JP2003051585A - 固体撮像素子およびその製造方法 - Google Patents
固体撮像素子およびその製造方法Info
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Abstract
を短縮する。 【解決手段】 配線126の表面、および配線126側
部の層間絶縁膜124の表面に、層間絶縁膜130より
研磨選択比が高い絶縁材料によるバッファー層4が形成
されている。層間絶縁膜130の表面の高さは、配線1
26上のバッファー層4の表面の高さに一致しており、
その上にパッシベーション膜132が形成されている。
層間絶縁膜130は、その材料を堆積させた後、研磨し
て表面を平坦化することにより形成でき、その際、バッ
ファー層4の材料は層間絶縁膜130の材料より研磨選
択比が高いので、研磨をバッファー層4の表面で停止す
ることができる。よって、配線126とパッシベーショ
ン膜132との間には薄いバッファー層4が介在するの
みとでき、また、パッシベーション膜132の上に平坦
化膜を形成する必要がない。
Description
固体撮像素子の製造方法に関し、特にオンチップレンズ
を備えた固体撮像素子、およびオンチップレンズを備え
た固体撮像素子の製造方法に関するものである。
導体基板上にたとえばマトリクス状に配列して構成さ
れ、撮影手段としてデジタルスチルカメラや、デジタル
ビデオカメラに広く用いられている。図6は従来のカラ
ー固体撮像素子を示す部分断面側面図である。図6に示
した固体撮像素子102は具体的にはCMOSイメージ
センサーであり、シリコンによる半導体基板104の表
面部に光センサー106がマトリクス状に配列され(図
では1つの光センサーのみを示す)、各光センサー10
6の近傍には電荷転送ゲート108およびフローティン
グディフュージョン部110が形成されている。各光セ
ンサー106が受光して生成した信号電荷は電荷転送ゲ
ート108によってフローティングディフュージョン部
110へ供給され、このフローティングディフュージョ
ン部110において電圧信号に変換される。光センサー
106およびフローティングディフュージョン部110
周辺の半導体基板表面部にはフィールド酸化膜111が
形成され、各素子が分離されている。
108などの上には、表面が平坦化されたシリコンの酸
化物による1層目の層間絶縁膜114が形成され、その
上に、たとえばフローティングディフュージョン部11
0にコンタクトプラグ116により接続された1層目の
配線118が形成されている。さらに、層間絶縁膜11
4および配線118の上には、同じく表面が平坦化され
たシリコンの酸化物による2層目の層間絶縁膜120が
形成され、その上に2層目の配線122形成されてい
る。層間絶縁膜120および配線122の上にはさら
に、表面が平坦化された、たとえばシリコンの酸化物に
よる3層目の層間絶縁膜124が形成され、その上に最
上層の配線126が形成されている。各層の配線は、コ
ンタクトプラグにより適宜、接続され、本例では、配線
118、122はコンタクトプラグ128により相互に
接続されている。
126の側部に露出している層間絶縁膜124の表面に
は、層間絶縁膜130が形成され、その上にパッシベー
ション膜132が形成されている。パッシベーション膜
132は層間絶縁膜130を介さず直接、配線126な
どの表面に形成することも可能であるが、配線126が
パッシベーション膜132により確実に覆われるように
するため、通常、層間絶縁膜130がまず形成され、そ
の上にパッシベーション膜132が形成される。
ロセスの特徴を活かして、単一のチップに、光センサー
106や電荷転送ゲート108などから成るセンサー部
とともに、増幅回路、サンプルホールド回路、タイミン
グジェネレーターなどが実装され、その結果、これらの
回路間を接続すべく上述のような多層配線構造が用いら
れる。
膜134が形成され、その上に各光センサー106ごと
にカラーフィルター136が、さらにその上にオンチッ
プレンズ138が形成されている。固体撮像素子102
に入射した光はこのオンチップレンズ138により収束
