JP2003051709A - 表面実装用アンテナおよびこれを用いた無線装置 - Google Patents

表面実装用アンテナおよびこれを用いた無線装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話などに用いる表面実装用アンテナに
おいて、電気的特性の低下を抑え、特性バラツキを減ら
し、特性調整を容易にし、小型化する。 【解決手段】 平板状の基体2の一方主面2aに第1の
接地電極3を設け、基体2の他方主面2bに放射電極6
を設ける。基体2の端面2eに一方主面2a側から他方
主面2b側へ向かってコプレーナライン状に給電電極9
を形成し、放射電極6の一辺を給電電極9の一端に近接
させる。これで、給電電極9のインピーダンスの制御が
容易になり、給電電極9の開放端を他方主面2bに形成
できる。スクリーン印刷において放射電極6と給電電極
9とを同一工程にて形成でき、給電電極から放射電極に
かけてのギャップ長が一定となる。ギャップによる容量
成分のバラツキを抑え、特性のバラツキを小さくでき
る。給電電極9と放射電極6が直接的に接続されていな
いため、他の特性に影響を与えることなく各特性を調整
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などの移
動体通信機器や無線LANなどの無線設備に使用される
表面実装用アンテナと、その表面実装用アンテナを用い
た無線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の表面実装用アンテナの一
例を示す透視斜視図、図12は従来の表面実装用アンテ
ナの別の例を示す透視斜視図である。
【0003】従来この種の表面実装用アンテナとして
は、直接給電型λ/2パッチアンテナと容量給電型λ/
2パッチアンテナの2種類が広く用いられている。
【0004】このうち直接給電型λ/2パッチアンテナ
は、図11に示すように、誘電体や磁性体からなる直方
体の基体2に導体によるパターン(接地電極3、放射電
極6、給電電極9)を形成して構成されており、給電電
極9が放射電極6に直接的に結合して高周波信号を送り
込むことで、アンテナ機能を発現している。
【0005】一方、容量給電型λ/2パッチアンテナ
は、図12に示すように、誘電体や磁性体からなる直方
体の基体2に導体によるパターン(接地電極3、放射電
極6、給電電極9)を形成して構成されており、給電電
極9と放射電極6の先端部付近に発生する容量により結
合して高周波信号を送り込むことで、アンテナ機能を発
現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは次の
ような不都合があった。
【0007】まず、直接給電型λ/2パッチアンテナで
は、放射電極6と給電電極9との間にλ/4の長さのイ
ンピーダンス整合用のライン8が必要となるためアンテ
ナサイズの小型化に不向きであるばかりか、給電電極9
が放射電極6に直接接続されていることから、周波数・
インピーダンスの個々の特性調整を行った場合に、他の
特性に対して大きな影響を与えやすい。
【0008】次に、容量給電型λ/2パッチアンテナで
は、こうしたインピーダンス整合用のライン8が不要で
あるため小型化が容易であるものの、給電電極9の開放
端が基体2の端面に形成されることが多く、電極形成工
程(特にスクリーン印刷工程)において、給電電極9と
放射電極6が別工程で形成されるためにギャップ長が一
定せず、その結果として容量成分のバラツキが発生し、
特性のバラツキが増大してしまう。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、電気的
特性を低下させることがなく、小型であり、給電電極と
放射電極により構成されるギャップの位置を自由に設定
することが可能であり、特性バラツキが少なく、かつ各
特性(周波数・インピーダンス)の調整が容易な表面実
装用アンテナおよびこれを用いた小型の無線装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】まず、本発明のうち請求
項1に係る発明は、平板状の基体(2)を有し、この基
体の一方主面(2a)に第1の接地電極(3)を設け、
前記基体の他方主面(2b)に放射電極(6)を設けた
表面実装用アンテナ(1)において、前記基体の端面
(2e)に一方主面側から他方主面側へ向かってコプレ
