JPH09130415A - データ伝送装置および方法 - Google Patents

データ伝送装置および方法

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JPH09130415A
JPH09130415A JP7285879A JP28587995A JPH09130415A JP H09130415 A JPH09130415 A JP H09130415A JP 7285879 A JP7285879 A JP 7285879A JP 28587995 A JP28587995 A JP 28587995A JP H09130415 A JPH09130415 A JP H09130415A
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transmission
frame
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data
certainty
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JP7285879A
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Minoru Oka
実 岡
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ伝送路として無線、電力線等の伝送信
頼性の低いデータ伝送路を用いた場合にも信頼性の高い
データ伝送を行うことができるように改良したデータ伝
送装置および方法を提供する。 【解決手段】 フレーム検知部(11)により端末装置
(10)からの伝送フレームを検知し、この検知した伝
送フレームが同報フレームの場合は、該同報フレームの
伝送手順を連送手順に変更して伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はLAN(ローカル
エリアネットワーク)を用いたデータ伝送装置および方
法に関し、特にデータ伝送路として無線、電力線等の伝
送信頼性の低いデータ伝送路を用いた場合にも信頼性の
高いデータ伝送を行うことができるように改良したデー
タ伝送装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来のLAN(ローカルエリア
ネットワーク)を用いたデータ伝送装置は、比較的安定
した伝送環境での利用を前提として主に性能重視の観点
から設計されている。
【0003】例えば、従来のこの種のデータ伝送装置に
おいては、一斉同報、マルチキャスト等のための「同報
フレーム」、「送達確認無フレーム」等が多用されてい
るが、これら「同報フレーム」、「送達確認無フレー
ム」等を用いた伝送手順によると、伝送環境が比較的安
定している場合には、非常に高効率でデータの伝送を行
うことが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記「同報フ
レーム」、「送達確認無フレーム」等を用いた伝送手順
によると、フレームの送達の確認が行われないため、デ
ータ伝送路として伝送信頼性の低い、例えば無線、電力
線等を用いた場合は、データの伝送の確実性に問題が生
じる。
【0005】特に、近年、移動携帯情報機器の利用増加
により、それら移動携帯情報機器をネットワークに接続
して利用する必要性が高まっているが、例えば、これら
の移動携帯情報機器を無線または電力線を介してネット
ワークに接続した構成を考えると、伝送信頼性の低い、
無線、電力線等を伝送路として用いる構成になるので、
このような構成において、従来のデータ伝送装置で多用
されていた「同報フレーム」、「送達確認無フレーム」
等を用いた伝送手順をそのまま採用すると、これらのフ
レームの授受に失敗する場合が増え、この場合データの
伝送の確実性に問題が生じ、効率よくデータ伝送を行う
ことができない。
【0006】そこで、この発明は、データ伝送路として
無線、電力線等の伝送信頼性の低いデータ伝送路を用い
た場合にも信頼性の高いデータ伝送を行うことができる
ように改良したデータ伝送装置および方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、複数のデータ端末装置をデータ伝送路
に接続し、各データ端末装置間で上記データ伝送路を介
して伝送の確実性の低い第1の伝送手順または伝送の確
実性の高い第2の伝送手順を用いてフレーム形式でデー
タの伝送を行うデータ伝送装置において、上記データ伝
送路に伝送する伝送フレームを検知するフレーム検知手
段と、上記フレーム検知手段で検知した伝送フレームが
上記伝送の確実性の低い第1の伝送手順に対応するもの
である場合は、該伝送フレームの伝送手順を上記伝送の
確実性の高い第2の伝送手順に変更して伝送する送信処
理手段と、を具備したことを特徴とする。
【0008】また、この発明は、複数のデータ端末装置
をデータ伝送路に接続し、送信側のデータ端末装置から
