In2とに供給される。
また、第1VCMドライバ出力増幅器1025の出力端子は第1VCMドライバ出力端子VCMPと帰還増幅器1027の反転入力端子−とに接続され、第2VCMドライバ出力増幅器1026の出力端子は第2VCMドライバ出力端子VCMNと帰還増幅器1027の非反転入力端子+に接続されている。
更に、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026には、シリアル入出力インターフェース107を介して外部のマイクロコンピュータ等のコントローラからPWM動作イネーブル信号PWMENAが供給される。
ハイレベルのPWM動作イネーブル信号PWMENAが供給される場合に、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とは、PWM変調器1024から第1入力端子In1に供給される三角波PWMキャリア信号とプリドライバ1021から第2入力端子In2に供給されるプリドライバ出力信号に応答する。従って、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とは、プリドライバ1021のプリドライバ出力信号の電圧レベルに比例するパルス幅を有する駆動パルス出力信号を生成する。その際に、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026の増幅トランジスタにハイレベルのPWM動作イネーブル信号PWMENAに応答して小さなバイアス電圧が供給されるので、増幅トランジスタはD級増幅動作を実行して増幅トランジスタの消費電力が低減されることが可能となる。
尚、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とから逆位相の駆動パルス出力信号が生成され、ボイスコイルモータ(VCM)の両端子はこの逆位相の駆動パルス出力信号により駆動される。この駆動パルス幅が変化するPWM制御によるパルス駆動モードは、例えばシーク動作等の磁気ヘッドの移動駆動量の大きい場合に好適なものとなる。
ローレベルのPWM動作イネーブル信号PWMENAが供給される場合には、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とは、プリドライバ1021のプリドライバ出力信号の電圧レベルに比例する増幅出力信号を生成するリニア駆動モードを実行する。従って、この場合には、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とは、PWM変調器1024から第1入力端子In1に供給される三角波PWMキャリア信号に対して、非応答となる。その際に、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026の増幅トランジスタにはローレベルのPWM動作イネーブル信号PWMENAに応答して大きなバイアス電圧が供給され、増幅トランジスタはAB級増幅動作を実行して増幅トランジスタの増幅信号歪みが低減されることが可能となる。
尚、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とからは逆位相の線形増幅出力信号が生成されて、ボイスコイルモータ(VCM)の両端子はこの逆位相の線形増幅出力信号によって駆動される。この増幅振幅が変化するアナログ制御によるリニア駆動モードは、例えばトラッキング動作等の磁気ヘッドの移動駆動量の小さい場合に好適なものとなる。
図1に示したドライバ出力部102に含まれたプリドライバ1021と帰還容量1022と帰還抵抗1023と帰還増幅器1027とは、ドライバ出力部102の増幅精度を向上する負帰還ループとして機能する。第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とがパルス駆動モードとリニア駆動モードとのいずれで動作する場合も、この負帰還ループが機能する。すなわち、帰還増幅器1027は第1VCMドライバ出力増幅器1025の出力端子と第2VCMドライバ出力増幅器1026の出力端子との間の端子間増幅電圧を検出して、検出した端子間増幅電圧をプリドライバ1021の反転入力端子−に供給する。プリドライバ1021の非反転入力端子+にはデジタル・アナログ変換器101からのアナログ駆動電圧指令信号ADRVが供給されているので、プリドライバ1021の反転入力端子−の電圧情報はプリドライバ1021の非反転入力端子+の電圧情報と一致するように負帰還ループが機能する。従って、プリドライバ1021の非反転入力端子+のアナログ駆動電圧指令信号ADRVとプリドライバ1021の反転入力端子−に伝達される第1および第2のVCMドライバ出力増幅器1025、1026の両出力端子間増幅電圧とが一致するものとなる。尚、帰還容量1022と帰還抵抗1023とは、負帰還ループの安定性を向上するための位相補償回路として機能するとともにPWM動作時において帰還増幅器1027のパルス波形状態の出力信号を平滑化するためのフィルタとして機能する。
《駆動電流検出増幅部》
図8に示した半導体集積回路ICでは、駆動電流検出増幅器103の差動入力端子に2個の電流検出端子RSINP、RSINNを介して電流検出抵抗Rsの両端子間電圧が供給される。一方の電流検出端子RSINPは抵抗1032を介して駆動電流検出増幅部103の差動増幅器1031の非反転入力端子+に接続され、この非反転入力端子+には抵抗1033を介して基準電圧VREFが供給される。他方の電流検出端子RSINNは抵抗1034を介して駆動電流検出増幅部103の差動増幅器1031の反転入力端子−に接続され、この反転入力端子−は抵抗1035を介して差動増幅器1031の出力端子に接続される。
従って、駆動電流検出増幅器103は、ボイスコイルモータ(VCM)に直列接続された電流検出抵抗Rsに流れるコイル駆動電流Ivcmの電流値を検出する。駆動電流検出増幅器103の出力端子から生成されるアナログ駆動電流検出信号AIVCMは、アナログ・デジタル変換器104とデシメーションフィルタ105とオフセットキャリブレーション部106とによってデジタル駆動電流検出信号DIVCMに変換される。すなわち、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流情報は、デジタル差分生成・位相補償制御部100へのデジタル駆動電流検出信号DIVCMのフィードバック情報として使用される。
駆動電流検出増幅器103の増幅ゲインは、シリアル入出力インターフェース107を介して外部のマイクロコンピュータ等のコントローラから供給されるデジタル制御信号VCMFSにより設定可能とされる。
《アナログ・デジタル変換器》
図8に示した半導体集積回路ICでは、駆動電流検出増幅器103の出力端子からのアナログ増幅出力信号はアナログ・デジタル変換器104によってデジタル電流検出信号に変換されてデシメーションフィルタ105の入力端子に供給される。
このアナログ・デジタル変換器104には、折り返し雑音と量子化雑音とを低減でき、更に回路規模の小さいと言う特徴を持ったオーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器が使用されている。このΣΔ型アナログ・デジタル変換器は、アナログ減算器とアナログ積分器と比較器と遅延回路と1ビットローカルデジタル・アナログ変換器によって構成できるので、回路規模を低減することが可能となる。更にΣΔ型アナログ・デジタル変換器でも、差分生成と差分積分と積分値フィードバック処理とが実行されるので、ノイズ・シェーピング効果によって高いS/N比を実現することが可能である。
《デシメーションフィルタ》
図8に示した半導体集積回路ICのデシメーションフィルタ105は、上述したオーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器104によって高くなったサンプリングレートを適度なサンプリングレートまで落とすための間引き処理を実行する。またこのデシメーションフィルタ105は、ΣΔ型アナログ・デジタル変換器104によるノイズ・シェーピング効果により低周波領域の量子化雑音が減少した分、増大した高周波領域の量子化雑音を抑圧するためのローパスフィルタとして機能する。従って、このデシメーションフィルタ105は、デジタルフィルタによって構成されるが、ローパスフィルタと間引き回路とから構成される。
《オフセットキャリブレーション部》
図8に示した半導体集積回路ICのオフセットキャリブレーション部106は、上述したデジタル差分生成・位相補償制御部100によるフィードバック制御に先行して駆動電流検出増幅器103とアナログ・デジタル変換器104とデシメーションフィルタ105の誤差を低減するためのキャリブレーション動作を実行する。この動作を実行するために、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmの電流値がゼロに制御され、電流検出抵抗Rsの両端子間電圧が2個の電流検出端子RSINP、RSINNを介して駆動電流検出増幅器103の差動入力端子に供給される。この状態での駆動電流検出増幅器103の誤差とアナログ・デジタル変換器104の誤差とデシメーションフィルタ105の誤差の全誤差情報は、オフセットキャリブレーション部106の校正レジスタ1061に格納される。キャリブレーションイネーブル信号CALENAに応答して、上述の全誤差情報はデシメーションフィルタ105からオフセットキャリブレーション部106の校正レジスタ1061に格納され保持される。
その後の駆動電流検出動作では、オフセットキャリブレーション部106の校正レジスタ1061に保持された誤差情報がデジタル減算器1062に供給されて、デジタル減算器1062において全ての通常検出情報から校正レジスタ1061の誤差情報が減算される。この全ての通常検出情報は、駆動電流検出増幅器103の通常出力信号とアナログ・デジタル変換器104の通常変換信号とデシメーションフィルタ105の通常出力信号の全てを含んでいる。オフセットキャリブレーション部106のデジタル減算器1062の減算出力信号は、デジタル乗算器によって構成されたデジタル増幅器1063によってデジタル増幅されることによって、デジタル増幅器1063の出力からデジタル駆動電流検出信号DIVCMが生成される。従って、オフセットキャリブレーション部106のデジタル増幅器1063の出力から生成されるデジタル駆動電流検出信号DIVCMに含まれる誤差成分を、十分に低減することが可能となる。
《駆動電流検出増幅器の増幅ゲインの設定》
図9は、図8に示した半導体集積回路ICのボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmが、シリアル入出力インターフェース107を介して外部のマイクロコンピュータ等のコントローラから供給されるデジタル駆動電流指令値VCMCRNTとデジタル制御信号VCMFSによって設定される様子を示す図である。
図9の横軸はデジタル差分生成・位相補償制御部100に供給されるデジタル駆動電流指令値VCMCRNTであり、図9の縦軸はボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmである。
図9に示すように、シリアル入出力インターフェース107から駆動電流検出増幅器103に供給されるデジタル制御信号VCMFSがハイレベル“1”の場合には、駆動電流検出増幅器103はハイゲイン状態されて、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmはデジタル駆動電流指令値VCMCRNTに対して小振幅(フルスケール小)状態となる。それと反対に、シリアル入出力インターフェース107から駆動電流検出増幅器103に供給されるデジタル制御信号VCMFSがローレベル“0”の場合には、駆動電流検出増幅器103はローゲイン状態されて、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmはデジタル駆動電流指令値VCMCRNTに対しては大振幅(フルスケール大)状態となる。
すなわち、デジタル制御信号VCMFSがハイレベル“1”の場合には、駆動電流検出増幅器103での入力抵抗1032、1034に対して帰還抵抗1033、1035の抵抗値が大きな比率に設定されるものである。それと反対に、デジタル制御信号VCMFSがローレベル“0”の場合には、駆動電流検出増幅器103での入力抵抗1032、1034に対して帰還抵抗1033、1035の抵抗値が小さな比率に設定されるものである。
図9に示したように、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTの最大値は16進数の“3FFF”で10進数の“16383”であり、指令値VCMCRNTの最小値は16進数の“4000”で10進数の“−16384”であり、指令値VCMCRNTの中間値は16進数の“0000”で10進数の“0”である。
デジタル制御信号VCMFSがローレベル“0”の状態では、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTの最大値に応答して、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmは、正のフルスケール電流Ifs0となり、指令値VCMCRNTの最小値に応答して、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmは、負のフルスケール電流−Ifs0となる。
