JP2003051793A - オフライン・シグマ−デルタ変換及び記憶装置を有する高速、高分解能d/a変換器を備えた無線ユーザー端末及びシステム - Google Patents

オフライン・シグマ−デルタ変換及び記憶装置を有する高速、高分解能d/a変換器を備えた無線ユーザー端末及びシステム

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JP2003051793A
JP2003051793A JP2002164945A JP2002164945A JP2003051793A JP 2003051793 A JP2003051793 A JP 2003051793A JP 2002164945 A JP2002164945 A JP 2002164945A JP 2002164945 A JP2002164945 A JP 2002164945A JP 2003051793 A JP2003051793 A JP 2003051793A
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エム、パナシク カール
T R Viswanathan
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    • H03M3/30Delta-sigma modulation
    • H03M3/50Digital/analogue converters using delta-sigma modulation as an intermediate step
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速、高分解能D/A変換を実行する改良式D
ACを有する無線通信装置及び対応するシステムを提供
する。 【解決手段】複数の1ビットDAC(120、122、
124、126)に結合したデジタル入力(106)の
全ての可能な値に対応するデルタ−シグマ・アナログシ
ーケンスを記憶するROM等の記憶装置(110)を含
むDAC回路(105)を実施する無線ユーザー端末
(302)及び対応するシステム(300)が設けられ
る。各DAC(120、122、124、126)は、
各DAC(120、122、124、126)に加えら
れる各位相がオーバーサンプリング期間だけ相互に関し
て遅延されるように多位相クロックによって刻時され
る。合算器は各DAC(120、122、124、12
6)に結合して各DAC(120、122、124、1
26)からの各出力を合算してアナログ出力を発生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、オーバーサンプ
リング原理を使用して高速及び高分解能のD/A変換を
実行するD/A変換器を組み込んだ無線ユーザー端末及
び対応するシステムに関する。 【0002】 【従来の技術およびその課題】D/A変換は離散的デジ
タル信号を連続した時間範囲のアナログ信号に変換する
プロセスに関連している。アナログ信号からデジタル信
号への変換及びその逆の変換は、多くが連続して変化す
るアナログ信号をモニタする実ワールド・システムを、
サンプリングしたアナログ信号の離散的値を読み出し、
記憶し、解読し、操作しかつ処理するデジタルシステム
とインターフェースさせるのによく使用される。D/A
変換器(DAC)を使用する実ワールド・アプリケーシ
ョンは、例えば、デジタル信号を高分解能でアナログ波
形に変換することを含むコンパクトディスク・プレーヤ
ー、デジタルビデオ・プレーヤー及び他の高性能オーデ
ィオ・アプリケーション等のデジタルオーディオ・シス
テムを含んでいる。 【0003】シグマ−デルタ変調(しばしば「デルタ−
シグマ変調(delta−sigma modulat
ion)」と言う)は高分解能のD/A変換解法をもた
らす。シグマ−デルタDACは、信号処理及びデジタル
オーディオ技術、それにそれらのアプリケーションの発
展と共にその使用が普及してきた。シグマ−デルタ変調
がノイズ整形技術を組み込むことによって、帯域幅より
もはるかに大きい周波数で動作する量子化器(しばしば
1ビット)のノイズが出力信号での高周波数に移行す
る。量子化器の後段のフィルタは帯域外ノイズを除去す
る。得られるシステムは高分解能データ変換器を総合的
に扱うが、低分解能のビルディング・ブロックから構成
される。シグマ−デルタDACは、極めて高い周波数で
の信号のサンプリング(即ち、ナイキスト(Nyqui
st)比率よりもはるかに大きい比率でのサンプリン
グ)を通してオーバーサンプリングD/A変換の備えを
するので、高い信号対ノイズ比が達成される。こうし
て、外部トリミング無しで高い分解能を達成するため
に、オーバーサンプリングとノイズ整形技術の組合わせ
をシグマ−デルタDACを使用して実施することができ
る。しかしながら、高速度及び高分解能の双方をもたら
すD/A変換解法は今のところ存在しない。シグマ−デ
ルタ変調の理論に関する優れた大要はキャンディ(Ca
ndy)及びテームズ(Temes)著「オーバーサン
プリング・デルタ−シグマデータ変換器(Oversa
mpling Delta−Sigma Data C
onverters)」(1992年、アイトリプルイ
ー出版部(IEEE Press)刊)にある。デルタ
−シグマ変調を利用するD/A変換器の諸例は、米国特
許第4,901,077号、第5,079,551号、
第5,185,102号、第5,313,205号、第
5,701,106号、第5,712,635号、第
5,786,779号、第5,920,273号、及び
第5,952,947号にある。これらの引用文献の開
示は参照によって本願に組み込まれる。 【0004】特に、シグマ−デルタDACは一般に、デ
ジタル入力サンプルを受信すると共に、これらのデジタ
ル入力サンプルの抽出比を増大する(一般に、入力抽出
比の64から256倍)前置補間器を備えている。シグ
マ−デルタ変調器は補間器からの高周波数の入力サンプ
ルを受信すると共に、これらのサンプルを低分解能(一
般に、1ビット)高周波数ビットスロリームに変換す
る。0からのサンプリング用ナイキスト周波数の周波数
