JP2003049367A - 難燃シート - Google Patents

難燃シート

Info

Publication number
JP2003049367A
JP2003049367A JP2001236612A JP2001236612A JP2003049367A JP 2003049367 A JP2003049367 A JP 2003049367A JP 2001236612 A JP2001236612 A JP 2001236612A JP 2001236612 A JP2001236612 A JP 2001236612A JP 2003049367 A JP2003049367 A JP 2003049367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
retardant
weight
retardant resin
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001236612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3576127B2 (ja
Inventor
Takekado Suzuki
丈門 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hiraoka and Co Ltd
Original Assignee
Hiraoka and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hiraoka and Co Ltd filed Critical Hiraoka and Co Ltd
Priority to JP2001236612A priority Critical patent/JP3576127B2/ja
Publication of JP2003049367A publication Critical patent/JP2003049367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3576127B2 publication Critical patent/JP3576127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い難燃性を有しその焼却時に有害ガスの発
生及び焼却ガス用フィルタの目詰りがなく、焼却灰分量
が少量である難燃シートの提供。 【解決手段】 250g/m2 以下の目付重量を有する
繊維布帛を含む基布上に、ウレタン樹脂と(イソ)シア
ヌル酸誘導体化合物含有難燃性付与付剤とを、重量比1
00:50〜150で含む難燃性樹脂層が、基布重量の
30〜150重量%の付加重量で形成されており、燃焼
残査が燃焼前原重量の2%以下の難燃シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性シートに関
するものであり、特に放射線物質を取り扱う原子力発電
所等において使用される難燃シートに関するものであ
る。更に詳しく述べるならば、本発明は、燃焼時に、ハ
ロゲン含有ガスの発生がなく、且つ燃焼ガスが通過する
フィルターに目詰まりを発生させる燐系ガスの発生がな
く、かつ燃焼残査が微量であって、原子力発電所の床
面、機械類、資材置き場、天井、壁等を被覆するために
有用な難燃シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】養生シート等に用いられる樹脂被覆繊維
シート構造物については、種々の製造方法が知られてお
り、例えば、特開昭52−18995号には、ポリエス
テル繊維布帛に接着性向上前処理を施し、この前処理表
面をポリ塩化ビニル系樹脂により被覆する方法が開示さ
れている。この製法により得られるポリ塩化ビニル系樹
脂被覆繊維シートは、柔軟性、耐久性及び難燃性におい
ては優れているが、しかし、燃焼時にポリ塩化ビニル系
樹脂に起因する塩化水素ガスなどの有害ガスの発生が、
大きな問題点となっている。
【0003】この問題を解消するため、ハロゲン元素を
含まない被覆用樹脂を用いることが検討されている。こ
のような樹脂系では、それに難燃性を付与するために、
例えば水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウム等の
ような無機化合物を樹脂に添加する方法、及び赤燐を樹
脂に添加する方法などが知られている。前者において、
満足できる難燃性を得るためには無機化合物の添加量が
多量となるため、この方法を用いて得られる樹脂被覆繊
維シートは、柔軟性及び耐久性において、実用上不十分
であるという欠点がある、更に燃焼後の灰分が多量に発