デジタル制御信号VCMFSがハイレベル“1”の状態では、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTの最大値に応答してボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmは正の1/4のフルスケール電流Ifs0/4となり、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTの最小値に応答してボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmは負の1/4のフルスケール電流−Ifs0/4となる。
デジタル制御信号VCMFSがハイレベル“1”の状態もしくはデジタル制御信号VCMFSがローレベル“0”の状態のいずれの場合にも、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTの中間値に応答して、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmは、0[A]となる。
ところで、デジタル制御信号VCMFSがローレベル“0”の状態は、シーク動作、すなわち磁気ヘッドを所望の記憶トラックまで移動する動作において利用される。このシーク動作においては、磁気ヘッドを所望の記憶トラックまで高速で移動するために、ヘッドの速度を十分加速させる必要がある。従って、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmを十分大きく使用するため、駆動電流Ivcmのフルスケールが最大となるこの状態で使用する。
それに対して、デジタル制御信号VCMFSがハイレベル“1”の状態は、トラッキング動作、すなわち磁気ヘッドをリード・ライトのために所望の記憶トラックに追従させる動作において利用される。このトラッキング動作においては、ヘッドの速度の十分な減速によって高精度の位置制御が要求されるため、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmには高い精度が必要になる。従って、ハイレベル“1”のデジタル制御信号VCMFS駆動電流検出増幅器103の増幅ゲインがハイゲイン状態に設定され、駆動電流Ivcmのフルスケールが1/4に設定される。従って、駆動電流Ivcmのフルスケールが1倍に設定された場合と比較して、駆動電流Ivcmのフルスケールがこのように1/4倍に設定された場合には、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTの1LSB当たりの駆動電流Ivcmの分解能を向上することが可能となる。また更に、ボイスコイルモータ(VCM)の制御ループ全体のS/N比および雑音特性が、改善されることが可能となる。このように、デジタル制御信号VCMFSがハイレベル“1”の状態を利用することによって、磁気ヘッドをリード・ライトのために所望の記憶トラックに追従させるトラッキング動作の制御精度を向上することが可能となる。
しかしながら、本発明に先立った本発明者による検討によって、図8に示した半導体集積回路ICの構成と図9に示した駆動電流検出増幅器103の増幅ゲインの設定方法は、ハードディスク装置(HDD)の設計技術者の負担が大きいと言う問題を有することが明らかとされた。
すなわち、この負担は、駆動電流検出増幅器103をハイゲイン状態に設定するためのハイレベル“1”のデジタル制御信号VCMFSと駆動電流検出増幅器103をローゲイン状態に設定するためのローレベル“0”のデジタル制御信号VCMFSとを半導体集積回路ICの外部からシリアル入出力インターフェース107に供給する必要があると言うものである。
一般的には、半導体集積回路ICの外部のマイクロコンピュータ等のコントローラから種々の制御信号がシリアル入出力インターフェース107に供給されるので、このデジタル制御信号VCMFSも外部のコントローラからシリアル入出力インターフェース107に供給する必要がある。従って、図8に示した半導体集積回路ICを搭載したハードディスク装置(HDD)のシーク動作およびトラッキング動作等の動作タイミングに応答して、デジタル制御信号VCMFSをハイレベル“1”またはローレベル“0”に変化する必要がある。そのためには、外部のマイクロコンピュータ等のコントローラの制御ソフトウェアの制御によって、デジタル制御信号VCMFSをハイレベル“1”もしくはローレベル“0”に変化する必要がある。
このような課題を解決するための手段等を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、代表的な実施の形態によるモータ駆動制御装置では、駆動電流検出増幅器(103)は、検出抵抗(Rs)に流れる駆動電流(Ivcm)に応答して、駆動電流アナログ検出信号(AIVCM)を生成する。
アナログ・デジタル変換器(104)は、駆動電流検出増幅器(103)が生成する駆動電流アナログ検出信号(AIVCM)に応答して、駆動電流デジタル検出信号(DIVCM)を生成する。
デジタル制御部(100)は、インターフェース(107)から供給されるデジタル駆動電流指令値(VCMCRNT)とアナログ・デジタル変換器(104)から生成される駆動電流デジタル検出信号(DIVCM)に応答して、デジタル・アナログ変換器(101)の入力端子に供給されるデジタル駆動電圧指令信号(DDRV)を生成する。
デジタル・アナログ変換器(101)は、デジタル制御部(100)から生成されるデジタル駆動電圧指令信号(DDRV)に応答して、ドライバ出力部(102)の入力端子に供給されるアナログ駆動電圧指令信号(ADRV)を生成する。
ドライバ出力部(102)は、デジタル・アナログ変換器(101)から生成されるアナログ駆動電圧指令信号(ADRV)に応答して、モータ(VCM)と検出抵抗(Rs)との直列接続を駆動する駆動出力信号を生成する。
デジタル駆動電流指令値(VCMCRNT)が正の所定のしきい値と負の所定のしきい値との間の値であることに応答して、演算部(108)は第1の状態(“1”)の内部制御信号(VCMFS_i)を生成して、駆動電流検出増幅器(103)のゲインを第1の状態(“H”)に制御する。
デジタル駆動電流指令値が正の所定のしきい値と負の所定のしきい値との間の値ではないことに応答して、演算部(108)は第1の状態(“1”)とは異なる第2の状態(“0”)の内部制御信号を生成して、駆動電流検出増幅器(103)のゲインを第1の状態(“H”)より小さな第2の状態(“L”)に制御する(図1参照)。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
すなわち、本モータ駆動制御装置によれば、ハードディスク装置等の設計技術者の負担を軽減することができる。
図1は、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータ(VCM)を駆動するためのボイスコイルドライバICと呼ばれる実施の形態1による半導体集積回路ICの構成を示す図である。 図2は、図1に示した実施の形態1の半導体集積回路ICのデジタル演算部108の動作を説明する図である。 図3は、図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICの動作を説明する図である。 図4は、図1乃至図3で説明した実施の形態1による半導体集積回路ICにおいて内部デジタル制御信号VCMFS_iがハイレベル“1”とローレベル“0”の間で変化する際に、コイル駆動電流Ivcmと電流差分情報IERRにスパイクノイズが発生するメカニズムを説明する図である。 図5は、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータ(VCM)を駆動するためのボイスコイルドライバICと呼ばれる実施の形態2による半導体集積回路ICの構成を示す図である。 図6は、図5に示した実施の形態2による半導体集積回路ICに含まれるマスク制御信号生成部109の動作を説明する図である。 図7は、図5に示した実施の形態2による半導体集積回路ICのマスク制御信号生成部109が生成するマスク制御信号MASKに応答してコイル駆動電流Ivcmと電流差分情報IERRのスパイクノイズが低減される様子を説明する図である。 図8は、本発明に先立って本発明者によって検討された半導体集積回路ICであるボイスコイルモータドライバの構成を示す図である。 図9は、図8に示した半導体集積回路ICのボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmが、シリアル入出力インターフェース107を介して外部のマイクロコンピュータ等のコントローラから供給されるデジタル駆動電流指令値VCMCRNTとデジタル制御信号VCMFSによって設定される様子を示す図である。
1.実施の形態の概要
まず、本願において開示される代表的な実施の形態についてその概要を説明する。代表的な実施の形態の概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号は、それが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕代表的な実施の形態によるモータ駆動制御装置は、デジタル制御部(100)とデジタル・アナログ変換器(101)とドライバ出力部(102)と駆動電流検出増幅器(103)とアナログ・デジタル変換器(104)とインターフェース(107)と演算部(108)とを具備する。
前記ドライバ出力部(102)の出力端子には、モータ(VCM)と検出抵抗(Rs)との直列接続が接続可能とされる。
前記駆動電流検出増幅器(103)は、前記検出抵抗(Rs)に流れる駆動電流(Ivcm)に応答して、駆動電流アナログ検出信号(AIVCM)を生成する。
前記アナログ・デジタル変換器(104)は、前記駆動電流検出増幅器(103)が生成する前記駆動電流アナログ検出信号(AIVCM)に応答して、駆動電流デジタル検出信号(DIVCM)を生成する。
前記デジタル制御部(100)は、前記インターフェース(107)から供給されるデジタル駆動電流指令値(VCMCRNT)と前記アナログ・デジタル変換器(104)から生成される前記駆動電流デジタル検出信号(DIVCM)に応答して、前記デジタル・アナログ変換器(101)の入力端子に供給されるデジタル駆動電圧指令信号(DDRV)を生成する。
前記デジタル・アナログ変換器(101)は、前記デジタル制御部(100)から生成される前記デジタル駆動電圧指令信号(DDRV)に応答して、前記ドライバ出力部(102)の入力端子に供給されるアナログ駆動電圧指令信号(ADRV)を生成する。
前記ドライバ出力部(102)は、前記デジタル・アナログ変換器(101)から生成される前記アナログ駆動電圧指令信号(ADRV)に応答して、前記モータ(VCM)と前記検出抵抗(Rs)との前記直列接続を駆動する駆動出力信号を生成する。
前記デジタル駆動電流指令値(VCMCRNT)が正の所定のしきい値と負の所定のしきい値との間の値であることに応答して、前記演算部(108)は第1の状態(“1”)の内部制御信号(VCMFS_i)を生成して、前記駆動電流検出増幅器(103)のゲインを第1のゲイン状態(“H”)に制御する。
前記デジタル駆動電流指令値が前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値との間の値ではないことに応答して、前記演算部(108)は前記第1の状態とは異なる第2の状態の前記内部制御信号を生成して、前記駆動電流検出増幅器(103)の前記ゲインを前記第1のゲイン状態よりも小さな第2のゲイン状態(“L”)に制御することを特徴とする(図1参照)。
前記実施の形態によれば、設計技術者の負担を軽減することができる。
好適な実施の形態では、前記演算部(108)は、可変デジタル増幅器(1081、1084)とデジタル比較器(1082)とを含む。
前記デジタル比較器(1082)は、前記デジタル駆動電流指令値(VCMCRNT)と前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値とによって、ウィンドゥ・コンパレータとして動作する。
前記デジタル駆動電流指令値(VCMCRNT)が前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値の間の値である場合には、前記デジタル比較器(1082)の出力信号によって前記可変デジタル増幅器のデジタルゲインは、所定値(×4)に制御される。
前記デジタルゲインが前記所定値に制御された前記可変デジタル増幅器の出力端子から生成される内部デジタル駆動電流指令値(VCMCRNT_i)と前記アナログ・デジタル変換器(104)から生成される前記駆動電流デジタル検出信号(DIVCM)に応答して、前記デジタル制御部(100)は、前記デジタル駆動電圧指令信号(DDRV)を生成する。
前記デジタル駆動電流指令値(VCMCRNT)が前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値の間の値でない場合には、前記デジタル比較器(1082)の出力信号によって前記可変デジタル増幅器の前記デジタルゲインは、前記所定値(×4)よりも小さな値(×1)に制御される。
前記デジタルゲインが前記小さな値に制御された前記可変デジタル増幅器の前記出力端子から生成される前記内部デジタル駆動電流指令値と前記アナログ・デジタル変換器から生成される前記駆動電流デジタル検出信号に応答して、前記デジタル制御部(100)は前記デジタル駆動電圧指令信号(DDRV)を生成することを特徴とする(図1参照)。
