JP2003052140A - Dcブラシレスモータの回転子 - Google Patents

Dcブラシレスモータの回転子

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JP2003052140A JP2001237813A JP2001237813A JP2003052140A JP 2003052140 A JP2003052140 A JP 2003052140A JP 2001237813 A JP2001237813 A JP 2001237813A JP 2001237813 A JP2001237813 A JP 2001237813A JP 2003052140 A JP2003052140 A JP 2003052140A
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Hitoshi Kawaguchi
仁 川口
Kazuhiro Nakane
和広 中根
Mineo Yamamoto
峰雄 山本
Hiroyuki Ishii
博幸 石井
Togo Yamazaki
東吾 山崎
Takashi Matsunaga
隆 松永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータに入る磁束の分布を正弦波状にして
も、逆磁界に対する減磁が発生しにくく、かつ永久磁石
の能力を十分に使うことができるDCブラシレスモータ
の回転子を提供すること。 【解決手段】 バックヨークの固定子と相対する面に永
久磁石を配置したDCブラシレスモータの回転子におい
て、1磁極を構成する永久磁石を、軸方向両端部の形状
を各端部側に凸形状とし、永久磁石の軸方向長さを、極
中心付近が長く、周方向端部に向かって徐々に短くなる
ように構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DCブラシレス
モータの回転子に関するもので、特に永久磁石の磁束密
度の分布を正弦波状にするための永久磁石の形状に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば冷蔵庫や空気調和機の圧縮
機駆動用モータなどには、回転数の制御が容易でかつ高
効率なDCブラシレスモータ多く使用され、DCブラシ
レスモータの回転子は永久磁石を使用している。
【0003】図14は従来の表面配置の分割された永久
磁石を使用したDCブラシレスモータの回転子を示す断
面図である。図において、1は回転子、2は中心に軸孔
を有するバックヨーク、3はこのバックヨーク2の外周
面に分割して設けられた永久磁石である。図は4極のも
のである。
【0004】上記DCブラシレスモータの回転子では、
図に示すように、永久磁石3の肉厚を磁束密度の分布を
正弦波状になるように、磁極の中央が厚く、磁極の端が
薄くなるように変化させている。回転子の磁束密度の分
布を正弦波状にすることにより、ステータの誘起電圧を
正弦波状にすることができ、DCブラシレスモータの振
動、騒音を低減することができる。
【0005】図15は従来の表面配置されたリング状の
永久磁石を使用したDCブラシレスモータの回転子を示
す断面図である。図において、1は回転子、2は中心に
軸孔を有するバックヨーク、3はこのバックヨーク2の
外周面に設けられたリング状の永久磁石、4は磁極間の
境目に設けられたスキューである。図は8極のものであ
る。
【0006】永久磁石3の磁極間の境目にスキュー4を
つけることにより、ステータ側に入る磁束の変化を緩や
かにすることがでるので、正弦波状の磁束密度の分布に
近いものとなり、永久磁石3の肉厚を変化させるものと
同様、DCブラシレスモータの振動、騒音を低減するこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のDCブラシレス
モータの回転子は上記のように構成されているので、以
下に示す問題点があった。 (1)永久磁石3の肉厚を磁束密度の分布を正弦波状に
なるように、磁極の中央が厚く、磁極の端が薄くなるよ
うに変化させものでは、永久磁石3に肉厚の薄い部分が
あるため、逆磁界に対する減磁が発生しやすい。 (2)永久磁石3の磁極間の境目にスキュー4をつける
ものは、磁極の境目は、ステータに入る磁束を一部打消
し合うことで磁束の変化を緩やかにするため、磁石の体
積に対して、能力を十分に使えない。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、ステータに入る磁束の分布を
正弦波状にしても、逆磁界に対する減磁が発生しにく
く、かつ永久磁石の能力を十分に使うことができるDC
ブラシレスモータの回転子を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るDCブラ
シレスモータの回転子は、バックヨークの固定子に相対
する面に永久磁石を配置したDCブラシレスモータの回
転子において、1磁極を構成する永久磁石を、軸方向両
端部の形状を各端部側に凸形状とし、永久磁石の軸方向
長さを、極中心付近が長く、周方向端部に向かって徐々
に短くなるように構成したことを特徴とする。
【0010】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、1磁極を構成する永久磁石を、軸方向両
端部の形状を各端部側に凸の正弦波状とし、永久磁石の
軸方向長さが正弦波状に変化する形状としたことを特徴