受信側のデータ端末装置に上記データ伝送路を介して伝
送の確実性の低い第1の伝送手順または伝送の確実性の
高い第2の伝送手順を用いてフレーム形式でデータの伝
送を行うデータ伝送装置において、上記送信側のデータ
端末装置は、上記データ伝送路に伝送する伝送フレーム
を検知するフレーム検知手段と、上記フレーム検知手段
で検知した伝送フレームが上記伝送の確実性の低い第1
の伝送手順に対応するものである場合は、該伝送フレー
ムの伝送手順を上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順
に変更して伝送する送信処理手段と、を具備し、上記受
信側のデータ端末装置は、上記送信側のデータ端末装置
から伝送された伝送フレームの伝送手順を検知する伝送
手順検知手段と、上記伝送手順検知手段で検知した伝送
フレームの伝送手順が上記伝送の確実性の高い第2の伝
送手順である場合は、該伝送の確実性の高い第2の伝送
手順に基づき該伝送フレームの受信処理を行う受信処理
手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】更に、また、この発明は、複数のデータ端
末装置を伝送信頼性の低いデータ伝送路に接続し、各デ
ータ端末装置間で上記データ伝送路を介して伝送の確実
性の低い第1の伝送手順または伝送の確実性の高い第2
の伝送手順を用いてフレーム形式でデータの伝送を行う
データ伝送方法において、上記データ伝送路に伝送する
伝送フレームを検知し、該検知した伝送フレームが上記
伝送の確実性の低い第1の伝送手順に対応するものであ
る場合は、該伝送フレームの伝送手順を上記伝送の確実
性の高い第2の伝送手順に変更して伝送することを特徴
とする。
【0010】この発明のデータ伝送装置においては、フ
レーム検知手段によりデータ伝送路に伝送する伝送フレ
ームを検知し、送信処理手段は、この検知した伝送フレ
ームが伝送の確実性の低い第1の伝送手順に対応するも
のである場合は、該伝送フレームの伝送手順を上記伝送
の確実性の高い第2の伝送手順に変更して伝送する。
【0011】ここで、上記データ伝送路は、無線による
データ伝送路、電力線通信を用いたデータ伝送路等の伝
送信頼性の低いデータ伝送路から構成することができ
る。
【0012】また、上記データ伝送装置は、上記伝送の
確実性の低い第1の伝送手順で伝送する伝送フレームに
同報フレームを含み、上記フレーム検知手段は、上記同
報フレームを検出し、上記送信処理手段は、上記伝送の
確実性の低い第1の伝送手順で伝送される上記同報フレ
ームを上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順に変更し
て伝送するように構成することができる。
【0013】ここで、上記伝送の確実性の高い第2の伝
送手順制御手段は、同一の伝送フレームを複数回連続し
て送信する連送手順、または伝送フレームの伝送に際し
て送達確認を行い、ある決められた時間内に送達が確認
されない場合は同一の伝送フレームを再送する再送手順
から構成することができる。
【0014】また、上記データ伝送装置は、上記伝送の
確実性の低い第1の伝送手順で伝送する伝送フレームに
送達確認無フレームを含み、上記フレーム検知手段は、
上記送達確認無フレームを検出し、上記送信処理手段
は、上記伝送の確実性の低い第1の伝送手順で伝送され
る上記送達確認無フレームを上記伝送の確実性の高い第
2の伝送手順に変更して伝送するように構成することが
できる。
【0015】また、上記データ伝送装置は、トークン巡
回型のデータ伝送装置であり、上記伝送の確実性の低い
第1の伝送手順で伝送する伝送フレームにトークンフレ
ームを含み、上記フレーム検知手段は、上記トークンフ
レームを検出し、上記送信処理手段は、上記伝送の確実
性の低い第1の伝送手順で伝送される上記トークンフレ
ームを上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順に変更し
て伝送するように構成することができる。
【0016】また、この発明では、送信側のデータ端末
装置に、データ伝送路に伝送する伝送フレームを検知す
るフレーム検知手段、フレーム検知手段で検知した伝送
フレームが伝送の確実性の低い第1の伝送手順に対応す
るものである場合は、該伝送フレームの伝送手順を伝送
の確実性の高い第2の伝送手順に変更して伝送する送信
処理手段、を設け、受信側のデータ端末装置に、送信側
のデータ端末装置から伝送された伝送フレームの伝送手
順を検知する伝送手順検知手段、伝送手順検知手段で検
知した伝送フレームの伝送手順が伝送の確実性の高い第
2の伝送手順である場合は、該伝送の確実性の高い第2
の伝送手順に基づき該伝送フレームの受信処理を行う受
信処理手段を設けて構成される。
【0017】また、上記送信処理手段は、上記伝送の確
実性の低い第1の伝送手順で伝送される伝送フレームに
上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順を示す情報を付
