JP5264551B2 - 電動機及び送風機及び圧縮機 - Google Patents

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Description

この発明は、電動機に関する。具体的には、永久磁石埋込型電動機の回転子の永久磁石端部空隙及びスリット並びに固定子の形状に関する。また、その電動機を用いる送風機及び圧縮機に関する。
一般にブラシレスDCモータの低速時のトルクリプルは、回転子に設けられた磁石が発生する界磁磁束に起因したコギングトルクが支配的である。
コギングトルクは、ブラシレスDCモータの回転子の一回転当たり、回転子の極数と固定子のスロット数との最小公倍数で変動する基本波成分を有する。また、コギングトルクは更に高次の周波数成分も有する。
従来、回転子の界磁磁石の中央部へと向かって延びる空隙の先端の周方向に拡がる角度を所定の角度とすることにより、コギングトルクを低減する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−61444号公報
コギングトルクは回転子の形状と固定子の形状から発生するものであり、前記特許文献1に記載された回転子の形状では、固定子形状との関係が示されておらず、固定子形状が変化した時の回転子の適正な形状が示されていなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、固定子形状と回転子形状の関係を明確にして、コギングトルクを低減することができる電動機及びその電動機を用いる送風機及び圧縮機を提供する。
この発明に係る電動機は、所定の形状に打ち抜いた電磁鋼板を所定枚数積層して構成され、外周のコアバックから内側に向かって放射状に略等間隔に延びる複数のティースを有する固定子鉄心と、
固定子鉄心の内側に配置され、所定の形状に打ち抜いた電磁鋼板を所定枚数積層して構成される回転子鉄心と、
回転子鉄心の外周縁に沿って周方向に形成される磁石挿入穴と、
磁石挿入穴に挿入される永久磁石と、
磁石挿入穴の外側において、磁石挿入穴の周方向端部から極中心に向かって周方向に延びる空隙と、を備え、
極間を間にして隣接する二つの磁石挿入穴の互いに近接する側の二つの空隙の極中心側端部と回転子鉄心の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ1、
ティースの両端の周方向先端部と固定子鉄心の中心点とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ4とするとき、
θ4<θ1
の関係を満たすものである。
この発明に係る電動機は、極間を間にして隣接する二つの磁石挿入穴の互いに近接する側の二つの空隙の極中心側端部と回転子鉄心の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ1、ティース12の両端の周方向先端部12bと固定子鉄心11の中心点(回転子鉄心21の中心と一致する)とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ4とするとき、θ4<θ1の関係を満たすことにより、永久磁石から発生した磁束は、固定子のティースの先端部から隣接する永久磁石に入り込む漏れ磁束を防ぐ効果がある。それにより有効に使用できる磁束が増え、誘起電圧が向上しトルク向上につなげることができる。
実施の形態1を示す図で、電動機100の横断面図。 実施の形態1を示す図で、固定子10の横断面図。 図2の部分拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の横断面図。 図4の部分拡大図。 図5から永久磁石22を省いた部分拡大図。 実施の形態1を示す図で、各部の角度を定義した電動機100の横断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例の電動機200の横断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例の電動機200の回転子30の横断面図。 図9の部分拡大図。 図10から永久磁石22を省いた部分拡大図。 比較のために示す図で、空隙のない電動機300の横断面図。 比較のために示す図で、空隙のない電動機300の回転子40の横断面図。 図13の部分拡大図。 図14から永久磁石22を省いた部分拡大図。
実施の形態1.
