JP3605029B2 - パケット到達確認方法及びセンタ局 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムに用いられるパケット到達確認方法及びセンタ局に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータネットワークを介して同一の情報を多数のユーザに効率良く配布するために、高信頼マルチキャスト通信プロトコル(RMTP:Reliable Multicast Transport Protocol)が用いられる。RMTPでは、データ転送の信頼性を高めるために、データの転送後に送信先の各ユーザは確認信号としてACKまたはNAKをセンタ局に対して送信する。
【0003】
センタ局では、各ユーザ局から受信した確認信号を参照して再送が必要なパケット信号を判別する。すなわち、確認信号としてACKを送出したユーザ局については該当するパケット信号を正しく受信したものとみなし、確認信号としてNAKを送出したユーザ局については該当するパケット信号の受信に失敗したとみなす。そして、センタ局は全パケット信号を受信したユーザ局を除いた全ユーザ局に対して、該当するパケット信号のみを再送する。
【0004】
RMTPを適用する通信システムにおいて、センタ局から各ユーザ局への通信(データ配信)に利用する下りの通信回線と、各ユーザ局からセンタ局への通信(確認信号の送信)に利用する上りの通信回線との両方の回線を無線通信により確保することができる。
その場合、センタ局から各ユーザ局へのデータ配信については、同一周波数の単一の下り回線だけを用いて、複数のユーザ局に同報配信可能である。また、各ユーザ局がセンタ局に確認信号を送信するために利用する上り回線については、ユーザ局毎に独立した回線が用意される。
【0005】
上り回線については、実際には汎用性のある周波数分割多元接続(FDMA)や時分割多元接続(TDMA)によってユーザ毎に独立した通信回線が確保される傾向がある。
FDMAの場合には、図16に示す通信システムのように、各々のユーザ局(1〜n)にそれぞれ互いに異なる周波数F(1〜n)の上りの通信回線が割り当てられる。各々のユーザ局は、自局に割り当てられた周波数を利用して確認信号を送信する。
【0006】
TDMAの場合には、図17に示すように、各々のユーザ局(1〜n)にそれぞれ互いに異なるタイムスロットTS(1〜n)の上りの通信回線が割り当てられる。各ユーザ局は、自局に割り当てられたタイムスロットを利用して確認信号を送信する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
無線通信により上り及び下りの通信回線を確保する通信システムにRMTPを適用する場合、確認信号の転送のために、従来の技術ではパケット配信対象のユーザ局の数と同じ数の独立した通信回線を確保する必要があった。
【0008】
このため、FDMAで通信回線を確保する場合には、ユーザ局の数が増えるに従って確保すべき通信回線の周波数容量が増大する。また、TDMAで通信回線を確保する場合には、ユーザ局の数が増えるに従って、確保すべき通信回線のタイムスロットの数が増大する。タイムスロットの数が増えると通信に利用する信号フレームの周期が長くなるため、全てのユーザ局からの確認信号がセンタ局に到着するまでの所要時間が長くなり、データ転送の終了までの処理時間が増大する。
【0009】
本発明は、上記のような通信システムにおいて、データの配信対象のユーザ局数が多い場合に、確認信号のために確保する通信回線の周波数容量やタイムスロット数を低減可能なパケット到達確認方法及びセンタ局を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記センタ局は、M個のパケット信号を送出した後で前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無を監視し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0011】
請求項1では、複数のユーザ局のそれぞれがセンタ局に応答するためのバックワード回線を、複数のユーザ局に共通に割り当てる。このバックワード回線については、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ用意する。
なお、連続的に送出するパケット信号の数Mが予め固定的に定まっている場合には、バックワード回線を予め固定的に割り当てておいてもよいし、パケット信号の数Mが変動する場合にはセンタ局の制御により動的に割り当てを変更してもよい。
【0012】
各々のユーザ局では、センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号をセンタ局に送信する。
センタ局では、M個のパケット信号を送出した後でM個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無を監視する。そして、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する。
【0013】
なお、センタ局が各々のバックワード回線で応答信号を検出しなかった場合には、そのバックワード回線に対応するパケット信号を全てのユーザ局が正しく受信できたとみなすことも可能である。
請求項1の場合、バックワード回線が複数のユーザ局に共通に割り当てられるので、複数のユーザ局が同じバックワード回線に対して同時に重複した信号を出力する可能性もある。
【0014】
例えば、センタ局のパケット配信対象のユーザ局として、ユーザ局(1)とユーザ局(2)とが存在する場合には、ユーザ局(1)及びユーザ局(2)が共に応答信号を送出しない場合(A)と、ユーザ局(1)及びユーザ局(2)の何れか一方のみが応答信号を送出する場合(B)と、ユーザ局(1)及びユーザ局(2)が共に応答信号を送出する場合(C)とがある。
【0015】
センタ局からのパケット信号の再送が必要になるのは前記(B)及び(C)の場合である。(C)の場合には、2つのユーザ局(1),(2)の送出する同じ応答信号が無線回線上に重複して現れるので、センタ局は(B)の場合と同様の応答信号を検出することになる。
つまり、センタ局では各々のパケット信号について再送の必要なユーザ局の有無だけを識別できればよいので、複数のユーザ局が送出する応答信号が共通のバックワード回線上で重なっても問題は生じない。
【0016】
このように、請求項1では複数のユーザ局に共通のバックワード回線を割り当てるので、パケット信号の配信対象となるユーザ局の数が増えても、確保すべきバックワード回線の数を増やす必要はない。
【0017】
また、請求項では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる。
また、センタ局は前記全てのユーザ局に対して送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する。
【0018】
ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信する。
センタ局では、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信して、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する。
【0019】
ここでは、バックワード回線として無線回線を利用しているので、例えば降雨による信号レベルの減衰によってバックワード回線の品質が劣化する場合がある。バックワード回線の品質劣化が生じると、特定のユーザ局が応答信号を送出した場合であっても、センタ局は応答信号を全く検出できない可能性がある。
従って、センタ局が応答信号を全く検出しなかったとしても、パケット信号の再送を必要とする場合がある。
【0020】
請求項では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局が送出する到達確認問い合わせ信号とそれに対して各ユーザ局が送出する到達確認応答信号とで最終確認が行われる。
各ユーザ局が送出する到達確認応答信号は、ユーザ局毎に独立した専用応答回線を介して送出されるので、各ユーザ局は不達の応答だけでなく、正常に受信したことを示す応答をも送信することができる。
【0021】
もしも無線回線の品質劣化によってパケット信号に誤りが発生し、且つ不達を示すNAK信号がセンタ局に届かないような場合であっても、センタ局においてユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信することができれば、不達のパケット信号の再送が必要であることを認識できる。
従って、請求項では無線回線の品質劣化により一時的に通信不能な状態になったとしてもパケット配信の不達が生じにくい。
【0022】
請求項は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記センタ局は、M個のパケット信号を送出した後で前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無を監視し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局から複数のユーザ局に対してパケット信号の転送を開始する前に、前記センタ局と予め決定された全てのユーザ局との間で通信の可否を調べるためのリンク確立シーケンスを行い、通信の可能なユーザ局をコネクション確立ユーザ局として前記センタ局に登録し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれに対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのコネクション確立ユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのコネクション確立ユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0023】
請求項では、請求項と同様に、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局とユーザ局との間で到達確認問い合わせ信号及び到達確認応答信号のやりとりによる最終確認を行う。但し、請求項では最終確認を行うユーザ局を、パケット信号の送信前に行うリンク確立シーケンスにおいて通信可能であることを確認できたコネクション確立ユーザ局のみに限定している。
【0024】
パケット信号の配信対象として予め定めたユーザ局の中の特定のユーザ局(通信不能局)がセンタ局との間で通信不可能な状態にある場合を想定する。この場合、仮にセンタ局が前記通信不能局に対して到達確認問い合わせ信号を送信したとしても、前記通信不能局が正しく受信したことを示す到達確認応答信号をセンタ局に返すことはないので、センタ局は無駄な通信を繰り返すことになる。
【0025】
請求項では、最終確認を行うユーザ局を、コネクション確立ユーザ局のみに限定するので、前記通信不能局との間で無駄な通信を行うことはなく、効率的なパケット信号の配信が可能になる。
請求項は、複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、連続的に送出するパケット信号の数Mだけ、前記複数のユーザ局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、前記M個のバックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、前記応答監視手段がM個の全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、前記応答監視手段がM個の全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段とを設けたことを特徴とする
【0026】
請求項では、センタ局にバックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段を設けることにより、請求項1または請求項2のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
【0028】
請求項では、ンタ局に専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段,到達確認識別手段及びパケット再送手段を更に設けることにより、請求項のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
請求項は、複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、連続的に送出するパケット信号の数Mだけ、前記複数のユーザ局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、前記M個のバックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、センタ局から複数のユーザ局に対してパケット信号の転送を開始する前に、予め決定された全てのユーザ局との間で通信の可否を調べるためのリンク確立シーケンスを実行し、通信の可能なユーザ局をコネクション確立ユーザ局として登録するユーザ局特定手段と、前記応答監視手段がM個の全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれに対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、前記応答監視手段がM個の全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのコネクション確立ユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、前記専用応答回線で各々のコネクション確立ユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段とを更に設けたことを特徴とする。
【0029】
請求項では、ンタ局にユーザ局特定手段,専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段を更に設けることにより、請求項のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
【0034】
請求項は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、M個のパケット信号の送出を完了する前に、前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0035】
請求項では、請求項1または請求項2と同様に、複数のユーザ局のそれぞれがセンタ局に応答するためのバックワード回線を、複数のユーザ局に共通に割り当てる。このバックワード回線については、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ用意する。
各々のユーザ局では、センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号をセンタ局に送信する。
【0036】
センタ局では、パケット信号の送出を開始した後、M個のパケット信号の送出を完了する前に、M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始する。そして、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する。
【0037】
請求項においては、M個のパケット信号の送出が完了する前に応答信号の監視を開始するので、パケット信号の送出を開始してから応答信号の監視が終了するまでの所要時間を短縮することができる。
なお、センタ局が各々のバックワード回線で応答信号を検出しなかった場合には、そのバックワード回線に対応するパケット信号を全てのユーザ局が正しく受信できたとみなすことができる。
また、請求項5では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる。また、センタ局は前記全てのユーザ局に対して送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する。
ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信する。
センタ局では、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信して、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する。
ここでは、バックワード回線として無線回線を利用しているので、例えば降雨による信号レベルの減衰によってバックワード回線の品質が劣化する場合がある。バックワード回線の品質劣化が生じると、特定のユーザ局が応答信号を送出した場合であっても、センタ局は応答信号を全く検出できない可能性がある。
従って、センタ局が応答信号を全く検出しなかったとしても、パケット信号の再送を必要とする場合がある。
請求項5では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局が送出する到達確認問い合わせ信号とそれに対して各ユーザ局が送出する到達確認応答信号とで最終確認が行われる。
各ユーザ局が送出する到達確認応答信号は、ユーザ局毎に独立した専用応答回線を介して送出されるので、各ユーザ局は不達の応答だけでなく、正常に受信したことを示す応答をも送信することができる。
もしも無線回線の品質劣化によってパケット信号に誤りが発生し、且つ不達を示すNAK信号がセンタ局に届かないような場合であっても、センタ局においてユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信することができれば、不達のパケット信号の再送が必要であることを認識できる。従って、無線回線の品質劣化により一時的に通信不能な状態になったとしてもパケット配信の不達が生じにくい。
【0038】
請求項は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記センタ局は送出するM個のパケット信号を、Y組のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループには連続する複数のパケット信号を割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれがセンタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号グループの数Yだけ割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0039】
請求項では、請求項1または請求項2と同様に、複数のユーザ局のそれぞれがセンタ局に応答するためのバックワード回線を、複数のユーザ局に共通に割り当てる。但し、パケット信号を複数のパケット信号グループに区分しておき、バックワード回線についてはパケット信号グループの数Yだけ用意する。
なお、連続的に送出するパケット信号の数Mとパケット信号グループの数Yとが予め固定的に定まっている場合には、バックワード回線を予め固定的に割り当ててもよいし、パケット信号の数Mとパケット信号グループの数Yとが変動する場合には、センタ局の制御により動的に割り当てを変更してもよい。
【0040】
各々のユーザ局では、センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループに対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号をセンタ局に送信する。
【0041】
センタ局では、パケット信号の送出を開始した後で全てのバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始する。そして、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループのパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する。
【0042】
なお、センタ局が各々のバックワード回線で応答信号を検出しなかった場合には、そのバックワード回線に対応するパケット信号グループを全てのユーザ局が正しく受信できたとみなすことができる。
また、請求項6では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる。また、センタ局は前記全てのユーザ局に対して送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する。
ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信する。
センタ局では、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信して、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する。
ここでは、バックワード回線として無線回線を利用しているので、例えば降雨による信号レベルの減衰によってバックワード回線の品質が劣化する場合がある。バックワード回線の品質劣化が生じると、特定のユーザ局が応答信号を送出した場合であっても、センタ局は応答信号を全く検出できない可能性がある。
従って、センタ局が応答信号を全く検出しなかったとしても、パケット信号の再送を必要とする場合がある
請求項6では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局が送出する到達確認問い合わせ信号とそれに対して各ユーザ局が送出する到達確認応答信号とで最終確認が行われる。
各ユーザ局が送出する到達確認応答信号は、ユーザ局毎に独立した専用応答回線を介して送出されるので、各ユーザ局は不達の応答だけでなく、正常に受信したことを示す応答をも送信することができる。
もしも無線回線の品質劣化によってパケット信号に誤りが発生し、且つ不達を示すNAK信号がセンタ局に届かないような場合であっても、センタ局においてユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信することができれば、不達のパケット信号の再送が必要であることを認識できる。従って、無線回線の品質劣化により一時的に通信不能な状態になったとしてもパケット配信の不達が生じにくい。
請求項は、請求項のパケット到達確認方法において、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、前記M個のパケット信号の送出が完了する前に前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始することを特徴とする。
【0043】
請求項では、M個のパケット信号の送出が完了する前に応答信号の監視を開始するので、パケット信号の送出を開始してから応答信号の監視が終了するまでの所要時間を短縮することができる。
請求項は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記センタ局はユーザ局を複数のZ個のユーザグループに分割し、前記複数のユーザグループに属するユーザ局のそれぞれが、センタ局に応答するための複数ユーザ局に共通なバックワード回線を、ユーザグループ毎に前記センタ局が送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、ユーザグループ毎に、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記M×Z個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局は、応答のためのバックワード回線をユーザグループ毎に割り当て、かつ各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する他のユーザグループへの応答のためのバックワード回線の割り当てを省略し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0044】
請求項では、複数のユーザ局をZ個のユーザグループに分割しておき、バックワード回線については複数のユーザグループに共通に割り当てる。バックワード回線の数については、合計でM×Z個を用意する必要がある。
なお、連続的に送出するパケット信号の数M及びユーザグループの数Zが予め固定的に定まっている場合には、バックワード回線を予め固定的に割り当てておいてもよいし、M,Zが変動する場合にはセンタ局の制御により動的に割り当ててもよい。
【0045】
各々のユーザ局では、センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、ユーザグループ毎に、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号をセンタ局に送信する。
【0046】
請求項では、不達の応答信号の送出をユーザグループ毎に行うので、多数のユーザ局が存在する場合であっても応答信号の集中が生じるのを防止でき、センタ局にかかる負荷や無線中継装置にかかる負荷を分散して低減することができる。
センタ局では、パケット信号の送出を開始した後で、M×Z個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始する。そして、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する。
【0047】
センタ局は、応答のためのバックワード回線をユーザグループ毎に割り当てる。また、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する他のユーザグループへの応答のためのバックワード回線の割り当てを省略する。
センタ局は、応答信号を検出した場合には各々のバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局が少なくとも1局存在することを認識できる。この場合、他のユーザグループに属するユーザ局が同じパケット信号を正しく受信できなかった場合に他のユーザグループに対する応答のためのバックワード回線の割り当てを省略しても問題はない。
【0048】
また、例えば時間区分により複数のバックワード回線を順次に割り当てる場合には、他のユーザグループに対するバックワード回線の割り当てを省略することにより、応答信号の監視に必要な時間を短縮することができる。
なお、センタ局が各々のバックワード回線で応答信号を検出しなかった場合には、そのバックワード回線に対応するパケット信号を全てのユーザ局が正しく受信できたとみなすことができる。
また、請求項8では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる。また、センタ局は前記全てのユーザ局に対して送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する。
ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信する。
センタ局では、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信して、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する。
ここでは、バックワード回線として無線回線を利用しているので、例えば降雨による信号レベルの減衰によってバックワード回線の品質が劣化する場合がある。バックワード回線の品質劣化が生じると、特定のユーザ局が応答信号を送出した場合であっても、センタ局は応答信号を全く検出できない可能性がある。
従って、センタ局が応答信号を全く検出しなかったとしても、パケット信号の再送を必要とする場合がある。
請求項8では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局が送出する到達確認問い合わせ信号とそれに対して各ユーザ局が送出する到達確認応答信号とで最終確認が行われる。
各ユーザ局が送出する到達確認応答信号は、ユーザ局毎に独立した専用応答回線を介して送出されるので、各ユーザ局は不達の応答だけでなく、正常に受信したことを示す応答をも送信することができる。
もしも無線回線の品質劣化によってパケット信号に誤りが発生し、且つ不達を示すNAK信号がセンタ局に届かないような場合であっても、センタ局においてユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信することができれば、不達のパケット信号の再送が必要であることを認識できる。従って、無線回線の品質劣化により一時的に通信不能な状態になったとしてもパケット配信の不達が生じにくい。
【0049】