他の好適な実施の形態では、前記デジタル制御部(100)は、デジタル減算器(1002)とセレクタ(1007)とを含む。
前記モータ駆動制御装置は、前記演算部(108)から生成される前記内部制御信号(VCMFS_i)の前記第1の状態(“1”)と前記第2の状態(“0”)との間の各変化タイミングで所定のマスクレベル(“1”)を有するマスク制御信号(MASK)を生成するマスク制御信号生成部(109)を更に具備する。
前記デジタル減算器(1002)は、前記演算部(108)から生成される前記内部デジタル駆動電流指令値(VCMCRNT_i)から前記アナログ・デジタル変換器(104)から生成される前記駆動電流デジタル検出信号(DIVCM)を減算することによって、デジタル差分駆動電流情報(IERR)を生成する。
前記セレクタ(1007)の第1入力端子には前記デジタル減算器(1002)から生成される前記デジタル差分駆動電流情報(IERR)が供給され、前記セレクタ(1007)の第2入力端子には前記デジタル差分駆動電流情報(IERR)の目標値(“0”)が供給され、前記セレクタ(1007)の出力端子から前記デジタル駆動電圧指令信号(DDRV)が生成される。
前記セレクタ(1007)の選択制御端子に前記マスク制御信号生成部(109)から生成される前記所定のマスクレベル(“1”)を有する前記マスク制御信号(MASK)が供給される場合には、前記セレクタの前記第2入力端子に供給される前記目標値(“0”)が選択されて前記デジタル駆動電圧指令信号(DDRV)として前記セレクタ(1007)の前記出力端子から出力される。
前記セレクタの前記選択制御端子に前記マスク制御信号生成部から生成される前記所定のマスクレベルを有する前記マスク制御信号が供給されない場合には、前記セレクタの前記第1入力端子に供給される前記デジタル差分駆動電流情報(IERR)が選択されて前記デジタル駆動電圧指令信号(DDRV)として前記セレクタの前記出力端子から出力されることを特徴とする(図5参照)。
更に他の好適な実施の形態では、前記ドライバ出力部(102)は、プリドライバ(1021)と第1ドライバ出力増幅器(1025)と第2ドライバ出力増幅器(1026)とを含む。
前記プリドライバ(1021)の入力端子には、前記デジタル・アナログ変換器(101)から生成される前記アナログ駆動電圧指令信号(ADRV)が供給される。
前記プリドライバ(1021)の出力端子は前記第1ドライバ出力増幅器(1025)の入力端子と前記第2ドライバ出力増幅器(1026)の入力端子に接続され、前記第1ドライバ出力増幅器(1025)の出力端子と前記第2ドライバ出力増幅器(1026)の出力端子とは前記モータ(VCM)と前記検出抵抗(Rs)の前記直列接続の一端と他端とにそれぞれ接続可能とされる。
パルス駆動動作モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器(1025)と前記第2ドライバ出力増幅器(1026)とは、前記プリドライバ(1021)の前記出力端子の電圧レベルに比例するパルス幅を有する駆動パルスを生成する。
前記パルス駆動動作モードと異なったリニア駆動モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器(1025)と前記第2ドライバ出力増幅器(1026)とは、前記プリドライバ(1021)の前記出力端子の電圧レベルに比例する増幅出力信号を生成することを特徴とするものである(図1参照)。
より好適な実施の形態では、前記パルス駆動動作モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器(1025)と前記第2ドライバ出力増幅器(1026)とがD級増幅動作を実行するように前記第1ドライバ出力増幅器(1025)と前記第2ドライバ出力増幅器(1026)の各トランジスタには所定のバイアス電圧が供給される。
前記リニア駆動モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器(1025)と前記第2ドライバ出力増幅器(1026)とがAB級増幅動作を実行するように前記第1ドライバ出力増幅器(1025)と前記第2ドライバ出力増幅器(1026)の前記各トランジスタには前記所定のバイアス電圧よりも大きなバイアス電圧が供給されることを特徴とする(図1参照)。
他のより好適な実施の形態では、前記デジタル・アナログ変換器(101)は、ΣΔ型デジタル・アナログ変換器であることを特徴とするものである(図1参照)。
更に他のより好適な実施の形態では、前記アナログ・デジタル変換器(104)は、オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器であることを特徴とするものである(図1参照)。
別のより好適な実施の形態によるモータ駆動制御装置は、前記オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器(104)の出力端子と前記デジタル制御部(100)の前記デジタル減算器(1002)との間に接続されたデシメーションフィルタ(105)を更に具備する。
前記デシメーションフィルタ(105)は、前記オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器の変換出力信号の間引き処理と前記オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器の高周波領域の量子化雑音を抑圧するローパスフィルタ処理とを実行することを特徴とするものである(図1参照)。
他の具体的な実施の形態によるモータ駆動制御装置は、前記デシメーションフィルタ(105)の出力端子と前記デジタル制御部(100)の前記デジタル減算器(1002)との間に接続されたオフセットキャリブレーション部(106)を更に具備する。
前記オフセットキャリブレーション部(106)は、校正レジスタ(1061)とオフセットデジタル減算器(1062)とを含む。
前記検出抵抗(Rs)の前記駆動電流(Ivcm)が実質的にゼロに設定された状態で、前記駆動電流検出増幅器(103)と前記アナログ・デジタル変換器(104)と前記デシメーションフィルタ(105)との誤差情報が、前記校正レジスタ(1061)に格納される。
通常動作では、前記オフセットデジタル減算器(1062)は、前記デシメーションフィルタ(105)の前記出力信号から前記校正レジスタ(1061)に格納された前記誤差情報を減算することで、前記デジタル制御部の前記デジタル減算器にフィードバックされる前記デジタル検出信号である前記駆動電流検出信号(DIVCM)を生成することを特徴とする(図1参照)。
他のより具体的な実施の形態実施の形態では、前記モータは、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータ(VCM)であることを特徴とするものである(図1参照)。
具体的な実施の形態では、前記デジタル制御部と前記デジタル・アナログ変換器と前記ドライバ出力部と前記駆動電流検出増幅器と前記アナログ・デジタル変換器と前記デシメーションフィルタと前記オフセットキャリブレーション部と前記演算部とは、半導体集積回路の半導体チップに集積化されたことを特徴とする(図1参照)。
最も具体的な実施の形態では、前記マスク制御信号生成部(109)は、前記半導体集積回路の前記半導体チップに更に集積化されたことを特徴とする(図3参照)。
〔2〕別の観点の代表的な実施の形態は、デジタル制御部(100)とデジタル・アナログ変換器(101)とドライバ出力部(102)と駆動電流検出増幅器(103)とアナログ・デジタル変換器(104)とインターフェース(107)と演算部(108)とを具備するモータ駆動制御装置の動作方法である。
前記ドライバ出力部(102)の出力端子には、モータ(VCM)と検出抵抗(Rs)との直列接続が接続可能とされる。
前記駆動電流検出増幅器(103)は、前記検出抵抗(Rs)に流れる駆動電流(Ivcm)に応答して、駆動電流アナログ検出信号(AIVCM)を生成する。
前記アナログ・デジタル変換器(104)は、前記駆動電流検出増幅器(103)が生成する前記駆動電流アナログ検出信号(AIVCM)に応答して、駆動電流デジタル検出信号(DIVCM)を生成する。
前記デジタル制御部(100)は、前記インターフェース(107)から供給されるデジタル駆動電流指令値(VCMCRNT)と前記アナログ・デジタル変換器(104)から生成される前記駆動電流デジタル検出信号(DIVCM)に応答して、前記デジタル・アナログ変換器(101)の入力端子に供給されるデジタル駆動電圧指令信号(DDRV)を生成する。
前記デジタル・アナログ変換器(101)は、前記デジタル制御部(100)から生成される前記デジタル駆動電圧指令信号(DDRV)に応答して、前記ドライバ出力部(102)の入力端子に供給されるアナログ駆動電圧指令信号(ADRV)を生成する。
前記ドライバ出力部(102)は、前記デジタル・アナログ変換器(101)から生成される前記アナログ駆動電圧指令信号(ADRV)に応答して、前記モータ(VCM)と前記検出抵抗(Rs)との前記直列接続を駆動する駆動出力信号を生成する。
前記デジタル駆動電流指令値(VCMCRNT)が正の所定のしきい値と負の所定のしきい値との間の値であることに応答して、前記演算部(108)は第1の状態(“1”)の内部制御信号(VCMFS_i)を生成して、前記駆動電流検出増幅器(103)のゲインを第1のゲイン状態(“H”)に制御する。
前記デジタル駆動電流指令値が前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値との間の値ではないことに応答して、前記演算部(108)は前記第1の状態とは異なる第2の状態の前記内部制御信号を生成して、前記駆動電流検出増幅器(103)の前記ゲインを前記第1のゲイン状態よりも小さな第2のゲイン状態(“L”)に制御することを特徴とする(図1参照)。
前記実施の形態によれば、設計技術者の負担を軽減することができる。
2.実施の形態の詳細
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
《半導体集積回路の構成の概要》
図1は、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータ(VCM)を駆動するためのボイスコイルドライバICと呼ばれる実施の形態1による半導体集積回路ICの構成を示す図である。
具体的には、図1に示すドライバICは、磁気ディスクを高速回転するスピンドルモータを駆動するスピンドルモータドライバとボイスコイルモータを駆動するボイスコイルモータドライバを集積化したコンボ(COMBO)ドライバと呼ばれる高集積密度の半導体集積回路である。
図1に示した実施の形態1のドライバICの半導体チップには、デジタル差分生成・位相補償制御部100とデジタル・アナログ変換器101とドライバ出力部102と駆動電流検出増幅器103とアナログ・デジタル変換器104とデシメーションフィルタ105とオフセットキャリブレーション部106とシリアル入出力インターフェース107とデジタル演算部108が集積化されている。
《デジタル演算部》
特に、図1に示した実施の形態1の半導体集積回路ICの半導体チップには、ハードディスク装置等の設計技術者の負担を軽減するために、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTのデジタル値の大小に応答して、駆動電流検出増幅器103をローゲイン状態とハイゲイン状態に自動設定するデジタル演算部108が配置されている。
デジタル演算部108に、シリアル入出力インターフェース107を介して外部コントローラ等からデジタル駆動電流指令値VCMCRNTとゲインしきい値GAIN_THと自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINとデジタル制御信号VCMFSとが供給される。
図1に示した実施の形態1の半導体集積回路ICを図8と図9に示した本発明に先立って本発明者により検討された半導体集積回路ICと同様に動作させる場合には、ローレベル“0”の自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINがシリアル入出力インターフェース107を介してデジタル演算部108に供給される。従って、この場合には、ローレベル“0”またはハイレベル“1”のデジタル制御信号VCMFSが、AND回路1085とOR回路1086とを介して、内部デジタル制御信号VCMFS_iとして駆動電流検出増幅器103に供給される。
外部のデジタル制御信号VCMFSと内部デジタル制御信号VCMFS_iとがハイレベル“1”の場合には、駆動電流検出増幅器103での入力抵抗1032、1034に対して帰還抵抗1033、1035の抵抗値が大きな比率に設定されるものである。従って、駆動電流検出増幅器103はハイゲイン状態され、駆動電流検出増幅器103のアナログ駆動電流検出信号AIVCMは大振幅状態となる。
それと反対に外部のデジタル制御信号VCMFSと内部デジタル制御信号VCMFS_iとがローレベル“0”の場合には、駆動電流検出増幅器103での入力抵抗1032、1034に対して帰還抵抗1033、1035の抵抗値が小さな比率に設定されるものである。従って、駆動電流検出増幅器103はローゲイン状態され、駆動電流検出増幅器103のアナログ駆動電流検出信号AIVCMは小振幅状態となる。