図1乃至図11は実施の形態1を示す図で、図1は電動機100の横断面図、図2は固定子10の横断面図、図3は図2の部分拡大図、図4は回転子20の横断面図、図5は図4の部分拡大図、図6は永久磁石22を省いた回転子20の部分拡大図、図7は各部の角度を定義した電動機100の横断面図、図8は変形例の電動機200の横断面図、図9は変形例の電動機200の回転子30の横断面図、図10は図9の部分拡大図、図11は図10から永久磁石22を省いた部分拡大図である。
図12乃至図15は比較のために示す図で、図12は空隙のない電動機300の横断面図、図13は空隙のない電動機300の回転子40の横断面図、図14は図13の部分拡大図、図15は図14から永久磁石22を省いた部分拡大図である。
図1を参照しながら、永久磁石埋込型電動機を例に電動機100の構成を説明する。
電動機100は、固定子10と、回転子20とを備える。
図2にも参照しながら、固定子10の構成を説明する。固定子10は、少なくとも固定子鉄心11と固定子巻線(図示せず)とを備える。
固定子鉄心11は、厚さ0.1〜1.0mm程度の薄い電磁鋼板を一枚一枚所定の形状に打ち抜いて、所定の枚数を積層することで構成される。
固定子鉄心11は、略肉厚の円筒形である。外周にリング状のコアバック14を有し、このコアバック14から内側に向かって放射状にティース12が円周方向に略等間隔に延びている。ティース12の幅(円周方向)は、略同等である。ここでは、12個のティース12の例を示す。但し、ティース12の数は、12個に限定されない。
ティース12の先端部12a(回転子20側)は、その両端が円周方向に傘状に延びている。ティース12の先端部12aの円周方向の両端部を、周方向先端部12bと呼ぶ。
固定子鉄心11の中心点と、ティース12の両端の周方向先端部12bとを結ぶ二つの直線のなす角度をθ4とする。
ティース12の間の空間をスロット13と呼ぶ。スロット13の数は、ティース12の数と同じ12個である。ティース12の幅(円周方向)が略同等であるから、スロット13の幅は、コアバック14に向かって徐々に大きくなっている。
スロット13の内径には、開口部となるスロットオープニング15が設けられる。このスロットオープニング15から巻線がスロット13に挿入される。
スロットオープニング15は隣接するティース12の周方向先端部12bの間の部分である。
通常、三相の巻線が、集中巻又は分布巻で絶縁部材(図示せず)を介して施される。
図1、図4〜図6を参照しながら、回転子20の構成を説明する。回転子20は、少なくとも回転子鉄心21と永久磁石22とを備える。
回転子20は、円筒状で中央部に軸孔(図示せず)を有する回転子鉄心21、永久磁石22及び永久磁石22の抜け止め用の端板(図示せず)等で構成される。永久磁石22を挿入した回転子鉄心21の軸方向両端に端板を配置し、全体を例えばリベット(図示せず)等により固定する。
回転子鉄心21も、固定子鉄心11と同様、厚さ0.1〜1.0mm程度の薄い電磁鋼板を一枚一枚所定の形状に打ち抜いて、所定の枚数を積層することで構成される。
回転子20は、永久磁石22を4個備える4極のものである。回転子鉄心21の外周縁に沿って円周方向に長く形成される磁石挿入穴23(特に図6を参照)を永久磁石22の数(4個)だけ備える。
永久磁石22は、断面が長方形の平板形状のものである。磁石挿入穴23の周方向の長さは、永久磁石22の周方向の長さよりも長い。そのため、永久磁石22を磁石挿入穴23に挿入すると、永久磁石22の周方向両側に空隙が残る。この部分を、漏れ磁束抑制穴23aと定義する(図6参照)。
磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aは、極間における永久磁石22の漏れ磁束を抑制するために設けられる。
尚、参考のため図6では、永久磁石22を破線で示している。
回転子鉄心21は、さらに以下に示す要素を備える。
(1)磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aから、磁石挿入穴23の外側において極中心に向かって周方向に延びる空隙24(長穴形状);
(2)永久磁石22の外側の鉄心部分に、略径方向に形成される複数のスリット25(ここでは、1極当たり2個)。スリット25は、極中心に対して対称に設けられる。但し、スリット25は、極中心に対して対称でなくてもよい。
図5、図6に示す例では、磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aは、極中心に向かって周方向に延びる空隙24の一部と定義する。
次に、図7を用いて、各部の角度の定義を行う。
(1)極間を間にして隣接する二つの磁石挿入穴23の互いに近接する側の二つの空隙24の極中心側端部24a(図6参照)と回転子鉄心21の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ1とする;