生するという欠点もある。また後者では、その燃焼時に
赤燐が燐系ガスの発生源となり、これが燃焼ガス用フィ
ルターの目詰まりを生起させてしまうという欠点があ
る。
【0004】また、難燃剤として尿素を用いた組成物や
フィルムが知られている、しかし尿素は極性が強いた
め、熱可塑性樹脂との相溶性が低く、かつ吸湿性が高い
ため取り扱い性が不良である。また、加熱すると凝集
し、分解するので加工性が不良であるという欠点もあ
る。すなわち、燃焼時にハロゲン系のガスの発生がな
く、且つ燃焼ガスが通過するフィルターの目詰まりを起
こす燐系ガスの発生がなく、燃焼残査が微量で、難燃
性、防水性及び作業性において満足できる難燃積層体は
未だ得られておらず、その実現が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】放射性物質を取り扱う
場所、例えば原子力発電所では、床、天井、壁、間仕切
り等に放射性物質が付着しないように、これらを合成樹
脂フィルムで被覆し、一定期間経過後にこれを新しいフ
ィルムと交換し、使用ずみのフィルムを焼却処分してい
るが、焼却後もその残留灰分中に放射性物質が残留して
いる。従って焼却灰分量が多ければ放射性灰分を処理す
るための経費が増大する。このため、焼却後の残留灰分
が少ない被覆用シートが要求されている。また、被覆用
シートには使用中に損傷して被被覆物が露出することの
ないように高い強度が要求されている。さらに、被覆用
シートには、難燃剤としてはハロゲン含有物質を含まな
いことだけでなく、燐含有物質も含まれていないことが
要求される。
【0006】本発明は、上記の問題点を解消し、高い難
燃性を有しているが、焼却可能であり、焼却時に有害ガ
スを発生せず、燃焼ガス用フィルターに目詰りを生ずる
ことがなく灰分の発生量も少なく、機械的強度が強い難
燃シートを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る難燃シート
は、繊維布帛を含む基布と、その少なくとも1面上に形
成され、難燃性樹脂組成物を含む難燃性樹脂層とを含
み、前記難燃性樹脂層が、ウレタン系樹脂と、その10
0重量部に対し、50〜150重量部の、(イソ)シア
ヌル酸誘導体化合物からなる難燃性付与剤とを含む、ハ
ロゲン非含有難燃性樹脂組成物からなり、前記基布の目
付重量が250g/m2 以下であり、且つ前記基布と前
記難燃性樹脂層との重量比が100:30〜100:1
50であり、焼却処理後の燃焼残渣が燃焼前の原重量に
対し、2%以下であることを特徴とするものである。本
発明の難燃シートにおいて、前記難燃性樹脂層が、前記
基布に、前記難燃性樹脂組成物を含む処理液によるディ
ッピング及び/又はコーティングを施すことにより形成
されたものであることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の難燃シートの基布に用い
られる繊維布帛は、天然繊維、例えば木綿、麻など、再
生繊維、例えばビスコースレーヨン、キュプラなど、半
合成繊維、例えば、ジ−及びトリアセテート繊維など、
及び合成繊維、例えば、ナイロン6、及びナイロン66
などのポリアミド繊維、ポリエステル(ポリエチレンテ
レフタレート等)繊維、芳香族ポリアミド繊維、アクリ
ル繊維、及びポリオレフィン繊維などの少なくとも1種
からなる布帛から選ぶことができる。前記繊維布帛中の
繊維は、短繊維紡績糸、長繊維糸条、スプリットヤー
ン、テープヤーンなどのいずれの形状のものでもよい。
また布帛の組織は織物、編物、不織布またはこれらの複
合体のいずれであってもよい。
【0009】繊維布帛が非粗目編織物である場合、その
組織に制限はないが、平織、綾織、丸編、緯編、及び経
編などの編織物から選ぶことができる。またその目付は
250g/m2 以下であることが好ましく、更に好まし
くは50〜200g/m2 である。前記繊維布帛には、
それに耐水性、及び吸水防止性を付与する目的をもっ
て、例えば、ワックスエマルジョン、樹脂バインダーを
含むワックスエマルジョン、及びこれらの溶液などを噴
霧し、又は浸漬する方法により撥水前処理を予め施して
おいてもよい。
【0010】本発明の難燃シートに用いられるウレタン
系樹脂としては、ポリオールとジイソシアネートを反応
させて得られた樹脂を用いることができる。このような
ウレタン系樹脂の合成に用いられるポリオールとして
は、両末端にヒドロキシル基を有するポリエステル系ポ
リオール、ポリエーテル系ポリオール、及びポリカーボ
ネート系ジオールなどを使用することができる。また、
ウレタン樹脂製造用ジイソシアネートとしては、2,4
−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ
シアネート、テトラメチレンジイソシアネート、及びイ
ソホロンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネー
ト、及び脂肪族ジイソシアネートを用いることができ
る。特に、ポリオール成分としてポリカーボネート系ジ
オールを用い、ジイソシアネート成分として脂肪族ジイ
ソシアネートを用いて得られたポリカーボネート系ウレ
タン系樹脂は、耐候性、耐久性が高く、本発明に好適な
ものである。
【0011】本発明の難燃シートに難燃性を付与するこ
とを目的として、難燃性付与剤を難燃性樹脂層中に含有
させる。本発明の難燃シートにおいて、この難燃性付与
剤としては、(イソ)シアヌル酸誘導体化合物が使用さ
れる。(イソ)シアヌル酸誘導体化合物としては、メラ
ミン、硫酸メラミン、メチロールメラミン、シアヌル酸
トリメチルエステル、シアヌル酸トリエチルエステル、
アンメリン、アンメリド、及び2,4,6−トリオキシ
シアニジンなどのシアヌル酸誘導体を用いることができ
る。また、イソアンメリン、イソメラミン、イソアンメ
リド、トリメチルカルボジイミド、トリエチルカルボジ
イミド、及びトリカルボイミドなどのイソシアヌル酸誘
導体を用いることができる。特に、メラミンのイソシア
ヌル酸との反応により得られるメラミンイソシアヌレー
トが本発明に好適に用いることができる。
【0012】また、難燃性樹脂層の難燃性をさらに高め
るために、必要に応じ、上記(イソ)シアヌル酸誘導体
化合物とともに、それとは異なるハロゲン非含有含窒素
化合物、例えばジシアンジアミド、ジシアンジアミジシ
ン、グアニジン、スルファミン酸グアニジン、及びジグ
アニドなどのシアナミド誘導体;並びに尿素、ジメチロ
ール尿素、ジアセチル尿素、トリメチル尿素、及びN−
ベンゾイル尿素などの尿素誘導体から選ばれた1種以上
が含まれている難燃性付与剤を用いてもよい。
【0013】難燃性付与剤の添加量は、難燃性樹脂層に
含まれるウレタン樹脂(固形分)の重量100重量部に
対して、50〜150重量%であり、50〜100重量
部であることが好ましい。その添加量が50重量%未満
では、得られる難燃性樹脂層において十分な難燃性を得
ることができず、また、その添加量が150重量%を超
えると、得られる難燃シートの耐久性が不十分になり、
かつコスト高となる。
【0014】本発明の難燃シートにおいて、難燃性樹脂
層は、ウレタン系樹脂と難燃性付与剤とを含有するエマ
ルジョン又は溶液を用いて、基布をディッピングして絞
るか、或は、塗布し、これを乾燥し、必要により加熱処
理を施すことにより形成される。或は、ウレタン樹脂及
び難燃性付与剤を含有するフィルム又はシートを作製
し、これを基布に貼着してもよい。難燃性樹脂層中に
は、架橋剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料、増粘
剤、及び消泡剤などの1種以上を適宜含有されていても
よい。
【0015】基布に対する難燃性樹脂層の付着重量は、
基布と難燃性樹脂層の重量比が100:30〜100:
150になるように設定され、好ましくは100:80
〜100:120である。難燃性樹脂層の付着重量比が
30/100未満では、得られる難燃シートの難燃性が
不十分になり、また難燃性樹脂層の付着重量比が150
/100を超えると、得られた難燃シートの柔軟性が不
十分になり、またコスト高となる。
【0016】本発明の難燃シートを700℃で燃焼させ
た場合、その燃焼残査は、難燃シートの燃焼前の原重量
の2%以下であり、好ましくは0.5%以下である。
【0017】
【実施例】本発明を下記実施例により更に具体的に説明
する。製品の性能評価に用いられた測定方法は下記の通
りである。防水性 JIS L−1092の耐水度試験(静水圧法)によ
り、耐水圧を測定した。耐屈曲性 JIS L−1096のスコット法に従って、つかみ間
隔2cm、押圧荷重1kgf の条件下に、試験片に、回数
1,000回の屈曲試験を施し、その結果を目視観察に
より評価した。難燃性 (1)45度法防炎試験:JIS L−1091のA−
1法もしくはA−2法に従って、炭化面積、炭化距離、
残炎時間、残ジン時間を測定した。この試験の合格基準
を満足した場合、防炎区分3合格とした。 (2)酸素指数法:JIS K−7201に従って、燃
焼限界酸素量を測定した。剛軟性 JIS L−1096の45°カンチレバー法に従い、
供試サンプルの剛軟性を評価した。測定値が50mm以下
のものは、展張及び収納時の作業性にすぐれたものであ
る。燃焼残査の測定方法 るつぼに試験片約0.1gを精量し、300ml/分の空
気を流入しながら、700℃の電気炉中において10分
間燃焼させた。るつぼ中の残渣を秤量し、燃焼前の重量
と燃焼後の重量より残渣の燃焼前原重量に対する割合を