され、各光センサー106に入射する。このようなオン
チップレンズ138を設けることにより、受光領域は光
センサー106自体の受光部からオンチップレンズ13
8の開口部に拡大するため、固体撮像素子102の感度
が大幅に向上する。
せるためには、オンチップレンズ138に入射した光が
光センサー106上に焦点を結ぶようにする必要があ
る。たとえば図6に示したようにオンチップレンズ13
8に入射した光140が、光センサー106の手前の箇
所142に収束した場合には、光センサー106の受光
面では光140は拡散してしまい、固体撮像素子102
の感度が低下する。したがって、オンチップレンズ13
8の焦点距離を、光センサー106からオンチップレン
ズ138までの距離に正しく一致させなければならな
い。
レンズ表面の曲率半径をrとすると、レンズの焦点距離
fは[数1]により表すことができる。したがって、オ
ンチップレンズ138の焦点距離fを光センサー106
からオンチップレンズ138までの距離に一致させるに
は、屈折率nおよび曲率半径rを適切に選定すればよ
い。
Sイメージセンサーの場合には、上述のように多層配線
構造を採用していることから、オンチップレンズ138
の位置が高く、光センサー106からオンチップレンズ
138までの距離が長くなっている。したがって、オン
チップレンズ138の焦点距離を長くすべくレンズ材料
の屈折率や曲率半径が選定される。
ズ138のレンズ材料を選定した場合には、レンズ性能
や加工のし易さなどが犠牲となる場合も起こり得る。ま
た、曲率半径を大きくすることにも問題がある。すなわ
ち、オンチップレンズ138は、薄膜をまず形成し、そ
れをパターン化した後、リフローして表面が湾曲した形
状を得るといった方法で作製される。そして、曲率半径
の大きなレンズは、最初に形成する上記薄膜の厚みを薄
くすることにより形成することができる。しかしなが
ら、膜厚を薄くし過ぎると膜厚にムラが生じやすくな
り、レンズ性能が低下するという問題が生じる。したが
って、光センサー106からオンチップレンズ138ま
での距離が長い構造に対し、オンチップレンズ138の
焦点距離を長くすることで対処するという方法は必ずし
も得策とは言えず、光センサー106からオンチップレ
ンズ138までの距離を短縮する方法が求められてい
た。
斜めに入射し、したがってオンチップレンズ138に対
し光が斜めに入射した場合には、オンチップレンズ13
8を通過した後、光が収束する位置は、横方向に移動す
ることになり、移動量が大きい場合には、光は光センサ
ー106の受光面から外れた位置に収束してしまう場合
も生じる。このような収束位置の移動は、光センサー1
06からオンチップレンズ138までの距離が長いほど
大きく、そのため、斜め光に対しても充分な感度を備え
た固体撮像素子102を実現する上でも、光センサー1
06からオンチップレンズ138までの距離をできるだ
け短くすることが望ましい。
ンチップレンズまでの距離を短縮してオンチップレンズ
に入射した光が光センサー上に正しく収束するように図
った固体撮像素子、および同固体撮像素子の製造方法を
提供することにある。
するため、半導体基板の表面部に形成されたフォトセン
サーに入射光を収束させるオンチップレンズと、前記半
導体基板の上に形成された表面が平坦な第1の層間絶縁
膜と、同第1の層間絶縁膜の上に形成された最上層の配
線と、同配線の側部を埋めるべく前記第1の層間絶縁膜
の上に形成された第2の層間絶縁膜と、前記配線と前記
オンチップレンズとの間に形成されたパッシベーション
膜とを備えた固体撮像素子であって、前記配線の表面に
形成された、前記第2の層間絶縁膜の材料より研磨選択
比が高い絶縁材料から成るバッファー層を含み、前記第
2の層間絶縁膜の表面の高さは、前記配線上の前記バッ
ファー層の表面の高さに等しく、前記パッシベーション
膜は、前記配線上の前記バッファー層の表面および前記
第2の層間絶縁膜の表面に形成されていることを特徴と
する。
の表面にバッファー層が設けられ、このバッファー層
は、第2の層間絶縁膜の材料より研磨選択比が高い材料
