JP2003049823A - 回転ヒンジ機構及び電子機器 - Google Patents

回転ヒンジ機構及び電子機器

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JP2003049823A
JP2003049823A JP2001238420A JP2001238420A JP2003049823A JP 2003049823 A JP2003049823 A JP 2003049823A JP 2001238420 A JP2001238420 A JP 2001238420A JP 2001238420 A JP2001238420 A JP 2001238420A JP 2003049823 A JP2003049823 A JP 2003049823A
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rotary
hole
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camera
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JP2001238420A
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Ryosuke Abu
良介 阿武
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の本体部と、この本体部に回転可能
に取り付けられた回転部との間を電気的に接続する配線
の引き回しの設計自由度を大幅に向上させる。 【解決手段】 電子機器1の本体部2と、この本体部2
に回転可能に取り付けられた回転部3とを互いに回転可
能に支持するものであり、本体部2と回転部3との間を
電気的に接続する配線29が挿通される貫通孔23を有
し、本体部2と回転部3との一方側3aに取り付けられ
た固定部材21と、固定部材21の貫通孔23の周囲に
回転可能に取り付けられると共に、本体部2と回転部3
との他方側2aに取り付けられた回転部材22とを備え
る。これにより、例えば、固定部材21の本体部2と回
転部3との回転中心Sから偏心した位置に貫通孔23を
設けることや、このような貫通孔23を複数設けるとい
ったことが可能となり、配線29の引き回しの設計自由
度を大幅に向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体部と回転部と
を互いに回転可能に支持する回転ヒンジ機構、並びに、
そのような回転ヒンジ機構を備えることによって本体部
に回転部が回転可能に取り付けられた電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子機器の中には、例えば図10及び図
11に示す携帯型ビデオカメラ100のように、カメラ
部101が本体部102に回転可能に取り付けられたも
のがある。
【0003】この携帯型ビデオカメラ100において、
カメラ部101は、正面側の上部に撮像レンズ103
と、この撮像レンズ103と対向する背面側の上部にビ
ューファインダ104と、背面側に操作ボタン105と
を有している。一方、本体部102は、背面側に液晶表
示パネル106を有しており、この液晶表示パネル10
6によって、カメラ部101のビューファインダ104
以外にも、撮像レンズ103を通して撮像された画像を
表示することが可能となっている。
【0004】また、カメラ部101と本体部102と
は、内部に設けられた回転ヒンジ機構によって互いに回
転可能に支持されている。
【0005】具体的に、この回転ヒンジ機構は、図12
及び図13に示すように、カメラ部101側に取り付け
られた回転軸107と、本体部102側に取り付けられ
た固定板108とを有し、固定板108に回転軸107
が回転可能に取り付けられた構造となっている。
【0006】回転軸107は、その中心部に貫通孔10
9を有する全体略筒状を呈しており、その外周部には、
フランジ部110が全周に亘って突出形成されている。
そして、この回転軸107は、カメラ部101の筐体1
01aに穿設された係合孔101bに係合されると共
に、フランジ部110が筐体101aに当接されて複数
のネジ111で固定されることにより、カメラ部101
側に取り付けられている。
【0007】一方、固定板108は、略平板状を呈して
おり、その両端部からは、一対の固定片部112が突出
形成されている。そして、この固定板108は、本体部
102の筐体102aに一対の固定片部112が当接さ
れて複数のネジ113で固定されることにより、本体部
102側に取り付けられている。
【0008】また、回転軸107は、固定板108に回
転可能に取り付けられている。具体的に、固定板108
の中心部には、回転軸107が係合される係合孔114
が穿設されており、本体部102の筐体102aには、
この固定板108の係合孔114に係合された回転軸1
07が臨む開口部102bが穿設されている。そして、
この固定板108の係合孔114に回転軸107が係合
され、フランジ部110が固定板108に当接されると
共に、回転軸107にスペーサ115を介して嵌合され
る略円環状の押え板116が固定板108に当接されて
フランジ部110に複数のネジ117で固定されてい
る。これにより、フランジ部110と押え板116とが
固定板108を挟み込んだ状態となり、回転軸107が
固定板108に対して回転可能となっている。
【0009】また、フランジ部110の固定板108と
当接される面には、全周に亘って溝部118が形成され
ており、この溝部118の内部には、回転軸107に嵌
合される略円環状のクリック板金119を固定板108
側へと付勢するバネ部材120が配設されている。
【0010】この回転ヒンジ機構では、本体部102に
対してカメラ部101が回転されると、クリック板金1
19と固定板108とが摺接しながら、所定の回転位置
にて固定板108に形成された係合凹部と、クリック板
金118に形成された係合凸部とが係合される。これに
より、回転時に適度なフリクションを付与しながら、所
定の回転位置にてクリック感を付与し、カメラ部101
を本体部102に保持することが可能となっている。
【0011】また、この回転ヒンジ機構では、貫通孔1
09及び開口部102bに挿通される配線121によっ
て、カメラ部101と本体部102との間を電気的に接
続することが可能となっている。
【0012】以上のように、携帯型ビデオカメラ100
では、回転ヒンジ機構がカメラ部101と本体部102
とを互いに回転可能に支持することによって、本体部1
02に対して、図11及び図12中矢印Yに示す方向に
カメラ部101の向きを切り替えることが可能となって
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した回
転ヒンジ機構では、回転軸107の中心部に設けられた
貫通孔109を通して、カメラ部101と本体部102
との間を電気的に接続する配線121の引き回しを行わ
なければならず、このような制約によって電子機器を自
由に設計することができなくなるといった問題があっ
た。
【0014】すなわち、このような従来の回転ヒンジ機
構を備える電子機器では、常に回転軸107の中心部に
設けられた貫通孔109に挿通される配線121の引き
回しを考慮した設計を行わなければならず、また、この
ような制約によって更なる小型化を図ることが非常に困
難となっていた。
【0015】また、上述した従来の回転ヒンジ機構で
は、回転軸107の貫通孔109に挿通される配線12
1が、回転軸107の回転に伴って貫通孔109の内周
面と摺接することになる。このため、従来の回転ヒンジ
機構では、配線121を保護するためのガード部材12
2が、貫通孔109の内周面の全周に亘って設けられて
いる。
【0016】しかしながら、従来の回転ヒンジ機構で
は、このようなガード部材を設けることによって、貫通
孔109の径が大きくなってしまうことから、この回転
ヒンジ機構自体が大きくなってしまい、更なる電子機器
の小型化が困難となっていた。
【0017】そこで、本発明は、このような従来の事情
に鑑みて提案されたものであり、電子機器の本体部と、
この本体部に回転可能に取り付けられた回転部との間を
電気的に接続する配線の引き回しの設計自由度を大幅に
向上させた回転ヒンジ機構を提供することを目的とす
る。
【0018】また、本発明は、そのような回転ヒンジ機
構を備えることによって、設計の自由度を向上させると
共に、更なる小型化を可能とした電子機器を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る回転ヒンジ機構は、電子機器の本
体部と、この本体部に回転可能に取り付けられた回転部
とを互いに回転可能に支持するものであり、本体部と回
転部との間を電気的に接続する配線が挿通される貫通孔
を有し、本体部と回転部との一方側に取り付けられた固
定部材と、固定部材の貫通孔の周囲に回転可能に取り付
けられると共に、本体部と回転部との他方側に取り付け
られた回転部材とを備えることを特徴としている。
【0020】以上のように、本発明に係る回転ヒンジ機
構では、固定部材の貫通孔の周囲に回転部材が回転可能
に取り付けられていることから、例えば、固定部材の本
体部と回転部との回転中心から偏心した位置に貫通孔を
設けることや、このような貫通孔を複数設けるといった
ことが可能となり、配線の引き回しの設計自由度を大幅
に向上させることが可能となる。
【0021】また、固定部材の貫通孔に挿通される配線
は、回転部材が回転したときにこの貫通孔の内周面と摺
接することがないので、例えばフラットケーブルのよう
な扁平で可撓性を有する線材を用いて本体部と回転部と
の間を電気的に接続することも可能となる。
【0022】また、本発明に係る電子機器は、本体部
と、本体部に回転可能に取り付けられた回転部と、本体
部と回転部との間を電気的に接続する配線と、本体部と
回転部とを互いに回転可能に支持する回転ヒンジ機構と
を備え、回転ヒンジ機構は、配線が挿通される貫通孔を
有し、本体部と回転部との一方側に取り付けられた固定
部材と、固定部材の貫通孔の周囲に回転可能に取り付け
られると共に、本体部と回転部との他方側に取り付けら
れた回転部材とを有することを特徴としている。
【0023】以上のように、本発明に係る電子機器で
は、回転ヒンジ機構において、固定部材の貫通孔の周囲
に回転部材が回転可能に取り付けられていることから、
例えば、固定部材の本体部と回転部との回転中心から偏
心した位置に貫通孔を設けることや、このような貫通孔
を複数設けるといった配線の引き回しの設計自由度を大
幅に向上させることが可能となる。
【0024】また、固定部材の貫通孔に挿通される配線
は、回転部材が回転したときにこの貫通孔の内周面と摺
接することがないので、例えばフラットケーブルのよう
な扁平で可撓性を有する線材を用いて本体部と回転部と
の間を電気的に接続することも可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した回転ヒン
ジ機構及び電子機器について図面を参照して詳細に説明
する。
【0026】本発明を適用した回転ヒンジ機構を備える
電子機器は、例えば図1に示すように、デジタル画像を
撮影すると共に、この撮影された画像データをディスク
カートリッジに収納されたディスク状記録媒体に記録す
るデジタルスチルカメラ(以下、デジタルカメラとい
う。)1である。
【0027】このデジタルカメラ1は、図1及び図2に
示すように、本体部2と、この本体部2に対して回転可
能に取り付けられた回転部であるカメラ部3とを備えて
いる。
【0028】本体部2は、図3乃至図5に示すように、
カメラ部3により撮像された画像を表示するための画像
表示ユニット4を有しており、その背面側には、図示し
ない液晶表示パネル(LCD)が設けられている。ま
た、本体部2は、カメラ部3により撮像された画像デー
タを記録するための画像記録ユニット5を有している。
この画像記録ユニット5は、本体部2の前面側に配置さ
れており、上述したディスクカートリッジを挿脱するた
めのディスク挿脱部6や、このディスク挿脱部6を開閉
操作するための開閉ボタン7、ディスク状記録媒体に記
録された画像データの再生又は編集等を行うための操作
ボタン8等を有している。さらに、この本体部2には、
シャッターボタン9や、モード切替スイッチ10、ズー
ム切替スイッチ11等の各種操作ボタン(スイッチ)が
設けられている。
【0029】カメラ部3は、画像を撮像するための撮像
ユニット12を有しており、その上方側の端部には、撮
像レンズ13が設けられている。また、この撮像ユニッ
ト12の内部には、CCD(Charge Coupled Device)
等の撮像素子(図示せず。)が設けられており、撮像レ
ンズ13を通して取り込まれた画像を電気信号に変換
し、画像データとして本体部2の画像記録ユニット5に
出力し、上述したディスク状記録媒体に記録するように
なされている。また、撮像された画像データは、画像表
示ユニット4の液晶表示パネルに表示される。
【0030】そして、このカメラ部3は、図6に示す側
面部に設けられた操作レバー14を操作することによっ
て、本体部2に対して、図6中矢印Xに示す方向に回転
することが可能となっている。すなわち、このデジタル
カメラ1において、本体部2とカメラ部3とは、内部に
設けられた回転ヒンジ機構によって互いに回転可能に支
持されている。
【0031】具体的に、この回転ヒンジ機構は、図7乃
至図9に示すように、本体部2側に取り付けられた固定
軸21と、カメラ部3側に取り付けられた回転板22と
を有し、この固定軸21に回転板22が回転可能に取り
付けられた構造となっている。
【0032】固定軸21は、その中心部から偏心した位
置に貫通孔23を有する全体略筒状を呈しており、その
外周部には、フランジ部24が全周に亘って突出形成さ
れている。そして、この固定軸21は、本体部2の筐体
2aと当接される面に形成された係合凹部25に、筐体
2aに形成された係合凸部26が係合されて複数のネジ
(ここでは4つのネジ)27で固定されることにより、
本体部2側に取り付けられている。
【0033】また、本体部2の筐体2aには、固定軸2
1の貫通孔23の一部が臨む開口部28が穿設されてい
る。すなわち、これら貫通孔23と開口部28とは、本
体部2とカメラ部3との回転中心Sから偏心した位置に
て連通されている。そして、これら貫通孔23及び開口
部28に挿通される配線29によって、本体部2とカメ
ラ部3との間を電気的に接続することが可能となってい
る。さらに、貫通孔23から臨む内周面には、配線29
を保護するためのガード部材30が、開口部28の内周
面を除く全面に亘って設けられている。
【0034】一方、回転板22は、略平板状を呈してお
り、その両端部からは、一対の固定片部31がカメラ部
3の筐体3a側に折り曲げられ、外周に向かって突出形
成されている。そして、この回転板22は、カメラ部3
の筐体3aに一対の固定片部31が当接されて複数のネ
ジ(ここでは2つのネジ)32で固定されることによ
り、カメラ部3側に取り付けられている。
【0035】また、回転板22は、固定軸21に対し
て、図7中矢印X方向に回転可能に取り付けられてい
る。具体的に、回転板22の中心部には、固定軸21が
係合される係合孔33が穿設されている。そして、この
回転板22の係合孔33に固定軸21が係合され、フラ
ンジ部24が回転板22に当接されると共に、固定軸2
1にスペーサ34を介して嵌合される略円環状の押え板
35が回転板22に当接されてフランジ部24に複数の
ネジ(ここでは2つのネジ)36で固定されている。こ
れにより、回転板22は、フランジ部24と押え板35
とにより挟み込まれた状態となり、固定軸21に対して
回転可能となっている。
【0036】また、フランジ部24の回転板22と当接
される面には、全周に亘って溝部37が形成されてお
り、この溝部37の内部には、バネ部材38が配設され
ている。そして、このフランジ部24とバネ部材38と
の間には、固定軸21に嵌合される略円環状のクリック
板金39が配設されている。このクリック板金39は、
バネ部材38によってフランジ部24側へと付勢されて
おり、そのフランジ部24と対向する主面に、係合凸部
(図示せず。)を有している。
【0037】一方、フランジ部24には、クリック板金
39と対向する主面に、上述した図3に示す本体部2に
収納された状態を基準位置として、当該基準位置、当該
基準位置から90゜の角度で一の方向に回転される位
置、当該基準位置から180゜の角度で一の方向に回転
される位置、及び当該基準位置から90゜の角度で他の
方向に回転される位置に、それぞれクリック板金39の
係合凸部が係合される係合凹部(図示せず。)が設けら
れている。
【0038】この回転ヒンジ機構では、本体部102に
対してカメラ部101が回転されると、クリック板金3
9とフランジ部24とが摺接しながら、クリック板金3
9の係合凸部とフランジ部24の係合凹部とが上記回動
位置にて係合される。これにより、回転時に適度なフリ
クションを付与しながら、上記回転位置にてクリック感
を付与し、本体部2に対してカメラ部3を上記回転位置
にて保持することが可能となっている。
【0039】また、押え板35の外周部には、本体部2
に対してカメラ部3が回転される角度範囲を規制するた
めの一対の規制片部35a,35bが突出形成されてい
る。一方、回転板22には、この規制片部35aに当接
されるストッパー片部22が突出形成されている。そし
て、この回転ヒンジ機構では、本体部2に対してカメラ
部3が一の方向に回転されると、回転板22のストッパ
ー片部22aが押え板35の一方の規制片部35aに当
接されることにより、一の方向への回転が規制され、本
体部2に対してカメラ部3が他の方向に回転されると、
回転板22のストッパー片部22aが押え板35の他方
の規制片部35bに当接されて、他の方向への回転が規
制される。これにより、回転ヒンジ機構では、本体部2
に対してカメラ部3が回転される角度範囲を規制するこ
とが可能となっている。
【0040】以上のように構成されるデジタルカメラ1
では、回転ヒンジ機構が本体部2とカメラ部3とを互い
に回転可能に支持することによって、本体部2に対し
て、図6中矢印Xに示す方向にカメラ部3の向きを切り
替えることが可能となっている。例えば、このデジタル
カメラ1では、図3に示すカメラ部3が本体部2に収納
された状態から、図4及び図5に示すカメラ部3が本体
部2に対して90゜の角度で回転された状態へとカメラ
部3の向きを切り替えることが可能となっている。
【0041】なお、このデジタルカメラ1では、回転ヒ
ンジ機構内に設けられた本体部2に対してカメラ部3が
回転される位置を検出するための回転位置検出機構によ
って、上述した液晶表示パネルに表示される画像のON
/OFFの切替や、液晶表示パネルに表示される画像の
上/下の切替を行うことが可能となっている。
【0042】ところで、上述した回転ヒンジ機構では、
固定軸21の貫通孔23の周囲に回転板22が回転可能
に取り付けられている。これにより、配線29の引き回
しの設計自由度を大幅に向上させることが可能であり、
例えば、固定軸21の本体部2とカメラ部3との回転中
心Sから偏心した位置に貫通孔23を設けることや、こ
のような貫通孔23を複数設けるといったことが可能で
ある。
【0043】また、この回転ヒンジ機構では、固定軸2
1に対して回転板22が回転したときに、貫通孔23及
び開口部28に挿通される配線29と、これら貫通孔2
3及び開口部28の内周面とが摺接することがない。こ
のため、上述したガード部材30を必ずしも配設する必
要がなく、挿通される配線29に対して貫通孔23や開
口部28の径を小さくすることも可能である。また、こ
れら貫通孔23及び開口部28の形状を自由に設計する
ことが可能である。例えば図7及び図8に示すように、
貫通孔23は、本体部2とカメラ部3との回転中心Sか
ら偏心した略長円形状を呈している。一方、開口部28
は、本体部2とカメラ部3との回転中心Sから偏心した
貫通孔23の端部に位置して、この貫通孔23よりも小
径とされた略矩形状を呈している。
【0044】さらに、この回転ヒンジ機構では、配線2
9についても自由な設計が可能である。例えばフラット
ケーブルのような扁平で可撓性を有する線材を用いて本
体部2とカメラ部3との間を電気的に接続することが可
能である。
【0045】したがって、このデジタルカメラ1では、
上述した回転ヒンジ機構を備えることによって、設計の
自由度を大幅に向上させることが可能であり、更なる小
型化を図ることも可能である。
【0046】なお、本発明を適用した回転ヒンジ機構
は、上述したデジタルカメラ1に適用される場合に限定
されず、本体部に回転部が回転可能に取り付けられた電
子機器に広く適用可能であり、例えば画像信号や音声信
号等の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生装
置に適用することも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る回転ヒンジ機構によれば、固定部材の貫通孔の周囲に
回転部材が回転可能に取り付けられていることから、例
えば、固定部材において、本体部と回転部との回転中心
から偏心した位置に貫通孔を設けることや、このような
貫通孔を複数設けるといったことが可能であり、また、
固定部材の貫通孔に挿通された配線は、回転部材が回転
したときにこの貫通孔の内周面と摺接することがないの
で、例えばフラットケーブルのような扁平で可撓性を有
する線材を用いて本体部と回転部との間を電気的に接続
することも可能である。
【0048】したがって、本発明に係る電位機器では、