図1に示した実施の形態1の半導体集積回路ICを本当に実施の形態1の半導体集積回路ICとして動作させるためには、ハイレベル“1”の自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINが、シリアル入出力インターフェース107を介してデジタル演算部108に供給される。その結果、この場合には、デジタル制御信号VCMFSがローレベル“0”かハイレベル“1”かに無関係に、AND回路1085の出力信号はローレベル“0”となる。更に、この場合には、デジタル比較器1082は、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTとゲインしきい値GAIN_THとを比較する。ここで、ゲインしきい値GAIN_THは、16進数の“FFF”で10進数の“4095”の正の所定しきい値と16進数の“1000”で10進数の“−4096”の負の所定しきい値とを有している。デジタル比較器1082は、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTの正の所定しきい値と負の所定しきい値とを使用して、ウィンドゥ・コンパレータとして動作する。すなわち、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値と負の所定しきい値の間の値である場合には、ウィンドゥ・コンパレータとしてのデジタル比較器1082の出力信号はハイレベル“1”となる。しかし、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値よりも大きな値である場合とデジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの負の所定しきい値よりも小さな値である場合には、ウィンドゥ・コンパレータとしてのデジタル比較器1082の出力信号はローレベル“0”となる。
デジタル駆動電流指令値VCMCRNTはシリアル入出力インターフェース107からデジタル乗算器によって構成されたデジタル増幅器1081によって固定ゲイン“4”で増幅された後にセレクタ1084の第1入力端子に供給される一方、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTは直接にセレクタ1084の第2入力端子に供給される。AND回路1083の第1入力端子と第2入力端子にはウィンドゥ・コンパレータとしてのデジタル比較器1082の出力信号と自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINがそれぞれ供給されて、AND回路1083の出力信号CMP_OUTがセレクタ1084の選択制御入力端子に供給される。
自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINがハイレベル“1”でデジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値と負の所定しきい値の間の値である場合には、ウィンドゥ・コンパレータとしてのデジタル比較器1082の出力信号とAND回路1083の出力信号とはハイレベル“1”となる。従って、セレクタ1084によってデジタル増幅器1081の固定ゲイン“4”で増幅されたデジタル駆動電流指令値VCMCRNTが、内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iとしてデジタル差分生成・位相補償制御部100に供給される。またAND回路1083の出力信号CMP_OUTはハイレベル“1”であるので、OR回路1086の出力端子から生成されるハイレベル“1”の内部デジタル制御信号VCMFS_iが駆動電流検出増幅器103に供給される。その結果、ハイレベル“1”の内部デジタル制御信号VCMFS_iに応答して、駆動電流検出増幅器103は、ハイゲイン状態に設定される。このハイゲイン状態により、ボイスコイルモータVCMの駆動電流Ivcmのフルスケールは小さい状態に設定されるため、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTに対するボイスコイルモータVCMの駆動電流Ivcmの電流制御の分解能が向上する。従って、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドをリード・ライトのために所望の記憶トラックに追従させるトラッキング動作の制御精度を向上することが可能となる。
自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINがハイレベル“1”でデジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値よりも大きな値である場合またはゲインしきい値GAIN_THの負の所定しきい値よりも小さな値である場合を想定する。この場合には、ウィンドゥ・コンパレータとしてのデジタル比較器1082の出力信号とAND回路1083の出力信号とはローレベル“0”となる。従って、セレクタ1084の第2入力端子に直接に供給されるデジタル駆動電流指令値VCMCRNTが、セレクタ1084によって選択され内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iとしてデジタル差分生成・位相補償制御部100に供給される。またAND回路1083の出力信号CMP_OUTはローレベル“0”であるので、OR回路1086の出力端子から生成されるローレベル“0”の内部デジタル制御信号VCMFS_iが駆動電流検出増幅器103に供給される。その結果、ローレベル“0”の内部デジタル制御信号VCMFS_iに応答して、駆動電流検出増幅器103は、ローゲイン状態に設定される。このローゲイン状態により、ボイスコイルモータVCMの駆動電流Ivcmのフルスケールが大きい状態に設定される。その結果、より大きな駆動電流Ivcmを得ることでヘッドに十分なトルクが得られるので、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドを所望の記憶トラックまで移動する際にヘッド速度を上げることが可能になる。
《デジタル演算部の動作》
図2は、図1に示した実施の形態1の半導体集積回路ICのデジタル演算部108の動作を説明する図である。
図2の横軸は半導体集積回路ICのデジタル演算部108からデジタル差分生成・位相補償制御部100に供給される内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iであり、図2の縦軸はボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmである。尚、ここでは、自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINがハイレベル“1”に設定されているものと、想定する。
内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値(16進数の“FFF”で10進数の“4095”)と負の所定しきい値(16進数の“1000”で10進数の“−4096”)との間の値である場合には、デジタル演算部108から生成される内部デジタル制御信号VCMFS_iはハイレベル“1”となる。従って、この場合には、図2に示したように、ハイレベル“1”の内部デジタル制御信号VCMFS_iに応答して、駆動電流検出増幅器103は、ハイゲイン状態に設定され、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmのフルスケール範囲が1/4になる。このハイゲイン状態によって、内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iはデジタル駆動電流指令値VCMCRNTに対して4倍の値になるため、内部デジタル制御信号VCMFS_iの切り換え時には駆動電流Ivcmの値は変化しない。しかし、駆動電流Ivcmのフルスケール範囲が1/4に小さくなることで、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTの変化に対するボイスコイルモータVCMの駆動電流Ivcmの変化も小さくなるため、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTに対するボイスコイルモータVCMの駆動電流Ivcmの電流制御の分解能が向上される。従って、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドをリード・ライトのために所望の記憶トラックに追従させるトラッキング動作の制御精度を向上することが可能となる。
図2に示したように、内部デジタル制御信号VCMFS_iがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値(16進数の“FFF”で10進数の“4095”)と内部デジタル制御信号VCMFS_iの最大値(16進数の“3FFF”で10進数の“16383”)との間の値である場合を想定する。更に、図2に示すように、内部デジタル制御信号VCMFS_iがゲインしきい値GAIN_THの負の所定しきい値(16進数の“1000”で10進数の“−4096”)と内部デジタル制御信号VCMFS_iの最小値(16進数の“4000”で10進数の“−16384”)との間の値である場合を想定する。その結果、この両者の場合には、デジタル演算部108から生成される内部デジタル制御信号VCMFS_iは、ローレベル“0”となる。従って、この場合には、ローレベル“0”の内部デジタル制御信号VCMFS_iに応答して、駆動電流検出増幅器103は、ローゲイン状態に設定されるものである。このローゲイン状態により、ボイスコイルモータVCMの駆動電流Ivcmのフルスケールが大きい状態に設定される。その結果、大きな駆動電流Ivcmを流せる状態になってヘッドを十分加速させるためのトルクが得られるので、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドを所望の記憶トラックまで移動するシーク動作時にヘッド速度を上げることが可能になる。
《半導体集積回路の動作》
図3は、図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICの動作を説明する図である。
図3の一番目に、シリアル入出力インターフェース107からデジタル差分生成・位相補償制御部100に供給されるデジタル駆動電流指令値VCMCRNTの波形とゲインしきい値GAIN_THの波形とが示されている。ゲインしきい値GAIN_THの上側の破線は正の所定しきい値(16進数の“FFF”で10進数の“4095”)であり、ゲインしきい値GAIN_THの下側の破線は負の所定しきい値(16進数の“1000”で10進数の“−4096”)である。
図3の二番目には、デジタル演算部108から駆動電流検出増幅器103に供給される内部デジタル制御信号VCMFS_iの波形が示されている。デジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値(16進数の“FFF”で10進数の“4095”)と負の所定しきい値(16進数の“1000”で10進数の“−4096”)との間の値である場合には、デジタル演算部108から生成される内部デジタル制御信号VCMFS_iはハイレベル“1”となる。デジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値よりも大きな場合とデジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの負の所定しきい値よりも小さな場合とでは、デジタル演算部108から生成される内部デジタル制御信号VCMFS_iはローレベル“0”となる。
図3の三番目に、デジタル演算部108からデジタル差分生成・位相補償制御部100に供給される内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iの波形が示されている。内部デジタル制御信号VCMFS_iがハイレベル“1”の期間では、内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iは、デジタル増幅器1081の固定ゲイン“4”によって増幅された大きなデジタル振幅となる。内部デジタル制御信号VCMFS_iがローレベル“0”の期間では、内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iは、セレクタ1084の第2入力端子に直接に供給されるデジタル駆動電流指令値VCMCRNTの小さなデジタル振幅となる。
図3の四番目には、半導体集積回路ICのドライバ出力部102の第1ドライバ出力端子VCMPの波形と第2VCMドライバ出力端子VCMNの波形とが示されている。
図3の五番目には、ボイスコイルモータ(VCM)に直列接続された電流検出抵抗Rsに流れるコイル駆動電流Ivcmの波形が示されている。内部デジタル制御信号VCMFS_iがハイレベル“1”の期間では、コイル駆動電流Ivcmは略0[A]となり、一方内部デジタル制御信号VCMFS_iがローレベル“0”の期間では、コイル駆動電流Ivcmは略0[A]よりも大きな正電流または略0[A]よりも小さな負電流となる。
図3の六番目には、駆動電流検出増幅器103の増幅ゲインCamp_Gainの変化が示されている。