請求項は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記センタ局は、送出するM個のパケット信号をY組のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループには連続する複数のパケット信号を割り当て、前記センタ局は、ユーザ局を複数のZ個のユーザグループに分割し、前記複数のユーザグループに属するユーザ局のそれぞれが、センタ局に応答するための複数ユーザ局に共通なバックワード回線を、ユーザグループ毎に前記センタ局が送出するパケット信号グループの数Yだけ割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、ユーザグループ毎に、正しく受信できなかったパケット信号が属するグループに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記Y×Z個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局は、応答のためのバックワード回線をユーザグループ毎に割り当て、かつ各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する他のユーザグループへの応答のためのバックワード回線の割り当てを省略し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0050】
請求項では、請求項と同様に複数のユーザ局をZ個のユーザグループに分割しておき、バックワード回線については複数のユーザグループに共通に割り当てる。また、請求項と同様に、パケット信号をY個のパケット信号グループに区分しておく。バックワード回線の数については、合計でY×Z個を用意する必要がある。
【0051】
請求項においては、不達の応答信号の送出をユーザグループ毎に行うので、多数のユーザ局が存在する場合であっても応答信号の集中が生じるのを防止でき、センタ局にかかる負荷や無線中継装置にかかる負荷を分散して低減することができる。また、パケット信号グループ毎に応答信号を監視するので、応答信号の監視に必要な時間を短縮することができる。
【0052】
また、例えば時間区分により複数のバックワード回線を順次に割り当てる場合には、他のユーザグループに対するバックワード回線の割り当てを省略することにより、応答信号の監視に必要な時間を短縮することができる。
また、請求項9では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる。また、センタ局は前記全てのユーザ局に対して送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する。
ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信する。
センタ局では、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信して、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する。
ここでは、バックワード回線として無線回線を利用しているので、例えば降雨による信号レベルの減衰によってバックワード回線の品質が劣化する場合がある。バックワード回線の品質劣化が生じると、特定のユーザ局が応答信号を送出した場合であっても、センタ局は応答信号を全く検出できない可能性がある。
従って、センタ局が応答信号を全く検出しなかったとしても、パケット信号の再送を必要とする場合がある。
請求項9では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局が送出する到達確認問い合わせ信号とそれに対して各ユーザ局が送出する到達確認応答信号とで最終確認が行われる。
各ユーザ局が送出する到達確認応答信号は、ユーザ局毎に独立した専用応答回線を介して送出されるので、各ユーザ局は不達の応答だけでなく、正常に受信したことを示す応答をも送信することができる。
もしも無線回線の品質劣化によってパケット信号に誤りが発生し、且つ不達を示すNAK信号がセンタ局に届かないような場合であっても、センタ局においてユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信することができれば、不達のパケット信号の再送が必要であることを認識できる。従って、無線回線の品質劣化により一時的に通信不能な状態になったとしてもパケット配信の不達が生じにくい。
【0053】
請求項10は、請求項のパケット到達確認方法において、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、前記M個のパケット信号の送出が完了する前に前記Y×Z個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始することを特徴とする。
請求項10では、M個のパケット信号の送出が完了する前に応答信号の監視を開始するので、パケット信号の送出を開始してから応答信号の監視が終了するまでの所要時間を短縮することができる。
【0054】
請求項 1は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記センタ局は、前記複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当て、前記センタ局は、各々のユーザサンプル局がセンタ局に応答するための複数のユーザサンプル局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、前記ユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して、前記ユーザサンプル局に割り当てられた各々のユーザ局が不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0055】
請求項 1では、複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当てるとともに、センタ局に対して応答信号を送出するユーザ局をユーザサンプル局のみに限定する。従って、多数のユーザ局が存在する場合であっても、応答信号を送出するユーザ局が一部のユーザサンプル局のみであり、多数の応答信号が集中して現れるのを防止できる。このため、センタ局や無線回線中継装置にかかる負荷を分散して低減することができる。
また、請求項11では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる。また、センタ局は前記全てのユーザ局に対して送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する。
ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信する。
センタ局では、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信して、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する。
ここでは、バックワード回線として無線回線を利用しているので、例えば降雨による信号レベルの減衰によってバックワード回線の品質が劣化する場合がある。バックワード回線の品質劣化が生じると、特定のユーザ局が応答信号を送出した場合であっても、センタ局は応答信号を全く検出できない可能性がある。
従って、センタ局が応答信号を全く検出しなかったとしても、パケット信号の再送を必要とする場合がある。
請求項11では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局が送出する到達確認問い合わせ信号とそれに対して各ユーザ局が送出する到達確認応答信号とで最終確認が行われる。
各ユーザ局が送出する到達確認応答信号は、ユーザ局毎に独立した専用応答回線を介して送出されるので、各ユーザ局は不達の応答だけでなく、正常に受信したことを示す応答をも送信することができる。
もしも無線回線の品質劣化によってパケット信号に誤りが発生し、且つ不達を示すNAK信号がセンタ局に届かないような場合であっても、センタ局においてユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信することができれば、不達のパケット信号の再送が必要であることを認識できる。従って、無線回線の品質劣化により一時的に通信不能な状態になったとしてもパケット配信の不達が生じにくい。
【0056】
請求項1は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記センタ局は送出するM個のパケット信号を、Y組のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループには連続する複数のパケット信号を割り当て、前記センタ局は、前記複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当て、前記センタ局は、各々のユーザサンプル局がセンタ局に応答するための複数のユーザサンプル局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号グループの数Yだけ割り当て、前記ユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループのそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して、前記ユーザサンプル局に割り当てられた各々のユーザ局が不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0057】
請求項1では、請求項1と同様に複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当てるとともに、センタ局に対して応答信号を送出するユーザ局をユーザサンプル局のみに限定する。また、請求項と同様にパケット信号をY個のパケット信号グループに区分しておく。バックワード回線の数については、Y個を用意する必要がある。
また、請求項12では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる。また、センタ局は前記全てのユーザ局に対して送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する。
ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信する。
センタ局では、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信して、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する。
ここでは、バックワード回線として無線回線を利用しているので、例えば降雨による信号レベルの減衰によってバックワード回線の品質が劣化する場合がある。バックワード回線の品質劣化が生じると、特定のユーザ局が応答信号を送出した場合であっても、センタ局は応答信号を全く検出できない可能性がある。
従って、センタ局が応答信号を全く検出しなかったとしても、パケット信号の再送を必要とする場合がある。
請求項12では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局が送出する到達確認問い合わせ信号とそれに対して各ユーザ局が送出する到達確認応答信号とで最終確認が行われる。
各ユーザ局が送出する到達確認応答信号は、ユーザ局毎に独立した専用応答回線を介して送出されるので、各ユーザ局は不達の応答だけでなく、正常に受信したことを示す応答をも送信することができる。
もしも無線回線の品質劣化によってパケット信号に誤りが発生し、且つ不達を示すNAK信号がセンタ局に届かないような場合であっても、センタ局においてユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信することができれば、不達のパケット信号の再送が必要であることを認識できる。従って、無線回線の品質劣化により一時的に通信不能な状態になったとしてもパケット配信の不達が生じにくい。
【0058】
請求項13は、請求項1のパケット到達確認方法において、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、前記M個のパケット信号の送出が完了する前に前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始することを特徴とする。
請求項13では、M個のパケット信号の送出が完了する前に応答信号の監視を開始するので、パケット信号の送出を開始してから応答信号の監視が終了するまでの所要時間を短縮することができる。
【0059】
請求項14は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記複数のユーザ局のそれぞれは、パケット信号の受信状況が悪化した場合には、前記不達の応答信号の送信を中断し、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記不達の応答信号の送信を中断している間に受信状況が回復したことを検出すると、前記不達の応答信号の送信を再開し、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0060】
請求項14では、請求項1または請求項2と同様に、複数のユーザ局のそれぞれがセンタ局に応答するためのバックワード回線を、複数のユーザ局に共通に割り当てる。このバックワード回線については、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ用意する。
各々のユーザ局では、センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号をセンタ局に送信する。
【0061】
また、各々のユーザ局はパケット信号の受信状況が悪化した場合には、不達の応答信号の送信を中断する。受信状況の悪化したユーザ局が不達の応答信号の送信を中断することにより、応答信号の集中によるセンタ局及び無線中継装置にかかる負荷の増大を防止できる。
ユーザ局は、受信状況の悪化により不達の応答信号の送信を中断している間に、受信状況が回復した場合には、不達の応答信号の送信を再開する。
【0062】
センタ局では、パケット信号の送出を開始した後でM個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始する。そして、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する。
また、請求項14では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる。また、センタ局は前記全てのユーザ局に対して送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する。
ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信する。
センタ局では、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信して、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する。
ここでは、バックワード回線として無線回線を利用しているので、例えば降雨による信号レベルの減衰によってバックワード回線の品質が劣化する場合がある。バックワード回線の品質劣化が生じると、特定のユーザ局が応答信号を送出した場合であっても、センタ局は応答信号を全く検出できない可能性がある。
従って、センタ局が応答信号を全く検出しなかったとしても、パケット信号の再送を必要とする場合がある。
請求項14では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局が送出する到達確認問い合わせ信号とそれに対して各ユーザ局が送出する到達確認応答信号とで最終確認が行われる。
各ユーザ局が送出する到達確認応答信号は、ユーザ局毎に独立した専用応答回線を介して送出されるので、各ユーザ局は不達の応答だけでなく、正常に受信したことを示す応答をも送信することができる。
もしも無線回線の品質劣化によってパケット信号に誤りが発生し、且つ不達を示すNAK信号がセンタ局に届かないような場合であっても、センタ局においてユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信することができれば、不達のパケット信号の再送が必要であることを認識できる。従って、無線回線の品質劣化により一時的に通信不能な状態になったとしてもパケット配信の不達が生じにくい。
請求項15は、無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、前記センタ局は送出するM個のパケット信号を、Y組のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループには連続する複数のパケット信号を割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号グループの数Yだけ割り当て、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、前記複数のユーザ局のそれぞれは、パケット信号の受信状況が悪化した場合には、前記不達の応答信号の送信を中断し、前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記不達の応答信号の送信を中断している間に受信状況が回復したことを検出すると、前記不達の応答信号の送信を再開し、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0063】
請求項15では、請求項14と同様に、各々のユーザ局はパケット信号の受信状況が悪化した場合には、不達の応答信号の送信を中断する。また、不達の応答信号の送信を中断している間に受信状況が回復したことを検出すると、不達の応答信号の送信を再開する。
また、請求項と同様に、パケット信号をY個のパケット信号グループに区分しておく。バックワード回線の数についてはY個を用意する必要がある。
また、請求項15では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる。また、センタ局は前記全てのユーザ局に対して送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する。
ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信する。
センタ局では、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信して、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する。
ここでは、バックワード回線として無線回線を利用しているので、例えば降雨による信号レベルの減衰によってバックワード回線の品質が劣化する場合がある。バックワード回線の品質劣化が生じると、特定のユーザ局が応答信号を送出した場合であっても、センタ局は応答信号を全く検出できない可能性がある。
従って、センタ局が応答信号を全く検出しなかったとしても、パケット信号の再送を必要とする場合がある。
請求項15では、センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、センタ局が送出する到達確認問い合わせ信号とそれに対して各ユーザ局が送出する到達確認応答信号とで最終確認が行われる。
各ユーザ局が送出する到達確認応答信号は、ユーザ局毎に独立した専用応答回線を介して送出されるので、各ユーザ局は不達の応答だけでなく、正常に受信したことを示す応答をも送信することができる。
もしも無線回線の品質劣化によってパケット信号に誤りが発生し、且つ不達を示すNAK信号がセンタ局に届かないような場合であっても、センタ局においてユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信することができれば、不達のパケット信号の再送が必要であることを認識できる。従って、無線回線の品質劣化により一時的に通信不能な状態になったとしてもパケット配信の不達が生じにくい。
【0064】
請求項16は、請求項15のパケット到達確認方法において、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、前記M個のパケット信号の送出が完了する前に前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始することを特徴とする。
請求項16では、M個のパケット信号の送出が完了する前に応答信号の監視を開始するので、パケット信号の送出を開始してから応答信号の監視が終了するまでの所要時間を短縮することができる。
【0071】
請求項17は、請求項から請求項16までのいずれかに記載のパケット到達確認方法において、パケット信号の転送を開始する前に、前記センタ局と予め決定された全てのユーザ局との間で通信の可否を調べるためのリンク確立シーケンスを行い、通信の可能なユーザ局をコネクション確立ユーザ局として前記センタ局に登録し、前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれに対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、前記センタ局は、前記全てのコネクション確立ユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、前記センタ局は、全てのコネクション確立ユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認することを特徴とする。
【0072】
請求項17では、請求項と同様に、最終確認を行うユーザ局をパケット信号の送信前に行うリンク確立シーケンスにおいて通信可能であることを確認できたコネクション確立ユーザ局のみに限定している。
パケット信号の配信対象として予め定めたユーザ局の中の特定のユーザ局(通信不能局)がセンタ局との間で通信不可能な状態にある場合を想定する。この場合、仮にセンタ局が前記通信不能局に対して到達確認問い合わせ信号を送信したとしても、前記通信不能局が正しく受信したことを示す到達確認応答信号をセンタ局に返すことはないので、センタ局は無駄な通信を繰り返すことになる。
【0073】
請求項17では、最終確認を行うユーザ局を、コネクション確立ユーザ局のみに限定するので、前記通信不能局との間で無駄な通信を行うことはなく、効率的なパケット信号の配信が可能になる。
請求項18は、複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、連続的に送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループに連続する複数のパケット信号を割り当てるパケットグループ分割手段と、前記パケット信号グループの数Yだけ、前記複数のユーザ局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段とを設けたことを特徴とする。
【0074】
請求項18では、センタ局にパケットグループ分割手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段を設けることにより、請求項のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
また、請求項18では、専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段を設けることにより、パケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
【0075】
請求項19は、複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、前記複数のユーザ局をZ個のユーザグループに分割するユーザグループ分割手段と、連続的に送信するパケット信号の数Mだけ、前記複数のユーザグループに共通なバックワード回線をユーザグループ毎に割り当てるバックワード回線割り当て手段と、M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、M×Z個の前記バックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザグループの存在を認識する不達認識手段と、前記バックワード回線割り当て手段によって割り当てられたバックワード回線の各々について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する他のユーザグループへの応答のためのバックワード回線の割り当てを省略する回線割り当て省略手段と、前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段を設けたことを特徴とする。
【0076】
請求項19では、センタ局にユーザグループ分割手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段を設けることにより、請求項のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
また、請求項19では、専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段を設けることにより、パケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
請求項20は、複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、前記複数のユーザ局をZ個のユーザグループに分割するユーザグループ分割手段と、連続的に送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループに連続する複数のパケット信号を割り当てるパケットグループ分割手段と、前記パケット信号グループの数Yだけ、前記複数のユーザグループに共通なバックワード回線をユーザグループ毎に割り当てるバックワード回線割り当て手段と、M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、Y×Z個の前記バックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザグループの存在を認識する不達認識手段と、前記バックワード回線割り当て手段によって割り当てられたバックワード回線の各々について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する他のユーザグループへの応答のためのバックワード回線の割り当てを省略する回線割り当て省略手段と、前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段とを設けたことを特徴とする。
【0077】
請求項20では、センタ局にユーザグループ分割手段,パケットグループ分割手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段を設けることにより、請求項のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
また、請求項20では、専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段を設けることにより、パケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
請求項21は、複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、前記複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当てるサンプル局割り当て手段と、連続的に送出するパケット信号の数Mだけ、複数の前記ユーザサンプル局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、M個の前記バックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段とを設けたことを特徴とする。
【0078】
請求項2では、センタ局にサンプル局割り当て手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段を設けることにより、請求項11のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
