JP2003051396A - 導電性シート、導電性スペーサーおよび導電性ガスケット - Google Patents

導電性シート、導電性スペーサーおよび導電性ガスケット

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JP2003051396A
JP2003051396A JP2001239473A JP2001239473A JP2003051396A JP 2003051396 A JP2003051396 A JP 2003051396A JP 2001239473 A JP2001239473 A JP 2001239473A JP 2001239473 A JP2001239473 A JP 2001239473A JP 2003051396 A JP2003051396 A JP 2003051396A
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rubber
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Koki Matsumoto
弘毅 松本
Atsushi Takano
淳 高野
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IRUMAGAWA RUBBER CO Ltd
Fujikura Composites Inc
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IRUMAGAWA RUBBER CO Ltd
Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)基体に対する装着作業が容易で、垂直
な基体表面などにも貼り付けることができ、かつ、当該
基体表面との間の導電性も確保することのできる新規な
導電性シートを提供すること。(2)帯電防止床板と導
電性柱材との間に装着されて両者間の導電性を確保する
ことができ、振動などによっても外れることはない導電
性スペーサーを提供すること。 【解決手段】 本発明の導電性シートは、導電性ゴム引
布(A)の少なくとも一面に、導電性の粘着層(B)が
形成されてなる。この粘着層(B)は、アクリル系の粘
着剤からなることが好ましい。本発明の導電性スペーサ
ーは、帯電防止床板と、この帯電防止床板から大地に静
電気を逃がす導電性柱材との間の隙間に装着される導電
性スペーサーであって、本発明の導電性シートまたはそ
の積層体からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性シート、導
電性スペーサーおよび導電性ガスケットに関し、さらに
詳しくは、導電性ゴム引布を備えた導電性シート、当該
導電性シートから構成される導電性スペーサーおよび導
電性ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】(1)例えば、電子部品が製造されるク
リーンルームにおいて、静電気の放電による電子部品の
破壊、静電気による塵の吸着などを防止するために、室
内で発生した静電気を大地に逃がす静電気対策が行われ
ている。
【0003】図1は、そのような静電気対策を示す模式
図であり、同図において、クリーンルーム1内で発生し
た静電気は、帯電防止床板2および複数の導電性柱材
(アース)3を通じて大地4に逃がされる。然るに、複
数本の導電性柱材3の全てを、帯電防止床板2に完全に
接触(面接触)させることは困難であり、一部の導電性
柱材3と帯電防止床板2との間には微小な隙間が形成さ
れてしまう。そこで、同図に示すように、これら微小間
隙に、導電性のスペーサーSを装着させることが行われ
ている。かかる導電性のスペーサーSとして、導電性の
紙材(導電紙)の一面に粘着層を形成してなるものが使
用されている。この粘着層により、導電紙を積層するこ
と、並びに、前記帯電防止床板2または前記導電性柱材
3の表面に導電紙を固定することができる。
【0004】しかしながら、このような構成のスペーサ
ーは、その抵抗値が湿度などにより大きく変化して安定
した導電性を確保することができないという問題があ
る。また、前記粘着層はきわめて薄い層(10〜20μ
m程度)からなり、当該粘着層によっては十分な粘着力
が発現されない。このため、帯電防止床板と導電性柱材
との間に装着された当該導電性スペーサーが振動などに
よって外れたり、積層体を構成する複数の導電紙が剥離
したりすることがある。この場合において、当該粘着層
を厚く形成することも考えられるが、絶縁層である粘着
層を厚くすると、得られるスペーサーが所期の導電性を
有するものとならない。
【0005】(2)静電防止性能を兼ね備えたガスケッ
トとして、導電性ゴム引布からなるものが使用されてい
る。しかしながら、導電性ゴム引布からなる導電性ガス
ケットにおいては、下記のような問題がある。 室内の壁面(垂直面)などに、そのまま装着するこ
とができない。 室内の壁面(垂直面)などに貼り付けるためには、
接着剤などを塗布する必要があり、作業が煩雑である。 接着剤を使用して室内の壁面などに貼り付けた場合
には、当該壁面(基体表面)と、導電性シートとの間の
導電性が、当該接着剤層(絶縁層)により損なわれてし
まう。