範囲に渡って均一に量子化ノイズを広げるよりもむし
ろ、シグマ−デルタ変調器がノイズを整形して、大部分
のノイズはナイキスト周波数を上回る極めて高い周波数
となる。こうして、シグマ−デルタ変調器は前に引用し
た特別のアプリケーションに対する重要なより低周波数
範囲からノイズを有効に除去する。一般に補間と呼ぶ、
サンプル速度を増大させる技術は当業者によって十分に
了知されている。多くの設計は幾つかの段階の増大を利
用することとなる。 【0005】二次シグマ−デルタ量子化器及びアナログ
低域フィルタを利用してシグマ−デルタ量子化器からの
データをアナログ信号に変換するオーバーサンプリング
DACは、高速アプリケーションに対しては不十分では
あるが、低速オーディオアプリケーションに対しては極
めて有効な装置である。また、このオーバーサンプリン
グDACは望ましいよりも高い電力を必要とする比較的
高いデータ変換速度を有している。更に、セルラー基地
局応用に対して要求される400Mサンプル/秒等の高
い抽出比でn=256のオーダーであるオーバーサンプ
リング補間を考慮すれば、極端な刻時速度(400MH
z×256)は重大な設計上の障害となる。 【0006】こうして、シグマ−デルタ原理を異なる方
法で利用する、従来達成可能であったよりも高速度で動
作可能な改良式DACを有する無線通信装置及び対応す
るシステムに対する必要性が存在する。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明は、シグマ−デ
ルタ原理を異なる方法で利用する、従来達成可能であっ
たよりも高速度で動作可能な改良式DACを有する無線
通信装置及び対応するシステムを具備している。特に、
この発明は複数の1ビットのD/A変換器に結合したデ
ジタル入力の全ての可能な値に対応するデルタ−シグマ
・ビットシーケンスを記憶するメモリを有するD/A変
換回路を実施する無線ユーザー端末及び対応するシステ
ムを具備している。D/A変換器のおのおのに加えられ
る各位相が、所定の補間したサンプルの数で除したナイ
キスト期間であるオーバーサンプリング期間だけ次の1
つに関して遅延されるようにして、D/A変換器のおの
おのが多位相クロックによって刻時される。アナログ合
算器は全てのD/A変換器に結合して、複数のD/A変
換器から全ての出力を合算してアナログ出力を発生す
る。これによって、無線通信装置及び対応するシステム
で実施されるD/A変換回路は、高速度及び高分解能の
双方を有するデルタ−シグマD/A変換器をエミュレー
トする。 【0008】 【発明の実施の形態】この発明は従来技術との比較によ
って最良に理解される。従って、詳細な説明は図1に示
すような周知の一次のシグマ−デルタ量子化器に関する
議論から始める。D/A変換器におけるこの量子化器の
目的は、数ビット(例えば16)を有する高分解能デジ
タル信号Xを、正確にアナログに変換することができ
る単一のビットコードyに変換することである。入力
11は積分器16を介して量子化器に送られ、量子化し
た出力にはフィードバック25としてフィードバックさ
れ、加算器14を使用して入力から減算される。量子化
器21は積分器の出力が正であるか負であるかに応じて
1ビットの出力を発生する。量子化器の機能は積分器の
出力をエラー信号e(図示せず)に加算するものとし
てモデル化されている。このモデル化によってノイズの
スペクトルの計算を簡単な方法で行うことができる。 【0009】大きな正の入力に対しては、積分器の出力
は正となる。論理1は量子化器の出力であり、この出力
はフィードバックされ、入力から減算される。一連の出
力1は、負のフィードバックに起因してランピング(r
amping)する積分器の出力が、量子化器が負の1
を出力する量子化閾値を最終的に横切るまで継続する。
時間が過ぎて、平均出力yは入力xに等しい。単一
の積分器段を使用することから、このシステムは一次シ
グマ−デルタ変換器と呼ぶ。 【0010】図2は一般的な二次シグマ−デルタ量子化
器を示している。多くのD/A変換アプリケーションに
おいて、シグマ−デルタ変換器は少なくとも二次に選択
される。何故ならば、より高次の変調器は帯域中量子化
エラーに関する改良した予想に起因して信号帯域中のノ
イズを良好に低減するからである。こうして、得られる
信号対ノイズ比はより良好になる。二次シグマ−デルタ
変調器は依然として比較的安定しており、設計し易い。
しかしながら、三次及びより高次の変調器の設計は全く
複雑となり得る。 【0011】図2の量子化器に対して、入力x30は
加算器32によってフィードバック信号42に加えられ
る。加算器32からの信号は第1の累算器34に送られ
る。この累算器34の出力は第2の累算器36に送られ
る。累算器36の出力は量子化器38に入力される。剰
余またはエラー信号e(図示せず)は加算器32によ
って入力xに加えられる。量子化した出力38はまた
フィードバック信号42としてフィードバックされる。
量子化器38は信号を1及び0(1ビット形式)または
多レベルに量子化することができる。 【0012】簡略化のために、より高周波数で入力デー
タを反復することによるオーバーサンプリングを考察す
る。一定の入力を有するデルタ−シグマ・ループの分析
は簡単である。図1における積分器16の剰余R出力
は、(ループの回りの負のフィードバックのためにεに
よって示される)小さい値に制限されたままであること
を想定することができる。剰余Rは以下のように(入力
シーケンスx−出力シーケンスy)におけるエラー
に等しい。 【0013】 【数1】 ナイキストサンプル間でn回の入力データの反復を使用
するn回のオーバーサンプリングに対して、xはn回
の反復に一定であるので、ループのn回の反復の後、こ
のエラーはε/nに低減する。 【0014】 【数2】【0015】二次ループにおいて、直列に2個の積分器
がある。第1の積分器において、入力はx,2x,3
x,...,nxとして累算される。順次、第2の積分
器は入力サンプルのみに起因してx,3x,6
x,...,n(n+1)x/2として割り切れる。こ
うして、エラーは2/(n+n)として平方式に低下