とする。
【0011】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、1磁極を構成する永久磁石を、軸方向両
端部の形状を各端部側に凸の台形状とし、永久磁石の軸
方向長さが台形状に変化する形状としたことを特徴とす
る。
【0012】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、台形の形状を、短辺と長辺との比が略
1:3となるようにしたことを特徴とする。
【0013】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、永久磁石を各磁極ごとに分割された構成
としたことを特徴とする。
【0014】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、永久磁石をリング形状に構成したことを
特徴とする。
【0015】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、永久磁石の隣接する磁極間の境目の軸方
向両端部に、周方向に平坦な平坦部を設けたことを特徴
とする。
【0016】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、請求項1又は請求項2又は請求項3記載
の永久磁石を軸方向に少なくとも2個、それぞれの凸部
と凹部が互いに対向するように組合せ、組合せた永久磁
石の軸方向端部に平面形状の部分を設けたことを特徴と
する。
【0017】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、隣接する磁極間の境目にスキューをつけ
ることを特徴とする。
【0018】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、バックヨークの固定子に相対する面の露
出した部分に切り込み部を設けることを特徴とする。
【0019】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、バックヨークの固定子に相対する面の露
出した部分に、永久磁石の軸方向の位置決めと回り止め
となる突出部を設けたことを特徴とする。
【0020】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、永久磁石の軸方向両端部の形状を高調波
成分が付加された形状としたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。 実施の形態1.図1乃至3は実施の形態1を示す図で、
図1は1磁極の永久磁石を示す展開図、図2は分割され
た永久磁石を使用した回転子の斜視図、図3はリング状
の永久磁石を使用した回転子の斜視図である。図1にお
いて、3は1磁極の永久磁石であり、軸方向両端部が各
端部側に凸になるような正弦波状に形成されている。永
久磁石3の軸方向長さは、極中心が最も長く、周方向端
部に向かって徐々に短くなっている。
【0022】図2は図1の永久磁石3をバックヨーク2
の外周面に分割して表面配置した回転子1を示してい
る。図2の回転子1は4極である。バックヨーク2は、
珪素鋼板を積層して形成され、中心に軸孔を有する円筒
形状のものである。
【0023】図2のように構成された回転子1は、永久
磁石3の軸方向両端部が各端部側に凸になるような正弦
波状に形成され、軸方向長さが極中心が最も長く、周方
向端部に向かって正弦波状に徐々に短くなるので、DC
ブラシレスモータのステータに入る磁束が略正弦波状と
なる。そのため、ステータ巻線の誘起電圧が略正弦波状
になり、DCブラシレスモータの振動、騒音が低減す
る。また、永久磁石3の肉厚を均一にできるので、減磁
しにくい。
【0024】図3はリング状の永久磁石における各磁極
の形状を図1に示す形状にしてバックヨーク2の外周面
に表面配置した回転子1を示している。図3の回転子1
も4極である。バックヨーク2は、図2と同様珪素鋼板
を積層して形成され、中心に軸孔を有する円筒形状のも
のである。
【0025】図3のように構成された回転子1は、永久
磁石3の軸方向両端部が各端部側に凸になるような正弦
波状に形成され、軸方向長さが極中心が最も長く、周方
向端部に向かって正弦波状に徐々に短くなるので、DC
ブラシレスモータのステータに入る磁束が略正弦波状と
なる。そのため、ステータ巻線の誘起電圧が略正弦波状
になり、DCブラシレスモータの振動、騒音が低減す
る。また、磁極間の境目にスキューがついていないの
で、ステータに入る磁束を一部打消し合うことがなく、
磁石の体積に対して能力を十分に使えるので安価にな
る。ここで、バックヨーク2とリング状の永久磁石3と
はUV硬化系の接着剤や圧入等により固定されている。
【0026】実施の形態2.図4乃至6は実施の形態2
を示す図で、図4は1磁極の永久磁石を示す展開図、図
5は分割された永久磁石を使用した回転子の斜視図、図
6はリング状の永久磁石を使用した回転子の斜視図であ
る。図4において、3は1磁極の永久磁石であり、軸方
向両端部が各端部側に凸になるような台形状に形成され
ている。永久磁石3の軸方向長さは、極中心が最も長
く、周方向端部に向かって台形状に徐々に短くなってい
る。台形は短辺の長さAと長辺の長さBとの比を概ね
1:3にすると、正弦波に近い形状となる。
【0027】図5は図4の永久磁石3をバックヨーク2
の外周面に分割して表面配置した回転子1を示してい