算出した。
【0018】実施例1 基布として、下記組織の布帛: を使用した。またウレタン系樹脂エマルジョンを用い
て、下記組成の難燃性樹脂エマルジョン(1)を調製し
た。 (難燃性樹脂エマルジョン(1)の組成) ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 100重量部 (旭電化(株)製、商標;アデカボンタイターHUX−386) メラミンイソシアヌレート 30重量部 トリイソプロピルベンゼンカルボジイミド 5.0重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商標;チヌビン765)0.5重量部 前記難燃性樹脂エマルジョン(1)中に、前記基布を浸
漬し、マングルで絞った後、温度100℃で乾燥し、更
に温度140℃で熱処理して難燃性樹脂層を形成した。
このとき、難燃性樹脂層の付着重量は85g/m2 であ
り、基布と難燃性樹脂層との重量比は100:100で
あった。ウレタン系樹脂固形分に対する、難燃性付与剤
として用いられたメラミンシアヌレートの添加量比率は
100重量%であった。得られた本発明の難燃シートの
組成を表1に示し、その試験結果を表2に示す。
【0019】実施例2 実施例1と同様にして難燃シートを作製し、試験を行っ
た。但し、前記難燃性樹脂エマルジョン(1)の代りに
下記組成の難燃性樹脂エマルジョン(2)を用いた。 (難燃性樹脂エマルジョン(2)の組成) ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 100重量部 (旭電化(株)製、商標;アデカボンタイターHUX−386) メラミンイソシアヌレート 30重量部 ジシアンジアミド 10重量部 フェノールブロック化ヘキサメチレンジイソシアネート 5.0重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商標;チヌビン765)0.5重量部 前記難燃性樹脂エマルジョン(2)中に、前記基布を浸
漬し、マングルで絞った後、100℃の温度で乾燥し、
更に140℃の温度で熱処理して難燃性樹脂層を形成し
た。このとき、難燃性樹脂層の付着重量は85g/m2
であり基布と難燃性樹脂層との重量比は100:100
であった。ウレタン系樹脂固形分に対する、難燃性付与
剤として用いられたメラミンシアヌレートの添加量比率
は100重量%であった。得られた本発明の難燃シート
の組成を表1に示し、その試験結果を表2に示す。
【0020】実施例3 基布として、下記組織の布帛: を使用した。またウレタン系樹脂エマルジョンを用い
て、下記組成の難燃性樹脂エマルジョン(3)を調整し
た。 (難燃性樹脂エマルジョン(3)の組成) ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 100重量部 (旭電化(株)製、商標;アデカボンタイターHUX−386) メラミンイソシアヌレート 30重量部 2,2’−ビス(2−オキサゾリン) 5.0重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商標;チヌビン765)0.5重量部 前記難燃性樹脂エマルジョン(3)中に、前記基布を浸
漬し、マングルで絞った後、100℃の温度で乾燥し、
更に140℃の温度で熱処理して難燃性樹脂層を形成し
た。このとき、難燃性樹脂層の付着重量は180g/m
2 であり、基布と難燃性樹脂層の重量比は100:75
であった。ウレタン系樹脂固形分に対する、難燃性付与
剤として用いられたメラミンシアヌレートの添加量比率
は100重量%であった。得られた本発明の難燃シート
の組成を表1に示し、その試験結果を表2に示す。
【0021】実施例4 基布として、下記組織の布帛: を使用した。また難燃性樹脂層用組成物(4)を下記の
組成で調製した。 (難燃性樹脂組成物(4)の組成) ポリエステル系ウレタン樹脂 100重量部 (大日精化(株)製、商標;レザミンP−1045) メラミンシアヌレート 60重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商標;チヌビン765)0.5重量部 この難燃性樹脂層組成物(4)をTダイ成形機により1
00μmのフィルムに成形した。難燃性樹脂層ウレタン
フィルムを前記ポリエステルフィラメント高密度織物の
両面に熱圧着ラミネートし、本発明の難燃シートを作製
した。難燃性樹脂層の付着重量は240g/m2 であ
り、基布と難燃性樹脂層の重量比は100:126であ
った。ウレタン系樹脂固形分に対する、難燃性付与剤と
して用いられたメラミンシアヌレートの添加量比率は6
0重量%であった。得られた本発明の難燃シートの組成
を表1に示し、その試験結果を表2に示す。
