JP2003050494A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003050494A
JP2003050494A JP2001240178A JP2001240178A JP2003050494A JP 2003050494 A JP2003050494 A JP 2003050494A JP 2001240178 A JP2001240178 A JP 2001240178A JP 2001240178 A JP2001240178 A JP 2001240178A JP 2003050494 A JP2003050494 A JP 2003050494A
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developing
rotation speed
developing unit
unit holding
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JP2001240178A
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Keiichi Taguchi
恵一 田口
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニット保持部にかかる重量配分がユニット
保持部の回転軸に対して非対称な状態でも動作が可能な
画像形成装置を、小型・低コストに実現する。 【解決手段】 ロータリー現像部3の回転速度を、支持
フレーム3bへの現像ユニットの装着状態に応じて異な
らせている。支持フレーム3bに現像ユニットが装着さ
れていないとき()および4個全ての現像ユニットが
装着されているときには高速の回転速度n1で回転させ
る。一方、1個(、)もしくは3個、または2個
()の現像ユニットが装着された場合のように、回転
軸まわりの慣性モーメントが偏倚しているときには低速
の回転速度n3または中速の回転速度n2で回転させるの
で、駆動モータへの負担が軽減されている。そのため、
小出力のモータが使用でき、装置を小型・低コストに構
成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタ、複写
機およびファクシミリ装置などの画像形成装置、特にロ
ータリー現像部に対し複数の現像ユニットを個別に着脱
可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置として、回転軸を
中心として複数の現像ユニットを放射状に配置したロー
タリー現像部を備えた装置が知られている。この装置で
は、その回転軸を回転駆動することによって前記複数の
現像ユニットのうちの一の現像ユニットを感光体に対向
位置決めして感光体上の潜像を現像し、中間転写媒体上
に転写する。そして、ロータリー現像部を回転駆動して
現像ユニットを切り換え、上記と同様にして各トナー色
毎にトナー現像および転写処理を繰り返すことによっ
て、複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成
している。
【0003】また、上記のように構成された画像形成装
置では、複数の現像ユニットのうち特定の現像ユニッ
ト、多くの場合ブラック現像ユニットを用いて単色印刷
を行うことが可能となっている(単色印刷モード)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
画像形成装置を用いて単色印刷を行う場合には、そのト
ナー色に対応した現像ユニットが装置に装着されていれ
ば印刷は可能である。しかし、該トナー色の現像ユニッ
トのみを装着し、他のトナー色の現像ユニットの一部ま
たは全部を装着しない状態では、ロータリー現像部の重
量配分が回転軸に対して非対称となる。すなわち、ロー
タリー現像部が、これを駆動するモータに対して偏倚し
た慣性モーメントを有する負荷となる。
【0005】このような負荷を高速かつ正確に駆動する
ためには高出力のモータが必要となるうえに、その制御
回路も複雑なものとなり、その結果、装置が大型・高コ
ストとなる。また、このような非対称性を有する負荷を
高速で回転駆動すると、その反作用で装置が異常振動を
起こして騒音や装置故障の原因となることがある。これ
を防止するためには筐体の剛性を高める必要があり、や
はり装置全体の大型化・高コスト化を招く。
【0006】このような問題は、上記したように放射状
に配置されるべき現像ユニットのうちいくつかが装着さ
れない場合にのみ発生するというわけではなく、これ以
外に各現像ユニットに内蔵されたトナー量が極端に異な
る場合などにも起こる可能性がある。
【0007】このような問題に対して、例えば未装着の
現像ユニットがある場合には印刷動作を禁止することで
これを回避した装置が提案されているが、このような装
置では、前述のような単色印刷のみを行う場合でも全色
の現像ユニットを装着しなければならないこととなり、
ユーザにとって必ずしも好ましいものではない。
【0008】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、複数の現像ユニットのうちいくつかが装着されて
いないなどの理由により、ユニット保持部にかかる重量
配分がユニット保持部の回転軸に対して非対称な状態で
あっても動作が可能な画像形成装置を、小型・低コスト
に実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる画像形
成装置は、上記目的を達成するため、トナーを内蔵する
N個(N≧2)の現像ユニットと、装置本体に対して所
定の回転軸まわりに回転自在に設けられるとともに、前
記N個の現像ユニットを着脱可能に構成されたユニット
保持部と、前記ユニット保持部を前記回転軸まわりに回
転駆動して前記ユニット保持部に装着された現像ユニッ
トの一を選択的に所定の現像位置に位置決めする駆動手
段とを備え、前記駆動手段は前記ユニット保持部の回転
速度を変更可能となっており、前記ユニット保持部への
前記現像ユニットの装着状態に応じて前記ユニット保持
部の回転速度を異ならせることを特徴としている(請求
項1)。
【0010】このように構成された発明では、ユニット
保持部への現像ユニットの装着状態によって回転軸まわ
りの慣性モーメントが変化することに対応すべく、現像