により形成されている。このような固体撮像素子は、バ
ッファー層を介して上記配線の上に第2の層間絶縁膜の
材料を堆積させた後、第2の層間絶縁膜の材料を研磨し
て表面を平坦化し、その上にパッシベーション膜を形成
することにより製造できる。そして、第2の層間絶縁膜
の材料を研磨する際、バッファー層の材料は第2の層間
絶縁膜の材料より研磨選択比が高いので、研磨をバッフ
ァー層の表面で停止することができる。
も研磨により配線にダメージを与えるといったことがな
く、最上層の配線と、その上のパッシベーション膜との
間には薄いバッファー層が介在するのみとできる。ま
た、最上層の配線上のバッファー層の表面と第2の層間
絶縁膜の表面とは同じ高さであって平坦であり、それら
の上に形成されたパッシベーション膜の表面も平坦であ
るため、従来のようにパッシベーション膜の上に平坦化
膜を形成する必要がない。その結果、本発明の固体撮像
素子では、光センサーから対応するオンチップレンズま
での距離を従来より短縮することが可能となる。
成されたフォトセンサーに入射光を収束させるオンチッ
プレンズと、前記半導体基板の上に形成された表面が平
坦な第1の層間絶縁膜と、同第1の層間絶縁膜の上に形
成された最上層の配線と、同配線の側部を埋めるべく前
記第1の層間絶縁膜の上に形成された第2の層間絶縁膜
と、前記配線と前記オンチップレンズとの間に形成され
たパッシベーション膜とを備えた固体撮像素子を製造す
る方法であって、前記配線を前記第1の層間絶縁膜の上
に形成した後、前記第2の層間絶縁膜の材料より研磨選
択比の高い絶縁材料を全体に被着させてバッファー層を
形成し、前記バッファー層の上に前記第2の層間絶縁膜
の材料を堆積させ、前記配線上で前記バッファー層の表
面が露出するまで前記第2の層間絶縁膜の材料を研磨し
表面を平坦化して前記第2の層間絶縁膜を形成し、つづ
いて、露出した前記バッファー層および前記第2の層間
絶縁膜の表面に前記パッシベーション膜を形成すること
を特徴とする。
ッファー層を形成し、その上に第2の層間絶縁膜の材料
を堆積させ同材料を研磨する際、バッファー層の材料は
第2の層間絶縁膜の材料より研磨選択比が高いので、研
磨をバッファー層の表面で停止することができる。した
がって、バッファー層を薄く形成しても研磨により配線
にダメージを与えるといったことがなく、最上層の配線
と、その上のパッシベーション膜との間には薄いバッフ
ァー層が介在するのみとできる。また、第2の層間絶縁
膜の材料を堆積させた後、表面全体を平坦化した上でパ
ッシベーション膜を形成するので、パッシベーション膜
の表面も平坦であり、従来のようにパッシベーション膜
の上に平坦化膜を形成する必要がない。その結果、本発
明の固体撮像素子の製造方法により、光センサーから対
応するオンチップレンズまでの距離が従来より短い固体
撮像素子を製造することが可能となる。
成されたフォトセンサーに入射光を収束させるオンチッ
プレンズと、前記半導体基板の上に形成された表面が平
坦な第1の層間絶縁膜と、同第1の層間絶縁膜の上に形
成された最上層の配線と、同配線の側部を埋めるべく前
記第1の層間絶縁膜の上に形成された第2の層間絶縁膜
と、前記配線と前記オンチップレンズとの間に形成され
たパッシベーション膜とを備えた固体撮像素子を製造す
る方法であって、前記配線の材料を前記第1の層間絶縁
膜の上に成膜し、成膜した配線材料の膜の表面に、前記
第2の層間絶縁膜より研磨選択比の高い絶縁材料を被着
させてバッファー層を形成し、前記配線材料の膜を前記
バッファー層とともにフォトリソグラフィーによりパタ
ーン化して前記最上層の配線を形成し、次に前記バッフ
ァー層および前記第1の層間絶縁膜の表面に前記第2の
層間絶縁膜の材料を堆積させ、前記配線上で前記バッフ
ァー層の表面が露出するまで前記第2の層間絶縁膜の材
料を研磨し平坦化して前記第2の層間絶縁膜を形成し、
つづいて、露出した前記バッファー層および前記第2の
層間絶縁膜の表面に前記パッシベーション膜を形成する
ことを特徴とする。
上層の配線をパターン化し、第2の層間絶縁膜の材料を
堆積させて、同材料を研磨する際、バッファー層の材料