(2)それぞれの極において、空隙24の極中心側端部24aと近接するスリット25の該空隙24側の外側の端部25aと回転子鉄心21の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ2とする;
(3)磁石挿入穴23の両端部に存在する空隙24の周方向両端部と回転子鉄心21の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ3とする;
(4)ティース12の両端の周方向先端部12bと固定子鉄心11の中心点(回転子鉄心21の中心と一致する)とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ4とする。
θ4<θ1、θ4>θ2とすることによりコギングトルクの低減と誘起電圧の向上が可能である。これについて、以下詳しく説明する。
或る永久磁石22から発生する磁束は、固定子10を通って隣接する極の永久磁石22を通り、もとの磁束を発生した永久磁石22に戻るようなループを形成している。
また、永久磁石22から発生する有効な磁束は、固定子10を通って巻線(図示せず)に鎖交する磁束であり、固定子10の巻線に鎖交しない磁束は電動機100が発生するトルクには寄与しない。つまり、永久磁石22の磁束を有効に使用するためには、できるだけ固定子10の巻線に永久磁石22の磁束が鎖交するような回転子20形状が必要である。
θ4<θ1の関係にすることにより、永久磁石22から発生した磁束は、固定子10のティース12の先端部12aから隣接する永久磁石22に入り込む漏れ磁束を防ぐ効果がある。
磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aを含む空隙24を設け、θ4<θ1の関係にすることにより、有効に使用できる磁束が増え、誘起電圧が向上し、トルク向上につなげることができる。
比較のために、図12乃至図15に空隙24がなくθ4≧θ1の関係にある電動機300及び回転子40を示す。
図12乃至図15に示す電動機300は、図1乃至図7に示す電動機100のように磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aから、極中心に向かって周方向に延びる空隙24(長穴形状)を持たない。
電動機300の固定子10は、図1に示すものと同じであるが、回転子40が異なる。回転子40は、磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aから、極中心に向かって周方向に延びる空隙24(長穴形状)を持たない。
回転子40の場合のθ1(図13)は、極間を間にして隣接する二つの磁石挿入穴23の互いに近接する側の二つの磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aの永久磁石22側の外側の端部23b(図15参照)と回転子40の中心とを通る二つの直線のなす角度となる。
ティース12の両端の周方向先端部12bと固定子鉄心11の中心点(回転子鉄心21の中心と一致する)とを結ぶ二つの直線のなす角度θ4とθ1との関係は、回転子40の場合は、θ4≧θ1となる。
そのため、永久磁石22から発生した磁束は、図12の矢印で示すように流れる。即ち、永久磁石22から発生した磁束は、固定子10のティース12の先端部12aに入り込み、隣り合う永久磁石22に戻る経路が存在する。このように、回転子40が、磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aから、極中心に向かって周方向に延びる空隙24(長穴形状)を持たないため、固定子10のティース12の先端部12aから隣接する永久磁石22に漏れる磁束が増えるため、永久磁石22の磁束を有効に使用することができない。
それに対し、図1乃至図7に示す電動機100は、回転子40が磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aから、極中心に向かって周方向に延びる空隙24(長穴形状)を有し、且つ極間を間にして隣接する二つの磁石挿入穴23の互いに近接する側の二つの空隙24の極中心側端部24a(図6参照)と回転子鉄心21の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ1、ティース12の両端の周方向先端部12bと固定子鉄心11の中心点(回転子鉄心21の中心と一致する)とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ4とするとき、θ4<θ1の関係を満たすことにより、固定子10のティース12の先端部12aを経由して隣り合う永久磁石22に漏れる磁束が少なくなるため、有効に永久磁石22の磁束を使用することが可能となる。