加して該第2の伝送手順で該伝送フレームを伝送し、上
記伝送手順検知手段は、上記伝送フレームに付加された
上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順を示す情報から
該第2の伝送手順を検出し、上記受信処理手段は、上記
伝送の確実性の高い第2の伝送手順に基づき該伝送フレ
ームの受信処理を行うように構成することができる。
【0018】ここで、上記送信処理手段は、上記伝送の
確実性の高い第2の伝送手順を示す情報を伝送先データ
端末装置を示す伝送フレームの伝送先アドレスの一部に
含ませて伝送し、上記伝送手順検知手段は、上記伝送フ
レームの伝送先アドレスの一部に含まれた情報から上記
伝送の確実性の高い第2の伝送手順を検出するように構
成することができる。
【0019】また、上記伝送の確実性の高い第2の伝送
手順制御手段は、同一の伝送フレームを複数回連続して
送信する連送手順であり、上記受信処理手段は、上記連
送手順で伝送された複数の同一の同報フレームの中で正
常に受信できた同報フレームを受信フレームとして取り
込むように構成することができる。
【0020】また、上記伝送の確実性の高い第2の伝送
手順制御手段は、同一の伝送フレームを複数回連続して
送信する連送手順であり、上記受信処理手段は、上記連
送手順で伝送された複数の同一の同報フレームを比較
し、多数決により取り込む受信フレームを決定するよう
に構成することができる。
【0021】また、この発明のデータ伝送方法において
は、データ伝送路に伝送する伝送フレームを検知し、該
検知した伝送フレームが上記伝送の確実性の低い第1の
伝送手順に対応するものである場合は、該伝送フレーム
の伝送手順を上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順に
変更して伝送する。
【0022】ここで、上記伝送の確実性の低い第1の伝
送手順で伝送する伝送フレームに同報フレームを含み、
上記同報フレームを検知した場合は、該同報フレームを
上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順、例えば連送手
順または再送手順に変更して伝送するように構成するこ
とができる。
【0023】また、上記伝送の確実性の低い第1の伝送
手順で伝送する伝送フレームにトークンフレームを含
み、上記トークンフレームを検出した場合は、該トーク
ンフレームを上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順、
例えば連送手順または再送手順に変更して伝送するよう
に構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るデータ伝送
装置および方法の実施の形態を添付図面を参照して詳細
に説明する。
【0025】図1は、この発明に係るデータ伝送装置お
よび方法を適用して構成したデータ伝送システムの概略
構成を示したものである。図1において、このデータ伝
送システムは、送信側の端末装置10から出力された所
定のフレーム構成のデータをデータ伝送路30を介して
受信側の端末装置20に送信する構成を示している。
【0026】ここで、データ伝送路30は、 1)無線によるデータ伝送路 2)電力線通信を用いたデータ伝送路 等の伝送信頼性の低いデータ伝送路を想定している。
【0027】また、送信側の端末装置10から出力され
た所定のフレーム構成のデータとしては、 1)同報フレーム 2)送達確認無フレーム 3)トークンフレーム 等のように、伝送信頼性の低いデータ伝送路を用いた場
合に、伝送の確実性の問題が生じるデータを想定してい
る。
【0028】送信側の端末装置10から出力された所定
のフレーム構成のデータは、フレーム検知部11に渡さ
れ、フレーム検知部11ではこのフレーム構成のデータ
を検知する。
【0029】具体的は、送信側の端末装置10から渡さ
れた伝送フレームが 1)同報フレーム 2)送達確認無フレーム 3)トークンフレーム のいずれかまたはそれ以外のフレームかを検知する。
【0030】ここで、送信側の端末装置10から渡され
た伝送フレームが 1)同報フレーム 2)送達確認無フレーム 3)トークンフレーム のいずれかである場合は、この伝送フレームを手順A処
理部12に渡す。
【0031】また、送信側の端末装置10から渡された
伝送フレームが上記 1)同報フレーム 2)送達確認無フレーム 3)トークンフレーム 以外の場合は、この伝送フレームを手順B処理部13に
渡す。
【0032】ここで、手順B処理部13は、各伝送フレ
ームに対応して通常の伝送手順処理を行うものであり、
また手順A処理部12は、データ伝送路30が伝送信頼
性の低いデータ伝送路である場合に、伝送効率の改善を
図ることができる、例えば 1)連送手順 2)再送手順 に関わる処理を行うものである。
【0033】ここで、連送手順とは、図5に示すよう
に、ある伝送フレームの授受に際して、同一のデータ内
