JP2003051827A - 応答回線割当て方法及びセンタ局並びに記録媒体 - Google Patents
応答回線割当て方法及びセンタ局並びに記録媒体Info
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- JP2003051827A JP2003051827A JP2001240972A JP2001240972A JP2003051827A JP 2003051827 A JP2003051827 A JP 2003051827A JP 2001240972 A JP2001240972 A JP 2001240972A JP 2001240972 A JP2001240972 A JP 2001240972A JP 2003051827 A JP2003051827 A JP 2003051827A
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Abstract
もシステムの安全性を損なうことがなくしかも応答の所
要時間の増大を抑制することが可能な応答回線割当て方
法及びセンタ局並びに記録媒体を提供することを目的と
する。 【解決手段】 応答内容に関し全ユーザ局間に相関性が
ある場合に一部分のユーザ局を1つのグループとして選
択し問合せ信号を同報配信するとともに共通の応答回線
を割当て、応答信号の受信を待ち受け、その受信結果に
応じて、次に選択するグループのユーザ局数を決定し、
未選択の残りのユーザ局の中から、決定した数のユーザ
局をもう1つのグループとして選択し、選択したユーザ
局に対して問合せ信号を同報配信するとともに問合せ信
号に対する応答のために共通の応答回線を割当てる。
Description
法及びセンタ局並びに記録媒体に関し、例えば、センタ
局が衛星無線回線を介して多数のユーザ局にデータを同
報配信する場合に、ユーザ局がデータを正しく受け取っ
たか否かを確認するための応答信号送出用の無線回線を
ユーザ局に割り当てるために利用できる。
から多数のユーザ局に対してデータを同報配信しようと
する場合には、図9に示すような通信システムが用いら
れる。センタ局からユーザ局に向かう方向の無線回線は
フォワード回線と呼ばれ、ユーザ局からセンタ局に向か
う方向の無線回線はバックワード回線と呼ばれる。
を経由してセンタ局から複数ユーザ局へ情報を配信した
後、各ユーザ局が正しく情報を受け取ったか否かをセン
タ局で確認し、受信に失敗したユーザ局が存在する場合
にはデータの再送を行う必要がある。確認の方法として
は、センタ局から衛星回線経由で複数ユーザ局に問い合
わせを行い、ユーザ局が送出する応答信号をセンタ局で
確認するのが一般的である。
立した応答回線を割当てる場合もあるが、独立した応答
回線を割り当てるとユーザ局の増加に伴って占有する周
波数帯域あるいは応答所要時間が増加するという問題が
ある。正しく情報を受け取ったか否かのように、問い合
わせに対する応答内容が2種類のみであり、しかも応答
内容をユーザ局毎に独立して把握する必要がない場合に
は、複数のユーザ局に共通の応答回線を割り当てること
ができる。
読み取る必要はなく、応答信号の有無を識別するだけで
全体の応答結果を把握することができる。また、複数ユ
ーザ局からの応答信号の衝突を許容できるので、複数の
ユーザ局に同時に応答信号送出指示を与えた場合であっ
ても、1つの問い合わせに対して用意すべき応答回線の
数は最低1つまで減らすことができる。
ザ局に応答信号の送出用に共通の無線回線を割り当てる
場合には、多数のユーザ局が同一の状況であった場合
に、同時に多数のユーザ局からそれぞれ応答信号が送出
されることになる。例えば、ある地域が降雨状態である
場合、その地域に存在する全てのユーザ局が同様に降雨
の影響を受けてデータの受信に失敗する可能性が高く、
その地域の多数のユーザ局が同時に応答信号を送出する
ことになる。
的に送信されることになり、同時に応答信号を送出する
ユーザ局の数が増えると、その応答信号を受信する衛星
上の無線中継器や受信装置の負荷が過大になり、システ
ムの安全性を損なう可能性がある。データ配信先のユー
ザ局数が多い場合には、多数のユーザ局を予め複数のグ
ループに区分しておき、グループ毎に応答回線を割り当
てることにより、送出される可能性のある多数の応答信
号を分散し、衛星やセンタ局が同時に受信する応答信号
の数をシステムの許容範囲以下に抑えることが可能であ
る。
区分して問い合わせすることにより、問い合わせの応答
にかかる所要時間が増大するのは避けられない。また、
実際に応答信号を送出するユーザ局数は天候などの状況
に応じて変化するので、1つのグループに含まれるユー
ザ局数を少なめに定めれば応答にかかる所要時間がより
増大するし、1つのグループに含まれるユーザ局数を多
めに定めると同時に受信する応答信号の数が許容範囲を
超える可能性がある。
において、ユーザ局数が増大した場合であってもシステ
ムの安全性を損なうことがなく、しかも応答の所要時間
の増大を抑制することが可能な応答回線割当て方法及び
センタ局並びに記録媒体を提供することを目的とする。
て方法は、センタ局と複数のユーザ局とで構成される無
線通信システムにおいて、前記センタ局が無線回線を介
して複数のユーザ局に問合せ信号を同報配信し、前記問
合せ信号に対する前記ユーザ局からの応答のために前記
センタ局が複数のユーザ局に共通の無線回線を割り当て
る応答回線割当て方法であって、応答の内容に関して全
ユーザ局の間に相関性がある場合に、前記センタ局が、
一部分の複数のユーザ局を1つのグループとして選択
し、選択された複数のユーザ局に対して問合せ信号を同
報配信するとともに、前記複数のユーザ局に対して前記
問合せ信号に対する応答のために共通の応答回線を割当
て、選択された前記グループに含まれるユーザ局のうち
問い合わせの内容と一致するユーザ局から送信される応
答信号の受信を前記センタ局で待ち受け、センタ局にお
ける応答信号の受信結果に応じて、センタ局が次に選択
するグループに含まれるユーザ局の数を決定し、前記セ
ンタ局が、未選択の残りのユーザ局の中から、決定した
数のユーザ局をもう1つのグループとして選択し、選択
されたグループに含まれる複数のユーザ局に対して問合