また、請求項21では、専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段を設けることにより、パケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
請求項22は、複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、前記複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当てるサンプル局割り当て手段と、連続的に送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループに連続する複数のパケット信号を割り当てるパケットグループ分割手段と、前記パケット信号グループの数Yだけ、複数の前記ユーザサンプル局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、Y個の前記バックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段とを設けたことを特徴とする。
【0079】
請求項22では、センタ局にサンプル局割り当て手段,パケットグループ分割手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段を設けることにより、請求項12のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
また、請求項22では、専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段を設けることにより、パケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
請求項23は、請求項3、4、及び請求項18から請求項22までのいずれかに記載のセンタ局において、前記ユーザ局からの受信状況の通知の受信に基づいて該当するユーザ局におけるパケット信号の受信状況を把握する受信状況認識手段と、前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段とを設けたことを特徴とする。
【0080】
請求項23では、センタ局に受信状況認識手段を設けることにより、請求項14または請求項15のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
【0081】
請求項23では、専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段を設けることにより、請求項14または請求項15のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
請求項24は、請求項18から請求項23までのいずれかに記載のセンタ局において、パケット信号の転送を開始する前に、予め決定された全てのユーザ局との間で通信の可否を調べるためのリンク確立シーケンスを実行し、通信の可能なユーザ局をコネクション確立ユーザ局として登録するユーザ局特定手段と、前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれに対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、全ての前記コネクション確立ユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、前記専用応答回線で各々のコネクション確立ユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段とを更に設けたことを特徴とする。
【0082】
請求項24では、ユーザ局特定手段,専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段を設けることにより、請求項17のパケット到達確認方法の実施に利用可能なセンタ局を実現できる。
【0083】
請求項24は、請求項18から請求項23までのいずれかに記載のセンタ局において、ユーザ局が送出するキャリア信号(搬送波)の有無を応答信号の有無に割り当てている場合を想定している。従って、応答監視手段は各バックワード回線のキャリア信号の有無を調べることにより、ユーザ局からの応答の有無を検出することができる。
【0094】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明のパケット到達確認方法及びセンタ局並びにユーザ局の1つの形態について図1,図5〜図7,図12及び図15を参照して説明する。この形態は、請求項1請求項に対応する。
【0095】
図1はこの形態の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。図5はこの形態の信号の送信例を示す模式図である。図6はこの形態のセンタ局の構成を示すブロック図である。図7はこの形態のユーザ局の構成を示すブロック図である。図12はこの形態の各局の動作を示すフローチャートである。図15は通信システムのネットワークの構成例を示すブロック図である。
【0096】
この形態では、請求項のバックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段は、それぞれNAK送出制御信号発生部14(S10),衛星回線送信部12(S11),キャリア検出部11(S13)及びNAKキャリア判定部13(S15)に対応する。
【0097】
この形態では、データ通信プロトコルとしてRMTPを用いる通信システムを想定している。また、この例では、図15に示すようにセンタ局と複数のユーザ局との間を衛星を介した無線通信回線で接続している。
センタ局から各ユーザ局に向かう方向の通信回線はフォワード回線と呼ばれ、各ユーザ局からセンタ局に向かう方向の通信回線はバックワード回線と呼ばれる。この例では、同一のパケット信号をセンタ局から全てのユーザ局に対して同報送信するので、フォワード回線は全てのユーザ局に共通である。すなわち、センタ局が1つのフォワード回線に送出したパケット信号は全てのユーザ局で受信される。
【0098】
この例ではRMTPの制御を行うので、図15に示すようにセンタ局は衛星センタ局10及びRMTPセンタ局20で構成され、各ユーザ局は衛星ユーザ局30及びRMTPユーザ局40で構成されている。
RMTPの制御を行う場合には、センタ局では送出したパケット信号の再送が必要か否かを調べる必要があり、各ユーザ局はパケット信号を正しく受信できたか否かを示す応答をバックワード回線を介してセンタ局に送信する必要がある。
【0099】
この例では、必要最小限の回線量で効率的なデータ転送を実現するために、各ユーザ局がパケット信号の受信結果を報告するために使用するバックワード回線を全てのユーザ局に共通に割り当てている。また、各ユーザ局では対応するパケット信号を正しく受信できなかった場合のみ不達を示す応答を返すように制御している。
【0100】
実際には、パケット信号を正しく受信できなかった場合にのみキャリア(搬送波)信号を出力し、パケット信号を正しく受信できた場合にはバックワード回線に対するキャリア信号の出力を行わない。
また、この例ではセンタ局が連続的に出力するM個のパケット信号に対して、各々のパケット信号に対応するM個のバックワード回線を確保する。M個のバックワード回線は、時分割により同じ周波数に割り当てられる。
【0101】
一例として、センタ局からユーザ局に対して3つのパケット信号を連続的に送信した場合の結果に対して送出される応答信号の例が図5に示されている。図5において、受信結果の「◯」及び「×」は各々のパケット信号を正しく受信できたか否かを表している。
すなわち、図5の例ではユーザ局(1)は3つのパケット信号のうち最初のパケット信号の受信に失敗し、他の2つのパケット信号の受信には成功している。同様に、ユーザ局(2)は1番目及び2番目のパケット信号の受信に成功し、最後のパケット信号の受信に失敗している。ユーザ局(3)は1番目,3番目のパケット信号の受信に失敗し、2番目のパケット信号の受信には成功している。
【0102】
従って、ユーザ局(1)は受信に失敗した1番目のパケット信号に対応するタイミングTd1で不達の応答信号を送出し、ユーザ局(2)は3番目のパケット信号に対応するタイミングTd3で不達の応答信号を送出し、ユーザ局(3)は2つのタイミングTd1,Td3のそれぞれのタイミングで不達の応答信号を送出する。
【0103】
この場合、ユーザ局(1)がタイミングTd1で送出する応答信号と、ユーザ局(3)がタイミングTd1で送出する応答信号とは同じバックワード回線上に同時に出力されるので、それらは重なって1つの応答信号としてセンタ局に受信される。
【0104】
同様に、ユーザ局(2)がタイミングTd3で送出する応答信号と、ユーザ局(3)がタイミングTd3で送出する応答信号とは同じバックワード回線上に同時に出力されるので、それらは重なって1つの応答信号としてセンタ局に受信される。
従って、センタ局ではタイミングTd1で受信する応答信号が何れのユーザ局が送出したものかを識別することはできない。しかし、応答信号を検出したタイミングに相当するパケット信号について再送が必要であることは確かであり、RMTP制御のためだけであれば、必ずしも不達の応答信号を送出したユーザ局を特定する必要はない。
【0105】
このため、従来のようにユーザ局毎に独立した応答用の通信回線を確保する必要がなく、必要最小限の通信回線を用いて効率的な通信が可能である。すなわち、FDMAでユーザ局数Nだけの独立した通信回線を確保する従来例と比べると必要な周波数帯域が(1/N)以下に低減される。また、TDMAでユーザ局数Nだけの独立した通信回線を確保する従来例と比べると、信号フレームのタイムスロット数が(1/N)になるため全てのユーザ局からの応答信号の確認に必要な時間が(1/N)に低減される。
【0106】
センタ局及び各ユーザ局が図12に示す動作を実行することにより、図1に示すような到達確認通信シーケンスが実現する。図1及び図12の動作について以下に説明する。
なお、図1はセンタ局の1回のパケット配信動作で4つのパケット信号Data(d1)〜Data(d4)を連続的に送信する場合を示している。また、図1における「◯」及び「×」は、それぞれ各パケット信号の受信の成功及び失敗を表している。
【0107】
図1において、センタ局の(RMTP)及び(SAT)はそれぞれRMTPセンタ局20及び衛星センタ局10を表し、各ユーザ局の(RMTP)及び(SAT)はそれぞれRMTPユーザ局40及び衛星ユーザ局30を表している。なお、図1ではユーザ局数が2の場合を示してあるが、ユーザ局数が3以上であっても同様に処理できる。
【0108】
センタ局は、図12のステップS10で、全てのユーザ局に共通のM個の応答用回線をバックワード回線上に確保する。回線数のM個は、次に連続的に送出するパケット信号の数(図1の例では4)である。
ステップS11では、センタ局はフォワード回線を用いてM個のパケット信号Data(1)〜Data(M)を連続的に送信する。図1の例では、連続的に現れる4つのパケット信号Data(d1)〜Data(d4)が全てのユーザ局に同報配信されている。
【0109】
これらのパケット信号Data(d1)〜Data(d4)は、図12のステップS20の処理においてユーザ局に受信される。但し、図1の例では、フォワード回線の異常などの理由によりユーザ局(1)はパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(2)はパケット信号Data(d2)及びData(d4)の受信に失敗している。
少なくとも1つのパケット信号に関する受信の失敗を検出すると、受信に失敗したパケット信号を特定する情報(例えばパケット番号)を含むNAK(パケットの不達を表す)信号(NAK(u1),NAK(u2))が、図1に示すように各ユーザ局の(RMTP)から(SAT)に転送される。
【0110】
各ユーザ局の(RMTP)は、この後で再送パケット待ち状態へ遷移する。ユーザ局の(SAT)は、受信したNAK信号に含まれる情報を保持して受信に失敗したパケット信号を把握する。
すなわち、ユーザ局の処理は図12のステップS21からS22に進み、受信に失敗したパケット信号に関するNAK情報を作成する。
【0111】
センタ局は、送出したM個のパケットのそれぞれについてユーザ局が応答信号を送出するタイミングを定めるNAK送出制御信号Con−NAKを図12のステップS12において一定の間隔tdで順次に送信する。図1の例では、4つのパケット信号Data(d1)〜Data(d4)に対応する時間Td1,Td2,Td3,Td4のタイミングで、それぞれNAK送出制御信号Con−NAKが出力されている。
【0112】
各ユーザ局では、受信に失敗したパケット信号に対応するタイミングで現れるNAK送出制御信号Con−NAKを受信すると、ステップS23からS24に進み、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。NAKキャリアは周波数が複数のユーザ局で共通である。
図1の例では、ユーザ局(1)は2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td2で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときに、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。正しく受信できたパケット信号に対応する他のタイミングではキャリアは出力しない。
【0113】
また、ユーザ局(2)はパケット信号Data(d2),Data(d4)の受信に失敗しているので、時間Td2で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したとき、並びに時間Td4で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときに、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。正しく受信できたパケット信号に対応する他のタイミングではキャリアは出力しない。
【0114】
図1の例では、時間Td2の直後にユーザ局(1)及びユーザ局(2)の送出したNAKキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届き、時間Td4の直後にユーザ局(2)の送出したNAKキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。他のタイミングではセンタ局はNAKキャリア(Sat−NAK)を検出しない。
この例では、センタ局はステップS12でNAK送出制御信号Con−NAKを送出してから時間tdを経過するまでの間、ステップS13で各ユーザ局からのNAKキャリア(Sat−NAK)の検出を行う。例えば、1番目に送出したパケット信号Data(d1)に対する応答については、時間Td1から(Td1+td)までの間に少なくとも1つのユーザ局からのNAKキャリア(Sat−NAK)を受信した場合に、パケット信号Data(d1)に対する不達の応答信号を受信したとみなす。なお、ここでは衛星通信の伝播遅延時間は無視できるものと仮定している。
【0115】
M個の全てのパケット信号に対するユーザ局からの応答信号の受信タイミングが終了すると、センタ局の処理はステップS14からS15に進む。ステップS15では、Td1〜(Td1+td),Td2〜(Td2+td),・・・の各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無から、各パケット信号に関する送信の成否を識別する。
【0116】
すなわち、NAKキャリア(Sat−NAK)を検出した場合には、そのタイミングに対応するパケット信号について少なくとも1つのユーザ局が受信に失敗していることがわかり、NAKキャリア(Sat−NAK)を検出しない場合には、そのタイミングに対応するパケット信号が全てのユーザ局に正しく届いたとみなすことができる。
【0117】
図1の例では、NAKキャリア(Sat−NAK)の検出結果が「◯×◯×」になっているので、2番目のパケット信号Data(d2)及び4番目のパケット信号Data(d4)の配信に失敗していることが分かる。
不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を検出したパケット信号が存在する場合には、センタ局の処理はステップS16からS17に進む。ステップS17では、不達のパケット信号を連続的に再送する。図1の例では、最初の送信で配信に失敗したパケット信号Data(d2)及びData(d4)を再送処理によって再び送信している。
【0118】
再送によりセンタ局から送信されたパケット信号Data(d2)及びData(d4)は、各ユーザ局のステップS26の処理で受信される。
この形態では、図6に示すようにセンタ局の衛星センタ局10は、キャリア検出部11,衛星回線送信部12,NAKキャリア判定部13,NAK送出制御信号発生部14,データ解析部15,RMTP信号送信部16,RMTP信号受信部17,DB管理部18,アンテナ19a及び19bで構成されている。
【0119】
データ解析部15は、RMTP信号受信部17を介してRMTPセンタ局20からの信号を一定時間監視し続け、受信したパケット信号を衛星回線送信部12に送信すると共に、送信したパケットの番号をDB(データベース)管理部18に格納する。
また、パケットの送信完了後、データ解析部15はNAK送出制御信号発生部14に対して、一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット番号に対応するNAK送出制御信号(Con−NAK)の送出を指示する。
【0120】
NAK送出制御信号発生部14は、データ解析部15からの指示によりNAK送出制御信号(Con−NAK)を生成し、衛星回線送信部12及びアンテナ19bを経由して、衛星回線でユーザ局へNAK送出制御信号(Con−NAK)を送信する。また、NAK送出制御信号発生部14はこれと同時にセンタ局のNAKキャリア判定部13にも、対応するパケット番号と共にNAK送出制御信号(Con−NAK)を送信したことを通知する。
【0121】
一方、キャリア検出部11は、ユーザ局からの不達の応答信号用として割り当てた周波数帯域幅を検波し、周期的に受信信号の電力値を算出する。NAKキャリア判定部13は、キャリア検出部11で周期的に算出される電力値が、過去の電力値よりも急激に増加した場合、ユーザ局からの不達の応答信号が送出されたと判定し、NAK送出制御信号発生部14より通知されたパケット番号を含むNAKパケットをデータ解析部15に通知する。
【0122】
データ解析部15は、NAKキャリア判定部13からのNAKパケットを一定時間監視し続け、NAKキャリア判定部13でNAKパケットを受信した場合には、該当するパケット番号が不達であることをDB管理部18に記録する。
データ解析部15は、一定時間監視した後、DB管理部18のパケット到達結果を確認し、不達と判定されたパケット信号の番号を全て含むユーザ毎のNAKパケット(NAK(u1),NAK(u2))をそれぞれ生成し、RMTP信号送信部16へ通知する。RMTP信号送信部16は、RMTPセンタ局20へ前記ユーザ毎のNAKパケットを送信する。
【0123】
一方、図7に示すように、各ユーザ局の衛星ユーザ局30は衛星回線受信部31,衛星回線送信部32,NAK送出制御信号抽出部33,NAKキャリア発生部34,データ解析部35,RMTP信号送信部36,RMTP信号受信部37,NAK対応表管理部38,アンテナ39a及び39bで構成されている。
RMTP信号受信部37は、RMTPユーザ局40からのパケット信号の到達に対する応答信号(ACK)または不達の応答信号(NAK)を受信し、それをデータ解析部35に通知する。
【0124】
データ解析部35は、RMTP信号受信部37から受信した応答信号に含まれている情報を解析して、パケット番号毎にその到達結果を識別し、その情報をNAK対応表管理部38に書き込む。NAK対応表管理部38は、不達になったパケット信号のパケット番号を管理する。
一方、各パケット番号に対応したタイミングで一定の間隔(td)でセンタ局から送出されるNAK送出制御信号(Con−NAK)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、NAK送出制御信号抽出部33で受信データ信号から抽出される。
【0125】
また、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット番号を認識し、そのパケット番号をデータ解析部35に通知する。
データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知されたパケット番号をNAK対応表管理部38が保持する不達の各パケット番号と比較する。不達のパケット番号と一致するパケット番号がNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリアの送出を通知する。
【0126】
データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat-NAK)を衛星回線送信部32及びアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号が不達であったことをセンタ局に通知する。
(第2の実施の形態)
本発明のパケット到達確認方法及びセンタ局並びにユーザ局のもう1つの形態について、図2,図3,図8,図9,図13及び図14を参照して説明する。この形態は、請求項1および請求項3に対応する。
【0127】
図2はこの形態の到達確認通信シーケンス(1)を示すシーケンス図である。図3はこの形態の到達確認通信シーケンス(2)を示すシーケンス図である。図8はこの形態のセンタ局の構成を示すブロック図である。図9はこの形態のユーザ局の構成を示すブロック図である。図13はこの形態の各局の動作(1)を示すフローチャートである。図14はこの形態の各局の動作(2)を示すフローチャートである。
【0128】
この形態では、請求項に記載する専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段,到達確認識別手段及びパケット再送手段は、それぞれ衛星回線受信部51(S30),問い合わせ信号発生部52(S31),データ解析部15(S35)及びデータ解析部15(S17)に対応する。
【0129】
この形態は、第1の実施の形態の変形例である。各図において、第1の実施の形態と対応する要素あるいは処理ステップには同一の番号又は記号を付けて示してある。第1の実施の形態と共通の部分については、以下の説明を省略する。
第1の実施の形態では、センタ局ではユーザ局からのNAKキャリアの検出結果だけに基づいて不達の確認を行っている。ところが、無線回線の信号劣化(降雨による信号レベルの減衰等)が生じた場合には、仮にユーザ局がNAKキャリアを送出した場合でも、それがセンタ局に届かない可能性があり、不達になったパケット信号が再送されない場合があり得る。
【0130】
そこで、この形態では、不達の応答信号をM個の全てのパケット信号についてセンタ局が検出しなかった場合には、センタ局はすべてのユーザ局に対して、最終到達確認を行うための応答回線を個別に割り当て、センタ局から全ユーザ局に対して問い合わせを行う。
また、各ユーザ局ではセンタ局からの問い合わせを検出した場合には、自局の応答用に専用に割り当てられた応答回線を用いて、全ての受信パケット信号の各々の受信結果の情報を含む到達確認信号(応答信号又は不達の応答信号)を送信する。
【0131】
センタ局では、全てのユーザ局からそれぞれ受信した到達確認信号を受信してその内容を解析する。そして、全ユーザ局が全てのパケット信号を正しく受信した場合には、データの再送を終了し、1つ以上のパケット信号の受信が少なくとも1つのユーザ局で失敗していた場合には、該当するパケット信号を再送する。以下、図2,図3,図13及び図14を参照して各局の動作を説明する。なお、図2はユーザ局(1)が3番目のパケット信号Data(d3)の受信に失敗し、かつユーザ局(1)の送出したNAKキャリアが信号劣化によりセンタ局に届かなかった場合の動作例を示している。また、図3は全てのユーザ局が全てのパケット信号の受信に成功した場合の動作例を示している。
【0132】
図2の例では、時間Td3でユーザ局(1)が送出したNAKキャリアがセンタ局に届かないため、センタ局では不達のパケットが存在するとはみなさない。その場合、センタ局の処理は図13のステップS16から図14のステップS30に進む。
ステップS30では、センタ局は予め定めた全てのユーザ局の数と同数のユーザ局毎に独立した応答回線を確保する。図2の例では、ユーザ局数が2の場合を想定しているので、時間Tu1のタイミングが、ユーザ局(1)が応答するための専用回線として割り当てられ、時間Tu2のタイミングが、ユーザ局(2)が応答するための専用回線として割り当てられている。
【0133】
センタ局では、図14のステップS31で全てのユーザ局に対する問い合わせ信号(図2の「ACK問合せ」)を送信する。また、各ユーザ局が応答するタイミングを示すために、センタ局はステップS32で各ユーザ局に割り当てたタイミング(Tu1,Tu2)で信号Con−Timを送信する。
ユーザ局の処理は、センタ局からの問い合わせ信号を受信すると図14のステップS40からS41に進み、更に信号Con−Timの検出によって自局に割り当てられたタイミングであることを検出すると、ステップS42に進みACK又はNAKの応答信号を送信する。この応答信号は、センタ局が送出した全てのパケット信号の各々について正しく受信したか否かを表す情報を含んでいる。
【0134】
センタ局では、ステップS32で信号Con−Timを送信してから一定の時間tdだけステップS33で各ユーザ局からの応答信号(ACK,NAK)の受信を試みる。
センタ局では、全てのユーザ局からの応答信号を受信した後、それらの応答信号の内容に基づいてステップS35でパケット毎の送信成否を識別する。すなわち、ユーザ毎及びパケット毎にそれぞれ不達の有無を識別する。
【0135】
不達のパケットが存在する場合には、センタ局の処理はステップS36から図13のステップS17に進み、不達のパケット信号を再送する。ユーザ局では、図14のステップS44で不達のパケット信号を受信する。
図3に示すように、全てのパケット信号Data(d1)〜Data(d4)が全てのユーザ局で正しく受信されている場合には、時間Tu1,Tu2で各ユーザ局が送出する応答信号は全てACK(正しく受信している)であるため、センタ局では不達のパケット信号が存在しないことを認識する。この場合、センタ局は再送処理を行わずにこの処理を終了する。
【0136】
なお、図2,図3において、ユーザ局の(SAT)から(RMTP)に送信されるRe1(ul),Rel(u2)は擬似コネクション解放メッセージであり、ユーザ局の(RMTP)から(SAT)に送信されるRack(u1),Rack(u2)はコネクション解放メッセージに対する確認応答信号である。
【0137】
また、センタ局の(RMTP)から(SAT)に送信される(Re1)はコネクション解放メッセージであり、センタ局の(SAT)から(RMTP)に送信されるRack(u1),Rack(2)は各ユーザ局の擬似Rack信号である。
この形態では、センタ局には図8に示すように、衛星回線受信部51及び問い合わせ信号発生部52が追加されている。問い合わせ信号発生部52は、最終的なパケット信号の受信確認のための問い合わせ信号をステップS31で各ユーザ局に送出するために設けてある。衛星回線受信部51は、前記問い合わせ信号に対するユーザ局毎の応答信号(ACK,NAK)を専用の応答回線で受信するために設けてある。
【0138】
なお、データ解析部15の動作は、図13及び図14の処理を実行できるように変更されている。センタ局の基本的な動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。
この形態では、各ユーザ局には図9に示すように、問い合わせ信号抽出部53及びACK応答信号発生部54が追加されている。問い合わせ信号抽出部53は、衛星回線受信部31が受信した信号の中から、センタ局の送信した問い合わせ信号を抽出する。
【0139】
ACK応答信号発生部54は、センタ局から受信した問い合わせ信号に対する応答信号(ACK,NAK)を送信するために設けてある。ACK応答信号発生部54の生成した応答信号は、衛星回線送信部32及びアンテナ39bを介して衛星回線に送出される。
なお、データ解析部35の動作は、図13及び図14の処理を実行できるように変更されている。各ユーザ局の基本的な動作は第1の実施の形態の場合と同様である。
【0140】
(第3の実施の形態)
本発明のパケット到達確認方法及びセンタ局並びにユーザ局のもう1つの形態について、図4,図10及び図11を参照して説明する。この形態は請求項,請求項に対応する。