ーナライン状に給電電極(9)を形成し、この給電電極
の一端を第1の接地電極と絶縁した形で前記基体の一方
主面側に回り込ませて表面実装時の固定用電極部とし、
前記給電電極の他端を前記放射電極の一辺に近接させて
構成される。
【0011】こうした構成を採用することにより、給電
電極のインピーダンスの制御が容易になり、放射電極を
形成している他方主面に給電電極の開放端を形成するこ
とができるので、スクリーン印刷などの電極形成工程に
おいて、放射電極とギャップを形成する給電電極の先端
部とを同一工程にて形成することが可能となることか
ら、給電電極から放射電極にかけてのギャップ長が一定
となり、ギャップによる容量成分のバラツキを抑え、特
性のバラツキを小さくすることができ、また給電電極と
放射電極とが直接的に接続されていないため、他の特性
に影響を与えることなく各特性を調整することができる
ように作用する。
【0012】また、本発明のうち請求項2に係る発明
は、上記放射電極(6)のコーナー部に縮退分離素子
(10)を設けて構成される。ここで、縮退分離素子の
代表例としてはテーパー(10)を挙げることができ
る。かかる構成により、円偏波アンテナを提供すること
が可能となるように作用する。
【0013】また、本発明のうち請求項3に係る発明
は、上記放射電極(6)の中央部に縮退分離素子(1
1)を設けて構成される。ここで、縮退分離素子の代表
例としてはスリット(11)を挙げることができる。か
かる構成により、円偏波アンテナを提供することが可能
となるように作用する。
【0014】また、本発明のうち請求項4に係る発明
は、上記基体(2)の端面(2e)に給電電極(9)を
挟む形で第2の接地電極(4)を2つ形成して、第1の
接地電極(3)に直接接続して構成される。かかる構成
により、放射電極と第2の接地電極とによって構成され
るギャップにより、並列共振回路における容量装荷が達
成されるため、発振周波数を低下させることが可能とな
り、表面実装用アンテナの小型化につながるように作用
する。
【0015】また、本発明のうち請求項5に係る発明
は、上記第2の各接地電極(4)の長さまたは幅を互い
に異ならせて縮退分離手段として構成される。
【0016】また、本発明のうち請求項6に係る発明
は、上記第2の接地電極(4)を基体(2)の他方主面
(2b)側に回り込ませて構成される。かかる構成によ
り、第2の接地電極の先端を放射電極と同一面上にまで
導出することにより、放射電極との間に構成されるギャ
ップによる並列共振回路への容量装荷が一層大きくなる
ため、発振周波数をますます低下させて、表面実装用ア
ンテナの更なる小型化が可能となるように作用する。
【0017】また、本発明のうち請求項7に係る発明
は、上記基体(2)の端面(2c、2d、2e、2f)
のうち給電電極(9)が形成された端面(2e)以外の
端面(2c)に第3の接地電極(5)を形成して、第1
の接地電極(3)に直接接続して構成される。かかる構
成により、放射電極と第3の接地電極により構成される
ギャップにより、並列共振回路における容量装荷が達成
されるため、発振周波数を低下させることが可能とな
り、表面実装用アンテナの小型化につながるように作用
する。
【0018】また、本発明のうち請求項8に係る発明
は、上記第3の接地電極(5)を複数個とし、これらの
接地電極の長さまたは幅を互いに異ならせて縮退分離手
段として構成される。
【0019】また、本発明のうち請求項9に係る発明
は、上記第3の接地電極(5)を基体(2)の他方主面
(2b)側に回り込ませて構成される。かかる構成によ
り、第3の接地電極の先端を放射電極と同一面上にまで
導出することにより、放射電極との間に構成されるギャ
ップによる並列共振回路への容量装荷が一層大きくなる
ため、発振周波数をますます低下させて、表面実装用ア
ンテナの更なる小型化が可能となるように作用する。
【0020】また、本発明のうち請求項10に係る発明
は、上記給電電極(9)の一端側に1箇所以上の突起
(9a)を設けて構成される。かかる構成により、放射
電極との間に構成されるギャップによる容量成分を増加
させることが可能となり、インピーダンス調整が容易と
なるように作用する。
【0021】さらに、本発明のうち請求項11に係る発
明は、上記表面実装用アンテナ(1)を用いて構成され
る。かかる構成により、表面実装用アンテナの小型化に
伴って無線装置(15)も小型化することが可能となる
ように作用する。
【0022】なお、括弧内の符号は図面において対応す