は第2の層間絶縁膜の材料より研磨選択比が高いので、
研磨をバッファー層の表面で停止することができる。し
たがって、バッファー層を薄く形成しても研磨により配
線にダメージを与えるといったことがなく、最上層の配
線と、その上のパッシベーション膜との間には薄いバッ
ファー層が介在するのみとできる。また、第2の層間絶
縁膜の材料を堆積させた後、表面全体を平坦化した上で
パッシベーション膜を形成するので、パッシベーション
膜の表面も平坦であり、従来のようにパッシベーション
膜の上に平坦化膜を形成する必要がない。その結果、本
発明の固体撮像素子の製造方法により、光センサーから
対応するオンチップレンズまでの距離が従来より短い固
体撮像素子を製造することが可能となる。
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態例としての固体撮像素子を示す部分断面側面図で
ある。図中、図6と同一の要素には同一の符号が付され
ている。第1の実施の形態例の固体撮像素子2は、一例
としてCMOSイメージセンサーであり、最上層の配線
126以下では図6に示した従来の固体撮像素子と同一
の構造を有し、また固体撮像素子2のオンチップレンズ
138およびカラーフィルター136も従来の固体撮像
素子と基本的に同様に形成されている。すなわち、半導
体基板104の表面に光センサー106、電荷転送ゲー
ト108、フローティングディフュージョン部110な
どが形成され、その上に層間絶縁膜114、120、1
24を介して配線118、122、126が積層されて
いる。
線126の表面、側面、ならびに配線126側部の層間
絶縁膜124の表面に、層間絶縁膜130の材料より研
磨選択比が高い(すなわち研磨レートが低い)絶縁材料
から成るバッファー層4が形成されている。層間絶縁膜
130は例えばシリコンの酸化物により形成し、バッフ
ァー層4はシリコンの窒化物により形成することができ
る。
おいてバッファー層4の上に形成された層間絶縁膜13
0の表面の高さは、配線126上のバッファー層4の表
面の高さに一致しており、これら平坦化された配線12
6上のバッファー層4の表面および層間絶縁膜130の
表面に、たとえばシリコンの窒化物から成るパッシベー
ション膜132が形成されている。
層4を介して配線126の上に層間絶縁膜130の材料
を堆積させた後、層間絶縁膜130の材料を研磨して表
面を平坦化し、その上にパッシベーション膜132を形
成することにより製造できる。そして、層間絶縁膜13
0の材料を研磨する際、バッファー層4の材料は層間絶
縁膜130の材料より研磨選択比が高いので、研磨をバ
ッファー層4の表面で停止することができる。
ても研磨により配線126にダメージを与えるといった
ことがなく、最上層の配線126と、その上のパッシベ
ーション膜132との間には薄いバッファー層4が介在
するのみとできる。また、最上層の配線126上のバッ
ファー層4の表面と層間絶縁膜130の表面とは同じ高
さであって平坦であり、それらの上に形成されたパッシ
ベーション膜132の表面も平坦であるため、従来のよ
うにパッシベーション膜132の上に平坦化膜134
(図6)を形成する必要がなく、パッシベーション膜1
32の上に直接カラーフィルター136を形成すること
ができる。
2では、光センサー106から対応するオンチップレン
ズ138までの距離を従来より短縮することができる。
したがって、オンチップレンズ138の材料を選定する
際の自由度が高くなり、またオンチップレンズ138の
曲率半径も特に大きくする必要がなくなる。さらに、斜
めに入射する光に対しても充分な感度を確保することが
可能となる。
て説明する。図2は本発明の第2の実施の形態例を示す
部分断面側面図である。図中、図1と同一の要素には同
一の符号が付されている。図2に示した第2の実施の形
態例の固体撮像素子6が、上記固体撮像素子2と異なる
のは、配線126の側部、および配線126の側部にお
ける層間絶縁膜124の表面にはバッファー層4が形成
されておらず、層間絶縁膜130が層間絶縁膜124の