図4はこの形態のリンク確立シーケンスを示すシーケンス図である。図10はこの形態のセンタ局の構成を示すブロック図である。図11はこの形態のユーザ局の構成を示すブロック図である。
【0141】
この形態では、請求項のユーザ局特定手段,専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段,到達確認識別手段及びパケット再送手段は、それぞれデータ解析部15(S55),衛星回線受信部51,問い合わせ信号発生部52,データ解析部15(図14のS35)及びデータ解析部15(図13のS17)に対応する。また、請求項10のリンク確立応答手段はリンク確立応答信号発生部62に対応する。
【0142】
この形態は、第2の実施の形態の変形例である。各図において、第2の実施の形態と対応する要素及び処理ステップについては同一の番号又は記号を付けて示してある。第2の実施の形態と共通の部分については、以下の説明を省略する。第2の実施の形態において、パケット送信対象のユーザ局の少なくとも1つが、継続的にパケット信号を受信できない状態であった場合、そのユーザ局はセンタ局からの問い合わせ信号に対してACKの応答信号を返すことができない。
【0143】
その場合、センタ局は通信のできない前記ユーザ局に対して問い合わせ信号の送出,応答信号の受信及びパケット信号の再送の処理を何度も繰り返し行うことになる。しかし、通信ができない状態にあるユーザ局に対して処理を行うことは無意味であり、パケット配信の効率低下につながる。
そこで、この形態では、データ送信に先立ってセンタ局と各ユーザ局との間で図4に示すようなリンク確立シーケンスを実行し、データ通信が可能な全てのユーザ局をコネクション確立ユーザ局として特定する。そして、センタ局からの問い合わせ信号の送出及びそれに対する応答信号の受信については、前記コネクション確立ユーザ局のみに限定する。
【0144】
図4のリンク確立シーケンスについて以下に説明する。センタ局の(RMTP)は、コネクション確立要求(Conn)に、転送するデータの大きさなどの情報を添付して全ユーザ宛に送信する(S51)。
センタ局の(SAT)は、コネクション確立要求の情報に、更に衛星回線を介したデータ送受信に利用する情報として、ユーザ局の送信及び受信回線情報(本実施例では回線情報として周波数を用いる)、データ受信に必要なフィルタリング情報及びデータ送信開始時刻情報を添付し、(Sat−conn)として全ユーザ局に一斉配信を行う(S52)。
【0145】
ユーザ局の(SAT)では、受信した(Sat−conn)の情報からデータ送受信に利用する周波数情報などを保持し、コネクション確立要求情報のみを当該ユーザ局の(RMTP)に転送する。
各ユーザ局の(RMTP)では、コネクション確立要求情報を受信すると自局の認証データを含む返答信号(Conn−ACK)を(SAT)に送信する。
【0146】
各ユーザ局の送出タイミングを決定する時間Tu1,Tu2に、それぞれセンタ局から信号が送出される。各ユーザ局の(SAT)では、(RMTP)からの返答信号を自局が許可された時間帯(図4の「Tu1〜Tu1+td」又は「Tu2〜Tu2+td」)にセンタ局の(SAT)へ送信する。
ユーザ局毎に異なる返答信号送信期間を指定することで、複数ユーザ局からの返答信号が衝突することを避けられる。センタ局の(SAT)に到着した返答信号は、センタ局の(RMTP)に送信される。
【0147】
センタ局の(RMTP)では、各ユーザ局からの応答信号(Conn−ACK)に含まれている認証データを用いてユーザ局の認証を行う(S55)。この結果、正しく認証されたユーザ局との間でのみコネクションが確立される。
【0148】
これ以降の処理については、センタ局がパケット信号を配信する対象となるユーザ局が、図4のリンク確立シーケンスでコネクション確立されたユーザ局のみに限定される点を除いて、図13のステップS10,S20以降の処理と同一である。
センタ局からの問い合わせ信号に対する各ユーザ局の応答のために確保する専用の応答回線についても、図4のリンク確立シーケンスでコネクション確立されたユーザ局のみについて割り当てられる。
【0149】
この形態では、図10に示すように衛星センタ局10にリンク確立信号発生部61が追加してある。リンク確立信号発生部61は、コネクション確立要求の信号(Sat−conn)を衛星回線送信部12を介して衛星回線に送出する。
各ユーザ局からの返答信号(Conn−ACK)は、衛星回線受信部51で受信される。なお、データ解析部15が実行する動作には、図4に示すリンク確立シーケンスを実現するための処理が追加されている。その他の動作については、第2の実施の形態と同様である。
【0150】
また、図11に示すように衛星ユーザ局30にはリンク確立応答信号発生部62,リンク確立信号抽出部63及びリンク確立信号発生部64が追加してある。リンク確立信号抽出部63は、衛星回線受信部31が衛星回線から受信した信号の中から、センタ局の送信したコネクション確立要求の信号(Sat−conn)を抽出する。
【0151】
リンク確立信号発生部64は、図4に示すコネクション確立要求情報(Conn)をRMTPユーザ局40に対して送出する。リンク確立応答信号発生部62は、返答信号(Conn−ACK)を生成し、それを衛星回線送信部32を介して衛星回線に送信する。
以下に、本発明のパケット到達確認方法及びセンタ局並びにユーザ局の様々な変形例について説明する。
【0152】
(変形例1−1)
この変形例は、第1の実施の形態の変形例であり、到達確認通信シーケンスが図18に示すように変更される。想定するシステム全体の構成並びにセンタ局及びユーザ局の基本的な構成は第1の実施の形態と同じである。
【0153】
図18に示す到達確認通信シーケンスの内容について以下に説明する。
図18は、センタ局の1回のパケット配信動作で4つのパケット信号Data(d1)〜Data(d4)を連続的に送信する場合を示している。また、図18における「○」及び「×」は、それぞれ各パケット信号の受信の成功及び失敗を表している。
【0154】
また、図18において、センタ局の(RMTP)及び(SAT)はそれぞれRMTPセンタ局20及び衛星センタ局10を表し、各ユーザ局の(RMTP)及び(SAT)はそれぞれRMTPユーザ局40及び衛星ユーザ局30を表している。なお、図18はユーザ局数が2の場合を示してあるが、ユーザ局が3以上であっても同様に処理できる。
【0155】
センタ局は、全てのユーザ局に共通のM個の応答用回線をバックワード回線上に確保する。回線数のM個は、次に連続的に送出するパケット信号の数(図18の例では4)である。また確保するバックワード回線はパケット信号の配信開始直後に割り当てる。
センタ局はフォワード回線を用いてM個のパケット信号Data(1)〜Data(M)を連続的に送信する。図18の例では、連続的に現れる4つのパケット信号Data(d1)〜Data(d4)が全てのユーザ局に同報配信されている。これらのパケット信号Data(d1)〜Data(d4)はユーザ局に受信される。但し、図18の例ではフォワード回線の異常などの理由によりユーザ局(1)はパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(2)はパケット信号Data(d2)及びData(d4)の受信に失敗している。
【0156】
ユーザ局では、各々のパケット信号に関する受信成功・失敗の情報を順次(RMTP)から(SAT)に転送する。また、各パケット信号の送出後には、受信に失敗したパケット信号を特定する情報(例えばパケット番号)を含むNAK信号が(RMTP)から(SAT)に転送される。
センタ局は、送出するM個のパケットのそれぞれについて、ユーザ局が応答信号を送出するためのタイミングを定めるNAK送出制御信号Con−NAKをパケット信号の送出が開始された後に一定の間隔で順次送信する。図18の例では、4つのパケット信号Data(d1)〜Data(d4)に対応する時間Td1,Td2,Td3,Td4のタイミングで、それぞれNAK送出制御信号Con−NAKが出力されている。
【0157】
各ユーザ局では、受信に失敗したパケット信号に対応するタイミングで現れるNAK送出制御信号Con−NAKを受信すると、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。NAKキャリアは周波数が複数のユーザ局で共通になっている。
図18の例では、センタ局はパケット信号Data(d2)をフォワード回線で送出した直後にパケット信号Data(d1)に対するNAK送出制御信号Con−NAKを送信している。NAK送出制御信号の送信間隔は、パケット信号送信間隔とは独立に一定の時間間隔(td)に定めてあるため、パケット信号Data(d2)に対するNAK送出制御信号Con−NAKはパケット信号Data(d4)を送信した後に送出されている。
【0158】
図18の例では、ユーザ局(1)は2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td2で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときに、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。正しく受信できたパケット信号に対応する他のタイミングでは、キャリアは出力しない。
また、ユーザ局(2)はパケット信号Data(d2),Data(d4)の受信に失敗しているので、時間Td2で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したとき、並びに時間Td4で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したとき、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。正しく受信できたパケット信号に対応する他のタイミングではキャリアは出力しない。
【0159】
図18の例では、時間Td2の直後にユーザ局(1)及びユーザ局(2)の送出したNAKキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届き、時間Td4の直後にユーザ局(2)の送出したNAKキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。他のタイミングではセンタ局はNAKキャリア(Sat−NAK)を検出しない。
この例では、センタ局はNAK送出制御信号Con−NAKを送出してから時間tdを経過するまでの間、各ユーザ局からのNAKキャリア(Sat−NAK)の検出を行う。例えば、1番目に送出したパケット信号Data(d1)に対する応答については、時間Td1から(Td1+td)までの間に少なくとも1つのユーザ局からのNAKキャリア(Sat−NAK)を受信した場合に、パケット信号Data(d1)に対する不達の応答信号を受信したとみなす。なお、ここでは衛星通信の伝播遅延時間は無視できるものと仮定している。
【0160】
M個の全てのパケット信号に対するユーザ局からの応答信号の受信タイミングが終了すると、センタ局ではTd1〜(Td1+td),Td2〜(Td2+td),・・・の各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無に基づいて、各パケット信号に関する送信の成否を識別する。
すなわち、NAKキャリア(Sat−NAK)を検出した場合には、そのタイミングに対応するパケット信号について少なくとも1つのユーザ局が受信に失敗していることがわかり、NAKキャリア(Sat−NAK)を検出しない場合には、そのタイミングに対応するパケット信号が全てのユーザ局に正しく届いたとみなすことができる。
【0161】
図18の例では、NAKキャリア(Sat−NAK)の検出結果が「○×○×」になっているので、2番目のパケット信号Data(d2)及び4番目のパケット信号Data(d4)の配信に失敗していることが分かる。不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を検出したパケット信号が存在する場合には、センタ局は不達のパケット信号を連続的に再送する。
【0162】
図18の例では、最初の送信で配信に失敗したパケット信号Data(d2)及びData(d4)を再送処理によって再び送信している。再送によりセンタ局から送信されたパケット信号Data(d2)及びData(d4)は、各ユーザ局で受信される。
センタ局及びユーザ局の構成については第1の実施の形態と同一である。但し、センタ局がNAK送出制御信号Con−NAKの送出を開始するタイミング(Td1)は、M個のパケット信号の送信が完了する前である。従って、M個のパケット信号の送信が完了する前であってもセンタ局は各ユーザ局からのNAKキャリア(Sat−NAK)の監視を開始する。
【0163】
(変形例1−2,変形例1−3)
この変形例は、第1の実施の形態の変形例であり、到達確認通信シーケンスが図19又は図20に示すように変更される。想定するシステム全体の構成並びにセンタ局及びユーザ局の基本的な構成は第1の実施の形態と同じである。この変形例は請求項,請求項,請求項18に対応する。
【0164】
この形態では、請求項18のパケットグループ分割手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段は、それぞれデータ解析部15,NAK送出制御信号発生部14,衛星回線送信部12,キャリア検出部11及びNAKキャリア判定部13に対応する。
【0165】
なお、第1の実施の形態と共通の部分については以下の説明を省略する。
第1の実施の形態においては、センタ局では連続的に出力するM個のパケット信号M個に対して、各々のパケット信号に対応するM個のバックワード回線を確保している。しかし、バックワード回線を複数のユーザ局に共通に割り当てて応答時間の短縮を図る場合であっても、配信パケット信号数が増大する場合にはバックワード回線による応答時間が大きくなる可能性がある。
【0166】
そこで、この形態ではセンタ局が送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割する。各々のパケット信号グループには連続するX個のパケット信号を割り当てる。そして、ユーザ局のそれぞれがセンタ局に応答するためのバックワード回線を、パケット信号グループの数Yだけ割り当てる。
これにより、バックワード回線の数が削減され応答時間も短縮可能となる。さらに、センタ局においてユーザ局が不達応答するためのバックワード回線をパケットの配信途中でも割り当て可能にすることで、パケット信号配信開始から応答終了までの時間を短縮できる。
【0167】
ユーザ局では、センタ局が送出したパケット信号の中で正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループに対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号を送出する。センタ局は、バックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、該当パケット信号グループを再送する。
【0168】
以下、図19,図20に示す到達確認通信シーケンスの内容について以下に説明する。
なお、図19,図20のいずれの例においても、ユーザ局(1)が2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(2)が2番目のパケット信号Data(d2)と4番目のパケット信号Data(d4)の受信に失敗した場合が示されている。
【0169】
また、図19の例ではセンタ局からのパケット信号送出が終了した後でバックワード回線を割り当てており、図20の例ではパケット信号送出中にバックワード回線を割り当てている。
更に、図19の例ではセンタ局(SAT)は配信データData(d1)〜Data(d4)を2つのパケット信号グループに区分し、各々のパケット信号グループには連続的に現れた2個のパケット信号をそれぞれ割り当てている。
【0170】
第1の実施の形態と同様に、データは全てのユーザ局に対して同時に配信される。センタ局は、NAK送出制御信号Con−NAKをパケット信号グループ毎に生成し、それを一定の時間間隔tdで順次に送信する。
図19の例では、パケット信号Data(d1),Data(d2)を1つのパケット信号グループに割り当て、パケット信号Data(d1)とData(d2)に対応するNAK送出制御信号Con−NAK(A)をTd(A)のタイミングで出力している。
【0171】
また、パケット信号Data(d3),Data(d4)をもう1つのパケット信号グループに割り当て、パケット信号Data(d3)とData(d4)に対応するNAK送出制御信号Con−NAK(B)をTd(B)のタイミングで出力している。
各ユーザ局では、NAK送出制御信号を受信すると、それがどのパケット信号グループに対応するものかを認識し、受信に失敗したパケット信号が属するパケット信号グループに対応するタイミングで、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0172】
図19の例では、ユーザ局(1)は1番目のパケット信号Data(d1)は正しく受信できたが、2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td(A)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAK(A)を受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。次のパケット信号グループに含まれるパケット信号Data(d3),Data(d4)は何れも正しく受信できているので、NAKキャリアは出力しない。
【0173】
また、ユーザ局(2)はパケット信号Data(d2),Data(d4)の受信に失敗しているので、時間Td(A)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAK(A)を受信したとき、ならびに時間Td(B)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAK(B)を受信したときに、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。図19の例では、時間Td(A)の直後にユーザ局(1)及びユーザ局(2)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届き、時間Td(B)の直後にユーザ局(2)の送出したNAKキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。
【0174】
センタ局では、各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無から、各パケット信号グループに関する送信の成否を識別する。図19の例では、Sat−NAKのパケット信号グループ毎の検出結果が「××」になっているので、Data(d1)とData(d2)のいずれかあるいは両パケット信号のデータ配信に失敗し、またData(d3)とData(d4)のいずれかあるいは両パケット信号のデータ配信に失敗していることが分かる。
【0175】
センタ局では、パケット信号グループに属するパケット信号のいずれかが配信に失敗していると判定した場合には、このパケット信号グループを再送する。データ配信に失敗していると判定されるパケット信号グループが複数ある場合には、該当するパケット信号グループを連続的に再送する。
図19の例では、Data(d1)〜Data(d4)をすべて再送している。図20の例では、パケット信号Data(d2)をフォワード回線で送出した直後にパケット信号Data(d1)とパケット信号Data(d2)に対するNAK送出制御信号Con−NAK(A)を送信している。
【0176】
NAK送出制御信号の送信間隔は、パケット信号送信間隔とは独立に一定の時間間隔に定めてあるため、パケット信号Data(d3)及びData(d4)に対するNAK送出制御信号Con−NAK(B)はパケット信号Data(d4)を送信した後に送出されている。
図20の例においても、NAK送出制御信号の送出タイミングの他は図19の場合と同じ動作が実行される。
【0177】
センタ局の衛星センタ局10の構成は第1の実施の形態と同様であり、図6のように構成されている。
図6のデータ解析部15は、RMTP信号受信部17を介してRMTPセンタ局20からの信号を一定時間監視し続け、受信したパケット信号を衛星回線送信部12に送信すると共に、送信したパケットの番号をDB管理部18に格納する。
【0178】
また、図19の例ではデータ解析部15はパケット信号を複数のパケット信号グループヘ分割し、パケット送信完了後にNAK送出制御信号発生部14に対して、一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号グループに対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
図20の例では、データ解析部15はパケット信号を複数のパケット信号グループに分割し、パケット送信を開始した後に、一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号グループに対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
【0179】
一方、キャリア検出部11でユーザ局からの不達の応答信号が送出されたと判定した場合、NAK送出制御信号発生部14より通知されたパケット信号グループ番号を含むNAKパケットをデータ解析部15に通知する。
データ解析部15は、NAKキャリア判定部13でNAKパケットを受信した場合には、該当するパケット信号グループに属するパケット信号が全て不達であることをDB管理部18に記録する。
【0180】
データ解析部15は、DB管理部18のパケット到達結果を確認し、不達と判定されたパケット信号番号を全て含むユーザ毎のNAKパケット(NAK(u1)、NAK(u2))をそれぞれ生成し、RMTP信号送信部16へ通知する。各ユーザ局の衛星ユーザ局30は、第1の実施の形態と同様に図7の用に構成されている。
【0181】
図7のデータ解析部35は、RMTP信号受信部37から受信した応答信号に含まれているパケット信号毎の情報を解析して、パケット番号毎にその到達結果を識別し、その情報をNAK対応表管理部38に順次書き込む。NAK対応表管理部38は、不達になったパケット信号のパケット番号を管理する。
一方、各パケット信号グループに対応したタイミングで一定の間隔(td)でセンタ局から送出されるNAK送出制御信号(Con−NAK)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、NAK送出制御信号抽出部33で受信データ信号から抽出される。また、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット信号グループを認識し、そのパケット信号グループに含まれるパケット番号をデータ解析部35に通知する。
【0182】
データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知された複数のパケット番号をNAK対応表管理部38が保持する不達のパケット番号と比較する。不達のパケット番号と一致するパケット番号が1つでもNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリアの送出を通知する。
【0183】
データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を衛星回線送信部32およびアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号グループに含まれる少なくとも1つのパケット信号が不達であったことをセンタ局に通知する。
【0184】
(変形例1−4,1−5,1−6)
この変形例は、第1の実施の形態の変形例である。到達確認通信シーケンスは図21,図22又は図22に示すように変更される。想定するシステム全体の構成は第1の実施の形態と同じであるが、センタ局の構成及びユーザ局の構成は図35及び図41のように変更されている。
【0185】
なお、図35及び図41において第1の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と共通の部分については、以下の説明を省略する。
この変形例は、請求項8,請求項19に対応する。
この形態では、請求項19のユーザグループ分割手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段,不達認識手段及び回線割り当て省略手段は、それぞれユーザグループ割当信号発生部21,NAK送出制御信号発生部14,衛星回線送信部12,キャリア検出部11,NAKキャリア判定部13及びNAK送出制御信号発生部14に対応する。
【0186】
1の実施の形態では、ユーザ局が使用するバックワード回線を全てのユーザ局に共通に割り当てている。しかし、降雨等の影響によりパケット信号の受信に失敗するユーザ局が多数発生した場合には、多数のユーザ局が同時に不達の応答信号を送出することになり、その応答信号の集中によってセンタ局及び無線中継装置における負荷が増大する。
【0187】
そこで、この形態では、多数のユーザ局を複数のユーザグループに分割し、ユーザグループ毎に不達の応答信号を送信するためのバックワード回線を割り当てる。これにより、不達の応答信号が集中する状況であっても、センタ局や無線回線中継置への負荷を分散し低減することができる。
ユーザ局においては、センタ局が送出したパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号に対する不達の応答信号を、そのパケット信号に対応付けられ、かつ自局が属するユーザグループに対応付けられたバックワード回線を利用して送出する。
【0188】
センタ局は、バックワード回線でユーザ局からの応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、該当するパケット信号を再送する。
また、センタ局は応答のためのバックワード回線をユーザグループ毎に時間区分で順次に割り当てる。さらに、各々のバックワード回線についてユーザ局からの応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する別ユーザグループヘの応答回線割り当ては省略する。これにより、全ユーザグループに対して応答回線を割り当てる場合と比べて応答信号の監視に必要な時間を短縮できる。
【0189】
以下、図21,図22,図23を参照して各局の動作を説明する。なお、図21,図22,図23はセンタ局において複数のユーザ局をユーザグループ(A)とユーザグループ(B)とに分割する場合を想定している。ユーザグループを表す情報(UserGr)はセンタ局から各ユーザ局に配信される。なお、ユーザ局であらかじめユーザグループを認識している場合には、ユーザグループ情報(UserGr)の配信は省略してもよい。
【0190】
図21,図22,図23の例では、センタ局からData(d1)〜Data(d4)の4つのパケット信号が配信され、ユーザ局(1)が2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(2)が2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(3)が2番目のパケット信号Data(d2)と3番目のパケット信号Data(d3)の受信に失敗した場合が示されている。
【0191】
また、図21,図22の例では、センタ局(SAT)はユーザ局(1)とユーザ局(2)をグループ(A)に割り当て、ユーザ局(3)をグループ(B)に割り当てている。なお、この例では周波数が同じ通信回線上に時間分割で複数の独立した回線を確保して、ユーザグループ毎に独立した複数の応答用の回線を割り当てている。
【0192】
データの配信については、第1の実施の形態と同様に全てのユーザ局に対して同時に行われる。
センタ局は、NAK送出制御信号Con−NAKをパケット信号に対してそれぞれユーザグループ毎に生成し、一定の時間間隔tdで順次に送信する。図21の例では、パケット信号Data(d1)に対するNAK送出制御信号をユーザグループ(A)に対してはTd1(A)のタイミングで出力し、ユーザグループ(B)に対してはTd1(B)のタイミングで出力している。
【0193】
同様に、Data(d2)に対するNAK送出制御信号については、はユーザグループ(A)に対してはTd2(A)のタイミングで出力し、ユーザグループ(B)に対してはTd2(B)のタイミングで出力している。また、Data(d3)に対するNAK送出制御信号についてはユーザグループ(A)に対してはTd3(A)のタイミングで出力し、ユーザグループ(B)に対してはTd3(B)のタイミングで出力している。Data(d4)に対するNAK送出制御信号については、ユーザグループ(A)に対してはTd4(A)のタイミングで出力し、ユーザグループ(B)に対してはTd4(B)のタイミングで出力している。