また、空隙24の極中心側端部24aと近接するスリット25の該空隙24側の外側の端部25aと回転子鉄心21の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度θ2と、ティース12の両端の周方向先端部12bと固定子鉄心11の中心点(回転子鉄心21の中心と一致する)とを結ぶ二つの直線のなす角度θ4との関係を、θ4>θ2とすることにより、以下に示す効果がある。
即ち、永久磁石22から発生する磁束を、固定子10のティース12の先端部12aより小さい部分に集約することができる。
さらに、スリット25が複数あるため、永久磁石22から発生する磁束が集中する部分が複数存在することになる。この結果、仮想的に永久磁石22の数が多くなったことになり、コギングトルクの周波数成分を高次に移行することができる。
コギングトルクの周波数成分が高次に移行され、さらに永久磁石22からの磁束が分散されて集中するため、脈動が小さくなり、コギングトルクの低減が可能である。
図1の電動機100の場合、4極12スロットであるから、コギングトルクは12次の成分が支配的となる。しかし、θ4>θ2とすることによりコギングトルクが高次に移行され、24次の成分が大きくなり、脈動が小さくなる。
つまり、θ4<θ1、θ4>θ2とすることにより、誘起電圧の向上によるトルク増大とコギングトルク低減が可能となる。
また、磁石挿入穴23の外周側の鉄心に形成されるスリット25の構成は、最も少ない本数は2本であり、スリット25を2本の構成にすることにより最も簡素な形状となるため、生産性が向上する形状となる。
磁石挿入穴23の外周側の鉄心に形成される2本のスリット25間の幅をAとし、Aをスロットオープニング15より大きくする。それにより、磁極中心がスロットオープニング15と一致した時でもかならずティースが幅A内に存在する。そのため、磁極中心がスロットオープニング15と一致した時でも、永久磁石22から2本のスリット25間(幅A)を通る磁束がティース12に流れやすくなり、永久磁石22の磁束を有効に使用することができる。
また、スリット25の形状が極中心線に対して斜めであると、鋭角部分ができるため、金型の打ち抜き性が低下してしまう。そのため、2本のスリット25を永久磁石22に対して略垂直に配置することにより、スリット25の鋭角部分がなくなり、金型の打ち抜き性が向上する。
さらに、磁石挿入穴23の両端部に存在する空隙24の周方向両端部と回転子鉄心21の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度θ3をスロットオープニング15より大きくすることにより、スロットオープニング15によるコギングトルクの脈動が抑えることが可能である。
コギングトルクはスロットオープニング15が存在するために発生するので、磁束が弱いθ3部分をスロットオープニングより大きくすることにより、θ2部分から極間部分までの磁束の変化が段階的に変化し、磁束の急激な変化が小さくなるため、スロットオープニングによるコギングトルクの脈動を抑えることが可能である。
図8乃至図11により、変形例の電動機200について説明する。変形例の電動機200の固定子10は、図1乃至図7の電動機200と同じである。
変形例の電動機200の回転子30は、図1乃至図7の電動機200の回転子20と異なる。変形例の電動機200の回転子30は、図11に示すように、磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aから極中心に向かって周方向に延びる空隙24が、磁石挿入穴23の漏れ磁束抑制穴23aと分離して形成されている。
空隙24と漏れ磁束抑制穴23aとを分離することにより、空隙24部付近の回転子30外周部の薄肉部26が分断され,遠心力などに対する強度が向上する。
薄肉部26の径方向の寸法は、漏れ磁束を防ぐため、強度が十分確保可能でできるだけ薄く構成されることが多い。従って、空隙24と漏れ磁束抑制穴23aとを分離することにより、空隙24部付近の回転子30外周部の薄肉部26が分断されて薄肉部26の周方向の長さが短くなり強度が向上し、薄肉部26の径方向寸法を更に小さくする事が可能であり、漏れ磁束を低減することが可能である。
図1の電動機100及び図8の電動機200は、12スロット4極のものであるが、スロットと極数の関係に関係なく本実施の形態は適用可能である。
最も有効に効果を発揮できるのは、固定子10のティース12の数を、極数×3×n (n=1、2、3・・・の自然数)とした時である。
本実施の形態で示した12スロット4極の例は、n=1のときである。