上に直接形成されている点である。
間絶縁膜130の材料を堆積させた後の研磨において、
研磨をバッファー層4の表面で停止することができるの
で、最上層の配線126と、その上のパッシベーション
膜132との間には薄いバッファー層4が介在するのみ
とできる。
層4の表面と層間絶縁膜130の表面とは同じ高さであ
って平坦であり、パッシベーション膜132の表面も平
坦となるので、従来のようにパッシベーション膜132
の上に平坦化膜134(図6)を形成する必要がなく、
パッシベーション膜132の上に直接カラーフィルター
136を形成することができる。
素子6においても、光センサー106から対応するオン
チップレンズ138までの距離を従来より短縮すること
ができる。したがって、オンチップレンズ138の材料
を選定する際の自由度が高くなり、またオンチップレン
ズ138の曲率半径も特に大きくする必要がなくなる。
さらに、斜めに入射する光に対しても充分な感度を確保
することが可能となる。
て説明する。図3の(A)から(F)は、本発明の第3
の実施の形態例としての固体撮像素子の製造方法による
工程を部分的に示す半導体基板上部構造の部分断面側面
図であり、一例として上記第1の実施の形態例における
層間絶縁膜124より上側の構造を形成する工程を示し
ている。
に配線118、122を層間絶縁膜114、120、1
24により分離して順次積層した後、図3の(A)に示
したように、最上層の配線126を層間絶縁膜124の
上に形成し、つづいて、図3の(B)に示したように、
層間絶縁膜130(図1)の材料より研磨選択比の高い
絶縁材料、たとえばシリコンの窒化物を全体に被着させ
てバッファー層4を形成し、次に、図3の(C)に示し
たように、バッファー層4の上に層間絶縁膜130の材
料8を配線126の厚みより厚く堆積させる。
線126上でバッファー層4の表面が露出するまで層間
絶縁膜130の材料8をたとえばCMP(Chemical Mec
hanical Polishing)により研磨し表面を平坦化して層
間絶縁膜130を形成する。そして、図3の(E)に示
したように、露出したバッファー層4および層間絶縁膜
130の表面にパッシベーション膜132を形成する。
従来通りの方法によりパッシベーション膜132の上に
カラーフィルター136を形成し、カラーフィルター1
36の上にオンチップレンズ138を形成する。このよ
うな固体撮像素子の製造方法では、バッファー層4を形
成し、さらにその上に層間絶縁膜130の材料8を堆積
させ同材料を研磨する際、バッファー層4の材料は層間
絶縁膜130の材料8より研磨選択比が高いので、研磨
をバッファー層4の表面で停止することができる。
ても研磨により配線にダメージを与えるといったことが
なく、最上層の配線126と、その上のパッシベーショ
ン膜132との間には薄いバッファー層4が介在するの
みとできる。また、層間絶縁膜130の材料を堆積させ
た後、表面全体を平坦化した上でパッシベーション膜1
32を形成するので、パッシベーション膜132の表面
も平坦であり、従来のようにパッシベーション膜132
の上に平坦化膜134(図6)を形成する必要がない。
センサーから対応するオンチップレンズ138までの距
離が短い固体撮像素子を製造することができる。したが
って、オンチップレンズ138の材料を選定する際の自
由度が高くなり、またオンチップレンズ138の曲率半
径も特に大きくする必要がなくなる。さらに、斜めに入
射する光に対しても充分な感度を確保することが可能と
なる。
て説明する。図4の(A)から(H)は、本発明の第4
の実施の形態例としての固体撮像素子の製造方法による
工程を部分的に示す半導体基板上部構造の部分断面側面
図であり、一例として上記第2の実施の形態例における
層間絶縁膜124より上側の構造を形成する工程を示し
ている。
に配線118、122を層間絶縁膜114、120、1
24により分離して順次積層した後、図4の(A)に示
したように、配線126の材料10を層間絶縁膜124
の上に成膜し、つづいて、図4の(B)に示したよう
に、成膜した配線材料の膜10の表面に、層間絶縁膜1