内部デジタル制御信号VCMFS_iがハイレベル“1”の期間では、駆動電流検出増幅器103の増幅ゲインCamp_Gainはハイゲイン状態“H”となり、内部デジタル制御信号VCMFS_iがローレベル“0”の期間では、駆動電流検出増幅器103の増幅ゲインCamp_Gainはローゲイン状態“L”となる。
図3の七番目には、駆動電流検出増幅器103の出力端子から生成されるアナログ駆動電流検出信号AIVCMの波形が示されている。
内部デジタル制御信号VCMFS_iがハイレベル“1”の期間では、駆動電流検出増幅器103の増幅ゲインCamp_Gainのハイゲイン状態“H”に応答して、アナログ駆動電流検出信号AIVCMは、大きなアナログ振幅となる。
内部デジタル制御信号VCMFS_iがローレベル“0”の期間では、駆動電流検出増幅器103の増幅ゲインCamp_Gainはローゲイン状態“L”に応答して、アナログ駆動電流検出信号AIVCMは、小さなアナログ振幅となる。
《半導体集積回路の詳細な構成》
以下に、図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICの詳細な構成について、説明する。
《シリアル入出力インターフェース》
シリアル入出力インターフェース107には、半導体集積回路ICの外部のマイクロコンピュータ等からデジタル駆動電流指令値VCMCRNTと積分ゲイン情報IGAINと比例ゲイン情報PGAINとPWM動作イネーブル信号PWMENAとデジタル制御信号VCMFSとキャリブレーションイネーブル信号CALENAとが供給される。
シリアル入出力インターフェース107からデジタル駆動電流指令値VCMCRNTと積分ゲイン情報IGAINと比例ゲイン情報PGAINとが、デジタル差分生成・位相補償制御部100に供給される。シリアル入出力インターフェース107からPWM動作イネーブル信号PWMENAが、ドライバ出力部102に供給される。シリアル入出力インターフェース107からデジタル制御信号VCMFSが、デジタル演算部108に供給され、シリアル入出力インターフェース107からキャリブレーションイネーブル信号CALENAが、オフセットキャリブレーション部106に供給される。
更に、シリアル入出力インターフェース107からゲインしきい値GAIN_THと自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINとが、デジタル演算部108に供給される。
《デジタル演算部》
図1に示したように、デジタル演算部108は、デジタル乗算器によって構成されたデジタル増幅器1081と、デジタル比較器1082と、AND回路1083と、セレクタ1084と、AND回路1085と、OR回路1086とによって構成されている。
デジタル乗算器により構成されたデジタル増幅器1081の入力端子とセレクタ1084の第2入力端子とデジタル比較器1082の第1入力端子とに、シリアル入出力インターフェース107からデジタル駆動電流指令値VCMCRNTが供給される。デジタル増幅器1081によって固定ゲイン“4”で増幅されたデジタル増幅出力信号はセレクタ1084の第1入力端子に供給されて、セレクタ1084の出力端子から生成される内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iは、デジタル差分生成・位相補償制御部100に供給される。デジタル比較器1082の第2入力端子には、シリアル入出力インターフェース107からゲインしきい値GAIN_THが供給される。
AND回路1083の第1入力端子と第2入力端子には、デジタル比較器1082の比較出力信号とシリアル入出力インターフェース107からの自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINがそれぞれ供給されて、AND回路1083の出力信号CMP_OUTがセレクタ1084の選択制御入力端子とOR回路1086の第1入力端子に供給される。
AND回路1085の反転第1入力端子と第2入力端子とには、シリアル入出力インターフェース107から自動ゲイン切換指示信号VCMAUTOGAINとデジタル制御信号VCMFSとそれぞれ供給され、AND回路1085の出力信号はOR回路1086の第2入力端子に供給される。OR回路1086の出力端子から内部デジタル制御信号VCMFS_iが生成され、駆動電流検出増幅器103に供給される。
《デジタル差分生成・位相補償制御部》
デジタル差分生成・位相補償制御部100は、デジタル乗算器により構成されたデジタル増幅器1001と、デジタル減算器1002と、2個のデジタル乗算器1003、1004と、デジタル積分器1005と、デジタル加算器1006とを含んでいる。
デジタル差分生成・位相補償制御部100はデジタル演算部108から供給される内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iの指令情報と駆動電流検出増幅器103のボイスコイルモータ駆動電流情報から生成されるデジタル駆動電流検出信号DIVCMのフィードバック情報の電流差分情報IERRを生成して、駆動電圧指令信号DDRV、ADRVを生成する。
デジタル乗算器によって構成されたデジタル増幅器1001は、シリアル入出力インターフェース107とデジタル演算部108とから供給される内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iをデジタル増幅する。デジタル増幅器1001によってデジタル増幅された内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iはデジタル減算器1002の一方の入力端子に供給され、オフセットキャリブレーション部106のデジタル増幅器1063から生成されるデジタル駆動電流検出信号DIVCMはデジタル減算器1002の他方の入力端子に供給される。その結果、デジタル減算器1002の出力端子から生成されるデジタル差分駆動電流情報IERRが、デジタル乗算器1003の一方の入力端子とデジタル乗算器1004の一方の入力端子とに供給される。
シリアル入出力インターフェース107の2個の制御レジスタには外部のマイクロコンピュータ等のコントローラから積分ゲイン情報IGAINと比例ゲイン情報PGAINとが事前に格納されている。従って、シリアル入出力インターフェース107からデジタル乗算器1003の他方の入力端子とデジタル乗算器1004の他方の入力端子とには、積分ゲイン情報IGAINと比例ゲイン情報PGAINとがそれぞれ供給される。その結果、デジタル乗算器1003はデジタル減算器1002のデジタル差分駆動電流情報IERRとシリアル入出力インターフェース107の積分ゲイン情報IGAINとの乗算を実行して、その乗算結果をデジタル積分器1005の入力端子に供給する。更にデジタル乗算器1004はデジタル減算器1002のデジタル差分駆動電流情報IERRとシリアル入出力インターフェース107の比例ゲイン情報PGAINの乗算を実行して、その乗算結果をデジタル加算器1006の一方の入力端子に供給する。またデジタル加算器1006の他方の入力端子にはデジタル積分器1005の出力端子からデジタル差分駆動電流積分情報が供給され、デジタル加算器1006の一方の入力端子にデジタル乗算器1004の出力端子からデジタル差分駆動電流比例情報が供給されている。従って、デジタル差分生成・位相補償制御部100のデジタル加算器1006の出力端子から生成されるデジタル駆動電圧指令信号DDRVとしてのデジタル差分駆動電流比例積分情報(比例積分情報)は、デジタル・アナログ変換器101の入力端子に供給される。
《デジタル・アナログ変換器》
図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICでは、デジタル差分生成・位相補償制御部100のデジタル加算器1006の出力端子から生成されるデジタル駆動電圧指令信号DDRVは、デジタル・アナログ変換器101によってアナログ駆動電圧指令信号ADRVに変換されドライバ出力部102の入力端子に供給される。
このデジタル・アナログ変換器101には、高速で高分解能のD/A変換が可能なΣΔ型デジタル・アナログ変換器が使用されている。ΣΔ型デジタル・アナログ変換器の構成回路の大部分がデジタル回路であるので、半導体集積回路ICの微細化半導体製造プロセスによって、低消費電力と高速化とを実現することが可能である。更にΣΔ型デジタル・アナログ変換器では、ΣΔ変調によって変換出力信号と入力信号の差分が生成され、この差分が積分され、この積分値が最小となるようにフィードバック処理が実行される。その結果、ノイズ・シェーピング効果と呼ばれるように、ΣΔ型デジタル・アナログ変換器の比較器の出力に含まれる量子化雑音は高周波数へシフトするので、高いS/N比を実現することが可能である。
《ドライバ出力部》
図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICでは、ドライバ出力部102は、デジタル・アナログ変換器101からのアナログ駆動電圧指令信号ADRVに応答して、第1VCMドライバ出力端子VCMPと第2VCMドライバ出力端子VCMNの間に接続された電流検出抵抗Rsとボイスコイルモータ(VCM)とを駆動するものである。尚、ボイスコイルモータ(VCM)は、コイルLと寄生抵抗RLとを直列に含んだものである。
図1に示すように、ドライバ出力部102は、プリドライバ1021と帰還容量1022と帰還抵抗1023とPWM変調器1024と第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026と帰還増幅器1027とによって構成されている。
プリドライバ1021の非反転入力端子+にはデジタル・アナログ変換器101からのアナログ駆動電圧指令信号ADRVが供給されて、プリドライバ1021の反転入力端子−には帰還容量1022と帰還抵抗1023とを介して帰還増幅器1027の帰還出力信号が供給される。プリドライバ1021の出力信号はPWM変調器1024の入力端子に接続され、PWM変調器1024の出力端子は第1VCMドライバ出力増幅器1025の第1入力端子In1と第2VCMドライバ出力増幅器1026の第1入力端子In1とに接続されている。更にプリドライバ1021の出力信号は、第1VCMドライバ出力増幅器1025の第2入力端子In2と第2VCMドライバ出力増幅器1026の第2入力端子In2とに供給される。
また、第1VCMドライバ出力増幅器1025の出力端子は第1VCMドライバ出力端子VCMPと帰還増幅器1027の反転入力端子−とに接続され、第2VCMドライバ出力増幅器1026の出力端子は第2VCMドライバ出力端子VCMNと帰還増幅器1027の非反転入力端子+に接続されている。
更に、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026には、シリアル入出力インターフェース107を介して外部のマイクロコンピュータ等のコントローラからPWM動作イネーブル信号PWMENAが供給される。
ハイレベルのPWM動作イネーブル信号PWMENAが供給される場合に、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とは、PWM変調器1024から第1入力端子In1に供給される三角波PWMキャリア信号とプリドライバ1021から第2入力端子In2に供給されるプリドライバ出力信号に応答する。従って、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とは、プリドライバ1021のプリドライバ出力信号の電圧レベルに比例するパルス幅を有する駆動パルス出力信号を生成する。その際に、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026の増幅トランジスタにハイレベルのPWM動作イネーブル信号PWMENAに応答して小さなバイアス電圧が供給されるので、増幅トランジスタはD級増幅動作を実行して増幅トランジスタの消費電力が低減されることが可能となる。
尚、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とから逆位相の駆動パルス出力信号が生成され、ボイスコイルモータ(VCM)の両端子はこの逆位相の駆動パルス出力信号により駆動される。この駆動パルス幅が変化するPWM制御によるパルス駆動モードは、例えばシーク動作等の磁気ヘッドの移動駆動量の大きい場合に好適なものとなる。
ローレベルのPWM動作イネーブル信号PWMENAが供給される場合には、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とは、プリドライバ1021のプリドライバ出力信号の電圧レベルに比例する増幅出力信号を生成するリニア駆動モードを実行する。従って、この場合には、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とは、PWM変調器1024から第1入力端子In1に供給される三角波PWMキャリア信号に対して、非応答となる。その際に、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026の増幅トランジスタにはローレベルのPWM動作イネーブル信号PWMENAに応答して大きなバイアス電圧が供給され、増幅トランジスタはAB級増幅動作を実行して増幅トランジスタの増幅信号歪みが低減されることが可能となる。