固定子10のティース12の数を、極数×3×n(n=1、2、3・・・の自然数) 本とすると、回転子20,30の極間が固定子10のティース12と対向するときに、全ての極間がティース12と対向する。従って、極間を間にして隣接する二つの磁石挿入穴23の互いに近接する側の二つの空隙24の極中心側端部24a(図6参照)と回転子鉄心21の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ1、ティース12の両端の周方向先端部12bと固定子鉄心11の中心点(回転子鉄心21の中心と一致する)とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ4とするとき、θ4<θ1とすることにより、永久磁石22から発生した磁束に関し、固定子10のティース12の先端部12aから隣接する永久磁石22に入り込む漏れ磁束を防ぐ効果がある。
本実施の形態の電動機100,200は、コギングトルクが低減されて低振動化が可能なため経年変化が小さくなり、長寿命化が図れる。
また、実施の形態1電動機を、冷凍サイクル装置等の圧縮機、空気調和機等の送風機に搭載することにより、高効率で低コストで長寿命な圧縮機、送風機が得られる。
10 固定子、11 固定子鉄心、12 ティース、12a 先端部、12b 周方向先端部、13 スロット、14 コアバック、15 スロットオープニング、20 回転子、21 回転子鉄心、22 永久磁石、23 磁石挿入穴、23a 漏れ磁束抑制穴、23b 端部、24 空隙、24a 極中心側端部、25 スリット、25a 端部、26 薄肉部、30 回転子、40 回転子、100 電動機、200 電動機、300 電動機。

Claims (9)

  1. 所定の形状に打ち抜いた電磁鋼板を所定枚数積層して構成され、外周のコアバックから内側に向かって放射状に略等間隔に延びる複数のティースを有する固定子鉄心と、
    前記固定子鉄心の内側に配置され、所定の形状に打ち抜いた電磁鋼板を所定枚数積層して構成される回転子鉄心であって、外周縁に沿って周方向に複数の磁石挿入穴が形成された回転子鉄心と、
    各磁石挿入穴に1個ずつ挿入される4個の永久磁石とを備え、
    各磁石挿入穴の外側において、各磁石挿入穴の周方向両端部から極中心に向かって周方向に延びる空隙が設けられ、
    極間を間にして隣接する各二つの磁石挿入穴の互いに近接する側の二つの空隙の極中心側端部と前記回転子鉄心の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ1、各ティースの両端の周方向先端部と前記固定子鉄心の中心点とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ4とするとき、
    θ4<θ1
    の関係を満たし、
    前記固定子鉄心が有するティースの数が、12個であることを特徴とする電動機。
  2. 各永久磁石の外側の鉄心部分に、略径方向に形成される複数のスリットが形成され、
    各磁石挿入穴の各空隙の極中心側端部及び各空隙に近接するスリットの各空隙側の外側の端部と前記回転子鉄心の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度をθ2とするとき、
    θ4>θ2
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の電動機。
  3. 各永久磁石の外側の鉄心部分に形成されるスリットの数が、2本であることを特徴とする請求項2記載の電動機。
  4. 各永久磁石の外側の鉄心部分に形成されるスリットが、各永久磁石に対して略垂直に延びることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の電動機。
  5. 各磁石挿入穴の各空隙と、各磁石挿入穴とが分離していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電動機。
  6. 前記固定子鉄心は、各ティースの間にスロットが形成され、各スロットの前記回転子鉄心に対向する内周に開口するスロットオープニングが設けられ、
    各永久磁石の外側の鉄心部分に形成されるスリットの間の幅をAとするとき、Aが各スロットオープニングより大きいことを特徴とする請求項3記載の電動機。
  7. 各磁石挿入穴の各空隙の周方向両端部と前記回転子鉄心の中心とを結ぶ二つの直線のなす角度θ3が各スロットオープニングより大きいことを特徴とする請求項6記載の電動機。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載の電動機を備えたことを特徴とする送風機。
  9. 請求項1乃至のいずれかに記載の電動機を備えたことを特徴とする圧縮機。
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