ユニットの装着状態に応じてユニット保持部の回転速度
を異ならせている。例えば現像ユニットが1つだけ装着
された状態のように、ユニット保持部の回転軸まわりの
慣性モーメントが大きく偏倚した状態では、その回転速
度を下げることができ、これによって偏倚した慣性モー
メントを有する負荷を高速回転させることに伴う異常振
動や駆動手段への負担を軽減している。
【0011】そのため、ユニット保持部を回転させて所
定の動作を行わせる駆動手段として大出力モータを必要
とせず、小型で小出力のモータを用いることができる上
に、振動・騒音の発生を抑制することができるので、装
置全体を小型・低コストに構成することができる。
【0012】このような小出力のモータでユニット保持
部を回転駆動するために、例えば、前記ユニット保持部
にN個の現像ユニットが装着されたときには、第1回転
速度で前記ユニット保持部を回転駆動する一方、前記ユ
ニット保持部に1個以上(N−1)個以下の現像ユニッ
トが装着されたときには、前記第1回転速度よりも低速
の回転速度で前記ユニット保持部を回転駆動するように
構成すればよい(請求項2)。
【0013】そして、このように構成することによっ
て、ユニット保持部にN個全ての現像ユニットが装着さ
れて、ユニット保持部の回転軸に対する対称性が保たれ
た状態においては、ユニット保持部を高速の第1回転速
度で回転させて高速動作を行う一方、一部に未装着の現
像ユニットがある場合にはこれよりも低速の回転速度で
回転させることで駆動手段への負担を軽減することがで
きる。
【0014】また、このような画像形成装置としては、
前記ユニット保持部が4個の前記現像ユニットを着脱可
能となっており、前記ユニット保持部に4個の現像ユニ
ットが装着されたときには、第1回転速度で前記ユニッ
ト保持部を回転駆動する一方、前記ユニット保持部に1
個または3個の現像ユニットが装着されたときには、前
記第1回転速度よりも低速の第2回転速度で前記ユニッ
ト保持部を回転駆動する構成としてもよい(請求項
3)。
【0015】このように構成された発明では、4個の現
像ユニットに、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)そしてブラック(K)の各色のト
ナーを内蔵することによって、これらを用いたフルカラ
ー画像を形成する画像形成装置を構成することができ
る。
【0016】そして、この4個の現像ユニットのうち、
1個または3個の現像ユニットが装着されてユニット保
持部の慣性モーメントが偏倚した状態にあるときには、
ユニット保持部を低速の第2回転速度で回転させること
により、小出力のモータであっても所定の動作を実現す
ることができ、装置を小型・低コストに構成することが
できる。
【0017】ここで、4個の現像ユニットのうち2個の
現像ユニットが回転軸を挟んでほぼ対称にユニット保持
部に装着されたときには、その慣性モーメントの偏倚は
1個または3個の現像ユニットが装着されたときよりは
小さいので、前記第1回転速度よりも低速で、かつ前記
第2回転速度より高速の第3回転速度で前記ユニット保
持部を回転駆動するようにしてもよい(請求項4)。こ
のとき、回転速度を下げることに伴うスループットの低
下を最小限に抑えることができる。
【0018】また、前記ユニット保持部に前記現像ユニ
ットが装着されていないときには、ユニット保持部は軽
く、慣性モーメントの偏倚もないので、前記第1回転速
度で前記ユニット保持部を回転駆動してよい(請求項
5)。これによって、例えば、ユニット保持部から全て
の現像ユニットが取り外された状態から、順次各現像ユ
ニットを装着してゆくセットアップ作業を行うにあた
り、ユニット保持部を初期位置から装着位置まで移動さ
せるのに要する時間を短縮することができる。
【0019】また、各現像ユニットの装着状態を知るた
めには、前記現像ユニットが前記ユニット保持部に装着
されたか否かを検知する検知手段を設ければよい(請求
項6)。そして、この検知手段によって検知される現像
ユニットの装着状態に応じて、ユニット保持部の回転速
度を異ならせることで、上記目的が達成される。
【0020】また、この発明にかかる画像形成装置は、
前記N個の現像ユニットのうち単色印刷用トナー色の現
像ユニットを現像位置に位置させて単色トナー像を形成
する単色印刷モードを実行可能となっており、前記N個
の現像ユニットのうち少なくとも前記単色印刷トナー色
の現像ユニットが装着されているときに、外部からの単
色印刷要求に基づいて前記単色印刷モードを実行するよ
うに構成されている(請求項7)。
【0021】このように構成された発明では、ユニット
保持部に少なくとも単色印刷用トナー色の現像ユニット
が装着された状態で単色印刷の実行を許可しており、外
部からの単色印刷指令があれば印刷を実行するので、他
色の現像ユニットを装着していなくても単色印刷が可能
である。そして、現像ユニットのうちいくつかが未装着
であればユニット保持部の回転速度を変えるようにする
ことで、小出力のモータを使用可能となっている。この
ため、画像形成装置全体を小型・低コストにて構成する
ことができる。
【0022】そして、このような単色印刷は一般に黒色
トナーを使用して行われることが多いので、前記単色印
刷用トナー色は黒色とすることができる(請求項8)。
こうすることで、例えば、カラー画像形成装置に黒トナ
ー色の現像ユニットのみを装着し、単色印刷装置として
使用することが可能となり、しかも、このときユニット
保持部を低速回転とすることで、小出力のモータを使用
することができる。
【0023】ところで、上記した画像形成装置において
は、ユニット保持部への各現像ユニットの装着状態によ
って生じる非対称性に対応すべく、上記装着状態に応じ
てユニット保持部の回転速度を異ならせている。しかし
ながら、現像ユニットがユニット保持部の回転軸を中心
として対称に配置されていても、各現像ユニットに内蔵
するトナー量が極端に異なる場合、それによって重量配
分が非対称となり、慣性モーメントの偏倚が生じること
もあり得る。
【0024】そこで、各現像ユニットのトナー残量を検
知するトナー量検知手段を備え、前記現像ユニット保持
部に装着された現像ユニットのトナー残量に応じて前記
ユニット保持部の回転速度を異ならせるようにしてもよ
い(請求項9)。こうすることで、トナー量の違いによ
る慣性モーメントの偏倚に対しても、ユニット保持部の
回転速度を異ならせて対応することができ、このような
画像形成装置に対し小出力モータの使用が可能となり、
装置を小型・低コストに構成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる画像形
成装置の一の実施形態を示す図である。図2は図1の画
像形成装置のエンジンコントローラを示すブロック図で
ある。この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー
を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック
(K)のトナーのみを用いて単色画像を形成する装置で
ある。この画像形成装置では、ホストコンピュータなど
の外部装置から画像信号が制御ユニットのメインコント
ローラに与えられると、このメインコントローラからの
指令に応じてエンジンコントローラ1がエンジン部EG
の各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用
透明シートなどのシートSに画像信号に対応する画像を
形成する。
【0026】このエンジン部EGでは、7つのユニッ
ト:(a)感光体ユニット2;(b)イエロー現像ユニット
(以下「Y現像ユニット」という)3Y;(c)マゼンタ
現像ユニット(「M現像ユニット」)3M;(d)シアン
現像ユニット(「C現像ユニット」)3C;(e)ブラッ
ク現像ユニット(「K現像ユニット」)3K;(f)中間
転写ユニット4および(g)定着ユニット5が装置本体6
に対して着脱自在となっている。そして、すべてのユニ
ット2、3Y、3M、3C、3K、4、5が装置本体6
に装着された状態で、図1に示すように、感光体ユニッ
ト2の感光体21が図1の矢印方向D1に回転するとと
もに、その感光体21の周りにその回転方向D1に沿っ
て、帯電部22、現像ユニット3Y、3M、3C、3K
からなるロータリー現像部3およびクリーニング部23
がそれぞれ配置される。
【0027】7つのユニット2、3Y、3M、3C、3
K、4、5のうち感光体ユニット2には感光体21、帯
電部22およびクリーニング部23が収容されており、
これらを一体的に装置本体6に対して着脱自在となって
いる。帯電部22は帯電バイアスが印加されており、感
光体21の外周面を均一に帯電させる。
【0028】また、この感光体ユニット2には、感光体
21の回転方向D1における帯電部22の上流側にクリ
ーニング部23が設けられており、一次転写後に感光体
21の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。
こうして、感光体21の表面クリーニングを行ってい
る。
【0029】このように構成された感光体ユニット2に
は、該ユニット2の残り寿命を示すデータなどを記憶す
るためのシリアルEEPROM71が取付けられてお
り、感光体ユニット2を装置本体6に装着すると、コネ
クタ(図示省略)を介して装置本体6のエンジンコント
ローラ1と電気的に接続され、エンジンコントローラ1
との間でデータ転送を行い、感光体ユニット2の装着検
出や消耗品管理などを行う。なお、ユニット4、5につ
いても感光体ユニット2と同様に種々のデータを記憶す
るためのシリアルEEPROM76、77がそれぞれ取
付けられており、ユニット装着状態で装置本体6のエン
ジンコントローラ1と電気的に接続され、エンジンコン
トローラ1との間でデータ転送を行い、該ユニットの装
着検出や消耗品管理などを行う。
【0030】一方、現像ユニット3Y、3M、3C、3
Kにも該ユニットに関する種々のデータを記憶するため
のシリアルEEPROM72〜75が設けられている。
これらのEEPROM72〜75は、後述するようにユ
ニット装着状態では装置本体側のコネクタ34とは接続
されておらず、必要に応じて一時的にエンジンコントロ
ーラ1と電気的に接続され、エンジンコントローラ1と
の間でデータ転送を行い、現像ユニット3Y、3M、3
C、3Kの装着検出や消耗品管理などを行う。
【0031】この画像形成装置では、図1に示すよう
に、帯電部22によって帯電された感光体21の外周面
に対して、露光ユニット8からレーザ光Lが照射され
る。この露光ユニット8はエンジンコントローラ1から
の画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露
光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像を形
成する。
【0032】こうして形成された静電潜像はロータリー
現像部3によってトナー現像される。このロータリー現
像部3では、ブラック用の現像ユニット3K、シアン用
の現像ユニット3C、マゼンタ用の現像ユニット3M、
およびイエロー用の現像ユニット3Yが軸中心に回転自
在に設けられている。そして、これらの現像ユニット3
Y、3M、3C、3Kは予め決められた複数の位置に移
動位置決めされるとともに、感光体21に対して選択的
に当接もしくは離間位置で位置決めされ、直流成分もし
くは直流成分に交流成分を重畳した現像バイアスが印加
されて選択された色のトナーを感光体21の表面に付与
する。このように、この実施形態では、各現像ユニット
3Y、3M、3C、3Kが本発明の「現像ユニット」と
して機能し、感光体21上にトナー像を形成する。
【0033】上記のようにして現像部3で現像されたト
ナー像は、一次転写領域TR1で中間転写ユニット4の
中間転写ベルト41上に一次転写される。すなわち、中
間転写ユニット4は複数のローラに掛け渡された中間転
写ベルト41と、中間転写ベルト41を回転駆動する駆
動部(図示省略)とを備えており、カラー画像をシート
Sに転写する場合には、感光体21上に形成される各色
のトナー像を中間転写ベルト41上に重ね合わせてカラ
ー画像を形成する一方、単色画像をシートSに転写する
場合には、感光体21上に形成されるブラック色のトナ
ー像のみを中間転写ベルト41上に転写して単色画像を
形成する。
【0034】こうして中間転写ベルト41上に形成され
た画像については、所定の二次転写領域TR2におい
て、カセット9から取り出されたシートS上に二次転写
する。そして、トナー画像が転写されたシートSを、ヒ
ータ(図示省略)が内蔵された定着ユニット5に導入
し、ここで加熱しながら圧力を加えることによってトナ
ーをシートSに定着させる。こうして画像が形成された
シートSは装置本体6の上面部に設けられた排出トレイ
部に搬送される。
【0035】次に、ロータリー現像部3の構成につい
て、さらに詳しく説明する。ロータリー現像部3は、そ
の中心に回転軸3aを有するとともに、かかる回転軸3
aに固定された支持フレーム3bを有しており、前述し
た4色の現像ユニット3Y、3M、3C、3Kは本発明
の「ユニット保持部」として機能する支持フレーム3b
に対して着脱自在となっている。すなわち、各現像ユニ
ット3Y、3M、3C、3Kおよび支持フレーム3bに
は軸方向に互いに係合するガイドレール(図示省略)が
設けられており、各現像ユニット3Y、3M、3C、3
Kは支持フレーム3bの軸方向に取出し側(図1の紙面
に直交する奥手側)へ着脱専用口321(図3)を通じ
て引出し可能となっている。また、新しい現像ユニット
を着脱専用口321を通じて支持フレーム3bの軸方向
へ進行して装着することができるようになっている。こ
のようにして全ての現像ユニット3Y、3M、3C、3
Kが装着されると、回転軸3aを中心として放射状に配
置されることとなる。
【0036】この着脱専用口321は、図3に示すよう
に、ロータリー現像部3の取出し側に配置された側板3
2に設けられたものであり、例えば同図(c)に示すよ
うに現像ユニットが着脱位置に位置決めされたときの
み、この着脱専用口321を介して該現像ユニットを取
出し、また新しい現像ユニットを装着可能となってい
る。そして、現像ユニットがその着脱位置以外に位置決
めされている間は、その現像ユニットの取出し・装着が
側板32によって規制される。
【0037】また、回転軸3aには図示を省略するパル
スモータがクラッチを介して接続されており、このパル
スモータを駆動することで支持フレーム3bを回転さ
せ、上記4つの現像ユニット3Y、3M、3C、3Kの
うち一の現像ユニットを選択的に感光体21と対向する
現像位置に位置決めできるようになっている。すなわ
ち、このパルスモータが本発明の「駆動手段」として機
能している。なお、図1はK現像ユニット3Kが現像位
置に位置決めされた状態を示している。
【0038】また、現像部3の回転軸3aの一方端側
(図1の紙面手前側)には、現像部3のホームポジショ
ン位置(以下「HP位置」という)を検出するためのH
P検出部31(図2参照)が設けられている。このHP
検出部31は、回転軸3aの一方端に固着された信号用
円板311と、フォト・インタラプター等からなるHP
センサ312とで構成されており、円板311の周縁部
がHPセンサ312の隙間(図示省略)にくるように設
けられている。そして、円板311に形成されたスリッ
ト部がHPセンサ312の隙間に移動してくると、HP
センサ312からの出力信号が「L」から「H」に変化
する。そして、信号レベルの変化とパルスモータのパル
ス数に基づき現像部3のHP位置を検出することができ
るようになっている。また、HP位置とパルスモータの
パルス数に基づき現像部3の位置を検出することができ
るように構成されている。
【0039】なお、HP検出部31の構成はこれに限定
されるものでなく、例えば支持フレーム3bの外周縁の
一部に設けた突起部等の特徴部を検出し、これによりH
P位置を検出するように構成してもよい。この場合、回
転軸3aに円板311を設ける必要がなく、軸方向のサ
イズを小さくすることができ、装置サイズの小型化を図
る上で有利となる。
【0040】また、各現像ユニット3Y、3M、3C、
3Kの一方端側面には、コネクタ33Y、33M、33
C、33Kが固着されており、現像位置に位置決めされ
たときに回転移動方向における1つ下流側の現像ユニッ
トのコネクタ(例えば図3(b)に示すようにY現像ユ
ニット3Yが現像位置に位置決めされたときには、その
1つ下流側のK現像ユニット3Kに固着されたコネクタ
33K)が装置本体側に設けられた現像部用共通コネク
タ34と対向する。この現像部用共通コネクタ34は同
図に示すようにロータリー現像部3に対して接離移動可
能に構成されており、必要に応じて現像位置の1つ下流
側の位置(以下「コネクタ接続位置」という)にある現
像ユニットに近接移動して該現像ユニットのコネクタと
嵌合する。これによって、該現像ユニットに取り付けら
れたEEPROM72〜75が両コネクタを介して装置
本体6のエンジンコントローラ1と電気的に接続され、
エンジンコントローラ1との間でデータ転送を行い、該
現像ユニットの装着検出や消耗品管理などを行う。
【0041】なお、図面への図示を省略するが、ロータ
リー現像部3を上記した現像位置、HP位置および着脱
位置で確実に位置決め固定するために、ロック機構が設
けられている。また、装置本体6には、上記各ユニット
2、3Y、3M、3C、3K、4、5を含むエンジン部
EGを覆うフロントカバーが設けられており、ユーザ等
が後述する現像ユニットの取出し・装着を行う際にはこ
のフロントカバーを開いて作業を行うが、通常の印刷動
作は、このフロントカバーが閉じられた状態で実行され
る。
【0042】次に、エンジンコントローラ1の構成につ
いて図2を参照しつつ説明する。このエンジンコントロ
ーラ1は本発明の「制御手段」として機能するものであ
り、HP検出部31からの信号とパルスモータのパルス
数などに基づきCPU11により後述するプログラムを
実行して装置各部を制御する。なお、このCPU11に
は、プログラムや他のデータなどを記憶するためのRO
M12、各種データを一時的に記憶するRAM13が接
続されている。
【0043】また、CPU11は、シリアルI/F(イ
ンターフェース)15を介して電子カウンタに用いるシ
リアルEEPROM14に接続されている。このシリア
ルEEPROM14には、装置制御のために必要となる
データが記憶されている。また、CPU11は、シリア
ルI/F15を介して各ユニット2、4、5およびコネ
クタ34に接続されており、各ユニット2、4、5およ
び、コネクタ34と適宜接続される各現像ユニット3
Y、3M、3C、3Kに設けられたシリアルEEPRO
M71〜77との間でデータ転送可能となるとともに、
入出力ポート16を介してシリアルEEPROM14、
71〜77にチップセレクト信号CSを入力可能となっ
ている。
【0044】また、エンジンコントローラ1には、電圧
監視回路17が設けられており、電源電圧が所定電圧を
下回ると、電圧監視回路17がその電圧降下を検出し、
その旨を示すリセット信号をCPU11と周辺機器1
5、16に出力する。