容のまま複数回連続して送信する処理で、受信側では、
この複数のフレームの内で 1)正常に受信できたフレームを受信データとして取り
込む または、 2)受信フレームを比較し、多数決により取り込む受信
データを決定する 伝送手順である。
【0034】ここで、この連送手順によると、伝送する
総データ量は連続送信分だけ増加するが、フレームが正
しく伝送される確率も大幅に増加する。
【0035】また、再送手順とは、ある伝送フレームの
授受に際して、必ず送信確認を行い、ある決められた時
間内に送達確認フレームが返送されない場合は、そのフ
レームが正しく届いていないと判断し、再度同一データ
内容のフレームを送信する伝送手順である。
【0036】この再送手順は、送達確認を行わない同報
フレームなどに付加して適用すると、確実にフレームの
送達の確認が可能になり、伝送信頼性が大幅に向上す
る。
【0037】このようにして、手順A処理部12または
手順B処理部13で処理された伝送フレームは、送受信
制御部14を介してデータ伝送路30に出力される。
【0038】このデータ伝送路30に出力された伝送フ
レームは受信側の送受信制御部24を介して手順検知部
23に渡される。
【0039】手順検知部23では、この伝送フレーム
が、手順A処理部12で処理されたフレームか、または
手順B処理部13で処理されたフレームであるかを検知
する。
【0040】この手順検知部23で、受信フレームが手
順A処理部12で処理されたフレームであると判断され
た場合は、この受信フレームを手順A処理部21に渡
し、また、受信フレームが手順B処理部13で処理され
たフレームであると判断された場合は、この受信フレー
ムを手順B処理部22に渡す。
【0041】ここで、手順A処理部21は、受信フレー
ムを手順A処理部12における処理の逆変換を手順A処
理部12に関わる手順にしたがって行うことにより送信
側の端末装置10から渡された伝送フレームを再現する
処理を行うもので、この再現された伝送フレームは受信
側の端末装置20に渡される。
【0042】また、手順B処理部22は、受信フレーム
を手順B処理部13における処理の逆変換を手順B処理
部13に関わる手順にしたがって行うことにより送信側
の端末装置10から渡された伝送フレームを再現する処
理を行うもので、この再現された伝送フレームは受信側
の端末装置20に渡される。
【0043】次に、図2および図3に示したフローチャ
ートに基づき送信側および受信側における処理を伝送す
るフレームが同報フレームの場合で、手順A処理部12
における処理が連送手順の場合を例に挙げて詳細に説明
する。
【0044】図2は、伝送するフレームが同報フレーム
でかつ手順A処理部12における処理が連送手順の場合
における送信側の処理を示したものである。図2におい
て、まず、送信フレームを検出すると(ステップ10
1)、この送信フレームが同報フレームか否かを判断す
る(ステップ102)。
【0045】ここで、送信フレームが同報フレームであ
ると判断された場合は(ステップ102でYES)、伝
送信頼性の低いデータ伝送路30によってこの同報フレ
ームの伝送の確実性は低下すると考えられるので、この
同報フレームに対する通常伝送手段である通常手段に代
えて連送手段を選択し(ステップ103)、送信処理を
実行する(ステップ105)。
【0046】また、送信フレームが同報フレームでない
と判断された場合は(ステップ102でNO)、伝送信
頼性の低いデータ伝送路30によってこの同報フレーム
の伝送の確実性の低下は少ないと考えられるので、この
同報フレームに対しては通常伝送手段である通常手段を
選択し(ステップ104)、送信処理を実行する(ステ
ップ105)。
【0047】そして、ステップ105の送信処理が終了
したかを判断し(ステップ106)、ここで終了してい
ないと判断された場合は(ステップ106でNO)、ス
テップ105に戻り、終了したと判断された場合は(ス
テップ106でYES)、この送信側における処理を終
了する。
【0048】図3は、伝送するフレームが同報フレーム
でかつ手順A処理部12における処理が連送手順の場合
における受信側の処理を示したものである。図3におい
て、まず、受信フレームを検出すると(ステップ20
1)、この受信フレームが同報フレームか否かを判断す
る(ステップ202)。
【0049】ここで、受信フレームが同報フレームであ
ると判断された場合は(ステップ202でYES)、こ
の受信フレームに対して送信側の手順A処理部12によ
る連送手順に基づく処理がなされているので、この受信
フレームに対して連送手段を選択し(ステップ20
3)、受信処理を実行する(ステップ205)。
【0050】また、受信フレームが同報フレームでない
と判断された場合は(ステップ202でNO)、この受
信フレームに対して送信側の手順B処理部13による通
常手順に基づく処理がなされているので、この受信フレ
ームに対しては通常手段を選択し(ステップ204)、
受信処理を実行する(ステップ205)。
【0051】そして、ステップ205の受信処理が終了