る要素を表す便宜的なものであり、したがって、本発明
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。このこ
とは「特許請求の範囲」の欄についても同様である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0024】<本発明に係る表面実装用アンテナの第1
の実施形態>図1は本発明に係る表面実装用アンテナの
第1の実施形態を示す透視斜視図である。
【0025】この表面実装用アンテナ1は、図1に示す
ように、セラミックや樹脂などの誘電体からなる平板状
の基体2を有しており、基体2の外周六面には一方主面
2a、他方主面2bおよび4つの端面2c、2d、2
e、2fが形成されている。そして、基体2の一方主面
2aにはそのほぼ全面に第1の接地電極3が形成されて
おり、基体2の他方主面2bには正方形状の放射電極6
が形成されている。ここで、基体2の端面2eには給電
電極9が一方主面2a側から他方主面2b側に向かって
コプレーナライン状に形成されており、給電電極9の両
端は一方主面2aおよび他方主面2bに回り込んで形成
されている。そして、給電電極9の一端は第1の接地電
極3と絶縁された形で基体2の一方主面2a側に回り込
んで表面実装時に固定用電極部となり、給電電極9の他
端は放射電極6の一辺に所定のギャップ12を置いて近
接している。
【0026】このように構成された表面実装用アンテナ
1において、給電電極9に信号を入力すると、給電電極
9の一端と放射電極6の一辺との間の容量的結合によ
り、両者間のギャップ12を介して放射電極6に信号が
入力され、この信号によって共振電流が生じて電波が放
射される。
【0027】したがって、この表面実装用アンテナ1に
おいては、λ/4の長さのインピーダンス整合用のライ
ンがなくても基体2の側面から給電することができ、表
面実装用アンテナ1を小型化することができる。また、
給電電極9をコプレーナライン状に形成することによ
り、給電電極9のインピーダンスを制御しやすく、ギャ
ップ12を形成する放射電極6の一辺と給電電極9の一
端を同一面上に形成することが可能になることから、ギ
ャップ12によって生じる容量のバラツキを小さくし、
ひいては表面実装用アンテナ1の特性バラツキを抑制す
ることができる。さらに、給電電極9が放射電極6に直
接的に接続されていないため、他の特性に影響を与える
ことなく個々の特性を調整することが可能となる。ま
た、基体2の端面2eに給電電極9がコプレーナライン
状に形成されているため、給電電極9から接地電極(第
1の接地電極3のほか、表面実装用アンテナを実装する
実装基板に設けられる接地電極)に向かう電界のほとん
どがコプレーナラインを構成する接地電極の方に集中す
ることから、給電電極9から不要な放射を発生する電界
の漏れが少なくなり、表面実装用アンテナ1の効率を改
善することができる。
【0028】<本発明に係る表面実装用アンテナの第2
の実施形態>図2は本発明に係る表面実装用アンテナの
第2の実施形態を示す透視斜視図である。
【0029】この表面実装用アンテナ1は、図2に示す
ように、放射電極6の2つの対角コーナーにテーパー1
0を縮退分離素子として設けたことを除き、上述した第
1の実施形態と同じ構成を有している。
【0030】その結果、テーパー10のために、放射電
極6に入力された信号によって互いに直交して位相が9
0°異なる2つの共振電流が生じ、これら2つの共振電
流から円偏波の電波が放射されるので、表面実装用アン
テナ1を円偏波アンテナとして動作させることができ
る。
【0031】<本発明に係る表面実装用アンテナの第3
の実施形態>図3は本発明に係る表面実装用アンテナの
第3の実施形態を示す透視斜視図である。
【0032】この表面実装用アンテナ1は、図3に示す
ように、放射電極6の中央部に対角線に沿ってスリット
11を縮退分離素子として設けたことを除き、上述した
第1の実施形態と同じ構成を有している。なお、このス
リット11は放射電極6の一部を削除して形成すること
ができるが、その形状は長方形状に限るものではなく、
楕円形状や十字状などであっても構わない。
【0033】その結果、スリット11のために、放射電
極6に入力された信号によって互いに直交して位相が9
0°異なる2つの共振電流が生じ、これら2つの共振電
流から円偏波の電波が放射されるので、表面実装用アン
テナ1を円偏波アンテナとして動作させることができ