る。図5の回転子1は4極である。バックヨーク2は、
珪素鋼板を積層して形成され、中心に軸孔を有する円筒
形状のものである。
【0028】図5のように構成された回転子1は、永久
磁石3の軸方向両端部が各端部側に凸になるような台形
状に形成され、軸方向長さが極中心が最も長く、周方向
端部に向かって台形状に徐々に短くなるので、DCブラ
シレスモータのステータに入る磁束が略正弦波状に近い
分布となる。そのため、ステータ巻線の誘起電圧が概ね
正弦波状になり、DCブラシレスモータの振動、騒音が
低減する。また、永久磁石3の肉厚を均一にできるの
で、減磁しにくい。
【0029】図6はリング状の永久磁石における各磁極
の形状を図4に示す形状にしてバックヨーク2の外周面
に表面配置した回転子1を示している。図6の回転子1
は8極である。バックヨーク2は、図5と同様珪素鋼板
を積層して形成され、中心に軸孔を有する円筒形状のも
のである。
【0030】図6のように構成された回転子1は、永久
磁石3の軸方向両端部が各端部側に凸になるような台形
状に形成され、軸方向長さが極中心が最も長く、周方向
端部に向かって台形状に徐々に短くなるので、DCブラ
シレスモータのステータに入る磁束が略正弦波状に近い
分布となる。そのため、ステータ巻線の誘起電圧が概ね
正弦波状になり、DCブラシレスモータの振動、騒音が
低減する。また、磁極間の境目にスキューがついていな
いので、ステータに入る磁束を一部打消し合うことがな
く、磁石の体積に対して能力を十分に使えるので安価に
なる。
【0031】実施の形態3.図7は実施の形態3を示す
図で、図3に示したリング磁石の2磁極分を示す展開図
である。図において、5は永久磁石3の隣接する磁極間
の境目の軸方向両端部に設けた周方向に平坦な平坦部で
ある。磁極間の境目における永久磁石3の最短部に平坦
部5を設けることにより、応力集中を避けることがで
き、リング状の永久磁石3の機械的強度を上げることが
できる。
【0032】実施の形態4.図8は実施の形態4を示す
図で、回転子の斜視図である。図に示すように、永久磁
石3を軸方向に少なくとも2個、それぞれの凸部と凹部
が互いに対向するように組合せ、組合せた永久磁石3の
軸方向端部を平面部6としたものである。回転子1の端
面に永久磁石3の平面部6を有するので、回転子1の端
面での磁極位置検出が可能となる。また、中央又は中間
で分割することで、永久磁石3に生じる渦電流を低減で
きる。
【0033】上述の実施の形態では、組合せた永久磁石
3の軸方向端部の周方向全面が平面のものを示したが、
組合せた永久磁石3の軸方向端部が部分的に平面になっ
ているものでもよい。
【0034】上述の実施の形態における永久磁石3は、
リング磁石でも周方向に分割された磁石でもどちらでも
よい。
【0035】実施の形態5.図9は実施の形態5を示す
図で、図3に示したリング状の永久磁石の部分的な展開
図である。図に示すように、磁極間の境目にスキュー7
がつけられている。磁極間の境目にスキュー7をつける
ことで、ステータ巻線の誘起電圧をより正弦波に近づけ
ることができる。それによって、DCブラシレスモータ
の振動、騒音を一層低減することができる。
【0036】尚、実施の形態3で示した磁極間の境目に
おける永久磁石3の最短部に平坦部5を設けたものにお
いて、磁極間の境目にスキュー7をつけてもよい。
【0037】実施の形態6.図10は実施の形態6を示
す図で、回転子の斜視図である。図において、8はバッ
クヨーク2外周部の露出した部分に設けられた切り込み
部である。バックヨーク2外周部の露出した部分に切り
込み部8を設けることにより、この部分がステータから
離れるので、バックヨーク2の渦電流を低減することが
できる。また、切り込み部8を利用して、回転子1のバ
ランス取りを行うことができる。
【0038】上述の実施の形態における永久磁石3は、
リング磁石でも周方向に分割された磁石でもどちらでも
よい。
【0039】実施の形態7.図11、12は実施の形態
7を示す図で、図11はバックヨークの斜視図、図12
は回転子の斜視図である。図において、9はバックヨー
ク2の一方の軸方向端部の外周に設けられた突出部であ
る。バックヨーク2の一方の軸方向端部の外周に設けら
れた突出部9を設けることにより、永久磁石3の軸方向
の位置決め、抜け止めが可能となる。また、永久磁石3
の回り止めも可能となる。
【0040】上述の実施の形態における永久磁石3は、
リング磁石でも周方向に分割された磁石でもどちらでも
よい。
【0041】実施の形態8.図13は実施の形態8を示
す図で、永久磁石3の部分的な展開図である。図に示す
ように、回転子1の1磁極を構成する磁石形状を、実施
の形態1、2に示した略正弦波状にすることに加えて、
高次の高調波成分が含むようにしたものである。永久磁
石3の形状を、高次の高調波成分を含む略正弦波状にす
ることにより、コギングトルクの周波数を上げて振幅を
小さくすることができる。
【0042】上述の実施の形態における永久磁石3は、
リング磁石でも周方向に分割された磁石でもどちらでも
よい。また、上述の実施の形態では、回転子が固定子の
内部に配置されるインナーロータ形のDCブラシレスモ
ータについて説明したが、回転子が固定子の外側に配置
されるアウターロータ形のDCブラシレスモータの回転
子においても、同様の効果を奏する。
【0043】以上の実施の形態1乃至8における永久磁
石3は、磁石の配向によらず振動、騒音低減の効果が得
られる。また、等方性、異方性によらず有効である。
【0044】