【0194】
各ユーザ局では、NAK送出制御信号を受信すると、それがどのパケット信号でどのユーザグループに対応するものかを認識し、自局が所属するユーザグループでかつ受信に失敗したパケット信号に対応するタイミングの場合に、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
図21の例では、ユーザグループ(A)に所属するユーザ局(1)は2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td2(A)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0195】
正しく受信できたパケット信号に対するNAK送出制御信号Con−NAK及びユーザグループ(A)以外のユーザグループに対するNAK送出制御信号Con−NAKを受信した場合にはNAKキャリアは出力しない。また、ユーザグループ(A)に所属するユーザ局(2)もユーザ局(1)と同様、2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td2(A)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0196】
ユーザグループ(B)に所属するユーザ局(3)は2番目のパケット信号Data(d2)と3番目のパケット信号Data(d3)の受信に失敗しているので、時間Td2(B)と時間Td3(B)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
図21の例では、時間Td2(A)の直後にユーザ局(1)及びユーザ局(2)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届き、時間Td2(B)の直後と時間Td3(B)の直後にユーザ局(3)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。
【0197】
センタ局では各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無に基づき、各パケット信号に関する送信の成否を識別する。図21の例では、少なくとも1つのユーザグループからNAKキャリアを検出したSat−NAKの検出結果が「○××○」になっているので、2番目のパケット信号Data(d2)と3番目のパケット信号Data(d3)の配信に失敗していることが分かる。
【0198】
センタ局では、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を検出したパケット信号が存在する場合には、不達のパケット信号を連続的に再送する。
図22の例では、2番目のパケット信号Data(d2)に対するユーザグループ(A)への応答時間中にNAKキャリアを検出しているので、Data(d2)に対するユーザグループ(B)へのNAK送出制御信号の送出を省略している。
【0199】
センタ局では、あるパケット信号に対する不達の応答信号を1つでも受信すれば、そのパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、そのパケット信号を再送するので、他のユーザグループでこのパケット信号を正しく受信できなかった場合でも問題は生じない。
図22のシーケンスでは、NAK送出制御信号の省略以外については図21のシーケンスと同じ動作が実行される。
【0200】
図23の例では、センタ局(SAT)はユーザ局(1)及びユーザ局(2)をユーザグループ(A)に割り当て、ユーザ局(3)をユーザグループ(B)に割り当てている。また、各ユーザ局が応答するための複数の回線として、周波数分割によりユーザグループ毎に複数の独立した回線を割り当ててある。
データの配信については、第1の実施の形態と同様に全てのユーザ局に同時に配信される。センタ局は、NAK送出制御信号Con−NAKを一定の時間間隔tdで順次に送信する。
【0201】
各ユーザ局では、NAK送出制御信号を受信すると、受信に失敗したパケット信号に対応するタイミングで、自局のユーザグループに割り当てられた周波数の応答回線上にNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
図23の例では、ユーザグループ(A)に所属するユーザ局(1)は2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td2で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときに、そのユーザグループ(A)に割り当てられた周波数の回線上にNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0202】
また、ユーザグループ(A)に所属するユーザ局(2)についてもユーザ局(1)と同様に2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td2で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにそのユーザグループ(A)に割り当てられた周波数の回線上にNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0203】
ユーザグループ(B)に所属するユーザ局(3)については、2番目のパケット信号Data(d2)及び3番目のパケット信号Data(d3)の受信に失敗しているので、時間Td2及び時間Td3で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときに、そのユーザグループ(B)に割り当てられた周波数の回線上にNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0204】
図23の例では、時間Td2の直後、周波数(A)の回線を介してユーザ局(1)及びユーザ局(2)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届き、時間Td2及び時間Td3の直後、周波数(B)の回線を介してユーザ局(3)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。
センタ局では各周波数と各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無に基づき、各パケット信号に関する送信の成否を識別する。図23の例では、少なくとも1つのユーザグループからNAKキャリアを検出したSat−NAKの検出結果が「○××○」になっているので、2番目のパケット信号Data(d2)及び3番目のパケット信号Data(d3)の配信に失敗していることが分かる。センタ局では、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を検出したパケット信号が存在する場合には、不達のパケット信号を連続的に再送する。
【0205】
この形態では、図38に示すようにセンタ局の衛星センタ局10は、キャリア検出部11,衛星回線送信部12,NAKキャリア判定部13,NAK送出制御信号発生部14,データ解析部15,RMTP信号送信部16,RMTP信号受信部17,DB管理部18,ユーザグループ割当信号発生部21,アンテナ19a,19bで構成されている。
【0206】
データ解析部15は、RMTP信号受信部17を介してRMTPセンタ局20からの信号を一定時間監視し続け、受信したパケット信号を衛星回線送信部12に送信すると共に、送信したパケットの番号をDB管理部18に格納する。
また、図21〜図23の例ではデータ解析部15は複数のユーザ局を複数のユーザグループに分割するとともに、ユーザグループ割当信号発生部に対してユーザグループ情報(UserGr)の送出を指示する。
【0207】
また、図21の例ではデータ解析部15はパケット送信完了後、NAK送出制御信号発生部14に対して、一定時間間隔(td)でそれぞれのユーザグループに対応しかつパケット信号に対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
【0208】
図22の例では、データ解析部15はあるパケット信号に対するNAKキャリアを検出した場合には、他のユーザグループに対するNAK送出制御信号の送出は省略し、次のパケット信号に対するNAK送出信号(Con−ACK)の送出を指示する。
また、図23の例ではデータ解析部15はパケットの送信完了後にNAK送出制御信号発生部14に対して、一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号に対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
【0209】
一方、キャリア検出部11でユーザ局からの不達の応答信号が送出されたと判定した場合、NAK送出制御信号発生部14より通知されたパケット信号番号を含むNAKパケットをデータ解析部15に通知する。
データ解析部15は、NAKキャリア判定部13でNAKパケットを受信した場合には、該当するパケット信号が不達であることをDB管理部18に記録する。また、データ解析部15はDB管理部18のパケット到達結果を確認し、不達と判定されたパケット信号番号を含むユーザ毎のNAKパケット(NAK(u1)、NAK(u2))をそれぞれ生成し、RMTP信号送信部16へ通知する。
【0210】
一方、図41に示すように、各ユーザ局の衛星ユーザ局30は衛星回線受信部31,衛星回線送信部32,NAK送出制御信号抽出部33,NAKキャリア発生部34,データ解析部35,RMTP信号送信部36,RMTP信号受信部37,NAK対応表管理部38,ユーザグループ割当信号抽出部41,アンテナ39a,39bで槽成されている。
【0211】
データ解析部35は、RMTP信号受信部37から受信した応答信号に含まれている情報を解析して、パケット番号毎にその到達結果を識別し、その情報をNAK対応表管理部38に書き込む。NAK対応表管理部38は、不達になったパケット信号のパケット番号を管理する。
【0212】
一方、センタ局から送出されるユーザグループ惰報(UserGr)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、ユーザグループ割当信号抽出部41で受信データ信号から抽出される。そして、自局が割り当てられたユーザグループ番号がデータ解析部35に通知される。
また、各パケット信号と各ユーザグループに対応したタイミングで一定の間隔(td)でセンタ局から送出されるNAK送出制御信号(Con−NAK)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、NAK送出制御信号抽出部33で受信データ信号から抽出される。
【0213】
また、図21,図22の例では、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット番号及びユーザグループを認識し、そのパケット番号をデータ解析部35に通知する。
データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知されたパケット番号及びユーザグループ番号をNAK対応表管理部38が保持する不達のパケット番号と比較する。自局のユーザグループ番号でかつ不達のパケット番号と一致するパケット番号がNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリアの送出を通知する。
【0214】
データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を衛星回線送信部32及びアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号が不達であったことをセンタ局に通知する。
図23の例では、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット信号を認識し、そのパケット番号をデータ解析部35に通知する。データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知されたパケット番号をNAK対応表管理部38が保持する不達のパケット番号と比較する。
【0215】
不達のパケット番号と一致するパケット番号がNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリアの送出を通知する。データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)をユーザグループ毎に割り当てられた周波数を利用して衛星回線送信部32およびアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号が不達であったことをセンタ局に通知する。
【0216】
(変形例1−7〜1−10)
この変形例は、第1の実施の形態の変形例である。到達確認通信シーケンスは図24,図25,図26又は図27に示すように変更される。想定するシステム全体の構成は第1の実施の形態と同じであるが、センタ局の構成及びユーザ局の構成は図35及び図41のように変更されている。第1の実施の形態と共通の部分については、以下の説明を省略する。
【0217】
この変形例は、請求項,請求項10及び請求項20に対応する。
この形態では、請求項2のユーザグループ分割手段,パケットグループ分割手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段,不達認識手段及び回線割り当て省略手段は、それぞれユーザグループ割当信号発生部21,データ解析部15,NAK送出制御信号発生部14,衛星回線送信部12,キャリア検出部11,NAKキャリア判定部13及びNAK送出制御信号発生部14に対応する。
【0219】
この形態では、前記変形例1−2,1−3と同様に、センタ局が連続的に送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割し、各々のユーザ局がセンタ局に応答するためのバックワード回線をパケット信号グループの数Yだけ割り当てる。また、前記変形例1−4〜1−6と同様に、ユーザ局を複数のユーザグループに分割し、ユーザグループ毎に不達の応答信号を送信するためのバックワード回線を割り当てる。
【0220】
ユーザ局では、センタ局が送出したパケット信号の中で正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のパケット信号グループに属しかつ自局が属するユーザグループに対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号を送出する。
センタ局は、バックワード回線について応答信号を検出した場合には、そのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識して該当パケット信号グループを再送する。
【0221】
また、応答のためのバックワード回線をユーザグループ毎に時間区分で順次に割り当て、かつ各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する別ユーザグループヘの応答回線割り当てを省略する。これにより、全ユーザグループに対して応答回線を割り当てる場合と比べて応答信号の監視に必要な時間を短縮できる。
【0222】
以下、図24〜図27を参照して各局の動作を説明する。
なお、図24〜図27のいずれのシーケンスにおいても、センタ局にてユーザ局をユーザグループ(A)及びユーザグループ(B)に分割し、そのユーザグループを表す情報(UserGr)がセンタ局から配信される。ユーザ局で予めユーザグループを認識している場合には、ユーザグループ情報(UserGr)の配信は省略してもよい。
【0223】
図24,図26の例では、センタ局にて配信データData(d1)〜Data(d4)の中で連続的に現れる2つのパケット信号をそれぞれが含む2つのパケット信号グループにパケットを分割している。
図24,図26の例では、センタ局からData(d1)〜Data(d4)の4つのパケット信号が配信され、さらにユーザ局(1)が2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(2)が2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(3)が2番目のパケット信号Data(d2)及び3番目のパケット信号Data(d3)の受信に失敗した場合が示されている。
【0224】
図24,図26の例では、センタ局(SAT)はユーザ局(1)及びユーザ局(2)をグループ(A)に割り当て、ユーザ局(3)をグループ(B)に割り当て、各ユーザグループ毎の応答用回線を同じ周波数の回線上に時間区分で割り当てた場合を想定している。
データ配信については、第1の実施の形態と同様に全てのユーザ局に同時に配信される。図24の例では、センタ局からのパケット信号送出が終了した後でバックワード回線を割り当てているが、図26の例ではパケット信号の送出が完了する前にバックワード回線を割り当てている。
【0225】
センタ局は、NAK送出制御信号Con−NAKをパケット信号グループ毎に、並びに各々のユーザグループ毎に生成し、一定の時間間隔tdで順次に送信する。図24の例では、パケット信号Data(d1)及びData(d2)に対するNAK送出制御信号を、ユーザグループ(A)に対してはTd(X,A)のタイミングで出力し、ユーザグル一プ(B)に対してはTd(X,B)のタイミングで出力している。
【0226】
同様に、パケット信号Data(d3)及びData(d4)に対するNAK送出制御信号は、ユーザグループ(A)に対してはTd(Y,A)のタイミングで出力し、ユーザグループ(B)に対してはTd(Y,B)のタイミングで出力している。
各ユーザ局では、NAK送出制御信号を受信すると、それがどのパケット信号グループに属し、かつどのユーザグループに対応するものかを認識し、自局が所属するユーザグループに対応し、かつ受信に失敗したパケット信号が属するパケット信号グループに対応するタイミングで、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0227】
図24の例では、ユーザグループ(A)に所属するユーザ局(1)は1番目のパケット信号Data(d1)は正しく受信できたが、2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td(X,A)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。次のパケット信号グループに含まれるパケット信号Data(d3),Data(d4)については、何れも正しく受信できているのでNAKキャリアは出力しない。
【0228】
また、ユーザグループ(A)以外のユーザグループに対するNAK送出制御信号Con−NAKを受信した場合には、NAKキャリアは出力しない。また、ユーザグループ(A)に所属するユーザ局(2)もユーザ局(1)と同様に、2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td(X,A)GrAで送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0229】
ユーザグループ(B)に所属するユーザ局(3)は、2番目のパケット信号Data(d2)及び3番目のパケット信号Data(d3)の受信に失敗しているので、時間Td(X,B)及び時間Td(Y,B)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
図24の例では、時間Td(X,A)の直後にユーザ局(1)及びユーザ局(2)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届き、時間Td(X,B)の直後及び時間Td(Y,B)の直後にユーザ局(3)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。
【0230】
センタ局では、各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無から、各パケット信号グループに関する送信の成否を識別する。図24の例では、少なくとも1つのユーザグループからNAKキャリアを検出したSat−NAKのパケット信号グループ毎の検出結果が「××」になっているので、Data(d1)及びData(d2)のいずれかあるいは両パケット信号について配信に失敗し、またData(d3)及びData(d4)のいずれかあるいは両パケット信号の配信に失敗していることが分かる。
【0231】
センタ局では、パケット信号グループに属するパケット信号のいずれかが配信に失敗していると判定した場合には、このパケット信号グループを再送する。配信に失敗していると判定されるパケット信号グループが複数ある場合には、該当するパケット信号グループを連続的に再送する。
図24の例では、Data(d1)〜Data(d4)をすべて再送している。また、図24の例ではData(d1)及びData(d2)に対するユーザグループ(A)への応答時間中にNAKキャリアを検出しているので、Data(d1)及びData(d2)に対するユーザグループ(B)へのNAK送出制御信号の送出は省略している。
【0232】
センタ局では、あるパケット信号グループに対する不達の応答信号を1つでも受信すれば、そのパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、このパケット信号グループを再送する。従って、他のユーザグループでこのパケット信号を正しく受信できなかった場合でも問題は生じない。図26の例では、パケット信号Data(d2)をフォワード回線で送出した直後にパケット信号Data(d1)及びパケット信号Data(d2)に対するユーザグループ(A)へのNAK送出制御信号Con−NAKを送信している。
【0233】
NAK送出制御信号の送信間隔は、パケット信号送信間隔とは独立に一定の時間間隔に定めてあるので、パケット信号Data(d1)及びパケット信号Data(d2)に対するユーザグループ(B)へのNAK送出制御信号Con−NAKは、パケット信号Data(d4)を送信した後で送出されている。
【0234】
図26のシーケンスにおいても、NAK送出制御信号の送出タイミングの他は図24のシーケンスと同じ動作が実行される。
図25,図27の例では、センタ局(SAT)はユーザ局(1)及びユーザ局(2)をユーザグループ(A)に割り当て、ユーザ局(3)をユーザグループ(B)に割り当てている。また、各ユーザグループ毎の応答用の回線は、を互いに周波数が異なる回線上に割り当てられている。データ配信については、第1の実施の形態と同様に全てのユーザ局に同時に配信される。
【0235】
図25の例では、センタ局からのパケット信号送出が終了した後でバックワード回線を割り当てているが、図27の例ではパケット信号の送出途中でバックワード回線を割り当てている。
センタ局は、NAK送出制御信号Con−NAKをパケット信号グループ毎に生成し、一定の時間間隔tdで順次に送信する。各ユーザ局では、NAK送出制御信号を受信すると、それがどのパケット信号グループに対応するものかを認識し、受信に失敗したパケット信号が属するパケット信号グループに対応するタイミングで、自局のユーザグループに割り当てられた周波数の応答回線上にNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0236】
図25の例では、ユーザグループ(A)に所属するユーザ局(1)は1番目のパケット信号Data(d1)は正しく受信できたが、2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td(X)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにユーザグループ(A)に割り当てた周波数の応答回線上にNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0237】
また、ユーザグループ(A)に所属するユーザ局(2)もユーザ局(1)と同様に、2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td(X)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにユーザグループ(A)に割り当てた周波数の応答回線上にNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0238】
ユーザグループ(B)に所属するユーザ局(3)は、2番目のパケット信号Data(d2)及び3番目のパケット信号Data(d3)の受信に失敗しているので、時間Td(X)及び時間Td(Y)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにユーザグループ(B)に割り当てた周波数の応答回線上にNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0239】
図25の例では、時間Td(X)の直後に、ユーザグループ(A)に割り当てた周波数の応答回線を介して、ユーザ局(1)及びユーザ局(2)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。また、時間Td(X)及び時間Td(Y)の直後に、ユーザグループ(B)に割り当てた周波数の応答回線を介して、ユーザ局(3)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。
【0240】
センタ局では各応答回線の周波数と各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無とに基づいて、各パケット信号グループに関する送信の成否を識別する。
図25の例では、少なくとも1つのユーザグループからNAKキャリアを検出したSat−NAKのパケット信号グループ毎の検出結果が「××」になっているので、Data(d1),Data(d2)のいずれかあるいは両パケット信号の配信に失敗し、Data(d3),Data(d4)のいずれかあるいは両パケット信号の配信に失敗していることが分かる。
【0241】
図27の例では、パケット信号Data(d2)をフォワード回線で送出した直後にパケット信号Data(d1)及びパケット信号Data(d2)に対するNAK送出制御信号Con−NAKを送信している。NAK送出制御信号の送信間隔は、パケット信号送信間隔とは独立に一定の時間間隔に定めてあるので、パケット信号Data(d3)及びパケット信号Data(d4)に対するNAK送出制御信号Con−NAKはパケット信号Data(d4)を送信した後に送出されている。
【0242】
図27のシーケンスにおいても、NAK送出制御信号の送出タイミングの他は図25のシーケンスと同じ動作が実行される。
この形態では、図35に示すようにセンタ局の衛星センタ局10は、キャリア検出部11,衛星回線送信部12,NAKキャリア判定部13,NAK送出制御信号発生部14,データ解析部15,RMTP信号送信部16,RMTP信号受信部17,DB管理部18,ユーザグループ割当信号発生部21,アンテナ19a,19bで構成されている。
【0243】
データ解析部15は、RMTP信号受信部17を介してRMTPセンタ局20からの信号を一定時間監視し続け、受信したパケット信号を衛星回線送信部12に送信すると共に、送信したパケットの番号をDB管理部18に格納する。
また、図24〜図27の例では、データ解析部15はユーザ局を複数のユーザグループに分割し、ユーザグループ割当信号発生部に対して、ユーザグループ情報(UserGr)の送出を指示する。
【0244】
また、図24,図26の例では、データ解析部15はパケット信号を複数のパケット信号グル一プに分割し、パケット送信開始後にNAK送出制御信号発生部14に対して一定の時間間隔(td)でそれぞれのユーザグループ及びパケット信号グループに対応するNAK送出制御信(Con−ACK)の送出を指示する。
また、図25,図27の例では、データ解析部15はパケット送信開始後に、NAK送出制御信号発生部14に対して一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号グループに対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
【0245】
一方、キャリア検出部11においてユーザ局からの不達の応答信号が送出されたと判定した場合、NAK送出制御信号発生部14より通知されたパケット信号グループ番号を含むNAKパケットをデータ解析部15に通知する。
また、データ解析部15はあるパケット信号グループに対するNAKキャリアを検出した場合には、他のユーザグループに対するNAK送出制御信号の送出は省略して、次のパケット信号グループに対するNAK送出信号(Con−ACK)の送出を指示する。