【0006】本発明は以上のような事情に基いてなされ
たものである。本発明の第1の目的は、基体に対する装
着作業が容易で、垂直な基体表面などにも貼り付けるこ
とができ、かつ、当該基体表面との間の導電性を確保す
ることのできる新規な導電性シートを提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、帯電防止床板と導電性柱材
との間に装着されて両者間の導電性を確保することがで
き、振動などによっても外れることのない導電性スペー
サーを提供することにある。本発明の第3の目的は、装
着作業が容易で、垂直面などにも貼り付けることができ
る導電性ガスケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、導電
性ゴム引布(A)の少なくとも一面に、導電性の粘着層
(B)が形成されてなる本発明の導電性シートにより達
成することができる。本発明の導電性シートにおいて、
前記導電性の粘着層(B)は、アクリル系の粘着剤から
なることが好ましい。また、当該アクリル系の粘着剤
が、ブチルアクリレートと2エチルヘキシルアクリレー
トとの共重合体と、カーボンブラックと、有機溶剤とを
含有することが好ましい。
【0008】上記第2の目的は、帯電防止床板と、この
帯電防止床板から大地に静電気を逃がす導電性柱材(ア
ース)との隙間に装着される導電性スペーサーであっ
て、本発明の導電性シートまたはその積層体からなる導
電性スペーサーにより達成することができる。上記第3
の目的は、本発明の導電性シートからなる導電性ガスケ
ットにより達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の導電性シートは、導電性
ゴム引布(A)の一面および/または他面に、導電性の
粘着層(B)が形成されてなる。
【0010】<導電性ゴム引布(A)>本発明の導電性
シートを構成する導電性ゴム引布(A)は、基布の両面
に導電性ゴムが被着されて構成される。この導電性ゴム
引布(A)は、シートの面方向だけでなく、その厚さ方
向にも導電性を有することが必要である。導電性ゴム引
布(A)の体積抵抗率は、通常102 〜108 cm・Ω
とされる。
【0011】導電性ゴム引布(A)を構成する基布とし
ては、綿、ナイロン、ポリエステル、ビニロン、レーヨ
ンなどからなる平織布、綾織布、不織布などを挙げるこ
とができる。なお、シートの厚さ方向の導電性を確保す
る観点から、導電性ゴムが充填(含浸)される繊維間空
隙を基布に形成する必要があり、このため、当該基布
(織布)を構成する糸の太さは30〜210デニールと
され、打ち込み本数は10〜120本/インチとされ
る。基布の厚さは、通常0.05〜0.3mmとされ、
好ましくは0.1〜0.2mmとされる。
【0012】基布の両面に被着されるとともに、前記繊
維間空隙に充填される導電性ゴム(原料ゴム)として
は、スチレンブタジエンゴム(SBR)、1,2−ポリ
ブタジエン(VBR)などを挙げることができる。ま
た、加硫剤としては、硫黄を使用することが好ましい。
導電性を付与するための充填剤(導電性充填剤)として
は、カーボンブラック、グラファイト、金属粉末および
金属繊維などを挙げることができ、これらのうち、カー
ボンブラックが好ましい。
【0013】導電性ゴム引布(A)は、導電性ゴムの溶
液中に基布をディッピング(浸漬)することにより、当
該基布を構成する繊維間空隙内(目開きの内部)に当該
溶液を含浸させて含浸基布を得、当該含浸基布の両面に
導電性ゴムを被着させた後、前記導電性ゴム(含浸・被
着された導電性ゴム)を加硫処理することにより作製す
ることができる。上記のようにして作製される導電性ゴ
ム引布(A)は、基布を構成する繊維間空隙(目開きの
内部)内に、被着された導電性ゴム(コーティングゴム
層またはトッピングゴム層)に連続する導電性ゴムが充
填(含浸)されているので、厚さ方向の導電性を確保す
ることができる。また、基布(含浸基布)の両面に導電
性ゴムが被着された導電性ゴム引布(A)は表面平滑性
に優れており、抵抗値の安定性に優れている。
【0014】含浸基布の両面に導電性ゴムを被着させる
方法としては、下記(1)〜(3)に示す方法が挙げら
れる。
【0015】(1)前記含浸基布の両面に、導電性ゴム
の溶液をコーティング(塗布)してゴム層(コーティン
グゴム層)を形成する方法。 (2)前記含浸基布の両面に、導電性ゴムをトッピング
してゴム層(トッピングゴム層)を形成する方法。 (3)前記含浸基布の一面に導電性ゴムをトッピングし
てゴム層(トッピングゴム層)を形成するとともに、当
該含浸基布の他面に導電性ゴムの溶液をコーティング
(塗布)してゴム層(コーティングゴム層)を形成する
方法。
【0016】ディッピング(浸漬)またはコーティング
(塗布)に使用される導電性ゴムの溶液を構成する溶剤
としては、原料ゴムの種類などによっても異なるが、例
えばトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチルなどを
挙げることができる。
【0017】導電性ゴム引布(A)を構成する導電性ゴ
ムの加硫方法としては、ホットチャンバーによる常圧連
続加硫が好適であり、加硫条件としては、140〜18
0℃で10〜20分間とされる。
【0018】導電性ゴム引布(A)の厚さは、通常0.