したかを判断し(ステップ206)、ここで終了してい
ないと判断された場合は(ステップ206でNO)、ス
テップ205に戻り、終了したと判断された場合は(ス
テップ206でYES)、この受信側における処理を終
了する。
【0052】図4は、この実施例で採用している伝送フ
レームのフォーマット構成を示したものである。この図
4に示すフォーマット構成は、HDLC(High Level D
ata-Link Control)フレームと呼ばれるもので、同期フ
ラグSYN、送付先アドレスDA、送信元アドレスS
A、制御コードCF、ユーザデータDATA、フレーム
チェックシーケンスFCS、同期フラグSYNから構成
されている。
【0053】ところで、この実施例では、同期フレーム
の検出のために、図4に示したHDLCフレームの送付
先アドレスDAを用いることができる。すなわち、送付
先アドレスDAが例えば、8ビットの場合を考えると、
この8ビットで0(00h)〜255(0FFh)まで
のアドレスを表現できるが、この場合、このデータ伝送
システム(LAN)を構成する局アドレスとしては1
(01h)〜254(0FEh)までを割り当て、最大
アドレスである255(0FFh)をグローバルアドレ
ス(一斉同報アドレス)として割り当てる。このように
すると、図1に示したフレーム検知部11におけるフレ
ーム検知処理では、既存のLAN装置(端末装置)から
受信したフレームの送付先アドレスDAが255(0F
Fh)か否かをチェックすることで同報フレームの検知
が可能になる。
【0054】なお、上記説明では最大アドレスである2
55(0FFh)にグローバルアドレスを割り当てる場
合について説明したが、このグローバルアドレスの割り
当ては表現可能な他のアドレスに割り当てることも可能
である。
【0055】図1に示した手順A処理部12では、フレ
ーム検知部10で伝送フレームが同報フレームであると
検知されると、同一のフレームを連続して複数個送信す
る。
【0056】例えば、ここで、連送フレーム数が3に設
定されていると、同一のフレームが3個連続して送信さ
れる。
【0057】図5は、手順A処理部12で連送フレーム
数が3に設定されている場合のフレーム伝送処理を示し
たものである。すなわち、手順A処理部12では伝送フ
レームを受信すると、3個の伝送フレームを形成し、こ
の3個の伝送フレームを順次伝送路に送出することにな
る。
【0058】ここで、送信側からの伝送フレームの送信
に際しては 1)そのまま伝送フレームを3個連続して送信する 2)連送手順であることおよび連送手順のパラメータ
(連送フレーム数等)をユーザデータDATAに付加し
て送信する という2つの方法があるが、1)の方法は、通信相手局
の受信処理部に連送手順や連送手順のパラメータが予め
与えられている場合に適用することができる。
【0059】また、2)の方法によると、通信相手局の
受信処理部で受信フレームを解析することにより連送手
順であることおよび連送手順のパラメータを知ることが
できるので、通信相手局の受信処理部に連送手順や連送
手順のパラメータが予め与えられていない場合でもこの
伝送フレームの受信処理が可能になる。
【0060】また、通信相手局の受信処理部における受
信処理としては 1)受信した複数のフレームに対してチェックシーケン
スFCSを用いて誤り検出を行い、誤りが検出されなか
ったフレームを受信フレームとする 2)受信した複数のフレームを比較し、多数決処理を行
った結果を受信フレームとする 方法をとることができる。
【0061】なお、上記説明においては伝送フレームが
同期フレームの場合について説明したが、伝送フレーム
が送達確認無フレーム、トークンフレームの場合にも同
様に適用することができる。
【0062】また、手順A処理部12における処理につ
いても連送手順の場合を例に挙げて説明したが、この連
送手順に代えて再送手順を用いることもできる。
【0063】図6は、上記処理を既存のLAN装置(端
末装置)内における手順の追加により実現するこの発明
の他の実施の形態の構成を示したものである。
【0064】図6においては、図1に示した、フレーム
検知部11、手順A処理部12、手順B処理部13、送
受信制御部14が、端末装置10とともに送信側端末装
置100内に設けられ、また、図1に示した、手順A処
理部21、手順B処理部22、手順検知部23、送信制
御部24が、端末装置20とともに受信側端末装置20
0内に設けられる。
【0065】このような構成によると、既存のLAN装
置(端末装置)に対して若干の処理の追加を行うだけ
で、本発明が実施可能である。
【0066】図7は、上記処理を既存のLAN装置(端
末装置)に対するハードウエアの追加により実現するこ
の発明の更に他の実施の形態の構成を示したものであ
る。
【0067】図7においては、図1に示した、フレーム
検知部11、手順A処理部12、手順B処理部13、送
受信制御部14を送信処理部40として既存のLAN装
置(端末装置)10に接続し、また、図1に示した、手
順A処理部21、手順B処理部22、手順検知部23、