【発明の効果】この発明に係るDCブラシレスモータの
回転子は、1磁極を構成する永久磁石を、軸方向両端部
の形状を各端部側に凸形状とし、永久磁石の軸方向長さ
を、極中心付近が長く、周方向端部に向かって徐々に短
くなるように構成したことにより、DCブラシレスモー
タのステータに入る磁束が概ね正弦波に近い形状となる
ため、ステータ巻線の誘起電圧が概ね正弦波に近い波形
になり、DCブラシレスモータの振動、騒音が低減す
る。
【0045】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、1磁極を構成する永久磁石を、軸方向両
端部の形状を各端部側に凸の正弦波状とし、永久磁石の
軸方向長さが正弦波状に変化する形状としたことによ
り、DCブラシレスモータのステータに入る磁束が略正
弦波状となるため、ステータ巻線の誘起電圧が略正弦波
状になり、DCブラシレスモータの振動、騒音が低減す
る。
【0046】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、1磁極を構成する永久磁石を、軸方向両
端部の形状を各端部側に凸の台形状とし、永久磁石の軸
方向長さが台形状に変化する形状としたことにより、D
Cブラシレスモータのステータに入る磁束が略正弦波状
に近い分布となるので、ステータ巻線の誘起電圧が概ね
正弦波状になり、DCブラシレスモータの振動、騒音が
低減する。
【0047】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、台形の形状を、短辺と長辺との比が略
1:3となるようにしたことにより、永久磁石の磁束分
布がより正弦波に近い形状となる。
【0048】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、永久磁石を各磁極ごとに分割された構成
としたことにより、永久磁石3の肉厚を均一にできるの
で、減磁しにくい。
【0049】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、永久磁石をリング形状に構成したことに
より、磁極間の境目にスキューがついていないので、ス
テータに入る磁束を一部打消し合うことがなく、磁石の
体積に対して能力を十分に使えるので安価になる。
【0050】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、永久磁石の隣接する磁極間の境目の軸方
向両端部に、周方向に平坦な平坦部を設けたことによ
り、リング状の永久磁石の機械的強度を上げることがで
きる。
【0051】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、請求項1又は請求項2又は請求項3記載
の永久磁石を軸方向に少なくとも2個、それぞれの凸部
と凹部が互いに対向するように組合せ、組合せた永久磁
石の軸方向端部を平面形状としたことにより、回転子の
端面に永久磁石の平面部を有するので、回転子の端面で
の磁極位置検出が可能となる。また、中央又は中間で分
割することで、永久磁石3に生じる渦電流を低減でき
る。
【0052】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、隣接する磁極間の境目にスキューをつけ
ることにより、ステータ巻線の誘起電圧をより正弦波に
近づけることができるので、DCブラシレスモータの振
動、騒音を一層低減することができる。
【0053】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、バックヨークの固定子に相対する面の露
出した部分に切り込み部を設けることにより、切り込み
部がステータから離れるので、バックヨークの渦電流を
低減することができる。また、切り込み部を利用して、
回転子のバランス取りを行うことができる。
【0054】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、バックヨークの固定子に相対する面の露
出した部分に、永久磁石の軸方向の位置決めと回り止め
となる突出部を設けたことにより、永久磁石の軸方向の
位置決め、抜け止めが可能となる。また、永久磁石の回
り止めも可能となる。
【0055】また、この発明に係るDCブラシレスモー
タの回転子は、永久磁石の軸方向両端部の形状を高調波
成分が付加された形状としたことにより、コギングトル
クの周波数を上げて振幅を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示す図で、1磁極の永久磁石
を示す展開図である。
【図2】 実施の形態1を示す図で、分割された永久磁
石を使用した回転子の斜視図である。
【図3】 実施の形態1を示す図で、リング状の永久磁
石を使用した回転子の斜視図である。
【図4】 実施の形態2を示す図で、1磁極の永久磁石
を示す展開図である。
【図5】 実施の形態2を示す図で、分割された永久磁
石を使用した回転子の斜視図である。
【図6】 実施の形態2を示す図で、リング状の永久磁
石を使用した回転子の斜視図である。
【図7】 実施の形態3を示す図で、図3に示したリン
グ磁石の2磁極分を示す展開図である。
【図8】 実施の形態4を示す図で、回転子の斜視図で
ある。
【図9】 実施の形態5を示す図で、図3に示したリン
グ状の永久磁石の部分的な展開図である。
【図10】 実施の形態6を示す図で、回転子の斜視図
である。