【0246】
データ解析部15は、NAKキャリア判定部13でNAKパケットを受信した場合には、該当するパケット信号グループに属するパケット信号が全て不達であることをDB管理部18に記録する。データ解析部15は、DB管理部18のパケット到達結果を確認し、不達と判定されたパケット信号番号を全て含むユーザ毎のNAKパケット(NAK(u1)、NAK(u2))をそれぞれ生成し、RMTP信号送信部16へ通知する。
【0247】
一方、図41に示すように、各ユーザ局の衛星ユーザ局30は衛星回線受信部31,衛星回線送信部32,NAK送出制御信号抽出部33,NAKキャリア発生部34,データ解析部35,RMTP信号送信部36,RMTP信号受信部37,NAK対応表管理部38,ユーザグループ割当信号抽出部41,アンテナ39a,39bで構成されている。
【0248】
データ解析部35は、RMTP信号受信部37から受信した応答信号に含まれている情報を解析して、パケット番号毎にその到達結果を識別し、その情報をNAK対応表管理部38に書き込む。NAK対応表管理部38は、不達になったパケット信号のパケット番号を管理する。
一方、センタ局から送出されるユーザグループ情報(UserGr)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、ユーザグループ割当信号抽出部41で受信データ信号から抽出される。そして、自局が割り当てられたユーザグループ番号がデータ解析部35に通知される。
【0249】
また、各パケット信号グループと各ユーザグループに対応したタイミングで一定の時間間隔(td)でセンタ局から送出されるNAK送出制御信号(Con−NAK)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、NAK送出制御信号抽出部33で受信データ信号から抽出される。
図24,図26の例では、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット信号グループ及びユーザグループを認識し、そのパケット信号グループに含まれるパケット番号をデータ解析部35に通知する。
【0250】
データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知された複数のパケット番号及びユーザグループ番号をNAK対応表管理部38が保持する不達のパケット番号及び自局のユーザグループ番号と比較する。自局のユーザグループ番号と一致しかつ不達のパケット番号と一致するパケット番号が1つでもNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリアの送出を指示する。
【0251】
データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を衛星回線送信部32およびアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号グループに含まれるパケット信号の少なくとも1つが不達であったことをセンタ局に通知する。
【0252】
また図25,図27の例では、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット信号グループを認識し、そのパケット信号グループに含まれるパケット番号をデータ解析部35に通知する。データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知された複数のパケット番号をNAK対応表管理部38が保持する不達のパケット番号と比較する。
【0253】
不達のパケット番号と一致するパケット番号が1つでもNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリァ発生部34に対してNAKキャリアの送出を通知する。
データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)をユーザグループ毎に割り当てられた周波数を利用して衛星回線送信部32およびアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号グル一プに含まれるパケット信号の少なくとも1つが不達であったことをセンタ局に通知する。
【0254】
(変形例1−11)
この変形例は、第1の実施の形態の変形例である。到達確認通信シーケンスは図28に示すように変更される。想定するシステム全体の構成は第1の実施の形態と同じであるが、センタ局の構成及びユーザ局の構成は図36及び図42のように変更されている。
【0255】
なお、図36,図42において、第1の実施の形態と対応する要素には同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と共通の部分については、以下の説明を省略する。
この変形例は、請求項1,請求項21に対応する。
この形態では、請求項2のサンプル局割り当て手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段は、それぞれサンプル局割当信号発生部22,NAK送出制御信号発生部14,衛星回線送信部12,キャリア検出部11及びNAKキャリア判定部13に対応する。
【0256】
1の実施の形態では、ユーザ局が使用するバックワード回線を全てのユーザ局に共通に割り当てている。しかし、降雨等の影響によりパケット信号の受信に失敗するユーザ局が多数発生した場合には、多数のユーザ局が同時に不達の応答信号を送出することになり、不達の応答信号の集中によりセンタ局及び無線中継装置にかかる負荷の増大が問題になる。
【0257】
そこで、この形態では、全ユーザ局の中からその一部分(W局)をサンプルユーザ局として割り当て、サンプルユーザ局のそれぞれが不達の応答信号を送信するためのバックワード回線を割り当てる。サンプルユーザ局以外のユーザ局については、正しく受信できなかった場合であっても不達の応答信号を送出することはない。これにより、不達の応答信号が集中する状況であっても、センタ局や無線回線中継装置にかかる負荷を分散し低減することができる。
【0258】
ユーザ局では、センタ局が送出したパケット信号の中で正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、サンプルユーザ局のみが正しく受信できなかったパケット信号に対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号を送出する。
センタ局は、バックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、該当するパケット信号を再送する。
【0259】
以下、図28を参照して各局の動作を説明する。
図28の例では、センタ局でサンプルユーザ局を指定する。指定されたサンプルユーザ局を表すサンプル局情報(S−User)がセンタ局からユーザ局に配信される。なお、ユーザ局で予めサンプルユーザ局を認識している場合には、サンプル局惰報の配信を省略してもよい。
【0260】
図28の例では、ユーザ局(1)がサンプルユーザ局として割り当てられている。また、ユーザ局(1)が2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(2)が2番目のパケット信号Data(d2)及び4番目のパケット信号Data(d4)の受信に失敗した場合が示されている。
センタ局は、NAK送出制御信号Con−NAKを一定の時間間隔tdで順次に送信する。各ユーザ局においては、NAK送出制御信号を受信すると、受信に失敗したパケット信号に対応するタイミングで、サンプルユーザ局のみがNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0261】
図28の例では、サンプルユーザ局であるユーザ局(1)は2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td2で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
また、サンプルユーザ局以外のユーザ局(2)は、パケット信号Data(d2),Data(d4)の受信に失敗しているにもかかわらず、NAKキャリアを送出することはない。
【0262】
図28の例では、時間Td2の直後にユーザ局(1)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。センタ局では、各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無から、各パケット信号に関する送信の成否を識別する。図28の例では、Sat−NAKの検出結果が「○×○○」になっているので、2番目のパケット信号Data(d2)の配信に失敗していることが分かる。センタ局ではパケット信号が配信に失敗していると判定した場合には、このパケット信号を連続的に再送する。図28の例では、Data(d2)を再送している。
【0263】
この形態でば、図36に示すようにセンタ局の衛星センタ局10は、キャリア検出部11,衛星回線送信部12,NAKキャリア判定部13,NAK送出制御信号発生部14,データ解析部15,RMTP信号送信部16,RMTP信号受信部17,DB管理部18,サンプル局割当信号発生部22,アンテナ19a,19bで構成されている。
【0264】
データ解析部15は、RMTP信号受信部17を介してRMTPセンタ局20からの信号を一定時間監視し続け、受信したパケット信号を衛星回線送信部12に送信すると共に、送信したパケットの番号をDB管理部18に格納する。また、図28の例ではデータ解析部15はユーザ局からサンプルユーザ局を決定し、サンプル局割当信号発生部22に対して、サンプル局情報(S−User)の送出を指示する。
【0265】
また、パケット送信の完了後にデータ解析部15はNAK送出制御信号発生部14に対して、一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号グループに対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。一方、キャリア検出部11でユーザ局からの不達の応答信号が送出されたと判定した場合、NAK送出制御信号発生部14より通知されたパケット信号番号を含むNAKパケットをデータ解析部15に通知する。
【0266】
データ解析部15は、NAKキャリア判定部13でNAKパケットを受信した場合には、該当するパケット信号が不達であることをDB管理部18に記録する。データ解析部15は、DB管理部18のパケット到達結果を確認し、不達と判定されたパケット信号の番号を含むユーザ毎のNAKパケット(NAK(u1)、NAK(u2))をそれぞれ生成し、RMTP信号送信部16へ通知する。
【0267】
一方、図42に示すように、各ユーザ局の衛星ユーザ局30は衛星回線受信部31,衛星回線送信部32,NAK送出制御信号抽出部33,NAKキャリア発生部34,データ解析部35,RMTP信号送信部36,RMTP信号受信部37,NAK対応表管理部38,サンプル局割当信号抽出部42,アンテナ39a,39bで構成されている。
【0268】
データ解析部35は、RMTP信号受信部37から受信した応答信号に含まれている情報を解析して、パケット番号毎にその到達結果を識別し、その情報をNAK対応表管理部38に書き込む。
NAK対応表管理部38は、不達になったパケット信号のパケット番号を管理する。一方、センタ局から送出されるサンプル局情報(S−User)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、サンプル局割当信号発生部で受信データ信号から抽出される。そして、自局がサンプル局か否かがデータ解析部35に通知される。
【0269】
各パケット信号に対応したタイミングで一定の間隔(td)でセンタ局から送出されるNAK送出制御信号(Con−NAK)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、NAK送出制御信号抽出部33で受信データ信号から抽出される。
【0270】
また、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット信号を認識し、そのパケット信号番号をデータ解析部35に通知する。データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知されたパケット番号をNAK対応表管理部38が保持する不達のパケット番号と比較する。自局がサンプルユーザ局でありしかも不達のパケット番号と一致するパケット番号がNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリアの送出を通知する。
【0271】
データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を衛星回線送信部32およびアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号が不達であったことをセンタ局に通知する。
(変形例1−12,1−13)
この変形例は、第1の実施の形態の変形例である。到達確認通信シーケンスは図29又は図30に示すように変更される。想定するシステム全体の構成は第1の実施の形態と同じであるが、センタ局の構成及びユーザ局の構成は図36及び図42のように変更されている。
【0272】
なお、図36,図42において、第1の実施の形態と対応する要素には同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と共通の部分については、以下の説明を省略する。
この変形例は、請求項1,請求項13及び請求項22に対応する。
【0273】
この形態では、請求項22のサンプル局割り当て手段,パケットグループ分割手段,バックワード回線割り当て手段,パケット送信手段,応答監視手段及び不達認識手段は、それぞれサンプル局割当信号発生部22,データ解析部15,NAK送出制御信号発生部14,衛星回線送信部12,キャリア検出部11及びNAKキャリア判定部13に対応する。
【0274】
1の実施の形態では、ユーザ局が使用するバックワード回線を全てのユーザ局に共通に割り当てている。しかし、降雨等の影響によりパケット信号の受信に失敗するユーザ局が多数発生した場合、多数のユーザ局が同時に不達の応答信号を送出することになり、不達の応答信号の集中によりセンタ局及び無線回線中継装置にかかる負荷が増大する。
【0275】
また、第1の実施の形態では、センタ局では連続的に出力するM個のパケット信号に対して、各々のパケット信号に対応するM個のバックワード回線を確保する。しかし、複数のユーザ局に共通に割り当てることで応答時間の短縮を図る場合であっても、配信するパケット信号の数が増大する場合にはバックワード回線による応答時間が大きくなる可能性がある。
【0276】
そこで、この形態では前記変形例1−11と同様に、全ユーザ局の中からその一部分(W局)をサンプルユーザ局として割り当て、サンプルユーザ局のそれぞれが不達の応答信号を送信するためのバックワード回線を割り当てる。サンプルユーザ局以外のユーザ局については、正しく受信できなかった場合であっても不達の応答信号を送出することはない。これにより、不達の応答信号が集中する状況であっても、センタ局や無線回線中継装置にかかる負荷を分散し低減することができる。
【0277】
更に、この形態では前記変形例1−2と同様に、センタ局が送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割する。各々のパケット信号グループには連続するX個のパケット信号を割り当てる。そして、ユーザ局のそれぞれがセンタ局に応答するためのバックワード回線を、パケット信号グループの数Yだけ割り当てる。
【0278】
これにより、バックワード回線の数が削減され応答時間も短縮可能となる。さらに、センタ局においてユーザ局が不達応答するためのバックワード回線をパケットの配信途中でも割り当て可能にすることで、パケット信号配信開始から応答終了までの時間を短縮できる。
ユーザ局ではセンタ局が送出したパケット信号の中で正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、サンプルユーザ局のみが正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループに対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号を送出する。
【0279】
センタ局は、バックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、該当するパケット信号グループを再送する。
以下、図29,図30を参照して各局の動作を説明する。なお、図29及び図30の例ではセンタ局でサンプルユーザ局を指定している。また、指定されたサンプルユーザ局を示すサンプル局情報(S−User)がセンタ局から配信される。なお、ユーザ局で予めサンプル局を認識している場合には、サンプル局情報の配信を省略してもよい。
【0280】
図29,図30の例では、ユーザ局(1)がサンプル局として割り当てられている。また、ユーザ局(1)が2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(2)が2番目のパケット信号Data(d2)及び4番目のパケット信号Data(d4)の受信に失敗した場合が示されている。
図29の例では、センタ局からのパケット信号送出が終了した後でバックワード回線を割り当てているが、図30の例ではパケット信号の送出途中でバックワード回線を割り当てている。
【0281】
図29の例では、センタ局(SAT)は配信データData(d1)〜Data(d4)を2つのパケット信号グループに分割し、各々のパケット信号グループには連続的に現れる2個のパケット信号を割り当てている。
また、ユーザ局(1)がサンプルユーザ局として割り当てられている。データ配信については、第1の実施の形態と同様に全てのユーザ局に同時に配信される。センタ局は、NAK送出制御信号Con−NAKをパケット信号グループ毎に生成し、一定の時間間隔tdで順次に送信する。
【0282】
図29の例では、パケット信号Data(d1)及びData(d2)に対するNAK送出制御信号をTd(A)のタイミングで出力し、パケット信号Data(d3)及びData(d4)に対するNAK送出制御信号をTd(B)のタイミングで出力している。
各サンプルユーザ局では、NAK送出制御信号を受信すると、それがどのパケット信号グループに対応するものかを認識し、受信に失敗したパケット信号が属するパケット信号グループに対応するタイミングで、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0283】
図29の例では、サンプル局であるユーザ局(1)は1番目のパケット信号Data(d1)は正しく受信できたが、2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td(A)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
次のパケット信号グループ(B)に含まれるパケット信号Data(d3),Data(d4)については、何れも正しく受信できているので、NAKキャリアは出力しない。また、サンプルユーザ局でないユーザ局(2)についてはパケット信号Data(d2),Data(d4)の受信に失敗しているが、NAKキャリア(Sat−NAK)は送出しない。
【0284】
図29の例では、時間Td(B)の直後にユーザ局(1)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。センタ局では、各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無から、各パケット信号グループに関する送信の成否を識別する。
図29の例では、Sat−NAKのパケット信号グループ毎の検出結果が「×○」になっているので、Data(d1)及びData(d2)のいずれかあるいは両パケット信号の配信に失敗していることが分かる。センタ局ではパケット信号グループに属するパケット信号のいずれかが配信に失敗していると判定した場合には、このパケット信号グループを再送する。
【0285】
図29の例では、Data(d1),Data(d2)のパケット信号を再送している。図30の例では、パケット信号Data(d2)をフォワード回線で送出した直後にパケット信号Data(d1)及びパケット信号Data(d2)に対するNAK送出制御信号Con−NAKを送信している。
NAK送出制御信号の送信間隔は、パケット信号送信間隔とは独立に一定の時間間隔に定めてあるので、パケット信号Data(d3)及びパケット信号Data(d4)に対するNAK送出制御信号Con−NAKについては、パケット信号Data(d4)を送信した後に送出されている。
【0286】
図30のシーケンスについては、NAK送出制御信号の送出タイミングの他は図29のシーケンスと同じ動作が実行される。
この形態では、図36に示すようにセンタ局の衛星センタ局10は、キャリア検出部11,衛星回線送信部12,NAKキャリア判定部13,NAK送出制御信号発生部14,データ解析部15,RMTP信号送信部16,RMTP信号受信部17,DB管理部18,サンプル局割当信号発生部22,アンテナ19a,19bで構成されている。
【0287】
データ解析部15は、RMTP信号受信部17を介してRMTPセンタ局20からの信号を一定時間監視し続け、受信したパケット信号を衛星回線送信部12に送信すると共に、送信したパケットの番号をDB管理部18に格納する。
【0288】
また、図29の例ではデータ解析部15はサンプルユーザ局を決定し、サンプル局割当の信号発生に対して、サンプル局情報(S−User)の送出を指示する。また、データ解析部15はパケット信号を複数のパケット信号グループに分割し、パケット送信終了後に、NAK送出制御信号発生部14に対して、一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号グループに対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
【0289】
図30の例では、データ解析部15はサンプル局を決定し、サンプル局割当に関する信号発生に対してサンプル局情報(S−User)の送出を指示する。またデータ解析部15はパケット信号を複数のパケット信号グループに分割し、パケット送信を開始した後に一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号グループに対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
【0290】
一方、キャリア検出部11でユーザ局からの不達の応答信号が送出されたと判定した場合、NAK送出制御信号発生部14より通知されたパケット信号グループ番号を含むNAKパケットをデータ解析部15に通知する。データ解析部15は、NAKキャリア判定部13でNAKパケットを受信した場合には、該当するパケット信号グループに属するパケット信号が全て不達であることをDB管理部18に記録する。
【0291】
データ解析部15は、DB管理部18のパケット到達結果を確認し、不達と判定されたパケット信号番号を全て含むユーザ毎のNAKパケット(NAK(u1)、NAK(u2))をそれぞれ生成し、RMTP信号送信部16へ通知する。一方、図42に示すように、各ユーザ局の衛星ユーザ局30は衛星回線受信部31,衛星回線送信部32,NAK送出制御信号抽出部33,NAKキャリア発生部34,データ解析部35,RMTP信号送信部36,RMTP信号受信部37,NAK対応表管理部38,サンプル局割当信号抽出部42,アンテナ39a,39bで構成されている。
【0292】
データ解析部35は、RMTP信号受信部37から受信した応答信号に含まれているパケット信号毎の情報を解析して、パケット番号毎にその到達結果を識別し、その情報をNAK対応表管理部38に順次に書き込む。NAK対応表管理部38は、不達になったパケット信号のパケット番号を管理する。
一方、センタ局から送出されるサンプル局惰報(S−User)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、サンプル局割当信号抽出部42で受信データ信号から抽出される。そして、自局がサンプルユーザ局か否かをデータ解析部35に通知する。
【0293】
各パケット信号グループに対応したタイミングで一定の間隔(td)でセンタ局から送出されるNAK送出制御信号(Con−NAK)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、NAK送出制御信号抽出部33で受信データ信号から抽出される。
また、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット信号グループを認識し、そのパケット信号グループに含まれるパケット番号をデータ解析部35に通知する。
【0294】
各パケット信号に対応したタイミングで一定の間隔(td)でセンタ局から送出されるNAK送出制御信号(Con−NAK)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、NAK送出制御信号抽出部33で受信データ信号から抽出される。データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知された複数のパケット番号をNAK対応表管理部38が保持する不達のパケット番号と比較する。
【0295】
自局がサンプルユーザ局でかつ不達のパケット番号と一致するパケット番号が1つでもNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリアの送出を通知する。データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を衛星回線送信部32およびアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号グループに含まれるパケット信号のすくなくとも1つが不達であったことをセンタ局に通知する。
【0296】
(変形例1−14)
この変形例は、第1の実施の形態の変形例である。到達確認通信シーケンスは図31に示すように変更される。想定するシステム全体の構成は第1の実施の形態と同じであるが、センタ局の構成及びユーザ局の構成は図37及び図43のように変更されている。
【0297】
なお、図37,図43において、第1の実施の形態と対応する要素には同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と共通の部分については、以下の説明を省略する。
この変形例は、請求項14,請求項23に対応する。
この形態では、請求項23の受信状況認識手段はユーザ局受信状況抽出部24に対応する。
【0298】
第1の実施の形態では、ユーザ局が使用するバックワード回線を全てのユーザ局に共通に割り当てている。しかし、降雨等の影響によりパケット信号の受信に失敗するユーザ局が多数発生した場合、多数のユーザ局が同時に不達の応答信号を送出することになり、不達の応答信号の集中によりセンタ局や無線回線中継置にかかる負荷が増大する。
【0299】
そこで、この形態では、ユーザ局においてパケット信号受信状況が悪化した場合に、不達の応答信号を送信する動作を中断する。そして、再度受信状況が復活した場合には不達の応答信号の送信動作を再開する。さらに、パケット信号の受信状況が悪化した場合や受信状況が回復した場合には、それをセンタ局に通知する。これにより、受信状況が悪化した場合であっても、不達の応答信号が集中するのを回避することができ、センタ局や無線回線中継装置への負荷を分散し低減することができる。
【0300】
ユーザ局では、センタ局が送出したパケット信号の中で正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号に対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号を送出する。また、連続してパケット信号の受信に失敗した場合のように、パケット信号の受信状況が悪化した場合には、不達の応答信号の送出動作を中断する。
【0301】
不達の応答信号の送出動作を中断している間であっても、パケットの受信は継続して行う。また、受信状況が回復した場合には、応答信号の送信を再開し、正しく受信できなかったパケット信号に対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号を送出する。
また、ユーザ局はパケットの受信状況をセンタ局へ通知する。センタ局は、バックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、該当するパケット信号を再送する。また、ユーザ局からのパケット受信状況の通知信号を受信した場合には、それによって該当するユーザ局の受信状況を把握する。