【0045】さらに、CPU11は入出力ポート16を
介してHP検出部31と接続されている。
【0046】このように構成された画像形成装置におい
ては、支持フレーム3bへの各現像ユニット3Y、3
M、3C、3Kの装着状態に応じて、ロータリー現像部
3の回転速度を異ならせている。この様子について、装
着シーケンスおよび単色印刷動作を例として説明する。
【0047】まず、全ての現像ユニットが取り外された
状態から、4個の現像ユニット3Y、3M、3C、3K
を順次装着する装着シーケンスの動作について、図3な
いし図5を参照しつつ説明する。図3はロータリー現像
部3の動作を模式的に示す図であり、図4および図5
は、それぞれこの画像形成装置の現像ユニット装着シー
ケンスおよび各現像ユニットの装着手順を示すフローチ
ャートである。
【0048】この装置では、装置の新規購入や移転等に
より全ての現像ユニットが取り外された装置本体6が設
置された後に、ユーザ等が電源を投入すると、エンジン
コントローラ1が以下に示すステップS1〜S9からな
る装着シーケンスを実行する。この装着シーケンスで
は、ユーザが1つの現像ユニットを装着し終わるとロー
タリー現像部3が回転駆動されて次の現像ユニット着脱
位置に位置決めされるので、ユーザは各現像ユニット3
Y、3M、3C、3Kを予め定められた順序で装着する
のみで、全ての現像ユニット3Y、3M、3C、3Kを
所定の位置に、しかも短時間で装着することができる。
【0049】まずステップS1で、単色印刷用トナー色
であるK現像ユニット3Kの装着を行う。具体的には、
図5に示すステップS21ないしS27のx現像ユニッ
ト装着ルーチンを実行する(x=K、M、C、Y;ここ
ではx=Kと読み替えればよい)。
【0050】ステップS21では、まず支持フレーム3
bへのユニットの装着状態に応じてロータリー現像部3
の回転速度nを設定する。ここで、回転速度nは、支持
フレーム3bに装着されている現像ユニットの数および
その位置関係に応じて次の3通りのうちのいずれか: (1)現像ユニットの数が0または4個のとき、回転速
度n1; (2)現像ユニット数が2個で、しかもそれらが回転軸
に対して対称な位置に装着されているとき、回転速度n
2; (3)上記(1)、(2)のいずれでもないとき、回転
速度n3 に選ばれる。なお、これらの回転速度の間にはn1>n2
>n3の関係がある。すなわち、ロータリー現像部3の
回転速度は、上記(1)の場合が最も高速で、次いで
(2)、そして(3)が最も低速である。ここで、上記
回転速度n1、n2、n3はそれぞれ本発明の「第1回転
速度」、「第3回転速度」、「第2回転速度」に相当す
る。
【0051】装着シーケンスを開始したステップS1の
段階では、支持フレーム3bには現像ユニットは装着さ
れていないので上記(1)に該当し、したがって、この
とき回転速度は最も高速のn1に設定される。
【0052】次に、パルスモータを駆動してロータリー
現像部3を上記回転速度n1で回転移動させ、図3
(c)に示すK現像ユニット着脱位置に位置決めする
(ステップS22)。こうしてロータリー現像部3が図
3(c)に示すK現像ユニット着脱位置に位置決めされ
たとき、K現像ユニット3Kの装着が初めて可能とな
る。ただし、K現像ユニット3K以外の現像ユニット3
C、3M、3Yについては、側板32により装着が規制
されている。このため、ユーザ等が誤ってK現像ユニッ
ト以外の現像ユニットの装着を行うことを未然に防止す
ることができる。
【0053】そして、ステップS23で、ユーザ等によ
ってK現像ユニット3Kが着脱専用口321を介して支
持フレーム3bに装着されるのを待つ。ここで、ユーザ
によるユニットの装着作業がなされたか否かは、フロン
トカバーの開閉が行われたか否かで判別することができ
る。すなわち、装置本体6に例えばリミットスイッチに
よる開閉センサ(図示省略)を設け、この開閉センサ
が、ユーザによってフロントカバーが閉じられたことを
検知した時点で、交換作業が終了したと判断すればよ
い。なお、このときユーザは、必要に応じて該現像ユニ
ットの装着を行わないままフロントカバーを閉じてもよ
い。
【0054】こうして、フロントカバーが閉じられたこ
とが検知されると、回転速度をn3に設定する(ステッ
プS24)。ここで、回転速度を最低速のn3に設定す
るのは、この時点では現像ユニットの装着状態がどのよ
うに変化したかが判断できないからである。次に、ロー
タリー現像部3を回転速度n3で回転駆動してK現像ユ
ニット3Kをコネクタ接続位置へ位置決めする(ステッ
プS25)。これによって、図3(b)に示すように、
K現像ユニット3Kのコネクタ33Kが装置本体6側の
現像部用共通コネクタ34と対向する。
【0055】次のステップS26では、コネクタ34が
ロータリー現像部3側に移動してコネクタ33Kと嵌合
し、K現像ユニット3Kに取り付けられたEEPROM
75が両コネクタ33K、34を介して装置本体6のエ
ンジンコントローラ1と電気的に接続され、EEPRO
M75に対するデータの読み出し/書き込みを行う。こ
れによって、K現像ユニット3Kに関するデータが更新
記憶される。また、EEPROM75から読み出された
データをエンジンコントローラ1内部のEEPROM1
4に記憶されたデータと照合することにより、CPU1
1はK現像ユニット3Kが支持フレーム3bの所定位置
に正しく装着されたかどうかを確認することができる。
このように、コネクタ34およびエンジンコントローラ
1は、本発明の「検知手段」として機能している。
【0056】これに続いて、エンジンコントローラ1に
設けられたEEPROM14に、K現像ユニット3Kに
関するデータの書き込みを行う(ステップS27)。こ
こで、K現像ユニット3Kが装着されずに、もしくはブ
ラック以外のトナー色の現像ユニットが装着されてフロ
ントカバーが閉じられたときは、EEPROM14には
その旨を示すデータが書き込まれる。
【0057】こうしてK現像ユニット3K装着ルーチン
を終了すると図4のステップS2へ進む。ここで、K現
像ユニット3Kが装着されなかった(何も装着されなか
った、もしくは他のトナー色の現像ユニットが装着され
た)場合にはステップS1に戻り、K現像ユニット3K
が正しく装着されるのを待つ。
【0058】一方、K現像ユニット3Kが装着されたこ
とを確認すると、単色印刷の実行を許可し(ステップS
3)、これ以後、外部装置からの印字指令に基づく単色
印刷モードが実行可能となる。この単色印刷モードにつ
いては後で詳述する。
【0059】こうしてK現像ユニット3Kが装着される
と、続いてM現像ユニット3Mの装着を行う(ステップ
S5)。ここで、K現像ユニット3Kの次にM現像ユニ
ット3Mの装着を行うのは、K現像ユニット3KとM現
像ユニット3Mとはロータリー現像部3の回転軸3aに
対して対称な位置に配置されるため(図1参照)、こう
することでこれら2つの現像ユニット3K、3Mが装着
された状態で回転軸3aからみた非対称性が小さくなっ
て、駆動手段たるパルスモータの負担を軽減することが
できるからである。
【0060】ステップS5では、上記したK現像ユニッ
ト3Kの装着と同様に、図5に示すx現像ユニット装着
ルーチン(ここでは、x=Mと読み替える)を再び実行
して、M現像ユニット3Mの装着を行う。この場合、ロ
ータリー現像部3には既にK現像ユニット3Kが装着さ
れている(前述の(3)に相当)。そのため、ステップ
S21では回転速度nは最低速のn3に設定されて、ロ
ータリー現像部3のM現像ユニット着脱位置への移動は
回転速度n3で行われる。
【0061】こうしてM現像ユニット3Mの装着が終了
すると、同様にして、引き続きY現像ユニット3Y(ス
テップS7)、C現像ユニット3C(ステップS9)を
順次装着してゆくが、このときにもロータリー現像部3
の回転速度nはその時点での各現像ユニットの装着状態
に応じて適宜設定される。
【0062】そして、各現像ユニットの装着が終了する
と、ステップS10で、EEPROM14に記憶された
データに基づくそのときの現像ユニットの装着状態が上
記(1)ないし(3)のいずれに該当するかに応じて、
以後の動作におけるロータリー現像部3の回転速度nを
設定する。例えば、K現像ユニット3Kのみが装着され
ている場合には、上記(3)に該当するので、回転速度
はn3に設定する。また、K現像ユニット3Kと、M現
像ユニット3Mが回転軸に対して対称に装着されている
場合には(2)に該当するので、回転速度はn2に設定
する。さらに、全ての現像ユニットが装着されている場
合には、(1)に該当するので回転速度をn1とする。
【0063】最後に、パルスモータを駆動してロータリ
ー現像部3を回転移動させてロータリー現像部3を図3
(a)に示すHP位置に位置決めして待機状態に入り
(ステップS11)、ホストコンピュータなどの外部装
置から画像信号が与えられるのを待って通常の画像形成
動作を実行する。
【0064】なお、ユーザは、それぞれの現像ユニット
の装着が終了した時点で、残りの現像ユニットを装着す
る必要がなければ、以後の装着作業を省略して装着シー
ケンスを終了させることができる。すなわち、ユーザ操
作によって装着シーケンス終了が指示されたときは(ス
テップS4、S6、S8)、CPU11は以後の現像ユ
ニット装着ルーチンを行わず、直ちに上記のステップS
10およびS11を実行して、装着シーケンスを終了す
る。
【0065】このように、各現像ユニットの装着が終了
すると、その装着状態に応じてロータリー現像部3の回
転速度nが設定されるが、ここで設定された回転速度n
は以後の動作においても適用される。そして、ユーザに
より現像ユニットの取出し・交換が行われると、その装
着状態に基づいて、新たな回転速度が設定される。
【0066】ここで、上記の装着シーケンスにおける前
半動作を、ロータリー現像部3の動きに着目して、図6
および図7を参照しつつ再検討してみる。図6は装着シ
ーケンスにおけるロータリー現像部3の位置(回転角
度)の変化を示す模式図であり、図7はロータリー現像
部3の回転速度の変化を示す図である。
【0067】まず、HP位置にあるロータリー現像部3
は、K現像ユニット3Kの装着を待つべく、K現像ユニ
ット着脱位置へ移動する(図6(a))。このときの回
転移動(同図に示す矢印)は、図7中の符号に示す
ように、回転速度n1で行われる。そして、ユーザによ
り1つの現像ユニットが装着された後、該現像ユニット
に設けられたEEPROMの読み出し/書き込みを行う
べく、ロータリー現像部3が回転してK現像ユニット3
Kがコネクタ接続位置に移動してくる(図6(b)中の
矢印に相当)。このときの回転速度nは、図7中の符
号に示すように、最低速のn3である。
【0068】そして、データの照合によりK現像ユニッ
トが装着されたことを確認した後、ロータリー現像部3
はM現像ユニット着脱位置へ移動する(図6(b)中の
矢印)。このときの回転速度は、装着された現像ユニ
ットが1つであるので、n3である(図7中の符号
)。その後、M現像ユニット3Mが装着されると、ロ
ータリー現像部3が回転してM現像ユニット3Mはコネ
クタ接続位置へ移動する(図6(c)中の矢印、図7
中の符号)。こうして2つの現像ユニット3Y、3M
の装着が確認されると、次の移動(図6(c)中の矢印
)は、回転速度n2で行われる(図7中の矢印)。
【0069】このように、この画像形成装置の現像ユニ
ット装着シーケンスでは、ユーザが各現像ユニットを順
次装着するのに伴って、そのときの装着状態に応じてロ
ータリー現像部3の回転速度nをn1、n2、n3の間で
適宜変化させて、回転軸に対する重量配分が非対称とな
っているロータリー現像部3を強制的に高速回転するこ
とがないように構成している。こうすることで、異常振
動の発生を抑えることができ、また小出力のモータであ
ってもロータリー現像部3を十分に回転駆動することが
できる。
【0070】なお、ロータリー現像部3の回転角度はパ
ルスモータを駆動する駆動パルスの数によって決まり、
一方、その回転速度は駆動パルスの繰り返し周期で決ま
る。そこで、この画像形成装置では、所定の回転角度に
応じたパルス数の駆動パルスを発生させてロータリー現
像部3を回転駆動するに際し、各現像ユニットの装着状
態によってその駆動パルスの周期を変化させることで、
上記のような可変速駆動を実現している。
【0071】次に、各現像ユニットの装着が完了して待
機状態にある画像形成装置に対し、外部装置(ここで
は、ホストコンピュータ)から単色画像信号が与えられ
たときの画像形成動作、すなわち単色印刷モードについ
て、図8および図9を参照しつつ説明する。図8はこの
画像形成装置における単色印刷シーケンスを示すフロー
チャートである。また、図9は単色印刷実行時のロータ
リー現像部3の位置および回転速度の変化を示す図であ
る。なお、この画像形成装置では、4色の現像ユニット
3Y、3M、3C、3Kが全て装着されているときのみ
カラー印刷モードを許可しており、この状態でカラー画
像信号が与えられた場合の動作は全ての現像ユニットが
装着された従来のカラー画像形成装置の動作と同一であ
るので、ここでは説明を省略する。
【0072】この画像形成装置では、ホストコンピュー
タから単色印刷に対応した画像信号が与えられたとき、
少なくともK現像ユニット3Kがロータリー現像部3に
装着されていれば印刷を許可し、図8に示すステップS
31ないしS36の単色印刷シーケンスを実行する。
【0073】まず、ステップS31で、定着ユニット5
に内蔵されたヒータに通電し、ウォームアップを開始す
る。そして、ヒータが所定の温度まで上昇するのを待っ
て(ステップS32)、パルスモータがロータリー現像
部3を回転駆動して、K現像ユニット3Kを感光体21
に対向する現像位置に位置決めする(ステップS3
3)。そして、ホストコンピュータから送られる画像信
号に基づき、1ページ分のトナー画像を形成し、シート
Sに転写する(ステップS34)。さらに次ページ以降
の画像信号があればS34に戻って印刷を実行し、全て
のページを印刷し終わるまで上記印刷作業を繰り返す
(ステップS35)。こうして印刷が終了すると、再び
ロータリー現像部3が回転移動してHP位置に戻り、待
機状態となる(ステップS36)。
【0074】この単色印刷動作において、ロータリー現
像部3は、図9(a)に示すように、上記ステップS3
3においてHP位置からK現像ユニット現像位置まで移
動し、そして印刷が終了するとS36においてK現像ユ
ニット現像位置からHP位置へと移動する。この回転移
動におけるロータリー現像部3の回転速度nは、前述し
たように、各現像ユニットの支持フレーム3bへの装着
状態によって異なる。例えば、支持フレーム3bにK現
像ユニット3Kのみが装着されているとき、図9(b)
に示すように、その回転速度はn3である。また、現像
ユニット3Y、3M、3C、3Kが全て装着されている
場合には、同図(c)に示すように、ロータリー現像部
3は最高速のn1で回転する。さらに、その他の装着状
態であれば、その装着状態に応じて設定された回転速度
で回転する。
【0075】このように、この実施形態の画像形成装置
では、4個の現像ユニットのうちK現像ユニット3Kが
装着されていれば、他のトナー色の現像ユニットの装着
状態に拘らずブラック色による単色印刷が可能となって
いる。そして、全ての現像ユニット3Y、3M、3C、
3Kが装着されているときには高速の回転速度n1でロ
ータリー現像部3を回転させる一方、各現像ユニットの
うち未装着のものがある場合にはこれより低速の回転速
度n2またはn3で回転させているので、非対称性を有す
るロータリー現像部3を高速で回転させることがなく、
小型・小出力のモータでロータリー現像部3を駆動する
ことができ、装置全体を小型・低コストに構成すること
ができる。
【0076】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、上記実施形態では、4つの現像ユニット3
Y、3M、3C、3Kが図1に示す配列で装着され、ま
た現像ユニット装着シーケンスではK現像ユニット3
K、M現像ユニット3M、Y現像ユニット3Y、C現像
ユニット3Cの順序で装着されているが、現像ユニット
の配列および装着順序はこれに限定されるものではな
く、他の配列および装着順序であってもよい。
【0077】また、上記実施形態では各現像ユニットの
装着状態に応じてロータリー現像部3の回転速度をn
1、n2、n3の3段階に変化させているが、回転速度の
組み合わせはこれ以外であってもよく、例えばロータリ
ー現像部3への装着個数が0個のときと4個のときとで
回転速度を異ならせたり、1個のときと3個のときとで
異ならせるようにしてもよい。また、0個または4個の
場合とそれ以外の場合とで、高速・低速の2段階に変化
させるようにしてもよい。
【0078】また、上記実施形態では、4つの現像ユニ
ットを支持フレーム3bに装着する構成となっている
が、現像ユニットの個数は「4」に限定されるものでは
なく、2以上の現像ユニットが装着される装置全般に本
発明を適用することができる。
【0079】また、上記実施形態では、各現像ユニット
3Y、3M、3C、3Kがロータリー現像部3の軸方向
に着脱可能となっているが、ロータリー現像部3の放射
方向に現像ユニットが着脱される画像形成装置に対して
も本発明を適用することができる。
【0080】また、上記実施形態の画像形成装置では、
4色のフルカラー画像用トナーのうちブラック色のみを
用いた単色画像を形成可能となっているが、他のトナー
色による単色画像を形成可能な装置としてもよい。
【0081】また、上記実施形態では、単色印刷のみ可
能な(すなわちK現像ユニット3K以外のいずれかの現
像ユニットが装着されていない)状態でカラー画像信号
が入力されたとき、印刷を禁止するように構成している
が、このとき、例えば、必要に応じてカラー画像信号を
白黒画像信号に変換し、ブラック色による単色印刷を実
行するようにしてもよい。
【0082】また、各現像ユニット3Y、3M、3C、
3Kに、内蔵するトナーの残量を検知するトナー量セン
サをさらに設け、このトナー量センサによって検知され
る各現像ユニット間のトナー残量の差に応じてロータリ
ー現像部3の回転速度を異ならせるようにしてもよい。
こうすることで、各現像ユニットの装着状態のみでな
く、トナー残量の違いによって生じる非対称性に起因す
る振動や騒音の発生も抑制することができる。この場
合、トナー量センサが本発明の「トナー量検知手段」に
相当することとなる。
【0083】さらに、上記実施形態にかかる画像形成装
置は、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられ
た画像を複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シー
トなどのシートに印刷するプリンタであるが、本発明は
複写機やファクシミリ装置などを含め、電子写真方式の
画像形成装置全般に適用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、現像
ユニットの装着状態や、各現像ユニット間のトナー量の
違いに起因するユニット保持部の回転軸まわりの慣性モ
ーメントの偏倚の大小に応じて、ユニット保持部の回転
速度を異ならせているので、このような偏倚した慣性モ
ーメントを有するユニット保持部であっても、騒音や振
動の発生を抑えて小出力のモータで回転駆動することが
できる。その結果、装置全体を小型・低コストに構成す
ることが可能となる。
【0085】また、このような偏倚した慣性モーメント
を有するユニット保持部を回転駆動可能な構成としてい
るため、例えば一部の現像ユニットが装着されていない
状態であっても印刷動作を行うことが可能であり、これ
によって、1つの現像ユニットのみを装着して単色印刷
を行うといった使い方も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一の実施形態
を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置のエンジンコントローラを
示すブロック図である。
【図3】ロータリー現像部の動作を模式的に示す図であ
る。
【図4】図1の画像形成装置の現像ユニット装着シーケ
ンスを示すフローチャートである。
【図5】現像ユニットの装着手順を示すフローチャート
である。
【図6】装着シーケンスにおけるロータリー現像部の位
置の変化を示す図である。
【図7】装着シーケンスにおけるロータリー現像部の回
転速度の変化を示す図である。
【図8】図1の画像形成装置における単色印刷シーケン
スを示すフローチャートである。
【図9】単色印刷実行時のロータリー現像部の位置およ
び回転速度の変化を示す図である。
【符号の説明】
1…エンジンコントローラ(制御手段、検知手段) 3…ロータリー現像部 3b…支持フレーム(ユニット保持部) 3Y、3M、3C、3K…現像ユニット 33Y、33M、33C、33K…(ユニット側)コネ
クタ 34…現像部用共通コネクタ(検知手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを内蔵するN個(N≧2)の現像
    ユニットと、 装置本体に対して所定の回転軸まわりに回転自在に設け
    られるとともに、前記N個の現像ユニットを着脱可能に
    構成されたユニット保持部と、 前記ユニット保持部を前記回転軸まわりに回転駆動して
    前記ユニット保持部に装着された現像ユニットの一を選
    択的に所定の現像位置に位置決めする駆動手段とを備
    え、 前記駆動手段は前記ユニット保持部の回転速度を変更可
    能となっており、前記ユニット保持部への前記現像ユニ
    ットの装着状態に応じて前記ユニット保持部の回転速度
    を異ならせることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記ユニット保持部に
    N個の現像ユニットが装着されたときには、第1回転速
    度で前記ユニット保持部を回転駆動する一方、前記ユニ
    ット保持部に1個以上(N−1)個以下の現像ユニット
    が装着されたときには、前記第1回転速度よりも低速の
    回転速度で前記ユニット保持部を回転駆動する請求項1
    に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ユニット保持部は4個の前記現像ユ
    ニットを着脱可能となっており、前記ユニット保持部に
    4個の現像ユニットが装着されたときには、第1回転速
    度で前記ユニット保持部を回転駆動する一方、前記ユニ
    ット保持部に1個または3個の現像ユニットが装着され
    たときには、前記第1回転速度よりも低速の第2回転速
    度で前記ユニット保持部を回転駆動する請求項1に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 2個の現像ユニットが前記回転軸を挟ん
    でほぼ対称に前記ユニット保持部に装着されたときに
    は、前記第1回転速度よりも低速で、かつ前記第2回転
    速度より高速の第3回転速度で前記ユニット保持部を回
    転駆動する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記ユニット保持部に
    前記現像ユニットが装着されていないときには、前記第
    1回転速度で前記ユニット保持部を回転駆動する請求項
    2ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記現像ユニットが前記ユニット保持部
    に装着されたか否かを検知する検知手段をさらに備え、 前記駆動手段は、前記検知手段により検知される前記現
    像ユニットの装着状態に応じて前記ユニット保持部の回
    転速度を異ならせることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記N個の現像ユニットのうち単色印刷
    用トナー色の現像ユニットを現像位置に位置させて単色
    トナー像を形成する単色印刷モードを実行可能となって
    おり、 前記N個の現像ユニットのうち少なくとも前記単色印刷
    トナー色の現像ユニットが装着されているときに、外部
    からの単色印刷要求に基づいて前記単色印刷モードを実
    行する請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記単色印刷用トナー色は黒色であるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 トナーを内蔵するN個(N≧2)の現像
    ユニットと、 装置本体に対して所定の回転軸まわりに回転自在に設け
    られるとともに、前記N個の現像ユニットを着脱可能に
    構成されたユニット保持部と、 前記ユニット保持部を前記回転軸まわりに回転駆動して
    前記ユニット保持部に装着された現像ユニットの一を選
    択的に所定の現像位置に位置決めする駆動手段と、 前記ユニット保持部に装着された現像ユニットのトナー
    残量を検知するトナー量検知手段とを備え、 前記駆動手段は前記ユニット保持部の回転速度を変更可
    能となっており、前記現像ユニット保持部に装着された
    現像ユニットのトナー残量に応じて前記ユニット保持部
    の回転速度を異ならせることを特徴とする画像形成装
    置。
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