せ信号を同報配信するとともに、前記複数のユーザ局に
対して前記問合せ信号に対する応答のために共通の応答
回線を割当てることを特徴とする。
全ユーザ局の間に相関性がある場合を想定している。例
えば、同じ地域に存在する複数のユーザ局の間では降雨
の影響により受信に失敗が生じる確率の相関性が高い。
従って、センタ局からの問い合わせに対して受信に失敗
したユーザ局のみが応答信号を送出する場合を想定する
と、これらのユーザ局の間では応答信号を送出する確率
の相関性も高い。
一部分のユーザ局に対して問い合わせを行った場合に応
答信号を送出するユーザ局の比率は、選択されなかった
残りのユーザ局についてもほぼ一致すると考えることが
できる。請求項1では、最初に選択したグループのユー
ザ局の応答結果に基づいて、次に選択するグループにお
けるユーザ局数を決定するので、2回目以降に選択する
グループについてはそのグループに含まれるユーザ局数
を最適化することが可能である。
ザ局の比率が非常に小さい場合には、次に選択するグル
ープに多数のユーザ局を含めることができるので、応答
の所要時間を短縮できる。また、実際に応答信号を送出
するユーザ局の比率が比較的大きい場合には、次に選択
するグループに含めるユーザ局数を少なくすることによ
り、同時に受信する応答信号の数を許容範囲以内に抑制
し、システムの安全性を確保できる。
法において、前記センタ局が問い合わせ内容の互いに異
なる複数の問合せ信号をユーザ局に対して順次に送出す
る場合に、前記センタ局が既に送出した第1の問合せ信
号に対するユーザ局からの応答信号の受信結果がセンタ
局で得られた後で、ユーザ局の応答内容に関し前記第1
の問合せ信号の問い合わせ内容と相関のある第2の問合
せ信号をセンタ局から送出する際に、前記第1の問合せ
信号に対するユーザ局からの応答信号の受信結果に基づ
いて、第2の問合せ信号を与える1つのグループに含ま
れるユーザ局の数を決定することを特徴とする。
の互いに異なる複数の問合せ信号をユーザ局に対して順
次に送出する場合を想定している。例えば、センタ局か
らユーザ局に対して複数のデータブロックを順次に配信
する場合に、それぞれのデータブロックについて互いに
独立した問合せ信号で受信結果の問い合わせを行う場合
を想定すると、同じユーザ局が応答信号を送出する確率
については複数の問合せ信号の間に大きな相関がある。
せ信号に関する応答信号の受信結果を利用して、次の問
合せ対象のグループに含めるユーザ局数を決定すること
により、そのグループに含まれるユーザ局数を最適化す
ることが可能である。また、他の問合せ信号に対する応
答信号の受信結果が得られている場合には、最初に選択
するグループについてもユーザ局数を最適化できるの
で、問い合わせの回数を減らして応答の所要時間を更に
短縮することができる。
回線割当て方法において、前記センタ局が送出した1つ
の問合せ信号に対して、少なくとも1つのユーザ局から
送出された応答信号をセンタ局が検出した場合には、未
選択のユーザ局に対する同一の問合せ信号の送出を省略
することを特徴とする。センタ局が少なくとも1つの応
答信号を検出した場合にデータの再送を同報送信により
行う場合を想定すると、複数に区分したグループの1つ
についてユーザ局からの応答信号を検出した場合と複数
グループのそれぞれのユーザ局からの応答信号を検出し
た場合とでセンタ局の再送動作には変化がない。
ーザ局から送出された応答信号をセンタ局が検出した場
合には、未選択のユーザ局に対する同一の問合せ信号の
送出を省略する。これにより、問い合わせの回数を減ら
して応答の所要時間を更に短縮することができる。
法において、センタ局が送出する各問合せ信号には、宛
先のユーザ局もしくはユーザ局のグループを特定する宛
先情報を含めることを特徴とする。問合せ信号に宛先情
報を含めることにより、各ユーザ局では受信した問合せ
信号が自局宛か否かを識別することができるので、宛先
以外のユーザ局が応答信号を送出するのを防止すること
ができる。
の間で無線回線を介して通信するセンタ局であって、無
線回線を介して複数のユーザ局に問合せ信号を同報配信
する同報配信手段と、前記問合せ信号に対するユーザ局
からの応答のために複数のユーザ局に共通の無線回線を
割り当てる応答回線割当て手段と、問合せ信号を与えた
ユーザ局のうち問い合わせの内容と一致するユーザ局か
ら送信される応答信号を受信してユーザ局の状態を把握
する応答信号受信手段と、前記問合せ信号の宛先とし
て、一部分の複数のユーザ局を1つのグループとして選
択する第1のグループ選択手段と、前記第1のグループ
選択手段が選択した前記グループに含まれるユーザ局か
らの応答信号の受信結果に応じて決定された数のユーザ
局を、未選択のユーザ局の中からもう1つのグループと
して選択する第2のグループ選択手段とを設けたことを
特徴とする。
内容に関して全ユーザ局の間に相関性がある場合を想定
している。請求項5のセンタ局を用いて通信システムを
構成することにより、請求項1の応答回線割当て方法を
実施することができる。請求項6は、請求項5のセンタ
局において、問い合わせ内容の互いに異なる複数の問合
せ信号をユーザ局に対して順次に送出する場合に、既に
送出した第1の問合せ信号に対するユーザ局からの応答
信号の受信結果が得られた後で、次に送出する第2の問
合せ信号の問い合わせ内容と前記第1の問合せ信号の問
い合わせ内容とのユーザ局の応答内容に関する相関性を
識別する問合せ相関識別手段と、前記問合せ相関識別手
段が相関を認識した前記第2の問合せ信号を送出する際
に、前記第1の問合せ信号に対するユーザ局からの応答
信号の受信結果に基づいて、第2の問合せ信号を与える
1つのグループに含まれるユーザ局の数を決定する問合
せ相関識別手段とを更に設けたことを特徴とする。
が問い合わせ内容の互いに異なる複数の問合せ信号をユ
ーザ局に対して順次に送出する場合を想定している。請
求項6のセンタ局を用いて通信システムを構成すること
により、請求項2の応答回線割当て方法を実施すること
ができる。請求項7は、請求項5又は請求項6のセンタ
局において、送出した1つの問合せ信号に対して、少な
くとも1つのユーザ局から送出された応答信号を検出し
た場合には、未選択のユーザ局に対する同一の問合せ信