30(図2)より研磨選択比の高い絶縁材料、たとえば
シリコンの窒化膜を被着させてバッファー層4を形成す
る。その後、図4の(C)に示したように、配線材料の
膜10をバッファー層4とともに、パターン化したフォ
トレジスト層12を用いたフォトリソグラフィーにより
パターン化して、図4の(D)に示したように最上層の
配線126を形成する。
ファー層4および層間絶縁膜124の表面に層間絶縁膜
130の材料8を、配線126とバッファー層4の厚み
を加えた厚みより厚く堆積させ、そして、図4の(F)
に示したように、配線126上でバッファー層4の表面
が露出するまで層間絶縁膜130の材料8を、たとえば
CMPにより研磨し平坦化して層間絶縁膜130を形成
する。
出したバッファー層4および層間絶縁膜130の表面に
パッシベーション膜132を形成し、さらに図4の
(H)に示したように、従来の方法によりカラーフィル
ター136およびオンチップレンズ138を順次形成す
る。
最上層の配線126をパターン化し、層間絶縁膜130
の材料8を堆積させて同材料8を研磨する際、バッファ
ー層4の材料は層間絶縁膜124の材料より研磨選択比
が高いので、研磨をバッファー層4の表面で停止するこ
とができる。
ても研磨により配線にダメージを与えるといったことが
なく、最上層の配線126と、その上のパッシベーショ
ン膜132との間には薄いバッファー層4が介在するの
みとできる。また、層間絶縁膜130の材料を堆積させ
た後、表面全体を平坦化した上でパッシベーション膜1
32を形成するので、パッシベーション膜132の表面
も平坦であり、従来のようにパッシベーション膜132
の上に平坦化膜134(図6)を形成する必要がない。
により、光センサーから対応するオンチップレンズ13
8までの距離が短い固体撮像素子を製造することができ
る。したがって、オンチップレンズ138の材料を選定
する際の自由度が高くなり、またオンチップレンズ13
8の曲率半径も特に大きくする必要がなくなる。さら
に、斜めに入射する光に対しても充分な感度を確保する
ことが可能となる。
は、バッファー層4の被覆性が悪い場合にも、その影響
を受けることなく層間絶縁膜130やバッファー層4を
良好に形成することができる。バッファー層4の被覆性
が悪い場合には、バッファー層4は図5に示したような
状態となり、正常な場合の図3の(B)に比べて分かる
ように、配線126の側面や、層間絶縁膜124の表面
において厚みが不均一となってしまう。このような状態
では、層間絶縁膜130の材料をバッファー層4上に堆
積させた際に、配線126の側部を層間絶縁膜130の
材料によって確実に埋めることができず、不具合が生じ
る。しかし、第4の実施の形態例では、バッファー層4
は、図4の(B)に示したように、平坦な配線材料の膜
10の表面に形成すればよいため、バッファー層4の被
覆性が悪くても図5に示したような問題は生じない。
したが、本発明は無論これらの例に限定されるものでは
なく、種々の形態で実施することができる。たとえば、
固体撮像素子としては、光センサーがたとえばマトリク
ス状に配列された2次元の固体撮像素子に限らず、光セ
ンサーが1列に配列されたリニアイメージセンサーであ
ってもよく、その場合にも本発明を適用して上述のよう
な効果を得ることができる。また、本実施の形態例では
配線は3層に積層されているとしたが、配線が1層や2
層である場合にも本発明は有効である。本発明はCMO
Sイメージセンサーに限らず、CCD構造の固体撮像素
子に対しても無論有効である。バッファー層4、層間絶
縁膜130などの上記材料は一例であり、上記以外の材
料を用いて同様の効果を得ることも可能である。
子では、最上層の配線の表面にバッファー層が設けら
れ、このバッファー層は、第2の層間絶縁膜の材料より
研磨選択比が高い材料により形成されている。このよう
な固体撮像素子は、バッファー層を介して上記配線の上
に第2の層間絶縁膜の材料を堆積させた後、第2の層間
絶縁膜の材料を研磨して表面を平坦化し、その上にパッ
シベーション膜を形成することにより製造できる。そし
て、第2の層間絶縁膜の材料を研磨する際、バッファー