2〜1.2mmとされ、好ましくは0.3〜1.0mm
とされる。導電性ゴム引布(A)の厚さは、使用するト
ッピングゴム層の厚さを選択することにより調整するこ
とができる。ここに、上記(3)に示す方法により導電
性ゴムを被着させてなる導電性ゴム引布(A)の厚さを
示せば、例えば0.3mm(含浸基布+コーティングゴ
ム層=0.15mm,トッピングゴム層=0.15m
m)、0.5mm(含浸基布+コーティングゴム層=
0.15mm,トッピングゴム層=0.35mm)、
1.0mm(含浸基布+コーティングゴム層=0.15
mm,トッピングゴム層=0.85mm)である。
【0019】<粘着層(B)>本発明の導電性シート
は、上記の導電性ゴム引布(A)の少なくとも一面に、
導電性の粘着層(B)が形成されてなる点に特徴を有す
る。ここに、粘着層(B)の体積抵抗率としては、通常
104 〜106 cm・Ωとされる。
【0020】導電性の粘着層(B)を構成する粘着剤と
しては、ゴム系の粘着剤であってもよいが、アクリル系
の粘着剤が好ましい。アクリル系の粘着剤を構成するア
クリル樹脂としては、ブチルアクリレート、2エチルヘ
キシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソ
ノニルアクリレートなどの単独重合体または共重合体を
挙げることができる。これらのうち、ブチルアクリレー
トと2エチルヘキシルアクリレートとの共重合体が好ま
しい。また、ゴム系の接着剤を構成するゴムとしては、
天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、
ブチルゴムなどを挙げることができる。これらのうち、
ブチルゴムが好ましい。
【0021】粘着層(B)を構成する粘着剤に導電性を
付与するための充填剤(導電性充填剤)としては、カー
ボンブラック、グラファイト、金属粉末および金属繊維
などを挙げることができ、これらのうち、カーボンブラ
ックが好ましい。
【0022】粘着層(B)を構成する粘着剤は、エマル
ジョンタイプであっても溶剤タイプであってもよい。ま
た、一液型のものであっても二液型のものであってもよ
い。溶剤タイプの粘着剤を構成する溶剤としては、トル
エン、イソプロピルアルコールなどを挙げることができ
る。
【0023】粘着層(B)を構成する粘着剤には、所期
の粘着性および導電性を損なわない範囲内で各種の添加
剤を配合してもよい。かかる添加剤としては、イソシア
ネート化合物などの架橋剤を挙げることができる。
【0024】粘着層(B)を構成する好適な粘着剤とし
ては、ブチルアクリレートと2エチルヘキシルアクリレ
ートとの共重合体、カーボンブラックおよび有機溶剤を
含有する主剤と、金属キレート物および有機溶剤を含有
する硬化剤とからなる二液型の粘着剤を挙げることがで
きる。このような組成の粘着剤によれば、アクリル樹脂
による好適な粘着性と、カーボンブラックによる好適な
導電性(低い体積抵抗値)とをともに満足することがで
きる。かかる粘着剤は、ノガワケミカル(株)より、商
品名「ダイアボンドDD771」として入手することが
できる。
【0025】粘着層(B)は、導電性ゴム引布(A)の
一面および/または他面に形成される。粘着層(B)の
厚さは、通常30〜50μmとされ、好ましくは30〜
40μmとされる。粘着層(B)の厚さが30μm未満
であると、導電性シートを貼り付けるべき基体に対して
十分な粘着力が発現されない。
【0026】導電性ゴム引布(A)の一面に粘着層
(B)を形成する方法としては、支持体(フィルム)に
粘着剤を塗布し、形成された塗膜(粘着剤層)を導電性
ゴム引布(A)の一面に転写する方法を挙げることがで
きる。また、導電性ゴム引布(A)の両面に粘着層
(B)を形成する場合には、他面についても同一の操作
(ラミネート)を繰り返して行う。このような方法によ
れば、厚みの均一性に優れた粘着層(B)を形成するこ
とができる。
【0027】本発明の導電性ゴムシートの体積抵抗率と
しては、通常103 〜108 cm・Ωとされる。
【0028】本発明の導電性ゴムシートは、単層で、ま
たはこれらを2枚以上積層することにより、帯電防止床
板と導電性柱材との隙間に装着される導電性スペーサー
として好適に使用することができる。本発明の導電性ゴ
ムシートから構成される導電性スペーサー(本発明の導
電性スペーサー)は、帯電防止床板と導電性柱材との間
に装着されて両者間の導電性を確保することができ、そ
の導電性は、湿度などによっても変化しない安定したも