尚、第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とからは逆位相の線形増幅出力信号が生成されて、ボイスコイルモータ(VCM)の両端子はこの逆位相の線形増幅出力信号によって駆動される。この増幅振幅が変化するアナログ制御によるリニア駆動モードは、例えばトラッキング動作等の磁気ヘッドの移動駆動量の小さい場合に好適なものとなる。
図1に示したドライバ出力部102に含まれたプリドライバ1021と帰還容量1022と帰還抵抗1023と帰還増幅器1027とは、ドライバ出力部102の増幅精度を向上する負帰還ループとして機能する。第1VCMドライバ出力増幅器1025と第2VCMドライバ出力増幅器1026とがパルス駆動モードとリニア駆動モードとのいずれで動作する場合も、この負帰還ループが機能する。すなわち、帰還増幅器1027は第1VCMドライバ出力増幅器1025の出力端子と第2VCMドライバ出力増幅器1026の出力端子との間の端子間増幅電圧を検出して、検出した端子間増幅電圧をプリドライバ1021の反転入力端子−に供給する。プリドライバ1021の非反転入力端子+にはデジタル・アナログ変換器101からのアナログ駆動電圧指令信号ADRVが供給されているので、プリドライバ1021の反転入力端子−の電圧情報はプリドライバ1021の非反転入力端子+の電圧情報と一致するように負帰還ループが機能する。従って、プリドライバ1021の非反転入力端子+のアナログ駆動電圧指令信号ADRVとプリドライバ1021の反転入力端子−に伝達される第1および第2のVCMドライバ出力増幅器1025、1026の両出力端子間増幅電圧とが一致するものとなる。尚、帰還容量1022と帰還抵抗1023とは、負帰還ループの安定性を向上するための位相補償回路として機能するとともにPWM動作時において帰還増幅器1027のパルス波形状態の出力信号を平滑化するためのフィルタとして機能する。
《駆動電流検出増幅部》
図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICでは、駆動電流検出増幅器103の差動入力端子に2個の電流検出端子RSINP、RSINNを介して電流検出抵抗Rsの両端子間電圧が供給される。一方の電流検出端子RSINPは抵抗1032を介して駆動電流検出増幅部103の差動増幅器1031の非反転入力端子+に接続され、この非反転入力端子+には抵抗1033を介して基準電圧VREFが供給される。他方の電流検出端子RSINNは抵抗1034を介して駆動電流検出増幅部103の差動増幅器1031の反転入力端子−に接続され、この反転入力端子−は抵抗1035を介して差動増幅器1031の出力端子に接続される。
従って、駆動電流検出増幅器103は、ボイスコイルモータ(VCM)に直列接続された電流検出抵抗Rsに流れるコイル駆動電流Ivcmの電流値を検出する。駆動電流検出増幅器103の出力端子から生成されるアナログ駆動電流検出信号AIVCMは、アナログ・デジタル変換器104とデシメーションフィルタ105とオフセットキャリブレーション部106とによってデジタル駆動電流検出信号DIVCMに変換される。すなわち、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流情報は、デジタル差分生成・位相補償制御部100へのデジタル駆動電流検出信号DIVCMのフィードバック情報として使用される。
駆動電流検出増幅器103の増幅ゲインは、シリアル入出力インターフェース107を介して外部のマイクロコンピュータ等のコントローラから供給されるデジタル制御信号VCMFSにより設定可能とされる。
《アナログ・デジタル変換器》
図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICでは、駆動電流検出増幅器103の出力端子からのアナログ増幅出力信号はアナログ・デジタル変換器104によってデジタル電流検出信号に変換されてデシメーションフィルタ105の入力端子に供給される。
このアナログ・デジタル変換器104には、折り返し雑音と量子化雑音とを低減でき、更に回路規模の小さいと言う特徴を持ったオーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器が使用されている。このΣΔ型アナログ・デジタル変換器は、アナログ減算器とアナログ積分器と比較器と遅延回路と1ビットローカルデジタル・アナログ変換器によって構成できるので、回路規模を低減することが可能となる。更にΣΔ型アナログ・デジタル変換器でも、差分生成と差分積分と積分値フィードバック処理とが実行されるので、ノイズ・シェーピング効果によって高いS/N比を実現することが可能である。
《デシメーションフィルタ》
図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICのデシメーションフィルタ105は、上述したオーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器104によって高くなったサンプリングレートを適度なサンプリングレートまで落とすための間引き処理を実行する。またこのデシメーションフィルタ105は、ΣΔ型アナログ・デジタル変換器104によるノイズ・シェーピング効果により低周波領域の量子化雑音が減少した分、増大した高周波領域の量子化雑音を抑圧するためのローパスフィルタとして機能する。従って、このデシメーションフィルタ105は、デジタルフィルタによって構成されるが、ローパスフィルタと間引き回路とから構成される。
《オフセットキャリブレーション部》
図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICのオフセットキャリブレーション部106は、上述したデジタル差分生成・位相補償制御部100によるフィードバック制御に先行して駆動電流検出増幅器103とアナログ・デジタル変換器104とデシメーションフィルタ105の誤差を低減するためのキャリブレーション動作を実行する。この動作を実行するために、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmの電流値がゼロに制御され、電流検出抵抗Rsの両端子間電圧が2個の電流検出端子RSINP、RSINNを介して駆動電流検出増幅器103の差動入力端子に供給される。この状態での駆動電流検出増幅器103の誤差とアナログ・デジタル変換器104の誤差とデシメーションフィルタ105の誤差の全誤差情報は、オフセットキャリブレーション部106の校正レジスタ1061に格納される。キャリブレーションイネーブル信号CALENAに応答して、上述の全誤差情報はデシメーションフィルタ105からオフセットキャリブレーション部106の校正レジスタ1061に格納され保持される。
その後の駆動電流検出動作では、オフセットキャリブレーション部106の校正レジスタ1061に保持された誤差情報がデジタル減算器1062に供給されて、デジタル減算器1062において全ての通常検出情報から校正レジスタ1061の誤差情報が減算される。この全ての通常検出情報は、駆動電流検出増幅器103の通常出力信号とアナログ・デジタル変換器104の通常変換信号とデシメーションフィルタ105の通常出力信号の全てを含んでいる。オフセットキャリブレーション部106のデジタル減算器1062の減算出力信号は、デジタル乗算器によって構成されたデジタル増幅器1063によってデジタル増幅されることによって、デジタル増幅器1063の出力からデジタル駆動電流検出信号DIVCMが生成される。従って、オフセットキャリブレーション部106のデジタル増幅器1063の出力から生成されるデジタル駆動電流検出信号DIVCMに含まれる誤差成分を、十分に低減することが可能となる。
《実施の形態1による効果》
図1乃至図3で説明した実施の形態1による半導体集積回路ICによれば、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値と負の所定しきい値の間の値であることに応答して、ハイレベル“1”の内部デジタル制御信号VCMFS_iによって駆動電流検出増幅器103はハイゲイン状態に自動設定される。一方、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTがゲインしきい値GAIN_THの正の所定しきい値よりも大きな値である場合またはゲインしきい値GAIN_THの負の所定しきい値よりも小さな値であることに応答して、ローレベル“0”の内部デジタル制御信号VCMFS_iによって駆動電流検出増幅器103はローゲイン状態に自動設定される。
従って、図1乃至図3を参照して説明した実施の形態1によれば、図8と図9とで説明したように外部のマイクロコンピュータ等のコントローラの制御ソフトウェアの制御によってデジタル制御信号VCMFSをハイレベル“1”またはローレベル“0”に変化する必要がなくなる。その結果、図1乃至図3を参照して説明した実施の形態1によれば、ハードディスク装置等の設計技術者の負担を軽減できると言う顕著な効果を奏することが可能となる。
《実施の形態1の問題》
上述したように図1乃至図3を参照して説明した実施の形態1によれば、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTのデジタル値に応答して駆動電流検出増幅器103のゲインが自動設定されるので、ハードディスク装置等の設計技術者の負担を軽減できると言う顕著な効果を奏することが可能となるものである。
しかし、本発明者が図1乃至図3で説明した実施の形態1による半導体集積回路ICを更に詳細に検討したところ、下記のような問題を実施の形態1が有することを明らかとしたものである。
それは、図1乃至図3で説明した実施の形態1による半導体集積回路ICにおいて、デジタル駆動電流指令値VCMCRNTの変化によって内部デジタル制御信号VCMFS_iがハイレベル“1”とローレベル“0”との間で変化する際に、コイル駆動電流Ivcmと電流差分情報IERRにスパイクノイズが発生すると言うものである。
その結果、このスパイクノイズの発生によって、図1乃至図3で説明した実施の形態1による半導体集積回路ICを搭載したハードディスク装置(HDD)のシーク動作とトラッキング動作とにおいて、磁気ヘッドの制御応答性が劣化することになる。
図4は、図1乃至図3で説明した実施の形態1による半導体集積回路ICにおいて内部デジタル制御信号VCMFS_iがハイレベル“1”とローレベル“0”の間で変化する際に、コイル駆動電流Ivcmと電流差分情報IERRにスパイクノイズが発生するメカニズムを説明する図である。
図4には、図3に示されていないオフセットキャリブレーション部106のデジタル増幅器1063から生成されるデジタル駆動電流検出信号DIVCMとデジタル差分生成・位相補償制御部100のデジタル減算器1002から生成されるデジタル差分駆動電流情報IERRとが追加されている。
図4から、内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iの応答性と比較して、オフセットキャリブレーション部106のデジタル増幅器1063から生成されるデジタル駆動電流検出信号DIVCMの応答が遅延していることが理解できる。この遅延は、アナログ・デジタル変換器104のオーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器の信号遅延と、デシメーションフィルタ105のローパスフィルタと間引き回路での信号遅延等に起因するものと推測される。
上述したように、内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iの応答性と比較してデジタル駆動電流検出信号DIVCMの応答が遅延しているので、内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”との間の各変化タイミングで、デジタル差分駆動電流情報IERRにスパイクノイズが発生する。すなわち、各変化タイミングの直前では、内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iの値よりデジタル駆動電流検出信号DIVCMの値が小さくなるので、この両者の値の差分に対応するデジタル差分駆動電流情報IERRが目標値“0”よりも急激に大きくなる。更に、各変化タイミングの直後では、内部デジタル駆動電流指令値VCMCRNT_iの値よりもデジタル駆動電流検出信号DIVCMの値が大きくなるので、この両者の値の差分に対応するデジタル差分駆動電流情報IERRが急激に低下して目標値“0”に到達するものとなる。従って、デジタル差分駆動電流情報IERRのスパイクノイズに応答して、ボイスコイルモータボイスコイルモータ(VCM)の駆動電流Ivcmにもスパイクノイズが発生するものである。
[実施の形態2]
以下に説明する実施の形態2は、上述した実施の形態1の半導体集積回路ICにおいてデジタル駆動電流指令値VCMCRNTの変化により内部デジタル制御信号VCMFS_iがハイレベル“1”とローレベル“0”との間で変化する際にコイル駆動電流Ivcmと電流差分情報IERRにスパイクノイズが発生すると言う問題を解消するものである。
《実施の形態2による半導体集積回路の構成》
図5は、ハードディスク装置(HDD)の磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータ(VCM)を駆動するためのボイスコイルドライバICと呼ばれる実施の形態2による半導体集積回路ICの構成を示す図である。