層の材料は第2の層間絶縁膜の材料より研磨選択比が高
いので、研磨をバッファー層の表面で停止することがで
きる。
も研磨により配線にダメージを与えるといったことがな
く、最上層の配線と、その上のパッシベーション膜との
間には薄いバッファー層が介在するのみとできる。ま
た、最上層の配線上のバッファー層の表面と第2の層間
絶縁膜の表面とは同じ高さであって平坦であり、それら
の上に形成されたパッシベーション膜の表面も平坦であ
るため、従来のようにパッシベーション膜の上に平坦化
膜を形成する必要がない。その結果、本発明の固体撮像
素子では、光センサーから対応するオンチップレンズま
での距離を従来より短縮することが可能できる。したが
って、オンチップレンズの材料を選定する際の自由度が
高くなり、またオンチップレンズの曲率半径も特に大き
くする必要がなくなる。さらに、斜めに入射する光に対
しても充分な感度を確保することが可能となる。
では、バッファー層を形成し、その上に第2の層間絶縁
膜の材料を堆積させ同材料を研磨する際、バッファー層
の材料は第2の層間絶縁膜の材料より研磨選択比が高い
ので、研磨をバッファー層の表面で停止することができ
る。また、本発明の固体撮像素子の製造方法では、最上
層の配線をパターン化し、第2の層間絶縁膜の材料を堆
積させて、同材料を研磨する際、バッファー層の材料は
第2の層間絶縁膜の材料より研磨選択比が高いので、研
磨をバッファー層の表面で停止することができる。した
がって、バッファー層を薄く形成しても研磨により配線
にダメージを与えるといったことがなく、最上層の配線
と、その上のパッシベーション膜との間には薄いバッフ
ァー層が介在するのみとできる。また、第2の層間絶縁
膜の材料を堆積させた後、表面全体を平坦化した上でパ
ッシベーション膜を形成するので、パッシベーション膜
の表面も平坦であり、従来のようにパッシベーション膜
の上に平坦化膜を形成する必要がない。その結果、本発
明の固体撮像素子の製造方法により、光センサーから対
応するオンチップレンズまでの距離が従来より短い固体
撮像素子を製造することができる。したがって、オンチ
ップレンズの材料を選定する際の自由度が高くなり、ま
たオンチップレンズの曲率半径も特に大きくする必要が
なくなる。さらに、斜めに入射する光に対しても充分な
感度を確保することが可能となる。
素子を示す部分断面側面図である。
面図である。
態例としての固体撮像素子の製造工方法による工程を部
分的に示す半導体基板上部構造の部分断面側面図であ
る。
態例としての固体撮像素子の製造方法による工程を部分
的に示す半導体基板上部構造の部分断面側面図である。
図である。
図である。
撮像素子、8……材料、10……膜、12……フォトレ
ジスト層、102……固体撮像素子、104……半導体
基板、106……光センサー、108……電荷転送ゲー
ト、110……フローティングディフュージョン部、1
12……周辺の半導体基板表面部にはフィールド酸化
膜、114……層間絶縁膜、116……コンタクトプラ
グ、118……配線、120……層間絶縁膜、122…
…配線、124……層間絶縁膜、126……配線、12
8……コンタクトプラグ、130……層間絶縁膜、13
2……パッシベーション膜、134……平坦化膜、13
6……カラーフィルター、138……オンチップレン
ズ、140……光、142……箇所。
Claims (9)
- 【請求項1】 半導体基板の表面部に形成されたフォト
センサーに入射光を収束させるオンチップレンズと、前
記半導体基板の上に形成された表面が平坦な第1の層間
絶縁膜と、同第1の層間絶縁膜の上に形成された最上層
の配線と、同配線の側部を埋めるべく前記第1の層間絶
縁膜の上に形成された第2の層間絶縁膜と、前記配線と
前記オンチップレンズとの間に形成されたパッシベーシ
ョン膜とを備えた固体撮像素子であって、 前記配線の表面に形成された、前記第2の層間絶縁膜の
材料より研磨選択比が高い絶縁材料から成るバッファー
層を含み、 前記第2の層間絶縁膜の表面の高さは、前記配線上の前
記バッファー層の表面の高さに等しく、 前記パッシベーション膜は、前記配線上の前記バッファ