【図11】 実施の形態7を示す図で、バックヨークの
斜視図である。
【図12】 実施の形態7を示す図で、回転子の斜視図
である。
【図13】 実施の形態8を示す図で、永久磁石の部分
的な展開図である。
【図14】 従来の表面配置の分割された永久磁石を使
用したDCブラシレスモータの回転子を示す断面図であ
る。
【図15】 従来の表面配置されたリング状の永久磁石
を使用したDCブラシレスモータの回転子を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 回転子、2 バックヨーク、3 永久磁石、4 ス
キュー、5 平坦部、6 平面部、8 切り込み部、9
突出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中根 和広 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山本 峰雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石井 博幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山崎 東吾 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松永 隆 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H019 AA06 CC03 CC08 CC09 5H622 AA03 CA01 CA02 CA05 CA10 CA13 CB04 QB03 QB04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックヨークの固定子に相対する面に永
    久磁石を配置したDC(Direct Current)ブラシレスモ
    ータの回転子において、 1磁極を構成する前記永久磁石を、軸方向両端部の形状
    を各端部側に凸形状とし、該永久磁石の軸方向長さを、
    極中心付近が長く、周方向端部に向かって徐々に短くな
    るように構成したことを特徴とするDCブラシレスモー
    タの回転子。
  2. 【請求項2】 1磁極を構成する前記永久磁石を、軸方
    向両端部の形状を各端部側に凸の正弦波状とし、該永久
    磁石の軸方向長さが正弦波状に変化する形状としたこと
    を特徴とする請求項1記載のDCブラシレスモータの回
    転子。
  3. 【請求項3】 1磁極を構成する前記永久磁石を、軸方
    向両端部の形状を各端部側に凸の台形状とし、該永久磁
    石の軸方向長さが台形状に変化する形状としたことを特
    徴とする請求項1記載のDCブラシレスモータの回転
    子。
  4. 【請求項4】 前記台形の形状を、短辺と長辺との比が
    略1:3となるようにしたことを特徴とする請求項3記
    載のDCブラシレスモータの回転子。
  5. 【請求項5】 前記永久磁石を各磁極ごとに分割された
    構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は
    請求項3記載のDCブラシレスモータの回転子。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石をリング形状に構成したこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    のDCブラシレスモータの回転子。
  7. 【請求項7】 前記永久磁石の隣接する磁極間の境目の
    軸方向両端部に、周方向に平坦な平坦部を設けたことを
    特徴とする請求項6記載のDCブラシレスモータの回転
    子。
  8. 【請求項8】 請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    の永久磁石を軸方向に少なくとも2個、それぞれの凸部
    と凹部が互いに対向するように組合せ、組合せた永久磁
    石の軸方向端部に平面形状の部分を設けたことを特徴と
    するDCブラシレスモータの回転子。
  9. 【請求項9】 隣接する磁極間の境目にスキューをつけ
    ることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のDCブ
    ラシレスモータの回転子。
  10. 【請求項10】 請求項1又は請求項2又は請求項3記
    載のDCブラシレスモータの回転子において、前記バッ
    クヨークの固定子に相対する面の露出した部分に切り込
    み部を設けることを特徴とするDCブラシレスモータの
    回転子。
  11. 【請求項11】 請求項1又は請求項2又は請求項3記
    載のDCブラシレスモータの回転子において、前記バッ
    クヨークの固定子に相対する面の露出した部分に、前記
    永久磁石の軸方向の位置決めと回り止めとなる突出部を
    設けたことを特徴とするDCブラシレスモータの回転
    子。
  12. 【請求項12】 請求項1又は請求項2又は請求項3記
    載のDCブラシレスモータの回転子において、前記永久
    磁石の軸方向両端部の形状を高調波成分が付加された形
    状としたことを特徴とするDCブラシレスモータの回転
    子。
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