する。 【0016】 【数3】 【0017】換言すると、ループ即ちnの次数を増加す
ることによって、記憶した値がnに比例して大きくなる
につれてエラーを無視できる程小さくすることができ
る。 【0018】参照によって本願に組み込まれる米国特許
第5,815,102号に開示されているように、図3
は復調器69としての二次シグマ−デルタ量子化器70
及び1ビットD/A変換器71、それに1ビット信号か
らノイズを除去する低域フィルタ73を利用するオーバ
ーサンプリングD/A変換器を示している。オーバーサ
ンプリングは量子化エラーを小さい値に低減することに
よって分解能を増大するのに使用する。一般に補間と呼
ばれる、サンプルを増大する技術は当業者によって十分
に了知される。とりわけ、代表的技術は零スタッフィン
グ(zerostaffing)及びデータ反復を含ん
でいる。 【0019】図3において、入力信号x,60は8k
Hzで16ビットワードに復号化したデータから構成さ
れる。これらのワードはレジスタ63に入力され、この
レジスタ63から32kHzで低域フィルタ64に送ら
れ、各ワードは4回反復される。低域フィルタは有限イ
ンパルス応答型式である。低域フィルタである線形補間
器66は3つの新しいワードを低域フィルタ64からの
ワードの各対の間に挿入し、このことによってデータ転
送速度は128kHzに上昇する。これらのワードは第
2のレジスタ67に送られ、このレジスタ67は各ワー
ドを復調器69に送り、これを各ワード8回反復し、こ
の結果、1MHzのデータ転送速度が得られる。サンプ
ルのこの反復は簡易型式の低域フィルタである。1MH
zの抽出比はオーディオアプリケーションに対しては十
分に高いデータ転送速度であり、この結果、信号に導入
されることとなる量子化ノイズは小さく、かつ、アナロ
グ平滑フィルタに関する要求は容易に満たされる。出力
,61はアナログ信号である。オーディオアプリケ
ーションに対して、スピーカーは低域フィルタとして機
能することから、復調器69の出力は時には直接スピー
カーに入力することができる。この構成はクラスD出力
またはパルス密度変調駆動と呼ばれるものを使用する。
クラスD段階のワット損は、出力トランジスタが常に十
分に閉または開の位置にあるので、非常に小さくなる潜
在性を有し、この結果、殆どの抵抗性電力損失を除去す
る。 【0020】二次シグマ−デルタ量子化器70及び低域
フィルタ71を利用してシグマ−デルタ量子化器70か
らのデータをアナログ信号y,61に変換する、図3
に示すようなオーバーサンプリングD/A変換器は、低
速オーディオアプリケーションに対するような低速度サ
ンプリング用の非常に有効な装置である。しかしなが
ら、このオーバーサンプリングD/A変換器は望ましい
よりも高い電力を要求する比較的高い出力データ遷移レ
ートを有している。更に、例えば、セルラー基地局アプ
リケーション、及びn=256個のオーバーサンプリン
グのオーダーのオーバーサンプリング補間に対して要求
される200MHzサンプリング等の高速抽出比では、
極端な刻時速度(400MHz×256)は重大な設計
上の障害となる。 【0021】オーバーサンプリングは任意の所定の補間
手順によって達成することができる。例えば、ナイキス
ト期間全体の間に一定に保持されるサンプルについてオ
ーバーサンプリングが行われる場合、補間は入力サンプ
ルをn回(nはオーバーサンプリング比率)反復するこ
とに低減する。サンプル及び保持オペレーションによっ
て低域フィルタリング機能が得られ、これは周知の(S
inX)/X関数である。図4はオーバーサンプリング
・シグマ−デルタ変調器に結合したデジタル信号プロセ
ッサ80を使用した周知の実施を示している。このデジ
タル信号プロセッサ80は実時間の入力信号を用いてシ
ーケンス値を計算し、シグマ−デルタ変換器はオーバー
サンプリング・レートで動作する。 【0022】図5はこの発明による出力シーケンスのオ
フライン処理をもたらす装置を図示している。16ビッ
トの入力ワードはリード・オンリー・メモリ110に結
合したシグマ−デルタ変換器100によって受信され
る。入力信号及びシグマ−デルタ変換器100の出力信
号はリード・オンリー・メモリ110に結合してテーブ
ルとして記憶される。動作時、シグマ−デルタ変換はオ
フラインで予め計算されて、無視できなければ剰余は勿
論、出力シーケンスを発生する。信号の1つの値の変換
は各入力のそれ以前の経歴とは無関係であるので、この
ことは可能となる。こうして、全ての可能な16ビット
に対応する65,536個の値を一度に1個のベースで
オフライン・シグマ−デルタ変換器に送り込むことがで
きる。変換器はnサイクル(nはオーバーサンプリング
因子)の間移動する。このオフライン計算から得られた
nビット及び剰余の出力シーケンスは16ビット入力ワ
ードによってアドレス指定可能なリード・オンリー・メ
モリ110に記憶される。 【0023】図6はこの発明による高速、高分解能D/
A変換器105を表示している。入力信号106の16
ビット入力ワードは、全ての可能な16ビット入力に対
応する予め計算したデルタ−シグマ値を含む図5のリー
ド・オンリー・メモリ110をアドレス指定する。入力
信号106によってアドレス指定したときにリード・オ
ンリー・メモリ110に記憶されている各値はシグマ−
デルタ・シーケンスの全ての記憶した値を同時に出力す
ることとなる。ROM110のn個の出力に結合した複
数の1ビットD/A変換器(DAC)120、122、
124及び126を使用して出力を要求されるアナログ
信号に変換することができ、n個の出力のおのおのは、
おのおのがオーバーサンプリング期間だけ次の1つに関
して遅延される多位相クロックによって刻時される。R
OM110に記憶されているデータは必要ならば圧縮さ
れて、ROM110の記憶セルの数、即ちサイズを最小
化する。ROM110に何が記憶されているかに応じ
て、ROM110から出力されるデータは種々の有益な
低遷移レート型式であって良い。 【0024】遅延ロック・ループ及びn個の1ビットD
AC120、122、124及び126があるとすれ
ば、メモリが入力によってアドレス指定される場合、記
憶したビット−シーケンス全体及び剰余は同時に出力に