のである。しかも、粘着層(B)自体が導電性を有する
ことから、その厚さを大きくしても所期の導電性が損な
われない。従って、帯電防止床板の表面および/または
導電性柱材の表面に対して十分な粘着力を確保すること
ができ、振動などによっても外れることはない。
【0029】本発明の導電性ゴムシートは、導電性ガス
ケットとして好適に使用することができる。本発明の導
電性ゴムシートから構成される導電性ガスケット(本発
明の導電性ガスケット)は、導電性の粘着層(B)が形
成されているので、垂直面や天井面などの基体表面にも
装着することができ、装着時の作業性にも優れている。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらによって限定されるものではない。
【0031】〔作製例1〕SBR100質量部と、カー
ボンブラック60質量部と、加硫剤8質量部と、オイル
8質量部とを混練し、導電性ゴムからなる厚さ0.35
mmのゴムシート(トッピング用のゴムシート)を作製
した。
【0032】〔作製例2〕作製例1と同様にして、厚さ
0.85mmのゴムシート(トッピング用のゴムシー
ト)を作製した。
【0033】〔調製例1〕SBR100質量部と、カー
ボンブラック60質量部と、加硫剤8質量部と、オイル
8質量部とを混練して導電性ゴムを得、当該導電性ゴム
をトルエンに溶解して、濃度20質量%の導電性ゴムの
溶液(浸漬用のゴム溶液)を調製した。
【0034】〔調製例2〕トルエンの使用量を変更した
こと以外は調製例1と同様にして、濃度33質量%の導
電性ゴムの溶液(コーティング用のゴム溶液)を調製し
た。
【0035】<実施例1> (1)導電性ゴム引布(A)の作製:テトロン(ポリエ
ステル繊維の登録商標)からなる厚さ0.13mmの平
織布(糸の太さ=70デニール,打ち込み本数=100
〜120本/インチ)よりなる基布を、調製例1により
得られた導電性ゴムの溶液(濃度=20質量%)中に浸
漬した後、130℃で乾燥してトルエンを除去すること
により、導電性ゴムを含浸してなる含浸基布(含浸量=
30g/m2 )を作製した。次いで、当該含浸基布の他
面に、調製例2により得られた導電性ゴムの溶液(濃度
=33質量%)をコーティングし、形成された塗膜を1
30℃で乾燥してトルエンを除去することにより、コー
ティングゴム層(被着量=20g/m2 )を形成した。
次いで、当該含浸基布の一面に、作製例1により得られ
たゴムシート(0.35mm)をトッピングすることに
よりトッピングゴム層を形成した。次いで、含浸基布の
両面に導電性ゴムを被着してなる当該シートをホットチ
ャンバー内(165℃)で15分間加熱して、当該シー
トを構成するゴムを加硫することにより、導電性ゴム引
布(A)を作製した。
【0036】(2)粘着層(B)の形成:二液型の粘着
剤「ダイアボンドDD771」(ノガワケミカル
(株))の主剤(ブチルアクリレートと2エチルヘキシ
ルアクリレートとの共重合体、カーボンブラックおよび
有機溶剤を含有する。)100質量部と、硬化剤(金属
キレート物および有機溶剤を含有する。)3質量部と、
これらの合計量に対して3質量%となる割合のイソシア
ネート化合物とを混合した。得られた混合物(粘着剤)
を支持フィルムに塗布し、形成された塗膜(粘着剤層)
を、上記(1)により作製した導電性ゴム引布(A)の
一面(トッピングゴム層の形成面)に転写することによ
り、導電性ゴム引布(A)の一面に、厚さ約40μmの
導電性の粘着層(B)が形成されてなる、厚さ約0.5
mmの本発明の導電性シートを製造した。
【0037】<実施例2>作製例2により得られたゴム
シート(0.85mm)をトッピングして導電性ゴム引
布(A)を作製したこと以外は実施例1と同様にして、
導電性ゴム引布(A)の一面に、厚さ約40μmの導電
性の粘着層(B)が形成されてなる、厚さ約1.0mm
の本発明の導電性シートを製造した。
【0038】上記の実施例1〜2により得られた導電性
シートは、垂直面や天井面などにも容易に装着すること
ができ、また、シートの面方向だけでなく、その厚さ方
向にも所期の導電性(体積抵抗率=103 〜108 cm
・Ω)を有していた。従って、当該導電性シートは、導
電性スペーサーや導電性ガスケットなどとして好適に使
用することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の導電性シート(導電性スペーサ
ー/導電性ガスケット)によれば、次のような効果が奏
