JP2003049873A - 車軸用軸受装置 - Google Patents

車軸用軸受装置

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JP2003049873A
JP2003049873A JP2001237802A JP2001237802A JP2003049873A JP 2003049873 A JP2003049873 A JP 2003049873A JP 2001237802 A JP2001237802 A JP 2001237802A JP 2001237802 A JP2001237802 A JP 2001237802A JP 2003049873 A JP2003049873 A JP 2003049873A
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Japan
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hub wheel
bearing device
axle
friction body
vehicle
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JP2001237802A
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Koji Shima
孝爾 嶋
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/001Integrated brakes or clutches for stopping or coupling the relatively movable parts

Abstract

(57)【要約】 【課題】車軸用軸受装置において、駆動トルクよりも制
動トルクが大となるときに車輪に対して回転抵抗を付与
するブレーキアシスト機能を備えることにより付加価値
を高める。 【解決手段】車軸用軸受装置において、ハブホイール1
と筒体34との間に機械式クラッチ4を組み込み、駆動
トルクT1と制動トルクT2との関係がT1>T2のと
きに円滑な動力伝達を行えるようにする一方で、T1≦
T2のときに動力伝達を遮断したうえでハブホイール1
に対して回転抵抗を付与させてブレーキアシストさせる
ようにしている。つまり、車軸用軸受装置本来の機能の
他に、ブレーキアシスト機能を付加しているから、車両
においてエンジンブレーキやディスクブレーキ装置によ
る制動力をサポートできるなど、車両における燃費性能
やブレーキ性能の向上に貢献できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車輪を車体
に対して支持するための車軸用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車軸用軸受装置としては、通常、
従動輪の支持に用いるタイプと、駆動輪の支持に用いる
タイプとがあるが、本発明は駆動輪支持タイプを対象と
している。
【0003】この種の車軸用軸受装置としては、従来か
らいろいろな構成のものが提案されているが、基本的に
転がり軸受を中心とした構成であり、特別な機能が付加
されたものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記車軸用軸受装置で
は、通常、車輪の回転抵抗を少なくすることが望ましい
とされており、何らかの余分な機能を付加したものはな
い。
【0005】このような事情に鑑み、本発明は、車軸用
軸受装置において、駆動トルクよりも制動トルクが大と
なるときに車輪に対して回転抵抗を付与するブレーキア
シスト機能を備えることにより付加価値を高めることを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明第1の車軸用軸受
装置は、車輪が取り付けられるハブホイールと、ハブホ
イールに対して軸方向で位置決めされるとともに相対回
転可能な状態で結合される筒体と、筒体の中心孔に対し
て嵌合されて軸方向ならびに周方向に一体的に結合され
る入力軸と、前記筒体の外周に配設されて前記ハブホイ
ール、筒体ならびに入力軸を車体に対して回転自在に支
持する複列転がり軸受とを備え、前記ハブホイールと筒
体との間に、入力軸から筒体に入力される駆動トルクT
1とハブホイールにかかる制動トルクT2との関係がT
1>T2のときに前記ハブホイールを入力軸および筒体
と一体的に回転させる第1状態とする一方で、T1≦T
2のときに前記ハブホイールを入力軸および筒体と相対
的に回転させたうえでハブホイールに対して回転抵抗を
付与させる第2状態とする機械式クラッチが設けられて
いる。
【0007】本発明第2の車軸用軸受装置は、上記第1
の構成において、前記入力軸が、前記筒体に対して等速
ジョイントを介して結合されており、この等速ジョイン
トに備える椀形外輪の車両アウタ側に連接される軸部が
前記筒体に対して結合される形態である。
【0008】本発明第3の車軸用軸受装置は、上記第1
または第2の構成において、前記機械式クラッチが、前
記ハブホイールに対して同期回転可能でかつ軸方向変位
可能に取り付けられる可動摩擦体と、前記複列転がり軸
受の外輪に一体的に結合されて前記可動摩擦体が軸方向
に変位されることにより圧接または離隔される固定摩擦
体と、T1>T2のときに前記可動摩擦体を固定摩擦体
から離隔させて前記第1状態を確保する一方で、T1≦
T2のときに前記可動摩擦体を固定摩擦体に対して圧接
させて前記第2状態を確保するカム機構とを含む。
【0009】本発明第4の車軸用軸受装置は、上記第3
または第4の構成において、前記カム機構が、前記筒体
に一体的に設けられて前記可動摩擦体に対して軸方向で
対向されるカムプレートと、カムプレートおよび可動摩
擦体の両対向面にそれぞれ設けられる一対のカム溝と、
両カム溝間にそれぞれ1つずつ介装されるクラッチ用玉
とを含み、前記クラッチ用玉が、前記カム溝内を周方向
に転動することで可動摩擦体を固定摩擦体に対して圧接
または離隔するよう変位させるものである。
【0010】本発明第5の車軸用軸受装置は、上記第3
または第4の構成において、前記可動摩擦体と固定摩擦
体との当接面が、回転軸線に対して傾斜するテーパコー
ン面とされている。
【0011】要するに、本発明では、前記ハブホイール
と筒体との間に機械式クラッチを組み込むことにより、
駆動トルクT1と制動トルクT2との関係が、T1>T
2のときにハブホイールを入力軸および筒体と一体的に
回転させる一方で、T1≦T2のときにハブホイールを
入力軸および筒体と相対的に回転させるようにしたうえ
でハブホイールに対して回転抵抗を付与させるようにし
ている。つまり、車軸用軸受装置本来の機能に加えて、
ブレーキアシストという機能を付加するようにしてい
る。
【0012】しかも、上記機械式クラッチが駆動トルク
T1と制動トルクT2の大小関係に応じて機械的に状態
を切り替えるものであるから、例えばセンサや制御装置
といった電気部品を用いる必要がないなど、無駄を省け
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の詳細について図面に示す
実施形態を参照して詳細に説明する。
【0014】図1から図5に本発明の一実施形態を示し
ている。ここでは、駆動輪の支持に用いる車軸用軸受装
置を例に挙げる。図1は、車軸用軸受装置を示す縦断面
図、図2は、図1の車軸用軸受装置の機械式クラッチを
拡大して示す断面図、図3は、図2の機械式クラッチの
分解斜視図、図4は、機械式クラッチの第2状態で、カ
ム機構を周方向に展開した断面図、図5は、機械式クラ
ッチの第1状態で、カム機構を周方向に展開した断面図
である。
【0015】図例の車軸用軸受装置は、ハブホイール1
と、等速ジョイント2と、複列転がり軸受3とを備えて
おり、機械式クラッチ4を付加していることに特徴があ
る。
【0016】ハブホイール1は、中空構造となってお
り、その外周面の車両アウタ側には径方向外向きのフラ
ンジ11が形成されている。このフランジ11に対して
ディスクブレーキ装置のディスクロータ5および車輪
(図示省略)があてがわれて複数のボルト6により取り
付けられる。
【0017】等速ジョイント2は、周知のツェッパタイ
プのCVJ(Constant Velocity Joint)が用いられて
おり、椀形外輪21と、内輪22と、複数の玉23群
と、保持器24とを備えている。この椀形外輪21の小
径側には、軸部25が突出する状態で一体に形成されて
いる。なお、上記内輪22に対して駆動トルクを入力す
るためのアクスルシャフト7がスプライン嵌合されて止
め輪(符号省略)などで抜け止め固定される。このアク
スルシャフト7の他端側は、図示しないが、別の等速ジ
ョイントを介して車両のデファレンシャル装置などに取
り付けられる。
【0018】複列転がり軸受3は、二列の軌道溝を有す
る単一の外輪31と、二列で配設される転動体としての
複数の玉32と、二つの冠形保持器33と、車両アウタ
側の内輪34と、車両インナ側の内輪35とを備えてい
る。外輪31の外周面の軸方向中間には、径方向外向き
のフランジ36が設けられており、このフランジ36が
車体の一部であるナックル8に対してボルト9で取り付
けられる。車両アウタ側の内輪34は、請求項に記載の
筒体に相当するものであるが、ここでは外輪31の車両
アウタ側の軌道溝に対応する軌道面を有するとともに、
外輪31の車両インナ側の軌道溝に対応する位置まで延
出されて形状になっている。この車両アウタ側の内輪3
4の延出部36は、小径に形成されており、この小径の
延出部36に対して車両インナ側内輪35が外嵌される
とともに、延出部36の内端を径方向外向きに屈曲させ
て車両インナ側の内輪35の端面に対してかしめ付ける
ことにより、複列転がり軸受3に対して所要の予圧を付
与するようになっている。このかしめ部には、符号37
を付してある。
【0019】なお、上記複列転がり軸受3に備える車両
アウタ側の内輪34の中心孔に対して等速ジョイント2
に備える椀形外輪21の軸部25が挿入された状態で、
等速ジョイント2に備える椀形外輪21の本体部分が複
列転がり軸受3に対して軸方向隣り合わせに配置され
る。これら複列転がり軸受3と等速ジョイント2との結
合形態については、以下で説明する。
【0020】つまり、車両アウタ側の内輪34の内周に
おいて車両アウタ側端縁から車両インナ側へ向かう途中
までの領域に雌スプラインが形成されており、残りの領
域に拡径する円筒面が形成されている。一方、軸部25
の外周において車両アウタ側端縁から軸方向途中までの
領域に雄スプラインが形成されており、残りの領域に拡
径する円筒面が形成されている。
【0021】そして、内輪34に対して椀形外輪21の
軸部25がスプライン嵌合されるのであるが、軸部25
の自由端に対してナット26を螺合することにより、こ
のナット26を内輪34の車両アウタ側端面に対して突
き当てるとともに、内輪34の雌スプラインの車両イン
ナ側端縁を軸部25の雄スプラインの車両インナ側端縁
に対して突き当てて、内輪34をナット26と軸部25
とで軸方向から挟みつける形態にしている。このとき、
内輪34のかしめ部37は、等速ジョイント2の椀形外
輪21の小径部分に対して非接触とされている。
【0022】また、ハブホイール1は、複列転がり軸受
3の車両アウタ側内輪34に対してC形止め輪38によ
り軸方向に位置決めした状態でかつ周方向に相対回転可
能な状態で結合されている。
【0023】機械式クラッチ4は、ハブホイール1と車
両アウタ側の内輪34との間に設けられて、アクスルシ
ャフト7から等速ジョイント2および内輪34に入力さ
れる駆動トルクT1とハブホイール1にかかる制動トル
クT2との関係が、T1>T2のときにハブホイール1
を等速ジョイント2および内輪34と一体的に回転させ
る第1状態とする一方で、T1≦T2のときにハブホイ
ール1を等速ジョイント2および内輪34と相対的に回
転させたうえでハブホイール1に対して回転抵抗を付与
させる第2状態とするものであり、可動摩擦体41と、
固定摩擦体42と、カム機構43と、弾発付勢部材44
とを備えている。
【0024】上記可動摩擦体41は、環状プレートから
なり、ハブホイール1の外周に対して同期回転可能かつ
軸方向変位可能にスプライン嵌合されている。この可動
摩擦体41の外周面には、車両インナ側へ向けて縮径す
るテーパコーン面41aが形成されている。
【0025】上記固定摩擦体42は、複列転がり軸受3
の外輪31における車両アウタ側を延長して形成されて
いる。この固定摩擦体42の車両アウタ側端部には、車
両アウタ側へ向けて拡径するテーパコーン面42aが設
けられており、このテーパコーン面42aに対して上記
可動摩擦体41のテーパコーン面41aが圧接または離
隔される。
【0026】カム機構43は、上記駆動トルクT1と制
動トルクT2との関係が、T1>T2のときに可動摩擦
体41のテーパコーン面41aを固定摩擦体42のテー
パコーン面42aから離隔させて上記第1状態を確保す
る一方で、T1≦T2のときに可動摩擦体41のテーパ
コーン面41aを固定摩擦体42のテーパコーン面42
aに対して圧接させて上記第2状態を確保するものであ
る。
【0027】このカム機構43は、車両アウタ側の内輪
34の車両アウタ側端縁に一体にフランジ状に形成され
て可動摩擦体41と軸方向で対向されるカムプレート4
5と、カムプレート45および可動摩擦体41の両対向
面にそれぞれ設けられる一対のカム溝46,47と、両
カム溝46,47間にそれぞれ1つずつ介装されるクラ
ッチ用玉48とを含む。両カム溝46,47は、周方向
中心から周方向両側へ向けて深さが浅くなるすり鉢状に
形成されており、クラッチ用玉48が、両カム溝46,
47内を周方向に転動することで可動摩擦体41のテー
パコーン面41aを固定摩擦体42のテーパコーン面4
2aに対して圧接または離隔するよう変位させる。
【0028】弾発付勢部材44は、例えばダイアフラム
スプリングや皿ばねなどからなり、可動摩擦体41とハ
ブホイール1のフランジ11との対向面間に所定量圧縮
した状態で介装されている。つまり、この弾発付勢部材
44は、自身の弾性復元力でもって可動摩擦体41をカ
ムプレート45側へ弾発付勢することにより可動摩擦体
41のテーパコーン面41aを固定摩擦体42のテーパ
コーン面42aに対して圧接させるものである。
【0029】次に、上記車軸用軸受装置の動作について
説明する。
【0030】まず、アクスルシャフト7から前後進の駆
動トルクT1が入力されることにより等速ジョイント2
および内輪34が回転されると、クラッチ用玉48が周
方向に転動して、図5に示すように、可動摩擦体41を
弾発付勢部材44に抗して車両アウタ側へ移動させるの
で、可動摩擦体41のテーパコーン面41aが固定摩擦
体42のテーパコーン面42aから離隔させられて、内
輪34と可動摩擦体41とハブホイール1の三者が一体
化して同期回転することになる。このとき、可動摩擦体
41と固定摩擦体42とが摺動しないので、ハブホイー
ル1に対して回転抵抗が付与されない。したがって、ア
クスルシャフト7からハブホイール1に対する動力伝達
が円滑に行われる。
【0031】一方、図示しないディスクブレーキ装置の
作動によりハブホイール1に対して制動トルクT2が入
力されて、この制動トルクT2とアクスルシャフト7か
ら入力される前後進の駆動トルクT1との関係が、T1
≦T2になると、クラッチ用玉48の転動と弾発付勢部
材44の弾性復元力によって、図4に示すように、可動
摩擦体41を車両インナ側へ移動させるので、可動摩擦
体41のテーパコーン面41aが固定摩擦体42のテー
パコーン面42aに圧接させられることになる。この可
動摩擦体41と固定摩擦体42とが摺動することによっ
て、ハブホイール1に対して回転抵抗が付与されること
になるので、この回転抵抗が図示しない車輪に対するブ
レーキアシスト力となる。
【0032】ところで、上記機械式クラッチ4では、可
動摩擦体41と固定摩擦体42の各テーパコーン面41
a,42aの摩耗寿命について複列転がり軸受3の寿命
に近づけるように設計するのが好ましい。
【0033】以上説明したように、車軸用軸受装置にお
いて、ハブホイール1と車両アウタ側の内輪34との間
に機械式クラッチ4を組み込むことにより、駆動トルク
T1と制動トルクT2との関係がT1>T2のときには
効率のよい動力伝達を行うことができることに加えて、
T1≦T2のときにはハブホイール1に対して回転抵抗
を付与させてブレーキアシストするようにしている。こ
れにより、車両においてエンジンブレーキやディスクブ
レーキ装置による制動力をサポートできるなど、車両に
おける燃費性能やブレーキ性能の向上に貢献できる。し
かも、上述しているように、機械式クラッチ4が駆動ト
ルクT1と制動トルクT2の大小関係に応じて機械的に
状態を切り替えるものであるから、例えばセンサや制御
装置といった電気部品を用いる必要がないなど、設備コ
ストの無駄な増加を抑制できる。
【0034】なお、本発明は上述した実施形態のみに限
定されるものではなく、いろいろな応用や変形が考えら
れる。
【0035】(1)上記実施形態で示した機械式クラッ
チ4について、各構成要素の形状や構造は機能的に同等
な範囲でいろいろ変形できる。例えば弾発付勢部材44
は、コイルスプリングとすることができる。
【0036】(2)上記実施形態で示した車軸用軸受装
置は、等速ジョイント2を介してアクスルシャフト7を
結合した構成であるが、等速ジョイント2を用いずにア
クスルシャフト7を直接的に結合するタイプも本発明に
含まれる。この場合、アクスルシャフト7のみが請求項
に記載の入力軸に相当するが、上記実施形態の場合に
は、請求項に記載の入力軸がアクスルシャフト7と等速
ジョイント2とを併せたものに相当する。
【0037】(3)上記実施形態で示した車軸用軸受装
置について、例えば車両アウタ側の内輪34の車両イン
ナ側端縁をかしめるようにしているが、このかしめに代
えて、内輪34の車両インナ側端縁を雄ねじ形状とし、
そこにナットを螺合するような形態にしてもよい。
【0038】(4)上記実施形態において、ハブホイー
ル1とディスクロータ5とを一体に形成することができ
る。
【0039】
【発明の効果】請求項1から5の発明に係る車軸用軸受
装置は、ハブホイールと筒体との間に機械式クラッチを
組み込むことにより、駆動トルクT1と制動トルクT2
の大小関係に応じて、入力軸からハブホイールへの動力
伝達を円滑に行う状態と、入力軸からハブホイールへの
動力伝達を遮断したうえでハブホイールに対して回転抵
抗を付与させてブレーキアシストする状態とに自動的に
切り替えることができるようにしているから、車両にお
いてエンジンブレーキやディスクブレーキ装置による制
動力をサポートできるなど、車両における燃費性能やブ
レーキ性能の向上に貢献できて、付加価値を高めること
ができる。
【0040】しかも、上記機械式クラッチが駆動トルク
T1と制動トルクT2の大小関係に応じて機械的に状態
を切り替えるものであるから、例えばセンサや制御装置
などの電気部品を用いる必要がないなど、設備コストの
無駄な増加を抑制できる点でも有利である。
【0041】特に、請求項4や5の発明は、機械式クラ
ッチを極力簡素な構成に特定したものであり、組み立て
性において有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車軸用軸受装置を示
す縦断面図
【図2】図1の車軸用軸受装置の機械式クラッチを拡大
して示す断面図
【図3】図2の機械式クラッチの分解斜視図
【図4】図2の機械式クラッチの第2状態で、カム機構
を周方向に展開した断面図
【図5】図2の機械式クラッチの第1状態で、カム機構
を周方向に展開した断面図
【符号の説明】
1 ハブホイール 2 等速ジョイント 3 複列転がり軸受 4 機械式クラッチ 5 ディスクロータ 7 アクスルシャフト 11 ハブホイールのフランジ 21 等速ジョイントの椀形外輪 25 椀形外輪の軸部 34 複列転がり軸受の車両アウタ側内輪 41 機械式クラッチの可動摩擦体 42 機械式クラッチの固定摩擦体 43 機械式クラッチのカム機構 44 機械式クラッチの弾発付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16D 41/06 F16D 41/06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪が取り付けられるハブホイールと、ハ
    ブホイールに対して軸方向で位置決めされるとともに相
    対回転可能な状態で結合される筒体と、筒体の中心孔に
    対して嵌合されて軸方向ならびに周方向に一体的に結合
    される入力軸と、前記筒体の外周に配設されて前記ハブ
    ホイール、筒体ならびに入力軸を車体に対して回転自在
    に支持する複列転がり軸受とを備え、 前記ハブホイールと筒体との間に、入力軸から筒体に入
    力される駆動トルクT1とハブホイールにかかる制動ト
    ルクT2との関係がT1>T2のときに前記ハブホイー
    ルを入力軸および筒体と一体的に回転させる第1状態と
    する一方で、T1≦T2のときに前記ハブホイールを入
    力軸および筒体と相対的に回転させたうえでハブホイー
    ルに対して回転抵抗を付与させる第2状態とする機械式
    クラッチが設けられていることを特徴とする車軸用軸受
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1の車軸用軸受装置において、 前記入力軸が、前記筒体に対して等速ジョイントを介し
    て結合されており、この等速ジョイントに備える椀形外
    輪の車両アウタ側に連接される軸部が前記筒体に対して
    結合される形態であることを特徴とする車軸用軸受装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の車軸用軸受装置におい
    て、 前記機械式クラッチが、前記ハブホイールに対して同期
    回転可能でかつ軸方向変位可能に取り付けられる可動摩
    擦体と、 前記複列転がり軸受の外輪に一体的に結合されて前記可
    動摩擦体が軸方向に変位されることにより圧接または離
    隔される固定摩擦体と、 T1>T2のときに前記可動摩擦体を固定摩擦体から離
    隔させて前記第1状態を確保する一方で、T1≦T2の
    ときに前記可動摩擦体を固定摩擦体に対して圧接させて
    前記第2状態を確保するカム機構とを含むことを特徴と
    する車軸用軸受装置。
  4. 【請求項4】請求項3の車軸用軸受装置において、 前記カム機構が、前記筒体に一体的に設けられて前記可
    動摩擦体に対して軸方向で対向されるカムプレートと、
    カムプレートおよび可動摩擦体の両対向面にそれぞれ設
    けられる一対のカム溝と、両カム溝間にそれぞれ1つず
    つ介装されるクラッチ用玉とを含み、 前記クラッチ用玉が、前記カム溝内を周方向に転動する
    ことで可動摩擦体を固定摩擦体に対して圧接または離隔
    するよう変位させるものであることを特徴とする車軸用
    軸受装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4の車軸用軸受装置におい
    て、 前記可動摩擦体と固定摩擦体との当接面が、回転軸線に
    対して傾斜するテーパコーン面とされていることを特徴
    とする車軸用軸受装置。
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