図5に示す実施の形態2による半導体集積回路ICが、図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICと相違するのは、下記の点である。
《セレクタ》
最初に、図5のデジタル差分生成・位相補償制御部100では、デジタル減算器1002の出力端子と2個のデジタル乗算器1003、1004の一方の入力端子との間に、セレクタ1007が追加されている。すなわち、セレクタ1007の第1入力端子はデジタル減算器1002の出力端子に接続され、セレクタ1007の第2入力端子に16進数の“0000”で10進数の“0”がデジタル差分駆動電流情報IERRの目標値“0”として供給され、セレクタ1007の出力端子は2個のデジタル乗算器1003、1004の一方の入力端子に接続されている。また、セレクタ1007の選択制御端子には、内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”との間の各変化タイミングでハイレベル“1”を有するマスク制御信号MASKが、以下に説明するマスク制御信号生成部109から供給される。その結果、この各変化タイミングでセレクタ1007は第2入力端子の16進数の“0000”で10進数の“0”を選択してその出力端子に出力する一方、それ以外のタイミングではセレクタ1007は第1入力端子に供給されるデジタル減算器1002の出力端子の電流差分情報IERRを選択してその出力端子に出力するものである。
《マスク制御信号生成部の構成》
次に図5に示した実施の形態2による半導体集積回路ICには、上述したマスク制御信号MASKを生成するマスク制御信号生成部109が追加されている。
図5に示すように、マスク制御信号生成部109は、遅延フリップフロップ1091と排他的論理和回路1092とセレクタ1093とレジスタ1094と加算器1095と比較器1096とによって構成されている。
遅延フリップフロップ1091の入力端子と排他的論理和回路1092の第1入力端子にデジタル演算部108から生成される内部デジタル制御信号VCMFS_iが供給され、排他的論理和回路1092の第2入力端子に遅延フリップフロップ1091の遅延出力信号が供給され、排他的論理和回路1092の排他的論理和出力信号はセレクタ1093の選択制御入力端子に供給される。
セレクタ1093とレジスタ1094と加算器1095とは、カウンタを構成する。セレクタ1093の第1入力端子にこのカウンタのカウント動作の初期値“0”が供給され、セレクタ1093の第2入力端子に加算器1095の出力端子のカウントインクリメント値が供給され、セレクタ1093の出力信号はレジスタ1094の入力端子に供給される。レジスタ1094の出力端子のカウント値CNTは加算器1095の第1入力端子に供給され、加算器1095の第2入力端子にインクリメント値である加算値“1”が供給され、図5では加算器1095に高速クロックが供給され、加算器1095はこの高速クロックに応答して加算動作を実行する。
比較器1096の第1入力端子と第2入力端子とにはレジスタ1094の出力端子のカウント値CNTと基準値REFとがそれぞれ供給され、比較器1096の出力端子からはデジタル差分生成・位相補償制御部100のセレクタ1007の選択制御端子に供給されるマスク制御信号MASKが生成される。
デジタル演算部108やその他の構成に関しては、図5に示した実施の形態2による半導体集積回路ICは、図1に示した実施の形態1による半導体集積回路ICと同一である。
《マスク制御信号生成部の動作》
図6は、図5に示した実施の形態2による半導体集積回路ICに含まれるマスク制御信号生成部109の動作を説明する図である。
図6の一番目に、遅延フリップフロップ1091の入力端子と排他的論理和回路1092の第1入力端子にデジタル演算部108から生成される内部デジタル制御信号VCMFS_iの波形が示されている。
図6の二番目に、排他的論理和回路1092の第2入力端子に供給される遅延フリップフロップ1091の遅延出力信号DFFの波形が示されている。
図6の三番目に、排他的論理和回路1092の排他的論理和出力信号EX−ORの波形が示されている。
内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”との間の各変化タイミングで排他的論理和出力信号EX−ORがハイレベル“1”となって、それ以外のタイミングではローレベル“0”となる。従って、内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”との間の各変化タイミングで、セレクタ1093の第1入力端子に供給されているカウンタのカウント動作の初期値“0”がカウンタのレジスタ1094に格納される。一方、それ以外のタイミングでは、加算器1095が高速クロックに応答してインクリメント加算動作を実行することで生成されるレジスタ1094の出力端子のカウント値CNTが、カウンタのレジスタ1094に格納される。
従って、図6の四番目に示すように、ハイレベル“1”の排他的論理和出力信号EX−ORに応答して、レジスタ1094のカウント値CNTはカウント初期値“0”となり、排他的論理和出力信号EX−ORのローレベル“0”の期間にレジスタ1094のカウント値CNTはインクリメントによって増加して最大値に到達する。その結果、レジスタ1094のカウント値CNTはカウント初期値“0”と最大値との間で、レジスタ1094のカウント値CNTは基準値REFをクロスする。
従って、図6の五番目に示すように、レジスタ1094のカウント値CNTが基準値REFより低い期間において、マスク制御信号MASKがハイレベル“1”となって、それ以外の期間ではローレベル“0”となる。
このようにして、マスク制御信号生成部109は、内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”との間の各変化タイミングでハイレベル“1”を有するマスク制御信号MASKを生成するものである。また、マスク制御信号MASKのハイレベル期間は、図4に示したコイル駆動電流Ivcmと電流差分情報IERRとのスパイクノイズのノイズパルス幅と実質的に等しくなるように設定されている。
《スパイクノイズの低減》
図7は、図5に示した実施の形態2による半導体集積回路ICのマスク制御信号生成部109が生成するマスク制御信号MASKに応答してコイル駆動電流Ivcmと電流差分情報IERRのスパイクノイズが低減される様子を説明する図である。
図7の実施の形態2による半導体集積回路ICの動作波形図が図4の実施の形態1による半導体集積回路ICの動作波形図と相違するのは、下記の点である。
すなわち、図7の動作波形図には内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”の間の各変化タイミングでハイレベル“1”と所定のハイレベル期間とを有するマスク制御信号MASKが追加されている。
従って、内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”との間の各変化タイミングでハイレベル“1”となるマスク制御信号MASKに応答して、図5に示した実施の形態2のデジタル差分生成・位相補償制御部100のセレクタ1007が制御される。
すなわち、図7に示した動作波形図の最後に示すように、図5に示した実施の形態2のデジタル差分生成・位相補償制御部100のセレクタ1007は、ハイレベル“1”のマスク制御信号MASKに応答して第2入力端子にデジタル差分駆動電流情報IERRの目標値“0”として供給される16進数の“0000”で10進数の“0”を選択してその出力端子に出力する。
従って、図5に示した実施の形態2による半導体集積回路ICによれば、内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”との間の各変化タイミングでのデジタル差分駆動電流情報IERRのスパイクノイズが軽減されるものである。その結果、図5に示した実施の形態2による半導体集積回路ICによれば、内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”との間の各変化タイミングでのコイル駆動電流Ivcmのスパイクノイズが軽減されるものである。
《実施の形態2による効果》
図5乃至図7で説明した実施の形態2による半導体集積回路ICによれば、セレクタ1007はハイレベル“1”のマスク制御信号MASKに応答して第2入力端子にデジタル差分駆動電流情報IERRの目標値“0”として供給される16進数の“0000”で10進数の“0”を選択してその出力端子に出力する。従って、内部デジタル制御信号VCMFS_iのハイレベル“1”とローレベル“0”との間の各変化タイミングでのコイル駆動電流Ivcmのスパイクノイズが軽減されることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を種々の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明によるモータ駆動制御装置は、ハードディスク装置(HDD)において使用されるボイスコイルモータ(VCM)を駆動するボイスコイルモータドライバにのみ限定されるものではない。例えば、超精密加工作業を行うための工業用ロボットのアームを駆動するためのモータドライバにも、本発明を適用することが可能である。
IC…半導体集積回路
100…デジタル差分生成・位相補償制御部
101…デジタル・アナログ変換器
102…ドライバ出力部
103…駆動電流検出増幅器
104…アナログ・デジタル変換器
105…デシメーションフィルタ
106…オフセットキャリブレーション部
107…シリアル入出力インターフェース
108…デジタル演算部
1081…デジタル増幅器
1082…デジタル比較器
1083…AND回路
1084…セレクタ
1085…AND回路
1086…OR回路
109…マスク制御信号生成部
1091…遅延フリップフロップ
1092…排他的論理和回路
1093…セレクタ
1094…レジスタ
1095…加算器
1096…比較器
VCM…ボイスコイルモータ
L…ボイスコイルモータ(VCM)のコイル
RL…ボイスコイルモータ(VCM)の寄生抵抗
Ivcm…ボイスコイルモータ(VCM)のコイル駆動電流
VCMCRNT…駆動電流指令値
DDRV…デジタル駆動電圧指令信号
ADRV…アナログ駆動電圧指令信号
DIVCM…デジタル駆動電流検出信号
AIVCM…アナログ駆動電流検出信号
IERR…電流差分情報
MASK…マスク制御信号

Claims (20)

  1. デジタル制御部とデジタル・アナログ変換器とドライバ出力部と駆動電流検出増幅器とアナログ・デジタル変換器とインターフェースと演算部とを具備して、
    前記ドライバ出力部の出力端子には、モータと検出抵抗との直列接続が接続可能とされ、
    前記駆動電流検出増幅器は、前記検出抵抗に流れる駆動電流に応答して、駆動電流アナログ検出信号を生成して、
    前記アナログ・デジタル変換器は、前記駆動電流検出増幅器が生成する前記駆動電流アナログ検出信号に応答して、駆動電流デジタル検出信号を生成して、
    前記デジタル制御部は、前記インターフェースから供給されるデジタル駆動電流指令値と前記アナログ・デジタル変換器から生成される前記駆動電流デジタル検出信号に応答して、前記デジタル・アナログ変換器の入力端子に供給されるデジタル駆動電圧指令信号を生成して、
    前記デジタル・アナログ変換器は、前記デジタル制御部から生成される前記デジタル駆動電圧指令信号に応答して、前記ドライバ出力部の入力端子に供給されるアナログ駆動電圧指令信号を生成して、
    前記ドライバ出力部は、前記デジタル・アナログ変換器から生成される前記アナログ駆動電圧指令信号に応答して、前記モータと前記検出抵抗との前記直列接続を駆動する駆動出力信号を生成して、
    前記デジタル駆動電流指令値が正の所定のしきい値と負の所定のしきい値との間の値であることに応答して、前記演算部は第1の状態の内部制御信号を生成して、前記駆動電流検出増幅器のゲインを第1の状態に制御して、
    前記デジタル駆動電流指令値が前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値との間の値ではないことに応答して、前記演算部は前記第1の状態とは異なる第2の状態の前記内部制御信号を生成して、前記駆動電流検出増幅器の前記ゲインを前記第1の状態よりも小さな第2の状態に制御する
    モータ駆動制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記演算部は、可変デジタル増幅器とデジタル比較器とを含み、
    前記デジタル比較器は、前記デジタル駆動電流指令値と前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値とによって、ウィンドゥ・コンパレータとして動作して、
    前記デジタル駆動電流指令値が前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値の間の値である場合には、前記デジタル比較器の出力信号によって前記可変デジタル増幅器のデジタルゲインは、所定値に制御され、
    前記デジタルゲインが前記所定値に制御された前記可変デジタル増幅器の出力端子から生成される内部デジタル駆動電流指令値と前記アナログ・デジタル変換器から生成される前記駆動電流デジタル検出信号に応答して、前記デジタル制御部は、前記デジタル駆動電圧指令信号を生成して、