される。 (1)導電性の粘着層(B)が形成されているので、基
体表面に装着するときの作業性に優れている。 (2)導電性の粘着層(B)が形成されているので、垂
直面や天井面などにも装着することができる。 (3)粘着層(B)が導電性であるので、導電性ゴム引
布(A)と、基体表面との間の導電性を確保することが
できる。 (4)導電性ゴム引布(A)を構成する基布によって適
度な強度が発揮されるとともに、適度な伸びを有してい
ることから取り扱いが容易である。 (5)導電性ゴム引布(A)の厚み(これを構成するト
ッピングゴムの厚み)を調整することにより、導電性柱
材と帯電防止床板の間の微小間隙に適合した厚さの導電
性シートを製造することができる。 (6)請求項3に係る導電性シートによれば、アクリル
樹脂による好適な粘着性と、カーボンブラックによる好
適な導電性(低い体積抵抗値)とをともに満足すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーンルームにおける静電気対策を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 クリーンルーム 2 帯電防止床板 3 導電性柱材 4 大地 S 導電性のスペーサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 133/08 C09J 133/08 5G307 201/00 201/00 C09K 3/10 C09K 3/10 E // H01B 5/02 H01B 5/02 A (72)発明者 高野 淳 埼玉県狭山市入間川1丁目15番40号 入間 川ゴム株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA37B AK25B AK25G AK41 AL01B AN00A BA02 BA07 CA02 DG12 GB08 GB90 JG01A JG01B JG03 JL13B 4H017 AA03 AA04 AA13 AA15 AA23 AA29 AB01 AD01 AE00 4J004 AA05 AA10 AB01 CA02 CA03 CA06 CB01 EA06 FA05 4J040 CA011 CA041 CA091 DA141 DB051 DF041 HA026 HA036 HA066 JB10 KA23 KA32 KA42 LA06 LA09 MA09 MA10 MB02 MB09 NA19 5G067 AA13 BA02 CA01 DA02 5G307 GA02 GA03 GB01 GC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性ゴム引布(A)の少なくとも一面
    に、導電性の粘着層(B)が形成されてなることを特徴
    とする導電性シート。
  2. 【請求項2】 前記導電性の粘着層(B)が、アクリル
    系の粘着剤からなることを特徴とする請求項1に記載の
    導電性シート。
  3. 【請求項3】 前記アクリル系の粘着剤が、ブチルアク
    リレートと2エチルヘキシルアクリレートとの共重合体
    と、カーボンブラックと、有機溶剤とを含有することを
    特徴とする請求項2に記載の導電性シート。
  4. 【請求項4】 帯電防止床板と、この帯電防止床板から
    大地に静電気を逃がす導電性柱材との隙間に装着される
    導電性スペーサーであって、 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の導電性シートか
    らなることを特徴とする導電性スペーサー。
  5. 【請求項5】 帯電防止床板と、この帯電防止床板から
    大地に静電気を逃がす導電性柱材との隙間に装着される
    導電性スペーサーであって、 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の導電性シートの
    積層体からなることを特徴とする導電性スペーサー。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    導電性シートからなることを特徴とする導電性ガスケッ
    ト。
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Cited By (4)

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