【0022】比較例1 実施例1と同様にして難燃シートを作製し、試験に供し
た。但し、難燃性樹脂層のメラミンシアヌレートの添加
量30重量部を12重量部に変更した。このときの難燃
性付与剤の添加量は、ウレタン系樹脂固形分に対して4
0重量%であった。得られた難燃シートの組成を表1に
示し、その試験結果を表2に示す。
【0023】比較例2 実施例1と同様にして難燃シートを作製し、試験に供し
た。但し、難燃性樹脂層のメラミンシアヌレートの添加
量30重量部を60重量部に変更した。このときの難燃
性付与剤の添加量は、ウレタン系樹脂固形分に対して2
00重量%であった。得られた難燃シートの組成を表1
に示し、その試験結果を表2に示す。
【0024】比較例3 実施例1と同様にして難燃シートを作製し、試験に供し
た。但し、難燃性樹脂層の付着重量を17g/m2 とし
た。このときの基布と難燃性樹脂層との重量比は10
0:20であった。得られた難燃シートの組成を表1に
示し、その試験結果を表2に示す。
【0025】比較例4 実施例1と同様にして難燃シートを作製し、試験に供し
た。但し、難燃性樹脂層の付着重量を170g/m2
した。このときの基布と難燃性樹脂層との重量比は10
0:200であった。得られた難燃シートの組成を表1
に示し、その試験結果を表2に示す。
【0026】比較例5 実施例1と同様にして難燃シートを作製し、試験に供し
た。但し、難燃性樹脂エマルジョン(1)の代りに下記
組成の難燃性樹脂エマルジョン(5)を用いた。 (難燃性樹脂エマルジョン(5)の組成) ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 100重量部 (旭電化(株)製、商標;アデカボンタイターHUX−386) 燐酸アンモニウム 30重量部 水酸化アルミニウム 30重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商標;チヌビン765)0.5重量部 前記難燃樹脂エマルジョン(5)中に、前記基布を浸漬
し、マングルで絞った後、温度100℃で乾燥し、更に
温度140℃で熱処理して難燃性樹脂層を形成した。こ
のとき、難燃性樹脂層の付着重量は120g/m2 であ
り、基布と難燃性樹脂層との重量比は100:141で
あった。得られた本発明の難燃シートの組成を表1に示
し、その試験結果を表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】表1及び2から明らかなように、ウレタン
系樹脂に(イソ)シアヌル酸誘導体化合物を添加して形
成された難燃性樹脂層は、燃焼残査が少なく、すぐれた
難燃性及び柔軟性を示した。
【0030】
【発明の効果】本発明により得られる難燃シートは、燃
焼残査が少なく、耐久性、柔軟性、難燃性に優れてお
り、特に放射線物質を取り扱う原子力発電所等において
使用する養生シートなどに好適である。また、この難燃
シートは焼却、廃棄が容易であり、環境への悪影響もな
いという利点を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/3477 C08K 5/3477 C08L 75/04 C08L 75/04 D06M 13/364 D06M 13/364 Fターム(参考) 4F072 AA04 AA07 AB01 AB02 AB03 AB04 AB05 AB06 AB28 AB29 AC04 AC08 AD43 AF15 AF32 AH21 AK05 AL01 AL17 4F100 AK41A AK51B BA02 CA07B CA08B CC00B DG11A DG12A EH46 GB07 JJ07B JM01B 4J002 AB012 CK021 EU196 FA04 FD01 FD13 GF00 GL00 4L033 AC02 AC05 BA59 BA99 CA50 CA70

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維布帛を含む基布と、その少なくとも
    1面上に形成され、難燃性樹脂組成物を含む難燃性樹脂
    層とを含み、 前記難燃性樹脂層が、ウレタン系樹脂と、その100重
    量部に対し50〜150重量部の、(イソ)シアヌル酸
    誘導体化合物含有難燃性付与剤とを含むハロゲン非含有
    難燃性樹脂組成物からなり、 前記基布の目付重量が250g/m2 以下であり、且つ
    前記基布と前記難燃性樹脂層との重量比が100:30
    〜100:150であり、 焼却処理後の燃焼残渣が、燃焼前の原重量の2%以下で
    ある、 ことを特徴とする難燃シート。
  2. 【請求項2】 前記難燃性樹脂層が、前記基布に、前記
    難燃性樹脂組成物を含む処理液によるディッピング及び