【0302】
以下、図31を参照して各局の動作を説明する。なお、図31においては、ユーザ局(1)が2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(2)が2番目のパケット信号Data(d2)から4番目のパケット信号Data(d4)までの受信に失敗した場合の例が示されている。
センタ局は、NAK送出制御信号Con−NAKを一定の時間間隔tdで順次に送信する。各ユーザ局では、NAK送出制御信号を受信すると、受信に失敗したパケット信号に対応するタイミングでNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0303】
図31の例では、ユーザ局(1)は2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td2で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。また、ユーザ局(2)はパケット信号Data(d2)〜Data(d4)の受信に失敗しているため、パケット受信状況が悪化していると判定し、NAKキャリアの送出を中断している。また、ユーザ局(2)は受信状況悪化に関する通知信号をセンタ局に対して出力する。
【0304】
図31の例では、時間Td2の直後にユーザ局(1)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。センタ局では、各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無に基づき、各パケット信号に関する送信の成否を識別する。図31の例では、Sat−NAKの検出結果が「○×○○」になっているので、2番目のパケット信号Data(d2)の配信に失敗していることが分かる。また、図31の例ではユーザ局の受信状況が「○×」になっているので、ユーザ局(2)の受信状況が悪化していることが分かる。
【0305】
センタ局では、パケット信号の配信に失敗していると判定した場合には、このパケット信号を連続的に再送する。図31の例では、Data(d2)を再送している。さらに、ユーザ局(2)はパケット受信状況が回復したときに受信状況回復に関する通知信号をセンタ局に対して送出している。
図31の例では、センタ局がユーザ局(2)からの受信回復通知信号を受信した後で、ユーザ局の受信状況が「○○」に変化し、ユーザ局(1),ユーザ局(2)ともに受信状況が良好であることがわかる。
【0306】
この形態では、図37に示すようにセンタ局の衛星センタ局10は、キャリア検出部11,衛星回線送信部12,NAKキャリア判定部13,NAK送出制御信号発生部14,データ解析部15,RMTP信号送信部16,RMTP信号受信部17,DB管理部18,衛星回線受信部23,ユーザ局受信状況抽出部24,アンテナ19a,19bで構成されている。
【0307】
データ解析部15は、RMTP信号受信部17を介してRMTPセンタ局20からの信号を一定時間監視し続け、受信したパケット信号を衛星回線送信部12に送信すると共に、送信したパケットの番号をDB管理部18に格納する。
また、図31の例ではパケット送信完了後、データ解析部15はNAK送出制御信号発生部14に対して、一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号に対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
【0308】
一方、キャリア検出部11でユーザ局からの不達の応答信号が送出されたと判定した場合、NAK送出制御信号発生部14より通知されたパケット信号番号を含むNAKパケットをデータ解析部15に通知する。データ解析部15は、NAKキャリア判定部13でNAKパケットを受信した場合には、該当するパケット信号が不達であることをDB管理部18に記録する。
【0309】
データ解析部15は、DB管理部18のパケット到達結果を確認し、不達と判定されたパケット信号の番号を含むユーザ毎のNAKパケット(NAK(u1)、NAK(u2))をそれぞれ生成し、RMTP信号送信部16へ通知する。
また、ユーザ局から送出されるユーザ局の受信状況は、アンテナ19aを介して衛星回線受信部で受信され、ユーザ局受信状況抽出部で受信データ信号から抽出される。そして、ユーザ局とその受信状況をデータ解析部15に通知する。データ解析部15は、ユーザ局受信状況を受信した場合には、DB管理部18に記録する。
【0310】
一方、図43に示すように、各ユーザ局の衛星ユーザ局30は衛星回線受信部31,衛星回線送信部32,NAK送出制御信号抽出部33,NAKキャリア発生部34,データ解析部35,RMTP信号送信部36,RMTP信号受信部37,NAK対応表管理部38,ユーザ局受信状況発生部43,アンテナ39a,39bで構成されている。
【0311】
データ解析部35は、RMTP信号受信部37から受信した応答信号に含まれている情報を解析して、パケット番号毎にその到達結果を識別し、その情報をNAK対応表管理部38に書き込む。NAK対応表管理部38は、不達になったパケット信号のパケット番号を管理する。さらに、パケットの到達結果より、自局の受信状況が良好か悪化しているかをデータ解析部35へ通知する。
【0312】
一方、各パケット信号に対応したタイミングで一定の間隔(td)でセンタ局から送出されるNAK送出制御信号(Con−NAK)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、NAK送出制御信号抽出部33で受信データ信号から抽出される。また、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット信号を認識し、そのパケット信号番号をデータ解析部35に通知する。
【0313】
データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知されたパケット番号をNAK対応表管理部38が保持する不達のパケット番号と比較する。受信状況が良好であり、かつ不達のパケット番号と一致するパケット番号がNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリアの送出を通知する。受信状況が悪化している場合には、不達のパケット番号と一致するパケット番号がNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合でもNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリア送出を通知しない。
【0314】
データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を衛星回線送信部32およびアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号が不達であったことをセンタ局に通知する。さらに、受信状況が悪化又は回復した場合にはデータ解析部35は、ユーザ局受信状況発生部に対して受信状況の送出を通知する。
【0315】
(変形例1−15,1−16)
この変形例は、第1の実施の形態の変形例である。到達確認通信シーケンスは図32又は図33に示すように変更される。想定するシステム全体の構成は第1の実施の形態と同じであるが、センタ局の構成及びユーザ局の構成は図37及び図43のように変更されている。
【0316】
なお、図37,図43において、第1の実施の形態と対応する要素には同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と共通の部分については、以下の説明を省略する。
この変形例は、請求項15,請求項16,請求項23に対応する。
【0318】
第1の実施の形態では、センタ局では連続的に出力するパケット信号M個に対して、各々のパケット信号に対応するM個のバックワード回線を確保する。しかし、複数のユーザ局に共通に割り当てて応答時間の短縮を図る場合であっても、配信するパケット信号数が増大する場合にはバックワード回線による応答時間が大きくなる可能性がある。
【0319】
また、第1の実施の形態では、ユーザ局が使用するバックワード回線を全てのユーザ局に共通に割り当てている。しかし、降雨等の影響によりパケット信号の受信に失敗するユーザ局が多数発生した場合、多数のユーザ局が同時に不達の応答信号を送出することになり、不達の応答信号の集中によりセンタ局や無線回線中継装置に対する負荷が増大する。
【0320】
そこで、この形態では、前記変形例1−2と同様に、センタ局が送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割する。各々のパケット信号グループには連続するX個のパケット信号を割り当てる。そして、ユーザ局のそれぞれがセンタ局に応答するためのバックワード回線を、パケット信号グループの数Yだけ割り当てる。
【0321】
また、前記変形例1−14と同様に、ユーザ局においてパケット信号受信状況が悪化した場合に、不達の応答信号を送信する動作を中断する。そして、再度受信状況が復活した場合には不達の応答信号の送信動作を再開する。さらに、パケット信号の受信状況が悪化した場合や受信状況が回復した場合には、それをセンタ局に通知する。これにより、受信状況が悪化した場合であっても、不達の応答信号が集中するのを回避することができ、センタ局や無線回線中継装置への負荷を分散し低減することができる。
【0322】
パケット信号のグループ化により、バックワード回線数が削減されるため応答時間の短縮が可能になる。また、不達の応答信号の送出を中断することで、多数のユーザ局に同時に受信状況の悪化が生じた場合であっても、多数の不達の応答信号が集中するのを防止することができ、センタ局や無線回線中継装置に対する負荷を分散し低減することができる。
【0323】
さらに、センタ局においてユーザ局が不達応答するためのバックワード回線をパケットの配信が完了する前に割り当てることでパケット信号配信開始から応答終了までの時間を短縮できる。
ユーザ局では、センタ局が送出したパケット信号の中で正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループに対応付けられたバックワード回線を利用して不達の応答信号を送出する。
【0324】
また、連続してパケット信号の受信に失敗したなど、パケット信号の受信状況が悪化した場合には不達の応答信号の送出動作を中断する。不達の応答信号の送出動作を中断している間であっても、パケットの受信は継続して行う。そして、受信状況が復活した場合には、応答信号の送信を再開し、正しく受信できなかったパケット信号グループに対応付けられたバックワード回線を利用して、不達の応答信号を送出する。また、パケットの受信状況をセンタ局へ通知する。
【0325】
センタ局は、バックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、該当するパケット信号グループを再送する。また、ユーザ局からのパケット受信状況通知信号を受信して、該当するユーザ局の受信状況を把握する。
【0326】
以下、図32,図33を参照して各局の動作を説明する。なお、図32,図33の例では、ユーザ局(1)が2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗し、ユーザ局(2)が2番目のパケット信号Data(d2)から4番目のパケット信号Data(d4)までの受信に失敗した場合について示されている。図32の例ではセンタ局からのパケット信号送出が終了した後でバックワード回線を割り当てており、図33の例ではパケット信号の送出が完了する前にバックワード回線を割り当てている。
【0327】
図32の例では、センタ局(SAT)は配信データData(d1)〜Data(d4)を2つのパケット信号グループに分割している。各々のパケット信号グループには、連続的に現れる2つのパケット信号が割り当てられる。データ配信については、第1の実施の形態と同様に全てのユーザ局に同時に配信される。
センタ局は、NAK送出制御信号Con−NAKをパケット信号グループ毎に生成し、一定間隔tdで順次に送信する。図32の例ではパケット信号Data(d1)及びData(d2)に対するNAK送出制御信号をTd(A)のタイミングで出力し、パケット信号Data(d3)及びData(d4)に対するNAK送出制御信号をTd(B)のタイミングで出力する。
【0328】
各ユーザ局では、NAK送出制御信号を受信すると、それがどのパケット信号グループに対応するものかを認識し、受信に失敗したパケット信号が属するパケット信号グループに対応するタイミングで、NAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
図32の例では、ユーザ局(1)は1番目のパケット信号Data(d1)は正しく受信できたが、2番目のパケット信号Data(d2)の受信に失敗しているので、時間Td(A)で送出されるNAK送出制御信号Con−NAKを受信したときにNAKキャリア(Sat−NAK)を送出する。
【0329】
また、ユーザ局(2)はパケット信号Data(d2)〜Data(d4)の受信に失敗しているため、パケット受信状況が悪化していると判定し、NAKキャリアの送出を中断する。また、ユーザ局(2)は受信状況悪化通知信号をセンタ局に対して出力する。
図32の例では、時間Td(A)の直後にユーザ局(1)の送出したキャリア(Sat−NAK)がセンタ局に届く。センタ局では、各タイミングで検出したNAKキャリア(Sat−NAK)の有無から、各パケット信号グループに関する送信の成否を識別する。図32の例では、Sat−NAKのパケット信号グループ毎の検出結果が「×○」になっているので、Data(d1)及びData(d2)のいずれかあるいは両パケット信号の配信に失敗していることが分かる。
【0330】
また、図32の例ではユーザ局の受信状況が「○×」になっているので、ユーザ局(2)の受信状況が悪化していることが分かる。センタ局では、パケット信号グループに属するパケット信号のいずれかが配信に失敗していると判定した場合には、このパケット信号グループを連続的に再送する。図1−15の例では、Data(d1)及びData(d2)を再送している。
【0331】
さらに、ユーザ局(2)はパケット受信状況が回復したときに、受信状況回復通知信号をセンタ局に対して送出する。
図32の例では、ユーザ局(2)からの受信回復通知信号を受信した後でユーザ局の受信状況が「○○」に変化し、ユーザ局(1),ユーザ局(2)ともに受信状況が良好であることがわかる。
【0332】
図33の例では、パケット信号Data(d2)をフォワード回線で送出した直後にパケット信号Data(d1)及びパケット信号Data(d2)に対するNAK送出制御信号Con−NAKを送信している。NAK送出制御信号の送信間隔は、パケット信号送信間隔とは独立に一定の時間間隔に定めてあるので、パケット信号Data(d3)及びパケット信号Data(d4)に対するNAK送出制御信号Con−NAKはパケット信号Data(d4)を送信した後に送出されている。
【0333】
図33のシーケンスについても、NAK送出制御信号の送出タイミングの他は図32のシーケンスと同じ動作が実行される。
この形態では、図37に示すようにセンタ局の衛星センタ局10は、キャリア検出部11,衛星回線送信部12,NAKキャリア判定部13,NAK送出制御信号発生部14,データ解析部15,RMTP信号送信部16,RMTP信号受信部17,DB管理部18,衛星回線受信部23,ユーザ局受信状況抽出部24,アンテナ19a,19bで構成されている。
【0334】
データ解析部15は、RMTP信号受信部17を介してRMTPセンタ局20からの信号を一定時間監視し続け、受信したパケット信号を衛星回線送信部12に送信すると共に、送信したパケットの番号をDB管理部18に格納する。また、図32の例ではパケット信号を複数のパケット信号グループに分割し、パケット送信の完了した後で、データ解析部15はNAK送出制御信号発生部14に対して、一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号グループに対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
【0335】
図33の例では、データ解析部15はパケット信号を複数のパケット信号グループに分割し、パケット送信を開始した後に、一定時間間隔(td)でそれぞれのパケット信号グループに対応するNAK送出制御信号(Con−ACK)の送出を指示する。
一方、キャリア検出部11でユーザ局からの不達の応答信号が送出されたと判定した場合、NAK送出制御信号発生部14より通知されたパケット信号グループ番号を含むNAKパケットをデータ解析部15に通知する。
【0336】
データ解析部15は、NAKキャリア判定部13でNAKパケットを受信した場合には、該当するパケット信号グループに属するパケット信号が全てが不達であることをDB管理部18に記録する。
データ解析部15は、DB管理部18のパケット到達結果を確認し、不達と判定されたパケット信号番号を全て含むユーザ毎のNAKパケット(NAK(u1)、NAK(u2))をそれぞれ生成し、RMTP信号送信部16へ通知する。また、ユーザ局から送出されるユーザ局受信状況は、アンテナ19aを介して衛星回線受信部で受信され、ユーザ局受信状況抽出部24で受信データ信号から抽出される。そして、ユーザ局とその受信状況の情報がデータ解析部15に通知される。データ解析部15は、ユーザ局受信状況を受信した場合にはDB管理部18に記録する。
【0337】
一方、図43に示すように、各ユーザ局の衛星ユーザ局30は衛星回線受信部31,衛星回線送信部32,NAK送出制御信号抽出部33,NAKキャリア発生部34,データ解析部35,RMTP信号送信部36,RMTP信号受信部37,NAK対応表管理部38,ユーザ局受信状況発生部43,アンテナ39a,39bで構成されている。
【0338】
データ解析部35は、RMTP信号受信部37から受信した応答信号に含まれているパケット信号毎の惰報を解析して、パケット番号毎にその到達結果を識別し、その情報をNAK対応表管理部38に順次に書き込む。NAK対応表管理部38は、不達になったパケット信号のパケット番号を管理する。さらに、パケットの到達結果より、自局の受信状況が良好か悪化しているかをデータ解析部35へ通知する。
【0339】
一方、各パケット信号グループに対応したタイミングで一定の間隔(td)でセンタ局から送出されるNAK送出制御信号(Con−NAK)は、アンテナ39aを介して衛星回線受信部31で受信され、NAK送出制御信号抽出部33で受信データ信号から抽出される。
また、NAK送出制御信号抽出部33は、抽出したNAK送出制御信号に対応付けられたパケット信号グループを認識し、そのパケット信号グループに含まれるパケット番号をデータ解析部35に通知する。
【0340】
データ解析部35は、NAK送出制御信号抽出部33から通知された複数のパケット番号をNAK対応表管理部38が保持する不達のパケット番号と比較する。受信状況が良好であり、かつ不達のパケット番号と一致するパケット番号が1つでもNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合には、データ解析部35はNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリアの送出を通知する。
【0341】
受信状況が悪化している場合には、不達のパケット番号と一致するパケット番号がNAK送出制御信号抽出部33から通知された場合でもNAKキャリア発生部34に対してNAKキャリア送出を通知しない。
データ解析部35からNAKキャリアの送出通知を受けた場合には、NAKキャリア発生部34は、不達の応答信号であるNAKキャリア(Sat−NAK)を衛星回線送信部32及びアンテナ39bを介して衛星回線に送出する。すなわち、そのパケット信号グループに含まれるパケット信号の少なくとも1つが不達であったことをセンタ局に通知する。さらに、受信状況が悪化又は回復した場合にはデータ解析部35は、ユーザ局受信状況発生部に対して受信状況の情報を通知する。
【0342】
(変形例2−1)
この変形例では、第2の実施の形態と前記変形例1−1〜1−16のいずれかとを組み合わせることを想定している。この変形例では、到達確認通信シーケンスは図34に示すように変更される。想定するシステム全体の構成は第2の実施の形態と同じである。
【0343】
また、センタ局の構成は必要に応じて図38〜図40のいずれかに変更され、ユーザ局の構成は図44〜図46のいずれかに変更される。なお、図38〜図40及び図44〜図46において、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と対応する要素には同一の符号を付けて示してある。
この変形例は、請求項11〜16,請求項18〜23に対応する。
【0344】
この形態では、請求項18〜23の専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段は、それぞれ衛星回線受信部51,問い合わせ信号発生部52及びデータ解析部15に対応する。
この形態の動作については、既に説明した複数の動作を組み合わせただけであり、基本的に変わる部分はないので説明は省略する。
【0345】
図38,図39及び図40のセンタ局には、それぞれユーザグループ割当信号発生部25,サンプル局割当信号発生部26及びユーザ局受信状況抽出部27が付加されている。また、図44,図45及び図46のユーザ局には、それぞれユーザグループ割当信号抽出部44,サンプル局割当信号抽出部45及びユーザ局受信状況発生部46が付加されている。
【0346】
(変形例3−1)
この変形例では、第3の実施の形態と前記変形例1−1〜1−16のいずれかとを組み合わせることを想定している。この変形例で想定するシステム全体の構成は第3の実施の形態と同じである。
また、センタ局の構成は必要に応じて図47〜図49のいずれかに変更され、ユーザ局の構成は図50〜図52のいずれかに変更される。なお、図47〜図49及び図50〜図52において、第1の実施の形態及び第3の実施の形態と対応する要素には同一の符号を付けて示してある。
【0347】
この変形例は、請求項17,請求項24に対応する。
この形態では、請求項24のユーザ局特定手段,専用応答回線割り当て手段,到達確認問い合わせ手段及び到達確認識別手段は、それぞれデータ解析部15,衛星回線受信部51,問い合わせ信号発生部52及びデータ解析部15に対応する。また、請求項43のリンク確立応答手段はリンク確立応答信号発生部62に対応する。
【0348】
この形態の動作については、既に説明した複数の動作を組み合わせただけであり、基本的に変わる部分はないので説明は省略する。
図47,図48及び図49のセンタ局には、それぞれユーザグループ割当信号発生部71,サンプル局割当信号発生部72及びユーザ局受信状況抽出部73が付加されている。また、図50,図51及び図52のユーザ局には、それぞれユーザグループ割当信号抽出部81,サンプル局割当信号抽出部82及びユーザ局受信状況発生部83が付加されている。
【0349】
【発明の効果】
本発明によれば、パケット不達の応答信号をユーザ局が送出するためのバックワード回線を複数のユーザ局に共通に割り当てるので、応答信号のために利用する回線の周波数帯域やタイムスロット数の低減が可能になる。
このため、ユーザ局数が増えた場合でも、回線の周波数帯域やタイムスロット数を増やす必要がなく、少ない周波数帯域だけを利用して多数のユーザ局に効率的にパケットを配信できる。
【0350】
また、センタ局において不達の応答信号を検出しない場合に最終確認の問い合わせを行うことにより、通信回線上で信号の劣化が生じる場合のパケット配信の信頼性を高められる。
更に、パケットの送信開始前にリンク確立シーケンスを実施して通信可能なユーザ局を限定することにより、無駄な通信処理を省略し、パケット配信を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図2】第2の実施の形態の到達確認通信シーケンス(1)を示すシーケンス図である。
【図3】第2の実施の形態の到達確認通信シーケンス(2)を示すシーケンス図である。
【図4】第3の実施の形態のリンク確立シーケンスを示すシーケンス図である。
【図5】第1の実施の形態の信号の送信例を示す模式図である。
【図6】第1の実施の形態のセンタ局の構成を示すブロック図である。
【図7】第1の実施の形態のユーザ局の構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施の形態のセンタ局の構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施の形態のユーザ局の構成を示すブロック図である。
【図10】第3の実施の形態のセンタ局の構成を示すブロック図である。
【図11】第3の実施の形態のユーザ局の構成を示すブロック図である。
【図12】第1の実施の形態の各局の動作を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態の各局の動作(1)を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態の各局の動作(2)を示すフローチャートである。
【図15】通信システムのネットワークの構成例を示すブロック図である。
【図16】FDMAで回線を確保する場合の周波数割り当ての例を示す模式図である。
【図17】TDMAで回線を確保する場合のタイムスロットの割り当ての例を示す模式図である。
【図18】変形例(1−1)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図19】変形例(1−2)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図20】変形例(1−3)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図21】変形例(1−4)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図22】変形例(1−5)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図23】変形例(1−6)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図24】変形例(1−7)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図25】変形例(1−8)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図26】変形例(1−9)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図27】変形例(1−10)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図28】変形例(1−11)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図29】変形例(1−12)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図30】変形例(1−13)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図31】変形例(1−14)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図32】変形例(1−15)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図33】変形例(1−16)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図34】変形例(2−1)の到達確認通信シーケンスを示すシーケンス図である。
【図35】センタ局の変形例(1)の構成を示すブロック図である。
【図36】センタ局の変形例(2)の構成を示すブロック図である。
【図37】センタ局の変形例(3)の構成を示すブロック図である。
【図38】センタ局の変形例(4)の構成を示すブロック図である。
【図39】センタ局の変形例(5)の構成を示すブロック図である。
【図40】センタ局の変形例(6)の構成を示すブロック図である。
【図41】ユーザ局の変形例(1)の構成を示すブロック図である。
【図42】ユーザ局の変形例(2)の構成を示すブロック図である。
【図43】ユーザ局の変形例(3)の構成を示すブロック図である。
【図44】ユーザ局の変形例(4)の構成を示すブロック図である。
【図45】ユーザ局の変形例(5)の構成を示すブロック図である。
【図46】ユーザ局の変形例(6)の構成を示すブロック図である。
【図47】センタ局の変形例(7)の構成を示すブロック図である。
【図48】センタ局の変形例(8)の構成を示すブロック図である。