そのような回転ヒンジ機構を備えることによって、本体
部と、この本体部に回転可能に取り付けられた回転部と
の間を電気的に接続する配線の引き回しの設計自由度を
大幅に向上させることが可能であり、また、更なる小型
化を図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電子機器の一例としてデジタ
ルカメラを示す斜視図である。
【図2】上記デジタルカメラのカメラ部の向きが切り替
えられた状態を示す斜視図である。
【図3】上記デジタルカメラを示す正面図である。
【図4】上記デジタルカメラのカメラ部の向きが切り替
えられた状態を示す正面図である。
【図5】上記デジタルカメラのカメラ部の向きが切り替
えられた状態を示す平面図である。
【図6】上記デジタルカメラを示す側面図である。
【図7】本発明を適用した回転ヒンジ機構の構成を示す
平面図である。
【図8】図7中線分A−A’による断面図である。
【図9】図7中線分B−B’による断面図である。
【図10】従来の電子機器の一例として携帯型ビデオカ
メラを示す斜視図である。
【図11】上記携帯型ビデオカメラのカメラ部の向きが
切り替えられた状態を示す斜視図である。
【図12】従来の回転ヒンジ機構の構成を示す平面図で
ある。
【図13】図12中線分C−C’による断面図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ、2 本体部、2a 本体部側の筐
体、3 カメラ部、3a カメラ部側の筐体、21 固
定軸、22 回転板、23 貫通孔、29 配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J105 AA15 AB02 AB14 AB23 BA07 BC13 DA04 DA34 4E360 AA02 AB12 AB18 AB20 AB42 BB17 BB26 ED03 ED17 ED27 GA06 GA33 GA53 GB01 5C022 AA11 AC77 AC78

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の本体部と、この本体部に回転
    可能に取り付けられた回転部とを互いに回転可能に支持
    する回転ヒンジ機構において、 上記本体部と上記回転部との間を電気的に接続する配線
    が挿通される貫通孔を有し、上記本体部と上記回転部と
    の一方側に取り付けられた固定部材と、 上記固定部材の貫通孔の周囲に回転可能に取り付けられ
    ると共に、上記本体部と上記回転部との他方側に取り付
    けられた回転部材とを備えることを特徴とする回転ヒン
    ジ機構。
  2. 【請求項2】 上記貫通孔は、上記固定部材の上記本体
    部と上記回転部との回転中心から偏心した位置に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の回転ヒンジ機
    構。
  3. 【請求項3】 上記貫通孔は、上記固定部材に複数設け
    られていることを特徴とする請求項2記載の回転ヒンジ
    機構。
  4. 【請求項4】 本体部と、 上記本体部に回転可能に取り付けられた回転部と、 上記本体部と上記回転部との間を電気的に接続する配線
    と、 上記本体部と上記回転部とを互いに回転可能に支持する
    回転ヒンジ機構とを備え、 上記回転ヒンジ機構は、 上記配線が挿通される貫通孔を有し、上記本体部と上記
    回転部との一方側に取り付けられた固定部材と、 上記固定部材の貫通孔の周囲に回転可能に取り付けられ
    ると共に、上記本体部と上記回転部との他方側に取り付
    けられた回転部材とを有することを特徴とする電子機
    器。
  5. 【請求項5】 上記貫通孔は、上記固定部材の上記本体
    部と上記回転部との回転中心から偏心した位置に設けら
    れていることを特徴とする請求項4記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 上記貫通孔は、上記固定部材に複数設け
    られていることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
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