送信制御部24を受信処理部50として既存のLAN装
置(端末装置)20に接続して構成される。
【0068】このような構成によると、既存のLAN装
置(端末装置)に対して若干のハードウエアの追加を行
うだけで、本発明が実施可能である。
【0069】図8は、図1に示したデータ伝送路30を
無線による伝送路31とした場合のこの発明の他の実施
例を示したものである。
【0070】この構成においては、図7に示した送信側
の送受信制御部14を無線によりデータ伝送可能な無線
送受信制御部140に置き換え、図7に示した受信側の
送受信制御部24を無線によりデータ伝送可能な無線送
受信制御部240に置き換えることにより構成される。
【0071】この場合、端末装置10および端末装置2
0は既存のLAN装置(端末装置)をそのまま使用する
ことができるので、この端末装置10および端末装置2
0を既存のLAN60により接続するように構成しても
よい。
【0072】この場合は、無線による伝送路31を使用
する場合にこの発明が実施されることになる。
【0073】図9は、図1に示したデータ伝送路30を
電力線による電力線通信の伝送路32とした場合のこの
発明の更に他の実施例を示したものである。
【0074】この構成においては、図8に示した送信側
の無線送受信制御部140を電力線通信を制御する電力
線送受信制御部141に置き換え、図8に示した受信側
の無線送受信制御部240を電力線通信を制御する電力
線送受信制御部241に置き換えることにより構成され
る。
【0075】この場合も、端末装置10および端末装置
20は既存のLAN装置(端末装置)をそのまま使用す
ることができるので、この端末装置10および端末装置
20を既存のLAN60により接続するように構成して
もよい。
【0076】この場合は、電力線による電力線通信の伝
送路32を使用する場合にこの発明が実施されることに
なる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のデータ伝
送装置および方法においては、複数のデータ端末装置を
データ伝送路に接続し、各データ端末装置間で上記デー
タ伝送路を介して伝送の確実性の低い第1の伝送手順ま
たは伝送の確実性の高い第2の伝送手順を用いてフレー
ム形式でデータの伝送を行うデータ伝送装置において、
上記データ伝送路に伝送する伝送フレームを検知するフ
レーム検知手段と、上記フレーム検知手段で検知した伝
送フレームが上記伝送の確実性の低い第1の伝送手順に
対応するものである場合は、該伝送フレームの伝送手順
を上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順に変更して伝
送する送信処理手段とを具備して構成したので、既存の
端末装置に若干の手順の追加またはハードウエアの追加
だけで、データ伝送路として無線、電力線等の伝送信頼
性の低いデータ伝送路を用いた場合にも信頼性の高いデ
ータ伝送を行うことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るデータ伝送装置および方法を適
用して構成したデータ伝送システムの概略構成を示した
ブロック図。
【図2】図1に示したデータ伝送システムにおいて、伝
送するフレームが同報フレームでかつ手順A処理部にお
ける処理が連送手順の場合における送信側の処理を示し
たフローチャート。
【図3】図1に示したデータ伝送システムにおいて、伝
送するフレームが同報フレームでかつ手順A処理部にお
ける処理が連送手順の場合における受信側の処理を示し
たフローチャート。
【図4】この実施例で採用している伝送フレームのフォ
ーマット構成を示したフレームフォーマット図。
【図5】連送フレーム数が3に設定されている場合の連
送フレーム送信の処理を説明するための図。
【図6】既存のLAN装置(端末装置)内における手順
の追加により実現したこの発明の他の実施例の構成を示
したブロック図。
【図7】既存のLAN装置(端末装置)に対するハード
ウエアの追加により実現したこの発明の更に他の実施例
の構成を示したブロック図。
【図8】図1に示したデータ伝送路を無線による伝送路
とした場合のこの発明の他の実施例を示したブロック
図。
【図9】図1に示したデータ伝送路を電力線による電力
線通信の伝送路とした場合のこの発明の更に他の実施例
を示したブロック図。
【符号の説明】
10 端末装置 11 フレーム検知部 12 手順A処理部 13 手順B処理部 14 送受信制御部 20 端末装置 21 手順A処理部 22 手順B処理部 23 手順検知部 24 送信制御部 30 データ伝送路 40 送信処理部 50 受信処理部 60 LAN 100 送信側端末装置 140 無線送信制御部 141 電力線送信制御部 200 受信側端末装置 240 無線送信制御部 241 電力線送信制御部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ端末装置をデータ伝送路に
    接続し、各データ端末装置間で上記データ伝送路を介し