転送される。このシーケンスはカラムとして記憶され、
これらのビットは図示のように並行してDAC120、
122、124及び126に送られる。各DAC12
0、122、124及び126は単一の差分対及び後部
電流源(tail current source)を
有する電流ステアリング構成を使用して実施することが
できる。各差分対がクロックド・フリップ−フロップ
(clocked flip−flop)によって切り
換えられることによって、電流を一方の側から他方の側
に転送する。DAC120、122、124及び126
は図7に示す遅延クロックを用いて刻時される。隣接す
るクロック間の遅延はT/n(Tはナイキスト期間)で
ある。この多位相クロックは非常に低いジッターを有す
る遅延ロック・ロープを使用して得なければならない。
改良した精度の理由のために、記憶した剰余が出力され
れば、個別剰余加算器128及びDAC130が必要と
なろう。これらの値はデジタル定義域において加算され
よう。剰余の値がかなりのものとなる場合(即ち、最上
位のビットが1になる場合)、値はアナログに変換さ
れ、補正として出力に加えられることとなる。 【0025】全てのDAC120、122、124及び
126の出力を合算することによって得られるアナログ
出力はシグマ−デルタDACをエミュレートし、なおこ
の実施例は従来技術のシグマ−デルタ解法では不可能の
高速及び高分解能の双方をもたらす。この出力はろ波し
尽くさなければならないオーバーサンプリング・レート
を上回る高周波数で量子化ノイズを整形していることに
留意されたい。(本願に組み込まれる)米国特許第5,
012,245号に開示されているように、この整形を
行う便利な方法は、種々のDAC120、122、12
4及び126の後部電流をフィルタの係数に対応するよ
うに調整することによって単に得られるFIRフィルタ
リング技術を使用することである。オペランドのうちの
1つがa+1、−1または0の場合に乗算はとるに足ら
ないものである。フィルタの係数における不正確性は非
線形性または刺激(spur)を導入することはない
が、フィルタの周波数応答を変化させるに過ぎないこと
に留意されたい。 【0026】別の実施例はオーバーサンプリング・レー
トが128の100dBのダイナミック・レンジを得る
べく、二次シグマ−デルタ・ループを組み込むことがで
きる。このことは読出し専用記憶が65K×128ビッ
トであることを意味している。より高次のループまたは
多ビット遅延ループが利用されれば、オーバーサンプリ
ング・レートはより小さくなる。しかしながら、DAC
120、122、124及び126の数及びクロック位
相の数は低減するものの、DACは一層複雑になる。 【0027】別の実施例はタップの最適数及びフィルタ
の重み係数を適用する装置を備えることができる。前記
米国特許第5,012,245号に開示されているよう
にタップの最適数及びタップ重み係数を設計する方法は
本願に組み込まれる。特別に、これらのタップ重み係数
はDAC120、122、124及び126からのアナ
ログ出力信号に適用されよう。 【0028】また別の実施例はテーブルにおける対称性
を利用してデータが圧縮され、次いで記憶される図5に
おけるようなROMを含むことができる。データは図6
のROMから出力された後ROMの出力に結合する拡張
ユニットによって後に拡張される。対応する拡張ユニッ
トも高速度でなければならない。 【0029】サブアセンブリはデジタル入力の可能な値
に対する予め記憶したシグマ−デルタ・デジタルシーケ
ンスを有するROMのみから構成することができる。 【0030】デジタル信号を高速及び高分解能を有する
アナログ信号に変換する方法は図8のフローチャートに
まとめてある。開始時(ステップ200)、シグマ−デ
ルタ・アナログシーケンス・パターンが、ステップ20
1に示すように全ての可能なデジタル信号入力に対して
オフラインで発生される。これらのシーケンス・パター
ンはステップ202でリード・オンリー・メモリ等の記
憶装置に記憶される。ステップ203でデジタル信号入
力がリード・オンリー・メモリをアドレス指定して、記
憶したシーケンス・パターンを検索した後、ステップ2
04でアナログシーケンス・パターンが検索される。こ
のデータはステップ204において複数のD/A変換器
に加えられる。ステップ206において、複数のD/A
変換器のおのおのは多位相クロックによって刻時され
る。各D/A変換器から全ての出力は合算されて、ステ
ップ206で出力信号を提供して、プロセスを終了する
(ステップ208)。 【0031】この発明の高速、高分解能のD/A変換器
は多種多様の電気通信及び他のアプリケーションに使用
することができる。従来、D/A変換器105は、例え
ばコード分割多元接続(CDMA:Code Divi
sion MultipleAccess)及び移動通
信用グローバルシステム(GSM:GlobalSys
tem for Mobile Communicat
ion)等の国際規格に従って動作する無線ユーザー端
末及び基地局の一部であることができる。 【0032】図9はこの発明のD/A変換器を実施する
ことができる無線通信システムを図示している。無線通
信システム300はアップリンク・チャネル306及び
ダウンリンク・チャネル308によって基地局(セルラ
ー基地局を図示している)304と通信する無線ユーザ
ー端末(セルラーハンドセットを図示している)302
を備えている。基地局及び無線ユーザー端末ユニットは
同様に動作する。 【0033】システム300におけるセルラー通信は、
時間領域デュプレックス(TDD:Time Doma
in Duplex)または周波数領域デュプレックス
(FDD:Frequency Domain Dup
lex)において容易にすることができる。時間領域デ
ュプレックス(TDD)において、無線ユーザー端末3
02及び基地局304の間の通信は単一のチャネル上で
行われる。ウォーキートーキー(walky−talk
y)のように、チャネルは移動局送信機及び基地局送信
機によって時間的に共有される。タイムスロットはアッ
プリンク専用であり、別のタイムスロットはダウンリン
ク専用である。アップリンク及びダウンリンクのタイム