    前記デジタル駆動電流指令値が前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値の間の値でない場合には、前記デジタル比較器の出力信号によって前記可変デジタル増幅器の前記デジタルゲインは、前記所定値よりも小さな値に制御され、
    前記デジタルゲインが前記小さな値に制御された前記可変デジタル増幅器の前記出力端子から生成される前記内部デジタル駆動電流指令値と前記アナログ・デジタル変換器から生成される前記駆動電流デジタル検出信号に応答して、前記デジタル制御部は前記デジタル駆動電圧指令信号を生成する
    モータ駆動制御装置。
  3. 請求項2において、
    前記デジタル制御部は、デジタル減算器とセレクタとを含み、
    前記モータ駆動制御装置は、前記演算部から生成される前記内部制御信号の前記第1の状態と前記第2の状態との間の各変化タイミングで所定のマスクレベルを有するマスク制御信号を生成するマスク制御信号生成部を更に具備して、
    前記デジタル減算器は、前記演算部から生成される前記内部デジタル駆動電流指令値から前記アナログ・デジタル変換器から生成される前記駆動電流デジタル検出信号を減算することによって、デジタル差分駆動電流情報を生成して、
    前記セレクタの第1入力端子には前記デジタル減算器から生成される前記デジタル差分駆動電流情報が供給され、前記セレクタの第2入力端子には前記デジタル差分駆動電流情報の目標値が供給され、前記セレクタの出力端子から前記デジタル駆動電圧指令信号が生成して、
    前記セレクタの選択制御端子に前記マスク制御信号生成部から生成される前記所定のマスクレベルを有する前記マスク制御信号が供給される場合には、前記セレクタの前記第2入力端子に供給される前記目標値が選択されて前記デジタル駆動電圧指令信号として前記セレクタの前記出力端子から出力して、
    前記セレクタの前記選択制御端子に前記マスク制御信号生成部から生成される前記所定のマスクレベルを有する前記マスク制御信号が供給されない場合には、前記セレクタの前記第1入力端子に供給される前記デジタル差分駆動電流情報が選択されて前記デジタル駆動電圧指令信号として前記セレクタの前記出力端子から出力される
    モータ駆動制御装置。
  4. 請求項2において、
    前記ドライバ出力部は、プリドライバと第1ドライバ出力増幅器と第2ドライバ出力増幅器とを含み、
    前記プリドライバの入力端子には、前記デジタル・アナログ変換器から生成される前記アナログ駆動電圧指令信号が供給され、
    前記プリドライバの出力端子は前記第1ドライバ出力増幅器の入力端子と前記第2ドライバ出力増幅器の入力端子に接続され、前記第1ドライバ出力増幅器の出力端子と前記第2ドライバ出力増幅器の出力端子とは前記モータと前記検出抵抗の前記直列接続の一端と他端とにそれぞれ接続可能とされ、
    パルス駆動動作モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器とは、前記プリドライバの前記出力端子の電圧レベルに比例するパルス幅を有する駆動パルスを生成して、
    前記パルス駆動動作モードと異なったリニア駆動モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器とは、前記プリドライバの前記出力端子の電圧レベルに比例する増幅出力信号を生成する
    モータ駆動制御装置。
  5. 請求項4において、
    前記パルス駆動動作モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器とがD級増幅動作を実行するように前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器の各トランジスタには所定のバイアス電圧が供給され、
    前記リニア駆動モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器とがAB級増幅動作を実行するように前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器の前記各トランジスタには前記所定のバイアス電圧よりも大きなバイアス電圧が供給される
    モータ駆動制御装置。
  6. 請求項5において、
    前記デジタル・アナログ変換器は、ΣΔ型デジタル・アナログ変換器である
    モータ駆動制御装置。
  7. 請求項6において、
    前記アナログ・デジタル変換器は、オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器である
    モータ駆動制御装置。
  8. 請求項7において、
    前記モータ駆動制御装置は、前記オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器の出力端子と前記デジタル制御部の前記デジタル減算器との間に接続されたデシメーションフィルタを更に具備して、
    前記デシメーションフィルタは、前記オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器の変換出力信号の間引き処理と前記オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器の高周波領域の量子化雑音を抑圧するローパスフィルタ処理とを実行する
    モータ駆動制御装置。
  9. 請求項8において、
    前記モータ駆動制御装置は、前記デシメーションフィルタの出力端子と前記デジタル制御部の前記デジタル減算器との間に接続されたオフセットキャリブレーション部を更に具備して、
    前記オフセットキャリブレーション部は、校正レジスタとオフセットデジタル減算器とを含み、
    前記検出抵抗の前記駆動電流が実質的にゼロに設定された状態で、前記駆動電流検出増幅器と前記アナログ・デジタル変換器と前記デシメーションフィルタとの誤差情報が、前記校正レジスタに格納され、
    通常動作では、前記オフセットデジタル減算器は、前記デシメーションフィルタの前記出力信号から前記校正レジスタに格納された前記誤差情報を減算することで、前記デジタル制御部の前記デジタル減算器にフィードバックされる前記デジタル検出信号である前記駆動電流検出信号を生成する
    モータ駆動制御装置。
  10. 請求項9において、
    前記モータは、ハードディスク装置の磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータである
    モータ駆動制御装置。
  11. 請求項10において、
    前記デジタル制御部と前記デジタル・アナログ変換器と前記ドライバ出力部と前記駆動電流検出増幅器と前記アナログ・デジタル変換器と前記デシメーションフィルタと前記オフセットキャリブレーション部と前記演算部とは、半導体集積回路の半導体チップに集積化された
    モータ駆動制御装置。
  12. 請求項3において、
    前記ドライバ出力部は、プリドライバと第1ドライバ出力増幅器と第2ドライバ出力増幅器とを含み、
    前記プリドライバの入力端子には、前記デジタル・アナログ変換器から生成される前記アナログ駆動電圧指令信号が供給され、
    前記プリドライバの出力端子は前記第1ドライバ出力増幅器の入力端子と前記第2ドライバ出力増幅器の入力端子に接続され、前記第1ドライバ出力増幅器の出力端子と前記第2ドライバ出力増幅器の出力端子とは前記モータと前記検出抵抗の前記直列接続の一端と他端とにそれぞれ接続可能とされ、
    パルス駆動動作モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器とは、前記プリドライバの前記出力端子の電圧レベルに比例するパルス幅を有する駆動パルスを生成して、
    前記パルス駆動動作モードと異なったリニア駆動モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器とは、前記プリドライバの前記出力端子の電圧レベルに比例する増幅出力信号を生成する
    モータ駆動制御装置。
  13. 請求項12において、
    前記パルス駆動動作モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器とがD級増幅動作を実行するように前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器の各トランジスタには所定のバイアス電圧が供給され、
    前記リニア駆動モードでは、前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器とがAB級増幅動作を実行するように前記第1ドライバ出力増幅器と前記第2ドライバ出力増幅器の前記各トランジスタには前記所定のバイアス電圧よりも大きなバイアス電圧が供給される
    モータ駆動制御装置。
  14. 請求項13において、
    前記デジタル・アナログ変換器は、ΣΔ型デジタル・アナログ変換器である
    モータ駆動制御装置。
  15. 請求項14において、
    前記アナログ・デジタル変換器は、オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器である
    モータ駆動制御装置。
  16. 請求項15において、
    前記モータ駆動制御装置は、前記オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器の出力端子と前記デジタル制御部の前記デジタル減算器との間に接続されたデシメーションフィルタを更に具備して、
    前記デシメーションフィルタは、前記オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器の変換出力信号の間引き処理と前記オーバー・サンプリングΣΔ型アナログ・デジタル変換器の高周波領域の量子化雑音を抑圧するローパスフィルタ処理とを実行する
    モータ駆動制御装置。
  17. 請求項16において、
    前記モータ駆動制御装置は、前記デシメーションフィルタの出力端子と前記デジタル制御部の前記デジタル減算器との間に接続されたオフセットキャリブレーション部を更に具備して、
    前記オフセットキャリブレーション部は、校正レジスタとオフセットデジタル減算器とを含み、
    前記検出抵抗の前記駆動電流が実質的にゼロに設定された状態で、前記駆動電流検出増幅器と前記アナログ・デジタル変換器と前記デシメーションフィルタとの誤差情報が、前記校正レジスタに格納され、
    通常動作では、前記オフセットデジタル減算器は、前記デシメーションフィルタの前記出力信号から前記校正レジスタに格納された前記誤差情報を減算することで、前記デジタル制御部の前記デジタル減算器にフィードバックされる前記デジタル検出信号である前記駆動電流検出信号を生成する
    モータ駆動制御装置。
  18. 請求項17において、
    前記モータは、ハードディスク装置の磁気ヘッドを移動するボイスコイルモータである
    モータ駆動制御装置。
  19. 請求項18において、
    前記デジタル制御部と前記デジタル・アナログ変換器と前記ドライバ出力部と前記駆動電流検出増幅器と前記アナログ・デジタル変換器と前記デシメーションフィルタと前記オフセットキャリブレーション部と前記演算部と前記マスク制御信号生成部とは、半導体集積回路の半導体チップに集積化された
    モータ駆動制御装置。
  20. デジタル制御部とデジタル・アナログ変換器とドライバ出力部と駆動電流検出増幅器とアナログ・デジタル変換器とインターフェースと演算部とを具備するモータ駆動制御装置の動作方法であって、
    前記ドライバ出力部の出力端子には、モータと検出抵抗との直列接続が接続可能とされ、
    前記駆動電流検出増幅器は、前記検出抵抗に流れる駆動電流に応答して、駆動電流アナログ検出信号を生成して、
    前記アナログ・デジタル変換器は、前記駆動電流検出増幅器が生成する前記駆動電流アナログ検出信号に応答して、駆動電流デジタル検出信号を生成して、
    前記デジタル制御部は、前記インターフェースから供給されるデジタル駆動電流指令値と前記アナログ・デジタル変換器から生成される前記駆動電流デジタル検出信号に応答して、前記デジタル・アナログ変換器の入力端子に供給されるデジタル駆動電圧指令信号を生成して、
    前記デジタル・アナログ変換器は、前記デジタル制御部から生成される前記デジタル駆動電圧指令信号に応答して、前記ドライバ出力部の入力端子に供給されるアナログ駆動電圧指令信号を生成して、
    前記ドライバ出力部は、前記デジタル・アナログ変換器から生成される前記アナログ駆動電圧指令信号に応答して、前記モータと前記検出抵抗との前記直列接続を駆動する駆動出力信号を生成して、
    前記デジタル駆動電流指令値が正の所定のしきい値と負の所定のしきい値との間の値であることに応答して、前記演算部は第1の状態の内部制御信号を生成して、前記駆動電流検出増幅器のゲインを第1の状態に制御して、
    前記デジタル駆動電流指令値が前記正の所定のしきい値と前記負の所定のしきい値との間の値ではないことに応答して、前記演算部は前記第1の状態とは異なる第2の状態の前記内部制御信号を生成して、前記駆動電流検出増幅器の前記ゲインを前記第1の状態よりも小さな第2の状態に制御する
    モータ駆動制御装置の動作方法。
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