号の送出を省略する送出省略手段を更に設けたことを特
徴とする。
を構成することにより、請求項3の応答回線割当て方法
を実施することができる。請求項8の記録媒体は、複数
のユーザ局との間で無線回線を介して通信するセンタ局
を制御するためのコンピュータで読み込み可能なプログ
ラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムに、
無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して
問合せ信号を同報配信する手順と、前記問合せ信号に対
するユーザ局からの応答のために複数のユーザ局に共通
の無線回線を割り当てる手順と、問合せ信号を与えたユ
ーザ局のうち問い合わせの内容と一致するユーザ局から
送信される応答信号を受信してユーザ局の状態をセンタ
局で識別する手順と、前記問合せ信号の宛先として、一
部分の複数のユーザ局を1つのグループとして選択する
手順と、選択されたグループに含まれるユーザ局からの
応答信号の受信結果が得られた後で、前記受信結果に応
じて決定された数のユーザ局を、未選択のユーザ局の中
からもう1つのグループとして選択する手順とを設けた
ことを特徴とする。
内容に関して全ユーザ局の間に相関性がある場合を想定
している。請求項8の記録媒体に記録されたプログラム
をセンタ局のコンピュータで読み込んで実行することに
より、請求項1の応答回線割当て方法を実施することが
できる。請求項9は、請求項8の記録媒体において、前
記プログラムには、問い合わせ内容の互いに異なる複数
の問合せ信号をユーザ局に対して順次に送出する場合
に、既に送出した第1の問合せ信号に対するユーザ局か
らの応答信号の受信結果が得られた後で、次に送出する
第2の問合せ信号の問い合わせ内容と前記第1の問合せ
信号の問い合わせ内容とのユーザ局の応答内容に関する
相関性を識別する手順と、相関を認識した前記第2の問
合せ信号を送出する際に、前記第1の問合せ信号に対す
るユーザ局からの応答信号の受信結果に基づいて、第2
の問合せ信号を与える1つのグループに含まれるユーザ
局の数を決定する手順とを更に設けたことを特徴とす
る。
が問い合わせ内容の互いに異なる複数の問合せ信号をユ
ーザ局に対して順次に送出する場合を想定している。請
求項9の記録媒体に記録されたプログラムをセンタ局の
コンピュータで読み込んで実行することにより、請求項
2の応答回線割当て方法を実施することができる。請求
項10は、請求項8又は請求項9の記録媒体において、
前記プログラムには、送出した1つの問合せ信号に対し
て、少なくとも1つのユーザ局から送出された応答信号
を検出した場合には、未選択のユーザ局に対する同一の
問合せ信号の送出を省略する手順を更に設けたことを特
徴とする。
ラムをセンタ局のコンピュータで読み込んで実行するこ
とにより、請求項3の応答回線割当て方法を実施するこ
とができる。
答回線割当て方法及びセンタ局並びに記録媒体の1つの
実施の形態について、図1,図2,図4,図5及び図8
を参照して説明する。この形態は請求項1,請求項2,
請求項4〜請求項6,請求項8及び請求項9に対応す
る。
るセンタ局の動作を示すフローチャートである。図2は
この形態のセンタ局の構成を示すブロック図である。図
4はセンタ局とユーザ局との間の通信シーケンス(1)を
示すシーケンス図である。図5はセンタ局とユーザ局と
の間の通信シーケンス(2)を示すシーケンス図である。
図8はこの形態のシステムの動作例を示すブロック図で
ある。
応答回線割当て手段,応答信号受信手段,第1のグルー
プ選択手段及び第2のグループ選択手段は、それぞれス
テップS12,S13,S14,S11及びS16に対
応する。また、請求項6の問合せ相関識別手段及び問合
せ相関識別手段は、それぞれステップS20及びS21
に対応する。
通信システムに本発明を適用する場合を想定している。
すなわち、センタ局は複数のユーザ局に対して衛星無線
回線を介してデータの同報配信を行う。また、配信した
データがユーザ局で正しく受信されたか否かをセンタ局
で確認するために、センタ局は問合せ信号の一種である
不達応答要求信号を複数ユーザ局に同報配信する。
合に限り、不達応答要求信号に対して不達の応答信号を
送出する。センタ局では、不達応答要求信号を送出した
後でユーザ局からの応答信号を待ち受け、応答信号の有
無によってユーザ局の状態を把握する。また、この例で
はセンタ局が送出する不達応答要求信号にはその宛先を
示すユーザ局のユーザIDが少なくとも1つ含まれてい
る。各ユーザ局は、受信した不達応答要求信号に自局の
ユーザIDと一致する宛先の情報が含まれている場合に
のみ、自局に対する問い合わせとして認識する。すなわ
ち、自局宛でない不達応答要求信号に対してユーザ局が
応答信号を送出することはない。
ンタ局から送出された場合には、宛先の複数のユーザ局
に対して共通の応答用の無線回線が確保される。従っ
て、多数のユーザ局宛の不達応答要求信号が送出される
と、多数のユーザ局が同一の無線回線に対して同時に応
答信号を送出する可能性があり、応答信号の集中がシス
テムの許容範囲を超える可能性もある。
答信号の集中がシステムの許容範囲を超えないように制
御される。図2に示すように、センタ局は衛星回線受信
部11,応答信号検出部12,応答信号解析部13,デ
ータ解析部14,問合せ信号発生部15,衛星回線送信
部16,コンテンツデータ蓄積部17,ユーザ局情報管
理部18,アンテナ19及び20を備えている。
送信されるユーザ局からの応答信号を受信する。また、
衛星回線送信部16は、ユーザ局に配信するデータや問
合せ信号を衛星回線を介して送信する。応答信号検出部
12は、衛星回線受信部11が受信したユーザ局からの
応答信号の数を検出する。応答信号の有無は、応答信号
のキャリア(搬送波)の有無によって識別される。ま
た、応答信号の受信電力値を監視することにより応答信
号を送出したユーザ局の数を識別することもできる。
2が出力する信号に基づいて、各々の問い合わせの結果
を把握する。ユーザ局情報管理部18は、各ユーザ局の
ユーザIDなどの情報を管理する。またユーザ局情報管
理部18は、応答信号解析部13の把握している問い合