    て伝送の確実性の低い第1の伝送手順または伝送の確実
    性の高い第2の伝送手順を用いてフレーム形式でデータ
    の伝送を行うデータ伝送装置において、 上記データ伝送路に伝送する伝送フレームを検知するフ
    レーム検知手段と、 上記フレーム検知手段で検知した伝送フレームが上記伝
    送の確実性の低い第1の伝送手順に対応するものである
    場合は、該伝送フレームの伝送手順を上記伝送の確実性
    の高い第2の伝送手順に変更して伝送する送信処理手段
    と、 を具備したことを特徴とするデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】 上記データ伝送路は、 伝送信頼性の低いデータ伝送路からなることを特徴とす
    る請求項1記載のデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 上記データ伝送路は、 無線によるデータ伝送路であることを特徴とする請求項
    1記載のデータ伝送装置。
  4. 【請求項4】 上記データ伝送路は、 電力線通信を用いたデータ伝送路であることを特徴とす
    る請求項1記載のデータ伝送装置。
  5. 【請求項5】 上記データ伝送装置は、 上記伝送の確実性の低い第1の伝送手順で伝送する伝送
    フレームに同報フレームを含み、 上記フレーム検知手段は、 上記同報フレームを検出し、 上記送信処理手段は、 上記伝送の確実性の低い第1の伝送手順で伝送される上
    記同報フレームを上記伝送の確実性の高い第2の伝送手
    順に変更して伝送することを特徴とする請求項1記載の
    データ伝送装置。
  6. 【請求項6】 上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順
    制御手段は、 同一の伝送フレームを複数回連続して送信する連送手順
    であることを特徴とする請求項5記載のデータ伝送装
    置。
  7. 【請求項7】 上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順
    制御手段は、 伝送フレームの伝送に際して送達確認を行い、ある決め
    られた時間内に送達が確認されない場合は同一の伝送フ
    レームを再送する再送手順であることを特徴とする請求
    項5記載のデータ伝送装置。
  8. 【請求項8】 上記データ伝送装置は、 上記伝送の確実性の低い第1の伝送手順で伝送する伝送
    フレームに送達確認無フレームを含み、 上記フレーム検知手段は、 上記送達確認無フレームを検出し、 上記送信処理手段は、 上記伝送の確実性の低い第1の伝送手順で伝送される上
    記送達確認無フレームを上記伝送の確実性の高い第2の
    伝送手順に変更して伝送することを特徴とする請求項1
    記載のデータ伝送装置。
  9. 【請求項9】 上記データ伝送装置は、 トークン巡回型のデータ伝送装置であり、上記伝送の確
    実性の低い第1の伝送手順で伝送する伝送フレームにト
    ークンフレームを含み、 上記フレーム検知手段は、 上記トークンフレームを検出し、 上記送信処理手段は、 上記伝送の確実性の低い第1の伝送手順で伝送される上
    記トークンフレームを上記伝送の確実性の高い第2の伝
    送手順に変更して伝送することを特徴とする請求項1記
    載のデータ伝送装置。
  10. 【請求項10】 複数のデータ端末装置をデータ伝送路
    に接続し、送信側のデータ端末装置から受信側のデータ
    端末装置に上記データ伝送路を介して伝送の確実性の低
    い第1の伝送手順または伝送の確実性の高い第2の伝送
    手順を用いてフレーム形式でデータの伝送を行うデータ
    伝送装置において、 上記送信側のデータ端末装置は、 上記データ伝送路に伝送する伝送フレームを検知するフ
    レーム検知手段と、 上記フレーム検知手段で検知した伝送フレームが上記伝
    送の確実性の低い第1の伝送手順に対応するものである
    場合は、該伝送フレームの伝送手順を上記伝送の確実性
    の高い第2の伝送手順に変更して伝送する送信処理手段
    と、 を具備し、 上記受信側のデータ端末装置は、 上記送信側のデータ端末装置から伝送された伝送フレー
    ムの伝送手順を検知する伝送手順検知手段と、 上記伝送手順検知手段で検知した伝送フレームの伝送手
    順が上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順である場合
    は、該伝送の確実性の高い第2の伝送手順に基づき該伝
    送フレームの受信処理を行う受信処理手段と、 を具備することを特徴とするデータ伝送装置。
  11. 【請求項11】 上記送信処理手段は、 上記伝送の確実性の低い第1の伝送手順で伝送される伝
    送フレームに上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順を