ー層の表面および前記第2の層間絶縁膜の表面に形成さ
れていることを特徴とする固体撮像素子。 - 【請求項2】 前記第2の層間絶縁膜の材料はシリコン
の酸化物から成り、前記バッファー層はシリコンの窒化
物から成ることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素
子。 - 【請求項3】 前記バッファー層は、前記配線の表面と
ともに、前記配線側部における前記第1の層間絶縁膜の
表面に形成され、前記第2の層間絶縁膜は前記バッファ
ー層の上に形成されていることを特徴とする請求項1記
載の固体撮像素子。 - 【請求項4】 前記第2の層間絶縁膜は前記第1の層間
絶縁膜の上に直接形成されていることを特徴とする請求
項1記載の固体撮像素子。 - 【請求項5】 前記半導体基板表面と前記配線との間に
層間絶縁膜により分離して積層された1つまたは複数の
配線が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
固体撮像素子。 - 【請求項6】 半導体基板の表面部に形成されたフォト
センサーに入射光を収束させるオンチップレンズと、前
記半導体基板の上に形成された表面が平坦な第1の層間
絶縁膜と、同第1の層間絶縁膜の上に形成された最上層
の配線と、同配線の側部を埋めるべく前記第1の層間絶
縁膜の上に形成された第2の層間絶縁膜と、前記配線と
前記オンチップレンズとの間に形成されたパッシベーシ
ョン膜とを備えた固体撮像素子を製造する方法であっ
て、 前記配線を前記第1の層間絶縁膜の上に形成した後、前
記第2の層間絶縁膜の材料より研磨選択比の高い絶縁材
料を全体に被着させてバッファー層を形成し、 前記バッファー層の上に前記第2の層間絶縁膜の材料を
堆積させ、 前記配線上で前記バッファー層の表面が露出するまで前
記第2の層間絶縁膜の材料を研磨し表面を平坦化して前
記第2の層間絶縁膜を形成し、 つづいて、露出した前記バッファー層および前記第2の
層間絶縁膜の表面に前記パッシベーション膜を形成する
ことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項7】 半導体基板の表面部に形成されたフォト
センサーに入射光を収束させるオンチップレンズと、前
記半導体基板の上に形成された表面が平坦な第1の層間
絶縁膜と、同第1の層間絶縁膜の上に形成された最上層
の配線と、同配線の側部を埋めるべく前記第1の層間絶
縁膜の上に形成された第2の層間絶縁膜と、前記配線と
前記オンチップレンズとの間に形成されたパッシベーシ
ョン膜とを備えた固体撮像素子を製造する方法であっ
て、 前記配線の材料を前記第1の層間絶縁膜の上に成膜し、 成膜した配線材料の膜の表面に、前記第2の層間絶縁膜
より研磨選択比の高い絶縁材料を被着させてバッファー
層を形成し、 前記配線材料の膜を前記バッファー層とともにフォトリ
ソグラフィーによりパターン化して前記最上層の配線を
形成し、 次に前記バッファー層および前記第1の層間絶縁膜の表
面に前記第2の層間絶縁膜の材料を堆積させ、 前記配線上で前記バッファー層の表面が露出するまで前
記第2の層間絶縁膜の材料を研磨し平坦化して前記第2
の層間絶縁膜を形成し、 つづいて、露出した前記バッファー層および前記第2の
層間絶縁膜の表面に前記パッシベーション膜を形成する
ことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項8】 前記第2の層間絶縁膜はシリコンの酸化
物により形成し、前記バッファー層はシリコンの窒化物
により形成するることを特徴とする請求項6または7に
記載の固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項9】 前記半導体基板の表面と前記配線との間
に1つまたは複数の配線を層間絶縁膜により分離して積
層することを特徴とする請求項6または7に記載の固体
撮像素子の製造方法。
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