スロットの相対的長さは非対称性のデータトラフィック
を収容するように調整することができる。ダウンリンク
のデータトラフィックが平均値でアップリンクのデータ
トラフィックの2倍であることが見い出せれば、ダウン
リンクのタイムスロットはアップリンクのタイムスロッ
ト2倍である。周波数領域デュプレックス(FDD)に
おいて、無線ユーザー端末302及び基地局304は一
対の無線周波数によって通信する。より低い周波数は移
動局が情報を基地局に送るアップリンクである。アップ
リンク及びダウンリンクの双方は、信号ソース、送信
機、伝播経路、受信機、及び情報を提供する方法から構
成される。無線ユーザー端末及び基地局の双方は、高速
度及び高分解能でデジタルデータをアナログ信号に変換
する送信機を用いてこの発明を実施する。基地局は多キ
ャリア・ダウンリンク信号全体を単一のRF送信機に使
用するアナログ信号に変換することができよう。無線ユ
ーザー端末は以下において説明する。 【0034】図10は無線ユーザー端末302のトップ
レベルのブロック図310を提示している。無線ユーザ
ー端末302において、無線周波数(RF)信号はRF
セクション312によって受信され送信される。図示の
実施例において、RFセクション312はアンテナ33
8を受信機317及び電力増幅器323に結合する送受
切換器335を備えている。変調器321は電力増幅器
323及びシンセサイザー319に結合している。シン
セサイザー319は更に受信機317に結合している。
RFセクション312は更にアナログベースバンド31
3に結合している。図示の実施例において、アナログベ
ースバンド313はRFインーターフェース314及び
オーディオインターフェース315を備えている。スピ
ーカー337及びマオクロフォン339はオーディオイ
ンターフェース315に結合している。RFインーター
フェース314はRFセクション312の受信機317
及び変調器321の双方に結合している。アナログRF
インターフェース314はアナログ及びデジタル領域間
で変換を行うI(同相)及びQ(クワド位相)のA/D
変換器(ADC)及びD/A変換器(DAC)を含んで
いる。オーディオインターフェース315はまたデジタ
ル及びアナログ領域間で変換を行うI及びQのA/D変
換器(ADC)及びD/A変換器(DAC)105を含
むことができる。アナログベースバンド313は更にデ
ジタルベースバンド316に結合している。 【0035】図示の実施例において、デジタルベースバ
ンド316は3つの構成要素、即ち、デジタル信号プロ
セッサ(DSP:digital signal pr
ocessor)318、マイクロコントローラ・ユニ
ット(MCU:microcontroller un
it)320、及びアプリケーション特定集積回路(A
SIC:application specific
integratedcircuit)322を備えて
いる。DSP318はオーディオインターフェース31
5をRFインターフェース314及びマイクロコントロ
ーラ・ユニット(MCU)320に結合する。デジタル
信号プロセッサ(DSP)318及びマイクロコントロ
ーラ・ユニット(MCU)320は更にASICバック
プレーン322に結合している。マイクロコントーラ・
ユニット(MCU)320は、少なくともユーザー・デ
ィスプレイ329及びキーボード331(付加的加入者
識別モジュール(SIM)カード333も開示される)
を備えたユーザー・インターフェース327に結合して
いる。 【0036】デジタル信号プロセッサ(DSP)318
はプログラム可能スピーチ符号化及び復号化(ボコーダ
ー)、チャネル符号化及び復号化、等化、復調及び暗号
化をもたらす。マイクロコントローラ・ユニット(MC
U)はレベル2&3プロトコル、無線リソース管理、シ
ョートメッセージ・サービス、マンマシン・インターフ
ェース及び実時間動作システムを扱う。ASICバック
プレーン322は全てのチップレート処理を実行する。
トップレベル・ブロック図はRFセクション312、ア
ナログベースバンード313及びデジタルベースバンド
316を別個のパッケージまたはチップであるようにし
て図示しているが、この発明では、RF機能、及び/又
はアナログベースバンード機能及び/又はデジタルベー
スバンド機能等の等価機能で任意の前記構成要素を置換
することが期待される。実際の実施が変化するとしても
これらの機能は同じままであろう。この発明では更に、
RFセクション312、アナログベースバンード313
及びデジタルベースバンド316は選択的に1つまたは
2つのパッケージまたはチップに組み合わせたり及び/
又は集積化することができるということを期待される。 【0037】無線ユーザー端末302用のアップリンク
音声処理チェーン306を図11に図示している。この
チャネルはマイクロフォン339をボコーダー343に
結合するCODEC345と、ボコーダー343を高速
及び高分解能のD/A変換器325に結合するベースバ
ンド変調器341とを含んでいる。RF送信機334
(RFセクション312の一部)はアンテナ338をD
/A変換器325に結合する。RF送信機334内にお
いて、変調器321は2つのRFミクサー、即ち、RF
局部発信器として実施される、シンセサイザーによって
駆動されるI及びQとして実施される。RF送信機CO
DEC345は共に1個のチップ上に結合されるオーデ
ィオ増幅器(図示せず)、シグマ−デルタA/D変換器
(ADC)(図示せず)及びデジタルフィルタ(図示せ
ず)を含んでいる。このCODECはマイクロフォンを
通してアナログ音声信号を受信すると共に、この受信し
たアナログ音声信号をデジタル信号に変換する。COD
ECはデジタルベースバンド316とは別個のものとし
て示されているが、このCODEC345はデジタルベ
ースバンド316の内部にあっても良い。CODEC3
45はVOCODERに含まれるアルゴリズムを使用し
てオーディオ信号をデジタルワードにトランスコード
(transcode)する。次いで、この信号は複素
数変調され、アナログ(I&Q)に変換され、送信機に
加えられる。送信機はハンドセットに割り当てた無線周
波数で複素数変調される。この送信機はアンテナ338
に結合した電力増幅器を使用してデジタル信号を送信す
ることによって、(デジタル)音声情報を基地局受信機
に効果的に伝達する。 【0038】無線ユーザー端末302用のダウンリンク
音声チャネル308を図12に図示してある。このチャ
ネルはアンテナ338をA/D変換器(ADC)342
(シグマ−デルタA/D変換器(ADC)が図12の実
施例に示されているが、他のA/D変換器を使用するこ
とができる)に結合するRF受信機(RFセクション3
12の一部)340と、復調器344をCODEC34
5に結合するボコーダー343と、CODEC345に
結合したスピーカー337とを含んでいる。CODEC
345はデジタルベースバンド316とは別個のものと
して示されているが、このCODEC345はデジタル
ベースバンド316の内部にあっても良い。CODEC
345はVOCODERに含まれるアルゴリズムを使用
してデジタルワードをアナログ信号にトランスコードす
る。CODEC345は共に1個のチップに結合される
デジタルフィルタ、DAC及びオーディオ増幅器を含ん
でいる。RF受信機はIF増幅器利得を受信した信号の
関数として変化させる自動利得制御(AGC)回路を使
用している。目標は歪み無しでかつ最小限度のノイズで
A/D変換器にフルスケール・アナログ信号を提供する
ことである。 【0039】この発明の通信システムが動作するセルラ
ーシステムの帯域構造は非常に高いスペクトル密度を有
する緊密にパックしたRFキャリアから構成される。図
13に図示するように、世界的に最も広く展開している
時分割多元接続(TDMA)システムは移動通信用グロ
ーバルシステム(GSM)であり、ジー・エム・エス・
ケー(GMSK)変調式キャリアは、隣接するチャネル
信号干渉が第1の隣接チャネルで−30dBcにまた第
2の隣接チャネルで−60dBcに抑制された状態で2
00kHzラスター348上に置かれる。米国(IS−
95)で使用される2−Gコード分割多元接続(CDM
A)システムは、極めて小さい保護周波数帯で1.25
MHzで離隔している4位相偏移変調(QPSK)−変
調式(1.2288Msps)キャリアを使用してい
る。各キャリアはユーザーを分離するのに使用される3
2ウォルシュ(Walsh)コードまで変調することが
できる。前述したように、この発明で開示した高速、高
分解能D/A変換器を使用することによって、一般のR
F電力増幅器を通して多キャリア基地局伝送を行うこと
ができる。 【0040】図14は2G及び3Gセルラー規則のスペ
クトル定義を図示している。基地局送信機は上部周波数
帯域上で動作する。例えば、欧州では、基地局は190
0から1980MHzの信号を受信し、2110から2
170MHzの信号を送信する。 【0041】この発明のD/A変換器は、迅速に変換し
なければならない大量のデータがあるデータ通信システ
ム、ハードディスク・ドライブ、CDプレーヤー、ビデ
オディスプレイ、及び任意の他のアプリケーション等の
他のアプリケーションに使用することができる。 【0042】前述の明細書中で用いてきた用語及び表現
は説明のために本願で用いたものであって限定的なもの
ではなく、かつ、図示し説明した特徴の等価物またはそ
の一部分を排除するこの種の用語及び表現の使用を意図
するものではなく、この発明の範囲は特許請求の範囲に
よってのみ規定され制限されることが認められよう。 【0043】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 【0044】(1)無線周波数(RF)通信機能を有す
る無線ユーザー端末において、デジタルベースバンド
と、RFセクションと、前記デジタルベースバンドを前
記RFセクションに結合させるアナログベースバンド
と、を具備し、前記アナログベースバンドがデジタル入
力及びアナログ出力を有するデルタ−シグマD/A変換
器を更に備え、かつ、前記デジタル入力の全ての可能な
値に対応する多数の所定の補間したサンプルだけ送られ
たデルタ−シグマ変換器の各出力を記憶すると共に、前
記デジタル入力を受信すべく結合した記憶装置と、前記
記憶した出力を受信すべく前記記憶装置に結合すると共
に、多位相クロックによって刻時される複数のD/A変
換器であって、該複数のD/A変換器のおのおのに加え
られる各位相が、所定の補間したサンプルの数で除算し
たナイキスト(Nyquist)期間と等しいオーバー
サンプリング期間だけ次の1つに関して遅延されてなる
前記複数のD/A変換器と、前記複数のD/A変換器に
結合され、前記アナログ出力を発生すべく前記複数のD
/A変換器からの全出力を合算する合算器と、を備えて
いることを特徴とする前記無線ユーザー端末。 【0045】(2)無線周波数(RF)通信機能を有す
る無線ユーザー端末において、デジタルベースバンド
と、RFセクションと、前記デジタルベースバンドを前
記RFセクションに結合させるアナログベースバンド
と、を具備し、前記アナログベースバンドが、前記デジ
タル入力の全ての可能な値に対応する多数の所定の補間
したサンプルだけ送られたデルタ−シグマ変換器の圧縮
した出力を記憶し、前記デジタル入力を受信すべく結合
した記憶装置と、前記記憶装置に結合して前記圧縮した
出力を拡張する拡張ユニットと、前記拡張した記憶した
出力を受信すべく前記拡張ユニットに結合し多位相クロ
ックによって刻時される複数のD/A変換器であって、
該複数のD/A変換器のおのおのに加えられる各位相
が、所定の補間したサンプルの数で除算したナイキスト
期間に等しいオーバーサンプリング期間だけ次の1つに
関して遅延されてなる前記複数のD/A変換器と、前記
複数のD/A変換器に結合し、前記複数のD/A変換器
からの全ての出力を合算して前記アナログ出力を発生す
る合算器と、を備えていることを特徴とする前記無線ユ
ーザー端末。 【0046】(3)無線周波数(RF)通信機能を有す
る無線ユーザー端末において、デジタルベースバンド機
能をもたらす回路群と、RF機能をもたらす回路群と、
アナログベースバンド機能をもたらす回路群であって、
前記デジタルベースバンド機能をもたらす回路群及び前
記RF機能をもたらす回路群に結合した前記回路群と、
を具備し、前記アナログベースバンド機能をもたらす回
路群が、前記デジタル入力の全ての可能な値に対応する
多数の所定の補間したサンプルだけ送られたデルタ−シ
グマ変換器の圧縮した出力を記憶し、前記デジタル入力
を受信すべく結合した記憶装置と、前記記憶装置に結合
して前記圧縮した出力を拡張する拡張ユニットと、前記
拡張した記憶した出力を受信すべく前記拡張ユニットに
結合し多位相クロックによって刻時される複数のD/A
変換器であって、該複数のD/A変換器のおのおのに加
えられる各位相が、所定の補間したサンプルの数で除算
したナイキスト期間に等しいオーバーサンプリング期間
だけ次の1つに関して遅延されてなる前記複数のD/A
変換器と、前記複数のD/A変換器に結合し、該複数の
D/A変換器からの全ての出力を合算して前記アナログ
出力を発生する合算器と、を備えていることを特徴とす
る前記無線ユーザー端末。 【0047】(4)無線周波数(RF)イネーブル化通
信システムにおいて、基地局と、無線周波数(RF)通
信を介して前記基地局と通信することができる無線ユー
ザー端末と、を具備し、前記無線ユーザー端末が更に、
デジタルベースバンドと、RFセクションと、前記デジ
タルベースバンドを前記RFセクションに結合させるア
ナログベースバンドと、を備え、前記アナログベースバ
ンドがデシタル入力及びアナログ出力を有するデルタ−
シグマD/A変換器を更に備え、かつ、前記デジタル入
力の全ての可能な値に対応する多数の所定の補間したサ
ンプルだけ送られたデルタ−シグマ変換器の各出力を記
憶すると共に、前記デジタル入力を受信すべく結合した
記憶装置と、前記記憶した出力を受信すべく前記記憶装
置に結合すると共に、多位相クロックによって刻時され
る複数のD/A変換器であって、該複数のD/A変換器
のおのおのに加えられる各位相が、所定の補間したサン
プルの数で除算したナイキスト期間と等しいオーバーサ
ンプリング期間だけ次の1つに関して遅延されてなる前
記複数のD/A変換器と、前記複数のD/A変換器に結
合され、前記アナログ出力を発生すべく前記複数のD/
A変換器からの全出力を合算する合算器と、を備えてい
ることを特徴とする前記無線周波数(RF)イネーブル
化通信システム。 【0048】(5)無線周波数(RF)イネーブル化通
信システムにおいて、基地局と、無線周波数(RF)通
信を介して前記基地局と通信することができる無線ユー
ザー端末と、を具備し、前記無線ユーザー端末が更に、
デジタルベースバンド機能をもたらす回路群と、RF機
能をもたらす回路群と、アナログベースバンド機能をも
たらす回路群であって、前記デジタルベースバンド機能
をもたらす回路群及び前記RF機能をもたらす回路群に
結合した前記回路群と、を具備し、前記アナログベース
バンド機能をもたらす回路群が、前記デジタル入力の全
ての可能な値に対応する多数の所定の補間したサンプル
だけ送られたデルタ−シグマ変換器の圧縮した出力を記
憶し、前記デジタル入力を受信すべく結合した記憶装置
と、前記記憶装置に結合して前記圧縮した出力を拡張す
る拡張ユニットと、前記拡張した記憶した出力を受信す
べく前記拡張ユニットに結合し多位相クロックによって
刻時される複数のD/A変換器であって、該複数のD/
A変換器のおのおのに加えられる各位相が、所定の補間
したサンプルの数で除算したナイキスト期間に等しいオ
ーバーサンプリング期間だけ次の1つに関して遅延され
てなる前記複数のD/A変換器と、前記複数のD/A変
換器に結合し、前記複数のD/A変換器からの全ての出
力を合算して前記アナログ出力を発生する合算器と、を
備えていることを特徴とする前記無線周波数(RF)イ
ネーブル化通信システム。 【0049】(6)第1項または第2項記載の無線ユー
ザー端末、または第4項または第5項記載の無線周波数
(RF)イネーブル化通信システムにおいて、前記記憶
装置が読出し/書込みプログラム可能なメモリのうちの
一方であることを特徴とする前記無線ユーザー端末また
は前記無線周波数(RF)イネーブル化通信システム。 【0050】(7)第1項、第2項または第3項の何れ
かに記載の無線ユーザー端末、または第4項または第5
項記載の無線周波数(RF)イネーブル化通信システム
において、前記無線ユーザー端末はセルラーハンドセッ
トであることを特徴とする前記無線ユーザー端末または
前記無線周波数(RF)イネーブル化通信システム。 【0051】(8)第1項、第2項または第3項の何れ
かに記載の無線ユーザー端末、または第4項または第5
項記載の無線周波数(RF)イネーブル化通信システム
において、前記デジタルベースバンドが、デジタル信号
プロセッサ(DSP)と、前記DSPに結合したマイク
ロコントラー・ユニット(MCU)と、前記DSP及び
前記MCUに結合したASICバックプレーンと、を更
に備えたことを特徴とする前記無線ユーザー端末または
前記無線周波数(RF)イネーブル化システム。 【0052】(9)第1項、第2項または第3項の何れ
かに記載の無線ユーザー端末、または第4項または第5
項記載の無線周波数(RF)イネーブル化通信システム
において、前記アナログベースバンドが前記DSP、ス
ピーカー及びマイクロフォンに結合したオーディオイン
ターフェースを備えたことを特徴とする前記無線ユーザ
ー端末または前記無線周波数(RF)イネーブル化通信
システム。 【0053】(10)第1項、第2項または第3項の何
れかに記載の無線ユーザー端末、または第4項または第
5項記載の無線周波数(RF)イネーブル化通信システ
ムにおいて、前記アナログベースバンドが前記デジタル
ベースバンド及び前記RFセクションに結合したRFイ
ンターフェースを備え、前記デルタ−シグマD/A変換
器が前記RFインターフェース内に位置していることを
特徴とする前記無線ユーザー端末または前記無線周波数
(RF)イネーブル化通信システム。 【0054】(11)シグマ−デルタ原理を異なる方法
で利用する、従来達成可能であったものよりも高速度で
動作可能な改良式DACを有する無線通信装置及び対応
するシステム。特に、この発明は複数の1ビットD/A
変換器(120、122、124、126)に結合した
デジタル入力(106)の全ての可能な値に対応するデ
ルタ−シグマ・アナログシーケンスを記憶する、リード
・オンーリー・メモリ等の、記憶装置(110)を含む
D/A変換回路(105)を実施する無線ユーザー端末
(302)及び対応するシステム(300)を備えてい
る。D/A変換器(120、122、124、126)
のおのおのは、D/A変換器(120、122、12
4、126)のおのおのに加えられる各位相がオーバー
サンプリング期間だけ相互に関して遅延されるように多
位相クロックによって刻時される。合算器は各D/A変
換器(120、122、124、126)に結合して各
D/A変換器(120、122、124、126)から
の各出力を合算してアナログ出力を発生する。これによ
って、この発明によるD/A変換回路(105)は高速
度及び高分解能の双方を有するデルタ−シグマD/A変
換器をエミュレートする。 【0055】関連出願のクロス・リファレンスこの発明
は、参照によって本願に組み込まれる同時係属出願の2
001年4月30日付で出願した米国特許出願第09/
846,440号(TI−32886)、2001年4
月30日付で出願した米国特許出願第09/846,9
35号(TI−32956)、及び2001年4月30
日付で出願した米国特許出願第09/846,429号
(TI−32957)に関連している。
【図面の簡単な説明】 【図1】既知の一次シグマ−デルタ変換器の略図であ
る。 【図2】既知の二次シグマ−デルタ変換器の略図であ
る。 【図3】図1の既知の一次シグマ−デルタ変換器を有す
る既知のオーバーサンプリングDACシステムの略図で
ある。 【図4】従来技術のデジタル信号プロセッサ及びDAC
配置の略図である。 【図5】プログラムを記憶するリード・オンーリー・メ
モリに結合した一次シグマ−デルタ変換器の略図であ
る。 【図6】この発明の一実施例で開示するようなシグマ−
デルタ変調器の実施例のブロック図である。 【図7】この発明によるシグマ−デルタ変調器の各1ビ
ットDACに対するクロック信号のタイミング図であ
る。 【図8】この発明による信号の変調方法のフローチャー
トである。 【図9】この発明の一実施例のシグマ−デルタ変調器を
実施する通信システムの略図である。 【図10】この発明の実施例で実施される無線ユーザー
端末のブロック図である。 【図11】この発明の実施例によるシグマ−デルタ変調
器を実施する無線ユーザー端末のブロック図である。 【図12】この発明の実施例によるシグマ−デルタ変調
器を実施する無線ユーザー端末受信機のブロック図であ
る。 【図13】a及びbはTDMA(GSM)及びCDMA
(IS−95)に対する送信したスペクトルを示す図で
ある。 【図14】2G及び3Gセルラー規則のスペクトル定義
を示す図である。 【符号の説明】 100:シグマ−デルタ変換器、105:D/A変換回
路、106:入力信号、110:リード・オンリー・メ
モリ、120、122、124、126:1ビットD/
A変換器、128:個別剰余加算器、130:D/A変
換器、300:無線通信システム、302:無線ユーザ
ー端末、304:基地局、306:アップリンク・チャ
ネル、308:ダウンリンク・チャネル、312:RF
セクション、313:アナログベースバンド、314:
RFインターフェース、315:オーディオインターフ
ェース、316:デジタルベースバンド、317:受信
機、318:デジタル信号プロセッサ、319:シンセ
サイザー、320:マイクロコントローラ・ユニット、
321:変調器、322:アプリケーション特定集積回
路、323:電力増幅器、325:D/A変換器、32
7:ユーザー・インターフェース、329:ユーザー・
ディスプレイ、331:キーボード、333:SIMカ
ード、334:RF送信機、335:送受切換器、33
7:スピーカー、338:アンテナ、339:マイクロ
フォン、340:RF受信機、341:ベースバンド変
調器、342:A/D変換器、343:ボコーダー、3
44:復調器、345:CODEC。
フロントページの続き (72)発明者 ティー、アール、ヴィスワナサン アメリカ合衆国 テキサス、アディソン、 セレスティアル プレイス 14725 Fターム(参考) 5J064 AA01 AA02 BA03 BA06 BB04 BC01 BC07 BC08 BC09 BC11 BC16 BC29 BD02 5K041 AA09 BB01 EE01 EE46 FF32 HH07 HH12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 無線周波数(RF)通信機能を有する無
    線ユーザー端末において、 デジタルベースバンドと、 RFセクションと、 前記デジタルベースバンドを前記RFセクションに結合
    させるアナログベースバンドと、を具備し、前記アナロ
    グベースバンドがデジタル入力及びアナログ出力を有す
    るデルタ−シグマD/A変換器を更に備え、かつ、 前記デジタル入力の全ての可能な値に対応する多数の所
    定の補間したサンプルだけ送られたデルタ−シグマ変換
    器の各出力を記憶すると共に、前記デジタル入力を受信
    すべく結合した記憶装置と、 前記記憶した出力を受信すべく前記記憶装置に結合する
    と共に、多位相クロックによって刻時される複数のD/
    A変換器であって、該複数のD/A変換器のおのおのに
    加えられる各位相が、所定の補間したサンプルの数で除
    算したナイキスト(Nyquist)期間と等しいオー
    バーサンプリング期間だけ次の1つに関して遅延されて
    なる前記複数のD/A変換器と、 前記複数のD/A変換器に結合され、前記アナログ出力
    を発生すべく前記複数のD/A変換器からの全出力を合
    算する合算器と、を備えていることを特徴とする前記無
    線ユーザー端末。
JP2002164945A 2001-04-30 2002-04-30 オフライン・シグマ−デルタ変換及び記憶装置を有する高速、高分解能d/a変換器を備えた無線ユーザー端末及びシステム Pending JP2003051793A (ja)

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