る。
【0034】<本発明に係る表面実装用アンテナの第4
の実施形態>図4は本発明に係る表面実装用アンテナの
第4の実施形態を示す透視斜視図である。
【0035】この表面実装用アンテナ1は、図4に示す
ように、基体2の端面2eに給電電極9を挟む形で第2
の接地電極4が2つ形成されて第1の接地電極3に直接
接続されていることを除き、上述した第1の実施形態と
同じ構成を有している。
【0036】その結果、放射電極6に対して接地電極
(第1の接地電極3、第2の接地電極4)が近づくこと
になるため、両者間に容量を装荷させることができ、表
面実装用アンテナ1の小型化を図ることができる。
【0037】<本発明に係る表面実装用アンテナの第5
の実施形態>図5は本発明に係る表面実装用アンテナの
第5の実施形態を示す透視斜視図である。
【0038】この表面実装用アンテナ1は、図5に示す
ように、片方の第2の接地電極4を短くすることによ
り、第2の各接地電極4と放射電極6との間に形成され
る2つのギャップ13の大きさを互いに変えたことを除
き、上述した第4の実施形態と同じ構成を有している。
ここで、第2の接地電極4を短くする代わりに、この接
地電極4を狭くしてもよい。
【0039】その結果、放射電極6においては、2つの
第2の接地電極4との間に装荷される容量が互いに異な
り、2つの共振電流のバランスが崩れて縮退が分離す
る。つまり、第2の接地電極4と放射電極6との間に装
荷される容量の差が放射電極6に対する縮退分離手段と
して働く。そのため、放射電極6には、互いに直交して
位相が90°異なる2つの共振電流が生じ、これら2つ
の共振電流から円偏波の電波が放射されるので、表面実
装用アンテナ1を円偏波アンテナとして動作させること
ができる。
【0040】<本発明に係る表面実装用アンテナの第6
の実施形態>図6は本発明に係る表面実装用アンテナの
第6の実施形態を示す透視斜視図である。
【0041】この表面実装用アンテナ1は、図6に示す
ように、基体2の端面2c(すなわち、給電電極9を形
成した端面2eに対向する端面)に2つの第3の接地電
極5が形成されて第1の接地電極3に直接接続されてい
ることを除き、上述した第4の実施形態と同じ構成を有
している。
【0042】その結果、放射電極6に対して接地電極
(第1の接地電極3、第2の接地電極4、第3の接地電
極5)がさらに近づくことになるため、両者間に装荷さ
れる容量を増加させることができ、表面実装用アンテナ
1の一層の小型化を図ることができる。また、基体2の
互いに対向する2つの端面2e、2cに形成する第2の
接地電極4と第3の接地電極5の高さを変えることによ
り、表面実装用アンテナ1の放射の指向性を制御するこ
ともできる。
【0043】<本発明に係る表面実装用アンテナの第7
の実施形態>図7は本発明に係る表面実装用アンテナの
第7の実施形態を示す透視斜視図である。
【0044】この表面実装用アンテナ1は、図7に示す
ように、片方の第3の接地電極5を短くすることによ
り、第3の各接地電極5と放射電極6との間に形成され
る2つのギャップ14の大きさを互いに変えたことを除
き、上述した第6の実施形態と同じ構成を有している。
ここで、第3の接地電極5を短くする代わりに、この接
地電極5を狭くしてもよい。
【0045】その結果、放射電極6においては、2つの
第3の各接地電極5との間に装荷される容量が互いに異
なり、2つの共振電流のバランスが崩れて縮退が分離す
る。つまり、すなわち、第3の接地電極5と放射電極6
との間の容量の差が放射電極6に対する縮退分離手段と
して働く。そのため、放射電極6には、互いに直交して
位相が90°異なる2つの共振電流が生じ、これら2つ
の共振電流から円偏波の電波が放射されるので、表面実
装用アンテナ1を円偏波アンテナとして動作させること
ができる。
【0046】<本発明に係る表面実装用アンテナの第8
の実施形態>図8は本発明に係る表面実装用アンテナの
第8の実施形態を示す透視斜視図である。
【0047】この表面実装用アンテナ1は、図8に示す
ように、第2の接地電極4および第3の接地電極5の先
端を放射電極6とは絶縁した状態で基体2の他方主面2
bに回り込ませたことを除き、上述した第6の実施形態
と同じ構成を有している。
【0048】その結果、放射電極6に対して接地電極
(第1の接地電極3、第2の接地電極4、第3の接地電
極5)がさらに近づくことになるため、両者間に装荷さ
れる容量を増加させることができ、表面実装用アンテナ
1の一層の小型化を図ることができる。
【0049】<本発明に係る表面実装用アンテナの第9
の実施形態>図9は本発明に係る表面実装用アンテナの
第9の実施形態を示す透視斜視図である。
【0050】この表面実装用アンテナ1は、図9に示す
ように、給電電極9の一端側に2箇所の突起9aを設け
て略T字状としたことを除き、上述した第6の実施形態
と同じ構成を有している。
【0051】その結果、給電電極9の一端と放射電極6
の一辺との間の容量が大きくなるため、給電電極9を放
射電極6にさらに近接させて容量を増やす方法に比べ
て、各電極の印刷バラツキによる容量のバラツキを小さ
くし、ひいては表面実装用アンテナ1の特性バラツキを
抑制することができる。
【0052】<本発明に係る表面実装用アンテナのその
他の実施形態>なお、上述した各実施形態においては、
表面実装用アンテナ1の基体2をセラミックスや樹脂な
どの誘電体を用いて構成したが、磁性体を用いて基体2
を構成しても構わない。
【0053】また、上述した各実施形態では、正方形状
の放射電極6を形成した表面実装用アンテナ1について
説明したが、放射電極6の形状は正方形状に限るわけで
はなく、例えば長方形状や楕円形状の放射電極6を形成
してもよい。また、放射電極6に特性調整のための部位
をもたせてもよい。
【0054】<本発明に係る無線装置の一実施形態>図
10は本発明に係る無線装置の一実施形態である携帯型
のナビゲーションシステムを示す斜視図である。
【0055】このナビゲーションシステム15は、図1
0に示すように、筐体16を有しており、筐体16に
は、上述した表面実装用アンテナ1が組み込まれてい
る。また、この表面実装用アンテナ1には受信部(図示
せず)が接続されており、この受信部には信号処理部
(図示せず)が接続されている。さらに、この信号処理
部にはディスプレイ17およびキーボードなどのインタ
ーフェース部18が接続されている。
【0056】そして、このナビゲーションシステム15
が複数のGPS衛星から電波を受信すると、受信部でそ
の電波から各種の信号を取り出し、信号処理部でその信
号からナビゲーションシステム15自身、すなわちナビ
ゲーションシステム15をもっている人の現在位置(緯
度、経度、高度など)を求め、インターフェース部18
と連携してディスプレイ17上に現在位置を表示する。
【0057】したがって、このナビゲーションシステム
15では、表面実装用アンテナ1の小型化によってナビ
ゲーションシステム15全体を小型化し、携帯しやすく
することが可能となる。
【0058】なお、ナビゲーションシステム15におい
ては、GPSの円偏波に対応する表面実装用アンテナ1
(すなわち、図2、図3、図5、図7に示す表面実装用
アンテナ1)を用いることが望ましい。
【0059】以上はナビゲーションシステム15の例を
示したが、携帯電話などの移動体通信機器や無線LAN
などの無線設備に表面実装用アンテナ1を用いることも
できる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1〜10に係る発明によれば、電気的特性を低下させ
ることがなく、小型であり、給電電極と放射電極により
構成されるギャップの位置を自由に設定することが可能
であり、特性バラツキが少なく、かつ各特性(周波数・
インピーダンス)の調整が容易な表面実装用アンテナを
提供することが可能となる。
【0061】また、本発明のうち請求項11に係る発明
によれば、小型の無線装置を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面実装用アンテナの第1の実施
形態を示す透視斜視図である。
【図2】本発明に係る表面実装用アンテナの第2の実施
形態を示す透視斜視図である。
【図3】本発明に係る表面実装用アンテナの第3の実施
形態を示す透視斜視図である。
【図4】本発明に係る表面実装用アンテナの第4の実施
形態を示す透視斜視図である。
【図5】本発明に係る表面実装用アンテナの第5の実施
形態を示す透視斜視図である。
【図6】本発明に係る表面実装用アンテナの第6の実施
形態を示す透視斜視図である。
【図7】本発明に係る表面実装用アンテナの第7の実施
形態を示す透視斜視図である。
【図8】本発明に係る表面実装用アンテナの第8の実施
形態を示す透視斜視図である。
【図9】本発明に係る表面実装用アンテナの第9の実施
形態を示す透視斜視図である。
【図10】本発明に係る無線装置の一実施形態である携
帯型のナビゲーションシステムを示す斜視図である。
【図11】従来の表面実装用アンテナの一例を示す透視
斜視図である。
【図12】従来の表面実装用アンテナの別の例を示す透
視斜視図である。
【符号の説明】
1……表面実装用アンテナ 2……基体 2a……一方主面 2b……他方主面 2c、2d、2e、2f……端面 3……第1の接地電極 4……第2の接地電極 5……第3の接地電極 6……放射電極 9……給電電極 9a……突起 10……縮退分離素子(テーパー) 11……縮退分離素子(スリット) 15……無線装置(ナビゲーションシステム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 満 東京都港区新橋5丁目36番11号 いわき電 子株式会社内 (72)発明者 鈴木 淳 東京都港区新橋5丁目36番11号 いわき電 子株式会社内 Fターム(参考) 5J045 AA01 AA02 AB06 DA10 EA07 HA03 HA05 NA01 5J046 AA07 AA09 AB13 PA07 5J047 AA07 AA09 AB13 FD01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の基体(2)を有し、 この基体の一方主面(2a)に第1の接地電極(3)を
    設け、 前記基体の他方主面(2b)に放射電極(6)を設けた
    表面実装用アンテナ(1)において、 前記基体の端面(2e)に一方主面側から他方主面側へ
    向かってコプレーナライン状に給電電極(9)を形成
    し、 この給電電極の一端を第1の接地電極と絶縁した形で前
    記基体の一方主面側に回り込ませて表面実装時の固定用
    電極部とし、 前記給電電極の他端を前記放射電極の一辺に近接させた
    ことを特徴とする表面実装用アンテナ。
  2. 【請求項2】 放射電極(6)のコーナー部に縮退分離
    素子(10)を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の表面実装用アンテナ。
  3. 【請求項3】 放射電極(6)の中央部に縮退分離素子
    (11)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の表
    面実装用アンテナ。
  4. 【請求項4】 基体(2)の端面(2e)に給電電極
    (9)を挟む形で第2の接地電極(4)を2つ形成し
    て、第1の接地電極(3)に直接接続したことを特徴と
    する請求項1から請求項3までのいずれかに記載の表面
    実装用アンテナ。
  5. 【請求項5】 第2の各接地電極(4)の長さまたは幅
    を互いに異ならせて縮退分離手段としたことを特徴とす
    る請求項4に記載の表面実装用アンテナ。
  6. 【請求項6】 第2の接地電極(4)を基体(2)の他
    方主面(2b)側に回り込ませたことを特徴とする請求
    項4または請求項5に記載の表面実装用アンテナ。
  7. 【請求項7】 基体(2)の端面(2c、2d、2e、
    2f)のうち給電電極(9)が形成された端面(2e)
    以外の端面(2c)に第3の接地電極(5)を形成し
    て、第1の接地電極(3)に直接接続したことを特徴と
    する請求項1から請求項6までのいずれかに記載の表面
    実装用アンテナ。
  8. 【請求項8】 第3の接地電極(5)を複数個とし、こ
    れらの接地電極の長さまたは幅を互いに異ならせて縮退
    分離手段としたことを特徴とする請求項7に記載の表面
    実装用アンテナ。
  9. 【請求項9】 第3の接地電極(5)を基体(2)の他
    方主面(2b)側に回り込ませたことを特徴とする請求
    項7または請求項8に記載の表面実装用アンテナ。
  10. 【請求項10】 給電電極(9)の一端側に1箇所以上
    の突起(9a)を設けたことを特徴とする請求項1から
    請求項9までのいずれかに記載の表面実装用アンテナ。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10までのいずれ
    かに記載の表面実装用アンテナ(1)を用いたことを特
    徴とする無線装置。
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