    /又はコーティングを施すことにより形成されたもので
    ある、請求項1に記載の難燃シート。
JP2001236612A 2001-08-03 2001-08-03 難燃シート Expired - Fee Related JP3576127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001236612A JP3576127B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 難燃シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001236612A JP3576127B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 難燃シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003049367A true JP2003049367A (ja) 2003-02-21
JP3576127B2 JP3576127B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=19067842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001236612A Expired - Fee Related JP3576127B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 難燃シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3576127B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102700202A (zh) * 2012-06-14 2012-10-03 常熟市宇宏特印材料有限公司 低烟无卤阻燃浸胶弹力布及其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102700202A (zh) * 2012-06-14 2012-10-03 常熟市宇宏特印材料有限公司 低烟无卤阻燃浸胶弹力布及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3576127B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3864156A (en) Process for Flameproofing Synthetic Textiles and the Fire Retardant Textile Formed Therefrom
Gaan et al. Flame retardant functional textiles
WO2020167998A1 (en) Flame resistant composite fabric
Mazumder et al. Flame retardant finish for textile fibers
US3695925A (en) Process for flameproofing textiles
Yang Flame resistant cotton
US2828228A (en) Textile fire retardant treatment
JPH04222276A (ja) 有機繊維の基体を難燃化する方法
WO2006027911A1 (ja) 高度難燃吸湿性繊維および繊維構造物
JP3576127B2 (ja) 難燃シート
JP3341985B2 (ja) 保温性透湿防水布帛
JP3659319B2 (ja) 難燃シート
JP4175441B2 (ja) 難燃性積層体
JP4124291B2 (ja) 難燃性オレフィン系樹脂積層体
JP4016229B2 (ja) 難燃性オレフィン系樹脂積層体
JP3978553B2 (ja) 難燃性積層体
JPH11323015A (ja) 難燃性樹脂組成物および難燃性繊維構造物
JP2003147677A (ja) 樹脂加工布帛
JP2003147685A (ja) 樹脂被覆シート
JP2001254271A (ja) 難燃性繊維資材
JP3894846B2 (ja) 難燃メッシュシート
JP3471284B2 (ja) 難燃養生ネット
JPH10237760A (ja) ポリエステル繊維構造物
JP3534683B2 (ja) 難燃ネット
JPH07145562A (ja) 撥水難燃性ポリエステル繊維及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees