JP2003050079A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JP2003050079A JP2001235713A JP2001235713A JP2003050079A JP 2003050079 A JP2003050079 A JP 2003050079A JP 2001235713 A JP2001235713 A JP 2001235713A JP 2001235713 A JP2001235713 A JP 2001235713A JP 2003050079 A JP2003050079 A JP 2003050079A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却効率を向上させた冷却装置を提供する。 【解決手段】冷却器により冷却された空気を供給するフ
ァンを備えた冷却機器であって、前記ファンがポリフェ
ノール化合物系成分を含有した冷却機器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却器等の熱交換
器を通過する空気を供給する冷却装置に係り、この空気
の脱臭或いは減菌を行う手段を備えた冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の、脱臭或いは抗菌機能を備えた冷
却機器としては、冷蔵庫では、例えば、特開平5−20
3336号公報(従来技術1)に記載されているよう
に、酸化マンガンを主成分とした触媒に銀を混入するこ
とにより、脱臭、抗菌を一体とした脱臭抗菌フィルター
を冷蔵庫内の循環冷気の通路に具備し、汚染された冷気
が通過する際に臭気や雑菌を除去するものが知られてい
た。
【0003】一般に、触媒反応には加熱を必要とする
が、これは冷蔵庫の臭気の主成分であるメチルメルカプ
タンのみを低温で脱臭するものであり、銀は雑菌との接
触により雑菌の表面細胞に作用し、雑菌の繁殖を抑制す
るものである。
【0004】また、特開平8−206457号公報(従
来技術2)には、冷却器下方に設けられたヒータの周辺
に脱臭吸着体を具備し、冷蔵庫内を循環する空気が前記
ヒータ部を通過する時にその臭気成分を吸収するものが
開示されている。この従来技術は、冷却器に付いた霜を
溶かす除霜時にヒータを加熱して冷却器の除霜を行うと
共に、この除霜ヒータの熱を利用してこの発熱により吸
着体に吸着していた臭気成分を開放し、さらに除霜ヒー
タで加熱された触媒により臭気成分を分解し冷却器の除
霜ヒータの熱量及び通断電作用で吸着形の熱分解触媒の
脱臭と再生を行うようにしたものである。
【0005】また、エアコンでは、特開2000−55
31号公報(従来技術3)に記載されているように、脱
臭抗菌剤をフィルターに添加して具備したもので、室内
空気が通過する際に臭気成分や雑菌を除去する技術が知
られていた。また、特開平11−30431号公報(従
来技術4)に記載されているように、空気通路を構成す
る樹脂材料に脱臭抗菌剤を練り込み、空気通路構成材料
の表面に露出した脱臭抗菌剤と汚染空気とが接触した際
臭気や雑菌を除去するものが知られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1におい
ては、脱臭材と抗菌材とを一つのカセットフに収納した
ィルターであり、脱臭及び抗菌の効果を発揮させるため
に、これを冷気の循環通路に配置してフィルターに冷気
を接触させているものであった。このため、上記フィル
ターは冷気の循環通路を塞ぐように配置され、冷気の通
流抵抗が大きくなってしまい、冷蔵庫の冷却能力、冷却
効率が低下してしまうという問題が有った。さらに、長
期に運転を続けるとフィルタ内部の通風経路がフィルタ
に吸着された物質により詰まってしまい抗菌脱臭の能力
の低下はもちろん、空気の通流抵抗が大きく低下してし
まい、長期に亙り抗菌、脱臭の能力を維持することがで
きないという問題点が有った。
【0007】また、これを解決するため、フィルターの
両脇に冷気が通るバイパスを設けており、100%循環
冷気をフィルターに通過させるのは難しく、脱臭、抗菌
の効率が低減されていた。
【0008】本発明の第1の目的は、冷却効率を向上さ
せた冷却装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の別の目的は、長期に亙り脱
臭或いは抗菌の作用を行うことのできる冷却装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、冷却器によ
り冷却された空気を供給するファンを備えた冷却機器で
あって、前記ファンがポリフェノール化合物系成分を含
有した冷却機器により達成される。
【0011】さらに、前記ポリフェノール化合物系成分
を羽根部材に含有した冷却機器によっても達成される。
【0012】さらに、前記ポリフェノール化合物系成分
がセラミックスに含有されたことによって達成される。
【0013】さらに、前記ポリフェノール化合物系成分
を含有する前記ファンの部材がガラス繊維を含むことに
より達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】上記従来技術1においては、脱臭
材と抗菌材とを一つのカセットフに収納したィルターで
あり、脱臭及び抗菌の効果を発揮させるために、これを
冷気の循環通路に配置してフィルターに冷気を接触させ
ているものであった。このため、上記フィルターは冷気
の循環通路を塞ぐように配置され、冷気の通流抵抗が大
きくなってしまい、冷蔵庫の冷却能力、冷却効率が低下
してしまうという問題が有った。さらに、長期に運転を
続けるとフィルタ内部の通風経路がフィルタに吸着され
た物質により詰まってしまい抗菌脱臭の能力の低下はも
ちろん、空気の通流抵抗が大きく低下してしまい、長期
に亙り抗菌、脱臭の能力を維持することができないとい
う問題点が有った。
【0015】また、これを解決するため、フィルターの
両脇に冷気が通るバイパスを設けており、100%循環
冷気をフィルターに通過させるのは難しく、脱臭、抗菌
の効率が低減されていた。
【0016】さらに、この従来技術1では、脱臭反応は
野菜の腐敗臭の主成分であるメチルメルカプタンのみで
あり、魚、肉等の腐敗臭の主成分であるトリメチルアミ
ンは脱臭できなかった。また、従来技術2では、ヒータ
ーが通電していないときに吸着した臭気成分は吸着成分
と吸着した表面との物質同士の吸着力により触媒表面に
にとどまっている。この吸着力は、周囲温度が上昇する
と臭気成分の分子運動エネルギーが上昇し、脱着しやす
くなる。このような温度は、通常、ヒータが通電された
ときの運転温度よりも低く、このため、ヒーター温度が
触媒反応に必要な温度に至るに前に吸着された臭気成分
がまた冷蔵庫庫内に放出されてしまうという問題があっ
た。
【0017】さらに、この従来技術2では、脱臭吸着体
の再生作用を除霜ヒータの通断電作用で行うもので、脱
臭装置の除霜ヒータ部周辺の取付構造が複雑となってし
まい、製造コストが増大してしまうと謂う問題が有っ
た。
【0018】更に、これら従来技術の冷蔵庫では、冷却
器室に脱臭装置を設置すると、通常運転状態においては
脱臭装置全体が冷温域(例えば−20℃前後)となるた
め循環空気が通過する際、脱臭装置の周囲に付着した水
分が凍結して脱臭装置の全周が霜で覆われて、脱臭作用
が大きく損なわれてしまうと謂う問題が有った。
【0019】また、上記の脱臭装置は、冷気の循環経路
上に配置されており、これらの循環経路上のスペースが
制限されていることから、脱臭装置の大きさも制限さ
れ、長期に亙り脱臭、抗菌の効果を維持することが困難
となっていた。
【0020】一方、従来技術3に開示されたフィルタを
用いる技術でも、従来技術1,2と同様に、運転を続け
るうちにフィルタ内の通風経路が詰まってきて能力が低
下してしまい、長期に亙り抗菌、脱臭を行うことができ
ないという問題があった。また、フィルタの表面に埃や
たばこのヤニ等が付着しても洗って除去できず、脱臭能
力が低下していなくとも交換を必要とした。このため、
使い勝手が悪く、運用コストも増大してしまうという問
題が有った。
【0021】また、従来技術4でも、脱臭抗菌剤の粒子
が細かいため、樹脂の内部にある抗菌脱臭剤は空気に触
れないので有効に使われず、抗菌、脱臭の効率が悪く、
結果としてコストの上昇に繋がっていた。
【0022】以下に説明する本発明の実施例は、上記の
問題を解決するための構成を含むものである。
【0023】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説
明する。
【0024】図1、図2において、1は冷蔵庫本体、2
は冷蔵室,3は冷蔵室扉である。4は野菜室,5はこの
野菜室Aの扉であり、4aは野菜室4の密閉性を高めて
間接冷却する為に配した野菜容器蓋、4bは野菜容器で
ある。6は脱臭材または抗菌材を含有した冷蔵室ファ
ン、7は冷蔵室冷却器である。8は冷凍室、9は冷凍室
扉、10は脱臭材または抗菌材を含有した冷凍室ファ
ン、11は冷凍室冷却器、12は、この冷蔵庫の冷凍サ
イクルを構成するコンプレッサである。
【0025】冷蔵庫本体1は、貯蔵室を構成する冷蔵室
1、野菜室4および冷凍室8を上下に位置して形成して
いる。この野菜室4の背面部には脱臭材または抗菌材を
含有した冷蔵室ファン6および冷蔵室冷却器7が配置さ
れている。そして、冷蔵室1と野菜室4はダクトを介し
て冷蔵室ファン6および冷蔵室冷却器7を有する空間に
連通している。
【0026】本実施例では、ファンに含まれる脱臭材ま
たは抗菌材は、同じ物質で両方の作用を奏するものでも
良く、各々の作用を行う別の物質でも良い。以下、これ
らの物質成分を脱臭抗菌(抗菌脱臭)材と呼ぶ。
【0027】冷凍室9は使い勝手を向上させる為に、冷
凍室9aと冷凍室9bに別れており、背面部に脱臭抗菌
材を含有した冷凍室ファン10および冷凍室冷却器11
が配置されている。そして、冷凍室9aと9bはダクト
を介して冷凍室ファン10および冷凍室冷却器11を有
する空間に連通している。冷却器7および11とコンプ
レッサ12は、冷媒が流れる配管で接続されて冷凍サイ
クルを構成している。本実施例の冷却機器は、上記冷却
器7,11及びコンプレッサ12からなる冷凍サイクル
により冷却された空気をファン6,10により冷蔵庫1
内の冷蔵室2、野菜室4、冷凍室9に供給するものであ
る。
【0028】しかして、脱臭抗菌材を含有した冷蔵室フ
ァン6を駆動することにより、各貯蔵室2,4の空気は
冷却器7に吸込まれ、冷却器7で冷却された後、各貯蔵
室2.4へ戻され、各貯蔵室2,4内が冷却される。こ
れにより、各貯蔵室2,4内の空気はすべて貯蔵室2,
4内を循環することになる。従って脱臭抗菌材を含有し
た冷蔵室ファン6は各貯蔵室2,4の冷気が集中する箇
所でありるため、各貯蔵室2,4,の臭気を効果的に脱
臭抗菌できる機能を有することができる。
【0029】同様に、脱臭抗菌材を含有した冷凍室ファ
ン10を駆動することにより、各貯蔵室9a、9bの空
気は冷却器11に吸込まれ、冷却器11で冷却された
後、各貯蔵室9a、9bへ戻され、各貯蔵室9a、9b
内が冷却される。これにより、各貯蔵室9a、9b内の
空気はすべて貯蔵室9a、9b内を循環することにな
る。従って脱臭抗菌材を含有した冷凍室ファン10は各
貯蔵室9a、9b内の冷気が集中する箇所であるため、
各貯蔵室9a、9b内の臭気を効果的に脱臭抗菌できる
機能を有することが出来る。
【0030】ここで、脱臭抗菌材を含有した冷気を循環
する為のファン6および10についてさらに図3を用い
て説明する。ファンの羽材はプラスチック、例えばPP
(ポリプロピレン)13からなり、剛性を持たせる為、
例えばガラス繊維14を含有している。ここに脱臭抗菌
材15を含有させた後、射出成形してファンの羽を形成
するものである。
【0031】ガラス繊維入りPPに脱臭抗菌材を含有さ
せる方法としては、例えばガラス繊維の入っていないP
Pを溶かし、そこに脱臭抗菌材を入れ混合し、出来た脱
臭抗菌材入りPPにガラス繊維を改め混入させる。
【0032】脱臭抗菌材15は植物由来のポリフェノー
ルを多く含むもの、例えば緑茶抽出成分をセラミックス
に含有させ固定化し、3ミクロン以下の粒子に調整した
ものである。
【0033】緑茶等の植物に含有されている抗菌または
脱臭性の物質は、水溶性または水となじみ易いという性
質を有しているものが多い。このため、水分の多い、湿
度の高い環境では、抗菌または脱臭性成分が水分中に溶
出し、効果が損なわれてしまうという問題点があった。
そこで、これを解決するため、上記の成分をセラミック
スに含有させたものを用いるとよい。この構成により、
洗浄しても、抗菌や脱臭の成分が流出することが低減さ
れ、長期に亙り性能が維持される。
【0034】この脱臭抗菌材15は、ポリフェノールを
多く含有するもので、表面に多数のOH基が存在するの
で、特に親水性表面を持つガラス繊維14に吸着し易く
プラスチック内ではより均一に混合される。また、ガラ
ス繊維14は、図3に示すように成形品の表面から内部
まで連通し易く、したがって、ガラス繊維14表面に集
まった脱臭抗菌材15は成形品の内部にあるものまで有
効に脱臭、抗菌能力を発揮できる。このため、脱臭、抗
菌の能力が大きくなり、かつ長期に亙り性能を維持でき
る。結果として、運用、製造コストが低減される。