【図49】センタ局の変形例(9)の構成を示すブロック図である。
【図50】ユーザ局の変形例(7)の構成を示すブロック図である。
【図51】ユーザ局の変形例(8)の構成を示すブロック図である。
【図52】ユーザ局の変形例(9)の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 衛星センタ局
11 キャリア検出部
12 衛星回線送信部
13 NAKキャリア判定部
14 NAK送出制御信号発生部
15 データ解析部
16 RMTP信号送信部
17 RMTP信号受信部
18 DB管理部
19a,19b アンテナ
20 RMTPセンタ局
21 ユーザグループ割当信号発生部
22 サンプル局割当信号発生部
23 衛星回線受信部
24 ユーザ局受信状況抽出部
25 ユーザグループ割当信号発生部
26 サンプル局割当信号発生部
27 ユーザ局受信状況抽出部
30 衛星ユーザ局
31 衛星回線受信部
32 衛星回線送信部
33 NAK送出制御信号抽出部
34 NAKキャリア発生部
35 データ解析部
36 RMTP信号送信部
37 RMTP信号受信部
38 NAK対応表管理部
39a,39b アンテナ
40 RMTPユーザ局
41 ユーザグループ割当信号抽出部
42 サンプル局割当信号抽出部
43 ユーザ局受信状況発生部
44 ユーザグループ割当信号抽出部
45 サンプル局割当信号抽出部
46 ユーザ局受信状況発生部
51 衛星回線受信部
52 問い合わせ信号発生部
53 問い合わせ信号抽出部
54 ACK応答信号発生部
61 リンク確立信号発生部
62 リンク確立応答信号発生部
63 リンク確立信号抽出部
64 リンク確立信号発生部
71 ユーザグループ割当信号発生部
72 サンプル局割当信号発生部
73 ユーザ局受信状況抽出部
81 ユーザグループ割当信号抽出部
82 サンプル局割当信号抽出部
83 ユーザ局受信状況発生部

Claims (24)

  1. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、M個のパケット信号を送出した後で前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無を監視し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局は、全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  2. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、M個のパケット信号を送出した後で前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無を監視し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局から複数のユーザ局に対してパケット信号の転送を開始する前に、前記センタ局と予め決定された全てのユーザ局との間で通信の可否を調べるためのリンク確立シーケンスを行い、通信の可能なユーザ局をコネクション確立ユーザ局として前記センタ局に登録し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれに対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのコネクション確立ユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのコネクション確立ユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  3. 複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、
    連続的に送出するパケット信号の数Mだけ、前記複数のユーザ局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、
    M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、
    前記M個のバックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、
    前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、
    前記応答監視手段がM個の全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、
    前記応答監視手段がM個の全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、
    前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段と
    を設けたことを特徴とするセンタ局。
  4. 複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、
    連続的に送出するパケット信号の数Mだけ、前記複数のユーザ局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、
    M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、
    前記M個のバックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、
    前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、
    前記センタ局から複数のユーザ局に対してパケット信号の転送を開始する前に、予め決定された全てのユーザ局との間で通信の可否を調べるためのリンク確立シーケンスを実行し、通信の可能なユーザ局をコネクション確立ユーザ局として登録するユーザ局特定手段と、
    前記応答監視手段がM個の全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれに対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、
    前記応答監視手段がM個の全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった 場合に、前記全てのコネクション確立ユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、
    前記専用応答回線で各々のコネクション確立ユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段と
    を設けたことを特徴とするセンタ局。
  5. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、M個のパケット信号の送出を完了する前に、前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  6. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記センタ局は送出するM個のパケット信号を、Y組のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループには連続する複数のパケット信号を割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれがセンタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号グループの数Yだけ割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  7. 請求項パケット到達確認方法において、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、前記M個のパケット信号の送出が完了する前に前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始することを特徴とするパケット到達確認方法。
  8. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記センタ局はユーザ局を複数のZ個のユーザグループに分割し、
    前記複数のユーザグループに属するユーザ局のそれぞれが、センタ局に応答するための複数ユーザ局に共通なバックワード回線を、ユーザグループ毎に前記センタ局が送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、ユーザグループ毎に、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記M×Z個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局は、応答のためのバックワード回線をユーザグループ毎に割り当て、かつ各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する他のユーザグループへの応答のためのバックワード回線の割り当てを省略し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  9. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記センタ局は、送出するM個のパケット信号をY組のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループには連続する複数のパケット信号を割り当て、
    前記センタ局は、ユーザ局を複数のZ個のユーザグループに分割し、
    前記複数のユーザグループに属するユーザ局のそれぞれが、センタ局に応答するための複数ユーザ局に共通なバックワード回線を、ユーザグループ毎に前記センタ局が送出するパケット信号グループの数Yだけ割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、ユーザグループ毎に、正しく受信できなかったパケット信号が属するグループに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記Y×Z個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局は、応答のためのバックワード回線をユーザグループ毎に割り当て、かつ各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する他のユーザグループへの応答のためのバックワード回線の割り当てを省略し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  10. 請求項9のパケット到達確認方法において、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、前記M個のパケット信号の送出が完了する前に前記Y×Z個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始することを特徴とするパケット到達確認方法。
  11. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記センタ局は、前記複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当て、
    前記センタ局は、各々のユーザサンプル局がセンタ局に応答するための複数のユーザサンプル局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、
    前記ユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合に は、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して、前記ユーザサンプル局に割り当てられた各々のユーザ局が不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  12. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記センタ局は送出するM個のパケット信号を、Y組のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループには連続する複数のパケット信号を割り当て、
    前記センタ局は、前記複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当て、
    前記センタ局は、各々のユーザサンプル局がセンタ局に応答するための複数のユーザサンプル局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号グループの数Yだけ割り当て、
    前記ユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループのそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して、前記ユーザサンプル局に割り当てられた各々のユーザ局が不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうか を確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  13. 請求項12のパケット到達確認方法において、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、前記M個のパケット信号の送出が完了する前に前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始することを特徴とするパケット到達確認方法。
  14. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号の数Mだけ割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号のそれぞれに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、パケット信号の受信状況が悪化した場合には、前記不達の応答信号の送信を中断し、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記不達の応答信号の送信を中断している間に受信状況が回復したことを検出すると、前記不達の応答信号の送信を再開し、
    前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記M個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  15. 無線回線を介してセンタ局から複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として同報配信する通信システムを利用すると共に、前記センタ局が送出したパケット信号の前記ユーザ局への到達を確認するためのパケット到達確認方法であって、
    前記センタ局は送出するM個のパケット信号を、Y組のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループには連続する複数のパケット信号を割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれが前記センタ局に応答するための複数のユーザ局に共通なバックワード回線を、前記センタ局が連続的に送出するパケット信号グループの数Yだけ割り当て、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記センタ局から送出されたM個のパケット信号の受信を試行し、M個のパケット信号の中に正しく受信できなかったパケット信号があった場合には、正しく受信できなかったパケット信号が属するパケット信号グループに対応付けられた前記バックワード回線を利用して不達の応答信号を前記センタ局に送信し、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、パケット信号の受信状況が悪化した場合には、前記不達の応答信号の送信を中断し、
    前記複数のユーザ局のそれぞれは、前記不達の応答信号の送信を中断している間に受信状況が回復したことを検出すると、前記不達の応答信号の送信を再開し、
    前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後で前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始し、
    前記センタ局は、各々のバックワード回線について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    全てのユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  16. 請求項15のパケット到達確認方法において、前記センタ局は、パケット信号の送出を開始した後、前記M個のパケット信号の送出が完了する前に前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて応答信号の有無に関する監視を開始することを特徴とするパケット到達確認方法。
  17. 請求項5から請求項16までのいずれかに記載のパケット到達確認方法において、
    パケット信号の転送を開始する前に、前記センタ局と予め決定された全てのユーザ局との間で通信の可否を調べるためのリンク確立シーケンスを行い、通信の可能なユーザ局をコネクション確立ユーザ局として前記センタ局に登録し、
    前記センタ局が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合には、
    前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれに対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当て、
    前記センタ局は、前記全てのコネクション確立ユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信し、
    前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれは、前記到達確認問い合わせ信号の受信に応答して、M個のパケット信号の受信結果を含む到達確認応答信号をそのユーザ局に割り当てられた前記専用応答回線を介して前記センタ局に送信し、
    前記センタ局は、全てのコネクション確立ユーザ局からの前記到達確認応答信号を受信し、その受信内容から少なくとも1つのユーザ局が1つ以上のパケット信号の受信に失敗しているかどうかを確認する
    ことを特徴とするパケット到達確認方法。
  18. 複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、
    連続的に送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループに連続する複数のパケット信号を割り当てるパケットグループ分割手段と、
    前記パケット信号グループの数Yだけ、前記複数のユーザ局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、
    M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、
    前記Y個のバックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、
    前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、
    前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、
    前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、
    前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段と
    を設けたことを特徴とするセンタ局。
  19. 複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、
    前記複数のユーザ局をZ個のユーザグループに分割するユーザグループ分割手段と、
    連続的に送信するパケット信号の数Mだけ、前記複数のユーザグループに共通なバックワード回線をユーザグループ毎に割り当てるバックワード回線割り当て手段と、
    M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、
    M×Z個の前記バックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、
    前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザグループの存在を認識する不達認識手段と、
    前記バックワード回線割り当て手段によって割り当てられたバックワード回線の各々について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する他のユーザグループへの応答のためのバックワード回線の割り当てを省略する回線割り当て省略手段と、
    前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、
    前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、
    前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段と
    を設けたことを特徴とするセンタ局。
  20. 複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、
    前記複数のユーザ局をZ個のユーザグループに分割するユーザグループ分割手段と、
    連続的に送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループに連続する複数のパケット信号を割り当てるパケットグループ分割手段と、
    前記パケット信号グループの数Yだけ、前記複数のユーザグループに共通なバックワード回線をユーザグループ毎に割り当てるバックワード回線割り当て手段と、
    M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、
    Y×Z個の前記バックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監 視する応答監視手段と、
    前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザグループの存在を認識する不達認識手段と、
    前記バックワード回線割り当て手段によって割り当てられたバックワード回線の各々について応答信号を検出した場合には、同じパケット信号に対する他のユーザグループへの応答のためのバックワード回線の割り当てを省略する回線割り当て省略手段と、
    前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、
    前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、
    前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段と
    を設けたことを特徴とするセンタ局。
  21. 複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、
    前記複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当てるサンプル局割り当て手段と、
    連続的に送出するパケット信号の数Mだけ、複数の前記ユーザサンプル局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、
    M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、
    M個の前記バックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視する応答監視手段と、
    前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号を正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、
    前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、
    前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、
    前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段と
    を設けたことを特徴とするセンタ局。
  22. 複数のユーザ局に対して同一のデータをパケット信号として無線回線で同報配信するセンタ局であって、
    前記複数のユーザ局の一部分をユーザサンプル局として割り当てるサンプル局割り当て手段と、
    連続的に送出するM個のパケット信号をY個のパケット信号グループに分割するとともに、各々のパケット信号グループに連続する複数のパケット信号を割り当てるパケットグループ分割手段と、
    前記パケット信号グループの数Yだけ、複数の前記ユーザサンプル局に共通なバックワード回線を割り当てるバックワード回線割り当て手段と、
    M個のパケット信号を連続的に送信するパケット送信手段と、
    Y個の前記バックワード回線のそれぞれについて、ユーザ局からの応答の有無を監視す る応答監視手段と、
    前記応答監視手段が前記バックワード回線の各々について応答信号を検出した場合にはそのバックワード回線に対応するパケット信号グループを正しく受信できなかったユーザ局の存在を認識する不達認識手段と、
    前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、予め決定された全てのユーザ局に対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、
    前記応答監視手段が全てのバックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記全てのユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、
    前記専用応答回線で各々のユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段と
    を設けたことを特徴とするセンタ局。
  23. 請求項3、4及び請求項18から請求項22までのいずれかに記載のセンタ局において、
    前記ユーザ局からの受信状況の通知の受信に基づいて該当するユーザ局におけるパケット信号の受信状況を把握する受信状況認識手段
    を更に設けたことを特徴とするセンタ局。
  24. 請求項18から請求項23までのいずれかに記載のセンタ局において、
    パケット信号の転送を開始する前に、予め決定された全てのユーザ局との間で通信の可否を調べるためのリンク確立シーケンスを実行し、通信の可能なユーザ局をコネクション確立ユーザ局として登録するユーザ局特定手段と、
    前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、前記コネクション確立ユーザ局のそれぞれに対して、前記バックワード回線とは異なるユーザ局毎に独立した専用応答回線を割り当てる専用応答回線割り当て手段と、
    前記応答監視手段が全ての前記バックワード回線について応答信号を検出しなかった場合に、全ての前記コネクション確立ユーザ局に対し、送信したM個のパケット信号に関する到達確認問い合わせ信号を送信する到達確認問い合わせ手段と、
    前記専用応答回線で各々のコネクション確立ユーザ局から受信した到達確認応答信号の受信内容に基づいて、各ユーザ局がM個のパケット信号のそれぞれの受信に成功したか否かを識別する到達確認識別手段と
    を更に設けたことを特徴とするセンタ局。
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