    示す情報を付加して該第2の伝送手順で該伝送フレーム
    を伝送し、 上記伝送手順検知手段は、 上記伝送フレームに付加された上記伝送の確実性の高い
    第2の伝送手順を示す情報から該第2の伝送手順を検出
    し、 上記受信処理手段は、 上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順に基づき該伝送
    フレームの受信処理を行うことを特徴とする請求項10
    記載のデータ伝送装置。
  12. 【請求項12】 上記送信処理手段は、 上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順を示す情報を伝
    送先データ端末装置を示す伝送フレームの伝送先アドレ
    スの一部に含ませて伝送し、 上記伝送手順検知手段は、 上記伝送フレームの伝送先アドレスの一部に含まれた情
    報から上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順を検出す
    ることを特徴とする請求項11記載のデータ伝送装置。
  13. 【請求項13】 上記伝送の確実性の高い第2の伝送手
    順制御手段は、 同一の伝送フレームを複数回連続して送信する連送手順
    であり、 上記受信処理手段は、 上記連送手順で伝送された複数の同一の同報フレームの
    中で正常に受信できた同報フレームを受信フレームとし
    て取り込むことを特徴とすることを特徴とする請求項1
    0記載のデータ伝送装置。
  14. 【請求項14】 上記伝送の確実性の高い第2の伝送手
    順制御手段は、 同一の伝送フレームを複数回連続して送信する連送手順
    であり、 上記受信処理手段は、 上記連送手順で伝送された複数の同一の同報フレームを
    比較し、多数決により取り込む受信フレームを決定する
    ことを特徴とする請求項10記載のデータ伝送装置。
  15. 【請求項15】 複数のデータ端末装置を伝送信頼性の
    低いデータ伝送路に接続し、各データ端末装置間で上記
    データ伝送路を介して伝送の確実性の低い第1の伝送手
    順または伝送の確実性の高い第2の伝送手順を用いてフ
    レーム形式でデータの伝送を行うデータ伝送方法におい
    て、 上記データ伝送路に伝送する伝送フレームを検知し、 該検知した伝送フレームが上記伝送の確実性の低い第1
    の伝送手順に対応するものである場合は、該伝送フレー
    ムの伝送手順を上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順
    に変更して伝送することを特徴とするデータ伝送方法。
  16. 【請求項16】 上記伝送の確実性の低い第1の伝送手
    順で伝送する伝送フレームに同報フレームを含み、 上記同報フレームを検知した場合は、該同報フレームを
    上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順に変更して伝送
    することを特徴とする請求項15記載のデータ伝送方
    法。
  17. 【請求項17】 上記伝送の確実性の低い第1の伝送手
    順で伝送する伝送フレームに送達確認無フレームを含
    み、 上記送達確認無フレームを検出した場合は、該送達確認
    無フレームを上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順に
    変更して伝送することを特徴とする請求項15記載のデ
    ータ伝送方法。
  18. 【請求項18】 上記伝送の確実性の低い第1の伝送手
    順で伝送する伝送フレームにトークンフレームを含み、 上記トークンフレームを検出した場合は、該トークンフ
    レームを上記伝送の確実性の高い第2の伝送手順に変更
    して伝送することを特徴とする請求項15記載のデータ
    伝送方法。
JP7285879A 1995-11-02 1995-11-02 データ伝送装置および方法 Withdrawn JPH09130415A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012090334A (ja) * 2012-01-12 2012-05-10 Mitsubishi Electric Corp データ通信システムおよびデータ通信装置
US8725827B2 (en) 2008-12-25 2014-05-13 Mitsubishi Electric Corporation Data communication system and data communication apparatus in a token passing system with improved recovery

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