【0035】親水性表面であるガラスとポリフェノール
のOH基は分子間引力で接着し易い。また、ガラス繊維
は長い為、繊維全体が樹脂に包括されること無く、一部
が表面に露出し易い。そこで、ガラス繊維とポリフェノ
ールを主体とした脱臭抗菌剤を混合し、樹脂に添加する
ことにより、成形品は脱臭抗菌剤が付着したガラス繊維
の一部が表面に露出し、そのガラス繊維と樹脂との間に
出来た隙間より臭気成分が進入し、見かけ上樹脂内部に
ある脱臭抗菌剤を効率的に活用することができる。
【0036】ここで脱臭機構について説明する。ポリフ
ェノールからなる脱臭材は上記に示したように多くのO
H基を持ち、例えば野菜の腐敗臭の主成分であるメチル
メルカプタンと次式のように化学反応をし、脱臭する。
【0037】ROH+CH3SH→(2H2O)→RO
SH+CO2+4H2 同様に魚や肉の腐敗臭の主成分であるアンモニアとは次
式のように化学反応し、脱臭を行なう。
【0038】ROH+NH3→RONH4 また、冷蔵庫内は低温であるが、扉開閉の頻度が多く、
ほとんどの設置場所がキッチンであることから、冷気循
環ファン表面には油膜が付着し易く、この付着した油膜
の上に繊維屑等が付着し、羽の先端から次第によごれが
堆積する現象がある。本発明は上記に示したようにポリ
フェノールが有機物と化学反応し、分解する為、このよ
うな油膜が付着した再、分解が出来、よごれの堆積を防
止できる。
【0039】しかしながら、上記の構成のみでは、ファ
ンに含まれる臭気の脱臭や有機物を分解する物質成分が
有限であるため、分解可能な量に限界がある。
【0040】一方、ポリフェノールは先に示した通りO
H基を多く含み、これが臭気や有機物と化学反応し脱
臭、分解を行なうが、水分と接触することでOH基を再
生することが可能である。メチルメルカプタンと化学反
応したものの再生の反応を次式に示す。
【0041】ROSH+2H2O→ROH+硫黄酸化物
+2H2 また、アンモニアと化学反応したものの再生の反応を次
式に示す。
【0042】RONH4+H2O→ROH+NH4OH したがって、冷蔵庫内には食品から発生する多くの水分
が存在する為、再生可能となる。
【0043】しかし、上記実施例では、ファンを冷却器
の下流側に設置する構成である。このため、ファンが氷
に覆われてしまい、臭気成分と接触できず、脱臭性能が
低下するといった現象が予想される。そこで、ファン表
面凍結による脱臭性能低下の有無について検討を行った
ので、結果を図4を用いて説明する。
【0044】図4は、水源となる貯蔵物が無い場合の冷
蔵庫と、加湿手段を設けて加湿を行った場合の冷蔵庫に
おいて臭気成分の量の時間変化を示すグラフである。1
6は、冷蔵庫内のメチルメルカプタンの自然減衰、17
は冷蔵庫が乾燥している場合、18は冷蔵庫を加湿した
場合の変化を示したものである。図4に示すように、加
湿した場合18の方が脱臭性能が向上していることがわ
かる。
【0045】これは、メチルメルカプタンが水分に吸着
しため、見かけ上脱臭性能が向上したものと考えられ
る。この理由として、ファン表面に付着する水分は水を
かけたように多量ではなく、冷蔵庫中の水分のうちの大
部分は冷却器に着霜しており、着霜しなかった水分のみ
がファンに到達するので、ファンに付着する水分は相対
的に少ないと考えられる。また、ファンに到達した冷気
中の水蒸気は微細な水滴となってファン表面に結露する
と考えられるが、この水分はファン表面に付着した再、
ポリフェノールの再生に活用されるため、ファン表面が
広く氷に覆われないためであると考えられる。
【0046】また、冷蔵庫内の大部分の水分は冷却器に
着霜するので、再生に必要な水分が不十分であると考え
られるが、冷却器に付着した霜を溶かす除霜運転を行う
際に、溶けた水分の水蒸気が、ファン表面に付着して、
脱臭能力の再生が十分に行われる。このように、繰り返
し再生して抗菌、脱臭の性能を回復することが可能であ
り、長期に亙り性能を維持し、庫内の抗菌、脱臭を行う
ことができる。
【0047】次に、図5を用いて、ポリフェノールの混
率の適切な範囲について説明する。ポリフェノールの混
率は多いほど脱臭性能には良好であると考えられるが、
一方、プラスチックの強度が低下してしまうので、適切
な範囲が存在すると考えられる。そこで、緑茶成分の混
合率を変えて検討した結果、図5に示すように、20%
以上混合すると強度が低下して、冷却装置のファンとし
て不適切となることが判った。また、さらに、混合率を
多くするとコストが大きくなる。そこで、脱臭性能と混
合率の検討を行なった。公知のアクリレート系脱臭シー
トとの比較検討を行なった結果、従来品を上回る緑茶に
含有される上記成分の含有率は5%以上であることが判
った。以上の検討の結果、緑茶成分の混合率は5%以
上、20%以下が適切であると考えられる。
【0048】上記実施例によれば、冷気循環の抵抗の増
大を抑えて脱臭、抗菌性能を向上することができる。ま
た、送風機に脱臭、抗菌機能を付与することから、脱
臭、抗菌を行う部材自らが臭気を集める構造となり、高
効率な脱臭抗菌が可能となる。また、植物に含有されて
いる物質を脱臭、抗菌のための成分としているため、製
品イメージの向上にもつながる。また、ファンを構成す
る部材に、ガラスを含有させたことにより、ファン部材
の内部の脱臭、抗菌材にも有効に効力を発揮させること
ができる。
【0049】植物に含まれる抗菌を行う成分として、茶
粉末、茶抽出物、茶カテキン、茶サポニン等茶に含まれ
る成分は良好な抗菌性を有することが知られており、安
全性も高い。このため、冷却装置の衛生性と安全性を両
立できる。
【0050】また、臭気物質を吸着して脱臭する構成で
あり、臭気成分が化学作用により分解されるので、脱臭
手段内に臭気成分が蓄積されない。このため、脱臭が確
実であり、長期間性能を維持することができ、長期に亙
り使用することが出来る。
【0051】また、本発明によれば、安価な構成で冷気
中の水分を脱臭抗菌能力の再生に活用できる為、これに
より多量の臭気を脱臭することができる冷蔵庫を得るこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、冷却効率
を向上させた冷却装置を提供できる。
【0053】また、長期に亙り脱臭或いは抗菌の作用を
行うことのできる冷却装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の縦断面図である。
【図2】図1の冷蔵庫の野菜室部分の拡大縦断面図であ
る。
【図3】図1の冷蔵庫に用いる脱臭抗菌ファンの内部構
造の模式図である。
【図4】図1の冷蔵庫において脱臭抗菌ファンの表面の
凍結状態における脱臭性能を比較する特性図である。
【図5】ポリフェノールの混率の適切な範囲を示す表で
ある。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体、2…冷蔵室、3…冷蔵室扉、4…野菜
室、4a…野菜容器、4b…蓋体、5…野菜室扉、6…
冷蔵室ファン、7…冷蔵室冷却器、8a…上段冷凍室、
8b…下段冷凍室、9a…上段冷凍室扉、9b…下段冷凍
室扉、10…冷凍室ファン、11…冷凍室冷却器、12
…コンプレッサ、13…樹脂、14…ガラス繊維、15
…脱臭抗菌材、16…冷蔵庫内のメチルメルカプタンの
自然減衰、17…冷蔵庫が乾燥している場合のメチルメ
ルカプタンの脱臭性能、18…冷蔵庫内を加湿器で加湿
した場合のメチルメルカプタンの脱臭性能。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 邦成 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 小林 亨 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 八下田 豊 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 Fターム(参考) 3H022 AA02 BA04 CA53 CA54 DA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却器により冷却された空気を供給するフ
    ァンを備えた冷却機器であって、前記ファンがポリフェ
    ノール化合物系成分を含有した冷却装置。
  2. 【請求項2】前記ポリフェノール化合物系成分を羽根部
    材に含有した請求項1に記載の冷却装置。
  3. 【請求項3】前記ポリフェノール化合物系成分がセラミ
    ックスに含有された請求項1または2に記載の冷却装
    置。
  4. 【請求項4】前記ポリフェノール化合物系成分を含有す
    る前記ファンの部材がガラス繊維を含む請求項1ないし
    3のいずれかに記載の冷却装置。
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