わせの結果を利用して、同時に共通の応答回線が割り当
てられる各グループに含まれる複数ユーザ局を決定す
る。
せ信号を生成する。この問合せ信号にはユーザIDが1
つ以上含まれる。コンテンツデータ蓄積部17は、ユー
ザ局に配信可能な各種コンテンツのデータを蓄積する。
データ解析部14は、問合せ信号を送信するか否か並び
にデータを送信するか否かを決定する。
作は図1に示されている。なお、図1及び図2に示すセ
ンタ局の機能については、専用のハードウェアで構成す
ることもできるし、プログラムとそれを実行するコンピ
ュータとで構成することもできる。プログラムを用いる
場合には、例えばCD−ROMのような記録媒体にプロ
グラムを記録しておき、この記録媒体からコンピュータ
に読み込んで実行すればよい。
用することを想定しているので、降雨の影響によりユー
ザ局に受信の失敗が発生する可能性がある。また、降雨
の起こった地域に多数のユーザ局が存在する場合、多数
のユーザ局が同時に不達応答信号を送出するので、不達
応答信号の集中によりセンタ局や無線回線中継装置への
負荷が問題になる。
降雨の影響以外でデータ受信を同時に失敗する確率は低
いので、同一の地域に存在するユーザ局のみについてデ
ータを配信する場合、全ユーザ局のデータ受信の可否は
降雨の状況に伴いほぼ同時に発生すると考えられる。そ
こで、この形態では、選択したグループの全ユーザが不
達応答信号を送出しても不達応答信号の集中がシステム
の許容範囲を越えない範囲の数のユーザ局に最初に同一
の応答回線を割当て、それらのユーザ局からの応答結果
に基づいてデータ配信エリアにおける降雨状況を予測
し、その結果に基づいて次に応答回線を割り当てるグル
ープのユーザ局数を決定する。
局の比率が低い状況では、同一の応答回線を割り当てる
ユーザ局数を不達応答信号の集中がシステムの許容範囲
を越えない範囲でできるだけ多くのユーザ局数に変更す
る。このような応答回線割当てを繰り返すことにより、
不達応答信号の集中を回避すると共に、全ユーザ局の応
答に必要な応答回線の割当て回数を減らし応答所要時間
の短縮を図る。
説明する。ステップS11では、全ユーザ局の中から予
め定めたK個のユーザ局を1グループとして選択する。
ここで、全ユーザ局としては同一の地域に存在するデー
タ配信対象の多数のユーザ局を想定している。従って、
これらのユーザ局が同時に不達応答信号を送出する確率
はほぼ等しい。また、K個のユーザ局が同時に応答信号
を送出してもシステムの安全性を損なわないように定数
Kが決定される。
プに含まれる全てのユーザ局に対して問合せ信号を一斉
に配信する。最初はK個のユーザ局に問合せ信号が配信
される。ステップS13では、ステップS12で問合せ
信号を配信した全てのユーザ局に共通の応答回線を割り
当てる。
信号がセンタ局に届く可能性のある時間帯に応答信号を
待ち受け、応答信号の有無及び同時に受信した応答信号
の受信数を識別する。ステップS15では、データ配信
すべき同一地域の全てのユーザ局をグループに含まれる
ユーザ局として既に選択したか否かを識別する。未選択
のユーザ局が残っている場合にはステップS16に進
み、全てのユーザ局を既に選択した場合にはステップS
18に進む。
ける応答信号の検出結果に応じて次グループのユーザ局
数Nを決定する。なお、ステップS14を既に複数回実
行した場合には複数回の応答信号検出結果を反映するよ
うにユーザ局数Nを決定することもできる。ステップS
17では、未選択のユーザ局の中からステップS16で
決定したN個のユーザ局を1グループとして選択する。
い場合には、ステップS12,S13,S14,S1
5,S16,S17,S12,・・・の処理が繰り返さ
れ、多数のユーザ局が1グループ毎に順次に選択され、
選択されたユーザ局に順次に応答回線が割り当てられ
る。ステップS18では、ステップS14における応答
信号の検出結果に従って、データの再送などの処理を実
行する。
タ局からユーザ局に配信し、配信されたデータのそれぞ
れについて独立した問合せ信号を順次に送出する場合を
想定している。ステップS19では、配信した全てのデ
ータに対応する全ての問合せ信号の送信が完了したか否
かを識別する。問い合わせの完了していないデータが残
っている場合にはステップS20に進み、全てのデータ
について問い合わせを完了した場合にはこの処理を終了
する。
せ信号の問い合わせ内容と、次に送出する問合せ信号の
問い合わせ内容との間のユーザ局の応答に関する相関性
を識別する。例えば、複数のデータブロックを順次に配
信する場合に、データブロック毎にセンタ局が問合せ信
号を送出する場合には、1つのデータブロックに対応す
る問合せ信号に対してユーザ局が不達応答信号を送出す
る確率と、もう1つのデータブロックに対応する問合せ
信号に対してユーザ局が不達応答信号を送出する確率と
はほぼ同一であると考えられるので、両者の間には大き
な相関がある。
S21に進み、相関性が低い場合にはステップS12に
進む。ステップS21では、以前に送出した問合せ信号
に対するステップS14で応答信号検出結果に応じて、
次に選択するグループのユーザ局数Nを決定する。次に
選択するグループは最初のグループであるが、そのグル
ープのユーザ局が応答信号を送出する確率については、
以前に行った問い合わせの応答信号検出結果と相関性が
高いので、以前に得られた応答信号検出結果を利用する
ことで、適切なユーザ局数Nを決定することができる。
様に全ユーザ局の中から1グループのユーザ局を選択す
る。但し、ステップS22で選択するユーザ局数はステ
ップS21で決定したNである。この形態では、各ユー
ザ局に対する応答回線の割り当ては、例えば図8に示す
ように行われる。図8の例では、センタ局から全てのユ
ーザ局に対して不達応答要求信号を同報配信するので、
1つのフォワード回線に送出した信号は全てのユーザ局
で受信される。また、不達応答要求信号には宛先のユー
ザ局を表すユーザIDが付加される。宛先のユーザID
と一致するユーザIDをもつユーザ局のみに共通の応答
回線が割り当てられる。
ち、対応するデータを正しく正しく受信できなかったユ
ーザ局は、不達応答信号を応答回線を介して送信する。
センタ局では、応答回線を介して送出される不達応答信
号の電力値を監視する事で、不達応答信号の有無、又は
その数を検出することができる。図8の例では、センタ
局が送信したデータに対する不達応答要求信号の送信に
よって、その問い合わせに対する応答回線を割り当てる
場合を想定している。受信結果の「○」および「×」は
データを正しく受信できたか否かを表している。
(4)はデータ受信に失敗している。また、不達応答要
求信号にはユーザ局(1)およびユーザ局(2)のユー
ザIDを付加しているので、共通の応答回線はユーザ局
(1)及びユーザ局(2)のみに割当てられている。従
って、ユーザ局(3)及びユーザ局(4)は不達応答信
号を送出しない。また、ユーザ局(1)は割当てられた
応答回線で不達応答信号を送出し、ユーザ局(2)はデ
ータ受信に成功しているので不達応答信号を送出しな
い。センタ局では、応答信号を検出することでユーザ局
(1)及びユーザ局(2)のいずれかがデータ受信を失
敗したことを把握する。
4を参照して説明する。この例では、データ配信対象と
なる同一地域に存在する全ユーザ局数が500であり、
システムの許容するセンタ局あるいは衛星中継器の同時
送出信号数が10である場合を想定している。また、全
ユーザ局が存在する地域で降雨が発生していない場合を
表している。
が同じ1つの無線回線のみを利用し、互いに異なるグル
ープのユーザ局に対しては互いに異なる時間帯を各グル
ープの独立した応答回線として順番に割り当てている。
センタ局は、最初にデータ(Data)を全てのユーザ
局に同報配信する。その直後に、配信したデータ(Da
ta)の受信失敗の有無を確認するために、データ(D
ata)に対応する問合せ信号である不達応答要求信号
「NPOL」の送出を開始する。
る不達応答要求信号「NPOL(Gr1)」と、グループ
(2)を宛先とする不達応答要求信号「NPOL(Gr
2)」と、グループ(3)を宛先とする不達応答要求信号
「NPOL(Gr3)」とが順次にセンタ局から送出され
る。また、グループ(2)に含まれる1つのユーザ局の
みがデータ(Data)の受信に失敗し、不達応答要求
信号「NPOL(Gr2)」に対して1波の不達応答信号
「NACK」を送出している。
信号数が10なので、センタ局は問い合わせのために最
初に選択するグループ(1)に10個のユーザ局を含め
る。すなわち、図1のステップS11で利用する定数K
を10に定めてある。これにより、最悪の受信状況であ
っても、同時に不達応答要求信号を送出するユーザ局の
数を10以下に抑制できるので、システムの安全性を確
保できる。
L(Gr1)」に対する応答信号がグループ(1)として選
択したユーザ局から送出されないので、W(Gr1)の待ち
受け時間を経過した後で次のグループを選択する。この
例では、グループ(1)からの不達応答信号「NAC
K」が検出されないので、センタ局ではユーザ局の存在
する地域に降雨が発生していないと認識することができ
る。そこで、その応答結果に基づき、グループ(2)と
して選択するユーザ局数Nを100に決定する。
ーザ局を宛先として含む不達応答要求信号「NPOL(G
r2)」がセンタ局から送信される。この不達応答要求信
号「NPOL(Gr2)」に対しては、1波の不達応答信号
「NACK」がセンタ局で検出される。この例では、1
00局の中で受信に失敗したユーザ局数が1局のみなの
で、センタ局では受信失敗の原因が降雨の影響ではない
と認識することができる。そこで、次のグループ(3)
のユーザ局数Nを残りのユーザ局数390と同じに決定
する。
ユーザ局数が1局のみなので、グループ(3)のユーザ
局が同じ確率で受信に失敗する場合を想定すると、余裕
分を考慮しても390局の中で受信に失敗するユーザ局
数は10を超えない。従って、図4の例では3回に分け
て問い合わせを行うだけで全てのユーザ局の受信状態を
確認できる。もしも、システムの許容する同時送出信号
数(10)のみに基づいて10個ずつユーザ局を選択す
ると、(500/10=50)回に分けて問い合わせを
行うことになるので、問い合わせの完了までに長い時間
がかかる。
結果を利用して次の問い合わせで選択するユーザ局数
(N)を決定することにより、該当する地域が降雨状態
でない場合のように実際に不達応答信号「NACK」を
送出するユーザ局の比率が小さい場合には、問い合わせ
や応答回線割り当てなどの回数を減らすことができ、問
い合わせの所要時間を短縮できる。
るユーザ局の比率が小さい場合には、その信号に送出元
のユーザ局IDの情報を含めることにより、センタ局に
おいて受信に失敗したユーザ局を特定することも可能で
ある。具体的な通信シーケンスのもう1つの例につい
て、図5を参照して説明する。この例では、データ配信
対象となる同一地域に存在する全ユーザ局数が500で
あり、システムの許容するセンタ局あるいは衛星中継器
の同時送出信号数が10である場合を想定している。ま
た、全ユーザ局が存在する地域で降雨が発生していない
場合を表している。
以外でデータ受信を同時に失敗する確率は低いため、全
ユーザ局のデータ受信の可否は降雨の状況に伴いほぼ同
時に発生し、しかも短時間で状況が急激に変化すること
は少ないと考えられる。そこで、図5に示すように比較
的短い時間間隔で複数のデータData(1),Dat
a(2)を順次に送信する場合には、データData
(1)の問い合わせに対するユーザ局の応答確率とデー
タData(2)の問い合わせに対するユーザ局の応答
確率との相関性が高いことを考慮する。
るユーザ局の応答結果がまだ存在しない場合であって
も、他のデータの問合せ信号に対するユーザ局の応答結
果が存在する場合には、その応答結果を利用して1グル
ープに含めるユーザ局数Nを決定する(図1のS2
1)。図5の例では、応答回線として周波数が同じ1つ
の無線回線のみを利用し、互いに異なるグループのユー
ザ局に対しては互いに異なる時間帯を各グループの独立
した応答回線として順番に割り当てている。
合わせとして不達応答要求信号「NPOL(D1,Gr1)」,
「NPOL(D1,Gr2)」,「NPOL(D1,Gr3)」がグルー
プ(1),(2),(3)のユーザ局に対して順次に送
出され、データData(2)に対する問い合わせとし
て不達応答要求信号「NPOL(D2,Gr4)」,「NPOL
(D2,Gr5)」がグループ(4),(5)のユーザ局に対し
て順次に送出される。なお、図4の場合と同様にグルー
プ(1),(2)及び(3)で選択するユーザ局数は、
それぞれ10,100及び390である。
応する不達応答要求信号「NPOL(D1,Gr2)」に対して
1つのユーザ局のみが不達応答信号「NACK」を送出
し、データData(1)に対応する不達応答要求信号
「NPOL(D2,Gr4)」,「NPOL(D2,Gr5)」に対して
はいずれのユーザ局も応答信号を送出しない。この例で
は、データData(2)の受信結果の問い合わせに関
する最初のグループ(4)のユーザ局数(N)を決定す
る際に、既に得られている不達応答要求信号「NPOL
(D1,Gr3)」に対する応答結果を利用する。
にはデータData(1)の受信に失敗したユーザ局が
1つも存在しないので、該当する地域ではデータの受信
に失敗するほどの降雨は発生していないと認識すること
ができる。そこで、データData(2)に対する最初
のグループ(4)を選択する際には、そのユーザ局数
(N)を100に決定する。
問い合わせに関する2番目のグループ(5)のユーザ局
数(N)を決定する際には、データData(2)に対
するグループ(4)の応答結果を利用する。すなわち、
グループ(4)のユーザ局の中にはデータData
(2)の受信に失敗したユーザ局が1つも存在しないの
で、該当する地域ではデータの受信に失敗するほどの降
雨は発生していないと認識することができる。そこで、
データData(2)に対してグループ(5)を選択す
る際には、そのユーザ局数(N)を400に決定する。
つまり、残りの全てのユーザ局をグループ(4)に割り
当てる。
5回の問い合わせに分けるだけで2つのデータData
(1),Data(2)に対する全てのユーザ局の受信
状態を把握することができる。しかも、システムの安全
性を損なう心配もない。 (第2の実施の形態)本発明の応答回線割当て方法及び
センタ局並びに記録媒体の1つの実施の形態について、
図3,図6及び図7を参照して説明する。この形態は請
求項3,請求項7及び請求項10に対応する。
るセンタ局の動作を示すフローチャートである。図6は
センタ局とユーザ局との間の通信シーケンス(3)を示す
シーケンス図である。図7はセンタ局とユーザ局との間
の通信シーケンス(4)を示すシーケンス図である。この
形態では、請求項7の送出省略手段はステップS31に
対応する。この形態は、第1の実施の形態の変形例であ
る。システムの構成,センタ局の構成,ユーザ局の環境
などについては第1の実施の形態と同一である。また、
図3において図1と対応するステップには同一のステッ
プ番号を付けて示してある。同一の部分については、以
下の説明を省略する。
ータの受信に失敗したユーザ局が1つでも存在する場合
には、失敗したユーザ局数の大小とは無関係にセンタ局
がデータの再送を行うことを想定している。また、デー
タの配信に衛星回線を利用することを想定しているの
で、第1の実施の形態と同様に降雨の影響により受信の
失敗が発生する可能性がある。
影響以外でデータ受信を同時に失敗する確率は低いた
め、全ユーザ局のデータ受信の可否は降雨の状況に伴い
ほぼ同時に発生し、短時間で状況が急激に変化すること
は少ないと考えられる。また、同報配信によりセンタ局
から再送されるデータは、受信を失敗した全てのユーザ
局で同時に受信することが可能であるので、いずれか1
つのユーザ局からの不達応答信号を検出した場合には、
その時点でデータの再送を行うことを決定することがで
きる。すなわち、未確認のユーザ局に対して問い合わせ
を行わなくても全てのユーザ局に対してデータの再送を
行うことにより、データの受信に失敗したユーザ局全て
の状況に対応できる。
テップS14とS15との間に新たなステップS31を
追加してある。このステップS31では、少なくとも1
つのユーザ局からの応答信号(不達応答信号)をステッ
プS14で検出したか否かを識別する。応答信号を検出
しない場合にはステップS31からS15に進み、応答
信号を検出した場合にはステップS31からS18に進
む。
当てを行っていないユーザ局が残っている場合であって
も、センタ局が1つ以上のユーザ局からの応答信号を検
出した場合にはそれ以上の問い合わせ及び応答回線の割
り当てを省略し、全てのユーザ局に対してデータの再送
を行う。また、図1のステップS16の代わりに図3に
はステップS32が設けてある。このステップS32で
は、応答信号検出結果が既に複数回得られている場合に
は、直前の応答信号検出結果だけでなく、それまでに検
出された複数回の応答信号検出結果を総合的に判断し
て、次グループに含めるユーザ局数Nを決定する。他の
処理については第1の実施の形態と同様である。
6を参照して説明する。この例では、データ配信対象と
なる同一地域に存在する全ユーザ局数が500であり、
システムの許容するセンタ局あるいは衛星中継器の同時
送出信号数が10である場合を想定している。また、全
ユーザ局が存在する地域で降雨が発生していない場合を
表している。
が同じ1つの無線回線のみを利用し、互いに異なるグル
ープのユーザ局に対しては互いに異なる時間帯を各グル
ープの独立した応答回線として順番に割り当てている。
センタ局は、最初にデータ(Data)を全てのユーザ
局に同報配信する。その直後に、配信したデータ(Da
ta)の受信失敗の有無を確認するために、データ(D
ata)に対応する問合せ信号である不達応答要求信号
「NPOL」の送出を開始する。
不達応答要求信号「NPOL」に対して、最初に選択し
たグループ(1)に含まれるユーザ局から、不達応答信
号「NACK」が送出された場合を示している。また、
システムが許容する同時送出信号数が10なので、セン
タ局は応答回線を割り当てたユーザ局の全てが同時に応
答信号を送出するような最悪の状況であってもユーザ局
から同時に送出される不達応答要求信号「NPOL」の
数が許容数10を超えないように、最初のグループ
(1)に含めるユーザ局の数(K)は10に定めてい
る。
(1)のユーザ局(10局)に対する不達応答要求信号
「NPOL(Gr1)」に対して、グループ(1)の少なく
とも1つのユーザ局が不達応答信号「NACK」を送出
し、それをセンタ局が検出している。
0局)に対する問い合わせの際に、図3のステップS3
1からS18に進むので、残りの490のユーザ局に対
する問い合わせ及び応答回線の割り当ては省略され、そ
の直後にデータの再送に移行する。これにより、1つの
グループに対する問い合わせ及び応答回線の割り当てだ
けで全てのユーザ局に対する問い合わせを完了すること
ができる。従って、第1の実施の形態と対比しても問い
合わせの回数及びその所要時間を更に短縮することがで
きる。
ついて、図7を参照して説明する。この例では、データ
配信対象となる同一地域に存在する全ユーザ局数が50
0であり、システムの許容するセンタ局あるいは衛星中
継器の同時送出信号数が10である場合を想定してい
る。また、全ユーザ局が存在する地域で降雨が発生して
いない場合を表している。
で複数のデータData(1),Data(2)を順次
に送信する場合を表している。この場合、データDat
a(1)の問い合わせに対するユーザ局の応答確率とデ
ータData(2)の問い合わせに対するユーザ局の応
答確率との相関性が高いことを考慮し、同じデータの問
合せ信号に対するユーザ局の応答結果がまだ存在しない
場合であっても、他のデータの問合せ信号に対するユー
ザ局の応答結果が存在する場合には、その応答結果を利
用して1グループに含めるユーザ局数Nを決定すること
ができる(図3のS21)。
する2番目のグループ(2)に宛てた不達応答要求信号
「NPOL(D1,Gr2)」に対して、グループ(2)に含ま
れるユーザ局から不達応答信号「NACK」が送出さ
れ、データData(2)に関する不達応答要求信号
「NPOL(D2)」に対してはいずれのユーザ局も不達応
答信号「NACK」を送出しない場合を示している。
が10なので、センタ局は応答回線を割り当てたユーザ
局の全てが同時に応答信号を送出するような最悪の状況
であってもユーザ局から同時に送出される不達応答要求
信号「NPOL」の数が許容数10を超えないように、
最初のグループ(1)に含めるユーザ局の数(K)は1
0に定めている。
ーザ局数Nを決定する場合には、不達応答要求信号「N
POL(D1,Gr1)」に対して不達応答信号「NACK」が
センタ局で検出されなかったことを考慮して(N=10
0)に決定する。また、2番目のグループ(2)に宛て
た不達応答要求信号「NPOL(D1,Gr2)」に対して、セ
ンタ局で不達応答信号「NACK」が検出されるので、
この時点でセンタ局では受信に失敗したユーザ局が1つ
以上存在することを認識し、残りのユーザ局(500−
10−100=390)に対する不達応答要求信号「N
POL」の送出は省略し、次のデータData(2)に
関する問い合わせに移行する。
る最初のグループ(3)のユーザ局数Nを決定する際に
は、データData(1)に関する2番目のグループ
(2)に宛てた不達応答要求信号「NPOL(D1,Gr2)」
に対してセンタ局が検出した不達応答信号「NACK」
の数が1波のみであった事実を考慮して、センタ局では
検出された不達応答信号「NACK」を降雨の影響によ
らない受信失敗と判断し、配信エリアでデータ受信に失
敗する程の降雨は発生していないと判断する。そして、
最初に選択するグループ(3)のユーザ局数(N)を1
00に決定する。
答要求信号「NPOL(D2,Gr3)」については、センタ局
で不達応答信号「NACK」が検出されないので、次の
グループ(4)のユーザ局数(N)を決定する際には、
それまでの応答信号検出結果を考慮して、残りの全ての
ユーザ局をグループ(4)に割り当てる。すなわち、グ
ループ(4)のユーザ局数を400に決定する。
ta(1),Data(2)の全ての問い合わせを、4
つのグループに対する4回の問い合わせだけで完了して
いる。また、この例では問い合わせが完了した後でデー
タData(1)の再送が実施される。図7の例と図5
の例とを対比すると、問い合わせの回数及び所要時間が
更に削減されているのが分かる。
検出した場合にそれ以降の応答回線の割当てを省略する
ことにより、不達応答信号「NACK」を送出するユー
ザ局が多い状況において応答回線の割当て回数を削減で
きる。また、応答信号が検出されない場合には同一の応
答回線を割当てるユーザ局数(N)を増やすことで、不
達応答信号「NACK」を送出するユーザ局が少ない状
況においても応答回線の割当て回数を削減できる。
ユーザ局の間に相関性がある場合に、同時に応答回線を
割り当てるユーザ局の数を既に検出された応答結果を利
用して適応的に決定するので、センタ局あるいは無線中
継器における同時送出信号数に制限があり、応答信号の
集中を回避する必要性がある場合に、システムの安全性
を確保し、しかも問い合わせの回数及び所要時間を削減
できる。
した場合に、未選択のユーザ局に対する問い合わせ及び
応答回線割り当てを省略することにより、更に問い合わ
せの回数及び所要時間を削減できる。
センタ局の動作を示すフローチャートである。
ック図である。
センタ局の動作を示すフローチャートである。
(1)を示すシーケンス図である。
(2)を示すシーケンス図である。
(3)を示すシーケンス図である。
(4)を示すシーケンス図である。
図である。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 センタ局と複数のユーザ局とで構成され
る無線通信システムにおいて、前記センタ局が無線回線
を介して複数のユーザ局に問合せ信号を同報配信し、前
記問合せ信号に対する前記ユーザ局からの応答のために
前記センタ局が複数のユーザ局に共通の無線回線を割り
当てる応答回線割当て方法であって、 応答の内容に関して全ユーザ局の間に相関性がある場合
に、 前記センタ局が、一部分の複数のユーザ局を1つのグル
ープとして選択し、選択された複数のユーザ局に対して
問合せ信号を同報配信するとともに、前記複数のユーザ
局に対して前記問合せ信号に対する応答のために共通の
応答回線を割当て、 選択された前記グループに含まれるユーザ局のうち問い
合わせの内容と一致するユーザ局から送信される応答信
号の受信を前記センタ局で待ち受け、 センタ局における応答信号の受信結果に応じて、センタ
局が次に選択するグループに含まれるユーザ局の数を決
定し、 前記センタ局が、未選択の残りのユーザ局の中から、決
定した数のユーザ局をもう1つのグループとして選択
し、選択されたグループに含まれる複数のユーザ局に対
して問合せ信号を同報配信するとともに、前記複数のユ
ーザ局に対して前記問合せ信号に対する応答のために共
通の応答回線を割当てることを特徴とする応答回線割当
て方法。 - 【請求項2】 請求項1の応答回線割当て方法におい
て、 前記センタ局が問い合わせ内容の互いに異なる複数の問
合せ信号をユーザ局に対して順次に送出する場合に、 前記センタ局が既に送出した第1の問合せ信号に対する
ユーザ局からの応答信号の受信結果がセンタ局で得られ
た後で、ユーザ局の応答内容に関し前記第1の問合せ信
号の問い合わせ内容と相関のある第2の問合せ信号をセ
ンタ局から送出する際に、前記第1の問合せ信号に対す
るユーザ局からの応答信号の受信結果に基づいて、第2
の問合せ信号を与える1つのグループに含まれるユーザ
局の数を決定することを特徴とする応答回線割当て方
法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2の応答回線割当て
方法において、前記センタ局が送出した1つの問合せ信
号に対して、少なくとも1つのユーザ局から送出された
応答信号をセンタ局が検出した場合には、未選択のユー
ザ局に対する同一の問合せ信号の送出を省略することを
特徴とする応答回線割当て方法。 - 【請求項4】 請求項1の応答回線割当て方法におい
て、センタ局が送出する各問合せ信号には、宛先のユー
ザ局もしくはユーザ局のグループを特定する宛先情報を
含めることを特徴とする応答回線割当て方法。 - 【請求項5】 複数のユーザ局との間で無線回線を介し
て通信するセンタ局であって、 無線回線を介して複数のユーザ局に問合せ信号を同報配
信する同報配信手段と、 前記問合せ信号に対するユーザ局からの応答のために複
数のユーザ局に共通の無線回線を割り当てる応答回線割
当て手段と、 問合せ信号を与えたユーザ局のうち問い合わせの内容と
一致するユーザ局から送信される応答信号を受信してユ
ーザ局の状態を把握する応答信号受信手段と、 前記問合せ信号の宛先として、一部分の複数のユーザ局
を1つのグループとして選択する第1のグループ選択手
段と、 前記第1のグループ選択手段が選択した前記グループに
含まれるユーザ局からの応答信号の受信結果に応じて決
定された数のユーザ局を、未選択のユーザ局の中からも
う1つのグループとして選択する第2のグループ選択手
段とを設けたことを特徴とするセンタ局。 - 【請求項6】 請求項5のセンタ局において、 問い合わせ内容の互いに異なる複数の問合せ信号をユー
ザ局に対して順次に送出する場合に、既に送出した第1
の問合せ信号に対するユーザ局からの応答信号の受信結
果が得られた後で、次に送出する第2の問合せ信号の問
い合わせ内容と前記第1の問合せ信号の問い合わせ内容
とのユーザ局の応答内容に関する相関性を識別する問合
せ相関識別手段と、 前記問合せ相関識別手段が相関を認識した前記第2の問
合せ信号を送出する際に、前記第1の問合せ信号に対す
るユーザ局からの応答信号の受信結果に基づいて、第2
の問合せ信号を与える1つのグループに含まれるユーザ
局の数を決定する問合せ相関識別手段とを更に設けたこ
とを特徴とするセンタ局。 - 【請求項7】 請求項5又は請求項6のセンタ局におい
て、送出した1つの問合せ信号に対して、少なくとも1
つのユーザ局から送出された応答信号を検出した場合に
は、未選択のユーザ局に対する同一の問合せ信号の送出
を省略する送出省略手段を更に設けたことを特徴とする
センタ局。 - 【請求項8】 複数のユーザ局との間で無線回線を介し
て通信するセンタ局を制御するためのコンピュータで読
み込み可能なプログラムを記録した記録媒体であって、
前記プログラムに、 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して
問合せ信号を同報配信する手順と、 前記問合せ信号に対するユーザ局からの応答のために複
数のユーザ局に共通の無線回線を割り当てる手順と、 問合せ信号を与えたユーザ局のうち問い合わせの内容と
一致するユーザ局から送信される応答信号を受信してユ
ーザ局の状態をセンタ局で識別する手順と、 前記問合せ信号の宛先として、一部分の複数のユーザ局
を1つのグループとして選択する手順と、 選択されたグループに含まれるユーザ局からの応答信号
の受信結果が得られた後で、前記受信結果に応じて決定
された数のユーザ局を、未選択のユーザ局の中からもう
1つのグループとして選択する手順とを設けたことを特
徴とする記録媒体。 - 【請求項9】 請求項8の記録媒体において、前記プロ
グラムには、 問い合わせ内容の互いに異なる複数の問合せ信号をユー
ザ局に対して順次に送出する場合に、既に送出した第1
の問合せ信号に対するユーザ局からの応答信号の受信結
果が得られた後で、次に送出する第2の問合せ信号の問
い合わせ内容と前記第1の問合せ信号の問い合わせ内容
とのユーザ局の応答内容に関する相関性を識別する手順
と、 相関を認識した前記第2の問合せ信号を送出する際に、
前記第1の問合せ信号に対するユーザ局からの応答信号
の受信結果に基づいて、第2の問合せ信号を与える1つ
のグループに含まれるユーザ局の数を決定する手順とを
更に設けたことを特徴とする記録媒体。 - 【請求項10】 請求項8又は請求項9の記録媒体にお
いて、前記プログラムには、送出した1つの問合せ信号
に対して、少なくとも1つのユーザ局から送出された応
答信号を検出した場合には、未選択のユーザ局に対する
同一の問合せ信号の送出を省略する手順を更に設けたこ
とを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
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JP2001240972A JP3782688B2 (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | 応答回線割当て方法及びセンタ局並びに記録媒体 |
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